千歌「念能力でラブライブを目指す!」

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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/14(水) 00:52:35.19 ID:mPUQ3Ha20
希(…そろそろかな)


prrrrr…

希「おっとごめんよ、2人は水でも飲んできて」

希「ほーい、どした」

希「うん、うん。分かった。じゃあ明日な」

――――
―――

聖良「aqoursですか?」

希「も〜、盗み聞き?聖良ちゃんのえっち!」

聖良「えっ…ち…、じゃないです!…もういいですよ。再開しましょう」

希「あはは、ごめんな。反応がかわいくて。『絶』を習得したから見て欲しいだって」


聖良(…!)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/14(水) 01:17:03.52 ID:mPUQ3Ha20
理亞「…『絶』って」

聖良(…もうそこまで)

聖良・理亞(…)

聖良「思ったよりも…頑張っているみたいですね」

希「『燃』やね。ウチも正直驚いてるよ。ここまで喰らいついてこられると」

希「…気になる?」くすっ

聖良「ふふ、どうでしょうね。…少なくとも初めて会ったときはここまでくる子達ではないと思ってました。完全にあの舞台で折れると。その点で言えば、認識を改めざるを得ませんね」

希「あはは、そっか。じゃ、練習再開しようかね」


希(一応、aqoursのこと意識するようになったかな。前進やね。aqoursにとってもそうだけど、セイントスノーにとってもこれは大きな前進なんじゃないかな。勝ちにこだわりつつも、他のスクールアイドルを認めていく。念なんかよりよほど重要だと思うけどな。ふふ、せいぜいお互い高め合っていくことや)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 22:35:40.65 ID:bDcOOFCE0
今回から前回エタった先の展開まで進む予定です!!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 22:45:51.80 ID:bDcOOFCE0
#.11

――翌日

夏休み15日目


『絶』…

スッ

希「うん、いいでしょう」にこ

千歌「やった!」

曜(…これで一応は四大行のうちの3つをマスターしたことになる。残すは『発』。念の集大成にして、ラブライブ入賞の最低条件…!!)

善子「ついにここまで来たわね…!はやく『発』を…!」

希「こら、焦りすぎ。修行してて気付いたことは何かあった?」

ルビィ「うーん、やっぱり習得速度かな…?『練』は結構苦戦したけど、『絶』はあまり時間がかからなかったです」

希「そうやね、まさにそれ。『練』の時オーラを貯める予備動作で一瞬『絶』に近いことやってるからね。全部の修行が繋がってるんや。焦らず、復習が大事なのです♡」

善子「は、はーい」


希「…なーんてね」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 22:54:45.74 ID:bDcOOFCE0
「念」は「燃」
すなわち意志の強さ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:00:54.84 ID:bDcOOFCE0
―――全員が1つの目標に向かって「点」になり、

千歌『私たちは絶対にラブライブに行く!、アクアーーー!』

みんな『サンシャイン!!!』



―――「舌」で想いを口にする。

千歌『私悔しいんだよ…!』ぽろぽろ

ルビィ『私はただスクールアイドルが大好きなの…!』

梨子『もう嘘がつけなくなっちゃったの…。スクールアイドルをやりたい気持ちに…!』



―――「練」で意志を高め、

千歌(私の原点…)

千歌(―――私の原点は、『憧れ』)

千歌(届いて―――。私の輝き―――――)





そして「発」で行動に移す――――――




希(…と)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:09:33.44 ID:bDcOOFCE0
希(あはは、これは言葉遊びやけど。ついにここまで来たねaqoursちゃん)

希「焦らすのも趣味やけど、ここは敢えて先に進もうかな♡」

Aqours『…!!??』


希「『発』、いっちゃおう」


―――!!!
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/20(火) 23:30:28.66 ID:bDcOOFCE0
希「はい、これ」

みんな「?」

花丸(コップになみなみと入っているのは水かな。その上に浮かんでるのは…、葉っぱ?)

