食蜂「1番幸せな時代」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/23(金) 23:45:11.81 ID:pnTYBGHR0
食蜂「お久しぶりぃ☆」

上条「ん?……誰?」

食蜂「あはは。大丈夫大丈夫。それで正常力だから。あなたはすぐに私の事を
   忘れてしまうようになっているのよぉ」

上条「いや……でも、顔とかその蜂蜜色の髪に……なんか見覚えがあるんだよなぁ……」

食蜂「あはは……はぁ。なんていうか、ずるいわねぇ。もう可能性は無いはずなのに。
   こうやって期待を持たせてくれちゃうんだから」

上条「それに御坂と同じ常盤台の制服………………。あぁ!! そうか! あいつに似てたのか」

食蜂「あいつ……? 私と似てる子が常盤台に? そんな子居たかしら?」

上条「久しく会ってないんだけど……いやー、よく見ると凄い似てるなぁ。ひょっとしてお姉さん?」

食蜂「よく分からないけど……姉妹はいないわよ?」

上条「すっごい似てるんだけどなぁ……同じ常盤台だったら知ってると思うんだけど、
   食蜂ってやつ。レベル5の」

食蜂「……えっ?」

食蜂「い……いまなんて……」

上条「ん? 食蜂だよ。食蜂……みさきだったっけな。人に向かって記憶消去連発するような
   危ないお子様なんだけど、聞いたことないか?」

食蜂「ど……どうして……思いだして……」

上条「思い出すって……何を?」

食蜂「……う……うわぁぁぁぁあん!!!」

上条「えぇぇぇ!??? なにゆえ!??」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/23(金) 23:57:59.28 ID:pnTYBGHR0
――――――――――――――――――

食蜂「うぅ……ぐす」

上条「あ、あのぅ、何か気に障るような事言いました? 上条さん全力で謝りますので
   なにとぞお許しいただけないでしょうか……周りの人の視線が辛くて……」

食蜂「ふ……ふふっ……。こうやって普通に話してるだけでこんなにも昂るなんて……。
   結局、私も普通の女の子だったってわけねぇ……」

上条「お、お姉さん? どこかおかしいなら病院で診てもらいます? ここの医者は
   凄腕だからきっと精神病でも治してくれるはずだけど……」

食蜂「その失礼極まりない発言も今は心地良いのだから不思議よねぇ、
   乙女力全開中なんだろうけどぉ」

上条「あの……本当に大丈夫か?」

食蜂「えぇ、ちょっと取り乱しちゃったけど、大丈夫よ。上条さん☆」

上条「ほっ……。あれ? 俺、名前言ったっけ?」

食蜂「もぅ。確かに1年前だけど、あんなに衝撃的な出会いを忘れちゃ駄目なんだぞ☆」

上条「ん、んん? 1年前? こんな豊満なお姉さんとの出会いなら覚えているはずなんだけど……」

食蜂「体型でしか判断されないのは腹立たしいけどぉ……。
   まぁ、あの頃がちんちくりんだったのは認めるわぁ。でも、今じゃ素敵なお姉さんになったでしょ?
   ねぇ、『交差点食パン激突山頂のナンパ男』さん?」

上条「!? そ、その忌々しい呼び名は! も、もしかして……食蜂なのか?」

食蜂「改めて、お久しぶりぃ☆」

上条「う、嘘だ……。あんなお子様ボディな食蜂がこんな劇的な進化を遂げるはずが……」

食蜂「ふふん。この1年で成長したのよぉ。体も……心もね」

上条「信じられん……。あの食蜂がなぁ……」

食蜂「お眼鏡に適ったかしらぁ☆」

上条「いやー、立派になったなぁ……。何というか上条さん感動しちゃいました。
   人ってこんなに育つものなんだって」

食蜂「もうお子様じゃないんだぞ! そろそろ目線を同じ高さに合わせなさいよぉ!
   せっかく大事な話があるっていうのにぃ!」

上条「悪い悪い。俺の中ではあの時の食蜂で止まってるからな」

上条「それで? 話ってなんなんだ?」

食蜂「そ、それはぁ………」

食蜂「い、いい? 一回しか言えないだろうから、よく聞いておいてねぇ?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 02:10:51.15 ID:Ts5cOl6K0
――――――――――――――――――

