シンゲキロンパ CHAPTER 03

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328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/20(日) 16:05:30.53 ID:8McmYmzA0


  つ  じ  う  か  い  け  ん  ゅ  ょ  は  き


  け  じ  き  か  い  ん  う  ゅ  ょ  は  つ


  け  ん  き  か  い  う  じ  ゅ  つ  は  ょ  








  け  ん  き  ゅ  う  か  い  は  つ  じ  ょ








そうか わかったぞ!







329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/20(日) 16:10:26.02 ID:8McmYmzA0
アルミン「間違いない… ライナーの死体は
     研究開発所にあったんだ」

アニ「…!!」

ジャン「な、なんだって…!?」

アルミン「僕らは【研究開発所でライナーの死体を見つけた】








そいつはおかしいぜ!







330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/20(日) 16:20:16.45 ID:8McmYmzA0
コニー「おいおい、アルミン…
    いくら何でもそれはあり得ないぜ」

アルミン「えっ…」

コニー「今のお前の推理は間違ってる」

コニー「いくらバカでも、それくらいはわかるぞ…」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/20(日) 16:25:13.94 ID:8McmYmzA0








―  反 論 シ ョ ー ダ ウ ン 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
【2本の黒槍】
▶【多数の剣】
【拘束トラップ】
【特殊ガス発生装置】
【溶鉱炉の安全対策】







332 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/20(日) 16:30:20.90 ID:8McmYmzA0
今日はここまで
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/21(月) 10:45:04.62 ID:jKSVPlSg0
コニー「研究開発所にライナーの/
                /死体があったって?」

コニー「そんなもん一体/
            /どこで見たんだよ?」

コニー「俺は見張り役で/
            /ずっとあそこにいたけどよ…」

コニー「ライナーなんて/
            /どこにもいなかったぞ」

コニー「お前だってあの場所/
              /調べたからわかるだろ?」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/21(月) 11:05:22.90 ID:jKSVPlSg0








―  発 展  ―




アルミン「モノクマアナウンスはみんなが研究開発所にいる時に発せられた…」

アルミン「ライナーの死体があったとしたら、あそこしか考えられないんだ」







335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/21(月) 18:30:05.98 ID:jKSVPlSg0
コニー「だーっ! だから何度/
               /言えばわかるんだ!?」

コニー「いくらお前が/
           /そう主張したところで…」

コニー「あそこには【ライナーの死体】も…」

コニー「【それらしきもの】も…」

コニー「何にもなかった/
            /じゃねーか!」




アルミン(コニーの主張もよくわかる…)

アルミン(だけど、常識的な捉え方では
     この事件のクロには太刀打ちできないんだ…)
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/21(月) 18:40:08.20 ID:jKSVPlSg0
コニー「だーっ! だから何度/
               /言えばわかるんだ!?」

コニー「いくらお前が/
           /そう主張したところで…」

コニー「あそこには【ライナーの死体】も…」

コニー「【それらしき/
           /もの】








その言葉、斬らせてもらう!







337 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/21(月) 18:45:12.20 ID:jKSVPlSg0
今日はここまで
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/22(火) 12:45:04.23 ID:N/z23reS0
アルミン「コニーの言う通り、確かに研究開発所に
     ライナーの死体と思われるものは無かった」

アルミン「少なくとも、“死体と思われるもの”は…」

コニー「…は?」

アルミン「死体が死体の形をしているとは限らない」

アルミン「ライナーの死体は姿を変えて…
     僕らのすぐ目の前にあったんだ」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/22(火) 13:05:14.86 ID:N/z23reS0
アニ「アルミン… どういう事?」

アルミン「剣だよ」

ヒストリア「剣…?」

アルミン「ベルトルトの死体やその周辺に
     たくさんの剣が刺さってたよね?」




アルミン⦅続いて目に入ったのは剣だった⦆

アルミン⦅死体や周りの床に突き刺さった多数の剣…⦆




ジャン「…!! お、おい、まさか…」

アルミン「そう… そのまさかだよ」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/22(火) 13:15:04.14 ID:N/z23reS0








アルミン「あの剣こそが…“ライナーの死体”だったんだ」







341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/22(火) 13:55:07.24 ID:N/z23reS0
コニー「ぶははははははははははっ!!」

