シンゲキロンパ CHAPTER 03

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752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/23(月) 23:50:17.90 ID:7IfewFHW0






【研究開発所で拘束トラップに捕らえられるベルトルト】




アルミン「研究開発所に足を踏み入れたベルトルトは、
     フットスイッチによってトラップに拘束された」

アルミン「僕とアニも研究開発所には足を踏み入れていたけど…」

アルミン「あの時にトラップが反応しなかったのは、
     拘束トラップに重量設定が施されていたからだ」

アルミン「拘束されたベルトルトは、ライナーの時と同様、
     四脚の中央の位置で宙吊り状態になった」
753 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/23(月) 23:55:16.49 ID:7IfewFHW0
今日はここまで
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/24(火) 15:55:25.87 ID:IVj7A9ME0






【女型の巨人】




アルミン「一方その頃…」

アルミン「寄宿舎から研究開発所に続く足跡を確認したアニは、
     寄宿舎の前で女型の巨人に変身した」

アルミン「例の本によると、人間が巨人化する際には
     雷鳴のような光と大きな音が発せられるらしいんだ」

アルミン「おそらく、コニーが聞いた雷っていうのは
     アニが変身した際のものだったんだろうね」

アルミン「アニも誰かに音を聞かれた場合を想定して、観測所の
     黒板の天気にわざわざ『雷』っていう記述を加えていたんだ」

アルミン「アニは女型の巨人になると、寄宿舎前から研究開発所前を
     大股で1歩で踏み越えた…」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/24(火) 16:00:05.22 ID:IVj7A9ME0






【猿ぐつわと手袋】




アルミン「研究開発所でベルトルトが拘束されているのを見るや、
     アニはベルトルトに猿ぐつわと手袋をはめた」

アルミン「これは、ベルトルトが自傷行為によって
     巨人化するのを防ぐ為だ」

アルミン「こうしてベルトルトは、舌を噛んだり爪で引っかいたりして
     自分を傷つけることが出来なくなってしまった」

アルミン「ヒストリアがベルトルトの死体の顔面付近で見つけた
     血まみれの布切れは、猿ぐつわの名残だったんだよ」

アルミン「きっと、犯行後にアニが回収し損ねたものなんだろうね」
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/24(火) 16:05:05.33 ID:IVj7A9ME0






【規則違反により槍に貫かれるベルトルト】




アルミン「そして、そのまま睡魔に勝てなかったベルトルトは、
     規則違反により顔面と胴体を槍で貫かれてしまった」

アルミン「兵団規則の3番目の項目… 個室以外での故意の就寝だ」

アルミン「一見すると、あれが“故意”だったとは
     言えないかもしれないけど…」

アルミン「モノクマが言っていた通り、ライブハウスでの
     前科を踏まえて総合的にアウトだと判断されたんだ」

アルミン「そして、これもモノクマに聞いた通り…
     ベルトルトと“もう1人”もそれがアウトになることを知っていた」

アルミン「その“もう1人”っていうのが… アニだったんだろうね」
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/24(火) 16:15:31.25 ID:IVj7A9ME0




Act.4


【超硬質ブレードを突き刺すアニ】




アルミン「ベルトルトが処刑されたことを見届けたアニは、
     次の作業に取り掛かった」

アルミン「予め研究開発所に持ち込んでいた超硬質ブレードを
     ベルトルトの死体とその周りに突き刺したんだ」

アルミン「その超硬質ブレードは、ライナーの死体が
     溶け込んで精製されたものだ」

アルミン「ライナーの死体が存在しない以上、モノクマはそれを
     兵団裁判の対象となる死体と認めざるを得なかった」

アルミン「その事についても、モノクマに確認していたんだろうね」

アルミン「こうすることで、ベルトルトの死体が発見されて
     ライナーの兵団裁判が開かれるという倒錯した状況を作り出した」

アルミン「これこそが… アニが僕たちに仕掛けた最大の罠だったんだ」
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/24(火) 16:45:33.88 ID:IVj7A9ME0






