シンゲキロンパ CHAPTER 03

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406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 20:50:17.01 ID:eGgaG/4B0
アルミン「うん、合ってる… と思う」

ジャン「…ちょっと待て。昨日、研究開発所を覗いているのか?」

アニ「覗いたよ。アルミンと2人でね」

ジャン「中には入ったのか?」

アニ「入ったけど」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 21:10:13.50 ID:eGgaG/4B0
ジャン「そいつは… おかしくねえか?」

アニ「…何が?」

ジャン「中に入ったって事は… その時点では
    拘束トラップは仕掛けられてなかったんだろ?」

アルミン「それは… 何とも言えないよ」

アルミン「中は薄暗い上に装置類で溢れかえっていたし…」

アルミン「拘束トラップは部屋全体を覆うような形をしていたから、
     見逃したかも…」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 21:15:18.64 ID:eGgaG/4B0
ジャン「そうじゃねえよ」

アルミン「えっ…?」

ジャン「ベルトルトは研究開発所の中に入ろうとして
    拘束トラップのフットスイッチを踏んじまったんだろ?」

ジャン「もしその時点で仕掛けられていたなら、
    お前らが拘束されちまうだろうが」
409 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/22(金) 21:20:07.62 ID:eGgaG/4B0
今日はここまで
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 06:53:36.03 ID:guv3xUkcO
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/26(火) 20:30:18.04 ID:LAGKEacF0
ヒストリア「あっ、そっか…!」

ヒストリア「アルミンとアニが普通に入れたって事は、
      その時点で拘束トラップは仕掛けられてなかったんだね!」

ジャン「ああ… だが、そうなると疑問点が出てくる」

ジャン「アニの話だと、研究開発所を確認した後に
    突然大雨が降りだしたという事だが…」

ジャン「研究開発所を出てから雨が降り出すまでの時間は
    どれくらいだったんだ?」

アニ「詳しくは憶えてないけど… 割とすぐだったと思うよ」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/26(火) 21:30:13.97 ID:LAGKEacF0
ジャン「それなら… ますます妙だな」

コニー「な、何が妙なんだ…?」

ジャン「今の話から考えると、拘束トラップが仕掛けられたのは
    2人が研究開発所を去ってからだ」

ジャン「だが、研究開発所を去ってから時間を置かずに
    大雨が降り出している…」

ジャン「すると、犯人は大雨の中で研究開発所にやって来た事になるが…
    ここで例の謎にぶち当たるだろ?」
413 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/26(火) 21:40:02.21 ID:LAGKEacF0
今日はここまで
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/27(水) 21:15:13.02 ID:AG95ALsa0
ミカサ「…足跡」

ジャン「そうだ。雨の中で研究開発所まで来たのなら、
    地面に足跡が残るはずだ」

ジャン「だが、今朝見たときにはベルトルト1人分の
    足跡しかなかった… そうなんだろ?」

アルミン「…うん」

ジャン「犯人は足跡を残さずにどうやって
    研究開発所へ向かったのか…」

ジャン「…今度はその謎を解かねえとな」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/27(水) 21:20:18.63 ID:AG95ALsa0








―  議 論 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
【2本の黒槍】
【多数の剣】
▶【拘束トラップ】
【特殊ガス発生装置】
【炉の周りの小さな痕】







416 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/11/27(水) 21:25:15.19 ID:AG95ALsa0
今日はここまで
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:00:48.63 ID:IsRpGKBv0
ジャン「昨日、アルミンとアニは研究開発所に入っている」

ジャン「その時には【まだベルトルトの死体はなかった】」

ジャン「さらに、2人が拘束されることはなかったから…」

ジャン「少なくとも、【その時点でトラップは仕掛けられていなかった】」

ヒストリア「そして、2人が研究開発所を去った後…」

ヒストリア「【時間を置かずに大雨が降り出した】んだったよね?」

ミカサ「つまり、犯人は…」

ミカサ「雨が降り出した後に研究開発所に出入りしていることになる」

ミカサ「【足跡を一切残さず】に…」




アルミン(あの人の発言… そう断定はできないはずだ)

アルミン(まずはそこを指摘してみよう)
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:05:22.53 ID:IsRpGKBv0
ジャン「昨日、アルミンとアニは研究開発所に入っている」

ジャン「その時には【まだベルトルトの死体はなかった】」

ジャン「さらに、2人が拘束されることはなかったから…」

ジャン「少なくとも、【その時点でトラップは仕掛けられていなかった】








それは違うよ!