コニー「じょ… 冗談きついぜアルミン!
    ライナーが剣だったとか… あはははは!!」

ミカサ「コニー、笑い事じゃない」

コニー「だ、だってよ… そんな真面目な顔して
    何を言うかと思えば…」

コニー「ライナーは実は剣でした、とか…
    ぎゃはははははははははは!!」
342 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/22(火) 14:00:06.40 ID:N/z23reS0
今日はここまで
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 17:43:11.67 ID:ai8jGwDBo
やっぱり……
溶鉱炉で溶かして剣に混ぜたんだな
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 21:05:51.93 ID:heFH01e30
アニ「…それは少し表現が違うんじゃない?」

コニー「ぎゃはははは… へ?」

アニ「アルミン… あんたの言いたい事が何となくわかったよ」

アニ「“ライナーは剣だった”んじゃなくて…」

アニ「“ライナーは剣になった”…そういう事だね?」
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 21:15:24.49 ID:heFH01e30
アルミン「その通りだよ、アニ」

コニー「…?? な、何を言ってんだ…?
    一体何の違いが…」

アルミン「答えはライナーが死んだ場所にあるよ」

アルミン「この推理通りなら… ライナーが殺された場所が
     必然的に判明するんだ」




アルミン(ライナーが殺された場所…)

アルミン(そう、そこは…)
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 21:20:20.14 ID:heFH01e30








―  閃 き ア ナ グ ラ ム 開 始  ―







347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/23(水) 21:25:07.49 ID:heFH01e30


  ろ  よ  う  こ  う


  よ  ろ  う  こ  う


  よ  う  ろ  う  こ








  よ  う  こ  う  ろ








そうか わかったぞ!







348 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/23(水) 21:30:05.64 ID:heFH01e30
今日はここまで
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 21:54:05.31 ID:E1Yka+WVO

獣の槍かな?
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 16:00:13.63 ID:+nLKEkKq0
アルミン「ライナーは… 溶鉱炉で殺されたんだ」

コニー「よ、溶鉱炉…?」




コニー『よし、俺から言うぜ』

コニー『俺が行ったのはあそこだ。
    ほら、でっけえ煙突から煙が出てたやつ』

ライナー『ああ、そこは俺も気になっていた。
     今朝になって煙を上げ始めたんだよな』

アルミン『中に入れたの?』

コニー『ああ… 中は巨大な溶鉱炉だった』

ベルトルト『溶鉱炉…?』

コニー『いやあ、あそこ汗が止まらないくらい暑くてよ…
    マジで溶けちまうかと思ったぜ』



351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 16:15:34.72 ID:+nLKEkKq0
コニー「溶鉱炉って… 最初に俺が調べたあそこか?」

アルミン「そうだよ。現場にあった剣は
     溶鉱炉で作られたものだっていうのは、もう確認したよね?」




コニー『…え? っていうか、現場にあった剣って
    溶鉱炉で作られてたのか?』

アルミン『そうだよ。もっと言うと、溶鉱炉自体が
     あの剣を作るための場所だったみたいだね』




コニー「…え?」

コニー「ま、まさか… あの剣がライナーだっていうのは…」

アルミン「そう… あの剣は“ライナーを溶かした金属”から
     作られていたんだ」

アルミン「つまり、【ライナーはあの溶鉱炉に落とされて】








矛盾だらけだぜ!







352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 16:25:32.94 ID:+nLKEkKq0
ジャン「いや、待てよアルミン…
    やっぱりその考えはおかしいぜ」

アルミン「えっ…」

ジャン「今のお前の話はオレの知ってる情報と合わない」

ジャン「その推理を貫き通すのなら…
    オレが感じる矛盾点についても説明してみろよ」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 16:30:16.14 ID:+nLKEkKq0








―  反 論 シ ョ ー ダ ウ ン 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
【2本の黒槍】
【多数の剣】
▶【拘束トラップ】
【特殊ガス発生装置】
▶【炉の周りの小さな痕】







354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 16:50:29.40 ID:+nLKEkKq0
ジャン「ライナーを溶鉱炉に/
              /落とすのは無理だ」

ジャン「あの溶鉱炉は確かに/
              /口が空きっ放しになってるが…」

ジャン「炉に近付こうとすると/
               /安全装置が働いてすぐに口が閉じちまう」

ジャン「あの早さだと他人を/
              /突き落とすことはおろか…」

ジャン「自分から飛び込むことだって/
                  /不可能だと思うぜ?」

ジャン「お前もあそこを調べたなら/
                 /わかってるはずだろ?」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 17:00:13.22 ID:+nLKEkKq0








―  発 展  ―




アルミン「ジャンの言う通り、誰かを溶鉱炉に突き落とすには…」

アルミン「安全装置を作動させない必要があるね」







356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 17:10:54.32 ID:+nLKEkKq0
ジャン「そんな方法/
          /あると思うのか?」

