スイレン「無人島…?」

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1 : ◆7HdZn/25p6 [saga !orz]:2019/04/12(金) 21:46:05.80 ID:l5H9WTF/O
???


ザザーン

スイレン「う、う〜ん……」ピクッ

スイレン「あ、あれ……?私……確かサトシと釣りをしてて……」ムクリ

オシャマリ「オシャ……」ムクリ

ナギサ「ブイー…」ポケー

スイレン「……ここ……どこ?」キョロキョロ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1555073165
2 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 21:52:57.84 ID:l5H9WTF/O
サトシ「う〜ん……」ムクリ

ピカチュウ「ピカ…」ムクリ

スイレン「! サトシ!」ダッ

サトシ「……あれ?スイレン?おはよー」ポケー

ピカチュウ「ピカァ」ファー

スイレン「サトシ!寝惚けてる場合じゃない!!」

サトシ「………へ?」キョトン

スイレン「……見てみて……まわり!」

サトシ「?」キョロキョロ

サトシ「………ん?ここどこだ??浜辺?何か……小さな島?みたいだけど……」

ピカチュウ「ピカァ…」

スイレン「……ごめん、私にもわかんない…」

スイレン「……私も……さっき起きたとこ。気づいたらこの島にいた」

オシャマリ「アウ…」

ナギサ「ブイ…」

サトシ「…………え?」


ザザーン
3 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:01:25.45 ID:l5H9WTF/O
数時間前

メレメレ島 海

クイクイッ

ロトム図鑑「サトシー!竿が引いてるロトー!」

サトシ「よっしゃー!」グイッ

ピカチュウ「ピカァ!」

ザパーン

コイキング「コッコッコッコ」ピッチピッチ

サトシ「……あっちゃー……またコイキングかぁ…」

ロトム図鑑「サトシは本当にコイキングに好かれてるロトー」

サトシ「ハハハ……」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「サトシ!どんまいどんまい!」

ライドラプラス「ラプー」スイー

サトシ「スイレン……」

スイレン「サトシ……そんなにコイキングばっかり釣るのもある意味才能!胸はって!」ニコッ

オシャマリ「オシャー」

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「……それ……ホメてんの…?」

ピカチュウ「アチャー…」
4 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:09:34.49 ID:l5H9WTF/O
アローラ!私、スイレン!今日は日曜日。メレメレ島の海で釣りをしに来ました。クラスメイトのサトシと一緒に!


サトシ「スイレン!スイレンの方はどう?すっげーポケモンの釣れた?」

ロトム図鑑「ちなみにサトシはさっきからコイキングばっかりロト!」

サトシ「よ、余計なこと言うなよロトム!」

ロトム図鑑「ロー……」

スイレン「…フフフ……実はさっき……色違いのミロカロス釣ったの!」

サトシ「え!?マジ!?」

ピカチュウ「ピカッ!?」

スイレン「うっそでーす♪」テヘペロ

オシャマリ「オシャッ」テヘペロ

ナギサ「ブイブイ♪」

サトシ「なんだ……嘘か…」ガクッ

ピカチュウ「ピカァ…」ガクッ
5 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:22:37.97 ID:l5H9WTF/O
スイレン「でも……ここはあるレアポケモンが釣れるって噂があるの!」

サトシ「あるレアポケモン?」ゴクリ

スイレン「うん!」


実はこの釣り場……ある噂がアローラの女の子の間で秘かに囁かれている……


ロトム図鑑「スイレン!そのレアポケモンとはいったいどんなポケモンロトー?」

スイレン「それはー……」


男女でここで釣りをして……"色違いのラブカス"が釣れれば……

その男女はカップルとして結ばれる"縁結びの釣り場"


スイレン「……色違いのラブカス!」

サトシ「色違いのラブカスが釣れるのー!?」ワクワク

スイレン「うん!」ニコッ

ロトム図鑑「……と、いうことは、スイレンの狙いもその色違いのラブカスロト?」

スイレン「当然!!今日は釣るまで帰らない!!」メラメラメラ

サトシ「おぉ!スイレンが燃えてる……」ゴクリ

ピカチュウ「ピカァ…」ゴクリ

スイレン「……………」ハッ

スイレン「も、もちろん!私はただ、いち、釣り人として色違いのラブカスに興味があるだけ!////」アセアセ

サトシ「? わかってるよ!俺もその色違いのラブカスに興味あるし!」

スイレン「え!?////」ドキン

サトシ(スイレン……何でいちいち赤くなるんだ??)