上条「……あの……食蜂さん? そろそろお話をいただきたいのですが……
   あまり遅くなりすぎると命に関わる問題が発生しそうでして……」

食蜂「わ、分かってるわぁ! こっちだって言いたいのは山々なのに
   緊張力が高まりすぎて言葉が出てこないのよぉ!」

上条「さいですか……」

食蜂(そもそもこんな事になるとは全くの想定外だったのよぉ。
   今日だってただ一喜一憂して終わる事になると思っていたのに……。
   なんだか昔読んだ少女マンガの展開に似てるわねぇ……)

食蜂(……ただ、あのヒロインと違って私が積み上げてきたものは高くない。
   私に向いている感情はお世辞にも愛情とは言えないわよねぇ。
   あまりにも分が悪すぎる勝負だわぁ)

食蜂(けれど……何故、思い出してるのか分からない……。
   明日にでも忘れてしまうような不安定な状態なのかもしれない。
   伝えられず、明日からまた繰り返す事になったら一生後悔する事になるでしょうねぇ……)

食蜂(……)

食蜂「……連絡先を……教えてほしいのよぉ」

上条「……いいけど……それだけ?」

食蜂「それだけって何ぃ! 乙女にとっては大事な話なのよぉ!」

上条「いてっ! 怪我人だから! 上条さん怪我人だから! その硬すぎる鞄で攻撃するのやめてぇ!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/24(土) 02:15:27.22 ID:Cx3jR7NA0
上条「乙女心なんてモテない男代表の上条さんには分かるはずのない代物なのに……不幸だ……」

食蜂「相変わらず鈍感すぎて腹立たしいわねぇ…………。はい、連絡先交換できたわよぉ」

上条「というか、連絡先知らなかったんだな。俺たちって。
   その割には以外と街中で出会ってた気がするけど……。
   意外と相性良かったりしてな。ははは」

食蜂「うぅぅ……ほんと天然でやってるんだから大したものだわぁ……。
   これじゃどっちが心理掌握か分からないわねぇ」

上条「んじゃあ、そろそろ戻るわ。これ以上遅くなるとほんとに噛み付き修道女やお人形魔人に
   何されるか分からないからな」

食蜂「…………今のあなたと……次はいつ会えるかしら」

上条「ん? どういう意味だ?」

食蜂「ううん……何でもないわぁ。次にどうなっているかなんて誰にも分からないもの」

上条「よく分かってないけど……明日会うか? 土曜日だし」

食蜂「ふふっ……えぇ。期待せずに待ってるわぁ」

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5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 09:53:15.32 ID:uLJx7f7yO
こっちにあったか

おつ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/24(土) 12:04:20.02 ID:b4Umwpqc0
期待してるから続き早よ下さい
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 04:17:30.67 ID:yevf5Yi10
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上条「もしもーし、こちら上条でーす」

食蜂「わ、私だけどぉ?」

上条「オレオレ詐欺は間に合ってまーす」

食蜂「違うわよぉ! そんな化石じみた手法がここで通用するわけないでしょぉ!」

上条「これこれ、食蜂君。今は21時ですよ?あまり大声を出すのは感心しませんなぁ」

食蜂「誰のせいよぉ! もぅ!」

上条「んで、何か用か? あっ、明日の事か。一応ギプスは付けたままだから
   あんまり無茶はできないぞ?」

食蜂「明日の事じゃないわぁ……」

上条「あれ? 別の用事なんてあったっけ?」

食蜂「……ちょっと電話しただけよぉ」

上条「何で? 明日会うのに」

食蜂「……会えないかもしれないでしょ」

上条「……お前……もしかして、何かあったのか? また、誰かに狙われているとか」

食蜂「そうじゃないわ……強いて言うならあなたのせいよぉ……人をこんなセンチな気分にさせて」

上条「お、俺のせい? も、もしかして、昼間お子様扱いした事をまだ気にしているのか?」

食蜂「見当違いもここまでくるとため息すら出ないわねぇ……もういいわ。また明日にしましょ。
   じゃあねぇ」

上条「お、おい」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 04:22:27.61 ID:yevf5Yi10
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食蜂(告白の返事を待つ女の子ってこんな気持ちなのかしら……)

食蜂(合格発表待ちの受験生といった方が近いかもしれないわねぇ……)

食蜂(はぁ…………よし)

