勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」7

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1 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/03/21(木) 19:03:12.53 ID:scYEvvCH0
勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「>>4」 
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1541155315/

勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」 
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1541500972/

勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」 
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1541903486/

勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1542431014/

勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
https://hebi.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1542950053/

勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1543405271/

↑のつづき

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1553162592
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:08:11.40 ID:scYEvvCH0
勇者「––––––––と言うわけで、夜の見張りは剣士達のパーティに先にやってもらうことになりました」

勇者「俺たちの番が来るまでの間、みんなにはゆっくり休んでてほしいんだけど」


メロンパン職人「……」

モヒカン「……」

ピエロ「……」

老人「ぐびぐび」


勇者「……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:09:58.62 ID:scYEvvCH0
勇者「爺さん、俺の話聞いてた?」

老人「……ん?」

勇者「……俺の話、聞いてた?」

老人「……」

勇者「……」


老人「酒はやらんぞ」ガバッ

勇者「……いらないし。そもそもそれ取ってきたの俺だし」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:13:12.89 ID:scYEvvCH0
メロンパン職人「勇者さん。みんな休む前に自己紹介でもしてもらったらどうですか」

メロンパン職人「俺たち、今日がほぼ初対面だし名前以外よく知らないでしょ」

勇者「……それもそうだな」



勇者「じゃあまずは俺から––––––––」


モヒカン「ケッ、くだらねえ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:14:11.07 ID:scYEvvCH0
勇者「モヒカン?」

モヒカン「俺たちはお友達ごっこしにここに来たんじゃねえんだ。そういう馴れ合いや年寄りの介護は、やりたい奴だけでやってやがれ」

ザッ、


勇者「お、おいっ、モヒカン!」

モヒカン「俺ぁ先に休ませてもらうぜ。仕事さえキッチリやりゃ文句はねえだろ」

勇者「……」


ザッ、ザッ…
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:23:39.23 ID:scYEvvCH0
メロンパン職人「行っちゃいましたね」

勇者「うーん。仕方ないな……」

勇者「残った俺らだけでもやっておくか」


勇者「じゃあまずは、なりゆきとは言えパーティのリーダーになってることだし。俺から行こうか」

ピエロ「……」

老人「……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:25:05.34 ID:scYEvvCH0
勇者(自己紹介だが……)

勇者(メロンパン職人はまあいいとして、この二人の反応が全然読めないな)

勇者(モヒカンみたいに舐められたりしないように、ここはビシッと決めておきたいんだが……)

勇者(どんな感じで行こうかな)


聖剣「>>10
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 19:34:47.06 ID:zon6tswD0
もう7だったか安価下
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 19:36:04.15 ID:4clyndByo
もうそんなになるか
st
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 19:36:14.65 ID:uPpG3NYVO
踊れ 心の赴くままに
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/21(木) 19:58:45.89 ID:scYEvvCH0
聖剣「踊れ 心の赴くままに」

勇者「お、踊る……?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 20:13:59.48 ID:t5MfACUV0
あー
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/21(木) 20:25:53.01 ID:4clyndByo
これはミュージカル開演ですね
14 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/03/22(金) 19:50:34.13 ID:wnbsZUVQ0
勇者(俺は辺境のど田舎出身だし、王都の貴族のような華麗で上品なダンスは踊れない)

勇者(……てか、上品でなくても踊りなんか知らなかったわ)

勇者(せいぜい村のおっさん連中が酔っ払ってヘンテコな踊りしてんのを見たことあるくらいだ)

勇者(そんな俺が……やれるのか?)

勇者(……)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:51:14.31 ID:wnbsZUVQ0
勇者(やれるやれないじゃない)


勇者(……やるしかないんだよな)


勇者(だってこれは、安価なんだから)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:53:44.71 ID:wnbsZUVQ0
勇者「えー、俺の名前は勇者」

勇者「自己紹介の前に、まずは皆に見せておきたいものがある」


メロンパン職人「……」

老人「……」

ピエロ「……」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 19:53:59.91 ID:BbhFgMWn0
どじょうすくいとか盆踊りかな?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:54:24.11 ID:wnbsZUVQ0
勇者「この場にいる皆との、この出会いを祝しまして」




勇者「踊ります。心のままに」




メロンパン職人「へ?」

老人「お?」

ピエロ「……」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:55:05.92 ID:wnbsZUVQ0
勇者「あっそーれ」

フニャフニャ〜〜〜


勇者「あらよっと!」

ヘニョヘニョ〜〜〜


勇者「へいへいへい!!」

ビロビロ〜〜〜




メロンパン職人「ちょっと待って」

勇者「なんだよ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:55:55.47 ID:wnbsZUVQ0
メロンパン職人「何やってんすか」

勇者「見りゃわかるだろ」

メロンパン職人「わからないから聞いてるんですけど」

勇者「この出会いを祝した喜びの舞だよ」

メロンパン「あのふやけた昆布みたいなのが?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 19:57:10.84 ID:wnbsZUVQ0
メロンパン職人「あれが踊りなのは良いとして、急に何なんですか」

勇者「言ってなかったっけ。俺の地元では初対面の人にはこうやって友好を示すんだよ」

メロンパン職人「俺そんなの見たことないんですけど!?」



老人「うーい、いいぞ若いのー。踊れ踊れぇい!」


勇者「ほら」

メロンパン職人「ほらじゃなくて」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:00:38.57 ID:wnbsZUVQ0
勇者「あらよっと!」

フニャフニャフニャ〜〜〜

老人「へいへいへい!」


勇者「そーらよっと!」

ヘニョヘニョ〜〜ヘニョヘニョ〜〜

老人「ほいさっさ!」



メロンパン職人「はぁ……」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:05:11.31 ID:wnbsZUVQ0
メロンパン職人「この人たち、自己紹介のこととかもう忘れてないですかね。トップバッターなのに」

メロンパン職人「本人たちが良いならそれでいいかもですけど……」


クスクス…


メロンパン職人「……ん?」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:07:07.90 ID:wnbsZUVQ0
クスクス…


メロンパン職人「笑い声……?」


クスクス…クスクス…


メロンパン職人「な、なななんですか」


クスクス…クスクス…クスクスクスクス…


メロンパン職人「い、いったいどこから………………はっ!?」バッ!




ピエロ「クスクス…」


メロンパン職人「…………!!!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:11:43.74 ID:wnbsZUVQ0
勇者「あそれそれそれ!」

老人「ほいこらしょー!」


メロンパン職人「ゆ、ゆゆゆ勇者さんっ!!」

勇者「ん、なんだよ。今いいとこなのに」

老人「空気読め」

メロンパン職人「ピ、ピピピピエロがっ!!」

勇者「ピエロがどうしたんだよ」

メロンパン職人「笑ってる! ピエロが笑ってる!!」

勇者「はぁ?」

メロンパン職人「ほらあっち! あっちでピエロが!」



ピエロ「……」



勇者「別に普通じゃねえか」

メロンパン職人「いやいやいやいや」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:14:46.49 ID:wnbsZUVQ0
メロンパン職人「絶対笑ってた! ピエロが笑ってた!」

勇者「笑ってないけど」

メロンパン職人「笑ってたんですってば!」

勇者「たとえピエロが笑ってたとして何がいけないんだよ。ピエロだって笑うだろ」

勇者「俺の踊りで笑ってくれたんならいいことじゃないか」

メロンパン職人「いやそういう笑いじゃなくて、もっと不気味で怖い感じの!!」

勇者「怖い? ピエロが?」



ピエロ「……」



勇者「普通じゃん」

メロンパン職人「ええぇ……」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:20:46.97 ID:wnbsZUVQ0
勇者「まったく……これからしばらく一緒にやってく仲間なんだから仲良くやってくれよ、お前ら」

メロンパン職人「うぅん……」

勇者「じゃあ俺もうちょっと踊ってくから」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:22:27.91 ID:wnbsZUVQ0
メロンパン職人「気のせいだったのかな……」

チラッ


ピエロ「……」


メロンパン職人(勇者さんの踊りをジッと見つめている……)
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:24:50.04 ID:wnbsZUVQ0
ピエロ「……」

メロンパン職人「……」


ピエロ「……」

メロンパン職人「……」


ピエロ「……」

メロンパン職人「……」





ピエロ「……」ギュルンッ!!


メロンパン職人「!?」ビクッ!
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:25:35.67 ID:wnbsZUVQ0
ピエロ「…………」ジーーーーッ

メロンパン職人「……」



ピエロ「……クスクスクス」




メロンパン職人「……」



メロンパン職人「はわわわわわ……!!」ガタガタガタガタ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:36:40.76 ID:wnbsZUVQ0
御者A「ふーっ。今日はお疲れ」

御者B「お疲れー」

御者A「普段より護衛の人数が少なくなりそうで心配だったけど、なんだかんだで人数揃ったみたいで良かったな」

御者B「ああ。王都であんなことがあったしな。雇われの戦士たちにも負傷者が多かったし、どこも人手が足りないもんな」

御者A「そんな状況でも、10人も集まってくれたんだからありがたいよ。下手すりゃ半分以下だと思ってたからな」

御者B「……10人?」

御者A「ああ」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/22(金) 20:37:55.47 ID:wnbsZUVQ0
御者B「……俺、9人って聞いてた気がするんだけど」

御者A「え? さっき護衛の人たち見てきたけど、確かに10人いたぞ」

御者B「あれぇ? ……連絡ミスかな?」

御者A「まあ、そうだとしても予定より少ないよりは多い方がいいだろ。最近は物騒なんだし」

御者B「……それもそうか」

御者A「それより、明日も早いんだしさっさと寝ようか」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 21:22:29.01 ID:BbhFgMWn0
はわわわ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/22(金) 21:25:30.25 ID:a25D9yQyo
ホラー路線
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/23(土) 20:24:16.49 ID:NSmizK4qo
敵か強キャラしか転ばないやべー奴
36 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/03/24(日) 21:41:01.65 ID:9nfGZfdV0
……

……

勇者「はぁ、はぁ……」

老人「どうしたどうした」

勇者「も、もう終わりで」

老人「はぁ?」

勇者「そろそろ踊りはいいんじゃないかなって。友好も深まったと思うし」


老人「まだ脱いでないじゃろ」

勇者「えっ」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:41:43.40 ID:9nfGZfdV0
老人「これからが本番じゃろ」

老人「諦めるんか?」

勇者「……いや、もう無理だ。勘弁してくれ爺さん」

勇者「俺は心のままに踊った。もうこれ以上晒け出せるものなんかない」

勇者「もう十分だろ? 俺は満足したよ」


勇者「……」

老人「……」


勇者「……」

老人「ぱーちー……」


勇者「……爺さん」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:42:12.66 ID:9nfGZfdV0
勇者「寂しそうに言ったところで俺は脱がないからな」

老人「あっそ」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:42:54.26 ID:9nfGZfdV0
勇者「と言うか、自己紹介の続き……」

勇者「……あれ? メロンパン職人はどこ行った?」


勇者「ピエロ、メロンパン職人知らないか?」

ピエロ「……」フルフル

勇者「そうか……何やってんだよあいつ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:44:08.40 ID:9nfGZfdV0
馬車


ズタ袋「……」

主「……」


メロンパン職人「はわわわわ……ピエロが……ピエロが……!!」ガタガタ


ズタ袋「……鳥にしがみついて、何をしているのだこの男は」

主「キィ……」

ズタ袋「お前も鬱陶しいだろうに」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:51:26.04 ID:9nfGZfdV0
数時間後


剣士「勇者君、そろそろ交代だよ」

勇者「……ン。もうそんな時間か」


剣士「よく休めたかい」

勇者「微妙……」

剣士「そ、そうか」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:52:41.69 ID:9nfGZfdV0
剣士「悪いけど、決まりは決まりだからね」

剣士「とりあえず、僕達の番では特に異常は無かった。至って平和な見張りだったよ」

勇者「そっか」

剣士「けど、気を付けるべきは今の時間かもね。幸い、月明かりがあるから視界は悪くないけど。魔物が活発になるのもこういう夜だから」

勇者「……まあ大丈夫だろ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:58:39.14 ID:9nfGZfdV0
勇者「よーし、全員いるか?」

モヒカン「おう」

ピエロ「……」コクッ


勇者「……」



勇者「……あれ?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 21:59:37.14 ID:9nfGZfdV0
勇者「爺さんとメロンパン職人は?」

モヒカン「……パン屋は知らねえが、ジジイならそこにいるだろ」

勇者「ん?」



老人「くかー、くこー、すぴー……」



勇者「……」

モヒカン「酒瓶抱えて眠ってやがる」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:00:59.23 ID:9nfGZfdV0
勇者「おい、爺さん」

老人「くかー、くこー、むにゃむにゃ……」

勇者「時間だぞ」ペチペチ

老人「……」

勇者「起きろって」ペチペチペチペチ

老人「……うぅん…………」

勇者「……おっ?」




老人「ぷはーっ」モワッ

勇者「うわっ、酒臭っ!!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:05:40.51 ID:9nfGZfdV0
老人「くかー、すぴー、ぐごー」


勇者「起きねえ……」

モヒカン「ったく……何なんだこのジジイは。初日からこんなので大丈夫なのかよこのパーティ」

勇者「う。」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:06:53.12 ID:9nfGZfdV0
勇者「ま、まあ、爺さんには明日俺から注意しとくよ。ガツンとな」

モヒカン「頼むぜリーダーさんよぉ」

勇者「……それで、メロンパン職人は知らないか?」

モヒカン「俺が知るわけねえだろ」

勇者「そうだよな」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:08:09.76 ID:9nfGZfdV0
トントン、

勇者「ん?」

ピエロ「……」


勇者「ピエロ?」

ピエロ「……」


勇者「どうかしたのか?」

ピエロ「……」チョイチョイ


勇者「あっちの方を指差して……もしかしてメロンパン職人の居場所か?」

ピエロ「……」コクッ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:10:11.26 ID:9nfGZfdV0
馬車

メロンパン職人「うぅん……むにゃむにゃ……」

主「……」もふもふ



勇者「あの野郎……主を枕にしやがって」

ピエロ「……」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:14:09.74 ID:9nfGZfdV0
メロンパン職人「くかー、くこー、くかー」


トントン、

メロンパン職人「……」


トントン、

メロンパン職人「……」



トントントントン、

メロンパン職人「……うぅん……?」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:14:44.56 ID:9nfGZfdV0
メロンパン職人「誰ですかぁ……? まだ夜じゃないですか……」



ピエロ「……」

メロンパン職人「……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:15:22.76 ID:9nfGZfdV0
ピエロ「……」

メロンパン職人「……」




ピエロ「……」ニコッ




メロンパン職人「……」


メロンパン職人「いやぁぁぁあああぁぁぁあああ!?!?」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:17:32.10 ID:9nfGZfdV0
勇者「これで全員揃ったな」


老人「ぐごごご……」

ピエロ「……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「はわわわ……」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:20:16.16 ID:K6iBvR0Do
ピエロただの良い奴説
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:23:18.38 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「お前、俺に引っ付くのやめろよ。邪魔くせえ」

メロンパン職人「だ、だだだだってぇ……」


モヒカン「五人の内、一人は酔い潰れたジジイ。一人はピーピー泣いてるパン屋。一人は何考えてるかわからねえピエロ」

モヒカン「そしてそいつらを指名したパーティリーダー」

モヒカン「大丈夫なのかよこいつら……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:32:15.23 ID:vQrQoqx8O
やべー奴しかいない
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:35:20.21 ID:YAPUkfnp0
ゆっくり大丈夫だろ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:36:18.58 ID:9nfGZfdV0
勇者「さて。今から俺らが見張りの番をするわけだが」

モヒカン「……」

勇者「……」


モヒカン「……」

勇者「……えー、」



勇者「何すればいいと思う?」

モヒカン「こいつ……!!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:44:20.88 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「お前よぉ……!」

モヒカン「夜のこの時間帯でこんだけの人数で番やってるんだぞ」

モヒカン「ただただ全員ここで油売ってるだけでいいわけねえだろうがよ」

モヒカン「五人もいるんだ。時間決めて交代で定期的に周囲に魔物がいないか見回り行って、待機人員でここ見張るもんだろうが」

モヒカン「単独行動は危ねえから、五人いるなら見回りの人数は二人。三人ここで待機の配分ってとこだろ」


勇者「お、おう」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:45:41.41 ID:9nfGZfdV0
勇者「詳しいんだなモヒカン」

モヒカン「お前が素人なだけだ!」

勇者「う。」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:55:52.99 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「少なくとも、俺らの前の剣士の野郎達はそうしてたはずだ。奴らはいい子ちゃんぽいし、変なやり方はしてねえだろう」

勇者「じゃ、じゃあ見回りは三十分くらいのスパンでやろう」

勇者「三人残って二人で見回り」

勇者「爺さんは動けないから今日は実質2-2で動いてもらうことになるけど」


メロンパン職人「……」チラッ

ピエロ「?」

メロンパン職人「……」ビクッ


モヒカン「……チッ。どいつもこいつも頼りねえな」

モヒカン「そもそもパン屋とピエロがまともに戦えるのかよ」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 22:57:49.10 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「お前、勇者って言ったか? その腰の立派な剣が飾りじゃねえってんなら、この中で戦えるのは俺とお前くらいだろう」

勇者「なら、俺とモヒカンは分かれて組んだ方が良さそうだな」


勇者「モヒカンの武器はそのトゲトゲボールか?」

モヒカン「モーニングスターと呼べ」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 22:59:25.26 ID:K6iBvR0Do
モヒカンめっちゃ常識人でワロタ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 23:01:55.06 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「少なくとも、俺はピエロと組むのは御免だぜ。喋らねえし、何考えてんのかわからねえ」

メロンパン職人「お、俺も……ピエロさんはちょっと……」

ピエロ「……」

勇者「何だよお前ら。同じパーティなんだから仲良くやってくれよ」

モヒカン「知るかよ。ただ仕事で一緒になっただけだ。仲良しこよしをやるために組んでるわけじゃねえ」

勇者「むぅ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 23:13:34.29 ID:9nfGZfdV0
勇者「仕方ないな。じゃあ、ピエロは俺と。メロンパン職人はモヒカンと一緒に行動してくれ」

勇者「見回りの番は……そうだな。リーダーなんだし俺が先に行くことにするよ」

勇者「ピエロもそれでいいか?」

ピエロ「……」コクッ

勇者「決まりだな」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 23:15:07.16 ID:9nfGZfdV0
勇者「じゃあ俺らは先に行くから」

ピエロ「……」

モヒカン「あまり遠くに行き過ぎるんじゃねえぞ。大声出してここまで届く位置にしておけ」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/24(日) 23:16:23.25 ID:9nfGZfdV0
モヒカン「もし二人で処理し切れない量の魔物を見つけたなら、深追いはするな」