419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:15:13.18 ID:IsRpGKBv0
アルミン「いや… あの時に僕たちが拘束されなかったからと言って、
     トラップが仕掛けられてなかったとは言えないんじゃないかな?」

ジャン「は…? 何言ってんだ?
    仕掛けられていたなら拘束されてたはずだろうが」

アルミン「そもそも、その理論が違うと思うんだ。
     仕掛けられていても、僕たちが拘束されるとは限らない」

ミカサ「…どういう事? アルミン」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/01(日) 13:25:22.40 ID:IsRpGKBv0
アルミン(そう… 仮にあの時にトラップが仕掛けられていたとしても、
     僕たちが拘束されるとは限らない)

アルミン(拘束トラップの“ある機能”を利用すれば
     僕たちを拘束させず、ベルトルトだけを拘束させることができる)

アルミン(その機能は…)




【折り畳み機能】
▶【フットスイッチの重量設定】
【四脚のスイッチによる拘束解除】








これだ!







421 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/01(日) 13:30:04.50 ID:IsRpGKBv0
今日はここまで
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 05:03:25.98 ID:gm9FtXEKO
二人とも小柄だもんね
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 13:10:03.39 ID:ZPqEiWSy0
アルミン「フットスイッチの重量設定を使えばいいんだ」

コニー「重量設定…? なんだそりゃ?」

アルミン「拘束トラップの機能の1つだよ」

アルミン「ほら、ここを見て。
     拘束トラップの <その他機能> のところ…」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 13:15:03.73 ID:ZPqEiWSy0
E拘束トラップ


<概要>

フットスイッチを踏んだ相手を瞬時に拘束できるトラップです。


<使い方>

(1)装置を組み立てます(四脚を立てて下さい)。

(2)フットスイッチを任意の場所にセットします。

(3)四脚の交点から伸びるワイヤーをフットスイッチに繋げます。

(4)相手がフットスイッチを踏むのを待ちます。


<その他機能>

 ・ 折り畳んで持ち運ぶことができます。

 ・ フットスイッチが反応する重量を設定できます。
 
 ・ 四脚にあるスイッチで拘束の解除が可能です。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/07(土) 18:00:05.29 ID:ZPqEiWSy0
ミカサ「確かに… リストに記述がある」

コニー「へー、そんなのあったのか…
    で、重量設定って何なんだ?」

アルミン「フットスイッチが反応する重量…
     つまり、罠が発動する人の体重を決められるんだと思う」

ヒストリア「体重… あっ」

ヒストリア「そっか、アルミン達が拘束されるとは
      限らないっていうのは… そういう事なんだね」
426 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/07(土) 18:50:08.38 ID:ZPqEiWSy0
今日はここまで
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 13:20:22.96 ID:IkFYh0Aa0
コニー「…?? ど、どういう事だ?」

ヒストリア「例えば、フットスイッチが作動する体重を
      “ベルトルト以上の重さ”にしておけば…」

ヒストリア「アルミンとアニがフットスイッチに乗っても、
      罠が発動する事はないよね?」

コニー「…おお、なるほど!」

アルミン「ヒストリアの言う通りだよ」

アルミン「その重量設定なら、僕とアニだけじゃなく、
     ここにいる全員がフットスイッチに乗っても作動しなくなる」

アルミン「つまり、あの時点で拘束トラップが仕掛けられていたとしても、
     僕たちが拘束される事はなかったんだ」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 13:25:11.56 ID:IkFYh0Aa0
ジャン「…それなら、犯人はベルトルトの体重を把握してたって事か?」

アニ「正確に把握する必要はないんじゃない?
   あいつは他のメンバーに比べて一回り体格が大きかったし…」

アニ「あいつと体格が似たライナーも、すでに殺されてたんだしね。
   それならおおよその設定でも、罠に引っかかるのはベルトルトだけさ」

アルミン「うん、それに、正確な体重が知りたければ
     モノクマに聞くなりすればいいだろうし…」

モノクマ「コ、コラーッ! 何でもかんでもボクに頼ろうとするなー!!」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 13:35:03.50 ID:IkFYh0Aa0
ミカサ「なるほど。それなら、アルミンとアニが確認した段階で
    罠が仕掛けられていた可能性は残る」