食蜂「も、もしもし?」

上条「ふわぁ、もしもーし」

食蜂「しょ、食蜂だけどぉ」

上条「あぁ、食蜂かぁ……朝早くから元気ですなぁ……」

食蜂「良かった……覚えててくれたのねぇ……」

上条「あのなぁ、いくらなんでも昨日の事は覚えてるっての」

食蜂「ん……んふふふふ……」

上条「……急にご機嫌になったな」

食蜂「何でもないわよん☆ 今日のプランはあなたが考えてねぇ」

食蜂「せっかくの記念日なんだし、期待しちゃうんだぞ☆」

上条「記念日って……今日、誕生日なのか?」

食蜂「んー、ある意味ではそうかもねぇ」

上条「といってもなぁ、これといって女の子が喜びそうな店とか知らないし
   ……それに溜りに溜まった物もあるからそんなに長くは……あっ」

上条「ふっ……ふははは。食蜂君、最高のプランを考え付いたよ。お互い満足できる最高のプランをな」

食蜂「……悪い予感しかしないわぁ。やっぱり私が決めようかしら……このままだと
   cute力0の別の何かになりそうな気がするしぃ」

上条「待て待て! 大丈夫だ! 信じろ! デルタフォースで培った上条さんの乙女力を!」

食蜂「……そこまで言うなら信じてみるけどぉ」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 04:32:23.65 ID:yevf5Yi10
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食蜂(……嫌な予感は的中するものねぇ……ほぼ確信してたけど)

食蜂(……公園っていうのはまだいいわぁ。この暑さの中、直射日光は体力的にもお肌的にも浴びたくなかったけどぉ)

食蜂(添加物多目のファーストフードも百歩譲って目を瞑るわぁ……ただ)

食蜂「テーブルに数々のプリントを展開して、中学生が高校生に宿題を
   教えてる光景はどう考えても異常だと思うんだけどぉ」

上条「何をいいますか! 上条さんは宿題を終わらせられる。食蜂さんは
   年上に勉強を教えられて満足感を得られるという2人とも幸せになれる
   これ以上ないってプランなのに!」

食蜂「曲がりなりにも年上のプライドは無いのかしらぁ」

上条「ふん! そんなものインデックスの奴にでも食わせておけばいいのだよ!」

食蜂「暑さで脳がやられたのねぇ」

上条「何とでもいうがいいさ! 上条さん今最大の試練はこの数多のプリント
   なんだからな。それさえ済ませられるなら数々の罵詈雑言も小鳥のさえずりに
   しか聞こえないなぁ!」

食蜂(はぁ、やっぱりこういう感じになるのねぇ。恋愛力のれの字もないじゃないのぉ)

食蜂(……ただ、他愛の無い話が……私の事を認識してくれている事がこんなにも)

食蜂(……無理やり口角を押さえつけるのって疲れるのねぇ……派閥の子達には決して見せられないわぁ)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/25(日) 04:43:24.09 ID:yevf5Yi10
――――――――――――――――――

上条「ふぅー、やっと終わった」

食蜂「何やりきった顔してんのよぉ……9割方私が解いたじゃないのぉ……」

上条「あ、あはは……いや、食蜂さんがあまりにも頼りになるもんだからつい……」

食蜂「つっかれたわぁ……暑いし……」

上条「い、いやー……そ、そうだ! 何か飲むか? 喉かわいただろ?」

食蜂「そうねぇ……」

上条「よし! 買ってくるからちょっと待ってろ!
   前に御坂から貰った『ヤシの実サイダー』があそこで売ってたような……」

食蜂「ちょっと待ちなさいよぉ!」

上条「へっ?」

食蜂「どうしてそこで御坂さんの名前が出てくるのかしらぁあぁん?」

上条「ど、どうしてって言われても……常盤台で流行ってるのかなと……」

食蜂「そんなわけないでしょぉ!! 仮にもお嬢様学校にいる女の子達がそんな怪しい名前の
   缶ジュースを優雅に飲んでる姿を想像できるわけぇ? あなたはぁ?」

上条「言われてみれば……いや、逆に俗世に憧れている女の子達が好奇心でっていう可能性も……」

食蜂「もう突っ込むのも疲れるわぁ……この近くに私が行っているお店があるからそこにしましょぉ」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 08:36:48.64 ID:rhC9w+AJ0
おつおつ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 09:24:54.68 ID:Q5xqociio
何故記憶喪失の上条さんがインデックスに会う前のことを覚えてるんだ?
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/25(日) 12:28:28.51 ID:dxcTphn4O
みさきちとの関係は記憶破壊でも変わらなかったので
脳の片隅で思い出とかも引き出せないまま残ってると思われ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/27(火) 19:16:54.32 ID:KqC02h7OO
まだかね?
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/28(水) 02:53:05.83 ID:tguG+q+p0
――――――――――――――――――