モヒカン「強い方がその場で見張りをやって、弱い方がこっちに応援を呼びに来い。下手に挑もうとするんじゃねえぞ」

モヒカン「あと、場合によっちゃあ今寝てる剣士の野郎達を呼ぶことも考えろ」

モヒカン「奴らも休憩邪魔されて文句言うかもしれねえが死ぬよりはマシなはずだ」


勇者「……お前、意外と考えてる奴なんだな」

モヒカン「こんなのは常識だ。お前らが知らなすぎるんだよ」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 00:47:29.16 ID:/oeZyxtDO
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 01:50:29.24 ID:jFRtVDdHO
モヒカンが常識枠にならざるを得ない状況
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/25(月) 21:20:55.17 ID:k+R9aduXO
モヒカンはゆっくり相手じゃなかっらまともなんだろうよ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/29(金) 11:14:59.36 ID:Jj/gOsv4o
そろそろ続き来るかな
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 12:37:57.29 ID:zjCLylL20
失踪かな
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/30(土) 15:18:15.08 ID:MiR/eD1JO
安価SS界の冨樫になるつもりか!?
74 : ◆XoiMTUEsXEGh [sage]:2019/03/31(日) 23:52:05.27 ID:XwHeXjDdO
今週ちょっとバタついてた
来週はそうでもないと思います
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 17:31:07.53 ID:0iofBL9ko
聖剣「早くしゃべらせろ」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/01(月) 20:43:39.15 ID:JbhAT3apO
ニヤニヤ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/02(火) 22:45:39.11 ID:On1+qM8r0
俺もズタ袋と一緒にズタ袋に入りたい
78 : ◆XoiMTUEsXEGh [sage]:2019/04/04(木) 17:35:08.09 ID:O+TPl+EGO
なんか忙しい
年度始めなめてた
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 19:34:39.52 ID:0l6D4WC+o
ペロッ……
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 20:15:38.47 ID:v7Umg7Rho
まぁ今までの経過からして>>1は新年会とかも多そうだしな
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 21:29:57.84 ID:rGrsJ3aV0
12月からずっと同じ事言うとるやん
みんな同じやろ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 21:54:39.65 ID:iwv9DGPBO
ニートは暇だろ?
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/11(木) 00:11:22.20 ID:9QEuqFLVo
待ってるぞ
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/16(火) 23:55:37.78 ID:qJiZGNdvO
待ってるよ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/17(水) 06:24:08.02 ID:vS5ekjVPo
私もだ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/19(金) 23:46:02.81 ID:e4wX1/gh0
メロンパンツ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/25(木) 11:55:00.23 ID:hX8sQpN1O
待ってます
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/26(金) 08:41:22.03 ID:flyL0esaO
GWは進めてほしい
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/27(土) 00:52:51.35 ID:CZe0f8xho
待機
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/29(月) 21:24:52.43 ID:L+aIiOJ10
オイヨイヨ
91 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/04/30(火) 03:48:50.13 ID:WNXfetdQ0
てす
92 :|ω・) [saga]:2019/04/30(火) 03:50:30.12 ID:WNXfetdQ0
勇者「じゃあ、ちょっと行ってくる。留守番よろしくな」

ピエロ「……」


モヒカン「チッ、ようやく行ったか」


メロンパン職人「モヒカンさん、お爺さんどうしましょう」

老人「くかー、くこー」

モヒカン「……ほっとけ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 03:53:21.00 ID:WNXfetdQ0
メロンパン職人「……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「モヒカンさん」

モヒカン「何だよ」

メロンパン職人「モヒカンさんってこういう仕事慣れてるんです? さっきも何かと詳しそうでしたし」

モヒカン「ふん。俺が普段どんな仕事してんのかなんて、このナリを見りゃわかるだろ」

メロンパン職人「いや見た感じだともっと頭パーな」

モヒカン「喧嘩売ってんのか?」

メロンパン職人「ごめんなさい」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 03:55:38.29 ID:WNXfetdQ0
メロンパン職人「……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「モヒカンさん」

モヒカン「何だ」

メロンパン職人「俺、なにかやることあります?」

モヒカン「お前は何ができるんだよ」



メロンパン職人「パンを作れます」グッ

モヒカン「……」イラッ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 03:57:01.65 ID:WNXfetdQ0
モヒカン「火の番でもしてろ」

メロンパン職人「わかりました」


パチパチ…

老人「くかー、くこー、むにゃむにゃ」

モヒカン「うるせえな……」イライラ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 03:58:47.20 ID:WNXfetdQ0
メロンパン職人「……」

モヒカン「……」


メロンパン職人「モヒカンさん」

モヒカン「……今度は何だ」


メロンパン職人「メロンパン食べます?」

モヒカン「お前は何をしに来たんだ?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 03:59:47.33 ID:WNXfetdQ0
メロンパン職人「いやぁ。俺にできることってこれくらいかなって」

モヒカン「ケッ、大体何でこんな所にパン屋がいやがるんだ。乗客の方にいるならまだしもよ」

モヒカン「場違いにも程があんだろ」

メロンパン職人「そんなことは」

メロンパン職人「……」


メロンパン職人「言われてみれば確かに」

モヒカン「確かにじゃねえよ」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:02:59.28 ID:WNXfetdQ0
野営地周辺

テクテク

勇者「うーん、さすがに夜は冷えるな」

勇者「ピエロは寒くないのか?」

ピエロ「……」フルフル

勇者「まあお前結構厚着だもんな」

勇者「俺もパンツは重ね着してるけど」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:04:06.96 ID:WNXfetdQ0
ガサガサ

勇者「ん?」


勇者「今何か草むらで動かなかったか?」

ピエロ「?」

勇者「……」


勇者「気のせいか」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:04:53.31 ID:WNXfetdQ0
テクテク

勇者「もうこの辺りグルっと一周したんじゃないか?」

勇者「これだけ見て回れば十分だろ。そろそろ戻ろうぜ」

ピエロ「……」コクン


勇者「っと、その前に……」ブルルッ

ピエロ「?」

勇者「ちょっとおしっこ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:17:51.73 ID:WNXfetdQ0
……

モヒカン「ったく、俺はお前らがこれだけ気が抜けてるのが信じられねえよ」

メロンパン職人「はぁ。……けどモヒカンさん、そもそもこの辺りって魔物とかあんまり出ないんじゃないですか?」

メロンパン職人「案外俺ら、何もしなくても大丈夫だったりして」

モヒカン「素人め」

メロンパン職人「う。」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:20:29.32 ID:WNXfetdQ0
メロンパン職人「けど、剣士さん達の番にも特に異常なしって言ってましたし」

モヒカン「その剣士が言ってただろうが。この時間くらいから魔物は活発になる」

モヒカン「で、ついこの間王都で何があったか忘れたのか?」

メロンパン職人「何って……ええと」

モヒカン「魔物の群れの襲撃だ」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:23:18.62 ID:WNXfetdQ0
モヒカン「聖女サマのなんとやらで蹴散らしたらしいが、あの数だ。撃ち漏らしがいたとしても不思議じゃねえ」

モヒカン「特に奴ら、ほとんどが下級悪魔の群れだったろう」

メロンパン職人「ギィギィ鳴いてた奴らですね」

モヒカン「下級悪魔どもは統率でもされてなけりゃあエサの人間の多いところに集ってくる性質がある」

モヒカン「さすがに本能的に追っ払われたばかりの王都にすぐ仕掛けようって奴はそういねえだろうが……ここはどうだろうな。王都から離れてはいるが、離れすぎてもいない」

メロンパン職人「つ、つまり?」

モヒカン「逃げ散らかした奴らがそこら辺にいるかもしれねえってことだ。この馬車団なんて格好の的なんじゃねえか?」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:26:22.33 ID:WNXfetdQ0
そこら辺の草むら

勇者「うぅ、漏れる漏れる」タタタッ

勇者「……この茂み、丁度良さげだな」

勇者「では失礼して」ゴソゴソ


勇者「ふんふーん」

ジョロロロロ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:26:57.98 ID:WNXfetdQ0
勇者「はぁー。何とも言えない開放感」

ジョロロロロ

勇者「ふんふふーん」

ギィギィ

勇者「……? 鳥か?」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:28:46.81 ID:WNXfetdQ0
勇者「……」

勇者「そういやこういう時、女の子ってどうしてんだろうな」

ギィ

勇者「乗客にも何人かいたけど。まさかずっと我慢してるわけじゃないよな」

勇者「それとも俺が知らないだけでそれ用の魔法のアイテムでもあったりするのかね」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:30:13.88 ID:WNXfetdQ0
ジョロロロロ

勇者「……」

勇者「今度傭兵に聞いてみるか」


ギィ!

勇者「さっきからうるせえ鳥だな……」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/30(火) 04:31:00.87 ID:WNXfetdQ0
勇者「人が用足してる時くらい静かにしろよな」クルッ


下級悪魔「ギィ」

勇者「……」


チョロッ…
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 06:34:00.13 ID:nY/srpFg0
久しぶり
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 07:18:26.73 ID:sM6MzW/Ro
パンツはロケット鉛筆式に替えてるのか
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 15:28:16.79 ID:j6JYGgUDO
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 16:49:24.78 ID:S8Yly01Lo
長い沈黙を破ったな
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 16:49:46.48 ID:LgYuaamQ0
よしよし
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/30(火) 22:49:32.50 ID:6lD8mqvZO
待ってました!
115 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/05/01(水) 03:52:38.94 ID:BdQjCZ+k0
ひゃああああああああああ!!?


ピエロ「!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 03:53:20.73 ID:BdQjCZ+k0
ピエロ「……」キョロキョロ


ピエロ「……」


タタタッ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 03:53:50.15 ID:BdQjCZ+k0
メロンパン職人「い、今の声は……」

モヒカン「勇者の野郎か?」

メロンパン職人「たぶん……」

モヒカン「チッ、何があったのか知らねえが情けねえ声上げやがって」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 03:56:19.70 ID:BdQjCZ+k0
メロンパン職人「ど、どうしましょう」

モヒカン「どうもこうもねえ。あんな声上げるってこたぁ勇者の野郎に何かあったんだろうが、俺達がそう簡単にここから動く訳にはいかねえだろ」

モヒカン「奴らには悪いが、とりあえずは自分で何とかしてもらうしかねえな」

メロンパン職人「そんな! モヒカンさん薄情ですよ! 仲間を見捨てるつもりですか!」

モヒカン「テメエかこのジジイがまともに戦えるってんなら一人くらい応援にやっても良かったんだがな!」


メロンパン職人「よーし、勇者さんなら大丈夫でしょうし、俺らはここの守りに専念しましょう!」

モヒカン「こいつ……」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:04:53.40 ID:BdQjCZ+k0
下級悪魔「ゲギャギャギャ!!」


勇者「この……野郎っ!」


ズバッ!

下級悪魔「ギィーー……」ドサッ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:05:33.60 ID:BdQjCZ+k0
勇者「はぁー、めちゃくちゃびっくりした」

勇者「おしっこ途中で止まっちゃったじゃないか」

下級悪魔「ギッ、ギギッ……」ピクピク

勇者「こいつ、王都にわらわら集まってた悪魔と同じ奴か? 何でこんなところに……」


ギギャッ、ギィギィ、ゲギャギャギャ


勇者「……どうやら一匹や二匹って訳じゃないみたいだな」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:06:46.76 ID:BdQjCZ+k0
タタタッ

勇者「!」


勇者「ピエロか」

ピエロ「……」

勇者「悪いな。変な声上げちまって、ちょっとびっくりさせたかもだけど俺は大丈夫だよ」

ピエロ「……」ホッ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:08:17.30 ID:BdQjCZ+k0
勇者「それより、こんなところに悪魔たちが群がってるみたいなんだ」

勇者「ほっといたら馬車団の野営地にまで行っちまいそうだし、俺たちでなんとかしないといけないと思う」

ピエロ「……」

勇者「えーと、こんな時モヒカンはどうしろって言ってたかな……」

ピエロ「…………、……!」フリフリ、サッサッ

勇者「ん? パントマイム?」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:09:19.37 ID:BdQjCZ+k0
勇者「なになに、『一人が足止め』……『一人が応援』……か?」

ピエロ「……」コクン

勇者「へぇー。にしても、上手いもんだな。今のめちゃくちゃわかりやすかったぞ」

勇者「こういうの得意なのか? さすがピエロだな」

ピエロ「……」フリフリ

勇者「……ん? 後ろ?」


下級悪魔「ゲギャギャッ!」バッ

勇者「おっと」サッ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:17:02.67 ID:BdQjCZ+k0
ズバッ!

下級悪魔「ゲヒッ……!」ドサッ


勇者「ここは俺が何とかしておくから、ピエロはモヒカン達の所に行ってくれ」

勇者「この量だと、あいつらの所にも何体か向かってるかもしれない。一応注意してやってくれよ」

ピエロ「……」フリフリ、サッサッ

勇者「ん? 俺が一人で大丈夫かって?」

勇者「まあ何とかなるさ。俺はそれよりあっちの方が心配なんだ」

勇者「頼むよ、ピエロ」

ピエロ「……」


タタタッ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:35:24.62 ID:BdQjCZ+k0
ギギギ、ゲギャギャ、ギィギィギィ

勇者「ひぃふぅみぃ……何体いるんだこれ……」

勇者「王都の時の生き残りか? この辺に巣でも作ってんのか」

勇者「何にせよ、ここから先に行かせるわけにはいかないよな」

下級悪魔「ギギ……!」


勇者「……やるか!」チャキッ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/05/01(水) 04:41:02.24 ID:BdQjCZ+k0
野営地


モヒカン「……」

メロンパン職人「……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「……」


メロンパン職人「……あの、モヒカンさん」

モヒカン「何だ。こんな時にくだらない話だったら張っ倒すぞ」

メロンパン職人「ひっ」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 20:53:01.30 ID:efiic7Q9O
続き来てた!乙!
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/01(水) 22:42:49.59 ID:jcsr/CODO

令和初安価の争奪戦が始まるのか…いつかは知らんがww
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 12:52:58.04 ID:I7jXmIzoO
令和
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/02(木) 14:39:55.70 ID:7lRh6k7vo
気づいたら始まってた。乙。
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/11(土) 10:30:31.51 ID:rtQd24VI0
待機
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 17:29:45.40 ID:FmlK6cXS0
週末待機
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 00:23:33.21 ID:yXBud6Bqo
待機
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 16:00:51.44 ID:F3/OAwHZO
僕も!
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 20:41:12.20 ID:0CuhGP86O
待ってる
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/14(金) 00:39:57.26 ID:jcdbIsfbO
待ってます
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 01:19:10.04 ID:7D3NA/f3o
待ち
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/21(金) 19:39:17.39 ID:tQTgrqxdO
まだかなまだかな?
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 23:27:49.94 ID:hfYyJN8ko
待機
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/10(水) 13:22:05.43 ID:rQHvqaDcO
待ってるよ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 00:58:38.45 ID:bBuOJDJ/o
諦めたよ
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 20:03:26.99 ID:Oje2REIxO
俺は諦めないよ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 06:30:04.78 ID:ExLRrcfBo
最初は面白かったんだが畳む能力がなかったせいで未完に
惜しい作品だ
144 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/07/14(日) 17:53:54.83 ID:6uYKv9Ek0
1年経つまでには終わらせたいと思ってる
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 17:34:57.09 ID:Pe5xpUnqo
あと半年も無いぞ大丈夫か
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 17:50:30.60 ID:VlG4giHJO
大言壮語
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/17(水) 23:58:06.34 ID:NfGT5KaE0
定期的に見に来てる
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 00:50:14.68 ID:Y+L6eBdDO
>>144
待ってるからお願いします
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 23:50:35.32 ID:vh98Nz70o
待ってまーす
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 23:18:13.26 ID:GO1uxJvSo
待ってる
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/05(月) 18:57:41.99 ID:X1fd2TXIO
8月になったな
始めたのが11月だからあと3ヶ月くらい
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 01:45:32.15 ID:1b2QuyiKo
そういえば氷の魔女をどうするか聖女に聞きに来た事忘れてそう
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 22:44:49.55 ID:qNR9RyZDO
>>1がこのSSの存在自体忘れry
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 12:51:32.30 ID:FhWHaamlO
月一で反応は欲しいかな見てるなら…
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 17:48:07.16 ID:bNFRQvB9O
メロンパン食べながら待ってる
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 20:44:59.48 ID:LkfIzf3Oo
9月になったよ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/06(金) 12:03:05.45 ID:wMegGIIZO
まだか、待ってるぞ
158 : ◆XoiMTUEsXEGh :2019/09/09(月) 02:34:43.60 ID:ClvKRU2u0
てす
159 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:36:27.83 ID:ClvKRU2u0
メロンパン職人「い、いや、勇者さん達、大丈夫かなって」

モヒカン「……」

メロンパン職人「その、はい……そう思った次第でありまして」

モヒカン「……チッ」
160 : ◆XoiMTUEsXEGh :2019/09/09(月) 02:37:14.75 ID:ClvKRU2u0
タタタッ

メロンパン職人「!」

モヒカン「あいつは……!」


ピエロ「……」ブンブンブン!


メロンパン職人「ピエロ!」
161 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:39:02.31 ID:ClvKRU2u0
メロンパン職人「ピエロだ! モヒカンさん! ピエロが走ってる! ピエロが走ってきてますモヒカンさん!」

モヒカン「……おぉ」


ピエロ「……」ブンブンブン!


メロンパン職人「めっちゃ手ぇ振ってる! ピエロがこっち見てめっちゃ手を振ってます! ひぃぃ!!」

モヒカン「見りゃわかるようるせえな!」
162 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:40:51.53 ID:ClvKRU2u0
モヒカン「おいピエロ。さっき勇者の悲鳴が聞こえてきたが、何があったんだ?」

ピエロ「……」ピタッ


モヒカン「……」

ピエロ「……」

モヒカン「…………」

ピエロ「…………」


モヒカン「何か喋れよ!」

ピエロ「!」ハッ
163 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:41:50.32 ID:ClvKRU2u0
ピエロ「……」ササッ、サササッ、サッサッサッ

メロンパン職人「何ですかこの謎の動き」

モヒカン「パントマイムか? 無駄に器用な……」


メロンパン職人「なになに……『見廻り中に勇者がおしっこしてたら魔物に遭遇した。自分は報告のために逃げてきたけど勇者はただいま戦闘中』……?」

モヒカン「どうでもいいがわざわざパントマイムでションベンのくだり説明する必要あったのか?」
164 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:42:44.18 ID:ClvKRU2u0
モヒカン「群れの規模はどんなもんだ」

ピエロ「……」ササッ、サッサッ

モヒカン「……チッ。そんなにか」ガチャッ

メロンパン職人「モ、モヒカンさん、行くんですかっ」

モヒカン「仕方ねえだろ。一人でどうこうできる数じゃねえしな」

メロンパン職人「モヒカンさんが行っちゃったら誰が俺たちを守ってくれるんですか!」

モヒカン「お前、自分が雇われた護衛ってこと忘れてないか?」
165 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:44:13.08 ID:ClvKRU2u0
キィーー!


モヒカン「!」

メロンパン職人「あれは……!」


主「キィ」バッサバッサ


メロンパン職人「主!!」



モヒカン「何だあの鳥」

メロンパン職人「僕らのペットです」
166 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:46:07.14 ID:ClvKRU2u0
メロンパン職人「主がきてくれたならもう安心だ」

メロンパン職人「モヒカンさん、何やってるんですか。早く勇者さんのところに行ってあげてください! たった一人で頑張ってるんですよ!」

モヒカン「おまえってやつはよぉ……」

主「キィ」
167 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 02:47:13.66 ID:ClvKRU2u0
モヒカン「お前のこの鳥に対する謎の信頼は置いといて……まあお前らよりはよっぽどマシに働いてくれそうだな」


老人「くかー、くこー、すぴー」

ピエロ「……」

メロンパン職人「えへへ」

モヒカン「笑ってんじゃねえよ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 02:53:39.61 ID:z/Gi0H07o
いきなり更新来てびっくりwwwwwwwwwwww
良かったwwwwwwwwww生きてたwwwwwwwwww
169 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:11:11.89 ID:ClvKRU2u0
……

……

勇者「うおお!」ズバッ

下級悪魔「ゲギャッ!?」


勇者「はっ!」ドシュッ

下級悪魔「ギギィ…!」


勇者「……ふぅ。次から次へと湧いてくるな。思ってたより居るもんだ」


ギギャギャギャギャ!
170 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:12:15.59 ID:ClvKRU2u0
勇者「けど、何だかな」

ズバッ!

