星空みゆき「とうおるるるる……るんるん♪」

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1 : ◆S0pw.EDnyA [sage saga]:2018/11/06(火) 20:14:28.45 ID:VEr1Z/jKO
【警告】
これより先は、読んではいけない

※プリキュアxジョジョ

※キャラ崩壊注意

※狂気5割増し

※髪を下ろしたみゆきちゃんとボスって似てね?(錯乱)


読者は殺された
成長した??に殺された


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1541502868
2 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:24:27.25 ID:VEr1Z/jKO

るるるるるる……
るるるるる……ガチャ

やあ、私のかわいいみゆき。元気かな?

突然の電話でびっくりしただろうが、おまえの急な転校に関して少しな……

ああ、ああ、そんなに謝ることはない……何も『怒っている』わけじゃあないんだ……素直に『おめでとう』とだけ言っておこう

ただ、これだけは『理解』してほしい……

私の『幸福』……『永遠の絶頂』を守るために、私の『秘密』は決して知られてはならないということを……わかるな私の言ってることが

『秘密を守る』ためにおまえが何を努力するべきなのか……そして万が一でも『秘密を知ろうと』するものが現れたら……

……ああ、そうか、いいこだみゆき。おまえは本当に『信頼』できる……褒美におまえの『幸福』のためになるアドバイスを授けよう

3 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:25:18.87 ID:VEr1Z/jKO
……
…………
………………

……どんな人間だろうと……一生のうちには
「浮き沈み」があるものだ 

『成功したり』『失敗したり』……

だが……未来という目の前に………
ポッカリ開いた「落とし穴」を見つけ!

それに落ちる事がなければ人生は決して『沈む』事がない『絶頂』のままでいられる

……そうじゃあないか? え?

みゆき「うん、そうだねボス! ボスの言う通りだよ」

4 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:26:11.24 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「落とし穴に落ちるってわかっていれば、落ちずにケガをしなくてウルトラハッピー」ハッピー

みゆき「……うん、うん、そうだね! やっぱり幸福が一番だよ」ハッピー

みゆき「わたし、がんばる! ボスのハッピーはわたしが守ってみせるよ! ……うん、それじゃ、またね!」

みゆき「ガチャ。……ふう、ありがとう! 電話を貸してくれて」

キャンディ「や、やっと放してくれたクル……」

5 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:26:56.78 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「ごめんね、近くにいい電話がなかったから、あなたから借りちゃった。あなたの電話、モフッとしててとっても気持ちよかったよ」

キャンディ「キャンディは電話じゃないクル! これでもれっきとした妖精クル」

みゆき「……妖精さん?」

キャンディ「そうクル。キャンディは絵本の国、メルヘンランドの妖精クル!」

みゆき「……わぁ〜! ホンモノの妖精さん!? わたしはじめて見たよ!」

キャンディ「キャンディも人間さんと話すのははじめてクル」

みゆき「これってもしかして、絵本が好きなわたしにやってきた素敵な出会い?」ハッピー!

みゆき「今度ボスから電話があったら真っ先に教えてあげよっと!」ハッピー!!

キャンディ「あ、こうしちゃいられないクル!早くいかないと……」ピューン

6 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:28:09.54 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「ねえねえキャンディちゃん、わたしとおともだちに……ってあれ?」

みゆき「いないや。……夢だったのかなあ? はっぷっぷー……」アンハッピー

みゆき「あれ、これって……? 絵本? もしかして、さっきの子の……」スッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「……やっぱり、夢じゃなかったんだ! わーい!」ハッピー


キィーン コォーン カァーン コォーン


みゆき「あっ……いけない! 学校に遅刻しちゃう〜!」タタタ


7 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:30:38.02 ID:VEr1Z/jKO


みゆき「(なんだろう、これからとびきり)」

『ハッピー』なことが……『始まる』気がする……

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

8 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 20:33:59.98 ID:VEr1Z/jKO



【Di Molto Felice】……イタリア語で『ウルトラハッピー』を意味する


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 21:04:13.75 ID:7caGSqUk0
面白そう
期待
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 21:05:42.88 ID:AO9SgXjM0
ジョジョ5部アニメ化したからなぁ…僕は>>1のSSに期待を表するッ!
11 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:30:41.71 ID:VEr1Z/jKO
わたし、星空みゆき! 絵本大好き中学二年生。
今日は転向初日なんだけど、いきなり遅刻で大ピンチ。

でも、空はとってもいい天気だし、私は元気だし、ウルトラハッピーな事が起こるかも〜!

先生「では、転校生を紹介します。自己紹介してください」

みゆき「はっはいっ!」ビクゥーン

みゆき「(うわあ緊張してきた。自己紹介! あんなに練習したんだからだいじょうぶ……がんばれわたし……うう、やっぱむり!)」ガタガタ

あかね「まだァ〜?」

みゆき「」ビクゥーン

あかね「自己紹介〜!」ブンブン

みゆき「……」

12 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:35:47.01 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「(そ……そうだ、まずはあいさつだ……落ち着かなくっちゃ……心を平静にして考えるんだ……2……3……5……)」

みゆき「(落ち着くんだ……素数を数えて落ち着くんだ……7……11、13……)」

みゆき「(素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……わたしに勇気を与えてくれる……17……)」

みゆき「じゅうきゅう!!」くわっ

あかね「へ? なんなん?」

みゆき「え……えっとォー、わたし、星空みゆきです!えっと、わたしちょちょ……とにかくよろしくおねがいします!」ペコォーーーーッ

あかね「……それで終わり? あかん、オチないやん!」ガタ

みゆき「」ビクゥーン

13 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:37:02.90 ID:VEr1Z/jKO

あかね「うちが代わりに自己紹介したる! そやな〜……」ジロジロ

みゆき「え、えぇ〜?」

あかね「見た感じおっちょこちょいでスットロそうやけど芯はしっかりしとる。ほんで〜星を見るのが大好きな……」

みゆき「……!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「(この人、わたしのことを知っているような口振りをッッ! わたしのことを調べている……?)」

みゆき「(まさか……『秘密』を探っているんじゃあないよね)」ゴクリ

ナマエハソヤナー
ホシゾラ ミタロウ

ワハハハハハ……

みゆき「(秘密に近づく者は誰であろうと『……』しなければならないッ!)」

14 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:38:16.31 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「(だけどこの人がそうだとは言い切れない……うぅ、どうしよう……)」

ホシゾラサンコマッテルデショ
ソウデスヨ,ソレニアイサツハジブンデシナイト

みゆき「(どうしよう……どうしよう……どうしッッ!?)」ビクゥーン

みゆき「とぅるるるるるるるるるる!!」

全員「!?」

みゆき「とぅるるるるるるるるるる……るるるるるるるる……!」

あかね「な、なに? 自分いきなりどうしたん?」

みゆき「た、たいへん! ボスから電話がとぅるるるるるるるるるる……こんな時にとぅるるるるるるるるるる……」

あかね「電話って」

15 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:39:15.53 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「聞こえないの!? 近くで鳴ってるじゃない! えーと電話、電話……」キョロキョロ

みゆき「ッッ! あったッッ!! あったよォ〜!」ズサァー

先生「それって……」

あかね「黒板消しやん……」

バフバフッ モクモク……

なお「迷わず顔に当てた」

みゆき「はイィ〜もしもし……はい、みゆきです」

みゆき「ボスゥ〜……学校で電話かけてきちゃダメだよォ〜。学校には電話持ち込んじゃだめなんだよ?」

やよい「話してる……」

16 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:41:07.63 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「えっ、落ち着けってえっえっ、でも、ボスの正体がバレちゃうかも……え、わたしのかんちがい? ……なーんだそっか〜!」

みゆき「ボス! どこかから見ていてくれたんだね。ほんとうにありがとう!」

みゆき「そしてごめんなさい。ボスに迷惑かけちゃって……え? 気にしてないの? やったあ!」ペコペコォ〜!

れいか「……」

みゆき「それじゃあまた後でね! ガチャ」バフッ

みゆき「先生ありがとうございます。ここの備えつきの電話、軽くて使いやすいですね」

先生「……」

みゆき「どうかしましたか?」キョトン

あかね「(あかん、どこから突っ込んでええんかわからん)」

17 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 21:59:33.54 ID:VEr1Z/jKO

全員「……」

みゆき「たいへんお騒がせしましたッ! もうだいじょうぶです! ……ごほんごほん」

みゆき「改めまして、星空みゆきです。私は絵本が大好きで小さい頃から沢山呼んでいます」

みゆき「絵本のお話って必ずハッピーエンドになるのが素敵だな〜って思ってて私も毎日そんなハッピーを探しています」

あかね「……はっ!」

あかね「(あかんあかん! さっきのはボケや! フリや! ここでつっこまな何時つっこむねん!)」

18 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 22:00:15.09 ID:VEr1Z/jKO

あかね「ハ……ハッピーってどんななん?」

あかね「(とりあえず流れを戻さへんと!)」

みゆき「永遠の絶頂です」キッパリィイーン

あかね「!?」※まさかのカウンター

れいか「絶頂……」ポッ

みゆき「うまくは説明できませんが……『人間が生きる理由』って、幸福の絶頂に立つことなんじゃあないかって思うんです……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

19 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 22:02:51.92 ID:VEr1Z/jKO
あかね「(なんやこのプレッシャー)」

なお「(普通じゃない)」

やよい「(こわい)」

みゆき「わたしも……『人生』の行く先でそんな幸福の絶頂に辿り着きたいなァ〜。手にいれたいなああああああ。幸せになりたいなああああああ」

みゆき「……って思うんですゥ〜」

あかね「……なんや、ようわからんけど」

れいか「でも、なんだかわかる気がします」

れいか「(この人も己の進むべく道を探して……)」

みゆき「そんなわけでよろしくお願いします」ペコォーーーーッ

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/06(火) 22:18:22.64 ID:AO9SgXjM0
これはウルトラハッピー(薬物)キメてますわ…
21 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:12:07.68 ID:VEr1Z/jKO

なお「なんかいい話で終わろうとしてるけど」

やよい「チョークの粉で真っ白だよ〜……」

みゆき「えへへ」ニッコォオオオオリ

先生「そ、それじゃ、星空さんの席は……」

先生「日野さんの隣がちょうど空いてるわね」

あかね「ほへ?」

あかね「う、うちのとなりですか!? この電波ちゃんがァアーーーー!?」ガビン

みゆき「えへへ、よろしくね日野さん♪」ハッピー

あかね「……あ、あははー。こっちこそヨロシクゥ〜……」

22 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:13:19.44 ID:VEr1Z/jKO

-ホームルーム-


エー,ポスターノシメキリガチカイノデー

みゆき「(ハァ〜緊張したなァ〜。ボスが電話してくれなかったらどうなってたか)」グッタリ

クルゥウウウ……

みゆき「クルゥウ〜?」ムクゥリィ

みゆき「!」

みゆき「キャンディイーーーーッッ!?」ガタッ

あかね「こ、今度はなんやー!?」ビクゥーン

みゆき「キャンディだよホラァアーーー!! あそこだよォおーーーーッッ!!」

あかね「キャンディって……」

みゆき「妖精さんだよ〜♪」キラリーン

あかね「……」

23 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:14:02.07 ID:VEr1Z/jKO

あかね「グレート。このこやっぱ頭の中がグレートにヤバいねん」

あかね「見えたらあかんモンまで見えとるんや……若いのに難儀やなあぁ〜……」ホロリ

みゆき「もう! ほんとにいたんだよ?」はっぷっぷー

先生「星空さん、静かに!」

みゆき「はう、すみません……」

みゆき「絶対間違いないのにな〜」

24 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:15:04.17 ID:VEr1Z/jKO

放課後


みゆき「日野さん、今日はありがとね♪ また明日〜!」ヒラヒラ〜

あかね「ああ、ええんよ……転校したてで舞い上がっとるんよな……そういうことにしとくわ。ほな、また明日な」

みゆき「うん、じゃあねー♪」

みゆき「さぁーてキャンディを探しに行こー!」


化学室


みゆき「うーんここにはいないかー」


音楽室


みゆき「わーおっきいピアノ! うーん、でもここにも……」


男子生徒W「……」ドドドドドドドドド
女子生徒?A「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


みゆき「外国人!?」

25 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:30:45.87 ID:VEr1Z/jKO

図書室


みゆき「最後はここだけど……誰もいない図書室ってなんだか不思議な感じ……」

みゆき「へぇえ〜この絵本ははじめて見るな〜。だいぶ昔の本みたい……」ゴソゴソ

ピカァー

みゆき「んん?」

みゆき「こっ……これは!? ………!!」

ピカピカァー

みゆき「『本棚』が光っているッ! いや! 本そのものが光っているーーーーッ!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

26 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:31:26.87 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「この不思議な光はッ!? まるで暖かさと安らぎを同時に放つ感覚ッ。まさに光のプリフィケーション!!」

ささっ……カチリ

みゆき「触れたら音がなった……?」

ピカカカァーーー

みゆき「ひっ光が強く!? だけど相変わらず不安は感じない……」

みゆき「むしろ安らぎが増していくよッ!」

カチカチカチィッ

みゆき「そっか、この本棚はパズルの台のようなもので、本自体がパズル……鍵の役割をしていると見たよ!」

カチチィイーーーーン

みゆき「こっこれは光の扉がーーーーッ!?」

みゆき「吸い込まれるゥウウ〜〜〜〜!?」

27 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:48:54.41 ID:VEr1Z/jKO

プリキュア〜!
プリキュア〜!

キャンディ「プリキュア〜! どこにいるクル〜!?」

キャンディ「はあ、はあ、どこにもいないクル……」ハッ

キャンディ「あ、あいつは……!」

ウルフルン「……」

キャンディ「オオカミがきたクル〜……」

28 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:49:41.02 ID:VEr1Z/jKO


不思議図書館


みゆき「な、なにここ〜? 周り全部が本、本、本……本だらけだ〜!」

みゆき「あれ、この本……さっきの……」

みゆき「『ふしぎな扉』……ッ間違いないッ! ここに来た時に光っていた本と同じもの!」

ピカァ

みゆき「また光った!」

クルゥゥゥウウウウ!!

みゆき「この声は……」

キャンディ「オオカミがきたクル〜!」

みゆき「キャンディッッ!!」

29 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/06(火) 23:50:27.61 ID:VEr1Z/jKO

みゆき「この先の景色、見たことがある! 確か商店街の景色!」

みゆき「もしかして、この『ふしぎな扉』の本を横にずらせば……」ズズズ

パァアアーーーーッッ

みゆき「やっぱり! 『向こう側』に繋がったっ!」


商店街


キャンディ「オオカミがきたクル〜!」ピョンピョン


30 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:35:57.77 ID:Bc06B7nBO

キャンディ「オオカミが、オオカミがぁあ〜!」

ツルゥリィッ

キャンディ「クルゥアアアア!? すべっちゃったクルゥウウ〜!?」

みゆき「キャッチィイイ〜!!」ガシィィ

キャンディ「あっ……! チ、チミは……」

みゆき「よかったぁ〜間に合ったよ!」

みゆき「なにかあったのキャンディちゃん?」

キャンディ「オ、オオカミが……空にでたクル〜!」ユビサシィ

みゆき「オオカミ? 空にオオカミ? やだなあ〜! そんなの来るわけないじゃな〜
い」クルゥリィ


ウルフルン「早速この町からおっぱじめてやる」ウルッフッフッフ


みゆき「ほんとにいたぁーーーーッッ!?」

31 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:36:48.90 ID:Bc06B7nBO

ウルフルン「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ!」ベッチャァーーーーン

ウルフルン「『白紙』の『未来』を黒く塗りつぶすのだッ!」ベタァアーーーー

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「これはッ!? 空が黒く染まっていくよ!」

キャンディ「ウルフルンが世界をバッドエンドにしようとしてるクル!」

みゆき「バッドエンド!? っって一体なに?」

キャンディ「悪い未来のことクル〜!」

みゆき「悪い未来……! こ、これはッ!?」

みゆき「周りにいた人たちがまるで生気を失った腐りかけの死人のように倒れ伏しているッ!」

キャンディ「バッドエナジーがあふれてるクル〜!」

みゆき「バッドエナジー?」

ウルフルン「人間どもの発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくのだ!」ウルッフッフッフ

32 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:37:30.93 ID:Bc06B7nBO

キャンディ「やめるクル〜!」

ウルフルン「ああん? おまえは……」

キャンディ「世界をバッドエンドにしちゃダメクル〜!」

みゆき「ちょ、ちょっとキャンディ〜?」

ウルフルン「おまえもこっちに来ていたのかぁあ〜〜〜〜?」

ウルフルン「『未来』は全てバッドエンドになる。頑張っても無駄なだけだぜ!」

キャンディ「そんなことないクル! 無駄なんて絶対無い。頑張ったらきっと『ハッピー』になれるクル〜!」

みゆき「……『ハッピー』……!」

ウルフルン「ケッ、ほざいてろ」スタスタ……

みゆき「待って!」

ウルフルン「ああ〜〜〜〜ん? なんだァおめーは〜〜〜〜?」

みゆき「キャンディの言うとおりだよ。私だって今日自己紹介上手くいかなかったけど、めげずに頑張ったらボスが助けてくれて何とかできた」


みゆき「どんな事も最後まで頑張りぬくの。そしたら、何時か絶対『ハッピー』になれるんだから!」

33 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:38:21.65 ID:Bc06B7nBO

ウルフルン「何だお前? ぐだぐだ言ってないでそいつを寄越せ! 喰ってやる」

みゆき「ぜったいにやだ! わたさない!」ギュッ

キャンディ「チミ……」

ウルフルン「おまえ、おれが怖くないのか?」

みゆき「ぜんぜん怖くないよ」

みゆき「わたしがこわいのはたった一つ」


みゆき「『絶頂』から転げ落ちることッ!」バァアーーーーン


みゆき「だからここは逃げるッ! 戦略的撤退を『選択』するよ!」ガシィィ

キャンディ「クリュッ」キュッ

ウルフルン「……気にいらネェエーーーーなああーーーーッッ!? だったらおまえから食ってやるぅうあああああああ!!」グワァアーーーーッ

みゆき「うわぁあああ来たァああーーーーッッ!?」スタコラ
34 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:39:39.55 ID:Bc06B7nBO

キャンディ「このままじゃチミまで食べられちゃうクル〜!」

みゆき「でもでも決めたんだもん! あたし頑張る! あたしもキャンディの言った事正しいと思うから〜!」

ウルフルン「ひゃはは逃げろ逃げろォオーーーーッ! 食っちまうぞ!」

みゆき「わたしは『あきらめない』ッ!ボスと約束したから。『やると決めたことはあきらめずに最後までやる』って!」

みゆき「それがわたしの『幸福への道標!』『黄金の未来』への道のりだからーーーーッ!」


ビッカァアアーーーーーーーーーッッッッ!!



みゆき「キャァアアーーーーーッッッ!?」


ウルフルン「な、なんだぁーーーー!?」
35 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:40:12.34 ID:Bc06B7nBO

みゆき「光が!? 上空からーーーーッッ!?」

キャンディ「こりはまさか……」

キャンディ「スマイルパクトクル〜!」

みゆき「な、何が起こったの?」

キャンディ「チミは『伝説』の戦士『プリキュア』なんだクル〜!」

みゆき「プ、プリキュアァア〜〜〜?」

キャンディ「キュアデコルをスマイルパクトにセットしてプリキュアスマイルチャージって叫ぶクル〜!」

36 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:41:05.09 ID:Bc06B7nBO

みゆき「な、なんだかよくわかんないけど……」

みゆき「やってみる……ッッ!?」ビクゥーン

キャンディ「クル?」

みゆき「……」ウツムキィー

ウルフルン「なんだぁー?あいつ、急に『静かになりやがった』ぞ……」

みゆき「……るる」

ウルフルン「あん?」



みゆき「……とうおるるるるるるるるるる……」グリン



キャンディ「クル〜!?」

ウルフルン「あ、ああ〜?」

37 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:41:41.17 ID:Bc06B7nBO

みゆき「とぅるるるるるるるるるる……ちょっ、こんな時に電話るるるるるるるる今忙しるるるるるるるる……」

キャンディ「どうしちゃったクル〜!? はやく変身するクル〜!」

みゆき「ま、まってるるるるるるるるボス!るるるるるるるる!!」

みゆき「とぅるるるるるるるるるる……」

みゆき「」スゥウウーーーー………

キャンディ「クル? パクトを上に持ってどうするクル?」

みゆき「」ドッッグオオオーーーーン!!

キャンディ「耳に叩きつけたァアーーーー!?」


38 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:43:11.59 ID:Bc06B7nBO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


みゆき「ザケてんじゃあねーぞッ!!
なんでこんな時に電話してくんだあああああああッ!!
バレちまってもいいのかあああ!!」ウバシャアアアア


キャンディ「」
ウルフルン「」


みゆき「ふ〜ッ、ふ〜ッ! ……え、なんですかボスゥ〜? 『変身しろそれが幸福への道だ』?」

みゆき「やだなぁあ〜〜〜〜それを言ってくださいよォオ〜〜〜〜!」キャルルゥン

キャンディ「」
ウルフルン「」
39 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:44:12.41 ID:Bc06B7nBO

みゆき「ふむふむん、これがボスの身を守ることにも繋がる? それはすごいよすごい。まさに『ウルトラハッピー』だね♪」

ウルフルン「お、おいおまえ一体誰としゃべって」

みゆき「くそやかましいぞ!! ボスと話してんだよ話しかけてんじゃあねえ─────ッ聞いてどおすんだよ あああ!!
これからおっ死ぬてめ──がよォォォォォ─────ッ」グワァアーーーー

ウルフルン「」
キャンディ「こわいクル〜……」
40 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:45:32.80 ID:Bc06B7nBO

みゆき「いつも寄ってくる……こんなアホが……」

みゆき「この世はアホだらけなのかァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!! なんで見に寄って来るんだ……? 見なくてもいいものをッ!」ワナワナ

みゆき「わたしとボスの『絶頂』と『輝く未来』ッ!」

みゆき「それを邪魔するやつは……一人残らず『始末』するッ!」

41 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:48:13.77 ID:Bc06B7nBO

みゆき「プリキュア・スマイルチャージッ!!!」レディ-!!

ゴーゴー!! レッツゴー ハッピー!!

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 ドッッバァアーーーーン!!!!



←TO BE CONTINUED……////
42 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/07(水) 01:49:00.40 ID:Bc06B7nBO
今日はここまでです
こんな狂気の塊みてーなSSでも楽しんでくれたら嬉しいです
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/07(水) 02:44:58.37 ID:K4UHE0gB0
おつ
みゆきの中の人は6部主人公だからなァ〜
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/07(水) 19:31:46.13 ID:F4zfJrRe0
笑いすぎて腹痛いwwww
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/07(水) 20:39:23.18 ID:ZGfcVeIV0
バッチリ荒木絵で脳内再生されて草
46 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:31:49.06 ID:09HHMKivO
そろそろ投下します
47 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:35:34.72 ID:09HHMKivO


【PASSIONE】……イタリア語で『情熱』と『受難』を意味する


48 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:37:47.13 ID:09HHMKivO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ウルフルン「な、何が起こりやがッたんだあ〜!?」

キャンディ「プリキュア見つけたクル〜……!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「ハッピー……キュアハッピー……それがわたしの名前……って」

キャンディ「やったクル〜! ついにプリキュア見つけたクル〜!」ピョンピョン

ハッピー「……」

キャンディ「クル〜?」

ハッピー「なに!? なにこれェェ─────ッッ!? とってもとってもとってもとってもとってもとってもきゃわィィイイよォォォォォォォォ!!!!」ギャルンッッ

キャンディ「クル!?」ビクゥ

49 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:39:52.00 ID:09HHMKivO

ハッピー「こんなキラキラでプリチーでキュアアアーンな姿になれるなんてっ」

ハッピー「今、スゴくとってもウルトラハッピィィ─────ッッ!!」ハッピー

ウルフルン「なんだコイツ……さっきまで放っていたドス黒さを感じるほどの『スゴ味』がなくなってやがるッ」

ハッピー「ねえねえキャンディ! これ一体なんなのォォ〜?」ズズイーーッ

キャンディ「クル?」
50 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:41:01.16 ID:09HHMKivO

キャンディ「チ、チミは伝説の戦士プリキュアになったクル〜」

ハッピー「戦士? 戦士ってことは……伝説のまほう使いや伝説のパティシエみたいな」

ハッピー「スウィートでフレッシュでハートキャッチな存在……って感じじゃあない……よね? 間違いじゃなければ」

キャンディ「吐き気を催す邪悪と戦うクル〜!」

ハッピー「無理無理無理無理無理無理無理ィィ!? わたしただのちゅーがくせーだから!? 戦うなんてゼッタイ無理ィィ─────!!!!」

キャンディ「ただのちゅーがくせーがひとり電話ゴッコやってとつぜんキレたりしないクル〜」

ハッピー「ボスとわたしの会話を『ゴッコ』だとォォ─────ッッ!? フザケたこと言ってンじゃあねェェ────ぞッッ!!」クワッ

キャンディ「やっぱりフツーじゃないクル〜」

ウルフルン「てめーら! さっきから俺を無視してンじゃあねー!」

51 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:42:00.92 ID:09HHMKivO

ハッピー「!!」

ウルフルン「そっちがやる気ってンなら上等だぜッッ! 出でよアカンベェ!!」ビュンッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

アカンベェ「アカンベェ〜!」

ハッピー「あれは!? レンガに赤い玉のようなものがぶつかったと思ったら巨大な怪物にっ!?」

ウルフルン「コイツの名はアカンベェ。ピエーロ様の力でキュアデコルのパワーをバッドエンドに変えて生み出した怪物だ」

ウルフルン「さあ行けアカンベェ!!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ズドドドドド

ハッピー「うわあこっちに来たァ!? どどどどうしよォォ─────ッッ!?」アタフタァ ブンブンッ

52 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:43:13.17 ID:09HHMKivO


ブンッッドゴォァァ─────ッッ!!


アカンベェ「ブゲェ─────ッッ!?」メメシャァァッ

ハッピー「あれ!?」

ウルフルン「なんだと!?」

アカンベェ「オァァ─────……」ズヒューン

ハッピー「す、す、スゴいパワーッ! まるでダンプカーで全力突撃したかのような衝撃!」

キャンディ「プリキュアはちからもちクル〜」

キャンディ「キュアハッピー! つぎはハッピーシャワーで浄化するクル〜!」

ハッピー「ハッピーシャワー?」

キャンディ「プリキュアの必殺技クル〜!」

ハッピー「ひ、必殺技って……っ。それってなんかカッコいいッ!」

ハッピー「わかったよ、やってみる!」ババッ

53 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:43:58.28 ID:09HHMKivO

ウルフルン「今度は何をするつもりだ!?」

ハッピー「むむぅんいっくよ〜!」


ハッピー「はっぴー、はっぴー、はっぴーしゃわぁぁ〜!」シャワァ


シーン……


ハッピー「……」

ハッピー「ハ、ハッッピィィィシャワワァァ〜!」シャワワァ


シィーン……


ハッピー「てめえェェ─────ッッなにも起こらねーじゃあねーかッッ!? テキトーなことほざいてンじゃねェェ─────!!」ムギュギュゥ

キャンディ「いらひいらひクル〜!」ムギュギュ

54 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:45:17.93 ID:09HHMKivO

ウルフルン「パワーはそれなりにあるみてーだが戦いかたは素人だなぁあ〜? そんなんじゃ勝てねーぜっ」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ズドド

ハッピー「うわあまた来たよォ〜!? いったん逃げ」


……きよ……


ハッピー「はっ!?」ビクゥーン


みゆきよ……わたしのかわいいみゆきよ……聞こえるか……?


ハッピー「ボス! ……まだ電話が切れていないっ! 通話中だったんだね!」ササァッ

ウルフルン「避けやがった! しかも電話をしながらだとォ!?」

キャンディ「またパクトを耳に当ててるクル……」

55 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:46:08.74 ID:09HHMKivO

ハッピー「ボス! ボォスゥゥ〜! どうしたらいいのっ!? いきなり戦うなんて言われてもわかんないよぉぉ〜!」


みゆき……よく聞け……人間とは誰しも『幸福』のために戦わなければならない時が来るものだ……それは遅かれ早かれな

如何なる試練であろうとも……どんなに辛く、苦しい戦いになろうとも

それを乗り越えた先に『永遠の絶頂』があるならば迷わず戦いを選べッ!
迷いと恐怖は幸福を遠ざける!

人間が真の『幸福』を手に入れるためにはッ!

試練に立ち向かう『情熱』と! 『苦難』を受け入れる『覚悟』が必要なのだ!!

『覚悟』を決めろみゆき! 『覚悟』こそ幸福への近道だ!!


ハッピー「ガチャ。……ボス! ボスゥ!? もしもしボォスゥゥ!?」

56 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:47:31.99 ID:09HHMKivO

ウルフルン「一人芝居はおしまいか? だったら今度こそもうくたばっちまいなッ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」

ハッピー「うわあもうだめだァァ〜!」

キャンディ「ふぁっ……思い出したクル〜!」

キャンディ「必殺技を使う時は、スマイルパクトに『気合い』を入れればいいクル〜!」

ハッピー「き、気合い……? 気合いって……」

覚悟を決めろみゆき……

ハッピー「気合い……覚悟があれば今度こそ『巧く』いくんだよね……? だったら……!」スゥウウウー

ハッピー「ううぅぅぅ……! 気合いだ気合いだ気合いだァァ〜〜!!!」キュィィィン

ハッピー「!」

キャンディ「こ、これは〜! ハッピーの気合いがパクトに集まってるクル〜」

57 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:48:47.20 ID:09HHMKivO

ハッピー「これが……わたしの『気合い』。ボスの言っていた『覚悟』の証」

ウルフルン「いい加減茶番はおしまいだ! やっちまえアカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!!!」グォオオオ

キャンディ「ハッピー! あぶないクル〜!」

パシィイイ

キャンディ「クル?」

ウルフルン「な、なにィィ─────!!? 片手で受け止めただとっ!?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「落ち着いて『観』れば……大ぶりな攻撃は対処できる」

アカンベェ「ア、アカッ……!?」

ハッピー「それはわたしが『覚悟』を決めたから……本気で『幸福』になることを魂に誓ったから」

58 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:50:04.71 ID:09HHMKivO

ハッピー「だから観ることも出来るしこんなこともできる」スッ

パァアンッッ!

アカンベェ「アカベフッ」

ハッピー「そして『もう一度』言うよ……これが私の必殺技、『ハッピーシャワー』」

ハッピー「聞こえる……? 『ハッピーシャワー』だよ」



ハッピー「ウルトラHAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ッッ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ



アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!!」ズギューン

ポッシュゥゥン……

59 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:51:40.93 ID:09HHMKivO

ウルフルン「ちっ、やられちまったか……プリキュア、そしてキュアハッピー! てめーの名前はしっかりと『記憶』したぜ!」シュンッ

ハッピー「……」

ハッピー「……っはァ〜! つ、疲れた……なにこれ、スッゴい疲れたよ〜」

キランッ
ヒューーストンッ

ハッピー「あれ? なにこれ」

キャンディ「これはキュアデコルクル〜!」


……
………
パァアアアア─────

みゆき「町が……人がもとに戻ってく。うんうん、みんなのスマイルが戻ってよかった〜」

キャンディ「クル〜」

みゆき「ところでキャンディ、色々説明してほしいんだけど……」

キャンディ「プリキュアになってキュアデコルを集めるクル。そしてキャンディの世界を救ってほしいクル〜!」

みゆき「キュアデコル? キャンディの世界? ……な、なんだかよくわかんないけど、おもしろそう!」

キャンディ「ほんとうクル〜?」

みゆき何だろう・・・とびきりハッピーなことが始まっちゃったかも〜!」ハッピー!!



←TO BE CONTINUED……////
60 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/08(木) 21:53:31.17 ID:09HHMKivO
今日はここまでです

この世界のみゆきちゃんは普段はとても『いい子』です普段は

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/08(木) 21:55:10.46 ID:P9g3qHWeo
乙乙
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/09(金) 06:32:05.15 ID:8qIN1fgD0
なんて恐ろしいまでの狂気
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/09(金) 15:55:45.10 ID:IA84KN8c0
突然ブチキレるのがヤバい
64 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:05:39.47 ID:zvm4E9tuO
ちょっと投下します
65 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:06:41.14 ID:zvm4E9tuO


日没 眩い陽の光
わたしの目を通ってくる金色の輝き
だけど内側に目を向ければ見えるものは一つ
星の無い聖なる暗闇

親友からの慈愛
ひどくゆがんだスマイル
そのスマイルはわたしにとっては空虚さを示す
星の無い聖なる暗闇

66 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:07:58.05 ID:zvm4E9tuO

【Senza Stelle】……イタリア語で『星の無い……』を意味する

67 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:09:31.64 ID:zvm4E9tuO


……
………

みゆき「ただいまー!」ガチャ

みゆき「ねえねえおかあさん見て見て! かわいいでしょ、キャンディって言うんだよー!」

キャンディ「クル?」

みゆき「今日からわたしたちの家に住むんだよ! 素敵でしょ?」

みゆき「キャンディ、ほら、おかあさんにあいさつしてね♪」

キャンディ「クル〜?」

みゆき「もう、『クル〜?』じゃなくて『よろしくお願いします』だよ?」

68 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:10:41.62 ID:zvm4E9tuO

みゆき「さ、キャンディごいっしょに……さん……し────」

みゆき「ハッピーうれピーよろピくね────!」ハッピー

キャンディ「ハッピーうれピよろピくね────! クル〜♪」

みゆき「きゃァァ────ッよくできましたッ! 完璧だよキャンディ〜♪」

キャンディ「クル〜♪」

みゆき「じゃあ、おかあさん! わたしたちお部屋でお話があるから」

みゆき「ごはんできたら呼んでね♪ さ、行くよキャンディ〜」

キャンディ「クル〜♪ ごはん楽しみクル〜。でもだれとお話してたクル〜?」

69 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:11:53.75 ID:zvm4E9tuO



……
………

みゆき「それじゃ、その5人のプリキュアとキュアデコルっていうのを集めればキャンディの世界は救われるンだね?」

キャンディ「そうクル。デコルを集められるのは選ばれた『5人のプリキュア』だけクル〜!」

みゆき「プリキュアがわたしの他に後『4人』もいるなんて……すごーい!」

キャンディ「ハッピーだけじゃ心配だから、はやくほかのプリキュアも見つけてほしいクル〜!」

みゆき「えー、でもどこにいるかわかんないんでしょ? そううまく見つかるかなあ」

キャンディ「だいじょうぶクル〜! 『プリキュアどうしはひかれ合う』『運命』にあるクル。きっとハッピーの周りに自然とプリキュアが集まってくるはずクル〜」

みゆき「『運命』? なんだかすてきな響き……ッ!?」ビクゥーン

70 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:12:28.38 ID:zvm4E9tuO


みゆき「とぅるるるるるるるるるるるるるるる……」


キャンディ「また電話クル?」

みゆき「うん、ゴメンねェェ〜? ちょっと待っててるるるるるるるるるるん……」つパクト

みゆき「ガチャ……はいイィ〜もしもし……はい、みゆきです」

みゆきよ……わたしのかわいいみゆきよ
話は『理解』した……そのプリキュアとやらとキュアデコル、何としてでもわが手中に収めるのだ……
そのパワーはわたしたちの『幸福』につながるだろう……

71 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:13:30.35 ID:zvm4E9tuO

まずは……『仲間』を増やせ……この帝王たる『……』の手足になり得る優秀な下ぼ……もとい、『仲間』を増やすのだ……そして奴等に対抗しろ

バッドエンド王国……その組織の力も規模もはかり知れん『なにか』を感じるが……
わが『絶頂』を脅かす者は悉く消し去れ! 『一片の澱みもなく速やかに』……だ。

期待しているぞ……わたしのみゆきよ


みゆき「はい……任せてボス。ボスの『敵』はわたしの『敵』……。『一片の澱みもなく』……遂行するよ……ガチャ」

キャンディ「終わったクル〜? チミはいつも『だれ』とお話してるクル?」

みゆき「ねえキャンディ」

キャンディ「クル?」
72 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:14:25.99 ID:zvm4E9tuO

みゆき「キャンディ、キャンディは『ピーターパン』って知ってる?」

キャンディ「クル? もちろんしってるクル〜! キャンディの世界にもピーターパンのお話は大人気クル」

みゆき「そう……わたしもねェ〜……ピーターパン大好きなんだ……あれほど『夢と希望』に溢れてるお話はないと思うよ」

みゆき「でもねーキャンディ。その『夢と希望』の世界にいるピーターパンはなかなか人の前に姿を現してくれないんだよ」

みゆき「会えるとしてもほんとうに、『ほんとうにまれに』。わたしのピーターパンは……」

73 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:15:06.38 ID:zvm4E9tuO

みゆき「声だけじゃなくて、見えないところからわたし『だけ』を助けてくれる……」

みゆき「まほうをかけて、わたしを『ウルトラハッピー』にしてくれるんだよ……」

みゆき「すてきでしょ? キャンディ?」

みゆき「キャンディ?」

キャンディ「zzz……クル……」

みゆき「……」

みゆき「おやすみキャンディ」

みゆき「プリキュアがんばろうね♪」ニコ

74 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 03:15:58.79 ID:zvm4E9tuO
幕間的な会話終了
つづきは今日中の予定です
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 08:46:08.10 ID:MB97jL+co
乙乙
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 13:45:04.03 ID:gmaWResSO
乙です。
育代さん……
77 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:01:53.43 ID:On2vIMcoO

翌日

ワ-ワー


あかね「よっしゃナイストス!」バッ

あかね「止められるもんなら止めてみ〜! 日野ちゃ〜んスペシャルアターッック!!」ドッグォォン

みゆき「……」ドドドドド

みゆき「(ボスからの指令ッ! 仲間を集めてバッドエンド王国に対抗する……。わたしと同じプリキュアを集めるに至って重要なポイントは)」ドドドドド

みゆき「(より強力な『能力』をもった人間でなければならないッ!)」
78 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:02:43.39 ID:On2vIMcoO

みゆき「(日野あかねさん……クラスでも指折りの体育会系……なかなかのパワーとスピードだよ。もしかしたら女子の中じゃNo.1かもしれないね)」


日野あかね

破壊力:A
スピード:B
射程距離:C
持続力:C
精密動作性:B
成長性:B

A…超スゴイ B…スゴイ C…人間並み
D…ニガテ E…超ニガテ

79 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:03:32.63 ID:On2vIMcoO

れいか「さすがバレー部のエースアタッカー……ですがッ!」バシッ

なお「れいかナイス!」バッ

なお「やあッッ!」バッシィィン

みゆき「(そしてこのふたり……緑川なおさんと青木れいかさん……緑川さんの有り余るパワーは日野さんに勝るとも劣ってはいない……しかも)」

みゆき「(そのパワーを最大限活かせるように、青木さんが要所要所で動いているッ! まるで小指が赤い糸で結ばれてるかのような一体感ッ!!)」


緑川なお

破壊力:A
スピード:A
射程距離:D
持続力:C
精密動作性:D
成長性:D


青木れいか

破壊力:C
スピード:C
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:B
成長性:B

80 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:05:01.10 ID:On2vIMcoO

やよい「きゃっ……!?」バシッ

みゆき「(そして最後に……この黄瀬やよいさん)」

やよい「ふぇえ〜……。手がヒリヒリするよ〜……」ナミダメ

みゆき「(一見するとスットロくて頭脳がマヌケそうなあざとさを醸し出すスイーツに見えるけど……)」

みゆき「(動き自体はわるくないね……徹底してサポートに回るタイプ……チームにひとりは必要かな?)」


黄瀬やよい

破壊力:E
スピード:E
射程距離:B
持続力:D
精密動作性:A
成長性:A

81 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:06:54.01 ID:On2vIMcoO

みゆき「(だいたいめぼしいとこはこんな感じかな……だったら一番最初に『仲間』に加えるなら……ッ!)」ドドドドド

あかね「星空さーん! そっちいったでー!」

みゆき「日野あかねさんッ! あなたにきめぐぅおえふッッ!?」メメシャアッ

みゆき「アバフゥゥッッ」ズギューンッッ

やよい「ほ、星空さーん!?」

あかね「あー、アカンわ。顔面いったわー……」

82 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:07:32.26 ID:On2vIMcoO


……
………

あかね「おーい、生きとるかー?」

みゆき「な、なんとかー……」

あかね「それにしてもなかなかやったでー。顔面トス」ドッコイショ

あかね「やよいの半泣きレシーブもなー」

やよい「な、泣いてないもん!」

みゆき「……運動神経グンバツの日野さんとついでに黄瀬さん」

あかね「ほへ? ウチがどうかしたん?」

やよい「ついで……」

みゆき「わたしの目に狂いはなかったみたい! ぜひとも二人にはプリキュアにッッ!」

あかね「プリ?」

やよい「キュアァ〜?」

83 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:08:47.24 ID:On2vIMcoO

休憩所


みゆき「プリキュアとはッ! 正義のヒーローでッ! ボスを守るチーム……『護衛チーム』とでも名付けようかな〜?」

あかね「な〜? っていきなりなんやねん! その、キラプリだかキラークイーンっちゅうの」

やよい「あかねちゃん、プリキュアだよプリキュア」

みゆき「ねェ〜ん怪しいものじゃないからさぁぁ〜……一緒にプリキュアやろうよォ〜」スリスリ

あかね「ええいひっつくな暑苦しい! だぁからなんやねんプリキュアって!」

みゆき「おっとゴメン、ゴメンね……うれしくてついつい我を忘れちゃったよ……」
84 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:10:19.37 ID:On2vIMcoO

