【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」

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344 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:09:12.85 ID:+9mh/Azpo
八幡「それなら余裕だろ。海老名さんは布団に寝て」

結衣「ちょ!?ヒッキー姫菜に何する気!?」

八幡「はあ?」

海老名「ここでまさかのフラグ回収が…私だったなんてっ……優しく…してね?」

結衣「〜〜〜〜っ///バカバカバカバカバカ!ヒッキーのばか変態きもい信じらんない!」ポカポカポカポカポカ

八幡「いたいいたいたいたいたいったたたたた!!やめろ!違う!変な想像するな!仮病使うって事だ仮病を!」

海老名「仮病ね?まあ普通はそう思うよね。結衣…いやらしい子」
345 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:09:46.56 ID:+9mh/Azpo
結衣「そんな事ないもん!ヒッキーの言い方が悪いきもい変態!」

八幡「うっさいなぁ何なのこの子は…。とにかく今日は寝込んで仮病使っとけよ。それで回避だろ」

結衣「あそっかなるほどね!」

八幡「はぁー…」

結衣「……?」

海老名「ちょっと心苦しいけど…そうしようかな」

結衣「そうする姫菜?」
346 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:10:14.46 ID:+9mh/Azpo
八幡「解決だな。じゃ俺は部屋戻るわ…ほんと歩き疲れてねむ」

結衣「あ、ヒッキーちょっと待って」

八幡「なんだ?」

結衣「うーん…」

八幡「んだよ」

結衣「なんか元気なくない?」

八幡「………」

結衣「なんかあったの?」

八幡「…なんもねえよ。疲れてるだけだ。海老名さんの心配してろよ。じゃあな」

結衣「もう!ヒッキー!?」
347 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:11:07.39 ID:+9mh/Azpo
ー同時刻 ホテル 大浴場ー

戸塚「蓮はいつまで入ってるの?ボクのぼせちゃいそうだからそろそろ上がるね」

蓮「まだ入ってるよ」

戸塚「そっか。じゃあ後でね」

蓮「ああ」

葉山「お、戸塚くん上がり?」

戸塚「うん。ごゆっくり〜」

戸部「うぃーっす」
348 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:11:42.81 ID:+9mh/Azpo
蓮「ん?葉山に戸部くんか。よく来た」

葉山「何だか君は風呂場の管理人か何かのようだね」

戸部「つか雨宮くんすっげー体!めっちゃ鍛えてるっしょ!?」

蓮「まあな」

葉山「確かに筋肉質だな。スポーツやってたりしたのか?」

蓮「いや。時間があればほぼ毎日ジムに行ってたぐらい」

戸部「ジム!?すっげーそういうとこ行くとか男子力高いわぁー!」

蓮「まあな」

葉山「はははっ。何だよ男子力って」
349 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:12:18.12 ID:+9mh/Azpo
葉山「はぁー…でかい風呂はいいよなぁ。で、集団行動無視してどこ行ってたんだ?」

蓮「ヨシツネの墓碑を掃除したりしてた」

葉山「え?あのままずっとあそこにいたってことか?」

蓮「そうだ。気がついたら誰もいなくなってて八幡と2人ぼっちだった」

戸部「パネェわーぁ雨宮くんマジパネェわー」
350 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:13:09.92 ID:+9mh/Azpo
葉山「ああいうとこって興味ある人間にとっては何時間でもいられる場所なんだろうな」

蓮「ヨシツネはかっこよくて強いからな。興味持つのは当たり前だ」

戸部「雨宮くんって武将とか好きなん?」

蓮「武将だけじゃなくて色んなやつが好きだ。お世話になってるし」

葉山「お世話?八百万の神がどうとかって事か?生きてる間は超自然的なものに守られ導かれる加護とかそういう?」

蓮「まあそうだな。力をくれる存在だからな。尊敬も敬愛も恐れもしてるよ」
351 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:13:51.09 ID:+9mh/Azpo
戸部「ほあ〜何かわかんねーけどすっげーなぁ雨宮くんわぁ!他にどんなんが好きなん?やっぱ神?」

蓮「そうだな…個人的にはアリスが大好きだ」

葉山「アリス?そんな神いたっけ?」

戸部「さぁ?」

蓮「アリス以外は正直言って上位であればあるほど使えない。デザインはかっこいいと思うけどな。ルシファーなんかどこで使えっていうんだって思うレベルだった」

葉山「ルシファーって偉い悪魔とかじゃなかったか?」

戸部「使えねーの?」
352 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:14:58.56 ID:+9mh/Azpo
蓮「あとそうだな、ついムラムラくるのはスカアハとキュベレだな」

戸部「何それ?エロいん?エロいん?」

葉山「知らないなぁ」

蓮「でもな、スカアハに至っては活躍させようとすると後ろ姿ばかりで見ててつまらないんだ。けどキュベレの場合は後ろ姿もエロい。カメラの視点が途中で止まりさえしなければ舐め回すように見たかった…」
353 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:15:36.76 ID:+9mh/Azpo
戸部「後ろ姿エロいっていいよな!後ろ姿美人っているっしょ!」

葉山「確かにそうだな。雨宮は美人タイプが好みなのか?」

蓮「どうだろう…正直アリスが一番好きだな。でも見た目ならアメノウズメも捨てがたい。あれは絶対に美人だ。あと腰回りがエロい」

葉山「アメノウズメは聞いた事ある気がするな」

戸部「どこにうずめるん?何をうずめるん?」
354 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:16:15.85 ID:+9mh/Azpo
蓮「あとデザイン的にマーラ様には畏怖を示す」

