【ゼロの使い魔】ムゲンの使い魔【仮面ライダーゴースト】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

8 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/06(金) 03:51:54.52 ID:esl3Fu5e0
コルベール「コントラクトサーヴァントは無事終了しましたな!」

タケル「ちょ、ちょっと何を……グァァッ!」ジュウウウ

タケル「何だこれ…左手が、焼けるように熱い……!」

タケルの左手に刺青のように模様が刻まれていく。コルベールと呼ばれた男性がその左手を覗き込む。

コルベール「ふむ、変わった形のルーンですな。是非調べさせて頂きたいですが…次の授業の時間が迫っています故、またの機会にしましょうか」

コルベール「ミス・ヴァリエール。貴方はこの後の授業は休みでいいですから、その少年に色々と説明して差し上げなさい」フワァ

コルベールが踵を返すと何ということか空を飛んで何処かへと飛び去って行った。他の学生達も同様に空へと飛び立っていく

タケル「え…ええええええ!!?人が、飛んでる!?」

ルイズ「メイジなんだから空を飛んで当たり前でしょ…平民の子供でも知ってる「フライ」の魔法も知らないなんて…相当田舎者ね」 ハァ

タケル「え?メイジって…あの子達全員仮面ライダーなの!?」

ルイズ「はあ?カメンライダー?なんなのそれ…兎に角行くわよ!」カツカツ

タケル「え?行くって何処に…」
9 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/06(金) 03:52:44.65 ID:esl3Fu5e0
ルイズ「トリステイン魔法学院よ。話はそこで話すわ」

タケル「ま、魔法…学院?」

人が機械や怪人の力無しに飛ぶ、仮面ライダーを知らないという時点で察していたが、これで確信に変わった。

タケル(ここって、異世界か遠い宇宙!?)

果たして自分は帰れるのだろうか…
10 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/06(金) 03:56:18.04 ID:esl3Fu5e0
とりあえず書き溜めはここまで(少ない)

ルイズに「カメンライダー?なんじゃそりゃ!」って言わせたかったけど自重した。

需要があるか分からないけど少しずつ書いていきます。

朝起きて時間があれば続き書きます
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 07:14:02.77 ID:xLUmkXPZ0
エニグマあれば帰れそう
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/06(金) 16:26:32.36 ID:VNlirudO0
ゴーストはライダーの中でも強い方だしな、特に最強フォームが
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 16:38:14.07 ID:oEo8AByn0
そういえばゴーストって飛べるんだよなぁ
後半から全然飛ばなくなったけど…ん?浮翌遊であって自由に飛べるわけじゃないんだっけ?
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/06(金) 16:40:09.23 ID:VNlirudO0
苦情入ってその演出しなくなっただけだよ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 17:50:44.06 ID:2w7+AJiu0
マコト兄ちゃんはでますか?
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 20:21:51.91 ID:TgLjZTN5O
最初から会話ができるあたり流石ですぞタケル殿!
17 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/06(金) 20:56:13.31 ID:esl3Fu5e0
再開していきます。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/06(金) 23:19:56.12 ID:75OxbsVZ0
ディケイド「異世界と聞いて」



エニグマの一件で鳴滝がなぜあそこまでディケイドを目の敵にするのか分かった気がする。
19 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 01:53:05.67 ID:qTyQhLIh0
書きながら寝落ちしてました、失礼しました…

改めて再開
20 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 01:54:04.02 ID:qTyQhLIh0
学院の寮に着いてからタケルが聞かされた話はやはり突拍子のないことばかりであった。

ここはハルケギニアという世界(または星)であり今いるのはトリステイン王国。 そしてトリステイン魔法学院や魔法使いであるメイジや貴族と平民のこと。

そして何より驚かされたのは、夜空である。話を聞いている内に夜になっていたのだが、窓を見ると----

タケル「月が、2つ…?」

ルイズ「あんた、そんな当たり前のことも知らないなんて……そういえばあんた、名前は?」

タケル「あ、俺?俺は天空寺タケル、よろしくルイズちゃん」

ルイズ「そのルイズ「ちゃん」って言うのやめなさい!私はあんたのご主人様なのよ!」

タケル「ちょ…ご主人様って…」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 10:19:02.43 ID:sL5yS0ce0
お世辞にもストーリーとか良いとは言われなかったゴーストだけど、設定がいいのかほんと色んな作品と絡ませやすいよね
クロスSSも地味に多い気がするぞ
22 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 18:15:54.58 ID:qTyQhLIh0
再開していきます
23 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 18:16:25.15 ID:qTyQhLIh0
ルイズ「当然でしょ?あんたは私の使い魔なんだから。本当は使い魔ならご主人様の目や耳になったり、秘薬探しとかが主な役割なんだけど……」

ルイズ「身辺の護衛すらままならなさそうだし、あんたは召使いみたいな物ね。召使い代わりにしてもらえるだけありがたいと思いなさい!」

タケル「そんな…」

ルイズ「分かったら明日の朝までに洗濯物を片付けておきなさい。私は寝るから」

タケル「ちょちょっと!俺の寝床は…?」

ルイズ「そんなの、床にでも寝てなさい!」

タケル「ええ!床って…こんなことってあるかよ…」

色々と文句はまだあったが、ルイズの方がもう話すことはないとばかりにベッドへ横になってしまった為諦めて床に寝転がる。
24 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 18:29:45.22 ID:qTyQhLIh0
タケル「やっぱり、寝づらいな……」