【研究開発所と寄宿舎の前に時限爆弾を仕掛けるアニ】




アルミン「現場での作業を終えたアニは、
     時限爆弾を2つ持って外に出た」

アルミン「そして、研究開発所前についた巨人の足跡の中央部に
     2つの爆弾うちの1つを仕掛け…」

アルミン「再び巨人化して寄宿舎前に移動した後、
     今度は寄宿舎前の足跡にもう1つの爆弾を仕掛けた」

アルミン「その目的は2つだ」

アルミン「1つは、巨人化による足跡トリックの痕跡を消し去ること」

アルミン「そしてもう1つは、寄宿舎前、研究開発所前の順に
     爆弾を爆発させることによって…」

アルミン「僕たちを寄宿舎から研究開発所に誘導することだった」
759 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/24(火) 16:55:05.68 ID:IVj7A9ME0
今日はここまで
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 03:40:42.83 ID:rZKKxLf10






【翌朝、爆発音と共に目覚める者達】




アルミン「そして、翌朝…」

アルミン「時限爆弾による爆発音で目を覚ました僕たちは、
     ミカサ、アニ、僕、ジャンの順で寄宿舎前の爆発痕を見つけた」

アルミン「その後、今度は研究開発所前に仕掛けられた
     時限爆弾が爆発する」

アルミン「爆発音を聞いた僕たちは、現場に向かう者と
     眠っている人たちを起こす者に分かれて行動を始めた」

アルミン「現場に向かったのは僕、アニ、ミカサの3人…
     眠っている人たちを起こしに行ったのはジャンだ」
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 03:45:05.87 ID:rZKKxLf10






【モノクマアナウンス】




アルミン「そして、研究開発所の扉を開けた僕たち3人は、
     そこでベルトルトの死体を発見した」

アルミン「ジャンを始めとした残りのメンバーも現場に駆け付け、
     そこで同じ光景を目撃する」

アルミン「アニの誤算はまさにここにあった」

アルミン「僕、アニ、ミカサの3人が死体を見つけたときには
     聞こえなかったモノクマアナウンスが…」

アルミン「他のメンバーが駆け付けた瞬間に聞こえたからだ」

アルミン「本来なら、もう1人以上の人間と駆け付けるべきだった…
     だけど、アニにはそこまでコントロールできなかったんだ」

アルミン「この誤算によって、犯人は僕、アニ、ミカサの中に
     いることが確定してしまった」

アルミン「そして、さっきの自白の通り、今回の事件のクロは…」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 03:50:07.54 ID:rZKKxLf10








アニ「………………」

アルミン「アニ・レオンハート… 君だよ」







763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 03:55:10.95 ID:rZKKxLf10
アニ「…………ふっ」

アニ「さすがだね、アルミン… 本当に恐れ入ったよ」

ヒストリア「そ、そんな… それじゃあ…!」

アニ「ああ、今のアルミンの推理で正解さ」

アニ「“ほぼ”ね…」
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:00:06.80 ID:rZKKxLf10
アルミン「…ほぼ?」

アニ「ライナー殺害の件… 
   あんたは私がライナーを呼び出したって言ったけど…」

アニ「あれは逆なんだよ」

アルミン「…えっ?」

アニ「あいつの方から私に呼び出しがあったんだ」

アニ「『話があるから夜中に会えないか』ってね…」
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:05:07.52 ID:rZKKxLf10
アニ「それを受けて私は会う時間と場所を指定したんだ」

アニ「溶鉱炉っていう場所を指定したときも、
   『他の人間が来なさそうな場所だから』って言ったら納得してくれた」

アルミン「………………」

アニ「おかげで色々と手間が省けたよ…」

アニ「色々とね…」
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:10:05.24 ID:rZKKxLf10
コニー「な、なあ… 1つ分からない事があるんだが…」

コニー「なんで俺の部屋の通気口にモノクマが詰まってたんだ?
    アニがやった訳じゃ…ねえよな?」

モノクマ「あー、あれ?」

モノクマ「あれはね… ボクがスパイごっこをした時の名残だよ」

コニー「…は?」
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:15:08.61 ID:rZKKxLf10
モノクマ「ちょっと暇だった時に、寄宿舎内の通気口内を這って
     スパイごっこをしてたんだ」

