亜里沙「ラブライブ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 20:43:50.06 ID:FcHsvC4pO
むかしむかし、ある所に音ノ木坂学院と言うそれは由緒正しい伝統のある高校がありました。
ところが音ノ木坂学院は近年の少子化が影響して廃校寸前でした。
そんな音ノ木坂学院の為に9人の女神が立ち上がりました。
なんと彼女達はスクールアイドルを結成し音ノ木坂学院を救ったのです。
彼女達の名前は…。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1530618230
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 21:05:04.06 ID:FcHsvC4pO
亜里沙「その名もμ'sです!」

藤城「…」

九条「…」

亜里沙「あれ?反応が薄い…」

藤城「亜里沙先輩…。その話何回目だと思ってるの?もう聞き飽きたよ。むかしむかしではないし」

亜里沙「でも…大事な話なんだよ?」

藤城「でもなぁ」

九条「あはは…。でも、凄かったですよね。μ's。当時中学生でしたけどハッキリと覚えてますよ」

亜里沙「でしょ?」

九条「はい」

藤城「まあ、実際私もμ'sを見てスクールアイドルを始めた口だけどさ」

九条「良いじゃない。亜里沙さんがμ'sの話をする様になって。私は嬉しいわ」

藤城「まあ…そうだね」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 21:10:44.92 ID:FcHsvC4pO
ガチャ

雪穂「あ〜…皆んな集まってる?」

亜里沙「あっ!雪穂。遅かったね?」

九条「まだ一年生組が来てませんけど」

藤城「最近遅いよね。あの子達」

雪穂「その一年生組の事なんだけど…」

亜里沙「え?」

九条「もしかして…」

雪穂「昼休みに私の所に来てこれを渡して来ました」

亜里沙「あっ…退部届け…」

藤城「やっぱりなぁ。そんな感じがしてたんだよなぁ。あの二人…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 21:11:35.39 ID:xEoES7nA0
なんかのオリキャラか?
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 21:23:28.75 ID:FcHsvC4pO
亜里沙「そんな…何か嫌だったのかな?」

雪穂「多分…想像してたのと違ったんじゃないかな」

藤城「まあ、アイドル研究部って言ってるけど実際バリバリ運動部だしね」

九条「私達の代も残ったのって悠弓ちゃんだけだもんね」

亜里沙「えっと…あの二人は一年何組だったっけ?」

雪穂「引き止めに行くの?」

亜里沙「うん。だって…せっかくスクールアイドルに興味を持ってくれたから…」

藤城「無駄だと思うけどな。」

亜里沙「取り敢えず話だけでも聞いてくる」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 21:34:21.84 ID:FcHsvC4pO
1年2組

亜里沙「あの…どうして…」

一年生「私達…μ'sに憧れて入部してみたんですけど…思ったより練習もキツくて」

一年生「先輩達に迷惑を掛ける前に…」

亜里沙「そうなんだ。でも…」

一年生「本当にごめんなさい」

一年生「ご迷惑お掛けしました」

亜里沙「そっか…」



藤城「ほらね?思った通りだ」

九条「うん」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 21:41:15.92 ID:FcHsvC4pO
亜里沙「あ〜…練習厳しすぎたのかなぁ」

藤城「そんな事はないと思うよ?」

亜里沙「でも…何人も辞めてるし」

九条「アイドルってキラキラ輝いてるイメージがありますから」

雪穂「私や亜里沙は家族にスクールアイドルが居たから裏で努力してるのは知ってたけど。音ノ木坂はμ'sに憧れて入部してくる子が多いから入ってからギャップについて行けないんだろうね」

藤城「まあ、アイドルがこんなに泥臭いとは思わないだろうね」

亜里沙「なるほど」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 22:11:56.90 ID:FcHsvC4pO
第1話
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/03(火) 22:20:48.16 ID:FcHsvC4pO
亜里沙「という事で今年はこの四人の体制でやって行く事になりました」

藤城「はあ…結局かぁ」

雪穂「ガッカリしてる暇なんてないよ?言っておくけど夏にはラブライブがあるんだからね?」

九条「ウカウカしてたら夏なんてあっという間ですもんね」

亜里沙「うん。で、一応皆んなに聞いておこうと思ったんだけど。もうラブライブのエントリーが始まってるんだ」

藤城「へ〜もう…」

亜里沙「うん。聖来も悠弓も…いいよね?」

藤城「うん。勿論」

九条「頑張りましょう」

亜里沙「雪穂は?」

雪穂「聞かなくても分かるでしょ?」

亜里沙「そうだね」

雪穂「目指すはラブライブ優勝!」

亜里沙「そうこなくっちゃ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 23:07:46.86 ID:C3YH+U6H0
>>4
ヒント、スクフェス
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 21:33:42.13 ID:aBYd1Fqo0
藤城「で?ラブライブってどうやってエントリーするんですか?」

亜里沙「え?」

藤城「ほら、去年私達は途中からの参加だったから」

亜里沙「あ〜そっかぁ。そう言えばそうだったね」

九条「書類を提出したり?」

雪穂「ラブライブのエントリー事態は簡単なんだよ。ネットで申し込めるから」

亜里沙「そう。クリックをポチポチッと押すだけ」

藤城「確かに。簡単ですね」

雪穂「エントリー事態はね」

九条「エントリー事態は?」

雪穂「学校の許可が必要なの」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 21:59:16.52 ID:aBYd1Fqo0
藤城「学校の許可?」

九条「許可を貰うのが難しいんですか?」

雪穂「理事長まで行けば簡単に通るんだけどね」

藤城「どう言う事?」

亜里沙「生徒会長の許可を貰うのが大変なんだよね」

九条「生徒会長…ですか?」

雪穂「そう。生徒会長の許可を貰うのが一筋縄じゃいかないと思うんだよね」

藤城「でも、去年はちゃんと許可を貰ってるんだよね?」

亜里沙「去年は真姫さんが居たからねぇ」

九条「真姫さんが?」

雪穂「まあ、何とかなるとは思うんだけどね」

亜里沙「まあ、ここに居ても仕方ないし。取り敢えず当たってみようか」

雪穂「そうだね」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 22:27:01.61 ID:aBYd1Fqo0
生徒会室

生徒会長「学校の許可ぁ?認められないわぁ」

亜里沙「鳥居さん。そこを何とか…」

鳥居「ダメよ。学生の本分は勉学に励む事です。ラブライブなんて受験生にとっては敵です。認める訳にはいきません」

雪穂「勉強は勉強でちゃんとするし」

鳥居「出来ますか?事実、西木野真姫先輩はラブライブに熱中するあまり第一志望に合格する事が出来なかったじゃない」

藤城「でも、ちゃんと医学部にはいけたもんね?」

九条「うん」

亜里沙「それに今回は取り敢えず夏のエントリーだから…」

鳥居「受験生に取っては夏休みなんてないんですよ!取り敢えずダメなものはダメです」

亜里「そんなぁ」

鳥居「いいですか?私はスクールアイドルなんて絶対に認めません。相川!」

亜里沙「まだ話は…」

相川「はい。申し訳ありませんがお帰り下さい」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 22:37:00.27 ID:zbZP0RqoO
亜里沙「はあ…やっぱりダメだったね」

