レッドとエリカ、時々不正解。

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/07(火) 22:42:47.31 ID:Xpe7qb0V0
:補足
ポケモンSS
初代風味
主にレッドとエリカのお話し(予定)


場所は
タマムシシティ

そこでレッドはグリーンとポケモンバトルをしていた。

レッド「・・・くっ・・負けた・・っ?」

グリーン「やっぱ俺って天才?」

グリーン「お前は、ポケモンの特性、役割、タイプを全く理解してないな。」

グリーン「お前のポケモンのレベルを上げる地道な努力だけは、認めてやる。だが、
それだけじゃあ、もう俺には勝てない。お前の限界はここまでだよ。あばよ。」


レッドは めのまえが まっくらに なった

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533649367
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/07(火) 22:44:59.40 ID:Xpe7qb0V0
レッド「うっ・・・・」

???「お気づきになられましたか?」

レッド「・・・ここは」


バカ広い和室の部屋
そこに敷布団をちょこんと敷かれ、そこで眠っていたレッド
外を見ると、隅々まで手入れをされた美しい庭園。


???「ずいぶん長い間気を失ってらっしゃったので心配いたしました」

レッド「・・・ああ。ポケモンバトルで負けちゃって・・・そのショックで。・・・」

???「ポケモンバトル。貴方もトレーナーなのですね。お名前は?」

レッド「あ、・・・レッド・・です」

???「レッド・・・最近巷で有名なトレーナーの方ですね。今はもうジムを三つも制覇されたのでしょう。」

レッド「え?どうしてそんなことまで・・・」

???「フフフ・・・貴方はホントにとっても有名人なのですよ。貴方自身が知らないだけで」

レッド「・・そろそろいきます。もっと強くならなきゃ・・。・・色々と、その、ありがとう・・ございました。」

???「あらあら。もう行かれるのですか。頑張って下さいね。・・またお会いしましょう」

レッド「・・え?・・は、はい」

レッド(なんだか、不思議な人だな・・)
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/07(火) 22:47:43.22 ID:Xpe7qb0V0
タマムシシティ市街

レッド(凄いお嬢様だったな・・。普段はなにしてる人なんだろう)

レッド「・・・まあいいや・・もっと・・・もっと・・・強くならなきゃ」


数週間後

タマムシシティ郊外の草むら

レッド「・・ポケモンの特性、タイプも勉強した。役割を考えてパーティも組んだ。」

レッド「これなら、もうグリーンにも、いや、タマムシジムのジムリーダーにだって負けない」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/07(火) 22:51:39.48 ID:Xpe7qb0V0
タマムシジム前

レッド「・・・よし」

男「おーっす!未来のチャンピオン!」

レッド「うわっ」

男「ついにエリカに挑戦するのか。彼女は、他のジムリーダーとは違うから、気を付けるんだぞ!」

レッド「・・・え?どういう風に違うの・・?」

男「それは・・・やってからのお楽しみ!頑張れ未来のチャンピオン!」

レッド「・・・わかった」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/07(火) 22:52:57.38 ID:Xpe7qb0V0
タマムシジムに入ったレッドは、ジムの奥で、一度会ったことのある女性を見つけた。
彼女は、スヤスヤと居眠りをしている・・・

レッド「・・・あの」

エリカ「すー・・すー・・あらいけない。ついつい居眠りを・・あまりにも気持ち良くて・・」

エリカ「・・・お久しぶりですわね。レッドさん。」

レッド「あなたが、ここのジムリーダーだったのですね・・」

エリカ「負けた直後の貴方の、自信の喪失感を見て、言い出せませんでした。・・ごめんなさいね」

レッド「・・たしかに、あの時は失意のどん底でしたが、もう負けません。強くなる努力をしてきましたから」

エリカ「そうですか。それは楽しみですわ。あ、そうそう、貴方を倒したと自慢げに言ってたグリーンって御方。
わたくしが丁重に倒させて頂きました。さて、はじめましょうか」ニコ・・・