小さく溜息をつくタケルはしかし、嫌な想いと共に奇妙な嬉しさも込み上げてくる。

タケル「こうして「苦しい」とか感じられるのも、生きているからなんだ…」

かつて死んでいた時には「寝苦しさ」すら感じることはなかった。それを感じられることが今自分が生きているという実感が湧き嬉しくもなるのだった。

タケル「……よし、とりあえず明日から頑張ろう!」

異世界どうこうということについては幸い慣れている。タケルは地球へ帰る方法を探りながら使い魔生活をすることを決意し、ゆっくりと眠りにつく。

こうしてタケルのハルケギニア最初の夜は更けていった。
25 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 18:43:31.35 ID:qTyQhLIh0




マコト「タケルが居なくなったとは本当か!?」

その頃地球の大天空寺では大騒ぎとなっていた。

アカリ「そうなの!地下室に行くって言ったきりで…」

カノン「タケル君…そんな…警察には連絡したんですか?」

御成「先程シブヤとナリタを泊殿の元へ向かわせたところですぞ!」

イーディス「タケルのことも心配じゃが、事件はもう一つこと起きておる」

アラン「イーディス長官!それは一体…?」

イーディス「地下室に置かれていた英雄の眼魂15個が…無くなっておるのじゃ!」

マコト「何ッ!?」

アラン「眼魂まで共に消えたというのか…!?」

御成「タケル殿に続き眼魂まで!密室の地下から消えたとは…不可思議現象発生ですぞおお!!」
26 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/07(土) 23:44:46.51 ID:qTyQhLIh0






太陽が地平線から姿を現して間もない時間にタケルは起きた。

タケル「ここは…そっか、俺はこの子に召喚されて……」

ベッドでスヤスヤと寝ているルイズへ目を向ける。

タケル「……ルイズちゃん、どうして君は俺を…」

タケル「…兎に角、俺は今できることをしよう。まずは洗濯物だな!」

ルイズが昨晩脱いだ服を集め(中には下着もあったが見ないようにした)洗濯場を目指し部屋を出た。
27 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/08(日) 00:13:49.40 ID:XmkoKy8R0
タケル「とりあえず洗濯場なら水を使うだろうし、下の階だよね」

昨日寮内を歩いた時に確認した建物の内装からして水道らしき物は見当たらなかった。もちろん自分が見つけられなかっただけかもしれないが、可能性が高い方に賭けて階段を下っていく。

3階ほど階を下りてから、現在の階と洗濯広場がどこからか見えないかと外の光景が見える場所を探すことに決めた。 窓を探し廊下を曲がろうとすると、タケルは歩いてきた何者かとぶつかった。

シエスタ「きゃっ!」バタッ

タケル「痛っ!ご、ごめん!大丈夫だった?」

シエスタ「いえ、こちらの不注意でした。どうかお許しを……あら、あなた貴族じゃないんですか。」

タケル「貴族?…あ、そういえばルイズちゃんがそんなこと言ってたっけ……俺は違うよ、使い魔ってやつ。」

シエスタ「ああ、あの……平民を召喚なさった人がいたって昨日から噂になってますよ。」

タケル「そうなの?そんなに珍しいことなんだ…あのさ、えっと…」

シエスタ「シエスタです」

タケル「じゃあシエスタ、洗濯場ってどこにあるか知らない?」

シエスタ「私も今から行きますから一緒に行きましょうか。」

タケル「いいの?ありがとう!」

シエスタ「着いてきてください」
28 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/08(日) 00:37:53.76 ID:XmkoKy8R0
とりあえず今日はここまで。

ウルトラマンルーブ、1話面白かったですね
29 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 02:12:36.69 ID:t7MONhoM0
深夜にひっそりと投下
30 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 02:30:40.06 ID:t7MONhoM0
タケル「そうだ、シエスタの分の荷物も持つよ。洗濯場を教えてくれたお礼にね」

シエスタ「ありがとうございます。」

シエスタは感謝の笑顔を浮かべた。純朴でかわいらしい笑みにどこか地球に残してきた仲間を思い浮かべてしまう。

タケル「カノンちゃんみたいな子だな、シエスタって……」

シエスタ「カノン?お知り合いですか?」

タケル「うん。元いた場所に残してきた仲間だよ……」

タケル「そういえばまだ名乗ってなかったね。俺は天空寺タケル、よろしくシエスタ!」

シエスタ「テンクウジタケルですか。変わった名前ですね。」

タケル「え?そうかな……そうか、ここは西洋寄りの土地だから姓が先なのは珍しいんだね。」

シエスタ「タケルさんって呼んでいいですか?」

タケル「もちろん!よろしくシエスタ!」
31 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 02:57:37.63 ID:t7MONhoM0
それから洗濯場に辿り着いた2人は洗濯を開始する。洗濯板を使った洗濯は普通現代人には苦労するかもしれないが、タケルは幼少期より機械に頼らない生活を父「天空寺龍」と共に送ってきた為難なく終わらせることができた。




タケル「ルイズちゃ……ご、ご主人様、もう朝だよ?」

ルイズ「んん……だ、誰よあんた!?」

タケル「え?寝ぼけてるのかな…俺だよ、タケル。昨日召喚しただろ?」

ルイズ「ああ……。そうだったわね」

なんでわたしが呼び出すのが平民なのよ。と心の中で文句を言った。
それを口に出さなかったのはタケルのことを思いやってではなく起きてすぐで声を出すのも面倒だったからというのと、ご主人様と呼ばれ少しだけ気が晴れた気がしたからだ。