雪穂「まあ…何となくこうなるとは思ってたけどね」

九条「なんか…スクールアイドルを目の敵にしてる感じでしたね?」

藤城「それ私も思った。受験がどうとか言ってたけど。スクールアイドルの事が気に入らないって口振りだった」

九条「亜里沙さんと雪穂さんは何か知ってるんですよね?」

雪穂「うん。まあ…ね」

藤城「一体何があったんですか?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 22:54:08.47 ID:zbZP0RqoO
亜里沙「鳥居さんは真姫さんと同じ中学校出身なんだよ」

藤城「真姫先輩と?それが何か関係あるの?」

雪穂「鳥居さんは中学の頃から真姫さんに憧れてたんだって。クールで美人で頭が良くて。孤高の存在って感じで特にそんな所に憧れてたんだって」

九条「孤高の存在?」

藤城「真姫さんが?」

亜里沙「真姫さんってスクールアイドルを始めるまではそんなイメージだったらしいの」

雪穂「で、憧れの真姫さんを追う様にして音ノ木坂に入学したら中学時代の真姫さんは変わってしまっていたと。スクールアイドルが真姫さんを変えてしまったって」

九条「それでアイドル研究部を目の敵に…」

藤城「私怨じゃないか!生徒会長がそんなんでいいの?」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 00:01:07.59 ID:i16pQU5CO
九条「まあ、気持ちは分かるよ。憧れてた人が変わってしまったって」

藤城「でも、それでアイドル研究部の活動を認めないって言うのはお門違いだと思うけど」

雪穂「私もそう思う」

亜里沙「そうだね」

九条「でも、去年は通ったんですよね?生徒会長は二学期から鳥居さんだから…鳥居さんの許可を貰ったって事ですよね?」

雪穂「去年までは真姫さんが居たからね。真姫さんの方からお願いしたから…何とかね。それでも大変だったけど」

藤城「変わってしまったとは言え真姫先輩のお願いは無下に出来なかったって事か」

雪穂「多分ね」

藤城「じゃあ、話は簡単じゃないか。真姫さんに頼んで貰えばいいじゃない」

九条「真姫さんは医学生だし忙しいんじゃないかな」

雪穂「そうだね。真姫さんに頼るのは本当に最後の手段にして。どうする?部長?」

亜里沙「ん〜…そうだなぁ。やっぱりスクールアイドルがどれだけ素晴らしいかを鳥居さんに理解して貰うのが一番かな」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 00:04:58.51 ID:MCDiRX0tO
蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522060111/
蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1522664288/
蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523269257/
蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523873642/
蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1524480376/
蘭子「混沌電波第166幕!(ちゃおラジ第166回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525058301/
蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525687791/
蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526292766/
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526897877/
蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527503737/
蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528107596/
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1528712430/
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529353171/
蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1529922839/
蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1530530280/
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 01:17:57.69 ID:ly66lt/S0
生徒会長もしっかり伝統を引き継いでるな
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 08:21:49.55 ID:8cEyE/AIo
認められないわぁは言ってないんだよなぁ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 20:49:11.79 ID:6w/63Mv20
トントン

鳥居「どうぞ」

ガチャ

ジャーンジャーンジャンジャーン

亜里沙「私達は〜」

雪穂「スクールアイドル〜」

九条「素敵で楽しくて〜」

藤城「皆んなを笑顔にするの〜」

鳥居「何ですか?」

亜里沙「スクールアイドルの良い所を生徒会長に知って貰おうと」

藤城「アイドルらしく歌で伝えようと思いました!伝わりました?」

鳥居「全然」

亜里沙「そんなぁ」

鳥居「相川…」

相川「はい。申し訳ありませんがお帰り下さい」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 20:55:51.34 ID:6w/63Mv20
亜里沙「ダメだったね?」

藤城「うん。ダメだったなぁ」

雪穂「私は思った通りだったけど…」

九条「私も…」

藤城「ん〜」

雪穂「それは…」

亜里沙「それじゃあ…こういうのはどうかな?」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:05:18.90 ID:6w/63Mv20
鳥居「さてと、勉強でもしようかしら。ん?何よこれ?」

相川「どうか致しましたか?」

鳥居「私の机の中にこんなもんが!」

相川「…スクールアイドル雑誌」

鳥居「アイドル研究部の仕業ね。小癪な真似を」

相川「A-RISEの特集の号ですね」

鳥居「あら、本当だ。っじゃないのよ。こっちはポスター。こっちには下敷き…」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:13:07.34 ID:6w/63Mv20
亜里沙「ふふっ。鳥居さんの潜在意識に訴えかけるスクールアイドルサブミナル作戦」

藤城「流石亜里沙先輩!頭いい〜」

雪穂「サブミナルってもっとさり気無くやるもんだと思うけど」

九条「ですよね…」

ガチャ

鳥居「やっぱりあなた達の仕業ですね」

亜里沙「あっ…鳥居さん…気に入ってくれたかな?」

鳥居「そんな訳でないでしょう。返します」

ドサッ

鳥居「それじゃ」

バタン

亜里沙「ダメだっかぁ」

雪穂「だろうね」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:17:51.81 ID:6w/63Mv20
九条「少しアプローチの仕方を変えた方がいいと思いますけど」

亜里沙「ん〜そうかなぁ」

藤城「何か生徒会長の弱みを握るとか?」

雪穂「そう言うやり方は好きじゃないかな」

亜里沙「私もそれは」

藤城「じょ、冗談だよ。冗談」

九条「よしっ!外堀を埋めましょう」

亜里沙「外堀?」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:25:52.78 ID:6w/63Mv20
ファミレス

相川「…」

九条「さあ、好きな物を注文した下さい」

亜里沙「定食でもデザートでも何でもいいよ」

藤城「成る程…外堀って副会長の事かぁ」

雪穂「要するに相川さんを買収するって事ね」

相川「チョコレートパフェ」

九条「チョコレートパフェですね!」

相川「それからチーズケーキとあんみつ」

亜里沙「え?そんなに?」

相川「ガトーショコラも頂きましょうか」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:32:39.22 ID:6w/63Mv20
九条「ちょ、ちょっと待ってください。好きなものとは言いましたけど…」

藤城「そうだよ。女子高生のお小遣い事情を考えて注文してよ」

相川「好きな物を頼めと言ったじゃないですか」

藤城「確かに言ったけど」

雪穂「あはは…一筋縄じゃいかないなぁ。やっぱり」

相川「今日ここに呼ばれたのは…生徒会長の事ですよね?」

亜里沙「え?あっ…はい。そうです」

相川「別に…私の所に来なくても簡単に解決すると思いますけどね」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 21:42:01.53 ID:6w/63Mv20
藤城「いや〜それはどうかなぁ」

九条「そうですよ。頑なじゃないですか」

相川「いえ…簡単ですよ」

雪穂「聞かせてくれない?相川さん…」

相川「それは…」

亜里沙「それは?」

相川「生徒会長はバカだからです」

藤城「 は〜成る程…え?バカ?」

相川「はい」

雪穂「いやいや、相川さん?バカってどういう事ですか?」

相川「ガトーショコラ」

亜里沙「すいません。注文いいですか?」


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 22:32:47.38 ID:6w/63Mv20
次の日