レッド「!!」


タマムシジムのジムリーダー、エリカが勝負をしかけてきた!
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 22:58:51.40 ID:Xpe7qb0V0
レッド「貴女が草タイプ使いのジムリーダーだってコトは把握してます。」

レッド「いけ!ウインディ!」

エリカ「おいきなさい、シャワーズ」

レッド「!?!?」

・・・・・・・・・

ウインディはちからつきた

レッド「くそっ・・・でも自分はこんな想定外のコトもあろうと役割だって決めてるパーティなんだ!」

レッド「いけ!レアコイル!」

・・・・・

シャワーズはちからつきた

エリカ「おいきなさい、サンドパン」

レッド「・・・」

・・・・・
・・・

レッドはエリカに負けてしまった


レッド「草タイプのジムリーダーのはずなのに・・・一匹も草タイプがいないじゃないですか・・・なんで」

エリカ「フフフ、貴方が勝とうとし過ぎるから、こうなったのですよ」

レッド「・・・え?」

エリカ「また挑戦しに来てきださい。わたくしの言葉をよく考えて」


レッドは めのまえが まっくらに なった
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:01:53.62 ID:Xpe7qb0V0
誤字!

エリカ「また挑戦しに来てください。わたくしの言葉をよく考えて」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:03:36.19 ID:Xpe7qb0V0
数日後

タマムシジム


エリカ「・・・こられましたね。答えは見つかりましたか?」

レッド「・・勝とうとしなければいい。簡単なことです」

レッド「いけ!コイキング!」

エリカ「・・・・」

レッド「はねるをしつづけるんだ!」

エリカ「貴方の答えはこれですか。」

エリカ「心底、失望致しました。」


タマムシジム、ジムリーダーのエリカが勝負をしかけてきた!


エリカ「おいきなさい、ウインディ」

レッド「!?!?!?!?!?」

コイキングはちからつきた

レッド「そんな・・・卑怯だ!自分はコイキングしか・・・いけ、コイキング!」

エリカ「交代しますわ、おいきなさいレアコイル」

レッド「・・・!!!!俺がつかってたポケモンたち・・・」

・・・・
・・・

レッドはエリカに負けてしまった。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:04:27.19 ID:Xpe7qb0V0
レッド「・・ひどい・・俺が使ってたポケモン達を・・そのままマネして・・・」

エリカ「だって、貴方から、ポケモンに対する思いが1mmも感じなかったのですもの」

エリカ「なので、貴方が考えた強さだけを求めたパーティーで、こてんぱんにしてあげたんです」

レッド「・・・え」

エリカ「勝とうとしないバトルなんて、ただの試合放棄」

レッド「だって、勝とうとしすぎるってエリカさんが・・・!」

エリカ「貴方は極端ですね。でも純粋。その純粋さは大切ですわ」

レッド「・・じゃあ、一体どうすれば」

エリカ「・・・貴方が最初に選んだポケモンはなんですか?」

レッド「・・フシギダネです」


エリカ「存じております」


レッド「・・・でも、グリーンに、負けた・・・フシギバナにまで育て上げたのに・・・」

エリカ「その一回の敗北で、最初に選んだポケモンを見捨てたんですか」

レッド「!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:05:06.32 ID:Xpe7qb0V0
エリカ「貴方のパーティーに、フシギバナはいなかった。」

エリカ「勝つというのは、簡単な事ではありません。運、実力、その他色々な要素があります」

エリカ「ですが、勝っても負けても、そこに、自分が一番好きなポケモンを使ったかどうかで、悔いが残る、残らないかが
決まります」

レッド「・・・でも、自分は、グリーンに言われて・・・このままじゃ、お前は限界だって・・・」

エリカ「その人は、貴方の強さに勝つためだけの努力をしてきたのでしょう。でも、勝ったところで意味があるのかしら」


エリカ「貴方は最初に出会ったポケモンを育て上げて今まで勝ってきた。だから、貴方は、”フシギダネを使う”強いトレーナー
として、沢山のトレーナーのココロに残るトレーナーになったのです」