ジャン「少なくとも/
          /オレの調べた限りじゃ…」

ジャン「あの安全装置を【無効にすることはできなかった】ぜ?」

ジャン「しかも、相手は/
            /あのライナーだぞ?」

ジャン「仮に眠らせて/
           /無抵抗の状態にしたとしても…」

ジャン「大柄なあいつを/
            /溶鉱炉の中に投げ入れるのは…」

ジャン「どう考えたって【不可能】だ」




アルミン(普通に考えれば、安全装置が働いている状況で
     ライナーを突き落とすことは不可能だ…)

アルミン(だけど、あの安全装置には穴がある…
     おそらく犯人もそれに気が付いたんだ)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 17:15:38.62 ID:+nLKEkKq0
ジャン「そんな方法/
          /あると思うのか?」

ジャン「少なくとも/
          /オレの調べた限りじゃ…」

ジャン「あの安全装置を【無効にすることはできなかった】ぜ?」

ジャン「しかも、相手は/
            /あのライナーだぞ?」

ジャン「仮に眠らせて/
           /無抵抗の状態にしたとしても…」

ジャン「大柄なあいつを/
            /溶鉱炉の中に投げ入れるのは…」

ジャン「どう考えたって【不/
              /可能】








その言葉、斬らせてもらう!







358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 18:05:16.46 ID:+nLKEkKq0
アルミン「そう… ここでネックになっているのは
     溶鉱炉の安全対策だ」

アルミン「ジャンの言う通り、あれが無効にならない限りは
     自分から飛び込むことすら不可能だと思う」

ジャン「だから言ってるじゃねえか。
    そんな状況でライナーを炉の中に投げ入れるのは…」

アルミン「不可能じゃないよ」

ジャン「…は?」

アルミン「床に触れなければいいんだ」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 18:15:09.37 ID:+nLKEkKq0
ミカサ「床…?」

アルミン「あの安全装置はそもそも、床が人を検知して
     作動するものなんだ」

アルミン「…そうだよね、アニ?」




アニ『その炉に近付きすぎると、床が検知して
   自動的に炉が閉じる仕組みらしいよ』

アニ『そこの壁に説明が書いてあった』

アルミン『へ、へぇ…』



360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 18:35:06.65 ID:+nLKEkKq0
アニ「そうだけど…」

コニー「て、ていうか… 何の話をしてるんだ?
    溶鉱炉にそんな仕掛けがあったのか?」

ミカサ「…ああ、確かにそこまでは情報共有していなかった」

ミカサ「そう、今アルミンが話した通り…」

ミカサ「あそこには溶鉱炉への転落を防止するための
    安全対策が施されている」




アルミン⦅それは一瞬の出来事だった⦆

アルミン⦅僕が足を踏み出すと同時に、
     けたたましい音が鳴り響き…⦆

アルミン⦅開いていた炉が、金属の蓋で覆われたのだ⦆



361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/26(土) 19:45:11.92 ID:+nLKEkKq0
ジャン「お、おいおい! 床に触れなければいいって…」

ジャン「まさか、離れたところから投げ込んだとか
    言うんじゃねーだろうな!?」

ジャン「どんだけ距離が離れてると思ってんだ!?
    それこそ不可能だろ!」

アルミン「違うよ、投げ込んだんじゃない。
     もっと圧倒的に楽な方法がある」

アルミン「拘束トラップを使うんだ」
362 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/26(土) 19:50:21.26 ID:+nLKEkKq0
今日はここまで
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/29(火) 21:00:16.43 ID:HGGgFz+y0
ヒストリア「拘束トラップって…
      ベルトルトを拘束してた…?」

アルミン「うん。開発品リストにあった物品の1つだよ」

ジャン「は…? あれを使ったってのか?」

アルミン「そう… 犯人は、ベルトルトを貶めた
     あのトラップを使って…」

アルミン「ライナーを溶鉱炉の中に落としたんだと思う」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/29(火) 21:05:03.88 ID:HGGgFz+y0
開発品リスト


@立体起動装置    12台

A時限爆弾      3台

B特殊ガス発生装置  1台

C蓄音機       1台

D金属探知機     1台

E拘束トラップ    1台
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/29(火) 21:10:06.81 ID:HGGgFz+y0
E拘束トラップ


