fate/grand order【永久祈願帝国 帝都 A.D.1945?】

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85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/02(木) 14:17:59.79 ID:sae6RPpS0


龍馬「なるほど、キャスター側の初日の準備はもう終わったということか…」

ぐだお「何回も繰り返しているってことは予め敷く布陣も定まってきているのかも、だとすると包囲されてもおかしく無いね」

カエサル「ここまで素早い動きをされると、私の策もどこまで読まれるのか見ものではあるな、してお前はどんな情報を得た」

龍馬「僕はね…」

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/02(木) 14:30:13.91 ID:sae6RPpS0



お竜「リョーマは何か得られたか?いろんなやつに聞いていたけど、特に女とかな」

お竜「女とかな!」

龍馬「妬かないでよお竜さん、僕はただ情報集めただけなんだから」

お竜「まったく、私という女が見ている前で他の女と仲良くされるとお竜さんも怒髪天を超えそうだ」

ぐだお「でも坂本さんにとっての1番はお竜さんだと思うけど?」

お竜「…まぁ、知ってるけどな」

龍馬「ぐだおくんの言う通りだよ。僕はお竜さんとは一心同体…まぁ英霊として召し上げられても僕がお竜さんと一緒っていう事はそういう事なんだと僕は思うけど」

龍馬「…なんだか恥ずかしいな」

お竜「…リョーマのバカ、真っ向からそう言われると、このお竜さんでも少し照れる」


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/02(木) 15:49:45.39 ID:sae6RPpS0
今日はここまでです
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:01:27.77 ID:TY5PHRit0


カエサル「ふむ…仲睦まじい男女の関係というのは見ていて飽きぬものだ…」

カエサル「私も愛しき妻、クレオパトラと一緒にここにいれば、祭り好きの英霊が多くいるカルデアの皆から色々と注目を浴びるのだろうな」

カエサル「…いや、クレオパトラと一緒なら輝かしさで皆から羨ましがられるだろうか…?」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:02:05.22 ID:TY5PHRit0


ぐだお「何言ってるのカエサル、みんなは羨ましいというよりも熱々すぎて…話しかけ辛いんだよ」

カエサル「まぁな、他の者からもよく話しかけるタイミングが分からんと言われるし、仲睦まじいという事はここまで弊害を生んでしまうか」

カエサル「私の美しさとクレオパトラの美貌は罪なものだ…」

龍馬「こほん…まぁそこまでにしておこうか。大衆の面前でこの話していると注目を集めちゃうからね」

ぐだお「そうだね」

お竜「まったくだ」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:02:49.02 ID:TY5PHRit0

龍馬「…それじゃ、僕が集めてきた情報を話すよ」


龍馬「昨日、帝国の管理下にある軍事病院で騒動があったようだ」

ぐだお「騒動って…もしかしてサーヴァント同士の!?」

龍馬「いいや、その病院に当日入院していたマスターの1人が攫われたそうだ」

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:16:19.74 ID:TY5PHRit0


カエサル「ふむ、普通に考えれば他の陣営が攫ったと考えるのが普通だな。しかしそれにしては奇妙だ」

カエサル「その当日に深傷を負ったという事は他の陣営に襲われたものだろう、ならばサーヴァントもマスターも病院内で襲撃に備えていただろう。それにマスターも帝国側の関係者なのだから、最大限護衛は付いているはずだ」

ぐだお「そうだよね、あの英霊兵とか周りにつかせて襲撃とか警戒してそうだよね」

92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:16:53.86 ID:TY5PHRit0


カエサル「たとえ英霊兵が弱くとも、地理的に不利で相性も最悪だとしても、最大の護衛者であるサーヴァントがいる状況でマスターだけを攫うというのはとても芸達者な輩だ。私ならそんな手間を踏んだとしても、計画の最後は必ずマスターをその場で殺して逃げる」

カエサル「これを実際に行ったサーヴァントがいるのならあまり賢くないか、変わり者ということか」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:18:59.73 ID:TY5PHRit0

龍馬「…流石は策士カエサル、貴方の読み通りだ」

龍馬「そう、外部からサーヴァントが侵入しても全力で対応できる様に帝国は軍を周囲に配置してすぐ側にサーヴァントも配置していた」

龍馬「…しかし、ここで思わぬ事が起きた。側に置いていたサーヴァントがマスターを攫ったんだ」

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 14:19:32.15 ID:TY5PHRit0


ぐだお「え!?それって…うん!?」

ぐだお「それ意味無くない!?」

カエサル「…分からんな、それはデメリットでしかないのではないか?」

カエサル「マスターが怪我を負ったというのなら安静にさせるのがサーヴァントだろう。もしマスターが死ねば魔力の供給も出来なくなるのだから」

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 15:13:15.74 ID:TY5PHRit0



お竜「契約が切れても、なんか食っていけば維持出来るらしいけどな。でもそいつがそんな事したのはただ単にイかれてるってだけだろ?」

龍馬「…まぁ、目撃と噂だけ聞いた限りじゃ昨日僕らが出会ったバーサーカーである可能性が高い」

龍馬「目的は不明だが、昨日キャスターが言っていた霊基制御という手段が失敗して起こったのならある意味でチャンスだ」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:49:40.06 ID:TY5PHRit0
カエサル「チャンスだと?」

カエサル「維新の英雄よ、もしやそれはバーサーカーを仲間に抱き込めるという考えか?」

龍馬「仲間…というよりは協力関係を結ぶ。バーサーカーのマスターも一緒ならそこから帝国についての情報も聞き出せるかもしれないと思う」

ぐだお「でもそれって一歩間違えれば…」

龍馬「あぁ当然リスクは伴う。この事件が第三帝国の流した罠だという線もあるし、この帝都があの明智光秀と同じ『戦線』の効力があってキャスターがそれを使えるのならすぐにバーサーカーを駒に戻せるかもしれないからね」

龍馬「そう言った予想を立てた意味で一方向から彼らと協力関係を結ぶのは難しい」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:50:07.72 ID:TY5PHRit0


