【P5x俺ガイル】八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」完

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216 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:12:10.50 ID:+9mh/Azpo
葉山弁護士「開屋ぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」

八幡「うるせえよ。後は自分で話しな」

葉山弁護士「なんだと!?」

八幡「俺が1人で乗り込んで来るわけないだろ?さっき言ったじゃん。検察が付いてるってよ」

葉山弁護士「まさか!?」

八幡「見ての通り、後ろには誰もいない。が、このビルの表にはたっくさん待ち構えてるぜ。良かったな弁護士で。自分の弁護が出来るから」

葉山弁護士「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっぁぁーーーーーッッッl!!!!!!!!」

八幡「うるせぇヒーローだな」
217 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:13:08.22 ID:+9mh/Azpo
ー葉山法律事務所の前ー


八幡「………」

冴「比企谷くん、お疲れ様。無線で聴いてたけど立派だったわよ」

八幡「どもっす………後は頼んます…」

冴「ええ、大丈夫よ。任せてちょうだい。さあ皆、抑えるわよ!!取り掛かって!!!」

特捜たち「了解!」

ザッザッザッザ……



八幡「………」

スタスタスタ…
218 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:13:53.74 ID:+9mh/Azpo
ー陽乃の車の前ー


八幡「ただいま戻りました…」フラフラッ

陽乃「ひっきがっやく〜〜〜ん!お疲れさま!…ってうわっ!?」トサッ

八幡「陽乃さん…少しだけこのままでいいですか…。ほんと少しだけでいいんで……その胸、貸してください…」

陽乃「お姉さんのお胸は高いぞ〜?」

八幡「すんません…いつものノリする気力もなくて……さすがにしんどくて…」
219 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:14:31.73 ID:+9mh/Azpo
陽乃「そっか…。ほんとよく頑張ったよ比企谷くん…お姉さんが褒めてあげる」ナデナデ

八幡「陽乃さん…すげぇ嬉しいよ…」

陽乃「うん…………うん……」

八幡「陽乃、さん……すげぇ、怖かっ……たっす…」

陽乃「大丈夫だよ…どこにも行かないよ……。ここにいるからね………」ギューッ
220 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:16:38.14 ID:+9mh/Azpo
〜時は遡って11月29日〜

ー夜 とある橋の上ー


八幡「そうか。無事セット出来たか」

葉山「ああ。ちゃんと車内の中央あたりにボイスレコーダー隠しておいた」

八幡「もし見つかって捨てられたら雪ノ下に何されるかわからん…そもそも学生に使える手なんか限られてるし。ま、これで何か拾えるといいな」

陽乃「それは大丈夫だと思うよ」

八幡「何か確信が?」

陽乃「だって目下最優先事項は鴨志田の件なんだもの。明日の朝から面会に行くらしいから、その面会が終わり次第すぐ依頼するでしょ普通に考えて」

葉山「確かに」
221 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:17:23.48 ID:+9mh/Azpo
八幡「これで物的証拠は出揃うかもな」

葉山「ああ、そうすれば後は叩くだけだ」

陽乃「そだねぇ。問題はその証拠をどう扱うか、だけど」

八幡「それですよね…本当そこさえ…」

陽乃「ま、その件はちょっと私に任せてみてよ!」

八幡「じゃあ陽乃さん、お願いします」

陽乃「おおっと?比企谷くんにしては珍しく素直だね?」

八幡「そりゃ陽乃さんを信じてますから」

陽乃「そっか…お姉さん嬉しい!頑張っちゃうよ〜!」
222 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:17:57.56 ID:+9mh/Azpo
〜時は少し現在に近付いた12月1日〜

ー夜 とある橋の上ー


平塚「やれやれ、何事かと思えば。君たちは一体何をやってるんだ?」

八幡「平塚先生?どうしてここに?」

陽乃「うん。実はね、静ちゃんと仲良い人が検察官なわけ。それで繋いでもらおうかなって思って」

八幡「えっ!?マジっすか?」
223 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:18:53.65 ID:+9mh/Azpo
平塚「まあな…。だが陽乃、私はまだ繋げるとは一言も言ってないし、なぜ紹介しなければならんのか具体的な理由も聞いてない」