鳥居「今日はアイドル研究部は来ないのね…」

相川「来て欲しいんですか?」

鳥居「まさか」

ガチャ

亜里沙「失礼します」

鳥居「あなた達…性懲りも無くまた来たのね」

雪穂「今日は生徒会長にお願いがあって来ました」

鳥居「何度来ても無駄よ。私はスクールアイドルなんて」

亜里沙「鳥居さん。私達に力をかしてくれませんか?」

鳥居「え?」

亜里沙「相川さんから話は聞きました。私達と一緒にスクールアイドルをやって下さい」

鳥居「あなた達…」

雪穂「鳥居さん。一緒にラブライブ優勝を目指しましょう」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 22:39:40.97 ID:6w/63Mv20
鳥居「なに言ってるの?あなた達は…」

亜里沙「え?だって…相川さん?」

鳥居「どういう事?相川?」

相川「あ〜…てっきり生徒会長はアイドル研究部に入りたいのかと思ってました」

鳥居「なんでそうなるの?」

相川「入りたいなら入ればいいのにバカだな〜と思ってました」

鳥居「私の事そんな風に思ってたの?」

相川「はい」

雪穂「…全然話が違うし」

藤城「ガトーショコラ返せ!」

鳥居「私がアイドル研究部に入りたい?そんな訳でないじゃない。私はあの日の事を絶対に忘れない…」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 22:55:21.56 ID:6w/63Mv20
二年前

生徒「私なんの部活に入ろうかな〜」

生徒「鳥居さんは決めた?」

鳥居「私?そうね〜私は西木野先輩の居るアイドル研究部に入部するの」

生徒「え?鳥居さん知り合いなの?」

鳥居「ええ。同じ中学出身でね。西木野先輩はいつもテストが学年一位だったの。で、私の学年は私が一位で…ある時、私が図書室で勉強してたら」

真姫『あら?あなた…』

鳥居『あっ、に、西木野先輩』

真姫『苦労するわよね?お互い頑張りましょう?』

鳥居「って言ってくれたの」

生徒「そうなんだ」

鳥居「そう。あの孤高の秀才西木野真姫さんが私に声を掛けてくれたの」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 23:01:56.90 ID:6w/63Mv20
なのに…

ガチャ

鳥居「失礼します。あの、西木野先輩!」

凛「真姫ちゃ〜ん」

真姫「ちょっと、凛。離れなさいよ〜」

凛「え〜嬉しいくせに〜」

真姫「も〜仕方ないわねぇ。あら?あなた…」

鳥居「あっ!あの……西木野先輩」

真姫「え?」

凛「あれ?真姫ちゃんの知り合い?」

真姫「いえ…初対面だけど…」

鳥居「え?」

真姫「もしかして入部希望者?それなら明日の部活動紹介が終わってから…」

鳥居「いえ…間違えました。失礼します」

ダッ

真姫「ちょ、ちょっと…あなた…」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 23:36:04.40 ID:6w/63Mv20
鳥居「あの時、声を掛けられて凄く嬉しかった。なのに西木野先輩は私の事を覚えていなかった」

藤城「え?もしかして…それでアイドル研究部を目の敵にしてるの?逆恨みじゃ…」

九条「真姫さんが変わってしまったからじゃなかったんだ…」

藤城「しかし…そんな事でねぇ…」

鳥居「そんな事で?あなた達には分からないでしょうね?憧れてた人に忘れられる人間の気持ちが」

雪穂「う〜ん…」

亜里沙「じゃあ、真姫さんの事見返してあげよう!」

鳥居「はい?」

雪穂「亜里沙?」

亜里沙「ラブライブで優勝して真姫さんが絶対に忘れない様に!私もラブライブで優勝してあの人達を超えたいの。どう?利害の一致だと思う」

鳥居「私が西木野先輩を超える…」

亜里沙「そう。だから私達に力を貸してよ。鳥居さん」

鳥居「ふっ、なるほど。分かったわ。あなたの口車にまんまと乗ってあげるわ。手を組んであげる」

亜里沙「うん。よろしく!」

藤城「まあ…何とか一件落着だね」

九条「そうね。まさかの展開だったけど」

雪穂「まあ、でもまだスタートラインに立てたってだけだからね。ほんとうに大変なのはこれから」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 23:38:11.58 ID:6w/63Mv20
第2話
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/05(木) 23:52:43.84 ID:6w/63Mv20
雪穂「という事で理事長の許可もおりて正式ラブライブにエントリーが決まりました」

亜里沙「部員も二人増えて幸先良いね〜雪穂!」

鳥居「ちょっと待ってください」

亜里沙「へ?」

鳥居「私と相川は入部するとは言ってません」

亜里沙「そうなの?」

鳥居「あくまで手を組んでいるだけですから」

相川「私は別に構いませんけど?」

鳥居「ちょっと…相川」

藤城「色々とツッコミたい事はあるんですけど。そもそも、鳥居先輩と相川先輩の関係って…」

相川「私は歩美様の世話係みたいなものです。歩美様は私が居ないと何も出来ないので」

鳥居「そんな事はありません」

藤城「世話係?」

雪穂「鳥居さんって社長令嬢なんだよ」

九条「え?って事は…侍女って事ですか?」

相川「そうなりますね」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 01:23:34.41 ID:kBRbFbzb0
「やっぱり生徒会長は賢くないといけないわよね」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 21:33:37.36 ID:Hx7ewtcdO
金髪の生徒会長がかしこくないわけがない
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 00:04:19.53 ID:rSrTOVdo0
亜里沙「え?なんで鳥居さんにお姉さんが居るって分かったの?」

鳥居「はあ?何を言ってるの?」

雪穂「あ〜…そうかぁ。違うよ、亜里沙。侍女違いだよ。世話係とかそんな感じの意味だよ」

藤城「そう言えば亜里沙先輩って帰国子女なんだよなぁ。忘れてたけど」

九条「普段なかなか使いませんからね。侍女なんて」

亜里沙「ふ〜ん。そうなんだ」

雪穂「まあ、その話は置いといて。どうしようか?今後の活動」

亜里沙「ん〜…やっぱりランキング上位に入るには…新曲を披露するのが一番だよね?人数も増えたし」

雪穂「うん。そうだね。既存の曲も人数が増えた分フォーメーションを変える必要があるしね。それなら新曲を作った方がいいかもね」

藤城「新曲か〜。ワクワクするね」

雪穂「」

鳥居「」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 00:09:09.62 ID:rSrTOVdo0
亜里沙「よしっ!じゃあ、新曲作りから始めようか!」

九条「ちょっと待って下さい」

亜里沙「どうしたの?」

九条「鳥居先輩と相川先輩はスクールアイドルを始めたばかりなんですよ?新曲を作るのも良いですけど先ずは二人の基礎練習をした方がいいんじゃないんですか?」

亜里沙「あ〜確かに…そうかも」

雪穂「うっかりしてたね」

相川「その必要はありませんよ」

九条「え?」

相川「歩美様も私も基礎は完璧に出来ています」

九条「そ、そうなんですか?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 00:25:11.28 ID:rSrTOVdo0
鳥居「私を誰だと思っているの?踊りや歌など出来て当然。鳥居家の人間として当然の嗜みです」

