【咲-saki-】京太郎「二年生になったわけだが」咲「うん」

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27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/11(土) 14:56:56.71 ID:b4WZs+FH0
乙です!面白い!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 15:36:47.95 ID:GcKI6a7BO
注意喚起

盗作を擁護するも逃げだし全ての失態をもみ消したクソまとめサイト、あやめ速報

その後進現る

作者による盗作の自白後、各まとめサイトがちゃおラジシリーズを削除する中、むしろちゃおラジを急速にまとめだしたクソまとめサイト

そのクソまとめサイトの名は、


SSでレッツゴー


スペルミスで実はレットゴー

盗作だから消した方がいいという注意、なぜ載せるのかという疑問はもちろん削除

ちゃおラジとあやめ速報の失言に学び完全黙秘
徹底抗戦の構え

いったい何が目的なのか


https://m.imgur.com/fntlBcb

https://m.imgur.com/1Xgfj9V


https://megalodon.jp/2018-0809-0130-39/ss-letgogo.blog.jp/archives/1072195062.html

http://ss-letgogo.blog.jp/archives/1072195062.html
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/11(土) 20:53:23.88 ID:qUUI2U0S0
>>26
例えで草
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/12(日) 06:12:20.42 ID:6OfwpRiT0
バーローってバーーーローーなの?
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/12(日) 20:10:40.54 ID:GuoSv2yn0
支援するナリ!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 00:24:02.17 ID:+chUqaYG0
乙!超期待!
33 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 00:47:58.45 ID:dvvHSMna0
こんばんは
少しだけの投下になります

あと、sageとsaga間違えてたよ………
34 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 00:50:01.12 ID:dvvHSMna0
【ドーモ、清澄=サン。元ブチョーです】




久「清澄よ!!私は帰ってきた!!!」バーン

京太郎「迎撃戦闘用ぉ意!!!!!」ガタッ





久「いきなりなによ。傷ついちゃうわ」アイアンクロォ!!

京太郎「すみませ、反射的、あ、あば、あばばばばばばばば」ギギギギギギギ

まこ「その辺にしとき。京太郎が生物としてあるまじき痙攣しとる」

和「あと一年生たちにも悪影響ですので」

久「ちょっとー。久しぶりに顔見世に来た元部長に対してみんな辛辣じゃない?」

まこ「久しぶりと言うほど間が空いとらんじゃろ。ちゅーか、暇すぎじゃろう大学生」

久「講義はしっかりこなして計算した上で来てるわよ」

まこ「そういう計算は本当に得意じゃな」

優希「おおー!!!先輩、久しぶりだじぇ!!!」

久「はぁい。久しぶり。優希はいい子ねえ」

優希「む?褒められたぞ」

京太郎「どうだろうな」ムクリ

久「あ、復活したのね」

京太郎「朝食に山盛り二杯コーンフレーク食べてきましたので」

和「ちょっと何言ってるか」
35 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 01:02:54.42 ID:dvvHSMna0
久「とまぁ、顔出してみたわけだけど。やっぱり賑わってるわねー。うらやまけしからん」

まこ「あの時は楽しくなかったと?」

久「まさか。私の人生で現時点までの最高の時代よ」

和「………断言されるとちょっと恥ずかしいですね」

久「ただ、私一人この輪の当事者になれないってのは悔しいの!!」

まこ「言いたいことはわかるが………」




「た、竹井先代部長だ。竹井先代部長が来てるぞ!!」

「おお………学年的に一人だけ会えないと思ってたけど、結構来てくれるんだ!!」

「昨年の部長さん………!!!」

「あの、あの伝説の………」



久「あ、あら?なんか随分有名ね」

まこ「そりゃそうじゃろ。何度も顔出しに来てる上に、昨年大々的にピックアップ受けとったからの」

久「それにしたって、随分熱い視線で見られてる気がするんだけど………」

和「今年の新入生たちは皆、あの大会を見ている子達ですから」

優希「当然、竹井先輩の活躍もだじぇ」

久「う、うーん。改めて大きなことやったんだなぁと実感させられると、ちょっとやっぱり照れるというか」

まこ「変なものでも食ったか」

久「どういう意味よ」
36 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 01:03:26.94 ID:dvvHSMna0
京太郎「………あ、すまん和。ちょっとの間、指示変わってくれ」

和「え?」

京太郎「今気づいた。あの文学少女()が来てねえ。下手するとまた迷子だ」

和「………一年、この校舎で過ごしてるんですよね………?」

京太郎「真面目に呪いの類だ最早。迷い牛にでも出会ったのかってレベルだよ。てなわけで、探してくる」タッ

和「お願いします」

久「………相変わらずみたいねぇ。………ん?」



「あの伝説の!!」

「そうだ、あの【天災トラブル開発者】、【清澄のすべての元凶】!!」

「何か起きたらまずあの人を疑えと言われる、【長野県のゴルゴム】!」

「【清澄の赤い請負人】、竹井久先輩だ!!」




スガクゥーン ア ー ソ ビ ー マ シ ョ ー ?
アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!



まこ「………割と反論の余地はないと思うんじゃが」

和「自業自得ではありますね」

優希「練習、どーするんだじぇ」
37 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 01:11:53.54 ID:dvvHSMna0
【真面目と努力の方向性】



京太郎「………んー」

咲「京ちゃん、さっきから何見てるの?」

和「先ほどから雑誌とにらみ合ってますが………」

京太郎「ん?ああ、これ。本屋で貰ってきた、無料の家具カタログ」

咲「………引っ越し?」

京太郎「なんでやねん。いやほら、人数増えて牌譜とかも一気に増えたろ?備品全般に言えるが」

咲「あー。お茶っぱとかだけでも増えてるもんね」

京太郎「で、新しい棚を買うかって話なんだが………」

和「それで悩んでいたんですね。確かに、最近は物が増えましたから………」

咲「部費も出てるんでしょ?」

京太郎「おう。とはいえ潤沢ってわけじゃない。そこでだな、眼を付けたのがこの二つなんだが」

和「………随分、値段もそうですが大きさが違いますね」

京太郎「染谷部長とも相談してるんだが、安く抑えるか、いっそ先を見越して大きいのを買うかってな」

咲「んー………難しいね」

京太郎「本や資料、牌譜はこれから時間を追うごとにどんどん増えていくからな。どうしたもんかと」

和「どっちの考えでも一長一短ですね。この先の部費の用途なども考えなくてはいけないですし」

京太郎「前にも言ったが、うちには大人数の運営ノウハウがないからな」

和「その点、竹井先輩は上手かった気もしますね」

京太郎「忘れがちだが、あの人学生議長だったしな………」

咲「染谷部長は、お店とかの経験とかで何か意見は?」

京太郎「聞いては見たが、畑違いすぎて参考にならんとよ」

咲「んー。やっぱりせっかくだから、長く使えるものが欲しいよね」

京太郎「まったくだ。いっそ作っちまおうか。なんてな」

咲「あはは。なら、ホームセンターに行かないとね」

和「………………………」

38 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 01:19:09.28 ID:dvvHSMna0
翌日



京太郎「さてさて、部活に向かいますかっと」

和「須賀君、ちょっとよろしいでしょうか」

京太郎「はいさ、なんだのどっち」

和「その呼び方は普段はちょっと………いえ、これなんですが」

京太郎「あん?稟議書………?」








和「近所のホームセンターなどを回って、大きな棚一つ分の材料費を最も安く計算したのですが………」

京太郎「………和の素直さが眩しいッ」
39 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/13(月) 01:21:06.20 ID:dvvHSMna0
本日はここまで

>>25 仕様です(すみません単なる趣味です他も含めて)