タケルが呼び出されたことで平民を呼び出すことより屈辱な留年という事態が避けられたはずだがそんなことは彼女の思慮の外だった。
ルイズは着替えをすませ朝食をとりに食堂に向かった。
食堂には幾つかの長いテーブルが置かれている。ルイズは自分の学年のテーブルへといつもどおり足を向ける。

タケル「凄い…まるで映画みたいだ。」

タケルは食堂の豪奢な装飾に感嘆しているようだった。きゅろきょろと視線をあっちこっちへやっている。
タケルがそこらじゅうに意識をやっているときにルイズは一人の給仕を捕まえてあることをオーダーした。
それが終わってからルイズは席に着くことにした。

ルイズ「イスを引きなさい」

タケル「う、うん」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 13:52:49.57 ID:NJ6hgu040
あの時と違って今でいうチート能力持たせて異世界に行かせるなろうものが蔓延っている現在にもしゼロ魔が出ていたら、
こんな別にチートとか何も持たされない状態で(後に凄い能力持ってたの判明するけど)召喚されてこき使われる最初の展開見られたら炎上してただろうな…あの時だからよかった…最初だけたたく連中はいただろうな
33 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 20:27:48.48 ID:t7MONhoM0
書いていく
34 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 21:06:01.08 ID:t7MONhoM0
タケル「朝から凄い料理だね……」

隣の席に座ろうとするタケル。それを片手で制し、そのまま指を下に向けた。
指の先には薄い一枚のパンと具のないスープが一皿置かれていた。ルイズが先ほどメイドに命じさせたものだ。

ルイズ「あんたは床」

タケル「え…」

ルイズ「平民は普通うここに入れすらしないのよ。床ででも食べられるだけありがたいと思うのね」

タケル「ッ〜いい加減にしろよ!」

タケルの怒声に反射的にルイズはビクリとしてしまう。席を立ったタケルは食堂の入り口へと戻っていく。

ルイズ「ちょっとあんた!どこいくのよ!?」

タケル「こんな扱いひどすぎるよ!」

そう言い捨てると、タケルは食堂から出て行った。

ルイズ「何よ、平民を同じ席につかせるなんてありえないわ。というか、なんでわたしが使い魔のご機嫌取りをしなきゃいけないのよ…」
35 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 22:53:59.29 ID:t7MONhoM0




タケル「とはいえ、お腹空いたなあ……」

食堂を出たタケルは当てもなく歩いていた。

シエスタ「タケルさん?どうしたんですか?」

タケル「あ、シエスタ…今朝はありがとう。助かったよ」

シエスタ「いえ、私こそ荷物を持ってもらい助かりましたし…それよりどうしてこんな所に?まだ朝食の時間ですよ?」

タケル「それがさ…ルイズちゃん、俺に床で食べろって言うんだよ。それもパンと具の無いスープだけ…」

シエスタ「まあ。だけどしかたないですよ。平民は貴族さまと同じ部屋で食べることすら普通ないことですから」

タケル「そんな…そんなに貴族と平民って絶対的な差があるのか……」

シエスタ「あの…よろしければ何か食べますか?」

タケル「え、いいの!?」

シエスタ「ええ、貴族の皆様が食べてるのとは違う平民の使用人が食べるまかない食ですけど」

タケル「全然大丈夫だよ!ありがとうシエスタ!」

シエスタに続いてタケルは厨房へと入って行った。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/09(月) 22:56:34.53 ID:DQnRMcYI0
英雄ゴーストには王様や大名もいるのに貴族と平民の差は学ばなかったのか・・・
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/09(月) 23:07:20.72 ID:THjBLJSG0
これ今の時代に放送してたら炎上してただろうな
38 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/09(月) 23:44:24.10 ID:t7MONhoM0




タケル「美味しいです、このシチュー!」

マルトー「そうかそうか!ジャンジャンお代わりしてくれよ坊主!」

あれから食堂に着き、料理長のマルトーという男性と知り合った。彼が出してくれるパンとシチューはとても美味しい。

マルトー「贅沢もんの貴族連中は、なんだかんだ理由をつけて残しやがるからな。アンタみたいに美味そうに食ってもらえるなら、料理たちも本望だ」

シエスタ「ふふっ良かったですねタケルさん。」

タケル「本当にありがとうございます!シエスタもありがとう!」

マルトー「しかし本当に美味そうに食うなあ…腹減ってる以外にも理由があるのかい?」

タケル「理由?そうですね……「ご飯をみんなで食べられる」ことが嬉しいから、かな……」

マルトー「なんだそりゃ、ハハハハ!ますます気に入ったぞ!」

シエスタ「タケルさんって本当に不思議な人ですね…ふふっ」

アハハハハ……
39 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:08:17.96 ID:A8yiEz8P0





なんとか授業には間に合った。食事を終えたタケルは使用人達からルイズの教室の場所を聞き教室へと辿り着いたのだった。

あれからマルトーからは食事に困ったらいつでも来ていいとも言ってくれた。

タケル(シエスタとマルトーさんには、もう足を向けて寝られないな…)

ルイズ「突っ立ってないで座りなさいよ。後ろに迷惑でしょ」

タケル「あ、うん」

どうやらルイズ自身は先程のことを気にしてないらしい。小さく安堵したタケルはルイズの言葉に従い、床に腰を下ろす。
それを見たルイズがなにやら呟いたようだが、タケルには聞こえなかった。