亜里沙「へ〜そうなんだ。鳥居さん凄い」

相川「西木野真姫さんがスクールアイドルを始めたと言う情報を手に入れて直ぐに稽古を付けてもらいましたからね。歌はロックから演歌に軍歌、踊りはヒップホップからロボットダンス、オタ芸までなんでも完璧にこなせます」

鳥居「ちょっと相川!何暴露してるのよ!」

藤城「え?そこまでした?そこまでしたのにアイドル研究部に入部しなかったなんて…何というか…」

相川「そうなんです。付き合わされる私の身にもなって貰いたい」

鳥居「なんですって?」

雪穂「まあまあ。二人とも基礎は完璧って言うのは凄く助かるよね」

亜里沙「そうだね」

鳥居「逆に聞きますけどあなた達は何が出来るのかしら?」

藤城「え?何?」

亜里沙「何がって」

鳥居「だって新曲作るんでしょ?当然作詞作曲やダンスの振り付け、衣装作りを自分達でやっるのでしょう?」

雪穂「うん。自分でやってるよ」

九条「作詞は雪穂先輩と亜里沙先輩が二人でやってます。作曲は私が。振り付けは皆んなで、衣装作りは悠弓ちゃんがデザインして皆んなで使ってますよ」

鳥居「ふ〜ん。そうなの」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 01:32:33.90 ID:PkMPoyN60
毎日更新乙
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 01:57:57.87 ID:rSrTOVdo0
相川「私も曲作りには多少覚えがあります」

亜里沙「え?本当?」

相川「はい」

雪穂「それは助かるね」

九条「そうですね。今年からは真姫さんいないから。真姫さんは私の師匠なんです」

鳥居「なっ…そうなの?」

九条「はい」

鳥居「羨ましい…」

藤城「やっぱり未練タラタラなんじゃん…」ボソッ

鳥居「何か言いました?」

藤城「いえ…別に」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 02:01:26.18 ID:rSrTOVdo0
鳥居「でも、あなた達と西木野真姫さん達は同じアイドル研究部でもスクールアイドルとしては別々のグループとして活動していたのですよね?」

雪穂「うん。そうだよ」

亜里沙「同じ部員だけどライバル」

鳥居「どうして一緒に活動しなかったのですか?」

雪穂「それは私のお姉ちゃんがね…」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 02:10:26.18 ID:rSrTOVdo0
二年前

花陽「という事で雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんが入部をしてくれました」

雪穂「よろしくお願いがします」

亜里沙「お願いします」

穂乃果「わ〜い。ユッキー!亜里沙ちゃーーん!」

凛「ようこそにゃ〜」

真姫「で?これからどうするの?」

花陽「へ?」

真姫「スクールアイドルとしての活動よ。私達6人に2人が加わった形で活動していくの?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 02:26:56.83 ID:rSrTOVdo0
凛「あ〜…そっか…どうするの?」

海未「それについては私とことりと穂乃果でも少し考えていたのですが」

ことり「私達6人にが集まっちゃうと結局μ'sの延長線になっちゃうんじゃないかなって思ったんだ」

真姫「確かに…それは一理あるかも」

穂乃果「それならいっその事ライバル同士になった方がいいんじゃないかって思ったんだけど」

真姫「ライバル同士?」

穂乃果「うん。私と海未ちゃんとことりちゃんは3人でスクールアイドルとして活動するよ」

花陽「私達と別に…」

穂乃果「うん」

凛「凛は賛成にゃ!絵里ちゃん達が居ないのに凛達6人集まってやるくらいなら敵同士の方がいいにゃ」

真姫「そうね。私達のスクールアイドルとしての第二幕はライバル同士。穂乃果達がライバルなら燃えるわ」

花陽「うん。そうだね。二人はどうかな?」

雪穂「実は…私達も二人で始めようって言っていたんです」

穂乃果「そっか!じゃあ、今年は私達と二年生組、雪穂と亜里沙ちゃんのグループで三国志だね」

亜里沙「はい!穂乃果さん達にも花陽さん達にも負けません。頑張ろうね?雪穂!」

雪穂「うん」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 00:53:59.27 ID:TVtc0nb/O
支援
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:14:17.61 ID:rvvnzEnZ0
雪穂「って言う感じで。音ノ木坂のアイドル研究部としては同じ部員だったけど別々のグループで活動する事になったんだ」

鳥居「ふ〜ん。別に6人で活動すれば良いのにと思いますけどね。よく分かりませんけど」

亜里沙「ふふっ。まあ昔の話はいっか」

雪穂「そうだね。確実にランキング上位に組み込めるように当面は体力作りと既存のダンスの練習、そして新曲の作成だね」

亜里沙「うん。よ〜し。頑張るぞ〜」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:16:53.17 ID:rvvnzEnZ0
理事長室

コンコン

理事長「どうぞ」

「失礼します」

理事長「あら?久しぶりね。卒業して以来だから…三年ぶり?」

「はい…。ご無沙汰してます。来週からまたお世話になります」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 22:26:52.75 ID:rvvnzEnZ0
数日後

雪穂「よしっ!こんな感じで良いのかな?」

亜里沙「うん。完璧だよ」

藤城「だから〜…踊るんだからね?分かってる?舞踏会じゃないんだよ?」

鳥居「そんなのは分かってるわよ」

藤城「だったらこんなデザインにならないよね?」

九条「あの…やっぱり私はもうちょっとファンの皆さんも一緒に歌って踊れる事を前提とした曲調が良いと思うんですけど」

相川「いえ。圧倒的なパフォーマンスを披露する事こそ大切かと」

九条「ですけど…」

亜里沙「皆んないい感じだね?」

雪穂「そうかな…?全然纏まってない様な気がするけど…」

亜里沙「そんな事ないよ。こうやってお互いに研鑽して良い曲は出来るんだよ」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 23:44:16.61 ID:2ZoPos33O
教育実習かな?
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:32:04.74 ID:AKPtQCT80
誰だろう
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/10(火) 07:42:40.58 ID:hJ2XHbZuO
雪穂「さあ、曲作りも大切だけど練習しに行こう。身体が鈍っちゃうよ」

鳥居「ふっ、私は練習などしなくても余裕ですけどね」

亜里沙「真姫さんを見返すんでしょ?そんなんじ無理だよ?」

鳥居「わ、分かってます」

藤城「どうだかね」

九条「真姫さんが悪者みたいになっちゃってるね」

亜里沙「よしっ!じゃあ、屋上に行こうか!」

雪穂「そうだね」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/10(火) 21:57:23.13 ID:1OxtSTa+0
カァー カァー

雪穂「ワンツースリーフォー ワンツースリーフォー。はい、終了〜」

亜里沙「ふぅ…」

鳥居「はあ…はあ…はあ…」

九条「やっぱり凄いですね。キレが全然違う」

鳥居「あっ、当たり前でしょ。はあ…はあ…あなた達とはレベルが違うの」

藤城「これで体力があればな〜」

雪穂「まあ、なんとなく課題も見えてきたね」

鳥居「くっ…あ、あなた達レベルなど直ぐに追いついてみせるわ」

亜里沙「お〜凄い向上心」

鳥居「って言うか…相川!なんであなたは全然余裕そうなのよ?」

相川「私ですか?私は日々鍛錬していますから」

藤城「おおっ!これは頼もしい!」

相川「まあ…私の仕事は体力勝負なので」

亜里沙「へ〜侍女って大変なんだ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 02:27:06.79 ID:iqfUY2Ct0
海未式合宿メニューの出番か
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:41:39.07 ID:tApDjrgl0
相川「侍女たから大変なのではありません。歩美様の侍女だなら大変なんです」