>>23 好きでした。正直影響は多々あるかと

では、また
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/13(月) 01:51:15.28 ID:/37VJQP00
続きを全裸待機!
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 06:12:15.11 ID:GG9rceU2o
かえって高くつく場合があるんだよなー
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 06:27:41.29 ID:NDHu0yja0
こういうの待ってた
ムロ登場に期待
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 08:13:06.05 ID:IkjV/mnd0
おつー
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 15:07:14.03 ID:2JeKAsW3O

高遠原中で部長やってたのに副部長候補にも上がらないタコスェ……w
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/13(月) 17:46:50.64 ID:7wX+5U/to
副部長って要は部長の補佐だしな
優希は部長として引っ張ってくことはできても副部長のぽじは似合わない
46 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 21:58:42.07 ID:x1jMSaDg0
ガッデムホット(こんばんわ)
暑すぎて発狂しかけてますが皆さんは大丈夫でしょうか

今晩も少しだけ投下します
47 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:01:01.64 ID:x1jMSaDg0
【いざやろうとすると一気にやる気失せるアレに名前を付けたい】



京太郎「えー。一年生たちに連絡がある。全員集合したな?どっかの某宮永みたいに迷子はいないな?」

咲「京ちゃんはあとでカンね」

京太郎「どういう脅し文句だ。部長、お願いします」

まこ「ん。皆も知っての通り、数日後よりテスト期間のために部活動休止期間が入る。とは言うても、短いものじゃが」

京太郎「今回のはあくまで小規模なテストだしな。とはいえ、休みは休みだ」

まこ「そこで、その前に一度部室を整理、掃除しようと思う。大掃除って程じゃないが、いつもよりはしっかりの」


ワカリマシター リョウカイデスー ハーイ ハイヨロコンデー マムッイエスマムッ


和「各メンバーは、今ホワイトボードに張り出した班分けで掃除を行ってください。必要な道具などがあれば言ってください」

「あの、先輩。片岡先輩は………」






和「補修で余計に部活ができない危険性があるので、強制的に勉強となる環境に拘束しています」ニッコリ

京太郎「お前らはこうなるなよー?」ニッコリ


アッハイ


まこ「それじゃ各員とりかかってくれ。わしらも行くか」

京太郎「うっす。じゃあ始めるぞー」
48 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:05:14.95 ID:x1jMSaDg0
「宮永先輩、ゴミ袋の追加ってこれでいいですか?」

咲「う、うん!!いいよ!!!」ビクッ

「これって、保管する奴ですかね?」

和「………いえ。廃棄で大丈夫です。確認してくれてありがとうございます」

「あの、なんかたくさんの玩具が………」

まこ「どっかの先代部長の置き土産じゃ。捨てて構わん」

「須賀先輩、Aさんが一時的狂気に!!」

京太郎「おい今週の精神分析係誰だぁ!!」







まこ「だいぶ片付いてきたな………そっちはどうじゃ?」

京太郎「刹那で終わらせました。ていうか、しっかりやってたつもりが結構汚れてるもんですね」

和「むしろ想定以上に綺麗だったんですが。普段須賀君に頼ってしまってるのが実感できますね」

京太郎「んなことねーって」

咲「一番困るのが書類とかだよね。他の子達が見つけても、指示仰がないとだし」

京太郎「だな。この辺もっとしっかりしてればもっと早く終わった………つっても予定より早いが」

和「ですね。ちょっと優希の状況を見に行ってきます」

京太郎「頼んだ。もしも捗ってなかったらプランA1−aで」

和「ええ。では」ガララッ

まこ「不穏な会話は聞かんことにする。あとは、と」

咲「ゴミ捨てくらい、ですかね?」

京太郎………と言いたいところなんだがな」ゴトッ

まこ「………なんじゃ、その段ボール箱は」

京太郎「上の張り紙をご覧ください」
49 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:10:46.63 ID:x1jMSaDg0
『竹井☆久のお楽しみ箱 開けたらダメだぞ♪』






全員『………………………………………』


京太郎「………ええい、この氷河期のような空気、どうしてくれようか」

咲「激しく開けたくないんですけど」

まこ「これ単純に「罠です」って書いてあるのと変わらんよな」

京太郎「どうしましょう。被害広げ無いように後輩には見せませんでしたが」

まこ「一年たちは今どこじゃ」

京太郎「休憩に出してます。………で、どうします?」

まこ「………わしらに何かあっても、和が場を纏めてくれるじゃろ」

咲「なんでこんな探索者みたいなこと………」

京太郎「文句は先代部長という神話生物に言え。さて、中身はっと………」パカッ







和「………ん?何か悲鳴のような………気のせいですかね」

優希「タコスタコスタコスタコスタコスタコスタコスタコスタコスタコスタコスタコス・・・・・・・・・・・」

和「はいはい。あとこの問題集で終わりですからね」

優希「コレ コウジエン クライ アルジェ」







【翌朝、現部長からお叱りの電話が飛びましたが先代部長は逃げ切りました】
50 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:12:38.92 ID:x1jMSaDg0

【津山睦月さんの憂鬱】



京太郎「染谷部長。そろそろ、津山さん来るかと」

まこ「お、もうか。すまんが、この荷物持って行ってもらって構わんかの?」

「わかりました。行ってきます」

まこ「すまんな。………京太郎すまんな。うっかりしておった、流石に部長不在はいかん」

京太郎「いえ。ちょっとお茶の準備してきますので」

まこ「ああ………っと、もう来たか」




51 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:14:06.45 ID:x1jMSaDg0
睦月「お招きいただきありがとうございます。鶴賀学園麻雀部、現部長を務めさせていただいております、津山睦月です」

まこ「どうも、ご足労頂き申し訳ありません。現部長の、染谷まこです」

京太郎「副部長の、須賀京太郎です。どうぞお掛けください」




睦月「これはどうも。………………お久しぶりです、染谷さん」

まこ「じゃな。ま、堅苦しいのはここまでじゃ。よう来てくれた、津山さん」

睦月「………やはり、随分と部も大きくなったんですね」

まこ「そちらも人数がずいぶん増えたと聞いておるが」

睦月「こちらには全然及びません。ですので、今年は………全力で、獲りに行かせていただきます」

まこ「………ええ顔じゃ。以前会った時よりも、随分自信ついとるの」

睦月「いえ。ただ、部長として立たせてもらったからにはそれなりの姿を見せないといけませんから」

まこ「素直に、見習わんとな。わしらも………負けるつもりは毛頭無いけぇ」

京太郎「お待たせしました、紅茶です。お砂糖とミルクも」

睦月「あ、これはどうもご丁寧に………」

まこ「京太郎。副部長としてお前も同席してくれ。話をできるだけ詰めておきたい」

京太郎「ええ。津山さん、かまいませんか?」

睦月「もちろんです。では、予定している合同練習についてですが………」
52 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:19:35.89 ID:x1jMSaDg0




睦月「………予定以上に話が進んで、助かりました。ありがとうございます」

まこ「いや、こちらこそ。当日を楽しみにしとります」

睦月「ええ。私たちも、心から楽しみです」

まこ(一年も経てばあのビギナーズラックも陰っとるじゃろ)ボソッ

睦月(聞かなかったことにしよう。妹尾さんには、それとなく注意を促すか………)

京太郎「では、本日のことを纏めて、改めて鶴賀学園に郵送させていただきます」

睦月「何から何まですみません。………あと」

京太郎「はい」

睦月「………須賀京太郎さん。清澄を支える陰の立役者にして実際大黒柱と言われる貴方に、お聞きしたいことが」

京太郎「俺としてはその風評についてお聞きしたいんですが」

まこ「今度にしぃ」

京太郎「えぇ………」

睦月「実はですね………」





睦月「物理的にそこにいれば誰でも場所がわかるように、サーモカメラとかって安く仕入れられませんか?」

まこ「………苦労しとるようじゃな」

京太郎「純粋なマンパワーではもうどうにもならないのか………」

睦月「前よりはいいんですが、その………加治木先輩がいなくなってから、完全消失する回数が増えまして」

京太郎「どういうことだってばよ」

まこ「依存しすぎるのも考え物じゃな………」
53 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:22:38.21 ID:x1jMSaDg0
【追い詰められると突然伸びるけど本人はかなり余裕ないタイプ】





