秋月「Seventeen Girls Swinging」

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1 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:30:35.15 ID:rpwS4dL7O
ジャズやるべ! in 艦これ pt2

秋月「Strike Up The Band」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497697402/
の続きとなります艦これビッグバンドが実現した記念



Chapter 1
It’s Oh So Nice

11月1日 午後0時13分
鎮守府 食堂


秋月「はあ〜...」

朧「どうしたの秋月」

秋月「いやなんかね、第2回定期演奏会も無事に終わったでしょ?」

朧「うん」

秋月「来年まで時間ありすぎて暇を持て余してる感がちょっとね」

秋雲「まあ今までは初心者ばっかりだったから一年期間おいて本番ってのがちょうどよかったかもね」

秋月「でもみんな上手くなってきたし曲詰めるにしてもこれ以上はね」

秋雲「うーっす ここ空いてる?」

朧「ああ秋雲、空いてるよ」

秋雲「んーありがと... どしたの秋月」

秋月「いやそれがね...」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1547209835
2 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:33:04.84 ID:rpwS4dL7O
秋雲「ふーん要は暇を持て余したくないってこと?」

秋月「うーんもうちょっと演奏したいと言うか...」

秋雲「...一個、いいのあるよ」

秋月「えっ」

朧(何する気だか)





秋雲「ジャズフェスに出ます」





秋月「...」

朧「...」

秋雲「...」




秋月「ええーーーーっ!?」



五月雨「ひゃっ!?」ビクー

提督「おい五月雨こぼすn あづーーー!」バシャア
3 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:33:56.63 ID:rpwS4dL7O
opening
Dinner With Friends/Count Basie
https://youtu.be/8rvUUgUjyHE
4 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:36:17.41 ID:rpwS4dL7O
朧「秋月、別にそんな驚くことでもないでしょ」

秋雲「そーそー」

秋月「え、だってジャズフェスって周りのレベルも相当高いわけだしオーディションとかもあるし何より人いっぱいだし...」

秋雲「それ今更言う?」

朧「ビッグバンドじゃなくてあたし達だけでライブハウスで演奏だなんてやってるし、何より定期演奏会で何百人もの前でやってるでしょ」

秋月「ううでもなんかジャズフェスなんて考えたことなくて...」

秋雲「いけるって! 心配しすぎ! じゃ今度みんな集めてこのこと言うね! ごちそうさまでした!」

秋月「あ! ちょっと! うーん...」

朧「...そんなに心配?」

秋月「だってまだこのバンドできて2年とかだし...」

朧「大丈夫」

秋月「えっ」

朧「アタシたち、結構成長できたと思うよ この2年で」

朧「新しく入った子もめきめき伸びてる、きっとやれるよ」

秋月「心配しすぎたかな...」

朧「今のリズムセクションなんて一番盤石だよ、涼月も来てくれたし」

秋月「着任してすぐビッグバンドやってること教えたらまさかのジャズギター経験者だったからねえ」

朧「心配しすぎはらしくないよ、いつもバンド支えてるんだから 引っ張っていけるよ」

秋月「...うん!」

朧「あ、じゃあごちそうさま 先に演習行ってるね」

秋月「えっ!? あっ! まって!」
5 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:37:04.36 ID:rpwS4dL7O
午後5時57分
合奏室


ガチャ

朝霜「あ゛ー... 今日の演習大変だったな...」

吹雪「お疲れ、爆雷投げるのってどうも苦手かなー」

朝霜「アタイには砲撃の方が無理さ」

吹雪「ところで急になんでみんな呼ばれたんだろうね?」

朝霜「さあね?」

提督「全員いるかー?」

秋月「集まりましたね」

提督「で? 話ってのは?」

秋雲「はい皆さんちゅうもーく!」

江風「なんだなんだ?」

秋雲「えーおほん、定期演奏会が終わって今みなさんは基礎練だけの時間になってると思います」

夕立「ぽい」

秋雲「てな訳で、新たに演奏する機会を設けたいと思います」

提督「おいそりゃ初耳だぞ」

秋雲「で、何やるかって言うと オーディション受けてジャズフェスに出ようと思います」

秋雲秋月朧以外「ええっーー!?」

朧(昼にもこの反応見た気がする)
6 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:37:45.94 ID:rpwS4dL7O
照月「じゃ、ジャズフェスに!?」

初月「いいじゃないか、楽しそうだ」

涼月「お初さん乗り気ですね、私も楽しみです」

電「はわわわわ」

山風「...」ブルブル

巻雲(すごく震えてるこの子)

提督「で? いつやるんだ?」

秋雲「今から6ヶ月後の5月3日から5日のどれかに出ます」

提督「ああ、ゴールデンウィーク... やべえ」

初月「どうしたんだ」

提督「横須賀で会議がある...」

白露「えっ」

谷風「こいつぁいかんねぇ...」

提督「まあでも艦娘だけのバンドってのもいいじゃないか、ギターは二人に任せられる 白露もみるみる上達したし涼月はジャズ経験者だし」

白露「ううでもちょっと怖いかも...」

涼月「大丈夫ですよ、やってやりましょう」

白露「ひー! まあでもがんばっちゃお!」
7 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:38:19.53 ID:rpwS4dL7O
秋雲「あ、でオーディションは2月中ね」

朝霜「げ、思ったよりはやいな」

秋雲「なんでも審査は生で演奏聴きたいから日程ずらして2月中ずっとやるんだと、これが詳細」つ スマホ

初月「どれどれ…」

初月「…!」

初月(これって...!)

