京太郎「京ちゃんクエスト?」優希「だじぇ」【第二ステージ】

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90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:05:32.99 ID:Z1nDva8U0

桃子「よし! 今がチャンスっす!」ザシュッ!

照「ターボ・コークスクリュ――ッ!!」ズドオオオオォッ!!


その隙に桃子はダガーナイフで巨人のアキレス腱に一撃を加え… 照はまた正面から猛烈な回転量の拳を撃ち込んだ。


憩「よっしゃ! もう少しで倒せ・・・あっ!?」

サイクロプス『ギョオオオオオォォッ!!』ブォンッ!


好機と見て踏み込んだ憩… しかし、その横から、再びサイクロプスの怒りの平手が飛んできた…!


憩(しまっ…! 結界間に合わ…!)


 ガキイイイィィンッ!!


憩「・・・う?」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:06:39.66 ID:Z1nDva8U0

思わず目を閉じた憩… しかし、やってくるはずの衝撃は無かった…


憩「あれ・・・え?」パチッ


恐る恐る目を開くと、なんとそこには・・・


京太郎「・・・ふふ・・w け、憩さん、これで、さっきの借りは、返せました…よね…!」ググ…!

憩「きょ、京太郎クン!?」


勇者京太郎が、そのブロンズソードで巨人の平手を受けとめていたのだ…!
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:07:46.12 ID:Z1nDva8U0

京太郎「お・・・俺だって、みんなよりは、全然弱いかもしれないけど…!」ググゥ…

京太郎「一応リーダーですからね! 仲間は俺が守ります!! うおおおおおおおぉっ!!」ブンッ!


渾身の力で平手を押し返した京太郎…! だが!


 ボロッ  ボロボロボロォ…


京太郎「い゛っ!?!」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:08:44.91 ID:Z1nDva8U0

ボロロロロオオオォ…


京太郎「おいおいウソだろ…?」


なんと… ブロンズソードが、今の衝撃で限界がきたのか、ぼろぼろに砕け散ってしまったのである…!


京太郎(な、なんだよこのナマクラ…! 肝心な時に…!)

京太郎(ざっけんな! 武器がなきゃもう闘えねーじゃねーかよっ!)


?「京太郎さん!!」


京太郎「え?」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:12:37.32 ID:AHgUy0Fr0

そのとき、凛と響き渡る声で京太郎を呼んだのは…


煌「京太郎さん! この剣を使って下さい!!」ブンッ

京太郎「えっ、うおっ!?」


煌の投げたその剣は、京太郎のすぐ手前の地面に突き刺さった。


煌「京太郎さん、それは、私たちが魔族にとられずに守り抜いた、“覇者の聖剣”という神器です…!」

煌「我がシンドウジ村に古代より伝わる伝説の聖剣です! どうかそれを使って下さいっ!」


京太郎「お、おう…!」グイッ スポォッ!

京太郎(!? な、なんだこの剣…? めっちゃ軽いぞ!?)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:18:02.51 ID:2jVIkJIV0

その剣は、実に大きくてがっしりしており、刀身は普通の剣の約2倍… 人の身長くらいもあったが、持ってみるとまるで綿のように軽いのだった…!

さらに…その豪壮な剣身全体からぼんやりと黄色く輝くオーラのようなものが湧いており… 何か、呼吸をしているかのようにすら感じられた。


京太郎(…! す、すげえ! コイツはすげえっ! 持っただけで、なんだか力が湧いて…俺まで体が軽くなってきたぞ?)


煌「京太郎さん! あなたこそはその剣にふさわしい勇者です!! どうか・・・あの怪物を倒して下さい!」

京太郎「お、おう! ありがとな! まかせろっ!」ダッ! (※ 京太郎装備+【覇者の聖剣】 京太郎戦闘レベル5→35)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/27(月) 19:24:54.94 ID:tsFfxz5U0

京太郎「うおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!!!」タタタタタタ…ッ!


照「え」

桃子「ほえ?」

憧「きょ、京太郎!?」


唖然とするパーティ一同… なんと京太郎は、かがみこんでいたサイクロプスの「腕の上」を走り始めたのだ!


サイクロプス『ギョッ、ギィヨオオオォッ?!』

京太郎「たっ!!」ピョーン!


肩まで走り込んだ京太郎はそこで大きくジャンプし… その巨大な覇者の聖剣を大上段に振りかぶった。


京太郎「くたばれぇっ! このバケモノオォッ!!」ブォンッ!!


<☆攻撃三回目、コンマバトル開始! 対戦相手『ネリー&サイクロプス』 残りHP【396】 戦闘レベル【60】>

・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩   (30)
17〜32→京太郎 (35)
33〜48→桃子  (37)
49〜64→怜   (40)
65〜80→憧   (47)
81〜96→照   (56)
97〜00→6人全員


※ちょっと>>1は出掛けてしまい、朝まで戻らないので… 今日は試しに、今から約12時間後の7:30までコンマレスを受け付けます。 

遅くなっちゃうけど、いろんな時間帯の人がコンマに参加できるメリットもあると思うので。

ただ、今回は連投は不可です。 お一人一回のレスでお願いします。

コンマバトルの詳細は>>3にてご確認下さい。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 20:06:42.22 ID:/I+iOl+i0
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 22:02:44.54 ID:rfLwfxUz0
そい
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/27(月) 23:06:49.83 ID:BGFFYVFDO
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 00:56:33.18 ID:UH2ckfUY0
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 01:29:50.98 ID:+vIUNgmv0
えい
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 06:58:37.63 ID:tRJ0AV6r0
倒したねこれ。 皆さんナイスレス!
またちょっとあとで結果だけ投下します
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 07:11:46.60 ID:d5kNkssK0
・バトル第二戦、三回目攻撃(22京太郎 54怜 83照 18京太郎 98全員)

憩   1×30=30
京太郎 3×35=105
桃子  1×37=37
怜   2×40=80
憧   1×47=47
照   2×56=112

総攻撃力 411 

敵の残存HP 396−411=−15(撃退成功)

勝利したため、相手の攻撃は無し。


※また今日の19:00頃から進めていきます。 6人みんなよく奮闘してたので、今夜は稲村温泉に泊まって、ゆっくり休養&HP回復してもらおうと思います。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:45:05.06 ID:9F0/IHcF0
第三回目攻撃>>103


京太郎「くたばれぇっ! このバケモノオォッ!!」ブォンッ!!


巨人サイクロプスの肩まで走り込み、跳躍した京太郎は… 煌から受け取った神器・覇者の聖剣を上段に振りかぶった…!

そして!


 ザシュッ! ザシュッ!! ザシュッ!!!


サイクロプス『ギィヨオオオォ――ッ!!』=3 【-105】


京太郎「へ、へへ…! どんなもんだぁ!」スタッ!


見事…! 一瞬にして巨人の頭部に三連撃を加え、颯爽と着地した…!


煌「オオオオォすばらですよォ! 京太郎さん!!」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:46:03.54 ID:9F0/IHcF0

桃子「やるっすね勇者さん…! 私も負けてられないっす! 必殺!“ステルスラッシュ”!!」ザシュゥッ!!


さらに、桃子のダガーナイフがもう一方のアキレス腱も切り裂いた…! 【-37】


サイクロプス『ギョオオオオオオォーッ!!』ブォンブォォンッ!!


だが、モンスターの中でも抜群のタフネスを誇るサイクロプス、それでも尚、衰える様子なく剛腕を振り回す…


ネリー『さ、サイクロプスに物理攻撃なんてそんなに効かない… いくら斬ったってそんなに・・・あれ?』


サイクロプス『ギョ、ギョオオオォ…??』ヨロヨロォ・・・


ネリー『? な、何? 急に動きが鈍く…?』

憩「ふふ…w さっきのお返しですよーぅ…w」ズモモォ…

ネリー『ん?!』


憩は、どこから出したのか、丸太のように大きな注射器を抱えていた…


憩「外からの攻撃が効かんのなら中からや。 即効性の魔物用麻酔薬を注射させてもらったで♪」ニタッ 【-30】
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:46:51.73 ID:9F0/IHcF0

サイクロプス『ギョ、グギョオオォ……』グググゥ・・・


怜「ふふっ、さすがにもう虫の息やな… とどめはうちに任しとき!」

怜「今、ラクにしたんで…!!」コオオオオオオォォ…!