エリカ「ただの強いトレーナーなら、そこらじゅうにゴロゴロしてますわ。」

エリカ「だから、強さだけのパーティー、貴方の作ったパーティーをあえてわたくしが使った。」

エリカ「勝っても全然嬉しくありませんでした。それだけです」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:05:33.73 ID:Xpe7qb0V0
レッド「・・・・・」

エリカ「次が最後のチャンスです。では、ごきげんよう」


レッドは めのまえが まっくらに なった
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:11:20.04 ID:Xpe7qb0V0
数か月後

タマムシジム


エリカ「・・・おはようございます」

レッド「・・・挑戦しにきました」

エリカ「手持ちのモンスターボールは一つですか」

レッド「はい」

エリカ「では、わたくしも一体のみでいかせて頂きます」

レッド「・・・たのんだぞ、フシギバナ」

エリカ「はじめまして、レッドのフシギバナ。おねがいしますね、ラフレシア」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:12:18.02 ID:Xpe7qb0V0
・・・・
・・・・・・・・・
・・・・

レッドはエリカとの勝負に勝った。

レッド「・・・はあ・・・はあ・・・」

エリカ「まいりましたわ。おじょうずですこと」

レッド「草タイプの使いこなし・・・圧巻でした。」

エリカ「フフフ、勝ったのにまるで負けたようなセリフ」

レッド「俺はフシギバナのレベルを上げてただけですから・・」

エリカ「貴方は地道な努力をし、そして最初に選んだポケモンを信じて一対一で挑んできた」

エリカ「わたくしは、そんな貴方のまっすぐさにココロを動かされ、自分の一番信じたポケモンで真っ向勝負をした。」

エリカ「草タイプ使いとしても、わたくしの完敗ですわ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:13:33.22 ID:Xpe7qb0V0
エリカ「勝利の証にこれを。」

エリカ「これはレインボーバッジ。全てのタイプの色がちりばめられたバッジ。」

エリカ「ポケモンの全てのタイプ、特性、相性、役割、それらを知ったうえで、自分が最後に信じるポケモンはなんなのか、それを問いかける意味が
込められているのですよ」

レッド「・・・だから色々なポケモンを・・・」

エリカ「フフフ。他のジムリーダとは違いましたでしょ?」

レッド「・・・なんだか、ジムリーダーのポリシーを知れた気がします。」

エリカ「この先、また同じタイプの偏ったジムリーダー達と対戦することになるでしょうけど、このジムでの教訓は忘れないで
ほしいですわ。彼らのポリシーを知ったうえで、ジムリーダーの強さを、本当の意味で感じてほしいですわ」


レッド「・・・はい!・・・ありがとうございました。エリカさん。」

エリカ「ごきげんよう。」ニコ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:19:14.87 ID:Xpe7qb0V0
・・・・

月日は流れ、数年後

シロガネ山にて、

レッド「・・・・・・・・・・・」

エリカ「さがしましたよ。レッドさん。こんな最果てのところに、いらしたのですね」

エリカ「チャンピオンおめでとうございます。」

レッド「・・・・・・・・・・・」

エリカ「なんだか嬉しくなさそうですね。」

レッド「・・・・・・・・・・・」

エリカ「貴方は強さを手にいれました。まさしく、最強の」

レッド「・・・・・・・・・・」

エリカ「ただ、ココロが壊れてしまった。強さを追い求め過ぎて・・・・」

レッド「・・・・・・・・・・」

エリカ「ポケモンバトルですね、分かりました。」

ポケモントレーナーのレッドが勝負をしかけてきた!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/07(火) 23:21:04.92 ID:Xpe7qb0V0
レッド「・・・・・・・・」

レッドはフシギバナをくりだした

エリカ「・・・貴方はホントに強くなった・・けど、わたくしは昔の貴方の方が好き。いいえ、大好きだった。」

レッド「・・・・・・っ」

エリカ「おゆきなさい、セレビィ」

エリカ「時間を巻き戻させて頂きます」


おわり
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 00:07:26.08 ID:YLxhx6Jwo
うーん意味わからん
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 01:45:45.48 ID:OnGAq+U5o
2にもどるってやつかな
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/08(水) 23:20:53.61 ID:yZM5Fp0p0
>>18
採用!