まこ「ちゅーわけで、鶴賀との合同練習の日程は以上じゃ。明日、部活前に全員に通達する」

京太郎「まあ、特に問題はないと思うが、気になる事なんかあったらバンバン言ってきてくれ」

咲「バンバンっていっても………任せきりにしてる身からすると、言えることも見当たらないというか」

優希「あれ?そういえば、鶴賀はどのくらいの人数だっけか」

和「説明があったでしょう………今は十人ちょっと。ですので、うちが会場になるんですよ」

優希「十人ちょい………うちもそうだけど、大会の実績って大きいなー………」

京太郎「ほんっとな。和から聞いた話、阿知賀も増加ヤバいんだろ?」

和「憧が相当駆けまわって対処したと言っていました。………予想以上だったと」

咲「あれ?あそこの部長って」

和「鷺森さんです。ただ流石に手が回らなかったそうで」

まこ「………痛いほど気持ちがわかるわ。京太郎おらんかったらわしは今頃胃炎で入院じゃ」

咲「えぇ………」

優希「でも、やっぱり昨年決勝の長野三校は思い出深いじぇ」

まこ「じゃな。やっぱり、わしらのスタートでもあり、ようやっと先が見えた時でもある」


咲「………あれ?」

京太郎「なんだ咲」

咲「いや、ちょっとした疑問なんだけど………今ってさ。風越の部長さんって………」

京太郎「………………………」

咲「あ、あれ?」

まこ「そういえば、この間風越に行っとったな京太郎。何かあったんか?」

京太郎「………………いえ、別に」





京太郎「………どうかご無事で、としか」


和「え」
54 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:24:16.11 ID:x1jMSaDg0
同時刻     風越学園 麻雀部







後輩「コーチ。牌譜の整理、終わりました。こちらに収納します」

久保「ああ!?それは………」



「ああ、それは隣の棚だ。それとその前に他の牌譜も纏め終わってから持ってきてくれ」

後輩「は、はい。すみません!」

「いいから。それと、他の班の一年が一区切り付いたら休憩前に牌譜と短レポートを提出、報告に来てくれ」

「それとB班は今日でその自動卓使用は終わりのはずだから、掃除を忘れないように伝えてくれ」

「コーチ、A卓は予定より早く局が回ってるので、上位2人とB卓の1位を混ぜて私入ってもいいですか?」


久保「………………あ、ああ」

「ほら、いって」

後輩「す、すみません部長!!!失礼します!!」


タタタタタタ………


久保「………な、なあ。その………お前も少し、休んだらどうだ?」

「そういうわけにもいきませんよ。ほら、まだやることは沢山ありますし」

久保「いやその、後輩に回してもいいようなこともたくさん………」

「いやいや、そういうことこそ先輩が率先してやらないと。あ、お茶請け用意してますので、牌譜整理しながらでもどうぞ」

久保「………………………」

「あ、D卓はそろそろ交代だけど次のメンバーちょっと変えて………ああ、それと………」

久保「………なあ。真面目、というか必死なのはわかる。プレッシャーも分かる。だけどな?な?」











池田「あ、そうそう次のレギュラー選別会議の資料も………」(レイプメ


久保「少しは休め池田ァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」(ナミダメ
55 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 22:26:23.33 ID:x1jMSaDg0

というわけで本日はここまで
この猛暑で割とマジで体調ヤバくなったりしましたが、ビールがあったおかげで生きてます

皆さんも健康にお気をつけて
ではまた次回
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 23:04:08.39 ID:2vcHdWWA0
先ずは乙です
所で風越って風越学園じゃなくて風越女子高校だった様な?
違いましたっけ?
57 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/14(火) 23:09:41.96 ID:x1jMSaDg0

緊急追記

>>56
あがががががががががががが
完全に別所と混同してたというか、はい間違えました
すみませんが脳内修正願います


58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 23:27:01.97 ID:2vcHdWWA0
>>57
お気になさらず
あ…そうそう風越女子の場合他の学校と違って部長呼びじゃなくてキャプテン呼びだった様な?
其れと風越女子の旧二年生トリオはかなりの仲良しだった様な?
例えば
華菜ちゃんの場合他の二人を渾名呼びでしたし(みはるん&すーみん呼び)
みはるんの場合他の二人を下の名前呼びでちゃん付け(華菜ちゃん&純代ちゃん呼び)
すーみん(純代ちゃん)の場合他の二人を下の名前呼びでさん付け
だった筈です
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/14(火) 23:46:08.81 ID:GRSPSaJYo
流れとして妥当だけど池田ェ…
強く生きろ華菜ちゃん
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 00:06:59.65 ID:wmL9UR6SO

>>47の補修が掃除が壊滅的で物壊すからなのか補習の誤字なのかわかんねーw
61 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 00:56:43.92 ID:C0HnGqca0
また次回と言ったな
時間は指定していない。つまりそういうことだ

と、眠れなかったバカタレがもう少しだけ投げつけに来ましたよっと

>>58
あー、部長呼びに関しては前任者との区別のつもりでつけてました
あと他のメンバーが出るのはもう少し先になりますかね………すんまそん

>>60
ぶっちゃけ誤字だけど前者もありえそうなんですよぉ!!!!!!
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 01:01:39.20 ID:sr3chGBco
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 01:02:07.73 ID:hFFlKeuso
まったりと楽しんでるぜ
そのうちAがアザトース招来しそう
64 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:03:22.16 ID:C0HnGqca0
【地元にマック以外の店舗もください】




京太郎「夢さえあれば〜 平気さ全て♪  愛だけあ〜れば〜 叶うさ〜きっと〜♪」

咲「あ、京ちゃんいた。どうしたの、今日部活休みだよ?」

京太郎「おう、咲。知ってるっての。ただ軽く掃除に来たついでにヘイズル改をパチ組してるだけだ」

咲「そんな気軽にこんな場所で………まあいいや。帰りに、久々にちょっと買い食いしない?」

京太郎「おお、いいぞ今組み上がったし。………やっぱ肩のこれは固定難しいか………」

咲「なにやってんのさ。ほら、いこ?」

京太郎「おう。どこ行くんだ?」」

咲「ハンバーガーが食べたい気分です」

京太郎「マックでいいか」

咲「お小遣い的にもそれで………うう、バイトでもしようかな………」

京太郎「お前にできるバイトを探すことがすでに労働になりそうだが」

咲「せ、接客以外なら、その………」

京太郎「もうちょっと自信もとうよぉ」
65 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:04:02.59 ID:C0HnGqca0




「………見た?」

「見た見た。やっぱ本当なのかな、あの二人が………って噂」

「結構前から噂にはなってるらしいよね。私達も薄々思ってたし」

「やっぱそうなのかな………明らかに他の人達よりも距離近いもんね?」

「あとは片岡先輩とかだけど………ちょっと、違うよね」

「私はそっちも何か怪しいとは思ってるけど………ちょっと、つけてみる?」

「………やってみようか、うん」




66 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:11:51.88 ID:C0HnGqca0
某道化師がマスコットのバーガーショップ