ぐだお「一方向からって?」

カエサル「何やら考えがある様だな」

龍馬「まぁね、それは置いといてもう一つの情報があってね」

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:50:40.20 ID:TY5PHRit0


龍馬「これは新宿辺りなんだけど、そこでアーチャーのサーヴァントの目撃があったんだ」

ぐだお「アーチャーのもあったんだ!」

龍馬「そう、こちらは多くの目撃情報があってね、今朝方新宿で軍服のアーチャーが英霊兵相手に戦っていたらしい」

龍馬「現場は圧倒的、その場にいた英霊兵が全滅したらしい」


99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:51:09.94 ID:TY5PHRit0


カエサル「なるほど合点がいった。この辺りに英霊兵がいないのはその穴埋めに人員を割いているからか」

ぐだお「包囲されているのならいつでも襲えると思うのに誰も襲って来なくて不思議だったけど、そういう事か」

お竜「まぁあんな雑魚ども相手してもお竜さんは勝てるけどな」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:51:44.92 ID:TY5PHRit0


龍馬「そしてアーチャーの方は真名が割れてる」

カエサル「ほぉ、真名が割れているとはな。仕事が早いな」

龍馬「帝国側が真名を看破したらしいけど、こっちだけは聞いた限りじゃ多くの人が知っているほど情報が早すぎる。向こうは最初から真名を知っていたと思える」

カエサル「ふむ、カルデアから私と同様にこちらに引っ張られたならそれも頷けるな。というよりも私の真名についての情報が無かったが…それにしても私が聞いた者達はどうして知らなかったのか?」

ぐだお「聞き方が悪かったんじゃない?」

カエサル「そうだろうか?」

お竜「萎縮したんだろ、デブだしでかいし」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 19:52:37.32 ID:TY5PHRit0




龍馬「……」

龍馬「アーチャーの真名は、織田信長。第六天魔王信長だ」

ぐだお「え!?またノッブなの!?」

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 20:07:10.83 ID:TY5PHRit0


カエサル「あの者か…」

お竜「あいつかー、帝都じゃお世話になったよなほんと」

龍馬「こっちの真名は確かだ、現にキャスター側からも新聞の見出しに彼女の顔写真を載せて通報を呼びかけているらしい」

ぐだお「…俺たちは?」

龍馬「こっちは大丈夫、寧ろあっちはアーチャーとバーサーカーの捜索でいっぱいいっぱいらしい」

カエサル「バーサーカーの真名は書いてあるのか?」

龍馬「いや、アーチャーだけだね。あっちの戦力としては真名がバレるのを防いでいるかもしれない」

龍馬「とにかく僕からはここまでだね」

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 20:14:06.31 ID:TY5PHRit0



ぐだお「うーん、ノッブがカルデアのノッブなら話聞いてくれそうかな?」

龍馬「マスターがいる聖杯戦争の時点だと難しいけど…彼女は絶対に向こうに与しはしないだろうね」

カエサル「むしろ煽動して内部から滅茶苦茶にしてしまうタイプだな」

ぐだお「ならノッブの方にも協力関係を?」

龍馬「新宿を根城にしたらしいから、この後出来れば彼女のところにも顔を出そう」

カエサル「ならば今後の方針はアーチャーとバーサーカーの2騎に集中することだな。第三帝国とやらも探しているのであれば、我々はその情報を知り次第向こうよりも早く動く。これで良いな?」

お竜「あぁ問題ないぞ」

ぐだお「異論はないね」




カエサル「うむ、ではこれより昼食にしよう!」

ぐだお「唐突すぎる!?」

お竜「お竜さんも腹が減った」

龍馬「昼食か、なら少し歩くけどここいらで有名な料亭で昼をとろう」

龍馬「何でもそこはすき焼きが有名らしいからね」

カエサル「すき焼き!文明開化を象徴するジャパニーズ食文化の先駆け!」

カエサル「行こう!美味しい日本の食を味わうために!!」

ぐだお「すっごいはしゃいでる…」

龍馬「ははは、ここまでの反応は予想していなかったな」

お竜「おいリョーマ、早くその料亭とやらに行くぞ!すき焼きは肉だ!私は肉を食べたい!」

龍馬「はいはい、僕が道案内するからみんな大人しくついてきてね」



104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 20:14:58.13 ID:TY5PHRit0
22時ごろ再開します
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 22:26:28.12 ID:TY5PHRit0

【某所】

「総統閣下」

「…あぁ、キャスターか。どうした?」

「密偵からの情報で、カルデアのマスターがライダーとセイバーを連れて浅草を散策しているとのことです」

「観光のつもりか?下らんな」

「人理を救ったと聞いて期待していたが、資料を見る限りただのガキだな」

「それに観光など…こんな何もない帝都などに価値があると思っているのか?」


106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 22:27:26.78 ID:TY5PHRit0


「ドイツから来たワシでも、日本などもう見飽きた」

「何も変化がない、何も命が増えたり減ったりしない」

「全てにおいて何も変わらない、この一週間を何度も経験してきた私達でも、ワシならそんな下らんことはしない」

「…あぁ、何を言っているんだ私は?私はワシでも僕でも俺でも…」

「あぁクソ…私は総統で…真なる総統で…」


107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 22:28:05.76 ID:TY5PHRit0


「総統閣下、ご無理なさらないで下さい」

「もうすぐ、あなたは真の総統になります」

「人類神話という枠を超え、外なる世界へと人々を進ませる『星(ソラ)の開拓者』となるんですから」

「コンディションを整えておいて下さい」

「この周回で私たちは新たな世界を作るのです。総統閣下は神への中継を担う、その為に必要なのです」


108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 22:29:41.20 ID:TY5PHRit0


