サトシ「スイレン!少し太ったんじゃないか?」

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33 : ◆Giu6rR0Y.o [sage]:2019/02/02(土) 23:07:40.58 ID:EtN3DNVc0
訂正
連投になったので>>32は無しで
34 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 19:34:22.06 ID:q7A/Gx0q0
マオ「えぇ!?スイレンが妊娠?」

サトシ「そうなんだよー!つーか、スイレンならマオには言ってると思ったんだけど、意外だな」

マオ「聞いてないよ!てゆーか、それ本当なの?サトシの勘違いじゃなくて?」

サトシ「か、勘違いじゃないよ!スイレンに赤ちゃんの予定日聞いたら半年後だって言ってたしさ!」

マオ「半年後……?」

カキ「マオと同じだな!」

サトシ「マオも半年後に赤ちゃん産まれんのか!?じゃあ、俺たちの子と同じ歳だな!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

マオ「う、うん…そうだね」

カキ「なんだサトシー!サトシもパパになるのか?」ガシッ

サトシ「へへへ!まぁな?」

カキ「だったらサトシ!アローラに住め!俺たちの子供と一緒にスクールに通わせようぜ!」

サトシ「あっ!それもいいかもな!……でも…俺、カントーチャンピオンだし…」

サトシ「あー……どうすれば……」

ワイワイ

マオ「……………」

マオ(スイレンとはよく連絡とるけど……妊娠した何て一言も言ってなかったよ……)ウーン

マオ「とりあえずスイレンに聞いてみよ」スッ スッ
35 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 20:09:10.72 ID:q7A/Gx0q0
浜辺

ザザーン

スイレン「……………」

ナギサ「イッブイー!」キャッキャッ

アシレーヌ「シレーヌ!」キャッキャッ

スイレン「……………」

「スイレーン!」

スイレン「!」

リーリエ「ハァハァ……やっぱりスイレンでした!もうアローラに着いていたんですね?」

シロン「コーン!」

スイレン「リーリエ…シロン…」

リーリエ「アローラ!お久しぶりです!スイレン、ナギサ、アシレーヌ」ニコッ

スイレン「うん、アローラ!久しぶり、リーリエ」ニコッ

スイレン「リーリエ…何でこんなとこに…お仕事は?」

リーリエ「はい、論理的結論から言いますと……今からエーテルパラダイスに向かう途中でしたが…スイレンを見かけたので、少し遅れるとビッケさんに伝えておきました!」

スイレン「大丈夫なの?」

リーリエ「はい!私、エーテル財団代表ですから!」エッヘン

シロン「コーン!」

スイレン「さすがリーリエ…」

リーリエ「……それよりスイレンこそ何故浜辺に?」

スイレン「………心が落ち着くから。海を見てると……」

リーリエ「……サトシは一緒ではないんですか?」

スイレン「………………」

リーリエ「……何か……悩み事ですか?」

スイレン「そ、そんなんじゃ…」ビクッ

リーリエ「……ふふっ、隠さなくてもわかります。だって友達ですからね?」スッ

スイレン「……………」

リーリエ「……私で良かったら話してみてくださいスイレン。スイレンの悩みが…何かはわかりません、でも……」

リーリエ「論理的結論から言いますと、きっと女の子同士の方が話しやすいことだってあるんじゃないですか?」

スイレン「………………」

リーリエ「ね?」ニコッ

シロン「コン!」

スイレン「リーリエ……」
36 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 21:01:47.33 ID:q7A/Gx0q0
ザザーン…

リーリエ「えぇ!?サトシが浮気ですか!?」

シロン「コーン!?」

スイレン「り、リーリエ!ちょっと声大きい!」

リーリエ「す、すみません…」

リーリエ「……ですがあのサトシに限ってそんな……スイレンの勘違いかなんかではないんですか?」

スイレン「………………」

スイレン「………私だってわかってる…サトシはそんなことしないって…でも…」

リーリエ「……何か…あったんですか?」

スイレン「……前々からサトシがずっとアセロラとLINEしてることは知ってた…」

リーリエ「……それは…サトシとアセロラがお互いチャンピオン同士だからではないですか?あの二人は…昔から仲がいいですし…」

スイレン「うん、それもわかってる。サトシは別にアセロラとLINEしてることも隠さないし…内容だって私に見せてくれるし…」

リーリエ「で、ではやはりスイレンの勘違いですよ!アセロラにしても…サトシとスイレン、友達の二人が夫婦なんです!」

リーリエ「スイレンからサトシを奪うようなことはしませんよ…」

スイレン「わかってる。わかってるでも……サトシは最近妙に私に優しいし…」

スイレン「サトシもアセロラもそんなことする人じゃない……そんなのはわかってる…でも…」

スイレン「私……不安で…」グスッ

リーリエ「スイレン……」
37 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 21:17:55.06 ID:q7A/Gx0q0
スイレン「本当は私……今回アローラに来るのが怖かったの…」

リーリエ「……怖い…?」

スイレン「………今回のチャンピオン交流会でアセロラに呼ばれたのはサトシだけだった…」

スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をするための口実らしい」

リーリエ「……………」

スイレン「………私、空港でアセロラが向かえに来てくれるって言った時に嘘ついたの」

リーリエ「嘘…ですか?」

スイレン「………うん、トイレに行くって言って…サトシとアセロラ、二人っきりにしたらどんな会話するのかって隠れて見てた」

リーリエ「……………」

スイレン「………二人とも、楽しそうにしてた…」

リーリエ「それは…サトシもアセロラもお互い久しぶりに会ったからですよ。考えすぎですスイレン」

スイレン「それだけじゃない…今だって…やることがあるって嘘ついて…サトシに一人でどっか行ってきていいって…私…」

リーリエ「……それで、サトシは今どこに?」

スイレン「………わかんない…でも…もし、アセロラのとこに行ってたら…私…怖くって…」グスッ

リーリエ「お、落ち着いてくださいスイレン!きっとサトシのことです!カキのところにでも行って、バトルしようぜー!とか言ってますよ!」

スイレン「………私もそう思う…だからマオちゃんにLINEした。サトシはきっとそっちに行くからって」

リーリエ「スイレン…」

スイレン「わかってる。わかってる……でも、私たちはもう、スクールに通ってた頃の…子供の頃とは違う…」

リーリエ「……………」

スイレン「…友達のアセロラを少しでも疑ってる自分が嫌……サトシやアセロラを試した自分が嫌…!」グスグス

スイレン「…サトシのことを…信じられない私が嫌……」グスッ

リーリエ「……………」

シロン「コーン……」
38 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 21:46:16.83 ID:q7A/Gx0q0
リーリエ「スイレンは…サトシのことが大好きなんですね?」クスッ