みゆき「で……プリキュアってのはね……」

キャンディ「しゃべっちゃダメクル〜!」バッシィィン

みゆき「あばっきょ!?」メシャン

あかね「こんどはなんやー!?」

やよい「ひ、ヒツジィィ!?」

85 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:11:31.10 ID:On2vIMcoO


……
………

キャンディ「みゆきィ〜、プリキュアのことはみんなにはないしょクル!」

みゆき「なんでェ〜? 『プリキュアどうしはひかれ合う』んでしょ? だったらわたしから会いに行くのも」

みゆき「『運命』だと思うんだけどなぁ〜……」

キャンディ「そう簡単に見つかったら苦労しないクル!」プンスカ

みゆき「……んじゃあどーいう人がなれんのさ?」

キャンディ「そりは……」ドドドドド

みゆき「そりは?」ゴク

86 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:12:09.49 ID:On2vIMcoO

キャンディ「そりは……!ドドドドド

みゆき「そりは……!?」ドドドドド

キャンディ「知らないクル〜☆」

みゆき「なーんだそっかー☆ キャンディも知らないクル〜♪」

みゆき「じゃねェェ────ぞこのハナクソがッッ!! なめてンのかコラァァァァ─────ッッ!!!」ムギュギュン

キャンディ「ギュゥゥー……!? ご、ごへんなはいクルゥゥゥ〜!!」ムギュギュ

あかね「な、なんやドえらいセリフが聞こえたと思ったけどどしたん?」

みゆき「はッッッ!?」

キャンディ「ギュゥゥー……」

87 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:13:19.65 ID:On2vIMcoO

あかね「今、ヒツジのヌイグルミかくしたやろ〜?」

やよい「それって星空さんの?」

みゆき「日野さんッッ!? 黄瀬さんん〜ッッ!!? これは、そのっこれはねェェェ〜!?」

キャンディ「キャンディはひつじさんじゃないクr」

みゆき「……」ドッグォォ

キャンディ「クルモグォォォォ!?」モガァー

88 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:14:46.69 ID:On2vIMcoO

やよい「いま……しゃべって……」

みゆき「なんでもなィィィィ─────!!! なんでもないのよォォォォ─────!!?」

やよい「で、でも」

みゆき「なんでもねぇっっつってんだろォォォォがよォォォォ─────!! 何回も同じこと言わせてんじゃあねッッッ……!?」ギャルン

あかね「」
やよい「」ガタガタガタ

みゆき「ねッッッ……ね、ねェ〜♪ ふたりとも放課後は何してるの? 部活とか? わたしとっても気になるなッ!」キャルルゥン

あかね「へ、は!? ……は、はははっっ。う、ウチはこれからバレー部の試合なんや。えと、やよいはどうするん?」スーーーー

やよい「ぴ!? わ、わたしもあかねちゃんの試合見に行こーかなぁぁ〜? なんて……」ススーーーー

みゆき「わたしもッッッ! わたしも見に行くからッッッ! だから距離をおかないでさっきのあやまるからァ〜!!」

キャンディ「」チーン

89 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 15:15:41.07 ID:On2vIMcoO
少し投下しました
勘の良い方はわかると思うけど育代さんは……
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 19:09:28.51 ID:FP+bwn/00

人間の射程距離とは一体……
91 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:37:58.42 ID:On2vIMcoO
>>90
技の射程とかそういうアレです
投下します
92 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:38:52.76 ID:On2vIMcoO

放課後


みゆき「日野さぁーんがんばれェェ〜!!」

あかね「でやっっ!!……とと」ズサー

みゆき「あれぇ? ……」

あかね「ハァ、ハァ……ま、まだまだっ」ハーハー

みゆき「なんか調子悪そうだなあ。どうしたんだろ?」

女子生徒A「ねぇ、今のエースって日野さん?」

女子生徒B「うーんどうだろう。わたしはユカがエースだと思うなー」

あかね「……」

みゆき「あ……」

93 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:39:34.41 ID:On2vIMcoO


……
………

みゆき「日野さんくやしそうだったなァ。……意外と本番で実力が出ないタイプだったり?」

みゆき「ん?」

バシッ 

みゆき「橋の下に誰か……って日野さんだ」

みゆき「橋脚にあんなに跡が……これは秘密の特訓と見たねっ」

あかね「ハァ、ハァ、……くっ」

あかね「うっ……」キラリ

みゆき「!!」

みゆき「アンハッピーな空気を感じる」

みゆき「日野さんからFUKOのエナジーが溢れてるよッ! これはほっとけない!」

みゆき「おーい日野さぁーん!!」ピョン ピョン

94 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:40:19.02 ID:On2vIMcoO

あかね「あれ、星空さんやん……」

みゆき「日野さん! こっちこっちー!」ピョン ピョン

ピョン グキィッ

みゆき「ペふウッッッ!? あ、足ィィィがッッッ!?」

ズザザザザァァァァ─────……

みゆき「ひょげえええええぇぇぇぇ!?」

あかね「……あ、あ……?」

みゆき「ひ、日野しゃん、だいじょうぶ? 元気出して……」ボロロォ

あかね「いや、自分こそ死にそうやん。そっちこそだいじょぶかいな」

みゆき「ひょえ? よくわかんないけど、スマイル、スマイルだよー! 泣いてるとハッピーが逃げちゃうよォォ〜」ハッピー

あかね「え。……あーそういうことか。ウチ泣いてへんで!」
95 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:41:09.85 ID:On2vIMcoO

みゆき「えぇっ。でも今さっき地面にポタポタァって」

あかね「そ、それはー……汗や!」

みゆき「なァ〜んだ汗かー! てっきり試合のことで落ち込んでるのかと思ったよー」

あかね「ウチは落ち込んだりせぇへん。でも負けっぱなしは悔しいからな。今は特訓あるのみや!」

みゆき「それならわたしも手伝うよー!」

あかね「えっ」

みゆき「えへへェ〜」スマイルー

あかね「うーん……」チラリ

みゆき「えへー」ニコニコ

96 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:41:59.45 ID:On2vIMcoO

あかね「(……ふだんはこんなに無邪気な性格なんやなー。ようわからんもんやな。……でも)」

みゆき「えへへ」ニコニコ

あかね「いい顔で笑うやん」

みゆき「え、ええっ! どしたのいきなり?」

あかね「なんでもない。それより手伝うゆうたんならお願いしよかな?」

みゆき「ほんとう!? ちなみに何球やるの?」

あかね「1000球や!!」ドドドドド

みゆき「!?」ドドドドド

97 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:42:56.92 ID:On2vIMcoO

ソコチャウ ウシャッ

モットタカク ウシャアッ!

モットツヨク!! ウッシャァ!!

キャンディ「みゆきって意外とおせっかい焼きクル。やれやれクル」


……
………

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ウルフルン『太陽が沈み、やがて真っ暗闇のバッドエンドが世界を覆う……!』ウルッフッフッフ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


98 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:43:51.01 ID:On2vIMcoO


翌日


みゆき「日野さぁーん! 今日こそがんばってェーっッッッ!!」ブンブン

あかね「おーう、まかしときー!」ガッツ

やよい「あのふたり、いつの間になかよくなったんだろ……」

あかね「でりゃあァァッッッ!!!」バッシィィン

みゆき「きゃーっ! また決まったよォォォォ〜!! 日野さんスゴォォォイ!!」

あかね「へへ、まったくちっちゃい子みたいにはしゃいじゃって元気やなあ」

あかね「んじゃもう一発……ッッ!?」

ウルフルン「ふん、人間どもめ。夢や希望に燃えれば燃えるほど、絶望した時のバッドエナジーは大きくなるのだ」

あかね「な、なんやあのオオカミのコスプレは……」

みゆき「この前のオオカミさん!?」

99 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:44:42.25 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ!」ベッチャァーーーーン

ウルフルン「『白紙』の『未来』を黒く塗りつぶすのだッ!」ベタァアーーーー

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「またッッッ! この前のように謎の黒雲が空を覆ったかと思いきや人々がまるで腐りかけの屍生人のように倒れ伏してしまったよっ!」

キャンディ「わかりやすい解説ありがとうクル〜」

みゆき「ということは日野さんも……ッ!?」

あかね「うぁー……」ドヨォォン

みゆき「なんてことッ!? 太陽のように光り輝いていた彼女の顔から一切の明るさが消えて、代わりにドブネズミにも劣る醜悪でドス黒い闇が溢れかえっているゥゥゥ!!」

キャンディ「みゆきっていろんなことば知ってるクル〜」

みゆき「え? そ、そうかなァ〜? それほどでもないヨ」テレレ

みゆき「って、そんなこと言ってる場合じゃあないよっ! 早くなんとかしないと!」

100 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:46:35.75 ID:On2vIMcoO

ウルッフッフッフ……

みゆき「あ、いたァァ〜!」

ウルフルン「人間の絶望した顔ほど愉快なものは無い」ウルッフッフッフ

ウルフルン「見ろ、あの絶望の顔を。努力など『無駄』なだけなのにバカな奴等だ」ウルッフッフッフ

みゆき「!!!」

みゆき「ちょっと、そこのオオカミさん今『なんて言った』の……?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ウルフルン「ああん? なんだおまえ、おまえも努力だのがんばるだの『無駄』なことが大好きなクチか〜?」

みゆき「『無駄』だのなんだの……人の頑張りを『侮辱』する言い方は……見過ごせないよ……」ドドドドド

101 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:47:30.13 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「けっ! 来るかどうかもわからねぇ『先』に何を期待してがんばるってんだ!? 見返りがあるかどーかもわからねェェーのによォォ〜!」

みゆき「無駄なんかじゃない。『努力』は人間が『幸福になるための手段』……目標に向かって頑張ってる日野さんの『努力』を、『侮辱する』ことは許されない……」ドドドドド

みゆき「できればわたしは戦いなんてしたくないよ。戦いは嫌いだよ。痛いし、苦しいし……でも、『侮辱する』という行為にに対しては命を賭けるッ!」ドドドドド

みゆき「あなたは私の友達を『侮辱した』。……その報いは受けてもらう!」ドドドドド


102 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:48:09.00 ID:On2vIMcoO


みゆき「プリキュア・スマイルチャージッ!!!」レディ-!!

ゴーゴー!! レッツゴー ハッピー!!

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 ドバァアーーーーン


103 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:49:34.88 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「また現れたなプリキュア! この前のよーにはいかねェェーぜっ!」つ赤っ鼻

ウルフルン「出でよアカンベェ!!」ビュンッ

アカンベェ「アカンベェ〜!」

ハッピー「あれはっ!? バレーボールのアカンベェ!!」

キャンディ「ハッピー、きをつけるクル〜!」

ウルフルン「おまえの戦闘スタイルは確認済みだ……! 典型的な近距離パワー型……だったらいくらでも戦りかたがあるぜッ!」

ウルフルン「やれ! アカンベェ〜!」

アカンベェ「ムゥゥン!」バシュッッ

ハッピー「うひゃあっ!? こ、こいつはなんだァァ─────ッッッ!?」

キャンディ「バレーボールを超高速で発射したクル〜!」

ウルフルン「遠くから狙い撃ちすりゃあいいのさッ!! オラオラどんどん行くぜ〜!」

104 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:50:55.76 ID:On2vIMcoO

アカンベェ「ムゥゥン! ムゥゥン!」バシュッッ バシュッッ

ハッピー「わわわっ!?」ササァッ

ウルフルン「いつまで避けられるかな〜!?」

ハッピー「こ、これはぜんぜん近づけないッ! このままじゃ当たるのも時間の問題ってやつだよね〜!!」サササァッ


グキィッ


ハッピー「ウグゥアアアッッ!? き、きのうの足首がッッッ!!」ビキキィーン

キャンディ「ハッピー、あぶないクル〜!」

ハッピー「へ? ッッボゲフッッ!!」ドゴォァァッッ

ウルフルン「っしゃああっ! 当たったぜェェ〜!!」

105 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:52:00.34 ID:On2vIMcoO

ハッピー「あ、あば……」ピクピク

ウルフルン「所詮この程度か。泣き出すのも時間の問題だな〜?」

ハッピー「な、なんのこれしき……これしきのことでェェ〜!」ググ

ウルフルン「まだあきらめないのかよおまえ」

ハッピー「こ……これくらいの事で泣かないもん。ハッピーが逃げちゃう。スマイルスマイル♪」ハッピー

ウルフルン「はぁ?」

あかね「……!」

『泣いてるとハッピーが逃げちゃうよ〜』

あかね「星空さん……!」ムクゥリ

あかね「えっ!? 何やコレ! ってなんやあのでっかいバレーボールは!?」

あかね「てかあのピンク色の人は星空さん? もう一体なにがどうなってんのや!?」

106 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:53:12.10 ID:On2vIMcoO

ハッピー「ひ、日野さんッッ! 目が覚めたんだねッ! 早く逃げてェェ〜!」

あかね「星空さん?」

ウルフルン「さっきコイツを友達とか言ってたな」

あかね「うわっ! な、なんやアンタ!」

ウルフルン「下らん。友達だの、一生懸命だの、バッドエンドの世界にそんな物必要無いんだよ」

ハッピー「とっ……友達は下らなくなんかないよ!」

ウルフルン「ああん?」

ハッピー「楽しい時、嬉しい時、友達が居れば2倍も3倍もハッピーになれるし、悲しい時辛い時は傍に居てくれる。とっても大切な物なの!」

あかね「星空さん……」

ハッピー「友達とは『幸福』の『証』ッ! それを否定することは誰にも許されないッ!」

107 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:54:32.50 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「つまりお前は友達が居ないと何もできない弱虫野郎ってことか」

ハッピー「なにを〜ッ!!!」

ウルフルン「アカンベェ! あの弱虫にとどめをさしてやれッ!!」

アカンベェ「ムゥゥンッ! ムッ?」パコーン

ウルフルン「……なんのつもりだおまえ」

あかね「うちの『友達』に何してくれてんねん!」

ハッピー「日野さん!?」

あかね「星空さんはウチを励まして応援してくれたんや。次はウチが助ける番やぁ!」

108 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:55:46.87 ID:On2vIMcoO

ウルフルン「そんな弱っちぃの助けて何になるんだぁ〜?」

あかね「弱っちぃやと〜? ウチの大切なモン馬鹿にするんは絶対許さへんで〜!」ダダダッ

ハッピー「日野さんッッ! ダメ、こっち来ちゃあダメェェ〜!!

ウルフルン「人間ごときがアカンベェに勝てると思ったか?」


あかね「関係……あるかァァ────いッッ!!」


ビガガァァァ─────ッッ!!


あかね「な、なんやァァ────ッッ!?」

ハッピー「こ、この光はわたしの時と『同じ』ッ!」

ハッピー「まさか! 日野さん……ッッ! あなたが『そう』だったの!?」

109 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:56:31.06 ID:On2vIMcoO


あかね「こ、ここどこなん……?」

クル〜!

あかね「クル?」

キャンディ「チミが二人目のプリキュアだったクル〜!」

あかね「ヌイグルミが喋った〜! ってか何や、そのキュアプリって星空さんが言うとったやつか」

キャンディ「プリキュアは世界を悪から守る伝説の戦士クル」

キャンディ「あかね、変身するクル!」

あかね「へ、変身って……!?」

キャンディ「スマイルパクトに(以下略」

あかね「何やよう分からんけど・・・やってみるわ!」


110 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:57:06.21 ID:On2vIMcoO


あかね「プリキュア・スマイルチャージッッ!!」レディ-!!

ゴーゴー!! レッツゴー サニー!!

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」ドバァァーーーーン


111 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/10(土) 20:57:50.68 ID:On2vIMcoO
ちょっと休憩
専用BGMは5部のメインテーマで
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 21:09:54.76 ID:MB97jL+co
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/10(土) 21:23:42.11 ID:czueKjoM0
https://youtu.be/IXVJdjwyDh4

ジョジョ5部メインテーマ
114 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:51:02.42 ID:rrbg0ZSNO

ハッピー「スッ、スゴイ!! 『変身』しちゃった!」

サニー「変身〜?」チラァリ

サニー「何やこれ、ホンマに変身してもうた。しかも太陽サンサン、キュアサニーってめっちゃ恥ずかしいやん!」

ハッピー「日野さぁーんッッ!」ダキツキィッ

サニー「わぷっ!? ほ、星空さん?」

ハッピー「キュアサニーすっごくカッコイイよ! 太陽サンサンも情熱たっぷりの日野さんにピッタリィィィ!」

サニー「え、ホンマ?」テレレ

サニー「そやな、確かに太陽が似合うんはこのキュアサニーかスーパーヒーローくらいのモンや!」

ウルフルン「次から次へと……なんなんだァ〜てめーらはよォォ〜?」

115 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:51:37.25 ID:rrbg0ZSNO

サニー「そや、なんやあのガラのわるいオオカミ!」

キャンディ「世界をバッドエンドにしようとしている、悪いオオカミさんクル」

サニー「悪いオオカミ〜?」

ウルフルン「悪いオオカミでけっこう! 行け、アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ピョォォーン

ハッピー「ひょええこっちに跳んできたァァ────ッッ!?」

サニー「あかん、潰されてまう〜!?」

ドゴォァァッッ

ハッピー「うぅっ……あ、あれぇ〜?」

サニー「なんかようわからんけど受け止めてしもた……!」グググ

ウルフルン「なにィッッ!?」

116 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:52:28.26 ID:rrbg0ZSNO

サニー「よーし、このままやったるでェェ─────ッッ!!!」グオオ

サニー「ウッシャァァァ────ッッ!!」ドヒュゥゥーーーーン

アカンベェ「ベェェ〜!?」

ハッピー「サニースッゴい! パァワフルゥゥゥ〜!」

サニー「ゼハァ〜。ど、どや、ウチの力思い知ったか!」

キュィィィン……

サニー「いいっ!? なんや力が吸いとられとるで〜?」

ハッピー「あっ……サニー! そのまま続けて続けて〜!」

117 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:53:31.87 ID:rrbg0ZSNO

サニー「ようわからんけど……ウォォォォォ────ッッ!!!」

ボボゥゥウッッ

サニー「なんか火の玉が出たけど、どうせえっちゅうの!?」

ハッピー「サニー! 一緒にやった秘密の特訓だよォォ────ッッッ!!」

サニー「……それやッ!!」ダダダッ

サニー「ハァァッ!!」バッ


サニー「プリキュア! サニーファイヤーッ!!!」バッグォォン!!!!!


アカンベェ「ボゲェ─────ッッッ!!!!!」メメシャアッッ

ウルフルン「ちっくしょー味なマネをしやがって……!?」ハッ

アカンベェ「アカンベェ! 後ろだぁ!!」

アカンベェ「ベッ……!?」
118 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:54:22.28 ID:rrbg0ZSNO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「……」ガッシィィ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サニー「ハッピー、いつの間にあんなところに……ッ!?」

サニー「(なんや、あのドス黒さを感じるほどの圧倒的なスゴ味はッッッ!?)」

ハッピー「オオカミさん……あなた、さっきわたしのことを『友達が居ないと何もできない弱虫野郎』って言ったよね……」

ウルフルン「なにっ……!?」

ハッピー「それ、『少し』は当たってるかも……確かに『今のわたし』じゃあ一人ではなにもできないかもしれない」

ハッピー「でもッ! そんなわたしの『弱点』
を補う『仲間』がいるからわたしは今ここに立っているッ!」

119 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:56:09.48 ID:rrbg0ZSNO

ハッピー「互いの弱点を補い、力を高め合うのが『仲間』、そして『友達』!! その『引かれ合う力』を否定することは誰にもできないッ!」


ハッピー「射程距離内に……入ったよ……!」ドドドドド

ウルフルン「ア、アカンベェ! 避け」



ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ……!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ


ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン


アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!!」ズギューン

ポッシュゥゥン……






ハッピー「……これが……『結束の力』ッッ!!」バァァーン

サニー「……なんや想像してたんとちがう……」サニー……
120 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:56:48.49 ID:rrbg0ZSNO

ヒューーストンッ

サニー「あれ? なんやこれ」

キャンディ「それはキュアデコルクル〜!」

サニー「キュアデコル〜?」

ハッピー「サニィィ─────ッッ!」ドッゴォア

サニー「おふうッ!?」

ハッピー「日野さんがプリキュアになれて本当によかったよ〜!」スゥリスゥリ

サニー「自分さっきとぜんぜん空気ちがうやん!? どないなっとんのや〜!」グググ

ウルフルン「くっそー、二人のプリキュアだと〜!? 邪魔しやがって、覚えてやがれッ!」シュンッ

121 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:57:30.19 ID:rrbg0ZSNO

パァァァア────……

あかね「空が元に……」

みゆき「うんうん、みんなが元に戻れてよかったよかった」

あかね「ほんでこれが……」つデコル

キャンディ「キュアデコルクル〜」

キャンディ「キュアデコルを集めて(以下略」

あかね「何やよう分からんけど、やってみよかな! 迷える子羊はほっとかれへんからな〜」

キャンディ「キャンディひつじじゃないクル〜!」プンスカ

みゆき「私も、日野さんと一緒にプリキュアやれるなんてウルトラハッピーだよ〜!」ハッピー

みゆき「あかねでええって! もう・・・友達やしな」

みゆき「……?」

122 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:59:03.61 ID:rrbg0ZSNO

あかね「これからよろしくな、『みゆき』」ス……


みゆき「……うん! よろしくね! 『あかね』ちゃん!」ウルトラハッピー!

ガシッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨




←TO BE CONTINUED……////
123 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 09:59:39.73 ID:rrbg0ZSNO
一旦ここまで
プリキュア全員揃うまでこんな感じ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 11:16:47.64 ID:PTDxhRJfo
乙乙
125 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 14:25:15.33 ID:ED8+qtznO

みゆきよ……わたしのみゆきよ……

人が人を選ぶにあたって……一番『大切な』事は何だと思うか?……

それは『信頼』だ……

それに比べたら頭がいいとか才能があるなんて事は
クラッカーの歯クソほどの事もない……

『日野あかね』……なるほど素晴らしい『能力』のある人間だがなにより『信頼』できる……あのタイプの人間は人を『裏切らない』

わかるかみゆきよ……『信頼』こそ重要なのだ……
この調子で……『次』も頼むぞ……


みゆき「ガチャ。……『信頼』かァ〜。難しいな〜!」

126 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 14:26:22.11 ID:ED8+qtznO

【Epitaffio】……イタリア語で墓碑銘を意味する

127 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:50:41.51 ID:ED8+qtznO

みゆき「あかねちゃんと初登校〜♪ うっれしいな〜♪」ルンルン

みゆき「わたしの家からそう遠くないなら一緒に行くっきゃないよね〜♪」ルンルン

みゆき「えっと……ここであってるかなぁ?」

128 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:51:12.05 ID:ED8+qtznO

七色ヶ丘市名所その@
『お好み焼き屋・あかね』
行き方:2次元の世界に転生する

この近辺では珍しいお好み焼き屋
本物の大阪出身の店主が開いている
長女のあかねちゃんが看板娘
オススメは豚玉
最近外国人シェフが居候しているらしい

129 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:52:48.85 ID:ED8+qtznO

みゆき「お好み焼き屋さんだ〜! 珍し〜♪」

みゆき「っとと、それよりあかねちゃんだよあかねちゃん。……おはようございまーす!」

「ハイ、いらっしゃいマセー!」ガラガラ

みゆき「えっ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

「すみまセンが、まだ開店前なんデス。お待ちいただけませんカ?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「が、が、外国人!?」

「おや、かわいらしいお嬢さんデスネー。何か御用デスカ?」

130 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:53:35.16 ID:ED8+qtznO

みゆき「そそそその、わたし、あかねちゃんに……」

「あ、わかりましタヨ! あかねお嬢さんのお友達デスネ?」

あかね「トニオー、誰か来たん〜?」

トニオ「おやあかねお嬢サン! お友達が迎えに来てマスヨ!」

あかね「あ、みゆきやないか〜! おはよー」

みゆき「お、おはよーあかねちゃん。あの、その人って」

あかね「あーコイツな? 家に居候してるトニオ・トラサルディー。イタリア人シェフや!」

みゆき「イ、イタリア!? お好み焼き屋さんにイタリア人!?」

131 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:55:02.00 ID:ED8+qtznO

あかね「期待通りの反応やな〜」

トニオ「はじめは、皆さんそうやって驚いてくれマス。ですがこれには深い事情があるのです」

トニオ「わたし本当はM県S市にある杜王町というところでイタリアンレストランを開くつもりで日本に渡ってきたのですガ」

トニオ「旅費が底を突いてしまったのデス! そして途方にくれているところをお嬢さんのお父様に拾われテ……」

あかね「ここに居候してるっちゅうわけや!」

132 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 16:57:42.88 ID:ED8+qtznO

トニオ「日本のお好み焼き、とっても独創的デス。ピッツァとも違う独特の味と食感……勉強させていただいてマス」

あかね「お好み焼き屋の戸を開いたらなぜかいるイタリア人シェフ……これや! ってかんじやな」

トニオ「ジャポーネオーサカスケルツォってやつデスネー! ハハハハハ!」

あかね「あはははは!」

みゆき「あは、はははー」

あかね「って笑ってる暇ないやん! はよ学校行かんと!」

みゆき「あっそうだった!? もう行かなくちゃ!」

あかね「トニオー、店の手伝い頼んだでー」

トニオ「はい、おまかせくだサーイ! お嬢さん、今度暇があればお店に遊びにきてくださいネ?」

みゆき「は、はい! おねがいします〜」
133 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/11(日) 17:17:04.26 ID:ED8+qtznO
続き鋭意製作中
なお作者の一生に一度は旅行に行きたい国No.1はイタリアでス
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/11(日) 18:32:25.92 ID:tZVWhnT50

二次元の世界に転生ってそんな無茶な
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/13(火) 03:28:35.82 ID:beNJalKUo
なんかすげぇ昔にも見たな ジョジョ×スマプリ
136 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:35:02.11 ID:PNvGZ5PwO
投下します
137 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:35:39.08 ID:PNvGZ5PwO

七色ヶ丘中学校ッ!


あかね「わ、この卵焼きようできとる! トニオの作るオムレツにも負けてないわ」

みゆき「えへへェ〜。『お母さん』の作った卵焼きだからね♪ おいしいのはと〜うぜんだよ〜」

みゆき「さ・て・と……楽しいおべんとうタイムを彩るアロマは〜?」

カチッ ゴーゴー! レッツゴーローズ!

ふわァァ〜!

あかね「デコルを入れたら花の香りが!」

キャンディ「デコルはメルヘンランドを救う宝物クル〜!」

138 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:36:12.86 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「ふっふ〜んおどろいた? あかねくゥ〜ん。キュアデコルを集めるのがプリキュアの使命なのだよ。Do you understand ?」

あかね「たった1日先輩なだけで、偉そうやな〜」

みゆき「えへへ、プリキュアは全部で『5人』いるんだけど、わたしたちを入れて後『3人』ッ!」

みゆき「早く見つけなくっちゃあね」

あかね「よーし、ウチにまかしとき! 『信頼』できる仲間をさがしたるわ!」

みゆき「えへ♪ ……ってンンン? あのこは……」

やよい「……」サラサラ

139 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:37:19.22 ID:PNvGZ5PwO

やよい「んん〜……いつ見ても『完ぺき』じゃあないかな〜……?」

やよい「この一時だけが孤独なわたしの心を癒してくれる……。『有意義』だ……実に『有意義』だよ……」サラサラ

みゆき「うわーお上手ッ!」

あかね「やよい、絵描くのめっちゃうまいやん!」

やよい「ひゃわわわァァ――――ッッ!!?」ビクゥーン

140 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:38:15.29 ID:PNvGZ5PwO

あかね「それ、自分で考えたん?」チラリ

やよい「み、見ちゃあダメッッ!」ササァッ

みゆき「黄瀬さんにこんな特技があったなんてッ!」

やよい「ほ、星空さんッ……!!」ホワンホワンホワワ〜ン

トウオルルルルルルルルルルン……ハイィィ〜モシモシ……
ナンデモネエッツッテンダロォォォォガヨォォーーーーッッ!!

やよい「ひィィ〜……!」ガタガタ

みゆき「あ、あれェ〜? なんかおびえちゃってるよう」

あかね「この前の『あれ』が効いてんやろな〜。確かにキョーレツやったわ『あれ』は」

みゆき「あれって?」

あかね「自分の胸に聴いてみんか〜い!」ビシ

みゆき「はうッ!!?」

141 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:38:47.81 ID:PNvGZ5PwO

やよい「あ、あかねちゃん、いつの間に星空さんと仲良くなったの……?」

あかね「んん? あー……『ちょっと色々』あってなー」

みゆき「黄瀬さんもわたしと『友達』になろーよッ!」

やよい「ふぇっ?」

みゆき「わたし、絵本大好きだし。こういう絵を描ける黄瀬さんって本当に『スゴイ』って思うんだァ。ね、どうお?」

やよい「と、もだち」

みゆき「うんうん」

142 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:39:31.19 ID:PNvGZ5PwO

やよい「……わ、わたしッ。その、もう行くねッ! その、みんなにはこのことないしょにしてね……」タタタ

みゆき「あっ……」

あかね「あらら〜……」

みゆき「フラれちゃった……はっぷっぷー」


教室ッ! ホームルームッ!


ガヤガヤ……

れいか「みなさん、お静かに。校内美化週間ポスターのコンクールまで、あと僅かです。どなたか描いて下さる方居ませんか?」

エー
ダレデモインジャナイ
ナラテメーガヤレヨ

れいか「推薦でもかまいませんよ?」

みゆき「はいはーい!」ピョン

143 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:40:44.18 ID:PNvGZ5PwO

れいか「はい星空さん。どなたか心当たりでもあるのですか?」

みゆき「黄瀬さんがいいと思いまァーす」

やよい「ふぇっ!?」

あかね「あっ! ウチもそれにさんせーい!」

やよい「えっえっ」

れいか「黄瀬さん、お二人はこう仰っていますが、どうですか? 引き受けてくださいますか?」

やよい「うう……」キョロキョロォ

みゆき「えへ〜♪」

やよい「あ、あの……わたしでよければ……やってみます……」

みゆき「きゃァァ―――――ッッ! やったやった〜♪」

あかね「イシシ♪」

パチパチパチ……

やよい「た、たいへんなことになっちゃったよぉ……」
144 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:41:36.84 ID:PNvGZ5PwO

放課後ッ!



やよい「ふたりとも、どうしてわたしを推薦したの?」

みゆき「だって〜、黄瀬さん絵が上手いじゃない」ハッピー

あかね「やよいならぜったい優勝できるッ!」

やよい「ふたりはなにも知らないからそんなこと言えるんだよ……」ハァ

やよい「この学校にはコンクールで受賞した人や、他にも上手な人がたくさんいるんだよ……?」

やよい「わたしじゃとても『無理』だよう……」

みゆき「そうかなァ〜? わたし、黄瀬さんなら『いける』って確信したんだけどなァ〜」

やよい「……なんで?」

みゆき「黄瀬さんの絵を『観た』とき、新刊の絵本のピカピカの表紙を『観た』あの感覚……」

みゆき「とても新鮮な『素直な感動』ってのを……感じたよ……」

やよい「素直な感動……」

145 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:42:39.31 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「わたしの眼は節穴じゃあないよ……。だてに絵本フリークを名乗っちゃいない……良い絵本は『表紙』も良い……口では説明しづらいけど、そういう『オーラ』ってのがでてるの」

やよい「黄瀬さんの絵にはそれがあるッ! もっと自信を持ってもいいんじゃあないかなッ!」ズズイ

やよい「ひゃああっ!?」ビクゥーン

あかね「あーコラコラみゆき、あかんねんて。そんなにゴーインにせまっちゃあかん。やよいビビってるやん」

みゆき「あ……ご、ごめぇーんわたしったらつい……」

やよい「う、ううん。だいじょうぶだよ」

あかね「ふふ、でもなーやよい、みゆきは本気で言ってるんやで? こいつは軽々しくそういうことは言わない。短い付き合いやけどそう言い切れる『確証』があるんや……」

やよい「確証……? なにそれ……?」

あかね「フッフッフ〜……それは〜……秘密や!」

やよい「え、ええェ〜? なにそれズルい!」

146 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:43:18.16 ID:PNvGZ5PwO

あかね「まーそれはともかく、『みゆきが言うんなら間違いない』ってことはわかってほしいってか、すこーしは信じてみても損はあらへんで?」

やよい「……」チラ

みゆき「えへェ〜♪」ハッピー

やよい「(『無邪気』……それ以外の言葉が見つからない……本気で言ってるんだ……さっきのこと……)」

やよい「(本当に……わたしの絵に、星空さんの言うオーラが込められているなら……)」

やよい「……や……」

みゆき「んんん?」

やよい「や、やってみる……! ううん、やってみたい!」

みゆき「……!」パァァー

あかね「ほな、決まりやな〜♪ そんじゃさっそく絵のネタを集めんと……」

キャンディ「はやく3人目のプリキュアをさがすクル〜!」ピョーン

みゆあかやよ「!?」

147 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:44:48.01 ID:PNvGZ5PwO

キャンディ「キャンディ待ちくたびれたクル。はやくプリキュアさがさないとダメクr」

ガァシイッッ

キャンディ「クルォオオッ!?」

みゆき「てめーこら毛玉ァァ――――ッッ学校じゃ出てくンなつっただろォォォォがよォォ―――――ッッ!? 何回言わせんだボゲがァァ――――ッッ!?」ギャァァァァス

キャンディ「クギュゥゥー!?」

やよい「あひひィィ――――ッッ!?」ビクゥーン

あかね「みゆきがキレたァァ―――――ッッ!!? あかん、こーなったら手がつけれへんッ!」

ギャーギャー ウバシャアアアアッッッ

やよい「(わっ……わからないッ……!星空さんがわからないッ! さっきのマシュマロのように柔らかな雰囲気と、今の屍生人のようドブ臭い薄汚さ、一体どっちが本当の星空さんなのっ!?)」ウヒヒィィーーーー

148 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:45:49.17 ID:PNvGZ5PwO


………


そして数日後ッ!


あかね「結局キャンディのことはすんなり受け入れたけど……やよいて案外肝がすわってるっていうか……」

みゆき「やっぱりわたしの見こんだとおりだよォ〜♪」

キャンディ「キャンディもいっしょに描いてもらうクル〜♪」

やよい「ふたりとも、ありがとう。おかげでいい絵が描けたよ……」

やよい「こんなに『楽しい』気分で絵を描いたのははじめて……本当にありがとう。星空さんにはチョッピリおどろいちゃったけど」テヘ

みゆき「あ、あは……ごめんね? 急におどろかせちゃって……」

149 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:46:58.96 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「わたしって、昔から不測の事態に弱いって言うかァァ〜……隠しきれない感情が表に出ちゃうんだよネ……ボスにもよく注意されるんだけど」タハハ

やよい「……あの、その『ボス』さんって人って……」

みゆき「……」キロリ

やよい「ひ」ビクゥーン

あかね「……ッ!!」ビクゥーン

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「……ごめんねェェ〜? わたしから言っておいてなんだけど……ほんとうに申しわけないんだけど」……ミシ

みゆき「今言った言葉は『忘れて』くれないかな……? できれば……『今』すぐに……だけど」……メキッ

やよい「は、は、は……ハイィッ!! 忘れますッ! すぐに忘れます!?」

あかね「(こっ、これや」……!)」

あかね「(普段は決して見せない……たとえキレても表には出さないドス黒いスゴ味ッ! これがあのみゆきなんか……? こんなん……)」

あかね「(まるっきり……『別人』やんか……)」

みゆき「あかねちゃん?」

あかね「はっ!?」ビクゥーン

150 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:48:01.35 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「どうか……したのかな……」グルンッ

ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ 

あかね「(こ……)」

あかね「(この……『瞳』に……逆らえへん……。……この……『全てを支配せずにはいられない』金色の『瞳』にはッ……!)」

キャンディ「クル〜? みんなどうしたクル?」

みゆき「……」

みゆき「……なーんてねっ! もう〜ふたりともびっくりしすぎだよ〜♪」ス……

やよい「ふぁっ……!?」

あかね「……ッはっ……!?」

みゆき「もうすぐコンクールだから、ちょっとした冗談で緊張をほぐしてあげようかなって思ったんだけど……」

みゆき「『やり過ぎ』ちゃったかなァ〜? ちょっとね……」

やよい「星空さん……」

151 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:48:46.27 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「大丈夫。黄瀬さんは最後まで頑張ったじゃない」

みゆき「そのがんばりは……『無駄』なんかじゃあないよ……決して」

やよい「……」ハッ

やよい「……うん……ありがとう……」ニコ

あかね「ま、これで一件落着ってやつやな〜」



アカオーニ「どこかで友情の匂いがするオニ」

アカオーニ「俺様がバッドエンドに変えてやるオニ!」


コンクール当日ッ!



『2年2組、黄瀬やよい……努力賞』



みゆき「やったやった! 黄瀬さん努力賞だよ〜!」

152 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:49:41.90 ID:PNvGZ5PwO

やよい「ごめんね。せっかくふたりには手伝ってもらったのに……」

あかね「いや〜努力賞でもスゴいやん! それに、ウチにはやよいのポスターが一番輝いて見えるで!」

やよい「そ、そうかな〜?」テヘ


モブA「へ、負け惜しみ言うなよ」

モブB「そんなふざけた絵がうちの部長に敵うわけないだろー?」

やよい「……!!」

あかね「ちょっと、アンタらなんやねん!」

やよい「……ううっ……!」タタタ

あかね「あっ! やよいどこ行くん!?」

みゆき「……」



みゆきよ……



みゆき「……!」ビク

みゆき「ボス……?」

いま、ボスの声が……?


153 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:50:33.65 ID:PNvGZ5PwO

やよい「……ッ!」タタタ

やよい「……」

やよい「けっきょく……わたしの……自己満足……」

やよい「人に……わるく言われるくらいなら……」

やよい「……最初から、描かなきゃよかったッ……!」グス


アカオーニ「泣く子が出たオニ〜。俺様がもっともーっとバッドエンドにしてやるオニ」

やよい「!? だ、だれ……?」

アカオーニ「おまえのような泣き虫が、いくら努力したところで『無駄』オニ!」

やよい「! ……そんなこと……わかってるよ……でも、絵を描くことが……好きだったから……」

アカオーニ「今さら何言っても『無駄』オニ!」

アカオーニ「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ!」ベッチャァァッ

アカオーニ「「『白紙』の『未来』を黒く塗りつぶすオニッ!!」ベタァアーーーー

154 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:51:46.40 ID:PNvGZ5PwO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

やよい「うああ……」ドヨン

やよい「わたし……わたしもう……絵を描くのなんて、やめ……」


諦めるのは……少し……早いんじゃあないかな……?