モノクマ「そしたら、ちょうどスプリンガーくんの部屋のところで
     動けなくなっちゃって… そのまま乗り捨てたってわけ」

アニ「…なるほどね。意味不明な行動だけど、ようやく謎が解けたよ」

アニ「雨が降って寄宿舎に駆け込んで、コニーが起きているのを
   見たときは… 正直ヒヤッとしたからね」
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:20:09.60 ID:rZKKxLf10
アルミン「…僕にも1つ、分からない事があるんだ」

アルミン「アニ… どうして君はライナーとベルトルトを殺したの?」

アニ「………………」

アルミン「君が僕に話してくれた通り、あの2人は君の仲間なんだよね?」

アルミン「それなのに、どうして…」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:25:29.32 ID:rZKKxLf10
アニ「………私はね」

アニ「賭けたんだよ」

アルミン「…えっ?」

アニ「私にはもう分からなかった」

アニ「何が正しくて、何が正しくないのか…」

アニ「私は戦士になり損ねたんだ…」

アルミン「…?」

アニ「だから、私は…」
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:30:18.73 ID:rZKKxLf10








モノクマ「アニ」







771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:35:07.24 ID:rZKKxLf10
アニ「…!!」ゾワッ

モノクマ「それ以上は…」

モノクマ「わかってるよね?」

アニ「………………」
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:40:04.71 ID:rZKKxLf10
アルミン「え……」

モノクマ「それじゃあ、もう議論も済んだようだし、
     お待ちかねの投票タイムといきましょうか!」

アルミン「ちょ、ちょっと待ってよ…」

アルミン「今のは…」

モノクマ「はいっ、オマエラ、お手元のスイッチで投票してくださーい!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?
     その答えは…正解なのか不正解なのかーーッ!?」

モノクマ「それでは… どうぞーっ!!」
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:45:34.31 ID:rZKKxLf10








WHO IS FOUND GUILTY?

MONOKUMA




V O T E


【アニ・レオンハート】
【アニ・レオンハート】
【アニ・レオンハート】


GUILTY







774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:50:18.79 ID:rZKKxLf10
モノクマ「なんと! またまた大正解!」

モノクマ「今回、ブラウンくんを殺し…」

モノクマ「ボクの存在を利用して、フーバーくんの命をも
     奪ったクロは…」

モノクマ「…アニ・レオンハートさんでしたー!!」
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 04:55:05.42 ID:rZKKxLf10
アニ「………………」

モノクマ「それじゃあ、時間も押しちゃってるんで…」

モノクマ「このままおしおきタイムもやっちゃいましょうか!」

アルミン「ちょ… ちょっと待てよ!」

アルミン「まだ僕は…」
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 05:00:18.25 ID:rZKKxLf10
アニ「アルミン」

アルミン「…!!」

アニ「いいんだ、アルミン」

アニ「これでいいんだよ」

モノクマ「今回は自らの仲間を殺した
     冷酷非道なアニ・レオンハートさんの為に…」

モノクマ「今まで以上にスペシャルなおしおきを
     用意させて頂きましたぞっ!!」
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 05:05:16.58 ID:rZKKxLf10
アニ「アルミン… みんな…」

アニ「後は任せたからね」

アルミン「…ッ!!」

アニ「席次【4番目】からの… お願いだから」

モノクマ「では張り切っていきましょう! おしおきターイム!」
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 05:10:08.08 ID:rZKKxLf10








GAME OVER




レオンハートさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。







779 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/25(水) 05:15:03.69 ID:rZKKxLf10
今日はここまで
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/25(水) 10:31:05.50 ID:9It9FJKL0

モノクマ誰なんだ
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:25:05.60 ID:rZKKxLf10
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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ベルトルト「あれで穴を塞ぐなんて…」

ベルトルト「無茶な作戦だ…
      エレンが食われるかもしれない」

ベルトルト「もしそうなれば何もわからないままだ」

ライナー「あぁ…いざとなったら
     俺の巨人で何とかするしか無さそうだ」
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:30:04.31 ID:rZKKxLf10
ベルトルト「でも…作戦が成功したらせっかく空けた穴が
      塞がれてしまう」