怜の青みがかったその瞳に緑色の光が現れ…髪がざわざわと浮き上がり始めた。

そして…頭上に高く掲げたリーチ棒の先に…何やら、ドス黒い球体が現れ始めたのだ…!


怜「こおおおおおおおぉぉ・・・!!」ギュギュギュ・・・バチバチバチバチィ・・・!!


京太郎(!? な、なんだアレ…? フ○ーザのデ○ボールか??)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:47:41.69 ID:9F0/IHcF0

怜「おい王女さん! ここは連携技で決めるで!」ギュギュギュギュギュウウウゥ・・・!

照「承知…!」ザッ

怜「あのデカブツを闇に還すんやっ! それっ!!」ブンッ


怜、運動会の大玉ほどの大きさまで拡大させたその禍々しい黒い球を、ピッチャーのようにテルに向かって投擲する…!

テルは、待ち構えるようにあの姿勢をとっていた。


照「これで終わりだ・・・! コーク・スクリュー・・・」ググ…

照「 ト ル ネ ー ド ク ラ ッ シ ュ ! ! 」ブワッ!


 ズオオオオオオォォッ グオゴゴゴゴゴゴゴゴゴオオオォォ――ッッ! ズドドドドドドゴオオオオオオオオォォ―――――ンッッ!!


京太郎「どひぃっ!?!?」=3
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:48:23.34 ID:9F0/IHcF0

 シュウウウウウウウウゥゥゥゥゥ〜〜〜〜・・・・・!!


照が拳を撃ち込むと、その風圧でデスボールは黒い竜巻に変化…! 猛烈なうねりを伴ってサイクロプスを直撃し、その巨体を跡形もなく消滅させてしまっていた… 【-192】


京太郎「き、消えた・・・? な、なんだ今の… 凄過ぎる…!」カタカタ

憧「メチャクチャするわね園城寺さん… 今のは、“反物質”ね?」

怜「せや。 よう知っとるな」

京太郎「反物質?」

憧「通常の素粒子に対して、電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子のこと…」

憧「この世界にほとんど存在しないけど、反物質たった1gの爆弾で、原爆の3倍くらいの威力があると言われてるシロモノよ…」

京太郎「マジか…? ヤバすぎるな…」

憩「本気を出した怜ちゃんはほんま無敵やなーぁ♪」

怜「ふふんw うちは“時空間”…つまりは四次元を操る魔道士や」

怜「こんくらい朝飯前…とまでは言わんけど、大して難しいことでもないでw」ニタッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:49:07.00 ID:9F0/IHcF0

ネリー『そ・・そんな・・・? ネリーの召喚獣が・・・?』ワナワナ

ネリー『っく…! こ、ここはいったん、戦略的撤退だね!』バッ


桃子「あ、魔族が逃げてくっすよ!」

憧「ふん、逃がさないわよ!」バッ


 タタタタタタタアアァンッ!!


京太郎「うおっ!?」


空中に、魔法陣を複数立て続けに召喚し、それを踏み台にして階段を上るようにして空へと駆け上がっていく憧…!

みるみるうちに、飛んで逃げるネリ―に迫る!


ネリー『うげぇ…? く、来るな! 立てよ火柱! ファイヤーウォール!!』ブワァッ!

憧「そんなもん効くか! 立てよ水柱ぁ! スプラッシュウォ――ルッ!!」ドドドドオオオオォッ!!
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:49:49.87 ID:9F0/IHcF0

火柱に対して空中に巨大な滝を顕現させて相殺した憧は、苦も無くネリーの間合いに入り、くるりと箒神を回転させた。


憧「雷の精霊よ… 風の精霊よ…!」ブツブツ

憧「共に我が元に集い・・・我が求めに応じ敵を砕け!!」

憧「風雷乱舞! ボルトストォ――ムッ!!」バッ!


 バリバリバリバリバリバリイィ・・・!!


ネリー『あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃああぁっ!?!?』=3=3 【-47】
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:50:54.27 ID:9F0/IHcF0

ネリー「・・・・・・」プスプスプスプス…


憧に撃ち落とされたネリーは、角も翼も消えて普通の人間へと戻り…全身から煙を吹いてのびていた…


桃子「うわぁ… 容赦ないっすね…」

京太郎「あなたが言いますか?」

憩「今のはニ属性同時撃ち…? 憧ちゃんもとんでもない技術の持ち主やなーぁ…」

憧「まーね♪ 伊達に王国一の法術師名乗ってないから」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:51:47.42 ID:9F0/IHcF0

ネリー「うう…」ゴロリ

桃子「あ、生きてたっす」

ネリー「ぐうぅ…! せ、せっかく魔族になって、たくさんお金儲けが出来ると思ったのに…!」ギリッ

照「だからって悪いことするのは反則… お金は真っ当に働いて稼がなきゃ」

煌「その通りです! なんなら私が仕事を紹介しましょうか?」ヒョコッ

ネリー「え…?」

煌「私の勤める王都のギルドに来て頂ければ、高額報酬のお仕事をいろいろご紹介できます!」

煌「ネリーさんほどの魔道士なら・・・きっと引く手数多ですよ!」スバラッ

ネリー「う…うん、分かったよ…」ハア


こうして… ネリ―はシンドウジ村から奪った財宝等は全て返し、煌のギルドに行って真面目に働くことになったのだった…


☆第二バトル(VS『ネリー&サイクロプス』)結果

バトル回数3回(全員、HP−30)

各攻撃回数 憩3 京太郎4 桃子2 怜3 憧1 照4(それぞれ戦闘レベルに加算)

ダメージ  京太郎−60 憩−60


☆ステータス修正

憩   HP1663→1573 戦闘レベル30→33
京太郎 HP1603→1513 戦闘レベル35→39
桃子  HP1193→1163 戦闘レベル37→39
怜   HP 903→ 873 戦闘レベル40→43
憧   HP1093→1063 戦闘レベル47→48
照   HP1263→1233 戦闘レベル56→60
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:52:35.67 ID:9F0/IHcF0

憩「さーぁこれにて一件落着やな!」

憩「まずはバトルのあとだからヒールしとこか。 京太郎クンおいでーぇ♪」チョイチョイ

京太郎「あ、お願いします…」


 パアアアアアァァ・・・!


京太郎「ありがとうございました… 憩さんは大丈夫ですか? 一回吹っ飛ばされてましたけど…」

憩「ウチもあとで自己ヒールするから大丈夫やで♪」

憩「…それにしても、さっきの京太郎クンは凄かったなぁ… うちを助けてくれたのほんまも嬉しかったで!」

桃子「そうっす。 京太郎のあの腕を駆け上っての連撃は本当にカッコよかったっすよ!」

京太郎「い、いや…/// 俺なんかまだ… みんなのすげー魔法とかと比べたら全然…」

憧「いや、でも確かに京太郎のあの攻撃で流れが変わったのよ」

怜「せやな。 今回のバトルのMVPは京太郎なんちゃうか?」


☆憩のヒール発動(京太郎、憩)

憩   HP1573→1603(自己ヒール、-20+50) 
京太郎 HP1513→1563(+50)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:53:34.51 ID:9F0/IHcF0

憩「よぉーっし、ほな、出発しましょーかねーぇ!」

照「いや待ってよ、またひとっぱたらきしたんだからオヤツの時間でしょ…」

桃子「王女様は一日に何回オヤツを食べるんっすか…」

京太郎「いや、でも、確かにもう、日が落ちそうだから… ここらで宿屋を探した方がいいですよ」

憧「そうね… 夜になって万が一敵が出たらまずいもんね。 暗い中闘うのはなるべく避けたい」

怜「うちももう休みたいで…」

京太郎「じゃ、早速宿屋をさが・・・ん?」


?「こんにちは、皆さん、お泊りの場所をお探しですか?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:54:18.36 ID:9F0/IHcF0

パーティに声をかけてきたのは、綺麗に前髪を横一直線に刈りそろえ、てっぺんにはオハギのようなお団子を乗っけている少女であった…


稲村杏果(中一)「もし良かったら、そこに宿屋がありますので… 泊まっていかれては如何でしょう?」

京太郎「え… こんなとこに宿屋があるんですか」

杏果「はい、すぐそこに」スッ


稲村旅館「ドヤ…」ドォーン…


京太郎(うぉ…? なんだ? こんな建物さっきまであったか?)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:55:14.27 ID:9F0/IHcF0

杏果「温泉もありますので、どうぞ旅の疲れを落としていって下さい」


桃子「なぬ? 温泉っすか…?」

憧「いいわね、私お風呂入りたかったのよね…」

怜「汗かいたときはやっぱ温泉やな」

照「賛成、ここに泊まろう」

憩「ほなキマリやねーぇ♪」


 ワイワイガヤガヤ  オンセンタノシミッス-  ミンナデハイロウネ ザワザワキャッキャ…♪


京太郎(温泉か… ま、男の俺はハブで一人で入るんだろーけど… 骨休みにはちょうどいいな)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:56:33.93 ID:9F0/IHcF0

パーティメンバーは受け付けを済ませ、杏果に旅館内の露天風呂に案内された…


杏果「こちら当旅館自慢の源泉かけ流しの露天風呂です。 すぐにご利用していただけますよ」

怜「おおおぉ… けっこう広いねんな」

桃子「泳げそうっすね!」

憧「いや、泳いじゃダメでしょ…」

照「早く部屋に荷物置いて入ろう」

憩「なーなーおねえさん!」チョンチョン

杏果「はい? なんでしょうお客様」

憩「この温泉って・・・もしかして混浴ぅ?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 18:58:56.70 ID:PhJMCSfY0

京太郎(え、ま、まさか・・・? こ、混浴ってことはねーだろ・・・?)