希「こうしてコップに手をかざして『練』して変化を見ることでその人がどの『系統』に属しているのか知ることができるんよ」ズズズズ

曜「コップから湯気が…!」

希「うちの反応はちょっと特殊なんやけどね。水の温度が変わる…、系統としては『特質系』に分類されるね」

善子「…」わくわく

希「待ちきれないみたいだね、ふふ。皆もやってごらん♪」


ドキドキ…

千歌(…いくぞ!)ズズズ…!
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 00:27:31.48 ID:vDyaiwAd0
千歌「み、水が…!!」ズズズ

ちょろちょろ

千歌「溢れてきた…!!」ズズズズ

ちょろちょろ

曜「…というより漏れ出たって感じじゃない」にしし

千歌「…そうとも言う」

希「かわいい溢れ方やな。千歌ちゃんは強化系やね」

曜「よーし、つぎは私!!」ズズズズ

…。

曜「…てあれ、変わんない」

希「ちょっと舐めてみ」

曜「…」ペロッ

曜「しょっぱい!…かも?」

希「味が変わるのは変化系の特徴やね」

梨子「じゃあ、次私行きます…!!」ズズズ

みんな『じー…』

梨子「色が若干桜色に…なってるよねこれ?」

希「放出系の反応やね♪」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 00:42:38.41 ID:vDyaiwAd0
ルビィ「よーし、次は私が…」ズズズ

ゆらゆら

ルビィ「葉っぱが…ちょっとだけど動いてる…!」

希「ほー。ルビィちゃんは操作系やな」

花丸「マルは…」ズズズズ

みんな『じー』

花丸「かすかだけど澱(おり)がういてるずら…!」

希「丸ちゃんは具現化系やな」

希(2人のタイプから見ると逆のイメージだったけどな)

善子「フフフ…。最後はこの堕天使ヨハネね」

善子「この漆黒のオーラに当てられて、いかに変化するのか…!!」ズズズ…

善子「見ものね」ズッ!!!
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 00:53:51.13 ID:vDyaiwAd0
…。

曜「…目視で変化は認められないであります!」

善子「てことは曜と同じ変化系かしら…?」スッ

希「…いや」

善子「て何これ!!なんかゼリーみたいになってるぅ!」

希「善子ちゃんは特質っぽいな」

善子「と、特質…?!…なんか」

善子(かっこいい…!!)ぱぁぁ

希「仲間やね。うまく付き合っていけば面白いオーラだよ」


――――
―――
――
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 01:06:36.50 ID:vDyaiwAd0
まとめ@


…ということで

千歌、強化系
曜、変化系
梨子、放出系
ルビィ、操作系
花丸、具現化系
善子、特質系


という振り分けになりました。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 01:41:20.24 ID:vDyaiwAd0
希(6人が六性図で綺麗に別れてる…。あはは、いいチームやね。果たして偶然か、それとも千歌ちゃんには何か『そういう』力があるのか)ふふ

わーわー

希「はーい、いいかなみんな。これからは水見式の変化がよりハッキリ現れるようになるまで修行してもらいます。それと並行して、今までの復習やね。自分のオーラがどこに属するのか知れたことでよりオーラに対するイメージが持ちやすくなったんじゃないかな」

Aqours『はい…!』

希「それと能力の開発やね。そろそろ具体的にどんな能力にするか考え始めてもいいと思うよ」

善子「ついに来た…!私の能力…!」ワクワク

曜「善子ちゃんはもう何か考えてるみたいだね」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/21(水) 02:17:04.60 ID:vDyaiwAd0
花丸「ノートに色々描いてるもんね、善子ちゃんは」

善子「…な、ななな何で知ってるのよずらまる!!」かぁぁぁ

梨子(見られるのは恥ずかしいんだ)あはは…

希「ふふ、でもやっぱ自分の世界観を持ってる子は強いよ。念においても、スクールアイドルにとっても。ウチの周りにも自分を宇宙ナンバーワンアイドルを自称してた子いるけど、やっぱその信念に裏打ちされた情熱はホンモノやったからね」

ルビィ「ルビィは独自のスクールアイドル観持ってる善子ちゃんのこと尊敬してるよ」えへへ

善子「な、なによ急に…!」

希「結局自分で合ってると思える能力が一番効果を発揮するからね。そういう意味じゃ、意思を高める『練』かな。スクールアイドルとしての自分自身と向き合う所からやっていこうか。『練』から修行再開しよう」

Aqours『…はい!!』


ズズズズ…


善子(…私の『世界観』、か。やってやるわよ…!)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 13:40:15.04 ID:KxwYDMLw0
#.12


夏休み、21日目

修行開始から3週間が経過…!!