ライナー「構わねぇさ…俺達がこの5年間ずっと探してた
     手がかりをようやく見つけることができた」

???「オイ… 二人共…」
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:35:03.89 ID:rZKKxLf10
???「一体…何の話をしているんだ?」

???「「俺の巨人」って何だよライナー?」

???「「せっかく空けた穴」って言ったのか? ベルトルト」

ライナー「…マルコ」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:40:16.53 ID:rZKKxLf10
ライナー「今の話は…」

ライナー「冗談だ…」

マルコ「…ッ」

マルコ「気は確かか!?」

マルコ「君らしくないな!!」
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:45:02.62 ID:rZKKxLf10
マルコ「でも!!」

マルコ「今は…ほら!?」

マルコ「作戦に集中しろよ!?」

マルコ「1体でも巨人を引きつけて精鋭班の負担を減らすんだ!!」

マルコ「見ろ!! 巨人が迫ってる!!」

マルコ「行くぞ!!」
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:50:20.12 ID:rZKKxLf10




ドクン




マルコ(エレンは巨人に変身した…)

マルコ(人間は巨人になれる…)
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 17:55:04.77 ID:rZKKxLf10
マルコ(突然現れて突然消える超大型巨人の正体もおそらく)

マルコ(人間…ってことになる)




ドクン




マルコ(つまりどこかに人の姿をした敵の巨人がいるってことで…)

マルコ(それは――)
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:00:02.66 ID:rZKKxLf10
ドコ




ググッ




マルコ「…!?」

ベルトルト「ライナー!」

マルコ「ラ、ライナー… 何を…!?」

ライナー「………………」
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:05:03.27 ID:rZKKxLf10
マルコ「ライナー…」

マルコ「冗談なんだろ?」

ライナー「………………」

ライナー「いいや」
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:10:04.23 ID:rZKKxLf10
ライナー「マルコ…」

ライナー「お前は察しが良いから…ダメなんだよ」

マルコ「ひっ…」

マルコ「誰かぁああ」ムグッ
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:15:25.34 ID:rZKKxLf10
スタッ




マルコ「アニ!!」

マルコ「助けてくれ!!」

アニ「どう…いうこと?」

マルコ「ライナーがおかしいんだ」

マルコ「助けてくれ!!」

ライナー「俺達の会話を聞かれた」

ライナー「もう生かしておけない」
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:20:18.15 ID:rZKKxLf10
ズシン ズシン




ベルトルト「巨人だ!!」

ベルトルト「こっちに来る!!」

ライナー「アニ!!」




ガン




マルコ「うッ!?」

ライナー「マルコの立体機動装置を外せ!!」
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:25:11.18 ID:rZKKxLf10
アニ「………………」

ライナー「早くやれ!!」

アニ「………………」

ライナー「…お前、さっきコニーを命張って助けてたよな?」

ライナー「なぜあそこでそんな危険を冒した?」
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:30:04.61 ID:rZKKxLf10
ライナー「この悪の民族に情が移っちまったからか!?」

ライナー「違うってんなら今ここで証明してみせろよ!!」

ライナー「お前と!!」

ライナー「お前の帰りを待つ親父が!!」

ライナー「穢れた民族と違うって言うんなら!!」
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:35:09.75 ID:rZKKxLf10
ライナー「今すぐ証明しろ!!」

マルコ「…!?」

ベルトルト「ライナー もうすぐそこまで来てるぞ!!」

ライナー「アニ!!」

アニ「ああ…」

アニ「よりにもよって… この場面とはね…」

アニ「あんたの悪趣味さには吐き気がするよ…」
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:40:13.58 ID:rZKKxLf10
ライナー「…ベルトルト!!」

ライナー「マルコの立体機動装置を外せ!!」

ベルトルト「…ッ 了解!!」




カチャカチャ




マルコ「うわああああああああああ!!」

マルコ「やめろ!! やめてくれよ!!」

マルコ「なんで… なんでなんで…」

マルコ「なんでだよ!!」
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:45:15.18 ID:rZKKxLf10
ライナー「それから… アニの分もだ」

ベルトルト「…!? ラ、ライナー!?」

ライナー「こいつは証明できなかった」

ライナー「この穢れた民族と同じだ」

ライナー「生かしておく意味はない… こいつの分も外せ!!」
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:50:13.42 ID:rZKKxLf10