秋雲「でまあ曲とかもぼちぼち決めてくから詳細はまた今度ね」

夕立「なんだか凄いことになってきたぽい...」
8 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:39:04.90 ID:rpwS4dL7O
午後9時21分
駆逐艦寮 秋月型の部屋

初月「なあ姉さんたち」

秋月「どうしたの初月?」

初月「...これはチャンスかもしれない」

照月「チャンス?」

初月「僕たち前にBlue Noteに立ちたいって言っただろう?」

初月「オーディションの審査員を見てくれ」

涼月「...! これって!」

初月「ああ、大手レコード会社の社長が審査員にいる」

秋月「チャンスってまさか!」

初月「ここで認められて僕たちのCDをそのレコード会社から販売してもらう」

初月「Blue Noteへの第一歩だ...!」



Chapter 1
終わり
9 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/11(金) 21:41:14.54 ID:rpwS4dL7O
第1話終わりです、多分2月ごろか1月終わりに続き書きます

最後初月が言ってたblue noteの話は
秋月型 Blue Noteへ行く
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508680740/
での話になりますが読んでなくても平気です

ありがとうございました
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/11(金) 21:46:21.46 ID:pV6SuLQAO
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/12(土) 14:00:32.71 ID:vRmDWJAPO
オープンでやるって言ってたのから待ってたわ
新作乙です
12 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:17:33.17 ID:DPXnBBfD0
Chapter 2
Anxiety 前編


2018年11月4日 午後3時00分
間宮さんの食堂

秋月「じゃあ今後の活動についての連絡と曲はもう決めたので譜割りをしたいと思います!」


※譜割り 誰がどの譜面を担当するかの割り振り


秋雲「割りと攻めたよね今回」

夕立「4曲やるっぽい?」

神風「面白そうね!」

白露「えーっとやるのはCaravan、On a Misty Night、Nuttville、Sixteen Men Swinging... 」

吹雪「えーっと... あ、あの朧ちゃん」

朧「どうしたの」

吹雪「On a Misty Nightなんだけど私だけがずっとテーマ吹いてなおかつ長い尺のソロとってるみたいなんだけど...」

朧「そうだね」

吹雪「そ、そうだねって!」

朧「行けると思ったから、選んだ」

吹雪「この曲選んだのってまさか...」

朧「アタシ」

吹雪「」

秋雲(無茶振りするよなあ...)

島風「この曲おっそーい」

秋月「そしてオーディションは一曲だけとのことなのでCaravanをやろうと思います!」

初月(Caravanなら僕のソロにかかっているな... アピールできるチャンスだ!)

卯月「頑張るぴょん!」

雪風「がんばります!」

秋月「譜読みは2週間くらいあればできると思うのでそれまでにさらっておいてください! ほかの3曲もできれば同時並行で!」

暁「...」ソワソワ

電「暁ちゃんソワソワしてるのです」

暁「なっ!? レディはそんな事しないんだから!」

卯月(めっちゃしてるぴょん)

弥生(してるね)

巻雲「みんな頑張りましょうね〜」

江風「へいよー」

山風「うん...」

秋月「じゃあ各パートごとに譜割りを始めてください!」

「はーい」

「ぴょん!」

「なのです」
13 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:18:29.12 ID:DPXnBBfD0
2週間後
11月19日 午後6時00分
大合奏室


秋月「はい! おはようございます!」

「「「おはようございまーす」」」


秋月「今日は初回の合奏です! Caravanの全体の流れを確認していきたいと思います!」

秋月「えーっとソリストは... 初月がまずやってトロンボーンは誰がやるの?」

巻雲「はーい」

秋月「了解です! じゃあ頭から! 二人ともソロはもうできてるの?」

初月「僕は大丈夫だ」

巻雲「ほぼできたけどまだ練ってるかも」

秋月「わかった! まだ時間あるしゆっくりでいいよ、じゃあ頭の初月のドラムソロから通します!」

初月「よし」


ドンドツッドド...



========
========




========
========


秋月(うん、一通り通った、あとはここから詰めていく作業...)