やよい「え……?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「……」

あかね「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

やよい「あかねちゃん……星空……さん」

みゆき「そこの……『赤鬼』さん……」

アカオーニ「俺様はアカオーニだオニッ!」

みゆき「どっちでも……いいよ……」

みゆき「さっきあなた……わたしのイチバン嫌いな言葉を……『2回』も言ったね……?」

アカオーニ「ああん? なんのことだオニ?」

みゆき「そう……『無駄』……実に不愉快な響きだよ……」

みゆき「なんでだろうね……誰に言われたわけでもないのに……この言葉を聴くと無性にむかっ腹が立つ……。理屈じゃあないんだろうね……こればっかりはわたしの持っている『性』なんだと思う……」

155 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:53:28.51 ID:PNvGZ5PwO

アカオーニ「おまえの『性』なんか知らないオニ! それに無駄な努力をするなんて人生の無駄そのものオニ! バカのすることオニ!」

アカオーニ「こいつの絵をアカンベェに変えて、それを証明してやるオニッ! 出でよアカンベェ!!」ヒュンッ


アカンベェ「アカンベェ〜!」


あかね「やよいのポスターが!」

みゆき「どうやら……痛い目会わないとわからないみたいだね」

みゆき「黄瀬さんの幸福を壊すあなたは……絶対に許せないッッ!」


156 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:54:21.49 ID:PNvGZ5PwO

みゆき「『始末』させてもらうよッ!……プリキュア! スマイルチャージッ!」レディ-!!

あかね「プリキュア! スマイルチャージッ!」レディ-!!


ゴーゴー!! レッツゴー ハッピー!!(サニー!!)

ポンポンッ

キュァァンッ
ボンッ
パンッパンッパンパンパンッ
シュィィィンッシャァン
ポワァァァァッ
ポンポンポンポンポンポンッ

スタッ


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 ドバァアーーーーン

サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」ドバァァーーーーン


アカオーニ「ふん! プリキュアなんて一捻りだオニ! 行け、アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」ブォン

157 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:55:09.34 ID:PNvGZ5PwO


グァキィィンッ!


ハッピー「ぐ……なかなかのパワーとスピードだよッ!」グググ

サニー「やよいのポスターから出ただけはあるってわけやなッ!」グググ

アカンベェ「アカンベェ〜!」ブワッ

サニー「うわっ……!?」ドゴォアアッ

ハッピー「サニー!」

サニー「だいじょうぶやッ! ……これでもくらいやッ!」ゴッォォォッ


サニー「プリキュア! サニーファイヤー!!」バッシィィァ


ハッピー「あっ、ダ、ダメ!」

サニー「へっ!?」

ポッシュウウウウ……

サニー「な、なんでや!? サニーファイヤーが消えてしもうた!?」

キャンディ「ちゃんと力を込めないとダメクル〜!」

サニー「んなアホな〜!」

ハッピー「……」

158 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:56:07.17 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「(どうする……『ハッピーシャワー』の射程距離は1〜2mが限界……ッ! 『外したら』次はない……サニーにちゃんと説明しておくんだった……)」

ハッピー「(燃費の悪い必殺技をどう叩き込むかッ! この勝負はそれが全て……! どう近づッ……!?)」ビクゥーン

アカオーニ「ふははははっ! マヌケオニッ! せっかくの必殺技を『無駄』撃ちするなんてバカオニッ!」

サニー「グググ……! 好き勝手言いおってからにあのオニ……!」

サニー「ハッピー! こうなったらアンタの『ハッピーシャワー』を叩っ込むしかないわ! 頼んだで〜!!」

ハッピー「……」ウツムキィ

サニー「ハッピー?」


ハッピー「……とうおるるるるるるるるるるるん」グリンッ


サニー「!?」

159 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:57:03.60 ID:PNvGZ5PwO

アカオーニ「な、なんだオニ、アイツ……」

キャンディ「『ボス』からの電話クル〜!」

ハッピー「とぅるるるるるるるるるるる……とぅるるるるるるるるるるる……」

サニー「こ、これは転校初日に見せたッ! 電波全開のッ!?」

ハッピー「……電話ッ! ボスからの指令ッ!」

ハッピー「指令は全てにおいて『優先』されるッ! とぅるるるるるるるるるるる……」

ハッピー「電話は! 電話はどこッ!? こんなに近くで鳴っているのに!?」サッサッ

アカオーニ「アイツ、頭おかしーんじゃないかオニ?」

サニー「あかーん!? ハッピーが壊れたら誰がアイツを倒すんやァァ―――――ッッ!?」

160 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:58:08.24 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「……はっ!!!」

ハッピー「信じられないよ……。こういうのを奇跡って言うんだよね、めったにあることじゃないよ……」

ハッピー「こんな学校の隅に『公衆電話』があるなんて……」スッ

ハッピー「がちゃリ……もしもし……ピィイ―――――ッッ!」つカエル

サニー「カッ……カエルゥゥ―――――ッ!? なにやっとんねん自分!?」

ハッピー「はい……はい。……えっ? ボス……まさか……でも……」

ハッピー「……はイィ〜わかったよボス……」

サニー「まさか……」

サニー「カエルが……受話器なんかッ……?」

アカオーニ「わけがわからんオニ……」
161 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 19:59:08.83 ID:PNvGZ5PwO

ハッピー「ボス……『使う』んだね……? 『あれ』をわたしにくれるんだねっ!?」

サニー「ハッピー……?」


……
…………
………………


みゆきよ……わたしのかわいいみゆきよ……
そうだ……おまえにわたしの『能力』……

『         』の一部を与えてやった……

それを『使う』のだ

時間を稼ぎ……『仲間』の覚醒を促すのだ……
わたしの『見立て』に間違いがなければ……

あの小娘……『黄瀬やよい』こそ……新たなプリキュアッ!!

いいか『時間を稼ぐ』のだッ!

『落ち着いて……』『良くみるのだ……!』
『「動き」を!!』


『そして予想するのだッ!』


おまえに与えられた『帝王』の力を使いこなすのだッ!


162 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 20:01:16.34 ID:PNvGZ5PwO


ハッピー「『帝王』」


ハッピー「これが……『ボス』の……『帝王』の力……」ブツブツ

サニー「ハ、ハッピー……?」


ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ ニブ


ハッピー「そう、これが…… これが」













ハッピー「 『エピタフ』 」










┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨





←TO BE CONTINUED……////
163 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/16(金) 20:01:53.91 ID:PNvGZ5PwO
今日はここまで
みゆきちゃんの嫌いな言葉は『無駄』
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:28:10.96 ID:G3Sln8Vs0

遂にエピタフきたか
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:35:58.17 ID:xkGZxuIQo
乙乙
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:36:14.93 ID:ACNHdygP0

『無駄』が嫌いってまさか・・・
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 20:55:49.32 ID:25Dc4YR10
ボスマジであのボスなのか…
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/16(金) 23:48:56.82 ID:jyrg+XDz0
普通に面白いわ
ジョジョとプリキュア双方への愛を感じた
乙ッ!
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/17(土) 11:45:16.27 ID:9rYpLuBj0
ジョーカー
170 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:07:49.68 ID:qfCRuEEUO
そろそろ投下します
あまり進んでないすけど……
171 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:08:28.77 ID:qfCRuEEUO


錯乱こそわたしのエピタフ

ひび割れ荒れ果てた道を這い進む

どうにかなるものなら腰を下ろし笑うこともできるのか

でも、わたしは明日が怖い
わたしは叫び続けるだろう

そうだ、わたしは明日を恐れ
わたしは叫び続けるだろう


ああ、わたしは明日が怖い
わたしは叫び続けるだろう


172 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:09:07.63 ID:qfCRuEEUO

【Doppio 】……イタリア語で『二重』を意味する

173 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:10:06.53 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「額……わたしの額にッ!」

ハッピー「ボスの『力』を感じるッ……これは現実だ……ファンタジーやメルヘンじゃあないのは理解できる」

サニー「ハッピー! ……さっきから何ワケわからんこというてんのや? カエルなんか顔に押し付けて!」

サニー「アタマがどうかなってもうたんかッ!?」

カエル「……」モゾモゾ

ハッピー「サニー、わたしならだいじょうぶ……だいじょうぶだから……黄瀬さんをお願いできる?……ここはわたしにまかせて」

ハッピー「時間は稼ぐ……今のわたしならできるの。うん、自信を持って断言できるよ」


ハッピー「今のわたしには『エピタフ』がある!! ……それが断言の理由だよ」


174 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:10:45.37 ID:qfCRuEEUO

サニー「エ……エピタフ……? なんや……それ」

アカオーニ「いつまでくっちゃべてるオニ? さっさとつぶれちまえオニ!」

アカオーニ「アカンベェ────ッ!!」

ハッピー「……!!」クワッ


ク ワ ア ア ア ア ア ア ア ア ア


ハッピー「(迫るアカンベェの攻撃を……サニーが受け止めている! いつの間に……? いや、違うッ!)」

サニー「……?」

ハッピー「サニーはここにいる! 黄瀬さんの側に……ならこの画像はっ」

ガッシィィ

サニー「な、なにボケっとしとるんやッ! 敵の攻撃が見えんかったかんか!?」グググ

ハッピー「(これはッッ! ……この画像は……先の……『未来』のビジョン!?)」

ハッピー「『十秒先の未来の画像』が見えているのッ!?」

175 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:11:57.21 ID:qfCRuEEUO


そうだ……みゆきよ……『エピタフ』は未来を覗く力。そしてエピタフで見た画像の通りの未来となる……

その未来を変えることはできない。『あるひとつの例外を除いて』はな

しかし先を知ることの優位に変わりはないッ!
どう動くかは自らの覚悟によって決まる!

考えろみゆき……自らに与えられた優位を活かすのだ!

キャンディ「ハッピー、さっきからどこを見てるクル〜?」


ハッピー「それがエピタフッ! ボスから与えられた未来予知の能力ッ!」

サニー「だからエピタフってなんなんやァァ─────ッッ!?」グググ

176 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:12:32.61 ID:qfCRuEEUO

ク ワ ア ア ア ア ア ア ア ア ア 

ハッピー「見えるぞッ! 十秒先の画像! やつの次の行動の結果がッ!」

ハッピー「『右斜め前方に投げ飛ばされる』……それが結果! サニーによって起きる結果」

ハッピー「ならばわたしの取るべき行動はッ……」

サニー「うだあああああ!! いつまで押し付けてるんや! いい加減しつこいわァァアアア!!」ブォン

アカンベェ「ベェエ〜ッ ……エッ!?」ビュオオン


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「画像の通り……この場面まで飛ばされて来る。……まったくのブレもなく正確に」

177 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:13:05.40 ID:qfCRuEEUO

サニー「ハッピー、いつの間にあんな所に……! でも、今がチャンスや! ハッピーシャワーを叩き込むんや─────ッッ!」

ハッピー「確かにここでハッピーシャワーを叩き込めばあなたを『始末』することは簡単だね……だけど」

ハッピー「それでは『指令』がコンプリート出来ないッ! ボスからの指令は全てにおいて優先する……何物にも代えられない絶対の命令!」

ガッシィィ!!

サニー「受け止めた!? な、なんでや! せっかくのチャンスやったのに!?」

ハッピー「『黄瀬やよいをプリキュアに覚醒させる』……この任務は遂行する!」

ポーイッッ

サニー「投げたァア─────ッッ!? ってどこまで投げてんねーん!」

178 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:13:42.59 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「『時間は稼ぐ』……そして、あとはわたしが! 覚醒を促すッ!」バッ

ハッピー「この戦いを通して黄瀬さんに伝える! わたしの意志をもってッ! その言葉で心を揺り動かすッ」ズドドドドド

アカンベェ「ベェエ〜ッ!?」ドッグァオ

キャンディ「ハッピーの攻撃がどんどん激しくなってるクル! すごいクル〜!」


この時、キュアハッピーは思い出していた!
それは以前の戦いで日野あかねがプリキュアに覚醒した、あの瞬間!

ハッピーの偽りのない、意志が込められた言葉を受け止め、日野あかねはキュアサニーとして覚醒したのだ!

つまり! この状況で黄瀬やよいをプリキュアに覚醒させるには、日野あかねと同じように強い意志をもった言葉を届ける必要があると理解した!


179 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:14:25.36 ID:qfCRuEEUO

アカオーニ「無駄オニ! 必殺技を使わなければ浄化も出来ないアカンベェにそんな攻撃はいつまでも続かんオニ!」

アカオーニ「弱いプリキュアがいくら頑張ったところで無駄オニ! まだわからないオニ!?」

ハッピー「『無駄』かどうかはあなたが決めることじゃあない……全ては自分自身の強い『意志』しだい」

ハッピー「あなたもオオカミさんも……誰も人の意志を否定することは出来ないッ! 黄瀬さんの意志の力を否定することは許さない!」

やよい「……!」ハッ


180 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:15:02.01 ID:qfCRuEEUO

そして、キュアハッピーには、星空みゆきには言葉を人に届ける『力』が、『才能』があった!

それは物語の主人公が旅の道中で仲間を集めるかのように……

力強い意志と言葉で、人を惹き付ける!
古代中国の劉邦や、戦国時代の豊臣秀吉のように! 人を惹き付けて『動かす』パワーを持つ!

人はそれを『カリスマ』と呼ぶ!
しかし、それがみゆき自身に秘められたモノなのか、はたまた別の『何か』から来るモノなのか、それは知るよしもない

ハッピー「十秒先の未来ッ! 受け止めるにせよ避けるにせよ、『覚悟』が決まれば怖れることはない!」ガッシィィ

ハッピー「エピタフはわたしに『覚悟』を教えてくれる……。それは『幸福』だよ。紛れもない幸福だ……」ブォンッッ

181 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:15:54.01 ID:qfCRuEEUO

アカオーニ「な、なんでだオニ!? おまえの動きからは『迷いがまるでない』オニ!」

アカオーニ「恐怖が、攻撃を受けるというのに、『恐れ』が感じられないオニ! フツーじゃないオニ!」

ハッピー「定められた『運命』は変えられなくても……それを『覚悟』することができれば、人は『勇気』が、『力』が沸いてくるッ!」バゴォン

アカンベェ「ぶべっ!!」ズザァー

ハッピー「そして、恐怖だけじゃなく、『幸福』もまた覚悟によって受け入れることができるの」ザッザッ

ハッピー「早朝の通学路で友達とおはようのあいさつを交わすかのように……」ザッザッ

ハッピー「至極当然のように『受け入れられる』。……このように」クルゥリ

アカオーニ「はっ……!? お、おまえ、なぜ後ろを向くオニ!? 敵が目の前にいるってのに正気かオニ!?」

182 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:16:59.13 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「『運命』は定められた。エピタフは告げている……『次のプリキュアの誕生への祝福』を」

アカンベェ「アカンベェ─────ッッ!!」グワァッッ


ドゴォオオアアアアッッ


アカオーニ「や、やったかオニ!?」

アカオーニ「……!?」


183 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:17:29.84 ID:qfCRuEEUO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


「ぴかぴかぴかりんッッ……! じゃんけんポンッッ!」グググ

「やああっっ!!」ドォォン

アカンベェ「アバッ!?」

アカオーニ「なに、突き返された!? 一体誰オニ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「なるほどね……エピタフの予知通りの場面……」

ハッピー「指令は『達成』されたッッ!!」

サニー「こ、これはッッ!」

キャンディ「3人目のプリキュアクル〜ッ!」



ピース「キュアピース!!」ドッバァァーーーーン



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

184 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:18:42.43 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「黄瀬さん……ううん、キュアピース」

ピース「星空さん……キュアハッピー……」

サニー「3人目のプリキュア……! まさかやよいが変身するなんて……」ハッ

サニー「(まさかっ! ハッピーは最初からこれを狙って……!)」

ハッピー「……か」

サニー「ッッッ! ハッピー……」ゴクリ

ピース「か……?」ゴクリ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「かわイィィイ─────ッッ!! ねえねえねえピースってばスッゴクキャワイイィ〜!!」キャルルルゥン


ピース「ふぁっ!?」

サニー「」

アカオーニ「」

アカンベェ「」

キャンディ「あ、いつものハッピーに戻ったクル〜」

185 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:19:27.36 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「ねえもーいっかい! もーいっかいさっきのやって! ぴかぴかぴかりん じゃんけんポン!」

ピース「え、あ、ぴ……ぴかぴかぴかりん、じゃんけんポン♪」キャルッ

ハッピー「あああああああああ!! うわぁァアアアアア!! とってもとってもとってもとってもとってもとってもキャワイイヨォォォォォォォ!?」キララァン

ピース「あ、あのぉ〜……」

ハッピー「……ンンン? ああ〜ごめんねェ〜? あんまりにもキュートだったものでつい、取り乱しちゃったよ」ゴホン

ハッピー「オメデトウ、キュアピース。わたしの声が届いたんだね♪」

ピース「あ、うん……。ハッピーの心からの声が、わたしの心に、しっかり響いたよ」

186 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:20:06.37 ID:qfCRuEEUO

ピース「おかげでわたしも『覚悟』ができたよ……ほんとにありがとう……!」

ハッピー「うんうん、これからもよろしくね♪ ピース!」ハッピー

ピース「うん!」ピース

ハッピー「ねえねえピース、それよりもせっかくプリキュアになれたんだからさあ」

ピース「ふぇ?」

ハッピー「『あれ』……いっしょにぶちのめそうよ……?」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


アカンベェ「べっ……!?」←あれ

ピース「え、えっ!? ぶ、ぶちのめ……ええっ!?」

187 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:20:48.60 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「サニーは必殺技をミスってへばってるし」

ハッピー「ピースの技が『今』もっとも必要なンだよね……わかる?」

ピース「ゴ……ゴクリ……う、うん」

ハッピー「だいじょうぶ……ピースならできるよ……。ほんのチョッピリ『気合い』を入れればいいんだ……このパクトにね。そうすれば力が出現する」

ハッピー「ピースだけの『力』だよ……。わたしは今、それに期待してるんだ……期待を」

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

ピース「(……プ)」

ピース「(プレッッシャァァ〜……!?)」


188 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:21:55.35 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「」ニコニコ

ピース「(これは! ……外せないィイ〜!? だって、だってだってもし、もしもだよ、もしわたしの力がたいしたモノじゃあなかったら)」

ピース「(ハッピーの『期待』を裏切るモノだったらッッ!)」ホワンホワンホワーン

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

ハッピー『あ? なんだ今のカスみたいな技は? それはどういう意味だ? つまり、え? その行為の意味はよォ?』

ハッピー『ピース? わたしはピースの事完全に信頼して協力してやろうっていうのに、ピースはその心を無視してずる賢こくごまかそうとしてるって事だな?』

ハッピー『この行為はそーゆー事か? そーゆー意味なんだな? おい!』


ハッピー『二人の関係はおしまいなのかァ─────ッ!! 答えろォォォォォォ─────ッ!!』ウバシャアッ


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ピース「(ッッッッてなるよねェエ〜ッッ!? なんでだろう、なぜかそーなる予感がするよ〜っていうかそーなる!)」ガタガタガタガタ

ハッピー「どしたの?」ヒョコ

ピース「おっぱアアアア─────ッ!?」ビクゥーン

189 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:23:44.26 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「もしかしてピース……怖かったりするゥ? あーだいじょーぶだよーだいじょぶ。わたしも最初はこわかったもん。でも怖がらずに試してやってみれば」

ピース「やりますやります! いえ、ぜひともやらせてくださいィイ〜! だから殺さないで〜!?」

サニー「いや、殺すってアンタ」

ピース「恐怖はァア! 乗り越えるためにあるッ!! この目の前の恐怖を乗り越えて、わたしは生を勝ち取るゥウ〜!」グワッ

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

キャンディ「パクトに気合いがたまっていくクル〜」

サニー「いや、気合いっていうか生への執念的ななにかやん」

ハッピー「つまり、幸福!」

サニー「なんでやねん!!」ビシ

190 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:30:20.17 ID:qfCRuEEUO

ピース「いっくよ〜! 恐怖よあっちに行きなさい!」カアアッ


ピース「プリキュア! ピィィィスッッサンダー!!」ズバァアアアアアーーーーッッ


アカンベェ「アバァアア─────ッ!?」バリバリバリィィ


サニー「こ、これは雷や!?」

キャンディ「ピースの力はかみなりクル〜!」


ポッシュゥゥゥ


アカオーニ「ちいっ、まさかこうも簡単にやられるとは」

アカオーニ「次はようしゃしないオニ!」シュン

ピース「ハァ、ハァ、や、やった! できたァア〜!」

ピース「ハッピー! ハッピーの言う通りにやったらできたよ! ねえハッピー……!?」


ハッピー「」ブスブスブス


ピース「ハッピィィィイィイイイ!?」

サニー「あかん、黒こげやァァアアア!?」

191 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:31:09.89 ID:qfCRuEEUO

キャンディ「恐怖のもとのハッピーにも電気がとんだクル」

サニー「落ち着いて分析しとる場合かァア─────ッッ!?」

ハッピー「」ムクゥリ

ピース「あ」

ハッピー「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ピース「ハ、ハ、ハ、ハッピィイ〜……。ぶ、無事だったんだ! よかったネ……?」

ハッピー「ピース」

ピース「ハピィイイッ!?」

ハッピー「ピースのこと……『やよいちゃん』て呼んでも……いいかな?」

ハッピー「わたしたち……もう『ともだち』だもんね?」

ピース「はいいっともだちっ、ともだちですぅ〜! 『星空さん』のいいい言う通りですゥ〜!?」

ハッピー「『みゆきちゃん』」

ピース「みみみみゆきちゃんッ! みゆきちゃんでしたあっっ!」ビエエ

サニー「なに泣いてんねん」

ピース「泣くよ!? 誰でも泣くよ〜!」

192 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:31:47.96 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「ふふ、ふ、やよいちゃん……やよいちゃん……」ブツブツ

ピース「あひぃっ!?」

ハッピー「やよいちゃん……やよい……やよい〜ん……」ブツブツ

サニー「み、みゆき……!?」

ハッピー「やよい〜〜〜〜〜ん、やよい〜〜〜〜〜ん♪」

ハッピー「やよいッ!!」バッ


ハッピー「やッよィヒヒィィ〜〜〜〜〜ン!」クワッ


ピース「あヒヒィィイ〜!? みゆきちゃんッ!?」ダッ

193 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:32:15.30 ID:qfCRuEEUO

ハッピー「やッよィヒヒィィ〜〜〜〜〜ン!!」ズドドドドド

ピース「ごめんなさぁい! だから追ってこないでェエ〜〜〜〜〜ッッ!?」ズドドドドド


キャンディ「やれやれクル」

サニー「こんなんでウチらやってけるんやろか……」



←TO BE CONTINUED……////
194 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/11/23(金) 19:33:18.52 ID:qfCRuEEUO
とりあえずここまで
JOLENEは名曲
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 04:28:19.93 ID:Anx/OzaUo
笑った乙
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 14:30:06.14 ID:7GH8gWor0
乙ッ!
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/28(水) 11:37:55.28 ID:jxb4qRWMO
原作のセリフの活かし方に覚悟をかんじる
198 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:00:48.57 ID:ecq49QHVO
投下します
199 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:02:05.00 ID:ecq49QHVO

【Brio Solare】……イタリア語で太陽サンサンを意味する

200 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:03:04.94 ID:ecq49QHVO

黄瀬やよいを3人目のプリキュアとして迎い入れ、数日が経過ッ!


みゆき「わー! ねえねえねえやよいちゃん、これってもしかしてキャンディの『キャラ弁』ってのじゃあないの?」

キャンディ「キャンディの顔クル〜♪」

やよい「えへ……作ってみたくって」テヘヘ

みゆき「自分で作ったの!? スッごぉい!」

あかね「へへ、ほな味見〜!」ヒョイ

キャンディ「あっ、キャンディを食べちゃダメクル〜!」プンスカ

あかね「ん! ……これめっちゃ美味しいやん!」モグゥ

やよい「え、そっ……そうかなァァアアア〜? なんだか照れちゃう……」テヘェ〜

201 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:03:53.76 ID:ecq49QHVO

みゆき「わたしも食べる〜!」キャピ

キャンディ「キャンディも食べるクル〜♪」キャピイ

みゆき「えー、さっき食べちゃダメクル〜て言ってたじゃん!」

キャンディ「それはそれクル!」

みゆき「なにそれェ〜?」キャハハ

やよい「どうそどうぞ〜♪ おすそわけだよ〜♪」

「ねえちょっと、あなたたち」

みゆき「はぃい?」クルゥリ

やよい「ひ……」ビク

202 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:04:36.00 ID:ecq49QHVO

パイセンA「悪いけど移動してくれない?」

パイセンB「ここはわたしたちの場所なんだけど」

やよい「え、え……」ビクビク

みゆき「……あのォ〜……」

パイセンA「ランチなら他でもだいじょうぶでしょ?」

あかね「……なんなんですかいきなり。急に他んとこ行けやなんて」

パイセンA「……ハァ〜……。あのね、わたしたちはいつもここで食べてるの。だから退いてくれって優しく『お願い』してあげてるの」

パイセンB「Do you understand ?」

みゆき「……」イラ

203 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:05:32.12 ID:ecq49QHVO

あかね「そんなん早いもん勝ち違うんですか?」

パイセンA「なに? あなた2年でしょ? 先輩に席を譲るのが礼儀ってものじゃないの?」

あかね「センパイ言うても歳いっこしかかわらんとちゃいますか〜?」ケロッ

パイセンB「……なんですって」ギロォ

やよい「ひィィ〜……」オドオドォ

みゆき「よちよちやよいちゃん……」ナデナデ

「センパイ……それは余りにも『ワガママ』なんじゃあないですか……?」

みゆき「!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

なお「たとえセンパイでも……後からやって来て場所を横取りするってのは〜……おかしいと思いますよ?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「緑川……なおさん……ッ」ゴクリ

204 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:07:09.16 ID:ecq49QHVO
なお「ここは『学校』の『中庭』……『学校』の場所ってことは『みんなで仲良く』使うのが」

なお「『筋』だと思うんですが……そこんとこどうですか? 『先輩』」

パイセンAB「……」ムッ

あかね「へェ、なかなか言うやん」ホホゥ

やよい「」ガタガタ

みゆき「(緑川なおさん……クラスで最もパワーとスピードに優れた体育会系女子。特にスピードはあかねちゃんを凌駕する逸材……)」

ソノトオリダヨ
アッ イリエセイトカイチョウ

みゆき「(前から目をつけてたけど……向こうから来てくれるなんて、これは何かの『引力』を感じざるを得ないよッ!)」

205 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:07:58.44 ID:ecq49QHVO

ガッコウハミンナノバショダカラネ ネッ?
ソウネ イイスギタワ ゴメンナサイネ
ア,イエイエ コチラコソ

みゆき「(人の出会いは『引力』ッ! 則ち『運命』ッ! わたしはこの引力に従ってみるよッ!)」

ソレジャアネー
アッ カイチョウモランチデスカー

みゆき「(もし彼女に資格があるとしたら……迷うことはないね……)」

あかね「いやぁ、なおのおかげで助かったわ! ほんまありがとなー」

なお「わたしは当たり前のことを言っただけだよ。それじゃあこれから自主練があるから」

ガシィッ

なお「!?」

みゆき「緑川さん……さっきはどうもありがとう」ニコニコ

なお「星空さん……?」

206 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:08:54.68 ID:ecq49QHVO
みゆき「ぜひお礼がしたいんだけど、いいかな……? 立ち話もなんだからここに座ってさ……。お茶でも飲んで……」カチャ

ジョボジョボジョボ

みゆき「お話でもしようよ……」ニコォ

なお「……!!」ビク

あかね「ああ……こりゃあかんわ……」

やよい「みゆきちゃんに気に入られちゃったー……」


その日の夜ッ!


みゆき「4人目のプリキュアは緑川はん、あんさんや! ……ってしたいとこだけどォ〜」

みゆき「プリキュアのことないしょならどー考えても誘えないよね……。ねえキャンディ、ほんとーにプリキュアの秘密って守らなきゃダメ?」

キャンディ「とーぜんクル! プリキュアは誰にも秘密じゃないとダメクル〜」

207 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:09:29.54 ID:ecq49QHVO

みゆき「……バレてなんか困ることあったっけ?」

キャンディ「それは〜……」

みゆき「……」

キャンディ「……えと、あれ? もしかして」

みゆき「ないね」

みゆき「敵にバレるとあぶない云々もオオカミさんたちにバレてる時点で意味ないしー」

キャンディ「ぐぬぬ」

みゆき「……よーし、明日はお休みだし、直接プリキュアになってって頼んでみよーっと!」

キャンディ「クル〜♪」

208 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:09:58.69 ID:ecq49QHVO
みゆき「あ、そーだ! そろそろごはんにしなきゃ。おかあさんごはんまだかなあ」グキュルル

キャンディ「みゆきのごはんはおいしいからたのしみクル〜♪」

みゆき「あはは、キャンディなに言ってるの? ごはんはいつもおかあさんが作ってるじゃない」

キャンディ「クル??」

209 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:11:06.17 ID:ecq49QHVO

翌日! 土曜日ッ!!


みゆき「今日もお日様ボンジョルノ〜! 緑川さんに会いに行こ〜!」ルンルン

キャンディ「みゆきとおでかけクル〜」

みゆき「緑川さんのようなフィジカルバリバリィィな女の子が入ってくれれば心強いよね♪」スタスタ

みゆき「うまく誘えればいいなあ。……あかねちゃんとキャラがかぶる気がしないでもないけど」スタスタ

みゆき「プリキュアは全部で5人。あと2人……早く集めなくっちゃあね……」スタスタ

キャンディ「みゆきみゆき〜!」ピョン

みゆき「どしたのキャンディ」

キャンディ「そういえばここどこクル〜?」

みゆき「えー? どこってそりゃ……」

みゆき「……あれぇ、ここどこだっけ?」ハッピー


……
…………

みゆき「も、もしかして〜……迷っちゃったァア〜?」
210 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:11:48.26 ID:ecq49QHVO

キャンディ「みゆき、知らないのにおそと出たクル!?」

みゆき「だ、だってだって、引っ越してきたばっかりだったしぃ」オロオロ

みゆき「どうしよ、迷子になっちゃったよう……」オロオロ

なお「あれ? 星空さん?」

みゆき「!!」

なお「やっぱり星空さん! 家この辺なの?」

みゆき「あなたは『引力』を信じるタイプゥウウウウウ!!?」ガバァ

なお「わああああああ何!? なんなの!?」

211 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:12:46.51 ID:ecq49QHVO

……


なお「ここを曲がればすぐに家だから。……あの、平気? やっぱり持とうか?」

みゆき「へ、へっちゃらだよ〜。これくらい手伝わせて♪ ……うう、重い……」グググ

なお「だいじょうぶかな……。あ、ここがわたしの家だよ」

みゆき「ほんと? た、たすかった……。ここで話があって会いに来たんだよー」

なお「話?」

みゆき「うん、実は緑川さんにプリキュアに……」

『なおねーちゃーん!! おかえりー!』

みゆき「ふぁっ!?」

なお「ただいま。ほら、こっち並んで」

ゾロゾロ

みゆき「こ、こ、この子達はッ!?」

なお「こっちからけいた、はる、ひな、ゆうた、こうた。ほら、あいさつ!」

『こんにちは〜!!』

みゆき「ひゃっ! こ、こんにちはァ〜♪」

なお「この人はおねえちゃんの友だちの星空みゆきちゃんだよ」

212 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:13:44.66 ID:ecq49QHVO

ワー ワー
ミユネエチャーン

なお「星空さんここまでありがとう。よかったらお昼食べてく?」

みゆき「え、いーの!? それじゃあお言葉に甘えてェ〜♪」グキュルル


……
………

緑川家ッ!


ジャー
トントントン


みゆき「ふーむ、これは玉子焼きの匂いとみたねッ! ……緑川さんも料理できるんだねぇ、なんだかわかる気がするよ。どことなくおかあさんみたいなふんいき出てるし」フムゥ

チョイチョイ

みゆき「ん?」

ひな「おねえちゃん、あそぼ!」

ゆうた「あそぼあそぼー!」グイグイ

みゆき「わ、わ、わ」ググィィ

213 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:14:25.37 ID:ecq49QHVO

なお「あー、こら! お客さまに迷惑かけないの!」ヒョコ

みゆき「あ、だいじょぶだいじょぶ! こどもと遊ぶのダイスキだから〜!」ハッピー

けいた「みゆねーちゃん、なんかおもしろいことやってよー」

みゆき「えー、おもしろいことォ〜? そうだなあ……」

みゆき「ん〜……あ、じゃあ〜これとかどうかな?」スッ

はる「あーさくらんぼだ〜」

214 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:15:22.37 ID:ecq49QHVO

みゆき「やったことある? 口のなかでさくらんぼ食べるとき、枝からタネを取っちゃあいけないの」ニコォ

みゆき「指を使っちゃダメ……しかも二連のさくらんぼでやるんだよ」パク

けいた「そんなんできんの〜?」

みゆき「あ、ちょっとまってね」モゴモゴ


みゆき「…………」モゴモゴ


みゆき「…………………」モゴモゴモゴォ


みゆき「はいできた。ほら、タネつけたまま……たべた」レロォ

ひな「すごーい!」

ゆうた「うおおッ! ねーちゃんすげェエ〜!」

215 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:16:50.72 ID:ecq49QHVO

みゆき「えへ〜、そう? そうお? わたしったらスゴい?」ゴクン

はる「スゴいスゴいッ!」

みゆき「んフフ〜♪ それじゃーあ次はもっと『スゴいこと』」

みゆき「しちゃおっかなァア〜!!?」ゴソゴソ

ズラァアアッ

みゆき「シガレットココアを5本口の中に立てたままオレンジジュース飲んじゃいます!」ゴクゴク

ウワー
ホントニヤッター スゲー
スゲーケド キモイ
デモスゴーイ

みゆき「みんなもやってみるー? これやるのにはちょっとコツがあってね」

こうた「やるやるー!」

みゆき「まず下顎に一本目を入れ─────ッッ!?」ビクゥーン
216 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:18:11.36 ID:ecq49QHVO

みゆき「……」ウツムキィ

こうた「みゆねーちゃん、どしたの?」

みゆき「とうおるるるるるるるるるる!」グリン

こうた「ひゃっ!?」

みゆき「とうおるるるるるるるるるるん……あれぇ〜? こんな時にボスから電話だよ〜。どっからなってるのかな」

はる「でんわー? なんのこと?」

みゆき「えぇーみんな聞こえないの? こんな近くでなってるじゃないの」

みゆき「とおおるるるるるるるるるるるるる!」

みゆき「ホレ! 鳴ってるよッ聞こえるでしょォォ〜〜〜〜〜〜〜? どっかに電話があるはずだよッ!」ゴソゴソ

みゆき「あー! あったあった! 電話だ電話ァァ〜♪ ガチャリ」つ人形

ひな「あ、それわたしの……」

ゆうた「おねーちゃん、それなんかのギャグ?」

みゆき「はい、もしもしみゆきですぅ。もーボスったらいきなり電話かけてくるんだもん。びっくりしちゃったよォ〜」

217 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 00:23:39.84 ID:ecq49QHVO


みゆきよ……聞こえるかみゆきよ……


みゆき「うんうん、聞こえてるよ〜」


……食事の前に……


みゆき「え〜?」


食事の前に……甘いものを食べてはいけませんと……前にも言っただろう……。仕方のない娘だ……


みゆき「あっ……! そーだよそーだった! ボスとの約束だったねー。ゴメンねボス〜。誉められてつい調子に乗っちゃったよー」


うむ……わかれば良いのだ……かわいいみゆきよ……自分の身は大切に……それが幸福の条件だからな……


218 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 06:49:19.90 ID:ecq49QHVO

みゆき「うん、ありがとねボス! ……はい、それじゃーまたねェエ〜! ガチャ」

みゆき「……電話急に借りちゃったねひなちゃん。はいこれ」つ人形

ひな「……」

みゆき「そろそろごはん出来る頃かなー? おねーちゃん、ちょっと見てくるよ〜」トテテ

はる「……?」

ゆうた「ひなー、それ電話?」

ひな「えー、もちもち?」つ人形


……
………

219 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 06:50:10.64 ID:ecq49QHVO

昼食後、河川敷ッ


けいた「みゆねーちゃんそっち行ったよーオアアッ!」ボムッ

みゆき「こっちこっちオアアア─────ッ」

なお「悪いね、片づけまで手伝わせてしかもみんなと遊んでくれるなんて」

みゆき「いいよいいよー! こっちも楽しいしッ! オアアッ オアッ」

こうた「オアアッ!!」

なお「さっきから思ってたけどそのかけ声は一体……」

みゆき「緑川さんもやろーよ!」

けいた「そうだ、ねーちゃんが入ればおもしろくなるぞオアアッ」

ひな「オアアッ!」

なお「そうだなー。それじゃちょっと揉んでやろっかね」

みゆき「やったやったオアアッ!!」

なお「だからそのかけ声はなに!?」

キャンディ「……」ニンギョウノフリィ


220 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/02(日) 13:22:59.13 ID:ecq49QHVO

十分後ッ


みゆき「い、い、一点どころか、ボールにすら触らせてくれないなんてェェ……」ゼハァゼハァ

ひな「しかも一人だけで……ねーちゃん容赦しなさすぎ……」

なお「フッフフ、この緑川なお容赦せん……たとえ遊びであっても、直球勝負!」

みゆき「うー……今度は負けないもん。わたしたちの絆パワーを見せてやるんだから! みんな、行くよ!」

みんな『YES!!』ビシィッ

キャンディ「(それはちがうとこのプリキュアさんクル〜って、心の奥でクールに言うクル)」

アカオーニ「ふん、なにが絆オニ。そんなもの俺様がバッドエンドに染めてやるオニ!」

みゆき「あ!」

221 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 10:12:09.67 ID:8dUMos0RO

なお「な、なんだあの赤い人」

キャンディ「バッドエンド王国クル!」ピヨーン

なお「タヌキがしゃべった!?」

アカオーニ「世界よ! 最悪の結末(以下略」ベッタァアー


けいた「たのしくない……」ドヨォン

はる「帰る……」ドヨォン

なお「家族……そんなのいつかバラバラになる……」ドヨォン


みゆき「ちょっとみんな!? いくらなんでも変わりすぎじゃないのォ〜!?」

222 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 10:13:00.46 ID:8dUMos0RO
アカオーニ「ふん! それがコイツらの本音オニ。家族だの絆だの、言うだけなら簡単だけどしょせんはこんなもんだオニ!」

みゆき「みんなしっかりしてよォオ〜!」

アカオーニ「よいこはいねーか! 邪魔すんじゃねーオニ!」ズシン

みゆき「わわわっ!?」アタフタ

みゆき「この……!」

アカオーニ「次におまえは『それを言うならわるいこはいねーかだこのスカタン』というオニ」

みゆき「それを言うならわるいこはいねーかだこのスカタン! ……ハッ!」

アカオーニ「わはは、引っかかったオニ!」ゲラゲラ

みゆき「こっ、このォオ〜〜〜〜!!」

アカオーニ「……プリキュア、おまえが今『独りぼっち』なのは理解しているオニ」

みゆき「……!!」

223 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:43:53.20 ID:8dUMos0RO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

アカオーニ「だからこそ『今』を狙ったッ! オニ! 一人の時を狙ってッ! どうだおどろいたかオニ!?」

アカオーニ「一人だけで果たして勝てるかなァア〜!? オニ!」

みゆき「(こッ……この赤鬼さん、単純だけど『マヌケ』じゃあないッ! プリキュアの数が増えてきている今だからこそ、一人の時を狙ってきたッ!)」

アカオーニ「とくにキュアハッピー、おまえ、人には言えないふしぎな力を持っているんじゃあないかオニ? この前の戦いで思い知らされたオニ。だから慎重に、確実に倒すオニ」

みゆき「ううっ」

アカオーニ「さーどーするオニ!? ここにはおまえの自慢の仲間はいないオニ!」

アカオーニ「いでよアカンベェ!」バッ


アカンベェ「アカンベェ〜!」


みゆき「サッカーゴールがアカンベェになったァア〜!?」

224 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:44:43.10 ID:8dUMos0RO

キャンディ「みゆき〜! 早くするクル〜!」

みゆき「ってそうだそうだ! 驚いてる場合なんかじゃあないッ! 変身するよ!」サッ


みゆき「プリキュア! スマイルチャージ!」レディー!!