罪  と  罰




席次4位

アニ・レオンハート 処刑執行







799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 18:55:10.00 ID:rZKKxLf10
アニ「…………私は」




ズシン ズシン




ライナー「ベルトルト!!」

ベルトルト「…ッ!!」




カチャカチャ
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:00:23.63 ID:rZKKxLf10
ガシャン




マルコ「う…」

アニ「私は… 私たちは…」

アニ「穢れてなんかいない…」




ドサッ
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:05:25.66 ID:rZKKxLf10
ダダダ




ヒュ ヒュ




マルコ「う…」

マルコ「待ってくれ…」
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:10:12.93 ID:rZKKxLf10
マルコ「待ってくれよ…」

マルコ「なんでそんなに急ぐんだよ…」




ズシン ズシン




マルコ「まだ…」

マルコ「ちゃんと…」

マルコ「話し合ってないじゃないかぁあああ」

アニ「…マルコ」
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:15:23.53 ID:rZKKxLf10








アニ「あの時は…」

アニ「ごめ…」




グシャ







804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:20:13.77 ID:rZKKxLf10
アルミン(3度目の兵団裁判…)

アルミン(3度目のおしおき…)

アルミン(目の前で繰り広げられる凄惨な光景…)

アルミン(だけど、僕たちの目を奪ったのは…)

アルミン(それだけではなかった…)
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:25:05.11 ID:rZKKxLf10
アルミン「…マルコ?」

ミカサ「マルコ…」

コニー「マ、マルコ…」

ジャン「マルコ…!!」

ヒストリア「マルコ…?」
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:35:14.68 ID:rZKKxLf10








コニー「うぐっ…!?」







807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:40:13.80 ID:rZKKxLf10




???『貴様は何だ!!』

マルコ『ウォール・ローゼ南区ジナエ町出身!
    マルコ・ボットです!』

???『何しにここに来た!』

マルコ『憲兵団に入り!』

マルコ『王にこの身を捧げるためです!!』



808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:45:32.85 ID:rZKKxLf10








ジャン「あぁあああぁ…!!」







809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:50:16.04 ID:rZKKxLf10




マルコ『僕はジャンの方が指揮役に向いてると思うな』

ジャン『オレが? 冗談だろ?』

ジャン『勇ましくなんかねぇぞ』

ジャン『何でそう思うんだ?』

マルコ『うーん』



810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 19:55:08.48 ID:rZKKxLf10




マルコ『怒らずに聞いてほしいんだけど…』

マルコ『ジャンは…』

マルコ『強い人ではないから』

マルコ『弱い人の気持ちがよく理解できる』



811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:00:08.30 ID:rZKKxLf10




ジャン『…何だそりゃ』

マルコ『それでいて現状を正しく認識することに長けているから』

マルコ『今何をすべきかが明確にわかるだろ?』

マルコ『まぁ…僕もそうだし大半の人間は弱いと言えるけどさ…』



812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:05:05.65 ID:rZKKxLf10








マルコ『それと同じ目線から放たれた指示なら』

マルコ『どんなに困難であっても切実に届くと思うんだ』







813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:10:05.75 ID:rZKKxLf10
ジャン「モノクマァァァァァァァァァァ!!!!」

ジャン「テメェ…!! マルコに何しやがった!?」

モノクマ「え、何? 知り合い?」

ジャン「とぼけんじゃねぇ!!」

ジャン「今、マルコが… マルコが…!!」
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:15:35.71 ID:rZKKxLf10
モノクマ「ボクは何もやってないよ?」

モノクマ「今見たでしょ? ボットくんを殺したのは
     ブラウンくんとフーバーくんだよ」

ジャン「な… なっ…!!」

モノクマ「まあ、実際は… レオンハートさんも手を貸して
     ボットくんの立体機動装置を外したらしいけどね」
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:20:13.32 ID:rZKKxLf10
モノクマ「うぷぷ… いやあ、しかし笑っちゃうよねぇ」