下級悪魔「ギィ!?」

ドサッ

勇者「俺、すごく調子がいいみたいだ」

勇者「王都にいたのと同じような魔物なら、あれだな」

勇者「今の俺ならこのくらい、いくら居たって何てことは無さそうだ……!」


ズバッ!
171 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:16:14.02 ID:ClvKRU2u0
少し離れた所


中級悪魔「はぁ……ついてない」

中級悪魔「詳しい事情は知らないが魔王様のため、と王都襲撃に参戦したはいいが」

中級悪魔「まさかあの数の手勢がほぼ壊滅とは……」

中級悪魔「死霊騎士様も妖術師様も居なくなってしまった」

中級悪魔「……城に帰るにしても、中級悪魔として、生き残った下級悪魔どもを捨て行く訳にはいかない」

中級悪魔「何とか皆を引き連れて帰城したいところだが、魔力が足りぬ」

中級悪魔「この辺りを通り行く人間どもから細々と魔力を補給し続けるにも限界を感じ続けていた所だが」
172 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:17:17.73 ID:ClvKRU2u0
中級悪魔「……あの旅団、百は行かずとも数十は居るか」

中級悪魔「それだけのエサがあれば、しばらく足りるか」

中級悪魔「当然護衛も付いているだろうが、知性の低い下級悪魔だけならばともかく、この私がいるならば策を練れる」

中級悪魔「知さえあればこの程度、どうということは無いはずだ」

中級悪魔「……やるぞ。奴らを狩り尽くして、魔力を充実させ、私も城へ帰るのだ」

中級悪魔「私はまだ、このような所で死ぬ訳にはいかんのだ……!」


ギィギィ、ギャイギャイギャイギャイギャイギャイ!!


中級悪魔「うるさいぞ貴様ら!!! 襲撃前に人間どもに気付かれたらどうするのだ!!!」
173 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:28:22.50 ID:ClvKRU2u0
下級悪魔「ギィ」

中級悪魔「……ん、何?」

下級悪魔「ギギィギィギィ」

中級悪魔「『人間にはもう気付かれた。いま戦闘中』……?」

下級悪魔「ギィ」
174 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:28:52.17 ID:ClvKRU2u0
中級悪魔「……」

下級悪魔「……」


中級悪魔「何をやっているのだ馬鹿者どもめ!!」

下級悪魔「ギィ……」
175 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:41:39.23 ID:ClvKRU2u0
モヒカン「うおおおおおお!!」ビュッ!

ズガァン!

下級悪魔「ガギュッ……!」ドサッ


モヒカン「はぁ、はぁ、こいつら……!」


下級悪魔達「ゲギャギャギャギャ!」

モヒカン「クソッ、俺だってこの量はキツイってのに」

モヒカン「こんなに居たんじゃ勇者の野郎は、もう……」


下級悪魔「ギギャギャッ!」

モヒカン「ッ!?」
176 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:42:57.36 ID:ClvKRU2u0
ズガン!!

下級悪魔「……ギヒィ」ドサッ

モヒカン「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!」

モヒカン「クソ、倒したはいいが足をやられた……!」

モヒカン「こんなことなら剣士達を叩き起こしてでも連れて来るべきだったか」

モヒカン「俺としたことが……!」


下級悪魔達「ゲギャギャギャギャ!!」
177 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:47:39.51 ID:ClvKRU2u0
モヒカンの所からちょっと東の場所


ズバッ、ドシュッ、ズガッ!

勇者「ふぅ。少しは減ってきたか?」

聖剣「……」

勇者「……ん?」


聖剣「……」

勇者「この感じは……」


聖剣「>>180
178 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 03:52:18.80 ID:ClvKRU2u0
いきなり再開してこの時間はさすがに安価は無理だったかもしれない
ごめんなさい
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 04:32:57.84 ID:z/Gi0H07o
踏んでいい?
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 04:34:22.84 ID:Qal3VF43o
ロリサキュバスっていいよね
181 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 05:19:51.50 ID:ClvKRU2u0
聖剣「ロリサキュバスっていいよね」

勇者「久々に喋ったと思ったらそれかよ!」
182 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 05:21:21.72 ID:ClvKRU2u0
勇者「その唐突なカミングアウトは何なんだいったい」

勇者「と言うかお前、仮にも伝説の聖なる剣がサキュバス趣味ってどうなの。どう考えても相容れないと思うんだけど」


聖剣「……」


勇者「こいつ……!」
183 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 05:26:49.47 ID:ClvKRU2u0
勇者(この聖剣、そう言えば前にも全然関係ない時に「ロリババアっていいよね」とか言ってたな)

勇者(こいつのロリ趣味はひとまず置いとくとして)

勇者(あの時は流れが流れだったから普通に無視しちゃったけど特に問題はなかったよな……?)

勇者(つまりこの聖剣の安価は、その場の気分だけで呟く時もあるってことか?)

勇者(思えば今までもそんな感じの安価って何回かあったような気もするし……)


勇者「こいつら、どう見てもロリサキュバスって感じしないもんな」

下級悪魔「ギギィ!」バッ!

勇者「考えてもわからんし、とりあえず、保留!」ズバッ!
184 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 06:00:46.30 ID:ClvKRU2u0
……

……

───ぐああああああああああ!!

勇者「!」



勇者「なんだ今の野太い悲鳴は」

勇者「……行ってみるか」

タタタッ
185 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 06:01:58.30 ID:ClvKRU2u0
勇者「悲鳴はこっちの方から聞こえてきたと思うんだけど……」キョロキョロ

勇者「ん?」


ギィギィギィギィ、ギャギギィギ!


勇者「なんか、あの辺りだけヤケに悪魔が集ってるような」

勇者「まるでエサを見つけて群がる蟻というか、鳥というか……」


──ぐあああああぁぁぁ……

勇者「ッ!?」
186 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/09(月) 06:03:15.86 ID:ClvKRU2u0
勇者「お前ら、そこをどけ!!」

ドシュッ、ザシュッ、ズバッ!!

下級悪魔「ギギィ!?」

勇者「ッ!」


モヒカン「…………」ピクピクッ


勇者「モ、モヒカン!?」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/09(月) 06:04:14.04 ID:ClvKRU2u0
そろそろお仕事行かなきゃなのでこの辺で
長い間すみませんでした
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 08:18:49.74 ID:f4H1xRdx0
書いてくれて嬉しいよ乙
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 08:28:29.12 ID:aN/t4Qy+O
待ちくたびれたぞ乙
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 10:17:04.87 ID:g0dZBUwdo
待ってたぞありがとう乙
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 14:35:14.92 ID:PLYYXCJfo
やったぜ
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 18:00:24.00 ID:kq/B30Jgo
ここでエタらないとは流石だ
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 21:54:57.74 ID:IQl5FizGo
来たか
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/09(月) 23:56:55.55 ID:ClvKRU2u0
今日お仕事休みになったから日中爆睡してた
眠れんので続ける
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 00:01:10.93 ID:1PtzvBvso
台風様々ですかな

ただ、被害に遭われた方は1日も早い回復をお祈りします
亡くなられた方がいらっしゃれば、ご冥福をお祈りします
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/10(火) 00:49:53.15 ID:1I2huAt10
中級悪魔「──まあ、見つかってしまったものは仕方ない」

中級悪魔「あの人間ども全員に我らのことが伝わりきっている訳ではなさそうだし」

中級悪魔「……本当はもっと知的に事を済ませたかったのだが」

中級悪魔「油断している今の内に、奴らの元へ攻め入ることにしよう」
197 : ◆XoiMTUEsXEGh :2019/09/10(火) 00:50:21.31 ID:1I2huAt10
てす
198 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:02:58.77 ID:1I2huAt10
中級悪魔「ということで、今から襲撃するわけだが」


ギィギィ、ギィギィ!


中級悪魔「……? これで全員か?」

中級悪魔「何だか悪魔の集まりが悪いような」

中級悪魔「半分くらい減っていないか……?」


下級悪魔「ギィギィギィ」

中級悪魔「先程戦闘中と言っていた奴ら、たかが数人の人間相手にまだ遊んでいるというのか」

中級悪魔「大方食事中なのだろうが、こちらの方が獲物の数は多いというのに……これだから知性の低い下級は」
199 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:04:08.68 ID:1I2huAt10
中級悪魔「悪魔達よ、行くぞ!!」

下級悪魔達「「ギギャギャギャギャ!!!」」

バサバサバサバサッ!



「キィーーーー!!」

カッ!!


下級悪魔達「ギギャアアアアア!!?」ボウッ!!!



中級悪魔「!?」
200 :>>199 一行抜けてた ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:05:33.02 ID:1I2huAt10
中級悪魔「まあ良い。この数でも奇襲が決まれば人間どもにはひとたまりもないだろう」


中級悪魔「悪魔達よ、行くぞ!!」

下級悪魔達「「ギギャギャギャギャ!!!」」

バサバサバサバサッ!



「キィーーーー!!」

カッ!!


下級悪魔達「ギギャアアアアア!!?」ボウッ!!!



中級悪魔「!?」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 01:05:57.02 ID:1PtzvBvso
主ーーー!
202 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:06:09.21 ID:1I2huAt10
中級悪魔「な、何だあの炎は!?」

中級悪魔「下級悪魔達が次々と燃やされていく……!」
203 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:07:19.09 ID:1I2huAt10
野営地

御者A「うーーん……? なんだか騒がしいな」

御者B「むにゃむにゃ……何かあったのか?」

御者A「いや、なんか、外うるさくないか。妙に明るい気もするし」

御者B「……知らん。何かあるなら護衛が何とかしてくれるだろ。気になるならお前が行ってきてくれよ俺は眠い……zzz」

御者A「はぁ……仕方ないな」モゾモゾ
204 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/10(火) 01:08:43.61 ID:1I2huAt10
御者A「そういえば護衛の中にピエロがいたなぁ」

御者A「まさかこんな時間にサーカスでもやってるんじゃないだろうな……」

御者A「……まさかね」

御者A「よっこらしょ」ガラガラ



主「キィーー!」バサッ!

下級悪魔「ギャァァア!?」

ボウッ!!



御者A「……!?」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 15:57:13.53 ID:lHQL3COQo
更新されてる・・・だと!
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 21:34:34.91 ID:9v4r4m9Po
ここで中断か
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 22:04:51.48 ID:40cgIO/9O
また来年!
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 12:56:42.54 ID:N18kI7LBo
これは嬉しいサプライズ
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/12(木) 00:18:00.85 ID:4VF2FBOG0
やったー!待ってたよー!
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 01:01:20.88 ID:LgNyABaDO
やっときたか!
211 :>>207 年内に終わらすんじゃ! ◆XoiMTUEsXEGh :2019/09/12(木) 01:07:06.39 ID:NieAiilc0
てす
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 02:05:44.92 ID:ztmZAh1Io
テストだけかよぉぉ!
まあご自分のペースで焦らず投稿してくださいな
わたし待つわ、いつまでも待つわ
たとえあなたが来年まで来てくれなくても
213 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/13(金) 08:42:16.78 ID:9Xq+Trq4O
平日夜がキビシイ
また寝落ちてた
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 09:47:25.97 ID:bB8jW38RO
忙しそうだからな
ゆっくりやってくれ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 22:56:50.96 ID:YkIZsLWiO
wktk
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 20:46:15.40 ID:zGNT30v6O
復活してくれただけで嬉しい!ありがとう!
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 23:03:30.11 ID:4FL2lx/mo
乙です。無理ないペースで進めてください
218 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:16:29.31 ID:9X2fmhgQ0
てす
219 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:39:22.48 ID:9X2fmhgQ0
モヒカン「ぐ……あ、ぁ……」

勇者「おい、モヒカン! しっかりしろ!」


ドロッ…


勇者「血が……!」
220 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:41:21.06 ID:9X2fmhgQ0
勇者「くそっ、止まれよ!」

ギュッギュッ


勇者「ダメだ、こんなの素人の俺じゃどうにもできないぞ……!」

勇者「せめて医者とか、僧侶とかが居てくれれば……!」


勇者「僧侶……」


勇者「……あっ」
221 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:41:53.98 ID:9X2fmhgQ0
回想

剣士『力を貸してもらえるとありがたい。どうかな、僧侶さん』

僧侶『は、はいっ。私、お役に立てるようにがんばりますね』

剣士『ありがとう。それじゃあ、これからよろしくね』

僧侶『こちらこそ、よろしくお願いしますっ』



勇者「……いるじゃん僧侶。剣士のパーティに」
222 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:43:12.23 ID:9X2fmhgQ0
勇者「よいしょ」グイッ

モヒカン「……」

勇者「重っ……。このトゲトゲボールは持ってけないな」ガシャン


勇者「ちょっと乱暴になるかもしれないけど、我慢してくれよ。キャンプに着くまでの辛抱だ」

モヒカン「……」
223 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:44:34.09 ID:9X2fmhgQ0
勇者「お前らの相手は後な」

下級悪魔達「ゲギャギャギャギャ!」


下級悪魔「ギギィッ!!」バッ

勇者「……まあ、言葉が通じないのはわかってるけどさ」


ズバッ!!


勇者「どうしてもって奴だけかかってこいよ。邪魔する奴から斬ってやる」ジャキッ
224 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:46:03.21 ID:9X2fmhgQ0
キィーーーー!!


ボウッ!!


ギャアアアアアア!!?



中級悪魔「何だ、何なのだあの炎は! あの鳥は!」

中級悪魔「この位置からでも感じられるほど聖の力を秘めた炎……! まさか、神獣の類か……?」

中級悪魔「なぜあんなものがこのような所に!」

中級悪魔「上級でもないそこらの悪魔が相手になるような代物ではないぞ!」


??「……本当に、忌々しい鳥よな」


中級悪魔「ッ!? 何者だッ!!」
225 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:46:54.32 ID:9X2fmhgQ0
ズタ袋「……」

中級悪魔「……」
226 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:48:01.32 ID:9X2fmhgQ0
ズタ袋「……」

中級悪魔「……いや、本当に何者だ貴様。いつからそこに転がっていた」


ズタ袋「……」

中級悪魔「……」
227 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 02:50:22.15 ID:9X2fmhgQ0
ズタ袋(あの鳥め……夜中に突然起き上がってわたしを掴んだまま飛び立ったと思ったら)

ズタ袋(まるで思い出したかのように空から放り投げたな)

ズタ袋(痛くはない……別に痛くはないが、この扱い)

ズタ袋(このわたしを何だと思っているのだ)


ズタ袋「力が戻ったらどうしてくれようか……今度はあの程度の封印で済むと思うなよ」

中級悪魔「何だこいつは」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 03:09:50.84 ID:5xB38slOo
投稿お疲れ様です!
なによりありがとうございます

というか魔王軍?のみなさんって一枚岩じゃないのな
ずだ袋と中級悪魔って元々は同じ勢力だったろうに
229 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 03:20:23.75 ID:9X2fmhgQ0
中級悪魔「この感じ……貴様、人間ではないな?」

ズタ袋「……」

中級悪魔「同胞か? その姿を見るに、人間に捕らえられでもしたのか」

ズタ袋「……」

中級悪魔「……おい、何か言ったらどうなのだ。場合によっては助けてやらんことも────」


ズタ袋「……ふん。」 モゾ…
230 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 03:21:48.63 ID:9X2fmhgQ0
ズタ袋「……見たところ中級悪魔と言った所か」

ズタ袋「わたしは見下されるのが嫌いだ。特に、お前のような末端の魔族に偉そうな口を利かれる謂れはない」

ズタ袋「失せよ。興味もない」


中級悪魔「き、貴様……!!」



────ギギャアッ!?

中級悪魔「ッ!?」ビクッ
231 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 03:24:13.85 ID:9X2fmhgQ0
中級悪魔「う、後ろから……!?」


ズバッ、ザシュッ

  ギギィッ…


中級悪魔「……これは」


ドシュッ、ズガッ

  ゲギャッ!?


中級悪魔「下級悪魔達の声……!」


ギィン、ズバッ

  ギャアア!?


ザッ、ザッ

中級悪魔「こちらに、近づいてくる……!?」




勇者「む。」

中級悪魔「……ッ!」バッ
232 :期間空いちゃったし覚えてないかもしれないけど… ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 03:35:59.22 ID:9X2fmhgQ0
>>228
古の勇者に退治されたという共通点はありますが魔女さんは別に魔王の配下ではありません
封印解いてもらったから2スレ目>>346のような取り引きに応じてちょっと協力したりもしましたが
魔王とか関係なく好き勝手やってたから退治された人です
基本的に魔王軍に対しては3スレ目>>888のようなスタンス
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 03:55:03.57 ID:5xB38slOo
>>232
顔合わせすらしてないんだなあって思っただけですた
元々独立した立ち位置なのね、承知しました
234 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 04:08:10.76 ID:9X2fmhgQ0
中級悪魔(人間……剣士?)

中級悪魔(まだ後ろに控えていた大量の悪魔達はどうした?)

中級悪魔(奴らが獲物を見つけて自らを抑えられるはずもない。目に付き次第襲い掛かっていた筈だ)

中級悪魔(それに、あの返り血……)

中級悪魔(この男がここまで辿り着いているということはつまり……ッ!)


勇者「お前、ここに来るまでに会った悪魔達とはちょっと雰囲気違うな」

中級悪魔「!!」
235 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 04:08:50.01 ID:9X2fmhgQ0
勇者「話通じる? 俺、急いでるからそこ退いてほしいんだけど」

中級悪魔「……」


勇者「後でちゃんと相手してやるからさ」

中級悪魔「……ッ」ゴクリ


勇者「……ダメか。それじゃあ斬ってくかんな」ジャキッ

中級悪魔「!!」

中級悪魔(あの剣は……!!)


中級悪魔「ま、待てッ!」

勇者「!」
236 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 04:09:44.49 ID:9X2fmhgQ0
中級悪魔「あの馬車団からは手を引く……道は通すし、お前にも手出しはしない……」

勇者「……」

中級悪魔「頼む……見逃してくれ……!」

勇者「……」
237 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 04:12:23.78 ID:9X2fmhgQ0
勇者「逃げるんなら早く行けよ」

中級悪魔「…………!!」

バッサバッサバッサ…



勇者「えぇと、馬車の位置は……」

勇者「……うわっ、めちゃくちゃ燃えてるっ?」

勇者「この感じ、主の炎かな。なんか神々しいし」

勇者「さすがだ。悪魔なんか蹴散らされるわけだ」

勇者「俺も早くモヒカンを運ばなきゃ」


ズタ袋「……おい」

勇者「ん?」
238 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2019/09/24(火) 04:15:07.59 ID:9X2fmhgQ0
ズタ袋「……」

勇者「なにやってんのお前。こんなところで」

ズタ袋「……お前の鳥のせいだ」

勇者「主の……?」

ズタ袋「お前の鳥が……! ……くっ……!」

ズタ袋「いいから早く運べ。このような所にわたしを置いていくつもりか?」

勇者「うーん。よくわかんないけど……」



勇者「お前はあと! 俺、急いでるから!」タタタッ…

ズタ袋「あっ!」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 12:36:03.46 ID:JHosI75Z0

ズタ袋ちゃん可愛い
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 12:44:28.28 ID:Mymhx93KO
ズタ袋の扱い悪くてワロタ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 12:53:59.53 ID:/DFlFOZuO
さすズタ乙
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 22:40:50.17 ID:mWoZ+V5Wo
ズタ袋が救われるときはあるのか乙
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:06:38.39 ID:mieZeq+x0
ズタ袋ファッションが流行る予感
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 01:26:56.90 ID:+1zCC7PQo
来てたのか乙
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/26(木) 01:09:40.59 ID:I1uryypDO

ズタちゃん不憫よな
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 01:03:11.17 ID:Oas2sHBIo
待ってるぞ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/13(日) 10:58:10.42 ID:XoBVh7iDo
台風大丈夫だったかな待ってる
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/13(日) 16:57:24.15 ID:RIs43aA8O
台風でズタ袋が飛ばされたって?
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 17:34:34.30 ID:y37WgZuAo
こんなに雨だとズタ袋カビるな
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 19:23:32.77 ID:Y4Wer8D7O
流されてるかも
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/07(木) 12:26:21.18 ID:lYXcq/0pO
もう一年経ったんだなって

