シンゲキロンパ CHAPTER 03

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498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:25:07.16 ID:/udvJkqu0
アルミン「あの後、僕たちはみんなで食堂に行って
     夕食を済ませてから…」

アルミン「男女に分かれて大浴場で入浴してから
     それぞれの個室に戻ったよね?」

コニー「そうだな。風呂浴びてさっぱりしたら
    そのまま個室のベッドで眠っちまって…」

ヒストリア「…あれ? ちょっと待って」

ヒストリア「それじゃあ… 犯人はいつ観測所に行ったの?」
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:35:12.71 ID:/udvJkqu0
コニー「…え?」

ヒストリア「私たちの中に犯人がいるのなら、
      観測所に行く時間は無いんじゃ…」

アニ「………………」

ヒストリア「だって、入浴が終わったのって
      夜も結構遅い時間だったよ?」

ヒストリア「そこから観測所に行って、天気が変わっている事を知って、
      2人の殺害計画を思い付いて…」

ヒストリア「その後、溶鉱炉でトラップを仕掛けて
      夜が明けないうちにライナーを呼び出して…」

ヒストリア「…っていうのはかなり無理があるんじゃないかな」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 15:50:10.16 ID:/udvJkqu0
アルミン「ヒストリアの言う通りだよ」

アルミン「モノクマの発表が犯行の引き金になっているなら、
     当然計画を思いついたのはそれ以降のはずだよね?」

アルミン「だけど、あの発表以降の時間、
     僕たちはほとんど行動を共にしていたんだ」

アルミン「入浴の時は男女別に分かれたけど…
     途中でいなくなった人なんていた?」

コニー「男の方はいなかったな。ほぼ全員同時に
    風呂から上がってたぞ」

アニ「…女の方も同じだね。
   部屋に戻ったのもみんなで連れ立って、って感じだったからね」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 16:00:06.77 ID:/udvJkqu0
アルミン「…だとすると、犯人が観測所に向かったのは
     それから後の話になる」

アルミン「だけど、さっきヒストリアも言った通り…
     かなり無理があると思うんだよ」

アルミン「僕が感じていた違和感の正体は
     まさにこれだったんだ」

ミカサ「………………」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/01(水) 16:05:14.93 ID:/udvJkqu0
アルミン「ライナーの呼び出し1つにしたってそうだ」

アルミン「ライナーはモノクマの発表を受けて
     僕たちと行動を別にしたばかりだったよね?」

アルミン「そんな状態のライナーをどうやって呼び出したんだろう?」

アルミン「ベルトルトと行動を共にして、
     警戒心が剥き出しだったであろうライナーを…」
503 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/01(水) 16:10:04.29 ID:/udvJkqu0
今日はここまで
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 16:10:35.28 ID:tzvxd8V8O

今年も応援してる
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 06:55:09.14 ID:roxK5EKr0
ジャン「そりゃあ…」

コニー「………………」

ヒストリア「………………」

アニ「…例えば、こういうのはどう?」

アニ「犯人はモノクマの呼び出し前に観測所に来ていて、
   天気が変わっている事を知っていた」

アニ「その時点では2人を殺すつもりはなかったけど…」

アニ「モノクマの発表の後、観測所で見た大雨の予報を思い出して、
   足跡のトリックを使った2人の殺害を思い付いた…」
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:00:09.42 ID:roxK5EKr0
コニー「おー… それなら確かに、わざわざ風呂入った後に
    観測所に行く必要がなくなるな」

ミカサ「それなら、ライナーの呼び出しは?
    どうやって警戒しているライナーを溶鉱炉まで呼んだの?」

アニ「…さあね。そこまではわからないよ」

ジャン「ああクソッ、どうなってやがんだ…
    全然前に進んでる感じがしねえぞ」

アルミン「………………」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:05:05.34 ID:roxK5EKr0
アルミン「…モノクマ」

モノクマ「………………」

アルミン「…おい、モノクマ!」

モノクマ「…んあ?」

ジャン「『…んあ?』じゃねーよ!
    お前まさか寝てたんじゃねーだろうな!?」

モノクマ「そ、そんな訳ないじゃん!
     ちゃんと聞いていましたとも! ええ!」
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:10:27.82 ID:roxK5EKr0
モノクマ「で? 何の話でしたっけ?」