京太郎「久しぶりにマック食ったな」

咲「だね。定期的にこのポテトが懐かしくなるよ」

京太郎「そこは同意する」

咲「ていうか、京ちゃん結構食べるね」

京太郎「高校生男子の食欲なめんな。この倍は食えるわ」

咲「うわーうわー。それは女子からしたらうらやま死んじゃえだよ」

京太郎「初めて聞いたわそんな台詞!!」

咲「ふーんだ。ガンプラばっかり作ってるうちにどんどん肥えちゃえ」

京太郎「そこは麻雀じゃないのか麻雀部。生憎、俺は運動もしっかりやってるもんでな。なあ、文学少女()」

咲「あれ、今耳から血が出てる気が」

京太郎「血の涙なら流れそうだな」







「………な、なんか会話は変だけど、やっぱ仲いいよね」

「うん。ボックス席空いてないとはいえ、自然と隣の席に座ってるし」

「本当に不思議な二人だよね。兄妹にも見えるし、カップルにも見えるし」

「言っちゃ悪いけど、須賀先輩って見た目はヤンキーだけど………なんか、宮永先輩と並んでると自然なんだよね」

「うん。麻雀部で知ってるからかもしれないけど、保護者イメージがあるというか」

「………別の意味で怪しくなってきたよね」
67 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:13:56.03 ID:C0HnGqca0
京太郎「――――で、Aの奴が発狂して。あの時は大変だったんだぞ」

咲「うわ………迷子になっててよかったよ」

京太郎「こっちはよくねーよファック」ムシャムシャ

咲「あ、ナゲット貰っていい?」

京太郎「いいぞー。てかお前はもっと食え。うちの部員は総じて、皆ちゃんと食ってんのか不安になるわ」

咲「そうはいっても、女の子は繊細なの。100g増えただけで地面にめり込むくらい深刻なの」

京太郎「物理法則ってなんだっけ」

咲「まあ、和ちゃんは一部減らしてもいいと思うけど」ボソッ

京太郎「聞こえてるぞー。まあ、無理なことするよりしっかり食った方が頭も回るし、いい事多いぞマジで」

咲「うぅー、そうかなぁ」

京太郎(ただし優希、テメーは食い過ぎだ)









「………………」ムニムニ

「………………」ムニムニ



「………ポテト、追加しようかな」

「お付き合いします」
68 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:15:21.20 ID:C0HnGqca0




咲「にしてもさ、京ちゃん」

京太郎「あ?」

咲「京ちゃんってさ。今年はともかく、昨年は女所帯に黒一点だったわけじゃん?」

京太郎「黒一点て。まあそうだな」

咲「………限りなく、女っ気ないよねー」

京太郎「ゴバァ!!!!」

咲「うわ、きちゃな!!」

京太郎「ごほ………おま、人が地味に気にしてた急所を………」

咲「うん。フルフルに四人全員で火属性武器担いだレベルで突いたね」

京太郎「自覚してるならやめんか!!!割かしマジで気にしてるんだぞ!!!」

咲「あ、割とガチだったんだ」

京太郎「覚悟はしてたが、しかし全くそう言う気配ないもんな………」

咲「でもがっついてこないもんね」

京太郎「当たり前だ。そんな不誠実なことできるかっての。信頼してこんな役職まで任せてくれたんだぞ」

咲「こういうところ真面目だよねー」

京太郎「当たり前だ。大体、がっつけるほど自分ができた人間なわけでもねーよ」

咲「それもどうかな………」
69 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:16:16.79 ID:C0HnGqca0




「………………………これってさ」

「うん………ない、よね?」

「少なくとも、この二人に関しては間違いなく無い………ていうか」

「あれだよね」

「あれだ」




「「真面目だけど自己評価低いせいで色々逃す残念な人………!!!!!!!!!!」」








京太郎(………さっきから、あの子たちどうしたんだろ。やたらついてくるが)

咲「どしたの?」

京太郎「なんでもぬぇ」
70 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/15(水) 01:16:59.56 ID:C0HnGqca0



本当に今回の更新は終了
まだ寝れない気がするけど寝る努力大事

それでは、今度こそまた次回
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 01:25:38.66 ID:c1D6F2hzo

寝れなくて再び更新するに1タコス
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 02:00:50.10 ID:sr3chGBco
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 07:54:58.32 ID:tdYDhIEfO
さりげない西尾ネタが好き
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 08:04:02.51 ID:nF7dNBwAO
かおりんの運がビギナーズラックじゃなく天運だと清澄他はかおりんまでに鶴賀をトバさにゃいかんのか…下手すりゃ全国取るよりきついかもしれんな、乙
75 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:50:04.09 ID:swMXacbj0
ほいほーい、こんばんは
今晩っつーか日付け変わったけど更新しにきましたよっと

>>71
残念でしたな、あの後死体のように眠りにつきました

>>74
デスゲームかな?

では、少しだけですが
76 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:51:14.29 ID:swMXacbj0
【気配遮断スキルは淑女のたしなみ】



まこ「おーし、全員そろったな」

京太郎「それでは、これから――――こちら、鶴賀学園麻雀部の皆さんとの、合同練習を開催します」



まこ「本日はよくお越しくださいました。よろしくお願いいたします」

睦月「はい。こちらこそ、お招きいただきましてありがとうございます」

京太郎「それでは、卓の準備はできていますので、それぞれ事前に決めていた順に卓へ」

香織「よ、よろしくお願いします」


まこ「 ヨ ロ シ ク 」


優希「邪気がダダ漏れだじぇ」

和「私たちは第二陣ですね」

咲「うん。それまで、他のところを見て回っておこう」

まこ「よし、始めるぞー。他の連中は見るなり記録をとるなり、邪魔にならんように動きぃ」

京太郎「お茶とかは俺がやるから、数人手伝ってくれ。それと第二陣控え、牌譜記録係、精神分析係それぞれ動けー」

77 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:52:52.28 ID:swMXacbj0



ワイワイ ガヤガヤ ポン チー ロンデスッ ギャー、カンウラノリノリ!! オチャ、オモチシマスネー

オーラスイキマスヨー SANチェックダァァァ ツモ!イッパツデス! ネコデス、ヨロシクオネガイシマス

リーチダジェ!! エ、エト、ロンデス ナンデジャアアアアアアアアアアアアアアア




京太郎「よしよし、順調順調。想定通りにに和気藹々と阿鼻叫喚してるな」

和「どういう想定してたんですか」

京太郎「お、優希のところは終了か。5番卓第二陣、どうぞー」

咲「あ、染谷部長たちの2番卓も空いたみたいだね。私の番みたい」

京太郎「おう、行ってこい」

睦月「お手柔らかにお願いしますね」

咲「はい。よろしくお願いします」

まこ「………ただいま………」

京太郎「おかえりなさい。………お疲れ様です」

まこ「なんなんじゃあれ………対ワシ用のオカルトでも持っとるんか………」

和「おや、咲さんたちの卓………まだそろってないんですかね」

京太郎「あ?マジだ三人だな。えーっと予定は………      あ   」

まこ「………そう言うことか。揃っては、おるんじゃな」

和「………?」
78 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:54:25.74 ID:swMXacbj0




咲「えっと………」

部員「あの、後の一名は………」

睦月「………すでにいますね、多分。だろ?」






桃子「お久しぶりっす。リンシャンさん」ユラァ




部員「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!?ユウレイ、ユウレイナンデ!!!!?」

咲「お、お久しぶりです。その………聞いてはいましたが」

桃子「まーこの通り今まで以上に消えられるようになっちゃいまして。今ならおっぱいさんにも見えるかどうか」

睦月「サーモカメラ導入を真剣に検討しないといけなくなった、その理由がこれなんです………」

桃子「先輩がいないと、意識してないとこう、スーッと自然に薄くなってしまいまして」

咲「加治木さんの存在が本当に大きかったんですね………」

部員「アバ、アバババババ、アババババババババ ユ、ユウレイナンテナーイサ オバケナンテウッソサ」

睦月「あの、そちらの方が真っ青に………」

シツレイシマスッ  セイシンブンセキ  ハイリマス!