1 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/11/02(金) 19:41:55.472 ID:rdBCRO4Y0
長老「いや剣が喋るわけがなかろうて……」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/11(月) 12:44:22.50 ID:KjcoEdygO
ずっと待ってるぞ
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 13:52:11.90 ID:MA+mYr6/o
まだ待ってるぞ
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 22:04:07.48 ID:rVpxo1jZo
ズタ袋ちゃんかわいい
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 12:18:03.84 ID:XMsmJRo2O
もしかしてエタった?
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/07(土) 06:36:59.87 ID:ioFr131zO
待ってる
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/09(月) 01:40:21.05 ID:FIJtuX3V0
まだ数ヶ月
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/17(火) 13:03:57.77 ID:g/EH17uro
待ってるよ
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 09:06:10.13 ID:5p7L4Srs0
サンタさんがズタ袋担いで駆けつけてくれないかな?
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/21(土) 03:04:50.01 ID:OtQSBSPDO
ズタ袋(空)

正しくは頭陀袋[ずだぶくろ]
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 19:09:11.84 ID:Ctb4LZflo
もう年末だ待ってるぞ
262 : ◆XoiMTUEsXEGh [sage]:2019/12/27(金) 21:12:18.28 ID:T4EPK1aLO
年内に終わんなくてごめん
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 21:20:47.48 ID:Xt4f6fT1o
うるせえズタ袋ぶつけんぞ(来年も待ってます)
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:00:18.87 ID:+m8lTNBLO
まだ4日あるよ?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 01:04:58.61 ID:Cx8ZTWBDO
最初の勢いだったら4日も有れば次スレまで行くんじゃね?(願望)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 07:27:17.51 ID:zBuQ/fuDo
おお生きてた
まだ間に合うぞ
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 04:50:18.90 ID:hBY04IzpO
リハビリは終わったか?
268 :>>267 おわった  ◆XoiMTUEsXEGh [sage]:2020/01/02(木) 11:56:19.60 ID:fWRO5xu4O
そろそろ頑張りたいと思う
帰省中だから携帯回線しかないけど
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 16:31:54.22 ID:Aikuem3p0
明けましてズタ袋
今年もパンティお願いします
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 15:01:14.06 ID:1LfzK9NNO
今年も待ってます
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/14(火) 19:46:32.56 ID:oQYOiTPgo
待ってるよー
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/20(月) 11:47:54.39 ID:O9b9yyBBO
待ってますよ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/27(月) 22:52:19.18 ID:FVMNcxCZo
待ってるぞ
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/03(月) 07:06:42.13 ID:Xk/WTwwwo
ズタ袋に豆投げつけたい待ってるよ
275 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:10:45.63 ID:VSIejQx20
てす
276 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:12:25.20 ID:VSIejQx20
……

………


モヒカン「うーん……」

僧侶「あっ、モヒカンさん。気がつきましたか」

モヒカン「僧侶? ……ここは」

僧侶「救護用に空けてもらったテントです。と言っても、怪我人はモヒカンさんしか居ませんが」

モヒカン「怪我人」
277 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:16:06.54 ID:VSIejQx20
モヒカン「……そうだ、思い出したぞっ。あれからどうなった、今は何時だ、魔物はどうした、他の奴らは! ……ぐっ」

僧侶「お、落ち着いてください。まだ全部の傷は塞がってないんですから」

モヒカン「……ミイラか、俺は」

僧侶「全身くまなく噛み傷だらけでしたからね」
278 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:17:09.93 ID:VSIejQx20
僧侶「ええっと、今はお昼で、モヒカンさんは昨夜の遅くに勇者さんに運ばれてきたんです」

モヒカン「勇者にぃ?」

僧侶「はい。それと、さっきも言ったように怪我人はモヒカンさんひとりです」

モヒカン「……魔物は? 大量の悪魔の群れがいたはずだが」

僧侶「あの、私も直接見たわけではないんですけど」


僧侶「神鳥? が現れて、その炎? ですべて退治されたとかなんとか」

モヒカン「なんだそれは」

僧侶「見てみますか? ちょうど今お祈りを捧げられているはずです」

モヒカン「???」
279 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:18:03.65 ID:VSIejQx20



ズタ袋「……」ムスッ

勇者「や、悪かったって」

ズタ袋「……」

勇者「モヒカンが思ったよりやばくってさ。俺もちょっと慌てててさ」

ズタ袋「……」

勇者「急いで僧侶の方に向かってたら、ほら、主がすごい炎で悪魔達追っ払っててさ」

ズタ袋「……」

勇者「信徒としては感謝の祈りを捧げなければならないのだ」

ズタ袋「……それで?」

勇者「それで、偶然その場面を目撃してた御者さんとか乗客さんが居たわけだ」

ズタ袋「……」

勇者「信徒としては、ほら、主の素晴らしさを伝える布教活動を」



ズタ袋「お前がわたしの所に来たのは日が真上に来る頃だったわけだが」

勇者「ごめんて」
280 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:18:47.51 ID:VSIejQx20
主「キィキィ」ムシャムシャ

御者「ははぁーー。主よ、こちらの果物もお食べください」

乗客「魔物どもを追い払い、わしらを救ってくれた神鳥だ。こちらもお食べください」

主「キィ」ムシャムシャ


モヒカン「なんだこれは」
281 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:20:00.26 ID:VSIejQx20
メロンパン職人「あっ、モヒカンさん! 気が付いたんですね」

モヒカン「……ああ」

メロンパン職人「いやぁ、血塗れのモヒカンさんを勇者さんが抱えて来た時はどうなることかと」

モヒカン「メロンパン職人」

メロンパン職人「はい」

モヒカン「なんだこれは」
282 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:22:48.23 ID:VSIejQx20
メロンパン職人「ああ、昨夜、主が悪魔達を派手に追っ払っちゃいまして」

メロンパン職人「それをたまたま目撃した人たちがいて」

メロンパン職人「そこにたまたま出くわした勇者さんが布教活動をしたらこうなりました」

モヒカン「……」


モヒカン「なんだそれは」

メロンパン職人「気持ちはわからなくもないです」
283 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:28:29.48 ID:VSIejQx20
メロンパン職人「いやー、でもたしかに凄かったんですよ、主の炎は。特に、全身が炎に包まれてこう、グワーっと……」


勇者「あっ! モヒカン!」テクテク

ズタ袋「……」ズルズル


メロンパン職人「あ、勇者さん」

モヒカン「……」
284 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:39:31.91 ID:VSIejQx20
勇者「生きてて良かった! お前、あんなに血だらけだったのにもう歩けるのか」テクテク

ズタ袋「引きずるのはやめろ」ズルズル


モヒカン「……僧侶の奴の腕が良かったらしいからな」

勇者「僧侶、すごいよな。俺なんかじゃどうしようもなかったよ本当」


モヒカン「勇者、お前……」

勇者「うん?」

モヒカン「……お前は、あの時」


ワァァァァァァァァァ‼︎‼︎

勇者「!」

モヒカン「!」
285 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 03:50:17.02 ID:VSIejQx20
ピエロ「♪〜〜」

乗客A「いいぞーー! ピエローー!」

乗客B「もっとやれーー!!」

乗客C「主を楽しませろー!」



勇者「ピエロすげえ。あんなデカイ玉に乗って逆立ちしながらステップ踏んでナイフでジャグリングしつつ主に祈りを捧げてる」

モヒカン「凄いのは同意するが祈りの部分はどうやってわかるんだ」

勇者「顔見ればわかるだろ?」

モヒカン「あの不気味なメイクから何も読み取れねえよ」

メロンパン職人「というかあんなアクロバティックなことしながらお祈りって最早失礼なのでは?」
286 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:03:14.17 ID:VSIejQx20
主「キィキィ」

ムシャムシャパクパク


メロンパン職人「あ、そうだ。主」

主「キィ」

メロンパン職人「皆さんからの捧げ物もいいですけど、何か物足りないんじゃないですか?」

主「?」


メロンパン職人「ほーら、主の大好きなメロンパンですよー」ジャーン
287 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:05:14.03 ID:VSIejQx20
主「……」

メロンパン職人「……」


主「……」

メロンパン職人「……主?」


主「……」

メロンパン職人「……」



主「……」プイッ

メロンパン職人「!?」


勇者「まずいわけじゃないけど、別にうまいわけでもないんだよな」

ズタ袋「鳥の分際で、舌が肥えたか」
288 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:17:49.59 ID:VSIejQx20
モヒカン「何なんだ、あいつらは……」

モヒカン「……ん?」


老人「うぃー、ひっく」ゴクゴク

モヒカン「テメェ、くそじじい……!」

老人「お前さんは飲まんのか?」

モヒカン「あのなぁ……!」

老人「……わしのはやらんぞ」

モヒカン「いらねえよ!! そもそもこんな傷で酒が飲めるか!」

老人「……」


老人「それが戦を共にした仲間への態度か。わしは悲しい」

モヒカン「テメェはぐーすか寝てただけじゃねえか!!」
289 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:24:21.33 ID:VSIejQx20
モヒカン「くそ、何なんだ本当に……」

モヒカン「俺は確かにあの時、悪魔どもの群れに囲まれて……」

モヒカン「そんで、勇者の野朗も同じように孤立して……」

モヒカン「けど、あいつはケロッとしてるし、俺を運んだだとか。それに怪我人は俺一人とか言うし、他は鳥がどうのとうるせえし」


勇者「よーし、ピエロ! こいつも使ってくれー!」

メロンパン職人「勇者さん、聖剣、危ない」

主「キィ」


モヒカン「……つーか、早く出発しろよ」
290 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:37:14.34 ID:M8n8dm+EO
……

……


東の空


フードの男「……チッ、魔将軍め。おかげで出立が遅れたか」

フードの男「所詮、腕にしか能のない魔王の信奉者」

フードの男「賢しいフリをするのだけは立派で困る」

フードの男「何も考えず、黙ってこちらの言うことを聞いておけば良いものを」
291 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 04:41:23.07 ID:M8n8dm+EO
バサバサッ

フードの男「……む?」



中級悪魔「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ……!」バッサバッサバッサ



フードの男「……」


フードの男「……ふむ」
292 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 05:04:26.34 ID:M8n8dm+EO
ガタンゴトンガタンゴトン


勇者「ケツが痛い」

メロンパン職人「何日か経ちましたけど、結局あれから特に何もありませんでしたね」

勇者「んー。夜、剣士たちの番では何匹か獣とかの襲撃はあったみたいだけどな」

メロンパン職人「初日はあんなに色々あったのに。あの時は大変でしたね」

勇者「お前何か疲れるようなことしたっけ」


メロンパン職人「…………あっ勇者さん! 海見えてきましたよ! ほら、海!」

勇者「こいつめ」
293 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 05:07:23.33 ID:M8n8dm+EO
御者「えー、乗客の皆さん、予定からは大分遅れましたが、もうすぐ目的地に到着です」


御者「手荷物等、忘れ物の無いように降車の準備をお願いします」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 05:39:53.05 ID:B+lyJcuNO
待ってた!投下ありがとう!
295 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 06:55:03.43 ID:Z9xBnNA3O
とりあえず今週はできるだけ毎日やるつもりでがんばろうと思う
このままじゃいつまで経っても終わらねえ…
296 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 06:55:35.17 ID:Z9xBnNA3O
ID変わってた
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 07:36:01.09 ID:1zGR3RmPo

着実に主が神格化されてきてる
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 08:55:59.69 ID:jxb4qkrQO
溜め込んでたんですね!待ってました!
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 11:49:10.69 ID:+iuuxIYJo
メロンパン職人とズタ袋は不憫だなあwwwwww

無理しない程度にやってくれよ
300 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 17:43:33.09 ID:OucwKSOqO
今日19時または23時頃にまたくる

>>298
溜め込めてないです
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 18:26:45.98 ID:eVdoSVx3O
続ききた!待ってたよ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 22:46:04.79 ID:94PjGfEnO
大丈夫!投下してくれて嬉しいよ!
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 23:00:10.23 ID:+iuuxIYJo
全裸待機中
304 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:09:22.58 ID:VSIejQx20
てす
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 23:12:44.64 ID:+iuuxIYJo
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
306 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:16:38.30 ID:VSIejQx20
御者「よーし、護衛の皆、お疲れさん! 思ってたより大きなアクシデントもあったけど、無事に到着できた。アンタらが居てくれて助かった」

御者「報酬があるから順番にこっちに来てくれ」



剣士「勇者君、お疲れ様。そっちは随分大変だったみたいだね」

勇者「剣士か」

剣士「僕らの番ではあまり大したことが起こらなくて、ちょっと君たちには申し訳無かったかな」

勇者「そんなことはないだろ」

剣士「そうかな?」


勇者「お前達が居たから俺達も順番に寝れた訳だし。そういうこというのはちょっと違うと思うぞ」

剣士「そう言ってくれるかい」
307 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:18:34.30 ID:VSIejQx20
剣士「ああ、それと。僕らは今回組んだメンバーでしばらくパーティを組んでみようと思うんだ。みんないい人達で、パーティバランスも悪くないし、思いの外意気投合できてね」

勇者「ふーん」

剣士「君たちはどうなのかな」

勇者「俺は……」


御者「おい、爺さん! よく名簿見てみりゃアンタ、護衛でも何でもないじゃないか! どおりで人数が合わない訳だよ!」

モヒカン「このジジイ、怪しい怪しいとは思ってたがまさかこんな……!」

老人「細かいことをうるさいのう」

ピエロ「……」



勇者「……特にそういう話はしてないな」

剣士「そうかい」


勇者「爺さんは酒ばっか飲んでるし、ピエロは何も言ってくれないし、モヒカンにはあれから何故か避けられ続けてるし……」

剣士「そ、そうかい」



老人「わしの分は?」

御者「出さねえよ」
308 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:27:42.37 ID:VSIejQx20
剣士「ま、まあ、君たちがどんな目的でここに来たのかはわからないけど。南の都市は観光名所でも有名だし、ゆっくり休むといいよ」

剣士「海に隣接してて、街中を歩いてるだけでも他所とは随分違う気分を味わえるはずだ」

勇者「そうなのか」


メロンパン職人「勇者さん、報酬受け取ってきましたよ」チャリンチャリン

主「キィキィ」バサバサッ

ズタ袋「……」プラーン


勇者「まあ、あんまりゆっくり観光してる暇は無いかもだけど、覚えておくよ。それじゃあな」

剣士「ああ、元気で」
309 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:37:02.06 ID:VSIejQx20
南の都市


メロンパン職人「うわ、すごい。本当に海がすぐそこにあるんですね。街の感じも、王都とはまた違った綺麗さがあるというか」

勇者「なんかポッカリ小島みたいなのが浮いてるな」


勇者「王様も魔物とかが荒れてるのは東の方ばっかで、こっちは全然平和だって言ってたな。ここではあんまり物騒な話も無さそうだ」

勇者「道中はともかく」

メロンパン職人「あれは王都の一件の残党らしいって話みたいですけどね」
310 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:41:58.68 ID:VSIejQx20
メロンパン職人「とりあえず、どうします? もう日が暮れそうなんですけど」

勇者「馬車がついた頃にはもう結構いい時間だったもんな」


勇者(今からでも霊能者ってのを探しに行くか、今日はもう休んでおくか?)

勇者(休むって言ってもまだ微妙に早いっちゃ早い気もするが)

勇者(まさか観光って訳にも……いやでも探索くらいなら……)


聖剣「>>312
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 23:43:17.04 ID:3P2tvZBoo
先に寝るとこだけでも決めよ、ねえそれがいい、そうしよう、そうするべきだよ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 23:46:46.14 ID:+iuuxIYJo
おっぱいはやく
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 23:53:28.00 ID:1zGR3RmPo
うーんこの性剣
314 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/10(月) 23:57:58.69 ID:VSIejQx20
聖剣「おっぱいはやく」

勇者「……!!」
315 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:07:24.61 ID:kq729BFd0
勇者(そうだ、随分前のことだからうっかりしてたけど)

勇者(俺、早く聖女のおっぱいを揉まなきゃいけないじゃん)

勇者(……いやでも今はその聖女を探すためにこうしてわざわざ南の都市なんかに来たりしてる訳で)

勇者(……いやいや、そもそもこの安価は前回の安価を急かすための安価なのか?)

勇者(この安価自体は独立していて、聖女とは別のおっぱいを求めての安価か?)

勇者(しかし「はやく」というだけで特に何か指定がある訳でも……)

勇者(いや、そういえばここのところ男所帯のむさ苦しい馬車でおっぱいとは程遠い無縁の状態だった訳で)

勇者(乗客はよく知らないけど、女なんて剣士のパーティにいた僧侶くらいしかいなかったしな。うん、ひとりも)
316 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:07:50.65 ID:kq729BFd0
勇者(おっぱい……聖剣は、俺に女の子に会えと言っている……?)

勇者(とは言え最初の聖女の安価を急かしているという可能性も捨てがたくは……)


勇者「……」ブツブツ


メロンパン職人「また何かひとりでブツブツ言ってますね。ちょっとこういうの久しぶりな気がしますけど」

主「キィ」

ズタ袋「……」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:09:29.76 ID:YTk8zby2o
カウント対象外のズタ袋さん……
318 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:14:21.02 ID:kq729BFd0
勇者(……おっぱい……はやく……)ブツブツ

メロンパン職人「……」

勇者(はやく……聖女……いやでも聖女は……)

メロンパン職人「……勇者さん?」

勇者(南の都市……おっぱい……海……)

メロンパン職人「勇者さんってば」

勇者(……ん?……海?……おっぱい……)

メロンパン職人「あの、俺も長旅でそこそこ疲れてるんではやくどうするか」



勇者「そうか!! 海だ!!」

メロンパン職人「うわびっくりした」
319 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:15:58.95 ID:kq729BFd0
勇者「海だよメロンパン職人! おっぱいが俺たちを待っている!」

メロンパン職人「アンタちょっと自分が何言ってるかわかってます?」
320 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:22:51.74 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「えっ……。えっ? 何がどうなってそんな結論が出たんです?」

メロンパン職人「俺はてっきりこの後宿でも取りに行くか霊能者さんを探しに行くかで迷ってたもんだと思ってたんですが、おっぱい?」

メロンパン職人「暑さで頭でもやられましたか? 日は落ちかけてますけど?」


勇者「何を意味のわからないことを言っているんだ。ふざけている暇があったらはやく海に行くぞ」

メロンパン職人「今この空間で最もふざけているのは間違いなくアンタの頭だと思うんですけどね!」

主「キィ」
321 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:35:05.81 ID:kq729BFd0
砂浜

ザザァーー……

クゥクゥー


勇者「……」

メロンパン職人「……」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 00:35:22.00 ID:+PCl34/10
>>317
ぺったんこなのかもしれない
323 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:36:58.75 ID:kq729BFd0
ザザァーー……

クゥクゥー


勇者「……メロンパン職人」

メロンパン職人「何ですか」


勇者「夕日、綺麗だな」

メロンパン職人「……そうですね」
324 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:37:38.89 ID:kq729BFd0
勇者「……」

メロンパン職人「……」


勇者「……なぁ」

メロンパン職人「はい」



勇者「どうして俺はお前なんかと二人きりで浜辺で夕日を眺めていなくちゃいけないんだ?」

メロンパン職人「俺が知るわけないでしょう」
325 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:39:07.48 ID:kq729BFd0
勇者「いやいや、こんな綺麗な浜辺なんだぜ。いくら時間ちょっと遅いからって誰もいないって絶対おかしいだろ」

メロンパン職人「だから俺が知るわけないじゃないですか。俺だってこの都市に来たの初めてなんですから」


勇者「くそっ、アテが外れた。ここに来ればイチはやくおっぱいに会えると思ってたんだが」

メロンパン職人「勇者さん、絶対当初の目的忘れてるでしょう」

勇者「聖女のおっぱいだろ?」

メロンパン職人「アンタそんな目的してたんですか!?」
326 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:50:20.06 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「勇者さん……アンタって人は……! 俺達の目的は拐われた聖女様の救出で、そのために聖女様の居場所を探れる霊能者さんを探しにこんなところまでやってきたんでしょうが!」

勇者「そりゃそうだけど。ほら、お前が当初の目的って言うから俺はだな」

メロンパン職人「当初の目的でもおかしい!! いくら勇者さんでも聖女様をそんな目で見ることは許しませんよ!」

勇者「待て待て落ち着け。俺は安価のためにだな。あとここに来た当初じゃない目的もおっぱ……」

メロンパン職人「だーから安価って何なんですか!! それが勇者さんがおっぱいおっぱい言っても許されるって言うんですか!!」

勇者「だから落ち着けって! えー、それはだな……」



??「……ちょっと、そこの二人」
327 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 00:55:32.81 ID:kq729BFd0
勇者「ん?」