秋月「はい! ありがとうございます! とりあえず通ることは通りましたね、初回なのによくできたと思います! 」

秋月「強いて言うなら... まあこれは自分も反省点ですが、ボーンセクションとリズムセクションがもうちょっとお互い寄れたらなって言うのと、あとはイントロのサックスの一人一人入っていく部分のピッチが気になったかな? そんな感じです!」

朧(要練習だねこりゃ)

秋月「じゃあテーマ頭から巻雲のソロ前までもう一回お願いします!」

初月「ワンツースリーフォー」
14 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:18:59.61 ID:DPXnBBfD0
午後10時01分
早霜のバー「Lazy Bird」


ガチャ カランカラン


早霜「あら、いらっしゃい」

秋雲「うーっす」

秋月「こんばんは」

朧「空いてる?」

早霜「空いてるわよ」

隼鷹「おっ! 来たねえ、 今日は何やってくれんだ?」

秋雲「今日はレコードで我慢して、ヘトヘトなんさ」

隼鷹「ちぇー」

秋月「今日も疲れたね」

早霜「...ここを会員制じゃなくて誰でも入れるようにして正解だったわ」

秋月「提督と照月がここの隠し扉偶然見つけたのがきっかけなんだっけ?」

早霜「そうね、やっぱりその方がプレーヤーも呼べるもの」

(※前作おまけ3参照)
15 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:19:39.19 ID:DPXnBBfD0
秋月「...オーディションかあ」

秋雲「まだ心配?」

秋月「なんて言うかね、自分たちの演奏が審査されるなんて初めてだから」

早霜「聞いたわ、貴方達ジャズフェスに出るんですってね」

秋雲「そーそー、暇してたしもっと上手くなるチャンスってわけよ」

早霜「無茶はダメよ」

秋雲「無茶? どこが?」

早霜「貴方達はできても、初心者の子は大変よきっと 引っ張るのはいいけど程々にね」

秋雲「大丈夫だって! 今までやれたんだからさ!」

早霜(『貴方達は』、ね)

朧「...」
16 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:20:17.40 ID:DPXnBBfD0
同時刻
駆逐艦寮 第6駆逐隊の部屋

響「練習の調子はどうなんだい二人とも」

暁「れでぃらしくエレファントにやってるわ!」

電「暁ちゃん、エレガントなのです」

暁「わ、わかってるわよ! ジョークよ!」

雷「二人とも頑張ってるのね! 応援するわ!」

暁「ジャズフェスに向けて猛練習中よ! オーディションだってへっちゃらよ!」

響「すごい自信だね」

雷「応援してるわ!」

暁「期待しててね!」

電「がんばるのです!」
17 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:20:52.11 ID:DPXnBBfD0
同時刻
駆逐艦寮 吹雪と初雪の部屋

吹雪「...」

吹雪「はあ〜...」

初雪「どうしたの」

吹雪「凄い大役任されちゃった」

初雪「ああ、ジャズのやつ?」

吹雪「そう」

初雪「よくわかんないけどがんばれ」

吹雪「出来るのかなあ...」

初雪「任されたのは出来るって思われたからじゃないの」

吹雪「うーん...」

初雪「勝手なこと言うけど、あんまり気負い過ぎない方がいいよ」

吹雪「気負い過ぎないねえ...」

初雪「前にみんなの前で演奏してた時も上手く行ってたし、なるようになるんじゃない」

吹雪「...」

初雪「まいいや、おやすみ」ゴロン

吹雪「あ... おやすみ」

吹雪(私も寝るか...)


カチッ


吹雪「...」

吹雪(がんばってみよ)
18 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:21:51.33 ID:DPXnBBfD0
同時刻
大合奏室

ガチャ

照月「忘れ物しちゃってた!... あれ?」



ドンドドコツドンドン
ドコツチチン
チャッチャッ


初月「ふう...」

初月(まだここは変えるべきか?)

照月「おつかれ、まだやってたの?」

初月「ああ姉さん、お疲れ どうしたんだい」

照月「忘れ物しちゃって」

初月「なるほどな」

照月「偉いね、こんな遅くまでやってて」

初月「オーディションは僕のソロにかかってる、だからやってるのさ」

照月「初月、気負いすぎちゃダメよ みんなでちゃんと演奏すればきっとーーー」

初月「僕が足を引っ張るわけにはいかない」

照月「えっ?」

初月「チャンスが巡ってきたんだ、ここで逃すわけにはいかない」

初月「夢を叶えるんだ」

初月「僕はそのために続けてきたんだからな」

初月「だから姉さん、僕に任せてくれ」

照月「初月...」

照月(なんだろう、初月の腕を信頼してないわけじゃないのに...)

照月(この不安感は何...?)

初月「じゃ、僕は続けるから おやすみ姉さん」

照月「え、あ! う、うん! おやすみ」

初月「...」

ドコドンツタタタ カンカンカン
ドッツドドド

照月「...」スタスタスタ

ガチャ

初月「...」

ドコツタンタタン
チンチンチチチ
ドコドコドコドコ

初月「...」




Chapter 2 前編
終わり
19 : ◆0rjCWOlcd8we [saga]:2019/01/12(土) 21:24:42.47 ID:DPXnBBfD0
2月頭に更新するといったな、すまんありゃ嘘だった...
後編は本当にその頃に更新します、ありがとうございました

選んだ曲に関して音源などはまだ貼らないのでお楽しみにしておいてください
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