再開!

補足:おわりから2にもどる
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:22:25.91 ID:yZM5Fp0p0
レッド「うっ・・・・」

???「お気づきになられましたか?」

レッド「・・・ここは」


バカ広い和室の部屋
そこに敷布団をちょこんと敷かれ、そこで眠っていたレッド
外を見ると、隅々まで手入れをされた美しい庭園。


???「ずいぶん長い間気を失ってらっしゃったので心配いたしました」

レッド「・・・ああ。ポケモンバトルで負けちゃって・・・そのショックで。
あれ?・・・でも、なんかもっと長い夢を見てたような・・」

???「・・・それは良い夢でしたか?」

レッド「・・・・うーん」

???「レッドさんは、その」

レッド「・・え!?なんで俺の名前を!?」

???「あっ」

???「最近巷で有名なトレーナーの方ですもの。今はもうジムを三つも制覇されたのでしょう。」

レッド「え?どうしてそんなことまで・・・」

???「フフフ・・・貴方はホントにとっても有名人なのですよ。貴方自身が知らないだけで」

レッド「・・そろそろいきます。もっと強くならなきゃ・・。・・色々と、その、ありがとう・・ございました。」

???「あらあら。もう行かれるのですか。頑張って下さいね。・・またお会いしましょうレッドさん」

レッド「・・え?・・は、はい」

レッド(なんだか、不思議な人だな・・)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:25:03.34 ID:yZM5Fp0p0
タマムシシティ市街

レッド(凄いお嬢様だったな・・。普段はなにしてる人なんだろう)

レッド「・・・まあいいや・・もっと・・・もっと・・・強くならなきゃ」


数週間後

タマムシシティ郊外の草むら

レッド「・・ポケモンの特性、タイプも勉強した。役割を考えてパーティも組んだ。」

レッド「これなら、もうグリーンにも、いや、タマムシジムのジムリーダーにだって負けない」


タマムシジム前

レッド「・・・よし」

男「おーっす!未来のチャンピオン!」

レッド「うわっ」

男「ついにエリカに挑戦するのか。彼女は、他のジムリーダーとは違うから、気を付けるんだぞ!」

レッド「・・・え?どういう風に違うの・・?」

男「それは・・・やってからのお楽しみ!頑張れ未来のチャンピオン!」

レッド「・・・わかった」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:27:10.33 ID:yZM5Fp0p0
タマムシジムに入ったレッドは、ジムの奥で、一度会ったことのある女性を見つけた。
彼女は、スヤスヤと居眠りをしている・・・

レッド「・・・あの」

エリカ「すー・・すー・・あらいけない。ついつい居眠りを・・あまりにも気持ち良くて・・」

エリカ「・・・お久しぶりですわね。レッドさん。」

レッド「あなたが、ここのジムリーダーだったのですね・・」

エリカ「負けた直後の貴方の、自信の喪失感を見て、言い出せませんでした。・・ごめんなさいね」

レッド「・・たしかに、あの時は失意のどん底でしたが、もう負けません。強くなる努力をしてきましたから」

エリカ「そうですか。それは楽しみですわ。あ、そうそう、貴方を倒したと自慢げに言ってたグリーンって御方。
わたくしが丁重に倒させて頂きました。さて、はじめましょうか」ニコ・・・

レッド「!!」


タマムシジムのジムリーダー、エリカが勝負をしかけてきた!
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:28:32.85 ID:yZM5Fp0p0
レッド「貴女が草タイプ使いのジムリーダーだってコトは把握してます。」