戸部「なんかごっつそうな響きっしょぉ」

葉山「そうだね。名前だけでもこう、何か攻める感じがある気がするな」

蓮「マーラ様は特に車輪がいい。車輪から頭へのあのなだらかな曲線…と思いきや禍々しくも気高いフォルムに男は憧れるもんだ」

戸部「よくわかんねぇけどすごそうっしょ」

葉山「そうだなすごそうだな」

戸部「他には?」
355 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:16:58.55 ID:+9mh/Azpo
蓮「あとは…個人的にだがアラハバキはムカつく」

葉山「アラハバキも聞いた事ある気がするな」

戸部「どんな感じなん?」

蓮「とにかくムカつくんだあの土偶野郎。せっかく育てた射撃アルセーヌが…。あいつは大嫌いだ使おうとも思わないな。いくら便利でも」

葉山「よっぽど嫌いなんだな」

戸部「つか神とかを便利って言っちゃうとか雨宮くんやっぱパネェっしょお!」
356 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:17:38.75 ID:+9mh/Azpo
葉山「にしても本当に良い体してるよな雨宮は」

戸部「確かに確かに。ジムで何して鍛えてるん?」

蓮「彩加に聞いてくれ」

葉山「戸塚くんにか?一緒に鍛えてるのか?」

蓮「いや。ついさっき全く同じ話を彩加にしたからな」

葉山「ははっ。そういう事か」

戸部「つか雨宮くんってどうなん?彼女とかぁそんなんどうなん?」

葉山「そうだな。モテそうだよな雨宮は」
357 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:18:44.76 ID:+9mh/Azpo
蓮「どうだろう?モテないな」

戸部「いや〜モテるやつのオーラ出てるっしょ〜お?」

葉山「俺もそう思うな。雨宮くんの周りはどんな女の子がいるんだ?」

蓮「どんな…?そうだな…同級生に先輩後輩あとまあお姉さん達がちらほら。葉山こそモテるだろ?」

戸部「そりゃそうっしょ葉山くんマジエースだから!」

葉山「うーん…どうかな」
358 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:19:20.91 ID:+9mh/Azpo
蓮「葉山は最高で何股した事あるんだ?」

葉山「えっ」

戸部「えっ」

蓮「えっ」

葉山「そもそも股掛け自体したことないんだが…」

蓮「ないのか?」

葉山「ああ。誰でもそうそうないと思うぞ…?というか雨宮、もしかして…君にとってそれが普通なのか?」

戸部「雨宮くんって…そうなん?実はそうなん!?」
359 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:19:52.42 ID:+9mh/Azpo
蓮「俺たち青春だよな」

葉山「いやそんな一言じゃ逃げ切れてないぞ。それで最高何股して女の子泣かせたんだ?」

戸部「どうなんどうなん!?そのへんどうなん!?」

蓮「泣かせた数なら葉山の圧倒的勝利じゃないか?」

葉山「そんな数で競いたくないし勝てた所で微妙だぞ…」
360 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:20:26.74 ID:+9mh/Azpo
戸部「どうなんどうなん!?雨宮くんの話聞きてーわぁ!んでんで!?最高で何股なんよぉ!?」

蓮「9股だけど」

葉山「えっ」

戸部「えっ」

蓮「えっ」
361 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:21:09.00 ID:+9mh/Azpo
戸部「きききききききゅきゅききゅ9股ぁーーー!?」

葉山「マジなのか!?雨宮くん君はマジなのか!?」

蓮「うんまあ。1周目じゃ無理だったけど2周目やってみたら9股出来ちゃった」

戸部「何を1、2周やったん!?つか何したらそこらで9人も落とせるんスか!?マジっすか雨宮さん!?」

葉山「マジなのか雨宮さん!?ガチなのか雨宮さん!?」

蓮「うんまあ。要領を掴んでからは意外と簡単だった。スケジュール管理と金策が面倒だったけど」
362 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:21:56.09 ID:+9mh/Azpo
戸部「マジっすか!?マジっすか!?雨宮さんマジっすか!?」

葉山「すげえよ雨宮さん!どうやったらそんなにホイホイ落とせるんだ雨宮さん!?」

蓮「別に落としたくてそうしてるわけじゃないんだけど…」

戸部「てことはあっちが勝手に惚れてるって事ッスか!?マジすか雨宮さん!?」
363 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:22:31.37 ID:+9mh/Azpo
葉山「どうやるんだ!?何をしたら本命を落とせるんだ!?教えてくれ雨宮さんお願いだお願いします!」

蓮「まず選択肢を間違えない事だ。あと毎日占いを使って、チャットはなるべく中を見ない。今日この子と会うと決めていたなら尚更見ちゃダメだ。色んな相手から送られて来るけど、その中の文を見ると心がチクリと痛んでつい会いに行ってしまったりするからオススメしない」

戸部「占いチャット!?占いチャットがモテモテのコツっすか!?」

葉山「チャット出来ない相手が本命って場合はどうしたらいいんだ!?雨宮さん教えてくれ!」
364 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:23:01.23 ID:+9mh/Azpo
蓮「チャットが出来ない相手か。そういう相手の場合は直接面と向かって話すしかない。密室でデスクを挟んでしっかり座って小一時間で勝負を決めるんだ」

戸部「小一時間!?雨宮さんにかかれば小一時間で完了なんすか!?」

葉山「小一時間だと!?相手が小一時間も面と向かってくれないかもしれない!そういう場合はどうしたらいいんだ雨宮さん!?」

蓮「ちょっと自分の弱みを見せるといい。あ、具合悪い死にそう…でも今はあなたとしっかり話さないと…。みたいな演出をちょいちょい使うんだ。途中で相手が激昂してきても冷静に対処しろ。俺は退かないがお前はあきらめるのか?という意思と強気の態度。そして絶対に大事な仲間を守るんだというような決意を持って語り合うべきだ」
365 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:23:34.99 ID:+9mh/Azpo
戸部「トーク!?トークっすか!?弱みのトークって何すかそれ!?もう意味わかんねぇよこれが雨宮さんかぁ!!」