スイレン「…え?」

リーリエ「だってそうじゃないですか?大好きだからこそ、不安になるんです!心配になるんです!どうでもいい方が相手ならば、好きにしろって気にも止めませんよ」

リーリエ「ふふっ、サトシが羨ましいですね?こんなにスイレンから愛されて」

スイレン「あ、愛!?////」ボフン

リーリエ「! そうやって赤くなるとこ…スイレンは子供の頃から変わっていませんね?」クスッ

スイレン「うぅ…それは…////」

リーリエ「…………確かに私たちは大人になりました…子供から大人になるまでに色々なことを経験して…みんな成長していくんです…」

スイレン「成長…」

リーリエ「………きっとその大人になる過程で、良くも悪くも変わっていく人もいるでしょう…ですが…」

リーリエ「………今のスイレンのように、そこに根付いた芯の部分は変わらないと思います」

スイレン「!」

リーリエ「…私もマオも…カキやマーマネも…アセロラやサトシだって、いくら大人になっても変わらない物はあるハズです」

リーリエ「それに……サトシのことなら、私よりも、ずっと一緒に居るスイレンの方がわかっているんじゃないですか?」

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「ふふっ、すみません。何か説教みたくなってしまいましたね?」

スイレン「うぅん。そんなことない!ありがとう、リーリエ!」

リーリエ「………もし、スイレンが不安なら、一度サトシにたいあたりで思っていること全部をぶちまけてはどうですか?私たちが知っているサトシなら、きっと全部受け止めてくれますよ!」

リーリエ「くよくよ悩んで溜め込んでいるスイレンはスイレンらしくありませんしね?吐き出した方がスッキリします!」

スイレン「私らしくない……か…」

リーリエ「………一人で聞くのが怖いなら、いつでも私やマオを頼ってください!私たちは100%スイレンの味方です!私もマオも、スイレンを泣かすような人は許しません!!」

シロン「コーン!」

スイレン「……うん!」ニコッ

リーリエ「ふふっ、その笑顔…それでこそスイレンです!」ニコッ

スイレン「……よーし、そうと決まったら、早速サトシに話を……」

ピロリロリーン

リーリエ「! スマホが鳴っていますね?」

スイレン「私だ」スッ

スイレン「!」
39 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/03(日) 23:11:26.01 ID:q7A/Gx0q0
リーリエ「サトシからですか?」ヒョコッ

スイレン「うぅん、マオちゃん。サトシ…やっぱりカキのところに行ったんだって!」

リーリエ「ふふっ、やはりそうでしたか」

スイレン「うん…(少しでも疑ったりして、ごめんねサトシ)」ホッ

ピロリロリーン

スイレン「…………ん?」スッ スッ

リーリエ「? どうかしたんですかスイレン?」

スイレン「……ちょっと…困ったことになったかも…」

リーリエ「! サトシが何かやらかしたんですか!?」

シロン「コーン!!」

スイレン「……やらかしたって言うか……サトシ、何か勘違いしてるみたい…」ムゥ

リーリエ「勘違い???」

スイレン「…………サトシ、私が妊娠したと思ってるっぽい…」

リーリエ「に、妊娠ですか!?スイレン……いつの間に………」チラッ

スイレン「……言われてみれば、最近のサトシの行動…思い当たる節が……」ウーン

リーリエ「………確かに言われてみれば、スイレンのお腹がぽっこりと……」

スイレン「……ごめんリーリエ。これ、ただのビール腹…」

リーリエ「………そ、そうですか…何かごめんなさい…」

スイレン「……いや…」ズーン

アシレーヌ「シレーヌ」ポン

リーリエ「で、ですがスイレン!良かったじゃないですか!サトシが最近スイレンに妙に優しかったのは、きっとスイレンが妊娠したと思い、スイレンとお腹の子を気遣っての行動ですよ!」

スイレン「そうかも。サトシ…昔っから思い込んだら突っ走るとこあったから……」

リーリエ「……ですね。まったくサトシは…子供のままなんですから…」ヤレヤレ

スイレン「リーリエ、笑いごとじゃないかも…マオちゃんの話だと…サトシ、すごい浮かれてるみたい。子供がデキたと思って」ハァ

リーリエ「そうですか…ですがスイレン。そう言う割には…」ジーッ

スイレン「?」

リーリエ「なんだか嬉しそうに見えますね?」クスッ

スイレン「!」

スイレン「……うん、そうかもね」ニコッ

シロン「コーン!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「イッブイ♪」


ザザーン……
40 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 00:38:04.82 ID:LRuVYu1o0
アーカラ島

マオ(あー……スイレンが妊娠はやっぱりサトシの勘違いだったかー)スッ スッ

サトシ「先週スイレンと一緒にタマムシデパートのベビー用品コーナーに行ったんだよ!」

カキ「おぉ!俺もよく、マオとデパートのベビー用品コーナーに行くんだ!」

サトシ「なんていうかさー……今まではそんなに気にしたことなかったけど、生まれてくる子供のことを考えたら、いつまで見てても飽きないっていうか…」ヘヘヘ

カキ「その気持ちわかる……!わかるぞサトシー!!」ウンウン

ピカチュウ「ピカァ!」

マオ(………ベビー用品コーナーに半年後の出産……サトシのことだから、スイレンが私のためにやったことを、スイレンが妊娠したと勘違いしたのかな………?)

