マクギリス「インフィニットストラトス…胸が踊るな」

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498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 21:54:16.40 ID:akkJKPUco
期待してます!
499 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2021/01/01(金) 18:01:57.53 ID:eQAqcVZSO
マクギリス「あけましておめでとう、諸君。諸君らとも、もう長い付き合いになったな。これからも、よろしく頼む」


「だが、今年はいっそう忙しくなりそうだ。資格も取らねばならん。あまり、書く余裕もないだろう。すまないが、長い目で見ていて欲しい」

「もっとも、年末年始も溜め込んだ積みの消化に忙しいのだがな。無事確保出来たからこその嬉しい悩みだ…リバースターンXとデュビアスアルケーはまだなのだろうか」

「一応、今日の深夜から書くつもりではいる。気長に待っていて欲しい」

「では諸君、2021年もバエルの元へ集え!」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 18:48:20.60 ID:wqUJJ0zt0
あけおめ
501 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 03:09:22.23 ID:DGD+zeql0
間話 赤き閃光

某国 宇宙軍事要塞

鳴り響く警報音。この要塞では、あるいは初である可能性も高い。内部の職員達も困惑を隠せない。

「敵襲だと!?どこの馬鹿だ、例えISといえど単騎で此処に、だと!?」

司令官たる男の怒声も、決して間違いではない。世界を俯瞰してみれば、それは当然の話だからだ。配備されているISの質、量。並びに対IS用防護も完備されている。一分の隙もない対ISレーザー砲塔、要塞内部からの特殊通信のみで動かせる宙間機雷。一定間隔毎のエネルギーシールド発生装置により、遠距離射撃すら届かぬ先にある、不落の城壁。墜とすには一国レベルの戦力が必要、というのが通説であった。

「間違いありません!ISの反応を感知、機雷群を合間を縫う様に…いえ、爆発を利用しながら…そんな、加速している!?あり得ない!」

「狼狽えるな!機雷群を抜けたとて、単騎ではシールドは抜けえん!すぐに全隊にスクランブル、周辺拠点に応援要請!」

「りょ、了解!」

(愚か者め、例えどんな性能をしていようが物量には勝てん。耐え凌ぎ、包囲して叩き潰してくれる…!)



この日、までは。
502 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 03:43:16.15 ID:DGD+zeql0
「敵機、モニターに出ます!」

星の数程ある機雷群。それを貫く様に進む赤い残影。時には機雷を蹴り付け、軌道変更と共に加速する。

「なんだ、この機体は…どこの機体だ!?」

男の記憶にある大国の最新鋭機。だが、そのどれとも…否、一般的なISとは一線を変えていた。真紅に染め上げられた機体は一般の手足の肥大化したISとは異なり、極めて人に近い…人の関節構造を活かした鎧を着込んだ様なシルエットをしていた。その背には大型のスラスターが備えられ、右手には長大なライフル、左手には大型のシールドを備えている。機体各所には金の装飾が施され、その精緻な動きも相まり畏敬すら感じさせる。

「機体データ照合…これはっ、亡国企業の機体です!」

「例のテロリストどもか…舐めた真似を!レーザー砲塔起動!奴を蜂の巣にしてやれ!」

向けられる面の砲塔の全てが、紅の機体に牙を剥く。だが、ただの一条たりとも擦り傷すらつけられる事は無かった。

次々連射されるレーザーを、凄まじいまでの機動性と反応で回避し、更に進撃する。

「馬鹿なっ、全弾を回避、なおも加速してます!」

「あ、ありえんっ!人間があんな動きに耐えられる筈も無いっ!なんだあの化け物はっ!?」

手にしたライフルを、シールド発生機に向ける。放たれた光条は、エネルギーシールドの僅かな隙間を撃ち抜き沈黙させていく。

「こ、これ以上やらせるな!IS部隊を全隊向かわせろ!」

要塞周辺のエネルギーシールドを一面でも喪えば、超遠距離射撃に対する護りを失う。司令官の男の額に、脂汗が浮かぶ。
503 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 04:21:25.39 ID:DGD+zeql0
一方、要塞の索敵範囲外。そこに、3機の機影。

オータム「正気の沙汰じゃねえな。新手の自殺か?ありゃ」

スコール「慎みなさい、オータム。『大佐』の実力は本物よ。あの方以外に、私達の未来は無いわ」

エム「くだらん。…私達にそんなもの、あるわけが無い」

スコール「慎め、と言ったわよ、エム。無いなら、作れば良いだけの話よ」

エム(…そんな道がある筈が無い。随分と毛並みの良い狗になりやがって、ああ、気持ちが悪い…)

要塞のモニターの中で、真紅の機体が舞う。既に60近いISが無慈悲に屠られ、鉄屑と化した。援護のレーザー砲は大半が沈黙させられていく。既に、エネルギーシールドは全17層を赤の機体…《シナンジュ》に破壊、突破されていた。

「援軍はッ!?まだこんのかっ!?」

「ダメです、あと30分は…!」

「おのれ、悪鬼めぇ…っ」

「敵機、内部に侵入!」

「っ!?何処に向かっている!?」

「マズイですよ!奴、動力室に向かってます!あそこを破壊されたら…!」

「つ、追撃させろ!非戦闘員は直ちに脱出艇へと退避!」
504 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/03/28(日) 04:34:50.23 ID:DGD+zeql0
「此処、か…悪いが消えて貰おう」