<概要>

フットスイッチを踏んだ相手を瞬時に拘束できるトラップです。


<使い方>

(1)装置を組み立てます(四脚を立てて下さい)。

(2)フットスイッチを任意の場所にセットします。

(3)四脚の交点から伸びるワイヤーをフットスイッチに繋げます。

(4)相手がフットスイッチを踏むのを待ちます。


<その他機能>

 ・ 折り畳んで持ち運ぶことができます。

 ・ フットスイッチが反応する重量を設定できます。
 
 ・ 四脚にあるスイッチで拘束の解除が可能です。
366 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/29(火) 21:15:17.74 ID:HGGgFz+y0
今日はここまで
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 04:15:11.64 ID:K7a25DhOO
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/30(水) 19:55:47.09 ID:iXk2vcO10
ミカサ「あのトラップの事は知ってる…
    でも、あれをどう使ったというの?」

アルミン「まず、支えとなる4つの脚を広げて
     炉の中心が真ん中になるように設置するんだ」

アルミン「炉の周りで作業する事になるから、
     一見すると危なそうに思えるけど…」

アルミン「通常なら安全装置が働いているから、
     特に問題なく設置はできると思う」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/30(水) 20:10:50.50 ID:iXk2vcO10
アルミン「続いて、フットスイッチを溶鉱炉の入り口に置く。
     これで準備は完了だ」

アルミン「あとは、ベルトルトのケースと同じ要領で
     ライナーを溶鉱炉に呼び出し…」

アルミン「ライナーにフットスイッチを踏ませて
     拘束してしまえばいい」

ジャン「お、おいおい… 言ってる事はわかるが…」

ジャン「それだとライナーの動きを封じるだけじゃねえか。
    そこからどうやって炉の中に落とすんだよ?」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/30(水) 20:25:07.45 ID:iXk2vcO10
アルミン「フットスイッチを踏んだ人間は
     宙に浮いた状態で拘束される」

アルミン「拘束先はベルトルトの時と同じ…
     4つの脚の交点の真下だ」

アルミン「そして、4つの脚の交点は炉の中心にある…」

ヒストリア「あっ…!! そ、それじゃあ、
      その状態で拘束を外せば…!」

アルミン「そう、ライナーは溶鉱炉の中に真っ逆さま…って訳さ」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/30(水) 20:50:18.32 ID:iXk2vcO10
ジャン「いや、拘束を外すって… それには
    ライナーに近付かなきゃいけないんだろ?」

ジャン「つまり、炉の周辺に足を踏み入れるんだから…
    どのみち蓋が閉まって落とせないじゃねえか」

アルミン「拘束を外すのにライナーに近付く必要はないよ」

ジャン「な、なに…?」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/30(水) 20:55:05.06 ID:iXk2vcO10
アルミン(そう、炉に近付かずに…
     安全装置を作動させずに拘束を外す方法がある)

アルミン(それは…)




【安全装置を解除する】
▶【四脚にあるスイッチを押す】
【超硬質ブレードを投げる】








これだ!







373 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/30(水) 21:00:12.04 ID:iXk2vcO10
今日はここまで
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 01:54:32.39 ID:Ar26z4IL0

最近見れてなかったけど追いついた
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/31(木) 21:00:08.89 ID:m3lxas3w0
アルミン「拘束トラップの四脚に付いてる
     スイッチを押せばいいんだ」




<その他機能>

 ・ 折り畳んで持ち運ぶことができます。

 ・ フットスイッチが反応する重量を設定できます。
 
 ・ 四脚にあるスイッチで拘束の解除が可能です。




アルミン「スイッチを押すことで、宙に吊り上げられた
     人間の拘束を解くことができる…」

アルミン「それはベルトルトの死体を発見した現場でも
     確認済みだよ」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/31(木) 21:05:22.85 ID:m3lxas3w0




アルミン⦅リストに夢中になっているコニーとヒストリアを尻目に、
     僕は4つの脚のうちの1つに向かった⦆

アルミン⦅調べると、何やらスイッチのようなものがある。
     押してみると…⦆




ガチャ…




アルミン⦅死体を拘束していたワイヤーが外れ、プラプラと宙で踊った⦆



377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/31(木) 21:15:42.62 ID:m3lxas3w0
アルミン「あのトラップは折り畳んで持ち運びが可能だし、
     セッティングも1人でできる」




コニー『へえ〜… でっかいテントの骨組みって感じだな。
    この部屋全体を覆ってたのか』

ヒストリア『大きいけど、折り畳めば持ち運びもできるみたいだね…
      一応、1人でもセッティングはできるみたいだよ』




アルミン「だから、準備さえしてしまえば…」

アルミン「相手が体格のいいライナーだろうと、
     素早く簡単に溶鉱炉の中に落とすことができるんだ」
378 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/10/31(木) 21:20:38.26 ID:m3lxas3w0
今日はここまで
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 08:25:16.67 ID:X2PzAUAN0
ジャン「た、確かに、その方法なら可能かもしれねえが…」

