【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」

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394 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:42:26.81 ID:+9mh/Azpo
優美子「ほら」

蓮「くれるのか?」

優美子「うん」

蓮「ありがとう」ニコッ

優美子「う、うん………なんだ、笑った顔いい感じじゃん…」

蓮「もぐもぐ……このカレーまん微妙だな…もぐ」

優美子「…文句あんなら返せーーーーーー!!!!!!」
395 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:42:57.93 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 部屋ー

戸塚「すう……すう……」

八幡(戸塚はすでにおやすみタイムか。つか寝るのはえぇな)

八幡「さて、俺ももう寝るか…疲れたしな…」

ガチャッ

戸部「いやーまーじすごかったなぁ雨宮さんは!」

葉山「そうだな。最初は一瞬疑ったが嘘って様子を微塵も感じられない余裕のオーラだったしな。あれは間違いない本物だろう」
396 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:43:35.01 ID:+9mh/Azpo
戸部「あんれ?ヒキタニくんじゃね?どこ行ってたん?」

葉山「そういえば雨宮さんと一緒じゃないなんて珍しいよな。どうしたんだ?」

八幡「…今日は色々起こりすぎてな。さすがに疲れてこれから寝るとこだ。っつーか何?雨宮さんて…」

戸部「いんやーまじパネェから雨宮さんは!ヒキタニくんもレクチャー受けてみた方がいんじゃね!?」

葉山「そうだな。雨宮さんのススメは確かだと思うな」

八幡「ああそうかよ。じゃ俺もう寝るから」

戸部「うぉっすヒキタニくんお疲れ〜!」

葉山「お疲れ比企谷」
397 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:44:15.95 ID:+9mh/Azpo
戸部「いやーしっかしどうすっべかなぁ…さすがに緊張してきたぁ」

葉山「そろそろ時間か。なあ、一度改めるのもいいんじゃないか?」

戸部「え?改めるって?」

葉山「だから…その…。ほら、雨宮さんにレクチャー受けてから実行する…とかさ」

戸部「あぁーなるほどぉ!さっすが隼人くーん!」

葉山「そうだろ?じゃあ延期でいいんじゃないか?」

戸部「せっかくのアドバイスだけど隼人くん。それねぇから」

葉山「えっ?」
398 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:44:51.83 ID:+9mh/Azpo
戸部「俺、もう決めてっから。覚悟も何もかも。だから俺、もう行くよ」

葉山「お前…なんかキャラが」

戸部「俺こんなチャラい感じだけどさ。海老名さんにはガチなんだわ。それに雨宮さんの…何?姿勢っつの?生きる姿勢?自分に正直な感じ?ああいうの見て、俺だって!って思ったんだよ」

葉山「…あれは彼だから出来る事であって…」

戸部「んな事わかってんよ。でもよ、俺もう引き下がるつもりねえから。例え約束の場所に来てくれなくてもいい。待ち続けっから」
399 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:45:28.48 ID:+9mh/Azpo
葉山「戸部………だが…」

戸部「んじゃ、行ってくるわ!」

ガチャッ…バタン




葉山「…比企谷…起きてるよな?」

八幡「………あぁーもう…」
400 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:47:58.96 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー


戸部「………」




葉山「そっか仮病か…だったら何でそれ先に戸部に言わなかったんだよ?」ヒソヒソ

八幡「言うタイミングじゃなかっただろ…」ヒソヒソ

葉山「詰めが甘いなんて比企谷らしくないじゃないか」ヒソヒソ

八幡「うるせーなぁ」ヒソヒソ
401 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:48:50.53 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

葉山「どうする気だ?」ヒソヒソ

八幡「どうもこうも…つか何であいつ某大佐みたいに風に吹かれて街を見下ろしてんの?人がゴミのようだとか言うと目がやられるんじゃないの?」ヒソヒソ

葉山「そういうのいいんだよ。どうするんだ?」ヒソヒソ

八幡「…しゃーない。海老名さんが体調悪いらしいって聞いたって事にしようぜ。それしかねえだろ」ヒソヒソ

葉山「それもそうか」ヒソヒソ

雪乃「あなたたち何してるの?」

八幡「えっ!?」

葉山「うぉ!?」
402 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:49:29.79 ID:+9mh/Azpo
ーホテル外 コンビニ前ーー