上条「お嬢様ってもっと華々しい場所に行くもんだと思ってたけど……思ってたより普通なんだな」

食蜂「あからさまなお店なんてどこもごった返し状態だし、
   そんな気品力溢れる所に行っても場違いすぎて
   空気に徹する事になるだけだと思うけどぉ? そんな自虐体験したいって
   いうなら止めはしないわぁ。そもそも経済力の低さで皿洗いする光景が目に浮かぶけどねぇ」

上条「しょ、食蜂さん? や、やっぱりご立腹でいらっしゃるので?」

食蜂「……怒ってなんかないわよぉ? 猛暑の中、やっすいホットドックとジュースだけで
   長々とこき使われた事なんか……怒ってないわよぉぉ?」

上条「ひぃ!」

食蜂(はぁ……まるで駄々をこねる子供ねぇ……)

食蜂(以前なら私以外の誰かのために視線が向いていようと、その視線が私を向く
   ことが無くても、感情をコントロールできたのに、今はこんな些細な事でこんなに苛立つなんて……)

食蜂(……今まで見返りなんて求めてなかった……求められなかった。
   全部自分のために勝手にやっていた事だから)

食蜂(だけど、今は求めている。これだけ頑張ったんだから見てほしいと、
   御坂さんや他の誰かじゃない、私を見てほしいと思ってしまっている)

食蜂(……仕方ないじゃない。あれだけ手を尽くしても届かなかったものが。
   叶わないと知りつつ盲目に追い続けていたものが、今は……触れるところにあるんだもの……)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/28(水) 03:03:20.81 ID:tguG+q+p0
――――――――――――――――――

御坂「げっ、食蜂……」

食蜂「あらぁ……。御坂さんじゃなーい。嫌な偶然ねぇ、こんな所で会うなんて」

食蜂「も・し・か・し・て、あの人に会いに来たのかしらぁ?」

御坂「は、はぁ!? ちちち違うわよ!」

御坂「この公園にはたまたま……そ、そう! たまたま好きなジュースが売ってたのを思い出して
   寄っただけよ。だ、誰があの馬鹿がいるかなんて見にきたりなんか……」

食蜂(……私が御坂さんとの相性最悪な一番の要因ってやっぱりこれよねぇ。
   人が喉から手が出るほど欲しかった関係力をあっさりと手に入れて
   まざまざと見せ付けるような言動をして……当然自覚力は無いんだろうけど……)

御坂「あ、あんたこそこんな所で何してんのよ!」

食蜂「……べっつにぃ? ただ、散歩してただけよぉ?」」

御坂「散歩? あんたが取り巻き一人も付けないで?」

食蜂「乙女には一人になりたい時もあるんだゾ。あっ、ごめんなさーい。男の子の御坂さんには分からないかぁ」

御坂「だっれが男だぁぁぁ!!!」

食蜂「いやん、こわーい☆」

食蜂「でもぉ、あんまりビリビリしないほうがいいんじゃなぁい? 
   そこのお掃除ロボット君が明らかに挙動不審な動きをしてるし」

御坂「あっ、やば……」

食蜂「仮にも品行方正がスタンダードな常盤台のお嬢様が器物破損なんて許されるのかしらぁ?」

御坂「あんたのせいでしょうが!! あんたが変に絡んだりしてこなきゃ! って、ほんとにやばそうね…………」

御坂「……よし、逃げよう」

食蜂「えっ? に、逃げるのぉ!?」

御坂「当たり前でしょ! 寮監にばれたらただじゃすまないし!」

食蜂「ちょ、ちょっとぉ!!」

食蜂「も、もうあんな所に…………。ふ、ふん! 足が速いからって何だっていうのぉ!?
   社会に出たら備考欄にすら入れられないステータスじゃない!」

食蜂「…………」

食蜂(でも、確かに撤退力高めの案件よねぇ。あの動き的に対物センサーでも壊れたのかしら?。
   異常検地されるまではあの状態だろうし、お掃除ロボットに掃除されたなんて
   不名誉な称号は断固として拒否よぉ。よし、向こうに行ってるうちに……)