ジャン「聞いてねえじゃねえか!」

モノクマ「ごめんごめん… で、本当に何の話?」

アルミン「…聞きたい事があるんだ」

アルミン「観測所にある黒板の天気予報だけど…
     あれはどれくらいの頻度で変わるものなんだ?」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:15:04.70 ID:roxK5EKr0
モノクマ「…は? 天気予報?」

モノクマ「何それ?」

アルミン「…え?」

ヒストリア「何それって… 観測所の黒板だよ。
      あそこに7日分の天気の予報が書き出されるんでしょ?」

モノクマ「え? いやいや、そんな事一言も言ってないけど?」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:20:11.29 ID:roxK5EKr0
アルミン(…え?)




コニー「おいおい… 何言ってんだ?
    今は天気の予報の話をしてたんだぞ?」

コニー「12日目の天気が『曇り』から
    『曇り のち 大雨 時々 雷 』に変わってて…」

モノクマ「んん…? 雷…?」

モノクマ「そんなオプションないはずだけど?」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/02(木) 07:25:05.49 ID:roxK5EKr0
アルミン(…オプション?)




ドクン




コニー「な、なんだ…? 話が噛み合わねえぞ…?」




ドクン




アルミン(オプション…)

アルミン(雷…)
512 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/02(木) 07:30:38.86 ID:roxK5EKr0
今日はここまで
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 08:36:13.38 ID:OysGN/Cu0
乙!
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:20:07.06 ID:Za3+0u+G0




アルミン『まだはっきりとは言えないけど…
     こういうのはどう?』

アルミン『出来るだけ大きな爆発痕を残したかった…とか』




コニー『んー、憶えてねえなあ…
    途中で何回か雷が鳴ったのは聞こえたけど…』



515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:25:03.96 ID:Za3+0u+G0








アルミン「…っ!!」







516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:30:08.66 ID:Za3+0u+G0
アニ「…アルミン?」




ドクン




アルミン(そんな…)

アルミン(まさか、そういう事なのか…?)
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:35:23.42 ID:Za3+0u+G0
コニー「…ん? どうした?」




ドクン




アルミン(だけど、この推理は…)

アルミン(この推理を伝えるという事は…)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:40:07.51 ID:Za3+0u+G0
アルミン「………………」

コニー「お、おい… 本当にどうした?
    急に黙り込んで…」

アルミン「…………犯人」

コニー「…は?」

アルミン「犯人が… わかったかもしれない」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:45:05.85 ID:Za3+0u+G0
ヒストリア「ええっ…!?」

ミカサ「…!!」

ジャン「な… なんだって!?」

アルミン「今のモノクマの発言でやっとわかったよ…」

アルミン「ライナーを溶鉱炉で殺し、ベルトルトを
     モノクマに処刑させた犯人…」

アルミン「当てはまる人物は… たった1人しかいない」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:50:04.65 ID:Za3+0u+G0








アルミン(…この推理を伝えれば、もう後戻りはできない)

アルミン(だけど、やっぱり僕には…)

アルミン(これが正解だとしか思えない)







521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/03(金) 06:55:05.41 ID:Za3+0u+G0








―  人 物 を 指 名 し ろ  ―







522 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/03(金) 07:00:48.02 ID:Za3+0u+G0
今日はここまで
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/03(金) 17:04:23.33 ID:/MWV/4610
ついにか
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:25:05.19 ID:FlDWok1w0




【ミカサ・アッカーマン】
【ライナー・ブラウン】
【ベルトルト・フーバー】
▶【アニ・レオンハート】
【エレン・イェーガー】
【ジャン・キルシュタイン】
【コニー・スプリンガー】
【サシャ・ブラウス】
【クリスタ・レンズ】
【アルミン・アルレルト】
【ミーナ・カロライナ】
【ユミル】








これが僕の答えだ!