サトシ「俺……子供が生まれたらさ………?マサラの家を改築しようと思ってるんだよ」

カキ「ほう……家を改築、か…」

サトシ「うん!ママとバリちゃん…俺とスイレン!それにこれから生まれてくる子供でさ!三世帯になるわけだし、そろそろかなって!」

カキ「まぁ、確かに何れはってカンジだしな!」

カキ「そういえばサトシー!生まれてくる子は男の子なのか?女の子なのか?」

サトシ「あっ!そういえば聞いてないや!後でスイレンに聞かなきゃ!」

カキ「たくっ!お前は!ちなみに家は女の子だぞー?」

サトシ「女の子かぁ…カキの娘って苦労しそうだなー」

カキ「どういう意味だ」

ハハハハハ

マオ「……………」

マオ(うわぁ……サトシ、すっかり盛り上がっちゃってニトロチャージだよ……今さらスイレンの妊娠はサトシの勘違いだって言えない雰囲気…)タラッ

マオ(………ま、この件は私のクチからじゃなく、スイレンのクチから直接言うべきだね)ウンウン

サトシ「……子供が生まれたら……また色んな地方を冒険したいな…」

サトシ「チャンピオンになる前まではスイレンと一緒に色んな地方に行ったりしてたけどさ?最近は忙しくて行けなかったから……」

カキ「サトシ…」

サトシ「へへっ…今度はスイレンと生まれてくる子供と……家族で一緒にさ?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「家族……か…」フッ

サトシ「あっ、そうそう!スイレンが言ってたんだけどさ?マオとカキも子供が生まれたら…俺たちの家族と一緒に旅行いかないか?家族ぐるみで!」

カキ「なんだそれ!最高だな!」

カキ「おーい!マオー!」

マオ「? なに?」

カキ「今サトシと子供が産まれたら家族ぐるみで旅行にいこうって話をしてたんだ!」

マオ「え!?」ビクッ

サトシ「マオは行きたいとこある?スイレンはやっぱり…ホウエンかなー?」

マオ「………うーん……旅行かぁ…」

マオ「……ジョウト……いや、シンオウとかカロスも行ってみたいかも!」

ピカチュウ「ピカァ」ニッコリ


ワイワイ
41 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 00:41:07.63 ID:LRuVYu1o0
>>40
訂正
三世帯→二世帯
42 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 20:15:00.09 ID:I7XW3lT50
リーリエ「……………」ジーッ

ゲッコウガ「コウガ…」ジリッ

リーリエ「っ〜〜〜!!このゲッコウガ可愛いです♪」ギュウ

ゲッコウガ「コウガ!!」アセアセ

スイレン「うん!私自慢のゲッコウガ!サトシとカロスに行った時にゲッコウガのたまごを譲ってもらって、育てたの!ケロマツから!」

スイレン「ちなみに女の子!」

リーリエ「たまごからですか?では、このゲッコウガはスイレンの娘みたいなものですね?」

スイレン「うん、そうかも」ニコッ

ゲッコウガ「/////」テレッ

シロン「コーンコーン」クイクイ

スイレン「あっ、シロンが嫉妬してる!」

リーリエ「ふふっ、わかっていますよシロン?シロンは私とって大切な娘……いや、妹……?うーん…何と言えば…」

スイレン「シロンはリーリエにとって大切な家族!」

リーリエ「はい、そうですね!シロンは家族です!」ナデナデ

シロン「コーン!」

「スイレーン!」

スイレン、リーリエ「!」

サトシ「いたいたー!探したよー!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカァ!」タッタッタ

スイレン「サトシ…」
43 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 21:19:24.20 ID:I7XW3lT50
サトシ「! あれ?リーリエ?」

リーリエ「アローラ。お久しぶりですサトシ、ピカチュウ」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「アローラ!久しぶり、リーリエ!シロン!」

サトシ「スイレンの家に行ったら、スイレンがどっか出かけたって言うからさー!心配したよ!リーリエと一緒にいたんだな?」

スイレン「う、うん!心配かけてごめん…」

サトシ「気にすんなって!リーリエと一緒で安心したよ!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「あの…サトシ……」

サトシ「あっ、そうそう!さっきカキのとこ行ってバトルしてきたんだけどさ!」

スイレン「知ってる、マオちゃんから聞いたから」

サトシ「へへっ、それでさー?スイレン!」ニコニコ

スイレン「?」

サトシ「マオとカキにも言ったし……もうリーリエにも言っちゃおうぜ?」

スイレン、リーリエ(まさか……)

サトシ「なぁ、リーリエ!実はさ!」

リーリエ「な、なんですか?サトシ?」

サトシ「へへっ」ポン

スイレン「!」

サトシ「……実は…俺とスイレンに子供ができたんだ」ヘヘヘ

スイレン、リーリエ(やっぱり…)タラッ

サトシ「俺……パパになるんだよ…」ニコニコ

ピカチュウ「ピカー!」パチパチパチ

リーリエ「え、えーと…」

リーリエ(うわぁ…サトシすごい嬉しそうです…とても勘違いだって言えない雰囲気…)タラッ

リーリエ(スイレン…)チラッ

スイレン「………」

サトシ「さっきさ!カキとマオと子供が生まれたらさ旅行にって話を…」

スイレン「サトシ!」

サトシ「ん?なに?」
44 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 21:37:21.45 ID:I7XW3lT50
スイレン「その……その件だけど…」

サトシ「そういえば生まれてくる子って男の子?女の子?」

スイレン「え!?」ビクッ

リーリエ「スイレン!言うなら今しかないです!あのサトシのテンション、早く言わなければ、場合によってはサトシを深く傷つけてしまいますよ!」ヒソヒソ

スイレン「う、うん!」コクリ

スイレン「そのー…妊娠は……」

サトシ「……ま、どっちでもいいけどな」

スイレン「え?」

サトシ「へへへ!男の子でも女の子でもさ?どっちでもいいよ!俺とスイレンの子供なんだ!元気に真っ直ぐ育ってくれれば、それ以上言うことはないよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシ…」ウルッ

リーリエ(うわぁ…最高に言い出しにくい状況ですね…)

シロン「コーン……」

サトシ「へへっ」スリスリ

スイレン「……ちょ!サトシ、何を!!////」

サトシ「なに今さらお腹触ったくらいでテレてんだよスイレーン」ニコニコ

スイレン「で、でも…リーリエの前…/////」カァー

リーリエ「あ、私のことは気にしないでください」ニコッ

サトシ「へへへ……この中に俺たちの子供が……」プニッ

スイレン「ううぅ////」

サトシ「スイレンのお腹プニプニしてんなー」ニコニコ

サトシ「へへへ」プニンプニン

サトシ「………………」プニンプニン

サトシ「……なぁ、スイレン……赤ちゃんいる割にはプニプニしすぎじゃない…?」プニッ

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「あ、当たり前!////」

サトシ「………へ?」

スイレン「だってそのお腹……赤ちゃんじゃなくてビールしか入ってないから!!」

サトシ「………ビール……?」

スイレン「うん、ビール……」コクリ

サトシ「……………」プニップニッ

サトシ「………えぇぇぇぇぇ!!?」
45 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 22:15:54.54 ID:I7XW3lT50
サトシ「び、ビールってあのビール!?」