男の呟きと共に、要塞のエネルギーを賄い制御する中枢機関が破壊される。追撃の追手を薙ぎ払い、赤い機体は要塞を脱する。…直後に、要塞は各所から誘爆、崩壊を繰り返し、職員らと共に宇宙の藻屑と消えた。僅かなIS部隊の生き残りのみを残して。

オータム「嘘だろ、本気で…彼処を潰しやがった」

スコール「ふ、ふふふ…あは、ははは。最高ね。奴等の絶望した死に顔を拝めないのは残念だけど、これなら…世界を変えられる。この腐って腐って腐り切った醜い世界を!」

エム(変える…そんな事に意味はない。私は奴を…殺せれば)

エム(それで。それだけで良い。例え死んだとしても)

生き残りのISパイロットは語る。赤い彗星の如き悪魔、と。
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 19:21:47.12 ID:EDcrZfoj0
おつ
506 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/04/03(土) 03:15:46.42 ID:hrLf/Uol0
世界有数の軍事要塞の陥落は、その日の内に私の耳に入れられた。

マクギリス「…あの時の、赤…なるほど、やってくれる」

石動「生存者はごく僅かです。にわかには信じがたいですが」

「にしても、腑に落ちんな。これまでの奴等のやり口とはまた違う」

「と、言いますと?」

「奴等は今まで、極力は命は奪わないスタンスだった。福音を奪おうとした一件でもそれは明らかと言える。まして今回は奪うのではなく、壊滅させた」

「奴等にとって、危険であった?」

「もしくは、度し難かったのかもしれん。彼処は随分とキナくさい所だったはずだろう」

「地球の目が届き難いのを利用した、人体実験場…あくまで噂でしたが」

「…電撃作戦による大雑把な破壊だ。その痕跡は残されているだろう」

「既に極秘に調査隊を派遣済みです」

「手際が良くて助かる。何か解ればすぐに報告を」

「はっ」

507 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/04/03(土) 03:49:07.96 ID:hrLf/Uol0
そんな、諸外の事情など知らんとばかりに、例の厄介な運動会は始まっていた。…まあ、学生には知る由もなく、国側も秘匿に走ったのだから公にはなっていないのだが。

主に一夏と私の精神力と寿命を削る様な競技の数々。発案者には怨嗟の声を上げたくなった。…ガエリオと三日月だけはほとんど被害がない。何故だろうか。

この世界に来てから幾度目かの人生最悪の一日を終えて、私は楯無と行動を共にしていた。

マクギリス「…単に食事、という訳でもないのだろう?君とて情報は掴んだはずだ」

楯無「だから、よ。すぐに調べたい事が出来たのよ。だから付き合って頂戴?」

マクギリス「…やれやれ、仕方ない事か」

行き先は、流石に予想してはいなかった。

楯無「それじゃ、沖合数十キロ先の米軍の秘匿空母へレッツゴー♪」

マクギリス「…なん、だと?」

まさかの行き先、そして手段は…生身で泳ぐ事とまでは、思いもしなかった。
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/03(土) 23:35:04.33 ID:AnG+rCRGo
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/04/04(日) 14:13:31.44 ID:x0AxAlZs0
おつ
510 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/05(土) 04:34:43.87 ID:XY+eeX4w0
楯無「二手に分かれましょうか。貴方はブリッジの方をお願い出来るかしら」

マクギリス「了解した。…奴等の手掛かり、逃す訳にはいかんな」

手早く、バエルの拡張領域に収納された予備の服を出す。楯無と別れ、即座に着替えをこなす。…随分、懐かしい気もする衣装。

モンターク「…しかし、潜入任務とは。フッ、簪に借りたスパイアニメの様だな。全く、胸が躍るな」

無人に等しき程に、気配を感じぬ艦内を進む。

そして、ブリッジへと近付いて行く度に、違和感は膨れ上がって行く。…衛兵の一人すら、居ないのだ。

モンターク(偽情報に踊らされた?…いや、違う。これは何か…)

ブリッジに侵入。やはり無人。…手早くデータを抜き、精査する。望む情報は確かにはあったが、やはり奇妙でもある。長居は無用。そう判断し、ブリッジを出る。楯無に連絡を入れようとして…

「「あっ」」

我ながら、間抜けな声が出た。
511 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/05(土) 23:04:34.21 ID:h3DgMdo60
「テメェ何もんだ?艦のこの状況はオマエが「良かった、人が居られましたか。実は、私モンターク商会の者でして。船がトラブルを起こしまして。電子機器が全滅し、止むなく近くを航行していたこの艦に乗り移らせて貰ったのですが…どこにも人影が無く、困っていました」お、おう…?」

苦しい言い訳だが、相手の気勢は削げた。いきなり組みつかれて無力化されはしないだろう。

「…ま、敵なら即銃が出て来て当たり前か。マクギリス・ファリドだの織斑一…一なんとかでも無い限りは。まあそれなら出すならISだろうし。にしても難儀だな、船の故障たぁ。ああ、アタシはイーリス、イーリス・コーリング」