杏果「はい、この温泉は・・・」


杏果「>>119です」


>>119コンマ以下
01〜50→男女別です
51〜00→混浴です
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 19:04:05.21 ID:/sjNPx/DO
はい
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 19:14:22.07 ID:8a5h63uw0
21男女別

杏果「男女別になっております」

憩「なーんや、つまらへんなーぁ…」

憩「ほな京太郎クンは一人で入ってな! みんな、早速女湯いこかー♪」


 ワイワイガヤガヤ マズハニモツオイテット  ア、オヘヤハコチラニナリマス  ザワザワ…


京太郎「………」ポツン

京太郎(な、なんか、ホッとしたような、残念なような…)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 19:27:29.09 ID:vkMjPQNY0

と、その時、外の温泉入口では…


杏果ママ「〜〜〜♪」テクテク

杏果ママ「いけないいけない、私ったら暖簾入れ替えるの忘れてた」テヘペロッ

杏果ママ「ここは時間によって浴室を男女入れ替えるシステムだからね…」ヨイショッ

杏果ママ「よしOK! さっき掃除し終わった時は誰も来てなかったし、中確認しなくて大丈夫よね」

杏果ママ「さ、配膳の仕事戻らないと… ああ忙し忙し♪」スタスタ


杏果ママは・・・京太郎の入っていった入口の「男湯」の暖簾を取り外し、「女湯」の暖簾をかけて去っていった…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 19:32:35.49 ID:FIreqUb+0
失礼、マチガエタw >>121訂正↓





10分後…


京太郎「…えーっと、ここが露天風呂の入り口か…」


その入り口は、男湯と女湯の暖簾が隣り合っていた…


京太郎「じゃ、俺は男湯の暖簾をくぐってと…」スイッ

京太郎「…誰もいないな。 貸切状態でのんびりできそうだな…」ヌギヌギ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 19:33:33.66 ID:FIreqUb+0

と、その時、外の温泉入口では…


杏果ママ「〜〜〜♪」テクテク

杏果ママ「いけないいけない、私ったら暖簾入れ替えるの忘れてた」テヘペロッ

杏果ママ「ここは時間によって浴室を男女入れ替えるシステムだからね…」ヨイショッ

杏果ママ「よしOK! さっき掃除し終わった時は誰も来てなかったし、中確認しなくて大丈夫よね」

杏果ママ「さ、配膳の仕事戻らないと… ああ忙し忙し♪」スタスタ


杏果ママは・・・京太郎の入っていった入口の「男湯」の暖簾を取り外し、「女湯」の暖簾をかけて去っていった…
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/28(火) 19:35:20.17 ID:FIreqUb+0
出掛けるので今日はここまでっす
また明日の19:00頃から進めていきます
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:18:16.67 ID:HnW+NujB0
安価やコンマを取るので早目に始めます
このあと19:30過ぎにまた出掛けるっす
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:19:31.46 ID:HnW+NujB0





〜露天風呂〜


京太郎「フ――・・・ あー…マジ骨身にしみるぜ… 疲れが抜けてく…」チャプン…


誰もいない貸し切り状態の稲村温泉にゆっくりと浸かる京太郎…


京太郎「夜風が冷たくて気持ちいいな… 星も綺麗だし、最高だ…!」

京太郎「王都の安宿じゃ、ぬるいシャワーしかなかったからな。 湯船に浸かんの久しぶりだぜ。 やっぱ日本人は風呂だよな!」

京太郎「・・・でも、この世界の咲は、魔王城の牢に捉えられたままなんだよな。 今もきっと一人で淋しい思いしてんのかもしんねー…」

京太郎「咲… 必ず俺が、テルさんたちと一緒に助けにいってやっからな!」グッ


夜空を見上げながら、魔王打倒・サキ姫奪還に向けて思いを新たにする京太郎…

と、そのとき、


 ガララララッ


京太郎「…ん? 誰か入ってきたか?」チラッ…
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:20:53.85 ID:6tRvjtXW0

露天風呂の少し奥の、岩にもたれて湯船に浸かっていた京太郎は、ちらっと後ろの入り口の方を振り返った。

そこには・・・


憩「お、誰もいないみたいやねーぇ」ゼンラー

憧「わ、さむっ! 早く湯船浸かりたい」ゼンラー

怜「温泉久しぶりやな」ゼンラー

桃子「みんなで裸の付き合いの始まりっすー♪」ポヨヨン

照「京太郎だけハブだけど… ま、しょうがないね」ツルペタン





京太郎「・・・・・ゑ?」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:22:28.27 ID:6tRvjtXW0

突然、露天風呂に現れた全裸美少女たち…!

入ってきたばかりの5人からは、岩陰に隠れている京太郎は見えない…


京太郎(・・・・え、な、ななな、何・・・? なんなの? あいつら間違って男湯に入ってきたのか…?)

京太郎(そ、それとも俺が間違って女風呂に入ったのか!? いや…んなわけねェ! 俺はちゃんと男湯の暖簾をくぐったぞ…!)


そう… 京太郎は、自分が入ったあとに杏果ママが暖簾を入れ替えていったことなど知らないのである…

その直後に、部屋に荷物を置いたテルたちが風呂にやってきたのだった。


桃子「それそれっすー♪」 バシャバシャ

憧「ちょ、かけないでよ! お風呂ではしゃがないで!」


京太郎(も、モモのおもちでけえええぇ…! あ、憧の奴も、細い割にけっこう出るとこ出てんな…!///)ハアハア


怜「はあ、足湯しながらの膝枕… こらぁ極楽やわ…」スリスリ

怜「竜華より細っこいけど、なかなかハリのあるええ太ももやなぁテルさん」スリスリグヘヘ…

照「くすぐったい、さすらないで…」


京太郎(あ、あっちでは照さんと怜さんが全裸で百合百合しいカラミを…!///)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:23:30.08 ID:6tRvjtXW0

桃子「憧ちゃん、見て下さいっす。 私、最近ムネがどんどん大きくなってきちゃって…」

桃子「ほら、こうやって湯船に浸かると、オッパイだけ浮くんっすよ」プカァー

憧「わ、すご…! 宥姉ほどじゃないけど… 玄くらいはありそうねモモちゃん…」

桃子「憧ちゃんも綺麗なオッパイしてるっすね! そりゃ!パイタッチっすー♪」ペタンッ

憧「きゃっ?!」バシャッ



京太郎(はうあっ!!//////)ブバァッ!
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:24:35.10 ID:6tRvjtXW0

京太郎(ううう鼻血が・・・!)ドクドク

京太郎(って… それどころじゃねえ! 不可抗力とはいえ、俺って今ノゾキしてるわけだよな…?)ハアハア

京太郎(もし… あいつらがここにいる俺を見つけたら… どうなるんだ?)

京太郎(ノゾキの変態扱いされるに決まってる…! せっかく今日活躍して得た信頼もパーだ…!)