スイレン「うん…あのビール」コクリ

サトシ「だ、だってスイレン……この間体調悪いって…あれって妊婦さんの症状じゃないの!?」

スイレン「……あの時はちょっと風邪気味で…」

サトシ「……最近お酒やめてたし、スイミングスクールにも行ってたじゃん!あれってお腹の子供のためじゃなかったの!?」

スイレン「……スイミングスクールはその…ダイエットのため////」

スイレン「……サトシにお腹出てきたって言われてショックだったし、いい機会だからお酒もやめようと」

リーリエ「サトシ!女の子に太ったは禁句ですよ!」プンプン

シロン「コーン!」プンプン

サトシ「……一緒にベビー用品見たり、予定日が半年後ってのは……?」

スイレン「……勘違いさせちゃったみたいだけど…それ、マオちゃんのこと」

サトシ「そ、そんな…じゃあ俺が赤ちゃんだと思ってたのはスイレンの贅肉…」

リーリエ「サトシ!!」

サトシ「ご、ごめん…」ビクッ

ピカチュウ「ピカピィ…」

スイレン「その…サトシ、ごめん…勘違いさせるようなことしちゃって…」

サトシ「………いや…」

リーリエ「………えーと、そのー……あまり言いたくはありませんが、夫婦間のデリケートな問題で…その……」

リーリエ「………普通は奥さんが妊娠しているかしていないかくらいは気づきませんかサトシ?」

サトシ「……………」

スイレン「……リーリエ、もういいよ」

リーリエ「で、ですが……」

サトシ「……いや、リーリエの言うとおりだよ」

リーリエ「!」

サトシ「……そうだな、普通に考えればスイレンが妊娠してなかったことくらいわかるよ…それなのに俺、勝手にスイレンを傷つけて…その上、子供がデキたとか一人で舞い上がっちゃって…子供の頃から何も成長してないな…」ハハハ

スイレン「サトシ……」

サトシ「……もしスイレンが本当に赤ちゃん出来てたら、真っ先に俺に報告してくれて、一緒に喜んでくれるハズなのに…」

サトシ「俺、スイレンのことわかってるつもりで、全然わかってなかった…」

サトシ「ごめん!!」ペコッ

ピカチュウ「ピカ」ペコッ

スイレン「……………」
46 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/04(月) 23:19:03.28 ID:I7XW3lT50
スイレン「……マオちゃんからLINEでだいたいの状況は聞いてる…」

サトシ「……え?」

スイレン「サトシ、私に赤ちゃんがデキたと思って一人で舞い上がってたって!」ズイッ

サトシ「うっ…」

スイレン「……生まれてくる子供のことを考えたらベビー用品コーナーはいつまで見てても飽きない、マサラの家を改築する、子供が出来たら家族で色んな地方を旅したい…えーと、それから…」ウーン

サトシ「も、もうやめてくれよ〜!////」カァー

ピカチュウ「ピカピカ」

スイレン「最近サトシ、妙に優しかったのもそのせい?」

サトシ「妙にって……」

スイレン「……勘違いされて勝手に盛り上がられて…すごく恥ずかしかったし困った」

サトシ「……ごめ…」

スイレン「ふふっ」クスッ

サトシ「?」

スイレン「嘘でーす♪」ニコッ

サトシ「……え?」

スイレン「……ちょっと恥ずかしかったし、困ったのは本当!でも…」

スイレン「……赤ちゃんがデキたと思って……すっごく喜んでくれるサトシを見てたら…」

スイレン「嬉しかった!とっても!」ニコッ

サトシ「スイレン……」ウルッ

スイレン「あっ、サトシ!泣いてる!そんなんじゃ立派なパパにはなれないよ?」ジトー

サトシ「な、泣いてないよ!」ゴシゴシ

スイレン「よしよし」ナデナデ

サトシ「こ、子供扱いすんなよー!」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ


マオ「良かったねー…スイレン!」グスグス

カキ「………サトシの後を追ってきたら…何がどうなってるんだ???」

リーリエ「夫婦っていいですねー…」ポー

マオ「リーリエならすぐにイイ人見つかるよ!」

リーリエ「は、はい!私にもいつか、ギャロップに乗った王子様が〜!!」キラキラ

カキ「王子様って……リーリエ、少し自分の歳を……」

マオ「アホ!!」ペチ

カキ「いだっ!」

シロン「ゴン!!」グルル

リーリエ(サトシもカキも完全に尻に敷かれていますね…)
47 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 00:28:12.10 ID:1AGBui440


スイレン「それでねー?サトシが……スイレン、俺…スイレンを……」

リーリエ、マオ「うんうん!!」ワクワク

サトシ「や、やめろよスイレン!」

マオ「ちょっとサトシ!今いいところなんだよ!」

リーリエ「邪魔しないでください!」

サトシ「い、いや…だって…」

カキ「サトシ、ガールズトークに割って入るのは野暮ってもんだぞ?」ポン

サトシ「他人事だと思って…」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイ!」

ワイワイ

サトシ「……つーか、何処行くの?」

スイレン「みんなで博士の家行くって話じゃなかった?」

マオ「いーからいーから!」

カキ「黙ってついてこい」ニッ

サトシ、スイレン「?」

ガヤガヤ

リーリエ「………ふふっ、つきましたよ?」ニコッ

スイレン「! ここって……」

サトシ「ポケモンスクール……」

ピカチュウ「ピカァ!」

アシレーヌ「シレーヌ……」

サトシ「うおー!なつかしー!」キラキラ

スイレン「…マオちゃん、リーリエ…これってどういう…」

「やっときたね!サトシ、スイレン!」

サトシ、スイレン「!」

マーマネ「僕待ちくたびれちゃったよー!!」

トゲデマル「マキュキュ!」

サトシ「マーマネ!?」

スイレン「トゲデマル!?」

ピカチュウ「ピカー!」
48 : ◆Giu6rR0Y.o [sage]:2019/02/05(火) 21:04:40.93 ID:1AGBui440
>>15
訂正
カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタ家で飲み会させてもらってるし」

カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタの家で飲み会させてもらってるし」
49 : ◆Giu6rR0Y.o [sage]:2019/02/05(火) 21:07:29.23 ID:1AGBui440
>>37
訂正
スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をするための口実らしい」

スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をしてもらうための口実らしい」
50 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 21:20:45.70 ID:1AGBui440
サトシ「ははっ!マーマネー!久しぶりだなー!」

スイレン「アローラ!久しぶり、マーマネ!」ニコッ

マーマネ「うん、サトシもスイレンも元気そうで良かったよ!」

サトシ「つーかマーマネ!この間テレビでマーマネ見たよ!今すっげーことしてんだってな!」

マーマネ「ま、まぁね////」テレッ

サトシ「スイレンと二人で話してたんだ!よくわかんないけどマーマネすげーな!って!」

スイレン「そうなの!マーマネ、難しいこと言ってて、何が何だかチンプンカンプンだけどすごいってサトシと話してたの!」

マーマネ「そ、そう…どうも…」アハハ

カキ「あいつら…あれでホメてるつもりか?」ヤレヤレ

マオ「そういうカキはこの間テレビでマーマネが話してたこと理解できたのー?」ジーッ

カキ「……いや、全然…」

マオ「アハハ!実は私も全然だったけどねー?」

マーマネ「聞こえてるよ…」

リーリエ「だ、大丈夫ですよマーマネ!私はちゃんと理解できましたから、落ち込まないでください!」アセアセ

マーマネ「ありがとうリーリエ」ホロリ

トゲデマル「マキュキュ!」スリスリ

ピカチュウ「ピカカ!」スリスリ

マーマネ「あっ、そうそうサトシ!ここでサトシたちを待ってたのは僕だけじゃないんだよ!」

サトシ「え?」

「サトシー!ピカチュウー!」

サトシ「……この声…」
51 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 21:36:19.45 ID:1AGBui440
ロトム図鑑「久しぶりロトー!」ヒュー

サトシ「ロトム!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシー!ボクと離ればなれで寂しかっ……」

サトシ「……会いたかったよ…ロトム…」ギュッ

ロトム「ロロ?」ビビッ

ロトム図鑑「サトシー!少し抱きしめる力が強いロト!」

サトシ「ごめん…もう少しだけ…」ギュゥ

ロトム図鑑「……やれやれ、サトシにはやっぱりボクがついてないとダメみたいロト」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

リーリエ「ふふっ、ロトムに少し嫉妬しちゃいますかスイレン?」

スイレン「そ、そんなことない!」

マオ「大丈夫だよー、リーリエー!スイレンはいっつもサトシにああやって抱きしめられながら、愛の言葉を囁かれてるもんねー?」

リーリエ「おぉ…!スイレン、その話詳しく!」キラキラ

スイレン「い、いつもじゃない!からかわないでマオちゃん!/////」カァー

キャー キャー

カキ、マーマネ「……………」

カキ、マーマネ(何か会話に入っていきにくい雰囲気だな…)

トゲデマル「マキュキュ」コロコロ

「まったくお前らはいくつになっても変わらないな」

サトシ「!」
52 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 21:53:27.00 ID:1AGBui440
ククイ「よぅ!サトシ、スイレン!」

バーネット「アローラ!大きくなったわね!」ニコッ

スイレン「…ククイ博士…!バーネット博士!」

バーネット「ふふっ、スイレン!主婦業はどう…?って、さすがに結婚して2年ならもう馴れたか?」

スイレン「はい、ちょっと大変だけど……やりがいはあります!」

バーネット「…そうね?自分で選んだ大好きな人の為ですもんね?」クスッ

スイレン「ま、まぁ////」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ククイ「サトシー!お前の活躍はテレビでいっつも見てるぞ?立派になって……」

サトシ「ククイ博士……」ウルッ

ククイ「……サトシ…」

ロトム図鑑「サトシー!どうしたロトー?涙なんか流して?どこか痛いロトー?」

サトシ「わかんない…わかんないよ…でも…」グスッ

サトシ「……ククイ博士にホメられたら……涙が…勝手に…」グスグス

ククイ「……サトシ、お前は俺の自慢の息子だ。胸をはれ!そして…」ポン

ククイ「困ったことがあったらいつでもこい!」

サトシ「………うん!」ゴシゴシ

ピカチュウ「ピカピ…」

バーネット「ククイくん……サトシがチャンピオンになってから2年間ずっと…サトシが出てる番組を必ず録画してるのよ?」クスッ

スイレン「ククイ博士、親バカ!」

バーネット「ふふっ、そうね?」

スイレン「……でも…血は争えないと思う…」

バーネット「え?」

スイレン「だってきっと…サトシも親バカになるから!」ニコッ

バーネット「……うん、きっとそうね?」ニコッ
53 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 22:12:53.13 ID:1AGBui440
教室

ワイワイ

サトシ「へへっ!この教室、懐かしいなー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシはよく、居眠りしてた」フフフ

サトシ「……そんな昔のことは忘れたな」

ククイ「サトシー!どうせなら授業もしてくか?」

サトシ「……バトルの授業なら…」ハハハ

バーネット「ふふっ、今日は二人のために特別に教室を貸してもらったけど…ごめんなさい?お酒は無しでいいかしら?」

カキ「大丈夫です!いや…むしろ、マオは妊婦なんで、お酒なんてとんでもない!!」クワッ

スイレン「おぉ、マオちゃん!愛されてる!アツアツ」ニヤニヤ

マオ「……そ、そんなんじゃないって!///」

リーリエ「さっきの仕返しですか?スイレン」クスッ

スイレン「サトシも飲んだら倒れちゃうからいらないよね?お酒」ニコッ

サトシ「スイレンだってダイエットでお酒やめたんだろ?丁度いいじゃん!」

ロトム図鑑「サトシー!スイレン!夫婦喧嘩はイワンコも食わないロトー!」

ピカチュウ「ピカピカ」コクコク

マーマネ「……ねぇ、リーリエ。後で二人で飲まない?僕、いいお店を知って…」ヒソヒソ

リーリエ「すみませんマーマネ。私、明日は早いので」ニコッ

マーマネ「そ、そうなんだ…」ガクッ

トゲデマル「マキュキュ」ポン
54 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 22:29:26.13 ID:1AGBui440
サトシ「おぉー!この料理、すっげーうめー!」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