まさかの反応だ。ある意味、この世界の常識に救われた様でもある。

モンターク「存じておりますよ。アメリカの国家代表、でしたか。この様な場所でお会い出来るとは」

イーリス「ってか、アンタもこの艦に誰も居ない理由知らない訳か。どうなってやがんだ、これは…っ!?」

鳴り響く、艦のアラート。秘匿艦であるが故の、自爆装置のカウント開始を告げていた。…罠を張られていた、か。

モンターク「とりあえず、脱出した方が良さそうですね。救命ボートの在処は?」

イーリス「クソッタレ、補給で寄っただけでそんなもん一々覚えてねえよ。ISで飛べばなんとかなるがアンタを抱えなきゃなんねえな」

「とりあえず、小型艇を…!」

嫌な予感、ひいては殺気、なのだろう。凄まじい悪寒に駆られ、半ば無意識にバエルを展開する。

イーリス「テメェ、その機体っ!?マクギリス…

驚愕しながらもイーリスが機体を展開したのに刹那の間さえ置かず、ブリッジに爆発が起こる。自爆装置では無く、外部からの攻撃。それがブリッジを容易く吹き飛ばした。
512 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/06/06(日) 00:40:49.59 ID:GIT6dy1V0
イーリス「クソがッ、一瞬遅かったらデッドエンドお疲れ様ってか!?どうなってやがる」

マクギリス「この反応…やはり亡国企業か!」

イーリスに構っている暇はなかった。吹き飛んだブリッジの爆煙を払い、艦から脱する。別口でも攻撃を受けたらしく、轟音と煙を上げ、真っ二つに折れながら艦が沈んで行く。交戦中の楯無と所属不明機、そして…急速接近する、赤い機影。

バエルに及ばずとも劣らぬ速度を保ったまま、敵機がビームを放つ。ブリッジを吹き飛ばした攻撃と見て間違いない。恐ろしい程の精密さ。

ギリギリで回避し、剣を構えて吶喊する。真紅の機体もまた、ビームの剣を展開、鍔迫り合う。

マクギリス「誘い込んだつもりだろうが…いつかの雪辱、晴らさせて貰うぞ」

赤い機体のパイロットが、嗤った気がした。

「刮目させて貰おうか。この世界のガンダムの力を」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/06(日) 19:57:08.31 ID:eEQRoIKL0
おつ
514 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/07/31(土) 17:17:44.28 ID:/vPz2efE0
マクギリス「さて、この暑苦しい夏。君たちは無事だろうか」

「私はまあ、なんとかやれている。諸君らも熱中症には気をつけて欲しい」

「さて、誰もが待望であろうメタルロボット魂ガンダムバエルが、いよいよ来週金曜に受付開始となる。私も買うつもりだ」

???「財布の貯金は十分か!?」

マクギリス「誰だ今のは…それはそうと、メタルビルドデュナメスリペア3…なかなかに素晴らしい造形、ギミックだ。コレはデュナメスやリペアにも期待が高まるな。プラモデルでもサバーニャとハルートの決戦仕様も予約開始と、ダブルオーの勢いは止まらんな。対艦ランスメイスも武器セットでメタルロボット魂用に出してはくれないだろうか」

「夜中辺りには書く予定だ。どれだけ書けるかは保証しかねるが。では諸君、バエルの元へ…集え!」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:10:34.66 ID:B7QiV0eB0
りょ
516 : ◆3DtvXoE6Vc :2021/08/01(日) 03:36:29.56 ID:g0/vji+X0
マクギリス「せあっ…!」

バエルソードの角度を変え、受け流す形にしながら回転蹴りを見舞うも、相手も同じく蹴りを返して来る。反動で距離を取り、牽制のレールガンを放つも、華麗に回避される。

「ほう。腕は悪くは無い。流石はガンダムを駆るもの、と言ったところか」

マクギリス「随分と余裕だな。だが、その余裕…潰させて貰う!」

バエルのスラスターを最大展開、三次元機動を用いて懐に飛び込む。相手もまた、複雑な戦闘機動で回避する。並のパイロットではない。

幾度かの衝突。だが、互いに有効打は与えられていない。戦力の均衡を崩し得るのは…第三者、イーリスであった。イグニッションブーストを用いた超加速による一撃を、見事バエルとの戦闘の合間に差し込んで見せた。体勢の崩れた『真紅』に、突進突きを叩き込む。しかし、驚異的な反応と立て直しの前に、右足のスラスターを斬り落とすに終わる。

イーリス「こいつ、アタシの突撃を受け流しやがった!?バケモンがっ」

マクギリス「だが、戦局はこちらが有利。援護を頼む」

「ナンセンス、とは言うまい。だが…潮時か」

戦場に飛ぶ、二条のビーム。それが、いつの間にか合流していた簪と楯無、そして我々に向かう。一気に掻き回された形となる
517 : ◆3DtvXoE6Vc :2021/08/01(日) 03:47:52.86 ID:g0/vji+X0
イーリス「っあ、今度はなんだってんだよ!?また伏兵かクソが!」