シュヴルーズ「おはようございます皆さん。どうやら春の使い魔召喚の儀式は全員大成功だったようですね。このシュヴルーズ、一安心です」

ルイズ「…………」フルフル

タケル(ルイズちゃん、震えてる…やっぱり俺じゃ不満なのかな…)

タケル(……それもそうか。使い魔として人間が出るのは悪い意味で目立つことみたいだし…)

シュヴルーズ「……ミス・ヴァリエールも、よく召喚を成功させましたね」

シュヴルーズと名乗った教師が、ルイズに声をかけた。 その声には嘲りも蔑みの色もない。ルイズを見るその瞳は優しく微笑んでいた。
それでもルイズの顔は上がらない、上げられない。
40 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:14:27.34 ID:A8yiEz8P0
クラスのどこからか、クスクスと含み笑いが聞こえた。 瞬く間にそれは教室中に広がり、ついには男子生徒の一人が声を上げた。

生徒「どうせ召喚できないからって、どっかの平民を金でやとって連れてきたんだろ! ゼロのルイズ!」

タケル(ゼロのルイズ……?)

ルイズ「ち、違うわよ! 召喚はちゃんとしたわよ!」

生徒「うそつけ! 魔法を成功させたことがない、成功率ゼロのルイズの癖によ!」

タケル(…なるほど… 魔法成功率0、だからゼロのルイズ、か…)

それがルイズのコンプレックスになっているであろうことは、容易に想像できた。

ルイズ「う……うるさいわね! 召喚したって言ってるでしょ! 私だってこんな奴……!」

ルイズ「こんな……こん……な……」

タケル(ルイズちゃん…)

生徒「なんだよ! なにか言い返してみろよ!」

生徒2「どうせ、【コンストラクト・サーヴァント】も絵具で紋章描いたんじゃねーの?」

生徒「あっはっは! そうだ、ちょっと水かけてみろよ! 消えるかも知れないぜ! ぎゃはははは……ハグムッ!」

タケルが講義しようと立ち上がりそうになったその瞬間、たった今バカ笑いしていた男子生徒の声が止まった。見ると、その男子生徒の口が粘土のようなもので塞がっている。
さらにシュヴルーズが杖を振るうと、罵倒に参加していた生徒全員の口が次々と塞がれていった。

シュヴルーズ「……お友達を、侮辱するものではありませんよ」

シーン……

タケル(凄い…これが魔法か……)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 00:29:19.63 ID:ok+8omhC0
ん?タケルは平成ジェネレーションズでウィザードに会ったことはあるはずだが
42 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:50:39.71 ID:A8yiEz8P0
シュヴルーズ「では……授業を始めましょうか」

そう宣言しながら、シュヴルーズが右手の杖を振るう。そこに、こぶし大より一回り小さいくらいの小石が出現した。

シュヴルーズ「私の二つ名は赤土。赤土のシュヴルーズです」

シュヴルーズ「これから一年間、皆さんに『土』系統の魔法を講義します。魔法の四大系統はご存知ですね? ミスタ・マリコルヌ」

マリコルヌ「はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の4つです」

いつの間にか口を塞ぐ粘土が外されていたマリコルヌという少年が起立し答えた。

シュヴルーズ「その通り。今は失われた系統魔法である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは、皆さんも知ってのとおりです。」

シュヴルーズ「その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めていると私は考えます」

タケル(凄い魔法の授業ってこんな感じなんだ……ルイズちゃんは……」チラッ

ルイズ「…………」カリカリ

タケル(凄い集中力だ…努力家なんだなあ)

生徒「ミ、ミセス・シュヴルーズ! それは黄金ですか?」

突如、教室中にざわめきが走った。 見ると教壇の上に、黄金の輝きに似た鉱石が輝きを放っている。

シュヴルーズ「いいえ違います。黄金は実力の高いスクウェアのメイジが全力をもってして、ほんのわずか錬金できるかできないか……そういうものです」

シュヴルーズ「私はトライアングルですから当然無理ですね。……これは真鍮です」

それでも、教室にはどよどよと動揺が広がっている。中だるみしてきた授業に、黄金という餌で興味をひかせ集中力を取り戻させる。

タケル(このシュヴルーズって先生、メイジとしてだけじゃない。教師としても凄いんだ…)
43 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 00:53:04.64 ID:A8yiEz8P0
もちろん会ってます。だからメイジという単語も仮面ライダーだと勘違いしました。

正確には「この世界の魔法」ですね。脳内変換してもらえると嬉しいです
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 00:57:34.60 ID:SXBj8tM6O
会っただけで戦ってるとことかあんまり見てなさそうだし
45 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 01:09:13.70 ID:A8yiEz8P0
シュヴルーズ「えー、それではこの『錬金』をどなたかにやってもらいましょう。」