藤城「へ〜なるほど」

鳥居「どういう事よ!」

雪穂「また…賑やかになって来たね」

亜里沙「うん!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:43:01.26 ID:tApDjrgl0
第3話
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:52:11.61 ID:tApDjrgl0
キーンコーンカーンコーン

藤城「ふぁ〜」

九条「こらっ。女の子がそんな大口開けて」

藤城「ん〜朝から練習張り切り過ぎたからなぁ」

九条「これで日中ダウンしてたら元も子もないね…」

藤城「そんな事はないよ」

ガラガラ

教師「はい、皆んなおはよ〜」

藤城「ん…ちょっと少しの間目を瞑ってるから何かあったら教えて?」

九条「ちょっと…目を瞑るって…寝ないでよ」

教師「え〜今日からウチのクラスに教育実習生が来てます。それじゃあ、紹介するので…どうぞ」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 02:58:46.52 ID:tApDjrgl0
ガラガラ

絵里「これから一ヶ月間お世話になります。絢瀬絵里です」

九条「え?…ちょっ…悠弓ちゃん…」

藤城「ん…何?何かあった?」

九条「あれ…」

藤城「へ?あっ!?」

絵里「数年前、私も音ノ木坂学院に通っていました。皆さんの少し先輩になります。どうぞよろしくお願いします」

九条「知ってた?」

藤城「いや…聞いてない」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 03:03:27.47 ID:tApDjrgl0
キーンコーンカーンコーン

藤城「ちょっと!亜里沙先輩!どういう事ですか?」

九条「そうですよ。先に言っといて下さい。びっくりしました」

雪穂「本当だよ。私も全校集会で絵里さんが出て来てビックリしたよ」

亜里沙「そんな事言われても…。私も知らなかったよ」

藤城「え?そうなの?」

雪穂「絵里さん何も言ってなかったの?」

亜里沙「うん。教職を目指すとは聞いてたけど…。お姉ちゃんは何を考えてるんだろう」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 10:32:07.25 ID:2XemLEYio
絢瀬先生きたーーー!!
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 20:50:51.60 ID:tApDjrgl0
雪穂「あ〜…でも一つ謎が解けたよ」

亜里沙「謎?」

雪穂「うちのお姉ちゃんも将来先生になるって言い出したから…そうか…絵里さんの影響だったのか…」

亜里沙「えっ!?穂乃果さんも?」

雪穂「うん。ビックリだよね…」

ガチャ

鳥居「どういう事ですか!!!?」

亜里沙「あっ!?鳥居さん…何かな?」

鳥居「あなたのお姉さんの話です」

藤城「もうそのくだりやったよ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 21:04:54.00 ID:tApDjrgl0
絢瀬家

亜里沙「お姉ちゃん!どういう事!?」

絵里「あら〜何の事?」

亜里沙「何の事って一つしかないでしょ。お姉ちゃんが教育実習で来るなんて私聞いてない」

絵里「だって言ってないもの。びっくりした?」

亜里沙「したよ。なんで言わないの?」

絵里「だから…びっくりさせようと思って…」

亜里沙「もう!そう言うのいいよ。大事な事なんだからちゃんと教えといてよ」

絵里「ごめんごめん。悪かったわ。まあ、私は二年生の担当だから亜里沙とは直接関わり合いになる事はないと思うけど」

亜里沙「お姉ちゃんの担当のクラスに九条聖来って娘と藤城悠弓って娘がいたでしょ?」

絵里「う〜ん…」

亜里沙「いるの!あの娘達アイドル研究部の部員だから。一度会ってるはずだけど…忘れた?」

絵里「あ〜覚えてわよ。忘れる訳ないじゃない。今日はほら?顔合わせ程度で終わっちゃったから。へ〜そうなの。アイドル研究部のね〜」

亜里沙「そうなの。だから変な事しなにでね?」

絵里「しないわよ。亜里沙はお姉ちゃんの事なんだと思ってるの?」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 21:41:04.94 ID:3s6hCBnIO
むしろ変なことされそうな…ゴクリ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:07:41.54 ID:tApDjrgl0
翌日

キーンコーンカーンコーン

絵里「はい。じゃあ、今日はここまで…ですよね?」

教師「はい」

絵里「えっと…じゃあ…日直の方。お願いします」

生徒「起立!礼!」

絵里「ふう。緊張したぁ」

藤城「絢瀬先生」

絵里「ん?あら!」

九条「ご無沙汰してます。アイドル研究部の九条と藤城です。亜里沙さんにはいつもお世話になってます」

絵里「ふふっ、こちらこそ。妹がお世話になってます」

藤城「絵里さん…じゃないよね。絵里先生忙しそうだったからなかなか声掛けられなくて」

絵里「そう見えた?そっか…まだ慣れなくてね」

藤城「先生は放課後は忙しいの?もし時間があったら部室に来てよ!懐かしいでしょ?」

絵里「う〜ん。まあ…色々やる事はあるけど。そうね、タイミングを見て行かせて貰うわ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:14:07.22 ID:tApDjrgl0
部室

藤城「という事で絵里さん来てくれるって言ってたよ?」

亜里沙「そうなの?」

藤城「うん」

亜里沙「お姉ちゃんの授業どうだった?」

九条「すっごい分かりやすかったですよ。緊張してるって言ってましたけど全然そんな事なかったです」

藤城「ね〜?本当の先生みたいだったよ」

亜里沙「ふ〜ん。そうなんだ」

雪穂「流石絵里さんだね」



65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:39:00.46 ID:tApDjrgl0
コンコン

藤城「ん?は〜い」

ガチャ

絵里「失礼するわね」

雪穂「あっ!絵里さん」

亜里沙「お姉ちゃん」

絵里「雪穂ちゃん久しぶり。懐かしいわね〜この部室も。にこの私物がないと広く感じるわ」

雪穂「何年振りですか?来るの」

絵里「え〜…最後に来たのいつだったかしら?花陽達が卒業する時に一回来たけど…部室には入らなかったのよね。だから…あれだ!ことりがあっちに行くって時に皆んなで顔を出して以来だわ!」

雪穂「じゃあ、二、三年ぶりくらいですかね」

絵里「そうなるわね〜。部員はこれで全員なの?今年も結構入ったって言ってなかったっけ?」

亜里沙「今年入った一年生は皆んな辞めちゃったの。お姉ちゃんにも話したと思うけど」

絵里「あれ?そうだったっけ?」

亜里沙「も〜人の話聞いてないんだから」

絵里「まあ…結構体育会系だしね。実際に入ってビックリする子もいるかもしれないわね。じゃあ、今は四人?」

九条「後二人居るんですけど」

雪穂「あの二人は生徒会の仕事もあるからね。だいたい遅れて来るですよ」

絵里「へ〜生徒会やってる子なの?親近感湧くわね。でも、さっき生徒会室に行った時誰も居なかったけど」

亜里沙「行ったんだ…」

絵里「まあね。それこそ生徒会室なんて何年振り出し。っとそろそろ行かなくちゃ」

藤城「え?もう行っちゃうの?」

絵里「ええ。やらなきゃいけない事もあるから」

藤城「そうですか」

絵里「えぇ。また来るわ。亜里沙…」

亜里沙「ん?何?」

絵里「頑張って。応援してる」

亜里沙「うん…。ありがと」

絵里「じゃあ、お邪魔したわね」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 22:58:29.20 ID:tApDjrgl0
バタン