葉山「弱みか!弱みだな!?相手の弱みにつけこむ感じだっけ!?違うか!?俺の弱みか!?それとも!?え!?どうしたらいいんだ雨宮さん!?」

蓮「のぼせそうだからそろそろ上がるよ。じゃあまた」

大浴場の男子生徒全員「雨宮さん待ってくれえぇえーーーーーーーーー!!!!!!!!」
366 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:24:16.98 ID:+9mh/Azpo
ーホテル ロビーー

雪乃「………」ソワソワ

蓮「宮城限定、牛タンパンさん」

雪乃「ひゃっ?!」ビクッ

蓮「買うのか?」

雪乃「びっくりした…いきなり話しかけないでちょうだい。全く不審者はこれだから」

蓮「買わないならどいてくれるか?」

雪乃「え?あなた…買う気なの?」

蓮「もちろん。ちょっとどいてくれ」
367 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:24:46.40 ID:+9mh/Azpo
雪乃「ダメよ。あなたみたいなぼんやりした男に買われるんじゃパンさんが泣いてしまうわ」

蓮「お土産だから」

雪乃「あらそうお土産なのね。なら仕方ないわね。誰もが皆パンさんを欲しがるのは当然の事だものね」

蓮「そうなんだ。だからちょっとどいてくれるか?」

雪乃「どのパンさんを買う気なのかしら?別に興味はないのだけれど。あなたのチョイスに興味あるわけではないのだけれど。何を買う気なのかがちょっとだけ知りたいだけなのだけれど」

蓮「そうだな…すいません店員さん。パンさん全種類10個ずつください。いえ、持って帰りません配達でお願いします」
368 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:25:26.13 ID:+9mh/Azpo
雪乃「ちょっとあなた!何やってるの何やってるの!?何やってるの!?」

蓮「え?お土産買っただけだけど」

雪乃「そうじゃなくって何でそんな買い方するの!?何やってるの!?何やってるの!?」

蓮「えっと10人にそれぞれの種類をあげたいなと」

雪乃「何よそれ羨ましいわ!ほんと羨ましいわバカなの!?あなたバカなの!?あなたちょっと………バカなの!?」

蓮「ひどいなぁ。じゃあ送り先はこれでお願いします。はい10万円」
369 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:26:03.64 ID:+9mh/Azpo
雪乃「ちょちょちょちょちょっと!ちょっとねぇちょっとちょっと待ってって!!ちょっと聞いてって!!」

蓮「なに?」

雪乃「いい?パンさんというのは誰もが欲しがる愛おしいキャラクターよ。でもね、それをこの場で独占して良いものではないの!それもわからないの!?」

蓮「雪ノ下さんは買う気なかったみたいだから。それともパンさんファン?」

雪乃「そ………ちが………いや………そうよ!だったら何!?好きなのだけれど!?好きなのだけれど!?パンさんすごい好きなのだけれど!?」
370 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:26:42.63 ID:+9mh/Azpo
蓮「じゃあ…はいこれ」

雪乃「えっ」

蓮「あげるよ。牛タンパンさん」

雪乃「ありがとう」ホクホク

蓮「どういたしまして」ニコッ

雪乃「雨宮くんいい人ね」
371 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:27:24.97 ID:+9mh/Azpo
蓮「何かジュース飲む?おごるよ」

雪乃「ええ、では宮城限定パンさんセクシーソーダを」




戸部「………雨宮さんパネェっすわ……」

葉山「やばいやばいやばいやばい股に入れられてしまう彼女が股に入れられてしまうやばいやばい」
372 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:28:45.23 ID:+9mh/Azpo
蓮「雪ノ下さんとこうした時間を過ごすのは初めてだな」

雪乃「ええそうね。クラスも違うのだから仕方ない事だわ」

蓮「ところでどうして奉仕部に?」

雪乃「それはまあ…流れ、かしらね」

蓮「流れね。じゃあ奉仕部にパンさんがないのはどうして?」

雪乃「それは平塚先生に取り上げられてしまったからよ…」




戸部「奉仕部ぱねぇ」

葉山「置いてたのか」
373 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:29:31.79 ID:+9mh/Azpo
蓮「そっか。じゃあこの牛たんパンさんが来たから寂しくないね?」

雪乃「えぇ…ほんとに///」ウットリ

蓮「喜んでもらえて嬉しいよ」ニコッ

雪乃「ありがとう///」ニコッ





戸部「雪の女王がはにかんだ!」

葉山「俺は今、奇跡を目撃している」

相模「葉山くぅ〜ん!!」
374 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:30:09.89 ID:+9mh/Azpo
戸部「うぉあ!?びっくりしたぁ!?」ビクッ

葉山「チッ……やぁ相模さん。どうしたのかな?」

相模「あのねジュース買いにきたら2人して角で何かこそこそしてるから何かなって思ってぇ」

葉山「そうなんだ?じゃ俺たちはこれで」スタタタ

戸部「ちょ隼人くーん置いてかないで欲しいっしょーお!」タタッ
375 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:30:40.31 ID:+9mh/Azpo
相模「あっ待って葉山く………………チッ。……あれ?雪ノ下さん」

雪乃「チッ。何かしら?」

相模「舌打ちした?今」

蓮「知り合い?」

相模「…あんた転校生の…」

蓮「雨宮です」

相模「…あっそ。それじゃ」タタタッ
376 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:31:10.50 ID:+9mh/Azpo
雪乃「………」

蓮「誰?仲悪いのか?」

雪乃「そのうちわかるわ…嫌という程にね。そろそろ部屋に戻るわ。今日はどうもありがとう、雨宮くん」

蓮「ああ。おやすみ」

雪乃「おやすみなさい」

蓮「………」
377 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:31:41.48 ID:+9mh/Azpo
雪乃「……こほん…」