「君とはゆっくり話をしてみたいところだが…今日はお開きの様だ」

マクギリス「逃がすと思っているのか、この状況下で」

「既に彼女らは手負い、それを置いて私を追うかね?」

たしかに、楯無達二人は万全とは言えない損害を受けている。深追いすれば、要らぬ被害が出るかもしれない。

「私の名は、フル・フロンタル。亡国企業を束ねる立場にある。また会うとしよう、ガンダムのパイロット…マクギリス・ファリド」

もう一機を抱え、フロンタルと名乗った男の機体が離脱していく。そのスラスター光が空の彼方に消えるのを、ただ待つしかなかった。

イーリス「さーて説明して貰おうか、マクギリスちゃんよぉ?」

逃げ出すのを忘れていた。いや、手負いの更識姉妹を置いていく訳には行かなかったのだが。
518 : ◆3DtvXoE6Vc :2021/08/01(日) 04:16:15.33 ID:g0/vji+X0
イーリス「テメエのイグニッションブーストには変な癖があるんだよ。そうでなきゃ、あの全裸野郎を仕留め切れたってのに」

マクギリス「耳が痛いな。隙を活かし切れなかったのはこちらの落ち度だ。謝罪はしよう」

何故。自分は夜中の公園で、いささか難しい関係にある彼女に説教されているのか。自分でも理解に苦しみながら、謝罪の言葉を口にする。

イーリス「だが…なるほど、なぁ。ナターシャが気にいるのも分かる気がするぜ」

マクギリス「…福音のパイロットか。彼女は元気かな?」

イーリス「色々あるが、まあ元気だよ。最近は生娘みてえになってっけど。とりあえず今度ツラ見せてやれよ」

マクギリス「考えて置こう…っと、失礼する」

楯無が目を覚ましたようだ。イーリスと私を見ては目を白黒させている。

楯無「大人な女性が良いのかしら、やっぱり」

マクギリス「そんな軽口を叩けるなら大丈夫だな。…さて、もうディナーの時間は過ぎてしまったが。予定は、空いているかな」

「…もうそんな時間かー。空いてるわ、元より他なんて無いし」

「では、行こうか。私としては、リーズナブルに楽しめるのだが…君に合うかどうか」

気を利かせてくれたのだろう、いつの間にか居ない簪とイーリス。気遣いに感謝しながら二人で歩み出す。

立ち寄ったファミレスは、彼女には意外と好評だった。どうにも、行ったことさえなかったようだ。
519 : ◆3DtvXoE6Vc :2021/08/01(日) 05:00:33.34 ID:g0/vji+X0
日本・某所

エム「何故撤退した。あの戦力なら潰せただろう、奴等を」

フロンタル「見解の相違だな。『ガンダム』はそんなに生易しい物ではない。甘く見れば、食い破られるのはこちらだ。調整の済んでいない『黒騎士』での援護を頼んだ上でこの結果は済まなかったとは思っている」

「…スコールの奴は」

「しばらくは動けない…というより、別件に回って貰う。オータムと共にな。その代わり、次の作戦では『彼』の部隊に協力して貰う」

「あのデカブツはまだ使えないのか?そのおかげで黒騎士はまだ未完成なんだぞ」

「いくら天才と言えど、サンプルも無く異世界の技術を再現しろというのも酷な話だろう。次の作戦には間に合わない以上、黒騎士を優先させる他無いだろう」

「…あの女、信用出来るのか」

「気持ちは分かる。だが、我々には彼女の頭脳と力は必要だ。いずれ袂を別つかも知れずとも、今は信じる他無い」

520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/08/01(日) 07:29:15.45 ID:j/7J97D50
おつ
521 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/08/07(土) 01:39:21.82 ID:CqEQDu8m0
マクギリス「今週も職務ご苦労。明日は休日の諸君らはゆっくり休んで欲しい。仕事の諸兄らはもう少し、頑張って欲しい」

「さて、君たちはバエルは問題無く予約は出来たかな?私は天運に恵まれ、復活したタイミングでなんとか確保出来た。あとは四か月待つのみ。想いは300年待たされた気分だが」

「ところで、バルバトスルプスを予約してあるのだが、何故か発送連絡が来ない。大丈夫なのだろうか…あみあみは発送連絡しないのだろうか。万一に備えて店頭で確保すべきか…?」

ガエリオ「俺のキマリスヴィダールも既に内定している、揃えて是非共に飾って欲しい物だな。サイズ感もAGPと並べるに遜色は無いしな」

マクギリス「鉄血はガンダムフレームの流用が利くのが大きいな。私としてはエクシア、クアンタ辺りも欲しいが…まあ、そう遠くない未来に出るだろう」

「では、明日の夜にまた書かせて貰おう。皆、バエルの元へ集え!」
522 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/08/08(日) 03:28:40.47 ID:yBWTgSLi0
マクギリス「…なるほど。表向きは修学旅行の安全の為の先行調査。実態は…」