蓮「わかったか?それほどカレーは奥が深いもので」

優美子「わかったから…もうわかったから…あーしが悪かったから…」

蓮「いや優美子は悪くないよ。それでカレーっていうのは」

優美子「こいつにとってカレーって地雷なの…?そんなんわかりっこねーし…………ん?」
403 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:50:19.17 ID:+9mh/Azpo
蓮「で、たまにこう相手のためを思ってやるとなぜか激辛になってしまうほど難しいもので」

優美子「………と、戸部!?」

蓮「だから寝かせればいいってものじゃ……とべ?」

優美子「あれ!戸部じゃない!?」

蓮「とべカレー?聞いた事ないな…興味深い」

優美子「バカ!上!上!!ホテルの上にいるの戸部じゃね!?」

蓮「ん?上…?」
404 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:50:57.48 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 由比ヶ浜たちの部屋ー

海老名「………」

結衣「どしたの?姫菜」

海老名「うん…何か悪いなぁって」

結衣「でも…これしかないんでしょ?」

海老名「そう、なんだけど…でも…」

ベエェェェェェ!!!!

結衣「??優美子の声っぽくない?」

海老名「そうだね。戻ってきたのかな?開けてあげよ」
405 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:51:40.68 ID:+9mh/Azpo
ガチャッ……ドカッ!!

優美子「ぷるぁ!?」ドタン

結衣「ひゃっ!?…優美子!?どうしたの!?何があったの!?」

海老名「うーん。結衣が開けたドアに正面衝突したんじゃないかなーって」

蓮「大変だ」

結衣「え?れんれん?どしたの慌てて」

蓮「戸部が飛ぶ」
406 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:52:33.98 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

八幡「え…何でここに?」

雪乃「まだ寝れそうにないからちょっと風に当たりに来たのだけれど。あなた達は何してるの?」

葉山「それは…」チラッ

雪乃「あれは…戸部くん?…ということは」

八幡「察したか。さすが雪ノ下」
407 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:53:05.01 ID:+9mh/Azpo
雪乃「避けられなかったという事なのね?」

葉山「微妙に違う」

八幡「そうだな微妙に違う」

雪乃「ならどういう事情なのか教えてもらわないとわからないのだけれど?」

八幡「えっとだな…」
408 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:53:37.49 ID:+9mh/Azpo
ーはちまん説明中ー

雪乃「なるほど。戸部くんはその仮病の知らせを知らないままあそこにいるというわけなのね」

葉山「ああ」

八幡「困った事に本人は告白する気満々だ」

雪乃「そう…なら今すぐ伝えてしまいましょう。海老名さんの体調がと言えば……あら?下から誰か来るわね」

八幡「由比ヶ浜か…おいおい、あれ海老名さんじゃねえか!?」

葉山「まずい!止めないと!」
409 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:54:16.79 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキー!戸部っちは!?」ハァハァゼェゼェ

海老名「比企谷くん!戸部くんは!?」ゼェゼェハァハァ

八幡「おう?いや、世界に君臨する闇の王かの如く下界を見下ろしたままだが…」

結衣「はあ?!何それ!意味!わかん!ないし!大丈夫!なの!?」ゼハァゼハァ

八幡「落ち着けお前の方が大丈夫か?何か様子がおかしいな。どういう状況でここに来たか説明しろ」

海老名「戸部っちが飛ぶっち!」ゼェハゼェハ

八幡「………はい?」
410 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:54:58.38 ID:+9mh/Azpo
ーえびな説明中ー

八幡「三浦と…?はあ、そうなのか」

葉山「それなら心配する事じゃないよ2人共。戸部はああして姫菜を待ってるだけだから」

海老名「えっそうなの?」

結衣「なぁんだ良かったぁ…」
411 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:55:47.70 ID:+9mh/Azpo
八幡「………」

葉山「しかし優美子と雨宮さんか。面白い組み合わせだな。どんな話するのかその場にいてみたい。それでその2人は?」

結衣「あーえっと…」

海老名「優美子は結衣のドアバーンであえなく一撃死。それでれんれんが介抱してるよ」

八幡「ドアバーンて…」
412 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:56:21.71 ID:+9mh/Azpo
葉山「じゃあちょっと見に行った方がいいのかな?」

