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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「LB」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 03:56:49.31 ID:WlVAIbhj0
このスレは「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第一話まで見ていた少女、蒼井翠ちゃんが「戦姫絶唱シンフォギア」の世界に転生して、月を破壊する為に頑張ったと思ったら並行世界に飛ばされたり「結城友奈は勇者である」の世界とコラボしたり増えて帰ってきたりしてるスレです
シンフォギアのアニメの無印、G、GX、AXZ、XV、スマホゲームのXD、勇者であるシリーズのネタバレを含みます


翠「タイトルのLBって何なんです?」

女神「このスレの中に出てきたある単語の頭文字ですね」

『翠』「アバウト過ぎる」

1スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1499084737/

2スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1500550444/

3スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1502896751/

4スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1505577039/

5スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1508511802/

6スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1513177414/

7スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1518704588/

8スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1527441423/

9スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1542908833/

10スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1549902839/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1559156209
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

2 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 03:58:22.72 ID:WlVAIbhj0
・・・

...り...り!...い...おい...り!


翼「聞いているのか、『翠』!」

『翠』「...ぁ、はい、聞いてる...じゃなくて、聞いてます聞いてます」

どうやら翼さんの呼び掛けに気付かないほど集中力に欠けていたらしい
いや、むしろ集中し過ぎていたからこそ気付かなかったと言った方が正しいのかな

マリア「さっきからずっとぼーっとしっぱなしよ?少し休む?」

『翠』「いやいや、車で移動してる最中にこれ以上休むとかありませんって」

現在『私』と翼さんとマリアさんはS.O.N.G.職員さんの運転する車に乗り例の刀の場所まで移動している
これが歩きだとか電車で立ちっぱなしだとかなら別だが、車内でずっと座っているのだからそれこそこれ以上楽にするのは横になるくらいしかない
そしてそんなはしたない真似をするほど弱ってはいない

翼「...以前も、車酔いのようなものを起こしたのだ、無理はするな」

『翠』「だ、大丈夫ですから」

そう、大丈夫だ問題ない
問題は大有りだし『私』自身現在頭の中が全く大丈夫ではないけれど

『翠』「...」

ふと溜息をつきそうになって、翼さんマリアさんに余計な心配をかけるかもしれないと思いなんとか押しとどめる
『私』は今、つい数刻前にルシエドから伝えられた情報を脳内で反芻させていた
その内容とは



黒いフードの少女は翠だった


3 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 04:00:17.60 ID:WlVAIbhj0
・・・


ルシエドが持ち帰った情報は以下のものだ

翠は黒いフードを被りパヴァリア光明結社に加わっている
引き入れたのはどうやらそこの局長...『私』だけ未だ対面していないアダムとかいう変態抜剣男

精神が不安定で錯乱していた当時の翠に漬け込み利用しているのではないか
より正確には集めた情報から考えるとあからさまな嘘を吹き込まれており、いわゆる操り人形ではなくあくまで思考誘導によって自らの意思で彼ら彼女らに従い力を貸している、と錯覚させられているというある種面倒な洗脳を受けている状態なのではないか、と
これがルシエドの見解だった

『翠』「っ...」

あの少女の正体が翠
そうわかってしまった途端、むしろ何故その発想に至らなかったのかと思うほどに少女の戦い方が翠のそれであったと気付いた


『翠』『そうだ...考えてみればあのギアの特徴も、イミテーターそのものだった』

夏菜『そうですよ...そもそも翠さん...の分身のようなものを送り込み回収までした相手が、本物の翠さんなのではないかという発想は真っ先に思い浮かばないはずがない...どうして今の今までわからなかったんでしょう...』


夏菜は今の翠か、それこそあのわかりやすいほどに特徴的な黒いフードそのものに何らかの認識阻害を引き起こすような装置、効果が備わっているのではないかと言っていた


調『それって...あれ?それって、何だっけ』


思い返せば、あの場にいた他の皆も同じように『黒いフードの少女=翠』の式が成り立つのを阻害するような電波を受けていたのかもしれない

パヴァリア光明結社への、アダム・ヴァイスハウプトへの怒りが湧き上がってくる
『翠』の精神が不安定になってしまったのには他の要因があるとはいえ、そこに漬け込んで洗脳...?
そんなことは許されない、赦さない
4 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 04:00:45.49 ID:WlVAIbhj0
マリア「...本当に大丈夫?顔が強張っているわよ」

『翠』「っ、えぇ、大丈夫です」

まだルシエドが持ち帰った情報のことは、少女の正体が翠だということは皆には話していない
知っているのはあの場にいた『私』とルシエド、夏菜、それと『夏菜』もか
単純に今は別件でこうして出動している手前後回しにするべきではないか、という意見と
それから重要であるが故に、ルシエドを疑うわけではないが確証が得られるまでは勝手に広めていたずらに不安を連鎖させるのは危険だという意見によるものだ
女神様にはもちろん、ししょー達OTONAにだけ先に伝えてどうすればいいかを仰ぐのも良いかもしれない

翼「そろそろ着くぞ、気を引き締めて」



6本の刀コンマ下
奇数 大きな進展無し、引き続き様子見
偶数 やばい気がする
ゾロ目 やばい気がするというか現在進行形でやばい
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 04:06:49.79 ID:eFn3+EiDO
はい
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 04:07:00.80 ID:bgyB0eJ20
スレ立ておつ


さて
7 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 04:35:52.26 ID:WlVAIbhj0
・・・

現場の調査班の人達と合流し、刀の観察をしてみる
相変わらず6本が均等な距離で地面に突き刺さっていて、報告の通り若干振動していた
あるいは共鳴...?

翼「いったい誰が、どんな意図で...」

マリア「このままどこかの世界へと繋がる扉が、なんてことはないでしょうね」

『翠』「それフラグ...」


結果としては、しばらく経っても何の変化も起きず、もちろん別の世界との繋がりが生まれることもなかった


・・・


マリア「お疲れ様、気を張っていて疲れたでしょう」

『翠』「あ...あったかいものどうも」

夏といえど、もう後半
というか9月だしぶっちゃけもう秋だ
夕方ともなれば少しばかりは肌寒くもなってきて、気が利くマリアさんは『私』にコーヒーの入った紙コップを渡してくれた
このコーヒー渡しも友里さんがやっていたものがいつの間にか二課の頃から広まっていたらしい

マリア「...無理、本当にしていない?」

『翠』「し...て、ないです、よ?」

マリア「敬語」

『翠』「あっ」

今日何度目かの問いかけに思わず本音が出そうになり答えがたどたどしくなってしまった『私』
けれどどうもマリアさんの本命はその後に続いた方の言葉だったようだ

マリア「この間の戦闘中や訓練中は...というか普段も、タメ口だったじゃない」

『翠』「それは...ほ、ほら、よくよく考えたらマリアさんも翼さんも普通に有名人だし、翠ほど長い付き合いじゃないから緊張しちゃって、失礼だったかなって」

嘘じゃない、特に翼さんに対してはどうもタメ口をきくのが畏れ多いと思ってしまう節もあり、わざと敬語に直そうとした部分もある

マリア「今日も最初はそうだった、でも今は無意識のうちに敬語になってしまっている...違う?」

『翠』「うっ...」
8 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/30(木) 04:36:55.79 ID:WlVAIbhj0
マリア「まぁ翠がそうであったように、むしろ敬語なのが『貴女』の標準なのかもしれないけれど...余裕がなさそうに見えるわよ」

それも、はっきり言って事実だ
『私』は意図して敬語を使わないようにしている
翠との差別化の為にではない、それ以前に、こんな世界に敬意なんて払いたくない、なんて今思えば厨二くさいことを、本気で心の底から思っていたから

マリア「前にも言ったかもしれないけれど、抱え込まずに相談しなさい、無理にとは言わない」

『翠』「...うん、ありがとう、マリアさん」



どうする?安価下
(特になければ本部に戻って翼さんとの訓練)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 09:43:05.31 ID:/UStzZB7O
エルフナインに翠ちゃんの件を話して洗脳から解き放つ手段が無いか相談してみる

流石に1人じゃ無理だこの件は
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 17:18:00.77 ID:sO5P07tkO
これまでのあらすじ……もうゾロ目は見たくないよパトラッシュ


久々に通常ギアで特訓とかどうだろう
後はわっしーセットを纏ってから友里さんに狙撃の特訓を受けるとか
11 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/05/31(金) 03:28:34.50 ID:J5O1cFaZ0
・・・


刀に新たな変化が見られた際はまた誰かしら装者が合流するということで、今回は一度本部へ戻ることとなった
結局緊張と出撃直前の出来事のせいでまともに話せないかもと思ってたけど、そもそも仕事中なんだからそんなに話す時間なんてなかった
強いて言うならマリアさんとは少し話したけどね、翼さんとは全然

エルフナイン「話ってなんですか?」

で本部に戻ってきて解散した後、『私』が向かったのはエルフナインちゃんのところ
マリアさんにも言われたことだけど翠のことは『私』が一人で抱えていても解決はきっと出来ない...相談し知恵と力を借りる、それが一番堅実なやり方で一番の近道だよね?

『翠』「実は...」

『私』はルシエドに翠のことを探してもらっていたこと、そしてルシエドが持ち帰ってきた情報をエルフナインちゃんに話した
最初こそ驚愕したような顔をしていたエルフナインちゃんだったけど、やっぱりそれで腑に落ちた点があったのかすぐに納得し、それと同時に悲しそうな顔になる

エルフナイン「翠さんが、パヴァリア光明結社に...」

『翠』「『私』じゃいい案が思い浮かばない...エルフナインちゃん、何か翠を洗脳から解き放つ手段無いかな」



エルフナインちゃんの案安価下
(思い浮かばないよ!という場合はこの件については保留となります)

(翼「何!?先の作戦中マリアは『翠』と仲良く談笑していたのか!?」

マリア「少し話をしただけよ...というかいいじゃない、貴女避けられてるというより単に緊張されてるだけのようよ?」

翼「だからこそ歯痒いのだが...」)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 03:32:18.97 ID:GiQO3OMs0
本当に大切な物を思い出させる
約束とか友達とか
一番手っ取り早いのは局長の撃破だろうけど非現実的
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/31(金) 08:38:05.61 ID:cZqgwT2aO
いくら洗脳といってもあくまで精神状態の乱れに漬け込んだもので完璧ではないはずです
必ず記憶や認識に矛盾点があります、そこを突けば或いは
14 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/01(土) 03:25:22.21 ID:r7OcMZXl0
一瞬何か言いたげな表情を見せたエルフナインちゃんだったけど、言っても意味がないとそれを飲み込み考え始めた

エルフナイン「...いくら洗脳といっても、あくまで精神状態の乱れに漬け込んだもので完璧ではないはずです」

『翠』「うん...」

エルフナイン「そうなると、必ず記憶や認識に矛盾点があるはずです、翠さんの場合洗脳にそう時間をかけられていませんから余計に、なのでそこを突けばあるいは...」

矛盾点、翠がS.O.N.G.に敵対しているこの状況になるまでの過程や、それこそ翠が敵対せざるを得ないと思ってしまうほどの何らかの理由そのものがそれなのかもしれない

エルフナイン「ですがあくまで現在その矛盾点となるものは翠さんの中では真実と錯覚させられている、信じられている、そうなると頭からそれを否定してしまえば悪くすれば聞く耳を持ってもらえないかもしれません」

『翠』「間違っている、とだけ言っても意味がない...翠が何を信じ何故パヴァリアに付こうと思ったか、それを理解しその上で具体的な矛盾点を突き付けないと...ってことだね」

エルフナイン「そうです、相手の認識を理解して、それから軌道を修正する...思えば響さんの誰とでも真っ先に話し合おうとする姿勢は正しく一番理に適ったやり方なのかもしれません...いえ、話が逸れました...そして出来ることなら、翠さんの信じる、信じ込まされている偽りの真実の矛盾点を突くと同時に、翠さんにとって本当に大切なものは何かということを思い出させられればより確実なんですが」

『翠』「本当に大切なもの?」

エルフナイン「何か約束であるとか、友人であるとか...つまり翠さんの中での優先順位を変えさせるんです」

例えばこれが機械や何らかの技を用いた本人の意思にそぐわないことをさせるような類の、所謂催眠のような洗脳であったなら、その原因となるものを破壊するなり解除させられれば問題は解決だ
でもそうでない以上、これは翠自身にその洗脳を解かせる...認識を改めさせる必要がある
15 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/01(土) 03:25:52.19 ID:r7OcMZXl0
エルフナイン「翠さんがアダム・ヴァイスハウプから信じ込まされたものを崩せば、現在翠さんの中で最優先となっている行動理由が揺らぎます、そこに僕達との対立関係を無くさせるような別の行動理由を差し込み僕達に対する戦意を喪失させるんです」

『翠』「パヴァリアに協力することより、『私』達といることの方が大切だという風に翠に認識を改めさせる...」

エルフナイン「少し強引ではありますが、思考誘導に思考誘導をぶつけるんです」

なるほど、単なる話し合いじゃなくこっちも半ば洗脳じみた事で翠を正気に戻させようってことか
いや、翠にとって夢姫ちゃんや『凜音』ちゃん達のことはきっと、絶対すごく大切なはずだ
だからこそこれは『思い出させる』ってことになるんだ

エルフナイン「本当ならアダム・ヴァイスハウプを...恐らくその偽りの真実を信じるに値する要因となる絶対的な存在を撃破するのが一番認識を揺らがせやすいのですが」

『翠』「手っ取り早くても現実的じゃない...か」

エルフナイン「それにアダム・ヴァイスハウプを倒せば自動的に洗脳が解けるわけでもありません、変に混乱を招き考えがあらぬ方向へ向かってしまっては対策が...」

『翠』「本当、面倒なことをしてくれたな変態局長め...」

兎にも角にも、翠が何故パヴァリア光明結社に付くという結論に至ったのか、何を目的としているのかを知るのが先決だ
考えられるのは、パヴァリア光明結社の目的である月の遺跡の掌握だかなんだかが関係してる...のかもしれない
そもそもその目的自体、すでに砕けた月の遺跡に対してどうやって手を出すのかもよくわからないけど



まだ何か話す?安価下
(特になければ翼さんと訓練)

(マリア「そんなに仲を深めたいのなら、翠と仲を深めた際の事を参考に考えてみたら?」

翼「むぅ、しかし最初こそ我々から逃げようとしたが捕まえてからは早い段階から友好的ではあったし...はっ!そうか!つまり逃げ惑う『翠』を私が捕まえればいいのか!ありがとうマリア早速戦闘訓練に誘ってくる!」

マリア「ちょっ待ちなさいつばs...えぇ...」)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 03:44:32.18 ID:GWn8Ck6G0
翠が現れた時に『私達の目標〜』とか言ってたのを思い出し、ひょっとしたらバラルの呪詛が関係してる可能性がある事を話す
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 09:03:25.79 ID:pIYWp1He0
特になし
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 12:36:06.46 ID:zITU/7WAO
洗脳を解く洗脳をするのか…これこそ4期でマリアさんの中に入った機械使ってでも無理矢理翠ちゃんの中に入った方がいいんじゃ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/01(土) 19:25:50.05 ID:RNz8/PyeO
夢姫ちゃんと『凛音』ちゃんに協力の要請は…出来ないよねやっぱり
『凛音』ちゃんはシンフォギア纏えないし
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 01:15:42.91 ID:45dq+7cU0
6本の刀はどう絡むのか
手甲の時は触った瞬間に助っ人として呼び出されたけど
21 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/02(日) 04:18:01.07 ID:PZkJTj2D0
『翠』「翠の目的...か」

順当に考えれば...あぁ、そういえば確かあの時も



翠『私の、私達の目的を達成出来て...』



『翠』「『その後を創れるところです』」

エルフナイン「『翠』さん?」

そうだ、『私』を誘ったあの時翠はそう言っていた
翠の、翠と『私』の目的
そしてパヴァリア光明結社の目的でもある

『翠』「バラルの呪詛...」

エルフナイン「それは」

『翠』「関係、あるかもしれない...ううん、きっと関係ある」

『私』はパヴァリア光明結社が人類のバラルの呪詛からの解放を目論んでいるらしいと知った時、横槍を入れられたような思いだった、横取りされたような思いだった
でももし翠はそうじゃなかったとしたら

『翠』「パヴァリアに、便乗するつもり...?」

いや、よく考えてみたら一度月を破壊した時だって『私』や翠は直接手を下していない
フィーネさんの作戦に乗っかっただけだ
するともし今回翠が人類のバラルの呪詛からの解放の為に、同じ事を成そうとしているパヴァリア光明結社に手を貸そうと考えたとしても何の不思議もない
そうか...そうだ、何の不思議もないじゃないか

『翠』「そういうことなの、翠...?」

『私』が憤り信頼も信用も出来なかったパヴァリア光明結社に、翠は希望を見出したの...?

エルフナイン「バラルの呪詛、それが翠さんの目的の根幹に関わることなんですか?」

『翠』「きっとそう...だとしたら、翠がパヴァリアに付いたのは必然なのかな...」
22 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/02(日) 04:20:13.88 ID:PZkJTj2D0
答えなんてとっくに出てたじゃないか
ただそう、感じ方が違ったんだ、『私』と翠で
翠はパヴァリア光明結社がそれを成すことを、きっとむしろ喜ばしいことだと...

エルフナイン「しっかりしてください!例え翠さんの目的がパヴァリア光明結社と通ずるものがあったとして、パヴァリア光明結社が翠さんを率いれるのに洗脳という手段を用いた時点で対等な関係として扱われていないということです!」

『翠』「...っ!」

エルフナイン「つまりそこには信用も信頼もない、それは翠さんにとって望ましいことではないはずです、そして何よりそんなパヴァリア光明結社が正しいはずがありません」

『翠』「...ありがとう、エルフナインちゃん」

そうだ、その通りだ
翠の目的とパヴァリア光明結社の目的が一致していたからといって、対等な協力関係を結べていない時点でそれを見過ごしていいはずがない

『翠』「ダメだね『私』、翠がいないとすぐ変な方向に向かって勝手に沈んで」

エルフナイン「なら早く、翠さんを取り戻さないとですね」

おっと、これは励ましてくれてるのか皮肉を言っているのか
まぁ、どっちでもいいか、エルフナインちゃんの可愛さの前ではどっちでもばっちこいだよ

エルフナイン「話を戻しますが、バラルの呪詛ですか...フィーネさんのルナブレイクによって月は砕けましたが、何故か解けることのなかった呪い...それに月が砕けたことによる地上への影響も、決して軽いわけではありませんが予想より遥かに軽い...それすらも呪詛に関する何かで保障されているものなのかあるいは」

『翠』「地上への影響?」

エルフナイン「計算上月が崩壊した際、例えば月の引力によって起こる潮の満ち引きが起こらなくなったりと激しい気象変動が起こるはずなんです、それにそもそも地球そのものが月と太陽の引力のバランスによって現在の位置を保っているため、その片方が引力を持たなくなったら...ところが現在月が健在だった頃の引力はその場に留まった月の破片の集合体が何故かそのまま引き継いでいるようで」
23 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/02(日) 04:20:52.08 ID:PZkJTj2D0
『翠』「月の破片が...?それって、まさか月はまだ生きてる...砕けきってないってこと?」

カ・ディンギルの粒子砲は月のど真ん中を射抜いた、と思う
それでもなお月の...バラルの呪詛をかける装置としての機能が生きてるなんてあり得るの?

エルフナイン「いえ、よほどパヴァリア光明結社が言うところの月の遺跡というのが小さく、月の破片の上に留まれているのでなければそんなことは...ですが、月の遺跡が破壊されたことによって別の何らかの機能が作動し、バラルの呪詛が解かれるのを阻止した、という可能性もあります」

『翠』「何らかのって...」

エルフナイン「すみません、こればかりは情報が足りなさ過ぎて空想の範疇を出られませんが」

いや、うん、でも興味深い話ではあった
女神様は人類にバラルの呪詛が哲学兵装となって月が無くなっても解けなくなってしまったんじゃないか、と言っていたけど
月が破壊されたからこそ別の何かが作動してバラルの呪詛を引き継いだ、もしくは月の有無に左右されないよう定着させられた、という可能性は確かにある
というか何ならそっちの方が現実味がある
いや女神様の考え方が突飛とかそういうことではないけど

エルフナイン「とにかく!僕の方でも翠さんの洗脳を解く良い方法がないか考えてみます!」

『翠』「うん、本当にありがとう」
24 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/02(日) 04:22:49.69 ID:PZkJTj2D0
・・・


エルフナインちゃんの部屋を後にした『私』は、自室にでも戻ってエルフナインちゃんとした話や考えをまとめてみようかと思っていると

翼「ここにいたか『翠』っ!!!」


ダァン!


『翠』「ひゃうっ!?...つ、翼さん!?///」

廊下をダッシュしてきた翼さんにそのままの勢いで壁に追い詰められてダァンされた
壁ダァンと名付けよう『私』が名付けた嘘です壁ドンです
何この翼さんのファンに見られたら殺されそうな状況ありがとうございます

翼「探したぞ、『翠』」

やっばぁいさっきまでシリアスな感じの思考回路だったのに翼さんの顔見てたら全部吹っ飛びそう何この人めっちゃ綺麗だしかっこいいし髪さらっさらだしてか近いし
これはもうあれかな?奏さんともしたし翼さんともしちゃう流れかな?翠に振り回されて心配させられててここのところ疲労が溜まりっぱなしの『私』に遂に神様がご褒美をくれたのかな?ありがとう女神様ありがとう

『翠』「そ、その、翼さん、これは///」

しかし、そう、何を浮かれていたのか
『私』の上がりきったテンションは次の翼さんの言葉で、一気に氷点下まで下がったのだった


翼「『貴女』と私、戦いましょうか」


死んだかなこれ
恨むよ女神様



どのギアで行く?安価下
1 たまには通常のアメノムラクモ
2 関係ねえ他のでやりてえ

(女神「さっきから!私!関係ないですから!」)
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 07:12:50.01 ID:doGzcPnDO
1
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/02(日) 14:52:44.58 ID:pGBF9Qj5o
おハバリちゃん触られてなくて可愛そう
27 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/03(月) 02:55:42.09 ID:jq2eeD4R0
・・・


『翠』「戦闘訓練...あぁ、あ〜...はいはいはい...だよね、戦闘訓練」

ものすごくびびった
いや翼さんに限って、色々乗り越えた後の今の翼さんに限ってそんなことはないだろうとは思ってたけど、突然のことと台詞のせいで一瞬「『貴女』が翠の...翠の何を受け継いでいると言うの!(受け継いでるなんて言ってない)」展開かと
ししょーに靴をダメにしてもらなきゃかと

翼「どうだろう、これから」

『翠』「わかっ...わかりました」

翼さんから見ても『私』は弱い、だからこんな風に誘ってくれているのだろう
あるいは翠のことで気落ちしていたのを察して声をかけてくれたのか
何にせよ、翼さんが胸を貸してくれる(深い意味はない)と言うのだから、お言葉に甘えよう

・・・

『私』がカメラを破壊しまくったシミュレーションルームはすでにS.O.N.G.の優秀な職員さん達の手により元通りに修繕されている
緊急事態だったからと許してもらえたし...もし弁償してくれって言われたら大変だったなぁ

翼「始めましょうか、『翠』」

『翠』「よろしく、お願いします」

翼さんは訓練しながら、『私』の剣の扱い方も見てくれるという
というわけで、今回『私』は普通のアメノムラクモだ


「Imyteus amenohabakiri tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」


どう戦う?安価下
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/03(月) 03:06:21.46 ID:Prd3KyEG0
片手が空いてるので戦法を変えてみよう
パリィの他にウルトラソード投げとか羽衣を片手に持って攻撃を受け流すとか
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/03(月) 17:06:30.28 ID:th6HyCSTO
試練の反省を活かして避けれる攻撃は避ける、大技の連発は控える
特訓なので加護は使わないでおく
30 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/04(火) 03:43:34.11 ID:lzAaBbr20
最近勇者ギアばかり使っていたから少し久しぶりな気がする通常ギア
あれじゃんたまにふと思い出したように出番もらえる初期フォームじゃんとかいう声が聞こえてきたけど多分気のせいだ、聞こえたとしてもそれは『私』がそう思っちゃっただけだからセーフ

翼「先手は譲ろう」

『翠』「ど、どうも」

出方を見ようと思ったけどダメだった
まぁでも、受け身であるより攻めていかないといけない場面が今後きっと増えるからいい練習になる

『翠』「...はぁっ!」

片方の手に剣を握り、『私』はまっすぐ翼さんに突っ込んでいく
翼さんには一度負けている、だからせめて...手加減してくれてるであろう翼さんに少し、本気の欠片くらいは出させられるようにしたい


キィンッ


翼「ふっ!」

振り下ろした『私』の剣はあっさりと翼さんの持つ剣に受け止められ、強めに弾かれてしまう
そう来るだろうと思っていたので弾かれるのに合わせて後ろ向きに仰け反るように跳び、空中で一回転しながらその勢いに乗せて剣を投げた

『翠』「えいっ!」

投げた剣は翼さんのもとへ届く中で小刀へと変形し的としては小さくなる

翼「甘いっ!」

しかしそんなことは関係ないと今度もまたその小刀は容易く弾かれカラカラと音を立てながら床を滑っていった
本当に当てづらくなってくれるだろうと思っていたわけではなくあくまで気休めではあったけど、こうも簡単に破られると少しだけショックだ

『翠』「次ッ!」

でもそんな小細工一つ破られたからってくよくよするほど『私』はもう未熟じゃない
2本目の剣を取り出しながら、再び翼さんに向かって走り出した

翼「たぁっ!」

『翠』「っ、ふっ!」

カウンターのように斬りかかってきた翼さん
すんでのところでそれに気付き、『私』はとっさにその一閃を剣の刃を使って受け流す


ギギッギッ


硬いもの同士が強く擦れ合う時特有の音に冷や汗をかきながら、距離を詰めたのは間違いだったとすぐに距離を取った
そして『私』のその判断に翼さんは満足そうに口角を上げる
31 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/04(火) 03:44:29.97 ID:lzAaBbr20
翼「そうだ、はやる時を見極めろ」

最初に先手を取らせたのは翼さんでは
いや、その勢いに乗って常に先手を取ろうとするのではなくタイミング毎に見極めろってことか
なるほど、ならここは直接行かずに

『翠』「ウルトラ...」

瞬時に剣へとフォニックゲインを注ぎ込み巨大化させ

『翠』「ソードッ!!」


『ウルトラソード』


その巨大化させた剣を振り回す...のではなく、そのまま投げつけた
さっきは的を小さくしたけど、今度は大きく重い的
そして何より消費するフォニックゲインと体力を考えて温存しておいた大技
スナップを効かせた為空中で傾き最終的に横回転をしているその剣は翼さんに向かって飛んでいく

翼「はっ!!」

するとそれを見た翼さんは自身の剣を放って両手を地面につけ


『逆羅刹』


脚部のブレードを両方展開し、逆立ちと股割りを同時に行うようなポーズで回転し始めた


ガガッガッ...ガキッ


横回転同士が火花を散らしながらぶつかり合うその姿はまるでベイブr...コマのバトルそのものだ

翼「ハァァッ!!!」

そして翼さんが回転に力を込めたのか、ウルトラソードが回転したままこちらに弾かれてきた

『翠』「羽衣っ!」


『天の岩戸』


羽衣を盾の形に編み込み空いていた方の手でそれの持ち手を掴む
最近はこちらの手に鎌を握っていたことが多かったから、こういうことが出来るのも今日通常ギアにしたからだね
32 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/04(火) 03:47:06.32 ID:lzAaBbr20
『翠』「よい、しょっと!」

羽衣の盾の面を斜めに構えて回転するウルトラソードの軌道を逸らさせた
目論見通り明後日の方向へ飛んで行ったウルトラソードは少し離れたところの壁に突き刺さる...えっ大丈夫だよね?壁くらいすぐに直せるよね?怒られないよね?

『翠』「チャンス、逃してたまるかぁっ!」

思考を切り替え(現実逃避とも言う)、翼さんに向かって再度走り出した『私』
今の翼さんは逆立ちから元に戻る途中でしかも手には剣を握っていない
新しい剣を生成するまでのこの一瞬が隙だ
そう思ったからこそ、駆け寄った

翼「ふっ」


『無刀・枯山水』


翼さんがほくそ笑んでいると気付いた時には、羽衣の盾越しに強く横向きに薙げられていた

『翠』「ぐっ...嘘、だって今翼さんは無手だったはず...!?」

流石羽衣には傷一つ付いていないけど、衝撃はダイレクトに伝わってきていたせいで尻餅をついてしまう

翼「この身は剣...だからではないが、手刀もまた剣だ」

見ると、翼さんの腕が青いオーラを纏っていた

『翠』「手刀って、そんな屁理屈な...」

まるでそれは響さんの腕、アームドギアを形成出来ないからとそれを形成する為のエネルギーを腕に込めた時のような
自らの肉体をアームドギアとして使う、そんな一手

翼「まだまだ行くぞ!はぁっ!!」

繰り出される翼さんの手刀は流水の如く水平に薙げられ、またそこから放たれる鋭いエネルギー波は羽衣の盾を思わず手放してしまいそうなほど重い



手刀チャレンジする?多数決安価下
1 する
2 しない
(する場合でも後のコンマ判定によっては失敗します)

(切歌「アタシも手から鎌みたいなの飛ばせるデスかね!」

響「うーん...切歌ちゃんは脚からかなぁ」

切歌「なんデスと!?」)
33 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/04(火) 03:47:44.29 ID:lzAaBbr20
***
訂正
多数決安価下1〜3
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 04:07:22.61 ID:gPUsKZoP0
1
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 14:31:56.40 ID:QhgmK3uwo
やる
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/04(火) 16:20:21.98 ID:BQ0irSZU0
特訓…手刀…素手…あっ(察し)
1で
37 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/05(水) 04:04:24.29 ID:8MSYfci00
それから脚部に展開されたブレードの形状が変わりスラスターが追加され、床を滑るような動きの抜群な機動力を手にした翼さんは幾度となく手刀を放ってくる

翼「ほう、今のを防ぐか」

『翠』「いっ...たぁ...」

恐ろしく速い手刀、『私』でなきゃ見逃しちゃうね
いやししょーや緒川さん持ち出されたら勝てないけどさ、動体視力
それはそれとして、繰り出されるとわかって警戒してるからこそなんとか付いてこれてるけど、避ける暇がないせいで大体を羽衣の盾で受けていたら持っていた方の手が痺れてきているのがわかった
痛い、のもそうだし、これじゃまともに防ぎきれないかな...

翼「反撃だ、反撃を仕掛けてみるんだ!」

『翠』「反撃って」

これはあくまでも訓練だから翼さんも一方的な蹂躙的なことは流石にしないらしい
そして剣の扱い方を教えてくれるとも言っていたから...つまりそういうこと?本当に?

『翠』「...ふぅ、よし、やるか」

ともあれ翼さんは本気だ、なら思ってたのと違うとか失礼なことは置いておこう
『私』は羽衣の盾を持っている方ではなくついさっきまで剣を握っていた方の手のひらを一瞥し、指をピシッと真っ直ぐ揃えた
フォニックゲインを纏わせ、エネルギーを貯め、振りかぶって一気に放出させる...理屈としてはこんなところだろう
なに、首トンが実在してるんだから手刀はフィクションじゃない、なら『私』にだって

『翠』「こうして...はぁっ!!」


コンマ下
奇数 まだまだ、これからも鍛錬積んで
偶数 そう!そう!そう!この感じ!いけソウル!
ゾロ目 コツは掴んだコレは便利
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 04:07:10.41 ID:c/aVjtJx0
やっ!
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/05(水) 11:25:16.17 ID:LyMouvv8O
ほんとにコンマさぁ…
40 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/06(木) 03:55:11.73 ID:FeptQALr0
『私』は大きく手を振り抜く
行っけえ!!!


ズッ...


『翠』「...」

しかし手刀に纏わせたフォニックゲインもエネルギーも、放たれることはなかった
正確には、すっぽ抜けそうで途中で抜けないまま手に止まってしまった手袋みたいな

翼「...そういう、こともある」

『翠』「...」


...ぬっ...すぽっ


『翠』「にゃあぁぁっ!!!」

翼「うおっ!?何だ急にっ...手刀はそうやって使うものじゃない!ま、待て!聞け落ち着け!」

恥っずかしいめちゃくちゃ恥ずかしい!ハンドボール投げで声だけやたら出てるのに飛距離がそうでもなかった時並みに恥ずかしい
その恥を誤魔化したいが為に、『私』は手袋のような形で固定されたエネルギーの手刀を無理矢理手から外して振り回しながら翼さんに襲い掛かった

『翠』「うわぁんもっと失敗してもセーフな感じの声でやればよかったぁ!」

翼「しゅ、手刀自体は完成してるんだからいいじゃないか!まっ、痛い!その手刀結構硬いな!?」

『翠』「手首の形した武器振り回して戦うとかぁ!」

だってこれ側から見たらライ◯ーマンの普通の義手とかスー◯ー1のスーパーハンドを手に持って使ってる感じだ
もっと言うと「ア◯クメダル出してメダル!出して!出して!あぁ〜メダルぅ〜!メダルぅ〜!出して!あ、出た!邪魔!」みたいな光景だろう

めっちゃ格好つけて「はぁっ!!」とか言っちゃったのがこれ以上ないほど恥ずかしいよ本当に
どうしてこう...『私』がやると締まらないかなぁ...

翼「痛、痛た、痛い!落ち着け『翠』!鍛錬すればいいだけのことだ!鍛錬を積めば必ず飛ばせるようになる!」

『翠』「うぅ〜...」

一体どこにこれ見よがしに自分の手首を武器にして戦う人がいるのか
絶対練習してやる...!


安価下
1 あくまでただの訓練だしこの辺でお開き
2 一応決着はつけよう(コンマ判定対決)
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 04:06:29.76 ID:21sxskIJ0
1
42 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/06(木) 04:24:37.01 ID:FeptQALr0
・・・


翼「しかし何だ...あまり真剣勝負、といった雰囲気ではなくなってしまったな」

『翠』「うっ...ごめんなさい」

訓練は大抵いつも皆最終的に熱くなって、どちらかがギア解除になるか他の用事の為に中断するか、のどちらかだ
なのだけれど、先程の一件でそう言う感じの空気でもなくなってしまった

翼「いや、謝る必要はない、そもそも誘った時あぁは言ったが『翠』と倒し倒されるほどの戦いをしたかったわけではないからな」

『翠』「もし戦いたかったんだったらかなり凹んでた...」

戦うほど仲良くなる!な人達ほど『私』は好戦的じゃない
どちらかというと平和的に行きたい人だ
嘘じゃないよ?

翼「だが、今日は楽しかった、またやろう...訓練でなくとも、こうして話したり、な」

翼さんの少しだけもじもじしたようにそう言うのを見て、なんとなく察した
翼さんはもしかしたら、『私』との距離間を測りかねていたのかもしれない
『私』も結構翼さん相手だと緊張してたし...今は不思議と、前よりは素直になれそうだけど

『翠』「...!はい...じゃない、うん!」

翼「あぁ!」

お互いギアを解除して握手を交わす
翼さんが歩み寄ってくれたんだ、『私』もいつまでも緊張を口実に逃げてられない
翠だって初めてこの世界に来た時からは比べ物にならないほど変われたんだから、きっと『私』ももっと...

翼「な、何なら姉と呼んでくれてもいいんだぞ!」

『翠』「うん!?」



安価下
1 ついでに友里さんにも訓練を受けさせてもらう
2 とりあえず今日のところは休んでおく
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/06(木) 05:11:34.80 ID:Isqh/yaY0
2で
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 02:15:58.66 ID:SVgC/dlfO
>>1がボーダーだったら終了の告知で立ち直れなさそう
私は……もう抜け殻のようになっちまいました
45 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/07(金) 03:42:33.43 ID:JbV/Y/ew0
・・・

翼さんとの訓練を終え、部屋に戻った時にはすでに日も傾きすっかり暗くなっていた
この後も何かしようと思えば出来なくはないけど

『翠』「...いや、今日は疲れたし、いろんな意味で」

休もう...何なら夕飯食べずに朝までぐっすりコースもいけそうな気がする今なら
今日はいつにも増して色々あったし
朝っぱらから黒フードの翠(朝の段階だとわかってなかったけど)の襲撃を受けて
翠がパヴァリアに利用されてるっぽいとルシエドから知らされて
6本の刀の様子も見に行って
翼さんと訓練して

『翠』「1日が濃いよ...」

でも、刀の様子見に行ったり翼さんと訓練したりしている間に大分『私』も落ち着けたというか、冷静になってきていたから逆にその濃密さが有難い
翠が敵になった、ということを知ってそのまま何の予定もなく1人でいたらドツボにはまってたかもしれない

『翠』「っていうか、朝イチで初めて見かけた新キャラが実は翠でしたとか」

ないわー


コンマ下
奇数 睡魔に従って爆睡!(次の日へ)
偶数 脳内会議

(翠「は?BB終了...いやいやまさかそんなだってもう10年も...え?まだニュード降るまで64年もあるじゃないですか何を言って」

『翠』「でも忙しくてここ数年ご無沙汰だった『私』達に何か言う資格なんて...」

夏菜(たかだか中3の翠さん達にとっての『ここ数年』って...というか対象年齢的には今年からじゃ))
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 03:49:30.03 ID:b1SGstxb0
ボダブレ2出てほしいなあ!
47 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/07(金) 04:07:23.99 ID:JbV/Y/ew0
結局瞼の重さも尋常ではなくなってきたのもあって、今日はもう寝ることにした
蛇達を撫でたり、千景ちゃん達の花に手を合わせたり
その後は行儀悪いけどもうパジャマに着替えてベッドに倒れ込む

『翠』「疲れたし、眠いし、寝るし...」

ぐぅ

・・・

あーりーえなーいーあーさがー来たー
やーぼーうのーあーさーがー

『翠』「ふあ〜ぁ...」



コンマ下
奇数 特に予定なし
偶数 とでも思ったか!
ゾロ目 お仕事ですよ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 04:08:47.16 ID:+wA7waLRO
筐体の寿命だから仕方ないよ
49 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/07(金) 04:42:39.06 ID:JbV/Y/ew0
朝、目覚ましの音に起こされた
欠伸をし覚醒しきらない頭で「もう朝か」と思うと同時に、「はて、昨日の夜に目覚ましなんてセットしたかな」とも思う『私』
朝早くから任務でもない限り、元々引きこもりな『私』が目覚ましをセットすることなんて...


夢姫「御機嫌よう、『翠』さん?」

『凜音』「おはようございます、『蒼井』さん?」


すぐ横から聞こえてきた声に、一気に目が覚めた


多数決安価下1〜3
1 とりあえず逃げる(逃げ切れるかは後にコンマ判定)
2 とりあえず大人しくする
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 08:42:36.21 ID:7u3Ik5ZA0
2人は『翠』の事知ってたっけ?
2で
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/07(金) 08:51:46.20 ID:vNqLMUJDO
2
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 01:10:59.82 ID:m0Dp51Lz0
ボダに続いてシンフォギアも終わるとか生き甲斐が無くなってく…
53 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/08(土) 03:39:01.33 ID:o75xPFtb0
***
2/3入ったので2とします
***

夢姫ちゃんと『凜音』ちゃん
2人とまともに...まともに?対面したのは確かゆゆゆ世界から戻ってきた時に翠の背中に隠れたり逃げたりした時だ
その直後死んだっぽかったり何故かリテイク入ってギリギリ死ななかったりしたり、その次の日に翠が逃げたりして、まぁその...合わせる顔がないとか、色々聞かれても困るとか、そういう理由もあって

はい、正直避けてました

いやでもね?でもですね?一応このままじゃいけないな、もう少し積極的にとまではいかなくともいずれはちゃんと話を出来るくらいの仲になれるように頑張ろうかなとは思ったりしたわけで
え?その後はちゃんと行動したか?そ、そりゃもう

ごめんなさい避けてました

夢姫「今日は任務も仕事もないはずですわ、なら問題ありませんわよね?」

『凜音』「言いたいことが山ほどあるので山ほど言いに来ました、と言ってから何日経ったでしょう...いえ、これでも自粛はしていましたが」

夢姫「話は概ね聞いていますわ、その上で、そろそろいい加減『貴女』の口からも色々と聞きたいと思いまして...えぇ、続きは行きながらでも」

自粛はしてくれてたんだ、翠が逃げたって聞いたらまぁそうなるか
いや待って

『翠』「い、行くって、何処に」

薄々わかってる
けど、まさか...ね?だって『私』は翠じゃないしそんな義務...


夢姫『凜音』「「学校です」わ」
54 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/08(土) 03:41:50.32 ID:o75xPFtb0
・・・


なんてやり取りが朝あって
逃げ出そうかとも考えたけど、その後が怖くて
結局されるがまま学校の(翠の)制服を着せられて朝ご飯も詰め込まれて
今現在両側の腕を夢姫ちゃん『凜音』ちゃんに拘束された状態で強引に登校させられている

夢姫「どうせ夏休み明けの初日なんて校長先生のお話と宿題の回収が主な内容ですわ」

『凜音』「休み明け初日からまともな授業をする先生はあそこにはいなかったはずですよ」

『私』は別に勉強についていけるかどうかを心配して顔を青くしてるわけじゃないんだけどね

『翠』「う、裏切ったな夏菜...」

思わず夢姫ちゃんの隣(『私』と反対側)にいる夏菜に向けてそう漏らしながら睨みつけた

夏菜「裏切るも何も私は『蒼井』さんに何も頼まれてませんし、引きこもりの不良娘を更生させてるだけですよ」

コイツ...あとで覚えておきなよ...本部の食堂で麺類頼んだ時にスプーンしか用意されてないようにしてやる...

『凜音』「『蒼井』さん、やっぱり浅井さんとはもう仲が良いみたいですね」

夢姫「わたくし達とは違って避けてないみたいですわね、装者同士ですから避けようがないのでしょうが」

言葉に棘が...

『翠』「...で、何...まさか学校に翠のフリして通えって?」


コンマ下
奇数 いぐざくとりー
偶数 いや別人として転校生扱い

(翠「TVシリーズ!TVシリーズの完結ですから!ね、だから...うっ」

『翠』「翠が(ショックで)死んだ!」

夏菜「このひとでなし!」

アダム「ん〜?何故かな?こちらを見ながら言うのは」)
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 03:46:50.69 ID:Z7FygxnVO
マンメンミ!
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 03:46:52.74 ID:n51MDvlpO
57 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/08(土) 04:14:49.65 ID:o75xPFtb0
夏菜「まぁ、そうなりますね...でも影武者ってなんか言葉の響き格好良くありません?」

『翠』「それには同意するけどそれで騙されたりはしないよ!?」

夢姫「違いますわ、『貴女』が騙す方ですもの」

違うそうじゃない!
でも、そうか、翠の代わり...すでにアイドルとしての仕事でもやったからなぁ...こうなる気はしてなくもなかったけどなぁ

『凜音』「別人として転校生、という案もあったんですが」

『翠』「待って...登校するのは確定なのね、うんわかった、わかってないけどわかった...案って...どの程度の規模で『私』の登校する時の立場決め的なやつが決められたの」

夏菜「『蒼井』さんを除いたいつもの人達に歌代さん『東雲』さんを入れたメンバーでの会議で」

規模でかっ!何でパヴァリア相手の対策会議と規模変わんないんだよ!
どんだけ学校行かせたいんだよ!そんな場合かよ!

夢姫「それで、どうするか二択になったのですけれど...アキさんが」

ん?女神様ここで出てくるの?

夏菜「「このままだと出席日数危ないんじゃ」と...」

...まじですか

『翠』「...さっさと翠を取っ捕まえて学校復帰させないと、卒業出来ないから、それまで代わりに出席しろ...と」

夏菜「弦十郎さんは苦々しい顔してましたけどね、純粋に一人の子供として登校してほしくもあったって」

それなら引きこもりのまま放っといてくれてた方が...ダメか、学校行ってるならまだしもそれじゃ装者してるだけのニートを本部に置くことになるわけだし
...ん!?装者って仕事じゃないの!?学生か仕事も両立しないとニートなの!?おかしくない!?命懸けのニートじゃん!
58 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/08(土) 04:16:26.13 ID:o75xPFtb0
『翠』「...はぁ」

でも、そうだね、アイドルの仕事の影武者やる時も思ってることだけど
ずっと翠は『私』のフリをしてくれていた、『私』が翠のフリをすることに対して嫌だなんて言えない

夢姫「翠さんが戻るまで...その後はどうするか、自由に決めてほしいとのことですわ」

『凜音』「転校生か、就職か」

夏菜「引きこもりはどうなんでしょうね、ダメとは言わないでしょうけど人として」

『翠』「わかったよ、やればいいんでしょやれば、翠の為だし...卒業までに捕まえられるのかね...」

もう中3の秋、外部進学だったら受験勉強もしなきゃなんだけど...

『翠』「...あと2、3ヶ月経ってからだったら転校生は無いわ、どんなタイミングだって話」

夏菜「そうなったら進学か就職かの二択に変わるだけですね」



何か話す?安価下
(特になければ学校に着きます)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 06:25:55.84 ID:t7QIgBvu0
ギア増えたし凛音ちゃんに合うやつあるんじゃない?
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/08(土) 09:07:07.32 ID:pap4VmLA0
2人が翠の事で何か手伝いたいと言ってきた
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 01:36:32.56 ID:Z2944hKV0
しかし本編にもサイボーグが出てくるとは思わなかった
防水はしてそうだけどメンテナンスとか予備のパーツとか大丈夫なのだろうか
62 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 04:10:00.20 ID:77nCohhr0
赤信号で足留めを食らいながら、話題はいつの間にか、むしろ当然のように翠のことについてになっていた

『翠』「手伝いたい...翠のことで、ね」

夢姫「えぇ、何もせずに待つだけにはもう飽きましたわ」

飽きたて...いや、飽きたってのは建前でここまで進展がないことに我慢出来なくなったんだろう
『私』だって意味はあまりないとわかっていながらもじっとしてられなくて探しに行ったりしたし
というかそういう話にはなるだろうなとは思ってたし

『翠』「...ちなみに、どこまで知ってるのかな」

『凜音』「昨日さらに増えて本部に来てたことと、敵の組織に関わってそうってことは知ってます」

『翠』「ダダ漏れじゃん...」

ししょー達が、とは考えにくい
翠が昨日来た時に2人の前に姿を現していたならまだしも、そうでないなら混乱を避ける為不安を抱かせない為になんやかんやで隠しそうだし
となると...