メロンパン職人「はい?」

袴の女「喧嘩をするのは結構だけれど。この場所で、あまり不浄な気を撒き散らさないでほしいの」

袴の女「ここをどこだと思っているの?」


勇者「どこって……」

メロンパン職人「砂浜?」

袴の女「……はぁ」
328 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:02:37.01 ID:kq729BFd0
袴の女「そこを見てほしい」

勇者「ん? ……何だこれ。祠?」

勇者(俺の村にあった、聖剣あった場所に似てる……? いや、ちょっと雰囲気が違うな)


袴の女「そっちもそうだけど。そっち」

メロンパン職人「えーと…………関係者以外立入禁止」

勇者「……あー……」


袴の女「そういうことなの」
329 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:20:12.34 ID:kq729BFd0
……

……


勇者「……ごめんなさい」

メロンパン職人「すみませんでした!!」

袴の女「わかってくれればいいの。次からは気をつけてほしい」

勇者「はい」
330 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:23:47.92 ID:kq729BFd0
袴の女「あなたたち、観光客? あまり見ない顔だし、ここのこともよくわかってなかったみたいだし」

勇者「うーん……俺たち、別にここに観光をしに来た訳じゃないんだ。ちょっと大事な目的があってさ」

袴の女「大事な目的?」

勇者「そう」


袴の女「……おっぱい?」

勇者「そう」



袴の女「……」

勇者「……あっ、違う、そうじゃない違うんだ」

袴の女「でもさっきはあんなに叫んで……」

勇者「違う、誤解なんだ、いや若干違わなくもないけどちょっと違うんだってば」

袴の女「変な人」
331 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:39:12.71 ID:kq729BFd0
袴の女「とにかく、観光が目的なら違う海岸に行くべき。ここと違って、ちゃんと一般向けに開放されている場所もあるんだから」

勇者「そうだったのか。……どおりで人っ子一人居ないわけだ。いや、アンタがいたか」


勇者「そう言えば、アンタ誰なんだ? なんか見慣れない変な服着てるし、普通にあの場所にも入ってただろ?」

袴の女「変な服…………私はここで巫女をしている者。ここは少し特別な場所だから、入っていい人も限られてるの」

勇者「特別な場所……?」

巫女「そう」
332 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:41:18.44 ID:kq729BFd0
巫女「気になる?」

勇者「うん? まあ多少は……」

巫女「じゃあ。はい、これ」スッ

勇者「へ? なんだこれ……」


巫女「南の都市の観光ガイド」

勇者「観光ガイド?」



巫女「この場所についての説明はそのページに詳しいことが書いてあるの。あと、ここも全部が立入り禁止な訳じゃなくて一般開放されてる場所もあって、そこにはお土産やご当地グッズのコーナーなんかもあるから暇があれば是非立ち寄って何か買って行ってね」

勇者「お、おう」
333 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:57:51.55 ID:kq729BFd0
勇者(何だこいつ、妙に独特なペースで喋るな……)

勇者(……なんか、どこかで会ったことがあるような)


巫女「……」ジーーーーッ

勇者「……」


巫女「……」

勇者「……」


勇者「あーっと……じゃあ、俺はこの辺で」

巫女「……あなた、とっても不思議な人ね」

勇者「えっ」

巫女「私はお爺ちゃんほどそっちの方はよくわからないのだけれど。少しはわかる方なの」

巫女「普通の人は、もうちょっとこう、一本道? 時々逸れることはあってもだいたい一本だけなの」

勇者「??」

巫女「けれど、あなたは少し普通じゃないかも。あなたの先が全然見えないの」

勇者「……」

巫女「それじゃあ、またね」

テクテク


勇者「……」
334 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 01:58:50.23 ID:kq729BFd0
勇者「……」

勇者「……あっ。あの時の壺売り女か」

勇者「壺売りじゃなくて、実はおみや売り女だったってことだな」



メロンパン職人「俺ら、完全に蚊帳の外でしたね」

主「キィキィ」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 08:05:19.51 ID:5skD0eXro
壺売りの女最初誰だかわからなかったわ
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 08:20:52.79 ID:IBg2qHWi0
乙乙
337 :ご飯食べてくる ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 14:20:05.44 ID:kq729BFd0
https://i.imgur.com/VIfVb8o.jpg
338 :ご飯食べてくる ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:35:50.91 ID:kq729BFd0
宿

勇者「くそ、結局別の海岸に行ったけど誰もいなかったじゃないか」

メロンパン職人「もう日も暮れてたし仕方がないですよ」
339 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:41:13.51 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「とりあえず今日のところはもう休んで、探索は明日からにしておきましょう」

勇者「……ああ」

メロンパン職人「早く聖女様の居場所を見つけなくちゃいけないんですから、まずは霊能者さんを探しますよ」

勇者「……ああ」

メロンパン職人「……聞いてます?」

勇者「……ああ」


勇者「ところでメロンパン職人、この宿の風呂のことなんだけど女湯って」

メロンパン職人「もうやだこの人」
340 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:43:24.40 ID:kq729BFd0
勇者「……ん? メロンパン職人、何を読んでるんだ?」

メロンパン職人「ああこれ。さっき巫女さんに貰ったガイドブックですよ」

勇者「ガイドブック? あの観光ガイド?」

メロンパン職人「はい」

勇者「……メロンパン職人、俺たちに観光をしてる暇なんてないんだぞ?」

メロンパン職人「アンタに言われたくはないですよ」
341 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:45:56.89 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「ほら、明日都市を見て回るんですから。土地勘もない所だし、少しでも知っておくのは悪いことじゃないでしょう」

勇者「なるほどな」

メロンパン職人「今日みたいに、立入禁止の区域に入り込んじゃうこともあるわけだし」

勇者「……そうだ、ちょっとそれ、貸してみてくれ」

メロンパン職人「どうぞ」スッ
342 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:56:10.43 ID:kq729BFd0
勇者「ええと……最初のページは、この島の見取り図か」

メロンパン職人「なんか全体的に王都とは雰囲気違いますね。俺たちがあんまり海とか見慣れてないからかもしれないけど」

勇者「……あったあった、ここ、今日行った砂浜だよな」

メロンパン職人「確かに。このポッカリした浮島が近くにあるところですね」
343 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 17:56:48.08 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「なになに……『ぞうさんの祠』?」

勇者「……ぞうさん?」

メロンパン職人「……うーん。読み進めてみると、どうもこの辺りの地域の守り神? みたいなものらしいですね」

勇者「ぞうさんが? パオーンって?」

メロンパン職人「ちょっと想像つきませんけど、そういうことみたいですね」

勇者「ふーん。まあ、だからあいつも不浄な気をうんぬんって言ってたのかもな」

メロンパン職人「勇者さんってば神様のお膝元でおっぱいおっぱい連呼してたわけですか」

勇者「お前も言ってたじゃねえか」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 18:05:57.38 ID:5skD0eXro
ぞうさん…ゴクリ
345 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:06:34.79 ID:kq729BFd0
ズタ袋「……ぞうさん……ぞう……ふむ……」モゾモゾ


勇者「うん? 何か言ったか?」

ズタ袋「……」

勇者「……」

ズタ袋「……」

勇者「……」


ズタ袋「……ふん。勇者よ、わたしが何を言ったか、そんなに気になるか?」

勇者「いや別に」
346 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:07:09.66 ID:kq729BFd0
ズタ袋「……」

勇者「……」


勇者「よーし、明日に備えてそろそろ寝るかぁ」

ズタ袋「この男……いや、もとから答えるつもりなど無かったが、この男……!」
347 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:19:36.34 ID:kq729BFd0
ちょっと前、東の空


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!」バッサバッサ

中級悪魔「よ、ようやく帰れる……!」

中級悪魔「勇者め……くそっ、聖剣の勇者め、くそっ!」

中級悪魔「おかげで私の配下は全滅だ……!」

中級悪魔「せっかく中級になって魔将軍様に部隊をいただいたというのに……!」バッサバッサ


フードの男「そこの悪魔、少し待て」

中級悪魔「ひっ!?」
348 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:31:34.27 ID:kq729BFd0
フードの男「息も絶え絶えに、そんなに慌ててどこへ行く?」

中級悪魔「お、お前はっ。……少し前に魔将軍様に取り入ってきた新参者か」

フードの男「お前は南の空から飛んで来たようだな。何があった?」

中級悪魔「ふん、何を偉そうに。私の方がお前よりも前から居たんだ。少しはそれらしい態度を取ったらどうなのだ」

フードの男「何があった?」

中級悪魔「魔将軍様はお前にある程度自由に動くことを許されているらしいがなっ。あまり調子に乗るんじゃないぞ」

フードの男「……何があった?」

中級悪魔「私の方がお前よりも長い間配下を務めているのだ。忠誠なんかもよっぽど……」

フードの男「……」


ドスッ
349 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:37:35.00 ID:kq729BFd0
……


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!!」

フードの男「ふむ。聖剣の勇者が、南の方に」

フードの男「奇しくも、私の行き先と同じ場所へ向かっているようだが」

フードの男「……まあ、勘付かれた訳でもあるまい」
350 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:39:53.68 ID:kq729BFd0
中級悪魔「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ……!」

フードの男「……あぁ、そこの悪魔。少しうるさいな。もう行っていいぞ」

中級悪魔「!」

バサバサッ


中級悪魔「はぁ、はぁ、これで……!」バサバサッ

中級悪魔「……あれ?」バサバサ

中級悪魔「何故だ、何故か、上手く、飛べな……」バサバサ…


フードの男「……」


ザンッ
351 : ◆XoiMTUEsXEGh :2020/02/11(火) 18:41:08.23 ID:kq729BFd0
やべ、一個抜けてた
352 :>>349の前にこれ ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:43:25.22 ID:kq729BFd0
中級悪魔「ぐっ……がっ……」ミシミシ…!

フードの男「話のできない奴は嫌いだ」

中級悪魔「き、貴様っ……やはり……!!」

フードの男「これが最後の問いになるかどうかはお前次第だ」

中級悪魔「……!!」


フードの男「何があった?」
353 :>>349の前にこれ ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:48:49.40 ID:kq729BFd0
……


中級悪魔「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!!」

フードの男「ふむ。聖剣の勇者が、南の方に」

フードの男「奇しくも、私の行き先と同じ場所へ向かっているようだが」

フードの男「……まあ、勘付かれた訳でもあるまい」
354 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:49:29.44 ID:kq729BFd0
中級悪魔「はぁ、はぁ、ひぃ、はぁ……!」

フードの男「……あぁ、そこの悪魔。少しうるさいな。もう行っていいぞ」

中級悪魔「!」

バサバサッ


中級悪魔「はぁ、はぁ、これで……!」バサバサッ

中級悪魔「……あれ?」バサバサ

中級悪魔「何故だ、何故か、上手く、飛べな……」バサバサ…


フードの男「……」


ザンッ
355 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:54:05.51 ID:kq729BFd0
南の都市

メロンパン職人「うーん、宿を出てちょっと街を散策してみましたけど、なかなか見つかりませんね」

勇者「観光案内所に行っても教えてもらえなかったな」

メロンパン職人「まあ、霊能者さんのおうちが観光場所になってる訳でもないんでしょう」

勇者「……」


勇者「なあメロンパン職人、やっぱりビーチに行かないか?」

メロンパン職人「行かないですってば! アンタどんだけ飢えてるんですか」
356 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 18:59:00.12 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「そもそも勇者さんってそんな下心全開な人でしたっけ?」

勇者「失礼な。俺は別にエッチな目的でおっぱいを求めてる訳じゃない。そこ誤解すんなよ。大事なとこだから」

メロンパン職人「えぇ……」


勇者(とは言え、どうするかな)

勇者(俺としては昨日の安価をはやく達成したいもんだけどメロンパン職人の言うことも一理あるし)

勇者(けど、霊能者探しもちょっと行き詰まってもいるんだよな)

勇者(昨日の安価に従っておっぱいを探しつつ霊能者を探す?)

勇者(いや、それともおっぱいを探すことが霊能者を探すことに繋がってるのか? ははは、そんなばかな)


聖剣「>>358
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 19:08:28.09 ID:YTk8zby2o
はーつっかえ(クソデカ溜め息)
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/11(火) 19:29:26.92 ID:IBg2qHWi0
谷間の向こうに道が見えるだろう
359 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 20:33:27.38 ID:kq729BFd0
聖剣「谷間の向こうに道が見えるだろう」

勇者「!」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/11(火) 22:52:24.45 ID:5skD0eXro
361 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:20:19.18 ID:kq729BFd0
勇者「谷間の……向こうに……?」

勇者「どういう意味だよ」

聖剣「……」


勇者「……また自分で考えろってか。ちょっとポエミーなこと言いやがって」
362 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:22:50.77 ID:kq729BFd0
勇者(なんかそれっぽいこと言ってたけどさ)

勇者(これって結局胸の話だよな)

勇者(なんだよ、もう。行くしかないじゃん?)

勇者(俺だって別に進んでそういうことしたい訳じゃないんだけどな、安価だからな)

勇者(……うん)
363 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:23:32.75 ID:kq729BFd0
勇者「メロンパン職人、やっぱりビーチに行くぞ」

勇者「谷間の向こうにこそ道は見えるのだ」

メロンパン職人「はぁ?」


タタタッ


メロンパン職人「……行っちゃったし……。別にこの街、谷間とか無いんだけどなぁ」
364 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/11(火) 23:25:18.17 ID:kq729BFd0
メロンパン職人「仕方ない。こっちはこっちで別行動しますか」

メロンパン職人「勇者さんは何か様子がおかしいけど、うん。これは聖女様がかかった大事な任務なんだから」

メロンパン職人「俺がしっかりしないと」

主「キィ」
365 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:14:13.12 ID:MvesOtC60
砂浜

ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ
  キャーー、アハハハハ


勇者「お、おぉ……」
366 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:15:19.93 ID:MvesOtC60
勇者「実際、安価に従ってこんなとこに来てみたけども」チラッ

勇者「俺、故郷の村では小さい頃に川遊びをしてたくらいで……その、うん」チラチラッ

勇者「こう、水着の女の子とかを間近で見るのはあんまり無かったわけで」

勇者「だからこれはちょっと見慣れないものにびっくりしてるだけだから緊張してるとかそういうあれじゃないことだけはわかって欲しい」

勇者「……誰に言い訳してるんだ、俺は」

勇者「……」

勇者「谷間なんて恥ずかしくて直視できんぞどうしよう」



ヒソヒソ、ヒソヒソ


勇者「……なんか怪しまれてるし」
367 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:16:52.10 ID:MvesOtC60
岩陰

勇者「……参った」

勇者「とりあえず岩陰に避難してみたはいいものの、まさかこんな様になるとは」

勇者「メロンパン職人には勇んで出てきた手前、何の成果もなしには帰れないな」

勇者「あいつの視線もなんかちょっと痛かったし」

勇者「……しかし安価ではおっぱいと」

勇者「……」

勇者「この岩陰からなら、俺でも……」ジリジリ…

そーーっ



翁「……」

勇者「……」
368 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:17:40.22 ID:MvesOtC60
勇者(なんだこの爺さん)

勇者(砂浜の方を眺めてる?)

勇者(俺の方には気付いてないみたいだけど)


翁「……」

勇者「……」


翁「……」

勇者「……」


翁「ぐひひひ……」

勇者「……うわぁ」
369 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:19:32.63 ID:MvesOtC60
翁「っ!! 誰じゃ!!」

勇者「やべ、声出てたか……」


翁「ここはわしの秘密の場所。なんぴとたりとも立ち入ることは許さんぞ!」

勇者「秘密の場所?」

翁「ああ! 見ろ、ここの陰がちょうど向こうからは見えず、そしてこちらからは絶妙に水着のお姉ちゃん達のキャッキャウフフな姿が見やすい秘密の場所!」

勇者「そ、そうなのか。……ああでも、ここからだと遠くないか?」

翁「勿論準備はしておる! ほれ、ここに持ちたるは双眼鏡!」

勇者「そこまで準備してるのか」

翁「お菓子もあるぞ! 食うか?」

勇者「えっ、いいの?」

翁「ああ! 旨いぞ!」


バリバリムシャムシャ
ポリポリ

勇者「……」

翁「……」



翁「誰だお前は!?」

勇者「マイペースな爺さんだな」
370 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 05:31:36.51 ID:MvesOtC60
……

翁「ふむふむ、なるほど。つまりお前さんは水着のお姉ちゃんのキャッキャウフフな姿を目当てでビーチに来てみたはいいものの、実際その姿を目の当たりにして恥ずかしくなって岩陰に逃げてきた純情な少年というわけじゃな」

勇者「そこまで細かに口に出して言われるとさすがに照れるんだが」

翁「ティーンにありがちなやつじゃな」

勇者「ほっとけ」
371 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:02:58.39 ID:MvesOtC60
翁「そんなティーンなお前さんには尚のことこの場所はまだ早い」

翁「とっとと去るが良い」

勇者「いや、それは困る。俺には大事な使命があるんだ」

翁「使命?」


勇者「『谷間の向こうに道が見える』」

翁「!」


勇者「……俺、今ちょっと迷っててさ」

勇者「この『道』って言うのがどこにあるのか、探している途中なんだ」

勇者「これを見つけるまで、俺は、この谷間から逃げる訳にはいかないんだ」

翁「おぬし……」

勇者「頼む、爺さん。俺が道を見つけるまで、どうかこの場所を使わせてくれ!」

翁「……」
372 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:04:05.00 ID:MvesOtC60
翁「……ふん。」

コロン

勇者「!」

勇者「これは……双眼鏡……!」

勇者「爺さん!!」

翁「……好きに使え。迷える若者を導くのもまた、年寄りの使命じゃろうて」

勇者「ありがとう!!」
373 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:09:21.97 ID:MvesOtC60
その頃

メロンパン職人「はぁ、はぁ、はぁ……」テクテク

メロンパン職人「暑い……王都なんかよりずっと暑い……」

メロンパン職人「勇者さんはどっか行っちゃうし、氷の魔女は「暑いのは嫌いだ」とか言って宿に引きこもっちゃうし……」

メロンパン職人「太陽めっちゃ晴れてる……なんか近くないです……?」
374 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:09:54.21 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「けど、俺は聖女様を助けなきゃ……」

メロンパン職人「勇者さんがしっかりしてない今くらいは、俺が……」

メロンパン職人「はぁ、ひぃ……馬車旅の疲れが、あんまり抜けてないのかな……」

メロンパン職人「いやいや、そんなこと言ってる場合じゃ……」

メロンパン職人「ええと、あっちの方は見て回ったし、次は、こっちの区域に……」

フラフラ


巫女「あなた、大丈夫?」

メロンパン職人「……ほぁ」
375 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:10:57.91 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「えっと……昨日の、巫女さん?」

巫女「随分辛そうに見えるの。汗の量もすごいし、今にも倒れちゃいそう」

メロンパン職人「い、いえ……このくらい、なんてことありませんよ……俺には、やらなくちゃいけないことがあるんです……!」

巫女「……もうっ。だからってそんなんじゃ倒れちゃう」

巫女「あなたが倒れちゃったら、そのやらなくちゃいけないことはどうするの?」

メロンパン職人「それは……でも、早く……俺がしっかりしなきゃ……!」

巫女「……ふぅ。じゃあ、そこの木陰に行こうよ。あなたは少し休んだ方がいいと思うの」
376 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:12:03.95 ID:MvesOtC60
木陰

巫女「はい。お水」

メロンパン職人「……すみません」

巫女「あなた、厚着のしすぎ。ここらへんを回るなら、少しは気をつけないと」

メロンパン職人「……はい」

巫女「あと、純粋に体力がないのかな」

メロンパン職人「…………はい」
377 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:23:20.41 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「……なんか、本当、いろいろすみません。巫女さんもどこかに向かってるところだったんですよね」