シュヴルーズ「そうですね…………ミス・ヴァリエール、前へ出なさい」

 突然のシュヴルーズの指名に、ルイズが硬直する。同時に、教室中の空気が「ゲッ!」という形に固まった。

シュヴルーズ「……? どうしたのですか、ミス・ヴァリエール。早く前へ」

その空気に疑問符を抱きながら、シュヴルースがルイズを促す。その時、赤髪に褐色の肌をした女子生徒が勢いよく立ちあがった。豊満な乳房が慣性に負け、盛大に、揺れる。

ルイズ「…………」

 その様子にルイズがなにやら苦い顔をしたように見えたが、タケルは気づかないふりをした。

キュルケ「ミセス・シュヴルーズ、その……やめておいたほうがいいと思います」

シュヴルーズ「どうしてですか? ミス・ツェルプストー」

キュルケ「危険です」

シュヴルーズ「危険? どういうことですか?」

キュルケ「……爆発します」

キュルケ「先生はルイズを教えるのは初めてですね?」

シュヴルーズ「ええ、そうです。しかし、彼女については前任の先生から聞いてますよ。なんでも大変な努力家だとか」

キュルケ「その努力がやばいんですよ」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:28:21.43 ID:ok+8omhC0
>>43
なるほどそういうことか、わかりました、ありがとう
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 01:50:58.98 ID:bnzefZGo0
とりあえずゴーストに変身したら、タケル殿はただの平民扱いからは脱却できるだろ。
48 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 01:53:09.71 ID:A8yiEz8P0
彼女の表情は真剣そのものだ。少なくとも、見くびりや嘲りでそう言っているのではない。

シュヴルーズ「ミス・ツェルプストー。私は先ほども言いましたよ。お友達を侮辱するものではないと」

キュルケ「ですから、違うんです! 私は……ムグッ!」

瞬間、ツェルプストーと呼ばれた少女の口が粘土で塞がれた。もうどうなっても知らないからねと言わんばかりの表情で、赤髪の少女は着席する。危険と言い放ったわりには、余裕のある態度で手をヒラヒラさせていた。

ふと、その隣に座る青髪の少女と目が合った。しかし、その視線はすぐに外される。

タケル(……?)

シュヴルーズ「さあ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい」

シュヴルーズ「貴女の魔法に失敗が多いことは聞いていますが、自信を持ちなさい。失敗をおそれては何もできませんよ?」

ルイズ「……やります」

意を決したようにルイズが立ち上がり、前に出た。ざわっ! と教室のざわめき声が一気にボリュームを上げる。

シュヴルーズ「おだまりなさい!」

ついには声を荒げたシュヴルーズの一喝に、教室が静まりかえった。

ルイズが呪文を唱え杖を振りかざし



爆発が、起きた
49 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 02:00:20.34 ID:A8yiEz8P0
今日はここまでー

俺色に染め上げろ!ルーブ!
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 02:03:42.64 ID:bnzefZGo0
乙!
51 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 10:10:12.66 ID:TE9wOtSK0
おはようございます。今日の更新は夜になります。


今日はウルトラマンの日だそうですね。ウルトラマンの良さに負けないようにゴーストの良さもこのSSで伝えられたらと思います
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 10:49:39.45 ID:bnzefZGo0
俺の世代はライダーは龍騎、ウルトラマンは世代じゃないかもだけどガイア見てて、ヒーロー戦隊はハリケンジャーみてたな〜
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 12:09:54.03 ID:KX2Ij+nT0
ちょくちょくゴーストのクロスSS書いてるのも1...?
54 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 14:24:44.59 ID:T+5udi8q0
>>1はこれが処女作となります。
55 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/10(火) 23:17:54.06 ID:TE9wOtSK0
書いていく
56 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 00:44:53.12 ID:0pFHoXrx0
すみません、眠気が酷いので投下は朝に延期します…
57 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 07:54:35.43 ID:0pFHoXrx0





あれからルイズは教室の片付けを言い渡されていた。その使い魔であるタケルも一緒に手伝っていた。

ルイズ「………」

タケル(……き、気まずい…)

ルイズ「………これで分かったでしょ、私が「ゼロのルイズ」って呼ばれる理由……」

タケル「え………」

ルイズ「魔法の成功率0、才能0ってことよ!あんたも笑いたければ笑えばいいでしょ!」

ルイズ「魔法の勉強は沢山してきた!試験だって筆記なら学年上位!なのに実技だけは!」

ルイズ「実技だけは……どうしても失敗するのよ…」

タケル「ルイズちゃん……」

ルイズ「……サモン・サーヴァントとコントラクト・サーヴァントが成功した時、嬉しかったのよ。爆発ばかりだった私の魔法が初めてちゃんと発動したんだから」

ルイズ「けど出てきたのは平民で、その唯一の使い魔にもダメなところ見られちゃって……」

ルイズ「やっぱり私は…みんなが言うように……」
58 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 08:10:26.06 ID:0pFHoXrx0
タケル「ゼロなんかじゃない!」

ルイズ「え……?」

タケル「俺は信じてる。人には無限の可能性があるってことを…ルイズちゃんの魔法だってゼロなんかじゃない、無限の可能性があるんだ!」

タケル「それに、自分を信じなきゃどんな可能性も開かれないよ。ルイズちゃんは、ルイズちゃん自身を信じるんだ。」

ルイズ「無限の可能性……私自身を、信じる…」

タケル「そうすれば切り開くことができる筈だよ、未来を……」

ルイズ「………………」

ルイズ「あんた、ちゃん付けはやめなさい」

タケル「あっ…ご、ごめん!ごしゅじ「ルイズでいいわ」…え?」

ルイズ「だから、ルイズでいいわ。私もあんたのことタケルって呼ぶことにするから」

ルイズ「言っておくけど!タケルが私の使い魔で私がご主人様って事実は変わらないからね!」

タケル「………うん!よろしくルイズ!」

ルイズ「そうと決まったら早く片付けるわよ、お昼食べ逃しちゃう」

タケル「そうだね!」
59 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 08:37:10.47 ID:0pFHoXrx0
食堂