525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:30:05.84 ID:FlDWok1w0
アルミン「アニ… 君じゃないの?」

アニ「………………」

アルミン「ライナーを溶鉱炉に誘い出して殺し…」

アルミン「研究開発所でベルトルトを拘束して、
     モノクマに串刺しにさせた…」

アルミン「それは全部… 君の仕業じゃないの?」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:40:07.99 ID:FlDWok1w0
ジャン「なっ…!?」

コニー「…えっ?」

ヒストリア「…!?」

ミカサ「………………」

アニ「………………」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:45:07.88 ID:FlDWok1w0
アニ「…はあ」

アニ「なんでそうなるのさ」

アルミン「観測所の黒板だよ」

アルミン「僕たちは今まで、あれは7日分の天気を
     予報するものだと思っていた」

アニ「は…? そうなんでしょ?」

アルミン「違うよ。それがそもそも間違っていたんだ」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:50:07.44 ID:FlDWok1w0
アルミン(そう… それがそもそもの間違いだった)

アルミン(あれは7日分の天気を予報するものじゃない…)

アルミン(あれは…)




【7日分の天気を記録するもの】
▶【7日分の天気を操作するもの】
【単なる落書き】








これだ!







529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 06:55:50.21 ID:FlDWok1w0
アルミン「あれは… 7日分の天気を
     操作するものだったんじゃないの?」

ヒストリア「えっ… そ、操作?」

アニ「………………」

ジャン「お、おい、どういう事だ!?」

アルミン「さっきのモノクマの発言が引っかかってたんだ」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:00:55.07 ID:FlDWok1w0




ヒストリア『何それって… 観測所の黒板だよ。
      あそこに7日分の天気の予報が書き出されるんでしょ?』

モノクマ『え? いやいや、そんな事一言も言ってないけど?』




モノクマ『んん…? 雷…?』

モノクマ『そんなオプションないはずだけど?』



531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:05:18.26 ID:FlDWok1w0
アルミン「『7日分の天気の予報が書き出される』という言葉に対して、
     モノクマは『そんな事一言も言ってない』と言った」

アルミン「それはつまり、あれは
     天気の予報じゃなかったって事じゃないの?」

アルミン「12日目の天気にあった『雷』に対して、
     モノクマは『オプション』と言った」

アルミン「オプションって…
     まるで自分の好きなように選べるって言い方じゃないか」

アニ「………………」

アルミン「だから、僕は思ったんだ」

アルミン「僕たちは、あの黒板に対して
     大きな勘違いをしていたんじゃないかって」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:10:20.24 ID:FlDWok1w0
アニ「…だからさ、どうしてそれで私が犯人っていう話になるの?」

ヒストリア「そう…だよね…?」

ヒストリア「アニの言う通り… 仮に今の話が合っていたとしても、
      それでアニを犯人扱いできるとは思えないけど…」

アルミン「逆だよ、ヒストリア…
     今の話が合っていたら、アニが一気に怪しくなるんだ」

アルミン「そもそもの話、どうして僕たちは
     そんな勘違いをしていたのか…」

アルミン「思い返してみると…
     それはある人の発言のせいだったんだよ」
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:15:12.71 ID:FlDWok1w0




アニ『私は別の建物を見てきたよ』

ベルトルト『もしかして、小高い丘の上にあった丸い屋根の?』

アニ『そうだけど… どうしてわかったの?』

ベルトルト『いや… その建物の方で
      ちらっと君の姿が見えたから…』

ライナー『鍵は開いてたのか?』

アニ『うん、中は… 観測所っていったところかな』

コニー『なんだそれ?』

アニ『気温や湿度、気圧なんかを事細かに測っているようだった。
   おまけに… 天気の予想なんかもしてたよ』



534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:20:23.31 ID:FlDWok1w0




アルミン『天気の予想って…どういう事?』

アニ『そのままの意味さ。大きな黒板に色々書かれていてね。
   この日は晴れ、この日は雨って感じで…』

アニ『ちなみに、明日は【晴れ のち 曇り】だったよ』

ライナー『外の天気の事か?』

アニ『いや、この施設の中らしいけど』

コニー『…? この施設に天気なんてあんのかよ?
    一応、天井の明かりで昼と夜はあるようだけど…』

ヒストリア『うーん、その天井の明かりで
      晴れや曇りっぽくするって事なんじゃない?』
      
ヒストリア『雨は…よくわからないけど』



535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:25:05.81 ID:FlDWok1w0
ジャン「確かに… 言ってたな」

ジャン「あれは天気の予想だって…」

アニ「…ああ、そういう事?」

アニ「違うよ。あれは黒板に書き出された天気を
   私が勝手にそう思っただけで…」

アルミン「本当にそうかな?」

アルミン「観測所に関する君の発言… よく思い出してみてよ」
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:30:39.68 ID:FlDWok1w0