巫女「あ、そうだった」

メロンパン職人「そうだったて……」

巫女「私、人を探してるの」

メロンパン職人「人?」

巫女「うん。私のお爺ちゃん。見なかった?」

メロンパン職人「お爺ちゃんって言われても……たしかに俺、ここら辺をグルグル歩き回ってましたけど」
378 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:24:22.99 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「何かお爺ちゃんの特徴とかないんですか?」

巫女「特徴? うぅん……」


巫女「ちょっとエッチなお爺ちゃんなの」

メロンパン職人「エッチて……」
379 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:25:04.88 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「うーん、そんな人が居ても、パッとすれ違っただけじゃあなあ……」

巫女「そう……」

メロンパン職人「力になれなくてすみません」

巫女「うぅん……お爺ちゃんの方が私を探すなら、すぐに見つけられちゃうんだけどね。私はそういうのはあんまり得意じゃないの」

メロンパン職人「? それって、どういう……」



「あっ、おい! お前!」


メロンパン職人「!」

巫女「!」
380 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:30:02.55 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「あの大柄な図体は……」

巫女「モヒカン」

メロンパン職人「!」


モヒカン「探したぞ……こんなところに居たのか。祠の方にもいなかったし」

巫女「お爺ちゃんを探してたの」


メロンパン職人「……モヒカンさん?」

モヒカン「……げっ。お前は」
381 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:33:09.20 ID:MvesOtC60
モヒカン「何でお前がそいつと一緒にいるんだ」

巫女「うぅん……なりゆき?」


メロンパン職人「……なんだろう、うまく言えないけど、この組み合わせがすごく変だってことだけはなんとなくわかる」
382 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 06:34:52.97 ID:MvesOtC60
一旦切り上げます
また19時頃に来れたら来る
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 07:02:08.71 ID:5IiEzgNR0
乙です!
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 08:30:53.12 ID:5jRPaJYfo

世界観のサラダボウル
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 09:48:12.20 ID:rW6eDli3o

混沌とした世界だ
386 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 19:55:42.75 ID:MvesOtC60
てす
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 19:59:25.03 ID:rW6eDli3o
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
388 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:00:00.85 ID:MvesOtC60
モヒカン「……おい。お前がここにいるってことは、勇者の奴も近くにいるのか」

メロンパン職人「え、えーと。今は勇者さんとは別行動をしてるのでここにはいないです」

モヒカン「……」

メロンパン職人「……? 何か用があるんですか?」

モヒカン「……いや、いないならいい」

メロンパン職人「??」
389 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:07:02.69 ID:MvesOtC60
巫女「モヒカン、帰ってきてたんだね。いつから?」

モヒカン「……昨日着いたばかりだ」

巫女「そう……あ、また怪我してるの? いっぱい包帯巻いてる」

モヒカン「大した傷なんかじゃねえ。治療した奴が大袈裟に巻きやがっただけだ」

巫女「そうなの?」

モヒカン「ああ」

巫女「本当に?」

モヒカン「大したことねえって言ってんだろうが」
390 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:08:54.82 ID:MvesOtC60
巫女「でも、そこ、血が滲んでる」

モヒカン「うるせぇなぁ……ンなこたどうだっていいだろうがよ」

巫女「どうでもよくないよ?」

モヒカン「……」

巫女「また危ないことしてるの?」

モヒカン「……これは、仕事で…………」

チラッ



メロンパン職人「……」ポカーン


モヒカン「見てんじゃねえよ!!」

メロンパン職人「ひっ!? すみません!!」
391 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:18:56.26 ID:MvesOtC60
巫女「もう。またそうやってすぐに人にむかって大声を出す」

モヒカン「ふん」

巫女「あんまり人を怖がらせるようなことはしちゃダメ」

モヒカン「……」イライラ

巫女「でないと、みんなに嫌われちゃうって言ってるでしょ」

モヒカン「……だから、そういうのがうるせぇって言ってん……!!」
392 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:19:46.10 ID:MvesOtC60
巫女「……」ジーーッ

モヒカン「……だろ……」


巫女「……」

モヒカン「……」


巫女「……」

モヒカン「……あぁ、くそっ、こいつはもう……っ!!」


メロンパン職人(モヒカンさんのモヒカンが心なしかちょっとしなだれてる)
393 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:20:29.38 ID:MvesOtC60
モヒカン「だから見てんじゃねえよ!!」

メロンパン職人「すみません!!」

巫女「モヒカン!」
394 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:44:54.51 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「え、ええと! 差し出がましいことかもしれませんが!」

メロンパン職人「モヒカンさんは、巫女さんに何かご用があって探して来たのではないでしょうか!」

巫女「あ、そういえばそうだったね」

モヒカン「チッ……くそ、大した用事じゃねえ。居るんなら後でいい」

巫女「そうなの?」

モヒカン「何でこんなとこフラフラしてんだか知らねえが、どうせ祠の方に戻るんだろ」

巫女「うん。……あっ、そういえば私、お爺ちゃん探してたんだった」 


巫女「お爺ちゃん見なかった?」

モヒカン「見てねえよ」
395 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:46:45.48 ID:MvesOtC60
巫女「あなたはもう大丈夫?」

メロンパン職人「はい! もう大丈夫であります!」

巫女「そう。じゃあ、もう行くね」

メロンパン職人「お忙しい所ありがとうございました!」

巫女「暇があったらお土産買いに来てね」
396 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/12(水) 20:47:24.99 ID:MvesOtC60
メロンパン職人「……」


メロンパン職人「……あの、ちなみに、お二人はどういう……」


モヒカン「……」ギロッ!!

メロンパン職人「なんでもありません!!」

巫女「睨むのもダメ!」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/12(水) 22:54:48.99 ID:rW6eDli3o
寝ちゃった?
398 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/13(木) 10:33:41.73 ID:ucbWmGq3O
寝落ちてた…
一応また昨日と同じ時間くらいに来ます
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 12:10:22.27 ID:IEkN5uyLO
よいよい乙乙
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/13(木) 12:35:31.16 ID:jNQJ1+O+O
更新されてる!!

待ってたよ、楽しみにしてる
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 16:59:45.18 ID:uvTU0PMlO
更新きてれぅ!
402 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/13(木) 20:06:18.85 ID:qRtanmiwO
ちょっと遅れる
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:25:27.99 ID:xI6uFoU3O
ワッフルワッフル
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/13(木) 20:26:25.93 ID:FpfEYL6zo
待ってるお
405 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/14(金) 06:18:06.09 ID:lF4PvIaW0
やらかした…
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/14(金) 06:57:35.67 ID:ZauzjNMmo
おはよう
407 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 03:18:01.85 ID:sMQ3yD+I0
明日起きたら続き書きます
今日はもうきつい
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 11:20:18.86 ID:Dl+b1bZsO
OK待ってるよ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 14:12:44.84 ID:P+3TzU5FO
wktk
410 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:09:23.55 ID:sMQ3yD+I0
てす
411 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:09:55.17 ID:sMQ3yD+I0
巫女「じゃあ二人とも、あんまり喧嘩しちゃダメだからね」

テクテク


モヒカン「……」

メロンパン職人「行っちゃいましたね」

モヒカン「ふん」
412 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:10:30.55 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「あ、あのっ、モヒカンさん」

モヒカン「あァ?」

メロンパン職人「ひっ!」

モヒカン「……チッ、いちいちビビってんじゃねえよ」

メロンパン職人「すみません……」
413 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:12:20.54 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「モヒカンさんって、もしかしてここの出身なんですか?」

モヒカン「……そうだ、何か文句でもあるのか?」

メロンパン職人「も、文句とかいう訳じゃなくて……ええと、実は俺、ここの都市には人探しに来てまして」

モヒカン「人探し?」

メロンパン職人「はい。それで、どうもなかなか上手く見つけることが出来ずにですね……」

モヒカン「で、ここ出身の俺に何か聞きたいってか」

メロンパン職人「はい。さっきの巫女さんとのやりとりからして、なんか昔からの付き合いというか幼馴染的なあれかなと思っ……」

モヒカン「……」

メロンパン職人「たのはまあどうでもいい話でして!! とにかくここらに詳しいモヒカンさんなら何か知ってたりするんじゃないかなって思って質問させていただきたくてですね!」
414 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:13:23.70 ID:sMQ3yD+I0
……

モヒカン「霊能者?」

メロンパン職人「はい」

モヒカン「……ふん、そういうことか。まあ確かにあの爺さんなら、わざわざ遠路はるばる会いにくるような奴らがいてもおかしくはねえ」

メロンパン職人「! それじゃあ」

モヒカン「お前やあの勇者にこの辺あんまりウロチョロされるのも面白くねえしな、教えてやるよ」

モヒカン「お前の探してる霊能者ってのはな……」
415 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:13:57.52 ID:sMQ3yD+I0
岩陰

勇者「……」

勇者「……」


勇者「……」ダラー


翁「小僧、鼻血でとる」

勇者「ん? ああ、サンキュ」
416 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:15:49.06 ID:sMQ3yD+I0
翁「して、小僧。道は開けたか?」

勇者「うーん……もうちょっと」

翁「そうか。……さて、そろそろ」

勇者「……もうちょっと……もうちょっとだと思うんだけどなぁ」

翁「……」
417 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:16:37.14 ID:sMQ3yD+I0
勇者「もう少し……ああそうそう、もうちょい前屈みに……」

翁「……ふむ」

勇者「谷間の向こうに道が……」

翁「……」

勇者「うおおぅ、そんなに……まじかー……」

翁「……なぁ小僧、それ、そろそろ返してくれんか」
418 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:23:02.83 ID:sMQ3yD+I0
勇者「もう少し、もう少しだから……」

翁「……う、うむ」
419 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:24:11.72 ID:sMQ3yD+I0
勇者「ふむふむ、なるほどなぁ……」

翁「……」

勇者「もう少しで道……道が……」

翁「……」

勇者「……おおっ!!?」ガタッ

翁「!!」ガタッ


勇者「あっ、そんな体勢になったら……うひゃぁあ」

翁「……」


勇者「いやいや、その格好でそれはまずいって!」

翁「ええい、いい加減にせんか!!」
420 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:25:22.71 ID:sMQ3yD+I0
岩陰

「いや、おい、ちょっ待てよ!」

「少しばかり見込みがありそうだからって貸してやったわしが馬鹿じゃった! いいから返せ! もうそれ返せ!」

「待てって爺さん! 今いいところ……」

「いいところなら尚更返さんか! わしだって見たい」

「若者を導くのは年寄りの使命じゃなかったのかよ!」

「年寄りを労るのも若者の義務じゃて! 貴様、ちょっと優しくしてやったらつけ上がりおって!!」

「あっこらやめろ糞ジジイ!!」



観光客達「「「…………」」」
421 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:27:41.99 ID:sMQ3yD+I0
翁「だってそれってもともとわしのだもん!! この場所もわしの秘密の場所だもん!! 返して!!」

勇者「わかっ、わかっ……わかったから!! 返すから!! 返すからちょっと離せ!! く、首が……!!」

翁「わしだってな! いつでもかつでも当たりの日にここに来れるわけじゃないんじゃ!! ハズレの日なんてそりゃもうひどいぞう……何でお前に貸した日に限ってそんなイイもんばっかし……!!」



警備員「あー、そこの二人、ちょっといいですか?」

二人「「ん?」」
422 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:29:10.10 ID:sMQ3yD+I0
夕方

警備員屯所


勇者「……」

翁「……」



ガチャッ

メロンパン職人「勇者さん……」


勇者「……何も聞かないでくれ」
423 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:35:21.05 ID:sMQ3yD+I0
警備員「あー、君、そこのお兄さんの連れの人?」

メロンパン職人「ああ、はい……宿の人に言われて……」

警備員「そこのお兄さんの泊まってるって言う宿に連絡したら、連れの人が居るって言うからさ……わざわざ来てもらって悪いね、これも規則だから」

メロンパン職人「いえ、元はと言えばうちの連れが」


勇者(もういっそ殺してくれ)
424 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:41:43.35 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「さ、勇者さん、帰りますよ」

メロンパン職人「俺、今日の探索でちゃーんと手掛かりを見つけて来たんですから」

勇者「手掛かり?」

メロンパン職人「そう! なんと俺達の探してる霊能者さんはあの巫女さんの……」

翁「……巫女?」

メロンパン職人「……って、このお爺さんは?」

勇者「ああ、うん。この爺さんは俺にある道を示そうとしてくれた……」

勇者「……」


勇者「……何なんだろうな。爺さん、アンタ誰だ?」

翁「よく考えたらお前も誰じゃ」


メロンパン職人「えぇ……」
425 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:42:24.81 ID:sMQ3yD+I0
ガチャッ

巫女「お爺ちゃん、どこにいるのかと思ったら……」


メロンパン職人「あ」

勇者「ん?」

翁「……ふん」
426 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 16:43:52.66 ID:sMQ3yD+I0
翁「来るのが遅いわい。どこで油を売っとったんじゃ」

巫女「もうっ。油を売ってたのはお爺ちゃんの方なの。お店にお客さんだって来てたんだよ?」

翁「知るか。適当にお前が見ておけばええじゃろ」

巫女「私は祠の方もあるからダメなの。それに、お爺ちゃんに見てもらいたい、ってわざわざ来てくれた人だっているんだから、そういうこと言っちゃダメだよ」

翁「綺麗なお姉ちゃんは居たか?」

巫女「男の人だったけど」

翁「知らん、塩でも撒いておけ」

巫女「またそればっかり……」
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 17:32:42.92 ID:KchpIKASo
続き来てるじゃん!
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 18:26:54.58 ID:CKoEyIAuO
ワッホイ!
429 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 19:38:35.61 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「え……あれ……巫女さん?」

巫女「あっ、昼間ぶりだね。そっちの人は昨日ぶり?」

勇者「おみやの女か」

巫女「そういうあなたはおっぱいの人」ジリ

勇者「……なんだよ、その距離の取り方は」

巫女「なんとなく?」
430 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 19:39:38.38 ID:sMQ3yD+I0
勇者「それで、アンタその爺さんの知り合いか?」

巫女「知り合いというか、私のお爺ちゃんなの」

メロンパン職人「!」

勇者「ふーん、そりゃあ……」


メロンパン職人「勇者さんこの人ですよ!!!!」

勇者「うわびっくりしたっ」

巫女「耳がキンキンする……」
431 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 19:46:12.95 ID:sMQ3yD+I0
メロンパン職人「俺、昼間のうちにモヒカンさんに聞いたんですよ! そこに居る巫女さんのお爺さんこそが俺らの探してる霊能者さんだって!」

勇者「は? 爺さんが霊能……? というか、モヒカン?」

メロンパン職人「巫女さん、その人、お爺さんなんでしょう!?」

巫女「う、うん」


メロンパン職人「ほら!! 勇者さんほら!!」

勇者「いいから落ち着けよ」

翁「うるさいのぅ」
432 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/15(土) 20:15:08.57 ID:sMQ3yD+I0
23時過ぎくらいにまたくる
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 20:37:55.70 ID:Zv1+roku0
乙乙
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 21:50:55.44 ID:KchpIKASo
おつー
435 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 00:16:38.97 ID:EN2/pbho0
てす
436 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 00:57:12.14 ID:EN2/pbho0
霊能者の館

勇者「それで、爺さんに相談したいことがあるんだけど」

霊能翁「断る」
437 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 00:57:43.50 ID:EN2/pbho0
勇者「えぇ……」

メロンパン職人「即答!?」

霊能翁「だいたい何じゃ、人の家まで付いて来て勝手に上がりおって」

勇者「そりゃあ出るとこが同じで、俺らはアンタに用があったんだから付いて行くだろ」

メロンパン職人「というか、ここお店じゃないんですか」

霊能翁「もう営業時間外じゃ」

勇者「営業時間だったら聞いてくれるのか?」

霊能翁「ふん、さてのう」

メロンパン職人「そんな……」
438 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:04:29.38 ID:EN2/pbho0
勇者「参ったな……俺、アンタに用があって王都からこっちまで来たんだけど」

霊能翁「そりゃご苦労なことじゃの」

巫女「ねえお爺ちゃん、お話くらい聞いてあげたら?」

霊能翁「お前まで言うか。わしの仕事に口出しするな。それにお前、祠の方はどうした」

巫女「営業時間外だもん」
439 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:23:32.55 ID:EN2/pbho0
勇者「せめて理由くらい教えてくれよ」

霊能翁「〜♪」


メロンパン職人「なんか折り紙で遊び始めたんですけどこの人」
440 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:25:01.61 ID:EN2/pbho0
勇者「なあ、お前ってこの爺さんの孫なんだろ? どうにかできないのか」

巫女「うーん……難しいかも」

巫女「お爺ちゃんってば、生活に困ってないからって仕事を選り好みするの」

勇者「選り好み?」

巫女「うん。私はあんまり良くない、って思うんだけど……綺麗な女の人とか、それかよっぽど興味を引くような物を持ってる人じゃないとお仕事しようとしないの」

勇者「綺麗な女の人に、興味を引く物、か……」
441 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:26:17.01 ID:EN2/pbho0
メロンパン職人「あっ、そうだ! 勇者さんアレ、アレですよ!」

勇者「ん? アレって……」

メロンパン職人「ほら、王都を出る前に王様から貰った……」

勇者「! ああ、そうだ、そう言えばそんなの貰ってたな!」ゴソゴソ
442 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:26:56.10 ID:EN2/pbho0
勇者「爺さん!」

霊能翁「なんじゃ」

勇者「これこれ、王様の書状!」

霊能翁「王の書状だぁ?」

巫女「!」

勇者「そうだよ、俺たち王様の紹介で来たんだ。ここに腕の良い霊能者が居るって話でさ」

霊能翁「ほーん?」
443 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:34:19.11 ID:EN2/pbho0
霊能翁「……たしかに、この書状は本物らしいな」

巫女「本物……じゃあ、勇者さんとメロンパン職人さんは王様からの使者ってこと?」

勇者「一応そういうことになるのかな」

メロンパン職人「なんかそういう呼ばれ方するのはあんまり実感ないけど、そういうことですね」


巫女「ねえお爺ちゃん、やっぱりお話だけでも聞いてみようよ。王様がわざわざお手紙書いてくれるような用事って、私も少し気になるな」

霊能翁「うーむ……」
444 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:36:28.91 ID:EN2/pbho0
霊能翁「……王の書状では、お前さんはあの古の勇者が持っていた、伝説の聖剣に選ばれし者とあるが」

勇者「ん?」

霊能翁「腰に差してるそれか?」

勇者「ああ、これ」シャラン


聖剣「……」


霊能翁「……ふむ」
445 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:43:54.83 ID:EN2/pbho0
霊能翁「……」

霊能翁「…………」

霊能翁「………………よし、わかった、話くらいは聞いてやろう」


勇者「おお!」

メロンパン職人「よかったぁ」

勇者「王様と聖剣、様々だな」
446 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 01:46:32.99 ID:EN2/pbho0
メロンパン職人「実はですね……」

…………

………

……
447 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:21:33.86 ID:EN2/pbho0
…………

………

……


巫女「聖女様が……」

霊能翁「ふーん」

勇者「という訳で、聖女を探すために爺さんの力を借りたいんだけど」
448 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:22:47.36 ID:EN2/pbho0
霊能翁「うーむ……まあ、いいじゃろう」

勇者「! じゃあっ……」

霊能翁「その前にひとつ聞きたい……ああ、それと、お前は席を外してろ」

巫女「え、何で?」

霊能翁「仕事じゃ仕事。お前べつに何もせんしいいじゃろ。ここから先はあれじゃ、大人の話じゃし。一対一で話す必要がある」

巫女「私、もう子供じゃないよ」

霊能翁「いいからさっさと行かんか」

メロンパン職人「ま、まあまあ巫女さん、ほら、霊能翁さんが言ってるんだし。一対一っていうなら、俺も一緒に出ていきますね」

巫女「なんだか納得いかないの……」

バタン



霊能翁「……」


霊能翁「さて、邪魔者は行ったか」

勇者「えっ」
449 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:23:34.42 ID:EN2/pbho0
霊能翁「いや、こういう話、孫の前でするのってちょっと気まずいじゃん?」