省略ッ!


ハッピー「キラキラ輝く希望の光ッ! キュアハッピィィィィィ!!」ドギャァアアン


ハッピー「いっくよぉおお〜!!」ズドドド

アカンベェ「フゥン!!」バサァッ

ハッピー「あるぇ!? と、と、と」キキーッ

アカンベェ「アカンベェ〜!!」バッサバッサ

ハッピー「飛んだァア〜!? そんな、ズルいよ〜!」

アカオーニ「バカめ、そんなの飛べないのがわるいオニ! やれ、アカンベェ!」

アカンベェ「ンベェッッ!!」ズドドド

ハッピー「うわあボール攻撃ッ! ってバレーのアカンベェの時と同じ〜!?」

アカオーニ「おまえの弱点が射程距離の短さだなんてことはウルフルンから聞いてるオニ! まねっこは気に入らねーがこれが一番オニ!」

アカオーニ「そら、このままなにも出来ずにぶっつぶれろォォォォ!! オニ!」

ズドドドドドドドドド!!!!

ハッピー「うっ……ウワァァァァァァ!!?」ズドドドドドド

225 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:45:51.58 ID:8dUMos0RO


シュウウウ……


アカオーニ「よーしッ! これでいっちょうあがりオニ! キュアハッピーはこれで再起不能ッ!! スマイルプリキュア完ッッ!」

ハッピー「ううう……」

アカオーニ「ああーん?」

ハッピー「ま、まだ、まだだよ……」ヨロッ

アカオーニ「なんだァア〜!? まだ再起不能になってなかったオニ? しつっこいやつオニ!」

ハッピー「み、緑川さんたちをバッドエンドになんか、させないんだから……!!」フラフラ

226 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:46:27.12 ID:8dUMos0RO

アカオーニ「コイツはけっさくオニ! 自分より他人の心配してるオニ! 今にもくたばっちまいそうなくせに!」

ハッピー「バッドエンドなんて……幸福からもっとも遠ざかった場所にあるカスにも劣る境地なんて、誰も望んでないッ!」

ハッピー「だからわたしは最後まで戦い抜くッ 幸福のためにッ!」バァアーン

アカオーニ「だまれ虫けらにも劣るちっぽけなお子さまがッ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!!」シュルルルルル

ハッピー「こ、これは……!?」

ハッピー「ネット! サッカーゴールのネットがまるで獰猛な毒蛇のようにわたしの体に巻きつき、縛り上げてくる!?」グルルルルルゥ

ビタァアーン

ハッピー「ぐわっ! う、動けない……!?」ジタバタ

227 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:48:00.24 ID:8dUMos0RO

アカオーニ「なにかされるとうっとおしいオニ。これで今度こそぶっつぶれろオニ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!」


ズドドドドドドドドド


ハッピー「ぐうううッ! ダ、ダメ、避けられな」

ハッピー「あ……ッ!?」


ドッギャオオオン!!


アカオーニ「よォォォォしッ! 完全に止めをさしたオニ! これで今度こそ」


「アンタの次のセリフは『スマイルプリキュア完ッ! オニ!』 と言う」


アカオーニ「スマイルプリキュア完ッ! オニ! ……ハッ!」


228 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:48:43.48 ID:8dUMos0RO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


サニー「ハッピー……またせたな」バァアーン

ハッピー「サニィィィィィィッ!!」

ピース「遅れてごめんねっ!」バァアーン

ハッピー「ピィィィィィィスッ!!」


アカオーニ「な……なんでだオニ!? プリキュアが3人じゃない時をわざわざ狙ってやって来たって言うのに」

アカオーニ「なぜプリキュアが揃ってるオニィィィィィ!?」

229 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:49:23.32 ID:8dUMos0RO

サニー「教えたるわ……確かにうちらの『絆』はたしかにまだそんな固ないけど」

ピース「1度つながった『絆』はたとえバラバラにほどけても、いずれまたひかれあい絡み合う! まるで『引力』のように……」

ピース「だよね? ハッピー!」ピース

ハッピー「サニー……ピース……! ……うん、そうだよ!」

ハッピー「わたしたちは『引力』によって巡りあった者どうしッそのつながりをどうこうしようなんてできないよッ!」バァアーン

なお「……」ハッ

なお「引、力……!」ググッ

230 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:51:13.84 ID:8dUMos0RO

ハッピー「あ、緑川さん! もとに戻ったんだね。よかったー!」ハッピー

なお「あれ、星空……さん?」

ハッピー「またバレたァァァァァ!? なんでみんな正体わかっちゃうの!?」

サニー「その濃すぎるキャラは隠せっちゅうのがムリってもんやで」

ピース「そうだねー」

アカオーニ「くだらないオニ! なにが絆オニ、ほどいても元にひかれあうと言うならッ!」

アカオーニ「2度と惹かれ合わないように、その絆もろとも鳥のはねをむしるように、一センチ四方の塊にしてくれるオニ! いけ、アカンベェ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!!」グワッ

231 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:52:34.20 ID:8dUMos0RO

ハッピー「しまった!! そっちの方向はァァ〜!!」ジタバタ

サニー「あかん、アイツなおたちを狙っとる!」

ピース「や、やめてェエ〜!」


バッ!!


なお「家族はバラバラにならないッ! わたしは『引力』を信じるッ!!」ドン


ハッピー「緑川さん!?」ハッ

なお「星空さん、あなたたちの言う『引力』、言葉だけでなく『心』で感じられたよ」

なお「たとえ離ればなれになっても、1度つながった絆は再び人を、家族を繋げる! その引力を否定することは誰にもできないんだッ!」

なお「もうわたしの心に一点の曇りもないっ! わたしはわたしの家族を守るために、戦いを選ぶッ!」

232 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:54:20.19 ID:8dUMos0RO


ビッカァア──────ッッッ!!


なお「うわっ!?」

ピース「こ、これはァア〜!?」

サニー「まさかッ!」

キャンディ「四人目のプリキュアクル〜!」

なお「うわっ、な、なにこの……タヌキ?」

キャンディ「キャンディたぬきさんじゃないクル〜!」プンスカ

キャンディ「なお、このスマイルパクトに(以下略」

なお「よ、よーし、なんだかわからないけど、直球勝負だッ!」

233 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:55:04.56 ID:8dUMos0RO

なお「プリキュア! スマイルチャージ!」レディー!



省略ゥウッ!



マーチ「勇気リンリン直球勝負! キュアマーチ!!」ドバァアーーン



ハッピー「キュアマーチッやっぱり緑川さんが、四人目のプリキュアやったんやァア─────ッッ!!」ドギャァアン

サニー「ハッピー、なんで急に関西弁?」

マーチ「これが、これがわたし…!?」モフモフゥ

ピース「わあ、気持ち良さそうなトリプルテール。もふもふだよぅ♪」モフモフゥ

ハッピー「ねえねえわたしにもさわらせてぇーん♪」モフモフゥ

マーチ「ひゃあっ!?」

サニー「あんたら今そんなことやっとる場合かーい!」ビシィッ

234 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:55:40.42 ID:8dUMos0RO


アカオーニ「ち、ちっくしょぉ〜! プリキュアが四人になっちまったオニ!」


四プリ「!!」


アカオーニ「こーなったら小細工はいらんオニ! パワーでごり押しだオニ〜!」

アカンベェ「アカンンン〜ベェエイイッッ!!」


ズドドドドドドドドド!!!


ハッピー「ま、またあのボール攻撃ッ! しかもさっきとはけた違いの量だよッ!」

サニー「だいじょうぶや! こっちは四人、みんなで弾けばなんとか」

マーチ「いや、ここはわたしに任せて」

ピース「マーチ!?」

235 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:56:27.56 ID:8dUMos0RO

ババッ

マーチ「教えてあげるよッ! ボールの『蹴りかた』を!」コォォォォォォ

アカオーニ「なにっ!?」




マーチ「オォオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ



サニー「な、なんやァアあれはッ!?」

ピース「すさまじい蹴りの連打がボールを次々と弾いていくゥウ────ッッ!」

ハッピー「思った通りのパワーとスピード!! まさに蹴撃の嵐っ! マーチ・シュート・テンペスト・アタックと名付けるよッ!」

サニー「ながっ」

236 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:57:16.91 ID:8dUMos0RO



マーチ「オラァッ!!」ドッゴォオーーン



アカンベェ「アカンベェ〜!?」

アカオーニ「な、なんてやつだオニ……全部弾き飛ばしてしまったオニ。ここは」


ハッピー「次にあなたは『いったん空に飛んで体勢を立て直せオニ』と言う」


アカオーニ「いったん空に飛んで体勢を立て直せオニ! ……ハッ」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ハッピー「ここでチャンスを見逃すほどわたしは甘くないよ? Do you understand ? 」

アカオーニ「し、しまっ────」

ハッピー「行くぜダメ押しッッ!!」


237 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:57:52.79 ID:8dUMos0RO


ハッピー「ウゥウルトララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ


ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン


アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!!」ズギューン

ポッシュゥゥン……


238 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 15:59:47.26 ID:8dUMos0RO
……
…………


みゆき「あの、緑川さん」

なお「『なお」でいいよ。みゆきちゃん」

みゆき「……!」パァアア

なお「わたしたち、いいチームになりそうだね」

なお「それも『引力』なんだよね? ……だったら、わたしはその引力を大切にしたい」

みゆき「そ、それじゃあ」

なお「わたしはみんなの仲間になるよっ!!」ドン

みゆき「やったァァァァッッ!!!」ピョーン

やよい「これでプリキュアは四人集まったね!」

あかね「よーし、今日はうちの店でお好み焼きパーティやッ!」

キャンディ「クル〜♪」


 バ ァ ア ア ア ア ア ア ア ン


四人目のプリキュア、キュアマーチを加え、ついにあと一人となったスマイルプリキュア! 

次なる『引力』に惹かれるのは果たしてどのような人間なのだろうか?



←TO BE CONTINUED……////
239 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/03(月) 16:05:01.86 ID:8dUMos0RO
投下はいったんここまでです
つづきははもうすぐ出来ます
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/03(月) 18:14:15.35 ID:JE1jam73O
乙です
次の更新が楽しみ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/03(月) 18:46:15.81 ID:9xTWIlrho
乙乙
242 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:47:50.54 ID:0jLUWhvzO
投下します。今回はちょっと長めです。
243 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:48:23.02 ID:0jLUWhvzO


【Bellezza】……イタリア語で『美しい人』を意味する


244 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:49:07.32 ID:0jLUWhvzO

星空家ッ!




みゆき「ふかァアアァアアア……Zzz……」ムニャァ


……ゆき……みゆきよ……


みゆき「くぽォォォォ……とぅるるるるる………るん」ムニャムニャ


起きなさい……みゆきよ……朝だぞ……朝ですよ……


みゆき「るるんッ! るるるんッ!……ぐかー」ムニャ


『遅刻』してしまうぞッ! 早く起きるのだみゆきよォォォォ!!


みゆき「ぱうッ!?」ビクゥーン

みゆき「あきゃあああああ!?」ガバァ

245 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:49:35.54 ID:0jLUWhvzO

キャンディ「クル〜? みゆき、どうしたクル」ムニャムニャ

みゆき「ちちちち遅刻ッ! もうこんな時間ッ! 『遅刻』 しちゃうよォオ〜!!」ドタバタ

246 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:50:16.66 ID:0jLUWhvzO

七色ヶ丘中学ッ!



みゆき「本日も遅刻ギリギリィイッ! もーわたしってなんで朝起きられないのかなァア〜?」

キャンディ「早く寝ても夜更かししても結局寝坊するクル。みゆきってふしぎクル〜」

みゆき「そ、そんなことないもん! はっぷっぷー。……ん?」プゥ

れいか「……♪」シャワァ

みゆき「花壇にいるあの人は……青木れいかさんッ!」

みゆき「早朝の花壇に水やりッ とても手慣れた様子……毎朝欠かさずに行っていると見て間違いないね」

みゆき「花に囲まれて優雅華麗に水をやるその姿は、さながら絵本の中からこの世界に飛び出してきた『水の妖精さん』ッ!」

れいか「そんな、水の妖精だなどと……恥ずかしいです」

みゆき「あれ!? き、聞こえてたのね〜……」

れいか「 ? あれだけ大きな声で話していれば聞こえるかと。……おはようございます、星空さん」

みゆき「おはよう、青木さん!」

247 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:51:07.02 ID:0jLUWhvzO

れいか「わたし、花が好きなのです。花に囲まれていると心が落ち着きますし、なにより綺麗なお花がたくさんあると」

みゆき「『みんなの気持ちもウルトラハッピーになる』と言う」

れいか「みんなの気持ちもウルトラハッピー……ハッ!?」

みゆき「えへへ〜♪」ニコォ

れいか「もう、からかってはいけませんよ?……でも、確かにそうですね♪」

みゆき「うんうん」

キーンコーンカーンコォォォォン

れいか「ああ、いけません! チャイムがなってます。さあ、星空さんも早く」グイ

みゆき「わわわ、そうだったッ! 急がなくっちゃあ!!」ダダダ


みゆき「(『青木れいか』さんか……思った通り、知性に溢れた物言いと行動。やっぱり……)」

れいか「(『星空みゆき』さん……転校初日からふしぎな感性をお持ちの方だと思ってはいましたが、花を愛でる清い心がある方でよかった)」

248 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:52:03.98 ID:0jLUWhvzO

昼食タイムッ!


みゆき「みんな……次のプリキュア……『5人目』に関してなんだけどね……」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


やよい「ご、ゴクリ……!」

あかね「なんや気合い入ってんなァ……」

なお「それで、なにか心当たりでもあるの?」

みゆき「うん」

みゆき「その前に……みんな、聞きたいことがあるんだけどね」

みゆき「プリキュアになるための『資格』……それはいったいどういうものなのか、考えたことはあるかな?」

あかね「資格ゥウ〜?」

なお「そういえば、あまり深く考えたことなかったな〜」

249 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:53:11.44 ID:0jLUWhvzO

やよい「みゆきちゃん、その資格ってなんなの?」

みゆき「うん。これはわたしの考えなんだけど、資格には最低でも『みっつ』あって」

みゆき「まず一つ目はは『強い』こと。……体でも心でもいい、とにかく一本芯の通った『強さを』持つ人間であること」

みゆき「ここにいるみんなはプリキュアになるとき、何かしらの『強さ』を証明した人だと思うの」

あかね「確かに、言われてみればそうかもしれへん」

なお「みんな敵に『立ち向かう勇気』を振り絞ってる感じだもんね」

やよい「えへ……ちょっぴり怖かったけどね」

250 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:53:52.52 ID:0jLUWhvzO

みゆき「二つ目は『優しさ』。……これは言うまでもないと思うけど、みんなはわたしの……ううん、誰の目から見ても『優しい』人たちだと思うよ……。これは間違いない」

やよい「そ、そうかなあ? はっきり言われるとなんだか恥ずかしい」

あかね「顔がまっかやで」

なお「『優しさ』か……。わかる気がする」

みゆき「そして『三つ目』……これがある意味でもっとも重要だと思うんだ。前の二つよりもね……」

やよい「ゴクリ」

あかね「なんや、それは……」

みゆき「うん」

251 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:54:36.68 ID:0jLUWhvzO

みゆき「三つ目ッ それは『美しさ』ッ! これはあらゆる意味で優先される最重要事項ッ!」バァアーン

なお「へ? う、美しさって」

みゆき「プリキュアはッ! 『美少女』でなければならないッ! 箸にも棒にもかからない『並以下』では通用しない世界ッ!」

あかね「そんな身も蓋もない……。……ま、そうかもしれへんけど」

やよい「否定はしないんだ……」

みゆき「そしてわたしの目で判断したみんなのレベルはどれも『一流』ッ!」ビシー

252 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:55:19.88 ID:0jLUWhvzO

みゆき「『関西系ツッコミ美少女』あかねちゃん! 『あざといスイーツ系泣き虫美少女』やよいちゃん! そして『お姉さん系スポーツ美少女』なおちゃんッ! どれも隙のない布陣ッ!」

やよい「そ、そんなぁあ〜♪ 美少女だなんて、照れるよぉお〜」クネクネ

なお「やよいちゃん、微妙に貶められてない?」

あかね「うちだけなんか適当やないか!? なんやねんツッコミて!」

みゆき「『強く優しく美しく』ゥウ!! 花のプリンセスも言ってたプリキュアの資格ッ! これを満たす『逸材』をわたしは見つけました!」

やよい「おお〜!」ワクワク

あかね「なんやこのノリ」

253 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:55:55.34 ID:0jLUWhvzO

なお「で、誰なのさ、その『逸材』って」

みゆき「それは……」



弓道場ッ!



みゆき「青木さんッ! いっしょにプリキュアやってくださいィィッ!」ドゲザァッ

れいか「あの、まったく意味がわからないのですが」

なお「誰かとおもったらやっぱりれいかかー」

あかね「たしかに強く優しく美しくーを地で行っとるな」

やよい「ついでにスゴォく頭がいいッ! なんで同じ中学に通ってるのかふしぎだよォ〜」

あかね「それを言うたらあかん……」

254 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:56:49.61 ID:0jLUWhvzO

れいか「皆さんが嘘を言うようには見えませんが……」

みゆき「ウソじゃないんですゥウ〜! ほんとのことなんです! ほら、コレェ!!」バッ

キャンディ「クル〜♪」キャピィ

れいか「あら、これはまあ」

みゆき「こんなソーセージマルメターノが頭にくっついてるよーないきもの見たこと無いでしょッ!?」

あかね「みゆきも頭にコロネくっついとるけどな」

みゆき「なんか言ったかな」クルゥリィ

やよい「ひぃいっ!?」

キャンディ「キャンディはソーセージじゃないクル〜!」プンスカ

255 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:58:24.59 ID:0jLUWhvzO

れいか「これは……ずいぶんと珍しいカラクリ人形ですね」

みゆき「人形じゃないよ。これは妖精さんなの」

れいか「妖精とは……ふむ。……では、少し失礼します」ズズイ

みゆき「え? なになにそんなに近づいてェェ……?」

なお「あ」

ペロッ

みゆき「あきゃあんっ!?」

なお「あ〜……遅かった」

れいか「ふむ……この味は『ウソをついている』味ではないようですね」キリッ

みゆき「いーいーいー今のーはッ!?」アタフタァ

なお「れいかは汗をなめるとウソかどうかわかるんだよ。あまり使わないけど」

れいか「やだ……なおの前ではしたないことをしてしまいました」ポッ

あかね「ちなみに女の子限定やでー」

やよい「はかどる」シュバババ

256 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 01:59:13.72 ID:0jLUWhvzO

みゆき「な、なにその特技……これは意外な一面を垣間見た気がするよ〜……」

れいか「ウソではなく、どうやらふしぎなことが起こっていると理解はしましたが」

れいか「そのプリキュアの話……折角ですが、今はいそがしくて……」

みゆき「ダ、ダメ……かなァア〜?」

れいか「本当にすみません。今度隣の小学校で、生徒会主催の読み聞かせ会がありまして……」

みゆき「読み聞かせ? それって、もしかして絵本の?」

れいか「はい、童話の……『白雪姫』の話をします」

みゆき「白雪姫ッ! いいね〜! いいよそのチョイス……。王道で行くなんてさすがだねェエ〜♪」ハッピー

れいか「は、はい?」

なお「みゆきちゃん、なんだか火がついたっぽいね」

あかね「これはもしかすると……」

みゆき「わたし『たち』がお手伝いしても……いいかなァ〜? 楽しそうだし」

やよい「なるほど、そういう流れか〜」

257 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:00:18.36 ID:0jLUWhvzO

れいか「お手伝いですか……。実は、少し困ったことがありまして」

みゆき「うん?」



生徒会室ッ!



れいか「そうですか、会長の熱は下がらないようですね……」

みゆき「会長さん風邪引いちゃったの? 大変だね……」

れいか「はい。ですから、星空さんが手伝ってくれると言ってくれた時は本当にうれしく思いました」

みゆき「うんうん、だいじょうぶだよー! わたしたちに任せてくれればへっちゃらだよ〜」ハッピー

258 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:02:52.94 ID:0jLUWhvzO

なお「そうだね、それと朗読だけじゃなくて紙芝居でやればもっと面白いかも」

あかね「お、それええなあ。絵やったらやよいが得意やもんな」

やよい「えへへ♪ それじゃ、裏にも描いてクルクル回せるようにしよっかな」

あかね「ええやん、それ!」

れいか「あの、みなさん本当によろしいのですか?」

みゆき「いーのいーの! こんな楽しいこと中止にしちゃあもったいないよ」

みゆき「みんなで明日来るこどもたちををウルトラハッピーにしなくっちゃあねッ!」ハッピー

れいか「星空さん……ありがとうございます」

れいか「(エキセントリックな人だとは思っていましたが、優しさと行動力に溢れた素晴らしい方ですね。……純粋な人)」

みゆき「それじゃ早速始めちゃおう!」

259 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:03:33.85 ID:0jLUWhvzO

……
…………


バッドエンド王国ッ!



ウルフルン「ケェーッ!! 大口叩いてたわりにはだらしねーじゃねーかアカオーニッ!」

ウルフルン「いつの間にかプリキュアが四人に増えちまってるなんてよォオ〜?」

アカオーニ「ふんッ! 半分はお前のせいオニ。とやかく言われる筋合いはねーオニッ!」

ウルフルン「んんだとゴラッ!? ケンカ売ってんのかアアアッ!?」

アカオーニ「やるかダメ犬ッ!?」

やめなバカどもッ!!

260 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:04:07.89 ID:0jLUWhvzO

ウルフルン「あん!? ……ちっ、誰かと思えばよォォォォ〜。ばあさんじゃねーかよ」

アカオーニ「おまえ、今までどこ行ってたオニ?」

マジョリーナ「ふん、お前らのような脳筋どもと違ってあたしは忙しいんだわさ」

マジョリーナ「四人のプリキュア? ケェーッ!! 聞けば頭脳がマヌケそうな小娘四人になにビビってるんだわさ!」

ウルフルン「誰がビビってるだゴラッ!?」

マジョリーナ「ケケケッ! まあいいさ、今度はあたしがいくよ。プリキュアなんてちょちょいのちょいして、バッドエンドに叩っこんでやるだわさ!」

261 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:05:14.54 ID:0jLUWhvzO

読み聞かせ会当日ッ!!




みゆき「いよいよ本番……! き、緊張してきたァア〜……!」

あかね「言い出しっぺのみゆきがイチバン緊張しとるやん!」

やよい「みゆきちゃん、リラックスリラックス」

みゆき「そ、そォーだねッリラックスしないとね。そうだ、こんなときは素数をかぞえるんだ。素数を。2……3……5……7……」

なお「なんで素数……?」

なお「あ、そろそろ始まるよッ!」

れいか「本日は読み聞かせ会にお越し下さり、ありがとうございます。最後までお楽しみ下さい」

ワーワー
パチパチ

262 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:06:11.67 ID:0jLUWhvzO

みゆき「は、はじまっちゃったね〜? どうしよう、緊張しすぎて動けない」

なお「普段からは考えられないほどカチカチだな。大丈夫?」

みゆき「だだだいじょーぶ、いこ、やよいちゃん」カチカチ

やよい「ほんとに大丈夫なの?」


263 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:07:28.94 ID:0jLUWhvzO

………


れいか『そこでお妃様は言いました』

『鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだぁれ?』

『鏡はこう答えました』

『それはお妃様ではありません。白雪姫です』

マジョリーナ「なんて言わせると思ってるだわさ?」ヌゥウ

れいか「えっ……? あ、あの、あなたはいったいどちら様ですか?」

ウワー スゴイ
ホンモノノ マジョダー

みゆき「あんなおばあちゃんいたっけ? ずいぶん気合いの入った衣装着てるけど」

マジョリーナ『さぁお前達、美味しい毒リンゴは如何かな?』ケラケラ

あかね「自分で毒リンゴ言うてるやん……」

264 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:08:05.54 ID:0jLUWhvzO

れいか「保護者の方ですか? どうぞ、こちらの席にいらしてください」スッ

マジョリーナ「ケェーッ! 余計なお世話だわさ!」パッシィア

れいか「きゃっ!?」

なお「ああっ!? れいかッ!」

マジョリーナ「白雪姫が幸せになるなんて嘘だわさ。本当はバッドエンドになるだわさ!」

やよい「バッドエンド? も、もしかしてあのおばあちゃん……」

マジョリーナ「世界よ! 最悪の結末(以下略」ベッタァアー

265 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:08:37.79 ID:0jLUWhvzO

こども「つまんない……」ドヨォン

生徒会「読み聞かせなんてくだらない……」ドヨォン

れいか「こんな事しても何の意味もありません……」ドヨォン


キャンディ「クル〜……れいかたちからバッドエナジーが溢れてるクル……」

なお「れいか!? いくらなんでもネガティブ過ぎるよッ!!」ガーン

あかね「バッドエンドに囚われると一気にこんなんなってまうんや」

やよい「せっかくみんな楽しみにしてたのに……こんなのってひどいよ……」

みゆき「これは……許せない……ねえ? みんなでがんばって準備したのをぶち壊されちゃあ」

みゆき「誰だってむかっ腹が立つッ! 行くよ! みんな!」

『うん!!』

266 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:13:18.25 ID:0jLUWhvzO
四人『プリキュア! スマイルチャージッ!』レディー!


省略ゥゥ!!


ハッピー「キラキラ輝く希望の光ッ! キュアハッピィィィィィッ!!!」ドバァアーーン

サニー「太陽サンサン熱血パワー! キュアサニー!」ドバァアーーン

ピース「ぴかぴかぴかりんじゃんけんポン! キュアピース!」キュァアアン

マーチ「勇気リンリン直球勝負! キュアマーチ!」ズギャァァン

マジョリーナ「ケェーッ! ノコノコ出たなプリキュアどもッ! このマジョリーナ様が一人残らず『始末』してくれるわさ!」

ハッピー「こっちは四人だよッ! そう簡単にいくかな?」

マジョリーナ「たしかに今の数では圧倒的不利ィィッ! だが、あたしゃ今まで通りには行かないだわさ! いでよアカンベェ!」バッ


アカンベェ「アカンベェ〜!!」


267 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:14:23.39 ID:0jLUWhvzO

マーチ「これは、鏡のアカンベェ? 見たところ脆そうだけど……」

マジョリーナ「鏡の力、存分に見せてやるだわさ! やれぇいっ!!」


アカンベェ「ンーむくむむむくむく!!」ゴゴゴゴ


アカンベェ×8「ズラァアアアアアッッ!!」バァアーン


サニー「分身したァア──────ッ!?」

ピース「なにそれ、ずるーい!」

マジョリーナ「本物のアカンベェは1体だけ。お前達に分かるかな?」

ハッピー「1体だけ……それじゃ、あとは全部ニセモノ? どれがホンモノなの?」

268 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:15:16.62 ID:0jLUWhvzO

マーチ「考えててもしょうがないよっとにかく直球勝負ッ!」コォオオオオ

ハッピー「あっ、待ってマーチ!?」

マーチ「プリキュア! マーチ・シューットォォォォォ!!!」ズバァアアンッ

アカンベェ「べェー」パリーン

マーチ「よーしっこれでどうだッ!」ガッツポ

マジョリーナ「ぶっぶーハズレだわさ。ざんねんだっただわさ!」

マーチ「ええっ!……って、なにこれ……スゴく疲れる……」グタ

ハッピー「マーチ! 必殺技は一回使うとものすごく疲れちゃうんだよォォォ!!」

マーチ「そ、そんな……ふぅ、ふぅ。 息があがっちゃって……上手くしゃべれない……」ゼェゼェ

マジョリーナ「まず一人は戦力外になっただわさ。こっちは七体、プリキュアは後三人〜!」

マジョリーナ「倒せるもんなら倒してみろだわさ!」

ハッピー「みんな! 必殺技は温存して、一体ずつパワーで叩き割ろう! それがベストだよッ!」

サニピ「うん!!」

269 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:16:15.16 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「サニーはわたしと来て。ピースはマーチの援護をしながら戦って!」

サニー「おっしゃ、まかせとき!」

ピース「マーチ、こっちに!」

マーチ「あ、ありがと……」

マジョリーナ「ケェーッ!! そんな付け焼き刃のチームプレイで倒せるほど甘くはないだわさ! アカンベェ、こっちのチームプレイを見せつけるだわさ!」

アカンベェ×7「アカンベェ〜!!」

ハピサニ「ウォオオオオオッッ!!」ゴォオウアッ


270 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:17:14.25 ID:0jLUWhvzO


ハピサニ「プリキュア! ダブルパーンチッ!!」グオゥウッ


アカンベェ1「べっ」パッシィア

サニー「アホな、弾かれたッ!?」

ハッピー「サニー、あぶない後ろッ!」

サニー「へっ……!? っとぉおお!?」ガッシィイ

アカンベェ2「ベベベベ」グググ

サニー「ぐ……コイツら、パワーもスピードもみんなまったく同じや。それが後七体もおるんかッ!」グググ

アカンベェ3&4「アカンベェ〜!!」グワァアッ

サニー「あかん、二体同時やてッ!?」

ハッピー「プリキュアキーッックッ!!」グワキィイッ

アカンベェ3&4「ベッッッ!?」ズヒュゥウン

ハッピー「サニー! 大丈夫ッ!?」

サニー「お、おーきに。って、言うとる場合やあらへんみたいやな……」

アカンベェ×5「アカンベェ〜……」ジリジリ

271 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:18:08.13 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「ご、五体同時はァア〜……ちょっと厳しいね〜……。それにピースたちも……」チラ

アカンベェ×2「アカンベェ〜!」ズドドド

ピース「うわわわわっ」ササッ

マーチ「くっ……上手く動けない……ッ!」

サニー「ぼ、防戦一方やな……。これ、ちょっとまずいんやないか?」


マジョリーナ「わははははッ!! どうだこれが数の力だわさッ! しかもすべてのアカンベェが同じ力を持っているッ!! 昨日今日で結成されたチームじゃ絶対勝てないだわさ!」


マジョリーナ「これが『戦法』だわさ。あたしゃウルフルンやアカオーニのようなマヌケとは違うと言うことがよくわかっただろう!?」

ハッピー「くう、せめてホンモノさえわかればッ!」

マジョリーナ「今度はこっちのばんだわさ。アカンベェ、包囲網を作って一気に攻撃だわさッ!」

アカンベェ×7「アカンベェ〜!!」グォオン

マーチ「囲まれたッ!! ま、まずいィイッ!?」

272 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:19:05.60 ID:0jLUWhvzO

マジョリーナ「こいつで止めだッ! バッドエナジー・ミラージュ・キャノン─────ッッ!!!」クワッ


アカンベェ×7「アッカンベェェェェェェッッッッ!!!」ドッギャオオオン


4プリ「きゃあああああっっっ!!!」ドッグォオオオ


ドササァアア─────ッッ


4プリ「……」グタァアッッ

キャンディ「プ、プリキュアァァ─────ッッ!!」

マジョリーナ「ケェーッ! 他愛ないだわさ。ウルフルンもアカオーニも、なんでこんなやつらに苦戦したのか理解できないだわさッ!」

ハッピー「う、ううっ……つ、つよい……。技もコンビネーションもあっちの方が上……。どうすればいいの……?」グググ

マジョリーナ「……ん? これはなんだわさ?」

ハッピー「!!」

ハッピー「あ……あれは……白雪姫のキャラ札……」

273 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:20:52.47 ID:0jLUWhvzO

マジョリーナ「くだらない、こんなものなんの意味があるだわさッッ!」グワッ

ハッピー「うあ……や、やめて、それは、それはみんなで作ったッッ!」

マジョリーナ「こんなものこうしてやるだわさ─────ッ!!」グッシャァァーーッ




ハッピー「──────!!!!」




プツゥゥ─────ン




274 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:21:46.00 ID:0jLUWhvzO

れいか「……っ」ゾクッ

れいか「う、うう……わたしは……今まで何を……いえ、それよりも」

れいか「(今、肌で感じた……とてつもなく嫌な空気は……いったい、何だったのでしょうか)」

れいか「(そう……『吐き気を催す』ような、邪悪で、おぞましい感覚は……?)」

れいか「あ……そうです、みなさんは、星空さんたちは無事でしょうか……。……星空さんッ! みなさんッ! 大丈夫ですか!?」

れいか「星空さっ……!?」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ハッピー「……」ユラァァー


れいか「う、あっ」ガクガクガクガク


275 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:23:09.07 ID:0jLUWhvzO

マジョリーナ「なんだおまえ、まだ立つつもりだわさ? たった一人で何ができるだわさッ!」

ハッピー「……」

ハッピー「…………けろ」

マジョリーナ「……ああ〜ん? なんつっただわさ?」



ハッピー「その汚ならしい足をッ! 『退けろ』っつったんだァァァァァッこのボゲがァァァァァァ──────ッッ!!」



マジョリーナ「ひえっ!?」

れいか「あ、あの桃色の方は……もしかして」

れいか「ほ、星空さん……なのですか? そ、それではまさか……プリキュアというのは、あの姿のことなのでは……?」

276 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:24:09.58 ID:0jLUWhvzO



ハッピー「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」ガバッ



ハッピー「『また』だ……『また』……愚にもつかないクソッタレのアホが……わたしのッ! わたしだけの『世界』を壊そうとするッ!」ガクガクガクガク

ハッピー「わたしの『永遠の絶頂』を脅かすッ! どいつもこいつもッ……この世は……アホだらけなのかァ〜〜〜〜〜〜!?」ミシ……ギギ……

れいか「ほ、星空、さん……」


『いーのいーの! こんな楽しいこと中止にしちゃあもったいないよ』

『みんなで明日来るこどもたちををウルトラハッピーにしなくっちゃあねッ!』ハッピー


れいか「あれが、星空さん……?」

277 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:25:42.82 ID:0jLUWhvzO

マジョリーナ「な、なんだコイツ……さっきと様子が……」

ハッピー「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」グリンッ

マジョリーナ「むっ」

マジョリーナ「(コイツ……よく見ると、『目』や『体』が……)」



ハッピー「……」顔を片手で押さえている



ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

ハッピー?「落ち着けみゆき……キレるな……落ち着いて、敵を倒せ……冷静さを失えば、それは敗北に繋がるぞ……」グリンッ



れいか「……!?」



278 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:26:54.44 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「ボス? ……でも、でも……アイツが! アイツがみんなのハッピーをッ! 台無しにしたんだよっ! ……許せるはずがないッ!!」クルンッ

れいか「一人言……? 『ボス』とは……」

キャンディ「ハッピーがボスと話してるクル〜。しかも、電話もなしで……」

ハッピー?「だから……頭を冷やせと言っている。……わたしの言うことを聞いて、冷静さを取り戻すのだ。」グリンッ

ハッピー?「冷静になれば……『私たち』は無敵だ。……負けることなどありえない。……な? だから落ち着くのだ」ギギ……

ハッピー「……うっ……うっうっ……ボス……」グス

ハッピー?「ああ、わたしのみゆき……泣いてしまって、可哀想に。ほら、安心しろ。みゆきには『わたしがついている』なにも怖がることはない……」

279 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:28:38.92 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「ボス……ごめんなさい……わたし……ちこっとアタマに血が上っちゃったよ……」グスグス

ハッピー?「よしよし……さあ、立ち上がるんだみゆき。『エピタフ』と『右腕』は与えた……そして『5人目』はすぐ近くにいる……」グギギッ

ハッピー?「協力して奴等を『始末』しろ。……速やかに……」ギギィッ

ハッピー「─────一片の澱みもなく」スッ

ハッピー「……」ギンッ

れいか「(星空さんから溢れて出ていたおぞましい空気が、止まった……?)」

ハッピー「青木さん、気がついたんだね」

れいか「あ……星空さん……」

ハッピー「えへ、よかった……元に戻れて……。……もう安心していいよ」


ハッピー「わたしが『戦う』から。戦って……敵を『始末』するから」


ハッピー「『幸福』を奪う者を……わたしは、許さない」


280 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:30:44.58 ID:0jLUWhvzO

れいか「……」

れいか「いいえ、あなただけを戦わせる訳にはいきません」

ハッピー「えっ?」

れいか「詳しい事情はわかりませんが……わたしも『戦い』ます。……自棄になった訳ではありませんよ? ただ、あの方がたの狼藉を見過ごせないと思っただけです」

れいか「この七色ヶ丘中学校生徒会副会長として。……いえ、わたし青木れいか自身として、『許せない』と心が叫んでいる!」

れいか「だからわたしも……『プリキュア』として、星空さん、あなたの戦いに加勢しますッ!」


ビッカァァ─────ッッ!!


れいか「この光は……!」

マジョリーナ「青い閃光ッ! ……ま、まさかあの小娘がッ!?」

キャンディ「5人目のプリキュアクル〜!」

281 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:31:31.32 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「……そっか……やっぱり青木さんがそうだったんだね」

れいか「星空さん……」

ハッピー「スマイルパクトに……デコルを入れて、こう叫んで! プリキュア! スマイルチャージって!」

れいか「……わかりましたッ!」

マジョリーナ「そ、そうはさせるかッ! これ以上プリキュアを増やしてなるものかァァァァァッッ!!」

バグォオンッッ!!

アカンベェ「べェフッ!?」メシャアッ

マジョリーナ「なにっ!?」

ハッピー「エピタフの予知に間違いはない……このタイミングで邪魔が入ることも」

ハッピー「予知できた……もう邪魔は入らない。運命は私たちの味方だよッ!」

282 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:32:12.18 ID:0jLUWhvzO



れいか「プリキュア! スマイルチャージッ!」レディー!!


省略ゥゥ!!


ビューティ「しんしんと降り積もる清き心……キュアビューティッ!」シャラァァンッ


キャンディ「や、やったクル……プリキュアが、プリキュアがついに5人揃ったクル〜!」


ハッピー「キュアビューティ……行くよッ!」

ビューティ「ハッピー……ええ、任せて下さい!」コク


283 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:33:27.39 ID:0jLUWhvzO


推奨BGM:King Crimson 『Red』


キャンディ「ビューティ! キュアビューティのちからは『氷』クル〜!」

ビューティ「氷……理解しましたッ!」


『右腕の力は絶大だ……しかも我々以外には絶対に見えない。そのアドバンテージを活かせ』


ハッピー「了解、ボス……ハァアッッッ!!!」グォン

マジョリーナ「ばかめ、必殺技でもないそんなパンチ恐るるに足らないだわさ!」

ドッグァオッッ!!

アカンベェ3「ベッッッ!?」パリン

マジョリーナ「なにィィィィィ!?」

ハッピー「過小評価しすぎだよ……ボスのパワーはプリキュアに匹敵する」

ハッピー「そして問題なく、十秒後を予知する……『わたしの所に残りのアカンベェが来る』」

284 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:34:26.61 ID:0jLUWhvzO

マジョリーナ「キュアハッピーを先に倒せッ! ただのパンチであの威力は無視できないだわさッ!」


アカンベェ×6「アカンベェェェェェェェェ!!!」


ハッピー「だからわたしたちの『勝利』だ」



ピキィィイイイイン……!!