楯無「亡国企業の掃討作戦。私は情報収集に回るから、実戦での作戦指揮はマクギリスさんにお願いするわ。異論は無いかしら?」

楯無が、一年生の専用機持ち達と、二年のフォルテ・サファイア、三年のダリル・ケイシー。今回の為に召集された猛者達に顔を向ける。

ダリル「実戦経験の浅い一年に任せろってか?敵は世界を騒がせてるテロリストだろうが、いくら粒揃いでもそいつは無いんじゃねえか?」

フォルテ「いや先輩、むしろ指揮官なんて任されても面倒臭くねえっスか。一年らしくちょこまか働いて貰いましょーよ」

ダリル「それで失敗したらそれはそれで面倒だろうがよ。オレらに指示したいってぇなら…実力、見せてみろよ一年坊主」

楯無「そういうと思ったわ。マクギリスさん、頼めるかしら」

マクギリス「仕方ない。引き受けるとしよう」

ダリル「うっし、行くぞフォルテ」

マクギリス「ニ対二、という訳か…すまない、↓1。頼めるだろうか」(女性キャラの場合京都でイベント有りかも)
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 10:38:20.42 ID:4CPw4JYUo
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 10:38:55.19 ID:4CPw4JYUo
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 23:13:52.05 ID:fSf7JI0bO
ラウラ
526 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/10/06(水) 17:24:37.99 ID:OqvxbPFl0
マクギリス「すまない、ずいぶんと間を空けてしまったな…どうにも、忙しくてな。なかなか時間が取れん。オマケにワクチン二回目が、想像以上にしんどい。こうも動けなくなるとはな。とりあえず、もうしばらく更新は待って欲しい。年内には、落ち着く…と思うのでな」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 14:48:14.86 ID:UgvFrL7B0
がんばえ
528 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2021/12/16(木) 22:07:18.29 ID:App9GBOr0
マクギリス「久しいな、諸君。メタルロボット魂ガンダムバエルは、もう既に手にしてくれただろうか?」

ガエリオ「このクオリティー、重厚感…これがメタルロボット魂か!」

マクギリス「アレンジによる若干の大型化で従来のロボット魂の様に1/144とは並べ難いが、バエルの立体物としては最高峰の出来だろう。残すはキマリスヴィダールとグシオンフルシティにフラウロスか」

ガエリオ「ヴィダールに引き続きキマリスヴィダールも予告段階だが決定している。ありがたい物だ」

マクギリス「惜しむらくは、この物語における戦いを再現するには、AGP側の剛性と種類が少ないのがネックだな」

一夏「主人公なのに無いんだが…?」

楯無「ガールなのに無いんだけど、私達」

???「これも全部、イズルって奴のせいなんだ!」

マドカ「なんだと、それは本当か!?」

マクギリス「…まあ、あとはロボット魂グリムゲルデやレギンレイズジュリア等にも期待を掛けたいが…その前にSEEDのシリーズが再始動するだろうな。復活の様に、最新鋭機がメタロボで出ない、などとならねば良いが…」

マクギリス「とりあえず、次回更新は…未だ未定だ。やる事が山積みでな。何から手を付ければ良いのかわからなくなって来ている。なんとか年内には更新するつもりではいる、気長に待っていて欲しい」
529 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/08(土) 22:13:40.97 ID:7djcHmqc0
マクギリス「すまない、年内のつもりだったのだが…やはり、想定外の事態が多くてな…ようやく、時間が取れたので、これから書かせて貰う。とりあえず…明けましておめでとう。今年も、宜しく頼む」
530 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/08(土) 22:34:32.93 ID:7djcHmqc0
マクギリス「では、ラウラ。頼めるか?」

ラウラ「無論だ。任せておけ」

自信に満ち、嬉しそうな笑みを浮かべるラウラ。彼女の機体特性は、バエルとの相性も良い。堅牢さは言わずもがな、だ。

ガエリオ「面白い試合になりそうだな。機動性と格闘能力に特化したバエル、堅き守りと高い砲撃能力のレーゲン。…俺も今度、タッグ戦を挑んでみるか」

三日月「そんときは混ぜてよ。俺もやってみたいな」

パートナーは決まった。相手も戦意は十分。戦いの幕が上がる。
531 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/08(土) 23:41:43.69 ID:7djcHmqc0
ダリルのヘル・ハウンドにフォルテのコールド・ブラッド。片や炎を操り敵対者を地獄に追い込む番犬、もう片方は地獄に足を踏み入れた者を凍てつかせる氷血。試合開始の合図と共に、ダリルの火球とラウラの砲撃が衝突。盛大に爆炎を撒き散らす。

マクギリス(これは…目眩しか)

火力より、広範囲に広がる事に重きを置かれたのはセンサーから見て取れた。ならば、相手の手は一つ。

ラウラ(私か、マクギリスへの先制攻撃!)

時を置かずして、ダリルが現れる。狙いは…

ダリル「遊ぼうぜェ、マクギリスッ!」

マクギリス「受けて立つ、ダリル・ケイシー!」

白の悪魔と、暗き灰の猟犬がぶつかり合う。弾き返し、レールガンで足止めを狙う。

ラウラ「マクギリスッ!」

ラウラからの警告。周囲の炎が、盛大に爆発した。

ダリル「さーて…まだ終わりじゃねえよな?」

爆炎が晴れた先に、無傷のバエルとレーゲン。

フォルテ「今のもダメっスか。厄介っスね、AICは」

目眩しにしては、周囲に残り続ける少炎。違和感が警鐘を告げる中、その温度が急上昇した瞬間にレーゲンのAICの範囲に飛び込んだのだ。

マクギリス「すまない、助かった」

相手の、第一の策は破った。ここからが、こちらのターンだ。


532 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/09(日) 01:22:56.41 ID:STicy8qj0
迫り来る炎弾と氷弾を回避しつつ、ラウラの援護砲撃を横目に接近しつつ、先程の爆発を分析する。