アニ「………………」

ジャン「それにしても、よく考え付くな…
    何か推理のきっかけでもあったのか?」

アルミン「痕だよ」

ミカサ「…痕?」

アルミン「炉から少し離れたところに、小さな痕があったんだ」




アルミン⦅それは巨大な炉から少し離れたところにあった⦆

アルミン⦅目を凝らさないとわからない、床についた小さな痕…⦆



380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 08:40:12.35 ID:X2PzAUAN0
アルミン「その痕は全部で4つあって、炉を囲むように
     等間隔に並んでいたんだ」

アルミン「炉の安全装置が作動しない、離れた位置にね」

ミカサ「………………」

アルミン「最初は何の痕だろうって思ってたんだけど…」

アルミン「ふと、その位置が拘束トラップの脚の位置関係と
     大体同じだって気が付いたんだ」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 08:45:01.56 ID:X2PzAUAN0




アルミン⦅僕はそのまま溶鉱炉の周りを回ってみた⦆

アルミン⦅すると、同じような痕が1つ、2つ…⦆

アルミン⦅全部で4つの痕が炉の周りに残されていた⦆




グツグツグツ…




アルミン⦅4つの痕は円形の炉を囲んで等間隔に並んでいる⦆

アルミン⦅これは一体…⦆



382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 08:55:07.74 ID:X2PzAUAN0
ジャン「そんな痕があったのか? 全然気付かなかったが…」

アルミン「かなり小さな痕だったからね…
     見逃すのも無理はないよ」

ヒストリア「でも、そんな痕まで残っているのなら、
      本当にそのトリックを使ったのかもしれないね…」

アルミン「うん。まあ、実際に拘束トラップを
     合わせてみた訳じゃないから、断定はできないけどね」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 09:00:24.76 ID:X2PzAUAN0
ヒストリア「ちょっと待って。もし、今のアルミンの推理が
      合っているなら…」

ヒストリア「ライナーが殺されたのはベルトルトよりも前…
      って事だよね?」

アルミン「そうなるね」

コニー「え、なんでだ?」

アニ「…考えればわかるでしょ。拘束トラップは今
   ベルトルトの死体を吊るしてるんだよ?」

アニ「リストを見るに、拘束トラップは1つしかないんだから…」

アニ「それを使うなら、ベルトルトを拘束する前としか
   考えられないじゃない」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 09:05:01.47 ID:X2PzAUAN0
開発品リスト


@立体起動装置    12台

A時限爆弾      3台

B特殊ガス発生装置  1台

C蓄音機       1台

D金属探知機     1台

E拘束トラップ    1台
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 09:10:16.65 ID:X2PzAUAN0
アルミン「アニの言う通りだよ」

アルミン「この推理通りなら、ベルトルトが殺された時、
     ライナーは既に殺されていた事になる」

アルミン「そして僕は… ライナーがいつ殺されたのかについても、
     おおよそ目星が付いてるんだ」

コニー「えっ!? マ、マジかよ…!!」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 09:15:20.53 ID:X2PzAUAN0
アルミン(そう…)

アルミン(ライナーが殺されたのは、おそらく…)




【11日目】
▶【12日目】
【13日目】








これだ!







387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/03(日) 09:20:03.02 ID:X2PzAUAN0
アルミン(その根拠は…)




【2本の黒槍】
【拘束トラップ】
▶【剣の切れ味】








これだ!







388 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/03(日) 09:25:18.08 ID:X2PzAUAN0
今日はここまで
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/04(月) 13:30:30.96 ID:c81OZoEL0
アルミン「ライナーが殺されたのは12日目…
     つまり、昨日の早朝だよ」

ミカサ「昨日の早朝…」

ミカサ「ライナーとベルトルトの正体が巨人だと聞かされて、
    あの2人が別行動を取るようになったのが一昨日…」

ミカサ「つまり、その日の夜が明けないうちに
    ライナーは殺された… そういう事?」

アルミン「…そうだね」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/04(月) 13:55:11.96 ID:c81OZoEL0
コニー「な、なんでそこまでわかるんだ…?」