アニ『いや、この施設の中らしいけど』




アニ『望遠鏡らしいよ。星を見るための』




アニ『…そう、天気の予報さ。
   7日間分を書き出してるらしいよ』



537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:35:28.50 ID:FlDWok1w0
アルミン「観測所に関して君が質問されたとき…
     君はやたらと『らしい』という言い方をしたよね?」

アルミン「あれはつまり… 誰かから聞いたっていう事じゃないの?」

コニー「誰かって…」

アルミン「モノクマだよ」

アルミン「施設内の探索の時から
     アニは『らしい』という言い方をしていたよね?」

アルミン「あの時、観測所を調べていたのはアニだけだったんだから…」

アルミン「僕たちの誰かがアニに
     観測所の詳細な情報を教えるっていうのは考えられない」

アルミン「だとしたら、考えれるのは… モノクマだけだよ」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:40:35.69 ID:FlDWok1w0
アルミン「つまり、君は探索時に…
     モノクマから観測所の詳しい説明を受けていたんだ」

アルミン「その時に聞いていたんじゃないの?
     あの黒板は… 施設内の天気を操作できるものだって」

アニ「………………」

アルミン「それなのに、君は僕たちに対して嘘をついた」

アルミン「あれは天気を予想するものだという、意図的な嘘を…」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/04(土) 07:45:03.44 ID:FlDWok1w0
アルミン「…もっと言おうか?」

アルミン「君はこうも言っていたよね?」




アニ『そのままの意味さ。大きな黒板に色々書かれていてね。
   この日は晴れ、この日は雨って感じで…』




アルミン「『この日は雨』… 君は確かにそう言っていた」

アルミン「あの時点で黒板に雨という記述はなかったはずなのに」

アニ「………………」

アルミン「普通、この施設の中で雨が降るなんて
     発想は出てこないよね?」

アルミン「そういう説明を受けない限り…」
540 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/04(土) 07:50:05.90 ID:FlDWok1w0
今日はここまで
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 15:59:05.89 ID:AZm1PnbKO
マジかー
年明け早々えらいこっちゃ
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 16:28:56.02 ID:dkknR3Dyo
今まで何度かなんでアニが相方なんだ、ミカサじゃないのかって
ツッコミあったけど全てはこの展開のためだったのかもね…
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 01:31:29.00 ID:wlAhL+Sw0
あれは単なる荒らしだろ…
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/05(日) 06:35:39.79 ID:KpT+HnRB0
ミカサ「つまり… アニは探索の時点で
    施設内の天気を操作できることを知っていた…」

ミカサ「だとしたら、今話し合っていた疑問点の1つは
    簡単に解決することになる」

コニー「ぎ、疑問点…? 何だっけか…?」

ジャン「…ヒストリアの話だろ? 殺害計画を思い付いてから
    実行に移すまでかなり無理があるっていう…」
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/05(日) 06:40:10.75 ID:KpT+HnRB0




ヒストリア『だって、入浴が終わったのって
      夜も結構遅い時間だったよ?』

ヒストリア『そこから観測所に行って、天気が変わっている事を知って、
      2人の殺害計画を思い付いて…』

ヒストリア『その後、溶鉱炉でトラップを仕掛けて
      夜が明けないうちにライナーを呼び出して…』

ヒストリア『…っていうのはかなり無理があるんじゃないかな』



546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/05(日) 06:55:48.32 ID:KpT+HnRB0
アルミン「2度目の事件を終えて、僕たちが施設内を探索したのは
     10日目の日中だった」

アルミン「その時点で、天気を操作し、なおかつ雨をも降らせる事が
     できると知っていたのなら…」

アルミン「雨を利用した足跡のトリックを考える時間は
     十分あったはずだ」

アニ「………………」

アルミン「だからこれは… ほとんどアニだけが
     有利な計画だったんだよ」
547 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/05(日) 07:00:03.67 ID:KpT+HnRB0
今日はここまで
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/09(木) 18:55:34.00 ID:EJxh4VFJ0
コニー「お、おい、アニ… 本当なのか?」