ピカチュウ「ピカァ…」

オシャマリ「アウ…」
6 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:36:05.28 ID:l5H9WTF/O
スイレン「と、とにかくサトシ!どっちが早く釣るか競争!色違いのラブカス!」

サトシ「おう!負けないぜ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

色ラブカス「ラブッ」ピチョン

サトシ、スイレン「!」

ロトム図鑑「あぁ〜!あれは……色違いのラブカスロトー!」

色ラブカス「ラブー」スイー

サトシ「! ラブカスが向こうの方に泳いでいく!」

スイレン「ラプラス!急いでラブカスを追って!」

ライドラプラス「ラプー!」スイー

サトシ「! よーし、スイレンに負けらんない!ガブリアス!頼んだぜ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ガブリアス「ガブッ!」ヒュー

ザババババ

ロトム図鑑「サトシー!スイレンー!ボクを置いてかないでロトー!」ヒュー

モヤッ

ロトム図鑑「ロ?」ビビッ

ロトム図鑑(サトシとスイレンがラブカスを追って行った方に濃い霧が……)

ロトム図鑑「サトシー!スイレンー!霧が出てきたロトー!危ないから引き返すロトー!」

シーン……

ロトム図鑑「……サトシー!スイレーン!ピカチュウー!オシャマリー!ナギサー!」

シーン……

ロトム図鑑「た、大変ロト……サトシたちから返事が無いロト……」

……………

………

7 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:44:58.69 ID:l5H9WTF/O
現在

無人島

ザザーン

サトシ「そ、そうだ……確か俺たち、釣りの最中で色違いのラブカスを見つけて、それを追って…」タラッ

スイレン「……気づいたら霧の中……そしていつの間にか、スヤスヤ…今に至る」ハァ

サトシ「おーい!!ロトムー!!」

ピカチュウ「ピカァ!!」

シーン……

サトシ「……返事がない……」タラッ

スイレン「! サトシ!私たちが乗ってたラプラスやガブリアスもいない!」キョロキョロ

サトシ「え!?」

ナギサ「ブイ……」

オシャマリ「オシャ……」

サトシ「……みんな…どこ行っちゃったんだよ……」

ピカチュウ「ピカ…」

スイレン「……違う"どっか行っちゃった"のは……」

サトシ「!」

スイレン「……きっと…私たちの方……」

サトシ「………………」

オシャマリ「オシャ…」

ピカチュウ「ピカ…」

ナギサ「ブイ…」
8 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 22:55:05.41 ID:l5H9WTF/O
サトシ「…スイレンはここで待ってて!」

スイレン「! なにする気!?サトシ!」

サトシ「俺とピカチュウで泳いでいって、近くに島がないかどうか探してみるよ!」

ピカチュウ「ピカ!」グッ

スイレン「泳ぐって…」チラッ

モヤッ

スイレン「やめて!海はまだ霧が濃い!」

スイレン「こんなよくわからない島周辺の海で…しかも、霧があったら泳ぐなんて、どう考えても危険!」

サトシ「でも…じっとしてたってどうにもなんないだろ!!」

スイレン「」ビクッ

サトシ「ぁ……いや……ごめん、大声出しちゃって…」

スイレン「……うぅん…」フリフリ

ピカチュウ「ピカピ…」

ナギサ「ブイ……」

スイレン「……海の周辺を探るのは、霧が晴れてからオシャマリがやる」

オシャマリ「オシャ!」

サトシ「あぁ…そうだな…」
9 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 23:09:17.59 ID:l5H9WTF/O
サトシ「じゃあ……」ゴソゴソ

サトシ「! 良かった…モンスターボールは無事か…」ホッ

スイレン「!」

サトシ「モクロー!キミに決めた!」ポイッ

モクロー「クロォ!」ボフン

スイレン「モクロー!良かった、無事だったんだ!」ホッ

オシャマリ「オシャー」ホッ

サトシ「モクロー!悪いんだけどさ、メルタンと一緒にこの島周辺を飛んで何かないか探してきてくれ」

スイレン「ごめんね。モクロー、メルタン。お願い!」

モクロー「クロォ!」ビシッ

メルタン「メルー!」ビシッ

サトシ「俺は島を歩きまわって誰かいないか、何かないか、ここがどこかの手がかりを探してみるよ!」

サトシ「スイレンはオシャマリやナギサと待ってて……」

スイレン「待って!サトシ!私も行く!一緒に!」グイッ

サトシ「でも………」

サトシ「!」

スイレン「……………」ブルブル

サトシ(スイレンの手……震えてる……)

スイレン「……お願い、サトシ…」ブルブル

サトシ(………そうだよな……普段はグイグイ勇ましいけど……スイレンだって女の子だもんな……)

サトシ(こんなわけわんない状況で一人にされたら怖いよな…)

サトシ「……わかった、一緒に行こうぜ!スイレン!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「うん!」ニコッ

オシャマリ「オシャー!」オー

ナギサ「イッブイ!」オー
10 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 23:28:51.42 ID:l5H9WTF/O
…………

サトシ「……とりあえず島を歩きまわってみたけど……」

スイレン「わかったことと言えば……」

スイレン「……まず、やせいのポケモンはいるけど、人間は誰もいない。お店も当然ない」

サトシ「でも、途中みたナッシーがアローラのすがただったし、やっぱこの島はアローラのどっかってことなんだよ!」

ピカチュウ「ピカッ!」

スイレン「うん!それに……食べれそうなきのみや、湖もあったし、食べ物や飲み物にはとりあえず困らなそう!」

オシャマリ「オシャッ!」

サトシ「あとはー……濃い霧が出てるのは、島の周りの海だけで、島の中自体は全然霧がなかったな!」

スイレン「……この霧…まるで私たちを島から出さないように覆ってる牢獄!不気味……」

サトシ「こ、こわいこと言うなよスイレーン…」ゾクッ

ナギサ「ブイー……」ブルッ

スイレン「あとは、行っても行っても海が見える孤島ってこと!完全に絵に書いた無人島」ハァ

サトシ「……無人島かぁ……てことは、やっぱ海の霧が晴れるまでは動くなってことか……」ハァ

スイレン「……………」

スイレン(今この島には……ポケモン以外は、私とサトシしか人間がいない……二人っきり…)ゴクリ

スイレン「………………」

スイレン(わ、私のバカ!こんな状況で……何を期待してっ……!////)ブンブンッ

サトシ「? スイレン?」

ピカチュウ「ピカー……」
11 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 23:41:16.03 ID:l5H9WTF/O
バサッバサッ