アルミン「剣の切れ味だよ」

ヒストリア「…切れ味?」

アルミン「ミカサが言ってたよね?
     12日目の剣だけ他と比べて切れ味が悪かったって」




ミカサ『12日目の剣は数だけじゃなく、
    切れ味が他の剣と比べて明らかに違っていた』

コニー『切れ味…?』

ミカサ『あのブレードは本来、巨人のうなじを切り落とすために
    かなり鋭利で丈夫に作られている』

ミカサ『それなのに、12日目の剣は…
    木の人形も満足に切れない“なまくら”だった』



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/04(月) 16:00:11.94 ID:c81OZoEL0
アルミン「昔、何かの本で読んだことがあるんだ」

アルミン「超硬質ブレードのような剣の素材となる金属は、
     不純物が混ざり込むと急激に脆くなるって」

アニ「………………」

アルミン「つまり、12日目に作られた剣は…」

アルミン「“不純物”が混ざったことで金属としての質が落ち、
     切れ味が低下してしまったんだ」

ヒストリア「そ、その不純物っていうのは… まさか…」

アルミン「そう… ライナーだよ」
392 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/04(月) 16:05:01.62 ID:c81OZoEL0
今日はここまで
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/04(月) 21:45:35.24 ID:xNoSbe5p0
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 14:50:09.65 ID:ZVHtkP/10
アルミン「ついでに言うと、12日目の剣は
     現場にあった剣と同数分だけ無くなっていた」

アルミン「その事から考えても、現場にあった剣は
     12日目のもので間違いない」

アルミン「…そうだったよね、ジャン?」

ジャン「あ、ああ…」




ジャン『ああ、本数ならちゃんと数えたぞ。
    無くなってたのは全部で16本だ』

ジャン『現場にあった剣は、死体に刺さってるのが9本、
    床に刺さってるのが7本で、全部で16本だった…』

ジャン『数もぴったり合ってるから、犯人は全て
    12日目の剣から持ち出したとみて間違いないだろうな』



395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:05:10.22 ID:ZVHtkP/10
ヒストリア「そっか、ライナーが剣に姿を変えて発見されたっていう
      アルミンの推理を踏まえるなら…」

ヒストリア「現場にあった剣が全て12日目のものだった時点で、
      ライナーが殺されたのは12日目だと言えるって事だね」

アルミン「うん、その通りだよ」

アルミン「加えて、モノクマファイルには
     “死亡時刻は午前4時頃”と記されていたから…」

アルミン「ライナーが殺されたのは昨日の早朝4時頃…
     これで間違いないと思う」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:10:04.38 ID:ZVHtkP/10
■ モノクマファイル 3 ■


被害者はライナー・ブラウン。
死亡時刻は午前4時頃。
397 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/10(日) 15:15:13.93 ID:ZVHtkP/10
今日はここまで
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/13(水) 09:03:14.15 ID:NqSPfZlOO
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 11:40:09.60 ID:C3a0R0Uo0
アルミン「きっと、今回のライナー殺しは…
     モノクマも凄く悩んだんじゃないかな」

コニー「…? ど、どういう事だ?」

アルミン「兵団裁判やそれに伴う捜査は、
     死体が発見されることが前提になっているよね」

アルミン「だけど、今回の殺人では溶鉱炉に落とすという
     “死体が残らない殺人”が行われた」

アルミン「これでは、せっかく殺人が起きても裁判が開けない…
     これにはモノクマも困ったはずだよ」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 12:05:31.39 ID:C3a0R0Uo0
アルミン「だから、モノクマは苦肉の策として
     剣をライナーの死体に見立てる事にした」

アルミン「おそらく犯人は、それをモノクマに聞いて…
     あるいはそれを見越して、今回の計画を立てたんだ」

モノクマ「………………」

ジャン「な、なんだそりゃあ…?
    全部分かった上でやってたってのか?」

ミカサ「それは… そうだと思う。
    とても行き当たりばったりでやった事だとは思えない」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 12:15:18.60 ID:C3a0R0Uo0
ヒストリア「だとすると、今回の犯人は相当頭が回るんだろうね」

ヒストリア「とてもじゃないけど、そんな計画…
      普通じゃ考え付かないよ」

ジャン「確かにな。ならいっそ、頭の回りそうな奴で絞っちまうか?」

アニ「…ジャン」

ジャン「けっ、分かってるよ。それにしたってな…」

ジャン「誰なんだよ… 本当に」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 13:00:56.53 ID:C3a0R0Uo0
ミカサ「………………」

コニー「………………」

ジャン「………………」

ヒストリア「………………」

アニ「………………」

アルミン「………………」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 13:10:10.86 ID:C3a0R0Uo0
アニ「…少し情報を整理しようか」