京太郎(そ、そんなことになったら、これからの旅は・・・)ポワポワポワーン…

ーーーーーー
ーーーー
ーー

憧「…ねえねえモモちゃん、なんか、さっきから臭わない?」クンクン

桃子「そっすね、後ろから変態特有のイヤラシイ臭いがするっすね」クンクン

京太郎「………」トボトボ


京太郎「…あ、つ、次の村が見えてきましたね…」

怜「じゃかあしいしゃべんな変態が。 この包茎野郎、キモいんだわ」

京太郎「と、怜、さん…?」

照「京太郎をリーダーにしたのは私の間違いだった。 これからは私が指揮をとるから口出さないで」

京太郎「照さん…」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:27:21.98 ID:JKlKj/zM0

京太郎「ぐわあああああぁヤラレタァ! う、腕が、腕がぁ…!」

京太郎「け、憩さん… は、早くヒールを!  ヒールを…!」

憩「ふん、変態にかけるヒールなんてありませんよーぅ」

京太郎「そ…そんにゃあああぁ…?」グニャアアアァ…

ーーーーーー
ーーーー
ーー

京太郎(や…やべえやべえ! そんなことになったら俺即死だ…! やっぱり仲間あってこそのパーティだ…)ワナワナ

京太郎(とにかく絶対にあいつらに見つかるわけにはいかねえ…)

京太郎(頼む! みんなどうかそのまま… 俺に気づかずに出ていってく・・・んぉっ!?)


 バシャバシャバシャ


京太郎(! だ、誰かこっちに来た!!)


※誰が来た…?→>>132 (桃子、憧、怜、照、憩のうちの誰か)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 18:46:04.08 ID:miP6765M0
モモ
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 18:52:34.62 ID:RDgzZ5vR0

 バシャバシャバシャ


京太郎(! だ、誰かこっちに来た!!)


桃子「やっぱ広いっすねー… 奥の方はいったいどうなって… ん?」

京太郎「…………」


岩陰にいたところを、モモに見つかってしまった京太郎…

モモは、一瞬目が合ったあと、一歩後じさりして慌てて体の前をタオルで隠した。


桃子「・・・な、な・・ 京太郎?」

桃子「何してるんっすかそんなとこで… の、ノゾキっすか?」

京太郎「あ、いや、これは、その・・・!」


>>134コンマ以下
01〜33→京太郎「ふ、不可抗力だ! 俺は何も見てねえ!」
34〜66→京太郎「すまん覗いてた… 悪かった、許してくれ!」
67〜00→京太郎、野獣と化す
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 19:15:40.38 ID:Jpu8NB3DO
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 19:22:09.02 ID:eu7pP7E+0
38

京太郎「すまん覗いてた… 悪かった、許してくれ!」

桃子「え…」

京太郎「こ、ここに入ったのはわざとじゃねーんだけど… みんなが入ってきて… つ、つい、その、男の性で… の、のぞいちまった///」

桃子「……」


 ナニナニドウシタノ  ワッ、キョウタロウ?  ナンデキョウタロウガココニオンネン  ノゾキ?  ガヤガヤ…


モモと話しているうちに、他のメンバーも気づいてわらわらと京太郎の周りに集まってきた。


京太郎「す、す…すまん! の、のぞいてたのは認める…! お仕置きでもなんでも受けるから、許してくれみんな…」フカブカァ


潔く全裸のまま頭を下げる京太郎…


桃子「…いや、でも… ワザとじゃないんっすよね?」

憧「そうよね。 多分なんかの手違いでしょ?」

照「気にすることない」

怜「そんな頭下げることないで京太郎」

京太郎「へ・・・?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 19:25:47.91 ID:6LpMq45J0

憩「男女別やったけど、これで混浴になって良かったやん♪ 京太郎クン、ウチが背中流したるで、こっちおいでや!」グイッ

京太郎「へ? アッ、ちょ…! け、憩さん、ひっぱらな…い…で…///」


股間をおさえて湯船から出るのを拒む京太郎…


憩「? どーしたんや? おねーさんが背中を流したろーって言うとるんやで?」グイッ

憧「私も洗ってあげる。 京太郎、けっこういいカラダしてるわね」グイッ

桃子「みんなで今日のMVP勇者さんを洗ってあげるっすー♪」グイッ


恥ずかしげもなく全裸で京太郎を引っ張るパーティメンバー…


京太郎(な、なんだ…? どーなってんだこりゃ? 異世界だからか? この世界の貞操観念はどーなってんだよ…?///)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/29(水) 19:34:50.77 ID:eNAZ+CWW0

京太郎「い、いや…大丈夫! お、俺、体は自分で洗うから…!///」

憩「そーお? ほな、ウチと一緒にお風呂入ろか♪」ジャブッ

京太郎「うぉっ!?」


全裸ナースが京太郎の隣に座る…

憩の髪の毛からは、ふわっと、なんともいえない良い匂いがした。


京太郎(ちょ…/// ま、マジやべえって、コレは…!///)ドキドキ

憩「京太郎クン、今日はほんとにありがとなーぁ♪ 助けてくれた時、ウチちょっと惚れてまったで♪」

京太郎「…え? は、そ、そりゃ、どうも・・・///」モジモジ

憩「それにしても… 京太郎クンって、ほんまに引き締まった、ええ筋肉しとるなーぁ…!」スリスリ

京太郎「あっ! ちょ・・・!/// こ、これ以上さわら・・・! あふぅ・・・・・!///」ブクブクブク…

憩「あ、あれ? どないしたん京太郎クン…?」


鼻血を吹き出してのぼせてしまった京太郎は遂に失神… もう少しで溺れてしまうところなのだった…

ひと波乱あったものの、温泉でゆっくり骨休みしたパーティメンバーは、その日は皆ぐっすりと眠り、体力を回復させたのだった。


☆HP回復イベント(稲村温泉)

全員、>>138>>139のコンマ合計の分だけHP回復
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 20:51:31.60 ID:OHzFCV+m0
おまかせあれ!
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 20:56:18.88 ID:+snZWZNo0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 06:25:21.29 ID:B9xAw4WL0
60+88=148 

☆全員148だけHPアップ!

憩   HP1603→1751 
京太郎 HP1563→1711 
桃子  HP1163→1311 
怜   HP 873→1021 
憧   HP1063→1211 
照   HP1233→1381 


コンマあざした
また今日19:00頃から進めていきます
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:10:21.68 ID:I952rJia0





そしてそれは… 空がゆっくりと白み始めた明け方の事だった。


京太郎「……zzzzz…」グーグー

?「………」ソーッ…


他のメンバーとは別室で一人で眠っていた京太郎に、ゆっくりと近づく一つの影があったのだ…
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:11:43.00 ID:I952rJia0

?「京太郎…京太郎! ちょっと、起きて!」ユサユサ

京太郎「… ん、ん〜… 分かりましたって部長… 今、買い出し行ってきますからぁ…」ムニャムニャ

?「何寝ぼけてんのよ! ほら、起きて!」ユサユサ

京太郎「…お… うぅ…ん? な、なんだ… 憧…?」

憧「おはよう京太郎。 悪いけど、ちょっと起きて着替えてくれない?」


京太郎の枕元にいたのは、既に旅館の浴衣から巫女服に着替えた憧だった。


京太郎「あ…? なんだよこんな早く… まだ外暗いじゃねーかよ?」

憧「ちょっとね、私たち二人だけで話したいことがあるの。 来てくれる?」

京太郎「へ・・・?」

憧「あ、昨日シンドウジ村でもらった“覇者の聖剣”も持ってきてね」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:12:37.40 ID:I952rJia0

促されて着替えた京太郎は、剣を持って憧について外に出た。

憧は森の中の、少し開けた場所まで来ると京太郎の方に向き直った。


京太郎「…話ってなんだよ憧。 こんなとこ連れてきて… まさか、愛の告白か?w」

憧「悪いけど無駄話してる時間はないの。 その剣、抜いてみてくれる?」


言われるまま鞘から聖剣を抜いてみせる…

相変わらず恐ろしいほどに軽く、刀身からは黄色く輝くオーラが滲み出ている。


憧「ほんと凄いもんゲットしたわね… その武器、相当な量の魔力が込められてるわよ」

京太郎「ああ、何しろ神器らしいからな。 これ持つと体まで軽くなるんだ」

憧「ちょっと、そこら辺の木を斬ってみてくれる?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:14:01.64 ID:I952rJia0