コニー「本当にお前が… ライナーとベルトルトを殺したのか?」

アニ「………………」

ヒストリア「ア、アニ…」
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/09(木) 19:05:06.58 ID:EJxh4VFJ0
アニ「…………はあ」

アニ「まったく… 傷つくよ」

ヒストリア「…!!」

ミカサ「………………」

アニ「一体… いつから」

アニ「アルミン… あんたは私を
   そんな目で見るようになったの?」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/09(木) 19:10:09.92 ID:EJxh4VFJ0
アルミン「僕だって… 信じられないよ」




アニ『…私が心配してるのは、記憶を取り戻したことによる
   新たなコロシアイさ』

アニ『ユミルは記憶が戻ったせいであんな凶行に走ったんだ。
   私たちの中で、また同じような事が起こらないとも限らない』

アニ『もうあんな悲劇を繰り返すわけにはいかないんだよ。
   何か先手を打たないと…』




アルミン「あんなにコロシアイを危惧していた君が…」

アルミン「あんなに仲間を思っていた君が…」

アルミン「こんな事をするなんて…」
551 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/09(木) 19:15:05.44 ID:EJxh4VFJ0
今日はここまで
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/09(木) 21:48:24.63 ID:R7mlFdM+0
アニがラスボスか
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/13(月) 06:57:54.32 ID:eJi4bcg40
ベルトルトとライナーを虐殺したアニ・レオンハートは悪くない!
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/15(水) 16:00:06.28 ID:7csb7ayD0
アニ「“こんな事”、ね…」

アルミン「………………」

アニ「本当にたくましい想像力だね、アルミン」

アニ「今までの事件では、その想像力に
   幾度となく助けられてきたけど…」

アニ「今回ばかりは… 正直ガッカリだよ」

ミカサ「…今のアルミンの推理が間違っているというの?」

アニ「大間違いさ」

アニ「そもそも私は… モノクマから
   観測所の説明を受けてないんだから」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/15(水) 16:05:31.39 ID:7csb7ayD0
アルミン「…え?」

アニ「さっきあんたはこう言ったよね」




アルミン『つまり、君は探索時に…
     モノクマから観測所の詳しい説明を受けていたんだ』

アルミン『その時に聞いていたんじゃないの?
     あの黒板は… 施設内の天気を操作できるものだって』




アニ「あんたの推理は、私が探索の時点で
   観測所の秘密を知っていたという事が前提になっているけど…」

アニ「そもそも私は… モノクマから説明なんて受けていない」
556 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/15(水) 16:10:07.21 ID:7csb7ayD0
今日はここまで
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 23:07:31.00 ID:mWIIG15x0
アニが濡れ衣だとしたら一番怪しいのミカサじゃん
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:00:09.18 ID:D904ki2x0
ジャン「…そうなのか? モノクマ」

モノクマ「えっ…」

コニー「どうなんだよ! モノクマ!
    アニに観測所の説明をしたのか!?」

モノクマ「え、えーっと…」

アニ「………………」

モノクマ「…しましたけど」
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:05:31.49 ID:D904ki2x0
コニー「…!!」

ヒストリア「そ、それじゃあ… やっぱり…」

アニ「嘘はやめてよ」

モノクマ「…は?」

アニ「私はあんたから説明を受けていない。
   変な嘘は吐かないで」

モノクマ「…? いやいや… 説明してあげたじゃん」

モノクマ「キミが観測所を調べに来たときに…」
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:10:50.09 ID:D904ki2x0
アニ「そんな覚えはない」

モノクマ「はあ…? 何言っちゃってんの?」

アニ「探索のとき、確かに私は観測所を調べてた。
   だけどモノクマには会っていない」

モノクマ「会ったでしょ?」

アニ「会ってない」

モノクマ「………………」

アニ「本当にさ… 困るんだよそういう嘘は」

アニ「あんたはこの裁判では公平な立場なんでしょ?
   誰かが不利になるような言動はやめてほしいんだけど」
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:15:09.44 ID:D904ki2x0
コニー「な、なんだ… モノクマの嘘かよ」

ジャン「おい、待てよ。まだ嘘かどうかはわかんねーだろ」

コニー「いや、でもよ… 
    アニかモノクマならアニを信じるだろ?」

コニー「アニが会ってないって言うなら、本当に会ってないんじゃ…」

ミカサ「…コニー、あなたは単純すぎる」

モノクマ「………………」
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:20:04.28 ID:D904ki2x0