タケル「あ…」

ルイズ「……朝は、私がご主人様って分からせる為とはいえやりすぎたわ…」

ルイズ「今度はい、一緒に…食べることを許すわ!」

タケル「いいの!?やった!」

タケル「やっぱりご飯はみんなで食べないとね!」

ルイズ「ふふっ何よそれ?」

ガヤガヤ…

タケル「あれ?あそこだけ人が集まってる…」

ルイズ「あ、ちょっと!タケル!」

何かあったのかと思って人々の視線の先を見てみると、金髪の男の魔法使いの前に一人のメイドが座り込んで謝っているようであった。
そしてその少女は黒い長めのボブカットをしており、タケルの世話を焼いてくれたシエスタその人であった。

タケル「シエスタ!?一体何があったの?」

シエスタ「タケルさん!」

ギーシュ「何だね君は……」
60 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 09:27:18.19 ID:0pFHoXrx0
タケル「君、いくらなんでも女の子相手にやりすぎだよ」

シエスタ「やめてください!タケルさん!私が悪いんです!」

ギーシュ「彼女の言うとおりだよ、全ては彼女が気が利かなかったばかりに……」

よく言うぜ!二股してたお前が悪いんだろ!バレた腹いせかよ!と野次が飛ぶ。
タケルは野次から状況を理解してタメ息をつきたくなる。要するに目の前の優男は二股をしていて、それがバレたのはシエスタのせいだと腹いせをしていたようだ。

タケル「ええ…それただの地蔵自得じゃんか……」

あまりの事態のくだらなさに思わずタケルは脱力してしまう。

タケル「行こうシエスタ、気にしなくていいよ」

ギーシュ「これだから平民は……そういえば君はルイズの使い魔じゃないか?」

タケル「え?そうだけど……」

ギーシュ「やっぱりゼロのルイズはダメだということさ!何をやってもダメで全く才能がない!君みたいな礼儀のない者を呼びだして……」

ルイズ「言ってくれるわねギーシュ!」

ギーシュ「る、ルイズ…!」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 17:50:34.31 ID:5hiomm9U0
早く変身して周りの度肝を抜いてほしいな
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 18:06:14.94 ID:SZl/aCLNo
むしろ簡単に変身したら悲しいな
割と大人だから年下相手につまらない理由でライダーとしての力を使わないで欲しいと思ってしまう
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 18:15:45.19 ID:5hiomm9U0
鎧武だと自分の部屋で意味もなく変身して怒られてたな
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 19:41:03.80 ID:bkHj/Fzro
ゴーストは最初から全員のアイコン持ちなんだろうか
そうすると序盤が色々強すぎてしまうな
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 20:07:23.92 ID:eToufUJ30
ギーシュくらいガンガンセイバーだけで十分制圧出来るやろ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 20:23:55.47 ID:ycOaxeWV0
全員のアイコン、グレイトフル、∞とかあるし
とりあえずレコンキスタ戦までまだ色々あるしここで変身しても問題なかろう…多分
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/11(水) 23:07:23.65 ID:5hiomm9U0
http://livedoor.blogimg.jp/henshinhero/imgs/d/5/d5acf49d.jpg
68 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/11(水) 23:30:06.31 ID:0pFHoXrx0
書いていく
69 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 00:05:07.69 ID:NWOCOwBq0
ギーシュ「じ、事実を言ったまでだろう!君の使い魔も随分と礼儀知らずなものだ!」

ルイズ「タケルこそ事実を言っただけでしょう!」

ギーシュ「この平民が正しいとでも言うつもりかい!?」

ルイズ「当たり前じゃない!」

タケル「ルイズ、もういいからさ……」オロオロ

このままだとロクなことにならなそうな気がしてならない。そう感じたタケルが諌めようとするが、遅かった。

ギーシュ「いいだろう!ならばどちらが真に正しいのか決闘で決着を付けようじゃないか!ヴェストリの広場で待っているぞ」

ルイズ「決闘!?ギーシュあんた何考えてんの!?」

タケル「あ、ちょっと!」

タケルとルイズが止める間もなくギーシュはクルリと体を翻し、去っていった。
シエスタがぶるぶる震えながらタケルを見つめている。

シエスタ「タケルさん、あなた……」

シエスタは涙を滲ませた顔で言った。

シエスタ「あなた……殺されちゃう……、貴族の人を本気で怒らせたら……」 ダッ

タケル「シエスタ!?待って!」

シエスタはだーっと走って逃げてしまった。

ルイズ「ああもう、どうしてこうなるのよ!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 00:14:43.23 ID:bJCHAQkJ0
その人何度も死んでるんですよ
71 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 00:22:24.53 ID:NWOCOwBq0
ルイズ「………私、ギーシュに謝ってくるわ」

タケル「え?どうしてそんな!」

ルイズ「メイジに平民は絶対に勝てないの!私の使い魔を、こんなことで失いたくないのよ…!」

タケル「ルイズ……」

言い方こそ棘があるが、自分を失いたくないと心配してくれている想いが伝わってきた。

タケル「……ねえ君、ヴェストリの広場ってどこなの?」

生徒「こっちだ、平民」

ルイズ「ちょっとタケル!?聞いてたの!?平民は絶対に……」

タケル「大丈夫。無茶は絶対にしないし、俺は死なないよ。絶対に生きて帰ってくる」

ルイズ「だから!〜ッああもう!勝手にしなさい!」

ルイズはズカズカとヴェストリの広場へ向かってしまった。タケルも後を追うように広場へ向かった。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 00:30:05.13 ID:olG0PCphO
変身タイムじゃーーーー
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 01:28:44.95 ID:W8SQLZrGO
タケル殿もムサシ召喚くらいできるよね?
それだけでオーバーキルできそう

