【ガルパン】みほ「高校の頃のイジワルを思い出して後悔してる時のエリカさん好き」

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40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/22(金) 23:34:45.01 ID:qo5EwRXeO

エリカ「ハァ……幸せなのは夢の中だけだわ……」

アズミ「へぇ、どんな幸せな夢を見ていたの? 気になるじゃない」

エリカ「……。……みほと同棲して、二人で一緒にお風呂へ」

アズミ「……おやまぁ」



エリカ(先輩は少し目を丸くして、笑う。その笑みが、差し込む朝日の中で輝いて……って、この人、勝手にカーテンを開けたな)



アズミ「貴方って……ほんっっっと、西住さんの事が好きなのね」

エリカ「っ……『黙れ、どっかへ行け』と、先輩相手でなければ怒鳴ってますよ」

アズミ「こわいこわい。けどねぇ貴方、そこまで西住さんを好きなんだったら、やっぱりさぁ……」

エリカ「……何です」

アズミ「思い切って、告白したほうがいいんじゃない?」

エリカ「なっ」

アズミ「『私はレズビアンです、本当は貴方の事が好きでした』……って」

エリカ「バカ言わないでください。私の顔を見ただけで緊張するような子ですよ。……100%玉砕ですよ」

アズミ「いいじゃないのべつに」

エリカ「はぁ?」

アズミ「だって、フラれるために告白するのだもの」

エリカ「……そんな事をして何の意味があるんです」

アズミ「大ありよ。フラれてすっきりしたほうがアンタの為よ。」

エリカ「……。」

アズミ「同棲生活を夢にまで見るなんて……自分でも女々しいと思ってるんじゃないの?」

エリカ「先輩に指摘されると、なんかすごく腹立ちますけど、まぁ……その点については認めます」

アズミ「お、じゃあホントで西住さんに愛の告白を──」

エリカ「──しないです」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/22(金) 23:36:02.14 ID:qo5EwRXeO

アズミ「なんでよ」

エリカ「万が一あの子がOKしたら、どうするんですか」

アズミ「え……はい? いや、あんた、『100%玉砕』って、さっき自分で言ったでしょう」

エリカ「あの子、ときどき私の想定外の行動をとるので」

アズミ「だったら、その可能性に賭けてみればいいじゃないの」

エリカ「だから、言ってるじゃないですか。OKされたら……困る……」

アズミ「いや、だから、なんでよ」

エリカ「……ハァ……胸元ガバガバな先輩には理解できない事なのかもしれませんが──」

アズミ「なんだと」

エリカ「家元の娘が同性愛者だなんて、それを許容してくれるほど、西住流は寛容じゃありません。あの子──今度こそ勘当されますよ」

アズミ「……。」

エリカ「ていうか……私に告白をしろと言うなら──────アズミ先輩、貴方こそ愛里寿隊長にさっさと告白してください」

アズミ「っ!? な、何よ! それは、今は関係ないでしょ……」

エリカ「はぁ?、マジいってます?」

アズミ「に、睨まないでよ……。だって、アリス隊長は島田流の跡継ぎなのよ……迷惑、かけたくないし……」

エリカ「……、先輩。『精子バンク』って知ってます?」

アズミ「せっ!? 何言ってんのよあんた……!」

エリカ「まぁ、とにかく、です──────自分にできないことを人にやれと言うのは、クズの言動だとは思いませんか?」

アズミ「……ぐ、ぐぅ……」

エリカ「……。」





エリカ(はぁ〜〜〜〜〜……)

エリカ(んっとにもう、この人は……)



エリカ(憧れだったまほ隊長とも、……夢の中のあの子とも、この人は少しも似ていない)



エリカ(……なのに……)











エリカ(なのに、どうして私は、この人の事が──────)



42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/22(金) 23:43:02.64 ID:qo5EwRXeO