陽乃「やだなぁ、それはこれからじゃん!」

平塚「全く…。まあいい、お前と比企谷…それに葉山というメンツからしてもただ事ではないのだろう?話してみたまえ」

平塚「もっとも、聞いたからと言って繋げるとは限らないが」

陽乃「うん、それはもちろん静ちゃんが決める事だからね。早速だけど、実はね」

八幡「待って下さい陽乃さん」

陽乃「え?なんで?」

八幡「俺が話します。俺がやると決めた事だから」
224 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:19:38.55 ID:+9mh/Azpo
ーはちまん説明中ー


八幡「………ってわけで、どうしても信用出来る検察の人間が必要なんです」

平塚「比企谷…。君というやつは本当に厄介事に好かれるたちだな」

八幡「ええ、そりゃもう。何度迫られたかわからないぐらいです」

陽乃「で?どうかな静ちゃん?確かほら、前に仲良い人が検察だって話してたでしょ?名前忘れちゃったけど」

平塚「まあ…そうだな、紹介するのはやぶさかではない。私と永い付き合いのやつだ。信用も信頼も出来るだろう」

葉山「なら紹介してもらえるんですね?」
225 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:20:17.78 ID:+9mh/Azpo
平塚「だが先に聞いておきたい。お前たち、ただの学生が一体何を相手にしようとしているのかわかっているのか?」

八幡「もちろん」

葉山「当然です」

陽乃「だからこうしてここにいるんだよ」

平塚「そうか…わかった。呼んでみよう。だがその本気すぎる目を少しばかり和ませておきたまえ」
226 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:20:49.60 ID:+9mh/Azpo
ー数十分後ー


ブロロロロ……キッ…………ガチャ…バタン

平塚「来たか。お前ら、紹介する。検察官の新島冴だ」

冴「初めまして。新島よ」

八幡「初めまして。比企谷八幡です、よろしくお願いします」

葉山「葉山隼人です」

陽乃「雪ノ下陽乃です」
227 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:21:21.30 ID:+9mh/Azpo
冴「それで?大体の事は静から聞いてはいますが。何でも精神暴走事件に関係するものだとか?」

八幡「はい。とある人物が精神暴走事件を悪用して不正に利益を得ようと画策しています」

冴「そう。その根拠は?ただの噂程度では私たちは何も出来ないわよ?」

八幡「もちろんわかってます。なので…取引したいんです」

冴「取引ねぇ…よりによって検察の私に?」

八幡「はい。あなたにしか出来ません」
228 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:21:50.93 ID:+9mh/Azpo
冴「でもやすやすと信じていいのかしら?私が悪人かもしれないのよ?」

八幡「はい信じます」

冴「即答とはね。あなたは人を疑うという事をしないのかしら?」

八幡「いえ、紹介人が違えば話は別です。何しろ新島さんは平塚先生の紹介ですから」

冴「…ずいぶん信じてもらえてるのね、静は」
229 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:22:21.49 ID:+9mh/Azpo
平塚「まあな。これも私の教育への」

冴「はいはいそういうのは今度聞いてあげるから。それで?取引というのは?」

八幡「俺たちの味方になってください。代わりに精神暴走事件を悪用する人間を摘発するのに十分と思われる量と信頼度の高い証拠を全てお渡しします」

冴「…見せてもらえるかしら?」

八幡「はい。これです、どうぞ」
230 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:23:01.34 ID:+9mh/Azpo
冴「……………鴨志田………秀尽…………………葉山弁護士ですって!?」

平塚「なんだ、知ってるのか?」

冴「つい昨日、捜査線上に名前が上がったうちの1人でね。私の管理下のもと、特捜でマークしてる男よ」

陽乃「え!?冴さんって特捜なんですか!?」

葉山「…嘘だろ…」

冴「本当よ」

八幡(特捜つったらエリート中のエリートじゃねえか…マジかよ)
231 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:23:41.03 ID:+9mh/Azpo
平塚「マークされてるって事は……葉山、君のお父様のやってることはすでにどこかから知れていたという事だな」