蓮「……?」

雪乃「お〜や〜す〜み〜ぃ…」フリフリ

蓮「腹話術?上手だね。パンさんの声可愛いよ」

雪乃「……パンさんありがとう…じゃあまた///」タタタッ


蓮「コーヒーぬるくなってる」
378 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:32:15.38 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 大浴場ー

八幡「はぁー………やっぱでかい風呂っていいよなぁ…」

八幡(こんな広い風呂なのにぼっちとか。ほんと俺ってぼっち属性)

八幡(あのまま戻っても寝れる気がしなかったしな…つか疲れ取るにはやっぱ風呂だし)

八幡(…はぁ)

八幡「取引、不成立ぅ〜商談決裂〜ぅ」

八幡(あーあ)
379 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:32:47.21 ID:+9mh/Azpo
八幡(あれで良かったんだよな)

八幡(それにしてもぼっちってやっぱ大変だよな。良くやったよ俺)

八幡(今日は自分を褒めてやりたい。小町にも褒めてもらいたい。戸塚にも…)

八幡(戸塚か。ちょっと悪い事したな。何で彩加って呼んでくれなくなったの?)

八幡(そう言われたらどうしよう…何て答えよう…)

八幡(やっぱり人に近づくのが怖いからだ)

八幡「なんて言えねぇな…」
380 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:33:21.51 ID:+9mh/Azpo
八幡(蓮の…雨宮の噂の消滅はほぼ決まりのようなものだし)

八幡(残すは海老名さんの件か。それが終わったら…もうしばらく奉仕部離れようかな…)

八幡(でもなぁ…することないしな…)

八幡(かといってあの部室ですることあるかっつーと何もねぇよな)

八幡(どうして俺はあそこに行くんだろうか?いつもいつも)




蓮『八幡、お前は1人じゃない。周りを良く見てみろ。お前を受け入れてる場所がある。それは1人じゃない事の証明なんだ』
381 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:33:56.75 ID:+9mh/Azpo
八幡(証明、ねぇ…)

八幡(受け入れてる場所…どこそこ?あ、家か。家だな)




蓮『孤独を装うな。八幡にとっての”1人でいる事”は選択肢の一つじゃない、ただの消去法で残ったものだろ?何を選ぶか悩むほどの選択肢があるのにどうしてそれを取るんだ?』
382 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:34:32.76 ID:+9mh/Azpo
八幡(うっせーな。俺はお前と違って器用じゃねんだよ)

八幡(誰もが皆…お前みたいに自分に正直で青春に素直なわけじゃない)




蓮『このまま振り返らずにホテルに戻るなら、お前は後悔する。自分から俺に歩み寄った事を。でもそれはしていい後悔だ。俺はその先で待ってる。それが青春ってやつだと思うから』
383 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:35:14.05 ID:+9mh/Azpo
八幡(待つ……何をだよ)

八幡(雨宮の周りにちらつく闇…。陽乃さんに借り作っちまったし、今さら投げ出せない)

八幡(その件だけは取引が破談になったとはいえ、一度決めた事だ。最後までやってやろう)

八幡「はあ……このお湯全部飲んだら死ねるかな…?野郎が入った湯なんかで死にたくはねえなぁ…」
384 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:35:58.48 ID:+9mh/Azpo
ーホテル外のコンビニー

優美子「あ」

蓮「あ」

優美子「何してんのあんた」

蓮「ホテルの売店が閉まってたからここまで買い出し」

優美子「あっそ。ごくろーさん」

蓮「優美子は?」

優美子「時間つぶし」
385 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:36:36.54 ID:+9mh/Azpo
蓮「なんでそんな事してるんだ?」

優美子「うっさいな。女子には色々あんのよ」

蓮「そうか。じゃあな」

優美子「ちょいまち」

蓮「またない」

優美子「待てっつってんでしょ!あんた自分に正直すぎない!?」

蓮「それが青春だ」キリッ

優美子「それ何かの決めゼリフ?つまんないんだけど」
386 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:37:06.52 ID:+9mh/Azpo
優美子「つか面白い話しろし」

蓮「わかった」

優美子「素直じゃん。はよしろし」

蓮「優美子のすっぴんって面しr」

優美子「ぶっ殺されたいの!?」

蓮「とっておきの思いつきだったんだが」

優美子「とっておきなのに思いつきってどういう事?つかあーしイジんなし」
387 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:37:34.94 ID:+9mh/Azpo
蓮「イジられたいくせに」

優美子「ねーから」

蓮「ほんとはちょっとあるだろ?」

優美子「ねーから!」

蓮「じゃ葉山が優美子をイジりたいって言ったら?」

優美子「………///」

蓮「うーわきもちわるい顔」
388 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:38:02.18 ID:+9mh/Azpo
優美子「は!?は!?女子に向かってキモいとかありえねーし!」

蓮「ありえるんだこれが」

優美子「ありえねーし!」

蓮「はははっ」

優美子「笑いごっちゃねーし!」

蓮「優美子の話はほんと面白いな」

優美子「んなもんしてねーし!」

店員「あのーお客さん。静かにしてもらえます?」
389 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:38:49.35 ID:+9mh/Azpo
蓮「すいません。ちゃんと言っておきますから」

優美子「は!?は!?ちょ!?はあ!?」

蓮「はいはいどうどう」

優美子「なだめんなし!」

店員「あの、もう帰ってもらえますか?」

蓮「すいません今すぐ帰します。じゃ俺は買い物あるからまた」

優美子「はあ!?ちょっふざけんなし!なんであーしが悪い感じになってんのよ!?」

店員「どっちも帰れや」
390 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:39:29.00 ID:+9mh/Azpo
ーホテル近く コンビニの外ー