マオ「マオちゃん特製、サトシとスイレンアローラ大歓迎スペシャル料理だよ!」

カキ「どうだー?サトシー!マオの料理はー?羨ましいだろー?」ニヤニヤ

サトシ「うん、美味いよ!スイレンの料理の次にな!」モグモグ

マオ「……やれやれ、サトシもカキもいつまでたっても子供だね?」ハァ

スイレン「うん、まったくもって同感!」ハァ

リーリエ(と、言うわりには二人とも嬉しそうですね?)モグモグ

サトシ「あっ、そういえばさリーリエ!」

リーリエ「? なんですか?」

サトシ「グラジオってどうしてんの?」

リーリエ「お兄様ですか?」

サトシ「そうそう!この間さー!グラジオにカスミのLINE教えてやったのに、返信こないんだよー!」

マーマネ「え!?グラジオもカスミとLINEしてるの?」

カキ「なんだマーマネ?その言い方だと、お前もカスミとLINEしてるみたいだな?」

マーマネ「え、えーと…実はその……」

スイレン「ちなみにサトシはマーマネとグラジオの他にも後二人教えてる。カスミのLINE」

マーマネ「え!?」

カキ「…マーマネ!ここが男の見せ所だぞ!!好きな子をゲットしたいなら、ライバルを蹴散らしてでも……」

マーマネ「……べ、別にそんなんじゃ……」

マオ「アハハ、だってさー?いいのー?リーリエー?」ニヤニヤ

リーリエ「? 何がですか?」

マオ「ドンマイ、マーマネ」

サトシ「んでさー、リーリエ!グラジオの話なんだけど…」

リーリエ「ああ…!そうでしたね!論理的結論からいいますと、今お兄様は……」

リーリエ「カロス地方にいます」

シロン「コーン!」
55 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/05(火) 23:00:09.67 ID:1AGBui440
サトシ「グラジオがカロスに?」

スイレン「なんで?」

リーリエ「はい、あれは……遡ること半年前のアローラリーグ決勝戦」

サトシ「ああ!あのアセロラとのアローラチャンピオンの座を賭けたバトルな!俺とスイレンもテレビで見てたよ!すっげー燃えたよな!」

カキ「ちなみに俺たちは生で見たぜ!」

マーマネ「リーリエが特別席を用意してくれたんだ!」

サトシ「マジ?いいなー!俺も生で見たかったなー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「……………」

マオ「……スイレン?」

リーリエ「……で、その決勝戦ですが……お兄様はアセロラ相手に惨敗してしまい…」

ロトム図鑑「せっかくサトシが燃える決勝戦だと言っていたのに、惨敗だと言い切ってしまったロト」

リーリエ「……お兄様は…その決勝戦で己の未熟さと世界の広さに気付き、武者修行の旅に出たんです!」

サトシ「武者修行……グラジオ……」

リーリエ「お兄様は言っていましたよ!次こそは必ずアセロラに勝つ……そして……もし、サトシに会ったら伝えておいてくれ」

サトシ「!」

リーリエ「俺は強くなって帰ってくる!サトシ、お前よりもな、と!」ビシッ

シロン「コーン!」

サトシ「へへっ!グラジオ…!」ウズッ

ピカチュウ「ピカァ!」

マオ「てことはリーリエは連絡とってるんだ?」

リーリエ「はい、時々ですが」

カキ「それからグラジオはどうしたんだ?もうカロスに行ってから結構たってるだろ?」

リーリエ「えーと……実はですね…お兄様……あれからカロスチャンピオンに挑み…」

マーマネ「え!?カロスチャンピオンに!?」

スイレン「サトシ、カロスのチャンピオンって…」

サトシ「ああ…」

サトシ「ユリーカか!」ニッ

カキ「カロスチャンピオンに挑んでどうなったんだ!?」ワクワク

リーリエ「……見事ボロ負けしたようです」ハァ

スイレン「踏んだり蹴ったり…」

リーリエ「お兄様は暫くカロスで修行するから帰らないそうです」

マオ「まさかカロスチャンピオンに勝つまで帰ってこないつもりなの!?」

リーリエ「そこまでは…お兄様は昔から勝手な方ですからね?」クスッ

シロン「コーン」
56 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/06(水) 00:57:22.38 ID:86RHLwSP0
カキ「そういえば決勝戦といえばアセロラ!あの強さはヤバかったな!」

サトシ、スイレン「!」

マーマネ「うん、バトルの強さもそうだけど、何と言ってもあの気迫!」

マーマネ「いや……もはやあれは気迫と言うよりも鬼迫と言うべきかな?」フフフ

マオ「なにが鬼迫よ!上手いこと言ったつもりー?女の子になんてこと言うのよマーマネー!」ジトー

マーマネ「いやぁ……ハハハ…僕はそんなつもりじゃ……」

サトシ「ねぇ、アセロラ…そんなにすごかったの?」

マーマネ「すごいなんてもんじゃないよ!あれはバトルの鬼だねー!」

マオ「まだ言う?」ジロッ

マーマネ「ご、ごめん……」

リーリエ「ですが実際、お兄様は完全にアセロラに気圧されていましたからね…」

サトシ「あのグラジオが!?」

カキ「ひょっとしたらアセロラ……今ならサトシよりもバトルが強いかもな?」ニヤニヤ

サトシ「マジ…?」

スイレン「…………」

リーリエ「大丈夫ですよスイレン」ヒソッ

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「私はアセロラと仲良くしているんですが…スイレンが不安に思うようなことをアセロラは絶対にしません。心配しないでください」ニコッ

スイレン「リーリエ…ありがとう」ホッ

マオ(あー……それでスイレンはさっきからアセロラの話題が出ると不安そうな顔してたのかー)

マオ(まったく、私にも相談してくれればいいのに!スイレンったら水臭いんだから!)