希「千歌っち溢れてるね〜」

千歌「えへへ…」ごぽごぽ

希「善子ちゃんの特質は水を完全に固まらせるんやな。ゼリー状にするんじゃなくて」コンコン

善子「私のオーラに触れたものは石になってしまうの…。その美しさ故に…!」

希(『発』の修行ももう十分やな)

希「OKでしょう!みんなの想いは確実にオーラに乗ってる。系統の性質が完全にオーラに反映されてるよ」

Aqours『…!』

希「あとは、想いを形にするだけ…。それが君たちの念能力になる」


希「…ふふ、みんな。ラブライブの裏試験合格!!おめでとう!」

Aqours『…!!!!!』
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 14:05:21.87 ID:KxwYDMLw0
希「一応区切りやしね。みんなならもう十分戦えるよ」

ルビィ「…うぅ」ぐすっ

希「…ふふ、辛かったろうね。ここまでいろいろと。輝きだけを追いかけて、こんなところまで来た訳や。何もかも手探りだったろうし、不安ばかりだったと思う。よくがんばったよ」

ルビィ「うぇぇぇん」がくっ

梨子「…ルビィちゃん」なでなで


千歌「…希さん」

希「?」

千歌「…ありがとうございました。何も知らない私たちに、いろんなことを教えてくれて。色々と助けてもらって」

希「ウチは何もしとらんよ。最初会ったときに言ったでしょ、君たち次第って」

千歌「…私たちはここで立ち止まるわけにはいかないんです。私たちにはまだやらなくちゃいけないことがある…」

ルビィ「…こんなところで泣いてちゃダメ、だよね」ぐし
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 14:10:18.95 ID:KxwYDMLw0
希「ウチはもうみんなに100点満点付けてあげたいところやけどね。そう言うと思ってた」

千歌「私はラブライブで、ここにいるみんなと一緒に頂点に立ちたいんです…!!」

曜(…千歌ちゃん)

千歌「ラブライブはやっぱり…勝たなくちゃ、意味がない。誰にも譲れないから、」

希「そっか」

希(…まぁ、今のスクールアイドルならそうやろね。それでもいい。今はまだ)



希「じゃ、どうかな。能力の方は。何かひらめくものはあった?」

曜「それが…、いざ考えてみるとなかなか」

希「だろうね」ズズズ…!!

みんな『…!!』
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 14:25:53.47 ID:KxwYDMLw0
希「みんな明日の予定は?」

善子「まさか、試験合格祝いをするとでも…?私たちは立ち止まらない、もちろん修行よ!!」

希「ふふ、よろしい。今後しばらくはウチが付きっきりで修行みるよ。『あの子達』もそろそろマンネリやしな。いい機会やね」


希は、袖口からタロットカードを取り出した。
その動作はあまりに静かで、それでいて素早く、何者の意思もそこに介入できないように思われた。


みんな『!!』


希「ちょっと明日の天気が気になってな。ふふ、ウチの占いは『100%』当たる。それは天気に関しても例外じゃない。明日からちょっと修行の形式変えるよ」

曜「…占い、ですか」 

希「あはは、そ。ウチの能力は『占い』や。イメージ沸かないなら見てもらおうと思ってね。千歌っちは一度見たらしいけど、やっぱり念を覚えた今とじゃ感じるものも違うと思うし」ズズズズズ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 14:47:16.64 ID:KxwYDMLw0
【もしもからきっと(ヒューチャー・レンズ)】
特質系能力。未来を占う能力。占われた結果は100%起こる(回避行動をしなければ)。占いにはタロットカードが用いられるため、結果は暗喩に満ちたものとして提示されるが、それが制約的に働いてより能力を強力にしている。既に希を前に暗喩は暗喩として働いていない節がある(つまりほぼ完璧な未来視)。



希「…」バッ



―――1枚カードを引き抜く
宗教画が動いたら、このような所作をするのだろうか

まさに神からの啓示をうける、1人の聖女―――
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 14:52:31.32 ID:KxwYDMLw0
あミス

×ヒューチャー
〇フューチャー

カタカナ難しい
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/23(金) 15:05:42.97 ID:KxwYDMLw0
希「ん、ほぼ1日晴やね。一時的に崩れるみたいだけど、まオッケーやな。あ、時間は15時24分から30分ほどね。昨日みたいな土砂降りに会ったら大変だもん」

――それ、本当なんですか?

曜(なんて疑問を挟む余地がない…。疑問を持つことも出来ない。そう思わせない説得力…!)

花丸(希さんの言ったことはたぶん、絶対に起こる…!)