サトシ、スイレン「!」

モクロー「クロォォ!」バサッ

メルタン「メルー!」

サトシ「! モクローとメルタンが戻ってきた!」

ピカチュウ「ピカー!」

モクロー「クロォ…」ゼーゼー

メルタン「メルー」

サトシ「モクロー、メルタン!無理させてごめんな?」

スイレン「お疲れ様!これ、島で見つけたきのみ!」スッ

オシャマリ「シャマリ!」スッ

モクロー「クロォ!」モグモグ

サトシ「……どうだった?モクロー、メルタン。何か手がかりになりそうな物はあった?」

モクロー「……クロォ…」フリフリ

メルタン「メルー…」フリフリ

サトシ「……そっか…」

スイレン「……こうなったら……霧が晴れるまで、覚悟!サバイバル」グッ

サトシ「……だな…」

ピカチュウ「チュウ…」
12 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/12(金) 23:59:16.20 ID:l5H9WTF/O


ザザーン

ニャヒート「ニャッ!」ボッ

ボボボ

スイレン「……わぁー!あったかい!焚き火!」

オシャマリ「オシャッ!」

ナギサ「ブイッ!」

サトシ「へへっ、サンキュー!ニャヒート!」

ニャヒート「ニャッ!」

サトシ「……ルガルガン!」クイッ

ルガルガン「ガルッ」コクッ

スッ

ファサッ

スイレン「……え?」モフッ

ルガルガン「ガル」ギュッ

サトシ「へへへ、ルガルガンの毛並み、結構あったかいだろ?」ニッ

スイレン「サトシ……」

スイレン「……うん。あったかい…すっごく…ありがとう、ルガルガン」ギュッ

ルガルガン「ガルッ」ニコッ

スイレン「でも……サトシはいいの?寒くない?」

サトシ「ん?俺は大丈夫だよ!焚き火があるし!それに……」

サトシ「寒くなったらニャヒートを抱っこすればいいからなー♪」ギュッ

ニャヒート「にゃ"!?」ビクッ

ニャヒート「ニャブァ!!」カリカリカリッ

サトシ「いだだっ!ひっかくなよニャヒート〜!」

ニャヒート「ニャッ!」プイッ

ピカチュウ「ピカピカ」ヤレヤレ

スイレン「ふふっ」クスッ

ルガルガン「ガルル!」ケラケラ

オシャマリ「オシャー」ケラケラ

ナギサ「イッブイ♪」
13 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/13(土) 00:26:53.51 ID:2OcCadg/O
サトシ「この島のきのみも結構いけるなー!ピカチュウ?」モグモグ

ピカチュウ「ピカー!」モグモグ

スイレン「……………」

サトシ「ん?どうしたのスイレン。きのみ食べないの?」

スイレン「ごめんサトシ…」

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカ?」

スイレン「私が色違いのラブカスを釣りたいって言ったから……私がサトシを釣りに誘ったから…こんなことになっちゃって……」

サトシ「な、なに言ってんだよスイレン!スイレンのせいじゃないよ!」

サトシ「これはそのー……事故だよ!たまたまの事故!だから誰の責任とかじゃー…」

ピカチュウ「ピカピカ!」コクコク

スイレン「……ごめんなさい…」グスッ

オシャマリ「オシャ……」

サトシ「スイレン……」

スイレン「………お母さんやお父さん……今頃、私がいないって探してないかな……?」ウルッ

サトシ「……え?」

スイレン「……ホウとスイ……お姉ちゃんがいないよって泣いてないかな?マオちゃんやリーリエ……スイレンどこーって……」グスグス

サトシ「スイレン……」

サトシ(………ククイ博士……バーネット博士……ロトム……それに…ひょっとしたらカキやマーマネも……)ウルッ

ピカチュウ「ピカピ…」

スイレン「……うぅ……うわぁーん!!」ビエーン

オシャマリ「オシャ……」グスッ

ナギサ「ブイ……」

サトシ「……うぅ……!!」ゴシゴシ

サトシ「だ、大丈夫だよスイレン!明日になったらきっと霧は晴れる!!」

スイレン「……サトシ…」グスッ

サトシ「……だからさ!今は明日の為に体力を温存!今日はもう疲れたし……寝ようぜ!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

スイレン「……サトシ…ピカチュウ…」ズピー

ナギサ「ブイッ」スリスリ

オシャマリ「オシャ」ギュッ

スイレン「………うん…」


モクロー「zzz」スヤスヤ

メルタン「zzz」スヤスヤ

…………………

………

14 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/13(土) 00:45:48.49 ID:2OcCadg/O
3日後

まだ霧は晴れない……

サトシ「ピカチュウ!!スパーキングギガボルト!!」

ピカチュウ「ピィカァ……ヂュウウウ!!」

バリバリバリバリ

スイレン「オシャマリ!!スーパーアクアトルネード!!」

オシャマリ「オシャァァァァ!!」

ズドドドド

ドカーン!!