言われるまま聖剣で木を袈裟切りにする。

太さ1mほどはある幹が一刀両断され、地響きを立てて崩れ落ちた。


京太郎「うおすっげー…! 大木がスパスパ切れるぜこれ…?」

憧「そうね… でもね、その聖剣に、京太郎自身の魔力も上乗せして斬ればもっと物凄い威力になるはずよ」

憧「その剣は、本来そういう使い方をするものなの。 京太郎も魔法を少し会得した方がいい」

京太郎「…そうなのか? でもさ、俺のMPなんて大したことないんじゃねーの?」

憧「確かに京太郎のMPは私たちに比べたら極端に低いみたいだけど…」

憧「それはあなたが魔法の使い方を知らないから」

憧「京太郎の体には、この賢者の私と同等か、それ以上のマナが流れてるのよ」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:15:09.94 ID:I952rJia0

京太郎「マナ?」

憧「…マナも知らないのね。 まーいいわ、私が魔法について簡単な講義をしてあげる」

憧「一言で“魔法”と言ってもね、いくつか種類があって…大きく分けると3つなんだけど」

憧「一つは今言ったマナ…“魔素”という魔力の元を使う方法」

憧「もう一つは私が得意な、自然界の森羅万象に宿るあらゆる精霊を召喚し、その力を借りる方法」

憧「そして最後に、マナも精霊も使わない、原理不明のいわゆる超能力… 園城寺さんの時空間を操る魔法がそれに当たるわね」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:16:28.85 ID:I952rJia0

京太郎「はー… さすが賢者、魔法についてはよく知ってるわけだな」

憧「いやいやこんくらい常識よ… で、最も一般的ですぐに使えるのが、大気中や体内にあるマナを他のものに変換する技なの」

憧「マナ、つまり魔素は、あらゆるエネルギーや質量に変換できる種みたいなものだと思ってくれればいい」

憧「使い方は、例えば・・・」スゥ… ボッ!

京太郎「うぉっ!?」


憧が手を出すと、その掌の上に小さな炎の塊が浮かんだ。


憧「これは今、大気中にあるマナを火という熱エネルギーに変換したわけ。 これくらいは体内のマナを使うまでもない」

京太郎「便利だよな。 ライターもチャッカマンもいらねーじゃん」

憧「…らいたあ? 何それ?」

京太郎「あ、いや、なんでもない」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:17:40.75 ID:I952rJia0

憧「でも、もっと高位の大きな魔法は、意識を集中して体内のマナを凝縮して利用することが必要になってくるの」

憧「私たち魔法使いはその為の作業として、呪文の詠唱や魔杖などのアイテムを利用することもあるわけ」

京太郎「…ちょっとややこしくなってきたな。 本当に俺にも出来んのか?」

憧「あなたにセンスがあれば、多分ね… ちょっと、剣を両手に構えてみてくれる?」

京太郎「こうか?」スッ

憧「そしたら、体の中が全部水だとイメージして… お腹の真ん中、丹田にマナの元があると思ってみて」

京太郎「お、おう…」

憧「そのマナの塊が、徐々にゆるゆると上に流れて… 肩を通り、両腕を伝わって、手へ…」

憧「そして剣の刀身にまでマナがすみずみまで行き渡るようにイメージする…」

京太郎「うむ…」ググ…

憧「そしたら、その行き渡ったマナを発射するつもりで一気に振り下ろす!」

京太郎「とりゃっ!」ブンッ


 ザシュッ!


京太郎「…さっきとあんまり変わんねーな」

憧「少し訓練が必要よ。 あきらめず練習してみましょ♪」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:19:25.34 ID:I952rJia0





10分後…


京太郎「行くぜ! “ドライブスラッシュ”!!」ドゴオオオォ――ンッ!!

憧「わひっ!?」=3


跳躍して地面に向かって斬撃を繰り出した京太郎… 

広場には大きな亀裂が入り、その底は見えないほどだった。


憧「す…凄いわね、地球を斬るつもり?w」

京太郎「ああ…やっと感覚をつかめてきたみてーだわ。 樹なら数十本まとめてブッ倒せるようになったし… すげえよ、魔法っておもしれーのな!」

憧「ふふw 王国を発つ時に、あなたのこと戦力として期待してないとか言ったと思うけど・・・訂正するね」

憧「これから、きっと敵はどんどん強大になっていく… 上位の神獣を召喚する魔道士や、人の心を操る邪悪な闇属性の魔法使いなんかも現れるかもしれない」

憧「その時… 勝負の鍵を握るのは京太郎、きっとあなたになってくるわ… 頑張ってよ!」

京太郎「おう! 憧、マジでありがとな!」ニコッ

憧「・・・う、うん///」


☆京太郎、戦闘レベル20アップ! 【39→59】 ※京太郎の、飛躍的に戦闘レベルがアップするイベントはこれで終了
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:20:29.95 ID:I952rJia0

憧「ところで… 京太郎、ちょっと話変わるんだけど…」

京太郎「ん、なんだ? 今度こそ愛の告白かよ」

憧「ちょーしに乗んな!/// あのね、あなたって…“この世界”の人間じゃないんじゃないの?」

京太郎「へ?」ドキッ

憧「だって、マナも知らないなんて、その年じゃ有り得ないことよ。 概念については誰でも初等部で学ぶことだもの」

京太郎「………」

憧「雰囲気もなんだか、ズレてるっていうか、違和感があるし…」

憧「京太郎って…もしかしたら“リアース”から来た人?」

京太郎「リアース?」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:21:39.05 ID:I952rJia0

京太郎「リアースって、なんだよ…? お、俺、そんなん知らねーぞ…」

憧「リ・アース… つまりもう一つの地球… 裏大地とも言うんだけど… パラレルワールドって言えば分かるかな」

京太郎(! ははあ… なるほどね、リアースって異世界のことか。 この世界にとっては、俺が元いた世界こそが異世界だもんな…)

憧「この世界にごくごくわずかにいるリアースから来たという人間… あなたって、その一人なんじゃないの?」

京太郎「・・・ま、隠す必要もねーし、正直に答えるわ」

京太郎「その通りだよ、憧。 俺は、ほんの2週間くらい前に、その、リアースの世界でトラックにひかれてさ…」

京太郎「気がついたらこっちの世界に来てたんだよね」

憧「とらっく・・・?って何?」

京太郎「あ、えっと… でっかい馬車みてーなもんだ」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:22:41.67 ID:I952rJia0

京太郎「そんで、向こうの世界とこっちの世界って、時間の流れが違うみたいでさ……」


京太郎は、元の世界の自分は今瀕死の重傷を負っていて… 怪しげな妖精(優希)に、こっちの世界で魔王を倒さなければ元の世界で生き返ることは出来ないと言われたことなどを話した…


憧「そうだったの… なるほどね、きっと神様が生き返るチャンスとして、京太郎のことこっちの世界に転移させたのね…」

憧「でも、じゃあ… 魔王を倒してサキ姫様を助け出したら、京太郎はその元いた世界に戻っちゃうの?」

京太郎「ま、もちろんそうなるだろうな。 そうなってくれねーと困る」

憧「…もし戻れなくても、このままこっちの世界で暮らすってのもアリなんじゃない?」

京太郎「いやー… そうだなw そういう選択肢もあるかもしんねーけどさ…w」

京太郎「やっぱ俺は帰るよ。 大事な仲間たちが俺のこと待ってるからさ!」

憧「・・・そう」


そのとき… 憧が、フッと淋しそうな表情を見せたのに、京太郎は気づかなかった…




152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:24:04.87 ID:I952rJia0

早朝の訓練を終えた京太郎と憧は、旅館に戻って他のメンバーと朝食を摂り… いよいよ魔王城に向けて出発しようとしていた。


憩「はあ…朝ごはんもおいしかったなーぁ♪」

怜「せやな。 ぐっすり眠れて、今日は体調ごっつええわ」

桃子「私、朝風呂にも入ってきちゃったっす。 温泉最高だったっす!」

照「本当にゆっくり休めて、体力回復できたよね… 稲村さん、ありがとう」

杏果「いえ、おかまいもしないで…」

杏果ママ「また良かったら来て下さいね♪」


 デハ、マオウジョウニムカッテシュッパツッスー!  エイエイオー!!  ガヤガヤキャッキャ…♪


ところが、そこへ…


?「た、大変だぁ! 杏果!!」ドタドタッ!