ジャン「…そうだな。そうなってくると、また色々変わってくるか…?」

アルミン「………………」

アニ「じゃあ、あの時点で罠がすでに仕掛けられていたとして…
   もう一度考えを整理してみようか」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 13:40:04.46 ID:IkFYh0Aa0








―  議 論 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
【2本の黒槍】
▶【多数の剣】
【拘束トラップ】
【特殊ガス発生装置】
【炉の周りの小さな痕】







431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 14:10:12.79 ID:IkFYh0Aa0
アニ「私とアルミンが覗いたときに罠が仕掛けられていた場合…」

アニ「犯人の動きはどう変わるんだろうね」

ジャン「雨が降る前に仕掛けられていたのなら…」

ジャン「犯人はもう【研究開発所に行く必要がなくなる】な」

ジャン「あとはベルトルトが拘束されて…」

ジャン「【眠りこけたところに槍がぶっ刺さる】のを待てばいいんだから」

コニー「おお、それなら足跡の問題も解決するな!」

コニー「もうこれしかねーだろ!」




アルミン(いや… 問題はそう単純じゃない)

アルミン(罠がすでに仕掛けてあったとしても、大きな謎は残るんだ)
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/08(日) 14:15:04.56 ID:IkFYh0Aa0
アニ「私とアルミンが覗いたときに罠が仕掛けられていた場合…」

アニ「犯人の動きはどう変わるんだろうね」

ジャン「雨が降る前に仕掛けられていたのなら…」

ジャン「犯人はもう【研究開発所に行く必要がなくなる】








それは違うよ!







433 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/08(日) 14:20:21.32 ID:IkFYh0Aa0
今日はここまで
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/10(火) 23:06:31.94 ID:ELtk05I80
ss始まった頃よりも原作の方が進んで、キャラの情報や巨人についての設定とか後から出てきた情報結構あるのに組み込んでるいたりするのは凄い
長く続いてる事自体凄いけどできれば終わりまで読みたい
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/11(水) 20:50:47.21 ID:iN8QpcSJ0
アルミン「いや… 罠がすでに仕掛けられていたとしても、
     犯人はもう一度、研究開発所に向かう必要があったはずだよ」

ジャン「は…? なんでだよ?
    罠を仕掛けたらあとは待つだけじゃねえのか?」

アルミン「剣だよ」

ミカサ「…剣?」

ヒストリア「剣って… ライナーの?」

アルミン「そう… ライナーが落とされた溶鉱炉で作られた剣だよ。
     あの現場には、例の剣がたくさん刺さってたよね?」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/11(水) 20:55:16.89 ID:iN8QpcSJ0




アルミン⦅この現場の異様な点は3つある⦆

アルミン⦅1つ目は、被害者が宙に浮いた状態で拘束されていること⦆

アルミン⦅2つ目は、2本の槍で被害者の頭部と胴体が貫かれていること⦆

アルミン⦅そして3つ目は、被害者の体や床に
     多数の剣が突き刺さっていること…⦆



437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/11(水) 21:00:44.87 ID:iN8QpcSJ0
アニ「…そうか」

アニ「私たちが覗いた時には、あの剣はなかった…」

アルミン「そうなんだよ」

アルミン「僕とアニが訓練開発所を覗いた時には、
     あんなにたくさんの剣が刺さってるなんて事はなかったんだ」

アルミン「つまり、あの剣は…
     犯人が僕らの後にやって来て刺したとしか考えられない」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/11(水) 21:20:04.62 ID:iN8QpcSJ0
ジャン「…それも見逃した、なんて事はないのか?」

アルミン「部屋全体を覆うような拘束トラップならともかく、
     床にあれだけの剣が刺さっていたらさすがに気付くよ」

アルミン「それに何より… 被害者であるベルトルトの体にも
     剣は刺さっていたんだから」

ミカサ「…なるほど、それなら確実に
    犯人はベルトルトが拘束された後に来た事になる」
439 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/11(水) 21:25:07.72 ID:iN8QpcSJ0
今日はここまで
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/13(金) 08:13:02.98 ID:LCl/7wnY0
乙ミン。原作も超展開だけど、負けじとこっちも面白いね。
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 09:00:06.46 ID:YT0BaH+F0
コニー「ん…? それじゃあ、足跡の件はどうなるんだ?」