フシュゥゥ

サトシ「! どうだ!俺たちのゼンリョク!!」

スイレン「霧……晴れた!?」

ピカチュウ「ピカァ…」ゼーゼー

オシャマリ「オシャ…」ヘタッ

モヤッ

スゥ

スイレン「そ、そんな……」ガクッ

サトシ「Z技が……かき消された……?」タラッ

ピカチュウ「ピカ…」
15 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/13(土) 00:53:26.66 ID:2OcCadg/O
サトシ「……うぅ……くそっ!」ギリッ

サトシ「おーーい!!カプ・コケコー!!」

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ「カプ・テテフー!!カプ・ブルルー!!カプ・レヒレー!!誰でもいいよ!!ここ、アローラなら俺たちが見えてるんだろー!!」

サトシ「俺たちをこの島から出してくれーー!!」

スイレン「サトシ……」

ナギサ「ブイ…」

サトシ「おーい!!頼むよー!!俺の声が聞こえてるんなら返事してくれー!!」

シーン……

サトシ「……頼むよ……カプ・コケコ…」ガクッ

サトシ「……うぅ……なんなんだよこの島……!!」ガンッ

スイレン「……………」

ピカチュウ「ピカピ…」

オシャマリ「アウ……」
16 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/13(土) 18:32:38.64 ID:FH3O2gTfO
…………

浜辺

ザザーン

岩「」

スイレン「……………」ザクッ


前にこの浜辺で見つけた大きな岩

私とサトシは1日ごとにこの岩に一本傷をつけ、日にちを刻む

そう、この岩は私たちにとってカレンダーがわり


スイレン「………私とサトシがこの島に来てからもう1週間…」


私とサトシがこの島に来てからもう1週間がたった

この1週間、"きりばらい"を覚えてる島のポケモンに協力してもらったり

1日一回二人で霧にZ技をうちこんだりもしたけど、霧が晴れる様子はない

もちろん、霧が海にかかっていなかった日も1日もない


スイレン「…………」

ナギサ「……ブイ…」スリスリ

スイレン「………うん、そうだね。ナギサ!落ち込んでても何も始まんない」ニコッ

ナギサ「ブイッ!」

オシャマリ「アウ!」ワッサワッサ

スイレン「! オシャマリー!いっぱい葉っぱ集めたね!」

オシャマリ「オシャー!」グッ

スイレン「これだけ葉っぱがあれば充分!」ワッサワッサ

スイレン「よし!これ持ってサトシのとこ戻ろ!オシャマリ!ナギサ!」スクッ

オシャマリ「オシャー!」

ナギサ「イッブイ!」
17 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/13(土) 19:42:02.60 ID:FH3O2gTfO
森の中

サトシ「ピカチュウ!あの木に向かってアイアンテール!!」

ピカチュウ「ピィカァ!」ブンッ

木「」スパッ

ズズズ

ドスゥン

サトシ「よーし!いいぞー!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!」ブイッ

サトシ「……だいぶ木材が集まったなぁ!」チラッ

木材「」ズラッ

サトシ「これもピカチュウが頑張って木をいっぱい切り倒してくれたお陰だな!」ニッ

ピカチュウ「ピカ!」ヘトッ

サトシ「あとは〜」チラッ

大木「」ドーン

サトシ「……うん!あのでっかい木の上なんか見晴らしが良さそうでいいな!」

ピカチュウ「ピカ!」
18 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 19:39:39.88 ID:eydsohUDO
「サトシー!」

サトシ、ピカチュウ「!」

スイレン「見て!葉っぱ、いっぱい集めてきた!」ワッサワッサ

オシャマリ「オシャー!」ワッサワッサ

ナギサ「イッブイー!」ワッサワッサ

サトシ「おーっ!すっげー!ナイスだよスイレン!オシャマリ!ナギサ!」

スイレン「えへへ」

サトシ「見てよ!こっちも木が結構集まったよ!」

木材「」ズラッ

スイレン「おぉ!すっごい!頑張ったね、ピカチュウ」ナデナデ

ピカチュウ「ピカァ」ニコニコ

サトシ「ま、待ってよスイレン!俺は!?」

スイレン「え?だって、木を頑張って切り倒したのはピカチュウでしょ?サトシは指示しただけ」

サトシ「いっ!?い、いや……それはそうだけどー……」

スイレン「………ふふっ、うっそでーす♪サトシもすごい!」ニコッ

サトシ「へへへっ!まぁな!」ドヤッ

ピカチュウ「ピカピ」

スイレン「これだけ材料があれば、出来そうだね!私たちの家!」

サトシ「うん!…なぁスイレン!家はさ、あのでっかい木の上に建てようと思うんだ!」スッ

スイレン「!」

大木「」
19 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 19:55:46.88 ID:eydsohUDO
スイレン「おぉ!眺め良さそうでいいカンジ!」キラキラ