しばらく変身してなかったから変身できない!の可能性はあるかな
74 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:08:20.10 ID:NWOCOwBq0
ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディは巧のパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
75 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:10:37.89 ID:NWOCOwBq0
訂正。タケルが巧になってた…たっくんになっちゃう



ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディは巧のパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
76 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:12:39.98 ID:NWOCOwBq0
訂正できてなかった…寝起きで書いてるのバレちゃう……


ギーシュ「とりあえず逃げずに来た事は誉めてあげようじゃないか」

待ち構えていたギーシュが薔薇の造花を揚げ、うぉーっ!と歓声が巻き起こる。
『風』と『火』の塔の間の中庭にあるヴェストリの広場は噂を聞きつけた生徒達で溢れかえっていた。

ギーシュ「では、始めるか。僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はないね?」

花びらが1枚宙を舞い、甲冑を着た女戦士の形をした人形になった。女戦士の人形は真っ直ぐにタケルに突っ込んでくる。

タケル「ハッ!」

単調な動き。それは眼魔コマンドとの戦いで慣れている。タケルは受け流すように躱してから反撃に転じ、無防備な背中にパンチを繰り出すが、

ゴンっ!

タケル「いったああ…流石に硬いな……」

逆に手を痛めてしまった。硬い金属製のボディはタケルのパンチを物ともせず、

タケル「ぐはぁっ! 」

逆に一撃を喰らい、タケルは地面に倒れ込んだ。
 
ギーシュ「言い忘れていたよ、僕の二つ名は『青銅』、『青銅』のギーシュだ。今の君が相手をしているのは青銅のゴーレム、美しき『ワルキューレ』!」

タケル「青銅…道理でパンチが効かないと思った。」

距離を稼いでいるタケルに追い討ちを掛けるべく、ワルキューレが迫る
77 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:33:12.66 ID:NWOCOwBq0
タケル「こうなったら……」

距離を詰められきる前に、腰に手をかざしてゴーストドライバーを出現させる。その様子を見て広場に集まったギャラリーがどよめきをみせる。

「なんだあの平民!?腰に何かを作り出したぞ!」
「土の魔法?あいつメイジだったのか!?」

ルイズ「タケル、あんた一体……」

ギーシュ「へえ、驚いたよ。まさか君もメイジだったとは…しかし、そんなベルト一つで僕のワルキューレは突破できないよ!」

タケル「もちろん、ドライバーだけじゃない!」

正直生身の人間相手に武器を使うのは気が引けるのだが、このワルキューレ相手にはそうも言っていられない。タケルがゴーストドライバーの前に手をかざすと、ゴーストドライバーの眼の形をしたその中心部からゴーストの武器「ガンガンセイバー」が現れる。

「あいつ、今度は剣を作り出したぞ!」
「ただの平民かと思ってたけどやるじゃないか!」

タケル「ハアッ!」

至近距離まで近づいていたワルキューレに対し此方も意表をつくように一気に距離を詰め、一閃。ワルキューレは無残に肩から斜めに切り崩され倒れ伏してしまった。

予想外の平民の勝利に周囲から歓声がとんだ。湧き上がる歓声の中、ギーシュもまたタケルに拍手を送る。

ギーシュ「なかなかやるね、正直意外だったよ」

タケル「あ、ありがとう?これで降参してもらえるかな?」

ギーシュ「焦ってはいけない、勝負はこれからだ」

笑みを崩さずにギーシュは始めの時と同じように薔薇を振った。 花びらが舞い、タケルを囲む形で新たなワルキューレが六体現われたのだった。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/12(木) 02:36:25.67 ID:bJCHAQkJ0
おお、武器も出したかでも変身してほしいな
79 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/12(木) 02:55:56.50 ID:NWOCOwBq0
今日はここまで。誤字らないように寝ます
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/12(木) 23:52:05.68 ID:TrXMzC4B0
ファイト!!!
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 16:48:25.21 ID:PAGkyzJ40
タケル強いな生身でも武器さえあれば戦えるのか
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 17:14:09.00 ID:lh9Evllp0
コンドルデンワーとかないと、一部英雄のメイン武器もとい必殺技が…
83 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 18:30:35.80 ID:vRG1ZJoh0
書いていく
84 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 18:51:52.31 ID:vRG1ZJoh0
六体のワルキューレはタケルを囲んだまま、沈黙を保っていた。

ギーシュ「……さて、言う事はあるかね? 」

タケル「え?」

ギーシュ「ここで頭を地面にこすりつけて土下座するというのなら、今なら許してあげないこともない。」

タケル「………」

ギーシュ「どうだい?悪い話じゃないだろう?」

ギーシュの言うことには一理ある。正直自分が平民だなんだと呼ばれることは気にしてないし、ここで自分が頭を下げれば事は全て収まる。しかしそれをしてしまえば…

タケル(シエスタは理不尽な罪をなすりつけられるし、ルイズはゼロって馬鹿にされ続ける…)

果たして、本当にそれでいいのだろうか。

タケル(俺さっきルイズに言ったばかりじゃないか、人には無限の可能性があるって……)