モノクマ「ムッキーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」







563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/16(木) 17:25:20.78 ID:D904ki2x0
コニー「…!?」

モノクマ「もう怒ったぞ! これじゃあまるで
     ボクが悪者みたいじゃないか!!」

ジャン「いや、実際悪者だろ…」

モノクマ「そこまで言うなら見せてやるよ!」

モノクマ「決定的な証拠ってやつを!!」
564 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/16(木) 17:30:17.25 ID:D904ki2x0
今日はここまで
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 17:40:23.74 ID:CC1Nl2fM0
ヒストリア「決定的な… 証拠…?」

モノクマ「うぷぷ… そうだよ! ボクは持ってるんだ!」

モノクマ「レオンハートさんがボクから
     観測所の説明を受けていたという証拠をね!」

アニ「………………」

モノクマ「それでは、ご覧くださーい!!」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 17:45:14.79 ID:CC1Nl2fM0




アニ『…この黒板は、何?』

モノクマ『ああ、これ? これはね…』

モノクマ『この施設の中の天気を指定できる黒板だよ』

アニ『天気を指定…?』

モノクマ『例えばほら、今は15日目の天気が
     『晴れ』ってなってるけど…』

モノクマ『これを消して好きな天気を書けば、
     その日はその通りの天気になるってわけ』

モノクマ『もしお望みなら、雨なんかも降らせられるよ』

アニ『へえ…』



567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 17:50:07.46 ID:CC1Nl2fM0
ヒストリア「え……」

ジャン「…!!」

モノクマ「はいっ! 皆様、いかがでしょう?」

モノクマ「これを決定的な証拠と呼ばずして
     何と呼びますか!?」

アニ「………………」

モノクマ「レオンハートさんはボクと会っていたんだよ!」

モノクマ「ボクと会って… 観測所の説明を受けていたんだよ!」
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 17:55:14.77 ID:CC1Nl2fM0
ジャン「お、おい… 何だよ今のは…」

モノクマ「決定的な証拠だって言ってんでしょうが!!」

ジャン「そうじゃねえ…」

ミカサ「…っ」

ジャン「そうじゃなくて… なんで…」

モノクマ「…? オマエラが何を驚いてるのかわからないけど…」

モノクマ「とにかく、これでハッキリしたでしょ?
     さっきのレオンハートさんの証言は嘘だって」
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 18:00:08.99 ID:CC1Nl2fM0
アニ「………………」

アルミン「ア、アニ… あれは…」

アニ「…ああ、忘れてたよ」

アルミン「えっ…?」

アニ「確かにそうだったね。私はモノクマと会ってたよ」

アニ「モノクマに会って… 【まさに今のような】やりとりをしてた」
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/17(金) 18:05:21.48 ID:CC1Nl2fM0
アルミン「それじゃあ…!」

アニ「でも、まだ甘いよね」

ヒストリア「あ、甘いって… 何が…」

アニ「私がモノクマに会ってたことは認めるよ。
   観測所の説明を聞いていたことも…」

アニ「でも、だからと言って…
   私が今回の犯人だとは言い切れないでしょ?」
571 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/17(金) 18:10:24.48 ID:CC1Nl2fM0
今日はここまで
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 15:50:03.93 ID:umc6EMyA0
ミカサ「…どうして?」

アニ「さっきの話を忘れたの?」




アニ『…例えば、こういうのはどう?』

アニ『犯人はモノクマの呼び出し前に観測所に来ていて、
   天気が変わっている事を知っていた』

アニ『その時点では2人を殺すつもりはなかったけど…』

アニ『モノクマの発表の後、観測所で見た大雨の予報を思い出して、
   足跡のトリックを使った2人の殺害を思い付いた…』



573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/20(月) 15:55:09.17 ID:umc6EMyA0
アニ「確かにアルミンの言う通り、
   私には他の人よりも先に観測所の秘密を知っていた」

アニ「でも、あんたが言ってるのって… 要はそれだけでしょ?」

アルミン「………………」

アニ「私が言ったように、犯人はモノクマの呼び出し前に
   観測所に来て天気を確認することもできたはず…」

アニ「それなら、足跡のトリックを考える時間も
   十分にあった… 違う?」
574 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/20(月) 16:00:05.77 ID:umc6EMyA0
今日はここまで
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 07:30:13.77 ID:jDUWJC9e0
アルミン「それは… おかしいよ」