葉山「くそっ…」

冴「そういえばあなた葉山と言ってたわね。まさか息子さん?」

葉山「そうです…その弁護士の葉山は父です……」

冴「そう…」

八幡「この葉山が主に証拠熱めをしてくれました。新島さん、出来るだけ優しい対応をしてやれませんか?」

葉山「比企谷…」
232 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:24:20.72 ID:+9mh/Azpo
平塚「私からも頼むよ冴。自分の父を暴こうなんて並大抵の決意ではない、それを汲んでやってはくれないか?」

冴「そうね…そうしたい所だけど…難しいかもしれないわ」

陽乃「どうしてですか?」

冴「精神暴走事件はね、私が追ってた事件なの。もう少しという所で怪盗団に関わり……まあそれはいいわ」

陽乃「怪盗団…あの怪盗団を冴さんが…」

平塚「だが怪盗団はもう捕まったろ?」

冴「ええ、話がそれたわね。とにかく身内贔屓のような事は出来ないわ。それは正義を揺るがすものになりかねない」

葉山「そうですか…」

八幡「…新島さん」

冴「何かしら?」
233 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:25:07.37 ID:+9mh/Azpo
八幡「司法取引って形でどうにか軽減させてやれませんか?」

冴「………」

八幡「怪盗団と精神暴走事件、この2つって微妙にリンクしてるじゃないですか?」

八幡「で、それを新島さんが追っかけてたんなら鴨志田についても詳しいはずです」

八幡「葉山の親父はその鴨志田の事件を自分の利益に悪用しようとしている」

八幡「新島さんにとっても警察の闇を暴くっていう手柄は美味しいと思うんです」

冴「………」

八幡「精神暴走事件を追ってたなら尚さら俺たちが提示出来る情報と証拠の重要度は高いはずです」

八幡「そこで葉山の親父からあらゆる情報を取り出す代わりに取引を。例えば俺たちが集めた証拠以外の深く突っ込んだものが出なければ取引は不成立とか…そういう形じゃダメですか?」
234 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:25:52.93 ID:+9mh/Azpo
冴「…はあ。わかったわ。確かにあなたの言う通りなのよね。現に精神暴走事件を取り巻く闇は深すぎる」

冴「故に形に残るものなんて存在する方が珍しいくらい。いいわ、その話乗りましょう」

葉山「本当ですか!?」

冴「ただし、過度な期待はしないで。葉山くん、あなたのお父さんがした事は決して許される事ではないわ」

葉山「はい………それでも、父親…ですから……」

冴「そう。わかったわ。ならこのファイルは私が預かっていいのね?」

八幡「もちろんです。それに明日も何か新しい証拠が手に入るかもしれません」

冴「明日?なぜ?」

八幡「明日、俺は葉山弁護士に直談判しに行くつもりです。直接対決を以て全てを終わらせます」
235 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:26:44.39 ID:+9mh/Azpo
冴「そう。本気というわけね。いいでしょう、特捜の総力を挙げて比企谷くん、あなたをバックアップするわ」

八幡「ありがとうございます。新島さん」

冴「ところで君はどう決着を付けるつもり?」

八幡「俺の信じる正義のままに」

葉山「………」

陽乃「比企谷くんかっこい〜い!」
236 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:27:22.78 ID:+9mh/Azpo
八幡「……今のなし。普通にアレです、証拠突きつけて可能ならその場で自白させちゃいたいな的な…」

冴「あら、撤回しちゃうの?いいじゃない、正義のままに。私はそっちを支持するわ」

平塚「私もだ。比企谷、何も照れる事はない。その言葉通り、君は君の正義のままに結果を手に入れてみせろ」

八幡「…はいっす」

冴「ただいくら証拠を持っていったところで相手は腕のいい弁護士よ?勝算はあるの?」

八幡「はい、その辺は陽乃さんと相談して決めてあります」

平塚「聞かせてもらおうか。いいな陽乃?」

陽乃「もっちろん!」
237 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:28:08.05 ID:+9mh/Azpo
〜時は現在に戻って12月2日〜