蓮「その必要はない」

八幡「………」

雪乃「あら。重たそうな荷物を背負って大変ね、雨宮くん」

優美子「重くないし」

結衣「れんれん!優美子おんぶして登ってきたの!?あの階段を!?」

蓮「ああ」

海老名「すっご…」

葉山「さすがだ雨宮さん」

八幡「………」

蓮「久しぶりだな、八幡。ホテルに着いたぶりか」
413 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:56:58.52 ID:+9mh/Azpo
優美子「とりあえず下ろせし…」

蓮「大丈夫なのか?」

優美子「うん…もう鼻血も出てないし…てか戸部は?」

葉山「戸部なら大丈夫だよ。ああして街を見下ろしてるだけなんだ」

優美子「そか。つか何であんたらここにいたの?てっきり戸部が飛び降りる気なのかと思ってた」

葉山「それはだな…」

八幡「三浦。お前は部屋に戻っててくれないか?」

葉山「どうしてだ?」

結衣「そうだよどうして優美子だけ?」
414 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:57:51.12 ID:+9mh/Azpo
八幡「事情を知らない人間がいると何が起こるかわからない。だから事情を把握してる人間だけここに残るべきだ」

優美子「事情ってなんの?ねぇ隼人?」

葉山「それは……」

戸部「うぃっす!」

八幡「………そりゃそうだよな。こんだけ騒げば…」

葉山「………」

雪乃「………」

結衣「やっはろー…」

優美子「戸部なにしてんのあんた」

蓮「うぃっす」

海老名「あ…ははは…」
415 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:58:23.81 ID:+9mh/Azpo
戸部「つーか何々?皆してよぉ!夜景でも見たくなったん?」

八幡「ちょっとこっち来い」

戸部「いたたた引っ張んなってヒキタニくーん!」




葉山「どうする…」

雪乃「今から仮病というのはさすがに無理があると思うわ」
416 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:58:50.36 ID:+9mh/Azpo
結衣「どうしようどうしよう…」

海老名「………」

優美子「ねぇ隼人…何なの?」

蓮「葉山。教えてくれるか?俺はともかく、優美子は戸部が屋上から飛ぶんじゃないかと本当に心配でここまで来たんだ。知る権利があるはずだ」


葉山「………わかった…こんな状況だ、仕方ない…。ざっくりした説明なるが…どうにか理解してくれ」
417 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 01:59:20.61 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー

八幡「いやーなかなかの高さだな」

戸部「はぁ。何なのよぉヒキタニくん?俺これからすっげー大事な勝負の時なんだけど?」

八幡「勝負?ケンカでもすんのか」

戸部「いんや?でも勝負みたいなもんだかんな」

八幡「勝負ねぇ…もしかして誰かに告白でもする気か?」

戸部「お!?すっげーなヒキタニくんよくわかんなぁ!?」

八幡「まあ…屋上でする事つったら青春イベント………」

戸部「だよなだよなぁ。校舎裏とかなぁ」
418 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:00:05.74 ID:+9mh/Azpo
八幡「青春、か」

戸部「どしたん?」

八幡「戸部。お前、フラれるかもしんないぞ」

戸部「んなもんわーってるっしょ。だから勝負なんだよ」

八幡「フラれたらどうする気だ?」

戸部「ダメだった時の事なんて考えてねぇよ」

八幡「お前…本当にそれでいいと思ってるのか?誰に告白するつもりか知らねぇが、その相手とギクシャクしちまうことは目に見えてるんだぞ?」

戸部「………」

八幡「悪い事は言わない。考え直せ。別に告白するなって言ってるんじゃない。今じゃなくていいんじゃないか?って話だ」

戸部「…ヒキタニくんさぁ」
419 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:00:37.14 ID:+9mh/Azpo
戸部「誰かをマジで好きになった事ある?あるならわかるだろ?」

戸部「俺な、この通りチャラくてよ。軽い感じじゃん?でもな、彼女に対する気持ちはマジなんだよ」

八幡「………」

戸部「誰にも邪魔させねぇし邪魔されたくもねぇ。例えそれが隼人くんでもな」

八幡「…………はあ。そうかよ…………なぁ」

戸部「あん?」
420 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:01:03.94 ID:+9mh/Azpo
八幡「ちょっと時間くれるか?」