「神…神か…そうだったな、私がここまで上り詰められたのも神のおかげか」

「キャスターよ、これから我々はどうすればいい?どう動けばいい?」

「そうですね…」

「では、セイバーにアサシンを差し向けるのはいかがですか?確実に面白いことが起こると思います」

「そしてアーチャーにはランサーと顔合わせしてもらいます。バーサーカーもその中に混ざってもらえるように英霊兵と人の流れを細工しますね」

「これだけで、最終日までに準備がすべて終わります」

「ランサーには悪いですが…これも人類生存の為です。彼も最後は降りてもらいましょう」

「ライダーはどうする?聖杯の起動に必要な再会と別れが無いが」

「それについては上から具体的に言われておりません、アレはどう見ても抑止力側の介入でこっちの意図したものじゃないので…」

「まぁ私の方で適当に因果を付けます」

「7日まで時間はありますし、この世界で因果が付与されればそれだけで条件はクリアかと」

「ではそうしろ」

「はい」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/03(金) 23:39:13.12 ID:TY5PHRit0


【浅草】


ぐだお「すき焼き美味しかった〜」

お竜「うんうん、これは満足だ」

カエサル「肉は現代に比べて少し味は落ちたが、それでもこの時代の美味を味わえたから満足だ!」

龍馬「頭さんから幾らでも使っていいって言われてたけど…流石に食べ過ぎじゃないか?」

龍馬「僕らサーヴァントは食べなくても大丈夫だし」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:15:27.50 ID:zu64vRWJ0
カエサル「英気を養うにはまず食から始めなければならない、我々は過去の英雄の影法師にすぎんが、それでも足で歩いて言葉を紡ぐ以上我々は生きているのだ」

カエサル「ならば食わなければ生きていないも同じだ!!」

ぐだお「いつも思うけど何なんだろうこの説得力…」

お竜「お竜さんもデブの意見に賛成だ」

龍馬「うーん、これは納得していいものなのか…」

?「流石カエサル様!」

カエサル「ん!?この聞き覚えのある…いや忘れることのない美声は…!」

?「カエサル様こちらです!私です!」

クレオパトラ「クレオパトラでございます!」

カエサル「おぉ!我が妻クレオパトラ!!お前もこの世界に来ていたのか!!」

クレオパトラ「ハイ!気づいたらこの帝都にいました!」

クレオパトラ「あぁカエサル様…近くまで見ていてもかっこいいです!!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:16:07.90 ID:zu64vRWJ0


龍馬「クレオパトラ…古代エジプトの最後のファラオで世界三大美女の1人、確かカルデアにいた…」

龍馬「クラスは確か…アサシン」

ぐだお「ちょっと待ってカエサル!なんかおかしいよ!」

ぐだお「何で急にクレオパトラが出てくるの!?しかもアサシンだったら…」

カエサル「何をバカな、見よこの美貌と私を私と認識する彼女を、これが敵の手の者に」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:16:43.77 ID:zu64vRWJ0


クレオパトラ「あぁカッコいい、なんて美をお持ちなんですかカエサル様!」

クレオパトラ「そんな貴方様を見ていると…私…私は…!」

クレオパトラ「殺してしまいたいくらいです」

シャ!

カエサル「な」

お竜「デブ危ないぞ!」

バン!!

カエサル「ぐべ!?」

ぐだお「今クレオパトラの髪から蛇が飛び出してきてカエサルを襲おうとして、その寸前でお竜さんがカエサルの腰を蹴って間一髪躱した!!」

龍馬「説明ご苦労だよぐだおくん、そして少し下がっていてくれ!!」

お竜「アサシンだろうと、このお竜さんの反射速度の前には敵わないぞ」

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:17:37.13 ID:zu64vRWJ0


クレオパトラ「ッチ!」

クレオパトラ「後少しでカエサル様を殺せたのに…殺せたのに…」

クレオパトラ「邪魔をするなんて…許しません!」

お竜「何だこの女、メンヘラか?」

カエサル「我が妻はメンヘラではない!」

カエサル「む、いや確かにメンヘラだったような…真珠も溶かして飲んでいたくらいだし」

カエサル「まぁそこも良いのだがな!」

クレオパトラ「死んでくださいカエサル様!」

カエサル「おっと!」

ガキン!
キン
キン!

カエサル「待てクレオパトラ!私の話を聞け!」

クレオパトラ「カエサル様…!カエサル様ァ!!」

龍馬「ダメだカエサル!彼女は向こうに操られてる!」

龍馬「正気に戻すには元凶を叩くしかない!」

カエサル「むぅう……!」

カエサル「…許せ我が愛しき妻よ…!」

サッ!

クレオパトラ「な、早い!?」

カエサル「当て身!」

ドン

クレオパトラ「キャァ!!」

ドサ

クレオパトラ「うぅ…きゅぅ…」

カエサル「…こうするしかないか」

ぐだお「カエサル、クレオパトラは!?」

カエサル「大丈夫だ、少し眠ってもらっただけだ」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:18:57.88 ID:zu64vRWJ0


カエサル「しかし、直に意識を取り戻すだろう」

龍馬「一緒に連れて行きたいが、洗脳された状態だと危険が伴う」

龍馬「いっそのこと、ここで…」

カエサル「それ以上言うな!我が妻を傷付けることは誰であろうと許さぬ!」

ぐだお「カエサル……」

カエサル「クレオパトラをここに置いていくのはダメだ、しかし…どうすれば…」

ガガッ…!
キィィン……!