「いてっ!! な、なんだ!?」

「掃除ロボット!?」

「あー!!! やめてくれぇぇぇ!!」

「それはごみじゃなくて今日の晩飯なんだよぉ!」

「インデックスとオティヌスがすっごい楽しみにしてたの!
 もといそれが無くなったら心身の無事は保障されないの!」

「だから返してくれぇぇぇ!!」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 03:24:46.45 ID:aWpZEguvo
インデックスと合ってるなら記憶は絶対破壊されてるよな?
そして食蜂に会ったのはインデックスに出会う前だから破壊される記憶の範囲内
何故覚えてる?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 04:55:24.74 ID:D97Y/f9m0
おつ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/29(木) 20:24:16.48 ID:TU4+IUi/O
まだかね?
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/02(日) 17:56:19.19 ID:9Apzw8qZO
マダー?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sega]:2018/12/02(日) 20:26:09.18 ID:9tF2C5q20
保守
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/04(火) 21:04:07.49 ID:e63c/K92O
マダー?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/06(木) 23:03:18.56 ID:HwC0FNWd0
――――――――――――――――――

上条「色とりどりの食材がただの絵の具に……」

上条「せっかく奮発して買ったのに……何故こんな事に巻き込まれるんだ……
   しかもこれから惨劇が起きると思うと……不幸だ」

食蜂「はぁ……どうしたらこんなに期待を裏切らない展開力を持てるのかしら……」

上条「食蜂……? 何でここに……?」

食蜂「偶には余韻に浸りたくもなるのよぉ。それより時間無いんじゃないのぉ?」

上条「時間は無いんだけど……お金も無くて……八方塞がりというか、もうどこかに逃げ出したいというか……」

食蜂「哀れすぎて見てられないから操祈ちゃんが特別に力を貸してあげるんだゾ☆」

上条「えっ!? い、いいのか?」

食蜂「誰かさんには……まぁ、借りもあるしぃ? 不本意ながら協力してあげるわぁ」

上条「??? お、おう? よく分からんけどありがとう!! 助かるよ! 食蜂っ!!!」

食蜂「ひゃ!!!! ちょちょちょちょっと!!」

食蜂「い、い、い、いきなり手を握らないでくれるぅ!!?」

上条「えっ? あっ、悪い」

食蜂「あっ…………」

上条「何せ人から厚意を受ける事なんて殆どないからな。感動しちゃいまして。
   しかもあの食蜂からと思うと尚更なぁ」

食蜂「も、もう! 子供扱いはやめろって言ってるでしょぉ!?」

食蜂「そ、それで? 何をすればいいのよぉ?」

上条「おっと。そうだった、時間も無いし、早く行こう」

食蜂「えっ!? は、走るのぉ!!?」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/06(木) 23:08:42.63 ID:HwC0FNWd0
――――――――――――――――――

食蜂「ぜぇぜぇ……こ……これで終わりよねぇ?」

上条「お前……未だに運動音痴だったのか……」

食蜂「う……うっさいわねぇ……そ……それが……恩人に対する……言葉……なのぉ???」

上条「その事については心底感謝しているんだが、
   ただ、あの公園から大して距離も無かったはずなんだけどなぁ……」

食蜂「はぁはぁ…………と」

上条「と?」

食蜂「というか何で特売品を狙ったのよぉ!!!
   こっちは奢るって言ってんだから有り余ってる通常価格の物を買えばいいじゃない!!
   後何店舗も回る必要もないわよねぇぇ!??」

上条「お、落ち着け。いつもの癖でつい……」

食蜂「…………」

上条「で、でも見たまえよ食蜂君。苦労して手に入れた食材は輝いて見えないか!?」

食蜂「全く見えないわねぇ。むしろ傷ついてるわぁ。あれだけぶつかり合ってたのだから当然だけどぉ」

上条「うっ、そ、それならこの食材達が料理に昇華する所を見にくればいいだろ!
   上条さんのお袋さんスキルによって絶品家庭料理に生まれ変わる姿をな!
   大事なのは見た目じゃないって事を思い知らせてやるよ!」

食蜂(これほど情感力皆無な誘い文句も珍しいわよねぇ……。警戒されることはないだろうから
   意図して言ってるなら中々役者だわぁ……まぁ、ありえないけど)