コニー「罠を仕掛けて放置すればいいだけなら、
    犯人の足跡が無いのはわかるけどよ…」

コニー「ベルトルトが拘束された後に犯人が来たなら、
    犯人の足跡が残ってなきゃおかしいんじゃねーのか?」

アルミン「うん、おかしいね」

コニー「おかしいねって…」

アルミン「でも、犯人がベルトルトの後に来たのは確かなんだ」

アルミン「それはつまり… 犯人が一切の足跡を残さずに
     研究開発所へ行き来したという事になる」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 09:10:09.56 ID:YT0BaH+F0
ジャン「…何だよ。結局その問題に戻っちまうのか」

ヒストリア「足跡の問題… それがこの事件の肝って訳だね」

アルミン「そうだね。そして、その謎が解ければ
     この事件の真相に一気に近づける…」

アルミン「…そんな気がするんだ」

アニ「………………」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 09:20:04.76 ID:YT0BaH+F0
ミカサ「…だったら、考えれてみればいい」

ミカサ「雨で地面がぬかるんでいる中、
    犯人が足跡を残さずに現場へ行き来した方法…」

ミカサ「またみんなで意見を出し合ってみればいい」

アルミン「うん… そうだね」

アルミン「そのために今、こうして集まっているんだからね」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/13(金) 09:30:05.87 ID:YT0BaH+F0








―  議 論 開 始  ―




【モノクマファイル 3】
▶【足跡】
【溶鉱炉の安全対策】
【剣の切れ味】
【九つの巨人】







445 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/13(金) 09:35:22.54 ID:YT0BaH+F0
今日はここまで
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/13(金) 23:01:20.00 ID:L8JMLiwPO
乙です
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 14:00:08.37 ID:oOMqgQns0
コニー「犯人が足跡を残さなかった方法か…」

コニー「研究開発所にあった【立体起動装置】とかどうだ?」

アニ「…私たちはまだ誰も使えないでしょ」

アニ「仮に使えたとしても…」

アニ「寄宿舎から研究開発所まで【利用できそうな立体物はなかった】よ」

コニー「うーん、それなら…」

コニー「【寄宿舎から研究開発所に続く地下通路】があったりして…」

ヒストリア「研究開発所は一通り調べたけど、そんなのなかったよね?」

ミカサ「…これは難しい」

ミカサ「せめて、【犯人が研究開発所に向かった時間】が絞れれば…」




アルミン(…そうか、あの人が言った内容なら立証できるかもしれない)

アルミン(方法がわからないなら、まずは外堀から埋めていこう)
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 14:05:22.55 ID:oOMqgQns0
コニー「犯人が足跡を残さなかった方法か…」

コニー「研究開発所にあった【立体機動装置】とかどうだ?」

アニ「…私たちはまだ誰も使えないでしょ」

アニ「仮に使えたとしても…」

アニ「寄宿舎から研究開発所まで【利用できそうな立体物はなかった】よ」

コニー「うーん、それなら…」

コニー「【寄宿舎から研究開発所に続く地下通路】があったりして…」

ヒストリア「研究開発所は一通り調べたけど、そんなのなかったよね?」

ミカサ「…これは難しい」

ミカサ「せめて、【犯人が研究開発所に向かった時間】








それに賛成だ!







449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/14(土) 14:15:08.26 ID:oOMqgQns0
アルミン「足跡のトリックはまだわからないけど…」

アルミン「犯人が研究開発所に向かった時間は
     ある程度絞れるかもしれない」

コニー「犯人が研究開発所に向かった時間って…
    雨が降り出してから夜にかけてじゃねーのか?」

アルミン「もっと具体的な時間だよ」

アルミン「結論から言うと、そう… 
     犯人が現場を行き来したのは、雨が降り止んでからだと思う」
450 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/14(土) 14:20:09.66 ID:oOMqgQns0
今日はここまで
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/15(日) 08:42:07.47 ID:iJFPy27z0
乙!
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 11:10:04.56 ID:C0hydO1L0
ヒストリア「雨が降り止んでから…? どうしてそう言えるの?」

アルミン「根拠はベルトルトの足跡だよ」

アルミン「寄宿舎から研究開発所まで続いていたベルトルトの足跡は
     かなり綺麗な状態で残されていたよね?」

アルミン「それがベルトルトの足跡だと判別できるくらい…」




ジャン『あの足跡はベルトルトのもんだ。
    現場にあった死体の靴と照合したから間違いねえ』



453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 11:20:06.64 ID:C0hydO1L0
コニー「え…? なんで足跡が綺麗に残っていた事が根拠になるんだ?」