杏果「え?」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:25:05.58 ID:I952rJia0

見送りの場に突然駆けこんできたのは、碧色の瞳に、肩の上でうねった金髪が特徴的な少女であった…


石飛閑無(中一)「大変だ杏果… や、やっべえよ、マジで…!」ゼーハーゼーハー

杏果「ど、どうしたの閑無…? とりあえず落ち着いて…」

閑無「こ、これが落ち着いてられっかってんだ…! い、今さっき、慕たちが・・・!」

閑無「“邪淫の王”にさらわれちまったんだよっ!」


一同「「「「「「邪淫の王???」」」」」」

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/30(木) 19:25:56.61 ID:I952rJia0
今日はこれだけです
また明日の19:00頃から進めていきます
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:08:23.12 ID:pNu47kCw0

稲村旅館を出立しようとしていたパーティメンバーの元に、突然現れた石飛閑無(中一)…!


閑無「い、今さっき、慕たちが・・・!」

閑無「“邪淫の王”にさらわれちまったんだよっ!」


一同「「「「「「邪淫の王???」」」」」」


ジャインノオウなる聞きなれぬ言葉に、思わず復唱するパーティ一同…


杏果「ほ、ほんとに!? 閑無…!」

閑無「ああ… この目で慕とはやりと悠彗の3人がさらわれてくとこをはっきり見たんだ…!」

杏果「ウソでしょ…? ど、どうしよう…?」ワナワナ

閑無「何か、武器をそろえて… 玲奈や陽葵や、曖奈さんたちも呼んで、みんなで助けに行くんだよ!」

杏果「で、でも、相手はあの邪淫の王でしょ…? 助けに行っても、逆にみんなつかまっちゃうんじゃ…」

閑無「だからってほっとくワケにいかねーだろ?! 杏果、とりあえずお前は急いで武器をそろえてくれ!」

照「あのー…」

閑無「ん?」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:09:46.11 ID:pNu47kCw0

照「そのジャインノオウっていうのは、一体なんなの」

閑無「ん? なんだこの∠は… 誰だおめー?」

杏果「か、閑無! 昨日うちに泊まってくれたお客さんたちだよ…! 失礼なこと言わないで」

杏果「邪淫の王とは・・・人の生気を糧に生きる淫魔サキュバスの帝王のことです。 一ヶ月ほど前に、近くの山に自分の居城を建てて、この村に出没するようになってしまって…」

杏果「かわいい女の人たちを見繕ってはさらっていってしまうんです。 今までは、私たちくらいの子どもは狙われなかったんですけど…」

怜「? サキュバスって男を襲う魔物やなかったっけ」

杏果「そのサキュバスはガチレズなんです。 男には見向きもしません」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:11:48.47 ID:pNu47kCw0

杏果「今までさらわれた女の人たちは、皆一週間くらい監禁されて凌辱の限りを尽くされて…」

杏果「返される頃には、みんなアヘアへとしか言えない廃人になっていました… このままでは…私の大事な友達たちも…!」ウウ…

照「そういうことなら…私たちが助けにいってあげるよ」

憧「そーね。 ちょうどいいじゃん、一宿の恩返しってやつ?」

桃子「私たちに任せるっす!」

杏果「ほ、本当ですか…? 本当に助けてくれるんですか?」

閑無「きょ、杏果、待てよ、大丈夫なのか? こんな連中に任せてよぉ…」

憩「ウチらはこう見えても、大魔王を倒しに行く途中の超精鋭部隊なんですよーぅ♪ サキュバスくらいちょちょいのちょーいやで! ね、勇者サン?」

京太郎「え? あ、はい、まあ……」


京太郎は… ガチレズのサキュバスという言葉に嫌な予感を感じつつも、さらわれた慕たちを救いに行くことにしたのだった…
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:13:51.70 ID:pNu47kCw0

杏果「皆さん、では、どうかお願いします… でも、決して油断はしないで下さい」

杏果「邪淫の王は、サキュバスとはいえその魔力は尋常ではないそうです。 人の心を操る禁忌の魔術も使うらしくて…」

憧「人の心を操る…? 闇属性の魔法を使うのかしら。 それは確かに油断ならないね…」

憩「ほな出発しよか!」





山を一つ越え、件の邪淫城へとやって来た一同…


邪淫城「…………」ズモモモモモモオオオオォ……


京太郎「うわ… なんか、随分おどろおどろしい雰囲気の城だな…」

憧「城攻めは、事前に敵の情報が欲しいわね。 人質も取られてるし…」

桃子「そういうことなら、この私にお任せっすよ!」

桃子「まずは私が潜入して中を調査してくるっす」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:15:24.91 ID:pNu47kCw0

まずは斥候・モモが一人で城に潜入… 30分ほどで中を調べて戻ってきた。


桃子「やばいっすやばいっす、ガチでやばいっす!」=3

憩「モモちゃんおかえりーぃ…って、どうしたん?」

桃子「城の奥の大広間みたいなとこに、イヤラシイSM器具みたいのがいっぱいあって…」

桃子「杏果ちゃんの友達っぽい子が3人、ハリツケにされてたっす!」

照「はりつけ…?」

桃子「それも、すごいマニアックな格好… 黒い髪の子はスク水、茶色い髪の子はアイドルみたいな衣装…、紅い髪の子はメイド服を着せられてて…」

桃子「私が見た時は、その邪淫の王らしきサキュバスがスク水の子のワキをぺろぺろ舐めてたっす///」

京太郎「わ、ワキだとぉ…?///」

憧「早速お楽しみってわけ…? でも捕まってるのってまだ子どもでしょ? 風上にも置けないレズね…」

怜「あかんでそれは… そんなん放置しとったら、このスレにアグネスが来てまうで。 はよ助けに行かな!」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:16:39.00 ID:eMSKvAmO0

憧「アグネスが来るのはまずいわね。 じゃあみんな…潜入するわよ!」ザッ


モモの案内で邪淫城の奥… 広間へと潜入した6人…

そこでは…!


久『はあはあ… たまんないわぁ…!/// これくらい若い子っていうのも、たまにはイイもんね…///』ペロペロ

白築慕(中一)「い、いやだよぉ…!/// も、もう、やめて…!///」クネクネ


おさげの髪型の魔族の女が、まだスク水慕のつるつるのワキを舐めていた。


京太郎「うっへ…! や、やっぱ部長…!?」


そう、案の定と言うべきか… 邪淫の王、サキュバスの帝王の正体はやはり竹井久なのだった…
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:18:10.10 ID:eMSKvAmO0

しかし、その久は普通の久ではなかった。

頭には魔族特有の二本の角が生え、背中には漆黒の翼… そして尻からは悪魔の尻尾…!

さらにその目は、白目の部分が黄色く、瞳は円形ではなく縦に長い形… つまり猫の目にそっくりだった。

そして、慕のワキを舐めているその舌も、異様に長くて先が二つに割れている、まるで蛇のような舌なのだった…

そんな異形の女が、自らもSM女王のような際どい恰好で… X型の両手両足を拘束する器具に縛りつけられた3人の少女たちを辱めているのだった…


本藤悠彗(中一)「く…! この変態魔族ぅ! それ以上慕をいじめないでよぉっ! ヤルなら私をヤレ!」

久『ふふ、気の強いコね♪ 大丈夫、あなたも後でじっくり可愛がってあげるから…w』グフォフォ…

瑞原はやり(中一)「もう帰して下さい… 私たち、何も悪いことしてないのに…!」ハヤヤ…

久『ちゃんと帰してあげるから安心しなさいって♪ あなたのその膨らみかけの綺麗なおもちを、思う存分楽しんだあとにね…w』マジキチスマイル


京太郎「や、やめろぉ部長! 何やってるんですか!?」


久『・・・ん?』
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:19:04.98 ID:eMSKvAmO0

京太郎「み、見損ないましたよ…! いくらガチレズだからって… 無理矢理女の子を手ゴメにするなんて…!」

久『はあ?ぶちょう…? 何言ってんのよあんた、誰?』

京太郎(ちっ、そうだった… この世界の人たちはみんな、俺のことは知らねーんだよな…)


照「無理矢理欲望を満たそうとするクズなど・・・真のレズじゃない」ズイッ


一歩踏み出した照の目が紫色に光り、その髪がザワザワと浮き上がり始めた。


照「レズは清く正しくあらねばいけないのだ…! レズ神の名の元に、お前など粛清してやる!!」カッ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:20:19.54 ID:eMSKvAmO0

久『何よあんたたち… ヤブヘビねぇ。 まさかこの子たちを助けにきたの?』

久『私、見ての通り今お楽しみの最中なんだから、あとにしてくれないかしら』

久『あ、それともあなたたちも一緒に混ざっちゃう?w 私のこの指で気持ちよーくさせてあげるわよ?』ズボッ!