マクギリス(最初の撃ち合いで散った爆炎に氷を紛れ込ませた上で、それが溶けて水になった途端に炎の火力を上げ、一気に水蒸気爆発を巻き起こしたか。バエルに強襲を仕掛けると見せかけ、弾かれ距離を取る事も織り込み、前衛たるバエルを仕留める。なるほど、初見での対処は困難な手法だ)

炎弾を迎撃では無く回避すれば、例え氷が仕込まれていようが爆発の範囲には捉えられまい。複雑な軌道を描き、バエルをハウンドに肉薄させる。

フォルテ「間近で見るとマジ早いっスね!?コイツッ!」

ハウンドとバエルの間に、氷の壁が挟まれる。躊躇いなく斬り捨てようとして…即座にバックブーストを掛ける。

ダリル「…へえ」

ラウラの砲撃が氷の壁を貫いた瞬間、壁が盛大に爆発した。

マクギリス「…なるほど。氷壁に、圧縮した高火力炎弾を仕込み、破れば炸裂装甲の如く爆発する、か。互いの機体特性を活かした連携…実に厄介だな」

ラウラ「だが、手の内は大分見えて来た。やるぞ、マクギリス」

マクギリス「無論。高度な連携相手は、胸が躍る」
533 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/09(日) 02:20:28.13 ID:STicy8qj0
マクギリス「では、反撃開始だ…!」

上下左右に動きながら、弾幕の間を縫い突き進む。間に置かれる氷壁を、斬るのではなく踏み抜かぬ様に気をつけながら、八艘跳びが如く加速、方向転換に利用する。更に、距離が開いた氷壁をラウラが破壊する事で、その爆風を利用して更に加速する。

ダリル「っ、まだ早くなんのかよっ!?」

バエルに完全に気を取られたダリルのハウンドに、ラウラの援護砲撃が突き刺さる…寸前で、氷壁が逸らすかの様に出現、致命傷を回避させる。

フォルテ「この機動力相手にしながら砲撃機潰せって鬼畜難易度じゃないっスかこれェ!?」

そうは言いつつも、氷壁を自爆させる等で、バエルの行手を阻みつつ、ラウラへも攻撃を送る。その防御は、巌の盾が如く堅い。圧倒はしても、有効打を与えられていない。

マクギリス「ならば…」

ラウラの破壊した氷壁が、爆炎を撒き散らせる。それに紛れた瞬間に、イグニッション・ブーストをときはなつ。

534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 03:37:06.87 ID:bgWtCurQo
久々に更新きてる!
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/09(日) 10:23:00.62 ID:1pT1U4+oo
536 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/10(月) 01:11:47.77 ID:Xo5ZE2gUO
ダリル「うおあっ!?」

ウイングを最大展開しての高速突進突きに、驚愕の声が上がる。

フォルテ「センパ…ッ!?」

バエルに気を取られた隙を、ラウラが見逃す事はない。コールド・ブラッドにレーゲンのアンカー、そこからのレールカノンの連携が鮮やかに決まる。最も、辛うじてレールカノンの直撃は氷壁により減退させたようだが。

ダリル「ちっと舐めてたぜ。…ま、ここまでにしとこうや。本番前にISぶっ壊すのも不味いしよ」

フォルテ「えー、やられっぱなしで終わるんスか?…つっても、面倒臭いですし、お開きっスね」

マクギリス「では、私が指揮を執ることを…」

ダリル「ああ、認めるよ。せいぜい、無能な指揮だけはしてくれんなよ?」

マクギリス「ああ。任せて貰おう」



537 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/01/10(月) 02:22:13.24 ID:zxlRlq/d0
楯無「と、言うわけで。メイン戦力のマクギリスさんのバエルを筆頭に、精鋭部隊による亡国機業の殲滅作戦を行うわ。散々舐めた真似してくれた連中に、今度は私達でギャフンと言わせてやりましょう?」

楯無が悪戯っ子の様な笑みを浮かべながらウインクをする。

マクギリス「元より、ギャラルホルンの本分は治安維持だ。バエルを与る者として、奴等を見過ごす訳にはいかない」

三日月「新しい俺達の居場所を、滅茶苦茶にはさせない」

ガエリオ「我が盟友達を傷付ける者達を、許してはおけんな。戦働きは任せろ」

楯無「やーん頼もしいっ。まあ、初日からやり合う予定では無いから、暫くはのんびりと観光していても良いわよ?」

マクギリス「…情報の精査に裏取り。なるほど、現地に着いて即座にとはいかんか。ならば、名高い日本の古都を堪能させて貰うとしよう」

こうして、後に京都の嵐戦と呼ばれる大事件の幕は、静かに上がり始めるのだった。
538 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2022/01/30(日) 23:29:06.41 ID:8WhP3Q0j0
マクギリス「ご機嫌よう、諸君。休暇は十分に楽しめたかな?私はとりあえず、入手したパーフェクトストライクを作成していた。赤をロイヤルメタレッドで塗ってみたのだが、剥がれ安くて困るな。マーカーの艶ありトップコートを重ね塗りして大分安定したが、もっと良い方法は無いだろうか…」