夏菜「...ふいっ」

『翠』「やっぱりお前か」

まだ信号は変わらない
『私』は夢姫ちゃんに掴まれている腕を動かしてどうにか夏菜の服を掴み一気に引き寄せ、耳元に顔を近づけ小声で問い詰める

『翠』「どこまで流した」

夏菜「皆さんが知ってる範囲まで...こっちだって情報共有しろって2人に挟まれて圧が凄かったんです、仕方ないでしょう!」

となると黒フードの正体が...ってところはまだか

『翠』「何簡単に屈してんの!固い意志を持てこの伊達眼鏡は飾りか!」

夏菜「眼鏡関係ないでしょうが!あと伊達眼鏡は普通飾りですよ悪いですか!」

それもそうか
そういえば切歌さん調さんの伊達眼鏡は潜入美人捜査官だかなんだかになるって意味もあるらしいけどあれは哲学兵装か何かなんだろうか
仮にもナスターシャ教授や糞眼鏡がいるF.I.S.(正確には武装組織フィーネ)時代から使ってる物、案外ギャグとして描写されてるように見せかけて翠の黒フードみたいに本当に認識阻害の効果が!みたいなのがあったりして
...多分ないね、ないだろうけど今度見せてもらおうかな
63 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 04:10:37.61 ID:77nCohhr0
夢姫「ほら、青になりましたわよ」

『私』と夏菜はグイッと夢姫ちゃんに襟元を掴まれ背筋を伸ばされる
あっはい青ね、わかったわかった進めばいいんでしょ

『翠』「そこまで知られた上で手伝いたいって言うってことはもう参戦希望ってことじゃん...そんなことして翠にバレたら怒られるの『私』なんだけど...」

夏菜「でも正直、猫の手も借りたいくらいなこの状況ですし」

『翠』「確かに考えようによっては猫の手どころかって話だけど...」

翠の友人を危険に晒したとなったら翠を正気に戻した時どれほど責められるかわかったもんじゃない
それに『私』個人としてもあまり危険なところに出てきてほしくはない

『凜音』「...『翠』さん、そのことで相談なんですが」

と、ここで『凜音』ちゃんがより一層真剣な表情でこちらを見てきた
嫌な予感しかしない...最近そればっかりだ
だって夢姫ちゃんにあって『凜音』ちゃんにないものがあるとすれば、それは

『凜音』「改めて、『私』にも使えるギアがないか、試させてもらえませんか」

ギアを使えるかどうか、だ
64 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 04:11:47.03 ID:77nCohhr0
・・・

学校に着いてすぐ、『私』達は屋上に向かった
教室に行って鞄を置いてからでも良かったんだけど他のクラスメイトの人達に話しかけられたりしたら時間が取られちゃうしね
主に『私』がテンパって
で、なるべく人に見られない場所となるとここ、らしい

夏菜「鍵は、ちゃんと開いてますね」

『翠』「本当に誰もいない...てか翠と3人がここでお昼食べてたりしてたの見ながら思ってたけど何でこの学校屋上解放してるんだろ」

今時珍しい
屋上開いてる学校なんてアニメにしかないと思ってた...あっここアニメなんじゃんだからか

夢姫「見ていた?わたくし達のことを、こちらの『翠』さんが?」

『翠』「それは後で話させてください、はい...それより、本当にするの?」

『凜音』「はい」

気は進まない
これはもう結果によってはもう一度翠に殺されても文句言えないレベルのことだ
けど、あぁも頼み込まれては仕方ないと『自分』に言い聞かせる



『凜音』『お願いします!『私』も蒼井さんや皆さんの力になりたいんです!』



いつかこうなるだろうなっていう展開の中でなってほしくなかった展開上位に入るやつだこれは
65 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 04:12:27.60 ID:77nCohhr0
『翠』「...アメノオハバリ、レーヴァテイン、わっしーセット...試させてあげられるのはこれだけ、他はもう以前に試したやつと、もし使えても絶対に使わせるわけにはいかないやつだから」

使わせるわけにはいかないものというのはまぁフツノミタマとかフォークとかの副作用がありそうなやつのこと
これらは使えたとしても、使えるという事実は知らない方がいいし使わない方がいい

『翠』「それでもいいなら」

『凜音』「構いません、可能性が0でないのなら」

『凜音』ちゃんの覚悟に『私』も腹をくくり、3つのギアペンダントを1つずつ触れさせる
これで『凜音』ちゃんの胸に歌が浮かんで来るのなら、適合するということだ



コンマ下1
奇数 歌が浮かんでくる
偶数 歌なんか浮かんでこない

どのギア?コンマ下2
01〜30 アメノオハバリ
31〜60 レーヴァテイン
61〜90 わっしーセット
91〜98 どれか2つ
ゾロ目 3つとも全部
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)

どの2つ?安価下3
(コンマ下2が91〜98の場合のみ採用)
(アメノオハバリ、レーヴァテイン、わっしーセットの中から2つ選択してください)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 04:16:24.22 ID:Z2944hKV0
はい
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 04:17:22.49 ID:Z2944hKV0
はー…なんでこういう時にゾロ目が出るんだか
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 04:17:24.23 ID:3um6p56so
うーんこの
69 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 05:00:37.02 ID:77nCohhr0
・・・

『翠』「...どう?」

聞かなくても、俯いたその顔を見れば察せるけど
芳しくなさそうな、もう絶望といってもいいような顔
でも一応、聞くだけ聞こう

『翠』「歌は、浮かんだ?」

やっと『私』の声が届いたかのようにハッとした表情で顔を上げる『凜音』ちゃん
そして焦ったように手をワタワタさせながら

『凜音』「聞っ...聞こえ、ました、よ」

『翠』「本当に?」

『凜音』「こう、それっぽいのが、わーって」

『翠』「本当に?」

『凜音』「っ、ぁう、ゃ...」

『私』は今睨んで...は、いない、と思うけど
少しだけ厳しい顔をしてると思う
気持ちはわからなくはない、けれどもしここで『凜音』ちゃんの嘘に乗ったところでどうする
戦えないとわかってて戦場に連れて行く?論外だ
例えばそれが響さんみたいな、いざとなったら何かをやってのけるかもしれない人なら、頼まれれば押し切られるかもしれない
でも『凜音』ちゃんは違う、そんなことをしてもし何事もなくても、翠にも『凜音』ちゃんのご家族にもどう説明すればいいのか
そして何かあった時どう顔向けしていいのか

『翠』「もう一度だけ聞くよ...本当に?」

だからここではっきりとさせなくちゃいけない

『凜音』「...うそ、です...何も...こんなに、力になりたいのに...何も、浮かんで来なくて」

『翠』「...ごめん、でもちゃんと言ってくれてよかった」

これでいい、むしろこうなってよかった
『私』は『凜音』ちゃんに悪いと思いながらも、心から安堵してしまっていた

『翠』「...慰めるの、2人に任せていい?『私』にゃ出来ないから」

『私』と『凜音』ちゃんのやり取りを見守っていた夢姫ちゃんと夏菜にそう頭を下げ、3人から少し離れる
夢姫ちゃんも夏菜も何とも言えない表情だったけど最終的には頷き、『凜音』ちゃんの方に行ってくれた
あぁいうことが出来るのは家族とか以外は友人同士だけだ
だから『私』は混ざれない

『翠』「これから翠のフリして毎日通うのか...気まずいなぁ」

本部内と違って教室だと逃げ場ないし...
70 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/09(日) 05:01:21.99 ID:77nCohhr0




***ゾロ目ボーナスイベント***

かわいそうな『凜音』ちゃん
哀れな哀れな『凜音』ちゃん
愛する人の為にと伸ばした手は、ある時は愛するその少女の息の根を止め、またある時は届きすらしない

『凜音』「『私』は結局、待つことしか出来ないの」

とある少女の、あるいは『少女』の傲慢な行いによって生まれてしまった『イレギュラー』

友は皆、『私』を見ない
見ているのはいつかの私
心の奥で泣いてるあの子

『翠』「認められる力が欲しい、並び立てる力が欲しい」

『私』が『私』であれる、そんな確かな証(ちから)が欲しい



多数決安価下1〜3
1 救済措置ルート(なお今回のコンマ判定が覆るわけではありませんし、フォーク等を試すわけでもありません)
2 ルート変更無し(『凜音』ちゃんは貴重な一般人枠)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 07:29:32.11 ID:/uYampBK0
2 これ以上増えるとワチャワチャして分かりにくくなる
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 16:15:43.65 ID:v6EL6za9O
ここのスレ良かれと思って選んだ選択肢の方がロクな展開にならなかったりして怖いんだよな主にコンマ神のせいで
1で
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/09(日) 22:58:37.92 ID:+xE/CCdxO
1
救済されるかはともかくうだうだグジグジされるの嫌いなので
74 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/10(月) 01:59:37.24 ID:BMIN4uVt0
undefined
75 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/10(月) 02:00:08.46 ID:BMIN4uVt0
・・・

『翠』「...」

『凜音』ちゃんの独白を聞いた、否、聞かされた
そしてつまりこういうことかと要約したものを尋ねると、『凜音』ちゃんは当然だけど頷いた

『翠』「...」

『凜音』「...」

いや独白っていってもそこまで直接的な内容じゃなくて、結構ぼかしてあった部分を『私』なりに解読、解釈したけど
概ね間違ってはいないだろう
なぜ先ほどギア適合テストのようなものをして、今なおこうして目に涙を浮かべ不安そうな顔で下からこちらを見上げるというあざとさの極みな行動を『凜音』ちゃんにされているかというと

夢姫「無理ですわ...わたくしが言っても逆効果にしかなりませんでしたもの...」

夏菜「右に同じく」

あそこの2人が説得に失敗したからだ
なんて使えない...面と向かっては絶対言わないけど、なんて使えないんだ

『凜音』「往生際が悪いことはわかってるんです...でもせめて、何かお手伝いだけでも...『私』にも役をもらえませんか...何でもしますから...」

どこまで自覚してやっているんだろう...多分8割くらいは自覚してるんだろうな...
確かに舞台にすら上がれないというのは辛いだろう
翠だけが自身の存在意義の支えであり、言い方を変えれば依存先で、それすらも今不安定ならなおさら
わかるとも、『私』も期せずして翠依存者ということがついこの間判明したばかりだ、本当にそうなのか『自分』だとよくわからないけれど

『翠』「...胸の歌は浮かんでこなかった、つまりあれらのギアでは装者にはなれない、そこまでは理解も納得もした、んだよね?」

『凜音』「はい...」

『翠』「でも、諦めきれない、帰って来る場所を守るのではなく、その一歩先まで行きたい...と」

『凜音』「はい...」
76 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/10(月) 02:00:48.15 ID:BMIN4uVt0
...どうしたものか
もちろん『私』としてはここは心を鬼にして突っぱねて、『凜音』ちゃんだけでも一般人として安全圏にいてほしい、ちなみに夢姫ちゃんは多分いざとなったら出張ってくるしもう止められない
でもここで『凜音』ちゃんの想いを拒絶するとどうなるか...

あの糞Pこと糞眼鏡が勝手なことして『凜音』ちゃんの閃光で世界が始まったり漆黒で世界が終わったりするだけならまだマシな方
翠の時のようにパヴァリアの抜剣野郎が手を出してきたら目も当てられない

それほどまでに現状の『凜音』ちゃんは危うく見える、これも全て演技だったとしたら比喩じゃなく本当に舞台に上がるような職に就くことをお勧めしたい

『翠』「うーん...」

救済措置...もとい、装者以外でも戦力になる方法はなくはないんだよね...ただ、装者よりは危険度は下がるけど危険なことには変わりないし...


夏菜「...ん?変わる?あぁはい」

『夏菜』「『東雲』さん...『東雲』!『東雲』、ちょっと」

『凜音』「は、はい!?あ、『浅井』さん...何ですか?」

『夏菜』「いいからこっち、こっち」


それに絶対安全ってのは約束出来ないし...でもいつまでもぐじゅぐじゅされた挙句敵に寝返ってましたとか洒落にならないし...


『夏菜』「いいですか、『蒼井』さんに向かってコショコショコショコショ...」

『凜音』「えぇ...それで本当にいけるんですか?」

『夏菜』「大丈夫です、翠さんと違って『蒼井』さんはアレですから」

『凜音』「...わかりました、やってみます」


誰か護衛を常に付けるとか...その辺はネロさんに一任するのもアリか、女神様も今までもそれとなく注意してくれてるらしいし...いやでも...
77 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/10(月) 02:01:34.85 ID:BMIN4uVt0
『凜音』「あ、あの!」

『翠』「あ、はい、うん」

いけないいけない、考え込み過ぎてた
うん、やっぱりここはじっくり説得を





『凜音』「おねがぁい、『翠』おねえちゃん!」

『翠』「まっかせて!!!」





・・・

『翠』「じゃあ、放課後本部に戻り次第作業始めるから、完成したら呼ぶね」

『凜音』「あ、はい」

『翠』「それと...夢姫ちゃんはともかく夏菜は手伝え、裏切ったことは忘れてない」

夏菜「へーへー」

夢姫「急に張り切り出しましたわね」

ふっ、当然だね

『翠』「可愛い妹の為ならば、姉はどんなことだって全力で頑張る!」

『凜音』「わ、わーい、ありがとうございます、『翠』お姉ちゃん」

今日は良い日だ、妹が増えた
こうなれば何が何でも安全で、かつなるべく要望に応えられるものを作らなくちゃ



どの時間まで飛ぶ?安価下
1 午前の授業
2 昼休み
3 午後の授業
4 放課後
5 下校後(本部)

(翠「...」

翠(『凜音』ちゃんは安定しましたか...しないようであれば、声をかけるつもりだったんですが))
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 02:04:34.50 ID:beWOA3lX0
2
79 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/10(月) 02:17:55.05 ID:BMIN4uVt0
・・・

『翠』「つっかれた...」

午前中の教室はそれはもう大変だった
翠がアイドルデビューしたのが夏休み中、で、その後での夏休み後だもん
仕事のことにマリアさんとの関係だとか派生して翼さんとの関係だとかを聞かれたりサイン欲しいだとか写真撮ろうだとか頭撫でさせてだとかを頼まれたり
授業中以外はとことん揉みくちゃにされた

夏菜「お疲れ様でした」

夢姫「『翠』さん...引きこもりだった割には普通に過ごせてたように見えましたわよ?」

『翠』「別に人見知りの延長線上で不登校になったわけじゃないから...元々は人見知りなりに学校は行ってたから...それに今回は翠の演技すればいいだけだし」

そう、翠は『私』と同一人物だけど別人
つまり学校で『凜音』と夢姫ちゃんと夏菜以外の人といる時は別人になりきっていればいいだけだ
うん、それでも疲れるけどね、普通に地で接するより幾分か心が楽

『凜音』「えーっと...さ、流石『翠』お姉ちゃん?」

『翠』「よし午後も頑張ろう!」

『夏菜』「思った以上にアレだな」

『翠』「何か」

『夏菜』「いーえなーんも」

さて、お昼ご飯を食べるとするかー
あぁそうだった、これを機に夢姫ちゃんともなるべく人見知りが発動しないくらいにはならないと
え?『凜音』?『凜音』は妹だから全然平気だよ?



何か話す?安価下
(特になければイベント判定)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 02:20:19.49 ID:xQ4qVdW1o
こういう変に露悪的な表記嫌い
主人公プレイアブルじゃないのかなりストレスなるんだよなぁ…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 02:20:47.60 ID:xQ4qVdW1o
おっと、安価下で
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 02:27:37.62 ID:8JEzLyaHO
まあ『翠』ちゃんは主人公じゃないけどな
妹なくした子が妹と認識した相手を可愛がるとか依存対象変えただけだこれ

あ、安価は何か二学期の行事についてとか?
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 02:34:23.64 ID:LyD6FkzfO
例の6本の刀が秘密のパワースポットだという噂が流れてるらしい
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/10(月) 10:13:30.42 ID:9iq5d0kOO
たまに入れ替わってるけどなんやかんや『夏菜』も学園に溶け込んでるよねって話
85 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/11(火) 03:30:18.94 ID:RoPUmG3/0
相変わらず...『私』はこういった形では初参加だけど...お昼ご飯は屋上で取ることになっていた
『私』は朝まるで今日『私』がこうなることを知っていたかのような察しの良さで用意していたという女神様から渡されたお弁当を広げ、食材に罪はないと割り切り舌鼓を打つ
流石、女神様が炊いたご飯は艶がすごい...そういえば中学校なのに給食じゃないんだここ

夏菜「こうしていると、平和なんですけどね」

『翠』「そこ、フラグになりそうなこと言わない」

食べ始めて早々何をしみじみに...そんなこと言って「ノイズが出現した!至急現場に向かってくれ!」とか通信来たらどうするんだ

『翠』「ただでさえパヴァリアに並行世界関連に変な刀に...空気を読んでくれなさそうな要素が多いんだから最近は」

夢姫「変な刀...あぁ、あの公園の」

どう考えても触れちゃいけない案件だからねあれは
ゆゆゆ世界はなんとかなったけどとじみこ世界と繋がったりなんかして次も上手くいくとは限らないし

『凜音』「そういえばあの例の6本の刀、秘密のパワースポットだって噂になってるらしいですね、タイムラインに流れてきてました」

『翠』「んぐっ!?」

何してんの!?ねぇ何してんのS.O.N.G.!?警戒体制ガバガバ過ぎるでしょ!
厳重に人が近付かないようにしてるんじゃなかったの!?あんまり何事も起きないからサボり始めた!?
あぁいや、むしろそんな謎が多い場所だからこそ遠巻きにでも見てみたい人とか、根も葉もない噂、都市伝説が広まり始めたとか?

『翠』「でもパワースポットって...」

何成就的なやつなんだろう...恋愛成就?百合婚には有力だと思うよ

夏菜「突然あんなところに見慣れないものが出現したりそれを隠すように国が動いたりの時点で本来気味悪がるのが正解なんでしょうが、好奇心が勝った挙句話題になるのは日本人らしいといいますか」
86 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/11(火) 03:30:57.52 ID:RoPUmG3/0
夢姫「関連付けた商品なんかも付近で販売されるかもしれませんわね、どんなものがよろしいんでしょう」

『翠』「チョコミントのアイス...かな」

チョコミントは歯磨き粉じゃない、皆知ってるね?
しかし興味本位でS.O.N.G.の警戒体制をもし突破するような輩が現れたら迷わk...危ないかもしれない、噂になってることをOTONAの皆さんにも要相談かな...

『凜音』「ピンポイントですね...」

夏菜「そういえば、どこのクラスだかは忘れましたがやりたいって話が出てるみたいですね、アイスクリーム屋さん」

『翠』「ん?ちょっと話が見えない」

夏菜「文化祭ですよ文化祭、私達3年生は自由研究の展示ですけど、1年生だか2年生のクラスでそういう案が出てるらしくて」

あぁ文化祭か...そんな時期なのか...
去年は何だっけ、翠が忙しすぎてクラスで何やるのか前日に知って、ウエイトレスの服渡されて目が死んだりしてたんだっけ

『翠』「今年は見て回るだけで楽そう...なるべく当日までには翠ひっ捕まえてあげないと」

夏菜「二学期はその前に運動会もありますが」

『翠』「よしその前までに捕まえよう」

運動会嫌いじゃないけど...やりたい?って聞かれてうんと頷けるほど運動好きじゃない
嘘、かなり嫌い
何でわざわざ外に出てあんな過酷なことしなきゃいけないの...室内でゆっくり本でも読もうよ...読書の秋だよ...
87 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/11(火) 03:31:29.76 ID:RoPUmG3/0
夢姫「夏菜さん的には楽しみなんですの?運動会」

夏菜「人並みに...私より『夏菜』の方が張り切ってますよ、完璧な勝利をって」

『凜音』「たまに入れ替わってますけど『浅井』さん」

『翠』「なんやかんや学園に溶け込んでるね...」

最初の頃のが嘘みたい、もう普通の女の子じゃんね

夢姫「わたくし知ってますのよ、夏菜さんが居眠りしそうになったらしれっと交代して誤魔化しているのを」

『翠』「えっ!何それずるい!」

眠くなったら寝られるってことじゃん!えっ『私』もやりたい後でやろう

『翠』2《いやちゃんと授業受けて》

『翠』《えーいいじゃん...どうせ統合されるんだし》

『翠』5《そういう問題じゃないでしょー》

ちぇっ...いいもん無理矢理交代させるもん
だって午後は眠くなるし...午前も眠くなるけど!

夏菜「な、何でバレて!?」

『凜音』「『浅井』さんのことを知ってる人なら見ればわかりますよ」

『夏菜』「まさか〜そんなはずないですよね?」

夢姫「今交代したのもわかりましたわよ」

夏菜「あっ本当にバレてる」



まだ何か話す?安価下
(特になければ放課後)
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 03:39:26.28 ID:VLoKAUYf0
最後に夢姫ちゃんと『凛音』ちゃんが「例の刀に翠が帰ってきますようにとお祈りしたい」と申し出てくる
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 03:56:44.38 ID:n3064HzzO
4人でぼた餅チャレンジ!
上手くできたら残りの記念品の花のお供え物に、微妙な出来になったら翠が帰ってきた記念用にとっておく
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/11(火) 17:23:57.97 ID:s79YQudyO
ふ、増えてる…七人御先の消えないって中にもう6人いるままってことだったのか…安価下
91 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:06:39.62 ID:ERKGCTI30
取り留めのない話をしている間に『私』だけ先にお昼ご飯も食べ終えていたけれど、夢姫ちゃん達の会話の話題はまだまだ尽きないらしい
何故『私』だけ先に食べ終わっているのかというと、流石に付き合いの長さの差が影響してきたというか...途中からあまり関われる話題じゃないのが増えてきて、後半黙々とお昼ご飯食べてて終わってからはほとんど置物と化していたりする、けれど案外これも楽は楽だ

夢姫「そうですわよね?『翠』さん」

『翠』「...ぇ、あ、うん、うん?」

まずい、いくら話に混ざれなかったからってこれ幸いと日向ぼっこしてたなんてバレたら

夏菜「聞いてませんでしたね?」

『翠』「き、聞いてた聞いてた、そうだねーポ◯モンは多分剣と盾の後は槍と弓だと思うよー」

『凜音』「誰が勇者の話をしてたんですか」

『翠』「槍と弓、そして剣を携えているのはって時点で盾抜けるけど剣は実質盾だからセーフ」

夏菜「ん?今度は元ネタ何です?」

なんなら勇者にしても装者にしても拳が主役だしそっちも欲しいよね、ポケッ◯モンスターフィストとか
それに槍っていうともう奏さんや園子ちゃんより先に「フィーロたんフィーロたん!」の人が浮かんじゃうし...何あのCMインパクト凄すぎ

夢姫「じゃありませんわ!気付いてましたわよ、途中から影を薄くして半分ほど意識を手放していたのを!」

『翠』「違うの、影はね、自力で薄くした覚えはないの」

何気ない夢姫ちゃんの一言が『私』をきずつけた

夢姫「で、話を戻しますけれど...ここ最近、ほぼ毎晩おはぎ作ってますわよね、食堂で」

おは...ぼたもちか、いや今はもう秋だしそろそろおはぎ呼びになるのかな
というかどうしてその事を

夢姫「わたくし達も作ってみたい、という話をしていたのですわ」

『翠』「あぁ...それは、大丈夫?一応医療班に声かけとく?」

夏菜「...かけときましょうか、一応」

料理はガチャだからね、一応ね
92 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:07:16.30 ID:ERKGCTI30
『凜音』「良ければ一緒に、それで作り方も教えてもらえたらなって」

『翠』「『私』が?...あ」

あれだ、気を遣わせてしまってるんだこれは
『私』が日向ぼっこしてる間にも彼女達は彼女達なりに距離を縮めてくれようとしてるんだろう、多分
今朝から結構な頻度で話しかけてくれるし...もちろん翠のことを聞くためってのも大きいだろうけど

『翠』「...うん、わかった、美味しくなるかは賭けだけどね!精一杯教えさせていただきます!」

夏菜「えっほぼ毎晩作っててそれでも賭けって...しかもぼた餅で...?」

何度も言うようだけど料理はガチャだから、時の運だから
惜しむらくは確定ガチャがほぼほぼないことかな...TKGなんかは確定ガチャ枠だと思うよ

夢姫「良かったですわ、どうします?今から調理室にでも...」

『翠』「いや、それは流石に...」

午後の授業始まっちゃう、そう言おうとした瞬間、丁度予鈴が聞こえてきた

『翠』「帰ったら、ということで」

夏菜「ですね、って早く食べちゃわないと」

『凜音』「あぁ!ちゃっかり『蒼井』さn」

『翠』「ん?」

『凜音』「...『翠』お姉ちゃん、は食べ終わってます!」

夢姫「よく隣で会話が弾んでいる中黙々と食べられましたわね」

それ以上いけない
93 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:07:57.23 ID:ERKGCTI30
・・・

急いで、と言っても行儀悪くなることなく、3人は残ったお昼ご飯を食べ、後片付けを始める
後はこのまま教室に戻り、夏休みの宿題を提出したり先生のありがたい雑談以上授業未満なお言葉をうつらうつらしながら聞く作業に移ることになるだろう

夢姫「...それともう一つだけ、今のうちにいいですの?」

『翠』「?」

今度は何だろう、翠に関することかなやっぱり

『凜音』「今日の帰り...ただの噂に過ぎないとはわかってるんですけど、例のパワースポット...刀のある公園に、寄っていきたいんです」

『翠』「刀の...って、えぇ!?」

か、刀の所!?あの今一番関わったら終わりそうなところ!?
まさか知らない間にイベントストーリー開始中!?

夢姫「願掛け、みたいなものですわ、翠さんが早く帰ってきてくれるように...と」

『凜音』「もしかしたら、こうして噂になってることで刀の方にも何か変化が起きて本当にパワースポットになってるかもしれませんし...」

案の定翠関係だったけど...しかしどうしたものか...

『夏菜』「ほれほれ」

『凜音』「ぅ...わかりましたよ...すぅ...『翠』お姉ちゃん、ダメ?」

ぐっ...でも他作品コラボイベントは厄介だし...でも逆に言えばそういうイベントは余程の本格コラボでない限りメインのキャラクターが死んだりはしないから安全とも取れる...

『凜音』「おねえちゃん...」

『翠』「うぐぅ...仕方、ない...わかった、よ...」

『夏菜』「ナイスです」

妹にそこまで頼まれちゃうと、断れない

夢姫「...わたくしも妹になれば融通が利くのでは...いえ、そこまで自分を捨てるわけには...」

『翠』「えっ妹になる?いつでも募集中だよ?」

夏菜「遂に隠さなくなりましたね」
94 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:09:35.26 ID:ERKGCTI30
・・・


午後の授業も、途中無理矢理他の『私』にも交代させつつも無事乗り切ることが出来た
なに、もし先生に話を振られても翠が答えそうなことを答えれば何とかなるし、というかどうせ今日に限っては聞いてきた先生も別にちゃんとした答えを求めてきてるわけでもない
というかそれくらいなら『私』個人としても普通に対応出来るわ!ちょっとどもるくらいだわ!

夏菜「それじゃあ帰りますか」

『翠』「そうですね」

一応まだ教室の中だから翠のフリは続行中
学校から離れて近くにクラスメイトがいなくなった辺りまで行けばようやく『私』に戻れる



コンマ下
奇数 ちょっと職員室
偶数 夏休み明け初日だしね、呼び止めはなし
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/13(木) 02:10:38.75 ID:7X5bJyHw0
バンカズ参戦!!
96 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:52:03.67 ID:ERKGCTI30
undefined
97 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:52:36.21 ID:ERKGCTI30
「あ、ごめんなさいね、蒼井さんはこの後職員室まで来てもらえる?」

その時、背後から声をかけられた
担任の先生の声だし、振り向いてそこに立っていたのもやはり担任の先生だ

『翠』「私...ですか?」

「えぇ、少し」

せ、先生からの呼び出し、だとぉ!?
これは終わったかもしれない、ごめん翠、貴女の学園生活守れなかったよ...

夏菜「ちょっ...『蒼井』さん何やらかしたんですか!」

『翠』「わかんない何だろう何やっちゃったんだろう」

『私』を引っ張り小声でそう尋ねてくる夏菜に『私』も小声でそう返す
すぐ近くで話を聞いていた『凜音』も夢姫ちゃんも心配そうな顔でこちらを見ていた

「あぁ!違うのよ、別にお説教...ではない...?かな?から、心配しないでね?」

『翠』「な、何だ...良かった...ん?今すごく歯切れが悪かったような」

ただなるべく安心させるように柔らかい口調でそう話してくれる先生にはとても好印象を抱いた
先生方の中では若く、同性ということもあって一部生徒からは友達感覚で接されたりしているというアニメみたいな先生だけど、中身もそうらしい
しかしこの先生は翠の記憶にある原作にはこれっぽっちも登場してないはずだけど、そんな人が担任に当たるとはどんな補正...単なる運ならかなりの幸運だ
98 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:53:18.74 ID:ERKGCTI30
「とにかく、貴女達もそう不安そうな顔をしないで、蒼井さんにはそう時間を取らせないつもりだから待つにしろ先に帰るにしろ気を付けてね」

夢姫「わ、わかりました...『翠』さん、例の公園の入り口付近で待ち合わせでも?」

『翠』「はい、じゃあそれで...あ、夏菜...さん、くれぐれも」

ネロさんがバビロニアの宝物庫を制御してもなお並行世界から寄越されるノイズや翠を含むパヴァリアを始めとした錬金術師のこともそうだけど、刀がもし『私』がいない間に何らかの変化を始めたら...そうなった時に『凜音』と夢姫ちゃんをちゃんと守ってほしいという意味を込め、夏菜に目配せをする

夏菜「もちろん、言われなくとも」

夏菜もそれに任せてと応えてくれた、これならまぁ安心だろう
もし何かあれば端末に連絡来るだろうし、もしかしたら奏さん達が直接念話を送ってくるかもしれない
そうなったら先生には悪いけれど途中抜け出してでも助けに行こう


・・・


『私』を連れて職員室に着いた先生は自分の机に出席簿やらペンケースやらの荷物を置きながら声をかけてきた

「本当にごめんなさいね」

『翠』「いえ、それで、えっと...」

職員室に生徒が呼ばれることは何か悪い事をしてもしなくても稀にある、故に珍しい光景ではないはずだが...タイミングが悪かったのか今は職員室内に生徒は『私』しかおらず若干目立っている
悪意やなんかは感じられないけど、他の先生方の視線が辛い...

「よしっと...あ、ここじゃあれよね、あっちの教室空けてあるから」

『翠』「あっはい」
99 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 02:53:44.55 ID:ERKGCTI30
そう言ってさっき教室から持ち歩いていたのとは別の資料を手にした先生が連れてきたのは、複数ある進路指導室のうちの一室だった
これも別に進路指導室だからと進路指導にしか使わないことはないらしいけど...中3だしね今、進路指導かな...でも『私』だけがこのタイミングでってのは?

「入って、座って楽にしてくれていいから」

『翠』「失礼します...」

何にしても、進路指導だったとして翠の進路に関わる事を『私』が勝手に進めるのはどうなの...責任重大過ぎるよ...



コンマ下
ゾロ目以外 真面目なお話
ゾロ目 ???
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/13(木) 02:55:09.13 ID:HGCCvamkO
まいっちんぐ
101 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 03:36:43.45 ID:ERKGCTI30
机を挟んで対面する形で椅子に腰をかけた先生と『私』
事前情報でお説教ではない(歯切れ悪かったけど)と分かっているからいくらかは緊張が解けるけど、先生と生徒、大人と子供が一対一という時点でどうやっても強張ってしまう

「あはは、流石に緊張しちゃうわよね...でも、出来ればその緊張は保っておいてほしいと先生は思います」

『翠』「は、はい...」

ねぇこれ本当にお説教じゃないんだよね?

「とは言っても怖がられても嫌だし...どう?お友達とは仲良くやれてるみたいだけど、学校は楽しい?」

先生は『私』が緊張し過ぎていてもダメだと思ったのか、先ほどよりもさらにフランクな感じで話しかけてきた
これは『私』としてではなく翠として答えるべきか...

『翠』「はい、楽しいですよ」

「なら良かった、不満とかは特にない?あ、もし私に何かあるようだったら全然言ってくれていいからね?怒らないし」

『翠』「そんな、先生すごくいい人ですし不満なんてないですよ!」

翠がこの先生に不満を抱いていた事はなかったはずだし、『私』としても今後翠を捕まえて復帰させるまでの間この先生が担任のクラスに通うっていうことに不満はない
生徒思いで親身になってくれるし、若くて綺麗な人は目の保養にもなる、まったくこの世界がアニメだとわかってから改めて見るとこの世界の人達はレベル高いね

『翠』「すごく...すごく、充実してますよ、いい学校だと思います」

あの頃...『私』が元々通っていた、所謂転校前の学校も、あの事故の後からは『私』が八つ当たりのように鬱陶しく思ってしまっていただけで、いい学校だった、と思う
『私』が不登校になってからその時の担任の先生が家まで様子を見に来ていたのだって、もちろんそういう指導は受けているのだろうけど『私』を思いやってくれていたのも事実だろう
そう考えるとこのリディアンもあの学校も、どちらも決して悪くはなかった
102 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 03:38:05.30 ID:ERKGCTI30
「そう...その言葉が聞けて良かった、それじゃあそろそろ本題に入るわね?」

『翠』「本題に、ですか」

「えぇ...蒼井さん、アイドルデビューしたでしょう、この夏休みに」

...あっ、その話...うわぁどうしよう

「もちろんその事自体は決して悪い事ではないと思います、蒼井さん可愛いし歌も上手いし、何より他の子達より少しだけコミュニケーションを取るのが苦手だった貴女が芸能人を目指す...いやもうなっちゃってるけど...とにかく人前に出るような人になってくれたのはとっても嬉しいし喜ばしいと思います」

さっきもそうだけど唐突な敬語少し怖いです先生

「でもね蒼井さん、時期が時期だし、事が事だし...すこーし相談くらいしてくれても良かったんじゃないかなーって先生思います」

『翠』「はい...本当にすみません...その通りです...」

先生はあざと過ぎない程度に悲しそうな顔でそう言った
そりゃそうだ、余程の天才か余程の努力家か余程の馬鹿でもない限り中3の夏にアイドルデビューとかしない
受験舐めてんのかって言われるのと同時にアイドル舐めてんのかって言われること間違いない
でもね先生...翠も半ば騙されてデビューさせられてるんですよ...だから許してあげてつかーさい...てかお説教じゃないですか先生...

「3年生の始めの頃の三者面談でも言ったけれど、蒼井さんは進路としてはこのまま高等部に進学することも外部進学することも出来る、そして就職...今の蒼井さんで言うならこのまま高校に進学せずに国家機密のお仕事と芸能活動に専念するという道もあります」

『翠』「はい...」

「この場ですぐに決めろとは言えません、保護者の方も交えてもう一度改めて三者...もしマネージャーの方やプロデューサーの方やなんかがいるならその方も含めて面談するかもしれないので、そのつもりでいてください」

『翠』「マネージャーやプロデューサー...」

マネージャーというのは緒川さんでありプロデューサーは糞眼鏡Pのことである
なるほど、緒川さん一択だ
103 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/13(木) 03:38:33.73 ID:ERKGCTI30
『翠』「...わかりました、アキさんにも伝えておきます」

「そうしてください!...ふふっ、少し格好つけ過ぎちゃった」

かわいい

「でも意外だったかも、蒼井さんがアイドルデビューだなんて...あ、さっきも言ったけど合ってるし喜ばしいことだと思うよ?ただアキさんに電話で「今度翠さんがデビューするので是非来てください!」って言われた時には色々な意味でびっくりしちゃった」

『翠』「待ってくださいその話詳しく」

どこまで話広めてたんだあの女神様は
ライブに翠のクラスメイト全員呼んだ時に先生にも声かけてたとは...もうがっつり騙す側の人員だったのか...いや、神員?

『翠』「違うんですよ...裏方の手伝いだけっていう話だったんですよ本当は...それが嘘だったんですけど...」

「そうなの!?えっとじゃあ...えっ誰の発案?」

『翠』「今Pやってる人とマリアさん...らしいです」

「ある意味すごいねそれは...あぁ、秘蔵っ子ってそのままの意味だったの」

蔵に入った覚えはありませんって荒れていたよ翠は



先生と何か話す?安価下
(先生は一般人!一般人です!特になければ公園に行きます)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/13(木) 03:43:27.22 ID:7X5bJyHw0
「大切な人が誤った道へ歩んでしまった時、どうすれば元の道へ連れ戻せると思いますか?」
105 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/14(金) 03:55:24.96 ID:5x5i+6PG0
・・・

この先生は、いい先生だ
翠のこともよく見てくれているし、踏み込んでは来ないけど腫れ物扱いするほどでもない、丁度いい距離というのをすでに掴んでいるらしい
上下関係、年齢差等を感じさせないような態度で接してくれつつも、かといって完全なお友達感覚になるほど緩くはなく適度に彼女が先生であるというのを感じさせてくれる
少なくとも『私』はそう感じた、目の前に座る女性は単なる大人でもまして友人でも、母、姉、妹でもなく、残念ながら、紛れもなく先生だと

『翠』「...先生、その、相談...というか、質問、みたいなのって、いいですか?」

この人は、この人の教えはきっといつか大切なものになる
そんな気がした
気のせいかもしれない、ただの若かりし頃の痛々しい病が再発しただけかもしれない
だって授業は別としても具体的に何かを教わったわけでもないし、単に絆されてるだけなのではないかという懸念もある

「!...聞きましょう、何でもどうぞ」

あるいは容姿が好みだったから、とか
まぁどれも事実だし真実なんだろう
とはいえ、それなら『私』も他にそれらしい、もっともらしい理由を考えればいいだけだ

『意見は多い方がいい』

ほら、たったこれだけの、たった9文字の文章があるだけで彼女に意見を聞く大義名分が出来た

『翠』「例えば...そう、例えば、例えばの話です...例えば、大切な人が誤った道を歩んでしまった時...どうすれば、元の道に戻せると思いますか?」
106 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/14(金) 03:55:55.70 ID:5x5i+6PG0
『凜音』や夢姫ちゃんや夏菜を待たせてる、そのことに若干罪悪感を覚えつつ、『私』は先生に少しだけ踏み込ませる
一歩分にも、半歩分にも満たないほどだけれど、『私』の今抱える問題の片鱗を見せた

「...それは、例えば大人や、警察には頼れないこと?」

『翠』「あまり頼れないこと、です」

「大ごとには出来ない、したくないこと?」

『翠』「出来ないこと、でしょうか」

「歩んでしまった...つまりもう、起きてしまったこと」

『翠』「...はい」

先生はさっきまでとはまた違った真剣な表情を見せている
中学生にありがちな、と冗談半分で受け止められてしまうことも多少は覚悟していたけど...それとも『私』の過去のこととか、もしくは翠がアイドルを始めたこととか、そういうのを考えて真剣に考えてくれているのか
何にしても、この先生の意見を聞いてみたい、そう思い行動に移してしまったのは『私』だ、もう後戻りは出来ない



先生の意見安価下
(切歌「そうなんデス!どうやら近いらしいのデス!」

調「そう、あと2日!」

切歌「あと2日で響さんの誕生日な...」コクバンケシポカッ

クリス「ふんっ...」)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 04:08:06.85 ID:irWv/nZq0
その人にとって…何よりも本当に大切な宝物を思い出させてみるのはどうかしら?
後は昔交わした約束や思い出を掘り起こすとか
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 07:49:17.71 ID:v2zSylT+O
貴女がそれを間違ってると信じてるなら、きちんと正面からぶつかって言ってあげて
それは『間違ったことだ』ってね
…あと、その子に『先生にもまた元気な顔早く見せてね』って伝えておいてね
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/14(金) 16:06:26.94 ID:b/vnC7GaO
重要なのは「大切な物」に気付く「きっかけ」
誤った道よりかけがえの無い物があると教えてあげなさい
110 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/15(土) 03:56:00.63 ID:/hE7MsWY0
先生はよほど慎重に考えてくれているのか、それとも単にそういう癖があるのか
まるで探偵(といってもフィクションの探偵しか見たことないけど)のようにいくつか尋ね、やがて考えが纏まったらしく意見を述べ始めた

「その人にとって...何よりも大切な宝物を思い出させてみるのはどうかしら?」

『翠』「宝物...本人にとっての?」

「えぇ、昔交わした約束だとか思い出を掘り起こすとか...そういったものがそうだと自覚をしているかどうかは人それぞれだけど、誰だって...例え形あるものを何も大切だと思えない人でも、自分の過去のどこかしらに必ずあるものよ、『大切なもの』は」

過去、経験、記憶
誰であれ必ずそこに大切と思える宝物を持っているはずだと、先生は言う

『翠』「どうして、必ずって言えるんですか?」

「それが楽しいことだとか嬉しいことだとか、そうだと理解するのって、そうだと自分なりに解釈した後に出来ることなの、もし強制されたとしても、どこかに疑念を抱いてしまう...それが人間だから...だからそれすらも人とズレてしまっていたら、その時は難しい...でも、その人にとってはどう?」

『翠』「...」

翠が楽しいと、嬉しいと感じることは一般的なそれとそうズレていない、と思う
そりゃあ、多少は他の人と相容れないことはあるだろう、それでも致命的なまでに、というのはないはずだ

「その人のそれは正しい、なら重要なのは、『大切なもの』に気付く『きっかけ』...誤った道、間違った道より、かけがえのないものがあると教えてあげなさい」

『翠』「『きっかけ』...『私』はどうすれば、いいですか」

「貴女がそれを間違っていると信じているのなら、きちんと正面からぶつかってあげて...それは『間違ったことだ』ってね」
111 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/15(土) 03:57:09.87 ID:/hE7MsWY0
そうか...『私』自身が『きっかけ』にならなくちゃいけないんだ
あぁ、そうだ、そうだった
それは『私』もわかっていたから、こうして悩み、苦しんでいるんだ
でもその方法は簡単なことだった
ただただぶつかればいい
小難しいことなんて考えずに、正面から

『翠』「...ありがとうございます、先生」

「少しでも参考になったなら、先生は嬉しいかな」

『翠』「えぇ、とっても」

『私』は頭を下げて礼を言い、席を立ち上がった
先生もまた立ち上がり、共に進路相談室を出てしばらく廊下を進み職員室の前で別れる

『翠』「今日は本当にありがとうございました」

「こちらこそ、気を付けて帰ってね...あぁ、あと」

下駄箱に向かおうとしていたところを呼び止められ、『私』は振り向いた
先生は相変わらずの、とっつきやすいようなあざと過ぎない程度のかわいい微笑みを浮かべながら

「その子に、『先生にもまた元気な顔を早く見せてね』って伝えておいてね」

『翠』「...うん、わかったよ、先生」

また明日、そう言うのはやめておいた
願わくば明日はここに『私』ではない人間が立っていますように


・・・


夢姫「...あ、やっと来ましたわ」

公園に着くと、約束通り入り口のところに3人で待ってくれていた
というかつまり、『私』がいない間に何事もなかったということだね、良かった良かった

夏菜「結構時間かかりましたね、何の話だったんですか?」

『翠』「『私』に女優は向いてないって話かな」



コンマ下
奇数 刀は相変わらず
偶数 通りすがりの3人組
ゾロ奇数 何か起こりそう
ゾロ目偶数 何か起こってそう
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 04:00:11.19 ID:Mhn3+rTc0
でやぁ!
113 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/15(土) 04:19:29.63 ID:/hE7MsWY0
例の刀のところを見に行くと、人集りというほど多いわけではないけど確かに結構それ目当てらしき人達が集まっていた
明らかにカップルな人達に自撮りをするお姉さん達、あとあれは...◯◯大合格とか書いてある鉢巻してるし受験生?それとなんか柔道着らしき服装の強そうな人が超真面目な顔をして手を合わせて祈っている
...本当にどんな効果が噂で流れているんだろう...でも確かに刀が地面に刺さってるわけだし強くはなれそう、かな?勉強の方は知らない

『凜音』「流石に警備のおかげで近くには寄れないみたいですね」

夏菜「ここからも見えなくはないけど、という感じですね」

『翠』「警戒はちゃんとしてるみたいで安心した」

いつでも集まってきた人達を安全に避難させられるくらいの距離は保っているらしい
流石S.O.N.G.は『私』が心配する必要なんて何もなかったね

夢姫「ではわたくし達もお願いしましょう」

『私』達4人それぞれ刀のある方に手を合わせ目を瞑り、念じた

どうか翠が無事に戻ってきますように

刀は相変わらず僅かに振動を続けながら、その場に留まり続けていた



何か話しながら帰る?安価下
(特になければ本部)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/15(土) 14:53:57.81 ID:5L6rV9l2O
翼さんはよくバイクを壊してるけど新品のバイクは誰が買ってるのか的な
115 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/16(日) 04:51:30.58 ID:IUqJ7sBj0
・・・


お願い事はした、けれど当然というか予想通りというか、むしろ予想外れというか、何かが起こるということはなかった
翠が突然心変わりして戻ってきたりだとか、それか心変わりせずに襲ってきたりだとか、最悪願いの内容に関係なく何かを祈ったことで知らず知らずのうちに条件達成しててとじみこ世界と繋がってしまったり...なんて身構えてもいたけれど、取り越し苦労だったみたい

『翠』「繋がってない...よね?」

全然知らない場所でゲートが開いてた!とか言われてももう知らない、そこまでカバーしきれないし
兎にも角にももう公園に用はない、『私』達は公園をあとにした

『凜音』「やっぱり意味のないことだったんでしょうか...」

夢姫「いいえ、もしそうでもそうでなくても、やらずに損よりやって損ですわ、それに願掛けとは本来そういうものですの」

夏菜「哲学兵装のことを知ってしまうと願掛けや神頼みも馬鹿に出来なくなってしまいますけどね」

確かにそうだ、思い込み、意思が現実に影響を及ぼすようなことが決してファンタジーではない(この世界がファンタジーなフィクションだとかそういうのは今置いておくとしてだ、何せ『私』達にとってはここが現実なのだから)のなら、いわゆるそういったものも本当に効果を示すかもしれない
最も多くの人達の共通したものだとか、長い年月を重ねたものでない限りは哲学兵装へと押し上げるのは難しいのだろうけど
まぁ想像だけど、この辺はフィーネさん辺りが詳しいだろう

その時、すぐ横の車道を一台のバイクが走り去っていった
押し寄せる風圧に若干の煩わしさを感じつつも、そこまでその風圧は強いわけでもないので特にアクションを起こすこともなく受け入れる
訂正、思わず目は瞑った
116 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/16(日) 04:52:11.77 ID:IUqJ7sBj0
『凜音』「速〜い...」

夏菜「ライダースーツのカッコいいお姉さんでしたね、ヘルメットで顔は見えませんでしたけど」

夢姫「まるで翼さんみたいでしたわ...流石に本人ではなかったでしょうけど、その、雰囲気が」

『翠』「翼さんもバイク乗ってる時カッコいいよね...最後爆散させるダイナミック乗り捨てのイメージしかないけど」

翠の記憶にある原作の...より正確にはGXのOPのせいで
てか一期の頃から爆散してなかったっけ?

夏菜「よく壊してる印象はありますね...その都度用意されてる新品のバイクって誰が買ってるんでしょう」

夢姫「翼さんのことですし...緒川さんでは?」

『凜音』「でもこだわりがあったりするなら風鳴さんご自身で調達しているのかも」

夏菜「多忙な芸能人にそんな時間...」

『翠』「Amaz◯nならその日のうちに...」

実際のところどうなんだろう、あれかな、ガレージには常にストックがいっぱいあって定期的に工場から持ってきてもらってるとか
いやそれにしても誰が払っているのか...経費かな!?まさか経費なのかな!?


・・・


本部に着くと、何故か装者全員司令室に集合させられていた
放課後ブリーフィングを始めるらしい...放課後ブリーフィングって何だ
いや放課後にするブリーフィングだしいつもしてたけども
『凜音』と夢姫ちゃんとは後でまた合流することにし、『私』と夏菜は司令室に向かう
117 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/16(日) 04:52:45.51 ID:IUqJ7sBj0
弦十郎「調神社所蔵の古文書と伝承、錬金術師との交戦から敵の次なる作戦は、大地に描かれた鏡写しのオリオン座...神出づる門より神の力を創造することと推測して間違いないだろう」

モニターには地図に示されたその鏡写しのオリオン座とやらが映し出されている
『私』が調神社で寝込んでいる間にその説明があったらしい、埼玉県の氷川神社群を線で結ぶと、丁度オリオン座を反転したような形になるからそう名付けたのだとか
オリオン座は強いからね、神社の位置を決めた昔の人は目の付け所がいい

緒川「現在、神社本庁と連携し拠点警備を強化するとともに周辺地域の疎開を急がせています」

弦十郎「うむ」

マリア「レイラインを使ったさらに大規模な儀式...一体どんな怪物を作るつもりなの」

翼「門より出づる怪物を超えた神」

クリス「どうにかなる相手なのか?」

『私』達の脳内に想起されるのはいつかの無敵怪獣ヨナルデパズトーリ

『受けたダメージを並行世界に存在する同一別個体に生贄と肩代わりさせる』

とかいうちょっと意味のわからないことを平気でしてくるアレだ
無敵、神の力と呼ばれるだけはありまさしくそれは勝ち目のないほどに絶対的な存在...だった

響「でも、どうにかしないと」

響さんの拳で打ち砕かれるまでは
118 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/16(日) 04:53:22.41 ID:IUqJ7sBj0
弦十郎「どうにか出来るとすれば、それは神殺しの力だな」

調「神殺し」

切歌「デスか?」

カミゴロシ?カミゴロシって...『神を殺す』って書く『神殺し』?
確かに聖遺物の中には何らかの神を殺した、死因となった武器は割と多い
とはいえそれであの無敵怪獣に立ち向かえるほど簡単な話ではないはず、でなければこんな空気にはならないだろう
つまり何か特定の聖遺物が必要...?

弦十郎「神と謳われた存在の死にまつわる伝承は世界の各地に残されている」

友里「前大戦期のドイツでは優生学の最果てに神の死にまつわる力を収集した、と記録にあります」

調「だったら...!」

友里「残念ながら、それは...手がかりになるかもしれないバルベルデ・ドキュメント、及び戦時中の資料を保管した旧風鳴機関本部は、統制局長アダム・ヴァイスハウプトにより消失しました」

本当に余計なことしかしないな抜剣野郎が

弦十郎「だが、あまりに周到な一連の動きは考えようによっては誰にも悟られぬよう、神殺しの力を隠蔽してきたとも言い換えられないだろうか」

マリア「つまり、切り札の存在を証明しているかもしれない」

弦十郎「うむ」

響「神殺しが...」

クリス「存在する...?」

神殺し、無敵をも倒し得るようなものが
錬金術師、一組織の統制局長が危険視するような代物が...?
119 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/16(日) 04:53:55.55 ID:IUqJ7sBj0
弦十郎「緒川!」

緒川「了解です、調査部のみならず各国機関とも連携し情報収集に努めます」

弦十郎「頼んだぞ」


・・・


エルフナイン「反動汚染の除去を毎回短時間で終わらせられているのは『翠』さんのおかげですから、そのお礼も兼ねて僕もお手伝いします」

『翠』「気にしなくてもいいのに...でもありがとう、助かるよエルフナインちゃん」

ぼた餅作りの前に、『凜音』に渡す戦力の方を完成させてしまおう
といっても壊れたRN式回天特機装束をニコイチ、サンコイチして『凜音』に合わせて調整するだけだ
これが『凜音』でも使える中で一番身の安全を確保させられるものだろう

夏菜「でも、結構渋っていましたよ司令は」

ししょーにはこれを何に使うのかボカして返却してもらったからね...いや流石に一般人がいつ耐え切れなくなって戦場に飛び出してきてもいいようにとか言えないし
でもそこはしっかり詳しいことを伝えた上で事前にこちら側に付けたエルフナインちゃんに間を取り持ってもらいどうにかなった

エルフナイン「僕も気持ちは、わかりますから」

危険とわかっていても、力がなくても、動くべきだと思ったら止まれない
エルフナインちゃんが最初にキャロルちゃんのところから逃げてきたときも、そんな感じだったからこそ、共感したらしい

『翠』「さて...始めよう」



『凜音』ちゃん専用RN式回天特機装束の装備・特徴等安価下
(見た目や性能、武器等何でも)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 10:57:48.69 ID:EtGZraYRO
矢の先端部に爆弾が仕込んであるクロスボウガン
狙撃や三連射等も可能だけどその分受ける精神的負担も増える あと近距離だと自爆の危険有
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/16(日) 20:46:45.74 ID:41oNO39A0
一般人になんて物騒な物を…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/17(月) 14:54:55.33 ID:JbGBrwlXO
特撮よろしく怪電波とか出せる青い形態と身体能力が上がる赤い形態がある、とか?
見た目は安全性の為に身体はアイアンマンみたいな全身鎧、頭は装者っぽく
123 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/18(火) 03:28:21.17 ID:/zdBPaF40
・・・


夏菜「...この特機装束...言っちゃなんですけど普通の人が使うには結構キツくないですか?」

『翠』「『私』も直してて気付いた...」

元々これはメヌエットさんの仲間の人達の...つまりはホムンクルスに近い経緯で造られた人工装者に合わせて作られたものだ
だから多少人間用に改良するにあたって難しい点が出てくるのは予想してたけど...