アルミン「よく考えてみて」

アルミン「もし土砂降りの中で研究開発所に向かったとすると…
     足跡はあんなに綺麗に残るものかな?」

アルミン「雨の勢いで消えてしまうか、もっと形が崩れそうじゃない?」

ミカサ「確かに…」

ミカサ「そういえば、ベルトルトの死体も
    濡れたような痕跡は特になかった」
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 11:50:07.22 ID:C0hydO1L0
アルミン「昨日雨が降り出したのは、僕とアニが
     研究開発所を出てから間もなくの事だった」

アルミン「それで、僕たちは訓練所を通って
     急いで寄宿舎に駆け込んだ訳だけど…」

アルミン「今日になってみると、僕とアニが
     寄宿舎に向かったときの足跡はすっかり無くなっていたんだ」

アニ「…そういえば、そうだったね」

アニ「つまり、少なくとも雨が降り出した直後についた足跡は
   消えてしまったって事だね」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 12:00:54.56 ID:C0hydO1L0
アルミン「それにもかかわらず、ベルトルトの足跡は
     あんなにはっきりとした形で残されていた」

アルミン「加えて、ミカサが言ったように
     死体が濡れているような様子もなかった」

アルミン「つまり、ベルトルトが研究開発所に向かったのは
     雨が降り止んでから…と時間を絞れると思うんだ」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/15(日) 12:15:21.63 ID:C0hydO1L0
ジャン「ふん、なるほど… で、雨はいつ降り止んだんだ?」

ヒストリア「それはわからないんじゃないかな…
      私たちは睡眠ガスで眠っていたんだし」

ジャン「お前らはどうなんだ? アルミン、アニ、コニーの3人は
    ガスを吸わなかったんだろ?」

アニ「さあね… 私が眠りについた時にはまだ降ってたと思うよ。
   眠った時間は憶えてないけど」

アルミン「僕もアニと同じかな… コニーは?」

コニー「んー、憶えてねえなあ…
    途中で何回か雷が鳴ったのは聞こえたけど…」
457 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/15(日) 12:35:09.71 ID:C0hydO1L0
今日はここまで
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/18(水) 19:02:54.96 ID:THP/YwWd0
>>1が今の進撃の展開についてどう思ってるかきになる
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/18(水) 21:15:25.38 ID:XIIi5jGb0
ジャン「ったく、何だよ… はっきりしてねえじゃねえか」

ヒストリア「まあまあ…」

ミカサ「…やはり、足跡のトリックを解くしか道はない」

コニー「つってもなあ… 立体機動装置も地下通路も違うんだろ?」

アルミン「………………」
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/18(水) 21:25:19.09 ID:XIIi5jGb0




アルミン(足跡のトリック…)

アルミン(足跡を残さずにぬかるんだ地面を行き来する方法…)

アルミン(何か… 見逃してないか?)

アルミン(何か根本的な事を…)



461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/18(水) 21:30:04.21 ID:XIIi5jGb0








―  ロ ジ カ ル ダ イ ブ 開 始  ―







462 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/18(水) 21:35:26.58 ID:XIIi5jGb0
今日はここまで

>>458
全く先が読めなくてワクワクしてます
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/19(木) 04:50:33.19 ID:FAW4j1wKO

>>1はポジティブだな
自分は毎月ダメージ食らってる…つら…
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/19(木) 09:25:29.46 ID:XJfrPcDQ0
そろそろこのスレも荒らすか
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 18:30:05.24 ID:ySfKZw0e0








QUESTION 01


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       今回の事件は?
                                    
――――――――――――――――――――――――――――――――――――




▶【計画的犯行】
【突発的犯行】







466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 18:40:03.12 ID:ySfKZw0e0








QUESTION 02


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       事件の計画を立てたのはいつ?
                                    
――――――――――――――――――――――――――――――――――――




【10日目以前】
▶【11日目以降】







467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 18:50:38.67 ID:ySfKZw0e0








QUESTION 03


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       その根拠は?
                                    
――――――――――――――――――――――――――――――――――――




▶【観測所の黒板】
【調理場の“物体X”】







468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 18:55:49.16 ID:ySfKZw0e0








QUESTION 04


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       計画を実行に移し始めたのはいつ?
                                    