ー昼過ぎ 陽乃の車の前ー


陽乃「もう落ち着いたかな?震えも止まったみたいだし」

八幡「はい。すんません無様なとこ見せちまって」

陽乃「そんなの気にしなーい!」

冴「比企谷くん」
238 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:28:46.12 ID:+9mh/Azpo
八幡「新島さん。本当にありがとうございました。まさか本当にたった一晩で特捜動かして援護してくれるなんて」

冴「それはこちらのセリフよ。おかげでかなり展開がスムーズだったわ。君、なかなか見どころがあるわ。検察官を目指してみない?」

八幡「俺でもやれますかね?」

冴「もちろんよ。私は今回の怪盗団の一件が全て片付いたら辞職するつもりなの。だから後継者はしっかり選んでおきたくて」

八幡「どうして…ですか?」
239 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:29:21.91 ID:+9mh/Azpo
冴「私は弁護士になろうと思ってね」

八幡「弁護士…」

冴「そう。君も見たでしょう?汚い大人が弁護士をし、偽善の救世主を気取っている所を」

八幡「はい…」

冴「だからよ。私は自分の正義に基づいた弁護士になるわ」

八幡「冴さんなら必ずなれると思います。間違いなく」

冴「ええ、もちろん。なってみせるわ。だから、というわけではないんだけど…」

八幡「??」
240 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:29:56.87 ID:+9mh/Azpo
冴「君には検察のトップを目指してほしい。私では出来なかった事よ。でもあなたなら絶対に出来る。意志の力と信念があなたにはあるから」

八幡「………」

冴「別にあなたの進路に口を出す気はないし、そんな権利は誰にもないってわかってる。でもね、世の中にはいるの。”なるべくしてなる人間”が。必ずね。君も近くで見たでしょう?彼の事を」

八幡「…そうですね…」

冴「彼の運命はどこまでも定められていたわ。でも最終的には彼自身の手で彼らしい運命を手に入れると思う。紆余曲折を経てたどり着いた場所に立つ時、自分は一体何になっているのか。それはこれから決まる事」

冴「でもきっと彼の事だから、彼にしかなれないものになるんでしょうね」

八幡「そうですね…そうだと思います」
241 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:30:35.03 ID:+9mh/Azpo
冴「もう一度言うわ、比企谷八幡くん。あなたにはやれる事がある。確かに努力も必要。だけどその努力は必ずあなたの後悔を土台に高みへ続く階段になるわ」

冴「良ければ私の夢、託していいかしら?」

八幡「…わかりました。その夢、俺が受け取ります」

冴「嬉しいわ。さすが、彼の親友なだけあるわね?」

八幡「親友、か……。あ、そういえば陽乃さん今って何時ですか?」

陽乃「え?もうお昼すぎっていうか夕方って言った方がいいぐらいの時間だけど?」
242 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:31:08.98 ID:+9mh/Azpo
八幡「いけね。すいません俺行かなきゃいけないとこあるんで」

陽乃「じゃ送ってこうか?」

八幡「いや、遠いんで大丈夫です」

冴「どこに行くの?」




八幡「渋谷に」
243 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:31:43.06 ID:+9mh/Azpo
ー夕方 渋谷の街頭ビジョン前ー


小町「ねえお兄ちゃん」

八幡「なんだー?」

小町「遊びに行こうって誘ってくれたのは嬉しいよ?珍しいし。でもなーんでここなわけ?」

八幡「なんでかなぁ?」

小町「はぁ…お兄ちゃん最近おかしかったけど今日はまた一段と変だね。小町は心配してるんだからね!あ、今の小町的に超ポイント高い☆」

八幡「あーうん、そうね」
244 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:32:29.07 ID:+9mh/Azpo
小町「…はあー。まいいや!109いこ109!!」