亜里沙「お姉ちゃん…」

雪穂「まあ…色々あったからね。絵里さんも心配してたのかな」

亜里沙「うん」

ガチャ

鳥居「お疲れ様」

相川「遅れてしまい申し訳ありません」

亜里沙「大丈夫だよ」

藤城「今ちょうど亜里沙先輩のお姉さんが来てたんだよ」

鳥居「へ〜そうなの」

亜里沙「うん」

相川「亜里沙さんのお姉様の資料は大変読みやすくまとまっていて助かっています…とお礼を言いたかったのですが。一足遅かったですね」

亜里沙「うん。本当ちょうどさっき出て行ったんだよ」

鳥居「それで?」

亜里沙「え?」

鳥居「μ'sの絢瀬絵里が部室に来たのでしょう?」

亜里沙「うん。そうだけど?」

鳥居「せっかく教育実習で来て居るんですからもちろん練習を見てもらう様頼んだのでしょう?その為に部室に来たのでは?」

亜里沙「頼んでないよ?」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 23:12:45.30 ID:tApDjrgl0
鳥居「はあ?何故?あなた達バカなの?せっかくラブライブ優勝経験者が二ヶ月もいるのに。こんなチャンスを無駄にするなんて」

亜里沙「お姉ちゃんにコーチして貰うって事?」

雪穂「その発想はなかったなぁ。海未ちゃんや真姫さんに作詞作曲のやり方とかは教わったりしたけど…」

鳥居「そうよ。本気で優勝したいなら使えるものは使わなくちゃ」

藤城「うわ〜嫌な言い方。まさにお嬢様って感じ…」

九条「うん…」

亜里沙「でも、確かに鳥居さんの言う事も一理あるかもしれない」

鳥居「そうでしょう?」

亜里沙「ちょっと今日、家出お姉ちゃんにあたってみるよ」

雪穂「いや、お願いするならちゃんと皆んなでお願いしに行こう。部員全員で」

藤城「そうだね。私もその方がいいと思もう」

亜里沙「じゃあ…明日?」

雪穂「うん。そうだね」



68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 23:40:06.02 ID:EmVbjHahO
言い方悪いなw金髪生徒会長同士ライバル意識あるのだろうか
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 01:16:50.74 ID:2v0yR9h00
エリチカ家出する!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 06:12:37.03 ID:BYPEpTmbO
これだから生徒会長は
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 13:13:24.09 ID:EvQhmo1XO
家出お姉ちゃんをまずは探してあげないとね
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:19:06.04 ID:a3Vu0czF0
翌日

ガチャ

鳥居「ごきげんよう」

相川「お疲れ様です」

藤城「あっ!キタキタ」

九条「全員揃いましたね」

雪穂「それじゃあ絵里さんにお願いしに行こうか?」

亜里沙「うん。お姉ちゃんどこに居るかな?」

雪穂「取り敢えず職員室じゃない?」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:30:21.32 ID:a3Vu0czF0
職員室

亜里沙「え〜お姉ちゃん居ないんですか?」

教師「なんか生徒に呼ばれて出て行ったぞ?」

亜里沙「…お姉ちゃんって本当にタイミング悪いなぁ」

雪穂「絵里さんって人気ありそうだもんね〜」

教師「お〜そうそう。生徒に凄い人気だぞ。授業もしっかり行えてるし。実習日誌も読みやすいし。流石は絢瀬だなぁ」

亜里沙「えへへ〜ありがとうございます」

雪穂「いや…亜里沙の事じゃなくて絵里さんの事だよ」

亜里沙「分かってるよ。冗談だって」

教師「多分、2年A組に行ったと思うよ。行ってみな」

亜里沙「はい。ありがとうございます」

雪穂「よしっ!行ってみよう!」

亜里沙「うん」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:37:48.72 ID:a3Vu0czF0
2年A組

ガラガラ

藤城「絢瀬先生いる?」

生徒「悠弓ちゃん?どうしたの?」

藤城「あ〜絢瀬先生を探してるんだ」

亜里沙「このクラスに居るって聞いたんだけど…来てない?」

生徒「さっきまでは居たんだですけど」

生徒「バスケ部の子に連れてかれちゃったよ」

亜里沙「バスケ部の子に?」

生徒「うん。昼休みにクラスの何人かでバスケしたんだけど凄く上手くて」

九条「あ〜そう言えばやってたね」

雪穂「絵里さんって運動神経抜群だもんね」

亜里沙「そっか〜。バスケにねぇ」



75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:41:21.33 ID:a3Vu0czF0
生徒「はい」

亜里沙「分かった。バスケ部に行ってみるよ。ありがとう」

生徒「いえ…」

亜里沙「所で…お姉ちゃんと何してたの?」

生徒「色々質問してたんです」

亜里沙「質問?」

生徒「はい。も〜絵里ちゃんって面白くて可愛くてサイコーです。ね?」

生徒「うん」

亜里沙「絵里ちゃん…」

鳥居「あなたのお姉さん本当人気あるのね」

亜里沙「そうだね」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 21:52:26.23 ID:a3Vu0czF0
体育館

バスケ部員「絢瀬先生?うん。さっきまで居たよ?二年生の子が連れてきたみたいだけど」

亜里沙「え?もう居ないの?」

バスケ部員「うん。図書委員の子に呼ばれていったよ?」

雪穂「え?また?」

亜里沙「そっかぁ」

鳥居「あなたのお姉さんジッとしていられないの?」

亜里沙「あはは…面目無いです」

バスケ部員「それにしても亜里沙のお姉さん凄いね!バスケ未経験者なんでしょ?」

亜里沙「うん。そのはず…」

バスケ部員「だよね?でも初心者とは思えないよ。うちの部員に欲しいくらい」

亜里沙「え〜そうかなぁ」

鳥居「なんで貴方が照れてるのよ?」

藤城「そりゃあ、姉がこんなに褒められてれば妹としては嬉しいでしょ。ねえ?」

九条「そうだね。羨ましいよね」

雪穂「絵里さんってやっぱり凄いんだね」


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:01:24.93 ID:a3Vu0czF0
図書室

亜里沙「お姉ちゃん居る?」

図書委員「しぃー。ここは図書室ですよ?」

亜里沙「あっ、そうか。ごめんなさい」

鳥居「絢瀬先生が来なかったかしら?教育実習生の…」

図書委員「あ〜さっきまで居ましたよ」

亜里沙「また!?」

鳥居「あなた嫌われてるんじゃないの?お姉さんに」

亜里沙「姉妹仲良好だよ」

雪穂「むしろ亜里沙を溺愛してる感じだよね?絵里さんって…」

亜里沙「そんな事はないけど」

図書委員「はい。本を借りてそのまま出て行きました」

亜里沙「本を?」

図書委員「絢瀬先生優しいんです。私が好きな作家の話をしたら是非読んでみたいって言ってくれて。わざわざ借りていってくれたんです」

亜里沙「そうなんだ」

図書委員「はい。この後職員室に戻るって言ってましたけど?」

亜里沙「結局?」

雪穂「振り出しに戻る…か」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:17:29.78 ID:a3Vu0czF0
職員室