マオ「サトシ!何があったかは知らないけどさ、スイレンを不安にさせるようなことしちゃダメだよ!」

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカピィ」
57 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/06(水) 21:26:50.02 ID:t4zxhvVm0
サトシ「…………」

サトシ「あのさ…」

リーリエ「なんですか?」

サトシ「いや…アセロラのことなんだけど…変な噂を聞いたんだ」

リーリエ「変な噂?」

サトシ「うん、なんかテレビに出たがらないとか、人付き合いを嫌がるとか……俺の知ってるアセロラとはちょっと違う印象で…」ハハハ

マーマネ「あー……確かにネットの掲示板でそういう風に書かれてるのは見たことあるかも」

カキ「マーマネはともかく…サトシまでそんな噂信じてるのか?」

サトシ「い、いや!俺は勿論信じてないよ!昨日直接会った時は俺の知ってるアセロラだったし!」

サトシ「……ただ…何でそんな噂が流れてるのかなって…ちょっと心配になって…」

リーリエ「す、スイレン!勿論今のサトシの発言は友達としてってことです!決して他の意味は……」ヒソヒソ

スイレン「うん、わかってる。それに…私も気になる。その噂!」

マオ「んー……まぁ、確かに前みたくしょっちゅう会うってことは無くなったかもねー」

サトシ、スイレン「!」

カキ「アセロラも2年前にいきなりチャンピオンを目指すって言い出してからは、ほとんどポケモンバトル一筋みたいなとこがあったからな」

マオ「もうサトシがビックリーリエになっちゃうくらいだったよー」

スイレン「2年前……」

カキ「でもまぁ…何ヵ月に一回は俺とバトルしにくるぞ」

マオ「そしてバトルが終わったら、私が作ったモーモーミルクを贅沢に使った料理をおいしー!って言いながら食べてくんだよ!」

カキ「だから別に人付き合いが悪いってことはないんじゃないか?」

マオ「そうそう!まぁ…確かにしょっちゅう会う間柄じゃなくなっちゃったけど…アセロラもチャンピオンで忙しいし、それは仕方ないよ!」

サトシ「そ、そっか」ホッ

ピカチュウ「ピカー!」
58 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/06(水) 21:46:59.27 ID:t4zxhvVm0
リーリエ「私……アセロラとは親しくさせて頂いてるんですが…」

サトシ「そうなのかリーリエ!」

リーリエ「はい、2年前にアセロラがチャンピオンを目指すと言い出した時にはゼンリョクでサポートさせて頂きました」

リーリエ「あの時のアセロラには…言葉では言いあらわせられない強い意志を感じたんです!」

スイレン「強い意志……?」

マオ「あー、リーリエよくアセロラとお泊まり会とかやってるもんねー」

サトシ「お泊まり会……そんなに仲いいのかリーリエ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「はい!先程のアセロラがテレビに出たがらないと言うのは本当です!アセロラは……自分がチャンピオンとして特別に持て囃されたり、注目されるのが嫌だったようですので…」

マーマネ「じゃあ、なんでチャンピオンになったのさ」

リーリエ「……メディアの規制は私がアセロラに頼まれてやったことです」

サトシ「マジかよ。アセロラもそうだけど、リーリエもすげーな」

スイレン「リーリエ、まるでアセロラの敏腕マネージャー」

リーリエ「それ程でも////」テレッ

マーマネ「僕はアセロラとは、みんなといる時くらいしか会ってないかな?」

カキ「まぁ…マーマネの場合は仕事が忙しくて、俺らですらほとんど会えないからな」

マオ「結局噂なんて、誰かが面白おかしく尾ひれ背鰭を付けてるもんだよ!蓋をあければこんなもん!」

カキ「だな。他が何を勝手なことを言っているかは知らないが、俺が知っているアセロラは、昔と変わらないアセロラだ」

サトシ「カキ…マオ…」

リーリエ「ですが…論理的結論からいいますと、そのような噂が流れているのは不愉快です!!」

リーリエ「即刻、ネットに規制を……」

スイレン「リーリエ、怖すぎ」

サトシ「……まぁ、でも…安心したよ」ホッ

ピカチュウ「ピカァ!」
59 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/06(水) 22:02:30.31 ID:t4zxhvVm0
ククイ「よう!思い出話はとびはねるくらいはずんでるか?」ガラガラガラ

サトシ「! ククイ博士!バーネット博士!」

スイレン「どこいってたの?てか、それはなに?」

ククイ「ふふふ、聞いておどろけー?これはだな?」

バーネット「スクリーンよ!それと、家から持ってきたククイくん秘蔵の2年前のサトシがカントーチャンピオンになった時のデータ!」

サトシ「いっ!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

バーネット「ククイくんが今ここで上映会するってきかないのよ!」

ククイ「お、おいバーネット!余計なことは言わなくていい!」アセアセ

スイレン「ククイ博士、やっぱり親バカ!」

マオ「へぇー?あの時のかー!」

マーマネ「あの時はみんなでカントーまで応援に行ったよねー!」

リーリエ「はい!あの時の興奮は忘れません!」

サトシ「ハハハ…参ったな…」

カキ「サトシ!せっかくだ!一緒に見ようぜ!」

サトシ「えーと……」

ピカチュウ「ピー」

スイレン「ほらほら、サトシ。座って」ポンポン

サトシ「お、おう……」

ククイ「じゃあロトム!このデータをよろしく頼む!」スッ

ロトム図鑑「お任せロトー!むむむ……?」ビビビ

ロトム図鑑「博士ー!これ、サトシとスイレンの結婚式のデータも入ってるロトー!」

ククイ「お、おい!言うなロトム!せっかくのサプライズだったのに!」

サトシ、スイレン「!?」

スイレン「ちょ…////」

サトシ「お、俺!外の空気吸ってくるー!」ピュー

ピカチュウ「ピカピィ!」タッ

ククイ「お、おい!待てサトシ!ピカチュウ!」

カキ、マオ、リーリエ、マーマネ、バーネット(逃げたなサトシ)
60 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/06(水) 22:15:43.76 ID:t4zxhvVm0


サトシ「たくー!ククイ博士にも困っちゃうよなピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「……なぁピカチュウ……昼間の話じゃないけどさ?もし俺に子供ができたら……」

サトシ「なれるかな?ククイ博士みたいな立派なパパに」

ピカチュウ「ピカピ…」

「サトシ!」

サトシ「!」

スイレン「…もう、いっつもいっつも私を置いて飛だして!」ハァ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「スイレン……」

スイレン「…そんなんじゃ、ククイ博士みたいなパパにはなれない」ジトッ

サトシ「き、聞いてたの?」ハハハ

スイレン「うん、バッチリ」ニコッ
61 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/07(木) 00:17:18.14 ID:9Z6OxuZn0
スイレン「サトシ、色んな意味ですぐに突っ走るのは変わんない。子供の頃から」ジーッ