アニ「今のアルミンの推理が正しいとすると…
   ライナーが殺されたのは昨日の午前4時頃」

アニ「その後、犯人はその日の昼過ぎから夕方にかけて
   睡眠ガスでミカサ、ジャン、ヒストリアを眠らせている」

アニ「それと大体同じ時間帯に、私はアルミンと研究開発所を
   覗いているけど、その時にはベルトルトの死体は無かった」

アニ「研究開発所を確認した後、突然大雨が降りだして
   私とアルミンは急いで寄宿舎に戻り、それをコニーが出迎えた」

アニ「私たちは入浴した後しばらくコニーの部屋で過ごし、
   その後自室に戻って眠りについた」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/17(日) 13:20:17.98 ID:C3a0R0Uo0
アニ「翌朝、けたたましい爆音と共に目を覚ました私たちは、
   ミカサ、私、アルミンの順で寄宿舎前の爆発痕を発見した」

アニ「その爆発痕からは、研究開発所に伸びる
   1人分の足跡があった」

アニ「そこに起きてきたジャンが加わったとき、2度目の爆発が
   研究開発所前で起きて…」

アニ「私、ミカサ、アルミンは研究開発所に向かい、
   ジャンは他のメンバーの安否を確かめに行った」

アニ「研究開発所についた私たちは、そこでベルトルトの
   死体を発見した… こんなところだよね?」
405 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/17(日) 13:25:04.97 ID:C3a0R0Uo0
今日はここまで
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 20:50:17.01 ID:eGgaG/4B0
アルミン「うん、合ってる… と思う」

ジャン「…ちょっと待て。昨日、研究開発所を覗いているのか?」

アニ「覗いたよ。アルミンと2人でね」

ジャン「中には入ったのか?」

アニ「入ったけど」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 21:10:13.50 ID:eGgaG/4B0
ジャン「そいつは… おかしくねえか?」

アニ「…何が?」

ジャン「中に入ったって事は… その時点では
    拘束トラップは仕掛けられてなかったんだろ?」

アルミン「それは… 何とも言えないよ」

アルミン「中は薄暗い上に装置類で溢れかえっていたし…」

アルミン「拘束トラップは部屋全体を覆うような形をしていたから、
     見逃したかも…」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 21:15:18.64 ID:eGgaG/4B0
ジャン「そうじゃねえよ」

アルミン「えっ…?」

ジャン「ベルトルトは研究開発所の中に入ろうとして
    拘束トラップのフットスイッチを踏んじまったんだろ?」

ジャン「もしその時点で仕掛けられていたなら、
    お前らが拘束されちまうだろうが」
409 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/22(金) 21:20:07.62 ID:eGgaG/4B0
今日はここまで
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 06:53:36.03 ID:guv3xUkcO
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/26(火) 20:30:18.04 ID:LAGKEacF0
ヒストリア「あっ、そっか…!」

ヒストリア「アルミンとアニが普通に入れたって事は、
      その時点で拘束トラップは仕掛けられてなかったんだね!」

ジャン「ああ… だが、そうなると疑問点が出てくる」

ジャン「アニの話だと、研究開発所を確認した後に
    突然大雨が降りだしたという事だが…」

ジャン「研究開発所を出てから雨が降り出すまでの時間は
    どれくらいだったんだ?」

アニ「詳しくは憶えてないけど… 割とすぐだったと思うよ」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/26(火) 21:30:13.97 ID:LAGKEacF0
ジャン「それなら… ますます妙だな」

コニー「な、何が妙なんだ…?」

ジャン「今の話から考えると、拘束トラップが仕掛けられたのは
    2人が研究開発所を去ってからだ」

ジャン「だが、研究開発所を去ってから時間を置かずに
    大雨が降り出している…」

ジャン「すると、犯人は大雨の中で研究開発所にやって来た事になるが…
    ここで例の謎にぶち当たるだろ?」
413 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/26(火) 21:40:02.21 ID:LAGKEacF0
今日はここまで
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/27(水) 21:15:13.02 ID:AG95ALsa0
ミカサ「…足跡」

ジャン「そうだ。雨の中で研究開発所まで来たのなら、
    地面に足跡が残るはずだ」

ジャン「だが、今朝見たときにはベルトルト1人分の
    足跡しかなかった… そうなんだろ?」

アルミン「…うん」

ジャン「犯人は足跡を残さずにどうやって
    研究開発所へ向かったのか…」

ジャン「…今度はその謎を解かねえとな」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/27(水) 21:20:18.63 ID:AG95ALsa0








―  議 論 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
【2本の黒槍】
【多数の剣】
▶【拘束トラップ】
【特殊ガス発生装置】
【炉の周りの小さな痕】