エルフナイン「主な動力は歌ではなくハミングから得られるような少量のフォニックゲインを増幅させることで賄っているようですが、武器の方は...脳に電気信号を送り強制的に精神に負荷を与え、その際に生じるエネルギーを各部のケーブルから武器に流し込みリミッターを解除させる仕組みのようですね」

精神負荷によって増加したエネルギー、本来悪感情や暴走に繋がるはずのそれを武器に吸収させ機能を解除させる...これを作った人は人工装者の人達をどう思っていたのか
あるいは本人達の了承の上だったのかもしれないし、戦闘力を上げる為には仕方なかったのかもしれないけれど

『翠』「危険としか、言えない...よね」

夏菜「ただどこかで見たことあるような仕組みですけどね」

エルフナイン「はい...完成形は違いますが、理論と根本的な構造としてはおそらくイグナイトモジュールのそれと同じ...」

これを作った人もまた、シンフォギアか聖遺物そのものかはわからないけどそれの使用時に稀に起こる暴走状態に目を付けた、といったところだろう

エルフナイン「錬金術のようにエネルギーを全く別のエネルギーに変換することやキャロルのように想い出の焼却によってエネルギーを得るのは、そう簡単に再現出来るものではなかったはず、そういった点から偶然にも僕と同じ結論に至ったのかもしれません」

夏菜「それに、正確なことはわからないけどメヌエットさんもその仲間の人達も人工装者としての生を受けたのはごく最近、ここ数年の間だったわけですし、仮に出来たとしても焼却する想い出がない、というのもあったでしょうね」

『翠』「とにかく大幅に改善しないと、せめて精神負荷の増加量を下げたりしないと使わせらんない」

使ってほしくない、のが一番言いたいことなんだけど引き受けちゃったし
124 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/18(火) 03:29:00.67 ID:/zdBPaF40
・・・

最終的に精神負荷を利用する機能は出来る限りマイルドなものに改良出来た、と思う
理論上マイルドになったはず、というだけであって実際どうなるかはわからない
上手くいけばせいぜいサザ◯さん症候群くらいの負荷に留まると思われる
けど『凜音』ちゃんの精神力が常人並だったらの話、精神力によってはイグナイトモジュールと同じかそれ以上に危険なことになりかねない

『翠』「で、そんな危険を冒すことで使えるのがクロスボウガンか」

夏菜「イチイバルのような、何らかの飛び道具の聖遺物が核となる部品に含まれているようですからね、これ以上バラすと元に戻せなくなる可能性もあるので手が出せませんでしたが」

このRN式回天特機装束に設定されていた武器はクロスボウガン
その正体は不明だが、調べてみると単なる狙撃の他に三連射が可能らしく、そういうところまで確かにクリスさんのイチイバルとよく似ていた

エルフナイン「的に到達するのと同時に矢の先端部に仕込まれた爆破装置が起動する仕組みのようですね、ただしこれは任意でオンオフ切り替えることは出来ない完全独立型」

『翠』「下手に標的と近距離の際に使うと爆発に巻き込まれる、早い話自爆装置に早変わり...やっぱりこのクロスボウガン外さない?」

夏菜「丸腰状態だといざという時に応戦出来ないから残すしかないと言ったのも『蒼井』さんでしたよ」

精神負荷はクロスボウガンを使用するたびに増加していく
ある一定の回数使ったら強制的にクロスボウガンとRN式回天特機装束本体のリンクを切らせるようにした方がいいかな...
125 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/18(火) 03:29:41.84 ID:/zdBPaF40
夏菜「まぁ、安全性とまさにその自爆対策で全身を覆う形にしたのは正解でしょうけど」

RN式回天特機装束はそのままでは腕だけだとか脚だけだとか、そういった一部分を覆い他の部分は薄いバリアフィールドを定着させるだけだった
そこを思い切って全身覆うようにしたのだ
なので見た目はまるでア◯アンマン、頭だけはフォニックゲインの回収率のことも考え通常のシンフォギア装者と同じような形で纏めたけれど

エルフナイン「2モードチェンジ機能はそのまま活かす形でいいんですよね?」

『翠』「うん、手札は多いに越したことはない」

なんとこのRN式回天特機装束、本体のカラーが青い状態と赤い状態の2つを使い分けられるフォームチェンジ機能付きだったのだ
その点だけはこれを作った人と趣味が合うと思った
青い状態では怪電波を飛ばすことで相手の解析を始め幻覚を見せたり混乱状態に陥れられたりする、赤い状態ではシンプルに身体能力がより強化され例え素手になってしまってもある程度なら自分の身を守れるだろう

夏菜「一先ずこんなものでしょう...デメリットの部分のことも考えて時間を取って試運転をしたいところですが」

『翠』「ししょーにバレずにこっそり、は無理だよね」

エルフナイン「きちんと話してしまうしか...」



コンマ下
奇数 始まった
偶数 まだ、とりあえずぼた餅作り
ゾロ目 お気楽ガールの提案
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/18(火) 03:33:14.62 ID:Bc+RlKXv0
許せないっ!!
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/19(水) 10:20:03.92 ID:PLHhtfL/O
正直な話闇堕ち翠ちゃんに関してはウンザリ感が否めない
幾多の運ゲー乗り越えて二回も負かしたんだしいい加減正気に戻してくれませんかね…どっかの一人四天王じゃねえんですから
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/19(水) 12:51:48.31 ID:yQ8mXezfO
なるべく設定を遵守して独自考察もするイッチとそんな事気にせず無理難題安価をお出ししてくる民でこれは…ベストマッチ(鬱翠ちゃん)
コンマ神の戯れで更にスーパーベストマッチ(闇落ち翠ちゃん)
むしろスレタイからずっとこの転生者ちゃんは悪役やるものだと思ってずっと参加してきてたからやっと始まったなって思ってますよ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/19(水) 17:51:13.02 ID:ejhQb+YdO
もうお月さま破壊しちゃったんだし闇落ちる必要なくね?
130 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/20(木) 09:06:22.65 ID:hvVqiBKTO
『戦場』と聞いて何を思い浮かべるだろうか
『せんじょう』あるいは『いくさば』...シンフォギアを纏うものであれば後者の方が馴染みがあるだろうこの二文字
例えば敵やノイズとの戦いの場、なるほどそれは戦場だろう
例えば紛争地、人間同士の醜い争いに対し人はそれを戦場と呼ぶ
そして己自身との戦いもまた、紛れもなく戦場と言える


夏菜「火加減強くないですかっ!?」

夢姫「殺菌消毒は大切ですわよ」

『凜音』「この小豆、生きてます!」

夏菜「生きてませんから零さないように気を付けて!」


ここは調理場

『翠』「そう、調理場という名の戦場である」

夏菜「どこの誰に向けた目線ですかさっきから!遊んでないで手伝って...って誰ですかご飯を勝手に酢飯にしたのは!」

この混沌具合、まさしく戦場そのものである...!




『翠』ちゃんぼた餅完成度コンマ下1
夢姫ちゃんぼた餅完成度コンマ下2
『凜音』ちゃんぼた餅完成度コンマ下3
夏菜さんぼた餅完成度コンマ下4
(高ければ高いほど美味しい!00は100扱いです)
(ちなみに『翠』ちゃんは前回までは18→19→100→94)

(Q翠ちゃんは善なの?悪なの?

A偽善)
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 09:12:24.59 ID:8ymEwXJF0
おっほ♪
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 09:16:14.73 ID:jgwRmE5rO
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 10:37:52.12 ID:+ygRPXbA0
わふー
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 11:44:46.70 ID:AcRsWFY80
料理出来なさそうだが
135 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/21(金) 03:47:12.94 ID:L21FtMZl0
・・・


夏菜「『蒼井』さん...一応毎晩作ってるんですよね?」

『翠』「ふっ...毎日ガチャを引き続ければ確率が上がるのか?」

夏菜「まずそのガチャってとこから間違えてるって言ってるんですが」

何を言い出すのかと思えば...料理の完成度は運と偶然の産物なのだからこれはもうガチャと言っても過言ではないというのに

夏菜「料理は練習で上達するものなんです、するはずなんです、だから専用の職が存在するんです」

『翠』「ちぇー!自分がちょっと上手に出来たからってー!『私』のだって普通レベルではあるでしょー!」

『私』が作ったぼた餅は、可もなく不可もなくな感じ、不味くはないけどとびきり美味しいというわけでもない
前よりは大分腕は落ちてしまっていたけど、最初に比べたら...ね

『凜音』「もしかして今の食事の『食』と職業の『職』をかけたんですか?」

夏菜「『東雲』さんはどうして赤黒い液体が完成してるんですか固体はどこに行ったんですかどこに」

『凜音』のは...何だろうアレ
トマトジュース...より濃い色、禍々しい何かが完成していた
あの液体の中に蠢いているのは一体...
試食するか否かの話し合いは死人を出さない為に一旦保留中

夢姫「レシピって偉大ですわね...」

夏菜「ほらこれ!これを見習ってくださいよ二人共!変にアレンジ加えようとしないで!いや歌代さんも途中危なかったですけど...むしろよくあそこから引き返せましたね」

夢姫ちゃんと夏菜のは「お!これ美味しい!」って感じの
餡子の良さを引き出しつつご飯の味も消されていない良い塩梅の一品
136 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/21(金) 03:48:10.42 ID:L21FtMZl0
夏菜「おかしい...こんなはずじゃ...」

『凜音』「折角ですし蒼井さんが帰ってきたら食べてもらう分も残しておきません?日保ちはあまりしないでしょうけど冷凍か何かして」

『翠』「それは...うん、いいんじゃない?」

『凜音』が自分の作った赤黒い液体の入ったコップを手にニコニコしながらそんな案を出してきた
けどまぁ...もし仮にあの液体がヤバい味でもそこは翠には頑張って飲んで悔い改めてもらうということで

あ、それから『私』と夏菜のところの花(夏菜のところは草だけど)にお供えするのは多数決の結果夢姫ちゃんのと夏菜のから出すことになった
美味しい方がいいからね、それは仕方ない



この後どうする?安価下
1 何かしら行動(記述)
2 もう寝ておく
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/21(金) 03:50:47.45 ID:dJH1W+tk0
1 増えたままの6人を消す特訓
出来れば激おこなぐんちゃん(魂)の指導付きで
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/21(金) 09:45:33.55 ID:Y7YOlxMv0
夏菜は中身が違えば料理の腕も変わるのだろうか
139 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/22(土) 01:30:13.77 ID:wfga2CE70
・・・


『翠』「あ、そういえばさぁ」

どの複数作ったぼた餅...いやおはぎ?ぼた餅?やっぱりぼた餅でいっか...ぼた餅の内どれをお供え物にするか選びながら、ふと疑問が湧いた

『翠』「さっき料理中、夏菜ってあっちの『夏菜』に手伝ってもらったりとかしてなかったみたいだったけど」

夏菜「え?まぁ...」

夢姫「そういえばそうでしたわね」

ただひたすらにキッチンの中を(埃が舞わない程度に)走り回りながら事故を防ごうとあくせくしていた印象があるよ、その割にちゃんと自分の分も完成させてるあたり流石と言わざるを得ない
何が流石なのかはさて置いて

『凜音』「『浅井』さんは作らないんですか?」

『翠』「まだ材料余ってるし、どうせならどうよ」

夏菜「どうよって...うーん...」

暫し考え込む、否、中で相談する夏菜達
やがて結論は出たらしく

『夏菜』「期待はしないで、くださいよ」

うんうん、積極的に他人と関わろうとするようになって『私』も鼻が高いよ、『私』何もしてないけど



『夏菜』さんぼた餅完成度コンマ下
(『夏菜』「おあがりよ!です!」)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 01:37:43.71 ID:a5vuFyFKO
銀魂完結
141 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/22(土) 02:20:40.54 ID:wfga2CE70
・・・


『翠』「...ん!...こくん...ぷはっ、何これすごい」

『凜音』「美味しい...というか」

夢姫「夏菜さんの作ったものと...瓜二つ...?」

そう、何がすごいってほぼほぼ同じ味なのだ
もちろん全く同じではないし、強いて言うならこっちの方が美味しい気もするけど
でも例え同時に出されても区別は中々付かないだろう

『夏菜』「『私』はあの子、あの子は『私』...常に表と裏である『私』達に表も裏もないものではそうそう違ったものにはなりません、というかそれ以前にレシピ見ながらやればこんなものです」

最後の最後にぶっちゃけたな嫌味かな
片方は上手でもう片方は下手みたいな感じかとも身構えたけど杞憂だった...

夏菜「あ、引っ込んじゃった...まぁ、そんなわけです」


・・・


『翠』「なんてことがありましたよっと...」

解散した後、自室に戻った『私』は記念品の花にぼた餅をお供えし手を合わせながら、なんとなく適当に今日あったことを話してみたりしていた
それが千景ちゃんや園子ちゃんの方に伝わってるかどうかも、伝わったとしてだからどうということもないのだけど
強いて言うなら、よもぎや両親、りっちゃんやりっちゃんのお姉さんの墓参りに行った時の練習みたいなものだ
そんなことが出来るくらいには『私』も事実を受け入れ始められたし、落ち着いてもきていた
142 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/22(土) 02:21:22.84 ID:wfga2CE70
『翠』「さて、心配かけさせるバカ翠をいつでもとっ捕まえられるように、しっかり寝て体力回復しないとね」

心配ばかりしても意味がない、見つけた時に今度こそぶつかってやればいい
色々な意見を聞いた結果、『私』はそう決めた
前回のように二度も押し切っておきながら(一度目はフェイクだったけど)後一歩のところで逃してしまわないように、それにもし本当に翠が洗脳させられているなら、翠に価値を見出しているならパヴァリアのやつらもそこまで手荒なことはしない...と思う...してたらやつらをぶっ殺すけど
してなくても半殺し...局長は土に還らせてやる

『翠』「みんなもおやすみ、また明日ね」

蛇達の頭を撫で、明日の学校の準備も済ませたことを確認し『私』はベッドに潜る
そして夢の世界へ...


千景《今夜はもう何も予定はなさそうね、なら少し顔を貸しなさい》


ゆ、夢の...はいすみません、呼び出しですねわかります
怖っていうかこんなしっかり念話飛ばせたんだ...何の用だろカツアゲとかじゃないよね...


・・・


千景「来たわね」

園子「やっほ〜『りんりん』〜」

ちゃぶ台がある場所とは別のダイニングテーブルがある場所
そこで待っていたのはやはり、千景ちゃんと園子ちゃん...



コンマ下
奇数 だけ
偶数 何でここに...が!?(ネタバレ:断じて先生ではないです)
ゾロ目 風雲児様じゃんこんちゃー
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 02:26:27.48 ID:MUKu1pUr0
いけぇ!
144 : ◆BT63SEH4KsDo [sagasaga]:2019/06/22(土) 02:46:43.64 ID:wfga2CE70


夏菜「あ、本当に来ましたね」

『夏菜』「...というか、多くないですかね?『蒼井』さんの数」


...だけじゃなかった

『翠』「か、夏菜!?『夏菜』もいるし...あぁ、そっかなるほど」

『翠』3「何でここにってのはわかんないけど」

『翠』5「魂そのものがここに来てるんだからそりゃ2人共同時に来るか」

『私』も7人全員来てるしね!
でもどうしてまたここに夏菜達が...?

芽吹「話には聞いていましたが、本当に7人いるんですね」

千景「失敗するかもしれないとは思っていたけれど、これはあまり考えたくなかったケースだわ...」

『翠』「芽吹ちゃんもいる!?」



6人を消す特訓の内容安価下
(千景「消すというか戻すというか...吸収する?」

園子「否、合体なんよ〜!」

芽吹「それは違う気がするけど」)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 03:00:02.77 ID:K+OlxEUhO
精神的な鍛錬で増えたままの6人を取り込んで1つにするとかどうだろう
神コロ様みたいな感じで
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/22(土) 18:02:36.76 ID:enBcfHkfO
七人御先やる度にどうせ増えるんやけどなブヘヘ
性格とか含めて別人でもないけどそれぞれに一応自我があるって感じかな?安価下
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/23(日) 02:01:39.78 ID:VToRkmbN0
千景とのシンクロとかもアリかもしれんね
…ところで夏奈がやってきたのナンデ?
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/23(日) 17:07:03.16 ID:KyEvhdVA0
合体するとキング翠ちゃんになるんですかね…
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/24(月) 19:26:10.27 ID:MS7T4wMWO
司令、とんでもない失態をやらかしてるのによく了子さんやキネクリ先輩に殴られないね
主に翠ちゃん案件で
150 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:34:28.93 ID:aZ1L0UZ90
undefined
151 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:35:08.21 ID:aZ1L0UZ90
・・・


『翠』「...で、なんで呼ばれた...の前に、夏菜達と芽吹ちゃんがここにいる理由を聞きたいのだけれども」

席に着き、園子ちゃんが出してくれたお茶を一口飲んで落ち着いた『私』はそう尋ねた

千景「私達が呼んだのよ、たまにはいいかと思って」

『翠』「そんなキャラだったっけ千景ちゃん...」

大丈夫?黒髪ロングのクールキャラだからってマギカな魔法少女の方混ざってきてない?いやあっちもこんな台詞言うキャラかと聞かれるとそうでもない気もするけど

園子「せっかく呼べそうだったから〜、私が提案したんだよ〜」

芽吹「突然のことで驚いたわ、園子」

夏菜「同じものをお供えしたから繋げやすくなったのかも、って話だったんですよ」

システムガバガバ過ぎでは神樹様...いやわざとそうしてくれてるのかな?

芽吹「そういうわけで、防人の代表として訪ねさせていただいた次第です」

『夏菜』「そして『蒼井』さん同様に宿主枠が『私』と夏菜、だから一緒に来た...というか『私』達の中と『蒼井』さんの中が繋がっているその中間点がここ、ということらしいです」

よくわからないことが多いけどなんとなくわかった
新しい地区が解放されたからやってみたらデータ通信の機能だったみたいな?いやこれは自分でも何言ってるのかわかんないな

『翠』6「っていうかさ!その前に!」

『翠』2「何で夏菜達が芽吹ちゃんと繋がれてるの!?戦いの記憶は無いはずなのに...」
152 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:35:57.87 ID:aZ1L0UZ90
undefined
153 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:36:40.34 ID:aZ1L0UZ90
そう、そこが一番わからない
ゆゆゆ世界と繋がってしまった時のあの戦い
勇者装者が手を取り合い共に戦ったあの戦いの記憶を持つのは、色々あって今はこの世界では『私』と翠しかいないはず
情報としてだけは女神様や翔子さんとも共有してるけど...
そして『私』の場合はそのときの戦いで勇者ギアとして力を借りた千景ちゃん、それと比較的お世話になったというかそれぞれの世界の架け橋のような役割を担ってもらったらしい園子ちゃんと繋がれている


千景『何でもないわ...ここは『蒼井』さん、『貴女』の本来の精神世界とは少し違う特別な精神世界、そして私達は一時的に『貴女』にとっての私達のイメージがフォニックゲインによって具現化、再現された幻覚のようなもの...まぁメインストーリーにいるキャラとは別だけど同一人物扱いされているショップの店員のようなものと考えてくれればいいわ』


もっとも千景ちゃんと園子ちゃんが言うには自分達はご本人様ではない、とのことだけど...正直そこは怪しいとも思ってる

閑話休題

繋がるにしろ再現するにしろ、あの戦いの時誰の勇者ギア(夏菜達の場合は防人ギア?)を纏ったかを覚えているか、もしくは誰かから聞かない限り出来ない、と思う
で、『私』はもちろん翠も、そして女神様や翔子さんも夏菜達にそれについては話していないはずだ

園子「それは間違いないんよ〜、あの場にいたりんりん達以外の装者と勇者の記憶、それにそれぞれのシンフォギアや勇者端末に残された記録も全て、神樹様は修正した、書き換えた」

『夏菜』「だけど1つだけ見逃してしまった...『私』達にとってのギア、つまり擬似ギアの記録を書き換えたところで、まだもう1つ残っている事を」

もう1つ...?

夏菜「えぇ、だからこそ私と『夏菜』の消された記憶を、記録を、修正された後の世界に持ち込む事が出来たというわけです」
154 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:37:38.26 ID:aZ1L0UZ90
そう言って夏菜は、何かを取り出した
それは金色の懐中時計...そう、どこぞの漫画版の試作魔導演算宝珠のような形をした...

AI『お久しぶりではない方ですね、では初めましてこんにちは!ある時はマスターのバイタルチェック、またある時はそれとなく可愛い女の子達のキャッキャウフフを高画質でばっちり記録、超高性能人工知能のAIさんです!』

AIさんだった




『翠』「いたねそんなの」

AI『いましたよずっと』

・・・

夏菜「つまりは、戦いのことを含め一部始終を収めたAIの記録だけは修正を免れ、その記録のデータを私達にインストールさせたことで」

『夏菜』「『私』達は思い出した...いいえ、もう一度知った、の方が近いでしょうか...とにかく、再び戦いについての記憶を得たわけです」

AIさんなんて確かゴライアスだかなんだかの戦いの後くらいからは大人しかった気がするしすっかり忘れてたよ
翠もきっと忘れてるね

園子「まさかかなきち達がこんな機器、それも改変や修正を受け付けない独立した人工知能を搭載したものを所持してたなんて〜って神樹様が泣いてるのが目に浮かぶよ〜」

芽吹「神樹様がそんなお姿を見せるとは思えないし見せるとしてもせいぜい巫女相手、と思うけれど...」

千景「園子さんの場合どこまでが冗談なのかわからないわね...」

『翠』「改変や修正を受け付けないってさらっととんでもないことだよね!?なに、人工知能ってそういうものなの!?」

AI『当然ですよ〜、どこぞのベルトさんだってタイムリープ耐性あったじゃないですか!』

夏菜「自己学習プログラムを入れておいたとはいえ、正直私達も驚いてます」

夏菜達にとっても想定外かい
でも人工知能が神様に抗った、抗えたというのは本当にすごいことなのではなかろうか
155 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:38:42.15 ID:aZ1L0UZ90
AI『そんなことより...プフッ...かなきち...マスターかなきちw』

夏菜「やめ、やめなさい!せっかくスルーしたのに...///」

『夏菜』「はぁ...」

園子「あれ〜?お気に召さなかった〜?」

いやまぁかなきちは無いなと思ったけど

園子「じゃあかなみn...」

『翠』「おいばかやめろ」

そういう小さなところが積み重なって段々と伏線になって最終的に取り返しがつかなくなるんだから!もうすでに刀以外にも巫女だとかそういう共通点まであるんだからやめて!

園子「じゃあかにゃにゃんはどう〜?」

夏菜「か、かにゃにゃん...?」

『翠』「んぐっ...い、いいじゃん可愛いじゃん、ね?かにゃにゃん...ぷぷっ」

に、似合わねー!

『夏菜』「このっ...『りんりん』のくせに...!」

『翠』「いいんですー!『私』も翠も気に入ってるんですー!ねー!」

『翠』2「ねー!」

『翠』3「ねー!」

『翠』4「ねー!」

『翠』5「ねー!」

『翠』6「ねー!」

『夏菜』「ええいうるさいです!多い!」

『翠』7「あっ...」

『夏菜』「あっ...なんかごめんなさい...」
156 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:39:28.04 ID:aZ1L0UZ90
・・・

お茶を飲みながらそんな話をしていたもので、危うく当初の目的を忘れるところだった
そうだ『私』ここに呼び出し受けてたんだ

『翠』「そういえば結局何でここに呼び出されたの?『私』」

ピシリ...その瞬間、空気が凍った気がした

千景「...思い当たる節がないと、そう言いたいのかしら」

園子「ちーちゃんクールに!クールに行こう!」

千景「驚きよ...怒りで頭がシーンと冷えることもあるのね...!『貴女』は思いっきりクールに裁くわ...!!」

いけない何故か千景ちゃんが激おこちーちゃんになってる
このままじゃいつヒッサーツフルスロットールされるかわかったものじゃない
はい『私』集合ー!

『翠』5「めっちゃお怒りみたいなんだけどどうすんの!こっちは良くてミッドナイトなシャドーだよ!?」

『翠』4「シャドーにはシャドーをぶつけんだよ...」

『翠』2「落ち着け落ち着いて誰か高奈ちゃんを呼び出すんだそうすれば勝機はある」

『翠』6「無理無茶無謀は他所でやれ...てか何であんな怒ってるの?何かした人正直に!」

『翠』3「よし全員目を閉じて、やった人は手を挙げて、先生誰にも言いません」

早い話が誰もわからないか...

『翠』7「いやわからないも何もこうやって7人になったまま戻れてないのが原因じゃないの」

『翠』「...あ、それじゃん」

それくらいしかないじゃん
『私』は『私』達の代表として、恐る恐る千景ちゃんの方を向いた
おこな千景ちゃんはそれでも『私』達の出す答えを待ってくれているみたい

『翠』「えっと...七人御先が解除しきれてないから...でしょうか?」

千景ちゃんの雰囲気に気圧され思わず敬語になってしまった

千景「よくわかったわね正解よ、あの世で悔いなさい」

『翠』「待ってお願いわかったからその鎌を一旦下ろして!」

千景「えぇ、今から『貴女』達に下ろすのよ」

『翠』「話聞かない人かな!?」
157 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/25(火) 01:40:41.02 ID:aZ1L0UZ90
・・・

何とか矛ならぬ鎌を収めてくれた千景ちゃん
本気ではなかったとは言うけど...本当に?

千景「こういったことに前例はあまり多くないから手探りになるけれど、まずは精神的な鍛錬で戻ろうとしてみなさい、他の6人を取り込み1人に戻るような感覚で」

『夏菜』「神でも『蒼井翠』でもない本当の名前も忘れてしまったナメック星人になるんですか」

『翠』2「地球人だよ」

園子「全員合体してキングに〜?」

『翠』5「1人足りない...!」

どうやら分身したままのを戻す特訓というのは中々に珍しいらしい
まぁ増えたまま戻れない!みたいなのはギャグ時空ならたまに見かけるけどそれ以外だと確かにあまり聞かない

『翠』「やってみるけど...そもそもどうしてそこまでおこなの?」

前の戦いで七人御先を解除してから、『私』の身体は1つに戻ったけれどその中には相変わらず分身、分裂した他の『私』がいることに気付いた
一瞬焦りはしたけど、でもどの『私』も『私』であることに変わりはないし、区別出来るほどの違いも特にないくらいだったから放置していた
基本『私』が表に出ているけど中の6人にも『私』の感情やなんかは共有されていたし、逆にやろうと思えば6人の方の感情やなんか(いわゆる自分の行為を第三者目線で見たもの)を共有することも出来たし不便も特にない
自問自答が本格的に出来るな〜とか、それこそ授業中眠くなったら眠くない『私』に代わってもらおうとか、そんなことも考えていたし

夏菜「私と『夏菜』や『蒼井』さんと翠さんのような関係とも違うんですよね?」

『翠』「そうだね、ブラザーズXXとエナジーアイテム分身くらい違うね」

まず根本的に『私』達には大きく違ってる点がない
それぞれに別々の自我はあるけど、かといってそれは少し視点が違うくらいのものだし

千景「何故?」



おこな理由安価下
(千景「分霊してるのに危機感が無さ過ぎるんじゃないかしら」

芽吹「お呼ばれしたけれど出番ないわね」

園子「多い方が楽しいんよ〜」)
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/25(火) 01:47:19.11 ID:ExeYa2Es0
失敗…もとい不完全である上にこのままだと残りの6人にも心身共に疲弊やダメージが残る可能性がある
あと自分の面目が潰れる
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/25(火) 02:12:34.09 ID:kiELw1ECO
これもしかして皆の記憶も呼び覚ませる…?

相談も練習もせずぶっつけ本番で七人御先を使った事を述べた後に
「消えてない時点でおかしいってなんで気付かなかったのかしら?悪影響が無かったのは幸いだけど…」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/26(水) 20:57:08.99 ID:pS0EAeWO0
呼び名に『いかーな』とかどうかな?
161 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:32:05.47 ID:ETi1gPzd0
千景ちゃんはほんの少し口の端をひくつかせ、やがて大きなため息をつき

千景「何故、何故ねぇ...まず、よりにもよって切り札である七人御先を...比喩的な意味でなく、『切り札』というリスクありの大技を、私に相談することもここで練習することもなくぶっつけ本番で行ったことよ」

ギロリとこちらを睨んでくる

『翠』「そ、それはその...切羽詰まってたと言いますか...あそこで使わないと翠に勝てないと思ったと言いますか...」

『夏菜』「結果的には勝てても捕まえられてませんけどね」

夏菜「しーっ!」

わかっている、わかっているのだ
でもあの時はそれが最善だと思った、やるべきだと思ったのだ
なんて、どう言ったところで意味はないか

『翠』「...ごめんなさい」

結局居た堪れない気持ちになり、頭を下げる
どうあれまずは、それこそ戦いながらでも千景ちゃんとコンタクトが取れるかどうか試すべきだった
その上で相談するなりなんなり出来たはずだ
もっとも相談らしい相談は女神様に対してはしていたのが、そもそもその時点で七人御先を使う際には千景ちゃんに無断で、というのが前提としての行動だったわけで
あと正直、前にはあまり時間がない〜とか言ってたからそれこそこう何度も話せるとも思っていなかった、というのも大きい

千景「まぁ、過ぎてしまったことはどうしようもないし、連絡手段を伝えていなかった私の落ち度でもあるというのは認めるわ...けれどそれを除いたとしても、七人御先を使用し解除してからも他の6人が消えていない時点でおかしいと何で気付かなかったのかしら?今のところ悪影響がなかったのが、幸いだけれど」

6人が消えていなかったのはもちろん驚いたし、何か変なのかなとは思った
だがそれはそれとして

『翠』5「そういうものなのかなって」

『翠』6「いつでもやれるようにストック置いときますねーみたいな?」

千景「そんなわけないでしょう」

『翠』「あはは...」
162 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:32:57.11 ID:ETi1gPzd0
undefined
163 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:33:36.07 ID:ETi1gPzd0
それに面と向かって言うようなことではないが、千景ちゃんの七人御先もまた形は違えどある種の分霊のような事象は起きていたはずだ...千景ちゃんのいう『悪影響』の1つも恐らくそれを指している
本人にとってのそれはもう1人の自分という幻覚、幻聴だと認識していたようだし事実そうなのだろうけど、『私』のこれもある意味それに近いものなのではないか、そんな風に捉えていた
ただ千景ちゃんの場合のそれは悪意というか、そういったものの塊のような発言が主だったりとまぁ本人の内心がどうだったかは知らないが少なくとも側から見るととても同一人物とは思えないような者だったように思う
その点だけは『私』達には当てはまらない...そういう闇な『私』がそうでないフリをずっと続けてる可能性もなくはないけどまぁないだろう

千景「ともあれ七人御先は単なるコピーではなく魂そのものを七等分するような技よ、別れているようで繋がっている、それはわかるわね?」

『翠』3「色々共有出来てるから、それはわかる」

千景「そう、それならこれもわかると思うけれど...解決しなければいけない理由は七人御先はこうして失敗...もとい不完全である上に、このままだと誰か1人が心身問わず疲労やダメージを負えば残りの6人にも心身共にその疲労やダメージが共有され残る可能性がある、それがどれほど危険なのか考えてみなさい」

なるほど、今は『私』が疲れても他の6人がそうではない...例えば『私』1人が眠くなったとして、授業中眠くない他の『私』と交代出来るのは、その疲労が共有せざるを得ないほどのものではない為『私』1人の疲労に留まっているから
そして疲労が増え続けるとダムの決壊のように他の『私』に流れていき、分散し、結果として7人全員がそれぞれ七等分された疲労を受けることになる
それ自体は七等分された内の一なのだからもともと一人で疲労を抱えていた『私』からすると疲労が減ったように感じられるが、他の『私』からすると僅かながら疲労を肩代わりすることになり余計なものが増えたことになる
164 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:34:32.44 ID:ETi1gPzd0
『翠』4「...とめどなく疲労やダメージが注がれると、一定の量毎にそれは共有されていく」

『翠』7「余程のことがなければありえないけど、もしそのダメージが七等分してもなお7人で受けきれるものではなかったとしたら」

『翠」「...7人同時にダウンする?」

千景「そうよ、7人同時に倒れることはほぼ無敵を誇る七人御先唯一の弱点であり攻略法...そしてこれが一番重要なのだけれど、七等分の一の今の『貴女』一人分が許容出来る疲労やダメージは当然本来の7分の1...はっきり言うわ、七人御先で七等分する前の、魂が1つであった頃の『貴女』が死ぬような一撃を今の『貴女』が受けても、中にいる6人も同時に死ぬ...無敵は全く意味を成していないわ」

『翠』「七人御先してないと何も変わんないじゃん!?」

文字通り無意味でしかない
本当にただ単に自問自答が出来るだけ、第三者目線から自分を観察出来るだけ、7人が同時に別々に存在出来ていないのであれば、むしろ耐久力が低下している
残機が増えた分弱くなり、しかも残機まで貫通される可能性があると...

千景「それに」

☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆

芽吹「...そんなことってあり得るの?」

園子「どうかな〜、ちーちゃんも今の『りんりん』のことを完全に把握出来てるわけじゃないからほとんど当てずっぽうだと思うよ、もしかしたら耐久力はそのままで7人に増えていて、1個魂が倒されてもストックの魂がもう6個ある、みたいな状態なのかもしれないし...もしそうでその上七人御先の『1人減っても1人増え常に7人』っていう効果が発動するのなら実質不死身だからね〜」

芽吹「流石にそんなのはないと思うけれど...でもそれならどうして郡さんはあんな言い方を?」

園子「...そういう楽観的な予想が当たっていてもラッキーで済むけど、そうじゃなかった場合...最悪のケースが当たっていた場合は...」
165 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:35:14.39 ID:ETi1gPzd0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆

千景「それに何より、私の力を使って『貴女』にもしものことがあれば...私の面目が潰れてしまうもの」

千景ちゃんは、それが最も大きな理由だと言わんばかりに、少し視線を逸らしながら素っ気なく言った
色々言ってはいたけれど、そのどれもがそこまで重要じゃなくて
つまりは、最終的には、普通ではない結果になったことが心配だから、ということなのかな
『私』は、『私』達は思わず言葉を失ってしまう
まったく急に空気の流れを変えないでほしい、調子が狂っちゃうじゃないか

『翠』2「...そこまで言わせたら、これ以上何か言うのは野暮だよね」

『翠』4「じゃあ張り切って6回、頑張れ『私』」

『翠』「わかった、名残惜しいけどまた今度七人御先をする時まで、1つになっていよう」

元々それが本来の形だし、ようは今も一人芝居をしているようなものだから別段何かあるわけじゃない
ただちょっと、そう、例えば公園で一人きりで遊んでいたのをやめて家に帰ろうとする時に少しだけ悲しくなってしまうようなあれだ
...一人遊びが悲しいんじゃなくて遊ぶ時間に終わりが来てしまうのが悲しいんだからね!?勘違いしないでね!?そもそも『私』はよもぎやりっちゃんと一緒に遊んだりもしたし!いや誰に向かって言ってるのかわからないけど
166 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 02:38:41.32 ID:ETi1gPzd0
『翠』2「全員並んだ?じゃあまず『私』から取り込まれるとしますか...来い!」

『翠』「行くよ...」

『私』と目の前にいる『私』は互いの手を取り、1つになるイメージを強く念じた


コンマ下
ゾロ目以外 全員成功
ゾロ目 戻れない!?
(『翠』「流石に6回判定するなんてことはしないよ当たり前だよ」)

(翠「代弁ですか?えっと...『深夜どころか朝日が昇り始めた時間に、それも不定期に拍車がかかりつつある更新の仕方で本当に申し訳ありません、仮眠時間になるべくそこで更新するようにしているのですが...等と言っても無意味ですね、XV始まるまでにラストバトル入れるといいなと思っています』だそうです、AXZ編終わらせられるといいなじゃないあたり舐めてると思います」

女神「仕事をしながら更新するのが真のスレ主...!」)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 02:40:23.86 ID:jRWKqmDL0
タルタル総帥
168 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 04:03:51.73 ID:ETi1gPzd0
...

...

...!

『翠』2「!」

『翠』「いける、これなら!」

イメージし合い、やがて『私』達の中に電気のような何かが走った
それはエネルギーなのか、フォニックゲインなのか、はたまた単なる気のせいか
いずれにせよ、その何かは『私』達に直感させ確信させた

『1つになれる』と

『翠』「...」

手を離し、『私』は片方の手のひらを目の前の『私』の胸元に当てる
目の前の『私」もまたそれを受け入れた

『翠』2「...今の地球に必要なのは神ではない...強者なのだ...」

それどころかこいつノリノリだ流石『私』
『私』の手元、目の前の『私』の胸元は眩い光を放ち、同時に『私』の手のひらからは『私』が流れ込んでくるような感覚を受ける
取り込んでいる、取り込めている、戻れている

『翠』「...!!!」

そして光が止むと、『私』ともう一人の『私』は完全に1つになっていた



千景「成功ね...あと5回、同じことをすれば元に戻れるはずよ」

夏菜「こう言っちゃなんですけど見てるだけだと暇ですね」

芽吹「なら私も郡さんがしたように何か手解きのようなものでもしましょうか、といっても期待してもらえるようなものではありませんが」

『夏菜』「せっかくだしお願いしましょうか」



あっ夏菜達飽きてなんか始めた...まぁいいや
169 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 04:04:39.87 ID:ETi1gPzd0
『翠』3「次は『私」!さぁ来い『私』よ!」

『翠』「行くよ!」

・・・

『翠』「受け入れろ...『私』を...」

『翠』3「...っ!」

『翠』4「おい...お前は...!」

『翠』3「くっ...あっ...あぁっ!」

『翠』「...ミラーワールドからの装者...『翠』...」

園子「椅子ドーン!」

『翠』「...『私』はもはや鏡の中の幻ではない、『私』は存在する...最強の装者として...」

『翠』4「...カット!いいね様になってた!次『私』の番〜」
170 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 04:05:21.23 ID:ETi1gPzd0
・・・

『翠』5「まだ終わりじゃない...次こそは...『お前』に勝つ...」

『翠』「次なんてない、敗者にふさわしいエンディングを見せてやる」

『翠』5「う、うぁあっはぁっ!」

『翠』6「何考えてるんだ『翠』!...台詞長いからスキップして...やめろー!」

『翠』「キメワザ!」

『翠』5「うああぁ!あっ...あああぁぁ!!...やだ...やだ、やだ、やだぁ!やだ、やだ!やだ...」

『翠』「『翠』...」

『翠』5「...『翠』」

『翠』「『私』の...勝ちだ」

園子「あと2人だね〜」

『翠』「...ダーブルアーップ!」

『翠』5「これは...!?」

千景「そこ!何また別れてるの!遊んでないでとっとと次に進みなさい!」
171 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 04:06:18.73 ID:ETi1gPzd0
・・・

『翠』7「『君』は信じられるのか?仲間を...」

『翠』「...」

『翠』7「...なら...見せてくれ、『君』が創る未来を」

『翠』「...自意識過剰な正義のヒーローの復活だ!」

千景「...はい、お疲れ様」
172 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/27(木) 04:07:12.20 ID:ETi1gPzd0
・・・

いくつかの茶番を終え、『私』達はようやく『私』に戻った
また七人御先を使えばその間は七人になるのだろうけど、そしてもちろんないとは思うけど、また解除した時に1人に戻れていなかったら同じように地道に1人に戻ろうと思う

『翠』「そんなに睨まないでよ千景ちゃん、さっきまでのは『私』の演技力向上も兼ねてたんだって」

千景「ノリノリで遊んでいたようにしか見えなかったわ」

まぁ実際そうなんだけど
ほら、融合みたいなことするなんて経験そうそうないから、やりたいことやり尽くしとかないと損かなって



何かする?安価下
(特になければ解散)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 10:21:21.02 ID:s0YQX1YvO
不運が重なっただけとはいえ、手甲が面倒な事態を引き起こしてしまった事について謝罪が入る
翠ちゃんの中に生まれ、増大している悪の心に耐え切れず手甲が拒絶反応を起こし始めてる事についても告げられる
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/27(木) 17:09:08.06 ID:kkGSjwg6O
「勇者ギアは神樹様の力が仇になる事もありそうだから気を付けるんよ〜」
後はAIのデータを使えば皆の記憶を呼び覚まして勇者ギアを使えるようになるか否か…とかかな?
175 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/29(土) 01:57:04.30 ID:mkn/qWj60
園子「無事に戻れて何よりだね〜、おかしな所はない?」

『翠』「ん、平気だと思う」

腕や首を軽く回したりしながら確認する『私』
それどころかむしろ調子がいいまであるかもしれない
そう考えると多少負担は掛かってたのかな

夏菜「そっちも終わったみたいですね」

『夏菜』「銃剣の扱いは要練習、ですかね」

芽吹「筋は良いと思います、それと盾についても積極的に」

ちょうど夏菜達の方も区切りがいいらしい
何してたんだろうと思ったら防人の戦い方とかを教わってたみたい
流石に『私』の時みたいな対バーテックス形式とかではなかったと思うけど

『私』がここに呼ばれた理由、原因も解決し、『私』や夏菜達や千景ちゃん達はそれぞれダイニングテーブルを囲むように配置された椅子に腰掛ける
休憩というか、まぁ立ち話もなんだしというやつだ
いつの間にか園子ちゃんが新しいお茶を淹れてくれていて、出されたそれを一口含み喉を潤す
夏菜達と違い大して戦闘訓練もしてないけどどちらかというと喋り疲れて喉が乾いていたから、生き返るとまではいかなくとも心地よかった

園子「まずは、ごめんなさい、『りんりん』」

だからそんな取り留めのない思考をしていた『私』は突然の園子ちゃんの謝罪に不意を突かれた
お茶を飲み込んでなかったら危なかったかもしれない

『翠』「えっと...?」

園子「皆落ち着いたところだから、今がいいかなと思って話すね...偶然が、不運が重なっただけとはいえ、りんりんの中にある手甲がこうして面倒な自体を引き起こしているのは事実だから...」

どうも、ずっと話そうと思っていたのがタイミング掴めなかったらしい、それはいいとして
いや、まぁ、うん
確かに翠が手甲を核にして『私』と別々にならなかったら、『私』が幽霊状態で締め出されでもしない限りはこんな風にどこへ逃げたかわからなかったり、その間にパヴァリアに付いたりはしなかったのかもしれない
でも、それだけでその謝罪は少し違和感があるような
176 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/29(土) 01:58:39.43 ID:mkn/qWj60
園子「今のりんりんが時折苦しむのはね、りんりんの中に生まれて増大している闇、悪の心に手甲が耐え切れずに僅かながら拒絶反応を示し始めているからなんよ」

『翠』「拒絶反応...?」

手甲って単なる核じゃないの?

夏菜「悪感情を抱くとそうなるよう最初から設定されていた、ということですか?」

千景「少し複雑なのよ...あの手甲は、それこそ蒼井さんがこっちの『蒼井』さんと独立するようになるというのは副産物な効果でしかない、元々は蒼井さんと『蒼井』さんに対する加護というか...貴女達の世界では蒼井さん達に取り憑く、憑依するような形で乗っ取ろうとする敵が今後現れないとも限らない、そんな外敵から護る為のものだった」

園子「りんりん達は普通の人より霊感が強いから、第三者からの悪用の対策は余計に必要かもしれないと思ってね...あの手甲はそれに宿った魂が少しでも悪意を見せると肉体構成を解除して行動不能にして、その上でその魂を追い出す、そんな風に神樹様と私で調整したものなんよ、りんりん達2人は例外だけど」

限定的で曖昧だけど、そんなチートみたいなものを...

『翠』「悪意って、どんなレベルとかあるの?」

園子「その本人が行動しようとする時それが悪意を持った行動だとと自覚すること、例えば単なるイタズラで悪気はなかった、とかはそこまで規制するとりんりん達が友人判定している幽霊の誰かに身体を貸そうとした時に大変でしょ?」

イタズラしたいって奏さんやセレナさんに言われたところで身体貸すかな...貸すかも...

千景「その行動の結果がどんなものを想定したものか、それによって判定は変わるわ」

つまり、例えば響さんと2ショット撮ろうとするフィーネさんはセーフだけど、「月を穿つ!」しようとするフィーネさんはアウト?
んーでも原作のあの段階でフィーネさんそこまで悪意ある行動とか自覚してたかなぁ...「あの方に告る為には仕方のない犠牲!些細なことだ!」って感じに考えてたらセーフ判定になりそう
それは置いておくとして、その話が本当なら今の状況は矛盾してないだろうか
177 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/29(土) 02:00:31.32 ID:mkn/qWj60
芽吹「...おかしくないかしら、蒼井さん達が例外なのだとしたら、蒼井さんの心に悪感情が生まれたところで影響は出ないはずよね?」

夏菜「...ルールの抜け穴のような、裏技のようなところですね、例外にしたのが固定した手甲の宿主を翠さん達にしたかったからなのでしょうが、確かに翠さんと『蒼井』さんは手甲の判定に引っかかることはない」

『翠』「そうだよね...そもそも第三者からの悪用の対策な時点で翠の行動には関係ないことだよね、それ」

園子ちゃんは翠の中に生まれて増大している闇に手甲が耐え切れず拒絶反応を示し始めていると言っていた
でも翠(と『私』)の心理状態が手甲に影響を与えないのなら、手甲が拒絶反応を示すはずがない

園子「うん、その点はりんりん達が闇堕ちしないって信じていたというか、闇堕ちしてしまったのなら仕方ないって思ってたから...闇堕ちしたのならそれなりの理由があるだろうし、関係ない私達がそこまで強制してしまうのは、違うから」

千景「結果としては想像よりだいぶ早く闇堕ちしてしまったようだけれど」

なんだか信じてもらったのに裏切ってしまったようで申し訳ない...

『夏菜』「で、結局翠さんの洗脳なんだか思考誘導なんだかよくわからない闇堕ちが手甲の判定に微妙に引っかかったのは何でなんです?まさか闇堕ち状態は別人判定だとか言い出しませんよね?」

千景「その説明をする為に、私達が貴女達を呼んだと言っても過言ではないわ」

園子「ここにいる私とちーちゃん、メブーは単なる幽霊でもなければ幻覚でもない、かといって本人達が完全に時空を超えて取り憑いているというわけでもない、それはわかってるよね?」

正直その線は疑ってたけど違うんだね
でもこうして『私』の作った幻覚なら知っているはずのないことを知っている時点で、妄想がフォニックゲインで具現化されたものだっていうのは嘘だってわかってたよ

芽吹「本人と言っても言い過ぎではないとは思いますが」

千景「そうでない、という点が今は重要なのよ」
178 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/29(土) 02:01:30.04 ID:mkn/qWj60
園子「私達は神樹様の中に残っている本物の私達の一部が、限定的に魂レベルで繋がっているような存在、だから私とちーちゃんと『りんりん』は魂だけで考えれば1人分と数えることも出来る、さっきまでの7人いた『りんりん』みたいに、魂は1つなのに側から見ると複数人いるように見える、そんな考え方も出来る」

『翠』「出来るって...出来るの?」

千景「枝の数を数えると7本あるけれど木そのものは1本、それがさっきまでの『蒼井』さんよ、そして私と園子さんは『貴女』という木に後から接木のように差し込まれた枝、ということ」

じゃあこの園子ちゃんと千景ちゃんは大元は別だし後から増えただけだけどもう『私』の一部、ということになるの?

芽吹「その説明だと逆に私は浅井さん達という2本の木を跨るように差し込まれたことになりますね」

夏菜「跨るように...あぁ、鉄棒みたいな感じですかね?」

わかるようなわからないような例を突然出すのはやめい、いやなんとなくわかったけど

『翠』「呼ばれた場所が...2人と会える場所が普通の深層世界じゃない時点でただの幽霊ではないんだろうなとは思ってたけど」

千景「えぇ、そしてこの事実が蒼井さんが手甲の判定にバグを生んだ、そういうことよ」

バグ...例外であるはずの翠を、例外でなくさせたバグ
翠を翠と認識させなくさせた、翠を別人と認識させたバグ

『翠』「...翠の方にも枝が...千景ちゃんや園子ちゃんのように誰かが繋げられているってことか!」
179 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/29(土) 02:02:48.01 ID:mkn/qWj60
夏菜「なるほど、その状態の翠さんは本来の、純度100%の翠さんではないから」

『夏菜』「勇者あるいは防人の誰かしらが混ざった状態の翠さんは例外判定が出来る翠さんではない、でも例外すべき対象であることに違いはない、だから判定がどっち付かずになってしまった」

園子「その通り...その矛盾が、自身の行動が悪だと自覚しているりんりんを手甲は排除対象だと判定しつつ、完全に肉体構成の解除や魂の排除に踏み切れない、そんな中悪意が増大することでその天秤が僅かに傾き、結果肉体構成の解除が中途半端に実行とキャンセルが繰り返され、りんりんを苦しめることになった...」



コンマ下
ゾロ目以外 特になし、お話の続き
ゾロ目 差し込んだ枝はまだ抜こうと思えば抜けるよねっていう
(翠ちゃんが手甲に判定食らう理由は難産でしたが完全に後付けなのでちょっと苦しいのは目を瞑っていただけると)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/29(土) 02:05:31.60 ID:ZJtXm2Dl0
ぐふぅ
181 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 02:06:55.61 ID:wAmbD6qF0
翠が戦いの最中時々胸を抑えて蹲ったりしている理由はわかった
それと同時に、翠自身今やってることが悪いことであると自覚していることも
だったら尚更、やめさせないと

『翠』「教えてくれてありがとう、翠の勇者ギアから考えて翠の所に居るのはあの風雲児ちゃんなんだろうけど...あれ?『私』その勇者ギアに勝てる?」

千景「やってやりなさい」

まぁやってやれというかやらないといけないわけだからやるけど

夏菜「私達も力を使わせてもらいますね、楠さん」

芽吹「私達の力、それが役に立つのであれば」

『夏菜』「もちろんですよ」

そうか、今回こうして芽吹ちゃんと対面したし、というかあの時の戦いのことを思い出したんだから夏菜達もまた芽吹ちゃんの防人ギアを使えるのか

園子「勇者ギアも防人ギアも、神樹様の力が仇になる事もありそうだから気をつけるんよ〜」

『翠』「仇になる?」

神樹様の力が仇になるって...どんな場面なんだろう
一応覚えておこう

『翠』「あ、そういえばAIさん?」

AI『はいはーいどうしましたー?』

やけに静かなのがどことなく不安なんだけどそれは今はいいとして

『翠』「AIさんとこのデータ使えば他の皆もまた勇者ギア使えるようになったりするの?」



コンマ下
奇数 出来る
偶数 出来ない
ゾロ目 出来るけど難しい
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 02:14:12.52 ID:aRV70uPR0
どうだ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 02:21:11.58 ID:aRV70uPR0
このスレのコンマ運ホントどうなってるの
184 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 03:42:24.62 ID:wAmbD6qF0
AIさんの中にあるデータというのがどういうものなのかはよくわからないけど、映像としての記録だとかそういうものなのだとしたら、それを見せれば皆も...