千歌(…そう、この感じだ。あの日より、よりはっきりと感じる…!これが…)ゾクゾク

みんな((念能力…!!))

希「じゃあウチは明日の準備もあるしここらで上がらせてもらうね。お疲れさん〜」



――――――
――――
――
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:18:34.59 ID:tc/voGG20
その夜

別荘、お風呂

カポーン



千歌「…」ぼー

曜「失礼」ちゃぷん

千歌「…あ、ごめんね」よけよけ

曜「洗い場空いたよ〜、次の人〜」

ルビィ「はーい」ばしゃっ

善子「…どうしたのよ。ぼーっとしちゃって」

曜「ふー。…当てようか?希さんの念能力でしょ」

千歌「…うん」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:22:03.93 ID:tc/voGG20
―――
――


鞠莉『今のラブライブは当初想定していたレベルを遥かに超える事態になってるわ。μ’sやA−RISEの影響でね。スクールアイドルの技術自体は当時と比べ物にならないほど進化した。オーラが必須になるほどに。』

鞠莉『でも未だに彼女たちは夢見る少女を惹き続けている…。一体どれほどの念能力者だったのかしら…♫』


――
――――


ルビィ「『ほぼ完璧な未来視』…、凄かったですね」ジャー

花丸「もう何も言えないずら。実際に見ちゃったし、それを否定することはできない」

曜「事実は何よりも雄弁…ってことだね。いきなり最上級のモノ見せられちゃった感じかな。…希さんの能力は1つの極地に近いと思う。それだけに念能力の可能性の広さを知ることができたんじゃないかな」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:26:44.56 ID:tc/voGG20
千歌「果南ちゃんと能力のベクトルが全然違うから単純に比べられないけど…、共通してることがあって」

梨子「それは…?」

千歌「やっぱり『その人に合った』能力なんだってこと。あの能力はやっぱり、変な言い方だけど希さんらしいと思った。果南ちゃんの能力も、同様に果南ちゃんらしい」

曜「方向性は見えたね。オーラの性質、制約と誓約(ルール)、そしてパーソナリティ。そろそろ誰が誰と当たるかってのも考え始めたほうがいいんじゃないかな…。能力開発にも左右するだろうし」

善子「そうね。3年生1人に対して私たち2人が当たる…。さて、どうする?」

曜「…判明してるのは果南ちゃんの能力だけ。恐らく強化系だろうね。あとの2人は未知数だけど」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:31:08.50 ID:tc/voGG20
ダイヤ『夢を語るには力と覚悟が必要なのですよ、ルビィ。今のあなたにはそのどちらも欠落している』



ルビィ「…私は」

ルビィ「…私はおねぇちゃんとやる。やらせてください…!!」がたっ

花丸(ルビィちゃん…)


曜「ルビィちゃんの気持ちも分かるけど…。やっぱり姉妹で戦うなんて…。もう少し冷静になってゆっくり考えるべきなんじゃないかな?」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:34:35.40 ID:tc/voGG20
梨子「…私はいいと思う」


曜「え、どうして梨子ちゃん?!」

梨子「『お姉さんと向き合う』ってことが、ルビィちゃんにとって、スクールアイドルとして必要なことなら…私たちに止める権利はないと思うの」


千歌「うん。ルビィちゃんがやりたいっていうならやるべきだと思う。決着を付けに行くんだよ、私たちは。ルビィちゃんにダイヤさんと白黒つけたいことがあるのなら、その日に決めるべきだよ」

千歌「だから私も賛成」(梨子へウインク)

梨子(…千歌ちゃんてば)ふふ


曜「…うん、確かにそうだね。ルビィちゃん、がんばって!」

ルビィ「はい…!!」



ルビィ(お姉ちゃん…!)
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:38:11.89 ID:tc/voGG20
千歌「私は果南ちゃんとやろうと思う。能力自体をこの目で見てるわけだし」

善子「強化系同士がぶつかったら完全に習熟度と力の勝負になりそうなんだけど…大丈夫なの?操作とか具現化でハメるほうが定石だと思うけど」


千歌「…果南ちゃんの能力は身体強化って意味じゃある意味で強化系の極みに近い形だと思う。同じ強化系だけど、私なんかじゃどれだけ時間があってもたどり着けない能力だって…」



千歌「だからこそ、正面からたたかって勝ちたい。果南ちゃんとは違う、私の『輝き』で。どんな人でも、こんな普通の私でも輝けるってことを証明するために、私はスクールアイドルになったんだから…!!」