ナギサ「ブイッ!」キラキラ

サトシ「へへへ、だろー!」ニッ

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「うしっ!じゃあまずは材料をあの木の上に運ばなきゃな!」

サトシ「俺とポケモンたちで木を運ぶから、スイレンとナギサとオシャマリは他の材料を頼むよ!」

スイレン「!」

サトシ「どうしたの?」

スイレン(サトシ……この島に来てからずっと私のこと気づかってくれてる……)

スイレン(こんな状況で、ちょっとサトシには悪いけど…嬉しい////)

スイレン「えへへ」ニコニコ

サトシ「?」

スイレン「サトシ!木を運ぶの私も手伝おっか?サトシよりもいっぱい運べるかも!」ニコッ

サトシ「なっ!?い、いいよ!スイレンは軽い物運んでよ!重い物は俺とポケモンたちでやるからさ!」

スイレン「……そう?じゃあ、お言葉に甘えて……」

ナッシー「ナッスィー!」スッ

スイレン「! アローラナッシー……」

サトシ「……まさか……木の上まで材料運ぶの手伝ってくれるのか!?」

ナッシー「ナッスィー!」コクコク

サトシ「ははっ!」

スイレン「ありがとう!ナッシー!」

ナッシー「ナシナスィー」ニコニコ
20 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 20:09:37.55 ID:eydsohUDO
その後……家の建設を島のポケモンたちにも協力してもらい……



木の上のサトシとスイレンハウス

サトシ「ふぅー!やっとできたなー!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「うん!完成!私たちの家・in無人島!」

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「島のポケモンたちのが協力してくれたお陰で思ったより早くできたな!」

スイレン「うん!島のポケモンたちには感謝感謝!」

サトシ「……ここ、やっぱり思った通り、眺め最高だよ!」

スイレン「……きのみやきのこの群生地も湖も近いし……最高の立地条件!」

サトシ「だろだろ!」

スイレン「……でも……真っ先にかみなりが落ちそう…」

オシャマリ「オシャ…」ゾクッ

サトシ「そ、その時はピカチュウがなんとかしてくれるよ!な?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカッ!?」

スイレン(………いつか大人になったら……サトシと結婚して、二人だけの家に住むって夢……)

スイレン(まさか……こんな形で叶っちゃうなんて……)

スイレン「………嬉しいような、悲しいような……複雑なキブン…」ボソッ

オシャマリ「オシャ」ポンッ

サトシ「え!?」

ピカチュウ「ピカ!?」

ナギサ「ブイブイッ♪」

………………

………

21 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 20:20:02.78 ID:eydsohUDO
一年後……

ザザーン

浜辺

岩「」

サトシ「…………」ガリッ

サトシ「俺とスイレンがこの島に来て……もう一年か…」

ピカチュウ「ピカ…」

サトシ「この一年、人はおろか、通りすがりの船すら見かけない…海の霧が晴れたこともない…」

サトシ「本当にこの島……どうなってんだろうな?」ハァ

ピカチュウ「ピカピ…」

サトシ(……って、ダメだダメだ!俺が弱気になったらスイレンを不安にさせちゃう!)ブンブン

サトシ「………何とかして、見つけてみせるんだ!この島を脱出する方法を!」グッ

ピカチュウ「ピカー!」
22 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 20:30:47.57 ID:eydsohUDO
ザザーン

スイレン「……………」

ナギサ「ブイ」

アシレーヌ「シレーヌ…」

サトシ「おーい!スイレーン!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカー!」タッタッタ

スイレン「サトシ……ピカチュウ…」

サトシ「なにしてたの?」

スイレン「眺めてたの……海」

サトシ「そ、そっか…!」ハハハ

スイレン「……私たちがこの島にきてから……もう一年たったね…」

サトシ「う、うん……そうだな……」

スイレン「……マオちゃんもリーリエも……カキもマーマネも…みんなもう卒業したのかな……?スクール……」

サトシ「……………」

スイレン「……みんな…今頃、自分の道を見つけて…進んでるのかな?未来に向かって…」

サトシ「……スイレン、もう夜になるし、寒くなるから家に戻ろう…」

スイレン「……ごめんねサトシ……サトシ、アローラリーグ出たがってたのに……きっともう終わってる…」

サトシ「な、なに言ってんだよスイレン!アローラリーグなら、この島から出てまた挑戦すればいいじゃん!」アセアセ

サトシ「そ、それにしてもー……アローラリーグ、誰が優勝したのかなー?」ハハハ

サトシ「や、やっぱカキかグラジオかな?それとも、案外リーリエとかだったりして!」

サトシ「な、なぁ!スイレンは誰が……」

スイレン「………ごめん…」グスッ

サトシ「スイレン……」
23 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 21:26:52.20 ID:eydsohUDO
サトシ「……なぁスイレン。何回も言ったろ?」