『こんにちは、カルデアのマスター』

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:20:21.30 ID:zu64vRWJ0


ぐだお「昨日と同じ声がスピーカーから…」

龍馬「キャスターか!」

『えぇ、昨日ぶりですねライダー。そしてセイバー、ガイウス・ユリウス・カエサル』

『古代ローマの英雄にこのような形で挨拶すること、そして貴方の奥方様にご無礼を働いたこと、不躾いながら深くここに謝罪します』


116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:21:11.70 ID:zu64vRWJ0


カエサル「キャスター……!」

カエサル「謝罪するくらいならこの場に現れて私に直接頭を下げよ!いいや、それだけでは私の腹は治らんぞ!」

カエサル「自身の腹に剣を刺すくらいの侘びを入れろ!」

『あぁ、そんなことで許してくれるのですか』

『良いですよ、そんな些末ごとで貴方の怒りが静まるのなら、目の前で私の誠意を示しましょう』

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:21:48.25 ID:zu64vRWJ0


ぐだお「え、何言ってんだこの人…?」

パチン

「さて……」

ぐだお「え、俺の横に誰かいる…!?」

「お初にお目にかかります、カルデアのマスター」

ぐだお「………………え?」


ぐだお「うわぁぁぁ!?」

ぐだお「え!?何このグラサン!?」

「やだなー、さっき放送で言ったじゃないですか」

「貴方たちの目の前で誠意を示すって」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:22:22.85 ID:zu64vRWJ0



お竜「いつの間にかここにいたぞ! お竜さんでも気付けないほどあっという間に!」

龍馬「こいつがキャスターか…!それにこの瞬間移動…!」

龍馬(霊体となって移動…いいや、それにしては早すぎる。たとえ聖杯の援助があったとしても、ここまで一瞬のうちに移動するのは…!)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:22:51.94 ID:zu64vRWJ0


キャスター「さてと、セイバーさん」

キャスター「まずはこのような非礼を行った事を深く謝罪します」

キャスター「本当に申し訳ありません」土下座

ぐだお「頭を下げるどころか土下座!?」

キャスター「私の誠意ですので」


120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:25:15.63 ID:zu64vRWJ0


カエサル「貴様がキャスター…か?」

カエサル「その態度…土下座して許しを請うことは分かった。ならば次は自害して我が妻を解放せよ!」

カエサル「それこそが誠意というものであろう!」

キャスター「お安い御用です」

パチン

ぐだお(指を鳴らしただけで刀が現れた…!)

キャスター「武器の取り扱いには慣れていませんが…」

キャスター「自分に刺すくらいなら、容易い」

ザク

ぐだお「え…」

カエサル「な!」

お竜「このグラサン自分の腹に刀を刺したぞ!!」


121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:27:19.54 ID:zu64vRWJ0


キャスター「ぐ……どうやら私はここまでのようですね…」

キャスター「あぁ…意識が遠のいて…遠のいて…」

キャスター「まぁ消滅なんてしませんけどね!」

ぐだお「お腹の傷が一瞬で消えた!?」

カエサル「確かに腹に刀が刺さっていた…刀身も貫通していたはずだ」

カエサル「手品の類いか?」

キャスター「いえいえ、誠意ですので本物の刀です。私自身人を欺きますが、相手からの願いを無下にするのは嫌いなので」

キャスター「だったら腕も斬り落としますね」

スパ!

ぐだお「自分で左手を…!」

龍馬「確かに斬れている…」

龍馬「だが断面から血が出ていない…どういうことだ?」

キャスター「言っておきますが、偽物じゃないですよ。ここに来いと呼ばれたので応えて来ただけですので」

ニョキ

キャスター「左手はこのような感じで生えてきます。すごいでしょ?」


122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:28:20.95 ID:zu64vRWJ0

ぐだお「あわわわ…!?」


キャスター「ははは、そんなに驚かなくても」

キャスター「人類最後のマスターとして最後まで戦った貴方ならこのような経験は一度や二度もしているでしょ?」

龍馬「…!!」

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:28:58.39 ID:zu64vRWJ0


キャスター「では次は…アサシンの解放でしたね」

カエサル「…そ、そうだ!どうやったのかは知らんが、我が妻を早く解放せよ!」

キャスター「良いですよ、狂化させたアサシンなど使い物にならないでしょうし」

カエサル「貴様…!その言葉は我が妻に対する侮辱と捉えて良いか…!」

キャスター「あぁすいません、でも元に戻す代わりに条件を」

キャスター「セイバー、あなたは私達の軍門についてください」

カエサル「…!!」


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:30:51.07 ID:zu64vRWJ0


カエサル「私にマスターを裏切れというのか?」

キャスター「えぇ、この地に貴方とアサシン、アーチャーを招き入れたのは私です」

キャスター「本来なら初日には貴方に裏切るように連絡を入れようとしたのですが、生憎とそこのライダーの参入によってマスターと貴方の初期位置にズレが生じました」

キャスター「まさか貴方があの者と協力するとは思ってもいませんでしたし、姿を表すのも面倒でした」

キャスター「そして今回のバーサーカーの暴走によって私自身手を焼かれ、ようやく此方に伺えるようになりました」

キャスター「まぁ、ライダー以外は全部予定のうちなんですが」

カエサル「…バカな、私がマスターを裏切れるものか」

キャスター「無理強いはしません、断ればこの場でアサシンを回収して去るだけですので」

キャスター「ただ考えておいてください」

キャスター「良い望みも悪い望みも、全て受け入れますので」

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:31:26.29 ID:zu64vRWJ0


お竜「いちいち長い!」フン!

ドゴ!

キャスター「頭が少し欠けたじゃないですか〜」顔半分

キャスター「喋り辛いし見辛いですね」顔半分

スゥゥゥ


キャスター「元に戻れば良いんですけどね」元通り

お竜「な、なんだこいつ…!?」

お竜「本当にサーヴァントか!?」

キャスター「えぇ、大体はそうですね」

キャスター「しかし、英霊という高貴な存在には程遠いものであるのですが」


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:32:42.98 ID:zu64vRWJ0

龍馬「キャスター、お前は一体…!」

キャスター「ライダー、貴方が抑止力の介入であるのなら私はそれを敢えて認めます」

キャスター「だからこそ、覚えておいてください」

キャスター「私という存在を消すことは、人類の願いと夢の否定になるということを」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:33:13.23 ID:zu64vRWJ0


龍馬「ちょっと待ってくれ、それはどういうことだ!?」

キャスター「その答えは、そこの少年がよく知っているはずですよ」

ぐだお「俺が?」

キャスター「はい、七つの特異点を越えて未来を手に入れた貴方ならね」

キャスター「そして、そんな貴方ならばきっと…」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:33:52.92 ID:zu64vRWJ0