モノクマ「巨人に喰われるボットくんを遠目に見ながら…
     ブラウンくんは何て言ったと思う?」




ライナー『オイ…』

ライナー『何で…』

ライナー『マルコが…』

ライナー『喰われてる…』



816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:25:06.54 ID:rZKKxLf10
モノクマ「自分でボットくんを巨人の前に放り出しておきながら…」

モノクマ「ブラウンくんは『何でマルコが巨人に食われているんだ』
     って思ったんだって!」

モノクマ「挙句の果てには、『よくもマルコを!』とか言いながら
     その巨人を斬り殺したんだって!」

ヒストリア「…ッ!?」

モノクマ「おっかしいよねぇ… ぶっひゃっひゃっひゃっ!!」
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/25(水) 20:30:06.86 ID:rZKKxLf10
ミカサ「モノクマ…」

ミカサ「あなたは… 私たちの何を知っているの?」

モノクマ「………………」

ミカサ「あなたは…」

ミカサ「あなたは一体… 誰なの?」
818 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/25(水) 20:40:18.35 ID:rZKKxLf10
今日はここまで
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 05:32:44.46 ID:d9Np4NGNO

面白すぎる
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/26(木) 14:51:06.93 ID:SGmuNGtc0
乙 原作が続いているから後から新情報出たりしているのにうまく組み込んですごい
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:20:05.60 ID:TeqwLjo30
モノクマ「………………」

モノクマ「………………」

モノクマ「………うぷぷ」

モノクマ「うぷぷぷぷ…」

ミカサ「…な、何?」

モノクマ「ねえ、オマエラさあ…」

モノクマ「ちょっと提案があるんだけど」
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:30:30.31 ID:TeqwLjo30








モノクマ「50日間の訓練、もう終わりにしない?」







823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:40:10.10 ID:TeqwLjo30
コニー「……は?」

モノクマ「兵団規則にあったでしょ?」




11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
  訓練への参加は強制ではありません。

12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。




モノクマ「要するに、50日間の訓練をもう止めて…」

モノクマ「“ファイナルデッドルーム”でのゲームを始めてみない?」
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:45:12.61 ID:TeqwLjo30
ヒストリア「“ファイナルデッドルーム”でのゲーム…」

ヒストリア「それって、成績上位1名だけが参加できるっていう
      命がけのゲームのこと…?」

ヒストリア「勝ったら【願いを一つだけ叶えられる】っていう…」




モノクマ『【願いを一つだけ叶えられる】っていうのは、
     命がけのゲームを勝ち残った場合の話ね』

ミカサ『命がけの…ゲーム?』

モノクマ『成績1位の人に与えられるのはそのゲームへの挑戦権だよ。
     それに勝つことができたら、【願いを一つだけ叶えられる】の』



825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:50:10.29 ID:TeqwLjo30
モノクマ「そうそう、ちゃんと憶えてて偉いね!」

コニー「つ、つまり… 現時点での成績1位をそのゲームに
    参加させるってことか…?」

モノクマ「はいっ、その通りです!」

ジャン「……ちょっと待てよ」

ジャン「その成績1位っていうのは…」
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 18:55:13.82 ID:TeqwLjo30
名前          PT

ミカサ・アッカーマン  1690
ミーナ・カロライナ   10
アニ・レオンハート   00
ライナー・ブラウン   00
ベルトルト・フーバー  00
ユミル         00
ジャン・キルシュタイン 00
コニー・スプリンガー  00
サシャ・ブラウス    00
ヒストリア・レイス   00
アルミン・アルレルト  00
エレン・イェーガー   00
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 19:00:15.92 ID:TeqwLjo30
モノクマ「もちろん、アッカーマンさんだよ」

モノクマ「オマエラがサボってる間、彼女だけは
     コツコツと訓練に参加してくれてたんだから…」

ジャン「ちょっと待てよ…!」

ジャン「もし、ミカサが【裏切り者】だったら…」

モノクマ「あれ? 【裏切り者】はブラウンくんとフーバーくん
     ってことになってるんじゃないの?」

ジャン「…っ!」

モノクマ「それに、あの2人と繋がっていたレオンハートさんも
     たった今死んだ訳だし…」

モノクマ「もう心配する必要はないんじゃないの?」
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/03/26(木) 19:05:25.75 ID:TeqwLjo30
アルミン「…違う」