アルミン「あの黒板は施設内の天気を操作できるものなんだよね?」

アルミン「つまり、裏を返せば… あの黒板の内容を
     書き換えない限り、天気は変わらないはずなんだ」

アニ「………………」

アルミン「施設内に雨を降らせるのは、観測所の秘密を
     知っている人間にしかできない」

アルミン「君はその秘密を知っていた。
     それを知りながら… 僕らには嘘を吐いていた」

アルミン「だから、僕にはどうしても…
     アニが天気を書き換えたとしか考えられないんだ」
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 07:40:43.48 ID:jDUWJC9e0
アニ「だからさ、嘘を吐いていたんじゃなくて…
   忘れてたって言ってるでしょ?」

アニ「それに、観測所の説明を受けたのは
   私だけとは限らないじゃない」

アルミン「………………」

アニ「モノクマが私以外の誰かに
   同じ説明をした可能性だってある」

アニ「それなら疑われるべきは私だけじゃない… そうでしょ?」
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 07:50:15.93 ID:jDUWJC9e0
ジャン「…どうなんだ、モノクマ?
    アニ以外の人間にも説明したのか?」

モノクマ「ノーコメントで!」

コニー「おい、それは卑怯だろ! 重要なところだぞ!」

モノクマ「うるさいやい! 言おうが言うまいが
     ボクの勝手でしょうが!」

コニー「な、なんつー野郎だ…!」
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/21(火) 07:55:18.44 ID:jDUWJC9e0
ヒストリア「うーん… だけど、アニの言う事にも
      一理あるんじゃないかな…」

ヒストリア「もしアニ以外の誰かが同じ説明を受けていたとしたら、
      その人にも犯行計画を練る時間は十分にあったはずだよ」

アニ「そうだよね? だから私が犯人扱いされるのは…」

アルミン「それは違うよ」

アニ「…は?」

アルミン「僕は何も、それだけで君が犯人だと言ってる訳じゃない」

アルミン「むしろ重要なのは… ここからなんだ」
579 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/21(火) 08:00:06.47 ID:jDUWJC9e0
今日はここまで
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/21(火) 09:30:30.28 ID:Bf7RnELzo


アニが犯人なのか?
でもライベルと共謀して全滅狙いもまだあるのかな?
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 19:50:16.37 ID:ZvB0PWFs0
ミカサ「…どういう事、アルミン?」

アルミン「足跡のトリックだよ」

ヒストリア「…えっ?」

アルミン「犯人がどうやって、足跡を付けずに
     寄宿舎から研究開発所までを行き来したのか…」

アルミン「その答えがわかったんだ」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 20:05:05.54 ID:ZvB0PWFs0
ジャン「な、なんだって…!?」

コニー「マジかよ!?」

アルミン「うん、そしてそれは…
     アニだけが可能な方法だったんだ」

アニ「………………」

ミカサ「…アルミン、詳しく教えて」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 20:25:07.47 ID:ZvB0PWFs0
アルミン「順を追って説明するよ」

アルミン「まず、大きなヒントになったのは…
     例の巨大な爆発痕だった」

ヒストリア「爆発痕って… 寄宿舎と研究開発所の前に
      あったものだよね?」

アルミン「そうだよ。今朝、僕たちはあの2つの爆発によって
     研究開発所にたどり着き、ベルトルトの死体を発見した…」

ミカサ「………………」

アルミン「結論から言うと…」

アルミン「あれは【足跡のトリックの証拠を隠滅するため】








そうはさせないよ!