アカンベェ×6「アカッッッッ!?」バッシィイイイ



マジョリーナ「なああっ!? これはッ! ……氷の壁がッ! キュアハッピーの周囲に展開されて、防御しているだわさッ!?」

マジョリーナ「氷……まさかッ!」


285 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:35:43.43 ID:0jLUWhvzO

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ビューティ「しんしんと、静かに泣く(ジェントリー・ウェイブス)……。すでに氷の壁を作りました。ハッピーを攻撃することは『不可能』です」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「たった数秒の間にこれほどの技を生み出すなんて……思った通り、キュアビューティは『賢い』ね」

マジョリーナ「アカンベェ! 一旦距離を取るだわさッ!」


ピキキキキキキ……


アカンベェ×6「べ……!!!」ピキキィィン


マジョリーナ「なァァァァァッッ!!?」

ビューティ「そして『逃がしません』。その氷があなた方の『墓標』となり……」

マジョリーナ「こッこッッッ小娘がァァァァァ!!!」

ハッピー「このわたしが『墓碑銘』を刻むッ!」


286 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:37:20.48 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「ウルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ


ハッピー「トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ

287 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:38:17.45 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン


ハッピー「HAPPUPPUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU─────ッッ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ

288 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:38:52.52 ID:0jLUWhvzO


ハッピー「ウル トラ トラ トラ トラ トラ トラ トラ トラ トラ トラ トラ !!!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

289 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:39:44.02 ID:0jLUWhvzO


ハッピー「トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」

290 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:42:14.99 ID:0jLUWhvzO

ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ァアアアアアッッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン

ハッピー「……」クルッ


ズヒュゥゥゥゥン……


ゴミ収集車『燃えるゴミは月・水・金』


─────ドグシャァアッ!!!


ハッピー「……しまった」

ビューティ「ハッピー、どうかしましたか?」

ハッピー「『鏡』は『燃えないゴミ』だったよ……」

ビューティ「あら……」



………
……
291 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:44:04.13 ID:0jLUWhvzO

れいか『こうして、白雪姫は王子さまと末長く、幸せに暮らしました……。めでたしめでたし』


ワァアアアアア……!!!


みゆき「よかった、大成功だね♪」

なお「みんな、喜んでくれたみたい」

れいか「みなさーん!!」タタタ

みゆき「あ、青木さん!」

れいか「今日は本当にありがとうございました。……あの、わたし……」

れいか「一度お断りしてしまったんですけど、良かったら……皆さんのお仲間に入れてもらえないでしょうか?」

みゆき「……!!」パァア

292 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:45:26.93 ID:0jLUWhvzO

みゆき「大歓迎だよ! もう青木さんでなきゃありえないって思ってたもん!」

れいか「わたしでいいんですか?」

みゆき「うん! だってわたし、青木さんのこと……れいかちゃんの事、大好きなんだもん!」

あかね「これでプリキュアも5人揃ったってわけやな」

やよい「れいかちゃん、いっしょにがんばろうね♪」

なお「れいか、色々頼みにしてるよ!」

れいか「みゆきさん、……みなさんッ!!」


れいか「……よろしくお願いします♪」ニッコリ


293 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:48:15.85 ID:0jLUWhvzO

れいか「(……みゆきさん、あなたにも複雑な事情があるのでしょうが、今はまだわたしからは聞きません……)」

れいか「(あなた自身から話してくれるまで……わたしは待ちます。もし、その時が来たら……)」

れいか「(わたしは、あなたの力になってあげたい。……そう、友達として)」

れいか「(あなたを、助けてあげたい)」



バ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ン




294 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:52:45.09 ID:0jLUWhvzO

ついにッ5つの光が引力によって集い、輝きはじめることとなったッ!

しかし、その光が進む未来は、本来歩むべく未来とはまったく違うモノとなるッ!

『エピタフ』! 『星空みゆき』!!

『ジョーカー』! 『皇帝ピエーロ』!

暗躍する『深紅の帝王』!!!

そして『幸福』の鍵となる『ミラクルジュエル』!!!

『物語の運命』は複雑に絡み合い、新たなステージへと『進化』するッ!



『第1部 5つの光  完』




←TO BE CONTINUED……////
295 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:54:29.18 ID:0jLUWhvzO



緊 急 特 報




プリキュア15周年ッ! 

新たなる時代の幕開けにッ!

ついにッ!

プリキュア史上最大の『タブー』が破られるッ!




296 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:56:13.43 ID:0jLUWhvzO

なぎさ「ねぇ、ほのか〜」

ほのか「なぎさ、どうしたの?」

なぎさ「前から気になってたことがあったんだけどさ」

ほのか「うん」

なぎさ「わたしたちって、結局……『どっちが強い』のかな?」

ほのか「……!!」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

 All
プリキュア Star
Battle
   『引力のともだち』

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


297 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:57:38.67 ID:0jLUWhvzO

「ハーイ! テレビの前のみんな!元気してる?」

「……あれ、みんな『誰だ』って聞きたそうな表情してるわね。それじゃ、自己紹介してあげるわ!」


「わたしはおせっかい焼きの知念ミユキ! かつてプリキュアにもっとも近い存在と言われた女よ!」バァアーン


ミユキ「プリキュアどうしの戦いに参加するラブたちが心配で着いてきたの!」

ミユキ「……反応が薄いわね」

ミユキ「まあ、『フレッシュプリキュア!』も来年で10周年だし……知らないって人がいてもおかしくないし……時の流れの速さを感じるわ……」

ミユキ「って、そんなことどうでもいいの! 今度のプリキュアのテーマはなんと『みんなの中から一番決めちゃおう』なんだって!」

ミユキ「簡単に言えば『プリキュアvsプリキュア』ッッ! 史上2度目の試みッ!!」バァアーン

ミユキ「正直、誰が一番強いのかって、みんな気になってたんじゃあないの? プリキュアももう50人以上いるんだもの、気にならないっていったら嘘になるわねっ!」

ミユキ「それじゃあ、今回出場するプリキュアを少し紹介するわッ! みんなの知ってるプリキュアは出てくるかな? それじゃあ行くわよ!」


伝説の戦士たちッ!!! 入場ゥゥゥ〜!!


298 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:58:18.19 ID:0jLUWhvzO

わたしの青春はほのかとの青春! 今、その青春に決着をつけるッ!

『キュアブラック/美墨なぎさ』参戦ッ!
おうちに帰りたくなかったら、帰りつかしてやるよッ!



あなたは、今まで食べたパンの数を覚えているナリ?

『キュアブルーム/日向咲』参戦ッ!
わたしはプリキュアをやめるぞーッ! 『先輩(キュアブラック)』! わたしはプリキュアを超越するッ! 先輩、あなたの血でなァー!


299 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:58:53.68 ID:0jLUWhvzO


二人ともぶん殴るつもりだったんだよ。わたし頭わるいからさぁ〜ッ!

『キュアドリーム/夢原のぞみ』参戦ッ!
あなたは、このキュアドリームが仕留めるっ!
とらえたよッ! ダボがァァァァァァ!!


『しあわせゲットだよ!』と心の中で思ったならッ! そのとき既にしあわせは手にいれてるんだよ!

『キュアピーチ/桃園ラブ』参戦ッ!
わたしたち『クローバー』 はそこらで慰めあってる仲良しチームとはちがうッ!


300 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:59:23.39 ID:0jLUWhvzO


あなたの敗因はたったひとつ。たったひとつのシンプルな答え……わたしの『堪忍袋の緒がキレた』です

『キュアブロッサム/花咲つぼみ』参戦ッ!
ぶちかましますッ! おしりパンチッ!


301 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 02:59:52.42 ID:0jLUWhvzO

ミユキ「ま、有名どころを紹介しても知ってて当然って感じよねー」

ミユキ「でも、今回はもっとスゴいわよ! ついに『彼女たち』が『帰ってくる』のっ!」



返り咲く『悪の華』たちッ!



302 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:00:25.09 ID:0jLUWhvzO

わたしってさぁ〜〜
やっぱりかっこよくって、美しいよねェエ〜!

『ダークドリーム』参戦ッ!
喜んで『鏡』になるわ。もう一度貴女のために


教祖(メビウス)様復活よォォォォォォォォ!!

『イース/東せつな』 参戦ッ!
毎日の健康の秘訣? そうね、睡眠8時間半と毎朝1杯の(以下略


303 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:01:34.54 ID:0jLUWhvzO


万雷の拍手を送れ世の中のボケども!

『セイレーン/黒川エレン』 参戦ッ!
わたしは『反省』すると強いわよ─────ッッッ!!


だがそれが逆にカナタ王子の妹の逆鱗に触れた!

『トワイライト/赤城トワ』 参戦ッ!
当然! 『ヴァイオリン』ですわッ!
祖先から受け継ぐ『ヴァイオリン』ッ! それが流儀ィィッ!


304 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:02:03.16 ID:0jLUWhvzO


プリキュアとの戦いで木っ端微塵に爆裂死したはずのルールーがわたしの目の前にいるッ! ウィンウィン

『ルールー・アムール』 参戦ッ!
おのれらッ! プリキュア! このルールーとクライアス社が相手です!


305 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:02:53.64 ID:0jLUWhvzO

ミユキ「とまあこんな感じで、総勢50名以上にも及ぶキャラが登場する超豪華な仕上がりになってるわッ! こりゃあ買うっきゃないでしょ!」

ミユキ「え、わたし? わたしはプリキュアに対する永遠の奉仕者。知念ミユキはクールに去るわ……それじゃあまたねッ!」


フォーチュン「お姉ちゃんのぶんだァァァァァァッッ!! これも!これも!これも!これも!これも!」ズドドドドドド

パルフェ「これで今夜もくつろいで『熟睡』できるわね……」

マジカル「ルビースタイルは許さない。『ダメよ』」

マカロン「ええ、もちろんウソよ。でも『マヌケ』は見つかったようね?」

スピードワゴン「アルティミット・プリキュア パルテノンハートの誕生だァァ─────ッッ!!」

フローラ「このヘアースタイルがヒヤシンスみてーだと!?」

フラワー「無用! たかが十数年しか生きていない小娘に労られるほどヤワな人生は送っていない!」

エース「ようこそ……『プリキュアの世界』へ……」

メロディ「リズムッ! 明日って『今』だよッ!」

エコー「愛は『無敵』ですもの……!」


306 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:03:38.11 ID:0jLUWhvzO










とうおるるるるるるるるるるるるるるるるる…………ガチャ










コツーン…… コツーン……



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨









これは……『試練』だ…… 

過去に打ち勝てという『試練』と

わたしは受け取った……



307 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:05:31.14 ID:0jLUWhvzO




タブーの果てにあるものはッ! ドンッ

引力に惹かれあったッ! ドンッ

永遠のともだちッ!! ドンッ



プリキュア All Star Battle 『引力のともだち』



2019年 発売ィィ─────ッッ!!



そこにしびれるあこがれるゥ!!



308 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/04(火) 03:06:38.08 ID:0jLUWhvzO
今回の投下は以上です。
第1部 完ッ! です
これからもよろしくお願いしますッ!
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 07:07:54.78 ID:t/mO2YvJo
クソワロタ
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 08:38:12.82 ID:19ozL6AeO

ついに5人そろってここから本格的に始まっていくのか・・・
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 20:34:27.56 ID:XUYGyJZY0

ボスちょっぴり過保護すぎじゃ
312 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:00:56.38 ID:IG7f/l2YO
そろそろ投下します
313 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:43:41.71 ID:IG7f/l2YO
チュン…チュン チチチ……


カチッ


ナナ♪ イロ♪ イロ♪ イロ♪
ナナイロ ガオカ レ〜ディオ〜♪

『あなたの隣人、ジョー岡田の七色ヶ丘レディオ。さて、ラジオネームうさぎショートケーキさんから……』

トントントントントントン……

カシッ カチャッ

……ジュゥゥゥゥゥ……

ジャッジャッ…ジュゥゥゥ……

…………

うむ……我ながら今日もいい出来だ……これなら彼女も満足するだろう。

314 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:44:14.07 ID:IG7f/l2YO

……こんな風に……自ら食事を作るようになって、どれだけの時が経過しただろうか。

わたしが毎朝毎晩『そうしている』ことに彼女は気づいてはいない。それはこれからも変わらないだろう。

彼女が知る必要もない。


…………


……人は自分の心の底を他人に隠したまま生活している……。
しかし、永遠に誰にも自分の本性を隠したまま一生を過ごせるものだろうか……

時々その不安に駆られる自分がいる。しかし、それでもわたしは幸福に生きてみせるぞ

わたしの幸福は誰にも邪魔をさせない……誰にも


315 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:44:52.62 ID:IG7f/l2YO


【Cuoco】……イタリア語で料理人を意味する


316 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:45:43.73 ID:IG7f/l2YO

やよい「プリキュアも5人になってこれからーって時だから」

やよい「みんなでお祝いしよ〜って話になったのはわかるよ? で、でも……」

あかね「どしたん? トニオが張り切ってイタリアンのコースをごちそうしてくれるんやで! 本場のイタリアンなんて滅多に食べれんからなー。めっちゃ楽しみや!」

やよい「うう、フルコースなんてはじめてだから緊張してきたよぉ……」

あかね「だいじょうぶや。トニオの専門は家庭料理やからそんなに肩肘張らんでもええって」

やよい「う、うん」

あかね「ほら、それよりもうすぐ着くで……えーと、ここ……か……?」

317 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:47:06.77 ID:IG7f/l2YO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

『星空』

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


318 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:48:06.13 ID:IG7f/l2YO

あかね「……」

やよい「ここがみゆきちゃんち……」

やよい「あ、あかねちゃんっ な、なんだか……その……言いにくいんだけど……」

あかね「お、おお……なんやえらい気合い入っとるっちゅうか……」

あかね「『スゴ味』が半端ないやん……」

やよい「得体の知れないオーラが漂ってるよう……」

あかね「ほんとにここがみゆきんちなん? キャンディも居候しとるって聞いてるけど」

やよい「と、とにかく呼び鈴押してみよ……?」

あかね「せやな……ほんじゃ行くでッ!」スッ


カチャッ……


あかね「ふぁッ!!?」

やよい「ド、ドアが開いて……!?」

319 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:49:48.60 ID:IG7f/l2YO



「…………」



あかね「(女の人……? めっちゃ美人や)あ、あのォ〜……星空みゆきちゃんの家はここで合ってますか?」

やよい「わ、わたしたち、みゆきちゃんのともだちなんです。今日は一緒に遊ぶ約束をしてて……(みゆきちゃんのおかあさんかな。ママより美人かも……)」


「……そうですか……みゆきの……『お友だち』でしたか……」ニコ…

「すぐに……呼んできますね……もう少しここで待っててください……」


ガチャ……



あかね「……び、びっくりしたわァァ〜……」

やよい「あの人、やっぱりみゆきちゃんのおかあさんだよね……。うん、あの『スゴ味』はまちがいないよ」

320 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:51:58.37 ID:IG7f/l2YO

ドタドタドタ

みゆき「おはよー! ふたりとも待たせちゃった?」バァーン

あかね「お、来た来た!」

キャンディ「キャンディもいっしょクル〜♪」ピョーン

やよい「えへへ、おはようキャンディ♪」

あかね「そんじゃ、みんな待ち合わせ場所に行くで〜ッ!」


……
…………
321 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:53:01.58 ID:IG7f/l2YO

みゆき「イタリアン〜♪ イタリアン〜♪ ナポリタン〜は嘘の味〜♪」

あかね「なんやその歌」

みゆき「んふふ〜♪ だってだって、本格的なイタリア料理が食べられるんだよォ? しかもッ! 『タダ』でッ!」

みゆき「もう期待と希望でお腹がムンムンペコペコォォ〜ッだよォ〜♪」

やよい「みゆきちゃん、ほんと楽しみにしてたんだね」

あかね「なおなんてこの日のために朝ごはん我慢したってゆうてたしな……あ、うわさしてれば……」

なお「おーい!」ブンブン

れいか「みなさん、おはようございます」

みゆき「なおちゃん、れいかちゃん! ぃよーしこれで5人そろったね♪ それじゃみんなであかねちゃんちにしゅっぱーつッ!!」ドドド

なお「あ、コラコラそんな急いでると……」

みゆき「あうっ!!」コケッ

322 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:53:47.53 ID:IG7f/l2YO


「プリキュアは……キャンディの気配はこっちから来てるでござる!」

「待っているでござるよキャンディ……兄がすぐに向かうでござる!」


323 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:54:40.46 ID:IG7f/l2YO

日野家ッ!



トニオ「いらっしゃいませ〜! 本日はようこそお出で下さいました」バァアーン

トニオ「今日はワタクシ、トニオ・トラサルディーが、日頃の感謝を込めて皆様に料理を振る舞いたいと思いまス。どうぞ、堪能していってくだサイ」

やよい「おお……本物のイタリア人ッ!」

あかね「へへ〜♪ どや、おどろいたやろ?」

れいか「こちらこそお招きいただきありがとうございます」ペコォ

トニオ「いえいえ、あかねお嬢さんのご友人にならばいくらでも腕をふるって差し上げますよ」

なお「やったッ! ううーん、よだれが出てきたよ……!」

れいか「なお、はしたないですよ?」

トニオ「まずは席にご案内します。それでは……」


324 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:55:30.94 ID:IG7f/l2YO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

トニオ「料理を始めましょうか」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


325 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:56:20.81 ID:IG7f/l2YO

バッドエンド王国ッ!



ウルフルン「なんだかよォォ〜……知らない間にプリキュアの数がよ……また『増えて』いる気がするんだけどよォォ〜?」ピッ

ウルフルン「こいつは気のせいじゃあねェェェェよなァァァァ〜? え? マジョリーナのばあさんよォォォォ〜? あ、それダウトな」

アカオーニ「なにィィィィ!? ま、また……。はっ、さてはおまえイカサマしたオニ!?」

マジョリーナ「ぐっ、ぐぬぬぬ……!!」ギリギリ

ウルフルン「はァァァァ!? なんだあそりゃあ!! おめーがよわっちいのがわりーんじゃねーかッ!」

アカオーニ「俺様はよわっちくないオニ!! よーし、今度は『ババ』抜きで勝負オニ!」

ウルフルン「ウルッフッフッフ!! おもしれーなオイ。いいぜ、次は『ババ』抜きでケリつけたらー」

326 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:57:27.08 ID:IG7f/l2YO

マジョリーナ「さっきから『ババ』抜き『ババ』抜きうるっさいんだわさ! このスカタンども!」

アカオーニ「誰がスカタンオニ! おまえも大口叩いといてプリキュアに負けてるオニ!」

ウルフルン「そうだぞー? 負け犬が何吠えてもむなしいだけだぜェ〜?」

マジョリーナ「犬はてめーだろうがこのボケが……」ボソッ

ウルフルン「聞こえてんぞババァァァァ─────ッッ!! 俺は犬じゃねェェェェ!!」

「はーい、みなさんお悩みのようですねェ〜?」

三人「!?」


327 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:57:57.07 ID:IG7f/l2YO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョーカー「はい! みなさんごきげんよう♪」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


三人「ジョーカーッッッ!!!」


328 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:58:57.66 ID:IG7f/l2YO

ジョーカー「水臭いな〜? 私も作戦会議に混ぜてくださいよォォん?」

ウルフルン「ケェーッ!! てめーなんぞ参加しなくたってな……『答え』は出てんだよッ!」

ウルフルン「人間たちの世界をバッドエンドにしッ!」

アカオーニ「人間たちからバッドエナジーを搾り取りッ!」

マジョリーナ「皇帝ピエーロ様を復活させるッ!」

ジョーカー「グッド! みなさんよーくわかってらっしゃる……そんなみなさんに朗報がッ! プリキュアは5人しかいないんですって!」

ウルフルン「ふーん……意外とすくねーじゃねーの。ま、何人来ようが再起不能にしてやるぜっ」

329 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 20:59:42.95 ID:IG7f/l2YO

ジョーカー「うんうんその意気です。……ですから、理解ってるとは思いますが」

ジョーカー「あーんまり時間をかけないでくださいねェん? ピエーロ様が怒っちゃいますからね〜……」

三人「……!」

ジョーカー「早急に『始末』してください。……頼みましたよォォ〜?」ポワワン

ウルフルン「……ケッ」

アカオーニ「どうやらチンタラやってる時間はねーみたいだオニ」

マジョリーナ「早くプリキュアどもを『始末』しなければッ!」

ウルフルン「上ォォォ等だコラァァァァ!! だったら今度は俺が出てってプリキュアを始末してやるぜェ─────ッ!」

330 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:00:16.13 ID:IG7f/l2YO


だが、この瞬間の選択を彼は激しく後悔することになるッ!


331 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:01:55.53 ID:IG7f/l2YO
場所は変わり、再び日野家ッ!


トニオ「まずはアペリティーヴォ(お飲み物)……『無糖炭酸水』です」


【アペリティーヴォ】
『無糖炭酸水』

イタリアでは通常どこのレストランでもガス入りのアクア・ミネラレ(ミネラルウォーター)が置いてある。ガス入りとガス抜きは客の好みで変えることができる。


332 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:03:36.43 ID:IG7f/l2YO

みゆき「おおー……普通のお水じゃなくて、炭酸水なんだ」

トニオ「最近は日本でも無糖の炭酸水の需要が増えていますが、イタリアやフランスでは昔から種類が多く、レストランの飲み物として親しまれています。スッキリしていておいしいですよ?」

トニオ「それでは、ごゆっくりどうぞ……わたしは次の料理を持ってきます」スタスタ

やよい「へぇ〜、しらなかったよ……。そ、それじゃあいただきますッ!」グィィー

やよい「……あっ……。!!………」ピクッ

なお「こ、この水……おいしい!」ゴクゴク

333 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:04:22.66 ID:IG7f/l2YO

みゆき「え……?」ゴクリ

みゆき「!!」ピキィィィン

みゆき「スッキリとした水の味と爽やかなのど越しッ! い、いままで飲んだどのミネラルウォーターよりもおいしいよッ!」ゴクゴク

あかね「炭酸の粒の一つ一つが弾けるたび口の中に訪れる爽快感! こんな……水がこんなうまいなんてッ!」ゴクゴク

れいか「これは……ここまではっきりと『水』の味を感じたのははじめてです」ゴク


5プリ「「「「「〜〜〜〜〜ッ!!!」」」」」グビグビ

タンッッ



5プリ「「「「「ンまあ〜〜いッ!!」」」」」プハァァーーッ



334 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:05:31.39 ID:IG7f/l2YO

やよい「ハア〜……♪ す、すっきりィィ〜♪」ウットリ

なお「あかね……スゴいよ。水だけでもうこんなに『ハッピー』になれるなんて」ウットリ

あかね「そやろ〜? トニオが厳選した水や、旨ないわけがあらへん。……でも、まさかここまでとはな〜……」

やよい「ハア、ハア……あかねちゃん、わたし、まだ水を飲んだだけなのに感動で汗が出てきたよ〜……」ハアハア

あかね「はは、そなおおげさな」

みゆき「いや、ホントだって……それに何だか……身体中が熱く……」ハアハア

キュルルルルルルル……

れいか「あら? この音は……一体なんでしょうか?」

335 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:06:12.24 ID:IG7f/l2YO

みゆき「!!」バッ

やよい「!?」バッ

なお「ふ、二人ともどうしたんだ。急に立ち上がったりなんかしてさ」

やよい「お、音が……」

あかね「ん?」


みゆき「『血液』ッ! かっ……身体中の『血液』がっ! 音をたてて体内を駆け巡っているゥゥゥ─────ッ!!」ギュルルルルルルルル


あかなお「な、何ィィ─────ッッ!!?」

336 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:07:16.52 ID:IG7f/l2YO

やよい「ふええ〜……な、何これェェ〜!? わたしの体どうなっちゃってるの〜!?」ギュルルルルルルルル

れいか「きッ聞こえますッ! 今はハッキリと、みゆきさんとやよいさんの体内を、血液がとてつもない勢いで循環する音が聞こえますッ!!」

ギュウルルルルルルルルルル!

なお「な、なんか音が大きくなってないか……?」

あかね「みゆきィィッ!! やよいィィ〜ッ!! だ、だいじょうぶなんか!?」

みゆき「うわあスゴいッ! スゴいよあかねちゃんッ! 頭のてっぺんから爪先まで血液のビートが刻まれているみたいだよ〜!」ギュルルルルルルルル

やよい「わあああああああ!?」ギュルルルルルルルル

あかね「ふ、二人とも落ち着くんや! しっかりしぃやァァ────ッッ!!」


337 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:07:43.78 ID:IG7f/l2YO


みゆやよ「ウルトラハッピー……」キラキラキラ


あかね「へっ……?」キョトン


338 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:08:44.46 ID:IG7f/l2YO

みゆき「なにこれ……体全体から『凝り』が消え去っちゃって、疲れが遠くに吹き飛んでいくような感覚が……!」キラキラキラ

やよい「昨日ちょっと夜更かししちゃって寝不足だったのが一発でなくなっちゃった……!」キラキラキラ


みゆやよ「まさにウルトラハッピィィィィ────ッ!!!」キュピィィィン


なお「どうなってんだこれ……」

れいか「お二人の顔が生気に満ち溢れています。でも、なぜ急にこれほどの変化が表れたのでしょうか?」


トニオ「それは『デトックス効果』デス」スタスタ


れいか「トニオさん」

339 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:11:07.13 ID:IG7f/l2YO

トニオ「炭酸水に含まれる二酸化炭素が血管内の二酸化炭素濃度を上げ、対抗して酸素を取り入れようと血管を拡張させる現象でス」

トニオ「そのため『血の流れ』が良くなり、体にまんべんなく血液が行き届くため体の凝りが解消されマス」

トニオ「そして、新陳代謝が上昇することによって身体と精神の疲労を緩和させたのデス」

あかね「炭酸水にそんな効果が……! けど、なんでみゆきとやよいだけあないなごっつい効果が表れたん?」

トニオ「そちらの二人のお嬢さんは顔の『むくみ』と首筋の『腫れ』から、寝不足から来る疲労とストレスが溜まっていると判断しました」

トニオ「デスから、その疲労が回復するように料理をお出ししたトイウわけです……。……そろそろですね」

340 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:12:25.49 ID:IG7f/l2YO

みゆき「な、なんだか急にお腹が減ってきたよ……」キュルルル

やよい「わたしも……」キュルルル

なお「……うん、わたしも」キュルルル

あかね「な、なおも? どないなっとんのや……」キュルルル

れいか「わたしもです……やだ……はずかしい////」キュルルル

トニオ「炭酸水を胃に入れたことで、胃腸が刺激され消化機能が促進されます。みなさん、もうお腹がペコペコでしょ?」

なお「た、確かに……!!」グギュー

みゆき「もう待ちきれないよ〜!」ジュルリ


トニオ「ふふ、では料理を続けましょうか……」

341 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:13:42.35 ID:IG7f/l2YO

トニオ「お待たせしました。アンティパスト(前菜)、『タコのトマトソース煮』デス……」ニコ

5プリ「おォ〜〜〜!!」キラキラキラ



【アンティパスト】
『タコのトマトソース煮』

【材料】
・マダコ(足、明石産) ・にんにく
・トマト ・赤ワイン(サルディーニャ産)
・タマネギ ・唐辛子
・塩 ・胡椒
・オリーブオイル ・イタリアンパセリ

(賞味時期 冷めないうち)

イタリア南部を代表する家庭料理
ぶつ切りにして下拵えしたタコをトマトソースで煮込んだシンプルなもの
イタリアにおいてこの料理はタコがトマトソースの海で溺れている様を連想させるため
『ポルポ・アッフォガート(タコの溺れ煮)』の名で呼ばれ親しまれている。
水ダコではなくマダコを使うのがポイント


342 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:15:06.85 ID:IG7f/l2YO

トニオ「本来この料理はセコンド・ピアット(主菜)向けの料理なのですが、今日はアンティパスト向けに調理した特製になってまス」

みゆき「うわあ、とっても美味しそ〜!!」キラキラキラ

なお「へェ〜……タコか〜! イタリアってタコを使った料理があるんだ」

あかね「うちも最近知ったんやけどな、トニオの故郷のナポリじゃわりと普通の食材なんやて。へへ、うちの故郷の大阪もたこ焼きで使ってるしな。大阪とイタリアの意外な共通点ってヤツや」

トニオ「そのとおり。イタリアはヨーロッパでも珍しくタコを食材として扱っています……。そして、トマトはイタリア料理には欠かせない重要な食材の一つでス」

トマト「わたしの故郷の食材とあかねお嬢さんの故郷の食材……この二つの誇りある食材を使用して作った料理ということデス。どうぞ、御召し上がりくだサイ」ニコ

みゆき「いっただっきまーす!」パク

みゆき「……!!」

343 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:17:18.27 ID:IG7f/l2YO

やよい「こッこれは……まさに絶品ッ!!」パクパク

あかね「さっと塩をふってタコ本来の濃厚な味を引き出しつつ、あっさりトマトソースが何倍にも旨さを引き出しとる! アトを引く味や!」モグモグ

なお「トマトの甘味と酸味を楽しむと同時に、微かに香る赤ワインの上品な渋味とまろやかさ! 食欲をくすぐって何個でも食べられるよ!」ガツガツ

れいか「フォークに簡単に刺さるほど柔らかく煮込まれながらもしっかり感じる確かな歯応えと、噛めば噛むほど溢れ出る旨味! 素晴らしい『仕事』です!」パクパク

みゆき「最高だッ! 文句のつけようがないィィッ! まさに味のゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)ッ!!」ガツガツ


5プリ「ゥんまあ〜いッ!!!」キラキラキラ


344 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:18:50.44 ID:IG7f/l2YO

なお「あかね〜! 最高だよっ! こんな美味しいタコ料理食べたことないよ〜!」ガツガツ

あかね「そーやろ! これで前菜なんて幸せ過ぎる〜! トニオが家に来てくれてよかったァァァァ!!!」ガツガツ

ピシッ……パキィィッ……

やよい「……? ねえねえみゆきちゃん。なんか、音がしない? こう、なんか……乾いた音が」

みゆき「え、音〜? ……そういえばなんだかこっちから」クルゥリ

みゆき「げぇッ!!?」


345 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:19:18.13 ID:IG7f/l2YO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

あかね「旨い! 旨いィィ!!」ピシッパキッ

なお「来てよかったァァ〜!!」ピシシシシ……

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


みゆき「あかねちゃんッ! なおちゃんッ! か、顔に……『顔にヒビが入ってる』よッ!!?」


346 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:20:20.16 ID:IG7f/l2YO

あかね「へ、何ゆうとるんやみゆき? うちの顔がどうしたって?」ピキパキィッ

なお「ヒビって……なんのこと?」サッ

なお「顔に亀裂がァァァァァァ!?」ピシィ────ッ!

あかね「ほんまやァァァァァァ!? な、なんやコレェェェェェェ!?」パキィィィィン!

トニオ「おォ……効果が表れたようですね……」

あかね「トニオォォォォォォ!! コレは一体どうなっとんのやァァァァ!?」パキキキキ

れいか「あかねさんっ大声を出すと亀裂が、大きくッ!」

347 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:23:28.82 ID:IG7f/l2YO

トニオ「ご心配いりまセン……それは肌の老廃物が自然に剥がれ落ちる前兆です」

トニオ「洗面所に行くことをオススメしまス」ニコ

なお「あかねッ! 洗面所こっちであってる!?」

あかね「せや、早く行かんと!!」ダダダ

やよい「あのォォ〜……トニオさん、あかねちゃんとなおちゃんは大丈夫なんですか?」

トニオ「はい、あの二人は少々肌が荒れぎみでしたので、コラーゲンとビタミンが豊富なタコとトマトを合わせることで、肌の真皮層を刺激して古い皮膚や角質を根こそぎ除去シタのです」



トニオ「ほら、もうすぐ二人が帰ってきますヨ?」

みゆき「あっ、なおちゃんあかねちゃんおかえり〜ッッッ!?」


パァアアアアア─────ッッッ!!!


やよい「光り輝いてるゥゥゥゥ────ッッ!?」

れいか「まっ眩しいッッッ!!」

348 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:26:51.90 ID:IG7f/l2YO

なお「なんだかさぁぁ〜ッッッ! ……スゴい爽やかな気分だよ……」ツヤヤヤァン

あかね「ほんまや……まるで文字通り『脱皮』したかのような清々しい気分や……」キラキラキラァン


あかなお「ウルトラハッピィィィィ────ッ!!!!」キュピィィィン


トニオ「グラッツェ〜♪ 喜んでもらえて光栄でス。それでは私はパスタの茹で加減を見なければいけないので……」クルゥリ

やよい「あ、いっちゃった……ね、ねえ二人とも、ほんとになんともないの?」

あかね「ん〜? すこぶる絶好調やで。ホラ、お肌つるつる〜ん♪」ツルゥン

なお「運動部は肌が荒れやすいからな〜。これは嬉しいッ!」ツルルン

みゆき「うぅ〜む……トニオさんがあそこまでスゴいシェフだったなんて……プリキュアに誘えばよかったかな」ボソリ

あかね「みゆき、なんか今えらいこと言わんかった?」

やよい「でも、あんなスゴい料理を作れる人がなんで日本に来たんだろう……。本場のイタリアでレストランを開いても充分過ぎるほど通用すると思うんだけど」

なお「確かに……この味は何処で出しても三ツ星は確実だよ」

キャンディ「れいか、キャンディもそれ食べたいクルー……」ヒョコリ

れいか「あ、すみませんキャンディ。あまりの美味しさに夢中になっていました……。それでは、トニオさんが来る前にどうぞ」サッ

キャンディ「クル〜♪」パクパク

349 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:28:33.76 ID:IG7f/l2YO

みゆき「うむむ、人にはいろいろな事情があるからねェ〜。なんにしても、トニオさんが日本に来てくれたおかげでこんなに美味しい料理を食べられるんだから」

みゆき「今はそれでウルトラハッピー! ……でいいんじゃない?」

あかね「せやな、考えてもしゃあないし、今は料理をたのしもか!」

なお「うんうん! 次は何がくるのかな〜!?」キュルルル

トニオ「お待たせしました。次はプリモ・ピアット(第一の皿)……パスタ料理デス。その名も……」

みゆき「あ、あれってもしかして……」


350 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:29:19.91 ID:IG7f/l2YO


トニオ「そう、みなさんもご存じ『カルボナーラ』ですッ!!」バァアーン


【プリモ・ピアット】
『カルボナーラ』

【材料】
・タリオリーニ(2〜3o幅の平打ち麺)
・パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)
・白ワイン(ピエモンテ産)
・卵黄 ・ペコリーノチーズ
・黒こしょう

(賞味時期 お早めに)

イタリアンパスタの王道中の王道料理。
卵、チーズ、黒胡椒で味付けされたこの料理は日本人にも馴染みが深く、イタリアンレストランで置いていない所は無いと言われるほどである
生クリームは使わず、ペコリーノチーズ(羊のチーズ)を使用して甘さと塩辛さを引き出している


351 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:31:29.11 ID:IG7f/l2YO

みゆき「わたし、コレ大好きなんだよねェ〜!!」

なお「奇をてらわない直球勝負で来たか……。気に入ったァァ〜ッッッ!!」ビシッ

れいか「シンプルな料理ほど料理人の腕がはっきりと解ると言いますが、よほど腕に自信があるようですね」

やよい「いや、トニオさんなら期待『大』だよう!」

トニオ「カルボナーラの歴史はそう古いものではありません。それまで卵とチーズを使用したパスタはあっても、明確に『カルボナーラ』と名付けられたのは第二次世界大戦後と言われてまス」

みゆき「ふむふむ」

トニオ「当時、イタリアに進軍したアメリカ軍の若年兵たちが疲労と空腹でホームシックにかかった際、それをみかねたイタリアのシェフたちが振る舞ったのをキッカケに世界に広まったそうです」

れいか「なるほど、アメリカ人はベーコンと卵が大好きですからね」

あかね「なんか、ええ話やなー。敵さんにこんなご馳走するなんて」

トニオ「イタリア人の『食』に対する誇りと執念から産み出された美談というわけデス。……それでは、ごゆっくり……」スタスタ

352 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:35:23.47 ID:IG7f/l2YO

あかね「これもめっちゃ旨そうやな〜。では、さっそく……」

みゆき「……ッ!!」ズビズバー

なお「ッッッ!!」ズビズバー

あかね「もう食べとる……」

みゆき「だっだってコレ、たまんなくいい匂いがするんだもん!」ズババー

なお「ペコリーノチーズの独特な風味が一気に食欲を開花させてるって感じかな!? とにかく、やめられない止まらないィィ!!」ズババババ

やよい「激ウマシコシコのパスタに絡んだ濃厚チーズとベーコンが奏でる三重奏ッ!!! まさにステアウェイ・トゥ・ヘブン(天国への階段)を一気に駆け上がる気持ちッ!」ズババババ

れいか「濃厚でありながらまったく飽きがこないのは、黒胡椒と隠し味の白ワインから来るピリッとした辛味のおかげですね! 何皿でも頂けますッ!」モクモク

あかね「ゴクリ。……あかん、出遅れた……う、うちもいただきまーすッ!!」ズビズバー


5プリ「ゥんまァァ〜〜いッ!! ボーノ」キュピィィィン


キャンディ「クル〜……みんなばっかりズルいクル。キャンディだっていっぱい食べたいクル!」プンスカ

353 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:39:35.43 ID:IG7f/l2YO


……フワァアアアア……


キャンディ「……クル〜……?」クンクン

キャンディ「向こうからいい匂いがするクル!」トテテテテ


354 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:40:06.85 ID:IG7f/l2YO


ウルフルン「プリキュアめ、どこ行きやがったんだァァ〜? この町に全員揃ってるぐれーしかわからねーからな……」

ウルフルン「こーなったら適当にアカンベェ作って暴れさせて……」

フワァアアアア……

ウルフルン「……」ゴクリ

ウルフルン「な、なんかスゲーいい匂いがするじゃあねーかッ! 腹へってきたぜェェ!!」


355 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:41:26.60 ID:IG7f/l2YO

調理室ッ!


キャンディ「おなかすいたクル〜……。くんくん、こっちから甘酸っぱいいい匂いがするクル!」クンクン


トニオ「……」ユラァア


キャンディ「あ、トニオさんクル! 今度はなに作ってるクル〜?」

トニオ「おや、あなたは……」

キャンディ「あああっ!? いけないクルー! キャンディの正体ばらしちゃダメクル! またみゆきがキレちゃうクル〜!」

トニオ「……フム、しゃべるラム肉とは珍しいデスネ。……ちょっと、あなたコレ、食べてみます?」スッ

キャンディ「クル?」

フワァアアアア……

キャンディ「そ、それ、スゴくおいしそうな匂いクル〜……」ヨダレダバァ

356 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:43:20.21 ID:IG7f/l2YO

トニオ「この『仔牛肉のサルティンボッカ』はシンプルな料理ですが、ソースの調整が難しいので、味見役が欲しかったのですが……」

キャンディ「キャンディ! キャンディがあじみするクル! 食べたいクル〜!」

トニオ「おーそうデスカ! それはちょうどよかったデス。では、どうぞお召し上がりください……」


【セコンド・ピアット】
『仔牛肉のサルティンボッカ』

【材料】
・仔牛フィレ肉 ・生ハム
・マッシュルーム ・塩
・コショウ ・セージ
・小麦粉 ・オリーブオイル
・無塩バター ・白ワイン(ヴェネト産)
・じゃがいも ・インゲン

(賞味時期 約15分)

サルティンボッカとは『口に飛び込んでくる』という意味
あまりにも簡単で、短時間に作れることからこの名前が付いたと言われている
仔牛肉の下味は薄めにし、主に生ハムの塩気とソースの味を同時に楽しむ北イタリア出身の家庭料理である

357 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:48:02.56 ID:IG7f/l2YO

キャンディ「いただきまーすクル〜!」ガブリィィ

フワァアアアア……

キャンディ「クル!? 口にいれたとたんにお花のようないい匂いが広がるクル〜!」キャッキャ

トニオ「ソースに使っているヴェネト産白ワイン、『ソアーヴェ・クラシコ』は、花のような芳醇な香りと共に優しい甘味と酸味を楽しませてくれマス」

キャンディ「クル〜♪ お肉と生ハムだからもっと重いかと思ってたけど、やわらかくっていくらでも食べれるクル〜!」パクパク

トニオ「仔牛と生ハムの間にある『セージ』が両者の脂をサッパリさせ、食べやすくしているのデス。さらに抗菌、消臭効果で肉のわずかな臭みを取り除いてマス」


トニオ「まさに、『肉で肉を食べるための肉料理』と言えるノデス」


358 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:51:26.40 ID:IG7f/l2YO

キャンディ「す、スゴいクル〜……。こんなにガッツリ食べてるのに、ど、どんどん、お腹が減ってくクル。ま、まだまだ食べたいクル!」ガツガツ

トニオ「おや、やはりあなた! 食生活が偏ってマシタか。お菓子ばかり食べてるから体の栄養バランスが崩れてます。もっと野菜やお肉を食べなきゃダメデスよ?」

キャンディ「に、肉の旨みと生ハムの旨みが同時に襲いかかってくるとおもえば、白ワインソースとセージのつややかな香りが優しく包み込んで、喉を通る度にハッピーを感じるクルゥゥ!!」ガツガツ

キャンディ「こ、これはまさに『天国』! キャンディは今、ヘブンズ・ドアー(天国への扉)を開いたクル〜!!」パァアアアアア


キャンディ「ゥゥんまァァ〜いッ!! クルッ!」キュピィィィン


359 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:53:32.53 ID:IG7f/l2YO

トニオ「クックック……いいぞ……いい食べっプリだ……この『仔牛肉のサルティンボッカ』は成功だ……」

ウルフルン「なんだァァ〜? せっかくいい匂いに誘われて来てみりゃあもう食っちまってるじゃあねーか!」

トニオ「!!」

ウルフルン「まあいいか、そこらにあるもんでも漁って食っちまえば……お、こりゃなんだ? レモンの皮か?」ゴソゴソ


トニオ「………………」


ウルフルン「皮なんてゴミみたいなモンを後生大事にビンなんかに入れてよォォ〜? バカじゃねーのかギャハハハハ!」ベタベタ

360 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 21:58:20.75 ID:IG7f/l2YO


────ヒュオンッッ……

ドカァッッッ!!!