京太郎「………しまった。同席者の人選ミスったな」

まこ「もうちょいオカルト耐性ある奴連れてこんとな」

優希「むしろSAN値だじぇ」

和「SOA」
79 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:56:16.21 ID:swMXacbj0
【最後の夏】





ロンッス エ!ウ、ウソ! ヌゥ、ヤッパリミエナイカ・・・ ・・・・・アハッ






和「そういえばなんですが」

まこ「ん?」

和「この合同練習、本当は龍門渕にも打診してたんですよね?」

京太郎「おう、そうだ。ただどーにもこーにも予定が擦りあわなくてな。残念だが今回はダメだった」

香織「そうだったんですか」

まこ「向こうさんも残念がっとったな。特にあのお嬢様は」

京太郎「和との再戦をずっと心待ちにしてますからね。大会じゃ昨年以上の強敵だろうし、データ欲しかったが」

優希「あー、あそこは今年もメンバー同じなのかー」

和「全員、昨年二年生でしたからね」

京太郎「聞いたところ、一応新入部員も入ったらしいし、レギュラー決めの部内戦も既にしっかりやったらしいんだが………」

まこ「その結果でなお昨年と同じ。つまり、あの五人が未だに最強メンバーっちゅうことじゃ」

京太郎「そして今年は、その全員が最後の夏………間違いなく、高校3年間で最強状態の5人だ」

香織「う、うぅ………ちょっと、怖いけど………」

優希「よーし………今年も気合入るじぇ!!」

和「ふふっ。そうですね。その前に、レギュラー選抜部内戦を行いますが………」

まこ「譲る気がないのは誰もが同じじゃ。遠慮も何もせず、思いっきりやりぃ」
80 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 00:56:51.93 ID:swMXacbj0
マージャンッテ、タ ノ シ イ ヨ ネ チョ、ナ、ナンデミエテルッスカ!! コ、コレハ・・・・・ アイエエエエエ!!マオウ、マオウナンデ!!!





京太郎「ま、俺は俺で男子で頑張らねーと………」

まこ「部員が一気に増えたのはいいが、男子が団体戦に一人足らんからの。残念じゃ」

京太郎「その分個人で気合い入れないといけないですからね」

優希「だいじょーぶ!!京太郎も毎日タコス食べればあっという間に無敵だじぇ!!」

和「本当にそうなったら、それはタコスじゃないナニカですよね」

優希「タコスは万能だじぇ。一口食べれば、千切れた腕の一本二本すぐに生えてくる!!」

香織「え、えええぇ!?」

京太郎「信じないでください。あれはただの末期中毒者の発する電波ですから」

優希「なにをー!!」




カン!!カン、カン!!ツモ!! ドッカデミタアクムッス!! ト、トメラレナイ・・・!!! アババババババババ





京太郎「………そろそろ止めた方がいいっすかね」

まこ「まあ久々じゃし、もうちょっとええんじゃないかの」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 01:03:12.67 ID:dXjbKH7j0
咲さんがヤバいですね
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 01:04:03.18 ID:EYrZwp3Co
ヨ ロ シ クでハマの番長を思い出したわ
ばんてふ〜
83 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 01:09:23.51 ID:swMXacbj0
【その頃あの人達は】





透華「はじめ、はじめー?」

一「どうしたの?随分慌てて」

透華「いえ、予定していた用事が少し早めに済んだでしょう?今からでも、件の合同練習に参加できませんの?」

一「いやぁー………流石に遅いよ。向こうにも迷惑だろうし」

透華「ぐ、ぐぬぬぬぬ………せっかくの、のどっちとの再戦の機会が!!」

純「あんまり無理言うなよ。この先機会なんざいくらだって作れるだろうに」

透華「作れる機会は全て使いたいんですの!!」

一「あー、うん………でも、三年になってからやることも増えたしね」

智紀「………スケジュール表に、一マスも空きがない」

純「学校の事、部の事、家の事、その他諸々。こりゃ、時間管理だけでも重労働だぜ」

透華「………仕方ありませんわね。ですが、帰り次第もう一度スケジュールを見直してみましょう」

一「あ、諦めないね」

智紀「いつもの事………」

透華「………あぁ、いえ。別に、原村和との再戦の事ばかりではありませんの」

純「ん?他に何かあったか?国広君」

一「ごめん、僕にも心当たりがないよ。透華、何があったの?」

透華「………………本当ならば、一番優先してとるべきことですのに」

智紀「………………?」
84 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 01:10:06.51 ID:swMXacbj0
透華「………ほら、貴方達もここ最近、その激務に追われて動きっぱなしでしょう?少しは休みを作りませんと」

一「………透華」

透華「どうせ休むなら、せめて一日単位で休めるようにしますわ。そうじゃないと、流石に疲れも溜まります」

純「………気ぃ遣わせて悪いな」

透華「何を言ってるんですの!!当然の事ですわ!!」

一「ありがとう。でも、僕たちも好きでやってるからさ。透華と一緒で、辛くなんてないよ」

智紀「うん。けど、ありがとう………」

透華「………ふふっ。では、休みを決めたらその日はしっかり休むんですわよ?」

純「ああ。サンキュー」

透華「さて………戻りましょうか」

一「だね。………ん?」


携帯< キボウノハナー


一「メールだね。ハギヨシさんからだ」

透華「私ではなくはじめに、ということは仕事の関係ですわね」

純「だな。何だって?」

一「………え」

透華「はじめ?どうしましたの?」

一「………た、たたたた」

智紀「た?多々買わねば?」



一「大変だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!こ、衣が!!!衣が帰ってくるぅ!!!!!!!!」











「「………………えええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?」」

智紀「………鼓膜がデストロイ」
85 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 01:13:52.30 ID:swMXacbj0
というわけで、少ないですが本日は終了

最近クソほど暑い日々が続いて、天候への殺意がマッチョメンですが皆様いかがお過ごしでしょうか
ビールと焼酎がなかったら私は早々に干物になってたと思いまする

ではまた次の更新にてお会いしましょう




次回は

【関係ねぇ 戦いてぇ】

【知らなかったか?ころたんからは逃げられない】

の予定です
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 01:18:28.16 ID:dXjbKH7j0
衣になんかあったんか?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 02:50:26.95 ID:juqghDFmo
乙…止まるんじゃねぇぞ…
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 05:24:47.19 ID:8u6b5AnIo
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 05:35:13.00 ID:aEsABRHio
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 08:43:26.04 ID:dXjbKH7j0
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 11:12:51.62 ID:74E2ujAA0
衣お姉さん…何処行っとったと?
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 18:59:12.71 ID:rc2hb6XSo
かおりんの字ちがくない?
93 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:03:53.21 ID:swMXacbj0
こーんばーんわー
はいはい、少し更新させていただきますですよ

>>92
すみません吊ってきます


では、少ないですがぼーん
94 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:05:29.56 ID:swMXacbj0
【関係ねぇ 戦いてぇ】





京太郎「それでは、本日の合同練習まことにお疲れ様でした」

オツカレサマデシター!!!!!

まこ「とても勉強させていただきました。大会でまたお会いしましょう」

睦月「部長として部を代表し、心から感謝いたします。こちらこそ、大変勉強になりました」

和「今後もこうした機会を設けたいものです」

睦月「ええ、ぜひとも」

京太郎「それでは本日はこれにて解散となります。鶴賀麻雀部の皆様、片づけのお手伝いまでありがとうございます」

佳織「いえいえ。私たちがお借りした場所です。せめて、このくらいは」

睦月「各自、忘れ物の無いようにな。では、行こうか。皆さま、お疲れ様でした。改めて、ありがとうございました」

まこ「はい。それでは、夏に」

睦月「ええ、夏に」
95 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:06:18.27 ID:swMXacbj0
ワイワイ    ガヤガヤ    トンバ、コワイ     ゼンゼンカセゲナカッタ     ヤマハイッテ ミエルラシイネ    タコスハバンノウ    オイシッカリ!