ぐだお「……アレ!?キャスターがいつの間にか消えてる!?」

カエサル「クレオパトラもだ…」

お竜「何だったんだ一体」

龍馬「……」


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:35:05.56 ID:zu64vRWJ0



【新宿】
【レストラン】

信長「あー、なんじゃか疲れたのー」

信長「急に飛ばされたかと思ったらまーた帝都じゃし」

信長「キンカンの仕業にしてはやけに手慣れておるし、本当に昨夜は疲れた…」


ガララ

店員「失礼します。お客様、ワインの方お持ちしました」

信長「うむ、ワイン持ってきたところ悪いがさっきのステーキも追加で頼む」

店員「はい、かしこまりました」

ガララ
ピシャ


信長「ふぅ…何とか食って元気つけないとな!」

信長「にしても昨日は本当最悪じゃったわ」



130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 08:36:05.28 ID:zu64vRWJ0
とても気持ちいい

午前中はここまでにして夜22時に続き投稿します
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 10:03:33.44 ID:zu64vRWJ0
やべ、クレオパトラの一人称 妾だった
訂正で
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 15:33:00.63 ID:BKmH9JfYO

悲報
クソまとめサイトあやめ速報、あやめ2nd
創作活動への冒涜続行


・SSちゃおラジシリーズの盗作が発覚
作者も自白済み


・各まとめサイトにちゃおラジの盗作が伝えられる
真っ当なまとめサイトはちゃおラジシリーズを削除


・まとめサイトあやめ2ndはちゃおラジの削除を拒否
独自の調査により盗作に当たらないと表明


・あやめ2ndが荒れる
あやめ管理人は盗作だというちゃんとした証拠をもってこいと言う


・かと思いきやあやめ管理人、盗作に当たらない発言も証拠を求めた発言も寄せられたコメントもなにもかも削除
全部もみ消してなかったことにする気かとあやめ2ndもっと荒れる


・あやめ2nd、ちゃおラジシリーズは盗作ではないがこのままではサイト運営に不都合なためと削除


・後日あやめ2nd、ちゃおラジが盗作ではない独自の理論を公開
ちゃおラジシリーズ再掲載


・あやめ2nd、多数のバッシングにあい数時間後ちゃおラジシリーズ全削除
自らの非を全て認める謝罪記事を掲載


・謝罪記事掲載から5日後、あやめ2nd謝罪記事削除
サイトは謝罪時から通常通りの運行だった
またもみ消して逃げるのかと荒れる


・あやめ2ndに迷惑だから釈明するなり謝罪するなりしろとの訴えが出される


・あやめ管理人釈明なし
責任を逃れ私欲に走る

この間、あれだけちゃおラジへのコメントを削除したにも関わらず以下のようなコメントの掲載を承認
ダブルスタンダードは健在
http://ayamevip.com/archives/52295361.html#comments


ご意見はこちらまで
ayamevip@gmail.com


あやめ管理人は謝罪記事の再掲載を行え

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 19:53:46.51 ID:2ana48wVO
1です。
やっぱりつまらないですかこれ…
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 19:55:43.76 ID:YJpVUIQU0
見てますよー感想は全部終わってからにしようかと
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 22:39:58.18 ID:zu64vRWJ0
>>134
ありがとうございます
励みになります
拙い文ですが精一杯頑張っていこうと思います。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 22:40:31.52 ID:zu64vRWJ0


【昨夜】

信長『お!なんかまた勝手にレイシフトしておる!』

信長『ってまた帝都じゃと!?どんだけここにワシ入れたいんじゃ!?』

信長『とは言っても、霊基に介入してくるわけでもないし、わしのステータスもマスター契約も元のままじゃ』

信長『という事はワシ、迷子か!』

信長『魔力がぐだおに繋がってる以上、やつもここにおるんじゃろ!?死なれては困るから急いで探さんと!』


137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 22:43:02.01 ID:zu64vRWJ0


『待てアーチャー!』

信長『ぬ?背後から声が…』

英霊兵『貴様を捕まえる!』ジャキ

信長『は?なんじゃお主?』

バン

英霊兵『うぐ!?』

信長『馬鹿か、捕まえるのならこっそりとやれい。そして貴様如きにこの信長を捕らえることなど…』

信長『にしてもこの英霊兵…今喋ったか?』

信長『確か中身空っぽじゃろこいつ』

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 23:39:14.85 ID:zu64vRWJ0


英霊兵『ぐ…がは…ッ!』

信長『息があるようだな。丁度良い、ここの事について洗いざらい話してもらおう……ん?』

ザッザッザッザ!!!

英霊兵s『『『『『……!!』』』』』

信長『ちょ!数が多いんじゃが!?』

英霊兵4『二等兵がやられた!』

英霊兵5『あれは……サーヴァントだ!』

英霊兵8『ならアレがアーチャーか!』

英霊兵3『アーチャーを捕まえろ!』

英霊兵1〜90『オォォォォォーーー!!』

ウィィィン!
ガシャン!

信長『えぇい!あまり魔力を消費しとうないが、こうなっては止むを得まい!』

信長『三千世界!』


139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 23:40:28.38 ID:zu64vRWJ0



【数十分後】

英霊兵1〜90『『『『』』』』

信長『ふん、容易い容易い』

信長「神性を持っとるから簡単に倒せたわ』

信長(持っておらんかったらまずかったが…)

英霊兵『わ、我が帝国の英霊兵をものの数分で…』

信長『さて…』

ジャキン

信長『全部喋ってもらおうかの、この帝都について』

英霊兵『ひ、ヒィ!?』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

信長(そっから朝まで宿場で尋問してたから流石に疲れた)


140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 23:42:06.60 ID:zu64vRWJ0



信長「いやーしかしもっけの幸いだった!」

信長「まさか殺した英霊兵の中身の兵士どもが金品を持っていて、その金で料理屋の個室でご馳走を堪能できるとは!」

信長「向こうから襲ってきたし、死んでも是非もないよネ!」


141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 23:48:43.93 ID:zu64vRWJ0