フロンタル「次に作るのは私のRGシナンジュだそうだな?劇中再現には相応しいだろう」

マクギリス「関節の強化は必須なのだろうがな。とりあえず、赤はロイヤルメタレッドの予定だ」

マクギリス「さて…次回更新に関してだが、一応来週のつもりでいる。シナンジュの進捗次第ではあるが、イレギュラーが無ければ書かせて貰う」

ガエリオ「ところで、俺のメタロボキマリスヴィダールはどうなった?」

マクギリス「その内出るだろう。資金を貯めねばならんな」

一夏「なあ、ISの最終巻は…」

マクギリス「…期待は、出来んな。既に二年以上経っている。やる気も何も無いのだろうからな。…では、諸君。また来週に会おう」
539 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2022/02/06(日) 22:52:38.48 ID:ZrQK4pBPO
京都。日本という国におけるかつての首都であり、古風の建物を数多く残した、歴史の積み重なった都市である。この地に、亡国機業の隠れ家があるというのが、楯無らの調査結果だ。

ラウラ「マクギリス、こっちだこっち」

日本の古来からの伝統衣装である、和服に身を包んだラウラが楽しそうにこちらの手を引いてくる。結われた銀髪が美しく煌めく。

マクギリス「そう慌てるな、まだ時間はあるのだからな」

亡国機業の情報の最終確認は一日を掛けて行われる。作戦の実動部隊には、一日の観光の猶予を与えられている。もちろん、表向きは修学旅行の先行調査なので、外部からすれば呑気に観光をしているに過ぎ無いが。

古風の甘味処…木製の家屋の前に、布の敷かれたベンチ。風情を感じさせる店で、一休みする事にした。

ラウラ「うーむ…三色にすべきか、みたらしにすべきか…」

マクギリス「半分ずつにしないか?どちらも食べてみたいしな」

ラウラ「なるほど、解った」

日本には、様々な食の文化がある。興味は尽きない。




540 : ◆3DtvXoE6Vc [saga]:2022/02/06(日) 23:41:59.20 ID:ZrQK4pBPO
ラウラ「美味いな。モッチモチだぞ!」

三色団子を頬張りながら、御満悦の様子。

マクギリス「ふむ。みたらしもなかなかに美味いな。タレで口元が汚れやすいのが難点だが」

ラウラ「正に汚れているぞ、マクギリス…ん」

ラウラの顔が急接近。そのまま、口元に舌が這わされる。

マクギリス「な、なぜ舐める必要があったのか、な?」

ラウラ「クラリッサが言っていた。嫁の口元が食物で汚れた場合、舐めとるのが常識なのだ、と」

マクギリス「それはアニメかマンガだけの常識だと思うが」

流石に恥ずかしい。周りの視線も大分集まってしまっている。

ラウラ「それより。ほら、あーん、だ」

マクギリス「やれやれ…」

差し出された三色団子を口にする。…彼女は受け入れねば満足しない。みたらしよりも、はるかに甘ったるい気がする。気恥ずかしい。
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/08(火) 00:30:08.09 ID:TzTLYeuE0
おつ
542 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/05/07(土) 01:35:58.74 ID:BWmrLPPX0
マクギリス「大分久方ぶりで申し訳ないな…色々なゴタゴタにも片が付き、ようやく精神的余裕が取れて来たのだが…」

「すまないが正直な所、当初の様なモチベーションが無いのだ。マキオンでモチベーションを上げようにも最近はランクマッチ自体が環境的に酷い。ラグを起こすのはやめて欲しいのだがな…」

「一応当初の構想までのアニメ二期最終話分くらいまでで一度区切り、完結として書いたのち、再びモチベーションが上がり次第続編を書くつもりで居る。無論、散発的に別作品を書いたりはするだろうが」

ガエリオ「予定としては明日深夜。書けるだけ書くつもりだ…クオリティに関しては、あまり期待しないで欲しい」

マクギリス「そういえば、新しいメタロボが告知されていたが…キマリスヴィダールでは無かったな。この次、だろうか」

三日月「スパロボ30にもガリガリ、来なかったね。出るとしたら次回かな?」

マクギリス「ソレスタルビーイング…天使と悪魔の共演は持ち越しか。残念だ…フルセイバーがHi-νの様に出る日を待ち望んでいたのだがな」

マクギリス「今更ながらダブルオー系で何か書いてみるのも一興かもしれんな。まあ、まずは完結させてからか。では、また明日会おう」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/07(土) 11:09:33.01 ID:lMLxh8sJO

待ってますね〜
544 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/05/08(日) 03:18:18.53 ID:ub6S0g+20
ラウラ「マクギリス、見てくれ。八ツ橋とか言うのが名物らしいぞ!」