睦月「素晴らしい時間だったな。皆さんも、また強くなってる」

香織「うん。でも、なんであの部長さんは私に………」

桃子「知らない方がいいこともあるっすよ」

香織「ひっ!!」

睦月「出てくるのはいいが、背後に立つのはやめてくれ」

桃子「あはは、何か楽しくなってきたっすよ」

睦月「影の薄さを悪用することを覚えるなよ!?」





スッ………



睦月「………ん?」

香織「ふぇ?どうしたの?」

睦月「………今、校舎内に入って行った人物………」

香織「ご、ごめん。全然見てなかった。知ってる人?」

桃子「………えと、見間違い………っすかね?」

睦月「いや、まさか………しかしあの二人………」
96 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:12:17.53 ID:swMXacbj0






京太郎「おし、最終的な片付けも終わったな。一年も帰したし、俺たちもOKだ」

和「ですね。確認も終わりました」

優希「とはいっても、あんまりやることもなかったじぇ」

まこ「皆さんがかなり手伝ってくれたからのう。ありがたいことじゃ」

咲「どうする?そろそろ帰る?」

京太郎「ま、お疲れ様ってことで、軽くお茶だけしていくか。淹れてくる」

和「手伝いますよ」

京太郎「いいって。みんな俺より打ってて疲れただろ。このくらいは………」


コンッコンッ


京太郎「………ん?」

まこ「なんじゃ、誰じゃ。忘れ物でもあったか?」

和「特に見当たるものはありませんでしたが………」

優希「先生かー?」

咲「まだ時間は平気なはずだよね?」

京太郎「はいはーい。開いてます、どうぞー」




ガラッ
97 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:21:19.68 ID:swMXacbj0
衣「久方ぶりだな、莫逆たる清澄高校の皆々!!!!」





咲「」

和「え」

優希「………じぇ?」

まこ「ファッ」

京太郎「………ほぁ?」




衣「遼遠の異邦より帰郷せり!!さあ、短兵急なれど―――――――――」




「「「「「えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」」」」」


衣「みみがいたい!!」


98 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:29:41.53 ID:swMXacbj0
【知らなかったか?ころたんからは逃げられない】







ハギヨシ「………と言う次第でして。連絡もせず誠に失礼いたしました」


京太郎「………つまり、今まで天江さんは世界各地を駆け回っていて」

咲「あちこちの国で、いろんな人と麻雀を打ってて………」

和「先ほど帰国し、帰路の途中にここを通って」

優希「我慢できず、突撃してきたってこと、か?」

まこ「ここしばらく長野を離れとることは知っておったが、それにしても驚くばかりじゃ」

京太郎「ていうか、どこ行ってたんですかそんな恰好で」


衣「それは後にしよう。今は数瞬が惜しい」 E:ターバン 擦り切れたマント


咲(王家の谷で千年アイテムでも探してたのかな………?)
99 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:32:31.61 ID:swMXacbj0



ハギヨシ「本来であれば日を改め、もう一度お伺いさせて頂くべきなのですが………」

衣「否!!先刻までもそうだったが、今顔を見てしまったらもう、勇み立ったこの心中はおさまらん!!」

和「………ということらしいですね」

京太郎「………部長。判断をお願いします」

まこ「んー………まあ、合同練習も終わって、まだ少しばかり時間はある。一局ならできるじゃろ」

京太郎「ということなんですが、一局だけでもいいですかね」

衣「うむ!!むしろ、このような卒爾たる訪問に応じてもらって感謝しかない!!」

咲「………久しぶりだね。衣ちゃん」

衣「ちゃんではなく!!」

ハギヨシ「ご迷惑をおかけします。何か、お手伝いできることがあれば」

京太郎「いえ、一卓の準備だけですからすぐできますよ」

衣「………ああ、ようやく、だな」

咲「え?」






衣「異郷にて数多の剛の者たちと干戈を交え、世の広大さを胸に刻みつけ………」

衣「故国へと舞い戻るとなった折り、胸の奥より湧き上がってきたこの熱………」

衣「透華たちに早く会いたい。はみれすでエビフライを食べたい。久しぶりに自室で足を延ばし横臥したい」

衣「そして、そして―――――――――――――――――」



衣「早く――――――衣の大好きな全員と、麻雀を打ちたい!!!!」
100 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:40:29.51 ID:swMXacbj0
京太郎「………咲」

咲「うん。―――よろしくお願いします」

和「では、私も入りましょうか」

まこ「すまん、優希。いいか?」

優希「うぐ………打ちたい、けど我慢するじぇ。タコスパワー切れだじぇ」

京太郎「回転早いからめっちゃ打ってたしな。休んでろ」

咲(………衣ちゃん、凄く―――眩しい)

和(あの日、あの時の天江さんとはまるで別人)

まこ(こりゃ、難儀じゃぞ………肌が、ジリジリと灼けるようじゃ)

京太郎「………天江さん、どうぞ。お茶です」

衣「ぬ、すまない。ありがとう。えっと………須賀、だったな」

京太郎「ええ。覚えていてくださったんですね」

衣「………以前の衣であれば、即座に忘却の彼方へと追いやっていたであろうな。だが」

咲(………!)ゾクッ










衣「この世界の広さを、深さを、数多の人間のもつ消し難き輝きの片鱗を知った今は―――出会った全てが愛しくて仕方がない!!」



衣「さあ――――――――麻雀を楽しもう!!!!」
101 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/16(木) 23:40:57.13 ID:swMXacbj0
今回の更新は多分これで終了
かもしれない

では、また
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/16(木) 23:49:05.03 ID:74E2ujAA0
乙です
衣お姉さん世界中を行脚して居たんですね
って言う事は
咲さん家の母方の地元(何処の国かは不明ですが)とかも巡って居たんでしょうか?
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 07:26:25.60 ID:7uBxADMXO
【悲報】かおりんまたしても間違えられる

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/17(金) 13:21:59.93 ID:XYtexj8BO
名前間違いはしょうがないけど、指摘されてるのにこれだからね…
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 08:13:25.16 ID:lm/6ECfto
単純に1つ目のペースト分は全部直して、二つ目のペースト分忘れたんだろうな、あるある
106 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:00:16.15 ID:4+5nv57z0
こんばんわ。
はい。指摘されてなお間違えるバカ者です
>>105さんのおっしゃるとおりです。本当に何やってるんだ………

今後も、チェックはしますが誤字脱字はあるかと思われます。気をつけますが、申し訳ない

ちょっと投下します
107 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:01:11.90 ID:4+5nv57z0
【月光、陰る事無く】






京太郎「ッ対局、終了です」



咲「――――――――――ッ」

和「お疲れ様、でした」

まこ「ありがとうございました………」

衣「ありがとう!!本当に………本当に、楽しかった!!!」





優希「………え」

ハギヨシ(………衣様。やはり)




京太郎(他の三人は、チームなんて組んでやってなかった。一人一人が、勝つために本気で戦ってた)

京太郎(それは天江さんへの礼儀でもあるし、当然のことで――――)

京太郎(でも、それでもだ………もし、三人で連携して衣さん一人を狙い撃ちにしてたとしても)



咲(見えなかった――――今の衣ちゃんに、勝てる道筋が………!!)