――――――――――――――――――――――――――――――――――――




▶【11日目の夜】
【12日目の夜】







469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 19:00:07.14 ID:ySfKZw0e0








QUESTION 05


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       その根拠は?
                                    
――――――――――――――――――――――――――――――――――――




▶【ライナーの死亡時刻】
【ベルトルトの死亡時刻】







470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/19(木) 19:05:04.60 ID:ySfKZw0e0








DIVE RESULT




<1> 今回の事件は?                【計画的犯行】

<2> 事件の計画を立てたのはいつ?         【11日目以降】

<3> その根拠は?                 【観測所の黒板】

<4> 計画を実行に移し始めたのはいつ?       【11日目の夜】

<5> その根拠は?                 【ライナーの死亡時刻】








推理は繋がった!







471 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/19(木) 19:10:28.32 ID:ySfKZw0e0
今日はここまで
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 19:25:13.56 ID:4ksm7Jd10
アルミン「やっぱり変だ…」

コニー「…は?」

アルミン「違和感の正体がやっとわかった…」

アルミン「今回の犯人像が定まらなかったのは、
     きっとこれが大きな要因だったんだ」
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 19:35:54.13 ID:4ksm7Jd10
ヒストリア「な、何の話…?」

アルミン「順を追って説明するよ」

アルミン「まず、今回の事件はかなり計画的な犯行だった…
     これはいいよね?」

ジャン「…? あ、ああ…」

ジャン「犯人は死体が残らないようにライナーを殺した後、
    ベルトルトをモノクマに殺させて…」

ジャン「ベルトルトの死体でライナー殺しを
    カモフラージュしてたんだから、完全に計画的だろ?」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 19:50:04.85 ID:4ksm7Jd10
ミカサ「それに、今話していた足跡のトリックも使っている。
    とても突発的な犯行だとは思えない」

アルミン「…うん。だけど、それにしては妙なんだよ」

ミカサ「?」

アルミン「今ミカサが言った足跡のトリックだけど…
     あれを犯人が考え付いたのは、11日目以降のはずなんだ」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 19:55:09.63 ID:4ksm7Jd10
ジャン「11日目って… 一昨日か?」

アニ「…なぜそう言えるの?」

アルミン「観測所の黒板だよ」

アルミン「僕は11日目の朝食後、しばらく経ってから
     観測所に行ってるんだけど…」

アルミン「その時、観測所の黒板に書かれていたのは
     こういう内容だったんだ」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/22(日) 20:00:04.16 ID:4ksm7Jd10


DAY 11  晴れ のち 曇り

DAY 12  曇り

DAY 13  曇り

DAY 14  晴れ のち 曇り

DAY 15  晴れ

DAY 16  曇り

DAY 17  曇り

477 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/22(日) 20:05:04.75 ID:4ksm7Jd10
今日はここまで
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 21:50:54.96 ID:sidCCh3j0
コニー「…ん?」

コニー「昨日って12日目だよな…?
    大雨降った日なのに『曇り』になってるぞ」

ヒストリア「あれ? 本当だ… どうして?」

アルミン「これが書かれてあった黒板はそもそも、
     その日から7日分の天気を予報するものなんだ」

アルミン「つまり、この時… 11日目の午前の段階では、
     12日目が『曇り』という予報だった事になる」

アルミン「だけど、今日の捜査でもう一度確認した時には…」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:00:37.35 ID:sidCCh3j0


DAY 13  曇り

DAY 14  晴れ のち 曇り

DAY 15  晴れ

DAY 16  曇り

DAY 17  曇り

DAY 18  曇り

DAY 19  晴れ

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/23(月) 22:05:10.17 ID:sidCCh3j0


DAY 01  晴れ

DAY 02  晴れ のち 曇り

DAY 03  曇り

DAY 04  晴れ

DAY 05  晴れ

DAY 06  曇り

DAY 07  曇り のち 晴れ

DAY 08  曇り

DAY 09  晴れ

DAY 10  晴れ

DAY 11  晴れ のち 曇り

DAY 12  曇り のち 大雨 時々 雷

481 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/23(月) 22:10:06.15 ID:sidCCh3j0
今日はここまで
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/23(月) 23:02:00.40 ID:FXu35dLp0
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/24(火) 20:55:46.55 ID:2+MNsnk50
アルミン「1つ目は黒板に書いてあった予報…」