曜「…『決着』、だね」

千歌「うん…!」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/11/27(火) 23:46:37.90 ID:tc/voGG20
曜「…千歌ちゃんは果南ちゃん、と」


梨子「そうなると問題は…」

善子「…理事長ね。念能力はパーソナリティに影響を受けることが多いってさっきの話…。そういう意味じゃあの人何考えてるのか分からないのよね、1番。アタリの付けようがない」

曜「じゃあ私が行くよ」

みんな「えっ」


梨子「確かに…、1番修行の進みがいい曜ちゃんなら不測の事態にも備えられるかもしれないけど…」

曜「そんなことはないよ、ただ」

千歌「ただ…?」


曜「なんか私と似てるところがある気がするんだよね、あの人。案外1番分かりあえるかも、なんて」あはは

善子「曜と理事長が似てる…、ねぇ。まぁ曜が理事長と当たることに異論はないけど」

千歌「じゃあひとまず私たち3人は決定ね!残りのみんなも考えちゃお〜」


曜「今度は系統とかでの相性とか能力の方向性まで考慮して考えた方がいいね」


―――――――
――――
――
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:09:39.21 ID:kyEifKIO0
#.13

夏休み、22日目


曜「あれ?」

聖良「おや、aqoursのみなさん」

善子「おかしいわね、今日の練習は私たちって話だったと思うけど…」

理亞「そんなはずない。私たちも希さんに呼ばれたもん」

梨子「うーん、ダブルブッキング…?」

希「おーす」

千歌「あっ、希さんどうも〜す」

聖良・理亞「希さん、おはようございます」シュビッ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:13:09.95 ID:kyEifKIO0
千歌(…はっ)

Aqours『お、おはようございます、希さん!!』

希「みんなおはよ♡」

聖良「…それで、今度はいったい何をお企みなのですか」

希「聞きが悪いなぁ。えーごほん。突然ですがこれから3日間、aqoursセイントスノー合同練習を開催したいと思いまーす」

千歌「ご…」

みんな『合同練習〜〜〜!?』

――――――
――――
――
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:15:48.43 ID:kyEifKIO0
希「ここにいる全員は既に四大行を修めました。晴れてラブライブ裏条件をクリアしたことになります」

聖良・理亞「…!!」

聖良(…まさかそこまで)

希「でもそこがゴールじゃないんだよね。目指す場所は今よりももっと高いところにある」

希「君たち、『輝きたい』んだよね?」

千歌「はい…!」

聖良「…もちろん」

希「という訳で実戦の場を用意しました!今いるこの8人で戦ってもらいます」

梨子「…た、戦う?」

希「前にも話したよね。オーラは生命E。生存に直結する行動に強く影響される。君たちにはオーラをより輝かせられるようになる場が必要なんや」

聖良「それが今回の合同練習、ですか」

希「そゆこと」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:18:20.30 ID:kyEifKIO0
聖良「…正直、あまり乗れませんね。昨日今日でたどり着いたような念が私たちに通用するとはとても思えませんが」

千歌「む」

希「あはは、そこらへんはもちルールとかでバランスとるよ。大丈夫」

希「じゃ、まずは千歌ちゃん曜ちゃんと理亞ちゃんで当たってみようか」

千歌・曜・理亞「!!!」

曜「うわ、いきなりだ…。心の準備が」

希「ルールは千歌ちゃんと曜ちゃんは理亞ちゃんに『触れられたら』勝ち。触れるについてはいちいち定義しないよ。で、対する理亜ちゃんは二人の『背中』を『2回』タッチすること。いいかな?」

千歌「は、はい…」

曜(いちいち定義しないってことは具現化した腕伸ばしてタッチしても、それは触れたってことになるんだよね。ま、できればだけど)

希「じゃ、初めよっか。あはは、理亞ちゃんご不満かな?そんなむくれず行った行った♪」


――――――
――――
—――
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:22:45.51 ID:kyEifKIO0
ヒュゥゥゥゥ


千歌・曜「…」

理亞「…」コキコキ


両者、10数メートルの距離をもって対峙


ルビィ「なんだか、見てるこっちがドキドキしちゃう‥」

聖良「もう出会って結構立ちますけど希さんはほんと掴みどころないですね」

梨子「…ですね」あはは

聖良「それにしても」

梨子「え?」

希「それじゃあ…。始めッ」バッ


聖良「ああいえ」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:26:20.60 ID:kyEifKIO0





ポン。ポン。

千歌・曜「…え?」

理亞「はい、1回」

聖良「ほんと人悪いなぁって思って、希さん」くす


―――――!!??