ウルフルン「あひゅっ!? な、なんじゃあっっ!?」


ビィィィイン……


ウルフルン「ほ、包丁……? ハッ!?」クルゥリ


361 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 22:00:47.50 ID:IG7f/l2YO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

トニオ「…………」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ウルフルン「て、テメーいきなりなにしやがんだぁぁっっ!?」

362 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 22:02:15.81 ID:IG7f/l2YO

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

トニオ「私は……『ギャング』ではありません……。ですから、『ブッ殺す』と心の中で思っても、既に行為は終わってるなんて物騒なことはシマセン……」

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ウルフルン「お、おまえ……ッッ」


トニオ「だから最初にちゃんと警告シマス」



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

トニオ「手を洗いなさい。『ブッ殺しマス』よ?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



363 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/15(土) 22:02:45.10 ID:IG7f/l2YO
今日はここまでです
メシテロ万歳
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 00:03:54.76 ID:sOQmP5qBo
乙ゥ〜
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 00:07:48.59 ID:B9/Qc2mE0

途中途中でネタがちょっとずつ入っててクスッと来てしまうw
366 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 06:44:29.25 ID:eR3BStoPO
おはようございます
続き投下します
367 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 06:46:45.28 ID:eR3BStoPO


「キャンディ……こっちからキャンディの生命エネルギーを感じるでござるッ!
この感覚、もうすぐとみたでござる」

「しかし、同時に感じたドス黒いエネルギー。これはバッドエンド王国のもの! キャンディが危ないっ」

「キャンディ、待ってるでござる〜!!」

368 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 06:47:45.36 ID:eR3BStoPO

調理室ッ!



ウルフルン「なんだテメーはァァ〜? いきなり包丁ぶん投げといて『手を洗いなさい』だとぅ?
それがよォォ〜……人にものを頼む態度かッ!? ええ!?」

トニオ「おや、あなた犬の被り物をしているのではないのですか? てっきり泥棒かなにかと思ってイタのですガ」

ウルフルン「俺は犬じゃあねええッ! オオカミだッ! テメー調子乗ってるんじゃねぇぇーぞコラァ!!」

トニオ「調子に乗ってるわけではアリマセン。
この調理場を任されたシェフとして、清潔を保つのは『当然』のことデス」

トニオ「それをさっきからあなた……周りをベタベタ触って、何を考えてるんデスカ! バイ菌は調理場の最大の敵なんですよ!?」クワッ

ウルフルン「あ、ああ……?」

トニオ「調理場においては清潔第一!!例外はアリマセンッ!!『手を洗ってちゃんと掃除するまで』許しませんッ!」


トニオ「ドーシテモ嫌だというなら仕方アリマセン、『覚悟』してもらいマスッ!」シャキィィン


ウルフルン「な、なんだこのコックの迫力! とてもコックが発していい迫力じゃあねえッ! ナニモンだァァ〜!!?」

369 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:03:08.10 ID:eR3BStoPO


トニオ「ヒャウッッッ!!」ビュオムッ


ウルフルン「うおお、包丁を何本も手裏剣のようにッッッ!!」サッ

ドスカカカカァッッッ

ウルフルン「あっぶね……! コラァテメー! 調理道具を武器にしていいんかよー!」

トニオ「問答無用でスッ!!」つ石鹸

ブォオオオムッッ

ウルフルン「ウォオオオオ─────ッッ!?」ガキィイイン

トニオ「フゥウウム……小賢しいオオカミさんデスネ。まだ従わないつもりですか……?」グググ

ウルフルン「ぐ、おおおおおっっ!? なんじゃあコイツのパワーはッ!? とてもコックが持っていいようなパワーじゃあねえ────っ!!」

トニオ「料理人に必要なのは『パワー』デス! 一回真剣に料理したくらいで倒れるような軟弱な人たちとは鍛え方がチガイマスッ!」グググ


トニオ「さあ! 石鹸とバケツを持って掃除しなさい! さもなくば『ブチ殺し』マスッ!!」グググ


370 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:04:34.07 ID:eR3BStoPO

ウルフルン「だッ……! 誰が人間の命令に従ってやるものかよ! 死んでもゴメンだぜェェ────ッッ!!」グォンッッ

トニオ「オオウッ!?」グワーー

ウルフルン「ハァァー……! よーやく脱出できたぜ……! とても認めたくねーが人間の癖に俺を『ビビらせる』なんてよぉ」

ウルフルン「生意気だぜェェ〜ッ!! そして気に入らねえッ!! 俺はテメーをバッドエンドにしなきゃあ気がすまなくなったぜ!」

トニオ「バッドエンド?」

ウルフルン「後悔しなコックが!! テメーもこれでオシマイだァァ────ッッ!!」


ウルフルン「世界よ! 最悪の結末(以下略」ベッタァアー


トニオ「オワァアアアアア!?」ズギューン


371 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:07:45.44 ID:eR3BStoPO


みゆき「なんだか遅いね〜! トニオさん、時間かかってるのかな?」

やよい「そんなに時間がかかるなんて、スッゴク難しい料理作ってるのかなあ」

あかね「うーん……それはなんか違うわ」

なお「あかね、どうしたの?」

あかね「トニオの作る料理は一部の気取ったグルメが食べるような難しいものじゃああらへん。オカンから子どもに受け継ぐような、そんな料理が中心なんや」

れいか「それでは、大がかりな料理を作るとは考えにくいと……?」

あかね「せや。だからこない時間かかるわけないんやけど……」


372 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:08:27.14 ID:eR3BStoPO


ドゴルォオォンッッ!!


あかね「おわあっ!? な、なんや〜!!?」

なお「調理場からだよッ! ……それにこの感覚は」

みゆき「バッドエナジーだァッ!! トニオさんが危ないィィ────ッ!!!」

れいか「みなさん、行きましょう!!」

やよい「あわわ、ま、待ってェェ〜!!」


…………
……


みゆき「トニオさーんッ! だいじょうぶ!?」バタァアーン

みゆき「……ハッ!?」


トニオ「……」ドヨォオン


やよい「トニオさんからFUKOのエナジーが!!」

あかね「ちゃうで、バッドエナジーやっ!」ビシッ

なお「冷静にツッコミしてる場合じゃあないってば」

れいか「バッドエンド王国のしわざですね……!」

ウルフルン「ウルッフッフッフ……その通りだぜプリキュア」

みゆき「オオカミさん!」

373 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:09:14.54 ID:eR3BStoPO

ウルフルン「5人揃ってるってことはよォォ〜……。ここで倒しちまえばオシマイってワケだ……違うか? ええ?」

みゆき「せっかく楽しくお食事会してたのに……こんなのひどいよッ!」

ウルフルン「ケェーッ! 何がお食事会だァァ!? こっちは危うくコックに料理されちまうとこだったんだぜッ!!」

あかね「へ、それって……まさか……」

やよい「メインディッシュってもしかして……」ガタガタ

ウルフルン「何ソーゾーしてんだッ!? いくらなんでも犬を出すわけねーだろーがよ!!」

なお「自分で犬って言ってるよ……」

ウルフルン「ハッ!? ……ま、まあいい。今日こそテメーらを再起不能にしてやるぜ! 覚悟しろよプリキュアァァ────ッ!!」ポーイ

374 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:10:51.89 ID:eR3BStoPO


アカンベェ「アカンベェ〜!!」グワァア


みゆき「ビンのアカンベェ!?」

れいか「よく見ると中にレモンの皮が入ってますね」

やよい「あ、わたしあれ知ってるよ〜。あれってレモンピールの砂糖漬けだね。きっとドルチェに使うんだね」

みゆき「ドルチェ!!」

あかね「てゆーことは」

なお「あれがないと〆のスイーツが食べられないッ!!」ガビーン

れいか「なお、スイーツよりも先にトニオさんを助けないと」

みゆき「トニオさんをバッドにするだけじゃあきたらず、みんなのスイーツを奪うなんて許せないっ」

みゆき「みんなッ! 変身するよッッ!!」クワッ


やよなおれい『YES !!』ビシィィー


あかね「それはあかんってセンパイ的な意味で」


375 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:11:31.61 ID:eR3BStoPO


5プリ「プリキュアッ! スマイルチャージッッ!!」レディー!


省略ゥ!!


ハッピー「はい! ここでみんなに相談デス」

ピース「ど、どしたのハッピー? みんな変身終わったよ……?」

ハッピー「んふ〜♪ あのねピース、わたしたちってさァァ〜、チーム名って決めてなかったよね?」

ハッピー「わたし、いい名前を思い付いたんだけどッ! 決めていいかなァ?」

ピース「チーム名……な、なんかワクワクするねッ! いい、いいよ〜そーいうの〜♪」

ピース「ね、みんな!!」クル!!

サニー「どうでもいい」

マーチ「すこぶるどうでもいい」

ピース「冷たいまなざしッ!?」ガビーン

ビューティ「いえ、ここはお互いの結束を深めるために、チーム名を決めるべきだと思います」キリッ

ピース「ビューティ〜!!」キラキラ

376 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:12:16.26 ID:eR3BStoPO

ハッピー「ぃよォォ〜しッ! 決まったッ! それじゃあこのキュアハッピーが名付け親になってあげるよ!!」

ハッピー「ズバリ、5つの光が導く未来的な意味で
『YES ! プリキュアファ」

サニー「だからそれはあかんって。センパイ的な意味で」

ハッピー「えぇ〜。ぜったいこれだと思ったのに……はっぷっぷー」

マーチ「ハッピー、もっとこう、みんなの幸福を呼び込む感じがいいと思うな」

ハッピー「幸福? ……ンッンーいい響きだねェ〜♪ それじゃあ幸福を呼ぶための一番の方法から取って付けよう」


ハッピー「幸福=スマイル!! 苦しいときこそニヤリと笑え〜からいただこうッ!!」

ハッピー「すなわち『スマイルプリキュア!』『スマイルプリキュア!』と名付けようッ!」バァアーン

ハッピー「それじゃあみんな!ご一緒にィィ〜♪」


ハッピー「5つの光が導く未来ッ!!」キリッ

5プリ「輝け!!!」ザッ


5プリ「スマイルプリキュアッ!!」ドッギャァァーーーーン


ハッピー「決まったァァ────ッ!!」バァアーン


377 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:12:53.11 ID:eR3BStoPO

ウルフルン「……」

ハッピー「待たせたねオオカミさん! このキュアハッピーが、あなたのスマイル取り戻してみせるッ!」キュァアン♪

ウルフルン「キャラが定まってねーぞおまえ……。他にもいろいろツッコミてーとこはあるがとりあえずほっといてやるぜ……」

ウルフルン「やっちまえ! アカンベェ────!!」

ハッピー「ウオオ、負けるかァァ────ッッ!!」

アカンベェ「アカンベェ〜!!」ブォンッッ


ドグシャァアッッ!!


ハッピー「あぼっふぇッッ」ズギューン


4プリ「ハッピィィィィィィ!?」


378 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:49:32.84 ID:eR3BStoPO


ハッピー「つ、強い〜……。な、なんで? いままでのアカンベェとはパワーもスピードもけた違いだよ」

ビューティ「どうやら敵も本気で来ると言うわけですね」

サニー「なんや、ようやく本気出したっちゅうわけか。おもしろくなってきたで〜!」

ウルフルン「(いやいやいやまてまてまて。俺が出したのはフツーのアカンベェだぜ。それがなんであんなにツエーんだッ!?)」

ウルフルン「……んん?」


トニオ「マッシモ……」ドヨォオン


ウルフルン「あのコック、陽気なイタリア野郎かと思いきや、なかなか根が深いバッドエナジーを発してやがるッ! だからアカンベェも強いのか……人は見かけによらねーな」

ウルフルン「コイツは意外な掘り出し物だぜッ! 行け、アカンベェ!! プリキュアを始末しろ!」

アカンベェ「アカンベェ〜!!」

ピース「あわわ、来た来た〜!!?」

379 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:50:14.15 ID:eR3BStoPO

ハッピー「ピース、慌てないで! 前と違って敵は一体。落ち着いて必殺技を叩き込めばどうってことはないよ!」

マーチ「ってことは、やることは決まったね! 直球勝負ゥゥ!!」

サニー「ほな、やったるでェェ〜!!」


サニー「プリキュアッ! サニーファイヤー!!」ドゴァアッ

ピース「プリキュアッ! ピースサンダー!!」ズギャァアン

マーチ「プリキュアッ! マーチシュートッ!!」バグォオン

ビューティ「プリキュアッ! ビューティブリザード!!」シャァアアンッ


ハッピー「さあ、コイツでトドメだよッ!」



ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ
トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラァァァァ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ



アカンベェ「アカンベェ〜!!」パッシィア

ハッピー「ッ!?」ググッ

ピース「うそ、効いてない……!?」

380 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:51:06.69 ID:eR3BStoPO

ビューティ「全員の必殺技を叩き込んだのにですか!?」

アカンベェ「べェェェェ────ッッ!!」ドゴァアッ


5プリ「キャアアァァ────ッッ!!?」


ウルフルン「お、おお〜! これはイケるッ! ベネッ! 予想外にベネッ! 勝てるぞォォ〜!!」

「そこまででござるッ! バッドエンド王国ッ!」

ウルフルン「あ? 誰だァァ〜!? 今いいところだってのによォォ〜?」クルゥリ


ポップ「このポップ、悪党に名乗る名など持ち合わせておらぬでござる!」バァアーン


ウルフルン「……名乗ってんじゃねーか」

ポップ「はッ!? し、しまったでござる!?」

ウルフルン「その頭脳のマヌケ具合からして、おめーメルヘンランドのもんだな? わざわざ何しに来やがった?」

ポップ「ふ、妹の気配とバッドエナジーに惹かれて来てみれば、バッドエンド王国の幹部と伝説の戦士、プリキュアに会えるとは……」

ポップ「手間が省けたでござる! さあ、後はキャンディ、どこにいるでござるか?」


……バリ……ムシャ,ムシャァ……


ポップ「む? そこにいるのは……」


「……」ピタッ


381 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:51:55.20 ID:eR3BStoPO


ポップ「オオッ! やはりそのうしろ姿はキャンディ!! 元気にしていたでご、ざる……か……?」


……ガツ……グチャグチャ……


キャンディ「……オ、ニイ……チャァァァァ〜ン……?(CV楠見尚己)」ドギャーーーー


ポップ「キャンディィィ────ッッ!!?」ガビーン


キャンディ「オニーチャン……。キャンディクルゥゥゥゥ……(CV楠見尚己)」ドギャーーーー

ポップ「え、キャンディ? これキャンディ!? この、まるでアフリカに住む凶暴な猿マンドリルに種の改造を行い、戦闘用に訓練したかのような生物がキャンディ!?」マーチンッ!!

ウルフルン「なげーよ」

トニオ「さすがわたしのセコンド・ピアットデスネ……あれほどの強化が肉体に表れるとは……」ドヨォオン

ウルフルン「コイツはコイツでフツーに話してるしよォ〜……」

382 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 07:52:34.90 ID:eR3BStoPO

キャンディ「フシュゥゥゥゥ。プゥゥゥリキュアッ。プリキュア助けるクルゥゥゥゥ……。キャンディが助けるクルゥゥゥゥ……!」メキメキ


キャンディ「キャンディィィィィもっ!! プリキュアの力にッッ!! なァァァァりたァァァァいクルゥゥゥゥ!!!」ドギャーーーー


ビッカァアァァ─────ッッ!!!!


ウルフルン「ウオオッ!? なんだァァ〜!?」

ポップ「ああっ!? キャンディから発せられたおぞましい『閃光』が死肉に群がる屍生人のようにプリキュアに向かっていくでござるゥゥ────ッ!!!」


ドギャオゴォオアッ!!
メメタァッ!!


パァアア────────ッッ!!!


383 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 09:38:44.52 ID:eR3BStoPO


ポップ「こ、この光はァァ〜!?」

トニオ「まちがいありません……わたしの『パール・ジャム』の身体活性化能力と、子ヒツジさんの力」

トニオ「そして彼女たちの眠っていたパワーが合わさり、かつてない『現象』にナロウとシているのデス」


トニオ「即ち、『武装現象(アームド・フェノメノン)』ッ!!」バァアーン


────バグォオンッッ!!


ウルフルン「な、なんじゃあありゃァァ〜!?」



プリキュアの……

美しき魂がッ!

邪悪な心を『始末』するッ!



5プリ「プリキュアッ! アームド・フェノメノン────ッッ!!」ドッギャァァーーーーンッッ!!!!!



ポップ「違う世界の人たちになったァァ────ッッ!!?」ガビーン

ウルフルン「ぜんぜんプリティーでもキュアッキュアでもねェェ────ッッ!!?」ガビーン


384 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 09:39:42.44 ID:eR3BStoPO


マーチ「一番手、キュアマーチッ行くよッ!!」ザッ

ズー
ズーッ


マーチ「プリキュア(闘技)ッ! 神砂マーチ!!」シュタァッ


ドォアアアン!!!


ウルフルン「関節がありえねえ方向に曲がったァァ!?」


左腕を、関節ごと右回転!
右腕を、関節ごと左回転!

結構呑気してたウルフルンも、拳が一瞬巨大に見えるほどの回転圧力にはビビった!

そのふたつの拳に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙!


ドォアア!!
オパウ!

ゴシャアッ!


アカンベェ「アバ────ッッッ!!?」メシャァアッッ


ポップ「ヒィイイイ────ッッ!? ア、アカンベェが削り取られていくでござるゥゥ!!」


385 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 09:40:20.60 ID:eR3BStoPO


サニー「二番手、キュアサニー……行くでッッ!!」ドギャーーーー!!!!!

サニー「時空を超えるッ! 『太陽球の無限回転エネルギー』!!!」ズアッ



サニー「プリキュアッ! サニーボール・ブレイカァァ────ッッ!!!」



ギャルギャルギャルギャルギャル
ギャルギャルギャルギャルギャル!!!!



アカンベェ「アベカバベベッッベッッベベベ!!?」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!


ポップ「と、止まらないッ! 異様な回転を伴った『太陽球』がアカンベェのエネルギーごとむしりとるように奪い、炸裂したァァ!!」


ドグァオォ───ン


アカンベェ「べー……」ズギューン

ウルフルン「なにやってんだアカンベェッ!! まだまだ来るぞォォ────ッッ!!」


アカンベェ「……ベッ!?」ハッ


386 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 09:40:54.41 ID:eR3BStoPO


────これがッ! ピカ!

────これがッ! ピカ! ピカ!


「これが『キュアピース』だッ!」

「そいつにふれることは死を意味するッ!
『ぴかりん・現象(フェノメノン)』ッ!」ウオオオム


ピース「プリキュア・シューティング・ピースス・スティンガー・フェノメノンッ!!」ドババァァーーーー


ブスブスブスゥゥゥ────ッッ!!


アカンベェ「アギャァアアアアア!!?」


ポップ「意外ッ! それは髪の毛ッ! 硬質化したプリキュアの毛髪が鋭い針のように射出され、アカンベェに突き立てているでござるゥゥ!!」


ピース「ぴかぴかぴかぴかぴか!!」


387 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 09:41:46.25 ID:eR3BStoPO

匂いだッ!

はじけるレモンの匂いだッ!

悪いのはこの「アカンベェ」だッ!!

こいつの匂いを止めてやるッ!


ピース「ぴかぴかぴかぴかぴか……ぴか!!」グワ


ピース「プリキュア・ブレイク・ピース・サンダー・フェノメノン!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


ドッコルナォオン────ッッ!!!


アカンベェ「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」ズギューンッッ!!!


ポッシュゥウン……


ウルフルン「ウ、ウソだろ〜!? アカンベェがミンチよりもヒデー状態になるまで『磨り潰され』ちまいやがったァァ〜!!」ガタガタガタ

388 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 10:57:16.24 ID:eR3BStoPO

ウルフルン「お、覚えてやがれプリキュアッ!! 次こそはオメーらをバッドエンドに」


パッキィイイイイインッッ!!


ウルフルン「はがッッッ!?」パキッ


ビューティ「住みよい町を作るために、ちょうど『名所』が欲しいと思っていたところなのですが」


ウルフルン「はぐううおああああああああ!!?」ドリュゥゥ〜ン


ビューティ「『氷のウルフルン像』。不気味な外見とは裏腹に、皆さんに慕われるとは思いませんか?
……超低温は静止の世界。最低温度において、すべての物質は『運動をやめます』」


バァアア─────z______ン


ウルフルン「……アギ」


ハッピー「ダメだよビューティィ〜。いくらナンでもこれは悪趣味だよ……ちゃんと『片付け』なくっちゃあ」

ウルフルン「!!」

389 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 10:58:04.89 ID:eR3BStoPO

ハッピー「ところでオオカミさん……わたしだけその……あれ、アームド・フェノメノンってやつがさァァ〜。
あんまし変わらないンだよねこれが」

ハッピー「みんなと比べてわたしだけね。
……成長性が低いって言われてるみたいでちょっとガッカリだな〜って思うんだけど、
オオカミさんはどう思う?」


ウルフルン「……ッ!?」ハッ


ハッピー「あれ、言えない? それじゃああなたが何を考えてるか当ててあげるね!」

ハッピー「あなたは今こう思っています。
……『もしかしてウルトラハッピーですか』……って」


ウルフルン「────ッッッ」



トニオ「Si!Si!Si! 『Mamma Mia』 」



390 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 10:58:58.10 ID:eR3BStoPO



ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラ
トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコ


ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
YYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ァアアアアアッッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン



ウルフルン「ヤッダーバァアァァァァアアアアア!!!」ズギューン



────ウルフルンは思った
カッコつけて一人でうろちょろするんじゃあなかったと

しかし最早後の祭りである


ジョーカー「どじゃああ〜ん!」


ハッピー「!?」


391 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 10:59:42.76 ID:eR3BStoPO

ジョーカー「ウルフルンさ〜ん、お疲れさまでしたァん♪ あなたのおかげでプリキュアのパワーを見定めることができましたよォン!」

ウルフルン「……ア、アガ」

ジョーカー「あなたにはこれからもっと働いてもらわないとッ! ここで再起不能になられては困りますよ〜」

ハッピー「あ、あなた誰!?」

ジョーカー「こーんにちわ〜ん♪ プリキュアのみなさーん。わたくしジョーカーと申します。……偉大なる皇帝ピエーロ様に仕えるモノです」

マーチ「皇帝ピエーロ……?」

サニー「なんや、いきなり出てきて偉そうやでッ!」

ジョーカー「まあまあそう角をたてないでぇん♪ 今日はほんの挨拶と言うことで、プリキュアのみなさん、またお会いしましょうね〜ん♪ ではラリホーッ!!」ヒュルルルン

ジョーカー「(プリキュアの力。そしてあの妖精……ミラクルジュエルのカギはどうやらあれが持ってるようですね〜。くく、面白くなってきました!)」ヒュルンッッ

ピース「あ、逃げちゃった!」

392 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 11:34:40.71 ID:eR3BStoPO

ビューティ「ジョーカー……いままでの人たちとはどこか違う。ドス黒いなにかを感じます」

ビューティ「そして……」クルゥリ

キャンディ「オニーチャンンンン!!」ダキィイッ

ポップ「キャ、キャンディ……放してほしいでござ……つ、つぶれ……」ぎゅううう

ビューティ「キャンディ(?)と、この方は一体……」

393 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 11:35:10.77 ID:eR3BStoPO


トニオ「さ、料理をつづけましょうか!」バァアーン

みゆき「ト、トニオさん、もう平気なんですか?」

やよい「あまり無理しちゃダメですよ〜……」

トニオ「トンでもない! 最後までみなさんを楽しませなければプロの名折れです。みなさん遠慮せずに堪能してくだサイ」

なお「そ、そこまで言うなら遠慮なくいただこうかなぁ」ジュルリ

あかね「なお、よだれよだれ」

れいか「それで、これが最後の料理ですか?」


トニオ「はい!心を込めて作らせてイタダキましタ! 『レモンピールのジェラート』デス」

394 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 11:35:49.43 ID:eR3BStoPO

【ドルチェ】
『レモンピールのジェラート』

【材料】
・レモンピール(アマルフィ産)
・リモンチェッロ(レモンのリキュール)
・牛乳 ・白砂糖

(賞味時期 溶けないうちに)

トニオの故郷、ナポリはアマルフィ海岸の伝統食品であるレモンピールとリモンチェッロを使ったアイスクリーム


トニオ「イタリアでレモンと言えばシチリアと言う人が多いですが、アマルフィのレモンも世界に誇るイタリアのレモンと言えます。
肉厚で甘さのあるこのレモンは菓子づくりにおいて最適なのです」


みゆき「わあ、おいしそ〜♪」

やよい「見た目もスゴくキレイッ!」

なお「トニオさん、パティシエもこなせるなんてスゴいな〜! それじゃ、いただきますッ!」カプッ

あかね「!!」

れいか「!?」

みゆき「────あっ」


395 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 11:36:19.95 ID:eR3BStoPO


その瞬間、みゆきたちの舌の上で『天国』が作られたッ!
それはまさに『メイド・イン・ヘブン』!!


みゆき「舌に広がるレモンの酸味と香りから、見たこともない景色が広がっていく……」

あかね「太陽がサンサンと降り注ぐ海岸沿いに、光をたっぷり浴びて育ったレモン畑が並んどるのがみえる……」

やよい「見たことも聞いたこともないのに、ハッキリと映る情景、イタリアのアマルフィ海岸の肥沃な土地が、脳裏に浮かんでくる!」

なお「そうか、これが……これが『天国』
……わたしたちがたどりつきたかった場所」

れいか「郷愁の想いが広がっては切なく溶けていく……。懐かしくも優しく、そして哀しい味です……」ホロリ

396 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:04:35.76 ID:WIHZrbcLO

トニオ「そうです。今日のコースのテーマは『郷愁』……誰しもの心にある故郷の想いを揺り動かす料理を作りました」

トニオ「日本にくるまでに行った修行の日々の合間に、時々思い出し、哀しくなることもありますが、わたしにとっては今でも大切な故郷です」

トニオ「『天国』とは『故郷』なのでは……わたしはソウ考えます。みなさんも自分の天国を大切にして、幸福を掴んでほしいデスネ」


みゆき「……」


…………
……

397 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:05:17.92 ID:WIHZrbcLO

トニオ「それではみなさん! 本日はお越しいただきありがとうゴザイマシタ!」

なお「いや、ほんと美味しかったです! 感動しました!
あなたはまるで『天使』のような料理人だッ!」

やよい「また食べたいくらい美味しかったです……!」

れいか「ええ、料理でここまで感動したのははじめてです。とてもよい時間を過ごしました」

みゆき「おみやげももらっちゃったし、今日はもうウルトラハッピーだよ〜!」ハッピー

みゆき「あかねちゃん、今日は呼んでくれてありがとね! じゃ、また明日ッ!」

あかね「おー、気をつけて帰りや〜」

トニオ「グラッツェ〜♪」


バイバーイ
デハ,マタアシタ……


あかね「……」

398 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:06:02.06 ID:WIHZrbcLO

トニオ「あかねお嬢さん、ドウカしましたか?」

あかね「いやな。なんてか……うちもまだまだやなァって思ってな」

あかね「トニオみたいに、いつか人を心から感動させて、幸せにできる料理人になれるかなあってな……」

あかね「ほんま、長い道のりやな……」

トニオ「……お嬢さん、今日、みなさんに渡したオミヤゲ。なんだと思いますか?」

あかね「へ? ……なんなん?」

トニオ「『ピッツァ・マルゲリータ』……イタリアでもっとも有名なピッツァです」

トニオ「その美味しさに惚れ込んだイタリアの王妃、マルゲリータ妃が自らの名をそのピッツァに与えた……。
そんな逸話があります」

あかね「ほえー……。そりゃまた大層やな」

399 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:06:50.53 ID:WIHZrbcLO

トニオ「あかねお嬢さんの『名前』も、いつか自分の料理に与える時が来る。そんな風になると良いでスネ」ニッコリ

あかね「……せやな。そーなるように、うちもたくさん頑張らんと!」

あかね「よし! 明日の仕込み始めるかっ。行くで〜トニオ!!」

トニオ「オ・カピートォ♪ 任せてくだサイ。
……ちなみにあかねお嬢さん」

あかね「なんやー?」

トニオ「明日は何曜日でしたか?」



あかね「『ドメニカ(日曜日)』」キリッ



400 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:07:18.34 ID:WIHZrbcLO

キャンディ「オニーチャン……ZZZ……」ギュウウウウ

ポップ「拙者……もしかして忘れ去られてるでござるか……?」ギュウウウウ





←TO BE CONTINUED……////
401 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2018/12/21(金) 16:08:08.39 ID:WIHZrbcLO
今日はここまでです
ぶっちゃけバオーをやりたかっただけ
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 17:35:59.72 ID:79bvSTd6o
乙乙
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/21(金) 20:15:07.56 ID:REFA70Jg0

笑うなという方が無理だこれは
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/01(火) 21:23:33.77 ID:MipiI2AvO
レモネード先輩……
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/22(火) 00:22:29.11 ID:Lxo5T8QSO
保守
406 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:11:40.98 ID:ABcTus3vO
皆さんお久しぶりです
本日投稿します。
ちょいとキツいシーンもあるけど『覚悟』すれば問題ないッ!!
407 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:13:04.12 ID:ABcTus3vO




とうおるるるるるるるるる……




もしもし? ボスですか? ……はい、わたしです、みゆきです

……はい、はい……デコルは順調に集まってるよ。うん、もうすぐ女王様も復活するって言ってた。うん……みんなのおかげだよ

え、今はデコルを集めることに専念……?よくわからないけど……ボスが言うなら間違いないよねッ!

任せてボス! わたし、がんばるから! だから……『みんなで幸福に』なろうね?


ガチャ


……
…………


408 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:13:50.89 ID:ABcTus3vO

……
…………


『みんなで幸福に』か……

みゆきよ……『誰かの幸福は誰かの不幸』という法則で出来ている……この世とはそういうものだ

皆が皆、幸福を掴むことなど……出来はしないのだ……

しかし……それでも幸福は……私たちにこそふさわしい……

物語の『主役』だけが幸福に至る……
『バッドエンド』など『悪役』のような末路はあってはならない……当然だ

私たち……だけが幸福を掴めるのだ……



409 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:14:51.73 ID:ABcTus3vO


バッドエンド王国




マジョリーナ「もうずいぶん人間どもからバッドエナジーをしぼりとったと思うけど、ピエーロ様はいつ復活するんだわさ?」

アカオーニ「しらねーオニ、ピエーロ様の様子は全部『アイツ』が知ってるオニ。アイツに聞けばいいんじゃあねーかオニ?」

マジョリーナ「ケェーッ! あたしがアイツを嫌いなのを知ってて言ってるのかい?」

アカオーニ「ふん! アイツを好きな奴なんてそもそもいるわけねーオニ。……それにしても気に入らねーオニ、いつになったらピエーロ様は復活するオニ?」

マジョリーナ「そうだわさ。早く『世界をバッドエンド』にしないと、このままじゃあたしたちの存在が……」


ジョーカー「はぁーい、お二人ともお元気ですかぁん?」バァアーン


アカマジョ「ジョーカーッッ!!」

410 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:16:31.62 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「仲良くおしゃべりですかぁ? さすが幹部は余裕があっていいですねぇん♪」

アカオーニ「けっ、いちいち勘にさわる言い方オニ。で、何しにきやがったオニ!?」

ジョーカー「いえいえ♪ ただの報告ですよォ〜? みなさんのお陰でバッドエナジーが順調に集まってますからね〜。……そろそろ復活するんですよ」

マジョリーナ「ハッ……!?」


ジョーカー「ピエーロ様が」ニヤァリ


アカオーニ「な……なにッッ」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ジョーカー「そぉ〜う♪ まもなくピエーロ様は復活なされます……そして世界をバッドエンドにしてくれるのです。よかったですねぇ〜♪」

マジョリーナ「そうかっ! ようやくこれで……」

アカオーニ「俺たちの時代オニッッ!!」

ジョーカー「た、だぁ〜〜しッッ!!」

アカマジョ「!?」

411 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:17:48.64 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「我々の邪魔をするうっとうしい方々がいますよねェエ〜? どうもその人たち……『プリキュア』との戦いは良くないらしいですが? んん〜おかしいな〜?」

アカオーニ「ぐ、ぬぬぅ〜……!」ギリギリ

マジョリーナ「痛いところを……!」

ジョーカー「ハイ! そんな困ったあなた方に私から便利なモノをプレゼントしちゃいます! それがコレ……『青っぱな』です」ス……

アカマジョ「青っぱなァア〜〜?」

ジョーカー「これは今までの赤っぱなとは違い、デコルを変化させたモノではありません。つ、ま、り〜〜……プリキュアの技では浄化されないのです!」

マジョリーナ「ほう……そいつは便利だわさ」

アカオーニ「そいつをつかってプリキュアをぶっ潰してやるオニ!」

ジョーカー「あぁ〜ですが、気を付けて下さいねぇン? 
青っぱなのアカンベェは確かにプリキュアの技は効きませんが、代わりにパワーとスピードは少〜し劣ります。
そこのところ頼みますよ?」

412 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:18:59.45 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「あ、それと……『ウルフルンさん』はどちらにいらっしゃるのですかぁン? さっきから姿が見えませんが」

アカオーニ「ウルフルン? ああ、アイツなら……」

マジョリーナ「部屋に引きこもってるだわさ。だけど、アイツはもうダメだわさ。完全に心がポッキリ!」

ジョーカー「ほほう、それは……なぜそのようなことに?」

アカオーニ「前にプリキュアにボッコボコにされたショックだオニ。まったく情けねーヤツオニ!」

ジョーカー「それはなんと痛ましい! しかし、困りましたね。大切な戦力が減るのはいただけません。……ちょっと『お話』しないといけないかも知れませんねェエ〜?」ニヤァリ

413 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:19:47.94 ID:ABcTus3vO


ウルフルンの部屋


ジョーカー「ウルフルンさーん♪ お元気ですかァア〜? 私です、ジョーカーです!」コンコン


……………


ジョーカー「ん〜……返事がないですね。あー……いいですか? 勝手に入らせてもらいますよ?」シュンッッ

ジョーカー「ハイ、この通り。瞬間移動でぇす!」パッッ

ウルフルン「なッッ!?」

ジョーカー「ダメじゃないですかぁ〜? せっかくみんなで『プリキュア』を倒すための作戦を練っていたというのにッ」

ウルフルン「プ、プ、プリキュア……!?」

ジョーカー「うん?」

414 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:20:57.21 ID:ABcTus3vO

ウルフルン「プリキュア……プリッキュアッッ……!!」ブツブツ

ウルフルン「────きゃぁああああああああッッッッ!?」クワッ

ジョーカー「おやおや、叫ぶほど嫌ですか? 『プリキュア』の名を聴くのが」

ウルフルン「そそそその単語を言うんじゃあねェェ─────ッッ!?」ガタガタ

ジョーカー「そんなに怖がらなくたっていいじゃあないですか。ここに『プリキュア』はいないんですから」スタスタ

ウルフルン「やめろぉぉこっちにくるなああ─────っ!!」ビクビク

415 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:22:08.80 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「……はァア〜……これは重症ですねえ、かわいそうに……。ですが、いいのですか? ウルフルンさん」


ジョーカー「あなた、また『昔』に戻りたいのですか?」


ウルフルン「うッッ」ビク

ジョーカー「ピエーロ様はまもなく復活なされます。その時にあなたがそんな様では、はてさてどうお叱りを受けることやら」

ジョーカー「もしかしたら『全て取り上げて』しまうかも……。あなたのだけね」

ウルフルン「ぬ、ぐ……!」

ジョーカー「そうなりたくなかったらキッチリ働いてくださいよ? タダで手に入れられる『安息』なんて……ありえないんですから」

ウルフルン「……」

416 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:23:29.95 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「ま! そこまで心が『再起不能』では見込みも薄いでしょう! どうぞ落ち着くまでゆっくりと休んで下さいね〜? ……永遠に」

ウルフルン「待てコラ……」

ジョーカー「はい?」

ウルフルン「プリキュアは怖い。認めたくねーが……あそこまで恐怖したのは事実だからな……死にかけたし……そこは認めるぜ……」

ウルフルン「だけどな! 昔に戻ることのほーがよっぽど『怖えー』ぜッッ! プリキュアなんか目じゃねーくらいにはなァァ────ッッ!!」

ジョーカー「ではぁ、やる気になってくれたんですね?」

ウルフルン「ケェーッ! ここまできたらもうなんだってやってやるぜェェ────ッッ!!」

ジョーカー「それはすばらしいッッ!! ではあなたには特別な『任務』を与えることにしましょう!」

ウルフルン「任務だぁあ〜?」

417 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:25:17.03 ID:ABcTus3vO

ジョーカー「任務は『二つ』。ひとつはメルヘンランドに伝わる伝説の秘宝、なんでも願いを叶えると言われる『ミラクルジュエル』の捜索です」

ウルフルン「ああ〜あれか……そういやそんな話があったな……て、あれはおとぎ話じゃあなかったのかよ」

ジョーカー「いいえ、ミラクルジュエルは確実に存在します。そして、それがプリキュアの手に渡ったらどうなるか……かなり厄介でしょうねえ」

ジョーカー「なんとしてもプリキュアよりも早く私たちが手に入れなくてはなりません。わかりますね?」

418 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:26:26.17 ID:ABcTus3vO

ウルフルン「お、おう。それで、二つ目はなんなんだよ」

ジョーカー「はい、これはある意味ではもっとも重要な任務ですねェエん♪ それに、この任務はあなたにこそふさわしいと思っているのですよ」

ウルフルン「だぁからなんだってんだよ」

ジョーカー「なに、いたってシンプル。────キュアハッピーの『抹殺』です」


ウルフルン「……!!!」

ジョーカー「フフッ♪」


419 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:27:01.32 ID:ABcTus3vO



【Rapsodia】……イタリア語で狂詩曲を意味する



420 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 12:27:43.97 ID:ABcTus3vO
冒頭終わり
続きはおやつの時間に
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 12:42:32.94 ID:o7J87MM5o
乙乙
422 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:16:04.69 ID:ABcTus3vO
続きを投下します
423 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:16:32.94 ID:ABcTus3vO


わたし、星空みゆきです! 中学二年生、スマイルプリキュアのキュアハッピーやってまーす!

わたしたち5人がプリキュアになってけっこう時間が経ちました。みんなだんだん慣れてきたかな?

そんなある日、わたしたちのところにメルヘンランドの使者、ポップがやって来たの! 色々あって自己紹介が遅れちゃったけど、なんでもプリキュアは何のための存在か伝えにきたみたい。それで、プリキュアっていうのは……


────プリキュアとはッ!