AI『そうですねぇ...無理じゃないですかねぇ』

夏菜「うん、それはちょっと...」

『翠』「出来ない?」

AI『私の中にあるのはその場その場でマスター達の肉体を経由して計測された複数の、例えば音、気温、触覚、心情その他諸々を数値化したものです、それをマスターの記憶回路に再送信することで、忘れてしまった、消されてしまった体験を追体験させる...というのが今回したことですから」

『夏菜』「『私』と夏菜は本人であるが故に、そしてそういうことが可能な機械仕込みの肉体だからこそ出来ただけです」

夏菜「私達視点の体験を脳に送る、というのはもしかしたらそういった類の機械を用いれば可能かもしれませんが、体質の問題で普通は脳が耐え切れません...耐え切れたとしても自我や意識や記憶に影響が出たり、下手をすると廃人同然になるかもしれませんし」

『翠』「そっか...」

思い出すだとかもう一度知るだとか言っていたけれど、単純に自分の知らない物語を読むような感覚じゃなく、本当に直接データを移すような感じのやり方だったんだ
確かにそれだと夏菜のような特殊な身体でないと不都合があっても不思議じゃない

千景「まぁ、それこそその体験があったという事実自体はあるのだから、削除してしまってもどこかしらにログが残っていれば...思い出したり、本人の記憶の中に思い出せないだけで存在しているのだと認識出来れば、不可能ではないのでしょうけど」

園子「りんりん達には特に巻き込んだお詫びを込めてのおまけ、かにゃにゃん達は予期せぬもの...だからね」

つまり、勇者ギアを皆にもまた使ってもらう、というのは簡単にはいかないか...
本人が忘れている記憶を取り戻したり第三者目線で見る方法...そんなのがあったらとっくに『凜音』は凜音ちゃんに戻されてるよね
185 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 03:43:07.77 ID:wAmbD6qF0
その時、どこからか緊急招集の警報音が鳴り響いてきた
深層世界やここだと当然端末は持ち込めないし電波も届かないはずだけど、例えば寝ている時夢の中にまで目覚ましの音が聞こえてきて目が覚めるように、外の音がこっちまで届いているのだろう

夏菜「招集...ノイズでしょうか」

『翠』「あるいはパヴァリア...翠かもしれない」

だとしたらすぐに起きて行かないと

園子「いってらっしゃい、しっかりね〜」

千景「もし切り札を使うのなら気を引き締めなさい、戻らないようなら今回のように早急に対応すること」

芽吹「呼べば私達はいつでも答えます、気を付けて」


・・・


千景ちゃん達と別れてすぐ目を覚ました『私』は、相変わらず招集をかける端末に目をやってすぐ司令室へと向かっていた
もちろん出撃する準備も万全にして

夏菜「『蒼井』さん!」

廊下でばったりと同じように司令室に向かう夏菜と合流、やや寝癖を手櫛で整えようとしながら並走してくる

夏菜「さっきまでのあれ、夢じゃないってことでいいんですよね?」

『翠』「千景ちゃんと園子ちゃんと芽吹ちゃん、どう?」

夏菜「間違いなさそうですね」

司令室に着くと他の皆も集まっていて、モニターを凝視していた
『私』達もそこに加わりモニターに目をやる

夏菜「レイラインを伝って...エネルギーが流れている?」

弦十郎「あぁ、各神社に向けてな、どうやらとうとう動き出したらしい」

とどのつまりやはりパヴァリア光明結社
夜中に叩き起こしてくるとはやってくれる

八絋『こちらの準備は出来ている、いつでも行けるぞ』

翼さんのお父さんからの通信も来ていた、ししょーはその言葉に頷いているし何か策があるみたい
186 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 03:45:56.75 ID:wAmbD6qF0
友里「アルカノイズの反応を検知!」

藤尭「場所は...これは!」

モニターに表示された地図にはは新たにアルカノイズの反応が出たポイントが追加される
しかしその数が多い...というか、範囲が広い
まばらに、色々な場所にばら撒かれている

藤尭「人の密集した地区ではなく疎開命令が出された地区ばかりですが、これは」

弦十郎「陽動、あるいは撹乱が目的か...」

とはいえ神社の方が大本命なのはわかっている
少しでもこちらの戦力を分散させたいのか、単なる戯れなのか
ただ、アルカノイズをばら撒いているのが翠でないとも限らない、きっと神社にいるのはサンジェルマンや全裸局長、それにティキとかいう人形...もっともそいつらや翠の他にもこの件において表に出てくる他のメンバーがいてそいつがアルカノイズをばら撒いてる可能性や、翠がばら撒いていたとしてももう神社に向かった可能性もあるけど...



どちらに向かう?安価下
1 神社
2 アルカノイズの群れ(片っ端から)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 12:02:17.72 ID:JpwT9D+oO
2
188 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 18:31:42.27 ID:wAmbD6qF0
・・・

装者はそれぞれパヴァリア光明結社...3人組の中で残る1人であるサンジェルマンが出てきていたとして、いる可能性が高い神社に向かうメンバーと、広い範囲にばら撒かれたアルカノイズを片っ端から倒して周るメンバーとに分かれることになった
『私』は後者だ

弦十郎「例のフードの少女が現れないとも限らない、その事も踏まえて十分注意して向かってくれ」

ししょーの言葉に『私』達は返事をし、それぞれヘリや車に乗り込んで現場に向かう

『翠』「...」

翠の説得に、もしかしたら『凜音』や夢姫ちゃんの手を借りなければいけなくなるかもしれない
というか、翠が現れたと聞いたら制止を振り切ってでも来ようとしてしまうだろう
そうなった時は何かやらかされる前にいっそネロさんに安全に届けてもらうのも手ではある
最悪の場合だけどね...

現場に着くと、視界を埋め尽くすほどのアルカノイズの姿が
この辺のアルカノイズ担当になった『私』とマリアさんはS.O.N.G.の車から降りギアペンダントを構える

マリア「行くわよ!」

『翠』「今更アルカノイズなんかに、遅れは取らない!」



『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 18:41:28.49 ID:aRV70uPR0
2

他のギアも使ってみたいけど終盤な上にあまり訓練してないから…ね
190 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 19:07:36.35 ID:wAmbD6qF0
「Seilien coffin airget-lamh tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」


アガートラームを纏うマリアさんの隣で、『私』が纏うのはアメノムラクモの勇者ギア
彼岸花の花弁が舞う中『私』は巨大なデスサイズ...大葉刈の柄を握り締めた

マリア「作戦は?」

『翠』「臨機応変」

マリア「シンプルね」

マリアさんはニヤリと笑い、同じく短剣を握り締める
大型もちろほら混ざってるアルカノイズ群だけど、この程度なら

『翠』「はぁっ!」

マリア「たぁっ!」



コンマ下
奇数 いる
偶数 いない
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 19:10:20.61 ID:1H6VpGkwO
イクゾー
192 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/06/30(日) 19:38:15.29 ID:wAmbD6qF0
・・・


アルカノイズを次々と減らしていった『私』とマリアさん
通信機からは他の場所のアルカノイズも順調に減らせているということと、それから響さんと切歌さんは向かった先の神社でサンジェルマンと戦闘になっているという情報が届いている

マリア「この辺片付けたら助太刀に行くわよ」

マリアさんがそう話しかけてきたけど、『私』はそれどころではない

『翠』「...いるんでしょ?出てきなよ」

人生の中で一度は言ってみたかった台詞、まさか貴女に言うことになるなんてね

少女「...」

物陰から無警戒に、あるいは気付かせる為にか、わざとらしくアルカノイズを召喚する結晶を撒いていたのに先程『私』は気付いた
だからひょっとしたらと思いこうして声をかけてみたけれど、まさか本当に『私』達の前に出てきてくれるとは

マリア「っ、黒フードの...!」

『翠』「待ってたよ、探してたとも言うけど」

ねぇ、翠?



どう戦う?安価下
(マリアさんとの連携もありです)
(なおフードを取るなりして正体を暴けば台詞の前の名前は少女から変更されます)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 19:48:52.12 ID:aRV70uPR0
決戦仕様のフライトユニット解禁
『翠』ちゃんは空中から、マリアさんは地上から連携プレーを仕掛ける

因果と皮肉を込めて彼岸花vs桔梗とか見てみたい
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 20:06:06.73 ID:1H6VpGkwO
チャージした高熱ビームでマントを焼き払ってからテイルランスで追撃
『翠』ちゃんが大きな隙を作らせた所にマリアさんが会心の一撃を叩き込む
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/30(日) 20:53:05.17 ID:TAIvI+9oO
戦いに巻き込まれる形で6本の刀が抜けてしまう
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 00:38:24.08 ID:oY5lzpDMO
とじみこの刀関連露骨に嫌がってるんだしやめてやれよとも思わなくもない
安価下
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 10:29:52.54 ID:9tuamWuVO
ていうかこれで3戦目かよ…全盛期のメガガルーラ見た時と同じぐらいウンザリしてんだけど
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 11:47:01.41 ID:odCT+q8A0
これ以上話がややこしくならなければ良いのだが…
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 23:19:44.77 ID:Pzwvo0+90
>>194マント?フードじゃなく?
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/02(火) 18:40:01.02 ID:ng8g0YhL0
実質同じ相手と三連戦とか戦い方なんて浮かばないよぉ…
空中から徹底的に嫌がらせをして地上のマリアさんを援護するとか?
マリアさんコンマ運に勝てなかったら『翠』ちゃんにバトンタッチで
201 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/03(水) 03:39:31.96 ID:kqbOdQbN0
黒フードの少女...十中八九その正体は翠なのだけれど、彼女は手元にイチイバルのようなクロスボウを生成しこちらに向けた
姿を見せたのだからそうだろう思っていたが、やはり単に回れ右して帰るつもりはないらしい
もっともこちらも帰す気なんてさらさらないからお互い様?

少女「...」


バシュッ!バシュッ!バシュッ!


複数の矢が同時に『私』とマリアさんの方に発射された

『翠』「ふっ!」

マリア「甘いっ!」

『私』はすぐさまフライユニットを起動させ上に避ける
マリアさんはマリアさんでアガートラームの3本の短剣を頂点に三角形のバリアを形成し、矢を弾いた

『翠』「はぁっ!!」

今の矢は牽制、そして合図だ
火蓋は切った、かかってこいと
翠がそんな口調するかは別として、意味合いとしては間違えていないと思う
エンジンをふかし空中に浮かんだ『私』は手始めに一直線に翠へと近付く
対する翠が新たに生成したのはイガリマの鎌


ガキンッ


鎌と鎌がぶつかり合い、火花が散る
『私』が瞬時に再び空へと交代した瞬間、次に翠へと攻撃を試みたのはマリアさんだ
マリアさんの短剣はいつの間にか長剣、さらに蛇腹剣へと姿を変え、鞭のようにだらりと垂れる刀身はマリアさんが振るうのに合わせて翠の身体にフードの上から巻き付いた

マリア「捕らえた!」

『翠』「油断しないで!」

翠のフードの下から丸い円盤のようなものが飛び出すと、そこから放たれたビームが翠に巻き付く蛇腹剣の刀身の途中部分を消し去る

マリア「神獣鏡までも...」

自身の身体に巻き付けられていた蛇腹剣を振り解き投げ返してくる翠
投げ返されたマリアさんはそれを腕で振り払い、駆け出した
202 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/03(水) 03:40:17.47 ID:kqbOdQbN0
・・・

あれからどのくらい時間が過ぎたのだろう
数時間経った気もするし、数十分しか経っていないかもしれない
『私』が空から、マリアさんが地上から連携して攻撃をし翠が跳躍と短距離のテレポートを繰り返しながら距離を取ろうとする、そしてそれを『私』とマリアさんで追いかける
そんなことの繰り返しをしているうちに、車で移動するような遠い場所で行われていたはずの『私』達の戦いの場は、どういうわけか本部の近くの区域にまで移動していた
住宅地はなるべく避けようとしているし当然一般人に未だ被害は出ていない、というかこういうこともあろうかと人払いと外出禁止の命令がここら一帯にも出されていたはず

『翠』「ちょこまか、っと!」

翠のフードも所々切れ込みが入りボロボロになってきていたところで、今いる場所が本部近くの公園...それこそ通学時に横を通り過ぎるような距離の、むしろ今日下校時に立ち寄ったほどの見知った場所であると気付いた
だがすぐに思考を戻し、目の前の戦いに集中する

『翠』「だぁっ!!」

少女「...」


ガンッ


一気に鎌を振り下ろすと、翠のフードの下から伸びたロボットアームのようなものの先端に取り付けられた巨大な丸鋸に阻まれた
あれはシュルシャガナか...ロボットアームに見えた部分は、調さんでいうところのツインテール部分だったみたい

マリア「はぁっ!」


『INFINITE†CRIME』


翠が『私』の鎌を受け止めることに気を取られたところを狙い、マリアさんは無数の短剣を翠へと浴びせる

少女「...」

そのほとんどは突然地面から突き出した巨大な剣の刀身...多分翠が出したアメノハバキリ...によって阻まれてしまう
203 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/03(水) 03:41:12.93 ID:kqbOdQbN0
しかしそんなことは想定内だと言わんばかりに全く動じないマリアさんはさらにそのまま腕を突き出しその場で中腰になった

マリア「時間を稼いでもらえるかしら!」

『翠』「もとよりそのつもり!」

あの構えは、腕を砲台にしたビーム砲をやる構え
ならそのエネルギーチャージの時間くらいは稼ごう

『翠』「鬼さんこちらってね!」

エネルギーチャージ...そうだ、それなら『私』も時間稼ぎをしつつ、エネルギーをチャージしてしまおう
大技を複数連続で当てた方が、勝てる確率は上がるはずだ
『私』はフライユニットに新たに搭載されたビームウェポンにフォニックゲインをチャージすべく、積極的に歌を歌うことにした


何歌う?安価下
(サンジェルマン「この星の明日の為に...誰の胸にも二度と...!...あのような辱めを刻まない為に私は支配を...革命する!」

響「私もずっと正義を信じて握りしめてきた、だけど拳だけでは変えられないことも知っている...だから...握った手を開くのを恐れない」

切歌(話に入れない分ちょこっとだけ気まずい...でもアタシはお気楽でも、空気は読める女なのデス))
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/03(水) 03:47:50.89 ID:HUt6v+KH0
解禁されてるなら4期ED

無理なら3期のマリアさんの歌
205 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/04(木) 03:52:45.44 ID:+j81qXko0
『翠』「いつになれば〜...す〜べて、抱き〜締められ〜るん〜だろう〜...このお〜もい〜は〜...きっと...っ!」

翠が空中に作り出しそのまま飛ばしてきた雷を纏う刀と炎を纏う刀...恐らくフツノミタマとレーヴァテイン...を手元の鎌、すなわちデスサイズ大葉刈で弾き落としながら、『私』は一つの曲を歌い出す
元々は翠の記憶の中にあった、当時ラジオで先行して聞いた曲、もしかすればこの世界でもすでに発表はされているのかもしれないけれど
翠がその事に気付いてるかどうかはわからないが、もし翠がこの世界に来ていなければきっともう一週間弱経ってからは毎週聞けていたはずの曲だ

『翠』「目を凝ら〜してもさ〜きは〜...過〜酷な〜暗闇〜なのに〜ぃっ!!」

鎌を振るい斬撃を飛ばした
それを数歩下がって避けた翠は小型ミサイルをいくつも放ってくる
お互い決め手に欠ける技の出し合いだ

『翠』「何故進もうとし〜て〜るんだ〜ろう、継ぎ接ぎだら〜けの〜頼りな〜い〜覚悟で〜...」

フライユニットのスピードを上げ小型ミサイルを避け続ける

『翠』「ワ〜ス〜レ〜ナイ...ワス〜レ〜テ〜イイ...ワス〜レ〜ラ〜レナ〜イ...」

追尾システムは付いていたがミサイル同士相打ちにさせればいいだけの話
背後で小型ミサイル同士が爆発するのを感じながら、鎌を持つ手とは反対の手に生成した刀をお返しとばかりに投げつける

『翠』「それでも〜時間は〜...止ま〜ら〜ない〜か〜らぁあっ!!!」

投げつけた刀は途中巨大化し、質量を大きくして翠へと向かっていった

少女「っ...」

自由落下であれば向かう速さは変わらなかっただろうけど、この場合は投げている上に物体xの正体はアームドギア
翠がまた何かしらのギアを模倣して防ごうたするよりも先に届くほどの速さへと変わるはず!

『翠』「行けっ!」
206 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/04(木) 03:54:30.60 ID:+j81qXko0
目論見通り、巨大化した刀は翠が動くよりも先に到達し、勢いそのまま地面へと叩きつけられるように翠を押し潰しながら突き刺さった


ドォン...


砂が舞い、視界が悪くなる
でもここで「やったか」なんて絶対に言わない
どうせ言わなくても...

『翠』「まだ倒れてないだろうからね」

油断する事なく歌い続けながらフライユニットにチャージされていくフォニックゲインの量を確認する
よし、行ける!

『翠』「正しいか〜間違いか〜いつ〜も答え〜などな〜く〜てぇぇ!!」

翠がいるであろう砂煙の向こう側に向けてフライユニットから出たビームウェポンを構え、発射!


ドッ!!!


砂煙を散らしながら真っ直ぐ放たれたそれは、まさに巨大化した刀を鬱陶しそうにどかしながら立ち上がった翠を飲み込んだ

少女「〜ッ!」

反射的に、といっても手遅れだけど、その場を飛び出した翠のフードはすでにビームを浴びた事でかなり燃え、散り散りになっていた

あと少し、あと少しで止められる

両手で鎌を握りしめた『私』は体当たりを試みる
燃えるフードの対処より『私』を相手するのが先決と判断したのか翠は両腕をクロスさせて『私』の鎌を受け止め

『翠』「そう来ると、思ってた!」

『私』の振るった尻尾...もとい、槍、テイルランスの追撃によって抵抗する事も出来ず吹き飛ばされた
そしてその先には左腕を射撃形態に変形させているマリアさんが

マリア「はぁぁっ!!!」


『HORIZON†CANNON』


少女「!」


『天の岩戸』



マリアさんコンマ下1
翠ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分け(第2ラウンド)です)
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 03:56:40.79 ID:xz3QLo/H0
いけよ
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 03:57:26.61 ID:RKHtJMtFO
セレナあああ!!
209 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/04(木) 05:02:09.73 ID:+j81qXko0
マリアさんのビームと、咄嗟に翠が出した羽衣の盾
拮抗し、ともすればいずれエネルギーが尽きるであろうマリアさんが不利だ
だとしてもマリアさんは引かない

マリア「ァァァアッ!!!」

破られる気配のない羽衣に、マリアさんも一歩も引かない


パァァ...


その時、マリアさんのギアに黒っぽいの眩い光が差し込まれる

少女「ッ!?」

マリア「っ、はぁぁっ!!!!!」

マリアさんの改めて上げる雄叫びに応えるようにビームの威力が増し、マリアさんのギアが変化した際に追加された黒いマントが靡く
やがて羽衣が押され始め...

少女「きゃあぁっ!!!」

翠は大きく吹き飛ばされた

マリア「今の声...まさか!」

『翠』「今度は絶対に見失ったりしない!」

宙を舞う翠を追うように『私』はフライユニットによって空を掛ける
そしてあと少しで追い付く、そう思って翠を目で追っていると

『翠』「...ぁ」

翠が

地面に突き刺さった6本の刀にぶつかるようにして

ようやく止まった
そして、その衝撃で刀は6本とも地面から抜けてしまっていた
210 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/04(木) 05:02:51.10 ID:+j81qXko0
・・・

翠の黒フードは自然鎮火によって火はすでに消えていて
『私』は倒れ込んでいる翠に駆け寄り抱き上げる
どうやら気絶しているようだ

マリア「『翠』...その子は、まさか」

黒フードも燃え落ち、ギアも解除され、『私』が抱き上げているのは紛れもなく、誰が見てももう正体は明らかだった

『翠』「うん...翠だよ、間違いなく」

マリアさんはよほどショックだったのだろう、それっきり言葉を失っている
『私』も最初に知った時はそうだったからよくわかる
でも...でもようやく、ようやく取り戻せた
今はその気持ちでいっぱいで、マリアさんをフォローする余裕はない


ーーーーッ!!!!


しかし、そんな余韻に浸っている暇もなかった

マリア「っ、何事!?」

『翠』「何、あれ...」
211 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/04(木) 05:03:19.75 ID:+j81qXko0
空を見上げると、オリオン座が錬成陣に覆われていた
神社を結んだ鏡写しのオリオン座ではない、正真正銘星々で構成されたオリオン座だ
そのオリオン座を構成する星々がそれぞれ錬成陣に覆われ、さらに他の星々から何かを吸い取っているように見える

弦十郎『聞こえるか!お前達!』

ちょうど端末にししょーからの通信が
装者全員に一度に繋げているらしい

マリア「状況を説明して!」

弦十郎『響くんと切歌くんのところに統制局長...アダム・ヴァイスハウプトが現れた!装者は各人、2人のところへ向かってくれ!』

こちとらそれどころじゃないっていうのに...いや、でも無視することも出来ない
何よりあの全裸局長は一発殴るでもしないと気が収まらない



コンマ下1
奇数 本当にそれどころじゃなくなる
偶数 まだセーフ、まだセーフ

安価下2
1 翠ちゃんを本部に届けてから響さん達のところへ
2 翠ちゃんを救護班に任せて響さん達のところへ
3 翠ちゃんを背負いながら響さん達のところへ
4 その他(記述)
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 08:37:07.94 ID:rpvBaLtp0
すぐそれどころじゃなくなるとこあるからな『翠』ちゃん
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 09:40:07.35 ID:fg5T/YBDO
3
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 09:59:50.47 ID:xz3QLo/H0
ルシエドに翠ちゃんを任せたかったけど少し遅かったか
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 14:19:08.82 ID:CFEhJD7KO
はーつっかえ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 15:09:18.29 ID:IwJLh/lGO
単なるお荷物か、最終決戦直前に復帰パターンか
どうか巻き込まれ事故でタヒ亡判定とか鬼畜な展開はおやめくだせえ
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 15:22:54.88 ID:Gv2CxLNP0
間隔空いてたのに取らなかったノロマで使えない無能がなんか言ってる
218 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/05(金) 01:42:58.23 ID:Bum5pH+g0
『翠』「行こう、マリアさん」

『私』はフライユニットを仕舞い、気絶している翠を背負いながら声をかけた

マリア「けれど...」

『翠』「響さんと切歌さんなら勝てるかもしれないけど絶対じゃない」

あの2人のここぞという時の爆発力は確かにすごい、けどさっきまでサンジェルマンと戦っていたわけだし、もしサンジェルマンをすでに倒していたとしても危険なのに下手したら今2対2
そして全裸局長は悔しいけど通常の装者1人分と数えるにはいささか火力が強過ぎる、数だけなら引き分けでも実際はこちらがはるかに不利だ

『翠』「翠は...黒フードの少女はこうして無力化出来た、このタイミングで...それにはきっと意味がある」

マリア「...そうね、あの子達のところに行きましょう」

頷き合った『私』とマリアさんの目にもう迷いはない
『私」達は響さんと切歌さんのいる神社に向かい出した

マリア「翠のことは、連れて行くの?」

『翠』「放っておいたらまたどこかに消えた、なんて冗談じゃない...危険なのは承知の上だし、それを『私』が決めるのはおかしいんだけど」

こればかりは理性より感情が上回ってしまった、『私』の完全なわがままだ

マリア「緊急事態だもの、それにそう思うなら責任を持って『貴女』が守り通せばいいだけよ」

当然だ、ここまで来て『私』のわがままで死なせるなんて絶対にあり得ない
翠のことは今は申し訳程度に『私』のギアの羽衣で包んでいるけれど、現場に着いたら影になるところに下ろしておこう
本当なら今すぐにでも起こして洗脳を解けたら一番いいんだけどね
219 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/05(金) 01:44:08.12 ID:Bum5pH+g0
・・・

マリア「もうすぐよ!」

『翠』「この衝撃、2人とも...どうか無事で...!」

もうすぐ目的の神社、というところで事態は急変していた
例の神社に向かって一直線にオリオン座からエネルギーが送り込まれていたように見えていたそれは、よく見れば空中に浮かぶヒトガタ...人形のように見える何かに注がれているようだった
そのすぐ隣には服を着た全裸局長が浮いていたけれど、となるとあの人形がティキとかいうのなのかもしれない
ともかくその人形の口から突然、ビームが発射されたのだ
凄まじい爆発、あの全裸局長の命令なのだとしたらその先にいるのは響さんと切歌さんの可能性が高い


〜el zizzl...


...歌?

『翠』「今の歌...切歌さんの声...!?」

マリア「切歌ッ!」

状況はほとんどわからない、ただ今聞こえた歌が...響さんの歌声も、ではなく、切歌さんの歌声だけ、というのが聞き間違いでないのなら
『私』はいつでも纏えるようアスクレピオスのギアペンダントを握り締め、走る速度を上げた

・・・

アダム「しかし間も無く完成する、神の力は...そうなると叶わないよ、君に止めることなど」

神社に着くと、抉れたような地面には、目から血を流し寝かされている切歌さん、そして

サンジェルマン「私達は互いに正義を握り合い、終生わかりあえぬ敵同士だ」

響「だけど今は同じ方向を見て、同じ相手を見ています!」

サンジェルマン「敵は強大、圧倒的、ならばどうする立花響」

響「いつだって、貫き抗う言葉は一つ」

そんな切歌さんのことを背に、服を着た空飛ぶ全裸局長から庇うように立つ響さんとサンジェルマンの姿が

響サンジェルマン「「だとしても!!」」



どうする?安価下
(原作と違い他の装者メンバーの反動汚染は除去済みなので全員すぐに到着します)

(響サンジェルマン「「だとしても!!」」

『翠』(あっそこはへいきへっちゃらじゃないんだ))
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 01:54:03.39 ID:VPl7s6AA0
切ちゃんをアスクレピオスで治療した後に改めて勇者ギア装着
翠ちゃんはルシエドと八岐大蛇に任せる

初対面のアダムに武者震いが起きるが翠と墓参りの約束、園子の「きっとどんな困難も乗り越えられる」という言葉を胸に気を入れ直す
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 02:42:03.54 ID:8BN0tIGfO
ぐんちゃんの音声アシスト付で切り札使用、更にフライユニットの武装もフル活躍して防人ギアの『夏菜』と一緒に巨大な人形へ攻撃を仕掛ける
試練で得た経験を活かして立ち回りながら弱点と思わしき箇所へ重点的に攻撃!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 09:14:54.07 ID:0EXWlBVq0
そういや昔翠ちゃんって神獣鏡に焼き払われてるけどあの時分裂した事考えると焼き払われた体で動いてるのはもしかして『翠』ちゃんの方…? 安価下
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 10:56:15.57 ID:igJ8W6RXO
ペット(?)2匹に翠にかかってる洗脳の解除を依頼
ダインスレイヴ隊のように高高度からおっかない攻撃とか出来ない?
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 16:12:44.42 ID:OHvadbknO
駆けつけたキネクリ先輩に『夏菜』が遠隔操作してるドローンから弾頭に硫酸の凝縮された狙撃翌用ライフルが送られてくる
ザザザッ…『あの男の頭か股間を撃ち抜いてください!』
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 20:59:35.73 ID:JebjOexFO
七人御先するならそのうち1人を翠ちゃんの説得に向かわせられないかな、八岐大蛇とルシエドだけより確率上がりそうだし
226 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/06(土) 03:39:21.65 ID:v76Cs58d0
『翠』「サンジェルマン...」

あの様子...さてはまた、響さんに絆された人が1人増えた感じなのかな
正直そうだったとしてサンジェルマンとすぐに仲良く出来るか、と聞かれたら...色々状況とか説明してもらってから考えると思うけど
とりあえず今この時彼女がこちら側の陣営であるのなら、仲間割れしてる場合じゃないわけだし

『翠』「信用するしかない、か」

木陰で背負っていた翠を地面に下ろした『私』は戦うべき相手を間違えぬようにと服を着た全裸局長に視線を移し...


ドクンッ...!


『翠』「ッ...」

全裸局長の様子を伺おうとしたその一瞬、その一瞬にその姿を見ただけで
映像越しでは感じなかった圧倒的な威圧感と恐怖を感じた
『絶望』の2文字が具現化したようだ、と思った
錬金術はからきしらしいが、それでもなるほど、流石結社の長を務めているだけのことはあるらしい
手が...否、全身が無意識のうちに震えていた

勝てるのか

死ぬんじゃないか

逃げた方がいいんじゃないか

弱気な考えが溢れてくる
やめろと強く念じても、脳は勝手に生き延びる為に最適な解を無慈悲にも探り当て突きつけてくる
確かに今ここで逃げ出せば、後ろも振り向かず一目散に走れば生存率は上がるのかもしれない



翠『...『翠』、今度お墓参り行きましょうよ、前に言ってたやつです』

翠『私が行きたいんです、よもぎのお墓...もちろん『翠』の両親のも、りっちゃんのも』



いや、ダメだ
そんなのはダメ
いつだったか、翠とそんな約束したじゃないか
まだしてない、このままじゃ出来ない
だから何もかも解決させるんだ

園子《その意気なんよ、『りんりん』》

『翠』《!そ、園子ちゃん!?》

突然の念話に驚いたけど、おかげで少し恐怖感とか薄まった、というかより冷静になれた気がする

園子《『りんりん』なら、きっとどんな困難も乗り越えられる》

...ありがとう、完全に落ち着いた
深呼吸をした『私』は、もう手が震えていないことに気が付いた
一度アメノムラクモのギアを解除

「Healing almighty Asclepius tron」

アスクレピオスのギアを纏う

『翠』「待ってなよ、アダム...」

その鼻っ柱、絶対折り砕いてやる
227 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/06(土) 03:39:55.27 ID:v76Cs58d0
・・・

翠の傷を治した『私』はそのままのギアでマリアさんと共に響さん達に近付いた

サンジェルマン「っ、お前達は」

響「マリアさん!『翠』ちゃん!来てくれたんだ!」

マリア「他の皆もすぐに来るわ」

警戒を緩めず、それでいて合流を喜ぶ響さん達をよそに、辛うじてまだギアを纏えていた切歌さんの元へ

『翠』「...切歌さん、しっかり」

切歌さんの身体がエメラルドグリーンの光に包まれ、傷が治っていく

切歌「うぅ...」

あ、目を覚ました...いや、そもそも気を失ってたわけじゃなかったのかも
顔色は悪くない、間に合って良かった

『翠』「無茶し過ぎ...っていうのはもっと付き合い長い人達から言われるだろうから、それより立てそう?」

切歌「ありがとデス...もう大丈夫デスよ!」

休んだ方が、と思わなくもないけど
そうも言ってられない戦況で

調「切ちゃん!」

切歌「調!」

後はちょうど到着した嫁枠に任せよう
228 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/06(土) 03:40:42.98 ID:v76Cs58d0
「Imyuteus amenomurakumo tron」

『私』はギアをアスクレピオスからアメノムラクモに変え、すでに再開されていた響さん達とアダムの戦闘に目を向けながら千景ちゃんに念話を飛ばした

『翠』《千景ちゃん、聞こえる?》

さっき園子ちゃんから念話が来たのだから、多分通じないことはないだろう

千景《聞こえているわ...やる気?》

『翠』《出し惜しめるほど余裕がない...あと》


『逆巻ク大蛇』


『翠』《時間と人手が足りない》

『私』は八岐大蛇を呼び出し、さらに

『翠』「来て、ルシエド」

フライユニットの中にいるルシエドにも声をかける
2人...2匹?はそれぞれ姿を見せてくれた

千景《大体読めたわ、それに1人別の場所に、というのはある意味安全策でもある...でも油断はしないで、あくまで人の身に余る力ということを忘れないように》

『翠』「わかってる...来い、七人御先!」

七人御先を発動させると、目の前に6人の『私』が並んだ



多数決安価下1〜3
1 対アダム戦視点
2 翠ちゃん説得視点
3 欲張りセット(両方交互に)
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 03:47:50.07 ID:tr+XSR/a0
2 コンマ神がデレてくれる事を祈る
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 09:15:40.90 ID:KtdOPtfDO
2
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 14:33:53.17 ID:eP3YhK9wO
今夜は遂にXVスタートか
このスレにどう影響してくるかな
あ、戦闘描写なくなりそうで少し勿体無いけど重要度違うから2で
232 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 03:23:07.17 ID:1R/LBnGQ0
・・・


他の6人の『私』に対アダム戦を任せ、『私』は翠の洗脳を解く...説得することにした
手伝いというか、サポートというか、アシスタント?に徹してもらうつもりなのは八岐大蛇とルシエド両名
なのはいいんだけど

『翠』「これは...起こして説得始めた方がいいのかな?」

当の翠は気絶したままだ
しかし起こした途端テレポート、なんてこともあり得る
どうしたものか



安価下
1 起こす(逃げるか判定あり)
2 起きるのを待つ
3 こういう時こそ翠ちゃんの中の世界へ突入

(翠「七夕...願い事ですか...願い、というか命題というか目的というか...まぁ叶えてしまった後なんですが、それでもなお強欲にも何かを願うことが許されるのなら...」)
(『翠』「短冊って笹の高い位置につけた方が叶いやすいとかあるんだっけ?迷信かな...まぁいいや、『私』はこの辺で...いや待って、低いと誰かに読まれる可能性も...誰か!誰か脚立を!」)

(女神「可愛い子がお腹を冷やしたら大変...全くその通りですね!」)
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 03:33:45.28 ID:loU2gggi0
3
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 07:17:14.71 ID:loU2gggi0
ここまで来てまた運ゲーやらされたくないしいいよね…マリアさんの功績無駄にしたくないし
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 09:00:24.99 ID:VuP9hTQ8O
三度負かしたのにまだ敵対ネタ続くん?
事故で刀に触れちゃったけど何か影響あるかな
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 09:59:37.99 ID:XyBRLFURO
あんまり多重クロスネタやらないでほしいけどね
XDでコラボしたのならともかく
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 11:22:59.36 ID:ZO+VgTLA0
翠ちゃんの中に入るならせっかく協力してくれてる夢姫ちゃん達も来て欲しい所だが…
238 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 16:24:59.39 ID:1R/LBnGQ0
女神《『翠』さん、聞こえますか》

『翠』《女神様?》

このタイミングで、となると単に世間話をしたいわけじゃないはず

『翠』《状況はどこまで把握してる?》

女神《大体ほとんど大まかに》

それ全部意味変わらなくないですかね女神様

女神《翠さんの身体に触れてください、後はそっちで案内が来る、らしいので》

『翠』《どういう...》


ドッ...!


『翠』「っ、時間が本当に足らない!」

爆発音が聞こえる、戦闘は確かに続いているけれど、それは決して長引けるような、優勢なものではない
ここでこうして無駄に時間が過ぎるのを待っていても意味がない

『翠』「触れば、次に進めるんだよね!?信じるからね!?」

『私』は眼を覚ます気配のない翠の肩に手を置き...

『翠』「!」

吸い込まれる感覚と共に、視界が暗転した


・・・


目を開けると、そこはいつものちゃぶ台がある場所でも、ダイニングテーブルがある場所でもない広い空間だった
ただ直感で、似たような場所なのだろうとも思った

『翠』「ここもまた、翠の中の世界...」

ひと1人の中にいくつ世界があるんだろうと不思議に思わなくもないけど、そういうのは脳とか心理学の専門家に任せるとして
『私』は見たままを受け入れるだけだ
239 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 16:25:29.63 ID:1R/LBnGQ0
『翠』「八岐大蛇とルシエド...も、来てたね」

ここに来たのは『私』だけじゃなかった
説得を手伝ってもらいたかったし、心強いからね

『翠』「で、案内って...」

辺りを見回すと

『翠』「あっ...」

ちょうど『私』の目の高さに1羽の鳥が飛んでいた
紫色の瞳でこちらを見つめてくる、桔梗紋付きの青い八咫烏

案内ってまさか...
八咫烏は後ろを向きゆっくりと飛んで進んでいく

『翠』「付いて来い...ってやつだよね」

顔を見合わせた『私』と八岐大蛇とルシエドはお互い頷き、八咫烏の後を付いて行くことにした
240 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 16:27:44.41 ID:1R/LBnGQ0
・・・

『翠』「っと...景色が変わった?」

何もなかった空間だったはずが、そこは街に変わっている
イグナイトモジュールを試した時もこんな風に外の世界のようなものが広がっていたし、あの時のと近いものなのかな


後は頼む、私が出来るのはここまでだ


ふと聞こえてきたその声と共に、八咫烏はいつの間にか姿を消していた

『翠』「ありがとう、風雲児様」

彼女がそう言うなら、ここまでしか案内は出来ないし、ここから先は自力でやるしかないのだろう

『翠』「にしても...ここどこだっけ...」

少なくとも本部の近くではないし、『私』が引っ越す前の場所でもない
当然四国でもないし、ましてや岐阜だの鎌倉だのでもない
でも翠の中にあるということは、翠が知っている場所のはず...

『翠』「...あ!そうか!」

ここは、翠の転生前の街か!



どこに向かう?安価下
1 学校
2 行きつけの本屋さん
3 翠ちゃんの家
(女神「コラボしてない作品との多重クロスはどうなんだって意見が来てるみたいですよ」

『翠』「ぶっちゃけそれにはそれなとしか言えないけどね、手遅れだけど」

翠「つまりバンドリとグリッドマンはセーフ」

『翠』「まじでやめて」)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 16:29:50.56 ID:0ud3dfdF0
2
242 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 17:24:09.31 ID:1R/LBnGQ0
・・・

さて、ここがどこなのか判明した?のはいいとして

『翠』「って言っても翠の記憶見たのだってそんな多くないし...そんな細かいとこまで覚えてないよ...」

結局道順は当てずっぽうで
まずは、翠が居そうなところに向かうことにした

『翠』「翠が居そうなところに...『私』が居そうなところに行けばいい?」

となると...本屋さんかなぁ
確か翠も学校の帰りは本屋さんによく寄ってたはずだし
よもぎやりっちゃんが居ない分翠は余計に本屋さんに行く頻度も高かったんじゃないかな

『翠』「よし、道順を...とりあえず翠の記憶の中にある目印になりそうなとこを見つけて、そこから目指すか」

しかしまぁ、街中に鎌を担ぎながら頭と尻尾が8つある大きな蛇と青い狼引き連れた中学生とかすごい絵面
通行人が全然居ないからますます目立つし

・・・

『翠』「あった...」

多分ここが、翠がよく行ってた本屋さんだろう
翠いるかな...
『私』は自動ドアが開くのを待ち、店の中に足を踏み入れた



コンマ下
奇数 いた
偶数 爆
ゾロ目 いない
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 17:28:21.00 ID:loU2gggi0
止まるんじゃねぇぞ…
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 17:29:31.33 ID:loU2gggi0
許して許して
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 18:18:43.78 ID:R4G2b2f7O
悪い方に傾くゾロ目出すぎじゃない?気のせい?
246 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 18:24:12.91 ID:1R/LBnGQ0
店の中は数人のお客さんが立ち読みをしていたり店員さんがいるくらいでとても静かだった
そもそもあまり騒がしくしても迷惑になるし、むしろ比較的マナーがなってると言えるかもしれない

『翠』「ここで待ってて」

八岐大蛇とルシエドには店の前で待っていてもらう
中に入れるほど小柄でもないし、入れても他のお客さんの邪魔になってしまう
いやこのお客さんも店員さんも翠のイメージでしかないんだろうから気にすることはないんだけど
気にするのならこの手に持っている鎌も置いてくるし

『翠』「すみません...後ろ失礼します...」

立ち読みをしているお姉さんの後ろを通りながら通路を進み、店の中をまわって行く

・・・

『翠』「いないし...」

店の中を確認も込めて3周ほどまわったけど、お客さんの中に翠はいなかった



安価下
1 移動する
2 少し調べる
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 18:30:37.37 ID:MjkPbTGi0
2
248 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 19:11:26.13 ID:1R/LBnGQ0
これじゃただ本屋さんに立ち寄っただけだよ...いや居ないってことがわかったから収穫は0ではないけど

『翠』「...いや、少し調べてみるか」

ここが翠の中の世界だとして、この本屋さんが再現されていることに意味がないとも限らない
もちろん無意識に行きつけだから作っちゃった可能性もあるけど
こういうところに何かしら隠されてたりする、王道だ

『翠』「棚の商品から調べてみるかな」

もしかしたらお客さんや店員さんに何かあったりするかも



コンマ下1
奇数 何か発見
偶数 収穫なし

何を見つけた?安価下2
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 19:16:22.96 ID:t/4HSNkDO
はい
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 19:33:11.35 ID:sl7vC0dUO
ここまでコンマ運酷いと翠ちゃん絡みになるとコンマ運が悪くなる呪いとかかかってそうだ
251 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/07(日) 19:41:36.81 ID:1R/LBnGQ0
・・・

『翠』「...」

普通の本屋さんだここは
何一つ変なものは見つからなかった
強いて言うならスタッフオンリーの向こうとかは鍵がかかってて入れなかったけど...鍵を探して開けろ、なんてそこまでゲームじみた事になってたら逆にすごい

『翠』「他を当たるか...」



安価下
1 学校
2 翠ちゃんの家
3 神社
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 19:48:24.59 ID:xuiZrg0A0
2
253 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/08(月) 03:58:31.86 ID:lQe4dveo0
本屋さんから出た『私』は、次に翠の家を探す事にした
翠にしてみれば本拠地...ここが違うならそっちの方が確実な気がしないでもない
それに、翠がよく行っていた本屋さんまで来れたのだからこの付近を探せば見つかるはずだ
流石に翠が何度も何度も見ていた家の姿くらい覚えている
...ぼんやりとだけど

『翠』「よし、行こう」

冷やかすだけ冷やかして帰るという店側からしたら迷惑な客になってしまったけど、店を出た『私』は八岐大蛇とルシエドに声をかけて翠の家を探し始めた


・・・


ここだ...無事見つけられて良かった
それとも翠の中の世界だから現実...翠が元いた世界とは街の作りが違っていたりするのかもしれない

『翠』「鍵は...開いてる?」

玄関のドアは鍵がかけられていなかった
不用心だなぁ...いやいや、ここ基本翠1人しかいないし問題ないから

『翠』「とはいえ好都合...お邪魔します...」

探すならリビングとか自室とかだろうか
そう思いまずリビングを見てみる



コンマ下
奇数 いる
偶数 いない
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/08(月) 04:06:18.39 ID:51P7AQ+Q0
デレてくれ
255 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/08(月) 04:16:16.61 ID:lQe4dveo0
翠「...」

『翠』「...!!!」

いた!翠だ!
ようやく見つけた...
翠はこちらに気付いているのかいないのか一切目もくれず、ソファーに腰掛けてテレビの画面を見ていた
リモコン片手に録画した番組の一覧を見つめ、どれにしようか迷っているようだ


安価下
1 話しかける(話しかける内容記述)
2 様子見
3 無言で隣に座ってみる
4 他の部屋へ
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/08(月) 06:06:24.70 ID:hPq/jbUDO
3
257 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/09(火) 02:39:18.48 ID:BOsmyr560
話しかけてみようか...いや、逃げられても困る
リビングの出入り口には今八岐大蛇とルシエドがいるからそう簡単に突破はされないだろうけど、窓から行かれたら追うし
テレポートだけは本当に勘弁してほしい

『翠』「...」

しかしただここに突っ立っていても何も始まらない
時間はそう多くないのだ、何かしらのアクションは起こすべきだろう
『私』はそう考えながら話しかけることもなく、とりあえず翠の隣に座ってみることにした

『翠』「...」

翠「...」

翠は何も応えず、変わらずテレビ画面を見ている
居た堪れない

翠「...何か」

『翠』「!」

しゃべった!

翠「何か、見たいものはありますか?」

こちらに目線は寄こさず、それでも確かに今、『私』に話しかけてきた



安価下
1 1話
2 2話
3 今
4 過去
5 おまかせ
6 その他(記述)
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 02:42:52.30 ID:6Q2b4Rie0
1で

4は不吉な予感がする(ミスタ並感)
259 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/09(火) 03:07:43.70 ID:BOsmyr560
目を覚ませ、だとか
戻ってきて、だとか
そんなチープであるあるな、言いたいことが喉まで出かかってきたけれど
多分今それを言うのは順序を飛ばしてしまうようなもので
急がなきゃなんだけど、でも順序を間違えたら翠は聞く耳すら持ってくれないかもしれない
そんな直感が働いた

『翠』「えっ...と...」

焦るな、『私」
ひとまずテレビに映し出されている録画した番組の一覧を見直す
しかしどうも、どれも題名がよくわからないというか、番組名ですらないものが多い
翠の中の世界だからなのか、元々翠は録画した番組の題名を書き換えていたのか

『翠』「い...1話、で」

とりあえず無難...かどうかはわからないけど、一覧の一番上
『1話』とだけ書かれた番組を指定した

翠「ん」


ピッ


・・・


響『夏休みの登校日って、もっとこう適当だったはずだよね...?なのにこの疲労感...お説教の満漢全席とは思わなかったよ...』


『翠』「っ!?」

翠がリモコンのボタンを押した次の瞬間、そこは夕方のリディアンの教室になっていた
それも、響さん達のクラスの...響さんが自分の机で項垂れているから間違いない
260 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/09(火) 03:08:31.44 ID:BOsmyr560
翠「別に見えてはいませんし干渉も出来ませんよ」

慌てる『私』に対し、翠は冷静に、こともなげにそう言う
しかしそうなるとこれは、立体映像のようなものなのだろうか


響『やっぱ未来ってば心のアミーゴだよ〜!』

未来『あっ』

クリス『続きは家でやれ!』


場面はどんどん進み、教室の窓の外に現れたヘリからクリスさんが叫んでいた

翠「私にとっての最新話、最後の情報、記録...懐かしい」

『翠』「これって、AXZの1話...」

1話ってそういう意味か...いや、それでこれがどうしたというのか

翠「ここから先...この30分を終えた、その続きはもう知る由もない...すでに流れは大きく変わり、むしろここと近い光景が見られたことすら奇跡に近いのですから」



響翼クリス『『『手と手を、つっなっぐよ〜!激唱・インフィニティ〜!!』』』


翠「皆さん、とてもかっこいい...ねぇ、『翠』...『貴女』はどちらの方が好きですか?コレと、私達が変えた今と」



安価下
1 コッチ(原作)
2 変えた世界
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 03:13:52.02 ID:B3ofu2l1O
2
262 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/09(火) 03:53:20.09 ID:BOsmyr560
どちらが好きか...?
どちらが良いか、とかだったら完成度やその他諸々、圧倒的に原作だろう
全てがそうなれとプロが流れを考えた上で構築されたストーリー、それに対してこっちはそんなことこれっぽっちも考えない素人が勝手気ままに動き、引っ掻き回しまくったもの
勝てる要素はどこにもない
でも、どちらが好きかと聞かれれば

『翠』「...『私』は、『私』達が変えた方が好き...だってコッチには翠がいない!夢姫ちゃんだって『凜音』だって夏菜達だって...」

もしかしたら、画面に映らないだけで『私』も彼女達もいるのかもしれない
でも、映らないのならいないのと同じだ

『翠』「『私』は、あんまり表に出てこないけど...でも皆と楽しそうにしてる翠を見ていて楽しかった、もちろん翠と話せたことも何もかも...」

翠にとって始めは、ただのアニメの中の世界に過ぎなかったのかもしれない
でも『私』にとっては、何もかも失って何も楽しめなくなっていた『私』に、新しい光を与えてくれた、そんな出会いだったんだ

翠「...えぇ、そうですね、楽しかった...『貴女』と過ごすのも、夢姫ちゃん達と過ごすのも、響さん達と過ごすのも...毎日が楽しくて、楽しくて...










苦しかった」


ピッ
263 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/09(火) 03:53:51.13 ID:BOsmyr560
周りの景色が、止まった
まるでビデオを一時停止したみたいに
上空では空飛ぶ戦艦のミサイルに装者達が立ち向かっている、その途中を切り取られている

翠「楽しいと感じるたびに、嬉しいと感じるたびに...幸福を感じるたびに、私自身知らず知らずのうちに、私の心は少しずつ痛みを抱えていました

翠「私がこんなに充実していいのだろうか

翠「私が幸せに過ごしていいのだろうか

翠「私が正義なんてものを偽っていいのだろうか」

翠がスッと手を挙げると、どこからともなく青い八咫烏が飛んできて
翠の周りを飛び、その手に留まった

翠「悪を演じてみて、余程のその方が辛いと感じることは多かったけど」

桔梗の花弁が、舞う

翠「じくじくと、染みるような、積み重なるような苦しみは、確かに感じなくなっていきました」

翠の姿が変わる
それはアメノムラクモではあった、あったのだが、いつかの戦いで纏った別の姿
乃木若葉の勇者ギア

翠「私を止めに来たのでしょう?『貴女』も私であるなら同じかもしれない、そう思いましたが...どうやらそうではなかったようですし」

ルシエドが唸り、八岐大蛇が『私』の側まで近付いてくる
戦うのなら、サポートはするぞということか
でも、『私』は、『私』は...