レッド「いけ!ウインディ!」

エリカ「おいきなさい、シャワーズ」

レッド「!?!?」

・・・・・・・・・

ウインディはちからつきた


レッド「くそっ・・・でも自分はこんな想定外のコトもあろうと役割だって決めてるパーティなんだ!」

レッド「いけ!レアコイル!」

・・・・・

シャワーズはちからつきた

エリカ「おいきなさい、サンドパン」

レッド「・・・」

・・・・・

・・・

レッドはエリカに負けてしまった


レッド「草タイプのジムリーダーのはずなのに・・・一匹も草タイプがいないじゃないですか・・・なんで」

エリカ「貴方が勝とうとし過ぎるから、こうなったのですよ」

エリカ「いっそこのまま・・」

レッド「・・・え?」

エリカ「また挑戦しに来てください。わたくしの言葉をよく考えて」


レッドは めのまえが まっくらに なった
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:30:31.20 ID:yZM5Fp0p0
数日後

タマムシジム


エリカ「・・・こられましたね。答えは見つかりましたか?」

レッド「・・勝とうとしなければいい。簡単なことです」

レッド「いけ!コイキング!」

エリカ「・・・・」

レッド「はねるをしつづけるんだ!」

エリカ「貴方の答えはこれですか。」

エリカ「それもいいかもしれませんね・・だめですけど」


タマムシジム、ジムリーダーのエリカが勝負をしかけてきた!


エリカ「おいきなさい、ウインディ」

レッド「!?!?!?!?!?」

コイキングはちからつきた

レッド「そんな・・・卑怯だ!自分はコイキングしか・・・いけ、コイキング!」

エリカ「交代しますわ、おいきなさいレアコイル」

レッド「・・・!!!!俺がつかってたポケモンたち・・・」

・・・・
・・・

レッドはエリカに負けてしまった。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:32:12.51 ID:yZM5Fp0p0
レッド「・・ひどい・・俺が使ってたポケモン達を・・そのままマネして・・・」

エリカ「だって、貴方から、ポケモンに対する思いが1mmも感じなかったのですもの」

エリカ「なので、貴方が考えた強さだけを求めたパーティーで、こてんぱんにしてあげたんです」

レッド「・・・え」

エリカ「勝とうとしないバトルなんて、ただの試合放棄」

レッド「だって、勝とうとしすぎるってエリカさんが・・・!」

エリカ「貴方は極端です。でも純粋。とっても。惚れ惚れするくらいに。」

レッド「・・?!・・・えっと、じゃあ、一体どうすれば」

エリカ「・・・貴方が最初に選んだポケモンはなんですか?」

レッド「・・フシギダネです」


エリカ「存じております。ずーっと前から。」


レッド「・・・でも、グリーンに、負けた・・・フシギバナにまで育て上げたのに・・・」

エリカ「その一回の敗北で、最初に選んだポケモンを見捨てたんですか」

レッド「!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:34:55.09 ID:yZM5Fp0p0
エリカ「貴方のパーティーに、フシギバナはいなかった。」

エリカ「勝つというのは、簡単な事ではありません。運、実力、その他色々な要素があります」

エリカ「ですが、勝っても負けても、そこに、自分が一番好きなポケモンを使ったかどうかで、悔いが残る、残らないかが
決まります」

レッド「・・・でも、自分は、グリーンに言われて・・・このままじゃ、お前は限界だって・・・」

エリカ「その人は、貴方の強さに勝つためだけの努力をしてきたのでしょう。でも、勝ったところで意味があるのかしら」


エリカ「貴方は最初に出会ったポケモンを育て上げて今まで勝ってきた。だから、貴方は、”フシギダネを使う”強いトレーナー
として、沢山のトレーナーのココロに残るトレーナーになったのです」