サトシ「一年前のアレは事故で…誰の責任とかでもないよ!だからさ?」

スイレン「……………」

サトシ「もう謝るのはやめようよ!それに……俺はまだこの島から出るのを諦めちゃいない!だから……」

スイレン「一年前のあの日…」

サトシ「え?」

スイレン「私たちが追っかけて迷子になっちゃった原因の色違いのラブカス……実はあれ、ある伝説があったの…」

サトシ「……伝説?」

スイレン「……あの場所で色違いのラブカスを釣った男女はカップルになれる縁結びのラブカス……」

サトシ「縁結び……?」

スイレン「……私……好きだった…!サトシのこと、ずっと!」

サトシ「え……?」

スイレン「……いずれ言おうとは思ってた……でも…」グスッ

スイレン「サトシ……ポケモンばっかりで女の子とか興味なさそうだったから……」グスグス

サトシ「……………」

スイレン「……今はこのままでいい……友達で……そう思ってた……でも、その時にあのラブカスの噂を聞いて…」ヒッグ

サトシ「スイレン……」

スイレン「……うぅ…ごめんなさい…サトシ…!ヒッグ…!私が…サトシの未来を…夢を奪ったの……!」

スイレン「……私に…勇気がないからサトシを……!」グスッ

サトシ「……………」

スイレン「うぇ…!ごめん……!ごめんなさい……!」
24 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 21:35:01.14 ID:eydsohUDO
スイレン「……ごめんねサトシ……こんな時に……私、気持ち悪いよね……?」ゴシゴシ

スイレン「……今のはもう忘れ……」

サトシ「気持ち悪いわけないだろ!」

スイレン「………え?」

サトシ「……その……俺、こういうの慣れてないからうまく言えないけど……」ポリポリ

サトシ「……正直、スイレンのことは友達としか見てなかった」

スイレン「……………」

サトシ「でも」

スイレン「……?」ゴシゴシ

サトシ「……その……好きって言われて悪い気はしないって言うかー……あーっ……!何て言ったら……」

スイレン「………サトシ!」スクッ

サトシ「?」

スイレン「………好き……大好き!!////」

サトシ「スイレン……」





ピカチュウ「チュウ////」メカクシー

アシレーヌ「シレーヌ////」メカクシー

ナギサ「イッブイブイー♪」


ザザーン
25 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 21:48:45.13 ID:eydsohUDO
5年後……

サトシとスイレンハウス


サトシ「ただいまー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「お帰り!サトシ!ピカチュウ!」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「へへへ!見ろよスイレン!」ドンッ

スイレン「わぁー!たくさんのきのみとモーモーミルク!どうしたの!?」

サトシ「島のミルタンクやツツケラから分けて貰ったんだ!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

スイレン「この島の食材は絶品!サトシ、今日はご馳走だから期待してて!」

サトシ「おう!やったー!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「アシレーヌ!お料理、手伝って!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「イッブイー♪」ピョンピョン

スイレン「こーら!ナギサ!暴れまわらないで!」プンプン

ナギサ「ブイー…」ショボーン

サトシ「ははは、ナギサ!ナギサは料理ができるまで、下で俺とピカチュウと遊んでようぜ!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイッ♪」

スイレン「ごめんね?サトシ、ピカチュウ」

サトシ「いいって!俺、ポケモンたちと遊ぶの大好きだしさ!」ニッ

サトシ「行こうぜ!ピカチュウ!ナギサ!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイッ!」

サトシ「スイレンの料理、すっげー美味しいから楽しみだなー♪」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「もぅ、サトシ////」ポッ

アシレーヌ「シレーヌ」ニコニコ
26 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 22:09:36.86 ID:eydsohUDO
………

サトシ「うっめ〜〜!!」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

ナギサ「ブイッ!」モグモグ

スイレン「ふふっ、ありがと!」ニコッ


この島に来てから5年……

最初はすっごく不安だった

でも……


サトシ「やっぱスイレンの料理はアローラ1だよ!な?ピカチュウ!ナギサ!」モグモグ

ピカチュウ「ピカッ!」モグモグ

ナギサ「ブイッ!」モグモグ

スイレン「もぅ////」


思い描いて形とはちょっと違うけど……

ずっと大好きだったサトシや、ポケモンたちに囲まれて

静かに暮らしている


スイレン「サトシ!それに……みんなも!いっぱいあるから!おかわり!」

サトシ「やったー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「イッブイ!」

スイレン「ふふっ」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ」ニコッ


私は今…

とても幸せだ
27 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 22:25:00.66 ID:eydsohUDO


スイレン「………静かだね…」

サトシ「……ああ…」

スイレン「サトシ。明日は……」

サトシ「ねぇスイレン」

スイレン「……なに?」

サトシ「俺たち……このままでいいのかな?」

スイレン「え?」

サトシ「…………確かにさ?この島は食べ物もすっげーうまいし、やせいのポケモンたちも優しいし強い」

サトシ「スイレンやピカチュウ、みんなとの暮らしも最高だし……毎日がすっげー楽しいよ!」

スイレン「だったら……」

サトシ「………二人で考えればまだ試してないような脱出方法があるかもしれない!だからさ?また明日……」

スイレン「……サトシ」

サトシ「? なに?」

スイレン「………好き…愛してる」ニコッ

サトシ「スイレン……」

スイレン「………………」スッ



アシレーヌ「…………」ポチッ

ブォーン

モンスターボール「」コロッ

ピカチュウ「………」

ピカチュウ「ピカピカ」ユサユサ

ナギサ「……ブイ?」ゴシゴシ

ピカチュウ「ピカッ!」オソトオソト

ナギサ「………………」スクッ

ナギサ「ブイッ」ガチャッ

ピカチュウ「ピカ」ソロー

ナギサ「…………」ソロー

バタン

……………

………

28 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 22:34:19.08 ID:eydsohUDO
サトシとスイレンが島に来てから10年後…