亜里沙「…で?お姉ちゃん帰っちゃったんですか?」

教師「おう。やる事も終わったみたいだしね」

雪穂「って事は家に帰ったんじゃ?」

亜里沙「あ〜結局そうなるのかぁ」

藤城「え?それじゃあ亜里沙先輩の家に行くの?」

亜里沙「かなぁ」

教師「この後どこか行くって言ってたぞ?」

亜里沙「え?そうなんですか?」

教師「うん」

亜里沙「え〜どこに行ったんだろ」

鳥居「あなたのお姉さん本当忙しい人なのね」

亜里沙「そんな事ないと思うんだけどなぁ」

雪穂「どこに行ったか分からないんじゃ」

九条「また明日ですか?」

鳥居「同じ事の繰り返しにならなければ良いですけどね」

亜里沙「だよね〜」

鳥居「そもそもあなたがお姉さんに一言伝えておけば良かったんじゃないの?」

亜里沙「だって皆んなで言おうって…」

鳥居「それとな〜く皆んなで尋ねる事を伝えるとか出来たでしょう?一緒に住んでるんだから」

亜里沙「それは…そうだけど」

九条「今更亜里沙先輩を責めたってどうにもならないですよ」

藤城「そうだよ。亜里沙先輩のせいにするのはどうかと思うよ」

鳥居「私は本当の事を言っただけです」

藤城「だったら最初に言えば良かったじゃん」

亜里沙「ご、ごめんね。あの…私が悪かったよ」

雪穂「も〜、ここで喧嘩したって仕方ないでしょ?そもそもここ職員室だよ?」

教師「そうだぞ。教師の前で喧嘩するなよ。生徒会長!」

鳥居「うっ…」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:24:31.10 ID:a3Vu0czF0
教師「他人をせいにばかりしていると成長しないぞ?」

鳥居「…はい」

藤城「言われてやんの〜」

教師「お前もだよ」

藤城「えっ?」

鳥居「わ、悪かったわよ」

藤城「いや…こっちこそ」

鳥居「絢瀬さんも…悪かったわね。ちょっと言い過ぎたかも…」

亜里沙「ううん。私がうっかりしてたよ」

鳥居「そうでしょう?」

亜里沙「え?うん」

九条「鳥居さんって…素直なんですかね…」

雪穂「そうだね…良くも悪くもね…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:33:31.09 ID:a3Vu0czF0
雪穂「さて、結局。どうしようか?」

鳥居「行き先が分からないんじゃ無闇に探しても仕方ないでしょう?明日にしましょう」

亜里沙「そうだね」

相川「一つよろしいでしょうか?」

亜里沙「え?」

鳥居「あら?相川居たの?ずっと喋らないから居ないのかと思ったわ。それで?どうしたの?」

相川「行き先が分からないのであれば電話すれば良いのではないでしょうか?と言うか最初から…」

亜里沙「あっ…確かに…」

鳥居「何でそれを先に言わないのよ」

相川「申し訳ありません。偉そうに振舞っていながらそんな事にも気がつかない歩美様が面白くて…つい」

藤城「えぇ…そんな理由で」

鳥居「あなたは私の侍女なのよね!!!?」

侍女「はい」

九条「そっか。電話すれば良かったんだ」

雪穂「そんな事にも気がつかないとは…」

亜里沙「よしっ!さっそく電話してみよう」


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 22:53:01.19 ID:a3Vu0czF0
神田明神

絵里「でね…ねえ?聞いてる?」

希「あ〜聞いとる聞いとる。聞いとるよ〜」

絵里「本当に聞いてるの?」

希「もう。しょっちゅうウチん所こないで彼氏の一人でも作ったら?」

絵里「何よそれ?親友がせっかく来てるのに」

希「大学で会ってるやんか」

絵里「なによ。本当に私に彼氏が出来たら焦る癖に」

希「焦らん焦らん。そん時は祝福するから…」

絵里「どうだか。…まさか?あなた?私が教育実習に行ってる間に…」

希「あ〜……大丈夫やって」

絵里「何?その間は?待って…嘘よね?ねえ?変な冗談はやめてよね?そう言う時はちゃんと言うって約束したじゃない」

希「もう。何を一人で焦ってるんや」

絵里「だって…希が変な事言うから」

希「勝手にえりちが勘繰ってるだけやん。そんな事よりも。ほら?」

絵里「え?」

希「来たみたいやん?」

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:26:22.17 ID:a3Vu0czF0
亜里沙「お姉ちゃーーん」

絵里「亜里沙…」

亜里沙「やっと会えたよ。希さん、こんにちは」

希「こんにちは。久しぶりやね。雪穂ちゃんも」

雪穂「こんにちは。希さん」

絵里「何?わざわざ電話までして来て。しかも、アイドル研究部皆んなで来て」

希「え?皆んなアイドル研究部なん?」

亜里沙「あっ!そっか…ずっと神田明神で練習してなかったもんね」

雪穂「お姉ちゃん達や花陽さん達と練習場所がかぶっちゃうからね」

藤城「初めまして!藤城悠弓ですμ'sの頃応援してました!」

九条「初めまして、九条聖来です。私も…ずっと憧れてました!特に…スノハレの時の希さん…凄い憧れます」

希「いやぁ…これは照れるなぁ。ウチ等もそんな事言われる様になったんやね?」

絵里「あら?今日は生徒会長と副会長も居るのね」

鳥居「…どうも」

希「え?生徒会長と副会長も居るの?へ〜凄いなぁ。そうなんやぁ。なんか運命感じるなぁ」

相川「絢瀬絵里さまと東條希さまが残してくれ資料は大変見やすくまとまっていて我々も助かっています」

希「え?そう?あはは…だって、えりち。懐かしいなぁ。生徒会やってた頃」

絵里「そうね〜。よく二人で遅くまで残って仕事したものね」

希「うん。そっかぁ。生徒会長がアイドル研究部にねぇ」

亜里沙「そうなんだ。二人ともダンスも歌も上手くて凄い頼りになるし…」

鳥居「勘違いしないで。私はあなた達の仲間になった覚えはないわ。目的の為に手を組んでるだけよ。アイドル研究部に入ったつもりもないわ」

藤城「まだ言ってるよ…」

相川「私は入部申請しましたけどね」

鳥居「はあ?主人にだまって勝手に?」

相川「はい」




83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:31:09.26 ID:a3Vu0czF0
希「あははは。なんや面白く子が揃ってるなぁ。ねえ?」

鳥居「お、面白い…」

絵里「そうね。やっぱりアイドル研究部はこうでなくっちゃ」

亜里沙「いやぁ」

鳥居「くっ…そんな事より!本題に入らなくていいの?」

亜里沙「あっ!そうだったね」

絵里「あっ!そうよね。何か用があって来たんでしょ?」

亜里沙「うん。実はお姉ちゃんにお願いがあるの」

絵里「お願い?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:38:54.54 ID:a3Vu0czF0
亜里沙「そう。お姉ちゃんに私達のコーチをして欲しいの」