八幡「ちょっと待てって………ん?」

ザザッ……
ザッ……ザーーーーッ…



街頭ビジョン『……我々がこの国を頂戴する!!』

後編 完
245 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:34:49.60 ID:+9mh/Azpo
あとエピローグ貼って終わります
246 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:38:09.43 ID:+9mh/Azpo
エピローグ

〜12月3日〜

ー教室ー


八幡「………」

戸塚「おはよ、八幡!」

八幡「おはよう彩加」

戸塚「…?なんか元気ないね?」

八幡「気のせいだ」

戸塚「そう?ならいいんだけど…」
247 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:38:39.52 ID:+9mh/Azpo
結衣「やっはろー!彩ちゃんヒッキー!」

戸塚「由比ヶ浜さんやっはろー」

八幡「おう」

結衣「あれ?」

八幡「………」
248 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:39:23.21 ID:+9mh/Azpo
結衣「ヒッキー…なんか元気ない?」

戸塚「由比ヶ浜さんもそう思う?」

八幡「だから気のせいだっつの」

結衣「そかなぁ……」

ガラララッ


平塚「席につけー」
249 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:39:48.84 ID:+9mh/Azpo
平塚「えーまず最初に…。急だが雨宮が転校した」

ざわざわ・・・ざわ・・・

結衣「え……」

葉山「えっ」

優美子「はぁ!?」

戸塚「………」

海老名「ええぇ……」

戸部「え!?ちょ…マジ!?何で!?」

平塚「ご家庭の事情だ」

八幡「………」
250 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:40:26.60 ID:+9mh/Azpo
平塚「あいつがいたのはほんの数日だったが…………その…」ウルッ

八幡「………」

平塚「ま、まあとにかくそういう事だ。HR終わり!」

ガラララッ

ざわざわ・・・ざわわ・・・・
ざわ・・・ざわわわ・・・
251 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:40:52.45 ID:+9mh/Azpo
結衣「ちょっとヒッキー!どういうこと!?」

葉山「いきなりすぎるなどういう事なんだ?」

優美子「ヒキオ説明しろし!」

戸部「ヒキタニくーんどゆことよぉ!?」

海老名「そうだよ!せっかくのメガネ男子が!」

戸塚「あ、あの…皆でそんなに聞いちゃ……でもどういう事?」

八幡『あーもーうるせーうるせー!俺に聞くな!」
252 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:41:40.75 ID:+9mh/Azpo
戸部「つってもよぉ!ヒキタニくん以上の友達ってここじゃ他にいねーべ!?」

海老名「家庭の事情ならしょうがないけど…皆やっぱり気になっちゃうんだよ」

戸塚「うん、そうだよね。短い間だったけどすっごい楽しい思い出くれたから」

葉山「そうだな。一言ぐらいあったのか?」

結衣「どうなの!?」
253 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:42:25.09 ID:+9mh/Azpo
八幡「…そりゃあったよ」

優美子「で!?なんだって!?」

ガラララッ



志帆「比企谷くん?ちょっといいかな?」

八幡「お前もか鈴井…」
254 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:43:10.87 ID:+9mh/Azpo
ー屋上ー


志帆「蓮、転校しちゃったんだってね?」

八幡「ああ…連絡あったのか?」

志帆「うん、あったよ。昨日ね」

八幡「そうか」

志帆「比企谷くんにはいつ話あったの?」

八幡「そりゃ………」

志帆「こないだの帰り…とか?」

八幡「…おう…」

志帆「そっか」
255 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:43:45.55 ID:+9mh/Azpo
志帆「蓮ってすごいよね」

八幡「ああ…すげえ」

志帆「同い年なのにね?」

八幡「ほんっとすげえよ」

志帆「きっと同年代であれだけ色んなものを背負ってる人ってそうそういないと思うな」

八幡「そうだな…ほんっとそうだわ」

志帆「だよね?ふふっ」

八幡「ああ。負けてらんねえわ」

志帆「比企谷くんもそう思う?私もそう思ったよ!」
256 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:44:25.03 ID:+9mh/Azpo
志帆「ふふっ」ニコニコ