584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 20:30:11.33 ID:ZvB0PWFs0
アニ「何を言うかと思えば…」

アニ「アルミン… 自分が矛盾している事を
   言っているのに気が付かないの?」

アルミン「………………」

アニ「今からあんたに教えてあげるよ」

アニ「あんたの推理がいかに馬鹿げているか…」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/24(金) 20:35:06.91 ID:ZvB0PWFs0








―  反 論 シ ョ ー ダ ウ ン 開 始  ―




【2本の黒槍】
【多数の剣】
【拘束トラップ】
▶【時限爆弾】
【溶鉱炉の安全対策】







586 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/24(金) 20:40:07.16 ID:ZvB0PWFs0
今日はここまで
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/25(土) 05:34:40.69 ID:FHUMqiIbO
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 16:35:09.44 ID:/DQUow1+0
アニ「あの爆発痕はトリックの証拠を/
                  /隠滅するためのものだった…」

アニ「あんたは今/
         /そう言ったね」

アニ「それはつまり、寄宿舎と/
               /研究開発所の前の2か所に…」

アニ「何らかの証拠が/
           /存在してたって事だよね」

アニ「ここまで言えば/
           /わかるんじゃないの?」

アニ「あんたの推理の何が/
             /矛盾しているのか…」  
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 16:45:40.40 ID:/DQUow1+0








―  発 展  ―




アルミン「もしかして、アニは…」

アルミン「爆発痕で何も見つからなかった事を言っているの?」







590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 17:05:23.79 ID:/DQUow1+0
アニ「ようやく/
        /気付いたようだね」

アニ「そうさ、あそこにあったのは/
                 /地面が抉れた跡だけで…」

アニ「【爆弾の破片すらも残されていなかった】んでしょ?」

アニ「もしあそこに証拠が/
             /あったっていうなら…」

アニ「【証拠となったものの破片が残ってなきゃおかしい】じゃない」




アルミン(…確かに、証拠となったものの破片がないのはおかしい)

アルミン(でも、もしそれが破片の残らない証拠だったとしたら…?)
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/27(月) 17:15:08.71 ID:/DQUow1+0
アニ「ようやく/
        /気付いたようだね」

アニ「そうさ、あそこにあったのは/
                 /地面が抉れた跡だけで…」

アニ「【爆弾の破片すらも残されていなかった】んでしょ?」

アニ「もしあそこに証拠が/
             /あったっていうなら…」

アニ「【証拠となったものの破片が/
                 /残ってなきゃおかしい】








その言葉、斬らせてもらう!







592 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/01/27(月) 17:20:02.83 ID:/DQUow1+0
今日はここまで
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 00:35:37.49 ID:HMK2c/xl0
アルミン「確かに、例の爆発痕には何も…
     何の物体も無かったよね」

アニ「…だから言ってるじゃない。
   あんたが血眼になってあの痕を調べてるのを私は横で…」

アルミン「でも、だからと言ってあそこに
     証拠が無かったとは言えないよ」

アニ「…は?」

コニー「…?? な、何を言ってんだ…?
    何も無かったなら証拠なんて…」
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 00:40:02.52 ID:HMK2c/xl0
アルミン「コニー、証拠が“物体”であるとは限らないんだ」

コニー「はあ…?」

アルミン「よく思い出してみて」

アルミン「あの爆発痕を作った時限爆弾…
     あれには2つのモードがあったよね?」
     
アルミン「今回はどっちのモードが使われていたんだっけ?」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 00:45:09.20 ID:HMK2c/xl0
A時限爆弾


<概要>

指定した時間に爆発させることができる爆弾です。
AとBの2つのモードがありますので、状況に応じて使い分けて下さい。


<使い方>

(1)モードを選択します。

(2)時間を設定します。

(3)爆発させたい場所に仕掛けます。


<モード選択>

 ・ Aモード

   爆発時に破片を飛ばします。
   殺傷能力は高いですが、爆発範囲は狭くなります。

 ・ Bモード

   爆発時に破片をミクロの状態まで細分化します。
   殺傷能力は低いですが、爆発範囲は広くなります。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 00:50:10.53 ID:HMK2c/xl0
ヒストリア「Bモード… だよね?
      さっきも話し合ったけど…」




 ・ Bモード

   爆発時に破片をミクロの状態まで細分化します。
   殺傷能力は低いですが、爆発範囲は広くなります。




アルミン「そう、今回使われたのはBモードだ」

アルミン「あのモードの特徴は、殺傷能力が低いっていう事と…」

アルミン「【爆発範囲が広い】っていう事だ」
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/01/28(火) 00:55:07.65 ID:HMK2c/xl0
アニ「………………」

アルミン「…アニ、ここまで言えばわかるよね?」

アルミン「僕が何を言おうとしているのか…」

ヒストリア「…?」

コニー「え、えーっと…」

コニー「さっぱりわかんねーんだけど…」
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