店員「失礼します」

信長「ン?もう肉を持ってきたか?」

店員「いえ、お連れ様がご到着されたので」

信長「連れじゃと?ワシの連れというとぐだおの事か?」

店員「男性の方ですので…お通ししてもよろしいですか?」

信長「うーーむ…」

信長「…良い、ここに案内せよ」

店員「はい、すぐにお連れいたします」

信長「うーむ、ぐだおでもワシがここにいる事を知るなど分かるはずもないが…」

信長「帝国の追っ手の者か?ならばこの場でーー」

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/04(土) 23:52:28.17 ID:zu64vRWJ0


コンコン

店員「お連れ様ご案内しました」

店員「失礼します」

ガラララ

信長「…!」

信長「貴様は…!」

「お久しぶりでございます、信長公」

「いえ、今はアーチャーとお呼びするべきでしょうか」

信長「なぜ貴様がここにいる!?」

信長「家康!!」


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 00:38:53.88 ID:uMsv0RrH0
続きは明日で
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/05(日) 03:28:51.84 ID:efSdeLUi0
乙 追いついた
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:40:52.73 ID:uMsv0RrH0



家康「……」

家康「やはり、私は家康ですよね…」

信長「何を言うとる!貴様の顔を忘れるわけなかろう!」

家康「いえ、やはり若い頃もこうだったのかと思い出したので……」


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:41:24.18 ID:uMsv0RrH0


信長「えぇい!ワシが問うてることに答えんかい!」

信長「なぜ!ここに!いるんじゃ!」

家康「そうですね…今この帝都で聖杯戦争が行われていて、そのサーヴァントとして召喚されたと言えばいいのか…言って良いのか」

信長「貴様も召喚されたか…そしてワシを殺しにか?」

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:41:58.63 ID:uMsv0RrH0



家康「滅相もございません、私のような者が信長公を殺すなどと、アーチャーランサーの関係と言えどやるはずはありません」

信長「そしたらなんじゃ?ランサーらしい貴様がこの場に顔を出した意味は一体なんじゃ?」

家康「帝都に召喚されて間もない私の耳に、新宿で火縄銃を操るアーチャーの報があり足を運んだところ、この店に足を向けていたのをこの目でしかと見ました」

信長「ワシがこの店に入ったの1時間前なんじゃが…」

家康「話しかけようにも、お食事を楽しんでいらっしゃったらご迷惑かと思って1時間待ってから入りました」

信長「気長すぎるじゃろ…」

家康「徳川家康というのはこうあるべきですから」


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:42:26.33 ID:uMsv0RrH0


信長「そんで、ワシを殺さないなら何しにきたんじゃ」

家康「…信長公、私のマスターと協力して共にこの帝都の聖杯を手に入れましょう」

家康「『第六天魔王』織田信長と『東照大権現』徳川家康、神霊すら屠れる私たち2人なら此度の聖杯戦争も余裕でしょう」


149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:43:04.93 ID:uMsv0RrH0



信長「……それで、最後はどうするんじゃ?」

信長「貴様が言うその協力の最後はお互いに殺しあうと言うことじゃろ?」

家康「なら手っ取り早くこの場で貴様を殺しても構わんのじゃろ?」

ガチャ

家康「お待ちください、私は別に聖杯など欲しているわけではありません」

家康「聖杯を手に入れた後、信長公にお譲りいたします」


150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:43:56.74 ID:uMsv0RrH0



信長「ほぉ…理由は何故じゃ?」

家康「聖杯は私が忌み嫌った異国の宗教から派生したもの、誕生が違い別ものであろうと、聖杯という名称を持つ物をこの私が手に入れる事はありません」

信長「ほぉ…では貴様はどうしてこの聖杯戦争に応じたんじゃ?聖杯に願いが無ければ貴様が召喚に応じるわけがない」

151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:45:19.67 ID:uMsv0RrH0

家康「この帝都の悲鳴が聞こえたのです」

家康「召喚されすぐにこの世界の惨状を目の当たりにし、私は私の国の人々を少しでも救いたく、召喚に応じこの戦いに参戦しました」

家康「私の願いはこの聖杯戦争の終結、それのみでございます」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:45:58.60 ID:uMsv0RrH0
信長「むぅ……」

信長「この国を思うてか、それも良いが…」

信長「些か都合が良すぎじゃな」

家康「……」

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:53:47.88 ID:uMsv0RrH0



信長「何故ワシと協力してまで聖杯戦争に勝ちたがるんじゃ?貴様のマスターが欲しているのならワシ抜きにしてでも勝ち抜けば良いじゃろ」

信長「そして、願いを欲するマスターの声に応じたのならそいつも貴様の守るべき民じゃろう」

信長「…貴様はワシの目の前で主人を裏切る気なのか?」


154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 14:54:36.96 ID:uMsv0RrH0


家康「……」

家康「やはり、賛同していただけませんか」

信長「ワシを安く見るなよ家康、そのような誘いに乗るほどうつけじゃない」

家康「そうですか…」

家康「今日のところは退かせてもらいます…」

信長「うむ、そうしろ」

家康「信長公、引き続きお食事を楽しんでいてください…」

ガラララ

ピシャリ

信長「…なんじゃったんだあの狸は」

信長「それに…ワシの知る狸にしてはどこか違うような…」


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/05(日) 15:11:11.15 ID:uMsv0RrH0



店員「お客様、ステーキをお持ちいたしました」

信長「まぁいいわい!小難しいことは肉を食ってから考えるとするかの!」

信長「ではでは6皿目、いただきます!」

信長「うんまーい!」

信長「この時代の肉は少し硬いが、その硬さの中に野生の味とそれを目覚めさせる肉本来の旨味がある!」

信長「肉汁も多いすぎず、油も適量で腹にも丁度良い!」

信長「付け合わせは…ジャガイモだけだとやはり物足りんのぉ…」

信長「じゃが、ステーキ肉の味付けはグッド!これにはノッブも大喜び!」

信長「これを作ったシェフを呼べ!褒美を取らそうぞ!」



156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 00:14:21.80 ID:Ggl3Fq6m0



家康「…信長公、私はあなたに出会えて良かった」

家康「あなたの意思、あなたの考え方、あなたに全て賛同してきた私だからこそ、あなたに会って確認したかった」

家康「あなたは、この国を想っている」

家康「本能寺にて殺され、何百年も経ちながらもあなたはずっと未来だけを見ていた」

家康「そして今も、カルデアの最後のマスターと共にこの隔離世を解き放たんとするか…」

家康「……」

家康「私は、本当にこれで良いのだろうか…?」

家康「人類史を守るためだけに、彼らの側に立つのが本当の徳川家康と言えるのだろうか……」


157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 00:15:38.71 ID:Ggl3Fq6m0



ガガッ!