多数決安価下1〜3
1 戦う
2 戦わない(話し合いを持ちかける)
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 03:59:05.08 ID:6Q2b4Rie0
2
一人四天王は星の夢のトラウマが甦るからやりたくない…
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 08:26:03.12 ID:K1RLgW50O
悪い事ですよって指摘するつもりで説得しに来たら
自覚あるし普段幸せなのが辛くなって救いを求めて悪役ムーブしてましたとか言われた
説得出来るのかこれ
安価下
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 08:43:59.67 ID:rY247uJDO
2
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 11:53:03.25 ID:B3ofu2l1O
どうせ勝っても正気に戻る保証無いだろうし負けたら3連勝が無意味になるの目に見えてるし
というか三度目の正直じゃなかったのかよ…正直くどい
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 12:21:48.65 ID:pITA+iS7O
そもそも正気っぽいし翠ちゃんがS.O.N.G.に戻る展開自体考えてない可能性
翠ちゃんの復帰については何も言ってないのに安価で何度も戦闘シーン書かされた挙句くどいと言われるイッチは泣いていいよ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 23:47:43.82 ID:6Q2b4Rie0
試練の時のゾロ目が軽くトラウマになってる…4連勝もいけそうだけどこのスレのコンマ運おかしいし
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 00:16:11.51 ID:qH8LxXNMO
勝てば解決するはずっていう脳筋プレイが問題な気がしないでもない
271 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/10(水) 02:21:58.57 ID:+i2mTop10
『翠』「...それでも『私』は戦わない...戦う気は、ないよ」

手に握っていた鎌を消し、『私』はそう言った
八岐大蛇とルシエドにも手を出さないように目配せをする

『翠』「『私』は説得しに来たんだ、だから...話をしたい」

そう、翠が明らかに洗脳を受けているようなら、正気に戻すため多少手荒なことはしたかもしれない
でも実際は、そんな簡単な話ではなかった
翠は自分が何をしているのかわかっていた、わかっていた上で、そうしていた
だとしたら、武力行使は悪手だ

翠「...わかりませんね」

翠はギアを解くこともなく、そのままこちらを見つめてくる

翠「まるで響さんのようなことを...それでも最終的には力で解決する、それがこの世界の在り方だと思っていたのですが、だからこそこうして、粋な計らいもしたというのに」

睨むような感じじゃない、ただ純粋に不思議なものを見るような目で
どうしてそんな目で見てくるのだろう
それとも戦いたいとか?


ピッ


再びリモコンのボタンを押すような音が聞こえたかと思うと、いつの間にか翠の家のリビングに戻ってきていた
ギアは解かない、けれど話し合いには応じてくれるということか
『私』と翠がソファーに並んで座るという数刻前の焼き直しのような光景が今、広がっている



話す内容安価下
(翠2「っ!?クリスさんが撃った硫酸弾が当たって溶けたアダムの頬の向こうに機械仕掛け...!?」

サンジェルマン「錬金術師を統べるパヴァリア光明結社の局長が、まさか...」

響「人形!?」

アダム「人形だと...?...人形だとぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」

『夏菜』「えぇ...人工肌使ってるなら『私』みたいに防硫酸加工くらいしておけばいいのに」)
272 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/10(水) 02:23:38.94 ID:+i2mTop10
***
安価内容について追記
現在『翠』ちゃん視点なので翠ちゃんの台詞については干渉出来ません、予めご了承ください

安価下
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 02:36:13.00 ID:XOVYrZO40
はぁ…翠は本当に一人で背負い過ぎ…
悪い事なら実質的にフィーネさんの掌で踊らされてたクリスさんやマリアさん達だってやってるし、皆その償いをする為に戦ってる
それに翠は一人じゃない、『私』や響さん達がいる…苦しかったら相談してよ
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 03:07:26.68 ID:BIg7ha2zO
忘れたの?翠
貴女がここに居ていいのか、この世界で過ごしていいのか
その答えを教えてくれた人が居る、この世界で生きていいと言ってくれた人が確かに居た筈だよ
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 03:14:29.58 ID:Tw3s08fHO
幸せなのは決して悪い事じゃない、誰もが求めていい物
『私』も装者のみんなも過去の自分や悪行と向き合いながら幸せに生きてる、苦しいのは翠だけじゃないと伝える
後は「過去に囚われてかけがえのない大切な物を捨てるのは間違ってる」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/11(木) 14:34:34.56 ID:zlz+LPLCO
翠一人が幸せになろうがなるまいが世界は変わりっこない
だからそんな痛みも苦しみもいつまでも抱えなくていい、それにそれは『私』のだ、だからそれでも抱えてしまうのなら『私』が背負う!


ちょうど今やってるビッキーのイベみたいだと思ってたけど開き直って闇堕ちされると難易度高え安価下
277 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:40:23.12 ID:hT5jD2St0
ソファーに座る、深々と
話をしたい、そう答えた、応えた『私』が取らねばならない行動は、今ここで流れを変えることだ

翠がルナ・ブレイクを起こした、本来ルナ・アタックが起きていた一年前
その日から逃げ出すまでずっと、実は心の中では葛藤が生じていたと
罪悪感に苛まれ、周りが許してくれたことすらも作用して辛さが増し
遂に耐え切れず、そこで自らに課した罰が
悪役に成り下がることだったと
要約するとつまりこういうことか
なるほどなるほど、単に悪の美学だとかを聞かされた〜なんてのより面倒な洗脳、思考誘導を施されたものだ、何せ最後の最後に選んだ選択肢以外は別段おかしくはない構成だ
翠は至って真面目に悩み、苦しみ、最終的にアダムが、パヴァリア光明結社が悪役だと知っていて、否、悪役だからこそそこに付くことにしたのだろう
ともすればここでの『私』の言葉によっては翠のガラスの心は簡単に砕けてしまうかもしれない、慎重に言葉を選ばなければ

長々と聞いた、聞かされた翠の独白
それに対する『私』の感想は...

『翠』「はぁ...翠は本当に一人で背負い過ぎ」

うん、まぁ、この一言に尽きる
ガラスの心(笑)とか知らん、そんなもの砕いてもう一回溶かして固めれば元に戻るわ

『翠』「...」

ここからでは横顔しか見えないが、ほんの少しだけ不機嫌になったように見えた
けれどこれは何も翠の苦悩をバッサリと切り捨てたいわけじゃない
『私』も『私』で真面目に受け止め真面目に考えた結果だ
?『翠』「悪い事なら実質的にフィーネさんの掌で踊らされてたクリスさんやマリアさん達だってやってるし、皆その償いをする為に戦ってる、自覚があってというのなら『私』もそう、でも『私』も装者の皆も過去の自分や悪行と向き合いながら幸せに生きてる、苦しいのは翠だけじゃない」

翠のように、過去を悔やんでいる人は沢山いる
278 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:40:57.41 ID:hT5jD2St0
『翠』「それに翠は一人じゃない、『私』や響さん達がいる...苦しかったら相談してよ」

どこぞの五箇条もとい六箇条ではないけれど、悩んだら相談するのは大切だ
『私』だってそうしているし翠だって出来るはず、何せそう出来る相手がいるんだから

『翠』「それに、忘れたの?翠 ...貴女がここに居ていいのか、この世界で過ごしていいのか、その答えを教えてくれた人が居る、この世界で生きていいと言ってくれた人が確かに居た筈だよ」

翠「...そうやって」

『翠』「幸せなのは決して悪い事じゃない、誰もが求めていい物だよ、過去に囚われてかけがえのない大切な物を捨てるのは、間違ってる...翠だって本当はわかってるんでしょ」

翠「そうやって!」

大声を上げた翠は勢いよく立ち上がり、『私』の胸倉を掴んだ
抵抗することもなく立ち上がらされた『私』は、こちらに怒りの感情を向けてくる翠をただ見つめ返す
279 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:41:34.36 ID:hT5jD2St0
翠「そうやって優しくされることが!許されることが辛いって言ってるんですよ!一人じゃない?ここに居ていい?いつも誰もがそう!私がしたことの結果を!結末を!皆すぐに乗り越えてあまつさえ犯人を許す!許してくれる!えぇそれが人としての最良の選択なのでしょう、私だって被害者であったなら出来ることならそうしています!」

グッと、『私』の胸倉を掴む腕にさらに力が入ったのがわかった

翠「でもダメだった!私が!加害者が!それをされる側になってみたら!...過去の自分と、悪行と向き合って、向き合ったからこそ、それを許されたことに耐えられなかった...皆が耐えられたそれに耐えられなかった!許してくれる誰かと一緒にいて!その隣で笑う自分が耐えられなかった!」

目に涙を浮かべながら翠は怒鳴るように言葉を紡ぐ
どこまでが常に感じていた本心で、どこからが思考誘導のせいでそう感じるようになってしまった本心なのか、それはわからない

『悪いことをして罪悪感を感じること』

『誰かに許されても自分では簡単に罪の意識を消せなかったこと』

『周りの人が許した自分を自分自身は許せなかったこと』

ただその全てが間違ってはいないかもしれないと『私』が思えてしまったのだから、翠が思えてしまえているのだから
これらのうちのどこをそれは違うと指摘してしまっても、そもそも翠が本質的に間違えている、と断定してしまうような形になってしまう

翠「だったらいっそ許されないくらいのことをした方が何倍もマシだと!悪役でもなった方がずっといいと!...知ってますか?私が悪役になってから、例えば私の分身と『貴女』達が戦った時、その後私が『貴女』達と戦った時、そしてさっき『貴女』とマリアさんと戦った時も...全て!そう全てです!私が負けたのは!確信しました!これがこれこそが正解なんだって!だって悪役は負けるものだから!勝った方が正義?違います、この世界では正義が勝つんです!だから手を抜いたわけでもないのに負けた自分自身を見て、悪役をやれているんだと思えた...」
280 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:42:07.26 ID:hT5jD2St0
遂に涙は溢れ、『私』の胸倉を掴む手にポタリと落ちる

翠「だから今回も期待しました、『貴女』がまた私を悪役にしてくれるんだって、倒してくれるんだって...それなのにどうして...どうして倒してくれないんですか!どうして優しくするんですかッ!私を悪役にしてくれないのにどうしてこんなところまで来るんですかッ!!!」

『翠』「驕り高ぶるなッ!!!!!」

『私』は耐え切れず怒鳴り返し、不意を突かれたからかキョトンとした顔になってしまった翠の手を払いその胸倉を掴み返した
281 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:43:21.17 ID:hT5jD2St0
『翠』「あのアダムとかいうのに何を言われたのか知らないけど、そんなの自意識過剰、自惚れ、思い上がりもいいところだよ!罪悪感?結構!幸せ過ぎて辛い?何贅沢なこと言ってるのこの元コミュ症の隠キャオタが!それとも何?自分の罪を一人だけ許せないままの私かっけーって?はぁんそんなただの厨二乙ですけどー!?」

翠が鳩が豆鉄砲どころかガトリング食らったような顔してるけどやめない
いい加減聞いててイライラしてたしというかよく考えたら『私』にもこんな一面があるかもしれないって気付いた瞬間鏡見せられてるようで恥ずかしくなったから
『私』と同じ私のくせに何いっぱい考えましたみたいな内容語っちゃってんだ

『翠』「悪役やってても結局辛いとか本末転倒じゃん!てか悪役やってても罪悪感感じてるんならその時点で悪役もまともにやれてないし!普通にたまには悪役やってみたかっただけですって言いなよあの厨二臭いフードの裾バサってやってさ!」

翠「な...な...」

『翠』「大体自分が負けたのが悪役やってたから?何その上から目線!悪役じゃなかったら勝ってたって!?あぁそうかいいっつもいっつも勝って勝って勝ちまくってるからって!そんなんししょーに余裕で勝てるようになってから言いなよ!単にいつも無駄に強いってだけでしょ!?敵対してみたら肝心な時に勝てなくなってサンジェルマンに回収されてましたって言いたくないだけでしょ!」

翠「なぁっ!?ち、違います!そんなんじゃない!だって、だって私は皆と一緒にいちゃ、幸せになっちゃ」

『翠』「翠一人が幸せになろうがなるまいが世界は変わりっこないッ!!!!!」

翠「っ!!」
282 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:44:37.61 ID:hT5jD2St0
そう、それだ
まるで翠が幸せを感じるのがとても悪いことみたいに考えて、それで罪悪感を感じてるみたいだけど
何だ、翠が許されたら世界でも滅亡するのか?いや月破壊した時点で軽く滅亡しかけてるわそんなもん
そんなもの自意識過剰、自惚れ、思い上がりでしかない

『翠』「翠は確かに悪いことをした!『私』もだ!でもそれで迷惑を被るのは翠でも『私』でもない!周りの皆だよ!なら翠が自分を許そうが許すまいが皆が許した時点で答えは決まってる!翠のそれは自己採点と回答が一致してなくて問題集の出版社に文句の電話をかけてるクレーマーに過ぎないっ!!!」

翠「そ、れは...だって、だって痛くて、辛くて」

『翠』「だからッ!!!!!」

『私』はより一層大きな声で怒鳴った後、翠の胸倉を掴むのをやめて、鎌を床に放って、改めて翠の両肩を掴んだ

『翠』「だから...そんな痛みも苦しみもいつまでも抱えなくていい、自分で自分を責めなくていい、少なくとも『私』はそう学んだし、そうしてる、それを理解したってことを今翠の代わりに翠の居場所を維持することで皆に示してる」
283 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 02:45:24.48 ID:hT5jD2St0
『私』が言ってるのはまぁまぁ暴論だ、それに翠と同じく加害者な『私』が罪悪感なんて捨ててしまえ、なんて言うのは「お前が言うな」って返されても仕方がないような案件だ
だからこそ、『私』なりにそう考える理由を説明する
でももしこれで翠が考えを改めないのなら

『翠』「それにそれは...その痛みと苦しみは本来なら翠のだけじゃない、『私』のだ...だからそれでも抱えてしまうのなら...『私』が背負う!」

翠「ッ!?お、おかしいじゃないですかそんなの!だって今、自分で」

『翠』「あぁそうだよ、翠がどうしても考えを改められないのなら『私』がそっちに合わせてやる...ううん、『私』が代わりに堕ちてでも、翠を正義側にぶち込んであげる」

ここまで来ても翠が優柔不断だから、というのと
それくらい本気に考えてるのも確か
翠がこれからずっと悪役をやって更なる罪悪感に押し潰れてしまうくらいなら、『私』が無理矢理にでも代わらせる

『翠』「さぁどうする、大人しく自分を許して戻ってくるか、『私』を悪役大好きな厨二病患者に仕立て上げるか!」



コンマ下
ゾロ目以外 折れる
ゾロ目 折れられない
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 02:46:28.10 ID:kD/tYyHT0
頼む
285 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/13(土) 03:15:27.96 ID:hT5jD2St0
翠「...く...くふ...くっふ」

『翠』「...翠?」

翠が震え出した、かと思うと

翠「くふふっ、あははっ!あっはっはっはっ!!ふーっ、ふふっ、何ですかそれ!はーっ!」

さっきとは別の意味で涙を流しながら、お腹を抱えて笑い出した

『翠』「ちょっ、何笑ってんの!?」

翠「だって!だって翠別に今はもう厨二病じゃないわけでもないのにっ!今更仕立て上げるとか!」

そこ!?そこで笑ってんの!?いやてか厨二じゃないし!

翠「はーお腹痛い...全く、ひとがこんなに悩んでたのに全部吹き飛ばしてくれちゃって...でもそうですよね、皆が許してくれて、その時点でもうこの話は終わってたんですよね...幸せになってもいい、ならなくちゃいけないんですよね」

『翠』「!」

翠だ、いつもの翠
逃げる前までの、皆と、『私』と過ごしていた翠
本物の翠だ

翠「あーあ、馬鹿みたいじゃないですか、もうこうするしかない!みたいに一世一代の決断したつもりだったのに、それを自意識過剰とか自惚れとかクレーマーとか...」

『翠』「な、なら!」

翠「えぇ...まぁ『翠』がここからさらに厨二になるというのも捨てがたくはありますが」

『翠』「おい」

翠「冗談です...いいですよ、洗脳を解かれてあげます、自分自身を許してあげます、だから...」

一歩後ろに下がり、深呼吸をした翠は

翠「私を、許してください...幸せにしてください」

頭を下げた



多数決安価下1〜3
1 OK
2 NO
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 03:18:24.86 ID:JlxercQDO
1
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 04:01:19.31 ID:nAgBo76fO
許すさ当たり前だろ
1
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/13(土) 11:00:37.60 ID:3THsau1AO
これは許すさ当たり前だろ案件
1
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 17:25:30.07 ID:MzI9HQYG0
話は変わるがAXZ編が終わったら次はどうするんだろう?
XV編か、アプリ編か、オリジナル編か。
安価下
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/14(日) 23:15:49.50 ID:15lBP6YV0
これロマサガ2のボクオーンのパターンじゃないよね?大丈夫?
291 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:13:48.76 ID:2MQzCrNEO
『翠』「...うん!」

『私』は翠を思いっきり抱き締めた
力加減とかなし、ただ今はこの喜びを全力で表したい

翠「ありがとう...『翠』っ!」

翠もまた『私』の背に腕を回し抱き返してくる
その腕は少し震えていたけど、やがてその震えもなくなっていっていた

『翠』「許す、許すよ、幸せにする!当たり前だよ!...あ...えっと、許すさ、当たり前だろ?」

翠「わざわざ言い直さなくてもいいです、まったく...でもありがとう、本当に...」

ふとこういう時にピッタリな台詞を思い出したけど遅かった
まぁ翠はともかくそもそも『私』は視聴者とかじゃないのでご愛嬌
あと後ろの八岐大蛇とルシエドがなんか生暖かい目で見てきてる気もするけど気にしない
292 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:14:33.28 ID:2MQzCrNEO
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


若葉「上手くいったようだな」

千景「そうね、貴女がちゃんと蒼井さんを抑えられていたらもっと楽だったのでしょうけど」

若葉「残留思念にそこまで求めないでくれ」

私達を残留と呼ぶにはどうにも自我も力も強く持続性もあるように思えるけれどね、正確には残留ではないし当然だけれど
まぁ乃木さんにそう言わせるほど蒼井さん自身の意思が硬かった、という風に考えておこう

千景「それで?」

若葉「ん?」

千景「実際のところ、どうだったのだろうと思って」

若葉「実際のところとは、何のことを言っているんだ?千景」

この人は果たしてとぼけているのか本当にわかっていないのか
いや、乃木さんは鈍感であっても察しが悪い人ではない...ない、と思いたい、から、前者だろう、前者と信じる
しかし何も言わずに察され答えられてもそれはそれで私としては好ましい反応とは言えないのだから、整理も兼ねて聞き直すとしよう

千景「答え合わせをしましょうと言っているのよ」

若葉「...答え合わせ、か」

なくてもいい答え合わせ、今更、解決したのだから不要なのは間違いない
だからこれは、個人的に気になったというだけの話
すでに死した者の魂、その本体と繋がったままの持続的残留思念という差し詰め亡霊のような存在の私がそれを気にするのは考えれば考えるほど意味が見出せないものだが、それでも確かに存在してしまっている私達にとっての暇つぶしには足るだろう
293 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:15:16.87 ID:2MQzCrNEO
千景「蒼井さんの独白...あれの全てが本当ということはないでしょう?第一全てが本当なら、今回こちらの『蒼井』さんの出した結論は何の解決にもなっていない」

蒼井さんの話を簡単に纏めてしまえば『幸せになるのが辛い』ということ
それに対して『蒼井』さんが出した返答は『諦めて幸せになれ』ということ
これでは根本的に何も良くなっていない
しかしこれが、蒼井さんの『幸せになるのが辛い』というのが間違いだったとしたら話は変わってくる

千景「蒼井さんは言っていたわ、『悪を演じることで苦しみは確かに感じなくなっていった』...つまり『元々は苦しみを感じていた』と」

若葉「そうだな」

千景「しかしこうも言っていた...『私の心は私自身知らず知らずのうちに』と...不思議ね、なぜ知らず知らず、無自覚な状態で苦しみに気付けたのかしら、それを感じることがないから無自覚であれるはずなのに」

そう、明らかに矛盾している
蒼井さんの口ぶりではまるで長期間苦しみ続けたようだった
しかしそれなら知らず知らずというわけではないはずだ

若葉「常日頃から感じていた苦しみの正体を自覚した途端そう考えるようになった、というのは?」

千景「言い方に違和感があるのは変わらないわ、そもそも苦しみの正体に、原因に心当たりが出来た時点で普通『知らず知らず』とは言わない...」

ならどうして『知らず知らず』などと言ったのか
答えは簡単だ、そちらが本当だったから



千景「本当は蒼井さん、これまで苦しんでなんていなかった、幸せを感じてもそれを辛いと感じることなんてなかったんじゃないかしら?」


294 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:16:02.43 ID:2MQzCrNEO
若葉「...」

言い間違い、言葉の綾と言われてしまえばそれまで
けれどもしこれが当たっていたのなら、全て説明がつく

若葉「...その通り、翠さんは苦しみなんて感じていなかった、幸せであっても辛さとは無縁だった」

千景「思った通りね」

羨ましい限り、けれどそのままであってほしいとも思えてしまうわ

若葉「そしてそれこそが隙になってしまった、敵に付け込まれる、な」

千景「『蒼井』さんの表現を借りるとするなら『加害者が悪いことをして罪悪感を感じなくなっていったこと』『自分自身でも罪の意識を消せたこと』『自分自身を許せたこと』」

若葉「そうだ、人として、許された者としてそれらは意識したことにしろ無意識にしろ決して間違いではない、むしろその後の人生を歩むにあたって必要ですらある...そうだろう?」

意地悪なことを聞かないでほしい
けれど、それには同意する
『蒼井』さんも言っていたが、周りが許した時点でその話は終わってしまっているのだ

若葉「だが、蒼井さんに近付いてきた敵はそこを揺さぶった...

『君自身は納得など出来ていないだろう、罪を犯しそれを簡単に許されたとして、周りの優しさが逆に辛く感じられ、自分自身をますます許せなくなってしまっているだろう、そうでないはずがない、そうならないほど薄情ではないはずだ、君は』

と」

千景「...下衆ね」

煽っているのかと思ってしまうような言い分だ
けれどそんな言い方をされてしまえば迷いは生じてしまうかもしれない
295 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:16:55.86 ID:2MQzCrNEO
若葉「あぁ、そして蒼井さんにはテキメンだった...蒼井さんは考えた、考えてしまった...『そうならなかった自分がおかしかった、いや、そうなっていたはずだ』...そして今までずっと痛みや苦しみを感じていたように錯覚してしまった、むしろ、そう感じていたはずだと自分自身に信じ込ませるようになっていた」

自身のこれまでを異常と思い、それを否定するために『知らず知らずだったが、自分の知らないところで正常な反応を示していた』ということにした、ということか
なんともズレた自己防衛、しかしそんな歪んだ方向に向かってしまうほどその時の蒼井さんの心は消耗していたのだろう

若葉「つまるところ、蒼井さんが求めていたのは許されること以外の償いでもなければ自分自身を許す方法でもない...自分自身を許すこと、幸せになることに対するもっともらしい大義名分だ...異常だと思ってしまった、思わされてしまったこれまでの蒼井さんを肯定出来る何かを求めていた」

千景「とはいえ単に罪悪感を感じないこと、罪の意識を消すこと、自分自身を許し幸せになることこそが正解だ、なんて言ったところでそんな明らかに倫理観を無視した極論では蒼井さんが納得するはずもない...と」

乃木さんは私の言葉に頷いた
言葉をオブラートに包まなければ「面倒くさい」の一言に尽きる
大体そんなもの、『蒼井』さん側の視点からしたらそういった蒼井さん側の事情を知らないと地雷が多過ぎる
こんな難易度のゲームがあったとしたら私ならとりあえずぶん投げていただろう、ぶん投げてからやる
やり遂げた『蒼井』さんは偉い、というかよく付き合うものだ
それこそが仲間だとか家族だとか、なのかもしれないが
296 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:17:36.08 ID:2MQzCrNEO
若葉「さて、どうだ千景、この答えは納得してもらえたか?」

千景「そうね、少なくとも私はどちらにしても文句の電話を入れるつもりは毛頭なかったから安心してほしい、とだけ言っておくわ」

若葉「そうか、なら安心したと答えよう」

喋りすぎて喉が渇いた、というほどでもなかったが
お茶を一口含み喉を潤す

千景「でも少しだけ残念だったわね」

若葉「何がだ?」

千景「それぞれ力を貸している同士なのだし、私の力を使う『蒼井』さんと貴女の力を使う蒼井さんの戦いというものを見てみたかった気がしないでもないわ」

それこそ今回は、サポートしてでも乃木さん(の力を使う蒼井さんだが)を本気で倒しに行けたかもしれなかったし

若葉「なに、これからいくらでも蒼井さん達が模擬戦をする機会があるだろう、その時に私達から持ちかけてみればいい、何もこんな敵対のような状態に限らずともな」

千景「それもそうね」
297 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 13:21:51.48 ID:2MQzCrNEO
園子「ビュオオオオオオウ!...ふぅ...あ、ちーちゃん、とりあえず今は他の6人のサポートに専念した方がいいと思うんよ」

さっきまで一心不乱にメモ帳に何かを書き込んでいた園子さんは、ふと思い出したようにそんなことを言ってきた
私も忘れかけていたけどそういえば他の『蒼井』さん達は戦いの真っ最中だったわね

千景「音声アシストもそこまで必要ない程度には戦えていたから大丈夫だと思うけれど、仕方ないわね」

若葉「この調子なら蒼井さんもすぐに復帰出来るだろう、また戦場でよろしく頼む、千景、園子」

園子「後でね〜わかちゃん」


☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


長かったような短かったような、翠の中に入ってから体感では少なくとも数時間は経ってから完遂した翠の洗脳解除もとい説得
最初こそ洗脳や思考誘導の上書きだとか、そんな話が出ていたけれど、結果的には本人の納得がいく結末を迎えられた
手伝いたいと言っていたのに出番のなかった夢姫ちゃんと『凜音』にはとやかく言われてしまうかもしれないが、危険な目には晒さないに越したことはない

『翠』「さて、それじゃ行くか」

翠「えぇ、行きましょうか」

この後の予定としては『私』がこの世界から出た後すぐに翠を起こし、戦場に向かう
打倒パヴァリア光明結社、打倒アダム!



コンマ下
奇数 ガングニールだとぉ!?の辺り
偶数 神殺し止まれぇ!の辺り
ゾロ目 反応兵器は使われない(大嘘)

(女神「XV2話ショックがようやく緩和されてきたのでそろそろ再開です、だそうです」)
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 13:26:07.07 ID:4mcwFpmDO
はい
299 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 23:40:00.30 ID:tFlU1UsX0
・・・


翠の中から元の世界に戻ってきた『私』は、ここまでの時間の他の『私』達と記憶を共有した
『私』には他の『私』達の戦闘時の、他の『私』には『私』の翠の説得の時の記憶を
やはりというか、翠の中で過ごした時間の流れとこちらではかなり差があり、簡単に言えばこちらではそれほど時間は経っていなかった

『翠』《アダムが人形、そして神の力を顕現したティキ...ディバインウェポン...把握した、戦況もキツそうだね》

アダムはやけに強いし、神となったティキ...ディバインウェポンは巨体と凄まじい破壊力の光線に加え、無かったことになるダメージにより攻撃が意味を成さない
唯一響さんはその無かったことになるダメージを破ったことがあるけど、その響さんですら地に伏せる羽目になっているほどの圧倒的戦力差

『翠』2《『私』達は全員が同時に倒されない限り倒されないけどダメージは残る、一人に戻った時覚悟しといた方がいいよ》

憂鬱だ、けど『私』は戦うことなく、血を流すことなく翠を連れ戻せたのだから
それくらいは許容しないと

翠「ぅ...っ、あ...『翠』...」

『翠』「起きた?」

翠「えぇ...なるほど、どうにもヤバそうな戦況ですね」

目を覚ました翠は手元に錬成陣を出現させてそれを何やら操作し、映像のようなものを映し出していた
すぐ側の、他の『私』達がいる戦場の様子のようだ、何それ便利

『翠』「...一応他の『私』からの戦況の情報もいる?」

翠「いります、説明ください」
300 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/15(月) 23:40:41.09 ID:tFlU1UsX0
・・・


そうこうしている間に、本部の方では神殺しに関するデータが外部の協力者から送られてきたらしい
そしてその内容は要約すると『2千年以上に渡り神の死に関わる逸話が本質を歪め変質させた結果、とある槍が哲学兵装となり神殺しとなった』ということ
そしてその槍こそが


弦十郎『ガングニールだとぉ!?』


響「そう、なんですね...」

通信でその話を聞いていた響さんは、周りに倒れる仲間達が見つめる中、アダムとディバインウェポンが見下ろす中、身体に鞭打ち立ち上がろうとしていた

響「まだなんとか出来る手立てがあって...それが、私の纏うガングニールだとしたら...」

アダム「気取られたのか...?」

響「もう一踏ん張り...やってやれないことはないッ!!!」



流石響さんだ、あんなにボロボロなのに、それでも立ち上がる

『翠』「惚れ惚れするほどの主人公っぷりだね」

翠「えぇ、本当に」


どうする?安価下

(翠「海の日だから海へ!と言って無理矢理連れ出されてきましたけど...意外と同じように考える人って沢山いるんですね、驚きです...この人達は山の日には山に登るんでしょうか」)
(『翠』「水着はどうにも緊張するよね、でも今は成長期だからセーフ!...牛乳とプロテインを取りまくろう、クリスさんマリアさんはまだまだ遠い...」)

(女神「野球回があるアニメは名作ですから...えぇ、Aパートでそんな風に軽く考えて油断してました...」)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 23:54:13.63 ID:ZkqV5w2V0
分身した『翠』ちゃんズ集合、翠ちゃんにアスクレピオスかけてもらってからビッキーの援護に回る
翠ちゃんは装者のみんなに一言謝ってからギア装着
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 00:28:49.57 ID:YSU+BSjeO
翠ちゃんズ復活記念に二人でフルシンクロしながら戦ってみたい
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 00:51:50.75 ID:T9Z9xKx80
分身は響の援護、W翠は裸族局長の相手に回る
『翠』はフライトユニットの武装をフル活用、翠は隙を見てクリティカルストライクを局長の股間に叩き込む
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 01:30:21.91 ID:+WVRNJmLO
執拗な股間推しはなんなんだ(困惑)
安価下
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 16:50:27.49 ID:v9s0GyS4O
だって潰したいし…
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 21:39:27.09 ID:AyU6xfvP0
翠ちゃんも女の子なんだからもう少し慎みある安価にしたげなよ、背骨ごと頭引き抜くくらいの
307 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/18(木) 03:14:08.34 ID:9UzK5huc0
『翠』3「やっと来た遅い...」

響さんがどういうわけか宙に浮かんでいるいくつかの岩場に飛び乗りディバインウェポンに向かっているのを見ていると、『私』と翠に気付いた他の『私』達が集まってきた

『翠』「仕方ないじゃん、どっかの誰かが中々折れなかったんだから」

翠「折られました」

『翠』5「らしいね」

しかしまぁ『自分』のことながら随分派手にやられたものだ
どの『私』も七人御先した際に纏った白いフードが既にボロボロ、手に握る鎌も刃こぼれし始めているものもある

翠「『翠』、持ってますか?」

『翠』「当然、ほら」

『私』は以前翠が本部に襲撃しに来た際に残していった6つのギアペンダントを取り出し、翠に渡した
翠はその中から1つ選び聖詠を口にする


「Healing almighty Asclepius tron」


アスクレピオスを纏った翠は手に握った杖から6人の『私』に対しエメラルドグリーンのオーラを放った
6人は傷が癒えるのとついでにボロボロだったギアも修復されていく
アスクレピオスには回復作用はない、けれど傷を負ったままでいるのと治るのとでは、残った体力の消耗と自然に回復する体力の量が変わってくる
つまり、やらないよりやったほうがいいということ

『翠』7「ありがと、よし、じゃあこっちは響さんの援護にまわるから」

『翠』2「この『私』と翠はアダムの方お願い...ただその前に」

翠「わかってます、皆にちゃんと謝ってから、ですよね?」

6人の『私』が微笑みながら頷き、そのまま響さんの後を追っていった
308 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/18(木) 03:15:59.97 ID:9UzK5huc0
・・・


クリス「あの馬鹿、突っ走りやがって...」

翼「だが私達も、後に続く他あるまい」

未来「響...!」

ただでさえ大量のアルカノイズを相手に立ち回り疲労が溜まっていたところにこの連戦、当初こそ響さんと切歌さんの助けに、と意気込み集合していた皆もその動きはだんだんと鈍くなり被弾も増えていた
傷を作ったり強く打ったり、致命傷は避けていたとしても、パヴァリア光明結社の長との戦いにおいてすぐに戦力外へと追いやられてしまったのは必然だった

切歌「はぁ、はぁ...」

調「切ちゃん、それ以上は傷口が開いちゃう...」

切歌「多分とっくにパッカリ開いてるデスよ...」

特に絶唱を使用し一度は死の淵まで行っていた切歌さん、彼女に至っては大幅に削られた体力も戻っていない上で傷を短時間で塞いですぐに戦線復帰となっていたのだから、再び膝をつくのにそう時間はかからなかった

『夏菜』「『私』達を守るように、サンジェルマンが相手をしてくれています」

マリア「けれどいつまでもこうして羽を休めているわけには...!」

膝をつく者、地に伏せる者、その誰もが圧倒的な力を発揮するアダムとどうにか渡り合うサンジェルマンの攻防を見上げ、歯を食い締め

翠「大丈夫です、だからもう少し休んでいてください」

後ろからかけられた声に、一拍遅れて気が付いた


パァ...


その場にいた7人の装者達の身体がエメラルドグリーンのオーラに包まれ、傷が癒えていくのと同時に顔色が良くなっていく
翠がさっき他の『私』にしたように、皆をアスクレピオスの力で治癒したのだ

クリス「お前...戻ってきたのか!」

翼「翠...!」

未来「翠ちゃん...!」

マリア「まったく、待ちくたびれたわ!」

流石お人好しグループのシンフォギアメンバー
誰一人として、一時は逃げ出していた翠の再登場に負の感情を向けていない
それだけ翠が受け入れられている、ということでいいのだろう
後はそれを認めて、戻ってくるだけだよ翠
309 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/18(木) 03:16:41.28 ID:9UzK5huc0
翠「皆さん...ごめんなさい!」

翠は頭を下げる
受け入れられたからといって、必要かどうかは関係なく謝罪はするべきだから
形式的なものにしろ心情的なものにしろ

翠「私の身勝手で、沢山迷惑をかけました!沢山心配をかけました!信頼を裏切って、一人で逃げ出して、傷付けて...本当にごめんなさい!そしてお願いします!どうか私をもう一度、信じてください!」

それでいい、それでいいんだよ翠
『私』は誠心誠意謝る翠を、そしてそんな翠を許し笑いかける皆を見ながら、達成感を感じていた
もちろん戦いは終わっていないし、その後も夢姫ちゃん達や女神様達やS.O.N.G.の方のOTONAの皆さんにも謝りに行くからそういう意味でも終わってないんだけど

『夏菜』「どうやら比較的早く解決出来たようですね」

『翠』「どうにかね、『私』がこっちの方が正しいって思てるんだから、翠が思えないはずなかったんだよ」

翠の考えを知って、それでもなおそれを間違いだと思ったのだから、翠も内心わかっていたはずだ
引き返そうにも引き返せなくなっていた、ただそれだけ

『夏菜』「ま、歌代さんと『東雲』さんにはしっかり絞られるでしょうから覚悟しておいた方がいいですよ、二人とも」

『翠』「えっ『私』も?」

『夏菜』「そりゃあ手伝いたいって言ってきてたのを無視して一人で翠さん復帰させたんですから、結果オーライハッピーエンド、とは行かないでしょう」

それに女の嫉妬は怖いらしいですからね、と肩をすくめる『夏菜』の言葉に、『私』は少し背筋が凍った気がした



戦闘開始!どちらの視点?安価下
1 復帰したし翠ちゃん
2 引き続き『翠』ちゃん
3 まさかのその他(記述)
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 03:20:15.16 ID:neEFdE6f0
復活祝いに1
311 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:36:27.33 ID:HTvFbjTk0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆

「Imyuteus amenomurakumo tron」


アスクレピオスを解き、改めて勇者ギアのアメノムラクモを纏った私の隣に『翠』は並び立ちます

『翠』「良かったね、許してもらえて」

翠「はい!...って、何か暗いですね」

『翠』「まぁ、絞られる覚悟だけしとけってさ」

ややげっそりしたような顔でそう伝えてくる『翠』
ふと悪寒のようなものを感じましたが、その正体は果たして...

翠「って、そんなことより」

私は刀を構え、サンジェルマンさんと一対一で戦い続けているアダムさんを睨みつけます

サンジェルマン「そのまま行け!立花響!」

そしてサンジェルマンさんがアダムさんに銃剣型のスペルキャスターを振るった瞬間を狙い、それに合わせるようにエネルギーの刃を飛ばしました

翠「はぁっ!!!」


『居合一刀』


アダム「!ぐぅっ」

そして今ようやくこちらの存在に気が付いたと言わんばかりに鬱陶しそうな目を向けてきます

アダム「結局付くのか、そちら側に」

翠「私は私を許しました、私はわがままですから一緒にいたい人達といることにしました、だからこうして貴方に刃を向けています」

利用されていただけとはいえ、パヴァリア光明結社に身を隠していたときに衣食住を用意してもらえていたのはこの男のおかげではあります
結社内やS.O.N.G.の人間を相手にした際の身バレを防ぐためのあの黒いフードを渡してきたのもアダムさんです
だからそのことに、そして私自身の考え方を、視野を広げてくれたことには感謝しましょう
ですが、私はS.O.N.G.に戻ると、パヴァリア光明結社と敵対すると決めたのです

『翠』「そういうわけだ、翠は返してもらったよ!」
312 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:37:09.96 ID:HTvFbjTk0
サンジェルマン「蒼井翠...」

翠「サンジェルマンさん...私は」

恐らくですが、黒いフードを被りパヴァリア光明結社に属していたのが私だとサンジェルマンさんは気付いていたと思います
そうでなくとも、カリオストロさんを斬ったのは...

サンジェルマン「いや、いい...だとしても、今はお前も同じ方向を向き、同じ相手を見ているのだろう、ならばそのわがままを貫け」

翠「...お言葉に甘えさせてもらいます」

サンジェルマンさんが横に並ぶことを許してくれるというのなら、私が言うことは何もありません

サンジェルマン「私は進む、前に前に!ここで怯めば取り戻せないほどに後ずさる!屈するわけにはぁぁぁぁぁっ!!!」

翠「ひぃなたぁぁぁぁっ!!!」


『飛閃緋那汰』


サンジェルマンさんがスペルキャスターからビームを放つのと同時に、私もまた刀を振るい再びエネルギーの刃を飛ばしました

アダム「くっ」

アダムさんは吹き飛ばされ中を舞います

『翠』《ねぇ今の技なんかやけに下の方にというかシモの方にクリティカルヒットしてたように見えたんだけど気のせい?》

翠《気のせいですよ》

いくらアダムさんが呼び出してくる時がちょくちょくアダムさんの入浴タイムだったりするなんていう軽くセクハラまがいな事を受けてたからってこんな真面目な場面でそんな下品なことするわけないじゃないですか
それはそうと機械仕掛けの人形の身体ではそこは急所ではなかったようで特に痛がってる様子もありませんね
313 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:37:50.76 ID:HTvFbjTk0
響「はぁぁぁぁっ!!!!!」

ふと雄叫びが聞こえた方を向くと、少し離れたところで響さんとティキちゃん...もといディバインウェポンがそれぞれ拳を突き出していました

アダム「っ!寄せ付けるな!カトンボを!」

『翠』「よそ見する暇なんて与えさせないっ!」

響さんの攻撃がディバインウェポンに当たるのがよほど恐ろしいのか、そちらに気がそれてしまうアダムさん
その隙をつき、『翠』は鎌とビームウェポン、そして更にまるで尻尾のようにフライユニットから伸びている槍で斬りかかりました

響「あああぁぁぁぁぁっ!!!!!」

ティキ「アダムヲコマラセルナァァァッ!!!!!」

そしてついに響さんの拳とディバインウェポンの拳がぶつかり合い


ピシッ...パァンッ!


ティキ「アアァァッ!!」

ディバインウェポンの腕が砕け散ります

ティキ「キャァァァッ!!!」

ディバインウェポンはすかさず並行世界から自身と同じ存在を持ってくる無かったことになるダメージを発動させようとしますが、砕けた腕が元に戻ることはありませんでした

アダム「ちぃっ!」

サンジェルマン「効いている!」

翠「響さんっ!」

あれが神殺しの力!
その時、ディバインウェポンが響さんに先の無くなった腕を伸ばしてきました
314 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:38:28.34 ID:HTvFbjTk0
サンジェルマン「立花響っ!」

『翠』「させない、『皆』っ!」

しかしそれを防ぐべく、6人の『翠』が響さんとディバインウェポンの間に割り込みます

アダム「どこまでも!」

苛立ちを見せ、今にも響さんを潰しに行こうとこの場を離れる準備をするアダムさん

『翠』「ここで行かせるわけには!」

翠「『翠』っ!」

『翠』「っ、わかった!」

私はアダムさんに向かってミサイルを放ちながら走り出す『翠』の背中から中に入り、溶け合うように1つになりました

翠《思いを1つに!》

『翠』《久々のフルシンクロで!》

私の、そして『翠』の共通のものとなった身体
勇者ギアもまた若葉ちゃんのものと千景ちゃんのものが混ざり合い、さらにその右手には桃色の手甲が出現します
私と『翠』、精神まで完全に重ね合わせた私達はまさにちょうど跳躍しようとしているアダムさんに向かってミサイルと共に

翠『翠』「勇者!パァーンチ!!!!!!!!」


『勇者!パァーンチ!!』


アダム「うぐぅっ!?」

拳を突き出しました
アダムさんは横方向に大きく飛ばされ、地面に落ち砂煙が舞います
315 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:41:00.32 ID:HTvFbjTk0
アダム「はぁ、はぁ...っ!神殺しッ!止まれぇぇッ!!!!」

そして上空では

響「八方極遠に達するはこの拳ッ!如何なる門も打壊は容易いッ!!!!!!」

言ってること全然わかりませんが、響さんが腕の装甲をドリルのように回転させてディバインウェポンの核...ティキ本体が収められた結晶を砕かんとブーストを効かせていました

アダム「ッ!ハグだよティキ!さぁ、飛び込んでおいで!神の力を手放してッ!」

ティキ「アダムゥゥゥ!ダイスキィィィ!!!」

そこで何を思ったのか、アダムはティキに神の力、つまりディバインウェポンを手放させようとしている
ティキちゃんもまたそれに応えるようにディバインウェポンを切り離し核だけでアダムさんの元へと落下していき

響「うおぉぉぉぉっ!!!!!」


ギャリリリリ...バァンッ!!!


ティキ「キャァァァァッ!!」

届く前に、響さんがティキちゃん諸共核を真っ二つに砕きました

『翠』《やった...あ、ディバインウェポンは!?》

翠《大丈夫...消滅していきます》

核を無くしたディバインウェポンは形を保てず粒子となり、霧散していっていく
316 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 03:41:31.09 ID:HTvFbjTk0
ティキ「アダムスキ、ダイスキ、ダカラダキシメテ、ハナサナイデ、ドキドキシタイノ」

アダム「恋愛脳め、いちいちが癪に触る...」

計画は潰れ、神の力を顕現させるための人形であるティキも破壊された今、アダムに勝ち目なんて


アダム「だが間に合ったよ、間一髪...人形へ、神の力を付与させる為の...!」


そう思った矢先、アダムさんは上半身だけとなっても求愛を続けていたティキちゃんを足蹴にし、自身の千切った腕を高く掲げました

アダム「断然役に立つ!こっちの方が!付与させる!この腕に!その時こそ僕は至る!アダム・ヴァイスハウプトを超えたアダム・カドモン!」

まさか、そんなことを!?
いや、そうです、アダムさんもまた人形、ならば条件は満たしています!
何とかして止めないと!
しかし無情にも霧散していた神の力の粒子はアダムさんの腕へと集ま...

アダム「新世界の雛形へと...」

ることなく、その横を通り過ぎていってしまいます

アダム「っ!?どういうことだ...?」

そして神の力は...



コンマ下
奇数 もうすぐ誕生日の響さん!プレゼントだよ!
偶数 女神様と神樹様のお気に入りの翠ちゃんズ!まさに転生者の特権!
ゾロ目 実はこの場に来てた人
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 03:46:13.94 ID:jEwx4YWj0
頼むよ
318 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/19(金) 04:10:32.03 ID:HTvFbjTk0
翠『翠』「...えっ」

こっちに...来てる?
黄金に輝く神の力の粒子は、フルシンクロした私と『翠』の共通の身体へと集まり、どんどん蓄積されていきました

翠『翠』「あっ...ぐっうぅ...!」

そしてやがて激痛が走るような感覚に襲われます
まるで自分が自分でなくなるような

翠《なん、ですか、これ...》

『翠』《意識、が...》

いつの間にか七人御先も解除されていて、他の6人の『私』の疲労も同時に襲いかかってきて

翠『翠』「うああぁぁぁぁっ!!!!!!!!」

自身の身体が光に包まれていると気付いたのも束の間
私の...『私』の...意識は沈んでいった



誰視点にする?安価下
1 引き続き翠ちゃん
2 『翠』ちゃん(翠ちゃん視点とさほどの差はありません)
3 その他(記述)
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 09:28:42.32 ID:XjNQpVIC0
1
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 19:43:31.71 ID:r+zR7pnLO
フルシンクロした状態だから両方混ざったままウルトラウーマンになるのか…呼び掛け出来ないじゃん!?
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/19(金) 20:28:00.02 ID:CNsZij4AO
夢姫ちゃんと『凛音』ちゃんに頼るしかないな
若しくは我らのビッキー
322 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 02:03:47.03 ID:YgT8waU10
・・・


暗い

何も見えない

何も...何が、あるんだっけ

私...私?以外、何もわからない

私は、ここにいる

でもその私というのが何なのかわからない

これが...この、こうしているこれが、私だってことしか

私しかいない...でも、私が何なのかわからない...

わからない...何がわからないのかも、何をわかっていたのかも...



コンマ下
奇数 何かいる
偶数 気付かない
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 02:10:42.02 ID:yLm2uk9t0
バルバトス、お前の力をもっとよこせ
324 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 02:50:58.33 ID:YgT8waU10
・・・

あれからどれだけこうしていたんだろう

どれだけこうしているんだろう

私の他に何かあるのか、あったのかすらわからない

何もなかったのかな



コンマ下
奇数 そろそろ戦車
偶数 いきなり装者
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 02:55:30.37 ID:QvLJVjhyO
んみゃああああ
326 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 03:06:59.36 ID:YgT8waU10
...揺れる

何かが、周りを揺らしてる?

何か...何かがそこにあるの?

そこって、どこ...

「...そ、と」

そと...そうだ、外だ

外に、何かあるのかな

...また揺れた...うるさいなぁ



安価下
1 うるさいものは止めるしかない
2 うるさいものは聞かなければいい
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 03:10:13.31 ID:yLm2uk9t0
1
328 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 03:21:10.63 ID:YgT8waU10
揺れと共に、遠くの方で大きな音が鳴っていた

遠く、というのがどのくらいなのかも、何で例えればいいのかもわからないけど

「うるさい...」

うるさいものは、うるさくなくさせればいい

ふとそう思った

うるさいのは、動くからだ

だから動かなくすればいい、止めればいい

「止めたい...」

私がそう思うと、何かが見えるようになった気がした

形も色もわからない...でも、きっとアレがうるさいんだ...

「止まれ...」

また、思っただけで、それが出来る気がした

うるさいのは、全部止まれ

止まれ、止まれ、止まれ



コンマ下
ゾロ目以外 痛い
ゾロ目 静かになった
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 03:26:10.85 ID:BQ65SU26O
330 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 03:34:20.60 ID:YgT8waU10
あぁ、静かに...っ

痛い...

私は動いていない...こうなれと思い、そうなったけれど

だから私には傷なんて付いてない

なのに、チクチクと、絶え間なく痛い

「痛い...」

まだ何かあるの...何かいるの...

痛い...どんどん強くなってる

やめて...痛い...やめて...

「痛い...痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い!痛い痛い痛い!!!」

痛くするものなんて!



安価下
1 壊してしまえ
2 奪ってしまえ
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 03:49:14.75 ID:yLm2uk9t0
2
332 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 04:33:48.64 ID:YgT8waU10
「取り上げてやる...そんなもの、奪ってやる!」


ズキンッ


痛みが走る...今だ!奪え!

そう強く念じると、ふと歌が浮かんでくる


「Zeios igalima raizen tron」


トプンッ


その時、痛くしていたものが私のものになった、そう感じられるようになった

もっと


「Various shul shagana tron」


もっと!


「Imyuteus amenohabakiri tron」


もっとだ!


「killter Ichaival tron」


痛くするもの、全部!


「Seilien coffin airget-lamh tron」


全部全部!奪ってしまえば!


「Duplicate shen shou jing duplicate tron」


わからない、でも私を痛くしていたものが、どんどん私のものになっていくのがわかる

「っ」

まだ痛い...痛くするのが、まだ残ってる

「全部...全部!全部全部全部!」

痛いのはいやだ!だから全部奪って!



コンマ下
奇数 声が聞こえる
偶数 声は届かない
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 04:37:58.25 ID:JaizZUorO
頼む届いてくれ
334 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 23:20:33.84 ID:YgT8waU10
あれもこれも!私の事を痛くするのは全部邪魔なんだ!

「あと少しで全部!」


ーーーーー!


「...!」

何か...聞こえた...


ーーーさん!ーーーさん!!

ーーーさん!ーーーさん!!


声...?

その時、増えていく痛みが止まるのと同時に、今度は私から何か抜けていくような、僅かな脱力感のようなものを感じていた

でもそれが気にならないほどに、その声...声達のことが気になった

「呼んでる...?...私を...私は...」

誰の声...覚えてる...はずなのに...

誰なの...あなた達は...

私を呼ぶのは...



夢姫「翠さんッ!!」

『凜音』「蒼井さんッ!!」




夢姫ちゃん...『凜音』ちゃん...

そうだ...そうです...私は...!



翠「私はッ!!」



私は手を伸ばしました
必死に、声のする方へ



翠「夢姫ちゃんッ!『凜音』ちゃんッ!」


夢姫「翠さんッ!」

『凜音』「蒼井さんッ!」



その手は...確かに繋がれて...