蓮「追い出されてしまった」

優美子「マッジありえねーーーーーし!!!!」

蓮「そうやってぎゃいぎゃい言うから」

優美子「ふざけんなし!なんであーしのせいになってんの!?」

蓮「はははは」

優美子「笑えねーし!」
391 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:40:07.97 ID:+9mh/Azpo
蓮「コンビニ他にないかな?」

優美子「ねーし。この辺ちょっと見てみたけどここしかないし。あきらめな」

蓮「しょうがない」スッ

優美子「………」

蓮「………」

優美子「手あげて何してんの?」

蓮「タクシー停めようかと」
392 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:41:06.81 ID:+9mh/Azpo
優美子「あんたほんと変なやつ」

蓮「よく言われる」

優美子「褒め言葉じゃねーし」

蓮「それもよく言われる」

優美子「ぐぬぬ」

蓮「その反応もよく見る」

優美子「ぬああああっぁっぁあぬぁぁぁあーーー!!」イライラジタバタイライラジタバタ

蓮「あっ」

優美子「何よ!?」

蓮「せっかくタクシー止まりかけたのに…優美子の奇行を見て通り過ぎてった」

優美子「ふぅーーーーーっざけんなし!!!」
393 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:41:49.66 ID:+9mh/Azpo
蓮「しょうがない諦めるか…」

優美子「ったく!何なん!?あんた何なん!?」

蓮「ホテル戻って出前取ろう」

優美子「はあ?あんた飯食ってないの?」

蓮「ホテルでは食べられなかったから」

優美子「はあ…ちょっと待ってろし」

蓮「??」
394 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:42:26.81 ID:+9mh/Azpo
優美子「ほら」

蓮「くれるのか?」

優美子「うん」

蓮「ありがとう」ニコッ

優美子「う、うん………なんだ、笑った顔いい感じじゃん…」

蓮「もぐもぐ……このカレーまん微妙だな…もぐ」

優美子「…文句あんなら返せーーーーーー!!!!!!」
395 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:42:57.93 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 部屋ー

戸塚「すう……すう……」

八幡(戸塚はすでにおやすみタイムか。つか寝るのはえぇな)

八幡「さて、俺ももう寝るか…疲れたしな…」

ガチャッ

戸部「いやーまーじすごかったなぁ雨宮さんは!」

葉山「そうだな。最初は一瞬疑ったが嘘って様子を微塵も感じられない余裕のオーラだったしな。あれは間違いない本物だろう」
396 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:43:35.01 ID:+9mh/Azpo
戸部「あんれ?ヒキタニくんじゃね?どこ行ってたん?」

葉山「そういえば雨宮さんと一緒じゃないなんて珍しいよな。どうしたんだ?」

八幡「…今日は色々起こりすぎてな。さすがに疲れてこれから寝るとこだ。っつーか何?雨宮さんて…」

戸部「いんやーまじパネェから雨宮さんは!ヒキタニくんもレクチャー受けてみた方がいんじゃね!?」

葉山「そうだな。雨宮さんのススメは確かだと思うな」

八幡「ああそうかよ。じゃ俺もう寝るから」

戸部「うぉっすヒキタニくんお疲れ〜!」

葉山「お疲れ比企谷」
397 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:44:15.95 ID:+9mh/Azpo
戸部「いやーしっかしどうすっべかなぁ…さすがに緊張してきたぁ」

葉山「そろそろ時間か。なあ、一度改めるのもいいんじゃないか?」

戸部「え?改めるって?」

葉山「だから…その…。ほら、雨宮さんにレクチャー受けてから実行する…とかさ」

戸部「あぁーなるほどぉ!さっすが隼人くーん!」

葉山「そうだろ?じゃあ延期でいいんじゃないか?」

戸部「せっかくのアドバイスだけど隼人くん。それねぇから」

葉山「えっ?」
398 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:44:51.83 ID:+9mh/Azpo
戸部「俺、もう決めてっから。覚悟も何もかも。だから俺、もう行くよ」

葉山「お前…なんかキャラが」

戸部「俺こんなチャラい感じだけどさ。海老名さんにはガチなんだわ。それに雨宮さんの…何?姿勢っつの?生きる姿勢?自分に正直な感じ?ああいうの見て、俺だって!って思ったんだよ」

葉山「…あれは彼だから出来る事であって…」

戸部「んな事わかってんよ。でもよ、俺もう引き下がるつもりねえから。例え約束の場所に来てくれなくてもいい。待ち続けっから」
399 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:45:28.48 ID:+9mh/Azpo
葉山「戸部………だが…」

戸部「んじゃ、行ってくるわ!」

ガチャッ…バタン




葉山「…比企谷…起きてるよな?」

八幡「………あぁーもう…」
400 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:47:58.96 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー


戸部「………」




葉山「そっか仮病か…だったら何でそれ先に戸部に言わなかったんだよ?」ヒソヒソ

八幡「言うタイミングじゃなかっただろ…」ヒソヒソ

葉山「詰めが甘いなんて比企谷らしくないじゃないか」ヒソヒソ

八幡「うるせーなぁ」ヒソヒソ
401 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:48:50.53 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

葉山「どうする気だ?」ヒソヒソ

八幡「どうもこうも…つか何であいつ某大佐みたいに風に吹かれて街を見下ろしてんの?人がゴミのようだとか言うと目がやられるんじゃないの?」ヒソヒソ

葉山「そういうのいいんだよ。どうするんだ?」ヒソヒソ

八幡「…しゃーない。海老名さんが体調悪いらしいって聞いたって事にしようぜ。それしかねえだろ」ヒソヒソ

葉山「それもそうか」ヒソヒソ

雪乃「あなたたち何してるの?」

八幡「えっ!?」

葉山「うぉ!?」
402 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:49:29.79 ID:+9mh/Azpo
ーホテル外 コンビニ前ーー