アルミン「2つ目はこの裁判中にも見せた紙束…
     過去の天気を記録したものだよ」

ミカサ「…確かに、ここでは12日目の天気は
    『曇り のち 大雨 時々 雷 』とある」

ミカサ「つまり、アルミンが最初に確認した
    11日午前から…」

ミカサ「13日目… 今日の捜査で確認するまでに
    予報が変わっていたということ?」
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/24(火) 21:10:09.05 ID:2+MNsnk50
コニー「予報が変わっていたのはもっと前なんじゃねえのか?
    実際に雨が降ったのは12日目だったろ?」

ヒストリア「天気の“予報”だもんね。つまり、
      実際に変わったのは11日午前から12日目の…」

アルミン「いや、もっと前だ」

ヒストリア「えっ…」

アルミン「この予報が変わったのは…」

アルミン「11日目の午前から遅くても11日目の夜…
     この間だと思う」
485 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/24(火) 21:15:05.27 ID:2+MNsnk50
今日はここまで
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/29(日) 21:35:12.49 ID:MnlixZyW0
ジャン「は…? なんでそうなるんだ?」

アルミン「ライナーが12日目の早朝に殺されているからだよ」

アルミン「よく考えてみて。
     ライナーをあの方法で殺してるっていう事は…」

アルミン「その時点で、犯人は
     足跡のトリックを使う気だったはずなんだ」
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/30(月) 06:50:22.12 ID:IpAU2ghC0
ヒストリア「あっ、そっか…」

ヒストリア「ライナーをあの方法で殺してるっていう事は、
      ベルトルトを利用した死体誤認のトリックも使う気だったはずだから…」

ヒストリア「ベルトルト殺害に関係する足跡のトリックも
      考えてたはずだよね…?」

アルミン「うん。そう考えた方が自然だと思う」

アルミン「さっきも言った通り、ライナーは12日目の早朝に
     殺されている事がわかっているから…」

アルミン「殺人の準備やライナーの呼び出しも考慮して、
     11日目の夜には全ての計画を練っていたと考えるべきだよ」
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/30(月) 07:05:11.36 ID:IpAU2ghC0
ミカサ「…なるほど。11日目の夜に全ての計画を練っていたのなら、
    その時点で雨が降る事がわかっていなければおかしい」

ミカサ「つまり、遅くても11日目の夜までには
    天気の予報が変わっていた… そういう事?」

アルミン「うん、だけど… ちょっと腑に落ちないんだ」

ミカサ「?」

アルミン「今の話を踏まえると、犯人は11日目の午前から夜の間に
     観測所に来ている事になるけど…」

アルミン「犯人は一体どのタイミングで観測所に来たんだろうって…」
489 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/30(月) 07:10:16.66 ID:IpAU2ghC0
今日はここまで
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 08:04:45.89 ID:OqLvaLRP0
乙!
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/31(火) 20:25:15.10 ID:B/2Mvj5b0
ジャン「どのタイミングでって… 
    今言ってた11日目の午前から夜の間だろ?」

アルミン「そうなんだけど… 実際その中で
     観測所に来れる時間帯は限られてると思うんだ」

アニ「…どういう事?」

アルミン「思い出してみて。11日目は何があった日だった?」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/31(火) 20:30:42.50 ID:B/2Mvj5b0








モノクマ『ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーです』







493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/12/31(火) 20:35:49.92 ID:B/2Mvj5b0
コニー「あの日は… モノクマから呼び出された日だったよな?」

コニー「ライナーとベルトルトが【裏切り者】で、
    超大型巨人と鎧の巨人の正体だって言われて…」

アルミン「そう、その発表を受けてライナーとベルトルトは
     僕たちの元から去っていった…」

アニ「………………」

アルミン「…問題はここだと思うんだ」
494 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2019/12/31(火) 20:40:09.06 ID:B/2Mvj5b0
今日はここまで
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 14:50:17.83 ID:/udvJkqu0
ヒストリア「ここって… どういう事?」

アルミン「今回、ライナーとベルトルトが殺されたのは、
     あの発表のせいなんじゃないかな」

アルミン「ライナーとベルトルトは【裏切り者】だった。
     その事実が犯人の殺意に火をつけて2人は殺された…」

ジャン「…まあ、その可能性は高いだろうな。
    わざわざあの2人を同時に殺す理由は他にないし…」

ジャン「今の話を踏まえれば、あの発表から一晩と経たずに
    犯人は動き出してるんだしな」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:05:17.09 ID:/udvJkqu0
ミカサ「あの発表が犯行の動機となったのなら、
    犯人が計画を思い付いたのはその後…」