キャスター『こちらキャスターです』

家康「……キャスター、無線機を通して出歯亀か?」

キャスター『いえいえ、私は少しだけ聞いただけですよ。今聞いたことは誰にも話さないでおきます』

家康「…で、時代錯誤なこの携帯型無線機にて伝えようとしていたことはなんだ?」

キャスター『もうすぐそちらにバーサーカーが到着します。なるべく殺さずに回収してくれますか?』

家康「私がやるのか?英霊兵でも良いだろう」

キャスター『英霊兵じゃあのバーサーカーの相手は敵いませんから』

キャスター『面倒でしたらアーチャーと協力してやってください』


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:41:51.57 ID:Ggl3Fq6m0


ドゴォォォン!!

家康「!!」

家康「信長公がいたレストランが爆発した!?」

家康「………キャスター貴様ッ!!」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:42:52.03 ID:Ggl3Fq6m0

家康「一体どうした貴様!今までの周回ではこの様な小細工を弄しておらんだろう!」

キャスター『こっちとしても爆破なんて三下がやることには抵抗がありますよ』

キャスター『しかし、総統閣下と上からの抽象的な命令ですので従ったまでです』


160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:43:41.37 ID:Ggl3Fq6m0


家康「あの者がこの様な策を!?」

家康「……」

家康「…分かった、ならば従う」

キャスター『それで良いです』

キャスター『後もうすぐでバーサーカーが到着します』


161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:44:08.83 ID:Ggl3Fq6m0


バーサーカー「ウォォォォォォォォォーーーーー!!!」

バーサーカー「こっからサーヴァントの匂いがプンプンするぜ!」

将校「ぐ……うぐ……」

バーサーカー「大丈夫かマスター!少し酔ったか!?」


162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:44:35.61 ID:Ggl3Fq6m0


将校「た、助けてくれ…」

バーサーカー「ハッハー、命乞いするなんてまだまだ大丈夫そうだな!」

バーサーカー「っしゃあ!もっと加速するぞゴラァ!!」

ぐらぐら

将校「あばばばばっばあっばあっば」


163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:45:16.29 ID:Ggl3Fq6m0
家康「マスター、総統の手下か」

家康「バーサーカーに抱えられているようだが、グラグラと揺れているせいか三半規管に影響が出てる」

家康「顔中ゲロまみれとはな…」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:45:50.24 ID:Ggl3Fq6m0
バーサーカー「おぉ!?なんか如何にもってやついるじゃねぇか!!」

バーサーカー「ってなんだ狸じゃねぇか」

家康「貴様、私を知っているのか?」

バーサーカー「はぁ?知ってるも何も結構顔合わせてたじゃねぇか!大殿がくたばった後に天下とって俺諸共忘れたってのかアァン!?」

ブン


家康「…長槍か、ランサーに向けるにしては些か不利な武器だな」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:46:24.17 ID:Ggl3Fq6m0

家康「にしても、私とお前が顔合わせだと…?」

バーサーカー「平和ボケかジジイ!ムカついたからぶっ殺すわ!!」

家康「ふん、そのような槍で私は殺せんぞ」

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:50:32.84 ID:Ggl3Fq6m0


信長「いててて、なんじゃ今の爆発?」

信長「ワシじゃなかったら死んでいたぞ!」

信長「全く……ん?」

信長「狸のやつ誰かと戦っておるな…アレは」

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:51:10.15 ID:Ggl3Fq6m0


バーサーカー「ハッハッハッハー!武勇もねぇテメェがこの俺に勝てるわけねぇだろ!!」

家康「た、確かに…力量は徳川家康でも不利か…!」


キン
キン
キン!

家康「だが!」

家康「技量はこちらが上だ!」


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 01:52:09.12 ID:Ggl3Fq6m0



バーサーカー「な!?」

ザク

家康「頭部に必中、たとえ霊基回復の拘束具を身に纏っていたとしてもこれで少しの間は動けないだろう」


信長「ほぉ、あの鎧武者を呆気なく倒すとは…やるな狸め」


将校「うぐ…ようやく解放された…」

家康「救出に遅れてすまない、今すぐ英霊兵を連れてあなたをここから避難させる」

将校「あぁ、ありがとうございます」

バーサーカー「いててて、あー頭がスゲーいてぇ…」

将校「まずい、もう起き上がる!」

家康「ここは私に任せろ、あなたは少しでも歩いて先にいる英霊兵と合流しろ」

将校「わ、分かった!」


169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:00:05.76 ID:Ggl3Fq6m0



バーサーカー「イテテ…兜が割れちまった」

バーサーカー「って、オイ俺のマスターをどこに行かせる気だ!」

キン

ザク!

バーサーカー「いってぇー!」


家康「行かせるか…!」

家康「って、その顔……!貴様はまさか…!」

バーサーカー「ようやく思い出したかテメェ!」

バーサーカー「俺が誰か!!」

家康「森長可…!確か秀吉と一戦交えた際に討ち死にした…!」

森長可「そうだよクソッタレが!!」

ブン!