蓮「わかったか?それほどカレーは奥が深いもので」

優美子「わかったから…もうわかったから…あーしが悪かったから…」

蓮「いや優美子は悪くないよ。それでカレーっていうのは」

優美子「こいつにとってカレーって地雷なの…?そんなんわかりっこねーし…………ん?」
403 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:50:19.17 ID:+9mh/Azpo
蓮「で、たまにこう相手のためを思ってやるとなぜか激辛になってしまうほど難しいもので」

優美子「………と、戸部!?」

蓮「だから寝かせればいいってものじゃ……とべ?」

優美子「あれ!戸部じゃない!?」

蓮「とべカレー?聞いた事ないな…興味深い」

優美子「バカ!上!上!!ホテルの上にいるの戸部じゃね!?」

蓮「ん?上…?」
404 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:50:57.48 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 由比ヶ浜たちの部屋ー

海老名「………」

結衣「どしたの?姫菜」

海老名「うん…何か悪いなぁって」

結衣「でも…これしかないんでしょ?」

海老名「そう、なんだけど…でも…」

ベエェェェェェ!!!!

結衣「??優美子の声っぽくない?」

海老名「そうだね。戻ってきたのかな?開けてあげよ」
405 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:51:40.68 ID:+9mh/Azpo
ガチャッ……ドカッ!!

優美子「ぷるぁ!?」ドタン

結衣「ひゃっ!?…優美子!?どうしたの!?何があったの!?」

海老名「うーん。結衣が開けたドアに正面衝突したんじゃないかなーって」

蓮「大変だ」

結衣「え?れんれん?どしたの慌てて」

蓮「戸部が飛ぶ」
406 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:52:33.98 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

八幡「え…何でここに?」

雪乃「まだ寝れそうにないからちょっと風に当たりに来たのだけれど。あなた達は何してるの?」

葉山「それは…」チラッ

雪乃「あれは…戸部くん?…ということは」

八幡「察したか。さすが雪ノ下」
407 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:53:05.01 ID:+9mh/Azpo
雪乃「避けられなかったという事なのね?」

葉山「微妙に違う」

八幡「そうだな微妙に違う」

雪乃「ならどういう事情なのか教えてもらわないとわからないのだけれど?」

八幡「えっとだな…」
408 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:53:37.49 ID:+9mh/Azpo
ーはちまん説明中ー

雪乃「なるほど。戸部くんはその仮病の知らせを知らないままあそこにいるというわけなのね」

葉山「ああ」

八幡「困った事に本人は告白する気満々だ」

雪乃「そう…なら今すぐ伝えてしまいましょう。海老名さんの体調がと言えば……あら?下から誰か来るわね」

八幡「由比ヶ浜か…おいおい、あれ海老名さんじゃねえか!?」

葉山「まずい!止めないと!」
409 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:54:16.79 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキー!戸部っちは!?」ハァハァゼェゼェ

海老名「比企谷くん!戸部くんは!?」ゼェゼェハァハァ

八幡「おう?いや、世界に君臨する闇の王かの如く下界を見下ろしたままだが…」

結衣「はあ?!何それ!意味!わかん!ないし!大丈夫!なの!?」ゼハァゼハァ

八幡「落ち着けお前の方が大丈夫か?何か様子がおかしいな。どういう状況でここに来たか説明しろ」

海老名「戸部っちが飛ぶっち!」ゼェハゼェハ

八幡「………はい?」
410 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:54:58.38 ID:+9mh/Azpo
ーえびな説明中ー

八幡「三浦と…?はあ、そうなのか」

葉山「それなら心配する事じゃないよ2人共。戸部はああして姫菜を待ってるだけだから」

海老名「えっそうなの?」

結衣「なぁんだ良かったぁ…」
411 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:55:47.70 ID:+9mh/Azpo
八幡「………」

葉山「しかし優美子と雨宮さんか。面白い組み合わせだな。どんな話するのかその場にいてみたい。それでその2人は?」

結衣「あーえっと…」

海老名「優美子は結衣のドアバーンであえなく一撃死。それでれんれんが介抱してるよ」

八幡「ドアバーンて…」
412 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:56:21.71 ID:+9mh/Azpo
葉山「じゃあちょっと見に行った方がいいのかな?」

蓮「その必要はない」

八幡「………」

雪乃「あら。重たそうな荷物を背負って大変ね、雨宮くん」

優美子「重くないし」

結衣「れんれん!優美子おんぶして登ってきたの!?あの階段を!?」

蓮「ああ」

海老名「すっご…」

葉山「さすがだ雨宮さん」

八幡「………」

蓮「久しぶりだな、八幡。ホテルに着いたぶりか」
413 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:56:58.52 ID:+9mh/Azpo
優美子「とりあえず下ろせし…」

蓮「大丈夫なのか?」

優美子「うん…もう鼻血も出てないし…てか戸部は?」

葉山「戸部なら大丈夫だよ。ああして街を見下ろしてるだけなんだ」

優美子「そか。つか何であんたらここにいたの?てっきり戸部が飛び降りる気なのかと思ってた」

葉山「それはだな…」

八幡「三浦。お前は部屋に戻っててくれないか?」

葉山「どうしてだ?」

結衣「そうだよどうして優美子だけ?」
414 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:57:51.12 ID:+9mh/Azpo
八幡「事情を知らない人間がいると何が起こるかわからない。だから事情を把握してる人間だけここに残るべきだ」