勇者「こういう話?」

霊能翁「ごほん! ……勇者、改めて、ひとつ聞きたいんじゃが」

勇者「な、なんだよ……」


霊能翁「お前さん、実物の聖女を見たことがあるか?」
450 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:24:03.49 ID:EN2/pbho0
勇者「あるけど」

霊能翁「ふむふむ。それで……」


霊能翁「聖女ってのがボンキュッボンの金髪美人のお姉ちゃんというのは本当か?」

勇者「は?」
451 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:25:08.70 ID:EN2/pbho0
霊能翁「いやほら、あれじゃろ。噂では聞いとる。そりゃあもう目が飛び出るほどの美人じゃとかまるで天女のような美しさじゃとか」

霊能翁「でもほら、そういう噂って結構誇張されて流れるもんじゃろ。聖女って立場じゃから……ほら、ブサイクだとしても皆あんまし悪くは言えんじゃろ」

霊能翁「実際、多忙故に遠目以外で直接お目にかかる人間もそうそうおらんって言うし」


霊能翁「わしは真実が知りたい。どうなんよ」

勇者「どうって……その質問、今回のことと何か関係あるのか?」

霊能翁「大いにあるとも! 言っとくけどこれ結構重要じゃからな。場所を探るにしても、わしのやる気とかそういうのめっちゃ大事」

勇者「むむむ……」
452 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:26:26.59 ID:EN2/pbho0
勇者「……金髪なのは、まあそうだな。サラサラで、結構綺麗な髪してると思う」

霊能翁「ほう」

勇者「顔は、まあ……少なくとも、今日の昼間に見た水着の姉ちゃん達に負けないくらいには整ってると思う」

霊能翁「ほうほう……それで?」

勇者「胸も大きいし、スタイルはいいんじゃないか」

霊能翁「ほほーう!! そいでそいで?」

勇者「……まあ、王都でもなかなか見ない美人ではある、と思う」

霊能翁「ほぁー、噂は本当だったってことじゃな。わしも直接お目にかかりたいもんじゃ」

勇者「性格は……」


勇者「俺はあいつに殴られて気絶させられたことがある。ああ見えて結構凶暴な性格してる」

霊能翁「!?」
453 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:39:21.56 ID:EN2/pbho0
霊能翁「む、むむむ……性格にやや難アリ、か」

霊能翁「いやしかし、ないすばでーの綺麗なお姉ちゃんならそれもまた……」

勇者「で、どうなんだ? 聖女の情報はこれで十分なのかよ」

霊能翁「……わかった、とりあえずはこれで十分じゃろ」

454 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:40:08.03 ID:EN2/pbho0
霊能翁「では、これから聖女の位置を探るための千里眼を使おうと思う」

霊能翁「確か、聖女に縁ある品を持ってきとるんだったな?」

勇者「ああ」

霊能翁「なるべく普段から身に付けているものがいい。まずはそれをもとに、聖女の気を覚える。そこから、気を辿って現在の位置を探り出す」

勇者「ようやくそれっぽい話になってきたな」
455 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:48:12.24 ID:EN2/pbho0
勇者「ええと、ちょっと待ってくれよ……確か聖女のリボンを……」ゴソゴソ……

勇者「あれ? どこ行ったかな……結構前に鞄に入れたから、奥の方に……」


ポロッ


勇者「あっ」

霊能翁「!? そ、それは……ブラジャー!!?」
456 :もう忘れてるかもしれないけど、前スレ>>265>>534で入手したやつ ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:50:31.89 ID:EN2/pbho0
霊能翁「おまっ、おま……!! たしかに普段から身に付けておる物がいいとは言ったが……!!」


勇者(あー、あの時王都で買ったやつだ……)


勇者「悪い悪い、これじゃないんだ」サッ

霊能翁「……あっ!!」

勇者「えーとえーと……おっ、あった! これこれ、このリボンが聖女の……」

霊能翁「待たんか!!」

勇者「えっ」
457 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 03:52:02.60 ID:EN2/pbho0
霊能翁「お前さん、さっきのブラジャー……」

勇者「あー、あれは、違う。違うんだ。別にアンタに見せようと思った訳じゃ……」

霊能翁「まさか、聖女のブラジャーを持って来るとは……!!」

勇者「や、違うってば」
458 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:00:11.77 ID:EN2/pbho0
勇者「ほら、このリボンだって。俺がアンタに見てほしいのはこのリボ……」

霊能翁「いや、わかる。わかるぞ」

霊能翁「お前さんは王の命を受け、このわしを探すように言われた」

霊能翁「そして、その際に聖女に縁ある品を持って行こうとして聖女の家を漁り……」

霊能翁「我慢できんかったんじゃろうな……わかる、わかるぞ……!」

霊能翁「わしに見せる建前のリボンのほかに、下着なんかもこっそり取っといたんじゃろ」

霊能翁「違うか? え?」

勇者(なんだろう、行動だけ見れば合ってるっちゃ合ってる気もする……傭兵に阻止されたけど)
459 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:02:08.89 ID:EN2/pbho0
霊能翁「後生じゃあ……聖女様のそのブラジャーを、ちょろっと、ちょびっとでええから触らせ、いや、見せ……匂いだけでも……」

勇者「いや、だからこれは違うんだって」

霊能翁「自分だけで楽しむつもりか! ずるいぞ!」

勇者「聞けよ」


霊能翁「……どうしてもダメか?」

勇者「だからそもそも……」



霊能翁「……特別サービスをしてやっても良い」

勇者「!」
460 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:12:56.41 ID:EN2/pbho0
勇者「特別サービス?」

霊能翁「お前さんの腰に差してるその聖剣……一目見た時からわしも気にはなっておったんじゃが。もともとは古の勇者が使っていた聖剣なんじゃろ?」

勇者「……ああ、そうらしいが」


霊能翁「古くから今にまで伝わる、御伽噺の中にある古の勇者の英雄譚」

霊能翁「その聖剣は実際に、常にその傍で見ていたはずじゃ。古の勇者の活躍、そのものを」


勇者「……」


霊能翁「興味はないか? 古の勇者を間近で見続けた聖剣の、その記憶を」
461 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:13:56.31 ID:EN2/pbho0
勇者(こいつの、記憶……?)



聖剣「……」



勇者(……)
462 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:23:51.91 ID:EN2/pbho0
勇者「……確かに、興味はあるかもしれない。俺もこいつとはもうそこそこの付き合いがあるけど。古の勇者が実際どんなことをしていたのか、俺は知らないことが多すぎる」

霊能翁「じゃろ? 古の勇者の時代から時が経ち、ここまで形に残った物があるというのも珍しい」

勇者「けど、どうやって? 記憶って言っても、こいつは剣だぞ」

勇者(喋るけど)


聖剣「……」
463 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:24:44.98 ID:EN2/pbho0
霊能翁「簡単なことよ。わしがその剣に触れてチョチョイとサイコメトって読み込めばいい話じゃ」

勇者「チョチョイとって」

霊能翁「言っておくがな、こんなことができる霊能者なんて王国中探し回ったとてわし以外におらんぞ、たぶん」

霊能翁「わしの孫も筋は悪くないが、こっちの方面だとわしには及ばんわ」

霊能翁「……まあ、いくらわしとて、古の勇者の時代まで遡って読み取るとなると完璧とまでは断言できんが」

霊能翁「今なら特別サービスで、わしが見た物をお前にも直接見えるようにしてやる。こんなことは滅多にないぞぅ?」

勇者「……」
464 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:27:36.89 ID:EN2/pbho0
勇者「わかった。頼むよ爺さん。俺も古の勇者ってやつを見てみたい」

霊能翁「うむ」


勇者「それと、このブラジャーはアンタにやる」

霊能翁「うひょーーっ! マジかお前、くれるの!?」


勇者(市販の新品だけど)
465 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:32:42.24 ID:EN2/pbho0
霊能翁「では早速……その聖剣をここに置いてみ」

勇者「ん」

ガチャッ


聖剣「……」


霊能翁「そんで勇者、手を貸せ」

勇者「手?」

霊能翁「わしとお前で手を握る必要がある」

勇者「ほい」

スッ
466 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:34:06.23 ID:EN2/pbho0

ギュッ


霊能翁「……」

勇者「……」


霊能翁「……うえぇ、これだから男相手にやりたくなかったんじゃ」

勇者「うるせえな、俺だって我慢してるんだから早くしろよ」
467 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:36:02.73 ID:EN2/pbho0
霊能翁「それじゃ、行くぞ」

勇者「……」



聖剣「……」



カッ!!!
468 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:49:50.66 ID:EN2/pbho0
ゴポポ……

勇者(……これが、聖剣の記憶?)

勇者(真っ暗だ。何も見えない)

勇者(……)

勇者(……おいおい)

勇者(これ、もしかして爺さん失敗したんじゃ……)


ザ、ザザ、ザーーーー


勇者(!)


勇者(声が、聞こえる……これは……!)
469 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:51:13.14 ID:EN2/pbho0
男の声『おお、これが例の……!』

男の声『ああ、魔王に苦しめられている我らのために、女神様が贈ってくださったという聖剣か』

男の声『……だが、抜けんな』

男の声『ああ、抜けん……どうやら選ばれし者にしか抜けないようだ』

男の声『傍目から見てもわかるこの聖気……仮に扱うことさえできれば、あの魔王にさえ刃が届くことだろう』

男の声『ああ、ああ……選ばれし者が、早くこの聖剣を抜く時を待つばかりだ……』


勇者(……)
470 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 05:59:52.59 ID:EN2/pbho0
ザ、ザザ、ザーーーー

勇者(!)

勇者(場面が飛んだ?)


男の声『ふんっ!! ……ぎぎ、ぎぃ……っ!!』

男の声『ちくしょう、抜けねえ!!』

男の声『なんだ、ここらで一番の力自慢のお前でも抜けないのか』

男の声『うるせえな……こんなの、人間に抜けるもんじゃねえよ。ドラゴンにでも括り付けて無理やり引っこ抜いた方が早いんじゃねえのか』

男の声『おいおい、そんなことしたら剣の方が折れちまうだろうが』

男の声『そんなんで折れる剣なのかねぇ』

男の声『次は俺だ! 俺がやる!』

男の声『待て待て、順番は守れよ、次は俺の番だ』
471 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 06:10:10.06 ID:EN2/pbho0

男の声『……あぁん? おいおい小僧、まさかこの剣に用があるってのか?』

男の声『やめとけやめとけ、ここらの腕自慢がよってたかって抜きにかかってびくともしねえんだ』

男の声『この剣が抜けた時の報酬目当てか知らねえが、お前みたいなガキじゃあ時間の無駄だ。とっとと帰んな』

若者の声『ん? いや、別にそういうつもりじゃないんだが、気になって』

男の声『気にはなる? なんだ、観光目当てか?』

若者の声『うーん……なあ、あんた達、聞こえないのか?』

男の声『?』

若者の声『声だよ、声』

男の声『声ぇ? 何言ってんだこいつ』

若者の声『いや、だからさ』



若者の声『なんか、この剣喋ってない?』


過去の聖剣『>>475
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 06:39:38.12 ID:VcBAkBC5O
アバダケダブラ
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 07:22:39.24 ID:9DQYDGio0
アバダケダブラ
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 07:43:51.16 ID:baBSVtk0o
ここから先を再生するには有料サービスにご加入して下さい
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 08:06:52.35 ID:NwOqW18Xo
zzZ
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 08:14:18.93 ID:5Svhjiwfo
寝てるだけじゃねーか
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 08:57:20.29 ID:9DQYDGio0
いびきだろう
478 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 15:43:45.64 ID:EN2/pbho0
https://i.imgur.com/1YxxmNt.jpg
479 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 15:48:19.98 ID:EN2/pbho0
過去の聖剣『zzZ』


男の声『喋ってる? 何も聞こえねえぞ』

若者の声『あ、喋ってるって言うか、いびきだったか。寝てるのかな?』

男の声『???』

男の声『何だこいつ、頭おかしいんじゃねえか?』

若者の声『そんなことないってば。……本当に、皆聞こえないのか?』


若者の声『なぁおい、ちょっと起きてくれよ』

ズボッ


男の声『ぬ、抜けたーーーー!!?』
480 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 15:54:08.49 ID:EN2/pbho0
ザ、ザザ、ザーーーー


勇者(め、目が回る……なんだ、また場面が変わるのか?)




女の声『ふーん、あなたがあの聖剣に選ばれた勇者って訳?』


勇者(……この声、師匠?)


古の勇者『なんかそういうことらしいな』

女の声『思ったより冴えない顔ね……』

古の勇者『ほっとけ。それで、アンタがここらで一番の魔法使いってやつか? ちょっと協力して欲しいことがあるんだが』

女の声『……それはまあ、あの魔王にギャフンと言わせられるって言うなら、大抵のことは協力してあげるつもりよ』

古の勇者『おお、助かる。俺だけじゃどうにもならなくってさ』


女の声『……ところで、どうして頭からパンツを被っているのかしら』

古の勇者『いや、安価だから』


ザ、ザザ、ザーーーー
481 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 16:01:15.68 ID:EN2/pbho0
ザ、ザザ、ザーーーー


勇者(め、目が回る……なんだ、また場面が変わるのか?)



女の声『ふーん、あなたがあの聖剣に選ばれた勇者って訳?』


勇者(……この声、師匠?)


古の勇者『なんかそういうことらしいな』

女の声『思ったより冴えない顔ね……』

古の勇者『ほっとけ。それで、アンタがここらで一番の魔法使いってやつか? ちょっと協力して欲しいことがあるんだが』

女の声『……それはまあ、あの魔王にギャフンと言わせられるって言うなら、大抵のことは協力してあげるわ』

古の勇者『おお、助かる。俺だけじゃどうにもならなくってさ』

女の声『……ところで、ずっと気になっていたのだけれど』

古の勇者『?』


女の声『どうして頭からパンツを被っているのかしら』

古の勇者『いや、安価だから』
482 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 16:04:25.25 ID:EN2/pbho0
鳥の声『キィーーーー!!』

古の魔法使い『す、凄い……! こんなに力を秘めた魔法生物、見たことない……! これって、聖獣の類かしら』

古の勇者『まあ、何だっていいけどさ』

鳥の声『キィキィ』

古の勇者『? やけに俺にすり寄ってくるな』

古の魔法使い『この鳥さん、あなたのことを親と思い込んでるんじゃないかしら』

古の勇者『へー。なかなかかわいい鳥じゃないか。おーよしよし』

古の魔法使い『鳥……ねえ、この子の名前、あなたが決めてあげたら?』

古の勇者『俺が? うーん、そうだな……名前かぁ……』

鳥の声『?』



過去の聖剣『>>485
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 16:06:01.75 ID:ZqpJ65g8O
焼き鳥
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 16:25:52.29 ID:NwOqW18Xo
とりもち
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 16:33:18.60 ID:j5YqCOyNO
から揚げ
486 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 16:41:32.20 ID:EN2/pbho0
過去の聖剣『から揚げ』


古の勇者『から揚げ……うん、決めた!』

古の勇者『今日からこいつの名前はから揚げだ! よろしくな、から揚げ!』

鳥の声『キィ』


古の魔法使い『非常食か何かだと思ってないかしら……?』


ザ、ザザ、ザーーーー
487 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 16:48:05.54 ID:EN2/pbho0
氷の魔女『勇者……貴様……!!』

古の勇者『はぁ、はぁ……くそ、参ったな。お前、不死身ってやつか……』

古の魔法使い『まさか勇者の聖剣でも倒せないなんて……』


から揚げ『……キィーーーー!!!!』


勇者『から揚げ!? お前、何をするつもりだ!』


ゴゥッ!!


ザ、ザザ、ザーーーー
488 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 16:54:54.01 ID:EN2/pbho0
古の勇者『……』

古の魔法使い『から揚げのことは……その、仕方なかったのよ。あのままじゃいつか、私たちの方まで……』

古の勇者『……』

古の魔法使い『ねえ、私たち、魔王を倒すまで止まっちゃいけないわ。そうでしょ?』

古の勇者『……ああ』


ザ、ザザ、ザーーーー
489 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:02:47.97 ID:EN2/pbho0
女の声『キャーーーーッ!! ちょっと、何で女湯にいるのよ!!』

古の勇者『あ、安価だから!』

女の声『この、ヘンタ────』

ザ、ザザ、ザーーーー


男の声『よぉ、お前が最近ウワサの勇者って奴────』

ザ、ザザ、ザーーーー


女の声『ありがとうございます、勇者様! なんとお礼を言えば……────』

ザ、ザザ、ザーーーー


男の声『ああ、これからよろしく頼む────』

ザ、ザザ、ザーーーー



勇者(……? な、なんだ? 急に飛び飛びになって来たぞ)
490 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:04:06.21 ID:EN2/pbho0
17:30にはちょっとお出かけしなきゃいけないからそれまでは続ける
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 17:04:25.65 ID:NwOqW18Xo
了解
492 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:12:21.68 ID:EN2/pbho0
勇者(……)


勇者(……)


勇者(急に真っ暗になって動かなくなっちゃったんだけど)


勇者(爺さん? おい、どうかしたのか?)


勇者(……)


勇者(……おーい)



ザ、ザザ、ザーーーー

勇者(!)
493 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:27:33.20 ID:EN2/pbho0
勇者(……まだ続きがあるのか)


古の魔法使い『勇者!!』

女の声『勇者さん!!』

男の声『勇者!!』


古の勇者『はぁ、はぁ、はぁ……!』


勇者(仲間が、増えてるのか?)