千歌曜「へ?!?」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:28:15.16 ID:kyEifKIO0
理亞「…動かないなら、止め刺していいってことですか」

千歌・曜(―――!!)

千歌・曜「!!!」ババッ

ふたたび距離を取る千歌と曜
今回は約30m。さっきの3倍

――たったの1度で刷り込まれた十分すぎる間合い

理亞「ふふ」ザッ

この距離は今の実力差…?

曜「…。」ツー

曜(速い)

聖良「ハンデありとはいえ勝負として成り立っているか疑問ですね」

梨子(…)ごくり
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:30:45.45 ID:kyEifKIO0
曜(反応、できなかった…)

千歌「…」どくんどくん

理亞(さて、どうするaqours?諦める?前みたいに…!)



千歌「…」

千歌「はー」

千歌「…あはは、油断しちゃったね。曜ちゃん」

曜「だね。理事長たちと当たる時はこれ以上の不確定要素の中戦うのに、反省」

千歌(…理亞ちゃんも強化系かな。速さは果南ちゃんとほぼ互角か)

千歌(…えへへ。いいじゃん)

千歌「次はそう簡単にはいかないよ、理亞ちゃん」ズズズ

曜「そうでありまーす」ズズズ


聖良(へぇ…)
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:32:42.00 ID:kyEifKIO0
曜(相手は上手(うわて)。攻撃を受けてからの反撃は無理。相手が攻撃に移った時がたぶん私たちにとって敗北の時だ…!)

曜(それなら―――)

曜「千歌ちゃん!」ダッ

千歌「うん!!」ダッ

曜(―――とるのは常に先手!!!)ダダダッ

理亞「…賢明」スッ

曜(!!)

曜(オーラが脚に集中してる…!)ズズ


希(…まだぎこちないけど曜ちゃん無意識に『凝』を使ってるな。そうそう、それでいいんよ)

希(…今後君らが闘っていく相手は常に上手。闘いながら成長していくしかないんや)にこり
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:34:41.55 ID:kyEifKIO0
曜(私も…、行けるか!?オーラを脚に集めて…)ズズズ

曜(加速ッ…!!)ダッ

曜「確保おぉ―――!!」バッ

―――確実に触れた

と思った

が既に理亞は曜の目前にはいなかった

曜「くっ」

予備動作0で、
理亞の初速は曜の全速力を優に超えた

理亞「…まずは一人目!!」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:36:11.84 ID:kyEifKIO0
曜(背後かっ)バッ

曜「おりゃッ」バッ

理亞(あの体制から蹴りを!!)サッ

聖良「いいバネですね、渡辺さん」

理亞「くッ」ズズ

曜(脚にオーラが集中してるから他の箇所への注意が疎かだ…!攻め続ければ隙が生まれる…!!)

曜「千歌ちゃんっ、今!!」

千歌「りょ〜〜かいッ!!」

理亞「!」

理亞を捉えるため、千歌のオーラは無意識に1つの正解にたどり着いていた


――――『円』、である
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:38:45.01 ID:kyEifKIO0
【『円』】
『練』で増幅したオーラを『纏』で自身から広範囲に留めることで、オーラに触れたモノの位置や形状を肌で感じ取ることができる。


千歌(反応できないなら――――)


千歌(オーラで感じ取ればいい…!!)



ズッ!!


理亞(これはッ!?)

千歌のオーラが曜、理亞をも包み込む


ズズズズズズズ…!!!
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:44:52.48 ID:kyEifKIO0
千歌(これならオーラに触れたものすべてに反応できるよ!)


…あの日から千歌の中で幾度となく反芻される果南の動き

それと理亞を千歌は重ねて見ていた

そして、あの動きに対応する自身の姿が今!!!


千歌「行くぞ!!」ズォッ!!



―――現実と重なる!!!
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:45:36.22 ID:kyEifKIO0

ズズズ…!!

重なる!!

ズズズ…

重な…!

シュゥゥゥゥ

重…


ぽすん


・・・。


千歌「…あれ?」

理亞「はいタッチ」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/18(月) 22:47:22.08 ID:kyEifKIO0
千歌「あ」

希「狙いは良かったんやけどね〜」

理亞「まったくびっくりさせないでよ」タタタ

千歌「あああああ」がく


―――千歌の『円』、わずか20数cm…ッ!!