アルミン「あの2人とアニは… 【裏切り者】なんかじゃない」

ヒストリア「…えっ?」

アルミン「真の【裏切り者】は他にいる…」

アルミン「モノクマの協力者である真の【裏切り者】は…」
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/26(木) 19:10:20.96 ID:TeqwLjo30
コニー「モ、モノクマの… 協力者!?」

アルミン「さっきのアニとモノクマのやり取りを見ていて確信した…」

アルミン「あれは… 協力体制にある者同士の会話じゃない」

モノクマ「………………」

アルミン「ここでモノクマがそういう提案をしてくるってことは…」

アルミン「真の【裏切り者】の正体は…」
830 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/26(木) 19:15:36.46 ID:TeqwLjo30
今日はここまで
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:05:06.28 ID:erTEkvQ/0
ヒストリア「ま、まさか…」

ヒストリア「ミカサ…!?」

ミカサ「………………」

アルミン「…モノクマは元々、こういう脅しをかけていたよね」




モノクマ『ネタばらしするとさぁ、
     実はオマエラの中には【裏切り者】がいるんだよ』

コニー『は…?』

モノクマ『そして仮にその【裏切り者】が1位を勝ち取った場合…』

モノクマ『【自分だけここから出たい】とか【自分以外を処刑してほしい】とか、
     そんな事言うかもしれないよねー!』



832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:10:14.76 ID:erTEkvQ/0
アルミン「そして今…」

アルミン「【裏切り者】の汚名を着せられたライナーとベルトルト…」

アルミン「そして、彼らと繋がりのあったアニが死んだ」

モノクマ「………………」

アルミン「彼らを隠れ蓑にして、真の【裏切り者】を
     台頭させるには絶好のタイミングだ」
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:15:06.11 ID:erTEkvQ/0
ジャン「お、おい… その言い方って…」

ジャン「まるで、全部仕組まれて――」

ミカサ「違う」

ジャン「…!!」

ミカサ「私は… 【裏切り者】なんかじゃない」
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:20:11.47 ID:erTEkvQ/0
アルミン「………………」

ミカサ「…確かに、状況は私が有利な方に傾いている」

ミカサ「訓練を受けていたこともみんなに黙っていた」

ミカサ「だけど、それは… モノクマに与するためじゃない」

ミカサ「モノクマは私の敵… それは絶対に変わらない」
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:30:23.29 ID:erTEkvQ/0
アルミン「…どうなんだ? モノクマ」

アルミン「ミカサはお前の協力者… 真の【裏切り者】なのか?」

モノクマ「だ、だからさあ…」

モノクマ「その正体を言ったら元も子もないでしょーが!」

アルミン「………………」
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:35:17.59 ID:erTEkvQ/0
アルミン「…今、何て言った?」

モノクマ「…へ?」

アルミン「『その正体を言ったら元も子もない』…
     確かにそう言ったね」

アルミン「前にお前が言った通り、本当にライナーとベルトルトが
     【裏切り者】だったのならそんな言い方はしないはずだ」

アルミン「アニの場合も同じ… 『真の【裏切り者】はアニだ』
     という主張を通せばそれで済む話じゃないか」

アルミン「つまり、“真の【裏切り者】が存在する”こと自体は
     本当なんだな?」
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/27(金) 17:40:11.09 ID:erTEkvQ/0
モノクマ「あっ……」

アルミン「………………」

モノクマ「お、おのれ… このボクにカマをかけたな…!?」

アルミン「今までのお返しだよ」

アルミン「真の【裏切り者】は本当にいる。
     そして、それはライナー、ベルトルト、アニではない…」

アルミン「…それだけわかれば十分だ」
838 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/03/27(金) 17:45:05.31 ID:erTEkvQ/0
今日はここまで
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:50:55.19 ID:90oH02mdO

怒濤の展開
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:05:39.00 ID:lN+XaLUy0
ジャン「いや、でもよ…」