優美子「事情ってなんの?ねぇ隼人?」

葉山「それは……」

戸部「うぃっす!」

八幡「………そりゃそうだよな。こんだけ騒げば…」

葉山「………」

雪乃「………」

結衣「やっはろー…」

優美子「戸部なにしてんのあんた」

蓮「うぃっす」

海老名「あ…ははは…」
415 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:58:23.81 ID:+9mh/Azpo
戸部「つーか何々?皆してよぉ!夜景でも見たくなったん?」

八幡「ちょっとこっち来い」

戸部「いたたた引っ張んなってヒキタニくーん!」




葉山「どうする…」

雪乃「今から仮病というのはさすがに無理があると思うわ」
416 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:58:50.36 ID:+9mh/Azpo
結衣「どうしようどうしよう…」

海老名「………」

優美子「ねぇ隼人…何なの?」

蓮「葉山。教えてくれるか?俺はともかく、優美子は戸部が屋上から飛ぶんじゃないかと本当に心配でここまで来たんだ。知る権利があるはずだ」


葉山「………わかった…こんな状況だ、仕方ない…。ざっくりした説明なるが…どうにか理解してくれ」
417 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:59:20.61 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー

八幡「いやーなかなかの高さだな」

戸部「はぁ。何なのよぉヒキタニくん?俺これからすっげー大事な勝負の時なんだけど?」

八幡「勝負?ケンカでもすんのか」

戸部「いんや?でも勝負みたいなもんだかんな」

八幡「勝負ねぇ…もしかして誰かに告白でもする気か?」

戸部「お!?すっげーなヒキタニくんよくわかんなぁ!?」

八幡「まあ…屋上でする事つったら青春イベント………」

戸部「だよなだよなぁ。校舎裏とかなぁ」
418 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:00:05.74 ID:+9mh/Azpo
八幡「青春、か」

戸部「どしたん?」

八幡「戸部。お前、フラれるかもしんないぞ」

戸部「んなもんわーってるっしょ。だから勝負なんだよ」

八幡「フラれたらどうする気だ?」

戸部「ダメだった時の事なんて考えてねぇよ」

八幡「お前…本当にそれでいいと思ってるのか?誰に告白するつもりか知らねぇが、その相手とギクシャクしちまうことは目に見えてるんだぞ?」

戸部「………」

八幡「悪い事は言わない。考え直せ。別に告白するなって言ってるんじゃない。今じゃなくていいんじゃないか?って話だ」

戸部「…ヒキタニくんさぁ」
419 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:00:37.14 ID:+9mh/Azpo
戸部「誰かをマジで好きになった事ある?あるならわかるだろ?」

戸部「俺な、この通りチャラくてよ。軽い感じじゃん?でもな、彼女に対する気持ちはマジなんだよ」

八幡「………」

戸部「誰にも邪魔させねぇし邪魔されたくもねぇ。例えそれが隼人くんでもな」

八幡「…………はあ。そうかよ…………なぁ」

戸部「あん?」
420 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:01:03.94 ID:+9mh/Azpo
八幡「ちょっと時間くれるか?」

戸部「はあ?何のだよ」

八幡「うっせーな整理の時間だよ」

戸部「うっはははっ!俺が整理する時間っつーんならともかくヒキタニくんがかよ?悪いがそれは出来ねぇ。相手はすぐそこにいっから」

八幡「…ちょっ…待てって…」

スタスタスタ…
421 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:01:53.73 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

葉山「……というわけなんだ…」

優美子「…そか…」

結衣「うん…」

海老名「…あはは、何かごめんね?何か……」

蓮「何も謝る必要はない」

海老名「でも…」
422 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:02:20.71 ID:+9mh/Azpo
優美子「そう。海老名が謝る事じゃないし」

雪乃「その通りよ」

結衣「………」

蓮「葉山」

葉山「…何だい?」

蓮「この仲間が大事なんだな?」

葉山「……ああ…」
423 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:03:15.12 ID:+9mh/Azpo
蓮「この仲間たちがお前の居場所なんだな?」

葉山「そうだ…」

蓮「どうしても守りたい居場所なんだな?」

葉山「守り…たかった……」

優美子「…隼人…」

結衣「れんれん…もう、いいから…」

海老名「ごめん…」

戸部「海老名さん!ちょっとこっち来てくんねっかな?」

海老名「……うん」

スタ…スタスタ……
424 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:07:49.30 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー

八幡(まず間違いなく戸部はフラれる)

蓮(戸部くん自身、それなりの覚悟はあるだろう)

八幡(だが他は?)

蓮(彼らの環境を大事に思っているのは)

八幡(戸部だけではない)




戸部「来てくれてありがとう、海老名さん」

海老名「うん…」
425 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:08:16.62 ID:+9mh/Azpo
葉山「………」

雪乃「…タイムアップ、ね…」

結衣「そんな…」

優美子「………」
426 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:08:53.81 ID:+9mh/Azpo
八幡(だから海老名さんはあんな依頼を出してきたんだ)

蓮(中心人物である葉山を巻き込んで)

八幡(だから彼はああも苦悩していたんだ) 

蓮(大事な居場所をなくしたくない、その手に掴んでおきたい)

八幡(三者の願いはたった一つだ)




戸部「俺……俺は………」

海老名「…うん」
427 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:09:37.14 ID:+9mh/Azpo
葉山「くそっ……くそぉ……っ…」ギリッ

雪乃「………」

結衣「うぅう………」

優美子「………」
428 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:10:10.32 ID:+9mh/Azpo
八幡(戸部をフラレないようにし)

蓮(かつ彼らのグループの関係性を保ち)

八幡(海老名さんとも仲良いままにしておく)

蓮(となると方法は…)




八幡・蓮(一つしかない……!)
429 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:11:44.31 ID:+9mh/Azpo
戸部「俺っ…俺!!」