サトシ「ハハハ…かもな?俺ももう少し大人になんなきゃー…」

スイレン「……だから…私はサトシからは目が離せない。これも……ずっと変わんない」

スイレン「子供の頃から…ずっと!」ニコッ

サトシ「スイレン…」

スイレン「…ねぇ、サトシ…昼間の話…私とサトシに子供がデキたらって」

サトシ「あー…あれは勘違いして悪かっ……」

スイレン「サトシは……何してあげたい?その子に!」

サトシ「……え?」

サトシ「……………うーん…そうだな〜……とりあえずは……」

サトシ「一緒にポケモンバトルしたり、遊んであげたりしてやりたいよ!」

サトシ「最初のポケモンはやっぱりピカチュウがいいかなー?」ナデナデ

ピカチュウ「ピカァ♪」

スイレン「ふふっ、サトシらしい!」ニコッ

サトシ「スイレンは?」

スイレン「うーん…私は……やっぱり釣りかな?それと……一緒に泳いだり…バルーンの練習したり……」

サトシ「ははっ、スイレンらしいよ」

サトシ「だったら……アシマリもゲットしなきゃな?それと、イーブイも!」

スイレン「うん、そうだね!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「ブイッ」
62 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/07(木) 00:31:40.17 ID:9Z6OxuZn0
サトシ「なぁスイレン!もし男の子が生まれたらさ!」

スイレン「!」

サトシ「……ポケモンバトルを教えて……ジムや島巡り!んで、チャンピオンで行く行くはポケモンマスター!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「あっ、でも……女の子だとしても…」

スイレン「女の子だったら断然コンテスト!」ビシッ

サトシ「いっ!?」

スイレン「バルーンやZ技を教えて……ホウエンやシンオウのコンテスト…カロスのポカロンにも出場させたい!」

スイレン「当然、私とサトシは娘の晴れ舞台は皆勤賞!どこのコンテストでも…絶対に見に行くの!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「ああ…それもいいかもな?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

サトシ「まぁ、でも…」

スイレン「……うん、その子が自分で選んだ道が一番!」

サトシ「……子供が生まれたらさ?また色んな地方を旅したいな?」

スイレン「……うん、サトシと私とその子……親子三人で…」

サトシ「……色んな場所で、色んな人やポケモンと出会って……」

スイレン「……三人でバルーンの中に入って、色んな地方の海もお散歩したい!」

スイレン「それで……釣るの!カイオーガ!」

サトシ「へへっ、スイレンは子供の頃からそればっかだな?」

スイレン「サトシだって…」クスッ
63 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/07(木) 00:47:24.35 ID:9Z6OxuZn0
スイレン「……きっとサトシに似たら…バトルバトルーで、一直線な子になっちゃう…いつでも!」

サトシ「……子供と二人で嘘ついて俺をからかうなよー?スイレン」

スイレン「さぁ、それはどうでしょう?」フフフ

サトシ「おい」

スイレン「……でも…きっとサトシに似たら太陽みたいにあたたかい子になる!」ニコッ

サトシ「スイレンに似たら海みたいに澄んだ子になるな…」

スイレン「……私とサトシの子なら…心配ない!どんな子でも!」

サトシ「ああ、俺とスイレンの子なら…絶対に元気で真っ直ぐな子だよ!」

スイレン「……ずっと一緒」ギュッ

サトシ「当然だよ。家族だからな」ニッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「ブイッ♪」
64 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/07(木) 19:05:53.08 ID:9Z6OxuZn0
教室

バーネット「ついこの間まで……」

バーネット「この教室で授業を受けていたあの子たちがあんなに立派になるなんてね?」

ククイ「ああ、子供たちのせいちょうほど嬉しいものはないよ」

バーネット「そして…またあの子たちも親として、子供たちに何か大切なものを伝えていくのね…」

ククイ「時の流れはフシギダネ、ってな」

ロトム図鑑「サトシとスイレンのツーショット保存ロト!」パシャッ

ロトム図鑑「後で二人にみせてやるロト!」

ククイ「スイレンの顔がふんかするからやめてあげなさい」

ロトム図鑑「ロ?」

バーネット「ふふっ」クスッ

カキ「ん?マオ…その袋はなんだ?」

マオ「あー、これ?さっきスイレンからもらったやつだよ!」

マオ「ちょっと早いけど、サトシとスイレンから出産祝いのプレゼントだってさ!」

カキ「な、なに!?なんでそれを早く言わないんだ!」バッ

マオ「こらっ!それをあけるのはスイレンとサトシが来てから!」

カキ「す、すまん…つい…」

マオ「たくっ!」

ヒラッ

マーマネ「ん?」

リーリエ「マオ、スイレンから貰ったお祝いの袋から何か落ちましたよ?」

マオ「え?」ヒョイッ

マオ「これは…」
65 : ◆Giu6rR0Y.o [saga]:2019/02/07(木) 19:18:50.26 ID:9Z6OxuZn0
カキ「ん?なんだその紙?予約券とか書いてあるな?」

マーマネ「"マサラタウンのスイレン様"って書いてあるね?スイレンが何か予約したのかな?」

リーリエ「これは…」

マオ「ふふっ、スイレンったら…こんな大事な物を袋から出し忘れるなんて…やっぱり少し抜けてるとこあるね?」

リーリエ「ですね?」クスッ

マーマネ「女子ばっかりで盛り上がってなんなのー?」

カキ「おいマオ!それって何の予約券なんだ?」

マオ「カキ〜!よくベビー用品コーナーに行くわりには、こんなのも知らないの〜?」ジトー

カキ「え?」

マオ「これは…赤ちゃんのガラガラに好きな絵をプリントして、オリジナルのガラガラを作れる予約券だよ」

マーマネ「オリジナルのガラガラ?」

カキ「な、なに!?そんな素晴らしい物があったなんて!!」

リーリエ「それにしても………やはり、論理的結論からいいますと、あの二人は似た者夫婦ですね?」クスッ

マオ「うん、そうだね…どうやら気が早いのはサトシだけじゃなくて、スイレンもだったみたいだよ」クスッ

マオ「……スイレンが頼んだガラガラのデザイン…」スッ

マオ「"サトシの帽子を被ったピカチュウ"と"前髪がスイレンのイーブイ"か」




おわり
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