ひとつ 伝説の戦士なり!
ふたつ ロイヤルクイーンの力の欠片であり!
みっつ クイーンを復活させる存在である!
よっつ あらゆる自然現象の能力を兼ね備え
しかも その能力を上回る!
そして その形は川村敏江のデザインのように美しさと可愛らしさを基本形とする。


424 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:17:37.28 ID:ABcTus3vO

みゆき「つまりわたしたちはッ!」

やよい「スーパーヒーローッ!」

みゆき「うんうん、メルヘンランドの女王様を復活させるためのね。それで、デコルをいーっぱい集めなきゃならないんだよねっ」

やよい「伝説の戦士、プリキュアの絵本の主人公がわたしたちで……その絵本のページはまだ途中、白紙! 続きは主人公のわたしたちに託される。……なんか話ができすぎてる気がするー……」

みゆき「そうかな? わたしはぜったい『運命』だと思うなァ〜。この町に来て、キャンディに出会って、一気に物語が進んだんだよ」

やよい「みゆきちゃんはそれが運命だって信じてるの?」

みゆき「うん! こうしてやよいちゃんとも友達になれたのも、あかねちゃんもなおちゃんもれいかちゃんも、みんな『運命に選ばれた』んだと思うの。それってなんだか素敵じゃない?」

425 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:18:15.93 ID:ABcTus3vO

やよい「うーん、よくわからないけど……わたしはみゆきちゃんと友達になれて良かったって思ってるよ」

みゆき「えへへ、わたしもやよいちゃんのことだーいすきっ!」ガバッ

やよい「きゃっ! ふ、ふええ……恥ずかしいよみゆきちゃん……」

みゆき「まあまあ遠慮しないで〜♪ それで、今日は何して遊ぶ〜?」

やよい「え、えと、せっかく不思議図書館に出入りできるようになったから、そこでデッサンでも描こうかなって」

「あ、あの、星空さん!」

みゆき「ん?」クルゥリ

男子生徒「こ、こ、これ、受け取ってください!」つ手紙

みゆき「あ、どうも」ヒョイ

やよい「……」

426 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:19:10.82 ID:ABcTus3vO

男子生徒「そ、それじゃッッ!! 返事お願いしますね!!」ピューン

みゆき「ああ〜……また受け取っちゃったよ。返事書くのってけっこう頭使うんだよねー」

やよい「……みゆきちゃん、それ、今月入って何通目……?」

みゆき「うーん、40……あれ? 50だったかな?」

やよい「す、スゴい……。みゆきちゃんって、かなり男子に人気あるよね……わたし一通ももらったことないよぉ」

みゆき「そうかなぁ、最初はみんな怖がってたみたいな気がしてたけど、最近急にもらうようになったんだよね。ふしぎー」

やよい「不思議だね……(黙ってれば美少女だし、それに……奇妙な魅力……フェロモンってのかな?出てる時があるような……。
ある意味れいかちゃんより人気かも……)」

427 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:20:24.67 ID:ABcTus3vO

やよい「そ、そういえばみゆきちゃん、この七色が丘に『岸辺露伴』先生がいるってウワサがあるんだけど、ほんとかなあ?」

みゆき「へ!? き、岸辺露伴って、あの『超』人気漫画家の……? なんでまたそんなグレートな有名人が……ッッ」

やよい「ウワサだとね、どうも家が火事になったり、破産したり……『色々不幸なことが』重なって……気分転換に旅行してるんだって」

みゆき「でもでも、なんでこの町に? もっと良いところなんていっぱいあると思うけどなあ」

428 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:21:11.41 ID:ABcTus3vO

やよい「……あのねみゆきちゃん、実は露伴先生、この町にある『ウワサ』に興味があるみたいなの」

みゆき「『ウワサ』ァアア〜?」

やよい「突然空が暗くなったり、ピエロのお化けが暴れてる幻覚を何人も見てたり」

やよい「それと戦う5人の女の子の姿を目撃したり……」

みゆき「……それって」

やよい「わたしたちだよ……ねェエエエエ? それに、これってさァアア〜? みゆきちゃんの言う……『運命』だと思うんだッ!! うん」ズイ

みゆき「運命!!」

429 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:21:51.71 ID:ABcTus3vO

やよい「だから今度一緒に会いに行こーよォォォォ!! 一人じゃ怖くて行けないのォォォォ!!」ビエエ

やよい「滞在してる間に1度だけでもいいのッ! 露伴先生と会って握手! サイン!! できれば漫画のアドバイスとかァァ!!」

みゆき「わ、わかった、わかったよやよいちゃん。うん、今度ね? わたしも前から漫画家さんって興味あったからね、一緒に行こ?」

やよい「ありがとみゆきちゃんッッ!!」ダキッ

みゆき「よちよち」


430 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:22:55.51 ID:ABcTus3vO

七色ヶ丘図書館ッ



みゆき「えーと、確か本棚があればどこからも入れるんだったよね。なるべく人が見てないところから入んなきゃね。ついでになんか借りよっかな〜?」

やよい「み、みゆきちゃん、今日は本を借りにきたんじゃなくって」

みゆき「あぁ〜だいじょぶ、だいじょぶだよぉ〜? ただね? せっかく図書館にきたんだからさ、ちょっぴり珍しい本でも、無いかな〜って思っただけだよ……」

やよい「みゆきちゃん、心から本が大好きなんだね……なんだか尊敬しちゃうなあ」

みゆき「ふふ、それほどでもないよ。ただ暇があったらお休みの日はいつもここにいるだけだからね……」

みゆき「……うん?」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


みゆき「なんだろ……こんな本図書館にあったっけ?」スッ

431 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:23:44.40 ID:ABcTus3vO

やよい「あったっけって……も、もしかしてここにある本を全部知ってるの?」

みゆき「そうだよ、ここのコーナーに置いてある本は全部読んじゃったし、何が置いてあるかは大体分かってたはずなんだけど……」


みゆき「なにこれ……『ヤギとオオカミ』の絵……?」


ウルフルン「見つけたぜェエ〜……キュアハッピー……!!」

みゆき「!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ウルフルン「よぉ、久しぶり……だな……」

みゆき「オオカミさん……」

やよい「バ、バッドエンド王国!?」

432 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:25:15.31 ID:ABcTus3vO
ウルフルン「テメーだ」ビシィッ

みゆき「え?」

ウルフルン「テメーに会ってからだ……全部『ケチ』がつきはじめたのはよォォォォ……」


--

ウルフルン『キュアハッピーの抹殺だぁあ〜!? なんであんなのに構うんだよ』

ジョーカー『考えてもみてくださぁい? 彼女がすべての始まりであり、同時に……あなたが今そんな風になっている原因でもある……。そうは考えられませんか? え?』

ウルフルン『!!』

ジョーカー『キュアハッピー……星空みゆきさんがプリキュアになってからの行動は恐ろしく速い……』

433 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:26:07.26 ID:ABcTus3vO

ジョーカー『いち早く仲間を集め、プリキュアチームをまとめ、リーダーシップを取り指示を出して戦う……。あるんですよ、彼女には、あの平凡な顔の裏に隠された……』


ジョーカー『支配者の顔が』


ウルフルン『……』ゴクリ

ジョーカー『思い当たるふしがあるのではないですか〜? 追い詰められた他のプリキュアを……誰が叱咤し、誰が励まし、誰が支えてきたか……。
そう、他ならぬキュアハッピーです』

ジョーカー『チームの精神的柱ほどやっかいなモノはありません。
何度痛め付けても、ああいうムードメーカーを兼ねたリーダーがいると、しつこくチームがよみがえってしまうんですよねェエ〜? ほんと、困った困った!』

434 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:27:22.27 ID:ABcTus3vO

ウルフルン『……ってことはよー、アイツさえぶっ殺しちまえば……』

ジョーカー『はい、柱が崩れればあとはバラバラ♪ プリキュアはおーしまい♪ 我々の勝利でェェーすッ!!』

ウルフルン『……そうか……言われてみりゃあ確かに……』

ウルフルン『そうだよなあァァァァ!?……確かにその通りだぜ、アイツと会ってから……』

ウルフルン『まっったく! 良いことがねえッ!! 1度もだッ! 
ムカつくがよォォォォ……やっとわかってきたぜ。……俺にとって、アイツこそがッ!』




ウルフルン『なんとしてでも倒さなきゃあならねえ『宿敵』だってことがなッッ!!』




435 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:29:00.91 ID:ABcTus3vO

--




ウルフルン「テメーを始末すりゃあよ……俺はもう一度返り咲けるんだ……だから……何がなんでもテメーを……」


ウルフルン「ぶっ殺すぜッッ! プリキュアッ!! さあおっ始めようじゃ」ピシィッ



司書「図書館ではお静かにィィッッ!! ……ね。 二度も言わせないでくださいよ?」ガッ



みゆき「……」

やよい「……」

ウルフルン「……お、おっ始めよーじゃあねーかァ〜?」ヒソッ

みゆき「無理しなくてもいいよ?オオカミさん」ヒソッ

やよい「かわいい」ヒソ

ウルフルン「うるせっ! ……ん?」ヒソ


ポゥウウウ……


ウルフルン「なんだあ? そのピカピカ光ってる本は? 珍しいじゃあねーかよおい」

みゆき「え? わ、わ、なにこれ? 本が光ってるッ!?」

436 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:30:26.09 ID:ABcTus3vO

やよい「みゆきちゃん! な、なんか変だよその絵本〜!」

ウルフルン「絵本……まさか……プリキュアに関係が……」

ウルフルン「……まさかッ! その絵本が『アレ』なのかよ!? 『ミラクルジュエル』ってえのはよォォォォ!!」

みゆき「『ミラクルジュエル』……?」

ウルフルン「へ、ちょうどいいじゃあねーかよコラ……テメーを始末するついでにミラクルジュエルまで手に入れちまえばよォォォォ?」

ウルフルン「もう俺の天下だッ! 誰にも文句は言わせねー……ジョーカーであっても黙らせてやるぜ────ッ!!!」ガバァッ

みゆき「いやぁああああああ!?」

やよい「みゆきちゃああああああん!?」


437 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:31:40.37 ID:ABcTus3vO

ウルフルン「オラッ! とっととそれ渡せコラッ!! 放しやがれェェ────ッ!」グイグイ

みゆき「ちょ……ッ!? だ、だめだってば! そんなに引っ張ったら本が破けちゃうよぉ!」グイグイ


やよい「端から見ると子どもが取り合いっこしてるみたいだよ……」ヤヨーン……

ウルフルン「いい加減放しやがれテメェェ……!!」グググ

みゆき「だから引っ張っちゃダメだってば……!!」グググ


つるぅぅんッ!


みゆき「はぅわあっっ!?」ステーン

ウルフルン「ウオワッッあぶねッ!?」ツルーン

やよい「ああッ!? みゆきちゃんがこんなときに出さなくてもいいドジっこ性能を出したッ! これはあざといィィ!!」

みゆき「いや、やよいちゃんに言われたくなああああああああああ!?」

ウルフルン「おおおおおおおっっ!?」


ドシィィン……


438 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:33:17.20 ID:ABcTus3vO

ウルフルン「イテテ……! こ、こらテメー……! だいたいなにもねー所でスッ転んでンじゃあねッ…………ッッッ!?」フニン

ウルフルン「………!!!」

フニン フニン

やよい「みゆきちゃん、だいじょ……!? は、はわわわわわわわ……!?」カァァ

ウルフルン「(こッ……この『感触』はッ! うっすら『ふくらみ』のある柔らかい『感触』はッ!)」フニフニ

ウルフルン「(先っぽにコリコリと弾力のある心地よい感触の『これ』は、まさかァアッッ!!?)」コリコリィ

みゆき「オ、オオカミさん……っ。 んッ」ビク

ウルフルン「うおああああああああ!?」ガバァッ

みゆき「うう……」

ウルフルン「ち、違う! これは俺のせいじゃあねェェェェェェ!! オ、オメーが転んだせいで────」

みゆき「オオカミさん……」

ウルフルン「はッ……!?」


439 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:34:25.83 ID:ABcTus3vO



みゆき「……痛いよ……」グスッ



ウルフルン「──────!?!?!?」ピシャァアアン



この時! ウルフルンの全身を電流が走った!
それは彼が今まで感じたことのない『奇妙な感覚』であった。
まさに『黄金体験』ッ!!


440 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:39:24.54 ID:ABcTus3vO

みゆき「……」ジー

ウルフルン「うお、お、お……な、何みてんだよ……」

みゆき「……じー」

ウルフルン「わ、わかったよ……その、なんだ……わ、わり」

やよい「いい……スゴクいい!! いいラブコメ!! 
シチュエーションといい甘酸っぱさといい、こういうの良好! はかどる! ベネ!」シュババババババ

ウルフルン「オメーはスケブにナニ描いてんだァァ────ッッ!? 
やめろ描くんじゃねェェ────ッそして忘れろォォォォォ!!」



ビッカァァアア─────ッッ!!


みゆき「うわあっっ!?」

ウルフルン「ウオオ!? な、なんだぁァアア〜!?」

やよい「ほ、本がッ!? 今までよりももっと強い輝きをッ!?」


441 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:40:54.17 ID:ABcTus3vO


ウルみゆ「うきゃあああああああああ!?」ズキューン


……………
………
……



やよい「う、うう……なにが起こったの〜……? ねえ、みゆきちゃん……?」

やよい「……あれ?」

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


やよい「みゆきちゃん、どこ? あれ、オオカミさんも……」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


442 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:43:05.16 ID:ABcTus3vO
………
……


ウルフルン「…………」

ウルフルン「う、うう……!? 俺は一体……なにが……」ググ

ウルフルン「そうだ……『キュアハッピー』だ……! キュアハッピーのおっぱ……って違う!」

ウルフルン「アレだッミラクルジュエルッ! 何処へ行きゃあがったんだコラッ!?」

ウルフルン「……『何処へ』?」

443 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:43:55.81 ID:ABcTus3vO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ウルフルン「……こっ……ここはっ!」





ウルフルン「ここは何処だァァァァ────ッッ!!?」




444 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:45:32.77 ID:ABcTus3vO


再び図書館ッ!


やよい「ふ、二人ともどこいっちゃったのォォ〜?」オロオロ

やよい「とつぜん『光』が……ば────ってなって……それで……うう、何がどうなってるのかわかんないよ……」グスッ

キラッ

やよい「うん?」

絵本「」ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

やよい「みゆきちゃんが持ってた絵本……も、もしかしてこれが原因……!?」

やよい「もし、こ、これが原因なら誰かに……そうだ! ポップに見せればなにかわかるかも……!! は、はやく行かなくちゃッ!」


チョイチョイ


やよい「だれっ!?」


445 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:46:21.16 ID:ABcTus3vO


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

司書「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


やよい「ひいいっ!?」ビクゥーン


司書「このメスガキが俺をなめてんのかッ!? 何回言わせりゃあ理解できんだコラァ!!」クワッ

司書「ド低脳がァ────ッ!!」グワァアア


やよい「ごごごごめんなさァァ────いッッ!!?」ピューン


446 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:47:19.89 ID:ABcTus3vO

七色ヶ丘市名所そのA
『七色ヶ丘図書館』
行き方:おせーて! おせーてくれよォ!

市内で唯一の図書館
閑静で古風な雰囲気が味
みゆきはひまがあればここに来て絵本を読んだりしている
絵本コーナーだけでなく、古い童話集などのコーナーも充実している
最近、司書が物静かで知性に富むが非常にキレやすい美青年に替わったらしい

447 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 15:48:01.77 ID:ABcTus3vO
いったんここまでです
続きは夜の予定です
448 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:32:17.54 ID:QUHUVAerO
続きを投下します
449 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:33:14.54 ID:QUHUVAerO

その頃、ウルフルン!!



ウルフルン「じょ、冗談……じゃ」ゼェゼェ

ウルフルン「ねェェ────ぞォォォォッッ!!
なんなんだここはァァァァ!? 歩いても歩いても木、木、木ィィィィッッ!!」

ウルフルン「……おいおいおいどーなってやがんだこれはよォォォォ〜? 俺は確かに図書館に居たんだぜ……それがどーしてこんな森ん中に居るんだッ!?」

ウルフルン「やっぱりあの本……『ミラクルジュエル』とは関係ねーのかぁ? でも、あれのせいとしか思えねーが……」


450 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:34:00.97 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「……んん? なんだぁありゃ」


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


それは! 森にそぐわぬ一軒家!
まるで中世ヨーロッパの童話から飛び出したかのような趣がそこにはあったッ!


ウルフルン「なんでこんな……『森の奥』に家があるんだ……? おかしいぜこりゃあよ」


♪〜♪♪〜……


ウルフルン「誰か出てきやがった……! っておい、アイツ……」



みゆき「わたしは〜♪ おかあさんヤギ〜♪ みんなのやさしいヤギのおかあさん〜♪」ランラン



451 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:34:49.72 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「キュアハッピー! アイツもここに……つーかなんだあの格好は? 頭に角が生えてるぜぇぇ〜? ケケケ、まるでヤギだなありゃ」

ウルフルン「……」


ウルフルン「ヤギ?」


ウルフルンは気づいていなかった! 自身の運命が示す避けられぬ出会いを!
これから自分に待ち受ける過酷な試練の始まりを!


452 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:35:35.83 ID:QUHUVAerO


不思議図書館ッッ!



あかね「……で、これがその絵本てわけか? なんや怪しいもん持ってきたなあ」

やよい「うん、スゴい光がこれからバーって光って、気がついたら二人とも……」

なお「これ……もしかしなくてもメルヘンランドのものだよね……。
みゆきちゃんと、バッドエンド王国のオオカミもこれのせいでどっかに行っちゃったんだ」

キャンディ「クル〜……みゆき心配クル〜……」

れいか「問題は、これが一体なんなのか、そしてみゆきさんは無事なのか、です」

キャンディ「れいか……」

453 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:36:31.34 ID:QUHUVAerO

れいか「今、ポップさんがメルヘンランドからこちらに向かっています。なにかわかれば良いのですが……」

あかね「せやな……こればっかりはうちらにはどうにもならへん。こーいうのの専門に調べてもらわんと」

やよい「ポップ……まだかなあ」


ポップ「皆の衆! 待たせたでござる!」

4プリ「ポップ(さん)!!」


ポップ「話は聞かせてもらったでござる。しかし、これはやっかいなことになってしまったでござる……」

あかね「ポップ、みゆきは一体どこに行ってまったん?」

やよい「みゆきちゃんは無事なのッ!?」

454 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:37:18.82 ID:QUHUVAerO

ポップ「落ち着いて。みゆき殿なら無事でござる。そして……みゆき殿はこの中にいるでござるッ!」つ本

なお「ほ、本の……中ッ!?」

れいか「ポップさん、どういうことですか?」

ポップ「これはメルヘンランドに伝わる『はじまりのオオカミと七匹の子ヤギ』でござる」

4プリ「『はじまりのオオカミと七匹の子ヤギ』?」

ポップ「このページを見るでござる」パラッ


みゆき『わたしィィ〜はやさし〜いおかあさん〜♪』ランラン


あかね「み、みゆきやッ!!」

455 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:37:56.09 ID:QUHUVAerO

ポップ「みゆき殿はオオカミと七匹の子ヤギの世界に入り込んでしまったでござる」

れいか「ポップさん、この本は一体……」

ポップ「この本は世界中のオオカミと七匹の子ヤギの本と繋がっていて、その全ての絵本の幸せの源なのでござる。
もし、この本が悪者の手に渡ってしまったら……」

なお「ね、ねえちょっと……これって……もしかして……」

れいか「なお、どうかしましたか?」

やよい「ま、まさか……!?」

456 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:38:39.72 ID:QUHUVAerO



ウルフルン『ここは何処なんだァァァァ────ッ!?』



あかね「オオカミがアイツやァァァ───ッ!?」

ポップ「バッドエンド王国ッ!? まさかもうこの本の結末を変えようとしているでござるか!?」

なお「結末を変えるって……どういうことなのさ?」

ポップ「もしも、このはじまりの本の結末をバッドエンドに変えてしまったら、世界中の全ての『オオカミと七匹の子ヤギ』の結末がバッドエンドになってしまうでござる!」

やよい「そんな、それじゃどうすればバッドエンドにならなくて済むの?」

ポップ「物語の結末通りに話を進められれば問題ないでござるが……バッドエンド王国の者が必ず邪魔をしに来るでござるな」

れいか「それでしたら、やることは決まっていますね」

457 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:39:41.47 ID:QUHUVAerO

あかね「れいか、なんかええ考えでもあるんか?」

れいか「『私たちも物語の世界に行く』……これがベストな判断だと……思います」

やよい「わたしたちもッ!?」

なお「……まあ、みゆきちゃんを放っては置けないからね」

れいか「ポップさん、可能でしょうか?」

ポップ「確かに……皆の衆が一丸となって事に当たれば、バッドエンドから守れるかも知れないでござる」

キャンディ「お兄ちゃん、そうじゃないクル」

ポップ「キャンディ?」

キャンディ「ここにいる皆は『みゆき』が『大好き』で、『心配』なんだクル。キャンディもみゆきが大好きクル。
物語の筋書きはどうしようもないかも知れないけど、みゆきのいのちには替えられないクル!」

ポップ「キャ、キャンディ……そのような立派な考えを……! 兄は嬉しいでござる!!」

458 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:40:50.48 ID:QUHUVAerO

あかね「せやな、何はさておき今はみゆきや! うちらの大切なともだち、はよ助けに行かんと!」

やよい「そうだね! みゆきちゃんには今までいっぱい助けてもらったんだから、今度はわたしたちが助けなきゃ!」

なお「ともだちは助けなきゃッ! 筋を通すなら今だと理解したよ!!」

キャンディ「みんなでみゆきを助けに行くクル〜!!」

れいか「みなさん、少々お待ちを。見てください、どうやら物語に動きがあったようです」

あかね「ん、これは……?」

459 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:41:43.96 ID:QUHUVAerO

……………
………
……



ある所にお母さんヤギと七匹の子ヤギが暮らしていました。
ある日、お母さんヤギは街へ出かけることになり、子ヤギたちに「誰が来ても、決してドアを開けてはいけませんよ」と注意して家を出ました。


みゆき「じゃあ、みんな! わたしはこれから街に買い物に行くから、いいこでお留守番しててね♪」

みゆき「あ、後ね、誰が来ても決してドアを開けちゃダメだからね! 
悪いオオカミさんが来て、みんな食べられちゃうから!」

みゆき「じゃ、いってきまーす!!」ランラン


ウルフルン「……」コソッ


460 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:42:57.70 ID:QUHUVAerO


ウルフルン「……やっぱり、これってよぉ……アレだよなあ? うん、『アレ』」

ウルフルン「オ、オオカミと七匹の……くっ、お、俺が出る話じゃあねーかッ! 胸くそわりーぜチクショウがッ!」

「ねぇねぇオオカミさん」

ウルフルン「しかも、よりによってッ! アイツが……キュアハッピーがメスヤギだとォ〜? 主役じゃあねーか、ますます気に入らねェェェェぜッ!!!」

「ねぇねぇねぇったら、オオカミさん」

ウルフルン「うるせーぞッ!! 今考え事してんだよおおおおおおああああああああ!?」ビクゥーン

みゆき「えへー♪」

461 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:44:16.67 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「ななななんでオメーここにッ! ここに居やがるんだァア!? 街に行ったんじゃあねーのかコラァアッ!?」

みゆき「だってぇ〜、オオカミさんいつまで待っても家に来ないんだもん。ほら、早く『家を訪ねなきゃ』それが『筋書き』だよ?」

ウルフルン「筋書きっておまえ……今、この状況がどんだけおかしいか分かってんのか?」

みゆき「ヤギのおうちに狼がやって来ますが、狼のがらがら声で『お母さんですよ』と言っても子ヤギたちにはすぐに見破られてしまいます」

ウルフルン「おい、オメー話聞けよ」

みゆき「そこで狼は店でチョークを買い、それを食べてがんばって声を変えます。……子ヤギたちを騙すために」

ウルフルン「お、おい」

462 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:45:15.93 ID:QUHUVAerO

みゆき「はい、オオカミさんチョークだよ♪ ちょっと早いけど買ってきたの♪」ス

ウルフルン「なんでオメーがこんなモノをッ!? つーかバカかオメーは!! チョークで声が変わるわけねーだろ!!」

みゆき「」うるうる

ウルフルン「ハッ!?」

みゆき「……オオカミさん、イヤなの……? ダメだよ、悪いオオカミさんは『チョークを食べる』の。筋書き通りに……」うるうる

ウルフルン「いやオメー……でもチョークはさすがによぉぉぉ……」

みゆき「うぅー」うるうる

ウルフルン「……ま、まあどーしてもってゆーならよぉぉぉ……
……食ってやっても……いいぜ……な、なんて」

みゆき「ほんと!?」パアア

ウルフルン「う、うむ」

463 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:46:52.32 ID:QUHUVAerO

みゆき「オオカミさん、ありがとうッ!」ダキィッ

ウルフルン「お、おお、わかったからよ、さっさと寄越せよなオメー」


みゆき「じゃあこれ全部食べてね♪」ジャラジャラ


ウルフルン「ブフォウウッッ!?」


みゆき「一本じゃあ足りないと思って、いっぱい買ってきたんだ〜♪」

ウルフルン「ちょ、待ておま、その量は……ッ」

464 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:47:59.93 ID:QUHUVAerO

みゆき「声を変えるって筋書きは辿らなくっちゃあダメなんだよ……? だって、それが物語なんだもん。
ホラ、『いっぱい買ってきたから』がんばって食べよう? ね?」ジャラジャラ

ウルフルン「」

みゆき「食べようね♪」ニコォ


ウルフルン「」ゾォォ


465 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:48:58.30 ID:QUHUVAerO


ウルフルン「じょ、ジョーダンじゃあねーぜっ!? 付き合いきれるかってんだ!!
第一よく考えたらなんでオメーの言うこと聞かなきゃあならねんだコラァア!?」


ガシィイイイイッッ!!


ウルフルン「ウオオオオオオオオオッ!?」


みゆき「ダメだよ……いっぱい買ってきたんだから……食べなきゃ。ね?
だいじょうぶ、ちょっとガマンすればいいの。すぐ終わるから」グググ

ウルフルン「ムグゥウウオオオオオオ!?(コイツ、変身してもいねーのになんてパワーだ!? ビクともしねェ────ぞ!?)」グググ

466 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:50:30.63 ID:QUHUVAerO

みゆき「はい、アーンして♪ アーン♪ アァァァァァァン♪」グイグイ

ウルフルン「ウグオアアアアやめろオオオオおおおおおお!!! 口を開けるんじゃねェェェェ────ッ!!」グイグイ

グパアアアア

ウルフルン「はがァアああああああ!?」クパー


ジャラジャラジャラジャラァァァァ


ウルフルン「ウグオエエエエッッ!!? オグウフオゥウウ」ジャラジャラ

みゆき「はい、よくかんで食べてね? カーミカーミしようね♪ カーミカーミ、カミカミ♪」グイグイ


ウルフルン「ウゴゲエエエエエエ─────ッッ!!?」バリボリバリ


467 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:51:34.28 ID:QUHUVAerO

みゆき「はい、ごっくん♪ ……ん、良くできました! これで声も良くなるよ、オオカミさん♪」

ウルフルン「ぼへぇえあっっ!? ふ、ふざけんな……声なんて変わるわけ……」ゼェゼェ

みゆき「あれ、おかしいなあ? 声が変わってない……まだ『足りない』のかな」ハテ

ウルフルン「─────」

ウルフルン「……な、なんてこった!? 声がまるで天使のようなソプラノボイスにッ!(夢の国のネズミ風)」

みゆき「わぁあああスゴォオオオオオイッ!! グーだよオオカミさんとってもグー♪」

みゆき「はい、それじゃあ玄関まで行ってきて、おかあさんヤギの真似してね? あ、逃げちゃあダメだからね、逃げちゃ」

ウルフルン「お、おぉぉぉう! 任せとけ。
うん、スゲー任せとけよなァアびしっと決めて来るぜチクショー!(よぉぉぉぉしっ逃げんなら今っきゃねーぜッ!)」スタスタ

468 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:52:21.90 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「(まずはコイツからなるべく距離を取ってから、一気にトンズラして……)」スタスタ

みゆき「えへへ♪」スタスタ

ウルフルン「……お、おう、なんでオメーまで一緒に付いてきてんだよ?」

みゆき「オオカミさんがちゃんと筋書き通りにするかどうか見てあげるんだよ?」ウデクミィ

ウルフルン「────」

みゆき「がんばって! オオカミさん♪」ニコォ

ウルフルン「……へ、へへへ」


469 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:52:54.54 ID:QUHUVAerO






ウルフルン「─────なんでだァアああああああッッッ!?」






470 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:54:53.24 ID:QUHUVAerO

現実世界ッ!


4プリ「」ガタガタガタガタガタガタ

キャンディ「」ガクガクガクガクガクガク

ポップ「」ブルブルブルブルブルブル

やよい「ね、ねえキャンディ、オオカミと七匹の子ヤギって、こんなお話だったっけェェ〜……?」ガタガタガタ

キャンディ「キャ、キャンディこんなお話知らないクル〜」ガタガタガタ

あかね「なんやこれ……メルヘンなはずの絵本がサイコホラーみたいになっとるやん。
これぜったい子どもに見せたらアカンヤツや……」ガタガタガタ

れいか「なお、大丈夫ですか? 顔色が真っ青ですが……」ガタガタガタ

なお「れれれれれいかこそかかかっかか体が、震えてるよっ!?」ガタガタガタ

471 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:56:34.13 ID:QUHUVAerO

ポップ「まさか、みゆき殿にこれほど強靭な精神力があるとは……。
きっと、物語の正しい筋書きを通すために恐るべきパワーを発しているのでござる」ガタガタガタ

あかね「冷静に分析しとる場合ちゃうで。これこのままじゃどうなってまうん? オオカミもう死にそうやん。序盤で死んだら話終わってまうやん」

ポップ「う、うむむ、やはり絵本に入って、みゆき殿の暴走を止めるしかないでござる。
このままだと物語そのものが恐ろしい結末を迎えてしまうでござるな……」

ポップ「皆の衆! やはりここはそなたらがなんとかするしかないでござる!」クルゥリィ



4プリ「」ドンビキィー



ポップ「あれェェッ!? さっきまでやる気に満ち溢れてたのになんでそんな遠くに引いてるでござるか!? 友だちでしょそなたら!」

472 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:57:33.77 ID:QUHUVAerO

あかね「イヤ……せやかて、なあ?」

やよい「わざわざ死にに行くみたいなモノだし……」

なお「無理無理無理ィィ!? ダメなの! あたしああいうの絶対無理なの!」ギュゥゥ

れいか「よしよし、なお」ナデナデ

キャンディ「キャンディまちがってたクル。みゆきはきっと助けなくてもなんとかなるクル〜」

ポップ「冷たい! なにこの手のひらの返しよう!? さっきまで熱いこと言ってた連中とは思えないでござるゥゥ!!」



「ほんとだわさ。仲間って言っても所詮その程度の関係かい?」

「これじゃあ俺たちのほうがまだ優しいオニ!」



なお「あ、あんたたちは!?」

やよい「バッドエンド王国!!」

473 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 19:59:11.84 ID:QUHUVAerO

マジョリーナ「あの本の気配を感じたと思ったら、ウルフルンに先を越されちまったわさ」

アカオーニ「このままアイツに手柄を取られてたまるかオニ! さあ始まりの絵本を渡すオニ!」バッ

れいか「あ、お待ちなさい! 手荒な行為は許しませんよ!」

ポップ「本を渡してはダメでござる!」バッ

れいか「わかってます!」

474 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:00:26.51 ID:QUHUVAerO

ガシィイイイイ

マジョリーナ「ええい、放しな小娘! これはあたしたちのモンだわさ……!」グイグイ

れいか「あなたたちに渡す道理などありません……!」グググ

やよい「ちょ、ちょっと二人とも、本をそんな風に引っ張ったらダメだよ?」オロオロ

あかね「なあ、アレ破いてもうたらどうなるん? もしかしてみゆき、ずっと出てこれなくなるんちゃうか?」

なお「こ、怖いこと言わないでよ!?」ブルッ


アカオーニ「なにやってるマジョリーナ! 俺に任せろオニ!」グイ


475 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:01:09.16 ID:QUHUVAerO

マジョリーナ「ま、待ちな! バカ力のあんたが引っ張ったらほんとに破け……」

アカオーニ「誰が『バカ』オニ!?」グイッ


ビリィィッッ


アカオーニ「あ」

マジョリーナ「あ」

れいか「」

3プリ「え?」

キャンディ「……破けちゃったクル〜」



ポップ「イヤイヤイヤなにやってんだおまえらァァァァ!?」



ビッカァアアアア────ッッ!!



なお「うわあなんだこの光────ッ!?」

476 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:01:52.28 ID:QUHUVAerO

あかね「破けたページから溢れてきとる!! な、何がどうなっとんのやァァァァ!?」

れいか「これは……私……私のせい……?」オロオロ

やよい「れいかちゃんしっかりしてェェ────ッッ!?」



────キャァアアアアアアアア!?



……………
………


ポップ「ひ、光が収まったでござる……皆の衆、大丈夫でござるか……?」

ポップ「……あれ、皆の衆?」


477 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:02:46.26 ID:QUHUVAerO

再び物語の中ッ!




みゆき「さあオオカミさん、ドアをノックしたら『ただいま〜♪ おかあさんですよ、ドアを開けてちょうだい♪』って言うんだよ! ね、わかった?」

ウルフルン「なんで俺がそんなこと……」

みゆき「オオカミさん、声」ニコォ

ウルフルン「ノックしてもしもお〜〜〜しで良かったかしらッ!?
だからそのスマイルはやめてとっても怖いのォォォ!?(夢の国のネズミ風)」


478 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:03:31.59 ID:QUHUVAerO


ウルフルン「あーテステス……よし、いっちょやったるかァァ」

トントン

ウルフルン「ただいまァァ〜ン♪ おかあさんですよォ?ドアを開けてちょうだァァ〜いン♪」


シィィ────ン


ウルフルン「……返事がねーな」

みゆき「あれぇ? おかしいなー? ここは子ヤギちゃんたちが『おかあさんの声だ〜』って言う所なのに」

みゆき「オオカミさん、リテイクゥ……!」びし

ウルフルン「あー? またやんのかよったく……」ゴホン

479 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:04:24.98 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「ノックしてもしもお〜〜〜し? おかあさんよォォォン♪
今ならおみやげでテキーラ酒もあるわよぉん? だから開けてちょうだぁいんッ」ムホ

「なんでヨーロッパのおとぎ話にテキーラが出てくんねん!」

ウルフルン「は? そういうオメーはなんで関西弁……て誰だ!?」

みゆき「あれ? あかねちゃんの声だ」

「返事してんじゃあねーだわさこのスカタン! ストーリーがすすんじまうだわさッ!」

ウルフルン「ばあさんの声ッ!?」

480 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:07:08.26 ID:QUHUVAerO

「キャンディ、あんた結局ヒツジなの? それともヤギ?」

「キャンディヒツジさんでもヤギさんでもないクル〜!」プンスカ

「お、俺の体がこんなにちっこくなっちまったオニ!?」

「わあ、オニさんかわいい〜!」

「バッドエンド王国の皆さんまで来てしまうとは……それに私たちのこの格好は」



ギャーギャー!!
クルゥゥ



みゆき「み、みんなの声……もしかしてッ!?」


481 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/24(木) 20:08:32.33 ID:QUHUVAerO


バターンッッ!!