ここで何もせずただ頭を下げるのはそれを否定することだ。自分は示さなければならない、無限の可能性を。

タケル「…悪いけど、それはできない。俺は俺を信じる!」

ギーシュ「そうか、残念だよ…君は愚かだ!」

ギーシュが薔薇を振ると、六体のワルキューレがタケルに向かって一斉に襲い掛かった
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 18:53:44.45 ID:PAGkyzJ40
ムカつくなコイツ、ボコボコにしちまえ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 18:59:02.98 ID:DfIuo2djO
この世界の貴族はだいたいこんなやつばっかり
ギーシュはまだましじゃないかな
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 19:29:33.27 ID:Bj4/rp5q0

蘭子「混沌電波第151幕!(ちゃおラジ第151回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第152幕!(ちゃおラジ第152回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第153幕!(ちゃおラジ第153回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第154幕!(ちゃおラジ第154回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第155幕!(ちゃおラジ第155回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第156幕!(ちゃおラジ第156回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第157幕!(ちゃおラジ157回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第158幕!(ちゃおラジ第158回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第159幕!(ちゃおラジ第159回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第160幕!(ちゃおラジ第160回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第164幕!(ちゃおラジ第164回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第165幕!(ちゃおラジ165回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第166幕!(ちゃおラジ第166回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第167幕!(ちゃおラジ第167回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第168幕!(ちゃおラジ第168回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第169幕!(ちゃおラジ第169回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第170幕!(ちゃおラジ第170回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第172幕!(ちゃおラジ第172回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第173幕!(ちゃおラジ第173回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第174幕!(ちゃおラジ第174回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第175幕!(ちゃおラジ第175回)」
ex14.vip2ch.com
蘭子「混沌電波第176幕!(ちゃおラジ第176回)」
ex14.vip2ch.com
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 19:59:35.06 ID:oA1kjajro
初期ギーシュはこんな感じだよ、差別が強い
まぁ、貴族と平民が差別されるのが当たり前だとねぇ
89 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 20:11:54.68 ID:vRG1ZJoh0
タケル「命、燃やすぜ!」

その瞬間、タケルの左手のルーンが光りだす。

タケル「ッ!?」

迫るワルキューレの攻撃を大きく跳躍して回避する。更に空中でガンガンセイバーをブレードモードからガンモードへと変形させ

タケル「ハアッ!」

地上のワルキューレを頭頂部から2体撃ち抜き破壊、ワルキューレ達から距離を置いて着地する。
残るワルキューレは、4体。

「なんだあの剣!?銃になったぞ!」
「変形する剣?銃?どっちだ!?」

ギーシュ「ッ……驚いたよ、そんな隠し球があるとはね。だが数的優位は揺るがない!」

タケル(どうなってるんだ…?変身してないのにガンガンセイバーを変形できるなんて…)

タケル(それだけじゃない、変身してるみたいに体が軽い……このルーンの力なのか…)

光る左手のルーンを一瞥し、ガンガンセイバーを更に変形させナギナタモードへと変形させる。

タケル「ハッ!タアァッ!」

迫り来るワルキューレをナギナタで受け流し、その背後を切り崩す。
残るワルキューレは、3体。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 20:15:27.38 ID:PAGkyzJ40
変身しないで勝っちゃいそうだな
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:16:46.20 ID:gQ9g8vAao
ガンダールヴの力で勝てそうだな
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 20:30:54.28 ID:UnxUbs9a0
こうなると変身はもう少し先か?いやどうかな…
93 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 20:55:34.36 ID:vRG1ZJoh0
外出する(ガンバライジングやりに行く)為一旦ここまで。


帰ってきて気力があったら書きます
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:18:11.48 ID:CxbmhCGoO
この世界って銃あったっけ?
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/13(金) 22:19:13.86 ID:PAGkyzJ40
銃あったら魔法より強いからな
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 22:23:07.63 ID:DfIuo2djO
マスケット銃というのがあるが威力はメイジの魔法以下で現代の銃をみても侮るみたい



食らわなきゃわからないからなあ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/13(金) 23:09:53.36 ID:oA1kjajro
今後出る武器でもガンガンセイバーより上あったっけ?
零戦とかの戦闘機抜いて
98 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/13(金) 23:11:52.87 ID:vRG1ZJoh0
タケル殿のCPとSR、タンクタンクのSRが手に入って大満足でした。

ちょっとだけ書いていく
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 00:33:49.79 ID:8SOgjrnxO
期待
100 : ◆up56zIKAoE [saga]:2018/07/14(土) 06:43:22.98 ID:PNcLjvAO0
すみません、寝落ちしてました…


体調不良につき今日の投下は無しです
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 06:55:44.73 ID:KjeRGYoTo
あちゃあどんまいです
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 07:04:55.64 ID:L/y6q8IFo
体調戻して頑張って
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 09:01:04.61 ID:EWfjh05K0
気長に待ってますので、無理したいでください。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 16:41:50.51 ID:sBpM6ok00
まあギーシュはチュートリアルレベルで変身するまでもないよな
次の相手は流石に厳しそうだけど
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/14(土) 20:12:58.95 ID:nxfVMrra0
素の身体能力が上がってるなら変身後のスペックも上昇してるはず
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/14(土) 20:18:03.96 ID:KjeRGYoTo
ガンダールヴは変身にも適応されるかどうかだな
まあ楽しみにしておこう
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/15(日) 17:23:20.82 ID:i1pXugwG0
ゼロ魔世界だと中間フォームでも終盤までやっていけそうやで
77.20 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)