はやり「はやっ!?」=3


久が、天使はやりのアイドル衣装のスカートの中に手を突っ込んだ。


久『あらぁ… あなたもう濡れてるんじゃないの? お友達が責められてるの見て興奮しちゃった?w』クチュクチュ

はやり「や、やだ、よおぉ…!///」グスングスン…

久『はあぁ、その表情、たまんないわ…! もっと泣いていいのよ…!///』ペロォー…


 ひゅんっ スパァッ!


久『…え?』
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:21:41.69 ID:eMSKvAmO0

久の顔色が変わった。

憩の投げたメスが、その頬を大きく切り裂いたのだった。


憩「けったくそ悪いやっちゃなーぁ… ウチも久しぶりにおつむに来たで…」ゴゴゴォ…

憩「今のはわざと外したんや。 命が惜しければ… 今すぐその子たち解放したり!」


久『・・・イキがいいわねぇ。 何よ、私もしかしてナメられてる?w』スゥッ

憩「え!?」


驚愕…! なんと、久が頬をするりと撫でただけで、そのぱっくりと開いていた切り傷は消えてしまったのだ…!


桃子「あ、あれは…! “超回復”っすか…?」

憧「サキュバスのくせに… 魔力は完全に上位級みたいね。 これは強敵よ…!」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:24:50.48 ID:KqxnWCmx0

いざ戦闘開始とばかりに、身構えるパーティメンバー…


久『本気で私とやろうっていうの? まあ、遊んであげてもいいんだけど…』

久『あなたたちの相手をするのはコレよ。 まこ、いらっしゃい!』パチンッ!


 “ズモモモモオオオォ・・・”


京太郎「!? げえっ? なあぁっ!?」


まこ『… モットデバンフヤサンカイィ…!』ヌウウゥ…
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:26:01.50 ID:KqxnWCmx0

久が指を鳴らすと、後ろの扉から異形なる怪人が姿を現した。

それは、メガネをかけて頭は緑色のワカメで覆われており、確かに染谷まこの面影を残してはいるのだが…

身長は優に3mを超え、全身の肌も薄緑色… まこというよりはもはやワカメ魔人といった見た目だったのだ。


京太郎「な、なぁ…! そ、染谷先輩…? 染谷先輩なんですか?」

まこ『… ナンジャオノレハァ…』ズモモォ…


久『あら、なに、あなたまこのこと知ってるの?』

京太郎「・・・ぶちょ・・じゃない、貴様ァ…! 染谷先輩に何をしたんだ?」

久『ふふ…w まこは私の忠実な部下だったんだけどね…』

久『このお楽しみをするようになってから、まこったら、生意気にも私のこといさめようとしてさぁ…w』

久『もうめんどくさいから、精神も体もイジッて改造しちゃったの♪ どう?なかなかアバンギャルドなオモチャでしょ?w』

京太郎「なんだと・・・!?」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/31(金) 19:27:58.17 ID:KqxnWCmx0

京太郎は… 元の世界にいた時のまこのことを思い出していた。

部活で雑用をかいがいしくこなす京太郎に、一番声をかけてねぎらってくれたのはまこだった。

そして、なかなか麻雀の実力がつかない京太郎を気遣い、さりげなくアドバイスやフォローをしてくれるのも、いつもまこだった。


京太郎(あんな…まさに聖人みたいな染谷先輩に、なんてことを…!)ギラァ…!

京太郎「部長… 身内だから、本気で闘えるか不安だったんですけど…」

京太郎「こうなってはもう、俺も容赦しませんから…! 俺は・・・あなたを斬る!!」バッ!


神器・覇者の聖剣を振りかぶる勇者京太郎…!


久『笑える冗談ね!w かかってきなさいよ青二才が!!w』


☆バトルイベント発生!

<バトル第三戦 対戦相手『久(邪淫の王)&まこ(ワカメ魔人)』 HP【800】 戦闘レベル【75】>

・コンマ以下数 ()内は現時点の各戦闘レベル
01〜16→憩   (33)
17〜32→桃子  (39)
33〜48→怜   (43)
49〜64→憧   (48)
65〜80→京太郎 (59)
81〜96→照   (60)
97〜00→6人全員


※また出掛けてしまうので、前と同じように今から約12時間後の朝7:30までコンマレスを受け付けます。 

連投は不可です、お一人一回のレスでお願いします。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 19:54:29.44 ID:UzZTzPYDO
慈悲は無いくたばれヒッサ
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 20:08:38.46 ID:tmfvW4s20
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 21:51:30.92 ID:s/UtlkoDO
ヒッサをカタカタさせればいいんか?
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 22:49:16.71 ID:TaGgHbJk0
別に倒してしまっても構わんのだろう
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 23:01:23.04 ID:lZEJKkJm0
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 00:57:11.43 ID:5M/kdwId0
ほい
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 02:52:09.83 ID:+d2iJ9lDO
にゃ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 07:40:37.51 ID:hTYrJSeB0

・バトル第三戦(VS久&まこ)、一回目攻撃(44怜 46怜 92照 71京太郎 04憩 43怜 83照)

憩   1×33=33
京太郎 1×59=59
怜   3×43=129
照   2×60=120

総攻撃力 341 

敵の残存HP 800−341=459

>>167が17で桃子、コンマ最終レスが83で照なので、桃子と照が攻撃を受ける。桃子はまだステルスが有効なため、照のみダメージ。


※また今日の19:00頃から進めていきます。 
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:09:00.07 ID:QzInV3Rc0
第一回目攻撃>>175

京太郎「こうなってはもう、俺も容赦しませんから…! 俺は・・・あなたを斬る!!」バッ!


久に向かって神器・覇者の聖剣を振りかぶる勇者京太郎…!


久『笑える冗談ね!w かかってきなさいよ青二才が!!w』

京太郎『言ってろっ! くらえっ! ドライブスラ・・・!!』ググ…


京太郎が、憧との特訓で得たばかりの超威力の斬撃を放とうとした、その時だった…!


まこ『ワカメ・クリムゾン!!』ピカァッ!


京太郎「あいっ!?」=3
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:10:00.15 ID:QzInV3Rc0

一体何が起こったのか…

京太郎は一瞬、全く理解できずに唖然とした。

ワカメ魔人まこのメガネがピカリと光ったその直後、京太郎は、剣を“既に振り下ろしてしまっていた”のだった…


京太郎「・・・???」

久『ふふw 何が起こったのか分かんないでしょ?w』ニヤニヤ


もちろん斬撃は発生せず、久はピンピンしている…


久『これがまこの能力、“ワカメ・クリムゾン”…!』

久『発動されると、まるで対局がキンクリされるみたいに、時間を消し飛ばすことが出来るのよ…』

京太郎「は…?」

久『つまりね、あなたが“攻撃をした瞬間だけ消し飛ばされて無かったことにされた”のよ』

久『まこがこの能力を使う限り… 私にはこの世界のどんな攻撃も通じないのよ!w』
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:11:24.77 ID:QzInV3Rc0

京太郎「じ、時間を消し飛ばす…? そんなバカな! おらぁ今度こそ! ドライブスラッ」

まこ『ワカメ・クリムゾン!!』ピカァッ!

京太郎「うっ!?」ガクッ


もう一度攻撃しようと剣を振りかぶった京太郎だったが… ダメ…!

振り上げた瞬間には、何故かもういつの間にか振り下ろしてしまっているのである… これでは、せっかくの超斬撃も全く意味を成さない…!


久『無駄無駄ww 何度やっても同じよw』

京太郎(っく…! じゃ、じゃあ、先に染谷先輩を倒せばいいのか? でも、あんな姿とはいえ染谷先輩はなるべく攻撃したくねぇ…!)ギリッ…!


ジレンマに立たされる京太郎…

が、その時だった。


怜「ほぉん… あのワカメは時間操作の魔法が使えるんかいな」ユラァ…

久『そうよ、だからまこがいる限り私は絶対無敵…!w』

怜「ふん、そうとは限らへんで?」

久『?』

怜「残念やったなぁw このパーティにうちがいたんがお前の敗因やわw」スウゥッ…!

怜「マジックタイムオペレーション、その2・・・ “再生(プレイバック)”!!」ブワァッ!

久『い゛っ!?』
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:13:07.84 ID:QzInV3Rc0

怜が魔杖をかざし、その額にまるで三つ目の目のような緑色の光が現れた、その瞬間!