やよい「あーみゆきちゃんだァァ〜! よかった〜! もう会えないかと思ったよ〜」ビェェ

みゆき「やよいちゃんッ!? その姿……か、かわいいっ!
じゃなくて、どうして『この世界に』……!?」

やよい「わたしだけじゃないよ……」

あかね「なんやうちらも」

なお「巻き込まれちゃったみたい。……はは」

れいか「すみません……私の責任です」

キャンディ「みんな子ヤギさんクル〜♪」

482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/24(木) 20:09:36.54 ID:QUHUVAerO

ウルフルン「なんでオメーらまでこっちに来てんだッ!? そんでもってなんでオメーらが子ヤギなんだよ!?」

マジョリーナ「ケェーッ! 抜け駆けは許さないよ!」

アカオーニ「オメーだけに手柄はやらねえオニ!」

みゆき「いち、にい、さん……うん、全部で七匹だね? そっか、みんなが子ヤギさん役なんだねー♪」

あかね「これもうオオカミと七匹の……なん? ヤギ要素ほぼ無いわ。ヒツジとオニと魔女が混じっとるやん」

キャンディ「だからキャンディヤギさんじゃないクル!」プクゥ

あかね「それはもうええっちゅうねん!!」

ウルフルン「なんなんだよ……このグレートにカオスな展開はよォォォ?」

483 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 07:41:10.75 ID:2fY9igp5O
寝落ちしてしまったので続きはお昼頃投下します。
484 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:20:40.28 ID:2fY9igp5O



みゆき「あーそっかぁ〜? みんなも物語の筋書きを通しに来たって」



全員「!!」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

みゆき「ことだよ……ねェェ〜? なんだか嬉しいなッ! みんなと一緒に絵本のお話をやれるなんて」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


あかね「み、みゆき? うちらは別に遊びに来たんとちゃうで?」

みゆき「えー? でもでも、みんな子ヤギさんの『役』でしょ?
『役』は決められた通りにこなさなきゃダメなんだよ?」

あかね「みゆき……?」

485 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:22:14.79 ID:2fY9igp5O

みゆき「だって、ここは『物語の世界』なんだもん。物語をハッピーエンドにするには、『正しい筋書き』を辿らなきゃあ……ね?
わかる? これは『正しいこと』なの。みんなハッピーになるために必要なことなんだよ♪」

やよい「みゆきちゃん、何言ってるの? 今のみゆきちゃん、なんだかこわいよ……」

なお「なんか、ヤバいよこれ。みゆきちゃんフツーじゃない」

れいか「もしかしたらですが、物語の世界に来たことで、みゆきさんの精神が何か影響を受けているのかもしれません」

ウルフルン「それってよぉ、ワリー方向にだよなあ? あれ見ればわかるぜぇイヤでもよォ」

アカオーニ「なんだオメー、ずいぶんげっそりしてるオニ」

486 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:24:52.51 ID:2fY9igp5O

みゆき「あ、そーだオオカミさんッ! ちょっと早くなったけど、みんなに姿を見られちゃったね。だから、早く『済ませちゃって』もいいよ?」

ウルフルン「はあ? なんの話だよ」

みゆき「もー、忘れちゃあダメだってば。『姿を現したオオカミはこどもたちを次々と食べてしまいます。助けておかあさん!
こどもたちの悲鳴をよそに、とうとうオオカミは六匹の子ヤギを丸のみにしてしまいました』……だよ?」



全員「!!!!」



みゆき「無事だったのは、柱時計に隠れていた末っ子だけでした……。んー、キャンディが一番ちっちゃいから、キャンディが末っ子だね? じゃあみんな、『キャンディ以外は全員オオカミさんのお腹に』─────」

あかね「ちょちょちょい待ちみゆきィィ! 落ち着かんかい!?」

なお「そ、そーだよッ! みゆきちゃん冷静になって!!」

みゆき「え? なにが?」キョトン

487 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:26:12.18 ID:2fY9igp5O

あかね「いくらなんでもあんな腹ん中入れるワケないやん! うちら下手したら死んでまうわ!」

みゆき「だいじょぶだよー。ここはファンタジーやメルヘンの世界なんだから。ちょっと狭いかもしれないけど、お腹に入ったくらいじゃあ死なないよ。たぶん」

あかね「『たぶん』じゃあないわァァ!? ほんまにやったらマジでアカンことになるわッッ!!」

れいか「みゆきさん、体格的に考えて私たちがオオカミさんのお腹に入るとは思えないのですが」

やよい「そ、そうだよね、何もそこまで『筋書き通り』にしなくてもいいんじゃないかな」

なお「うん、こればっかりは直球じゃなくてもいいと思う」

488 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:27:03.75 ID:2fY9igp5O

アカオーニ「だいたいなんでオメーの言う通りにしなきゃならねーオニ!?」

マジョリーナ「そうだわさ! そもそもあたしたちはこの絵本を『バッドエンド』にするために来たんだわさ!」

マジョリーナ「ハッピーエンドなんかこの手で『ぶち壊して』─────」


みゆき「─────え?」キロリ


マジョリーナ「………!!!」ゾワァ

ウルフルン「ば、ばか、オメー……」ゾク


489 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:29:02.26 ID:2fY9igp5O


みゆき「なあに? 『バッドエンド』? ハッピーエンドを『ぶち壊す』? ……って言ったのかなあ? 聞き間違いじゃあ無ければ。
……どうしてそんなこと言うのかなあ?
ダメだよそんな、カスみたいなことをのたまっちゃあ」ブツブツ


なお「……これは」

あかね「アカン……とてつもなくアカン気がする……」ゾク


490 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:31:25.09 ID:2fY9igp5O


みゆき「ねえ、魔女さん? 魔女さんは今子ヤギさんなんだよ?」

マジョリーナ「は……?」

みゆき「子ヤギさんは『食べられる』のが『役割』なの。それが決定されてるの。
……なのにあなたはそれを『無視』しようっての?
せっかく与えられた役割なのにッッ!?」

マジョリーナ「お、おまえ、何を」

みゆき「……ねェェ〜……? もしかしてみんなも『そう』思ってたり……するのかな? 役割や筋書きってのは『無視』しても構わない軽いものだって……」ワナワナ

やよい「みゆきちゃんッ! 思ってない! わたし全然そんなこと思ってないよォォォ!?」ガタガタ

491 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:34:07.46 ID:2fY9igp5O

みゆき「思ってるよね……。うん、きっと思ってるからそんなこと言えるんだよね……もう、しょうがないなあ。
『おかあさん』……悲しくなっちゃったなァァッッ!?」クワッ



みゆき「なんて! 頭の悪い子たちでしょうッ! ガボッ! あなたたちにはこの物語が、そんな程度の低い存在に見えるの? ガボガボ」



やよい「あヒィイイイイイ─────ッッ!!」ビクゥーン 

れいか「みゆきさんッ! みんなを困らせてはいけませんよ!? それに今のあなたは普通ではあr」

ハッピー「当て身」トン

れいか「はぅ……」パタリ

なお「れいかァァ─────ッ!?」

492 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:35:45.06 ID:2fY9igp5O

あかね「みゆきッ……いつのまに変身したんやッ!?」

ハッピー「ここは空想の世界……『やろうと思えばできないことはない』んだよ?」

ハッピー「連続当て身」トトトン


あかね「そんなんあり……か……」パタリ

なお「筋が通ってない……」ドサ

やよい「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ」バタ


ハッピー「さて」クルゥリィ

ウルフルン「ヒィイイイイイッッ!?」

アカオーニ「こ、こ、こ、コイツ、マジでヤベーやつオニ!?」

493 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:38:35.45 ID:2fY9igp5O

マジョリーナ「あ、あたしゃ付き合ってられないよッ!? 今日はさっさと帰る」

トトン

アカオーニ「おふぅ」ドサ

マジョリーナ「だわ……さ」ドサ


ハッピー「こォォォれで準備はオッケー……。だね、オオカミさん?
ちゃんと食べやすいように『静かに寝かしつけてあげた』からさ、ホラ、ぐいっといっちゃっていいよ? 『カービィ』みたいに」スタスタ

ウルフルン「」ガタガタガタガタ

494 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:39:55.38 ID:2fY9igp5O

ハッピー「あ、カービィじゃ吸い込みになっちゃうよね? でも、三匹の子豚のオオカミさんの肺活量ならいけるんじゃあないかな。うん、いけるよいける。……だから」スタスタ

ウルフルン「……お」




ハッピー「がんばってハッピーエンドにしようね? オオカミさん♪」ハッピー♪




ウルフルン「俺のそばに近寄るなああ─────ッ!!」




←TO BE CONTINUED……////
495 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/25(金) 13:40:43.41 ID:2fY9igp5O
以上で前半終わりです
後半はウルフルンさん大活躍
というか主役です
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/25(金) 16:44:39.88 ID:DqU4cSqFo
乙乙
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/25(金) 18:41:12.04 ID:oG3mpCA2O

みゆきちゃんは物語の筋書きという「過程」をちゃんと大切にするなんて偉いナァ
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/25(金) 19:37:52.50 ID:yHfrTld/0

「過程」を大事にするのはボスとの対比かな
499 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:44:48.91 ID:sqxeY/bJO
そろそろ投下します
ハグプリが終わってしまった……
もう夢も希望もねえ……
スマプリ終わった時も同じこと言ってたよ
それがプリキュアロス
500 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:48:13.13 ID:sqxeY/bJO




これは現実?

それともただの幻想?

地滑りに会うように

現実から逃れることができない

さあ目を開けて

空を見上げてみよう




501 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:48:47.56 ID:sqxeY/bJO



【Rapsodia Parte2】



502 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:49:54.36 ID:sqxeY/bJO


ウルフルンは元からバッドエンド王国の一員と言うわけではなかった。

彼も昔から拗れていたわけではなかったし、人並みに幸運を追いかけていた時期もあった。

それが『当然』だと思っていたし疑問にも思っていなかった。
そしていつか自分も幸福になれると信じて生きていたのだ。

しかし、時を経るにつれて彼もこう思うようになる。
『この世には如何なる努力や行動をもってしても変えられない定めというものがある』と。

ウルフルンが人生に絶望し、泥沼に沈むかのように『漆黒』に染まるのに時間は掛からなかった。

ウルフルンは思う
『生まれてきた者には平等に報われる機会があるはず』ではないのかと。
そうでない自分は、果たして生きている意味があるのか?
苦しむために生きているのか?
なんのために生まれたのか?

まるで世界から爪弾きにされているような疎外感を自覚し、生きる意味を失ったウルフルンの胸中に生まれたのは





世界に対する『怒り』の炎だった





503 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:50:40.17 ID:sqxeY/bJO


チク……タク……
  チク……タク……


ウルフルン「─────ハァアッ!?」ガバァッ

ウルフルン「ハーッ! ハーッ! ────うぶ、ぐ、げほっふぉっっ!!」

ウルフルン「────お、俺は……『どうなった』? ……いや、ちがう! そうじゃあねェェ!!」


ウルフルン「『気づいた』!? いつ気を失ったんだ!? それに『アイツ」』も何処に行きやがったッ!?」

504 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:52:31.18 ID:sqxeY/bJO

ウルフルン「……ウブッ!? う、ぐぐ……。な、なんだ……? 
気分がわりい……。吐き気も……
『体が重てえ』」

ウルフルン「まるで……『無理矢理リンゴを何個も丸のみした』みてーだ。
……丸のみ?」


チク……タク……
……ガサ


ウルフルン「!!」ガバァッ


チク……タク……


ウルフルン「……」

ウルフルン「おまえか……? そこ……その、『柱時計の中』か?」


チク……タク……


505 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:53:16.28 ID:sqxeY/bJO


…………


よく…… も……


ウルフルン「……!」


よくも……
やってくれたな……クル



ドグシャアァアアッッ!!


ウルフルン「隠れてこそこそしてんじゃあねェ────ぞッッ!!
『そこに居るか』って聞いてんだよボゲがァァ────ッッ!!?」


ウルフルン「ハァ、ハァ……くそったれがよ……」


メェエエエエエエ……クル


ウルフルン「なんだっ!?」


506 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:55:20.50 ID:sqxeY/bJO


キャンディ「メェエエエエエエエ……。メェエエエエエエエエエエエ……クル」


ウルフルン「妖精……何?なんだ? それは……その鳴き声。
……まさかヒツジか? それとも……」

キャンディ「よくもキャンディのお姉ちゃんたちを食い殺してくれたなああああああクル!
メェエエエエエエエ〜〜〜〜〜クル!!」

ウルフルン「ヤギッッ!! そうだ末っ子……オメーの役割は確かッ!!」


無事だったのは、柱時計に隠れていた末っ子だけでした……。んー、キャンディが一番ちっちゃいから、キャンディが末っ子だね?


ウルフルン「末っ子のヤギだッ! 末っ子は隠れていたから助かった! オオカミに食われなかったんだッ!」

507 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:55:59.01 ID:sqxeY/bJO

ウルフルン「そして他の……他の『きょうだい』たちはッ!!」グイッ



メェエエエ……
メェエエエエエエエ〜〜〜〜……
メェ……



ウルフルン「俺の『腹の中』だァァ────ッ!?
ちくしょう夢じゃねえ『現実』だッ!?
俺の腹の中にヤギになったプリキュアとマジョリーナたちが居やがるんだッ!!」



キャンディ「アイツはズル賢い奴クル。子ヤギたちを騙して家の中に入ってしまったクル。
そしてアイツはッ!」

キャンディ「七匹の子ヤギを一匹一匹と食べ始めたクル。
唯一助かったのは末っ子のキャンディクル!!」

508 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:56:47.62 ID:sqxeY/bJO



キャンディ「怒ったのは留守にしてたおかあさんヤギクルゥゥゥゥゥ!!
おかあさんはハサミを持ってオオカミを探しだすとオオカミのヤツのハラワタ引きずり出して」



キャンディ「かわりに石をつめて池に沈めました。クル」



ウルフルン「!!」

キャンディ「ぜんぶ『筋書き』通りクル〜」

ウルフルン「こ、こいつ……!?(そうだ……俺は『知ってる』!! 誰よりもこの続きを知ってるだろーが!! 改めて言われるまでもねえ、俺は……ッ!)」

ウルフルン「アイツ……そうだアイツはッ!? 何処に行った!? この後俺はッ! アイツにッ!」


キャンディ「おかあさんが戻って来るぞォォォォォォ!! ハサミを持って。
キャンディたちのおかあさんがァァァァ!! クル」


509 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 11:57:38.89 ID:sqxeY/bJO


キャンディ「おかあさんヤギは昼寝をしていたオオカミのおなかをチョキンチョキン」

キャンディ「内臓のかわりに石をつめこんで糸でじょうずにぬいましたぁああああああクル」

ウルフルン「おい! テメーは何勝手に話進めてんだ? それ以上読むんじゃねえェ────ッ!!」

ウルフルン「……!(いやまて、そもそもおかしいぜこりゃあ……。『コイツはなんでこんなことしてる』?
アイツじゃああるめーし、なんで『筋書き通り』にしようとしてやがるんだ!?)」


メェエエエエエエエエエエエ
  エエエエエエエエエエエエエ〜〜〜〜〜


ウルフルン「!!」ガバッ


510 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:00:31.36 ID:sqxeY/bJO


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ウルフルン「……ッ」ゴクリ


……チョキ
……チョキ、チョキン


────てメェエエエエエエエエエエエ……


ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ


ウルフルン「来んのかッ! このヤロウッッ!!」


ママー
助けてママー


ウルフルン「お、俺の腹……!? うるせぇぇ───ぞッ! 静かにしやがれッ!?」

キャンディ「まだ生きてるクル!! おねえちゃんたちはおなかの中で生きてるクル〜!」

ウルフルン「テメーも黙ってろッ! アイツがもう近くに……ハッ!?」バッ



511 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:01:36.07 ID:sqxeY/bJO



シィィーン……



ウルフルン「ア……アイツの気配がねえッ!? ヤロウ何処に行った!? ……く、来るならとっとと来やがれくそったれがよォォォ!!」



────ヂョギン



ウルフルン「づっ!?」


ヂョギリ ヂョギ……


ウルフルン「────」

ウルフルン「(まさか……『ウソ』だろ? ちょっと……『ほんのちょっとだけ』……
……目を離しただけでッ!?)」ガタガタ





ハッピー「てめェエエエエエエよくもッ!
よくもわたしのこどもたちをォオオオオオオ!!」ウシャァアアアア





ウルフルン「うおおおおおおおおお!?」グバッ




ドグシャアァアアッッ!!

512 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:02:22.58 ID:sqxeY/bJO

ウルフルン「おおおおおおおおおッッ!?」グググ

ハッピー「てめェエエエエエエ何ガードしてんだァァァァァァ!?
筋書きどおりハラワタぶちまけさせろォオオオオオオッッ!!」ギリギリギリ

ウルフルン「やめろちくしょぉおおおおおッッ!! そんなことしたらッ! 俺はァアッ!」

ハッピー「『覚悟』してハッピーエンドォオオオオオオにッ! なるんだよォオオオオオオ!?
テメーの内臓ぶっこぬいて石突っ込んだあと、池の底に叩ッ込めば」

ハッピー「みんな! みィイイイイんなッ! ウルトラハッピーィイイイイエンドになるんだからああああああああ!!」ギリギリギリ

ウルフルン「何がハッピーエンドだッ!? 俺が! 俺だけがッ!!『バッドエンド』だろーがちくしょぉおおおおお!!?」ギリギリギリ

513 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:03:13.18 ID:sqxeY/bJO

ウルフルン「ぐううおあああ!!」ガギンッ

ハッピー「しゃらくせェエエッ! ボゲェエエエエエエ!!」ドグォンッ

ウルフルン「うおおおおコイツは家の中で跳躍をッッ!?」


ハッピー「この狭い家の中! 斜面とか崖を走らせたら、おかあさんヤギにかなうものはいないよォオオ─────ッ!!」グワッ


ママー
ママー ウウー
はやくたすけてー


ハッピー「待っててねェエエエエエエ!? わたしのかわいい子ヤギちゃんたちッ!!
はやくそのクソッタレオオカミの腹ァアかっさばいて助けてあげるからねェエエエエエエ!!」ギャァァァス


ウルフルン「(ドアッッッ!!……ダメだ遠いッ!! すぐに追いつかれちまう!? 逃げられねえ!? 死、こ、殺され……)」


514 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:03:55.95 ID:sqxeY/bJO


ジョーカー『あなた、また昔にもどりたいんですか?』


ウルフルン「……!!」


ジョーカー『ま! そこまで心が『再起不能』では見込みも薄いでしょう! どうぞ落ち着くまでゆっくりと休んで下さいね〜? ……永遠に』



永遠に



────オオカミは『始末』される

『悪役』はオオカミだ

いつだってオオカミだ

だってしょうがねえじゃねーか

そういう『役割』なんだからよ

ずーっと前から決まってたじゃねーか

……でもよォ、俺だってな、最初っから……

最初っから……『諦めて』なかったんだぜ?
せめてフツーの……フツーの終わり方だけでもってよ

ああそーだよ、誰にも言わねーけど、ほんとは……

ほんとは、俺は……




515 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:04:41.45 ID:sqxeY/bJO



ウルフルン「────誰が戻るかッ諦めるかァァアアアア!? 俺はまだ終わっちゃいねェエエエエエエ!!」グワッ



ドッグォオアアアア─────!!



ハッピー「何イィィィッッッ!?」

ウルフルン「出口がねーなら『作る』!! 壁に穴を空けるくれーのパンチならよォオ〜!
わけねーんだぜ〜コラァアッッ!!」

ウルフルン「筋書きも物語も関係ねえッ! 俺は、『俺だけの未来』を掴むんだァア─────ッ!!」ドォアッッ

ドドドド……

516 : ◆glcA4RogLg [saga]:2019/01/27(日) 12:05:38.08 ID:sqxeY/bJO



ハッピー「……逃げちゃったァア〜〜〜……。ダメだよオオカミさんん……『逃げる』なんて筋書きは」

ハッピー「はじめから用意されてねェエエエエエエぞッッ!!? 逃がさねェエ────からなド畜生がアアッ!!」ダダッ



517 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:10:19.52 ID:sqxeY/bJO



現実世界



ポップ「なぜ……? みゆき殿だけではく、キャンディや他の者まで筋書きを辿ろうとしているでござる?」ガタガタ

ポップ「まさか……」ハッ

ポップ「世界の修正力? 本が破けた事でバラバラになった物語が、再び元に戻ろうとしているでござるかッ!?」

ポップ「みゆき殿の精神力が物語の修正に大きく影響を及ぼしているならば……
世界の修正力とみゆき殿の精神力……それが他の者にまで及んでいる……!? こ、こんな事態になるとはッ!?」

518 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:10:56.19 ID:sqxeY/bJO

ポップ「このままでは暴走によって大きく物語が変わってしまうでござる! そればかりか皆が帰ることすら……」

ポップ「……いやまて、あのオオカミだけが、みゆき殿の精神力の影響を受けていない。もしかしたら、あの者ならば……」

ポップ「敵とはいえ……皮肉でござるな……」

519 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:12:56.29 ID:sqxeY/bJO


--


ウルフルン「アイツは『池』ッ! 池に俺を沈めるのが最終目的!!
だったら池から離れちまえば捕まったとしても時間が稼げる!」ダダダ

ウルフルン「まあもっとも『森林』ならよォオ〜? オオカミの独壇場だぜッ! このまま逃げきってやらぁああ〜!」ダダダ

ズグン……

ウルフルン「おォうフッ!?」ドォアッッ

ズグン……ズグン

ウルフルン「いッッッ……『イテェ』!! 鈍い痛みが腹の底から捻切るように襲ってきやがるううううううおああああああああ!!?」

520 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:13:42.89 ID:sqxeY/bJO


ウルフルン「ま……まさかっ!?」さっ


ママァア〜ウウゥウー
ママァア〜


ウルフルン「腹の中のッ! ガキどもが……ッ!? 『暴れて』やがるのかァアア────ッ!?」ズグズグ


521 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:14:44.26 ID:sqxeY/bJO


ボゴォッッ!!


ウルフルン「おぐぅあああああッッッお、おお〜……!?」ボゴォオ

ウルフルン「フゥウッ、フーッや、やめ、暴れるんじゃねえッグアアアアアオオオオ!?」ボッグォン

ウルフルン「ああああぎぃいいいおおおおおおおお!?!?」ジタバタァ



ウルフルン「ウギャアアアアアアアァアア────ッ!!」ゴロゴロ



522 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:16:09.79 ID:sqxeY/bJO


「ああ、かわいそうに……みんな、はやく外に出たがってるんだね?」


ウルフルン「ハァ、ハァ。……あ、あ?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ハッピー「でも安心して? おかあさんが……今……出してあげるからッ!!」シャキィイイン


ウルフルン「……や、やめ、やめ」


グサァアアア────ッ!!


ウルフルン「グオワァアアアアアア──────ッ!!?」ブシャァアア


523 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:18:01.89 ID:sqxeY/bJO


ウルフルン「グオワァアアアアアア──────ッ!!?」ブシャァアア


ハッピー「動かないでッ!? 手元が狂っちゃったら……お腹のこどもたちまで死んじゃうから……ァアアッ!!」クワッ

ヂョギン!
ヂョギンッ!!
ヂョギリ

ウルフルン「アイィイイイイギャアアアアアアアアアッ!!!」ゲホォオオ





ウルフルン「ウグァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア───────ッッッ!!!」





524 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 12:19:44.87 ID:sqxeY/bJO
ちょっと休憩
ウルフルンさんアナスィより酷い目に会ってるけど大好きだよ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 13:39:19.55 ID:/7OB2igF0
完全にボヘミアン・ラプソディ戦
526 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:47:47.54 ID:x67c+fQDO
続きを投下します
527 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:48:56.26 ID:x67c+fQDO

ブチブチブチ!!


ウルフルン「ガァアアアアアア……!?」ビクビク


ウルフルン「(イテェ……! 体が焼けるみてーだ……! バラバラに引き裂かれるゥゥゥゥゥ……!!)」

ウルフルン「(また……ダメなのかよォオ……結局、頑張ったって、努力したって『筋書き』は変えられねえ……!)」

ウルフルン「(腹ァア引き裂かれて、石を突っ込まれて、池にドボンされておしまい……。
ハッピーエンドだ。
……ハハハ、ほんと、よくできてんじゃあねーか? 筋書きってのは……)」

528 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:49:52.83 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「(物語は『絶対』だった。俺はまたダメだった。
何回やってもこうだ。仕方ねえ、腹ァくくるしかねーよ、『覚悟』ってやつさ……)」



ウルフルン「(……覚悟?)」ハッ



俺は何を『覚悟』するんだ?
物語の結末を? 変えられねえ筋書きってヤツをか?

あれ? じゃあ、俺は今まで『覚悟』したのか?
ただ決まっている結末に怯えて、筋書きから尻尾向いて逃げてただけなんじゃあねーのか?

さっきもそうだ、まだ終わってねーとか言っときながら、『アイツ』から……母親ヤギっつー死神からただ逃げ出しただけで……
俺は『戦っていねー』

ケツまくって逃げただけ

……イヤ、ちげーだろ、そこはよォオ

俺は結末が怖くって、ただ何もせずに受け入れんのがイヤで!
バッドエンド王国に入ったんじゃあねーのか!?

529 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:54:11.99 ID:x67c+fQDO

幸福なんて、ハッピーエンドなんて大層なもんはいらねえ。ただ、『どうしよーもねえマイナスをなんとかしたかっただけだ』!!

なのによ、俺はまだ、始まってすらいねーのに!
スタートラインにすら立ってねーのに!
何が覚悟だ!? 腹ァアくくるしかねーだァア!?


ウルフルン「(そうだ……今さら腹ァ裂かれた程度の事、俺は何回も、何回も何回も何回も!!繰り返してきてんだろォーがよ……!? なにを今さら……ビビッちまってんだ!?)」

ウルフルン「(恐れるのは退くことだ……この痛みから逃げるな! 『立ち向かう』んだよォオッ!!)」


ウルフルン「腹ァアくくるってのは……」カッッ


ガシィイッッ


ハッピー「えっ?」


ウルフルン「こういう事だァア──────ッッ!!」グバァアアッ


ブチッシャァアア─────ッッ!!


ハッピー「じ、自分でッ! 自分のおなかを引き裂いた!?」

530 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:57:46.72 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「ぐぅううォオお……。やっぱ、い、イテェ〜なあァア〜……? 
自分でかっさばくてのはよォオ〜?」ブシャァアア

ウルフルン「け、けどよ……俺ァ『覚悟』したぜ……? 筋書きが変えられねーのは仕方ねー。だが、痛みが来るってのをわかってるなら……」ドクドク

ウルフルン「耐えられんだよォオオオオッ!! そうよ、『逆に』考えたんだよッ! 『腹がかっさばかれてもいいじゃあねーか』ってなァァアアアア!?」ブシャッッ

ハッピー「─────!!」

531 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:58:35.95 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「ゲボッお、お陰でよ……? 腹ン中に溜まってるモン」

ウルフルン「全部引き出せるぜェエエエエエエ良かったじゃねえかぁ手間が省けてよォオ────ッ!?」ブチブチブチ


ズルズルッ!
ドシャァア────ッ!!


あかね「」
やよい「」
なお「」
れいか「」
アカオーニ「」
マジョリーナ「」


ハッピー「みんな……」

ウルフルン「へ、へぇぇへへッ!? 腹ン中がスッキリ……したぜェエエ!? 何より……」

532 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 18:59:41.22 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「俺はッ! ようやく『ゼロ』に戻れたんだ! やっと『スタートライン』にッ! 筋書きを覚悟することでェエエッ!!」グバッ

ハッピー「オオカミさん……自分で自分のお腹を引き裂くなんて、今までと違う……」

ハッピー「物語に怯えていた。あのオオカミさんとは違うッ!!」

ウルフルン「言ったろ……!? 『真の覚悟』はとっくに出来たんだよォォ……。
筋書きは変えられなくったってな、俺自身が……『俺が変われば』済むって話……ッ!?」ウプ

ウルフルン「グボッゲホゥオッッ!? は、は……。あんましチンタラしてらんねーな……
次に行かしてもらうぜ……」ズチャ

533 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:00:40.31 ID:x67c+fQDO

ハッピー「それは……!?」

ウルフルン「解ってんだよ俺は……!! 何百年も、おんなじ結末を迎えてたんだぜ……!!
テメーよりも遥かに……『覚悟』決める下地は出来てたはずなんだよォォォォォォ!!」

グチャグチャグチャ

ウルフルン「ハッ……ハァ、ハ、石を突っ込んだオオカミは……池にドボンするんだ……。
わかるか? 違いはテメーによってじゃあねぇ。そうだ、俺が……」


ウルフルン「俺が池に突っ込むっ!! ただしこの『青っぱな』と一緒にだッ!!」グチャァアア


ハッピー「オオカミさん!? 自分から飛び込んだッ!?」


ドボォォオオオン!!



534 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:03:06.31 ID:x67c+fQDO



……………
………




────水……そうだ水だ……

オオカミは『水』によって終わるんだ。いつだってそうなんだ
赤ずきんのオオカミは『井戸に落とされて溺れ死に』
三匹の子ぶたのオオカミは『煮えた大鍋に落ちて死ぬ』

水は俺にとっちゃ運命なんだ。避けられねー終わりだ!!


だが俺はあえてそこに飛び込むッ!!


自棄なんかじゃあねえッ!!
俺がスタートラインに立つ切っ掛けにするためだ!!


恐怖とは!! 乗り越えるために存在するッ!!
俺は水という恐怖を、結末を乗り越える!!



ウルフルン「出でよアカンベェェエエ────!!」カッッ



535 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:03:57.91 ID:x67c+fQDO


アカンベェ「アカンベェェエエ!!」


ハッピー「青い鼻のアカンベェ!?」

ウルフルン「池の水……そのものをアカンベェにしてやったぜ……!! 俺は池に落ちた……『筋書き通り』だ!! だが、そこで終わっちゃいねェエエエエエエ!!」



ウルフルン「今度はテメーを倒すんだッ!! キュアハッピー!! 物語の続きは母親ヤギの死で完結する! それが俺の筋書きだ!! そして本当の始まりだァアアアア!!」


アカンベェ「アカンベェェエエ────ッ!!」グワッ


ハッピー「くぅうっっ!?」サッ


ガギィイイイイイン!!


ウルフルン「オオオオ……!! き、気合い入れろよなァァアアアア!? ここがテメーと俺の」

ウルフルン「正念場なんだからよオオオオおおああああああああああッッッ!!」ゴァアア

アカンベェ「ベェエエエエエエエエ!!!!」ズドドドド

536 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:04:45.12 ID:x67c+fQDO

ハッピー「二体による同時攻撃ッ!? ……だけど」

ハッピー「(オオカミさんは既に『満身創痍』。ハラワタぶちまけながら戦ってる。
おそらく長くは戦えない……。それにこのアカンベェ)」

ハッピー「パワーもスピードも、明らかに劣るッ! 『問題はない』ッ!!」ドゴォアッ

ウルフルン「ぶげっっ!!」ベゴォ

アカンベェ「ベボォオオッッ!?」ドゴォアッ

ズギュゥゥゥン!!

537 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:06:06.15 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「─────ガ、ハッッ!!……さすがに『効いた』ぜ……ェエエ〜!!
キュアハッピー……オメーがやっぱり一番つえー。他と違って……敵を『ブッ殺せる』殴りかたを知ってる……!」ゲホォオ

アカンベェ「ベ、ェエ〜」ググ

ウルフルン「おう……オメーも初陣がこんなんでワリーなぁ?
でもよ……オメーは『プリキュアをブッ殺す』ために産み出された……特注なんだぜ……
しっかり……働いてもらうぜッ!!」

アカンベェ「アカンベェ!!」コクリ

ハッピー「あまり効いてない……!?」

ウルフルン「水から作ったアカンベェだぜッ! パンチやキックじゃあダメージが通りにくいってのは理解できっかァアアアア!?」

アカンベェ「ウォオオオオオオオオオオ!!!」

ハッピー「水のボディ!! 物理じゃあ通らない! だったら……」

ハッピー「浄化の力を! プリキュアの浄化の力によって、アカンベェを倒すまでだよッ!」ガッ

538 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:06:54.19 ID:x67c+fQDO



ハッピー「ウゥルトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ
トラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラトラ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ



ハッピー「HAPPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
YYYYYEAHHHHHHHHHHHHHHHH─────ァアアアアアッッッ!!!」ドッッグァオォォーーーーン



ウルフルン「『使ったな』……? ハッピーシャワー」



ハッピー「ハッ……!?」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


ウルフルン「俺は『待ってた』……オメーが切り札を切る瞬間をな……。いや、待つだけじゃあなかったな。
オメーが攻撃の意思を持つための努力はしたつもりだぜ」


アカンベェ「アカンベェ〜」ニヤリ


ハッピー「そんなッ……!! ハッピーシャワーが効かない!?」

539 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:07:48.13 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「『青っぱなに浄化の力は効かない』。ジョーカーの野郎にはすこーしだけ感謝……しなくっちゃあな。
おっと、こんなこと言ったら余計に付け上がらせるだけか?」



ウルフルン「だが、依然、問題ねえ。『筋書き通り』だ」ニヤリ



540 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:09:06.18 ID:x67c+fQDO



ウルフルン「ウルァアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアアアア───────ッッッ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

アカンベェ「アッッッカンンンンンンベエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ────────ッッッ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

ハッピー「きゃああああああああああ!?」ズギューン



541 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:12:17.88 ID:x67c+fQDO



ウルフルン「勝てるッ! 俺は勝てるぞッ!? 運命にッ! 筋書きを越えることができるッ!
俺だってやりゃあ出来るんだッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

ウルフルン「こいつでとどめだッ! これで俺たちの筋書きが完成する!!」グアッ



「違うな。台本は『こちら』が握っている」



───ドォォォォン!!!


ウルフルン「」

アカンベェ「」



542 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:13:12.14 ID:x67c+fQDO



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


「正直な感想を言おう。『お前はよくやった』
一瞬とはいえ……私を本気にさせたのだからな」

「だが、悲しいかな、しょせんお前は『兵士』だ。あくせくがんばった所で、筋書きに抗うことくらいしかできん」

「全てを支配し、思うがままに操れるのは『帝王』たる私だけだ。
……私は『兵士』ではない。」


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



ウルフルン「────ハッ!?」

アカンベェ「!?」

ハッピー「あれ……?」パチクリ



543 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:15:34.29 ID:x67c+fQDO


ウルフルン「────なんだ……? オッ……俺はッ!? 今何をした!? キュアハッピーに……そうだ!
確かにッとどめをさしたはずだッ!」

アカンベェ「アカンベェ……?」

ウルフルン「とどめの一撃を! 叩き込んだ……それは解る!
だが『やっていない』!俺たちは『やっていない』! 『やったのにやってない』!
何かがおかしい……何かがッ!?」

ハッピー「あれ? わたし……オオカミさんに倒された……はずだった? あれ?」



ハッピー「……………………あれ? わたし?」



ウルフルン「……!!」

544 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:17:37.89 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「そうかっやっぱりオメーなんだな!? この奇妙な感覚の正体は!
『オメーが引き起こした』」



ドグォオオアッッッ!!



アカンベェ「ベ、ェエ……」ポッシュゥウン

ウルフルン「バカな……何が……」ドグォオ

ハッピー「わたしは……何もやってない……?」コォオオオオオ

ウルフルン「……オメーは……」

ウルフルン「後ろ……オメーの……『側に立っている奴』は……誰だ?」

ハッピー「え?」

545 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:18:33.87 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「……そう……か。そんなのがいるんじゃ『勝てねえ』よなァア〜……。
それじゃあ……最初から勝てねえって」ゴホッ

ウルフルン「訳だったのに……何故か…『スゲーいい気分』だ……。
生きていて良かったってのは……」


ウルフルン「こういう気分だったのか」フラッ


ドバァアア───ン!!
ゴポポポポポ……


ハッピー「オオカミさん!?」


546 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:20:42.88 ID:x67c+fQDO


ウルフルン「結局筋書き通り……オオカミは池の底に沈んで終わりってか」

ウルフルン「(変わらねー結末……ワルモノの死で完成する物語。
何百年も変わらねー決まりきった定めってヤツには、俺なんかが逆立ちしたって敵わねーのかもなあ)」

ウルフルン「でもよ、キュアハッピー」

ハッピー「あ……」

ウルフルン「そんな腐るだけだった俺が、はじめて本気で『運命』ってヤツに立ち向かおうと思ったのは……ある意味オメーのおかげなのかもな」

ハッピー「!!」

ウルフルン「オメーと戦って俺は気づけた……荒療治だったが……こういうのも悪くねーと思う。
……そうだな、俺ァ……」


547 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:23:49.28 ID:x67c+fQDO




ウルフルン「オメーと出逢うために、何百年も童話の中をさ迷ってたのかもしれねえ」フッ




ハッピー「─────オオカミさんッッ!!」ダッ




ザブゥウンッッッ!!


………………
…………
………
……


548 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:25:16.32 ID:x67c+fQDO


ハッピー「げほっ!ごほッ……!!」ハァハァ

ウルフルン「……」グッタリ

ハッピー「ハァ、ハァ……」

ウルフルン「……なんで、助けた……」

ウルフルン「俺は敵だぜ……しかもオメーの命を狙った……『殺し合った』仲だ。
それをオメー……どうかしてるんじゃねーのか」

ハッピー「……」

ウルフルン「オメーは何がしてーんだ。俺を殺せばハッピーエンドだ、オメーの望んでいたな……。
俺を助けるってことは筋書きには書いてねぇ。
『ハッピーエンドじゃなくなる』んだ。あのままほっときゃあ良かったのによォ?」

ハッピー「ほっとけるわけ、ない……」

ウルフルン「ああ?」


549 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:26:46.41 ID:x67c+fQDO


ハッピー「あなたも、わたしと同じ。
『心の底でハッピーエンドを望んでいる』から。
……そんな人を、……殺せるわけないッ!!」


ウルフルン「俺が、ハッピーエンドになりたい……?」

ハッピー「そうだよ。辛いことも、苦しいことも、全部ひっくるめて」

ハッピー「それでも何とかしたいってがんばってる。……あなたは、ただ『幸せ』になりたかったんだって、わたし、気づけた……」

550 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:27:43.57 ID:x67c+fQDO

ハッピー「気づいたから、こう思ったの。筋書き通りに死ぬ運命のオオカミさんだって、幸せを望むことは間違ってないって」

ハッピー「なにも、なにも変わらない。幸福を求めるわたしとなにも変わらないんだって!」

ウルフルン「……」

ハッピー「バッドエンドなんて望んでない。あなたは幸せになりたいオオカミさん。
わたしと同じ、『マイナスをゼロに』したいだけの人」

パァアアア……



みゆき「だから、あなたはもう怖くない」ス……



ウルフルン「おれが、オメーと同じ……?」

みゆき「うん、だからいっぱい、お話しよ? 戦いは終わりにして、どうすればいいか……ハッピーエンドになれるか、一緒に考えよ? オオカミさん!」

551 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:28:48.11 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「……」

『マイナスをゼロにしたいだけ』

ウルフルン「(……そうかい、こいつも……)」

バッドエンドを怖れていた。
だから俺を殺そうとした。
なんてこたねーんだ。こいつも恐怖を乗り越えようと、必死こいて足掻いてただけだったってわけか
なにも変わらねー……
『俺たちはなにも変わらねぇ』



ウルフルン「ウルフルンだ」



みゆき「え……?」

ウルフルン「『オオカミさん』なんてかわいい名前じゃあねぇ……。俺は『ウルフルン』。
オオカミのウルフルン」

ウルフルン「そしてオメーはなんだ? キュアハッピー?」

552 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:30:25.66 ID:x67c+fQDO

みゆき「……わたしは」


みゆき「わたしは星空みゆき! プリキュアの星空みゆきだよ!」パアッ


ウルフルン「みゆき」

みゆき「ウルフルン!」


ウルフルン「(人間の名前なんてはじめて覚えた気がする……)」


ウルフルン「……オメーは」

マジョリーナ「こんなところで油売ってたのかい!? ほら、とっとと帰るだわさ!」

ウルフルン「へ!? ばーさん!?」

みゆき「魔女さん!?」

アカオーニ「作戦は失敗オニ! もうこの世界はハッピーエンドオニ! おら、掴まれオニ!」

553 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:31:22.00 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「ま、待て! 俺はまだこいつに用があって」

マジョリーナ「何があったかしらないけど長居は無用だわさ! プリキュア! 次こそ覚悟するだわさッ!」

みゆき「待って! わたしもまだウルフルンとお話したいの! だから」

あかね「みゆきッ! 無事かぁ!? ってバッドエンド王国の連中が集まっとるやん!?」

なお「やっぱり、物語をハッピーエンドにしたみゆきちゃんを狙ってるんだよ!」

れいか「そうはさせません。さあみゆきさん、こちらに来てください!」

やよい「なんか途中から記憶がフッ飛んでるんだけど……お、思い出さなくてもいいよね? せっかくハッピーエンドなんだし!」

キャンディ「クル〜……キャンディなんにも覚えてないクル〜……?」

みゆき「みんなッ!? なにもこんなタイミングで来なくても……」

あかね「もう、危ないからはよこっち来んかい!」グイ

みゆき「あっ……!」クル

554 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:32:43.52 ID:x67c+fQDO



みゆき「オオカミさ……『ウルフルン』ッ!!」



ウルフルン「!!」


みゆき「……また、会おうねッ!」


ウルフルン「……ケッ」


シュンッ


れいか「どうやら帰ったようですね……」

あかね「全く、みゆき一人で突っ走ったらあかんねんで?」

やよい「でも、無事で良かったよ……」

なお「みゆきちゃん、どこか怪我とかしてない?」

みゆき「う、うん。だいじょぶだよなおちゃん? だいじょうぶだから……」


みゆき「(ウルフルン……)」


555 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:34:31.01 ID:x67c+fQDO


バッドエンド王国




ジョーカー「散々な目に会ったようですねえ?」

ウルフルン「……」

ジョーカー「ですが、キュアハッピーの抹殺に失敗したのは事実。これをどうピエーロ様に伝えれば良いのやら」

ウルフルン「勝手にしやがれ。……だが、これだけは言っとくぜ」

ジョーカー「……なんでしょうかあ?」

ウルフルン「キュアハッピーを倒すのは『俺だけだ』。俺だけがアイツを倒せる。
他じゃあ絶対無理だオメーも含めてな」

ジョーカー「ほう……それは面白いですねえ」

556 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:36:20.28 ID:x67c+fQDO

ウルフルン「ジョーカー、オメー人間のことはどう思ってんだ?」

ジョーカー「はいぃ? なんですか急に?」

ウルフルン「別に……ただ、たまには俺からも忠告しようってな、ありがたく受け取っておきな……。
『あんまし舐めてっと痛い目に遭うぞ』
……これだけだ。じゃーな!!」スタスタ

ジョーカー「……何を愚かなことを」



ウルフルン「(俺は『納得』はしていねー……。
『理解』はできても俺はアイツに! みゆきに勝てちゃあいねーんだッ! それは俺のプライドが許さねーッ!)」



ウルフルン「俺が納得するまで付き合ってもらうぜ。 なあ? みゆきよぉ……」



557 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:38:09.28 ID:x67c+fQDO


ポップ「一時はどうなるかと思ったでござるが、なんとかなったでござるな!」

みゆき「うん」

キャンディ「クル〜? みゆきどうしたクル? なんか上の空クル」

みゆき「なんでもないよ? キャンディ」

ポップ「しかし……物語はハッピーエンドで終わったでござるが、『結末』はずいぶん変わったでござる……」

キャンディ「クル〜♪ みんなハッピーエンドクル〜♪」

みゆき「……そうだね」ニコ


558 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:39:01.12 ID:x67c+fQDO


池に落ちたオオカミは、おかあさんヤギに助けられます

『もう悪いことはしないで、いっしょにお話しましょう?』
おかあさんヤギはやさしくオオカミに語りかけました

それを聞いたオオカミは黙って背を向けて、どこかへ行ってしまいました

おかあさんヤギはその背中を、見えなくなるまでずっと見ていました

おしまい





←TO BE CONTINUED……////
559 : ◆S0pw.EDnyA [saga]:2019/01/27(日) 19:40:14.31 ID:x67c+fQDO

以上で今日の投下は終わりです



闘い=理解!


560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 19:58:58.30 ID:/7OB2igF0

これは人間賛歌
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 21:40:21.82 ID:654dWeBVo
乙乙!
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/27(日) 23:14:45.57 ID:hvnFlrNgO

池の中に飛び込むのはジョナサンを思い出すなぁ
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