335 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/20(土) 23:21:14.92 ID:YgT8waU10
・・・


翠「...わた、し...は...はっ!」

目を開けると、そこには夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんがいました
私の身体を抱きとめるような形で

夢姫「信じてましたわ、翠さん、そちらの『翠』さんも」

『凜音』「良かったです、蒼井さん...『蒼...お、お姉ちゃん、も」

翠「『翠』...?」

そういえば、『翠』は
そう思っていると、手甲に意識が持っていかれる感覚と共に身体が分裂し、私と『翠』に分かれました

『翠』「っとっと...『私』はついでってか...なんかわかんないけど、しんどかった気がする...」

翠「...ですね」

わかることは、何故か今すごく高くて足場の無い空中にいること、ギアが解除されている私と『翠』は宙に浮かんでいるイミテーターのギアを纏う夢姫ちゃんと赤いRN式回天特機装束のアーマーを着込む『凜音』ちゃんに抱きとめられていること
あと背後にあった黒い巨大な何かが、金色の粒子となって崩れ去っていること

夢姫「覚えてませんの...?まぁでも、とりあえず今は」

『凜音』「無事に帰ってきてくれましたし」



夢姫『凜音』「「2人共、おかえりなさい!」」


私と『翠』は一瞬顔を見合わせ、2人に向き直り


翠『翠』「「ただいま!」」



コンマ下
奇数 反応兵器は使われない!
偶数 撃ったのか!?
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 23:26:38.76 ID:k77l0BJs0
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/20(土) 23:41:47.86 ID:2I4kuPZxO
これ日本ネリ返されちゃった?まだセーフ?
338 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/21(日) 00:21:23.30 ID:0l+AUT1Q0
キラッ


2人に支えてもらいながら地面に降り立った私達はふと空を見上げると、空の向こうに何かが光って見えました

『翠』「アレ、何...こっちに向かってきてない?」

夢姫「まさか...」


サンジェルマン「そのまさか、反応兵器が撃ち出された」


すっと横から出てきたのはサンジェルマンさん
反応兵器って...ならあれはミサイル!?

響「翠ちゃん!皆!」

『夏菜』「一難去って、にしたって早過ぎますよ」

翠「響さん!『夏菜』さん!」

そしてサンジェルマンさんの後から近付いてきたのはガングニールのギアの響さんとミョルニルの擬似ギアの『夏菜』さんと...

『翠』「...と、他の皆は何故にギアも纏わず本気走り?」

『夏菜』「足元、見てみたらどうです」

足元?
言われるままに足元に視線を向けると

翠「ギアペンダント...?」

いくつものギアペンダントが私達の周りに落ちています
私のもの...はイミテーター以外私のポケットに入ってますし、『翠』もそう...もしかしてこれ、響さん以外の皆さんの?

『凜音』「そんなことより反応兵器、あれをどうにかするのが先です!」

そうでした、そっちのが優先です

翠「ミサイル...」



多数決安価下1〜3
1 翠ちゃんにお任せ(成功率は五分五分判定)
2 サンジェルマンさんにお任せ(原作のと同様)(成功率は原作以下)
3 『凜音』ちゃんにお任せ(成功率は五分五分判定)
4 ネロさんにお任せ(成功率は一番高い)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 00:29:25.02 ID:Kh8P80hj0
4
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 00:38:26.84 ID:HqeCtkXK0
4
341 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/21(日) 03:13:36.15 ID:0l+AUT1Q0
***
2/3票入ったので4になります
***


あんなものがここに着けば...そうでなくとも、爆発しただけで被害は甚大
どの程度の威力かは知りませんが、皆さんの焦りようから察するにこの辺吹き飛ぶ程度ならマシ、くらいでしょうか

翠「どうしたら...」

羽衣で...いいえ、ギャグでもなんでもないのならししょーの腕力でこじ開けられる『天の岩戸』が爆発の威力で耐えられるとは思えません
他にも策はないことはないですが、確実性にかけるものばかり...

ネロ《お困りのようですね》

翠「っ、ネロさん!?」

ネロさんから念話が来たかと思うと、すぐ側に開かれたバビロニアの宝物庫の扉から本人が登場しました

ネロ「爆発したら不味いもの、その処理方法を教えてくれたのは翠さん、貴女だったはずですよ?」

翠「...あ!」

『翠』「そうだ、それなら!」

忘れてました、確かにそれなら安全です

サンジェルマン「まさか、策が?」

ネロ「ゴミはゴミ箱へ...なんて扱いしたら英雄王がキレそうですけど」

ネロさんがミサイルの方に手のひらを向けると、ちょうどミサイルの進行方向にバビロニアの宝物庫の扉が開かれました
ミサイルは真っ直ぐに一直線にその中へと入り...

ネロ「扉を閉じてっと...しばらくすれば宝物庫内の何かしらにぶつかって爆発するでしょうが、扉を開きさえしなければ問題ありません」

獅子機を処分した時のように、ですね
何はともあれ一件落着...
あ、皆さんのギアペンダント拾っておかないと
342 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/21(日) 03:14:15.99 ID:0l+AUT1Q0
『翠』「助かった...」

『夏菜』「後はこの、翠さん達が抜けてバラバラになった神の力が星々に戻ってくれたりすれば...」



バリンッ



翠「...ばりん?」

今何か割れたような音が聞こえたような
さっきまで見上げていた方向を再び見てみると、空間に穴が開いています
バビロニアの宝物庫の扉のようなものではなく、まさに割って無理矢理開けたような穴が

アダム「しなければね、君達に感謝を」

サンジェルマン「ッ、またしても!」

そしてそこから現れたのは、自身の千切った左腕を未だに後生大事に掴んで離さないアダムさん

アダム「僕の手に...今度こそ!」

アダムさんが左腕を天高く放り投げると、そこに霧散していた神の力が集まっていきます

サンジェルマン「往生際が!」

『夏菜』「悪過ぎるッ!」

アダム「もうさせないよ!邪魔立ては!」

アダムさんが錬成陣を作りながらそう叫ぶと、私達のところに大量の水が召喚されました

響「ふっ!」

『凜音』「蒼井さん達!」

夢姫「捕まってください!」

素早く反応した響さん、そして生身のままの私と『翠』を抱えてその場をすぐに離脱した夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんはその水に巻き込まれることはありませんでしたが、反応が遅れてしまった『夏菜』さんとサンジェルマンさんは水に飲まれ、さらにその水が凍り付いたことで動きを封じられてしまいます
343 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/21(日) 03:15:33.69 ID:0l+AUT1Q0
響「だとしてもッ!!」

夢姫「止めさせていただきますわ!コピー、ガングニールッ!!」

アダム「近づけないよ、君達だけは!」

私を降ろした夢姫ちゃんと響さんは、神の力を吸収し始めたアダムさんの左腕に向かって大きく跳躍しました
響さんの腕の装甲、そして響さんのガングニールを模倣した夢姫の腕の装甲が変形していきます
そしてそれを止めようと再び錬成陣を作り出そうとしたアダムさんは

ティキ「アダムノイケズ!」

アダム「うわっ!?」

アダム「ダイテクレナイカラアタシガダイチャウ!」

上半身のみとなったティキちゃんにまたしても纏わり付かれ、結果的に動きを封じられていました

響「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

夢姫「やああああぁぁぁぁぁ!!!」

アダム「やめろ!都合のいい神殺しなものかその力は!2千年の想いが呪いと蓄積した哲学兵装!使えば背負う!呪いをその身にぃっ!!!」

アダムさんのやけくそとも思える叫びに響さんは

響「私は歌で...」



響夢姫「「ぶん殴るッ!!!!!!」」




ドッ!!!!!!


神殺し2つ分の力により、顕現目前だったアダムさんの左腕は爆散
『夏菜』さんとサンジェルマンさんを捉えていた氷の錬金術も解け、神の力は3度目の霧散を始めました



コンマ下
ゾロ目以外 アダムとの最終決戦
ゾロ目 二度あることは三度ある
(夢姫「響さんのガングニールが有効打、ならコピーしない手はありませんでしたわ」

『翠』(そうだけど、そうなんだけど、だとしても肝が座り過ぎてない?))

(女神「『お姉ちゃん判断』!?まさかの姉属性キャラだなんて...させません!させませんよ!翠さん達の姉の座は譲りませんよ!」)
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 03:16:25.58 ID:zYJNAUd7O
はい
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 09:47:43.20 ID:HlpvCmhI0
アダム「ダイテクレナイカラアタシガダイチャウ!」
ただのミスだけど急にアダムの頭おかしくなったみたいで草
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 09:54:45.50 ID:Kh8P80hj0
夢姫ちゃんが普通に戦力になっててビビる まさかビッキーと腕を壊すなんて
そういえばサンジェルマン生存ルート入った?
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 13:33:08.81 ID:74vEBNCA0
夢姫ちゃんもうそのままギア持ってた方が良いんじゃない?
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/21(日) 15:32:18.66 ID:73gn6tHrO
なんだかんだ『凜音』ちゃんも舞台に立てたし夢姫ちゃんに至ってはイミテーター翠ちゃんから奪って?主役と肩並べる活躍してるし
そして2人とも翠ちゃんを助けたいってのも叶ったし
いい感じにまとまってきたな
349 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/23(火) 03:52:24.42 ID:GHj/Adl50
アダム「あぁ!あぁ...ぁ...」

アダムさんが必死に神の力を掻き集めようとしますが、その身に宿る事も何かを依り代とすることもなく今度こそ神の力は散っていきます
この長かった戦いも終わるはず
もちろんアダムさんを本当の意味で倒せたわけでも拘束出来たわけでもないので警戒は解きませんが

サンジェルマン「終わりだ、アダム・ヴァウスハウプト...」

『夏菜』「これ以上は何をしても無駄ですよ」

サンジェルマンさんがスペルキャスターを、隣に並んでいた『夏菜』さんも槌を項垂れるアダムさんに向けて構えます

アダム「終わり...終わりだと...愚図の出来損ない供が、寄ってたかってどいつもこいつも...わかっているのか!お前達は!手を取った気でいたとしても、所詮わかり合うことなど出来はしない!バラルの呪詛がある限り...呪詛を施したカストディアン...アヌンナキを超えぬ限りッ!」

月を破壊しても...いえ、破壊したからこそかもしれないのですが、解けることのなかったバラルの呪詛
確かにそれがある限り、残念ながら本当の意味で人と人がわかり合うことは出来ないのでしょう

響「だとしても...」

アダム「だが1つになれば話は別だ、統率者を得ることで無秩序な群体は完全体へとォ!」



響「だとしてもッ!!!」



アダム「...ん?」

サンジェルマンさんの隣に立った響さんはアダムさんを睨みつけ

響「わかり合う為に手を伸ばし続けることは無意味じゃないッ!!!」
350 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/23(火) 03:53:19.19 ID:GHj/Adl50
そう言い放つ彼女の周りに

クリス「あぁ!このバカの言う通りだ!」

マリア「お前が語ったように、私達の出来は良くない」

未来「時には間違いもする!膝をつく事もある!けれどその度に!」

切歌「なんちゃらの一つ覚えで何度でも立ち上がってきたのデス!」

調「諦めずに、何度でも!そう繰り返すことで一歩ずつ踏み出してきたのだから!」

翼「たかが完全を気取る程度で!私達不完全を上から支配出来るなどと思うてくれるなッ!」

翼さん達、他の装者の皆さんが並びました

翠「皆さん!これをっ!」

私が投げた皆さんのギアペンダントはそれぞれの元へ飛び、それを皆さんがしっかりと受け取ったのを確認し、私と『翠』、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんもそこへ加わります

アダム「どうしてそこまで言える?大きな顔でッ!」


パリンッパリンッパリンッ


アダムさんは大量のアルカノイズを召喚しました
351 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/23(火) 03:54:05.57 ID:GHj/Adl50
夢姫「翠さん」

『凜音』「蒼井さん」

『翠』「翠」

こちらを向きただ名前だけを呼んでくる3人に私は頷き、聖詠を口にします



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
4 ミョルニル(イグナイトなし)
5 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
6 フォーク
7 アメノオハバリ
8 レーヴァテイン
9 フツノミタマ
10 わっしーセット
(1、2、5、6、7、8、9、10はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
(イミテーターは夢姫ちゃんが使用中なので使用不可)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う?安価下3以降
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/23(火) 04:05:55.83 ID:wCo2/Fow0
1 最後ぐらい通常ギアで行こうじゃない
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/23(火) 07:11:08.70 ID:IsakiCP00
4 アメノムラクモ
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/23(火) 08:33:07.92 ID:PkdIUXdjO
『翠』ちゃんが開幕から凍結ミサイル全弾発射、アルカノイズ達を凍結させる
『凛音』ちゃんもマジで戦うならNINJAに万が一に備えておくよう連絡を入れておく
355 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/25(木) 04:15:50.54 ID:JxJLWr4V0
「Imyuteus amenomurakumo tron」

「Stealer Imitator tron」


私はアメノムラクモのギア、『翠』はイミテーターのアメノムラクモのギアをそれぞれ纏います

『凜音』「何故わざわざイミテーターのアメノムラクモを?」

『翠』「同じの並んでるより微妙に違うのが並んでる方がレアでしょ?絵面的に」

翠「誰目線の配慮なんですか」

まぁ何でもいいですけど
生身だった装者が全員ギアを纏ったのと同時に

『翠』「開幕ブッパで行くよ!全弾発射!!」

『翠』は背中に背負ったフライユニットからいくつものミサイルを発射させました
それらは着弾し爆散すると同時に辺りにいたアルカノイズ達を冷結させてしまいます

翠「ナイスです!はぁっ!」

私達動きを封じられたアルカノイズを次々と倒していきました

アダム「お返しというわけか、ならばおかわりだ」

追加されていくアルカノイズ
ですが私も、そして皆さんも即座に対応し相手していきます

『凜音』「はぁっ!」

追加されていくアルカノイズの中にいた空飛ぶアルカノイズ
それを追いかけるように飛んでいったのは『凜音』ちゃん

翠「『凜音』ちゃん...」

『翠』とフルシンクロしていた間に共有した記憶が確かなら、あの全身を覆う青いフルプレート...というかアーマーはRN式回天特機装束
しかしそれはあまり戦闘向きとは言えず、特に武器のクロスボウに至っては矢を生成するのに少し危険な条件が必要だという話を記憶の中の『翠』と夏菜さんとエルフナインちゃんがしていたような
それに、そうでなくとも『凜音』ちゃんは戦い慣れしていない一般人、もしもがあったら...

翠「緒川さん、聞こえますか」

何かあってはいけないと、私はアメノムラクモの通信機を使い緒川さんに連絡を試みます
356 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/25(木) 04:16:40.06 ID:JxJLWr4V0
緒川『翠さん、大丈夫なんですか?』

翠「御心配おかけしました、ですが今はそれより『凜音』ちゃんのことでお願いが」

私は『凜音』ちゃんのRN式回天特機装束についてのこと、そして万が一の場合は『凜音』ちゃんを救出して離脱してほしいということを伝えました

緒川『わかりました』

弦十郎『翠くん、聞こえるか!』

翠「ししょー!?」

通信機の向こうで人が変わったようです、先に言ってほしいですよ心臓に悪い

弦十郎『心配はしたが、そう言った話は今度こそ無事に帰ってからするとしよう、いいな?』

翠「...はい!」

弦十郎『それと、『凜音』くん、それから夢姫くんについてだが、心配してばかりとはいかないぞ、今や君の妹弟子だ』

翠「...はい?」

えっちょっししょー?ししょー!?

『凜音』「逃がしません!」

と、そうしている間に空飛ぶアルカノイズに追い付いた『凜音』ちゃん
追っている時には背中のスラスターと掌や足の裏からのジェット噴射で飛んでいたのを追い越してからは掌の噴射を停止させスラスターと足の裏の噴射だけで空中で身体を起こし立ち上がるようにしながら後ろを振り返き、太ももの辺りに変形させて収納されていたクロスボウを取り出します

『翠』「だぁっ!...あれは!まさか使う気!?」

近くで凍ったアルカノイズを砕いていた『翠』もまたそんな『凜音』ちゃんに気付き焦り出しました
やはり止めるべき...そう思っていると

『凜音』「モードチェンジ!」

『凜音』ちゃんのアーマーが青から赤に変わり

『凜音』「せーのっ!!!」


ドゴッ!!!


クロスボウを手にしたまま、目の前に迫っていたアルカノイズを殴り飛ばしました

『翠』「...は?何あれ」

殴り飛ばされたアルカノイズはボーリングの玉のように他の飛んでいたアルカノイズ達にぶつかり、衝撃で全て爆散
赤い粒子となって分解されていきます

『凜音』「矢が使えないなら弓で殴ればいい...ですよね、司令さん!」

ししょー何教えてるんですか!?
357 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/25(木) 04:17:11.61 ID:JxJLWr4V0
・・・


アダム「使わないのかい?エクスドライブを...いや、使えない、ここには無いからね!奇跡を纏えるだけのフォニックゲインが!」

響「はぁっ!!」

アダム「乗るなよ、調子に!」

響「ハアァァッ!!!」

アダム「っ!」

残り僅かになっていたアルカノイズを片していると、少し離れたところでは響さんのフルパワーな拳がアダムさんのバリアを砕いていました

未来「届いた!」

サンジェルマン「あぁ、だが...」

煙が晴れるとそこにあった光景は

響「左腕!?」

響さんの拳を、失った筈の左腕で受け止めるアダムさんの姿
しかしそれは千切った腕の残骸があったわけでも、無かったことになるダメージにより元通りの腕が復活していたわけでもなく
人の腕の形とはかけ離れた黒く大きな腕が生えています

響「うわぁっ!」

未来「響!」

投げ飛ばされた響さんを未来さんが受け止めていると、アダムさんは目を赤く怪しく光らせました
358 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/25(木) 04:17:44.33 ID:JxJLWr4V0
アダム「そうさ、失っているのさ、僕は...だから保っていられないのさ、僕は...僕の完成された美形をぉぉぉぉぉ!!!!!」

まるでバリアフィールドのように内側から波動を発生させたアダムさん
その身体は左腕と同じように黒く、そして肥大した姿へと変わっていきます
服は弾け、尻尾が伸び、目はいくつにも増え、口は尖り、頭には大きな角まで
その姿はまさしく

翠「悪魔...」

黒山羊、バフォメットを思わせるものでした

アダム「知られたくなかった、人形だと...見せたくなかった、こんな姿を...だけどもう...頭に角を頂くしかないじゃないか!僕も同じさ!負けられないのはッ!!!」

あれが、アダムさんの真の姿...

響「人の姿を捨て去ってまで...」

切歌「何をしでかすつもりデスか!?」

アダム「務まるものか、端末と作られた猿風情が」

端末...?

アダム「わからせてやる、より完全な僕こそが支配者だと...その為に必要だったのさ、彼らと並び立てる神の力が」


ひゅんっ


翠「っ、速い!」

その巨体とは裏腹に目にも留まらぬ速さ

響「がっ!?がはっ」

未来「きゃあっ!」

夢姫「っくぅ!」

『翠』「ぐぅっ!」

次々と装者達を殴り飛ばしダウンさせていきます
359 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/25(木) 04:18:15.95 ID:JxJLWr4V0
翼「あぁっ!」

『夏菜』「こうなったら空に、うあっ!」

『凜音』「間に合わ、きゃんっ!」

翠「羽ごろ、がふっ!」

羽衣を使おうとした私も例に漏れず、アダムさんの振るった尻尾を受けてしまいました

サンジェルマン「ぐっ、がぁっ」


ジリリリリン!


切歌「何でこんなところに電話が!?」

切歌調「「あぁっ!!」」

クリス「くそったれ!」

マリア「よくもっ!」

クリスマリア「「ぐあぁっ!!」」

一瞬、たった一瞬での形勢逆転
13人もいた装者と錬金術師が、たった数秒の間に全員床に寝かされてしまいます



多数決安価下1〜3
1 それでもと抗う
2 気休めのイグナイト
3 一か八かのS2CA応用(最高純度でないので原作より成功率は低め)
4 翠ちゃんのいくつかの案という名のオリジナル展開(どれになるかはコンマ判定)(成功率超低め)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/25(木) 12:48:46.95 ID:vwCrgj4tO
1
一時的な鯖落ち?で書き込めなかった…
記念品の花からエネルギーを分けてもらう的な展開無理?
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/25(木) 14:06:24.71 ID:ob4ElPEX0
だとしても1
362 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/26(金) 04:12:19.70 ID:I5jkM4IX0
***
2/3票入ったので1とします
***

翠「くっ...ぐぅ...っ」

わかっていたつもりでしたが、ここまでのアダムさんはあれでも力をセーブしていた...ということでしょう
流石4期ともなるとラスボス(ですよね?)の真の力(ですよね?)が強大過ぎます
原作と比べてこちらの数は装者その他合わせて倍近くいるというのに、こんなにも圧倒されるなんて

響「力負けている...」

今ある切り札はイグナイトくらいです
けれどあれは時間制限付き、失敗すれば強制ギア解除の後しばらくギアそのものすら使えず今度こそ立ち向かう術を失います
私と『翠』、それにマリアさんのように複数ギアを所持しているのなら話は別ではありますが、理論上可能というだけで実際今それをやろうとしても体力が持ちません
エクスドライブモードも『翠』はどうやら一人で発動させる無茶でデタラメなカラクリを思い付いたようですが、時間がかかる方法では途中横槍を入れられてしまいます

サンジェルマン「...まだだ...だとしても、だろう...立花響」

響「サンジェルマン、さん...」

アダム「返そうか、先の言葉を...終わりだ、君達は」

響「がぁっ!」

未来「響っ!」

立ち上がろうとする響さんを蹴り飛ばすアダムさん
響さんは再び地面に倒れてしまいます

サンジェルマン「ま、だ...」

アダム「どちらかな?往生際が悪いのは」

サンジェルマン「ぐぅっ、かはっ...」

同様に立ち上がろうとし蹴り飛ばされてしまうサンジェルマンさん
363 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/26(金) 04:12:51.15 ID:I5jkM4IX0
アダム「失敗したよ、今回は、認めよう...だがやり直せばいい、君達を消して、今度こそ邪魔が入らないように、僕一人の手で!」

ビリビリと空気を伝い響いてくるアダムさんの宣言
この人...いえ、この敵は本当に原作でも現れるのでしょうか
本当に原作では倒せているのでしょうか
この状態で、あの圧倒的な力を圧倒出来る方法が存在するのでしょうか

響「...だと、してもぉぉぉっ!!!」

...いいえ、そんなこと考えてもわからないものはわかりません
そう、今やれるのはこの逆行にそれでもと立ち上がること、逃げることなく立ち向かうこと

翠「っはぁ、はぁ...だと、してもと、抗うこと、だけっ!」

マリア「この程度の、痛み...」

『夏菜』「負けることの、苦しみに比べれば...」

クリス「何とでも、なるってんだ...」

切歌「何度蹴られたって...何度倒されたって...」

調「諦めたりなんて...しない...」

未来「負けたりなんて...しない...」

翼「例え万策尽きたとしても...」

『翠』「一万と一つ目の手立てを...探すだけっ!!」



コンマ下
奇数 通常ギアで頑張って
偶数 神樹様「じゃ、じゃあ777日記念ということで」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 04:21:27.49 ID:8eawWF400
回る光はプラネット
365 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/26(金) 04:29:54.71 ID:I5jkM4IX0
満身創痍と言ってもいいような状態
仮に一万の手立てがあったとしてもそれすら実行出来そうにないような状態ですが

アダム「...まだ折れないか、その心...降り砕いたと思ったけれどね、いい加減」

私達は、立ち上がります



どう戦う?安価下
(通常ギアのみ!(ギア複数持ちがギアを変更するのは有りです))
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 08:32:13.47 ID:Yl0AquDTO
『翠』ちゃん、アクスレピオスを思い出しコピーすると同時に決戦仕様のフライトユニットで飛び回り自分を含む装者達やサンジェルマンを回復させる
試練で得た経験を活かして攻撃回避→腕や尻尾を弱い部分を狙って斬り落とす
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 10:13:06.84 ID:9Co+8UJ/O
『翠』はアクスレピオスの後にイミテーターを銀のギアモードの99カウントに移行、みんなにアダムの隙をなんとか作るようにお願いし1撃に全てをかける
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 10:41:23.25 ID:8eawWF400
翠と『翠』、手を繋いで深呼吸して心を合わせてからアダムに突撃
アダムが攻撃の素振りを見せたらすかさずキネクリ先輩とサンジェルマンが眼を狙撃して破裂させ、更にきりしらが隙を突いて尻尾を、つばマリが手の関節部分を慣性つけて切断
トドメに顔面へビッキーの合体ウルトラソードを突き刺す(ビッキーの一押し付き)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/26(金) 15:18:56.53 ID:h65rgFleO
夏菜の硫酸グレネードを夢姫やクリスが狙撃、アダムの全身にかかるよう硫酸を浴びせて攻撃を通りやすくしておく
装者達とサンジェルマンは【攻撃の手段を封じる(切断する)】【怯ませるかダウンさせる】をコンセプトに立ち回ろう 避け切れないと見た攻撃はガード!
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/27(土) 09:53:37.44 ID:9iVCvXoM0
八岐大蛇にアダムの腕を機能不全に、あわよくば破壊してもらおう
最終的に尻尾、両手、片腕、眼球の破壊が目安?
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/28(日) 18:31:30.35 ID:nioE3Af10
(あれ?神樹様の力が狙われるフラグ立った?)
372 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/28(日) 23:47:46.72 ID:1oKmB39C0
***
(現在戦闘シーン調整中です、もうしばしお待ちください、なお安価の募集は一応まだ大丈夫です(そのときはその分を追加して再調整します))
(とりあえず今日という日が終わる前に奏さん誕生日ボイスとXV4話感想です)

翠「今日は奏さんの誕生日!早速皆さんとサプライズパーティーの準備...をしたいのに朝から本人が霊体なのをいいことにあっちこっち壁もすり抜けてうろうろしててやりにくいです...もうこれ多分バレてますしサプライズにしなくていいんじゃないですかね」

『翠』「奏さんへのプレゼント...っていっても幽霊が使える物となると限られてくるし、身体を貸すのは普段からやってるし...むしろ憧れの奏さんに何かプレゼントしようっていうのが烏滸がましいのでは?」



女神「わかり合うってつまりそういうわかり合うという!...あ、じゃなさそうですね...ふぁっ!?あっ...あぁあ...語彙力が死ぬ...響さんはやはり主人公ですね...ライブ行きたかったです...」)

***
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 00:51:56.32 ID:tJojznVh0
万が一に備えて勇者ギア纏う準備をしておくのって可能ですか?
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/29(月) 02:47:03.09 ID:tUNyySOiO
勇者ギアに関してはコンマ判定もしたしだめじゃね?
375 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/07/29(月) 12:08:18.09 ID:RxV8otB90
***
勇者ギア使用に備える、勇者と話す等は可能とします
が、実際に勇者ギア使用に踏み切ることは不可能、不採用とさせていただこうと考えています

園子「そういうわけなんよ〜」

***
376 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:20:46.20 ID:fhRqfxLA0
・・・


翼「はぁっ!!」

マリア「たぁっ!!」

駆け出した私達は各々の武器を手に、アダムさんを倒すべく動き出しました

アダム「足りていないよ、火力が」

ただ無闇に攻撃しても通じない、そこで誰が言い出したわけでもなく自然と共通の認識となっていたのは『部位毎に付け根や関節を狙い、切断によって攻撃の手段を封じる』ことと『怯ませるかダウンさせるまで攻撃を止めない』ことです

『夏菜』「歌代さん!雪音さん!今です!」

クリス「行くぜ、ロックオンっ!!」

夢姫「行きますっ!」


『『RED HOT BLAZE』』


クリスさんとイチイバルを模倣した夢姫ちゃんが今撃った夏菜さん特製スナイパーライフル
その弾の弾頭には強力な硫酸が凝縮されているらしく、受けたアダムさんの表皮が煙を上げながらややただれ始めました

アダム「荒れるじゃないか、僕の肌が...それとも皮肉のつもりか?美形を保てなかったこの身体にぃっ!」

クリスさんと夢姫ちゃんの元に瞬時に移動したアダムさん
2人に容赦なく体当たりを仕掛けます

クリス「がっ...」

夢姫「くっ...!」

『翠』「2人ともっ!」

吹き飛ばされた2人を空中で抱き留めたのはフライユニットで空を掛ける『翠』

アダム「ふんっ!」

『翠』「っと、甘い!」

アダム「っ、やってくれるじゃないか」

標的を『翠』に変えたアダムさんが拳を突き出すと、それを予期していたかのようにクリスさんを抱えた方の手に握っていた刀の刃で受け流して避けた『翠』はそのままアダムさんの腕の関節を斬りつけながら距離を取りました
377 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:21:53.59 ID:fhRqfxLA0
アダム「だけどないよ、次はッ!」

アダムさんは今度こそと3人纏めて殴り飛ばそうとします
そのスピードはさっきの攻撃よりはるかに速く、流石の『翠』でも避けきれない、完全に3人を捉えた...

アダム「何...?」

そう思われた拳は空振りに終わりました

いえ、アダムさん視点では『何故か』空振りに終わりさっきまでいたところと少しズレた場所に3人が現れた、という風に見えたことでしょう

翠「上手くいってますね...」

今のカラクリは簡単です

未来「バッチリだよ」

『凜音』「は、はい...緊張しました...」

『凜音』ちゃんのRN式回天特機装束の青い状態のモードに搭載された怪電波を使い、アダムさんの視界から得られる情報を僅かに狂わせた、ただそれだけのこと
そしてその『凜音』ちゃんは腰に抱きついた未来さんが2人纏めて透明化しているので、場所を見破られるか運悪く流れ弾でも当たらない限り攻撃を受けることは恐らくありません
サーモグラフィーを始めとしたあらゆるセンサーに引っかからない神獣鏡の透明化なら

『翠』「残念でしたっと!」


『緋ノ一閃』


そんなカラクリで難を逃れた『翠』はオマケとばかりにアダムさんの尻尾に向けて斬撃を放ちながら夢姫ちゃんとクリスさんを安全圏まで運びます

『翠』「2人ともしっかり...コピー・アスクレピオス!」

そしてイミテーターで模倣するものをアメノムラクモからアスクレピオスに変更し
、エメラルドグリーンの光で2人の傷を癒しました

クリス「おう、サンキュー」

夢姫「感謝致します」

『翠』「じゃあ『私』行くから」

そして今度はアダムさんによって傷付けられた他の装者の皆さんやサンジェルマンさんのところへ
このまま順々に傷を癒していくのでしょう
378 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:22:24.36 ID:fhRqfxLA0
さて、私も

翠「セイヤーッ!!!」

切歌「デェスッ!!!」

調「はぁっ!!!」

私は切歌さん調さんと共に3つの斬撃を重ね、アダムさんの肩を狙います

アダム「知ったはずだよ、効かないと」

硫酸で柔らかくなった表皮であっても、元が硬いだけあってほんの僅かに斬撃が食い込んだのみ
ですが、食い込みはしたわけで

響「だぁぁぁっ!!!!」

アダム「ちぃっ、忌々しい神殺しがっ!」

サンジェルマン「余所見などさせるものかっ!」

私達がほんの小さな切り口を入れた脚の元に響さんが向かってきたのを退けようとしたアダムさんに対し、他に気を向かせようとサンジェルマンさんがその顔に向けて何発も撃ち込みました
そしてサンジェルマンさんの目論見通りアダムさんがサンジェルマンさんの攻撃に気を取られた隙に響さんはアダムさんの肩の切り口に手を突っ込み

響「うおおぉぉぉぉっ!!!!」

アダム「ガァァァッ!?!?」

引き千切る勢いでその切り口を開かせていきました
アダムさんの悲鳴と共に切り口...というか傷口からは機械のような配線ではなく、黒っぽい血のような液体が噴き出します

アダム「ッグウゥッ...」

肩の傷口は徐々に治ってきているようですが、ダメージが大きかったのかその回復スピードは速いとはいえないものでした
379 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:23:10.32 ID:fhRqfxLA0
『翠』「今なら...翠!来て!それと皆は時間稼ぎお願い!また動きそうになったら隙を作らせて!!」

翠「『翠』?...皆さん!お願いします!八岐大蛇もっ!」


『逆巻ク大蛇』


『翠』は何か作戦を思い付いたのか、呼ばれた私はとりあえず悩む時間すら惜しいので八岐大蛇を呼び出しアダムさんに向かわせつつ言われるがまま『翠』のところに

翠「いい案が?」

『翠』「銀色のギアを使う」

銀色の...イミテーターに搭載された謎の機能のことですか
まだほとんど解析も出来ておらず、わかっているのは全体的に模倣したギア等の形状に変化する通常のイミテーターと違い、イミテーターが銀色に染まった上模倣したギア等の繰り出そうとした技や能力に該当した装甲のみにそのギア等のカラーリングのエネルギーが収束し再現されること
そしてもう一つ

『翠』《あの状態なら模倣したシンフォギアの威力をオリジナル以上に出せる、ほとんどフォニックゲインも無しに絶唱レベルのものを...そうだよね?》

通信越しに本部のししょー達に聞かれるのを防ぐ為か、念話で続きを話し始めた『翠』
私も念話で返した方がいいでしょう

翠《そうですけど》

『翠』《なら、絶唱のフォニックゲインを与えたらとんでもないことになると思わない?》

...なるほど、確かに

『翠』《人手の問題で『私』達2人分だけだけど、悪くないとは思うんだ...どうよ》

翠《...いいでしょう、乗りました》

どちらからともなく頷き、私と『翠』は手を繋ぎます
真っ直ぐ前を見据えると、視線の先ではクリスさんとサンジェルマンさんがアダムさんの目を、切歌さんと調さんが尻尾を、翼さんとマリアさんが腕を狙い、そして他の皆さんと八岐大蛇もそのサポートにまわっていました
皆さんが私達を信じて戦ってくれています
380 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:23:50.89 ID:fhRqfxLA0
『翠』「モードチェンジ」

隣にいる『翠』のイミテーターのギアが濁り気味の銀色へと変わり、そして両腕が響さんのガングニールであるオレンジ色のエネルギーを纏いました

『翠』「行くよ」

翠「えぇ」

私達は深呼吸をし、そして絶唱を紡いでいきます


「「Gatrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el baral zizzl...」」


ッ!!!
歌い始めたばかりだというのに、全身が悲鳴をあげる程の痛みが走り始めました
ですがそれを引き受けさらに制御している『翠』の苦しみはもっとのはず
根なんて上げられません
例えししょーの制する声が通信から聞こえて来ようと

翠《銀色のギアの制限時間は99.9秒、つまり1分39.9秒!ギア2つを模倣している分さらに短くなっているはずです》

『翠』《わかってる、絶唱もしてるからか一気に減って後1分もないよ!》

翠《絶唱は大体35秒前後で残り20秒弱!銀色のギアが解除されるまでの30秒余りでカタをつけないといけませんよ!》

私も『翠』も緊張で繋いだ手により力が込められてしまいます
失敗は許されません


クリス「はぁっ!!」

サンジェルマン「そこだっ!!」

アダム「ッ!!!」


遂にクリスさんとサンジェルマンさんがアダムさんの目を撃ち抜いて破裂させ


切歌「マストダーイッ!!!」

調「やぁっ!!!」

八岐大蛇「...!!!」

翼「はぁっ!!!」

マリア「たぁっ!!!」


切歌さんと調さんが尻尾を、翼さんとマリアさんと八岐大蛇が腕を断ち切り


「「Gatrandis babel ziggurat edenal...Emustolronzen fine el zizzl」」


皆さんが時間を稼いでいてくれる中、私達の絶唱は終わり...
381 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:24:31.80 ID:fhRqfxLA0
『翠』「束ねて制御ッ!!」

完成したのは私達のS2CA

翠「皆さん道をッ!!」

心を合わせ同時に走り出した私達は皆さんが隙を作らせてくれて道を開けてくれたところを一気に駆け抜け

アダム「避ければ何も...ッ!?」

八岐大蛇「...」

翼「私達とて、短い付き合いではない!」


『石化』

『影縫い』


八岐大蛇の石化ビームによって足を石化させられ翼さんの影縫いで地面に縫い付けられたアダムさんの顔面ど真ん中に向けて私達の繋いだ手の拳を突き出しました

翠『翠』「「ハァァァァァッ!!!!!!!!」」


ドンッ!!!


アダム「グッウゥ...!」

絶唱×絶唱×2のフォニックゲインを乗せた拳はアダムさんの顔に大きくめり込みます
が、これで終わりじゃありません

翠『翠』「「まだぁぁっ!!!!!!!!」」


『『ウルトラソード』』


私達の拳の先からフォニックゲインが巨大な剣の形に固定化され、硬いアダムさんの顔にメキメキとヒビを入れていきます
382 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/01(木) 04:25:36.18 ID:fhRqfxLA0
アダム「ァアアアアッ!!!」

翠「あと、もう一振りぃぃぃぃっ!!!」

そう、あともう一振り
もう一振りの力を



響「ハァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!」


ドンッ!!!!!


私達の拳のすぐ上に繰り出された響さんの拳
それはウルトラソードの柄をより強く押し進め、さらに響さんのガングニール...神殺しの力がウルトラソード全体へと浸透していきました


響翠『翠』「「「アアアアァァァァァァァァッ!!!!!!!!」」」

アダム「ゥオオオオオオオオオオ!!!!!」



翠ちゃん達コンマ下1
アダムさんコンマ下2
(神殺しボーナスとして翠ちゃんたちのコンマは×4)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです(続行か否かは後に判定))
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 05:22:01.03 ID:ZQLecJIA0
ほいさ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 05:23:04.49 ID:5Bc+ftbIO
(察し)
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 05:39:12.92 ID:ZQLecJIA0
…はい

だから…言ったじゃねえか…
翠ちゃんのコンマ運終わってるってよ…
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 11:58:18.24 ID:RzUYC7KXO
千景の勇者の加護発動出来るならワンチャン
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 12:11:02.59 ID:VPpH/vJ50
4倍補正でこのザマである
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/01(木) 14:41:31.72 ID:csUQgGzA0
なんか色々無茶してるから手甲とかめっちゃひび割れてそう
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 01:41:55.50 ID:f0314f1q0
くっ!
コンマが足りない!
390 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/02(金) 01:42:12.51 ID:9LCerZRq0
ウルトラソードの刃はどんどん先へ進んでいきます
これなら...


ガシッ


翠「っ...!」


バキンッ!

その最中、アダムさんが刃を掴み取って折り砕き、動きを止めさせました

アダム「tあリナぃYお...ソれdAケジや...」

最早異形と化していた顔がさらに歪み言葉もまともに発せていませんが、倒しきれていないのは確かです

『翠』「コイツ、まだ...ぐぅっ...!」

翠「ぐっ...あぁっ!」

響「2人ともッ!?」

そしてここで『翠』の銀色のギアが時間切れ...さらに『翠』のフォニックゲインを束ね制御するのが完璧でなかったのか、あるいは無理が祟ったか、私にまで絶唱のバックファイアが襲いかかり


ぽたっ...ぽたっ


どこからか、血が流れていました

翠「ぁ...ぅ...」

視界が赤くボヤけ、全身から力が抜けていきます

アダム「ザnねんダッtあネ...Kォこマでda」

響「させるかぁっ!!!」

霞んでよく見えませんが、何かしようとしたアダムさんを響さんが殴り飛ばし距離を取ってくれたようです

『翠』「こぴっ...アスク...レピオス...」

翠「っはぁ、はぁ...けほっ、ゲホッゴホッゴホッ...」

そしてこちらでは、銀色のギアが時間切れになる直前で自ら解除した『翠』がアスクレピオスを模倣し『自分』と私の傷を癒していました
ただ傷は癒えても体力は戻りません、中々息が整えられずにいます

『翠』「いけた、と...思った、のに...」

翠「ゲホッ...どう、したら...」



コンマ下
奇数 倒れゆく仲間達
偶数 諦めてなるものか
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 02:01:55.49 ID:ytjc3mhkO
頼む
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 02:06:49.13 ID:f0314f1q0
いい加減判定無しで決着つけさせてくれ…
393 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/02(金) 03:13:39.63 ID:9LCerZRq0
・・・

そこからのアダムさんの巻き返しは早く...いえ、単に私達の力が尽きてきていただけなのか
段々と歯が立たなくなっていき

クリス「ちく...しょ...」

翼「くっ...」

響「だと...し、て...」

遂に、再び最後の1人まで地に伏せてしまいました

アダム「きミたtSいノHoうダッタnヱ、 ムdあnぉは」

勝てない...決定打が、見当たらないんです
神殺しの攻撃を受けたからかアダムさんの顔が治る様子はありませんが、ここで逃げられてしまえばその先ではきっとどうとでもなってしまいます
いえ、そうでなくともこの場で蹂躙することすら

翠「...」



多数決安価下1〜3
1 出来ることなんてない
2 お待ちかねの無理無茶無謀タイム
3 それでも(コンマ)神に祈る(イベント判定)
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 03:29:56.23 ID:r6Zw/ZtV0
無茶と無謀と解っていても足掻くのがこの世界の主人公
2
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 03:33:36.66 ID:f0314f1q0
2

止まりたくないだろ?バルバトス
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 08:21:22.95 ID:uSN3/UOcO
正直もう付き合う方が精神的にキツい
なんで毎回毎回判定入れるんですかね…さっくり飛ばして進めてもいいのに
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 09:33:20.11 ID:zG3ILfHgO
安価コンマのスレで判定無しで話進めるのは流石に
むしろサクッと全滅してゲームオーバーよりはなんやかんやで引き伸ばしてくれた方がいい
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/03(土) 00:09:14.85 ID:1K3Bjw+90
頑張れ 2
399 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/03(土) 03:18:56.26 ID:a8NsRXlG0
本来であれば...原作では、どんな勝ち方をしたのでしょう
例えばこの戦いは今日ではなかったのかもしれない、こんな流れではなかったのかもしれない
今ここにいないカリオストロさんやプレラーティさんが鍵だったのかもしれない、エクスドライブモードが使えるほどのフォニックゲインを確保出来たのかもしれない
どんな正解だったのかなんて、今更知る由もなく
でもそんな現状を、私というイレギュラーがそんな現状にしてしまったのを、後悔なんてしたくなくて

翠「...諦め、ない」

決定打が見当たらない?なら、決定打無しで抗えばいい、ただそれだけのこと

翠「負けだと...認めるまで...私は...負けて、ないっ」

私はぐっと手足に力を入れ、少しでも気を抜けばまた倒れてしまいそうなほど限界ギリギリの状態ですが、なんとか立ち上がります

『翠』「『私』、も...!」

そしてそんな私を見て同じように立ち上がろうとする『翠』に手を伸ばし...


「Stealer Imitator tron」


『翠』「...ぇ」

その身に纏うギアを、聖詠によって奪い取りました

翠「借りますね、コレ」

呆然とする『翠』に笑顔でそう言った私は変身解除を挟まずともきちんとアメノムラクモからイミテーターにギアチェンジ出来ていたのを確認し、アダムさんの方に向き直します
アダムさんは私の動きに気付いていたようですが、私が満身創痍だからかもうすでに勝ちを確信しているからか、ありがたいことに様子見してくれているようでした

『凜音』「蒼井、さん...」

夢姫「何、するつもり、ですの...」

何をするつもり、そう聞かれたら

翠「性懲りも無く...無理無茶無謀を、しようかなって」

そう答えるしか、ないですよね
私は緊張をほぐすため深呼吸し、覚悟を決め一歩前に出ました



翠「コピー...カルマノイズ」
400 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/03(土) 03:19:45.63 ID:a8NsRXlG0



ブワッ...!



翠「アッ...ガッ...グゥウ...っ!」

その瞬間、ギア全体から黒い瘴気が溢れ出し、同時に私の身体にもそれが纏わり付きます

『夏菜』「カルマノイズを、コピーした...で、でもダメです!相手がヒトの身ならどうにか出来たかもしれませんが、人形には...!」

えぇ、それはわかっています
今欲しかったのは純粋にカルマノイズの高い戦闘力、そして

翠「クッ...フゥ、アァ...イグナイト、モジュール...着装ッ!!」


ニ-ベルング


ドクンッ...


イグナイトのタガを外させるより強力な暴走の力


翠「カハッ...グウゥゥッ...アアァッ...Aaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」


コワシタイ...コワシタイ...違う...倒す...ナニモカモ...じゃなくて...目の前の敵を...


翠「タオ、ス...Gaaaaaaaaaaaa!!!!!!!」


アダムさん以外を傷付けてしまわないように
そのことだけは決して手放してなるものかと一握りの理性だけを保ちつつ、もう身体が壊れるのすら厭わず攻撃を繰り出しました
記憶にある使えるものは全て...私であって私でない私が判断したものをイミテーターが追加でコピーし再現していきます
どんなギアも、どんな装備も

翠「Gaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」



コンマ下
ゾロ目以外 コンマ判定対決に移行
ゾロ目 黄金の光
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 03:24:54.75 ID:/1qNFGar0
たまにはコンマもデレればいいのに
402 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/03(土) 03:31:23.82 ID:a8NsRXlG0
翠ちゃんコンマ下1
アダムさんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 03:43:51.17 ID:cnj1UU0bO
最後に笑えばいいんだよ
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 06:22:50.70 ID:5pyGPTIHO
無理草
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 08:43:01.75 ID:ZdtN7dzQO
誰も取りたがらないからgdgdやん(しかも大敗)
この流れいつまで続くの?
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 09:36:46.34 ID:/1qNFGar0
よしんば4倍でも負けてて草生えない
アダム強すぎる
407 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/03(土) 12:16:49.20 ID:a8NsRXlG0
多数決安価下1〜5
1 もういいよご都合でそろそろアダムさん倒れようよ(一応理由はありますが最終的にこれまでのこと無駄足?ってなります)
2 どうした翠ちゃん!ステゴロ見せろ!勝つまでやるんだコンマ対決!(所謂歌唱石3つでコンティニューを永遠繰り返す感じです)
3 潔く負けを認めよう(負けです)

(負けなら負けでバッドエンドをとも思っていますがどうでしょう)
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 12:39:02.70 ID:r4ud3YF9O
いいよこの際ご都合でもいいからハッピーエンドにしようよ
1
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 14:35:30.20 ID:ymWjxLnS0
2
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 16:24:09.05 ID:/1qNFGar0
ステゴロ番長じゃなきゃ翠ちゃんではないのだ
2
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 16:40:45.69 ID:ZdmyCx+x0
1
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 17:13:53.26 ID:4LdP1MJDO
2
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 19:03:52.94 ID:ZdmyCx+x0
アダムのコンマ運が強すぎる 異能生存体かよ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/04(日) 00:51:38.51 ID:Lji5eNTK0
アダムのコンマ運がラスボス過ぎる…
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 02:36:13.97 ID:g6wM3lZ10
ここらのコンマ運ボロクソすぎてもうね…
416 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/04(日) 02:47:49.30 ID:5B8hIIue0
3/5票入ったので2とします

***

痛い...苦しい...辛い...

殴って蹴って斬って撃って

殴られて蹴られて治して

翠「Aaaa...」

ワカラナイ...今痛いのかそうじゃないのかすら...

でも死んじゃうかもしれない...

死にたくない...死ぬわけにはいかない...



「...Vita et Mors fork tron」


念の為に...


ドゴッ!!


翠「ガハッ...」

殴られた...?あぁ、これ死んじゃう...


デモ、ダイジョウブ

1.5/8 0.5/8

イキカエレバイイ


翠「...Gaaaaaaaaaaaaッ!!!」


翠ちゃんコンマ下1
アダムさんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

(女神「シャトー...シャトーの残骸って今どうしてますっけ?」)
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 02:49:37.62 ID:g6wM3lZ10
おら!とっととくたばれ!
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 02:50:23.73 ID:UeNIRD9aO
うえぇ
419 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/04(日) 02:53:21.48 ID:5B8hIIue0
ナンドデモ


2.5/8 0.5/8


翠「...Gaaaaaaaaaaaッ!!!」


『翠』「翠...」


翠ちゃんコンマ下1
アダムさんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 02:55:22.61 ID:g6wM3lZ10
これで負けんのかよ…
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 02:59:36.56 ID:UeNIRD9aO
422 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/04(日) 03:41:29.28 ID:5B8hIIue0
翠「Gaaaaaaaaaaaaッ!!!!!!!!」


殴って蹴って斬って撃って

殴って蹴って斬って蹴って
ナグッテケッテキッテウッテ


ナグッテケッテキッテウッテナグッテケッテキッテウッテナグッテケッテキッテウッテ


『翠』「翠ッ!!!」


翠「...ぁぃ?」

『翠』「終わった!終わったんだよ...もう、いいんだよ...」

後ろから抱きとめられた私が見たのは、もう動かなくなっていたアダムさんの残骸
肉片のようなものと機械のようなものが散乱しています

『翠』「頑張った、頑張ったね...ばか...」

翠「おわっ...た...?...あっ...がっ...ぐぅ!?」

ふと我に返った瞬間、身体中の痛みにどうにかなってしまいそうになりました
そういえば変な無茶しまくったような...