エリカ「ただの強いトレーナーなら、そこらじゅうにゴロゴロしてますわ。」

エリカ「だから、強さだけのパーティー、貴方の作ったパーティーをあえてわたくしが使った。」

エリカ「やはり勝っても全然嬉しくありませんでした。それだけです」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:35:37.83 ID:yZM5Fp0p0
レッド「・・・・・」

エリカ「次が最後のチャンスです。では、ごきげんよう」


レッドは めのまえが まっくらに なった
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:36:33.42 ID:yZM5Fp0p0
数か月後

タマムシジム



エリカ「・・・おはようございます」

レッド「・・・挑戦しにきました」

エリカ「手持ちのモンスターボールは一つですか」

レッド「はい」

エリカ「では、わたくしも一体のみでいかせて頂きます」

レッド「・・・たのんだぞ、フシギバナ」

エリカ「おひさしぶりです、レッドのフシギバナ。おねがいしますね、ラフレシア」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:40:12.68 ID:yZM5Fp0p0
・・・・
・・・・・・・・・
・・・・

レッドはエリカに負けてしまった。


レッド「・・・強すぎます。負けました。」

エリカ「レッドさんの、純粋で凄まじい地道な努力、圧巻でした」

レッド「はは・・、勝ったのにまるで負けたようなセリフですね」

レッド「これが最後のチャンスだったのに・・・でも悔いはありません。」

レッド「だって、めのまえが まっくらに ならないですもん」

エリカ「・・・」

レッド「マサラタウンに帰ります。うーん・・オーキド博士のお手伝いでもしようかな・・」

エリカ「・・そうですか」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:41:01.83 ID:yZM5Fp0p0
エリカ「わたくしは貴方に勝つためだけに、個人的な感情に任せて、大変なズルをして、大変な努力をしてきました。」

レッド「・・・?」

エリカ「また・・タマムシジムにいらして下さい。いつでも、いつまでもお待ちしております。」

レッド「・・・はい!・・・ありがとうございました。エリカさん。」

エリカ「・・・ごきげんよう。」

エリカ「・・・」

エリカ「ジムリーダー失格だわ」ぽつり
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:55:20.24 ID:yZM5Fp0p0
・・・・

月日は流れ、一年後

マサラタウンにて、

オーキド「レッド!研究ばかりしてないで、少しは遊びに行ったらどうかね?」

レッド「・・はは、ついつい没頭しちゃって・・楽しいので」

研究員「レッドくんにお会いしに来たという、お客さんが来ましたよ?お着物を着られたもの凄いお嬢様なんですが・・」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/08(水) 23:59:12.40 ID:yZM5Fp0p0
レッド「!・・エリカさん」

エリカ「ここはとてものどかで良いところですね」

レッド「・・はは、小さな田舎町ですし」

エリカ「レッドさんは今は何をされてらっしゃるのですか?」

レッド「・・今は、オーキド博士の研究所で、ポケモンの研究のお手伝いをしています。」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 00:00:13.93 ID:NwWaZpOO0
レッド「ただ研究に没頭しすぎて・・楽しくて!!オーキド博士には呆れられちゃってます。」

エリカ「・・」

レッド「自分のフシギバナは、・・今では、野生探索時の心強いポケモン研究の助手です!」

エリカ「とても素敵・・」

レッド「えっ・・」

レッド「あれ?そういえばタマムシジムは・・?お休みされて来たんですか?」

エリカ「ええ。抜け出してきました。個人の感情を追い求め過ぎて・・・・」

エリカ「フフ、貴方のせいです」

レッド「・・・え?」

エリカ「そうですわ。久々に、ポケモンバトルいたしません?」

レッド「へ!?」

ジムリーダーのエリカが勝負をしかけてきた!
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 00:04:41.47 ID:NwWaZpOO0
・・・・
・・・

レッド「・・・やっぱりエリカさんは強いです。負けました」

エリカ「・・・貴方は弱くなりました・・けど、わたくしは今の貴方の方が好き。いいえ、大好き。」

レッド「・・・・っ」


おわり
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