「いっけー!ピカチュウ!」

(サトシとスイレンの)娘「10まんボルト!!」

ピカチュウ♀「ピッカー!!」バリバリバリバリ

(サトシとスイレンの)息子「イーブイ!かわして!」

イーブイ「ブイッ!」サッ

娘「よけた!?」

ピカチュウ♀「ピカッ!?」

息子「イーブイ!すてみタックル!」

イーブイ「ブイーッ!!」ダンッ

ピカチュウ♀「ピカーッ!!」ドサッ

娘「あーっ!ピカチュウ!」タッタッタ

息子「やったぜ!俺たちの勝ちだ!イーブイ!」

イーブイ「ブイー!」

娘「ピカチュウ!大丈夫?」ナデナデ

ピカチュウ♀「ピカァ…」
29 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 22:42:46.91 ID:eydsohUDO
息子「ねぇパパー!どうだった!?俺とイーブイのバトル!」ワクワク

イーブイ「ブイー!」

サトシ「ああ!すっげーいいバトルだったぜ!」ニッ

ピカチュウ「ピカ!」

息子「やったー!」

娘「うぅ…次は負けないもん!」グスッ

ピカチュウ♀「ピカー!」

サトシ「ははは、おう!その意気だ!」ナデナデ

娘「うん!」ニコッ

「あっ、やっぱりここでバトルしてた」ザッ

サトシ、息子、娘「!」

スイレン「ご飯できたから呼びにきたよ」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「ブイブイッ!」

息子「わーい!ご飯だー!」タッタッタ

娘「ママー!」タッタッタ

サトシ「へへっ、俺たちも行くか?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ!」ニコッ
30 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 22:57:48.83 ID:eydsohUDO
…………

サトシとスイレンハウス


娘「ママ料理すっげーおいしー!」モグモグ

息子「うん!最高!」モグモグ

スイレン「ふふっ、おかわりあるからね!いっぱい!」ニコッ

息子、娘「やったー!!」

サトシ「なんたってスイレンの料理は世界一だからなー!」モグモグ

スイレン「もぅ////」ポッ

娘「あーあ、パパとママ……まーたラブラブしてるー」ジトー

息子「毎回見せつけられる子供の身にもなってほしいよー」ハァ

サトシ、スイレン「うっ////」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ

スイレン「そ、そういえば……どっちが勝ったの?さっきのバトル!」アセアセ

息子「そりゃー俺とイーブイに決まってるよ!ママ!」エッヘン

イーブイ「イッブイ!」ドヤッ

娘「うぅ……次!もう一回勝負!次やったらお兄ちゃんなんかには負けないもん!」

ピカチュウ♀「ピカピカー!」

スイレン「おぉ!負けず嫌い。誰に似たのかな?」チラッ

サトシ「スイレンじゃないか?」モグモグ

スイレン「いや、サトシ!サトシに似た!」

アシレーヌ「シレーヌ」

ナギサ「ブイ!」
31 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 23:11:22.99 ID:eydsohUDO
息子、娘「ごちそうさまー!!」

スイレン「はい、お粗末さま」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

息子「よーし!島の探検行ってこよーぜ!」スクッ

娘「うん!」

スイレン「ちゃんと夕方までには帰ってくること!いい?」

息子、娘「はーい!ママ!」

サトシ「ピカチュウ!イーブイ!あの子たちのこと頼んだよ」

ピカチュウ♀「ピカッ!」

イーブイ「ブイッ!」

息子「うしっ!出発だー!」クルッ

娘「待ってよお兄ちゃーん!」


タッタッタ

スイレン「……まったく、落ち着きがない…」ハァ

ナギサ「ブイブイ!」

サトシ「ははは、子供はいつでも元気でゼンリョク!なのが一番だよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカッ!」

スイレン「……うん!あの子たちを見てると……思い出す!子供の頃の私とサトシ!」ニコッ

サトシ「へへっ、そうだな!」ニッ
32 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 23:24:38.36 ID:eydsohUDO
同刻

浜辺

ザザーン

「にしてもー……アローラの外れにこんな島があったとはなー」ザッ

カキ「…噂じゃあ……霧に閉ざされた伝説の島って話だったが……噂はやっぱり噂だな。霧なんてどこにもないか普通の島だ」

マオ「うーん……やっぱりこの島じゃないのかな〜?」

アマージョ「ッジョオ」

マオ「マーマネの話だと……アローラにある霧に閉ざされた島にある食材は超絶品って話だけど……」

カキ「霧なんてどこにも無かったろ?見てみろよ。島も海もこの通りにほんばれ!しょせん噂は噂だ」

マオ「で、でも……せっかく謎の未開の島?に来たんだしさ!せっかくだから探検してみようよ!」

カキ「えー?」

マオ「な、なによカキ!……もしかして……ビビってるの?」ウシシ

アマージョ「ッジョー?」ジトー

カキ「そ、そんな訳ないだろ!」アセアセ

マオ「へぇー?」ニヤニヤ

カキ「………たくっ…!……それにしても……」

カキ「……"霧"か……嫌なことを思い出すな」ボソッ

マオ「…………その話はやめて」

カキ「………すまん…」

アマージョ「ッジョ……」
33 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 23:31:11.18 ID:eydsohUDO
>>32
訂正
マオ「で、でも……せっかく謎の未開の島?に来たんだしさ!せっかくだから探検してみようよ!」