『翠』「お疲れ様...でもたっぷり怒られてね」

翠「うぅ...」



紆余曲折あり、とても正義の味方とは思えないほど血生臭い、ゴリ押しにもほどがある勝ち方でしたが
戦いは、なんとか終わりました

未来「...はぁ、でも良かった、日付が変わる前に終わって」

切歌「デスデス」

調「あ、切ちゃんも翠と一緒に叱られて来てね」

切歌「デェス!?」


翠「けほっ...あ、そうか、今日って」


2044年9月13日水曜日


今日は響さんの誕生日でした


どうする?安価下
(祝!勝利!!!!!!!!)
(特になければお説教の後ビッキーの誕生日です)
(こんな流れですが誕生日パーティーはします、もう準備してあるので、はい)
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 04:04:02.15 ID:zQU9klH0O
コンマ運も散々だったしみんな回復してから帰って休もう…
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 04:34:44.10 ID:rPg6YqWxO
とりあえずカリオストロとプレラーティはサンジェルマンに取り憑くなり意思疎通出来るようになれれば今後サンジェルマンが手を貸してくれたりはしそう
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/04(日) 17:49:58.47 ID:g6wM3lZ10
うん…真の敵はコンマ神だったね…

OTONA達に謝ったり司令から直々に謝罪されたり女神様達からもおかえりとお出迎えされたり
ビッキーからは「翠ちゃんは何も悪くないよ」と優しく撫でられる
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/05(月) 03:21:13.22 ID:E8s1v2HW0
一応翠がいない間代わりに『自分』が学校に行ってたことと、先生にはバレてたみたいだってことを伝えておく
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/05(月) 12:34:11.95 ID:zJ8ho0Z30
響の誕生日パーティーを終えた後でいいから翠ちゃんズの『心のなかの友奈と響(大満開&黄金錬成)』と戦ってみたい
流石に無理?
428 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/06(火) 03:00:33.08 ID:M5YKHFv20
・・・

私と『翠』が神の力によって皆さんとの意思疎通が出来なくなってから暴走した今日までは丸2日経っていたらしいんですが、その2日間でアダムさんとの第1ラウンドでの疲れが取れていた皆さんもその後の第2...いや第3?ラウンドもありましたし、というかラストバトルだけで体力が限界まで達していたので
結局全員疲れ切っており、回収班が来るまではとりあえず自力で移動せずギアを解きその場で回復に専念することにしました
休むといっても辺り一面瓦礫だらけで快適とは程遠いのですが
ちなみに、本部に戻った後は休憩を挟んでから響さんの誕生日パーティーの予定です

『翠』「いやぁ街派手に壊れてるね、戦ってる間はよく見てなかったからわからなかったけど」

翠「本当、怪獣でも暴れたみたいですね」

夏菜「怪獣じゃなくて巨人が暴れたんですけどね」

いやまぁそれは本当...すみませんでした

サンジェルマン「...楽しそうだな、お前達は」

響「サンジェルマンさん...」

そう言うサンジェルマンさんの目にはもう敵意はありませんでした
ただそれを私はどう受け止めていいのか

『翠』《そういえばアレ...と多分もう一人、どうしよう》

翠《?》

アレともう一人って?...あ、もしかして

響「...サンジェルマンさんも、私達と一緒に来ませんか?こうして一緒に戦えて、分かり合えたんですから」



コンマ下
奇数 S.O.N.G.協力者ポジ(過程はF.I.S.組と大体同じの予定)
偶数 敵対はしないけどそこまでは分かり合わない(逃亡という名の見逃し)(またいつかどこかで)
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/06(火) 03:06:56.40 ID:UF/kGhGW0
いい加減コンマデレてくれよな
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/06(火) 03:36:37.09 ID:kYhrh6iM0
翠ちゃんがいい方の50%を引けるはずがない
431 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/07(水) 04:17:25.93 ID:EMYQeUT50
サンジェルマン「...言っただろう、私達は...互いに正義を握り合い終生分かり合えぬ、と」

響「サンジェルマンさん...」

サンジェルマン「その手は取れない、これが私のケジメであり...私のわがままだ」

少し『翠』と念話で内緒話をしている間に、響さんがサンジェルマンさんの勧誘に失敗していました

サンジェルマン「もう私はパヴァリア光明結社の錬金術師ではないが...だとしても、信じる正義というものがある、そしてこれまでやってきたことを後悔など出来ない」

マリア「それで、これからどうするの?」

サンジェルマン「再び世界を回り、私なりの償いを、そして今度こそ理想を求めようと思う...結社の残党や、それこそお前達はそれを許してはくれないだろうが」

私が言うのもなんですが、というか経験者なので知ってますが
敵対したことがあるととりあえず形式上だけでも身柄の確保や事情聴取、与える刑の選定等は避けられません
ししょー達のようなお人好しな人達が全力で根回しをする場合もあるので本当に形式上ですけど

翼「確かに本来なら今ここで我々は貴女の身柄を確保し本部へ連行しなければならない」

未来「そんな...」

翼「だが」

ただ、例外はあります
例えば原作一期でクリスさんをすぐに連行せず様子見と少しの接触で留めていた時のように

翼「全員通信機は切っているな...司令からは、今回の事件解決に尽力したこともあり判断は私達に任せるとのことだ、本人の意向によっては我々が『力及ばず逃亡を許してしまっても仕方がない』と」

こういう所はなんというか、良く言えば融通が利き悪く言えばガバガバな組織ですね
432 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/07(水) 04:17:59.69 ID:EMYQeUT50
クリス「...ま、すっかり疲れちまったし今逃げられても追う余裕はねーな」

切歌「デスデス」

調「疲れたから仕方ない」

サンジェルマン「お前達...だが、いいのか?」

こうなったのが意外だったのか、驚いているサンジェルマンさん

夏菜「いいんじゃないですか?そういうところですよ私達の組織は」

『翠』「それに、もう「分かり合えぬ『敵同士』」、じゃなくなったんだよね?」

響「あ!」

サンジェルマン「...そうだな、そういうことだ」

響「サンジェルマンさ〜んっ!」

サンジェルマン「な!?ま、待て急にっ!」

響さんはサンジェルマンさんが肯定したことに嬉しくなったのか抱き着き始めました
地面に腰を下ろしていたサンジェルマンさんに対して響さんは立ち上がって上から行くものですから、そのまま倒れ込んでしまいます

未来さん目が怖いですここは堪えてください良い流れですから
433 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/07(水) 04:18:44.54 ID:EMYQeUT50
夢姫「響さんすぐ抱き着きますわよね」

『凜音』「手を取り合うより先に抱き着くのはもう順序ぐちゃぐちゃですよね」

翠「いや、まぁ...抱き着くのは一方的に出来ることなのでセーフということで」

『翠』「あぁ抱き合ったらアウトと」

アウトでしょうね未来さん的に
えぇそれも経験者なので知ってます

響「えへへ〜サンジェルマンさ〜ん!」

サンジェルマン「だ、誰か止めろ!」

クリス「諦めな、そのバカはそうなったら無理だ」

未来「いいんですよサンジェルマンさん響はこうなることを望んでいたみたいですからむしろ喜んでください響が自ら抱き着きに行ってるんですから何一つ不満なんてないはずですよね何なら今日の響は誕生日響なのでいつもより特別な」

翼「いかんここ数日ピリピリしていてロクに立花に甘えられなかったのが爆発しかけている」

『夏菜』「むしろ普段のを考えると甘えさせられなかったのが、の方が大きいような」



コンマ判定
奇数 別れの記念に守護霊2体の贈呈
偶数 本当はダメだけど...
(ここが終わったら本部に帰ります)

(翠「今日はマリアさんの誕生日!思えばカラオケで一緒に歌った時にはまさかステージでまた一緒に歌うことになるとは思ってませんでした...って話が逸れましたね、さてセレナさんとも相談して決めたプレゼント、喜んでもらえるでしょうか」

『翠』「マリアさんは皆の中でも特に気にかけてくれてた気がする、ユニゾンも出来るようになったし...うん、だからマリアさんにとって今日は特に良い日になってくれたらいいな」)
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/07(水) 08:09:34.40 ID:yLmny5OD0
435 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:55:55.62 ID:LyADd85i0
・・・

サンジェルマン「そろそろ、行くとしよう」

遂にサンジェルマンさんとの別れの時が来ました
私達とサンジェルマンさんの間には数日前まで敵対していたとは思えないほど和やかで、むしろ別れを惜しむような空気が流れています

切歌「お元気でデス!」

調「体調には気をつけて」

夢姫「本当にありがとうございました」

『凜音』「頑張ってください」

夏菜「でも無理はダメですよ」

クリス「達者でな」

未来「一緒に戦えて良かったです!」

マリア「貴女が手を貸していてくれた間のこと、悪くなかったわ」


翠「サンジェルマンさん」

皆が一言ずつ別れの言葉を贈る中サンジェルマンさんの前まで移動した私は、手に持っていたモノを差し出しました

翠「コレ、良かったらどうぞ」

サンジェルマン「コレは...携帯端末、か?」

それはいわゆるスマホ
といっても、単なるスマホではありません

翠「門の開闢の際に中断されたが故に余った...といってもそれほどの量が余ったわけではなかったですが、その時のエネルギーを再利用してスマホ型に固定させたテレパスです...話したい相手を思い浮かべればその相手の端末に自動的に回線を繋げます、電話もメールもLINEも、端末を持ってない相手の場合は相手のところに一時的にコレと同じモノが現れる仕様で...あ、あとWi-Fiがあればネットも見られますしゲームも出来ます」

サンジェルマン「それはもうスマホなのではないかしら...詳しい仕組みは?」

翠「錬金術です」

サンジェルマン「そう」

でも結果的に4Gとか無制限で使えるのになったので結構良いやつですよ?容量も大きいですしむしろ私が使いたいくらいです
保証は効きませんが
436 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:56:49.40 ID:LyADd85i0
『翠』「これから行った先で繋がっていたいと思った相手とかと出会ったらさ、使ってくれたら嬉しいかな」

翠「普通にスマホを買うのならそれまでの繋ぎでもいいですし」

サンジェルマン「...せっかくだ、そんな相手と出会えたなら、使わせてもらおう」

そう言ってサンジェルマンさんはスマホ型のテレパスを眺め、上着のポケットに仕舞いました
...まぁアレを渡した本当の狙いは別にあるんですが、私から言わなくてもすぐにわかるでしょう
私は後ろの皆さんの方に戻り、今度は翼さんがサンジェルマンさんに声をかけます

翼「今回の協力...S.O.N.G.代表として、そして私個人としても、感謝を伝えたい」

サンジェルマン「私がお前達にしてきたことを思えば足りないくらいだ、その上こうして私の意思を尊重してくれている」

翼「いつか、貴女の償いが終わり理想に辿り着ける日が来ることを願っています」

サンジェルマン「あぁ」

そして最後に声をかけるのは

響「サンジェルマンさん!その...」

サンジェルマン「...一つ訂正しよう、立花響」

響「え?」

サンジェルマン「私達は...今はまだ、分かり合えぬ、とな」

響「...!」

サンジェルマン「いつの日か、その手を取りたいと思えたら...もう一度、私に手を伸ばしてくれるか?」

響「もちろん...もちろんです!約束します!だから...またいつか、会いましょう!」

サンジェルマン「...あぁ...またいつか、どこかで」

そうして、サンジェルマンさんは小さく手を挙げながらどこかへテレポートして行きました
437 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:57:31.99 ID:LyADd85i0
・・・

到着した回収班と共に本部に戻った私達

翠「皆さん、改めて...御心配、ご迷惑かけて本当にすみませんでした!」

この後に控えた響さんの誕生日パーティーの為にも一旦それぞれ休んで体力回復...と行きたいところですがその前に私の謝罪とかお説教を済ませてしまうことに
えぇ、ししょーはもちろんのこと他の皆さんにもびっくりするほど叱られました

弦十郎「こちらこそ、すまなかった」

ですがそれ以上に謝られてしまいました
私の精神が不安定だったことや敵を手にかけることに対する負荷についてもっと気にかけなければなかったと責任を感じてしまったらしいです
ししょーに至ってはフィーネさんからも小言を言われたそうな

女神「ただ帰ってきてくれただけで私は嬉しいですよ...お帰りなさい、翠さん」

翠「アキさん...」

あと女神様からはハグで出迎えられました
いつもなんやかんや心配してくれていますが、目に涙を浮かべる女神様を見て今回は本当に申し訳なかったなと

翔子《神格が急激に上がったりさらっと2回ほど死んだ時には私達も気が気でありませんでしたよ》

奏《ま、無事で何よりだ》

セレナ《翠ちゃんも大変だったろうしね》

メヌエット《お疲れ様》

翔子さん達も、優しい言葉をかけてくれました
438 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:58:08.13 ID:LyADd85i0
翠「でも、今回のことは私が未熟だったから、逃げてしまったことが原因ですから」

結局、私が一番悪いのは間違いないわけで

響「そんなことないよ」

翠「響、さん?」

響「翠ちゃんは何も悪くないよ」

女神様に抱きしめられたままの私の前にやってきて微笑んだ響さんは、そっと私の頭の上に手を置き撫でてくれます

女神「えぇ、そうです、翠さんは悪くありません」

ギュッと、抱きしめる力が強くなりました
やっぱり、私はここが、この場所が好きですね
ここにいたいと、この幸せを手放したくないと、そう思ってしまいます

『翠』《それでいいんだよ》

翠《...はい、それでいいことにします》
439 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:58:53.75 ID:LyADd85i0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


装者達と別れ、結社の残党に見つからぬよう道を選びながら場所を移動した私は、ひとまず人気のない丘で休むことにした

サンジェルマン「これから、どこを目指そうか」

結社の錬金術師だった頃に回った国は数知れない
どこから行こう...いや、久し振りに故郷へ戻ってみるのもいいかもしれない
そこに死んだ母はおろか私がいた頃の面影すらどこにも残ってはいないだろうが

サンジェルマン「...ん?」

その時、音楽がどこからか聞こえてきた
小さな音だったが、非常に近い
一瞬残党に見つかったのかと身構えたがどうやらそうではなく

サンジェルマン「コレが鳴っていたのか」

数刻前、蒼井翠から渡された携帯端末...型のテレパスに着信が入ったらしい
しかし電話はこちらから一方的にかけることしか出来ないものと思っていたが...というか誰からだろう

サンジェルマン「非通知...?」

警戒心を高めたが、しかし出ないことには進展もしないと思い直し、私はそれに出ることにした
するとそれはテレビ電話だったようで、画面に誰かの姿が映し出された
その人物は...


カリオストロ『あ!本当に繋がったやっほーサンジェルマン!見えてる〜?』

プレラーティ『なるほど、これは悪くないワケダ』


サンジェルマン「なっ...カリオストロ!?プレラーティ!?」

440 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 01:59:53.27 ID:LyADd85i0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠「あれはセーフだったんでしょうか...」

『翠』「生き返らせたってわけじゃないし、ギリセーフだよ、それにバレなきゃいいだけ〜」

私の謝罪や諸々も終わり一旦それぞれの部屋に向かったわけですが、自室に着きベッドに腰掛けた私と『翠』が話題に上げたのはサンジェルマンさんに渡したテレパスのことでした

『翠』「いつの間にか合流してきてたカリオストロとプレラーティが頼んできた内容も、生き返らせてほしいじゃなくて何かしらサンジェルマンとの意思疎通方法を考えてほしいってのだったし」

サンジェルマンさんの霊感がどれほどのものかはよく知りませんが、普段から見知った相手の幽霊限定ですが見えてしまえている私や『翠』ほどではないと思います、実際カリオストロさん達がサンジェルマンさんに話しかけても声は届いていなかったらしいですし
その場合取り憑けばどんなに霊感がなくても寝てる間に夢の中でくらいなら意思疎通が出来るかもしれませんが、出来れば起きている時に、という話でした
つまりそういう依り代が欲しい、という

翠「起きている間はテレパスに、寝ている間はサンジェルマンさんに取り憑けば、なんて結論に達したのでちゃちゃっと作りましたけど」

『翠』「よく作れたよねあの短時間で」

サンジェルマンさんをホールドする響さんが図らずとも時間稼ぎ役になってくれていましたね

翠「...まぁ、いっか」

『翠』「そうそう!...んでもあれ、どっかで見たような感じだったんだけど」

翠「気のせいです」

『翠』「そっちはガラケーでさ、てんこ盛りになるやつ」

翠「気のせいです」

気のせいったら気のせいです
441 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 02:01:01.13 ID:LyADd85i0
『翠』「じゃあそれでいいけど...あ、そうだ、翠がいない間大変だったんだからね?具体的には仕事とか学校とか『私』が翠の影武者やったんだから!」

ふと思い出したかのように『翠』は頬を膨らませながらそう責め立ててきました
そういえばそんなことになってたんでしたっけ

翠「それは遠くから見てたので知ってます」

私は『翠』が私の代わりをしているところを錬金術で監視とまでは行かずとも時々覗いたりしていましたから、全部ではありませんが一部は知っているのです

『翠』「そんな気はしてた...帰ってきたからにはちゃんとやりなよ!仕事も学校も...学校といえば、あれだよ」

翠「あれ?」

学校関連だと『翠』が『凜音』ちゃんにお姉ちゃんって呼ばせることにしたことでしょうか
あれはどうなんですかね

翠「いくらなんでも『凜音』ちゃんを妹にして興奮するのはどうかと」

『翠』「こ、興奮してないし!そうじゃなくて先生のこと!」

翠「先生?」

『翠』「うん、先生が『先生にもまた元気な顔を早く見せてね』って...ちゃんと伝えたから」

伝えたからって...もしかしてその伝言を先生が私に?

『翠』「本当いい先生だと思うよ、よく生徒のこと見てるし...クラスの誰も気付かなかった『私』のことも」

翠「先生...」

『翠』「ま、そういうわけだから、今度行った時にちゃんと元気な顔見せてあげなね」

翠「ですね...」
442 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/08(木) 02:01:33.77 ID:LyADd85i0
・・・


皆『お誕生日おめでとう〜!!!』


響「ありがと〜!!!」

やっと始まった響さんの誕生日パーティー
板場さん達3人組も呼ばれていて、響さんと未来さんも嬉しそうにしていました
テーブルの上には美味しそうな料理が所狭しと並べられています

マリア「調が作ったのよ」

調「うぅ...///」

ほう、調さんが

『翠』「呼んでくれたら『私』達も何か作ったのに」

翠「ですよ」

『夏菜』「料理はガチャとか言い出す人達には危なくてやらせられませんよ」


その後も料理を楽しんだり、メンバーを交代しつつ対戦ゲームをしたり、料理の後片付けに名乗り出た翼さんが洗った食器を絶妙なバランスで重ねるものだからハラハラしながらそれを見守ったり
盛大というより賑やかなパーティーは盛り上がり、夜はどんどん更けていきました


何かする?安価下
(出し物やゲーム等何かやりたいものがあれば)
(特になければパーティーはお開き)
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/08(木) 02:08:26.69 ID:fQS1/4Tf0
大富豪とか
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 05:17:34.60 ID:PCEFi16wO
ツイスターゲーム
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/09(金) 06:07:06.12 ID:pqAoqT4R0
ドカポン
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 08:47:53.27 ID:JutkOgN4O
さらっと混ざる友情崩壊ゲームで草
安価下
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 01:30:59.36 ID:N+uzLbSd0
スレ主は令和初のコミケ行きましたか?
安価下
448 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/11(日) 03:37:13.14 ID:BBKaXUCV0
弓美「夜はまだまだ長いよ〜っ!デーンッ!!」

そう言いながら板場さんが取り出し掲げたのはラウズk...じゃなくて、トランプでした

響「トランプ?」

弓美「そう!こういう時アニメでやるゲームの筆頭トランプ!」

翠「あぁ、引きこもり令嬢もやってましたよね大富豪」

弓美「やってたけどこの場合はアニメ化したやつで例えてね...でもそう!やろうじゃない大富豪!」

アニメ化すると思いますけど確定じゃないのでダメですかね

大富豪...基本的には3が一番弱い札とし、そこから4〜10、J、Q、K、A、2と強くなっていて、順番に場に出ている札より強い札を出していって手札が早くなくなった人から順に大富豪、富豪と割り振られ最下位の人が大貧民になる、といったゲームです

弓美「ちなみに例外としてジョーカーはいつ如何なる時でも最強ね」

切歌「それを除くと何で2が一番強いんデスか?」

夏菜「チェンジスピリットが出来るからでは」

夢姫「むしろそっちが後ですわよね?」

そもそもスピリットと大富豪多分関係ないと思いますけどね

詩織「元々Aが一番強かったところにローカルルールで同じスート...同じマークなら2を出せる、というものがあって、それが浸透していくうちに同じマークで、というのがなくなってしまったと聞いたことがあります」

未来「そうなんだ...Kが一番なわけでもないんだね」

創世「王様が一番偉いのはちょっと生々しいし」

というかそんな理由で最下位に繰り下げられた3が何気に可愛そうな気も

調「王様より強いA...神...つまりそれより強い2は」

切歌「神殺し、デスか!?」

マリア「やめなさい」

なんと、響さんは2だったんですか!
449 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/11(日) 03:37:58.65 ID:BBKaXUCV0
『翠』「そうなると神殺しより強いジョーカーは何なんだろ」

翼「立花を下せる者...」

響さん...神殺しのガングニールより強い...


未来「?」


ふと私達の脳裏に1人浮かびましたが、それはなんというか神殺しより強いとかいうより響さんを尻に敷いてる的な意味合いになってしまいそうで、この辺で一旦考えるのをやめました

クリス「んで、ローカルルールとメンバーはどうすんだ?この人数じゃ多いだろ」

『凜音』「2組か3組に分けてやった後決勝戦、みたいな流れはどうでしょう」

弓美「それでいこう!ローカルルールは...8切りとイレブンバックくらいでいいんじゃない?」

響「じゃあ早速!」



コンマ下
奇数 決勝戦に進出
偶数 残念
(大富豪自体もコンマでゲーム化しようか迷いましたが大変なのと長くなりそうなので割愛)

(女神「何ですかあの現代忍法...あ!コミケには行きましたよ〜!あと2日間頑張りましょう!」)
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 03:46:57.60 ID:N+uzLbSd0
はい
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 13:30:17.55 ID:yApi9bsxO
XVのノーブルレッドのやろうとしてること、ことごとくこのスレだと出来なそうなんだがどうなるんだ…
コミケ行ける人は楽しんできて
452 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/12(月) 03:09:15.14 ID:YEHxfXxo0
・・・

翠「くっ...所詮私は大富豪になんてなれない定めということですね...!」

『翠』「知ってた」

というわけで、私は決勝まで行くことは出来ませんでした
あそこで革命返しさえ起きなければ...

マリア「いいじゃないまだ平民なら...私なんて大貧民...」

翼「こんなはずでは...」

響「未来すごいねすぐ手札なくなってて」

未来「響もカッコよかったよ!決勝戦も頑張ろ!」

まぁ夢姫ちゃんや未来さん、寺島さんが大富豪になるのはなんとなく予想してましたよ

『夏菜』「そういえば決勝戦で大富豪の中の大富豪を決めるのはいいとして、大貧民の中の大貧民は決めなくていいんですか?」

翼マリア「「やめて!!!」」

クリス「てか大富豪の中の大富豪ってなんだよ」

弓美「超富豪...スーパー富豪...富豪王...」

創世「ダサっ」



コンマ下
01〜25 夢姫ちゃん
26〜50 響さん
51〜75 未来さん
76〜00 詩織さん
(決勝戦メンバーは適当にトランプ強そうなイメージの人と誕生日の人で選びましたご了承ください、そして大富豪の中の大富豪になったとしてもだからどうということもありません)
(女神「水分補給は本当に大切です」)
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/12(月) 03:24:48.66 ID:ruqihCgWO
そい
454 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/13(火) 03:09:19.13 ID:1FoQmGul0
・・・


弓美「真・大富豪は...未来〜っ!!!はいみんな拍手!」

未来「どもども〜」

ぱちぱちぱち〜

いや鮮やかな上がりでしたね、本当に同じ枚数から始まったのかというくらいどんどん他と差を付けていました

詩織「札捌き、ナイスでした小日向さん」

夢姫「あそこでジョーカーを使ってくるとは思いませんでしたわ」

響「さっすが未来ぅ!」

誰がこのパーティーの主役なのかもはやわかりませんが、楽しければ...というか響さんが楽しそうならそれでよし
まぁサンジェルマンさんと和解して終われたので今の響さんは余程のことがない限りはなんでも楽しめそうですけど

未来「響、皆もありがとう!...ところで」

と、周りからの称賛を浴びていた未来さんが

未来「もしかしてこれは何か命令出せたりするのかな?」

先程大富豪で使ったジョーカーのカードを片手に、ニコッと笑みを浮かべました

創世「そういうルールなの?」

詩織「いえ、特に決めてなかったと思いますが」

いやいや待て待て待ちなさい
未来さんに命令出す権利与えるとか危険過ぎるでしょうダメに決まってます
大富豪の中の大富豪とはいえだからどうということもないはずです!

翼「ま、待て小日向、それは王様ゲームと混ざっていないか」

切歌「そうデスよ!それはドクサイというものデス!」

調「切ちゃんが少し難しい言葉を使っている...!」

そうそう、だから命令なんて...

弓美「でも何もなしは面白みに欠けるわね」

創世「あ、じゃあ折角だし次やるゲームのメンバー指定するとかは?」

未来「じゃあそれがいいかなー」

ふぁっ
い、いえまだセーフです
ゲームのメンバー指定くらいならまだ
多分次もまたトランプとかテレビゲームとかその辺でしょうし
455 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/13(火) 03:10:02.29 ID:1FoQmGul0
マリア「ち、ちなみに次は何のゲームをするつもりなのかしら」

弓美「じゃーん!」

未だ警戒を解かないマリアさんの質問に対し未来さんの本性(性的な意味合い)を知ってか知らずか板場さんが用意し答えたゲームは


弓美「ツイスターゲーム!!!」


翠「ふぁっ」



ツイスターゲームメンバー1人目安価下1
ツイスターゲームメンバー2人目安価下2

1 翠ちゃん
2 『翠』ちゃん
3 響さん
4 未来さん
5 翼さん
6 クリスさん
7 マリアさん
8 切歌さん
9 調さん
10 夏菜さん
11 夢姫ちゃん
12 『凜音』ちゃん
13 弓美さん
14 創世さん
15 詩織さん

(1人ずつ選択してください)
(『夏菜』「許された」

夏菜「ズルイですよ!?」)
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/13(火) 03:15:03.62 ID:Zl0bZF+Y0
4
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/13(火) 04:12:53.07 ID:byLdF7BO0
8
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/13(火) 09:14:28.75 ID:4lX/oQpa0
また切ちゃんが犠牲になったかぁ…
459 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/15(木) 02:27:41.03 ID:oT55qlWq0
ツイスターゲーム...赤、青、黄、緑の4色の円が各種同じ数ずつ並べられたマットの上で右手、左手、右足、左足を指定された色の円いずれかに置き、その置き場所を更新していきマットに手足以外が触れてしまったら負け、といったゲームです

正しい遊び方であればとても健全で楽しいゲームのはずです
色を指定され選んだ円の場所によっては特殊な体勢になってしまうせいかいわゆるそういったゲームだと誤解する人もいるかもしれませんがこれは健全なゲーム


未来「ふふっ、ここもとってもいい匂い♪」

切歌「や、ぁ///」


健全なゲームです

弓美「未来...なんていうか、すごいわね...」

翼「な、なななっ///」

響「未来がごめんなさい...」

創世「ひ、ヒナがあんなだったなんて...///」

ツイスターゲームのメンバーを指定する権利を得た未来さんは、当然の如くまず自分を指定しました
そして犠牲となったのは切歌さん

翠「いつかの惨劇がまた...///」

『翠』「切歌さんは尊い犠牲となったのだ...南無三...あ、未来さん次は右手を黄色」


未来「黄色かぁ...よい〜しょっと」

切歌「わぷっ///」

未来「きゃっ...うふふ、いいんだよ切歌ちゃん、もっと強くしても...」


ツイスターゲームが始まってからは事あるごとに未来さんに埋められたり埋めさせられたり舐められたり舐めさせられたりと大変な切歌さん
何がとか何処をとかは言いませんが、とりあえずこの場にいる全員が直視出来ない光景が広がっていることだけは確かです

調「切ちゃん...んっ///」

あと約1名新しい扉を開いたのか元々開いてたのかわかりませんがやばそうな人もいます
460 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/15(木) 02:28:23.21 ID:oT55qlWq0
マリア「だ、ダメよ!もう切歌が危ないわ!///」

クリス「どこまで行く気なんだよ...」

『凜音』「脱げてませんか!?脱がしてませんか!?///」

詩織「ナイスです!ナイスです!!ナイスです!!!」

夢姫「はうぅ...///」

しかしこの場にはもう2人を止められる人はいません
無力!あまりに無力!
私はただただ力の無さにグッと涙を堪えながらカメラを回し続けることしか出来ませんでした


切歌「み、未来さん!見え///」

未来「こっちも見えちゃった、おいしそう...♪」

切歌「ひゃぅっ!」

未来「んっ...ほら切歌ちゃんも...」

切歌「ぁ...ぅ...ちゅぱっ///」


翠「すごいです、これがツイスターゲーム...!」

夏菜「ツッコミを放棄しましたね...」
461 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/15(木) 02:28:55.48 ID:oT55qlWq0
・・・


『翠』「えーというわけで、訳あって切歌さんと調さんがダウンしたので次のゲームには不参加となりましたよっと」

翼「ま、待て!暁はわかるが何故月読まで」

マリア「未来はダウンしてないのね...」

未来「私はむしろ元気いっぱいです!」

響「未来が本当にごめんなさい...」

さて次のゲームは

弓美「はっ!そ、そうね次々!あーなんかすごいもの見た気がするわ...次のは詩織が持ってきたやつにする?なんか持ってきたって言ってたわよね?」

詩織「あ、はい、じゃあ私ので」

詩織さんがバッグから取り出したのはゲームソフト
タイトルは

詩織「ドカポンですっ」



ドカポンゲーム中に起きた出来事安価下
(切歌さん調さんは不参加です)
(ゲームについてなら何が起きても構いません)
(ゲーム中にゲームと関係ないこと(ノイズが発生して中断等)は無効ですが、ゲームで起きたことをキッカケに何かやりとりが行われるのはセーフです)

(切歌「皆が見ているところで誰にも見せない顔しちゃったデス...///」)
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/15(木) 03:34:57.98 ID:3jXeE1C00
しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:36:33.04 ID:RjxVtfqg0

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                  い
        !
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/13(火) 02:38:26.91 ID:RjxVtfqg0
https://youtu.be/9wCtuPy1v3A
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/14(水) 02:01:52.92 ID:3kKgh9i20

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463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 03:41:11.33 ID:bh/ul4Qq0
未来がビッキーに友情破壊行為をしようとしたが…踏み止まった!
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 03:43:47.58 ID:k1kKKJYO0
未来さん強盗に失敗
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/15(木) 12:56:26.03 ID:BQYgNk29O
天罰かのように悲惨な成績になる未来
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/16(金) 10:32:06.77 ID:wWECID/mO
https://i.imgur.com/UXQ5NqO.png
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/16(金) 23:15:45.42 ID:c43+5pGoO
今一度翠ちゃんの容姿が知りたいと思ったんだけど色々小さそうってことしかわからなくない?
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/17(土) 01:50:40.01 ID:A0C6t6fk0
最初小さいキャラだったけどスレを追うごとに成長しててなぜか未来でダイナマイトになってる
469 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:16:03.26 ID:EF68gYP80
翠「友情は、コボルトよりも弱く、トーレナ岩よりも消えやすい」


ドカポン...コンピュータゲームのシリーズで、RPGの要素を取り込んだすごろくタイプのボードゲームです、それ以外で特徴的なルールといえば期間を設けた中での稼ぎが一番多い人が勝ち(賞金等もあるので一概に稼ぎが全てではありませんが)ということです


響「私これやったことないなー、出来るかな?」

詩織「やっていくうちにわかると思いますよ、ちなみにこれは最大4人対戦なんですが」

で、誕生日な響さんは決定として厳正なじゃんけんの結果残りの3人は私と未来さん、マリアさんになりました
他の皆さんは思い思いのプレイヤーのサポートをしたりただ鑑賞したり野次を飛ばしたりとまぁそんな感じで

『翠』「しっかりやりなよ翠!時期王位継承権とプリリン姫は『私』達のものだ!」

翠「さらっと「達」って言ってますけど勝っても私のですからね」

響「負けないよ〜!こういうのはとりあえず最速で最短でまっすぐに一直線にゴールを目指せば!」

未来「そういうすごろくじゃないよ響...」

マリア「もう何も出来なかったさっきまでの私じゃない!調と切歌の仇は討たせてもらうわよ、小日向未来っ!」

未来「怖いですよマリアさん...」

クリス「そりゃ保護者の目の前でだったからな...」

そんなこんなで始まりましたドカポン
まぁ最初は全員レベルも低いので選んだ職の違いがそれほどはっきりは出ていませんでしたがだんだんとそれも変わっていき、私達のプレイスタイルも変わってきます
470 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:16:52.42 ID:EF68gYP80
響「うおぉりゃあぁぁ!!!やったレベルアップ!」

弓美「迷わず攻撃に全振りしたわねアンタ」

翠「セイヤーッ!!危なかったです...」

『翠』「さっきの避けれてなかったら本当に危なかったね...まぁこんなのじゃんけんだし、勝てたしセーフセーフ」

マリア「セレナァァァァ!!!...ネムネムを手に入れたわ!」

翼「宝箱のルーレットを止める度に叫ぶなマリアは」

攻撃極振りな響さん、体力とすばやさに振って攻撃は武器で補う私に、極振りはしませんが特に防御を固めるマリアさんといったように
まぁしかしこのゲームは言ってしまえば運ゲーなので勝つときは勝ちますし負けるときは負けます



未来「まだ安置されてる...」



神に見放されたのかと見紛うほどの流れにならなければ



未来「1か2しか出ない呪いでもかかってるの!?」


未来「また魅了されてる何も出来ない...ピクシー嫌い...ゼニテイクしか出来ない...え!?待って待って待って待ってきゃあぁぁぁ!!!」


未来「えっあっ罠忘れてた!あーッ!!」


未来「強っえっ強くない!?急にダメージ3桁来たんだけど待ってやめて」


未来「待ってなんで自分...あっ呪い!?何でそこで自分攻撃しちゃうの...」



私達の中でただ一人、未来さんだけが天罰でも下ったような酷さでした
471 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:18:02.01 ID:EF68gYP80
夢姫「未来さんだけ全然レベル上がりませんわね」

『凜音』「死亡回数がとんでもないことになってますよ」

もう未来さんはボロボロ
そして精神を追い詰められ始めた未来さんは


響「ねぇ未来...まさかそんなことしないよね?」


遂にこのゲームのキャッチフレーズにもなっているとある行為に手を出そうとしてしまいます


未来「はぁ...はぁ...おいつち...響...」

響「未来...」


『友情破壊ゲーム』


翠「他プレイヤーへの妨害手段が豊富故に、このシリーズは確かそう呼ばれているんですよね」

マリア「そんな物騒な呼び名があるの!?」

創世「てかよく知ってるね...ん!?テラジは何でそんなもん持ってきてんの!?友達の誕生日パーティーに!」

葛藤の末、未来さんは


未来「...ダメっ!私にはやっぱり響を傷付けることなんて出来ないっ!」

響「未来...!」


どうやら、なんとか踏み止まったようです

『翠』「あ、不思議な力に引き寄せられたって」

翠「あ、本当ですね」

相手未来さんじゃないですか
472 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:18:58.14 ID:EF68gYP80
未来「えっあっ...」

翠「...いいんですよ未来さん」

突然戦うことになってしまった私と未来さん
どうやら未来さんは響さんに対してのおいつちを踏み止まった直後故にそれを引きずり、どうしていいのかわからないようです
というのも今の私の体力は先の戦いのせいで残り僅か、いくらあまりレベルが上げられていない未来さんといえど、ひっさつを一発喰らえば恐らく力尽きてしまうでしょう

翠「未来さんはさっきとても偉かったですよ...なのでこれは私からのサービスです」

未来「まさか...倒していいの?」

バトル最初のルーレットで防になった私は行動を選択してそっと微笑み、攻になった未来さんは嬉しさと申し訳なさを混ぜたような顔を浮かべ



未来「ひっさつ!」

翠「ひっさつ返し(カウンター)」

未来「ああああぁぁぁぁぁ!!!!」



無残に力尽きました
473 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:19:56.26 ID:EF68gYP80
未来「絶対許さな...待って何か奪われるの!?嘘なけなしのゴールドは待っ...なまえ!?な、なまえ...なまえならまぁ...って『さいこれずむすめ』って酷くないかな!?」

何一つ嘘偽りのないマイルドなあだ名ですが何か
その後も運は上がることなく進み



未来「やっと村解放出来た...え?あまいしる?え?嘘待って嘘嘘嘘嘘あーっ!やっと解放したのに寝返ったーもうやだあの村長本当にもう◯んじゃえ本当...」


未来「命ごいしてくる...うーんでも...じゃあ可愛そうだし...えっ!?お金しか落としていかないの!?もっとこうなんか強い魔法くれたりとか!」


未来「行けージロキチ!何か奪って来て...う、裏切った!?あー待ってかいふくざい...」


未来「今度は何!?寒さに麻痺した!?」


未来「コブラッチョ使った直後に回復させるビッグモンスターは本当に何なの私の敵なの」

響「村の敵だよ」


未来「銀のたて強そうだし高そう!たてたてたて...あーアイテムマイナス4って何!?!?!?」


未来「キョジャクタイシツってさぁ本当にさぁただでさえ1か2しか出なかったのに本当...」


未来「ガッツさん本当にちゃんと武器作ってくれるのかな...うーんでも...うん信じよう!ゴールドどうぞ!」


未来「あ!また来たガッツさん!やっと武器が...追加資金!?えっこれ本当に大丈夫なの...え、えぇわかりました追加のゴールド...あぁ行っちゃった...」


未来「もういい行けゴエモン!アアァァァァァッ!?!?!?ナンデ!?ゴエモンナンデ!?」

マリア「裏切られてお金獲られた挙句配られるという」


数々の不運にさらされた未来さんもといさいこれずむすめさん
もうツイスターゲームが終わった頃の笑顔はどこにもありません
474 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:21:42.28 ID:EF68gYP80
未来「もういい...武器屋...武器なんて買ってやるものかーっ!あるもの全部根こそぎ奪ってやるーっ!!!」

『翠』「まさか襲撃を!?」

襲撃...お店に入り物を買うことも売ることもせずに襲うこと、すなわち強盗行為
なおゲームとしては襲撃するプレイヤーと店側のコンピュータがそれぞれ上下する数字をボタンで止め、その数字が大きい方が勝ち的なやつです

夏菜「ガンバラ◯ジングもあんな感じでしたよね」

『翠』「だね」

未来「うおおおぉぉ!!!」

3!

未来「あぅ低い...で、でも店がそれより低ければ!」

5!

未来「うあああぁぁ!!!」

さいこれずむすめさんは指名手配されました

未来「あ、また命ごい...うんうんじゃあ可愛そうだし...なんて言うと思ったか◯んじゃえバンディット!ハートの全部でぇ!私のキエるんです盗んでおいて助かろうなんて甘いよ!...あれ!?一発で倒しきれない!?」



1位コンマ下
01〜33 響さん
34〜66 翠ちゃん
67〜99 マリアさん
00 未来さん

(翠「以前もそうですが、容姿が知りたいっていうふうに興味持ってもらえるのはやっぱり嬉しいものですよね」

『翠』「挿絵も何もないからどうも出来ないけどね、けどなんかこういうの遠井さんみたい!」

翠「それはさすがに烏滸がましいです」)

(女神「XVなんですかこの本気ぶりは!?凄すぎますよ...えぇ...もう一回観てきます...」)
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 04:24:19.86 ID:bunED5eM0
ほい
476 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/18(日) 04:40:03.56 ID:EF68gYP80
・・・


ゲームの最終週が終わり、最終的に1位になったのは

マリア「ふっ...この勝負、調と切歌にも見せてあげたかったわね」

マリアさんでした
防御重視な育て方はこのゲームでは強いとはとても言えないはずですが、そんなものはこれっぽっちも感じさせない運の良さ戦いの上手さにより着実に稼いでいた結果の勝利と言えるでしょう

響「楽しかった〜!珍しく呪われてなかったかもって思えるくらいスムーズだったし!」

響さんも惜しくも1位は逃しましたが終始楽しそうでしたし、いい感じでしょう
響さんとマリアさんはそれぞれお互いを賞賛し合いながら熱く語っています

翠「友情破壊ゲームとは言っても、皆が楽しんでプレイすればそうそう友情破壊なんて起こらないってことですね」

夏菜「すごいですねそれを翠さんが言うんですか」



何かする?安価下
(特になければ解散の後、若葉ちゃん達に会いに行きます)
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/18(日) 15:43:50.79 ID:GH22tBFmO
つばマリでぼた餅チャレンジ!
478 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/19(月) 01:54:32.47 ID:YCAtNgPU0
・・・

その後もメンバーを変えたりしながらドカポンをやったり他のゲームで遊んでいると


くぅ〜...


響「はう!...わ、私の中の猛獣が...」

響さんあんなに沢山食べておいて...いえそういう人でしたね

クリス「ま、誕生日だしとやかく言わねえけど...料理もう残ってねえぞ?」

弓美「ほんとよく食べるしよくお腹空くわよね...買い出しでも行ってこようか〜?」

『翠』「あーでも食堂に行けば何かしら食材あるんじゃ」

翠「なるほどここは私の出番ですね」

夏菜「座ってください」

なっちょっ夏菜さん離し、離っ、離しなさーい!

翼「まぁ待て...ここは私がやろう」

...翼さん?

翼「聞けば本部では今ぼた餅が流行っているらしいな」

翠「流行ってるんですか!?」

夢姫「そちらの『翠』さんが毎日のように作っているのが結構広まっているんですわ」

『翠』「原因『私』か」

毎日のように作ってるんですか『翠』...そんなぼた餅好きでしたっけ?
いえ私自身が無類のぼた餅好きではないのでそうではないと思いますけど...私が本部にいない間に何かあったんでしょうか

翼「故にその材料なら常備してあると聞く、待っていろ立花、私が今から作ってこよう...」

いつになくやる気...何が翼さんをそうさせるのか

マリア「あら、だったら私も混ぜてもらおうかしら」

翼「マリア...どういう風の吹き回しだ」

マリア「貴女一人にキッチンを任せたら後の掃除が大変そうだもの」

翼「なっ!?」

あぁ、まぁそれはそうですね

マリア「それに、これまで料理は調に任せっきりにしてきてしまった...もうあの頃の私ではないということを見せてあげる!」

それなら調さんに見せなければ意味がないのでは

セレナ《マリア姉さんが燃えている...応援しなきゃ!》

奏《ならアタシは翼の応援でもしてやろうかな!》

そうして翼さんとマリアさん、さらに奏さんとセレナさんは食堂に向かっていきました



翼さんぼた餅完成度コンマ下1
マリアさんぼた餅完成度コンマ下2
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 02:02:06.28 ID:2HAX8m0A0
カーン
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 02:19:26.60 ID:KvSJ6sJEO
どうかな
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 02:19:59.97 ID:/TOa/zZjO
セレナァァァァ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 02:21:25.36 ID:/TOa/zZjO
神ぼた餅を逃してしまった
483 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/19(月) 03:25:59.14 ID:YCAtNgPU0
・・・

マリア「出来たわ」

翼「こちらもだ」

翼さんとマリアさんはほとんど同時に戻ってきました
どうやら完成したらしいです

翠《お二人とも、どうですか大丈夫そうですか》

セレナ《マリア姉さんを信じて!》

それは大丈夫なんですか?

奏《まぁ死にはしないよ、それに死んでも幽霊の仲間入りするだけだし》

それは大丈夫じゃないやつじゃないですか?

翼「人数分用意してある、立花、皆、遠慮せず食べてくれ」

マリア「お皿用意するわね」

・・・

まずはマリアさんのぼた餅から
見た目は...特におかしなところはありませんね

翠「はむ...」

ふむふむ...なるほどなるほど

クリス「普通に美味いな」

夏菜「普通に美味しいですね」

響「普通に美味しいですよマリアさん!」

マリア「でしょう!!」

可もなく不可もなく美味しいぼた餅でした
もち米もベチャッとし過ぎたりせず、手作りらしき餡子の甘さもちょうどいい

弓美「おふくろの味って感じ?」

詩織「おふくろは流石に失礼なんじゃ」

おふくろの味はちょっと違くないですか?
何というか...給食の味?

翼「やるなマリア...次は私の番だ」
484 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/19(月) 03:27:06.47 ID:YCAtNgPU0
・・・

次は翼さんの...この...コレは?

翼「私の一品...防人のBOTAMOTSIだ」

クリス「おっおう...」

餡子ともち米...混ぜてから丸めちゃったみたいになってますけど

『凜音』「餡子の混ぜご飯のおにぎり...」

翼「み、見た目は気にするな!」

『翠』「ちなみに味見は」

翼「私は夜9時以降は食事を控えているのだ」

はいフラグいただきました、何でそんな人が率先して料理してるんでしょう
ま、まぁ肝心なのは味なので

翠「はむ...」

...んー...これは

クリス「餡子が甘くないってか...むしろ少ししょっぱいってか...」

翼「砂糖を加えずとも塩を加えることで甘さが強調されると聞いたのだ!どうだ!」

翠「翼さん、それは元々甘いものに限るんですよ」

夏菜「失敗したお赤飯みたいな感じです」

響「大丈夫ですよ翼さん!これはこれで美味しいですから!」

いやまぁ不味いことはないんですよ
食べられなくはないんです

詩織「ぼた餅の味を想像して食べると裏切られる一品ですね」

創世「おかずって言って出されたらまだわかるかも」

そんな感じですね
私はまだお酒飲めないので正確なことはわかりませんがおつまみだって言って出されたらそれなりに美味しくいただけるかもしれません

『凜音』「死者が出るレベルの失敗でなければ問題ないですよ」

翠「...もしかしてそんなやばいもの作ったんですか『翠』」

『翠』「やーどうだったかなー」


何にしても平和な感じで終わったぼた餅クッキング
ちなみにいつの間にか始まってた翼さんとマリアさんのぼた餅対決は満場一致でマリアさんの勝ちでした

翼「なん...だと...」

マリア「ふっ...この程度の奇跡、安いもの!!!」
485 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/19(月) 03:27:41.83 ID:YCAtNgPU0
・・・

時計の針が12時をとっくに過ぎても続いていた響さんの誕生日パーティーも、大分舟を漕ぐ人が増えてきたあたりでお開きとなりました

切歌「途中から記憶がないのデスが」

調「思い出さなくていいよ切ちゃん」

途中で抜けた切歌さん調さんも最後合流したりしてましたが、肝心の主役の響さんまで寝落ちしかけてたので

響「みんなきょうはありがとー...すっごくたのし...ふあ〜ぁ...」

弓美「アンタここ数日張り詰めてた上今日も戦ってきたんでしょ?別にいつでも遊べるんだからもう休んどきなさい」

詩織「正確にはお誕生日も過ぎましたし」

創世「今夜は私達3人もこの本部に泊めさせてもらうことになったしね」

こんな夜中に帰すのは物騒とかそんなレベル超えてますし当然ですよね

弓美「ま、でも明日はサボりかなー」

夢姫「それ以前に中等部も高等部もしばらく休校では...」

アダムさんとの戦いで街も結構めちゃめちゃになりましたしそうなる気がします
でも数日後にはもう復旧してたりするのでまたすぐ始まるんでしょうが

『翠』「翠は出席日数やばいからやばいじゃん」

翠「...へ?」
486 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/19(月) 03:28:18.26 ID:YCAtNgPU0
・・・

自室に戻り、ベッドに横になった私と『翠』
このまま寝てしまうのもいいのですが、その前に挨拶というか報告というか、まぁそういったものをしたい相手がいるわけで

『翠』「今度はこっちから会いに来たよ〜」

園子「いらっしゃ〜い」

若葉「よく来たな2人共」

千景「あら、そっちからとは珍しいわね」

若葉ちゃん達がいる方の深層世界を訪れました

翠「お邪魔します...あの、若葉ちゃん...」

若葉「気にしないでくれ翠さん、前を向けたのならそれでいいと私は思っている」

千景「この人がこう言っているのだから気にするだけ無駄よ」

若葉「手厳しいな千景」

...じゃあ、お言葉に甘えることにしましょう

園子「うんうん、終わりよければ全て良しなんよ」

翠「というか何で園子ちゃんまで!?」

『翠』「あーそこからかー」

その後私は園子ちゃんが出してくれたお茶を飲みながら、園子ちゃんがここにいることも含めて色々話を聞きました


黄金錬成ビッキー&大満開ゆーゆコンマ下
奇数 同レベルの仮想敵としてなら再現出来る(特訓時のバーテックスのような扱い)
偶数 なんなら本人達の生き霊も呼べる(平行世界から一時的に)
ゾロ目 それは無理(正確な情報がないものは再現出来ない)
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 03:34:54.87 ID:2HAX8m0A0
どうかな
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 03:35:47.83 ID:2HAX8m0A0
危ね…
489 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/20(火) 01:14:29.33 ID:WOoOCqQb0
undefined
490 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/20(火) 01:15:06.56 ID:WOoOCqQb0
・・・

千景「それで、今回は事の顛末為に来たの?」

『翠』「いや、もう一個」

翠「もう一個?」

私はてっきりもうおしまいかと
あとどんな用事があるんでしょう

『翠』「前に『私』達装者と園子ちゃん達神世紀勇者で一緒に戦った時に響さんと友奈ちゃんがパワーアップしたこと、覚えてる?」

翠「えっと...確か響さんは金ピカになってて、友奈ちゃんは2期の...」

あの時響さんは金ピカに、友奈ちゃんは大満開した時とよく似た華やかな姿になって敵を倒したんでしたよね
確か神樹様が私と『翠』を介して他の世界の可能性を観測、牛鬼を介して再現させたことで生まれた奇跡の光景でした

園子「覚えてるんよ」

『翠』「あの時の2人とさ、戦えたりしないかな、この間の仮想バーテックスみたいな感じに」

ふぁっ!?あの状態の主人公2人と戦う!?