和(圧倒的、とはまさにこの事ですね………あの日、藤田プロとやった時でももう少し善戦できた気さえします)

優希(あの三人が、こんなに――――完璧に抑え込まれるなんて)

まこ(過去、今まで見てきたどんな盤面にもこんなもんはない………まるで)



咲(卓の周囲だけが、月の光だけが差し込む深海にでもなったみたいな………)
108 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:12:51.45 ID:4+5nv57z0


衣「サキ!!!」

咲「わ!!び、びっくりした」

衣「衣と、麻雀を打ってくれて………本当に、ありがとう!!!二人も、本当にありがとう!!!」

和「いえ。こちらこそ。今回はこうなりましたが、次では………夏では負けません」

衣「うん!!また遊ぼう!!」

優希「………うがー!!何かこの輪に入れないのが悔しいじぇ!!今度は私も打ちたい!!」

衣「もちろん!!是非打とう!!!」

まこ「ああ。今回は、いい勉強というか、気付けになったわ」

衣「勉強は………衣こそ」

咲「え………?」

衣「世界各地、都も辺境も問わず様々歩き、強き打ち手を求め、流離った」

京太郎「改めて聞くと本当にすごいことしてますね………」

衣「その誰もが強かった。その誰もが輝いていた。それでも………」

ハギヨシ(………………………)
109 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:14:54.12 ID:4+5nv57z0
衣「衣に麻雀を楽しいと思わせてくれた咲と、皆と。こうしてまた打てる今が、何よりも嬉しい!!」


衣「だから、だから………」




衣「ただいま!!!」




和「………ええ」

優希「………うん」

まこ「そうじゃな………まだこの言葉、言っておらなんだ」

京太郎「ですね。まずは………」






咲「おかえりなさい」
110 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:18:20.34 ID:4+5nv57z0
【しりあす()はしんだ!!!】







京太郎「片付け終わりましたよっと」

まこ「おお、こっちもな。といっても、コップと卓だけじゃが」

京太郎「………凄かった、としか言えませんね」

まこ「じゃな………あそこまでとは思わんかった。魔物なんて呼び方があるが、その意味を知ったわ」


咲「………それだけじゃないですよね」

京太郎「咲?」

咲「魔物だから強い、じゃなくて………きっと、衣ちゃんは『強くなろうとした』んだよね」

和「それはもちろん、私たちも、誰もが同じではありますが………」

優希「自分は強い、じゃなくて。強くなりたい………かぁ」

まこ「天江はきっと、初めて自分で足を踏み出したんじゃ」

咲「はい。勝つことが当たり前なんじゃなくて、誰にも負けないようにって。だから、あんなに眩しかった」

京太郎「………本当にすげえよな。海外武者修行ってのもそうだけど、あれだけ強くて、それでも貪欲で」

まこ「本当に必要なものはそういうもんなのかもしれんの」

優希「正直、見てて心折れたのは本当だじぇ。でも………」

和「そうですね。ふふ、灯火を分けていただいた気分です」

優希「おう!!!次は絶対勝ーーーーーつ!!ていうか、今度は私も打つじょ!!!」

まこ「ああ、次はな。そして、その次もまた次も」

京太郎「ですね。なんせ、世界とんでもねー速さでとんでもねー広さ回って帰ってきた人がいるんだ」





咲「打ちたい、遊びたい、逢いたい―――そう思えばいつだって」
111 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:19:39.96 ID:4+5nv57z0





京太郎「………で、ですね。しんみりムードをリボルクラッシュからの爆散失礼します」

まこ「かまわん。わしも正直、いつ切り出したもんかと悩んどった」

咲「………あれ、本当にどうしようか」



お土産の山< ズモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモモ・・・・



優希「………手分けして持って帰るにしても、多すぎるじぇ………」

和「というか、持ち運びが極めて困難です」

咲「あんなに持ったら転ぶ、言い切れるよ」

京太郎「そもそも世界各国のお土産博覧会状態だから、まずは仕分けないと………せめて食べ物だけでも」

まこ「それだけは今日中にやってしまおう。京太郎、手伝ってくれ」

京太郎「ういっす。もとよりそのつもりです」

和「私たちも手伝います」

京太郎「悪いな。………しかしありがたいんだが、本当に………」
112 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:22:14.12 ID:4+5nv57z0








衣『みんなにも、おみやげがあるぞ!!』

ハギヨシ『こちらが左からヨーロッパ各地域。こちらが左からアジア、アフリカなどとなっています』

まこ『いつの間にこんなに!?』

京太郎『ていうか行き過ぎぃ!!!』

ハギヨシ『そしてこちらがアーカムと………』

京太郎『マジで何処行ってたんですか!!!?』
113 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:23:53.06 ID:4+5nv57z0
【清澄の日曜日】








in 須賀家



京太郎「………あー、ひっさびさに何もない休日って気がする」

京太郎「いざこうなるとやる事思いつかないってのは何なんだマジで」

京太郎「また嫁田たちでも呼んでTRPGでもするか?積みガンプラ崩すか?」

京太郎「………積んである物の悉くが大物だから無理だな。ディープストライカーとかネオジオングとか一日じゃ無理だ」

京太郎「そういえば嫁田はこの間のゆで卵大食い大会で寝込んでるんだっけ………」

京太郎「………やばい、暇に殺される。独り言やべえ」

京太郎「スパロボは現行最新作までやりつくしたし、アニメも特撮も録画全部見たし」

京太郎「P業も提督業もマスター業も、その他も基本今は急ぐもんねーしなぁ………」

京太郎「ハンター業にでも勤しむかな………」



チャイム<ピンポーンデアルッ



京太郎「あん?宅配便か?新聞勧誘か?宗教勧誘ならば、また文香教に逆洗脳で………」




咲「やっほー。京ちゃん、今暇?」



京太郎「ってお前か。なんだ、連絡もなしにどうし………」





和「」

優希「」



京太郎「あ」 E:Tシャツ パンツ
114 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:26:55.09 ID:4+5nv57z0
『ワハハー、バイオレンスなシーンは省略だぞー』






京太郎「すまん………すまん………完全に脳の回路が麻痺してた………」ボロッ E:私服、謎の負傷

和「い、いえ………突然来てしまった私たちも悪かったわけですし………」

優希「でも流石に下着で出てくるのは予想外だじぇ」

咲(………何もおかしいと思わなかった事は黙っておこう。幼なじみだしおかしくはないはず………)

京太郎「しかし全員、というか染谷部長以外揃ってどうしたんだ」

咲「んっとね、最初は優希ちゃんが皆でどこかに行って遊ぼうって話をもちかけてきて」

優希「のどちゃんと咲ちゃんに連絡して、染谷部長は用事があってダメだったんだじぇ」

京太郎「暇なのはみんな一緒だったのな」

和「それで三人で集まったのですが、ゆーきが須賀君に連絡がつながらないと言っていまして」

京太郎「え?………やべえ、電源切ったままだった」

優希「充電切れじゃなかったのかー」

京太郎「昨晩、どこぞの先代部長から暇だとか言うLINEが来てな。ムラサキカガミとだけ打って電源切って寝たんだ」

咲「何してるのさいや本当に」

京太郎「………うわ、めっちゃメッセージ来てる。既読つけたくねえ」
115 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:29:04.12 ID:4+5nv57z0
咲「………まあ、そんなこんなで、じゃあ行ってみようって言って私が案内してきたんだよね」