アズミ「なんでよ」

エリカ「万が一あの子がOKしたら、どうするんですか」

アズミ「え……はい? いや、あんた、『100%玉砕』って、さっき自分で言ったでしょう」

エリカ「あの子、ときどき私の想定外の行動をとるので」

アズミ「だったら、その可能性に賭けてみればいいじゃないの」

エリカ「だから、言ってるじゃないですか。OKされたら……困る……」

アズミ「いや、だから、なんでよ」

エリカ「……ハァ……胸元ガバガバな先輩には理解できない事なのかもしれませんが──」

アズミ「なんだと」

エリカ「家元の娘が同性愛者だなんて、それを許容してくれるほど、西住流は寛容じゃありません。あの子──今度こそ勘当されますよ」

アズミ「……。」

エリカ「ていうか……私に告白をしろと言うなら──────アズミ先輩、貴方こそ愛里寿隊長にさっさと告白してください」

アズミ「っ!? な、何よ! それは、今は関係ないでしょ……」

エリカ「はぁ?、マジいってます?」

アズミ「に、睨まないでよ……。だって、アリス隊長は島田流の跡継ぎなのよ……迷惑、かけたくないし……」

エリカ「……、先輩。『精子バンク』って知ってます?」

アズミ「せっ!? 何言ってんのよあんた……!」

エリカ「まぁ、とにかく、です──────自分にできないことを人にやれと言うのは、クズの言動だとは思いませんか?」

アズミ「……ぐ、ぐぅ……」

エリカ「……。」





エリカ(はぁ〜〜〜〜〜……)

エリカ(んっとにもう、この人は……)



エリカ(憧れだったまほ隊長とも、……夢の中のあの子とも、この人は少しも似ていない)



エリカ(……なのに……)











エリカ(なのに、どうして私は、この人の事が──────)



43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/22(金) 23:44:04.72 ID:qo5EwRXeO
>>42
連投ミスです
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/22(金) 23:48:52.70 ID:qo5EwRXeO

エリカ「──ハァ〜〜……」

アズミ「ちょっと、やめなさいよ、タメ息なんか」

エリカ「なんかもう……何でもっとこう、上手に生きられないんだろう……」

アズミ「……。……何いってるの、おバカ」ピコンッ

エリカ「痛っ。……よくも私にデコピンをしましたね」

アズミ「貴方が情けない事を言ってるのが悪い。もっとシャンなさい」

エリカ「……先輩に言われたくないです」

アズミ「ふん、そうそう、アンタはそうやって、生意気な口を聞いて、ゴリゴリ戦車を動かしていればいいの。……私達の恋は、間違ってなんかないんだから」

エリカ「……。」


エリカ(そう言って、先輩が、ニヤリと口元をゆがめる。私を元気づけようとしているように──というのは好意的に解釈をしすぎなのかな──)


アズミ「しかしホント、あんたは生意気で可愛くないったらありゃしない」

エリカ「……なんなんですか急に」

アズミ「お互いにレズビアンだとせっかく秘密を打ち明けてるのに────なのにアンタは、私のタイプとは程遠いのよねぇ……」

エリカ「っ、勝手なことばかり……いい加減キレますよ、先輩相手だろうが」

アズミ「怒れ怒れ。ま、西住みほがタイプだというのなら、アンタにとっても、私なんかはかすりもしないでしょうけどね、あっはっは」


エリカ(……。)


エリカ「……ええまったく、その通りですよ」

アズミ「まぁ、一点だけフォローを入れるとしたら──」

エリカ「……?」

アズミ「高校の頃のイジワルを思い出して後悔してる時のエリカは、ちょっとだけしおらしくて、可愛いかもね? うふふ」

エリカ「────っっっ!!」


 ──ばふん!!


アズミ「もガッ!? このぉ、また枕を投げたなぁ!?」

エリカ「っこのっ、いいかげんに出ていけーーーーーーーーーーーー!」







エリカ(────ああもう!! 何もかも、みほ、あんたのせいよ!!)



エリカ(本当はアンタに言ってほしかったその言葉を、アンタから与えてほしかったその許しを、アンタは絶対に言ってくれないから────!!)



エリカ(悪くない、悪くない……! 私は、悪くないーーーーー!!!!!!)










【ガルパン】みほ「高校の頃のイジワルを思い出して後悔してる時のエリカさん好き」


〜完〜
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/22(金) 23:52:55.47 ID:qo5EwRXeO
以上です。

身体はアズエリに奪われても心まではみほエリなんだから!

最後までお付き合いくださりありがとうございました。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/25(月) 11:59:24.87 ID:3pS73X/6O
予想外の着地だった 過激派に消されそう
おつおつ
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