ジャン「仮にあいつらが【裏切り者】じゃないとしても…
    ミカサが【裏切り者】だっていう可能性は消えないだろ」

ジャン「だったら… 今の提案を受け入れるのは
    かなり危険じゃねえのか?」

アルミン「…確かにね」

アルミン「状況的にはミカサが怪しい…
     その事実に変わりはないと思う」
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:10:10.57 ID:lN+XaLUy0
ミカサ「………………」

ヒストリア「…ちなみにだけど、モノクマ」

ヒストリア「その命がけのゲームっていうのは… 一体何をするの?」

モノクマ「ふん! 教えてあげないもーんだ!」

アルミン「………………」
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:15:05.80 ID:lN+XaLUy0
モノクマ「…って言いたいところだけど」

モノクマ「説明しないと話が進まないから、教えてあげるよ」

ミカサ「………………」

モノクマ「いいかい? そのゲームっていうのはね…」
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:20:09.66 ID:lN+XaLUy0








モノクマ「全ての謎を解き明かすことだよ」







844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:25:07.26 ID:lN+XaLUy0
ヒストリア「……え?」

モノクマ「全ての謎、そなわち…」

モノクマ「3つの事件に隠された真実は何か」

モノクマ「オマエラの言う真の【裏切り者】とは誰か」

モノクマ「オマエラの“失われた数年間”に何があったのか?」

モノクマ「この施設は何なのか」

モノクマ「ボクが何のためにこんな事をしているのか」

モノクマ「そして…」
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:30:08.68 ID:lN+XaLUy0








モノクマ「ボクは一体誰であるのか…」







846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:35:14.85 ID:lN+XaLUy0
アルミン「…!!」

モノクマ「それらの謎を全て解き明かしたら、挑戦者の勝ち」

モノクマ「解き明かせなかったら、挑戦者の負け」

モノクマ「挑戦者が勝った場合は、叶えたい願いを一つだけ提示する」

モノクマ「それに対し、ボクがその願いの代案を提示して、
     最終的に挑戦者がどちらかの願いを選ぶ」

モノクマ「…これが命がけのゲームの概要だよ」
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:40:04.68 ID:lN+XaLUy0
コニー「全ての謎を… 解き明かす…?」

モノクマ「うぷぷ… そうだよ、全ての謎」

モノクマ「オマエラが知りたくて知りたくて仕方なかったものを
     探る機会を与えてあげようってことだよ」

ヒストリア「な、なんで急に… そんなことを…?」

モノクマ「なんでって… それがこのゲームの内容なんだもん。
     それ以上は答えようがないよ」
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:45:09.40 ID:lN+XaLUy0
アルミン「…ちょっと待てよ、モノクマ」

アルミン「それは… 兵団規則に反するんじゃないのか?」




11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
  訓練への参加は強制ではありません。

12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
  “ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。




アルミン「“ファイナルデッドルーム”への挑戦は
     【50日間の訓練】が前提だったはずだ」

アルミン「今はまだその半分も経っていない… 命がけのゲームを
     始めること自体がルール違反じゃないのか?」
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:50:04.13 ID:lN+XaLUy0
モノクマ「…うぷぷ」

モノクマ「さすが、痛いところを突いてくるねえ… アルレルトくんは」

アルミン「………………」

モノクマ「確かに、キミが言った通り…」

モノクマ「今“ファイナルデッドルーム”でのゲームを始めたら
     ボク自身がルールを犯してしまうことになるね」

モノクマ「だからさ… オマエラにも
     ルールを犯す権利をあげようと思って」
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 01:55:05.37 ID:lN+XaLUy0
コニー「…は?」

モノクマ「ボクは1つルールを犯す」

モノクマ「だからオマエラにも、【1回だけルールを犯す権利】をあげる」

モノクマ「ただし、オマエラ全員の中で1回だけ。
     それ以降のルール違反はこれまで通り罰する」

モノクマ「…これならどう?」
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/03/28(土) 02:05:39.41 ID:lN+XaLUy0
ミカサ「…なぜ?」

ミカサ「なぜそこまでして…“ファイナルデッドルーム”での
    ゲーム開始を早めたいの?」

モノクマ「それはちょっと言えないなあ」

モノクマ「ボクが今聞いているのは、オマエラが
     この提案に乗るか乗らないか… ただそれだけだよ」
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