海老名「………」

戸部「お…………っれ…!?」

海老名「……?」

スタスタスタ……ザッ



八幡・蓮「あなたの事が好きでした。俺と付き合ってください」
430 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:12:15.15 ID:+9mh/Azpo
〜11月27日〜

ー朝 八幡宅ー

八幡「………」ポケー

小町「お兄ちゃん」

八幡「………」グテー

小町「お兄ちゃんてば!!」

八幡「お?何だ妹よ。寝るか?」

小町「さっき起きたばっかで何言ってんだか」
431 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:12:52.93 ID:+9mh/Azpo
八幡「………」ボケー

小町「………」

八幡「………」グター

小町「ああもう鬱陶しいなぁ!どうしたの何があったの!?言ってみ!」

八幡「何だどうしたいきなり大声だして」

小町「どうした?じゃないよ!どうかしてるのはそっちだよ!」

八幡「まあな」

小町「まあなって…ちょっと?ちょっとお兄ちゃんてば!」

八幡「気をつけて行くんだぞ。じゃ俺も学校行くか」

小町「ちょっと!?」
432 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:13:34.14 ID:+9mh/Azpo
ー通学路ー

八幡(あの日)

八幡(戸部の告白の日)

八幡(俺と雨宮蓮は)

八幡(1人の女子に同時にフラれた)

八幡(その結果にて、彼らの問題は一応の収束を得た)

八幡(そして俺と雨宮蓮を残し全員が部屋に戻った後、俺は彼に和解と取引の再開を求めた)
433 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:14:11.43 ID:+9mh/Azpo
八幡(彼の答えは)





蓮「おはよう八幡」

八幡「おはよう蓮」
434 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:14:46.08 ID:+9mh/Azpo
八幡「なぁ」

蓮「ん?」

八幡「なんであの屋上の時、俺と同じ方法を取ったんだ?」

蓮「んー。何となく」

八幡「何となくであれかよ…」

蓮「ああ。葉山から概要だけ聞いたんだけど」

八幡「概要だけであんな事に思い至るもんか?」

蓮「至るわけない。だから葉山に詰め寄った」
435 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:15:32.20 ID:+9mh/Azpo
八幡「なんて?」

蓮「あきらめるのか?って」

八幡「…………………それだけかよ?!」

蓮「ああ。そしたら葉山が本音を晒した。そこから頭をフル回転」

八幡「マジかよ…にしたってああいう思考はなかなか出てこねえもんだと思うが…」

蓮「八幡をトレースした。お前ならああいう方法になるんじゃないかと思って」

八幡「えっ……」

蓮「上手くいってよかった」ニコッ

八幡「………すげぇな…お前……」
436 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:16:08.43 ID:+9mh/Azpo
蓮「そういえば修学旅行あっという間だったな」

八幡「ん?ああ、そうだな。正直それどころじゃなかったしな」

蓮「そうか?」

八幡「どこの誰だよ?今日も明日もヨシツネ参りだって息巻いてたのは」

蓮「俺だな」

八幡「行きたいって言うだけならまだいい。実際行ってんだからなお前は!!」
437 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:16:53.49 ID:+9mh/Azpo
蓮「行ったな。だけど1人じゃない。お前も付いてきたろ?」

八幡「まあ…そうだけどよ」

蓮「共犯だ」

八幡「共犯ねぇ…おかげでしばらく平塚先生に目をつけられそうなんだが?」

蓮「誰かが見てくれるっていうのは悪い事じゃない」

八幡「そんなもんかねぇ…」

蓮「そんなもんだ」
438 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:17:44.62 ID:+9mh/Azpo
ー教室ー

ガラララッ

ざわざわ・・・ざわわ・・・ざわ・・・ざわわん・・・

葉山「やあ、おはよう雨宮さん」

蓮「おはよう葉山」

結衣「れんれんやっはろー!」

蓮「ゆいゆいやっはろー」

優美子「…おはよ」

蓮「おはよ」
439 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:18:24.68 ID:+9mh/Azpo
戸部「雨宮さん!ちーっす!」

蓮「ちーっす」

海老名「れんれんはろはろ〜」

蓮「ひめひめはろはろ〜」

八幡「………」

戸塚「おはよう、八幡!」

八幡「おう。おはよう彩加」



八幡(この空気なら上出来だよな。こうして見るとカースト上位も悪くない)


前編 完
440 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:22:49.67 ID:+9mh/Azpo
前編おしまいです。
まだ中編・後編と続きますがこのスレ埋まってしまうと思うので新しく立ててそっちに貼ります。
何回か立てようとしましたけどスレ立てすぎになっちゃうわRに立っちゃうわでわけわかりません
次ももしかしたら知らないうちにRに立っちまってるかもしれませんが良かったら最後までお付き合いください
残りは明日中に貼りつくそうと思います
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 02:31:10.87 ID:EvON9zPCO
乙、楽しみに待ってます
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 03:20:52.24 ID:AFF+W4ph0
おつおつ
R行きに関しては専ブラでスレ立てすれば回避出来る
443 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 12:57:21.69 ID:+9mh/Azp0
>>6に抜けがありました…。先にこっちが入ります

ー放課後 自販機コーナーー

蓮「…はあ…」

モルガナ「まさかこっちでもあんな話が出回ってるとはなあ」

蓮「ああ…」

モルガナ「そういやあいつ、ワガハイの事ずっと見てたぞ。気持ち悪いよなぁ」

蓮「あいつって?誰かに見つかってたのか?」

モルガナ「隣のやつだ。机の中に入ったと同時に目が合ったぞ。前の学校じゃこんな事なかったのに不思議だよなあ」

蓮「むしろこれまで見つかってなかった事の方が驚きだ」

モルガナ「まぁ〜あ?ワガハイの隠しきれないオーラってやつのせいだな。わかるやつにはわかるんだな〜ワガハイのオーラが!」
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