マオ「で、でも……せっかく謎の未開の島?に来たんだしさ!探検してみようよ!」
34 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/14(日) 23:41:26.86 ID:eydsohUDO
マオ「…………そ、そういえばー……伝説の島にあるモーモーミルク!ホシちゃん、飲んでみたーい!って、言ってたよ!」

カキ「な、なんだと!?それを早く言え!」

カキ「よし!行くぞマオ!」キリッ

マオ「うんうん!決まりだね!アマージョ!撮影の準備ヨロシク♪」

アマージョ「ッジョ!」ゴソゴソ

カキ「なんだマオ……またポケチューブに配信するのか?」ハァ

マオ「とーぜんだよー!今はSNSの時代!色んなところでアイナ食堂の宣伝をしなきゃ!時代に乗り遅れるよー?」

アマージョ「ッジョ!」コクコク

カキ「時代ねぇ……」ヤレヤレ

マオ「なによ!カキだって私たちの"まおちゃんねる"が面白いってホシちゃんが言ってるー!って、喜んでたじゃん!」

カキ「ま、まぁ////」テレッ
35 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/15(月) 00:16:19.71 ID:gwEaAiXwO
マオ「それじゃー撮影はじめるよ!カキ!」

カキ「ま、待ってくれ!サングラスサングラスっと…」チャキッ

マオ「アマージョ!カメラの準備は〜?」

アマージョ「ッジョォ!」チャキッ

マオ「よし!じゃあ……」コホン

アマージョ「アッ、マッ、ジョッ!」ウィーン

マオ「みんなー!アローラー!アイナ食堂の看板娘"マオマオ"だよ〜♪」チェキッ

カキ「……えー、みなさんアローラ。……最近妹に好きな人ができたみたいで、心がアローラの海よりブルーなKAKIです」

マオ「今日のまおちゃんねるはなんとー………」

マオ「パンパカパーン!!あの……アローラで噂の伝説の島"霧に閉ざされた島"に、マオマオとKAKIで潜入しちゃいま〜す♪」

カキ「いえ〜い!」

マオ「この島にあるきのみやきのこ、モーモーミルクその他諸々の食材は天下一品栄養満点って噂だからね!」

マオ「……なんとマオマオ、その食材をゲットしてアイナ食堂のメニューとして出しちゃおうと思いま〜す♪」

カキ「……ここの島のやせいのポケモンたちは超強いって噂だからな!今から楽しみだ」フッ

マオ「では早速ー……島の探検を……」

ガサッ

カキ「………ん?」ピクッ

ガサガサ

カキ「お、おい……マオ…」ヒソッ

マオ「! な、なによカキ?今、撮影中だよ!」

マオ「撮影中は私のこと、マオマオって呼んでって言ったでしょ!」

カキ「い、いや…それが……」

ガサガサ

マオ「あー、もう!アマージョ!一旦カメラ止めて!」

アマージョ「ッジョ?」カチッ

マオ「もぅー!カキのせいで今のとこまたやり直しだよー!まーた編集の時にマーマネに嫌み言われ……」

カキ「それどころじゃない!茂みの向こうに何かいるぞ!」

ガサガサ

マオ「……やせいのポケモンじゃないの?もぅー!それくらいで撮影をストップしないで……」

カキ「……いや、たぶんだが……コイツら、俺たちがこの島に入った時からずっと見張ってやがる!」タラッ

マオ「………え?」

ガサッ

バッ

カキ、マオ「!」

ピカチュウ♀「ピカァ!」ザッ

イーブイ「ブイッ!」ザッ
36 : ◆7HdZn/25p6 [saga]:2019/04/15(月) 00:43:03.66 ID:gwEaAiXwO
カキ「ピカチュウとイーブイ……やせいのポケモンか!」チャキッ

マオ「ピカチュウとイーブイ……この組み合わせ…」

カキ「……マオ、お前の言いたいことはわかる。だが……よく見てみろ!」

ピカチュウ♀「ピカァ!」バリッ

イーブイ「ブイッ!」フシャー

カキ「……あのピカチュウはメスのピカチュウだ!サトシのピカチュウじゃない……!それに…イーブイも普通のイーブイだ。スイレンのナギサとは違う!」

マオ「……うん……」

カキ「………ガラガラ!」ポイッ

ガラガラ「ガラーラ!」ボフン

ピカチュウ♀「ピカァ!」バリッ

イーブイ「ブイッ!」グルル

カキ「………アイツらどう見ても戦闘体勢だ!やるぞ、マオ!」

マオ「……うん、そうだね…」

マオ「アマージョ!!」

アマージョ「ッジョ!!」グッ
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