家康「ック、キャスターに真名を聞いていなかったが、まさかここで素が狂戦士だった者がバーサーカーで出るなんて!!」

長可「アッハッハッハッハッハー!!!!俺は聖杯を手に入れる!あんなキャスター如きに操られる俺じゃねぇぞ!」

長可「野郎から奪ったこの拘束具で俺はもう無敵も無敵だ!」

家康「馬鹿か貴様!それは土地の魔力を吸い上げる拘束具だぞ。土地が死ねば貴様も自滅するだけだ!」

長可「関係ねぇ!どうせ死ぬんだったらマスター以外全員殺して死ぬぜ!!」

長可「それがサーヴァントってもんだろうが!!」

ブン

キン

ブン

キン

キン


家康「聞く耳持たずか…クソ」

家康(かくなる上は宝具を放つしか…!)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:13:25.30 ID:Ggl3Fq6m0


信長「おーい戦っておる途中悪いが」

信長「アーチャーのワシもここにいるからな」

家康「の、信長公…!」

長可「信長…大殿様じゃねぇか!」


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:17:20.31 ID:Ggl3Fq6m0

信長「オイ、貴様今ワシにその槍を向けたか?」

信長「親父殿には世話になっておったが…これはどういうことじゃ?」

長可「あ…えーと」

カラン

家康「え、槍を捨てた」

長可「すんません!」

家康「謝った!?」

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:17:49.71 ID:Ggl3Fq6m0


長可「馬鹿野郎狸親父テメェ!大殿様の言うことは絶対だぞ!実際に失礼なことをしたのは俺だし謝らねぇと」

信長「良い良い、貴様もバーサーカーで呼ばれたサーヴァントじゃからこの醜態も許そう」

長可「ハハァー!」

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:18:18.16 ID:Ggl3Fq6m0



信長「しかし、さっきのはどういうことじゃ?」

信長「ワシのいたレストランをどうして爆破して破壊した?」


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 02:24:18.65 ID:Ggl3Fq6m0
今日はここまでにします。
おやすみなさい。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:12:02.90 ID:Ggl3Fq6m0



長可「は?レストランってなんすか?」

信長「お主じゃないのか?」

長可「俺はただ人をぶっ殺していただけですよ」

長可「と言うか俺の宝具はそんな爆破系のもんじゃないっすから」


176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:12:32.80 ID:Ggl3Fq6m0


信長「んじゃ貴様か?」

家康「え、私ですか?」

信長「消去法でいくとそうなる、むしろこいつがワシに嘘をつけるわけないからな」

家康「えぇーと、私じゃないです…けど」

信長「けど、なんじゃ?」


177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:13:02.15 ID:Ggl3Fq6m0


家康「…キャスターが現れて爆破して逃げていきました…的な?」

信長「まことか?」

家康「まことです」


178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:13:35.07 ID:Ggl3Fq6m0


信長「………ククク!!」

信長「はっはっはっは!これは面白い!」

信長「ワシが舌太鼓を鳴らしてステーキを食っておったところを、キャスターが爆破して逃げたとはな!!」

信長「この帝都で帝国兵を使って全てを牛耳っておるキャスターがまさかこのワシに自分からケンカを売るとは!!」

信長「これが笑わずにいられるか!!!」


179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:14:18.21 ID:Ggl3Fq6m0


信長「決めた!ワシこれからキャスターと総統とやらをぶっ潰して第三帝国を乗っとる!!」

家康「」

長可「おぉ!俺もそれ乗るぜ!」

長可「聖杯手に入れても『新しい茶器が欲しい』くらいしか願望なかったが、大殿が聖杯手に入れるのなら俺はこの目で見てミテェ!」

長可「というか聖杯は大殿にやるよ!俺やっぱいらね!!」

家康「え?え!?」


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:14:50.09 ID:Ggl3Fq6m0


家康「いや信長公……え!?」

信長「おう家康、お主もワシと一緒にキャスター倒しに行くぞ!」

信長「どうせキンカンのように全部の元凶キャスターだろうし、もう真っ先に潰す!」

信長「ほれついて来い、お主らキャスターの顔知っておるんだし場所もだいたい知っておるんじゃろ?ならば案内せよ!」

家康「え?え?」


181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 09:15:17.45 ID:Ggl3Fq6m0


家康「いや信長公!私はマスターと聖杯を…!」

長可「オラついて来い狸ジジィ!」

長可「まさか大殿の理想にケチ付けんのかテメェ!?」

家康「いや、だから私は……」

ガガッ

家康「!!」

家康「ちょっと向こうで考えます!」

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/06(月) 20:27:44.60 ID:Ggl3Fq6m0


ガガッ!

キャスター『これはどういうことですか?』

家康「私が聞きたい…!」

家康「貴様が爆破しなければ良かっただろ!」

キャスター『だから上からの命令でしたんですって、それにバーサーカーがアーチャーに即座に従うなんて私たちの誰も予想していなかったんですから』

家康「あれには私も驚いたが」

キャスター『それにさっきの、何をバカ正直に答えているんですかあなたは、少しはマシなことが言えないのですか?』

家康「清廉潔白、それが徳川家康だろ!」

キャスター『まだ自身のことを…まぁ良いです』

キャスター『少し誤算ですが、ランサーはそのままアーチャー達と一緒に私たちの元に来てください』

キャスター『到着して暴れだし次第、2騎を我が宝具と聖杯に取り込みます。あとはカルデアのマスターに集中します』

家康「…出会いと別れは?」

キャスター『家臣と主人が出会ったのですから次はお互いにくたばってくれれば良いだけです。まぁアーチャーの方は私の中で意識を保っていられるかもしれませんが』

キャスター『とにかく、予定が狂ったのでその穴埋めをお願いしますね』

家康「分かった、そちらも準備を整えておけよ」

キャスター『分かっていますよ家康様」

キャスター『この周回を持ってあなたの願いは、私たちの手によって叶えられるのですから』

キャスター『それではご武運を』

ガガッ…!


家康「……」

家康(願いか…)

家康(私の願いはただひとつ…理想の国を人類史に残すことだ)



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