食蜂「……止めておくわぁ」

上条「えっ? 何で?」

食蜂「そろそろ門限も近いし……それに」

食蜂(何より嫉妬丸出しで無様力全快な姿は見せたくないもの……)

上条「あー、そっちは門限があるのか…………」

上条「なら昼間だな! 次の土曜日でいいか?」

食蜂「ちょ、ちょっと強引すぎるわよぉ! これじゃあ結局同じ結果に……」

上条「同じ結果って?」

食蜂「え、えっとぉ……」

上条「あー……その問題があったか……。うーん……ま、まぁ、それも当日までに何とかする!
   何にせよこのままこのまま引き下がるわけにはいかないからな!
   庶民代表として特売品でも工夫次第でいかに美味しい物が出来るかその舌に教えてやるよ!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/07(金) 13:30:05.90 ID:l2yGYL9v0
乙です!!
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/07(金) 20:04:39.10 ID:HdtaBIHPO
おつやで
みさきちには幸せになって欲しいんやで
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/07(金) 20:11:34.57 ID:O0JSxpHj0
みさきち料理上手いはずやろしかし
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/08(土) 11:34:22.15 ID:wWZPm26CO
みさきちが幸せそうで可愛すぎる
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/16(日) 13:32:56.81 ID:5cv2BoMBO
マダー?
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/17(月) 04:12:51.16 ID:g8YV22CE0
――――――――――――――――――

食蜂「限りなく普通だわぁ」

上条「嘘だろ!? 上条さんお手製の芋の煮っ転がしが普通だと……??
   改良に改良を重ねたこれが!?」

食蜂「あくまで私基準で、だけど。そこら辺の高校生が作った物なら合格点なんじゃない?」

上条「な、何という上から目線……ち、ちくしょう……」

食蜂「えーっと? 工夫次第で何だったかしらぁ?」

上条「ふ、ふん! これは上条さんの腕が足りなかっただけであって
   決して特売品が負けたわけじゃないのだ! 今日のところは引き下がるけど
   次こそはギャフンと言わせてやるからなぁ!」

食蜂「そんなモブ発言は小物力を増すだけだと思うけどねぇ……」

上条「ぐ、ぐぎぎぎぎ」

食蜂「そんな事よりぃ」

上条「そんな事!?」

食蜂「同居人が居たんじゃなかった? シスターと……まじん?」

上条「あぁ、あいつらには席を外してもらったよ。何か悲劇が起きそうな気がしたし、
   何よりこの勝負を邪魔されたくなかったからな!」

食蜂「そ、それならぁ……今この部屋には2人しか居ないってことぉ?」

上条「そうなるなぁ……。我が家の猫様もいるけど」

食蜂「ふ、ふーん……」

上条「? 顔赤いけど……そんなに暑いか?」

食蜂「ふ、ふ、不幸力振り切れてるあなたにとってこ、こ、こんなに可愛い女の子と
   ふふふたりっきりになれるなんて、ななな何て幸せなのかしらぁ?」

上条「そんなどもりながら言われても……どんな反応をすれば正解なので?」

食蜂「い、い、いくら性欲漲るとと年頃だってぇ、きっ、きっ、急に襲ってくるのは駄目なんだぞっ!
   もももっと段階を」

上条「だからどう反応すればいいんだって」

上条「紳士な上条さんがそんな事するわけないでしょーが」

上条「それにインデックスの奴にも言えるが、君たちは精神的にお子様なのだよ。
   もう3年社会経験を積んでから出直してきなさい」

食蜂「!! な、なんですってぇえッッ!?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/17(月) 04:14:16.58 ID:g8YV22CE0
――――――――――――――――――

食蜂「今日も進展力は無し、か……でも……」

食蜂「えへへ……」

楽しい!

楽しい!! 

楽しい!!!

新しい感覚が芽生えたように。

ふつふつと気力が体の隅々まで行き渡る。

とめどない多幸感で満ちていくを感じる。

浮かれていると言われても否定はできない。

傍から見ると恋をただの恋する少女なのだろう。

この感情はどうしようも無いほどに制御不可能だった。

それだけに、今は……この時間は……あれやこれや、色々抱えている何かを
全て忘れて、干したばかりの暖かい布団に身をうずめた時のように
心地の良い何かに身を浸しておきたかった。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/17(月) 07:18:17.65 ID:dbYJiC040

みさきち可愛い
そして上条さんはみさきちは抱きついたりしてもオッケーな娘と知るべき
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