※厳密な『円』とは、自分を中心にオーラを半径2m以上1分以上で維持する技術を指す


千歌(イメージだともっとぶわわわって広がってくはずだったんだけどなあ…。十分とは程遠いしていうかこれが限界)

曜「うわ〜千歌ちゃん〜!よくも〜〜」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:13:01.01 ID:nwNNtCbD0
―――


…5分後

善子「曜思ったより生き残ってるわね」

梨子「うん、さすが曜ちゃん」

曜(背後さえとられなければ、それにだけ反応できれば…!)はぁはぁ

ルビィ「あ、でも…」

理亞「タッチ」ポン

曜「あああ〜」ガク


希「はいそこまでー」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:15:56.60 ID:nwNNtCbD0
――――
――


希「おつかれ〜。どうだった、実際に念能力使って色々やってみて」

曜「習うより慣れろって感じですねまさに。色々足りないモノが見えた気がしますよ」

希「うんうん。千歌ちゃんも面白いことしようとしてたね」

千歌「でもうまくいかなかった〜。悔しい!これから何をしなくちゃいけないのか、何が必要かが分かった気がします!」

千歌(あれを極めれば果南ちゃんとも渡り合えるかもしれない…)うず…


梨子「2人とも〜」

曜「あ、みんな!」



わーわー
曜ちゃんすごかったよ〜
えへへ〜
千歌さんも頑張ってました!
きゃっきゃ
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:24:01.47 ID:nwNNtCbD0
希「はは、元気ええな〜。で理亞ちゃんはどうだった?色々言いたそうだったけど」にや

理亞「…」むー

理亞「楽勝だった。まぁ当り前ですけど…!」

希「あはは、そうだね」

じー。

理亞「まだ何か聞き出したそう…」

希「いやぁ、そんなことないけど」

理亞「…そうですよ。今足りてない事も、やらなくちゃいけない事のも気付けた気がしてます。…あの2人と一緒ですよ。前に私たちに聞いてましたよね?能力の欠点て奴。今なら何か掴めそうな気がしています」

希「ほほー」にやにや


理亞「それと―――」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:26:29.10 ID:nwNNtCbD0
―――『練を見ればその人の実力が分かる』

理亞(さっきの戦闘中に2人が見せた『練』…。別人かと思うほど強くオーラが輝いてた。)


『ラブライブは遊びじゃない』

理亞(今aqoursはこうして私たちの前に立ちはだかっている…。共に、肩を並べて修行している。あの時…、初めて会ったあの時と全く違う。)


今ならもう、彼女たちを何の疑問の余地なく『スクールアイドル』として認めることができる―――


理亞(なんて言うんだっけ、こういう人間関係って。あー確か)


ライバ――――――


千歌「おーい、理亞ちゃーん。ちょっとこっちおいでー。お話聴かせて〜」

理亞「!」

曜「理亞ちゃん速いねぇ〜。やっぱあの発は強化系?」このこの〜
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:31:07.18 ID:nwNNtCbD0
希「…それと?」

理亞「…なんていうかあの人たち見てると調子くるいます」ぷい、すたすた

希「ふふ、そっか」

千歌「あー理亞ちゃんどこ行くの〜〜」

善子「アンタがいきなりなれなれしくするからよー!アンタ基本誰に対いても距離感掴めてないの!こういうのはもっとねぇ、すこしずーつ…」

ルビィ「ちゃんと理亞ちゃんと仲良くなりたいもんね、善子ちゃん♪」

善子「ルビィ!そんなことないわよ〜〜!!」


ぎゃーぎゃー
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/23(土) 00:53:43.99 ID:nwNNtCbD0
聖良「希さん」ザッ

希「聖良ちゃん、よかった呼び行く手間はぶけたわ」

聖良「理亞、いい顔してました」

希「あはは、ならよかった。」

聖良「…希さんはどこまで考えてるんです?」

希「ん、なんのことかな」にこ

聖良「ふふ…、まぁいいですよ。でもあの子が私以外の誰かとあんなに楽しそうにしているのを見るのは久しぶりだった、それは確かです。私は理亞を信頼しています」

聖良「…理亞が彼女たちに何かを見たのであれば、私はそれを信じるしかないですよ」

希「そっか」ふふ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 17:01:35.33 ID:VvUmlAkDO
待ってるぞ
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