戸部「はあ?何のだよ」

八幡「うっせーな整理の時間だよ」

戸部「うっはははっ!俺が整理する時間っつーんならともかくヒキタニくんがかよ?悪いがそれは出来ねぇ。相手はすぐそこにいっから」

八幡「…ちょっ…待てって…」

スタスタスタ…
421 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:01:53.73 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上の扉前ー

葉山「……というわけなんだ…」

優美子「…そか…」

結衣「うん…」

海老名「…あはは、何かごめんね?何か……」

蓮「何も謝る必要はない」

海老名「でも…」
422 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:02:20.71 ID:+9mh/Azpo
優美子「そう。海老名が謝る事じゃないし」

雪乃「その通りよ」

結衣「………」

蓮「葉山」

葉山「…何だい?」

蓮「この仲間が大事なんだな?」

葉山「……ああ…」
423 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:03:15.12 ID:+9mh/Azpo
蓮「この仲間たちがお前の居場所なんだな?」

葉山「そうだ…」

蓮「どうしても守りたい居場所なんだな?」

葉山「守り…たかった……」

優美子「…隼人…」

結衣「れんれん…もう、いいから…」

海老名「ごめん…」

戸部「海老名さん!ちょっとこっち来てくんねっかな?」

海老名「……うん」

スタ…スタスタ……
424 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:07:49.30 ID:+9mh/Azpo
ーホテル 屋上ー

八幡(まず間違いなく戸部はフラれる)

蓮(戸部くん自身、それなりの覚悟はあるだろう)

八幡(だが他は?)

蓮(彼らの環境を大事に思っているのは)

八幡(戸部だけではない)




戸部「来てくれてありがとう、海老名さん」

海老名「うん…」
425 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:08:16.62 ID:+9mh/Azpo
葉山「………」

雪乃「…タイムアップ、ね…」

結衣「そんな…」

優美子「………」
426 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:08:53.81 ID:+9mh/Azpo
八幡(だから海老名さんはあんな依頼を出してきたんだ)

蓮(中心人物である葉山を巻き込んで)

八幡(だから彼はああも苦悩していたんだ) 

蓮(大事な居場所をなくしたくない、その手に掴んでおきたい)

八幡(三者の願いはたった一つだ)




戸部「俺……俺は………」

海老名「…うん」
427 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:09:37.14 ID:+9mh/Azpo
葉山「くそっ……くそぉ……っ…」ギリッ

雪乃「………」

結衣「うぅう………」

優美子「………」
428 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:10:10.32 ID:+9mh/Azpo
八幡(戸部をフラレないようにし)

蓮(かつ彼らのグループの関係性を保ち)

八幡(海老名さんとも仲良いままにしておく)

蓮(となると方法は…)




八幡・蓮(一つしかない……!)
429 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:11:44.31 ID:+9mh/Azpo
戸部「俺っ…俺!!」

海老名「………」

戸部「お…………っれ…!?」

海老名「……?」

スタスタスタ……ザッ



八幡・蓮「あなたの事が好きでした。俺と付き合ってください」
430 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:12:15.15 ID:+9mh/Azpo
〜11月27日〜

ー朝 八幡宅ー

八幡「………」ポケー

小町「お兄ちゃん」

八幡「………」グテー

小町「お兄ちゃんてば!!」

八幡「お?何だ妹よ。寝るか?」

小町「さっき起きたばっかで何言ってんだか」
431 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:12:52.93 ID:+9mh/Azpo
八幡「………」ボケー

小町「………」

八幡「………」グター

小町「ああもう鬱陶しいなぁ!どうしたの何があったの!?言ってみ!」

八幡「何だどうしたいきなり大声だして」

小町「どうした?じゃないよ!どうかしてるのはそっちだよ!」

八幡「まあな」

小町「まあなって…ちょっと?ちょっとお兄ちゃんてば!」

八幡「気をつけて行くんだぞ。じゃ俺も学校行くか」

小町「ちょっと!?」
432 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:13:34.14 ID:+9mh/Azpo
ー通学路ー

八幡(あの日)

八幡(戸部の告白の日)

八幡(俺と雨宮蓮は)

八幡(1人の女子に同時にフラれた)

八幡(その結果にて、彼らの問題は一応の収束を得た)

八幡(そして俺と雨宮蓮を残し全員が部屋に戻った後、俺は彼に和解と取引の再開を求めた)
433 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:14:11.43 ID:+9mh/Azpo
八幡(彼の答えは)