京太郎×2「ドライブスラッシュ!!」「ドライブスラッシュ!!」ゴオオォッ!!

久『きゃあっ!?』=3


なんと…! 突如京太郎が“二人”現れ、久に向かって斬撃を放ったのだ!


 ズドオオオオォンッ!  ゴオオオオオォォンッ!!


久『ひ・・・!?』


二人の京太郎が放った超斬撃は、広間の床に大きな亀裂を作り…


久『っく! このぉ…!』ググ…


なんとか躱そうとした久だったが、間に合わず、その漆黒の両翼が二つとも吹っ飛ばされていた。【-59・-129】
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:15:02.52 ID:QzInV3Rc0

京太郎「と、怜、さん…? 今のは、一体…?」


京太郎本人すらワケが分からず怜に尋ねる…


怜「ふふ、なんもおかしなことやないでw あのワカメが消し飛ばした、“京太郎が攻撃した瞬間”を…」

怜「うちが“呼び戻して再生”しただけやで」

京太郎「じ、時間を呼び戻して再生する…??」


ワカメ・クリムゾン、破れたり…! 

時空属性専門魔道士園城寺怜、その本領を発揮である…!
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:15:45.56 ID:QzInV3Rc0

久『く…! な、なによ! このくらい、私には“超回復”があるんだから、すぐ再生できるのよ…!』グググ・・・バサアァッ!


久が少し力を込めると、すぐに背中からニョキニョキと翼が生え始め、アッという間に元通りになってしまった。


憩「いや、“超回復”にはかなり魔力を必要とする… 今のはけっこうダメージがあったはずやで」

久『……』

憩「テルさん、連携してくで! うちがあのワカメを攻撃するで、それと同時にあのサキュバスを叩きのめしてや」

照「承知!」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:17:18.13 ID:QzInV3Rc0

憩「さああぁっ! ワカメちゃん、ちょっと痛い目見てもらうでぇ!」ヒュンヒュンヒュンッ!

まこ『グオッ!?  ナニスンジャオノレェ…』【-33】

憩「今やでテルさん!」


憩の放ったメスが数本、魔人まこの腕に刺さる… そして!


照「レズ神の名の下に貴様に裁きを…!」ググ…

照「くらえっ! ターボ・コークスクリュ――ッ!!」ゴオオオォッ!

久『!』


巨人サイクロプスの巨拳を跳ね返したあのテルの豪拳が、猛烈な竜巻を伴って久を襲う!


久『ふん! ナメるな! “アブソリュート・シャド―”ッ!!』ブワァッ!

照「! 何?」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:18:07.80 ID:QzInV3Rc0

照の放ったその衝撃波は、久が召喚した黒い穴のようなモノへと吸い込まれてしまっていた…


憧(! 今のは異次元召喚…? 完全に上位魔族級の技じゃない…!)


久『ふん、別にまこのフォローなんかなくったって構わないのよ私は…』

久『全員、私に刃向かったこと後悔させてあげるわ…!』ニタアアァ…

照「…調子にのるな。 今のはまだ小手調べだ」グイッ…

久『? 何よ、物理攻撃なんか何度やっても私には効か・・・ん?』


照「………」グググ・・・コオオオオオオオオォォォォ・・・!!


久(右拳に魔力を集中させてる…? でも、私のアブソリュートシャドーを破ることなんて出来るわけ…)


照「古代の伝説の神獣よ…! 我が右手に宿れ…!!」ピカアアァ−−ッ!!…


構えた照の右手が光り始め・・・遂に、その、超大技は放たれた。


照「喰らえっ! 必殺・・・・・」


照「“ ド ラ ゴ ン コ ー ク ス ク リ ュ ー ”!!!」ブワアァッ!!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:19:05.35 ID:QzInV3Rc0

 ズオオオオオオオオオオォォォ―――――ッッ!!! 


京太郎「うおっ!?」
桃子「ひゃっ!?」
怜「げえっ!?」
憩「ふわぁっ!?」
憧「…!!」


その技に他のパーティメンバーも目を見張った。

なんと、照の右手は巨大な紅い“竜の手”となり、それが猛烈に回転しながら久に向かって飛んでいったのだ…!


久『くぅ…? ア、アブソリュートシャドー!!』バッ!


慌てて再び闇へと繋がるゲートを開いて防御する久… しかし!


久『!? きゃあああぁっ!??』ザシュッ!
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:20:02.55 ID:QzInV3Rc0

その竜の手は、黒い異次元ゲートを通過し、その爪で久の肩のあたりを切り裂いていた… 【-120】


久『いっつぅ…!』

照「ふふ…w、知らないのか? 古代の“始原の竜”は、次元を超越することが出来たんだ…」

照「私は、その古代竜の腕を召喚することが出来る。 私には貴様のその技は通用しない!」ドヤッ

久『つっ、このぉ…! 痛いじゃないのアンタァッ!!』ギンッ!

照「!? ん・・・? あ、あれ・・・??」ガクゥ…


大技が決まり、ドヤる照だったが… 久が一睨みすると、まるで力が抜けたように、その場にへたり込んでしまった。


照「?? き、きさぁ…まぁ…? いっ たい… な、なに…を……?」パタリ…


そのまま、照の意識は… 奈落の底へ落ちるように、闇の中へと飲まれていったのだった……
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:21:18.98 ID:QzInV3Rc0
ーーーーーー
ーーーー
ーー


照「………」

照「… ん…?」パチッ

照「…あ、あれ…? ここは…?」ムクリ…


照が目を覚ました場所は… 辺り一面灰色で… 何も無い砂漠のような場所だった。


照「…あれ、おかしいな…? 私さっきまでサキュバスと闘ってたはずじゃ…」キョロキョロ…

照「一体何が起こって・・・んっ!?」


咲「………」ニコニコ


照「さ、サキ? サキなの?!」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:22:57.45 ID:QzInV3Rc0

急いで駆け寄る照… その少女は、紛れもなくテルの妹、王国の第二王女サキ・ミヤナーガだった…


照「さ、サキ…! ど、どうしてここに…? 魔王城に捕えられてたんじゃ…」

咲「うん、そうだったんだけど… 私、隙をみて一人で逃げてきたんだ…」

照「そ…そうだったんだ…! さ、サキ…よく無事で…!」ギュッ…!

咲「おねーちゃん…///」ギュ…


久しぶりの再会を果たし、固く抱き締め合う姉妹…


照「良かった…! ケガは無いね咲?」

咲「うん、大丈夫、元気だよ…!」ニコッ

照「あああ本当に良かった、サキ…! 私、サキに何かあったらって、もう心配で心配で…!」

咲「うん、私も捕まってる間、おねえちゃんに会いたくて仕方なかった…!」

照「サキ・・・!」ギュウゥ…!




 ざくっ



照「・・・・・え?」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:24:14.36 ID:QzInV3Rc0

突然、新鮮なレモンでも切るような音がした。

そして、直後、テルの腹部がカアーッと熱くなる…!


照「・・・さ、さ・・・き・・・?」

咲「ふふ…w お姉ちゃんって、ほんとに間抜けだよねぇ…w」ニタアアアアアァァ…!


悪魔のように嗤うサキ。 その右手にはテルの血で赤く濡れたナイフが握られていた。


照「・・・ど、どうし・・・て・・・? サ・・・キ・・・??」グラァ…

咲「どうして…? 何言ってんの、私が本当にお姉ちゃんのこと愛してるとでも思ってたの?w」

照「・・・・・」

咲「いつもいつも私のパンツ盗んだり、使った食器を舐めてたり、お風呂の残り湯飲んでたり、気持ち悪いことばっかりしてさぁ…」

咲「ほんとウザいんだよ。 ずっと殺したいって思ってた」

照「・・・う、ウソ・・・ ウソでしょ・・・サキ・・・?」グラッ、ドオォ…


失血で力の抜けた照は、サキにしがみつきながら地面に倒れ伏した…
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/09/01(土) 19:25:27.63 ID:QzInV3Rc0

咲「はなせよ。 きたねえ手でさわんじゃねえっ!」ゲシッ!

照「う…!」

咲「ふふ…w こうしてお姉ちゃんを殺しちゃえば、次期国王は私…!」ニタアアァァ

照「そんな… サ、サキ…?」

咲「タ・コース王国はちゃんと私が治めていくからさ… お姉ちゃんは安心して、ここで死んでいいからね?w」

照「サ・・・ キ・・・・!」ガクゥ…


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