勇者(古の勇者もなんかボロボロっぽいし、飛んでる間にいったい何があったんだ……)
494 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:29:26.88 ID:EN2/pbho0
女の声『ひ、酷い傷……! こ、こんなのって……』

古の魔法使い『僧侶、勇者に早く治療を!』

女の声『……』

古の魔法使い『何やってるのよ!!!』

男の声『魔法使い、落ち着け!!』

古の魔法使い『こんなの……こんなの、落ち着いてられる訳ないじゃない!!』

古の魔法使い『ようやく……魔王を倒して、これから世界が平和になるって言うのに……!』

古の魔法使い『一番頑張ったはずのアンタが、何で、こんな……!!』

男の声『……』

女の声『……』
495 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:30:22.11 ID:EN2/pbho0
古の勇者『ぐ……げほっ、かはっ!』

女の声『ゆ、勇者さん、無理に喋ろうとしてはっ!』

男の声『……僧侶』

女の声『っ!! …………!!』

男の声『……』


古の勇者『ま、魔法使い……』

古の魔法使い『な、なに、勇者っ』

古の勇者『はぁ、はぁ……』

古の魔法使い『何? 何を伝えようとしているの……?』
496 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:32:42.01 ID:EN2/pbho0
古の勇者『……魔王は、まだ死んじゃいない』

古の魔法使い『ッ!?』
497 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:34:21.69 ID:EN2/pbho0
古の勇者『身体は、討ち滅ぼした……』

古の勇者『けど、奴の魂だけは、まだ生きている……ちょっと入りが浅かったみたいなんだ』

古の勇者『しぶとい奴だよな……』

古の勇者『聖剣でとどめを刺してやろうにも……はぁ、俺の身体の方が、もう動かないみたいなんだ』

古の魔法使い『……!!』
498 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:42:10.78 ID:EN2/pbho0
古の魔法使い『じゃ、じゃあ、どうすれば? どうすれば魔王の魂なんて……』


古の勇者『お前が……お前が、封印するんだ、魔王の、魂を……!!』

古の魔法使い『!!』
499 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:44:14.39 ID:EN2/pbho0
古の魔法使い『封……印……? 私が?』

古の勇者『ああ、そうだ。お前にしか出来ないことなんだ。今この世界で、俺が知る限り最高の魔法使いである、お前にしか』

古の魔法使い『……』

古の勇者『俺はまあ……ここで、死んじゃうかもしれないけどさ。いつかまた、この聖剣を扱うことができる奴がきっと現れる』

古の魔法使い『……』

古の勇者『面白いだろ。魔王とか、魔族の連中は、自分達のことを永遠の命だとか最強だとか思ってるフシがあるみたいだけど』

古の勇者『そういう奴らを打ち倒すのは決まって、託され、受け継がれてきた人間の力なんだぜ』

古の勇者『少なくとも、俺は、先のことは心配しちゃいないよ……』

古の魔法使い『勇者……』
500 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 17:51:08.36 ID:EN2/pbho0
古の魔法使い『……わかった。私、やってみる』

古の勇者『……頼んだ』


古の魔法使い『封印に使う媒体……依代はどうしようかしら……長い間、魔王の魂を封じ込めるだなんてモノ……』

古の魔法使い『勇者の聖剣は……ダメよね、魔王の魂なんてものがこの剣に定着できるとは思えない』

古の魔法使い『何か……何か、いいものは……』


古の勇者『……封印に使う、依り代か』

古の勇者『何がいいんだろうか』



過去の聖剣『>>504
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:02:53.41 ID:YjIbzc75O
パンティー
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:03:24.63 ID:lgZeOdGcO
メロンパン
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:06:54.88 ID:x/fCXXOO0
安価下
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:30:36.63 ID:FaKBG9nVO
メロンパン
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 19:20:14.30 ID:LgdOV2jp0
古のメロンパンか
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 21:00:12.07 ID:NwOqW18Xo
から揚げ
なんか引っかかったけど他のSSで馬刺しとやきとりがいたんだわ
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/16(日) 23:17:03.91 ID:EN2/pbho0
過去の聖剣『メロンパン』

古の勇者『……』
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/02/16(日) 23:20:15.75 ID:EN2/pbho0
古の勇者『……メロンパン』

古の魔法使い『えっ』


古の勇者『魔王の魂は……メロンパンに封印してくれ』

古の魔法使い『……はぁ!?』


古の魔法使い『ちょっと、メロンパンなんてそんな……そんな物に封印するの!? 魔王の魂を!?』

古の勇者『ああ。メロンパンがいい』

古の魔法使い『えぇ……』
509 :>>506 よく覚えてるな [saga]:2020/02/16(日) 23:21:29.14 ID:EN2/pbho0
古の勇者『お前なら……できるはずだ……』

古の勇者『あとは……頼んだ……ぞ……メロンパン……』


古の魔法使い『……ちょっと! 勇者!? ねえ、勇者!!』


ザ、ザザ、ザーーーー
510 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 23:24:01.16 ID:EN2/pbho0
勇者「……」パチッ


勇者「今ので、終わりか……」

勇者「なあ爺さん、今のって……」


霊能翁「ぜぇーー、ぜぇーー、ぜひゅーー……」


勇者「爺さん!?」
511 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 23:27:09.86 ID:EN2/pbho0
霊能翁「げほっ、がほっ、はぁはぁ……!」

勇者「お、おい爺さん、大丈夫なのか?」

霊能翁「はぁはぁ……さすがのわしも、これだけ強い力を持つ剣から、あれだけ遡った記憶を読み取るのはキツかった……少し休ませてくれ……」

勇者「少しって、どれくらい?」

霊能翁「……い、一日くらい」

勇者「はぁ!? おいおい、もともとこっちはオマケで聖女の居場所の方が本番だっただろ」

霊能翁「キツかった……思ったよりもキツかったんじゃて……!」

霊能翁「くそぅ、わしももうちょっとだけ若ければ……!」

勇者「……はぁ。しょうがないか」
512 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/16(日) 23:30:16.04 ID:EN2/pbho0
巫女「お、お爺ちゃん!? 大丈夫なの?」

霊能翁「あ、あんまし大丈夫じゃないかも」

巫女「もう、いったい何やったらこんなことになるの」


メロンパン職人「えぇ!? 聖女様の居場所、まだわかってないんですか!?」

勇者「……しょうがないだろ、爺さんの方が伸びちまってるんだし」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 23:55:16.12 ID:NwOqW18Xo
>>509
久しぶりに師匠出てきたんで読み返したらそういうレスがあったんでね…
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 00:40:24.98 ID:0WPVAoqJO
>>513
懐かしいな。焼き鳥の安価取ったの俺だわ。
515 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:01:57.68 ID:WrCUQCNo0
てす
516 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:03:27.36 ID:WrCUQCNo0
……

……


巫女「とりあえず、お爺ちゃんはもう休ませたよ。……本当にどうしちゃったんだろう、普段ならお仕事した後でもケロッとしてるのに」

勇者「ちょっと色々あったんだよ」


巫女「何か、ブラジャー、とか、幸せそうに呻いていたけれど」


勇者「……色々あったんだってば」

巫女「……」ジーッ

勇者「そ、そんな目で見たって何も出ないぞ」
517 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:04:34.29 ID:WrCUQCNo0
メロンパン職人「とにかく、勇者さん。お爺さんが元気になるまで俺たちは何か出来るわけでもないですし……」

勇者「ん。帰ろうか」


勇者「俺も、ちょっと考えたいことと出来ちゃったしな」
518 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:05:48.81 ID:WrCUQCNo0
巫女「それじゃあね」

勇者「ああ。また明日くるよ」

メロンパン職人「勇者さん、いいですか、今度こそ聖女様の居場所を探し出して貰うんですからね。余計なことをさせちゃダメですからね」

勇者「わかってるよ……でも、今日爺さんにやってもらったこと、あながち余計なことって訳でもないと思うぞ」

メロンパン職人「? それってどういう……」

勇者「あとで話すさ」


テクテク


巫女「ばいばい」
519 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:08:08.76 ID:WrCUQCNo0
バタン

巫女「ふぅ。」

巫女「不思議なお客さんだったなぁ」

巫女「王さまからの書状を持ってきたお客さんなんて、初めて」

巫女「お爺ちゃんが珍しく男の人からのお仕事を受けてたみたいだし」

巫女「そのお爺ちゃんはお仕事の途中で疲れて倒れちゃうし」

巫女「……でもお爺ちゃん、なんだか少し楽しそうだったかも」
520 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:10:23.20 ID:WrCUQCNo0
巫女「聖女様のことを探す、ってだけなら、あんなことにはならないと思うんだけど」

巫女「いったい何をしてたんだろう?」

巫女「……」

巫女「……聖女様、大丈夫なのかな」

巫女「早く見つかるといいんだけど」
521 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:11:17.20 ID:WrCUQCNo0
巫女「今日はいろんなことがあった気がする」

巫女「モヒカンも久しぶりに帰って来たみたいだし」

巫女「……」

巫女「……私も、そろそろ休んじゃおうかな」




──── パキィーーーン……!


巫女「っ!!?」
522 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 03:13:02.73 ID:WrCUQCNo0
巫女「これは……この感じ……!」

巫女「……祠の方?」

巫女「まさか、結界に何かあったの……?」

巫女「……」



巫女「行かなくちゃ」


ガチャッ、バタン

タタタッ……
523 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 18:40:30.45 ID:WrCUQCNo0
ぞうさんの祠


フードの男「……」


バチッ!!


フードの男「……ふむ。結界か」
524 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 18:43:17.30 ID:WrCUQCNo0
フードの男「あまり手間を掛けさせないで欲しいものだが」


フードの男「……ッ!」

ビキッ! バチバチバチバチッ!!


フードの男「……思いの外、強力な物が張られている。これの解除には少々骨が折れそうだ」


フードの男「ッ!!」

バチバチバチバチッ!!
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 19:20:11.47 ID:Ev9iYeGoo
ぞうさんで笑ってしまう
526 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:08:50.95 ID:WrCUQCNo0
宿

メロンパン職人「聖剣の記憶……そんなことが」

勇者「ああ。あの霊能の爺さんの力は本物っぽいぞ」

メロンパン職人「うーん、いいなぁ。あの御伽噺にある古の勇者を見ることができたなんて……俺もちょっと見てみたかったかもです」

勇者「そのおかげでへばっちゃったし、あんまり何回もお願いできることじゃなさそうだけどな」
527 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:17:24.47 ID:WrCUQCNo0
勇者「あっ、そうだ! これが一番重要なことかもそれないんだけど、ついに主の真名を知ることができたぞ」

メロンパン職人「主の真名? ……そうか、主はかつて古の勇者と一緒に居たんでしたっけ」


メロンパン職人「なんて名前なんです?」

勇者「から揚げ」
528 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:18:24.70 ID:WrCUQCNo0
メロンパン職人「……」

勇者「……なんだよ」

メロンパン職人「それ、誰が?」

勇者「古の勇者が言ってた」

メロンパン職人「……」


勇者「から揚げ様……言われてみれば神々しい名前だよな」

メロンパン職人「なんか、テカッてそうな名前ではありますね」
529 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:20:53.30 ID:WrCUQCNo0
メロンパン職人「ああぁぁあぁぁ……なんか、今の話で俺の中にある古の勇者様のイメージが……」

メロンパン職人「……」チラッ


勇者「なんだよ」


メロンパン職人「……なんでもありません」
530 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:23:29.65 ID:WrCUQCNo0
勇者「まあいいや。そろそろいい時間だし、もう寝ようぜ」

メロンパン職人「そうですね」


メロンパン職人「……とにかく、明日こそはちゃんと聖女様のこと見てもらいますからね。

勇者「ああ」

メロンパン職人「たしかに、今日のことは無駄じゃなかったかもですけど、俺たちがここに来た本来の目的を忘れちゃダメですよ」

勇者「そう何回も言わなくてもわかってるってば」
531 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:26:40.52 ID:WrCUQCNo0
ゴロン

勇者(古の勇者……気になること言ってたよな……)

勇者(魔王の魂はまだ死んじゃいない、って)

勇者(なんか師匠似の魔法使いに頼んでたみたいだけど)

勇者(もしかして、今もどこかに、封印された魔王が……)

勇者(……)

勇者(まあ、今考えても仕方ないか)
532 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:29:29.99 ID:WrCUQCNo0
勇者(さて、明日は早くに起きなきゃまたメロンパン職人がうるさいからな)

勇者(そろそろ本当に寝るとするか)

勇者(……)



聖剣「……」


勇者(……ん?)
533 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 20:30:53.25 ID:WrCUQCNo0
勇者(この感じ……まさか、こんな時間に安価か?)


聖剣「>>536
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 20:32:12.48 ID:Ev9iYeGoo
背中がムズムズする
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 20:35:10.72 ID:+rpUCk9io
俺のぞうさんが猛っている
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 20:42:40.06 ID:Zd3CHZsOo
ぞうさんを増産するぞう
537 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:08:51.69 ID:WrCUQCNo0
聖剣「ぞうさんを増産するぞう」

勇者「は?」
538 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:09:38.88 ID:WrCUQCNo0
聖剣「……」

勇者「……」


勇者「ぞうさんをぞうさん?」
539 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:14:37.72 ID:WrCUQCNo0
勇者「まるで意味がわかんねえ」

勇者「ぞうさん……ぞうさん……」

勇者「ええと、確か、ここの都市だと守り神? だか何だかの名前がぞうさんとか言うんだったっけ」

勇者「それを増産?」

勇者「……」
540 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:16:50.95 ID:WrCUQCNo0
勇者「……んぁー、わからん」

勇者「確か、巫女が言うにはぞうさんの祠にはお土産とか売ってるんだったか」

勇者「よくわからないけど、ぞうさんのグッズとか売ってたりするのかな」

勇者「それを増産するぞ、ってことなのか?」

勇者「……つっても、増産しろって言ってきてる訳でもないから何とも言えないんだが」

勇者「ただダジャレを言ってみたかっただけかも知れん。……こいつそういうとこあるからな」

勇者「何にせよ、いま祠に行ったってこんな時間じゃ巫女も誰もいないだろうし」

勇者「……一応、明日ちょっと行ってみるかな。ぞうさんの祠」
541 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:24:00.18 ID:WrCUQCNo0
……

……


バチバチバチッ、バチバチッ!!


フードの男「くっ……まさかここまでとは」

フードの男「これほどの結界を張れる術者が、今の平和ボケした人間の中にいたとはな」

フードの男「……いや、これは単独で張られたものではない、か」

フードの男「ここの管理者が代々力を注いで維持をしてきた結界と見て良さそうだ」

フードの男「やれやれ、もう少し準備をしてくるべきだったか」

フードの男「魔将軍め。奴に引き留められなければ相応のモノを……」


タタタッ


フードの男「!」
542 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:27:37.60 ID:WrCUQCNo0
フードの男「誰だ」


巫女「はぁ、はぁ……そこのあなた、何をしているの?」


フードの男「……」

巫女「こんな時間に、たった一人で。それに、ここは立ち入り禁止の場所のはず」

巫女「ここは特別な場所。悪戯なら、やめて欲しいのだけれど」

フードの男「……」
543 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:47:27.45 ID:WrCUQCNo0
フードの男「この気配……ふむ。ここに張られている結界と似た質のものを感じる」

フードの男「お前がここの管理者と言うわけか」

巫女「結界……そう。だいぶ、傷付けられてる。……これ、あなたがやったんだね」

フードの男「だとしたら、どうする?」

巫女「だとしたら……私、あなたを止めなきゃならない。私は、ここを守るのが仕事だから」
544 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:51:50.63 ID:WrCUQCNo0
フードの男「止める? ……ククク、貴様にそれができると思うか?」

フードの男「顔には出ていないようだが、足が震えているぞ。 戦いは初めてか?」

巫女「っ、」


フードの男「今からでも逃げるか、大人しく結界を解いて私を通してしまうのが賢い選択なんじゃないのか?」

巫女「……正直、たった一人で結界をここまで傷付けられるような人は、ちょっと厳しいかも」


巫女「でもそういうのって、できるとか、できないとか、そういうことじゃないと思うの」

フードの男「……まあ、少々手間は掛かるが。私としては貴様がどちらを選ぼうとも構わない訳だ」
545 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 22:52:50.51 ID:WrCUQCNo0
フードの男「この都市には少し面倒な輩が来ているみたいのでな。騒ぎになる前に、手早く終わらせてもらうぞ」


巫女「……っ!」
546 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:04:40.58 ID:WrCUQCNo0
……………………

…………

……

547 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:05:35.47 ID:WrCUQCNo0
翌朝

勇者「ふああ……よく寝た」

メロンパン職人「やっぱり、馬車の中とか野営とかじゃなくて、屋根の下にあるベッドが一番ですよねぇ」
548 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:11:17.08 ID:WrCUQCNo0
メロンパン職人「さあ勇者さん、霊能翁さんの所に行きますよ!」

勇者「んぁぁ……こんな朝早くに行っても、爺さんまだ寝てるんじゃないのか? 年寄りの朝は早いって言うけど、昨日あんなに疲れてただろ?」

メロンパン職人「だったらお店の中で待たせて貰えばいいじゃないですか。巫女さんは起きてるでしょうし」

メロンパン「巫女さんは昼間は祠の方でお土産とか売ってるって言うし、むしろ巫女さんが出掛けちゃう前にお店に行きましょうよ」

勇者「……それもそうか」
549 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:13:41.16 ID:WrCUQCNo0
霊能翁の館


勇者「たのもーっ」

メロンパン職人「ごめんくださーーい」



シーーーーン……



勇者「……」

メロンパン職人「……」
550 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:18:11.42 ID:WrCUQCNo0
勇者「おいおい、誰もいないじゃんか」

メロンパン職人「そんなぁ……」

勇者「やっぱり爺さんはまだ寝てるんじゃないか?」

メロンパン職人「けど、巫女さんまでいないもんですかね」

勇者「もしかしたら、もうおみやの店開いてるのか? 祠の方に行ってるのかも」

メロンパン職人「うーん、お店とかが開くにはまだ早い時間のような気もするんですが」
551 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/17(月) 23:51:25.97 ID:WrCUQCNo0
昨日変な時間に寝たから眠い
明日とりあえず今日と同じくらいの時間にきます
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 00:29:53.24 ID:2vh0qY72O
乙乙
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 00:40:54.68 ID:08vMWCRWo
いつもお疲れ様です
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 01:57:05.11 ID:7FneSLuDO

あと1時間?
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 02:07:40.30 ID:JBxSpGE+o
これで3時に起きるとか辛いよ
556 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/18(火) 18:37:16.63 ID:wjaylMfzO
ごめん今日はまだ帰れない
体力が残ってれば23時過ぎに
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/18(火) 19:09:05.45 ID:JBxSpGE+o
残業乙
558 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/19(水) 23:43:30.11 ID:MfCeNcn80
てす
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 00:31:56.16 ID:z9RLJh0uo
待ってました
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 00:43:53.38 ID:JL5nmOnw0
wwktk
561 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:38:33.04 ID:WhWfwCxc0
途中まで書いて寝てた…
とりあえず書いたとこまで投下して今日は終わりにさせていただきたい
562 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:39:51.92 ID:WhWfwCxc0
宿

ズタ袋「zzz……」

ズタ袋「……」


ズタ袋「……むっ」


モゾモゾ
563 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:41:00.38 ID:WhWfwCxc0
ズタ袋「この感じは……」


────────。


ズタ袋「……」


ズタ袋「街を覆う気配が、昨日までと少し違う」

ズタ袋「……何があった?」
564 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:41:34.81 ID:WhWfwCxc0
ズタ袋「まあ、この街がどうあれ、わたしには関係のないことだが」


ズタ袋「……気にはなるな」
565 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:45:34.62 ID:WhWfwCxc0
ズタ袋「……」


ズタ袋(忌々しいことに、あのとき勇者から受けた傷は未だ回復の気配を見せない)

ズタ袋(やはり、ここに纏わり付く聖気を祓わん限りはどうしようもないか)

ズタ袋(……)

ズタ袋(ただ……僅かだが、王都に居た時より薄れているのか……?)

ズタ袋(これは、常に王都に通っていたあの量の聖気から離れたせいか?)

ズタ袋(それとも……)


ズタ袋「……」
566 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:51:06.50 ID:WhWfwCxc0
霊能翁の館前


メロンパン職人「……あれから何回か呼び掛けてみましたけど、全然誰も出てきませんね」

勇者「うーん……」

メロンパン職人「どうします?」

勇者「どうするって言ったってなぁ。爺さんがいつ起きてくるかもわからないし、どこかで適当に時間でも潰してくるしかないんじゃないか」
567 : ◆XoiMTUEsXEGh [saga]:2020/02/20(木) 01:54:42.00 ID:WhWfwCxc0
勇者(昨日の安価……ぞうさんがどうのこうのってやつについて調べてみるか?)

勇者(ぞうさんについて、俺はあの観光ガイドに書かれてたことくらいしか知らないし)

勇者(安価の意味もまるでわからん。ぶっちゃけただダジャレ言いたかっただけのいつもの無意味なやつのような気もするけど……)

勇者(……巫女に聞いてみれば少しは何のことだかわかるんだろうか? 居るとしたら祠の方か?)

勇者(メロンパン職人が昨日言ってたモヒカン云々のことも気になるっちゃ気になるけど)

勇者(……どうしようかな)


聖剣「>>570
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 01:57:51.19 ID:z9RLJh0uo
おっぱい
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 03:10:32.58 ID:YwS8iQeIO
かにみそ
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/20(木) 04:55:24.78 ID:Hga1Rr1xO
ぞうさんを増産するぞう
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 23:48:19.00 ID:QdGAHHaro
待ってるぞう
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/23(日) 19:01:16.47 ID:EqUimHaV0
待つぞう
573 : ◆XoiMTUEsXEGh :2020/02/24(月) 17:04:12.39 ID:rrljeAB6O
三連休ちょっと忙しかった
もしかしたら夜来るかもしれないけど明日以降になるかもしれない
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 21:51:30.80 ID:Da2MT4rY0
りょ
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/24(月) 23:51:04.12 ID:VI+6Z8Hxo
了解だぞう
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/25(火) 12:57:25.73 ID:B4uPO15dO
了解
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