八幡「…なんだよ?」

志帆「ううん。何かこう、ずいぶん顔が違ってるから。何となく吹っ切れたのかな〜って」

八幡「え?そんなに顔違ってるか?」

志帆「うん。ゾンビだったのがちょっと人間寄りになったね!」

八幡「お前…それいつかの仕返しだな?このやろー」

志帆「わかっちゃった?あははっごめんごめん!」
257 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:45:02.73 ID:+9mh/Azpo
八幡「まあそうだな…吹っ切れたっつーか…確かな目標が出来た」

志帆「目標?へぇ、どんな?」

八幡「俺な、検察官になる」

志帆「………」

八幡「検察官になって、特捜部入りして特捜を軽く動かせるぐらいのやつになって、そんで俺は俺の正義のままに生きる!」

志帆「…そっか!うん、いいと思うよ!応援する!」
258 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:45:39.44 ID:+9mh/Azpo
八幡「ありがとな鈴井。蓮とお前がいなきゃ、こんな決意出来なかった。…つーか選択肢にすらなかったよ」

志帆「そうなの?」

八幡「ああ。あいつが義賊のリーダーなら、俺は正義のリーダーになる。いつかあいつを超えてみせる」

志帆「…かっこいいな。頑張って!」

八幡「おうよ!」
259 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:46:13.39 ID:+9mh/Azpo
八幡「つーか鈴井は気付いてたんだな?あいつの正体」

志帆「うん、もちろん。ちなみに他のメンバーの事も知ってるよ。もちろん本人には気付いてる事言ってないけどね」

八幡「そっか。やっぱ元秀尽はダテじゃねえな。あいつもお前も」

志帆「そうだよ〜ダテじゃないんだよ?あははっ」

八幡「にしても昨日はビビったよ」

志帆「あ、うん。これだよね?この動画」




『……その前に、我々がこの国を頂戴する!!』
260 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:47:00.45 ID:+9mh/Azpo
八幡「………これさ、あいつをよく知ってるとさ、仮面しててもまんまあいつじゃね?」

志帆「うん。まんまだね!」

八幡「だよな?ははっあっははははっ!」

志帆「うん!あははっ」

ブーッブーッ…ブーッブーッ…

八幡「……あれ?蓮から電話だ」

志帆「噂をすれば何とやらだね。っていうか昨日あれだけ世間を騒がせたのに…ほんととんでもないね、蓮は。あはは!」

八幡「確かにな。ははっ!………もしもし蓮か?」
261 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:47:41.10 ID:+9mh/Azpo
蓮『八幡!助けてくれ!』

八幡「は!?何だどうしたいきなり!?」

蓮『大変なんだ!このままだと殺される!頼む助けてくれ!!』

八幡「落ち着け!どうしたらいい!?」
262 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:48:51.10 ID:+9mh/Azpo
蓮『説得してくれ!』

八幡「おうわかった!………って説得?説得って?誰を?」

蓮『断ると心が痛むから皆平等に恋人になったのに!なのにそれって9股だ浮気だって彼女たちが殺しに来るんだよ!本当はこれ2月のイベントなんだけど今やっとけば回避出来るかもしれないだろ!?』

八幡「………は?」

蓮『だから!!!9股がバレて殺されそうだから皆を説得してくれ!!お前なら出来る八幡!助けてく』

プツッ…


八幡「やはり俺の友達は9股するなんてまちがっている」

おしまい
263 : ◆OkhT76nerU [saga]:2019/03/17(日) 23:51:41.67 ID:+9mh/Azpo
以上で完結です。それと2〜22自分です。
元々は志帆コープ欲しかったなってとこから考え始めました。上手く話の波を作れませんでしたがもし見てくれた人いたらお付き合いどうもでした。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:52:49.76 ID:BauG8sV+o
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/17(日) 23:57:22.33 ID:xvca7alX0
乙 また書いてくれ
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