416 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/27(水) 21:25:15.19 ID:AG95ALsa0
今日はここまで
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:00:48.63 ID:IsRpGKBv0
ジャン「昨日、アルミンとアニは研究開発所に入っている」

ジャン「その時には【まだベルトルトの死体はなかった】」

ジャン「さらに、2人が拘束されることはなかったから…」

ジャン「少なくとも、【その時点でトラップは仕掛けられていなかった】」

ヒストリア「そして、2人が研究開発所を去った後…」

ヒストリア「【時間を置かずに大雨が降り出した】んだったよね?」

ミカサ「つまり、犯人は…」

ミカサ「雨が降り出した後に研究開発所に出入りしていることになる」

ミカサ「【足跡を一切残さず】に…」




アルミン(あの人の発言… そう断定はできないはずだ)

アルミン(まずはそこを指摘してみよう)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:05:22.53 ID:IsRpGKBv0
ジャン「昨日、アルミンとアニは研究開発所に入っている」

ジャン「その時には【まだベルトルトの死体はなかった】」

ジャン「さらに、2人が拘束されることはなかったから…」

ジャン「少なくとも、【その時点でトラップは仕掛けられていなかった】








それは違うよ!







419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:15:13.18 ID:IsRpGKBv0
アルミン「いや… あの時に僕たちが拘束されなかったからと言って、
     トラップが仕掛けられてなかったとは言えないんじゃないかな?」

ジャン「は…? 何言ってんだ?
    仕掛けられていたなら拘束されてたはずだろうが」

アルミン「そもそも、その理論が違うと思うんだ。
     仕掛けられていても、僕たちが拘束されるとは限らない」

ミカサ「…どういう事? アルミン」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:25:22.40 ID:IsRpGKBv0
アルミン(そう… 仮にあの時にトラップが仕掛けられていたとしても、
     僕たちが拘束されるとは限らない)

アルミン(拘束トラップの“ある機能”を利用すれば
     僕たちを拘束させず、ベルトルトだけを拘束させることができる)

アルミン(その機能は…)




【折り畳み機能】
▶【フットスイッチの重量設定】
【四脚のスイッチによる拘束解除】








これだ!







421 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/01(日) 13:30:04.50 ID:IsRpGKBv0
今日はここまで
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 05:03:25.98 ID:gm9FtXEKO
二人とも小柄だもんね
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 13:10:03.39 ID:ZPqEiWSy0
アルミン「フットスイッチの重量設定を使えばいいんだ」

コニー「重量設定…? なんだそりゃ?」

アルミン「拘束トラップの機能の1つだよ」

アルミン「ほら、ここを見て。
     拘束トラップの <その他機能> のところ…」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 13:15:03.73 ID:ZPqEiWSy0
E拘束トラップ


<概要>

フットスイッチを踏んだ相手を瞬時に拘束できるトラップです。


<使い方>

(1)装置を組み立てます(四脚を立てて下さい)。

(2)フットスイッチを任意の場所にセットします。

(3)四脚の交点から伸びるワイヤーをフットスイッチに繋げます。

(4)相手がフットスイッチを踏むのを待ちます。


<その他機能>

 ・ 折り畳んで持ち運ぶことができます。

 ・ フットスイッチが反応する重量を設定できます。
 
 ・ 四脚にあるスイッチで拘束の解除が可能です。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 18:00:05.29 ID:ZPqEiWSy0
ミカサ「確かに… リストに記述がある」

コニー「へー、そんなのあったのか…
    で、重量設定って何なんだ?」

アルミン「フットスイッチが反応する重量…
     つまり、罠が発動する人の体重を決められるんだと思う」

ヒストリア「体重… あっ」

ヒストリア「そっか、アルミン達が拘束されるとは
      限らないっていうのは… そういう事なんだね」
426 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/07(土) 18:50:08.38 ID:ZPqEiWSy0
今日はここまで
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 13:20:22.96 ID:IkFYh0Aa0
コニー「…?? ど、どういう事だ?」

ヒストリア「例えば、フットスイッチが作動する体重を
      “ベルトルト以上の重さ”にしておけば…」

ヒストリア「アルミンとアニがフットスイッチに乗っても、
      罠が発動する事はないよね?」

コニー「…おお、なるほど!」

アルミン「ヒストリアの言う通りだよ」

アルミン「その重量設定なら、僕とアニだけじゃなく、
     ここにいる全員がフットスイッチに乗っても作動しなくなる」

アルミン「つまり、あの時点で拘束トラップが仕掛けられていたとしても、
     僕たちが拘束される事はなかったんだ」
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