絵里「私に?」

雪穂「はい。絵里さんにコーチをして貰えれば…私達まだまだレベルアップ出来るんじゃないかって考えたんです」

藤城「スクールアイドルがメジャーになって他校でもコーチを付けて活動してるチーム多いらしいし…」

九条「絢瀬先生が教育実習に来てくれたのはまさに運命なんです」

亜里沙「お姉ちゃん。私達本気でラブライブで優勝を目指してるの。だから…お願い。私達に力を貸して」

鳥居「私からも…お願いします」

相川「お願い致します」

亜里沙「皆んな…」

六人「お願いします」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 23:54:48.87 ID:a3Vu0czF0
絵里「そう…そういう事」

亜里沙「お願いします」

絵里「あなた達の気持ちは分かったわ。顔を上げて?」

亜里沙「お姉ちゃん…」

絵里「亜里沙…」

亜里沙「うん」

絵里「甘いんじゃないの?」

亜里沙「え?」

雪穂「絵里さん?」

絵里「ラブライブで優勝したいから私にコーチをして欲しいって?甘いわよ」

亜里沙「だ、だって…悔しいけど…まだ私達のレベルじゃ…ラブライブで優勝するには…」

絵里「亜里沙、雪穂ちゃん…あなた達言ったわよね?μ'sを超えるって。それなのに私にコーチを付けてくれって?あの時の言葉は何だったのよ?」

亜里沙「そ、それは…」

鳥居「確かに私達はμ'sを超えるつもりです。けれど、スクールアイドルとして私達には実力が足りてないのも事実。恥を承知で頼んでいます。ラブライブで優勝する為に手段なんて選んでる暇はないんです。お願いします。私達に稽古をつけて下さい」


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 00:08:19.74 ID:N2jTvDsw0
亜里沙「お願いお姉ちゃん」

絵里「ダメよ。何度お願いされてもダメよ」

亜里沙「そんな…」

絵里「応援はしてる。もちろんあなた達に優勝して欲しい」

亜里沙「だったら」

絵里「またあの頃に戻りたいの?」

亜里沙「え?」

絵里「やっと私達から…μ'sから離れられたんじゃない」

亜里沙「お姉ちゃん…」

九条「…」

藤城「…」

雪穂「亜里沙…。絵里さんの言う通りだよ」

亜里沙「うん。分かったよ。私達の力だけでお姉ちゃん達を超えるよ」

絵里「ええ」

亜里沙「それじゃあ…行くよ」

藤城「あっ、先輩。待って…」

九条「す、すいません。失礼します」

絵里「ええ。雪穂ちゃん。ごめんなさい、厳し事を言ってしまって」

雪穂「いえ、お陰で目が覚めました。ありがとうございます。それじゃあ…」


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 00:16:08.01 ID:N2jTvDsw0
絵里「…」

希「厳しく突き放すのも…辛いね」

絵里「そうね。でも、そうしなきゃダメなのよ。あの子達は…私が一緒に居る訳にはいかないでしょ?」

希「そうやなぁ」

鳥居「どう言う事なんですか?」

絵里「あなた…まだ居たの?」

鳥居「どうやら私と相川だけが事情を把握してない様なので」

絵里「そっか。あなたは今年入ったばかりだから知らないのね」

鳥居「そういう事です。私にも聞く権利があると思います。仲間ですから…」

絵里「そうね。どこから話せばいいのかしら。私達がラブライブで優勝したのはもちろん知ってるわよね?」

鳥居「はい…」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 02:01:50.88 ID:rwMYzSVLo
サマルトリア感あったのに急に賢くなりやがって……
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 03:10:43.72 ID:gSHAWA7c0
賢さに磨きがかかってる
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:24:27.78 ID:N2jTvDsw0
第4話
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:44:58.46 ID:N2jTvDsw0
私達がラブライブで優勝した事。その事が亜里沙と雪穂ちゃんにとってはプラスなったとは言えなかった。

穂乃果「明日だね!やっとだね!待ちに待ったスクールアイドルのイベント!」

凛「穂乃果ちゃん達と凛達とそして亜里沙ちゃん達が揃うだもんね。楽しみにゃ〜」

雪穂「結局夏は私達が間に合わなくってあまり活動も出来ませんでしたからね」

海未「それは仕方ありませんよ。二人とも作詞も作曲も初心者だったのですから」

ことり「衣装作りも二人でやりながらだしね」

穂乃果「海未ちゃんは昔からポエムを書き溜めてたからね〜」

海未「そ、それは触れないでと言ったでしょう」

亜里沙「明日のイベントでアピール出来ればランキングも上がるかもしれないね」

花陽「そうだよ。明日のイベントは大勢の前で披露するいい機会だし自分の実力を図るにも絶好の舞台だよ」

亜里沙「はい!」

真姫「花陽も部長っぽくなって来たわね」

凛「ぽいじゃなくて部長だにゃ〜」

真姫「どうして凛が怒るのよ」

亜里沙「雪穂!明日頑張ろうね」

雪穂「うん」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:53:58.43 ID:N2jTvDsw0
鳥居「本番で失敗したんですか?」

絵里「いいえ。初めての大舞台でむしろ良くやった方よ」

鳥居「じゃあ、一体何の話をしてるのですか?」

希「最初に言ったやろ?ウチ等がラブライブで優勝した事が亜里沙ちゃん達にとってはプラスにならなかったって」

絵里「確かに亜里沙達は良くやったわ。けどね世間はそうは見なかったの」

鳥居「どういう事?」

希「μ'sの絢瀬絵里と高坂穂乃果の妹。前回のラブライブ優勝校のスクールアイドル。それが夏の大会には出場せず満を辞しての登場。分かるやろ?」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 23:58:12.92 ID:N2jTvDsw0
亜里沙「はあ…はあ…」

雪穂「はあ…はあ…」

亜里沙「やったね。雪穂…」

雪穂「うん」

司会「以上。音ノ木坂学園でした」

穂乃果「いや〜やりきったね。二人とも」

海未「素晴らしかったですよ」

雪穂「本当?」

穂乃果「うん」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 00:06:47.81 ID:10yK7FCK0
ワイワイ ガヤガヤ

凛「さ〜帰ろ〜」

穂乃果「そうだねぇ。もうクタクタだよぉ」

亜里沙「…」

穂乃果「ん?どうしたの?」

客「μ'sの妹って言うから期待してみたら…大した事なかったね」

客「あれくらいのレベルなら全国にはうじゃうじゃいるよね」

客「今回のイベントに呼ばれたのも話題性だけなんじゃない?」

客「あ〜ありえる。だいたい音ノ木坂学園から3チーム出場って出来過ぎだよね?」

花陽「あ、あの…気にする事ないよ?」

亜里沙「え?あっ…はい。大丈夫です。そっか。私達もまだまだだね?」

雪穂「うん。そうだね。もっと練習しなくちゃだね」

穂乃果「そうだよ。二人ともその意気だよ」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 00:55:02.86 ID:czIkTUT5O
色眼鏡でみやがってよぉ……
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