マクギリス「三角の…餅、か?面白い物だな」

「試食してくかい?美味いぜ」

マクギリス「ありがとうございます。では、お言葉に甘えて」

ラウラ「感謝する」

爪楊枝に刺された八ツ橋を口にしては二人して、顔を見合わせた

ラウラ「う、美味い…食感と餡子の甘さのハーモニーが実に良い」

マクギリス「こちらのチョコ入りもなかなかだ。和洋折衷、これほどとはな…」

「ちなみにそいつが生八ツ橋って言われるタイプで、こっちのせんべいみたいなのが焼き八ツ橋って呼ばれてんな。こっちも食ってみな」

マクギリス「お気遣い、感謝します」

ラウラ「ふむ、むぁ…サクサクで、これも美味しいぞ!」

マクギリス「素晴らしいな…生八ツ橋とは風味がまた変わるのが、食べていて飽きん」

「アンタら学生だろ?土産に買ってくなら安くしとくぜ。どうだい」

マクギリス「では、一種類三箱ずつ頂こう」

「太っ腹だなぁアンタ。オーライ、一箱ずつオマケしてやるよ」

ラウラ「い、良いのか?」

「なぁに、可愛い彼女さんにもご好評頂いたしな。宿でゆっくり食べてってくれ」

マクギリス「ありがとうございます」

「ああ、それと…このキーホルダーもオマケだ。持ってきな」

カラフルな丸いマスコットのキーホルダー。中には鈴が仕込まれている様だ。

ラウラ「か、可愛い…」

「この店のオリジナル…って訳でも無いが、まあ看板役だな。また来る時には良い目印になるだろ?」

マクギリス「何から何まで、ありがとうございます」

「気にすんなよ。っと、流石に嵩張るな。宿は何処だ?配送業者に頼んどこうか?」

マクギリス「いえ、そろそろ一度、宿に戻る所かと思いますので」

「そうかい?まっ、また京都に来る機会があったらご贔屓に、ってな」

マクギリス「ええ、必ず」

会計を済ませ、荷物を受け取る。

「そんじゃ、気ぃ付けてなー……あれが、この世界のガンダムの…いや、もう関係ない、かねぇ…」

店主の最後の呟きは、私に届く事は無かった。

545 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/05/08(日) 04:12:10.44 ID:ub6S0g+20
宿に戻った私達を迎えたのは、仲間の裏切りという、最悪の報告だった。

マクギリス「ダリル・ケイシーとフォルテ・サファイアが…」

ラウラ「で。この間抜けが捕虜になった訳か?」

オータム「テメエ、誰がまぬ、ガハァッ!?」

鳩尾に、蹴りが一発。オータムは静かになった。

三日月「ごちゃごちゃうるさいよ」

ガエリオ「容赦が無いな…相変わらず…」

マクギリス「…とりあえず、要約すると。ダリルとフォルテの奇襲を、こちらの女性により救われ命拾い。二人は逃したが、この女を捕えられた訳だ」

「そういう事サ。よろしくねエ?」

マクギリス「とりあえず、一夏から離れて貰えないだろうか。数名の機嫌が悪くなるのでな」

「んもー、仕方ないのサっと」

マクギリス「…それで、貴女は此方側、と考えて良いのかな?第二回モンド・グロッソ優勝者。二代目ブリュンヒルデ、アリーシャ・ジョセフスターフ」

「アーリィ、で良いのヨ。ついでにブリュンヒルデってのはやめて欲しいのサ?まだ、勝った訳じゃあないのサ」

マクギリス「承知した。しかし…今までの水漏れが、よもや代表候補生とはな。アメリカ側の身辺調査が如何に杜撰かが垣間見えるな」

ガエリオ「ダリルの本名はレイン・ミューゼル…敵指揮官、スコール・ミューゼルの親戚だとか」

千冬「フォルテの方は…現状、レイン以外では亡国機業との繋がりは確認出来ん。スパイが固まって動くというのも流石に有り得ん。何故寝返ったかは不明だ」
546 : ◆3DtvXoE6Vc [sage saga]:2022/05/08(日) 04:49:38.55 ID:ub6S0g+20
楯無「ただ、相手の先手はなんとか潰せたのだし、此方も準備は整った。敵側に情報を漏らすスパイがもう居ないのだから…」

マクギリス「今度は此方の手番、という訳だな」

楯無「敵の拠点は二箇所。空港の倉庫の一角と…市内のホテル。まったく、意表を突いたつもりなのか堂々としてくれて…」

ガエリオ「だが、敵も襲撃を予測している筈。どうするつもりだ」

楯無「取り逃す前に叩くしか無いわ。増援を呼ばれても厄介」

マクギリス「同感だ。敵の迎撃態勢が整う前に叩かねばならない」

楯無「二時間後には作戦開始よ。各自、機体の最終チェックは済んでるわね?二方向の同時作戦、なんとしても押し切るのよ」

マクギリス「編成は倉庫に私、一夏、ラウラ、シャルロットに簪。敵指揮官が居る可能性が高いホテル側にはアーリィ、ガエリオ、三日月、セシリア、箒、鈴。楯無と山田先生には後詰めとして不測に備えて後方に控えて貰う」

ガエリオ「敵の編成…予測出来る範囲ではあの赤…フロンタルとか言う男に、サイレント・ゼフィルスにスコール。レインにフォルテか」

セシリア「一機とはいえ、此方に捕らえることが出来たのは大きいですわね」

マクギリス「とはいえ、残りもどれも手練。伏兵の可能性もある。心して掛かって貰いたい」

楯無「では、各員配置に。1830に作戦を開始よ」

「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/09/26(月) 14:27:07.17 ID:IUrgYMrWO
やっとおいついた
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