蓮「おはよう八幡」

八幡「おはよう蓮」
434 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:14:46.08 ID:+9mh/Azpo
八幡「なぁ」

蓮「ん?」

八幡「なんであの屋上の時、俺と同じ方法を取ったんだ?」

蓮「んー。何となく」

八幡「何となくであれかよ…」

蓮「ああ。葉山から概要だけ聞いたんだけど」

八幡「概要だけであんな事に思い至るもんか?」

蓮「至るわけない。だから葉山に詰め寄った」
435 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:15:32.20 ID:+9mh/Azpo
八幡「なんて?」

蓮「あきらめるのか?って」

八幡「…………………それだけかよ?!」

蓮「ああ。そしたら葉山が本音を晒した。そこから頭をフル回転」

八幡「マジかよ…にしたってああいう思考はなかなか出てこねえもんだと思うが…」

蓮「八幡をトレースした。お前ならああいう方法になるんじゃないかと思って」

八幡「えっ……」

蓮「上手くいってよかった」ニコッ

八幡「………すげぇな…お前……」
436 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:16:08.43 ID:+9mh/Azpo
蓮「そういえば修学旅行あっという間だったな」

八幡「ん?ああ、そうだな。正直それどころじゃなかったしな」

蓮「そうか?」

八幡「どこの誰だよ?今日も明日もヨシツネ参りだって息巻いてたのは」

蓮「俺だな」

八幡「行きたいって言うだけならまだいい。実際行ってんだからなお前は!!」
437 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:16:53.49 ID:+9mh/Azpo
蓮「行ったな。だけど1人じゃない。お前も付いてきたろ?」

八幡「まあ…そうだけどよ」

蓮「共犯だ」

八幡「共犯ねぇ…おかげでしばらく平塚先生に目をつけられそうなんだが?」

蓮「誰かが見てくれるっていうのは悪い事じゃない」

八幡「そんなもんかねぇ…」

蓮「そんなもんだ」
438 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:17:44.62 ID:+9mh/Azpo
ー教室ー

ガラララッ

ざわざわ・・・ざわわ・・・ざわ・・・ざわわん・・・

葉山「やあ、おはよう雨宮さん」

蓮「おはよう葉山」

結衣「れんれんやっはろー!」

蓮「ゆいゆいやっはろー」

優美子「…おはよ」

蓮「おはよ」
439 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:18:24.68 ID:+9mh/Azpo
戸部「雨宮さん!ちーっす!」

蓮「ちーっす」

海老名「れんれんはろはろ〜」

蓮「ひめひめはろはろ〜」

八幡「………」

戸塚「おはよう、八幡!」

八幡「おう。おはよう彩加」



八幡(この空気なら上出来だよな。こうして見るとカースト上位も悪くない)


前編 完
440 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 02:22:49.67 ID:+9mh/Azpo
前編おしまいです。
まだ中編・後編と続きますがこのスレ埋まってしまうと思うので新しく立ててそっちに貼ります。
何回か立てようとしましたけどスレ立てすぎになっちゃうわRに立っちゃうわでわけわかりません
次ももしかしたら知らないうちにRに立っちまってるかもしれませんが良かったら最後までお付き合いください
残りは明日中に貼りつくそうと思います
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 02:31:10.87 ID:EvON9zPCO
乙、楽しみに待ってます
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 03:20:52.24 ID:AFF+W4ph0
おつおつ
R行きに関しては専ブラでスレ立てすれば回避出来る
443 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 12:57:21.69 ID:+9mh/Azp0
>>6に抜けがありました…。先にこっちが入ります

ー放課後 自販機コーナーー

蓮「…はあ…」

モルガナ「まさかこっちでもあんな話が出回ってるとはなあ」

蓮「ああ…」

モルガナ「そういやあいつ、ワガハイの事ずっと見てたぞ。気持ち悪いよなぁ」

蓮「あいつって?誰かに見つかってたのか?」

モルガナ「隣のやつだ。机の中に入ったと同時に目が合ったぞ。前の学校じゃこんな事なかったのに不思議だよなあ」

蓮「むしろこれまで見つかってなかった事の方が驚きだ」

モルガナ「まぁ〜あ?ワガハイの隠しきれないオーラってやつのせいだな。わかるやつにはわかるんだな〜ワガハイのオーラが!」
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