ミカサ「つまり、犯人が観測所で天気が変わっている事を知って
    足跡のトリックを考えたのも、あの発表の後…」

ヒストリア「そっか、犯人が観測所に来れる時間が
      限られるっていうのはそういう…」

アルミン「いや、それだけじゃないんだ」

ヒストリア「…?」

アルミン「あの発表の後、ライナーとベルトルト以外のメンバーは
     しばらく一緒に行動してたよね?」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:15:07.47 ID:/udvJkqu0




アルミン⦅こうして、ライナーとベルトルトは
     僕たちのもとから去っていった⦆

アルミン⦅残された僕たちは、しばらくその場に留まっていたが…⦆

アルミン⦅あたりが暗くなり始めると、夕食を摂るために
     食堂へ向かった⦆




アルミン⦅重苦しい食事を済ませた後…⦆

アルミン⦅僕たちは大浴場で汗を流し、それぞれの個室へと戻っていった⦆



498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:25:07.16 ID:/udvJkqu0
アルミン「あの後、僕たちはみんなで食堂に行って
     夕食を済ませてから…」

アルミン「男女に分かれて大浴場で入浴してから
     それぞれの個室に戻ったよね?」

コニー「そうだな。風呂浴びてさっぱりしたら
    そのまま個室のベッドで眠っちまって…」

ヒストリア「…あれ? ちょっと待って」

ヒストリア「それじゃあ… 犯人はいつ観測所に行ったの?」
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:35:12.71 ID:/udvJkqu0
コニー「…え?」

ヒストリア「私たちの中に犯人がいるのなら、
      観測所に行く時間は無いんじゃ…」

アニ「………………」

ヒストリア「だって、入浴が終わったのって
      夜も結構遅い時間だったよ?」

ヒストリア「そこから観測所に行って、天気が変わっている事を知って、
      2人の殺害計画を思い付いて…」

ヒストリア「その後、溶鉱炉でトラップを仕掛けて
      夜が明けないうちにライナーを呼び出して…」

ヒストリア「…っていうのはかなり無理があるんじゃないかな」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:50:10.16 ID:/udvJkqu0
アルミン「ヒストリアの言う通りだよ」

アルミン「モノクマの発表が犯行の引き金になっているなら、
     当然計画を思いついたのはそれ以降のはずだよね?」

アルミン「だけど、あの発表以降の時間、
     僕たちはほとんど行動を共にしていたんだ」

アルミン「入浴の時は男女別に分かれたけど…
     途中でいなくなった人なんていた?」

コニー「男の方はいなかったな。ほぼ全員同時に
    風呂から上がってたぞ」

アニ「…女の方も同じだね。
   部屋に戻ったのもみんなで連れ立って、って感じだったからね」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 16:00:06.77 ID:/udvJkqu0
アルミン「…だとすると、犯人が観測所に向かったのは
     それから後の話になる」

アルミン「だけど、さっきヒストリアも言った通り…
     かなり無理があると思うんだよ」

アルミン「僕が感じていた違和感の正体は
     まさにこれだったんだ」

ミカサ「………………」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 16:05:14.93 ID:/udvJkqu0
アルミン「ライナーの呼び出し1つにしたってそうだ」

アルミン「ライナーはモノクマの発表を受けて
     僕たちと行動を別にしたばかりだったよね?」

アルミン「そんな状態のライナーをどうやって呼び出したんだろう?」

アルミン「ベルトルトと行動を共にして、
     警戒心が剥き出しだったであろうライナーを…」
503 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/01(水) 16:10:04.29 ID:/udvJkqu0
今日はここまで
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 16:10:35.28 ID:tzvxd8V8O

今年も応援してる
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 06:55:09.14 ID:roxK5EKr0
ジャン「そりゃあ…」

コニー「………………」

ヒストリア「………………」

アニ「…例えば、こういうのはどう?」

アニ「犯人はモノクマの呼び出し前に観測所に来ていて、
   天気が変わっている事を知っていた」

アニ「その時点では2人を殺すつもりはなかったけど…」

アニ「モノクマの発表の後、観測所で見た大雨の予報を思い出して、
   足跡のトリックを使った2人の殺害を思い付いた…」
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