京太郎「お前が案内?ハハッワロス」

咲「SAN値全削りしたげようか」

京太郎「はは、こえーよ」ガクガクガクガクガク

和「咲さんの家に集合したんです」

京太郎「………あー、確実に迷わず行動できる数少ない範囲内からスタートだったのか」

咲「学校までのルートも大丈夫だし(震え声)」

優希「で、一応呼び鈴押してみたらまさかの変態アームズ露出狂オンステージだったわけだじぇ」

京太郎「おいやめろ変な風評押し付けんな!?」

和「先日の事もありましたし、麻雀を打つという選択もあったのですが………天江さんも、楽しむと仰ってましたし」

咲「久々の休みくらいは、張りつめた糸を緩めてもいいんじゃないかなって」

優希「まあ、どこでどーするとかは全然決めてないんだがな!」

京太郎「えばるな!!!ていうか、いいのか。女子三人に俺なんか混ざって」

和「かまいませんよ。問題は一切ありません」

咲「いつもお世話になっちゃってるしねー。京ちゃんにもたまには羽伸ばしてほしくてさ」

京太郎「お前ら………」

優希「あと、正直な話行き先が思い浮かばなかったのでアイデアもらいに来たのもあったじぇ」

京太郎「すげえ、一瞬で台無しだ」
116 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:30:53.21 ID:4+5nv57z0
京太郎「とはいっても、俺もその暇に殺されかけてたとこだしなぁ」

咲「想定してたメンバーの前提変わったんだし、何かない?それか、京ちゃんの家で遊ぶ?」

京太郎「多人数で遊ぶものなんて、ゲーム各種とTRPG各種くらいしかねーよ」

優希「めっちゃあるじぇ」

京太郎「ゲームだと今4人で遊べるものって、64くらいしかねーよ。TRPGはルール覚えるところからだし」

咲「私としてはそれでもいいんだけどね。この前のシノビガミも、ちょっと不完全燃焼だし」

京太郎「まあそれはわかる人間の時にしておけ。この間の合同練習でひと段落して、少し時間はできるんだし」

和「以前から存在は知っていたので興味はありますね。今度、教えていただいてもいいですか?」

京太郎「おう。そんじゃ、今日はどーすっかね」

咲「んー、結局本題はそこなんだよね。染谷部長のお店に行こうかとも思ったんだけど、今打つと皆マジになっちゃうから」

優希「この前の火種、ちょっとシャレにならないレベルで影響でてるじぇ」

和「それに、日曜日はお店も忙しいでしょうし」

咲「とまあ、話は延々ループ。こうして話してるうちに一日終わるとかもザラだよね」

京太郎「恐ろしく無駄な一日の使い方だよな………あ。そうだ、あれがもしかしたら………」

優希「お?何かあるのか?」

京太郎「この間新聞勧誘を逆洗脳した時にもらったものがあったはずなんだが………えっと、これじゃなくて………」

咲「何度でもいうけど、何してるのさ」

京太郎「お、あったあった。みんな、これでもいいか?」

和「………それはチケット、ですか?」
117 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:31:27.12 ID:4+5nv57z0










京太郎「龍門渕グループの経営するケーキバイキング『リューモン☆ぱらだいす』の招待チケットだ」




スッ




京太郎「無言でひれ伏すのはやめて!?」









※染谷部長は後日誘いました。あと帰り道で先代部長に襲撃されました
118 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/19(日) 22:32:21.38 ID:4+5nv57z0


本日はここまで
誤字癖なんとかせな………

では、また次回
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/20(月) 00:09:55.41 ID:EYiwJPnA0
乙です
所で…>>1さんって嫁田くん改め高久田誠くんの名前判明を知らなかったみたいっすね
ま…りっつん先生のブログに載って居ただけですからね
劇中で京太郎くんが誠くんを何と呼んで居るのかも解りませんし
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/20(月) 00:15:56.65 ID:I4ABxsFBO
乙です

誰が最初に嫁田って言い出したんだろうな?
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/20(月) 03:11:59.09 ID:HIakh12Vo
嫁田でも誰だか今でも通じる辺り浸透はしてるんだよな、すげぇわ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/08/20(月) 04:56:49.77 ID:oWTVq2wY0
そりゃ高久田誠くんと判明してからより嫁田くん(仮)で通ってた時期のほうが長いもんな
123 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/20(月) 22:40:48.08 ID:3h3FZn1R0
こんばんわ

またしてもやらかしてますねはい。本当にすみません
名前判明したの確かに見たはずだったのに………自分の記憶ほど信用できないものがなかなかない
では、少しだけですが
124 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/20(月) 22:42:51.51 ID:3h3FZn1R0
【着実に一歩ずつ】




ワイワイ ツモダジェ!  ハコテンデゴザイマスッ   ワタシモダヨ!
エーット、リーチデ!  カン!ソンデモッテリーチ!   マジデ!?   マキシマムドライブ!
 




京太郎「………んー。そろそろ戻るかね」

咲「もう?もう少し休憩してればいいのに」

まこ「そうじゃ。さっきからずっと周囲のサポートと対局してたんじゃ、もうちょい座っとれ」

京太郎「そうもいきませんって。整理しないといけない牌譜だってあるんですから」

咲「もう、京ちゃんは………それにしても、ずっとスマホ弄ってたけど何してたの?ゲーム?」

京太郎「チャットでガンプラの話してた」

咲「しっかり休んではいたんだねうん」

京太郎「ていうか、そうだ忘れかけてた。あれどーすっかな」

まこ「ん?あれっちゅうのは?」

京太郎「先日壊れた本棚ですよ。ここにあったもので一番古かったのか、思いっきり経年劣化で割れましたからね」

まこ「あれか………板でも張りつけようかと思ったら思いの他ボロボロじゃったな」

京太郎「部費で買ってもいいんですが、節約できるなら修理で済ませたいですし………」

咲「でもあれがないと………」

京太郎「おう。牌譜その他の収納場所が全くもって足りん。つーわけで、それについては考えておくわ」

まこ「すまんな。わしも何か思いついたら連絡するわ」

京太郎「ええ。早く何とかしちゃいましょう」


「須賀先輩、Aさんがショゴスに食べられそうでーす」


京太郎「またか。はいはい、今行きますよっと」




「………………………………………………」
125 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/20(月) 22:44:27.76 ID:3h3FZn1R0





二日後




京太郎「とーどけ、とーどけー♪ おーもいーよとーどけ〜♪   っと、ん?」

和「あ、須賀君。おはようございます」

京太郎「おはよう。いや、随分早いな。ていうか今日は朝錬はないんだが………何で部室に?」

和「ええ。ちょっとやることがありまして」

京太郎「ふーん?………あれ、この棚いつのまにか直って………誰だ、先生方がどうこうしてくれたのか?」

和「あ、いえ」











和「ネットで覚えた簡単な作業でではありますが、なんとかなるものですね」E:工具

京太郎「勉強家ってすげえ!?」
126 : ◆gE0Dwp4zvc [saga]:2018/08/20(月) 22:46:02.32 ID:3h3FZn1R0
【虎は健在也】




誠子「よーし、それじゃ今日の練習はここまでだ。各チーム、お疲れ様」

オツカレサマデシタ!!!!!
オツカレサマデス!!!
オツカレッシタ!!!
オツカレサマ!!!
ノノシッテクダサイ!!

誠子「各自、今日は随分迷いのない打ち方ができてた。忘れないようにな。では、解散」





誠子「………はー、全員帰ったか」

尭深「おつかれさま。はい、お茶とお菓子」

誠子「ああ、ありがとう。………ああ、ようやく一息つけたよ」

尭深「毎日頑張ってるもんね、部長さん」

誠子「………正直、あの時は何が何でも固辞しようと思ったんだけどな。想像以上の重圧だよ」

尭深「それでも立派につとめてるじゃない」

誠子「まだまだだよ。あの二人がいなくなった穴は、想像以上に大きすぎた」

尭深「でも、やるしかないんだよね」

誠子「そうさ。今年こそ優勝する。あの二人がいなくなった途端に、なんて言われないように。あの二人に、大丈夫だって言えるように」

尭深「うん。………頑張ろう」

誠子「そうだな。――――みんなで、一緒に」
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