翠「ま、待ってください!そんなの勝ち目なくないですか!?」

『翠』「普通に勝ち目がある敵と戦ったって強くなれないじゃん」

いや、でも流石に無謀過ぎでは

『翠』「『私』達はアダムに負けた...最終的にゴリ押しで勝ったけど、あれは正直勝ててないよ」

翠「ま、まぁ...」

『翠』「死んでも無理矢理自分を生き返らせて戦い続けて勝つのはもう負けだってあれ」

確かに、私はアダムさんとの戦いで普通に戦っても勝ち目がないと思い
フォークをイミテーターと同時併用することで、アダムさんに倒され命が尽きた瞬間強制的に魂が肉体を離れる前に引き戻させて黄泉還り、戦いを続行させることで押し切りました
もっともフォークを纏ったところでそういう風に稼動するかどうかは賭けでしたが

翠「あ、あれはあれですよ、コンティニューしてでもってやつで」

『翠』「あれ死ぬより前にフォークのギア解除の方が起きたら使えないやり方だからね?っていうか身体保たないでしょあんなん」
491 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/20(火) 01:15:43.78 ID:WOoOCqQb0
『翠』は大きな溜息をつき、一つ一つ説明するように話します

『翠』「これから先もっと強い敵が来るかもしれない...わかってるでしょ?もしあのアダムがAXZのラスボスだったんだとしたら、これまでの流れからしたら次はもっと強いラスボスが来る可能性は高い...シンフォギアの5期が決定していて尚且つその原作の情報が全くない今、対策は強くなるしかない」

翠「...確かに」

エクスドライブ3人で倒せたフィーネさん、エクスドライブ6人で倒せたネフィリム、そしてそれと同等かそれ以上の強さを誇るキャロルちゃん
シンフォギアシリーズはどんどんラスボスがパワーアップし、それにエクスドライブモードで対抗するというのがほぼ決まった流れでした
となれば5期の敵はアダムさんより強い何者かになる可能性は大いにあります

翠「未だ見ぬ敵の強さが未知数な現状、知っている中で最も強いと断言出来るのはシンフォギアシリーズとゆゆゆシリーズにおける絶対ルール『最強は主人公』に則り主人公の最強フォームってことですね」

『翠』「そういうこと、まぁもしかしたら本当はあの金ピカや大満開を超える形態もあるのかもしれないけど知らないし」

・・・

園子「うん、一度神樹様がアクセスしたものにもう一度アクセスして再現することは出来るよ、ただし能力値その他諸々を引っ張ってくるだけだから私達みたいに意思疎通や会話は出来ないけど」

『翠』「充分充分!」

ということで、若干乗せられた気もしますが
私と『翠』は金ピカ響さんと大満開友奈さんのコンビと戦うことになりました
492 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/20(火) 01:16:11.91 ID:WOoOCqQb0
園子「それじゃあドーン!」



響「ご飯&ご飯!へいきへっちゃら!だとしてもっ!」

立花響 ガングニール(Alchemic Gold)

友奈「勇者!根性!ベストマッチ!私は、勇者になるっ!」

結城友奈 大満開



園子「喋ってるけどどっちもbotみたいな感じだから気にしなくていいんよ〜」



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う?安価下3以降

(女神「まぁ蓋を開けてみたら少なくともノーブルレッドは比較的弱い敵らしいのですがそれはここではまだ知らない事実です」)
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 01:41:20.94 ID:rvwMEjod0
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勇者ギアは…翠ちゃん使い慣れてないからパス
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 02:37:28.88 ID:GwY1gUiGO
1 Wアメノムラクモで行こうじゃない
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 11:01:30.34 ID:PupowlLoO
botは草

まじで今回の7話神回過ぎませんか??????????????(限界ヲタク
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/20(火) 11:15:41.56 ID:rvwMEjod0
本当にbotかと疑うレベルの連携プレーや強烈な攻撃を仕掛けてくる(羽衣の重ねがけも破られるレベル)
負けずじと翠ちゃんズも連携プレーで技を叩き込んだりパリィや回避からのラッシュを決める
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/21(水) 02:43:47.18 ID:SlZPg1Ht0
見たことの無い技を出してくる(XDの)
その理由が
「出来るけど使う機会が無い」
498 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:04:07.17 ID:8YoAX8F40
「「Imyuteus amenomurakumo tron」」


私と『翠』が選んだのはどちらも同じギア
2人のアメノムラクモの装者が並び立ちました

『翠』「やっぱコレだよね」

翠「ですね、私達なら」

今回は...これまでもそうでなかったことなどありませんが...特に気合を入れて臨まなければいけません
ならば一番使い慣れているこのギアが最適
Wアメノムラクモで行きましょう

翠「ふぅ...」

『翠』「はぁ...」

同じように刀を一振り持ち、同じように構え相手を見据えます
目の前に立つのは派手な見た目の主人公コンビ、それも恐らく現状最強フォーム

『翠』「敵は強大、圧倒的、ならばどうする翠!」

すると突然隣からつい最近聞いた台詞のパクリのようなものを投げかけられました
なるほど、戦いというのはノリが良い方が勝てたりするもの、故に最初はノリに乗っておこうということですか

翠「いつだって、貫き抗う言葉は一つ!」

いいでしょう、乗っておきます

翠『翠』「「だとしても!!」」
499 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:04:48.42 ID:8YoAX8F40
・・・


そう意気込んだはいいものの、流石は主人公に選ばれるような人達
動きも早さも一撃の重さも、何を取っても超一流

響「はぁっ!!!」


『我流・翔空降破』


友奈「やぁっ!!!」


『ぺったん!勇者パーンチ!』


ガキンッ


翠「ぐっ...」

『翠』「重っ...!」

先程から繰り出される拳や蹴りを刀で何とか受け止めていますが、踏ん張った足が地面を抉ってしまうほど押されてしまいます

響「流れ星、見たかったっ!!」


『我流・撃槍烈破』


翠「っ!?」

間一髪、届きかけた響さんの拳を後ろに跳んで避けました

友奈「喰らえぇぇぇっ!!!」


『小悪魔パンチ!』


『翠』「誰がっ、喰らうか!」

『翠』も友奈ちゃんの拳をクロスさせた腕で受け止め、後ろに跳んで退避します
結果偶然背中合わせになった私達は、そのまま簡単な作戦会議を始めました
500 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:05:32.09 ID:8YoAX8F40
翠「こっちはダメですキツイです、そっちは」

『翠』「こっちも、1対1同士じゃ無理っぽい、てか知らない技出してくるんだけど」

翠「奇遇ですねこっちもです」

技といっても響さんは他の装者のように武器の形が大幅に変化するような装者ではないので微々たるものですが、知らない動きは対策し辛いです


園子「それはーっ!ゆーゆ達が出来るはずのものだからーっ!普段使う機会がないだけだと思うんよーっ!!」


わざわざ遠くから叫び解説ありがとうです園子ちゃん

翠「っていうか、あっちは1対1のつもりなさそうなんですが」

さっきからあの2人、攻撃を同時に仕掛けてくるタイミングで私達を一ヶ所に誘導するような動きをしたかと思えば、私達がタイミングを合わせようとした途端間に割り込み離させようとしてきています
その動きはとても自動的なものとは思えません

翠「明らかに連携が成されてますよ」

『翠』「やっぱりそう思う」

お互いに頷き、それぞれ正面から来る相手に構え直しました
私に向かってくるのはやはり金ピカ響さん
私は刀にフォニックゲインを込め下から上へ斜めに斬るように刀を振るいます

翠「セイヤーッ!!!」


『ディメンション・スラッシュ』


響「雷を握り潰すようにッ!!!」

しかし視界全体を斜めに斬ったはずのそれは響さんが手で掴んだ瞬間引き戻されてしまいました

翠「空間断絶ですよ!?」

『翠』「それ効かないのね、わかったそれじゃ恋愛発破ッ!!!」
501 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:06:10.32 ID:8YoAX8F40
『翠』の相手は友奈ちゃん
単に通常ギアが金ピカになったような響さんと違い髪が長かったり服も着物みたいで動きづらそうだったり背中にあるスターゲ◯ザーみたいなのが邪魔そうな友奈ちゃんの大満開姿ですが、そんな見た目とは裏腹に...むしろその分重量や迫力が増した状態で素早く迫ってくるものですから恐ろしい以外の何者でもありません
そんな友奈ちゃんに向けて『翠』が放ったのは刀の豪雨


『天叢雲剣ノ雨』


ズガガガガッ...!


友奈「勇者〜!パーンチッ!!!」


『押忍!勇者パーンチ!』


それを一撃の拳の風圧で全て遥か上空へと吹き飛ばす友奈ちゃん

『翠』「無理か」

翠「飛び道具系は軒並み効かないものとして考えるべきですね」

『翠』「遠くの方からちまちまやるのが格ゲーじゃないの!?」

文句言ったところで意味ないでしょう、というか言い出しっぺでしょうが

翠「離れず行きましょう、離されかけたら」

『翠』「そうさせないようにする!」

翠「それです」

連携には連携です
次はもう離させようとしてきてもそうはさせません

響「はっ!」


ダンッ!


『我流・空鎚脚』


響さんが強く踏みつけると同時に地面が割れ、大きく蜂起しました
私と『翠』は咄嗟に手を取り合い羽衣によって空へと逃げます
502 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:06:46.44 ID:8YoAX8F40
友奈「勇者!結城...」

するとそれを追うように友奈ちゃんが拳を構えながら跳躍してきました

翠「『翠』っ!」

『翠』「行って、来るぅっ!!!」

私は繋いでいた手を引き、友奈ちゃんに向けて『翠』を投げるように飛ばします

友奈「友奈ァァッ!!!」

『翠』「はぁっ!!」


すっ...


『翠』「よいっしょぉぉぉっ!!!」

友奈ちゃんの拳を刀の刃で受け流し、そのまま腕を掴んで空中で背負い投げをした『翠』
投げられた友奈ちゃんは下にいる響さんのところに

『翠』「一気に行っちゃえ!」

友奈ちゃんと響さんが一直線に重なるのを見計らい、私は刀を巨大な剣へと変化させていきました

翠「ウルトラ...」

そして一直線に重なった瞬間を狙って

翠「ソードッ!!!!」


『ウルトラソード』


ドッ!!!


砂煙が舞い、2人の姿は見えなくなります
手応えはありました
ですがどうでしょう...

『翠』「...」

翠「...」
503 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:07:32.18 ID:8YoAX8F40
横に並び、砂煙が晴れるのを待つ私達
決して「やったか」なんてフラグは建てませんし警戒も怠りませんが、どうにも胸騒ぎが


響「皆の想いを束ねてアイツにッ!!!」

友奈「人として戦う!生きたいんだッ!!!」


ブワッ


砂煙を突っ切り2つの影が飛び出しました

翠『翠』「「羽衣ッ!!!!」」


『『天の岩戸』』


絶対そう来ると思っていました
私達は咄嗟に羽衣の盾を重ね掛けし、衝撃に備えます


響「うおおぉぉぉぉっ!!!!!!」

友奈「ファイトぉぉぉぉっ!!!!!!」


ドンッ!!!!!!


二重の羽衣にとんでもない圧力がかかり、大きな凹みが生まれました

翠「まさか、神器の羽衣さえも!?」

『翠』「こっちは重ね掛けだよ!?」
504 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/23(金) 04:09:12.28 ID:8YoAX8F40
しかし私達の叫びも虚しく羽衣にはどんどん亀裂が走り


響「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!はぁっ!!!!!!」

友奈「勇者は...根性ぉぉぉぉっ!!!!!!」



『TESTAMENT』

『全部乗せ勇者パンチ』


ビキッ...パァン...!


とうとう破られてしまいます

『翠』「っ、避けっ」

翠「ダメっ」


コンマ下
奇数 セーフ(続行)
偶数 アウト(終了)
(園子「主人公の全力も耐えられないようじゃコンマ対決なんてさせられないんよ〜」

女神「あの、そういうのを言うポジションは私なので...」)
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 07:34:12.62 ID:Sdr4FYGE0
翠ちゃん50%で勝てないこと多いからなぁ
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 09:57:28.42 ID:LcvVlLTO0
ビッキーに勝てないのは翠ちゃんのサガなのかそれとも
また挑んでみたい所
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 15:33:13.14 ID:f2aSfFSVO
てかむしろアダム怪人態を倒す必殺技と天の神倒す必殺技合わせてようやくギリギリ破れるW羽衣もまぁまぁすごい
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/23(金) 19:00:22.43 ID:3hyTeJwtO
超えられるものなら超えて…みたかった
このスレのコンマ運終わってるから悪い結果ばかり出ても驚かなくなったよ
509 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/24(土) 04:12:24.94 ID:zL1NkKxS0
・・・

ギアは解除され立ち上がることさえも辛い、そんな状態に陥れられた私達が敗北か否かというのは、誰の目にも明らかでした

園子「そこまで〜、勝者ゆーゆ&びっきー先輩チーム〜」

園子ちゃんのジャッジと共に響さんと友奈ちゃんの姿は消え、あちこち派手に崩れていた周りも何事もなかったかのように修復されていきます
といっても元々ほとんど何もない空間なので、地面にあったヒビ等が消えただけですが

『翠』「あ〜、ダメだった〜」

翠「一発で形勢逆転どころかトドメ刺されるとか、まだまだ勝ちは遠いですね...」

それも羽衣の盾を挟んだ上で
アレがなく直撃だったなら良くて失神、悪ければ終わっていたかもしれません

翠「...っていうかもしあそこでゴリ押しして勝ててたとしても今と変わりませんよね」

『翠』「まぁね...新技なり新しい力なり作戦なり、何か『確実に相手を圧倒出来るもの』が見つからないと、意味がない」

いつも運で勝ってきたようなものですから、筋力アップに意味がないというわけではありませんがそれだけではダメです、何せ急に力が超強くなるなんてことはありませんし、時間をかけたとしてもししょーや本気のアダムさん級にまでなれる保証もありません
今回も響さんと友奈ちゃんに対していつもと変わらない連携といつもと変わらない賭けな戦い方をしただけ、これでは根本的な解決には...
510 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/24(土) 04:13:04.15 ID:zL1NkKxS0
千景「とりあえず、少し休みなさい」

若葉「2人とも座って茶でも飲んで一息ついた方がいい」

翠「ですね〜」

私達は若葉ちゃん千景ちゃんに支えてもらいつつ、テーブルの方まで連れてきてもらいました

園子「お疲れ様〜」

『翠』「ありがと〜...やっぱさ、パワーアップが必要じゃない?」

翠「それでちゃちゃっとパワーアップ出来たら苦労しませんって」

『翠』「だからって例え鍛えて肩にちっちゃい重機乗せてるみたいな筋肉つけられたとして、多分銃弾は跳ね返せないよ?」

翠「そりゃまぁ...」

ともかく、これは今後の課題ですね



コンマ下
ゾロ目以外 特になし
ゾロ目 実はここにお隣さんが増えました
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 04:17:43.96 ID:W1u6JJFfO
ソオイ
512 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/24(土) 04:36:36.02 ID:zL1NkKxS0
千景「...そういえば、立花さんのギア...ガングニールだったかしら」

翠「はい」

千景「神殺しなの?」

『翠』「らしいよ、その辺の話は詳しく聞けてないけどなんか」

翠「神の力も無効化してましたし」

でも確かガングニール 自体には神殺しの逸話はないって話だったような
こういうのも哲学兵装故の歪さでしょうか

若葉「なら神器である天叢雲剣や天の羽衣はむしろ悪手なのでは」

千景「八岐大蛇も神の一種なのだし余計に神殺しは天敵よね」

翠「...はっ」

『翠』「それが本当ならアメノムラクモどころか聖遺物大半が勝ち目ないんじゃ」

何ですかチートですかあの主人公



何かする?安価下
(特になければ別れて就寝、次の日に流れます)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 09:18:57.20 ID:SkXNSrcu0
今度は翠ちゃんが試練を受けないか誘いを受ける
試練の内容を新しくするかは安価とスレ主に委ねます
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 10:29:51.00 ID:0UUBamFiO
ぼた餅チャレンジ
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 16:30:14.41 ID:t6KkTX4a0
そんな気はしてたけど霊界通信につい最近倒したラスボスのお客さんが…
「死してなお興味深いね、君の能力は
もう少し詳しく調べたかったものだよ、生きていればね。」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/24(土) 18:21:33.87 ID:UGTrADQrO
『翠』ちゃんがぐんちゃんに稽古を申し出る
517 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/25(日) 02:57:21.66 ID:c8S+sMTE0
・・・

用事らしい用事は済んだのですが、まぁだからといってすぐに帰るというのもあれなので
せっかくだからもう少しいたらという園子ちゃんの誘いに応じゆっくりすることになった
はずなんですが

翠「何故私は今ぼた餅を作っているんでしょうか」

『翠』「ここに来たときのお約束なんだってば...こんなもんかな〜っと」

話の流れで気がつけば私と『翠』のぼた餅作りが始まっていました
若葉ちゃん達へのこれまでのお詫びやお礼なんかを兼ねてはいるのですが

翠「本部で流行るほどやっているのにここでもやってるんですか『貴女』は」

『翠』「いやいや、お供え物にうどんは伸びちゃうじゃん?」

ここで作って食べるのならお供え物じゃないし関係ないのでは?

園子「私がここでうどん作ったことならあるけどね〜」

若干腑に落ちない点もありつつ、仕方ないと切り替えてぼた餅作りに専念することにしました

千景「あぁそういえば...そっちの蒼井さん」

翠「あ、はい、何ですか?」

私は調理の手は止めずに千景ちゃんに返事をします
若葉ちゃんとは何度か、園子ちゃんとは本人と話したことはありましたが、そういえば千景ちゃんとは今日が初対面ですね
ほんの少し緊張しつつ、続きを促すと

千景「強くなりたいのなら、貴女もここで試練を受けてみるというのはどう?」

翠「...試練?」



試練の内容安価下
(『翠』ちゃんの際の試練と同じでいいよという場合は「特になし」等で)
(ちなみに『翠』ちゃんの際は12星座それぞれのバーテックス→千景ちゃんとのバトル)

(女神「ちゃ〜ら〜!っていうのはさておきとんでもない展開とも予想出来た展開ともいえますが...途中まであれ?最終回?ってなってました、いつもなってる気もします」)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 03:16:52.41 ID:73rJtBUk0
15分耐久組み手とかどうかな?
最初は星屑ばかりだけど途中から星座が現れたり
15分じゃ短いと感じたら伸ばしたりエンドレス耐久にしても(無慈悲)
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/25(日) 12:03:20.89 ID:+BrfyZ+rO
やるならワ◯パンマンのゲームみたいに時間短縮ボーナス入れるのもありかもしれんね(コンマ運次第で長引く恐れがある)
後は『翠』ちゃんの時と同じように勇者様とお手合わせ
520 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/26(月) 04:01:41.40 ID:ky8PSlcs0
千景「そっちの『蒼井』さんは少し前、ここで試練を受けたのよ」

何となくしか知らない、というかまともに調べたこともなくほぼ予想だけで構築されたぼた餅のレシピを頭の中に思い浮かべながら、突然の話の流れに早くも付いて行けなくなりつつありました

『翠』「やったやった...もうやりたくないけど」

翠「どんな内容なんです?」

『翠』「あー...まぁアレだよ、さっきの響さん友奈ちゃんコンビ相手するのに比べたらまだマシ」

私は試練の内容を聞いているのであって何よりマシかは聞いてないのですが

園子「いつもりんりん達がシミュレーションを使ってやってる特訓と変わらないんよ、敵と戦うだけ」

翠「仮想のノイズやアルカノイズとのですか?」

あーまぁ確かにそれなら主人公2人とのよりは

千景「いえ、私達がいるのだからそこは私達に合わせてバーテックスよ」

園子「星屑がばーって行ったり!」

翠「あぁ〜」

ふとゆゆゆいのゲーム画面が頭に浮かびました、あんな感じでしょうか
521 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/26(月) 04:02:20.44 ID:ky8PSlcs0
『翠』「だけじゃないけど...ボーナスステージ的な...」

若葉「だが確か『翠』さんの時は時間がかかったのではなかったか?私はその場にいなかったから聞いたことしか知らないが」

千景「そうね、時間をかけたり休憩を入れたりだと体力もリセットされてしまうし、どうしても逐一対策を考えて臨む形になってしまう」

園子「その暇さえない戦いが今後ないとも限らないんよ」

翠「あの...」

今『翠』が気になることを言っていた気がするんですが
というか私抜きでどんどん話が進んでません?

千景「時間制限を設けてその中でというのはどうかしら、15分耐久組手というのがあるのだけれど」

翠「あれ!?スマ◯ラの話してます!?」

若葉「なるほど、しかし足りない、あるいはもっと短くても、という場合もあるかもしれない」

園子「じゃあ基準を決めて伸ばしたり短くしたりすればいいと思うな〜」

千景「そうね、それでいきましょう」

あっ、ついに何かが決定してしまいました

千景「乃木さんも、準備しておいたら?」

若葉「あぁ、そのつもりだ」
522 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/26(月) 04:03:33.11 ID:ky8PSlcs0
・・・

結局詳細のわからないまま「やってみればわかる」と押し切られ、ぼた餅を食べて休憩を挟んだ後その試練とやらをやることになってしまいました
ま、まぁ星屑がばーっと来ると言ってましたし、それくらいなら...

『翠』「...千景ちゃん、後で...翠が試練を受けてる間にでももう一個、もう一個だけ少しお願いしたいというか話したいことがあるんだけど」

千景「?構わないわよ、私を頼るというのがどういうことか理解しているなら」

『翠』「うん、じゃあ後でよろしく」

おや?今度は『翠』が千景ちゃんにお願い?
何を頼むのかはよくわかりませんが、とりあえず千景ちゃんに妹になってほしい的なことを言い出すようなら後で少し話し合いをする必要がありそうですね
いやこれは割と真面目にですよ、なまじっか皆さんに私と『翠』が同一人物か、それが通じてなくとも外見も中身もよく似た人同士という認識がある分『翠』が何かおかしなことをすると私もそうだと思われかねないんです
より詳しくいうと私が知り合いを片っ端から自分の姉妹(特に妹)にしたがるおかしな娘だと思われつつあるみたいなんです
いや姉を名乗る保護者とかも原因の1つでしょうが
とにかく『翠』の行動には目を見張っておかないとです

園子「私も何かしたいんよ〜、いつも審判とかだし〜だだ〜だだだだ〜」

若葉「切歌さんのところにでも遊びに行ってくることは出来ないのか?」

園子「思い出してくれさえすればなんよ〜...忘れられるのにもやることないのにも慣れてるけどね〜」



翠ちゃんぼた餅完成度コンマ下1
『翠』ちゃんぼた餅完成度コンマ下2
(高ければ高いほど美味しい!00は100扱いです)
(ちなみに『翠』ちゃんは前回までは18→19→100→94→59)
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 04:39:17.13 ID:dLLVOB3Z0
よいしょ
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 05:58:06.31 ID:kxdjj+Za0
まそっぷ
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 17:40:21.91 ID:WMt0n1TwO
二人とも微妙な料理が出来上がってしまった
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/08/26(月) 19:52:13.99 ID:ky8PSlcs0
誰か早く翠ちゃんにもう十分変な娘だよって言ってあげて
527 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/26(月) 19:54:21.99 ID:ky8PSlcs0
すみません本文まだ書き終わってないのに間違えて変なの送りました
もうしばしお待ちください
528 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/26(月) 20:07:55.92 ID:ky8PSlcs0
若葉「これは...ぼた餅と呼んでいいのか?」

園子「へいりんりんズ...もう少し手加減してほしいんよ...」

千景「せめてそっちの『蒼井』さんはもうちょっとマシなものを...」

阿鼻叫喚が形成されつつありました
その原因はひとえに私と『翠』のぼた餅の完成度にあります

『翠』「まぁちょっとは失敗したかもだけど...翠よりはマシでしょ?」

翠「私は...まぁ初めてですし?」

千景「風鳴さんのを言えないわよコレ...」

そんなですか!?

『翠』「作り方は間違えてないはずなんだけどね、まぁガチャだし」

翠「ですね」

若葉「間違えずにどうしてこうなったんだ...うっ」

・・・

そんなこんながあってから少しして
星屑の大群を前に、私はひとつため息をついてから覚悟を決めました

園子「制限時間は基本15分!変更の可能性あり!戦い方は自由!それじゃスタートなんよ〜」



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う?安価下2以降

(女神「...」(土下座)

翠「何ですかあの書き込みは」

女神「いえ、あの、前回の更新のですね?判定の後の小ネタみたいなとこで言おうとしてやっぱりやめたとこでですね?カットしたんですがそれがコピーしたまま残っていたらしくて」

翠「それで?」

女神「この本文をペーストしようとしてそっちが...たまには早めに始めようとしたのが悪かったんですかね...」

翠「私が聞いてるのは内容についてなんですが」

女神「すみません」)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/26(月) 23:18:15.60 ID:AtFfHB3dO
どんまい俺もやったことあるから気にすんな
2
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/27(火) 04:38:23.81 ID:+OsWNs8xO
なるべく体力削らないように配分に気を付けながら斬っていく
時間制限もあるし星座に対しては無理そうなら逃げに徹する
切り札やるかは任せる
531 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/29(木) 01:02:44.55 ID:iuJ0Jr0E0
「Imyuteus amenomurakumo tron」


相手は星屑、ならばここは勇者ギア!
アメノムラクモを纏った私の周りに桔梗の花びらが舞い、そのギアを若葉ちゃんの勇者服に近い形へと変えました

翠「何事にも報いを!」

手に握るは天叢雲剣と生太刀
二刀流は慣れていないと扱いが難しく逆に動きが鈍くなってしまいますが、敵の数が多く一体一体が弱いこの状況ではむしろこの方がより早く多く倒せます

翠「はぁっ!」

星屑達のど真ん中に突っ込んだ私は、なるべく体力を温存しつつ最低限の動きで星屑を斬っていきました
特に大技は使えばある程度一掃は出来るかもしれませんが体力の消耗に繋がるので基本使わずに
今回は15分という制限時間付き、その時間いっぱい生き延びればいいというルールであって敵の数に限りがないのなら全て倒そうというのは悪手と言えます

翠「単純な作業と思えば、この程度っ!」

真上から大口を開けて降ってきた星屑
私は刀を突っ込むようにその大口に腕を自ら伸ばし、噛み付かれるより早く振り下ろしました
星屑は顎を一文字に斬り裂かれながら目の前の他の星屑達にぶつかっていき、ビリヤードのように散らしていきます

翠「まだまだっ!!」



千景「そろそろ中ボスを入れる頃かしら」

若葉「あぁ...だがその前に」



何分変化?コンマ下1
(一桁の分だけ変化(例えばコンマが23なら3分増えるか減るかです))
(0は10分扱い)

どうなる?コンマ下2
奇数 増える
偶数 減る
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 01:23:53.32 ID:nEw6jaK20
はい
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 01:26:14.75 ID:dMpjH4KiO
翠ちゃんコンマ運悪いから不安
534 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/29(木) 02:24:50.76 ID:iuJ0Jr0E0
若葉「翠さん!制限時間はひとまずもう2分追加だ!」


翠「なっ!?」

えっということは全部で17分...すでに開始して2〜3分くらい経ってますから残り15〜16分...

翠「振り出しに戻ってます!?」

くっ、一体何がいけなかったというのでしょうか
どんな理由で時間が伸ばされてしまったのか

翠「...ふぅ」

焦ってはいけません、ただでさえここは敵のど真ん中、離脱しようと思えばすぐに出来ますが、油断は大敵
そして体力のことも考えての時間配分も少し微調整すればいい範囲

翠「少しペースを落として...」


千景「それと中ボス一体入れるわよ」


...はい?
千景ちゃんがそう言うと、遠くから何か大きな影が近付いてきます

スカーフと白と臙脂色の身体
得意な技はミサイル攻撃

翠「ヴァルゴ・バーテックス...乙女座...!」

早速とばかりに放ってきたミサイルは私の周りにいた星屑も巻き込みつつ、辺りを爆炎に包みました
535 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/29(木) 02:25:29.58 ID:iuJ0Jr0E0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


園子「おおっといきなりの爆発!りんりん選手大丈夫か〜?」

『翠』「ノリノリだね園子ちゃん」

翠が試練を始めてすぐ、『私』は約束通り千景ちゃんにお願いをする為動いた
千景ちゃんもそれは忘れていなかったようで、翠から視線を近付いてきた『私』の方に変え、要件を促す

千景「さて、聞こうかしら」

『翠』「うん...お願いっていうのは...」

『私』なりに考えた
考えて、どうしても足りないと感じたから
どうやっても埋められない、鍛えた時間というのがあるから

『翠』「千景ちゃん、『私』に稽古をつけてくれませんか」
536 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/29(木) 02:26:32.52 ID:iuJ0Jr0E0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠「くっ、羽衣ッ!」


『天の岩戸』


なんとか爆発を防ぎながら乙女座から距離をとりました
星屑と違い星座のバーテックスは無策で突っ込んではいけない相手、大物です
となると時間配分もそうですが体制を整える必要があります

翠「これ、まさか残りの11個の星座も来るんじゃないでしょうね!?」



どう戦う?安価下
(逃げに徹するのも可)

(訂正

残り15〜16分→残り14〜15分)
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/29(木) 02:36:45.24 ID:nEw6jaK20
反射技は…『翠』ちゃんしか使えないから攻撃の合間を狙ってウルトラソード投擲→怯んだ所を【華麗なる一閃】
翠ちゃんも新技思いつきたいね
538 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/30(金) 02:43:50.77 ID:UV16EocX0
私はいくつも飛ばされてくるミサイルを避けながら反撃の隙を伺いました
乙女座は相変わらず尻尾?の先端からぽんぽんミサイルを出し、本人はどっしり構えるばかり

翠「でも、だからこそ」

乙女座はお世辞にも動きが素早いとは言い難いバーテックス、それが完全に停止した状態でいるのなら
弾幕を突破して発生装置を破壊するように

翠「まずは一気に駆け抜けてっ」

追尾も付与されたミサイルにあえて自分から向かっていき、ギリギリで跳躍
ミサイルを足場にすることで私を追っていた他のミサイルをその足場にしたミサイルにぶつける、それを何度も繰り返しつつヴァルゴ本体に近付きます
するとこれまでよりペースを大幅に上げてミサイルを大量投下し足場にすることすら困難なほどに文字通り弾幕と化させるヴァルゴ

翠「それだけ一度に放てば」

身を翻して間をすり抜け

翠「次からはペースも落ちるでしょうっ!」

予想通り、ミサイルはさっきまで絶え間なく放たれていたのにも関わらずそのペースは落ち、攻撃の合間が狙いやすくなっています

翠「ウルトラ...ソードッ!」


『ウルトラソード』


すかさずその攻撃の合間に合わせてぐるりと真後ろから前へ振るった巨大な剣は背後から迫っていた弾幕を吹き飛ばし、更に私はそのまま眼前の乙女座に向けて投擲
それが乙女座に突き刺さったのを見届けもうひと押しにと

翠「はぁっ!!!」


『華麗なる一閃』


生太刀の斬撃を飛ばしました



翠ちゃんコンマ下1
乙女座コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(翠ちゃんが勝った場合次の星座、負けた場合乙女座が残ったまま次の星座追加、引き分けの場合10分追加)
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 03:48:47.68 ID:i6NOOVUQ0
常在戦場
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 03:49:41.79 ID:Zx6YzmN50
パキーン
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 03:50:10.20 ID:Zx6YzmN50
ごめんなさい許して
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 16:11:00.21 ID:7Pso7K2Qo
いつもの
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/30(金) 16:16:06.64 ID:ygm1AEmzO
このスレのコンマ運どうなってんのホントに
544 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/08/30(金) 23:22:35.15 ID:UV16EocX0
千景「二刀流の強みを活かしているわね」

『翠』「うん、でも」

若葉「あぁ、あれではまだ...」



翠「届かない...ですか」

『ウルトラソード』に『華麗なる一閃』
大技二つをぶつけて尚、乙女座に御魂を吐き出させるには至りませんでした
それどころか乙女座は身体の再生を始め、傷がどんどん塞がっていきます

翠「あと10分かそこら...」

いっそ逃げに徹するのも...

翠「ッ!」

殺気を感じ咄嗟に跳ぶと、遥か遠くから飛んできた巨大な針が私のすぐ横を通りました



園子「2体目の星座はサジタリウス、射手座だよ〜!」



これは...戦うにしても逃げるにしても難易度が

翠「とにかく射手座の方は直線上に入らないようにしないと...くっ」

ミサイルにも気を付けないと



どう戦う?安価下
(翠『翠』「「バルス」」


『翠』「飛行石欲しい...欲しくない?」

翠「やめてくださいよそういう事言うの...どっかから出てきたらどうするんですかあの聖遺物みたいな石...」)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 00:45:32.83 ID:6fmR/G7q0
脳内で必死にイメージをして相手の飛び道具を『吸収』しフォニックゲインに還元する技を思いつく
名前は…【草薙ノ陣】で
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 00:52:39.30 ID:mTI8bdHJO
射手座の口にウルトラソードをブン投げて更に影縫いで足止めして時間稼ぎ
ダメージの入ってる乙女座に【ディメンション・スラッシュ】→【無心の一刀】のコンボ
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/31(土) 18:11:36.41 ID:zWpjO8jcO
おいおい本当にムラクモ翌来ちゃったぞ
まぁアメノハバキリのムラクモギアだけど
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/01(日) 11:27:09.16 ID:F84a8hkY0
スレ主もしかしてCWにハマってる?

じーさんが東方不敗レベルで強くて草も生えない
神樹様の力を借りても勝てるかどうか…
549 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:30:16.01 ID:ymXEgzpz0
ミサイルと巨大な針が飛び交う中、それらを避けあるいは追加され続ける星屑をぶつけて相殺しながらフィールドを駆け回り、必死でこの場を乗り切る方法をひねり出そうとしていました

翠「針は攻撃毎の感覚が長い代わりに一回でも当たったらほぼアウト、ミサイルは感覚が短い代わりに当たっても無理出来ないほどではない...」

もちろんそんなミサイルも当たったら痛いでは済まない威力なので防げるのならそれに越したことはありませんし今もこうして防いでいますが
ともかくそんな対照的な、そして偶然か同じ飛び道具使いのバーテックスが同時に来られると互いの短所を補い合う強敵と化すことがわかりました


翠『飛び道具系は軒並み効かないものとして考えるべきですね』

『翠』『遠くの方からちまちまやるのが格ゲーじゃないの!?』


あれだけ近距離の相手に苦戦したのに遠距離でも苦戦してたらいいとこ無しですね...

翠「はぁっ!!」

それとなんだかんだ星屑も邪魔です!

埒があかない、ですが焦ったら終わりです、それに本来の目的を履き違えてはいけません
時間が終わるまで生き残る、それが最優先事項
つまりひたすら時間稼ぎが出来ればいい

翠「何か...何か手立ては...」

『翠』とフルシンクロした際に記憶は共有しましたが、その全てを閲覧したわけではありません
以前これと似たような試練を『翠』も受けたということはこの逆境で生き残れたということでしょう
『翠』が思いつきそうな生き残る手立ては...
550 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:31:00.33 ID:ymXEgzpz0
翠「...いえ」

『翠』が生き残ったから生き残れる、ではありませんね
『翠』がどうであれ私は生き残らなければならない、です
私は私なりに、この逆境に打ち勝つ手立てを

翠「っ、羽衣!」

考え事をしている間に射手座の直線上に入ってしまっていたようで、私に巨大な針が迫っていました


『天の岩戸』


咄嗟に身体を捻りながら羽衣の盾を構え巨大な針の進行方向を逸らさせます

翠「ぐっ...!」

重っ...いくら神の遣いだかなんだかとはいえ、こんな質量の物をぽんぽん作ってこんな威力で放って使い捨てなんて羨ましい限りです
シンフォギアだって質量保存の法則を無視するようなアームドギアの形成を可能とするとはいえここまでではないというのに

そもそも第一使い捨てなのがもったいない、シンフォギアは飛び道具でも最終的には(ギアが装着状態で破壊でもされない限り)マイクユニット内に戻るか形作るフォニックゲインに再構築されて空中に霧散したり...

翠「...ッ!?」
551 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:31:38.35 ID:ymXEgzpz0
待ってください、そういえばそれこそ響さんのガングニールは他のギアを自身と紡ぎ合わせたりキャロルちゃんのフォニックゲインを回収して再利用したり...
そしてそもそもガングニールといえば奏さんのガングニールは聖遺物の特徴を拡張していた部分に過ぎないはずのギアの欠片がガングニールのギアそのものになっていた...これはまさか、ギアはフォニックゲインや大気中の元素等を聖遺物そのものに近い存在に再構築している?
思えば欠けていたデュランダルも欠片が集まるのではなくその場で無から有を作るように欠けた部分が修復されていました...つまりあれはその場のフォニックゲインによってフォニックゲインそのものと大気中の元素等があの欠けた部分に定着しデュランダルの性質に変化した...

しかしデュランダルは無尽蔵のエネルギーを持つ完全聖遺物、ガングニールも響さんのは例外としても神殺しである以上他の聖遺物も同様に考えていいものか

翠「違うッ!今はそんなことはどうでもいいんですッ!」

シンフォギアは想像力がものをいう思いついたもん勝ちのトンデモ
理屈をこねても意味がありません
出来ると信じ込めば...くっ、こういう時変に考え過ぎる自分の頭が嫌になります
考えろ、考えるんです、自分を納得させるアメノムラクモの辻褄合わせを

翠「八岐大蛇...クシナダヒメ...岩戸...ヤマトタケル...草薙剣...はっ!」

それです!

私はその瞬間羽衣の盾を解き、巨大な針の側面に天叢雲剣を突き刺しました

翠「天羽々斬剣すら砕けた硬さを誇る神剣!こんなんで折れるわけないでしょうっ!」

突き刺した瞬間こそ勢いが殺されていない巨大な針に引っ張られそうになりますが、踏ん張ってみれば針の方があっさりと斬られていきます
552 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:32:53.24 ID:ymXEgzpz0
ですが単に両断したかったわけではありません

翠「全てを吸収!還元してぇぇっ!!!」

天叢雲剣の刀身に火が灯され、針がどんどんその刀身に吸い込まれていきます
吸い込まれた針は刀身の中で固体からフォニックゲインという気体へと還元され、刀身を通してギア全体にエネルギーが送り込まれてきました

翠「もっとぉっ!!」

飛来するミサイルも同様に天叢雲剣に吸収させていきます


『草薙ノ陣』


翠「やぁっ!!!!」



千景「ギアが光って...いえ、あれは」

『翠』「ギアのマイナーチェンジ...出力が上がってる...?」

若葉「この土壇場で、敵の力を自らの糧とする、か...」

園子「盛り上がってきたんよ〜!」



翠「たぁっ!!」

私は放たれるミサイルと巨大な針を次々と吸収し、燃え盛る炎で星屑を焼き尽くしていきました
553 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:33:31.84 ID:ymXEgzpz0
翠「次は、やらせませんっ!」

そしてまた新しく針を飛ばそうとしてくる射手座に向けその刀を巨大化させつつ飛ばし、さらにもう一本、空中に出現させた新しい刀を飛ばします


『ウルトラソード』


巨大化させた刀は射手座の口に突き刺さり新しい針を作れなくさせました
そして


『影縫い』


身じろぎすら出来ぬよう、追い討ちの刀がその影を縫い止めます

翠「今のうちにッ!」

射手座が動けなくなっている間に相手するのは、すでにダメージがほとんど回復してしまっている乙女座
さぁ、リベンジです!

翠「いらないミサイルは...」

私は放たれたミサイルを新しく出現させた天叢雲剣で吸収しフォニックゲインに還元、構え

翠「クーリングオフですッ!!!!」


『草薙ノ陣』

『ディメンション・スラッシュ』


554 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/02(月) 03:36:32.23 ID:ymXEgzpz0
そしてもう一振りッ

翠「道を、斬り開きますッ!!!!」




翠ちゃんコンマ下1
乙女座コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(翠ちゃんが勝った場合そのまま射手座との対決、負けた場合乙女座が残ったままさらに次の星座追加、引き分けの場合10分追加)

(女神「まぁなんというか...XVは翠さん達にとっても重要になりそうですね...イベントの方はその、かなり昔の段階で分岐した平行世界なので...というかXV時空の時点でソレの所持者が変わっているので...」)
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 03:38:32.57 ID:RXnZsYaq0
そろそろコンマデレてくれ頼む
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 08:13:15.82 ID:2ZwIwPmM0
ステゴロ番長だった頃を思い出せ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 14:45:12.31 ID:b+aVFWy80
知ってた、
もはやコンマを逆にするしか無いのでは?
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 16:08:27.16 ID:MAqQVQfPO
逆にしたらコンマも逆になるんでしょ知ってる
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 16:55:09.82 ID:RXnZsYaq0
翠ちゃんのコンマ運ほんと終わってて草も生えない
このままだと銀よりまずい状況になるぞ
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/02(月) 23:58:08.66 ID:MAqQVQfPO
スタァライトもシンフォギアとコラボするのか
ここのイッチはスタァライト好きだっけ
561 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/03(火) 03:26:13.12 ID:cBvf9gOi0
『無心の一刀』


空間ごと斬り裂き、さらなる追い討ちの一撃
これで...

翠「っ、これでも...?」

しかし、それを受けてなお乙女座は未だ健在でした
いえ、傷1つないというわけではなくむしろボロボロには出来ていますが、再生する相手に対して倒しきれないというのは無傷と変わりません



園子「中々調子が悪そうだねりんりん」

千景「擬似とはいえバーテックス、その力の一端を自身に取り入れたはいいもののそれを上手く制御出来ていないか、あるいは...」

若葉「...だが、翠さんは諦めてはいない...安全に危険なことが出来るここでないと、そんな無茶は出来かねるからな」



どう、して...いいえ、そんなの、私が弱いというだけのこと

翠「ちょっと勝率が高いからって奢り高ぶってたツケが回ってきましたか...」

そして視界の端にはさらに追加された星座の姿も...



コンマ下
奇数 無難に追加は一体(制限時間が伸びない限りは最後の一体)
偶数 最後だし残り一気に全部!(超難易度)

(女神「スタァライトはもちろんs」

翠「ストップ!何を言おうとしてるんですか!?下手に何か言って伏線張られたらどうするんですか!」

女神「あっはい」)
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 03:30:28.36 ID:j4FOgtdf0
はい
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 03:31:24.85 ID:j4FOgtdf0
うおおおい!?
564 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/03(火) 04:10:30.59 ID:cBvf9gOi0
翠「...これはまた、随分と豪華なメンバーですね」


蟹座、蠍座、山羊座、牡牛座、双子座、天秤座、水瓶座、魚座、獅子座

なるほど、残り全部一斉セールってやつですか
無理矢理力任せに『影縫い』を突破した射手座と自身を回復させつつある乙女座を合わせ、黄道十二星座揃い踏みです

翠「残り時間おおよそ5分...さて」

あまりの圧倒的劣勢に逆に冷静になれてしまっている自分がいます
ギアにはフォニックゲインが充ち満ちていますから多少の無茶も、あるいは奇跡でさえも起こせるかもしれませんが
生き残れる可能性は決して高くはありません



安価下
1 可能性に賭けて奇跡に手を伸ばす(後にコンマ判定)
2 だとしてもと抗う(立ち向かう)
3 残り時間逃げに徹する(後にコンマ判定)
4 ワンチャン時間延長をお願いする(後にコンマ判定)

(『翠』「戦いをやめるか!」

園子「戦いを続けるか!」

千景「ちなみにやめるのはダメよ」)
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 04:28:46.68 ID:7tD/j4bR0
3
ムリムリムリムリカタツムリ
566 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/03(火) 05:11:01.72 ID:cBvf9gOi0
翠「...」

いえ、策はあります

翠「たった1つだけ策はあります、とっておきのやつが...」



若葉「あの状況を変える策が...一体...」

千景「あっ」

『翠』「あぁ...とっておき?はっ翠!ま、まさかそのとっておきというのはー!」

園子「棒読みが過ぎるんよ『りんりん』」



どうやら少なくとも『翠』と千景ちゃんは気付いたみたいですね

翠「息が止まるまでとことん...ふふふ...」

私はギア全体にフォニックゲインを巡回させた後、脚部に集中させ



翠「逃げるんですよォ!」



地面を蹴りました




コンマ下
奇数 OUT(ギア解除レベル)
偶数 OUT(失神レベル)
ゾロ目 逃げ切り成功!
(翠「逃◯中ってこんな感じなんでしょうかね」

『翠』「翼さんに聞いてみたら?」)
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 08:13:57.92 ID:/KMd70CUO
踏ん張れ
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/03(火) 18:59:26.81 ID:0/ULCC0lo
コンマ運ェ…
569 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/04(水) 03:21:02.77 ID:KqKHYVu80
・・・


地面を掛け空を飛び、残りのたった5分を生き残ってみせようと逃げに徹しましたが


地響きと鐘の音によって地面に這い蹲らせられ

無数の針とミサイルを叩きつけられ

巨大な寸胴で空高く打ち上げられ

一際大きな針で貫かれたまま

火球の中に放り込まれ


その辺りからはもう、意識が途切れていました

翠「ぁ...ぅ...」



安価下
1 眼が覚めたところまで飛ぶ
2 エンブレムターン(誰の視点にするか記述)
3 叩き起こしてもらって若葉ちゃん戦
4 イベント判定
(『翠』「あれ死んでない?」

園子「死ぬほど痛いけど死んでないんよ」)
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 03:28:09.59 ID:SpmqMIvV0
1
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 03:29:08.97 ID:SpmqMIvV0
あれ、現実世界にカムバックしてないよね?まだ精神世界の中?
572 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/04(水) 03:57:32.93 ID:KqKHYVu80
・・・


翠「...っはぁ!っはぁ、はぁ...ここ、は」

気がつくと、私はベッドに寝かされていました

園子「あ、りんりん目が覚めた?」

翠「園子、ちゃん...?」

目が覚める前までの記憶が曖昧でよく状況を思い出せないんですが...はっ!

翠「穴はっ!」

バッと布団をめくり自分の胸元を見ました
確か、蠍座の尻尾に貫かれて、それで...

翠「塞がって...る...?」

しかし胸元には大穴が開いていることも、それどころか身体のどこにも傷らしい傷すらありません

若葉「あくまでここは精神世界、そこで負う傷は呪われでもしない限り跡に残ることはない」

翠「若葉ちゃん...」

若葉「しかし、最後は残り時間も少ないからと無茶をさせ過ぎた、すまなかった、翠さん」

最後、というのはあの、残り全ての星座のバーテックスを投入したことでしょう
確かにもう思わず逃げに徹するくらいのとんでもないボスステージでしたが

翠「いえ、私の知ってる人達は、あんな状況でもきっと勝ってくるくらいの人達です...私はこれまで調子が良かったというだけでかなり調子に乗ってしまっていたようで、おかげで頭が冷えました」

若葉「そうか...流石にこの後すぐに戦うのは気がひけるが...」

翠「?今最後何か言いました?」

若葉「あぁいや、こっちの話だ」
573 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/04(水) 03:58:17.06 ID:KqKHYVu80
その誤魔化し方される場合って大抵割と聞き逃しちゃいけない内容だったりするんですがそれは
まぁ後の祭りですけど

翠「...あれ?そういえば『翠』と千景ちゃんは?」

とりあえず布団をかけ直した私は、きょろきょろと周りを見回します

若葉「あぁ、あの2人なら...」



千景「もっと素早く!腰を意識しなさいっ!」

『翠』「はい!ししょーっ!」



園子「ちーちゃん師匠と弟子『りんりん』になってるんよ」

何がどうなってそうなってるんですか...?



何か話す?安価下
(特になければ『翠』ちゃんの方が一段落した後解散)
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 04:09:50.14 ID:hOH2h8gP0
特になし
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/04(水) 04:13:03.87 ID:kOvesLIZO
改善すべき立ち回りとか聞きたかったけど一足遅かったか
それにしても翠ちゃんのコンマ運酷すぎない?
576 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/05(木) 03:51:34.31 ID:uUnLy85S0
・・・

それから若葉ちゃんや園子ちゃんとさっきの試練の良し悪しやなんかを聞いたりして、『翠』の方が終わるのを待っていました

千景「今日はこんなところね」

『翠』「ありがとうございましたーっ!」

千景「とはいえ私も専門家でもなんでもないのだから、もっとちゃんとした鍛え方も調べた方がいいと思うわよ」

『翠』「ありゃりゃしたーっ!」

体育会系なノリですね...どちらも思いっきり文化系でしょうに
いえそもそも私も文化系なのでこれが正しい体育会系のノリなのかは知りませんけど

若葉「終わったようだな」

千景「えぇ」

翠「お疲れ様〜」

『翠』「あっ、起きたんだ!大丈夫?どっか痛まない?」

翠「大丈夫ですよ」

わざわざ触って確かめようとしてくる『翠』を制しつつ、私はベッドから降ります
丁度『翠』の稽古(らしい)も区切りがいいようですし、そろそろお暇しましょう

園子「とりあえずりんりん達2人とも、ゆっくり休んでね」

『翠』「って言っても今も身体の方は寝てるわけだし休めてるはずだけどね」

若葉「文字通り心を休ませろということだ」

確かに最近寝ても大抵夢なんか見ないでここや翔子さん達がいるところに行くだけですし、寝た気はしないんですよね
身体に疲労感があったりするわけでも眠気が残ってるわけでもないので問題ないと言えばないんですが

千景「病は気からと言うでしょう、気は精神、必ずしも精神の疲れや負担が現実世界の肉体に影響を及ぼさないとも限らない、だからこそここで負った傷は癒しその上で心を安らがせるのよ」
577 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/05(木) 03:52:13.96 ID:uUnLy85S0
・・・

若葉ちゃん達と別れた私と『翠』
さてそれじゃあ今度は普通に寝ようかと思っていたその時



アダム《死してなお興味深いね、君の能力は...もう少し詳しく調べたかったものだよ、生きていればね》



どこからか、聞き覚えのある声...もとい念話が、聞こえてきました



何かする?安価下
(特になければ念話を切ります)
(『翠』「うげ...そんな気はしてたけど...」

翠「やっぱりここって退場キャラの楽屋的なとこになってるんじゃないですかね」)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 10:21:57.77 ID:Wyvt/UaV0
時間稼ぎの修行回も終わりそうだし、ギャラルホルンでも出してXD編に行かないと尺がやばくない?
安価下
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 12:59:39.04 ID:FtXTwBlvO
現実世界に戻る
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 14:40:30.30 ID:laYkQraE0
「表舞台から退いた立場だ、今更どうこうするつもりもない。出来ないからね。」
「…どれ、僕を下した褒美だよ。『遠くないうち、いずれ明日に、未来に絶望する時が来る』とだけ言っておこうか。詳しくは教えないよ。聖人君子じゃないからね。僕は」
とだけ伝えて消える
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/05(木) 22:11:30.49 ID:Ak5Efi0A0
アダム全裸で言ってそう…
582 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/06(金) 02:40:41.98 ID:1ePOTyzS0
翠「この声...」

『翠』「あんの死に損ないが...!」

いや死んではいるんじゃないですかね、生きていればとか言ってますし
私達は一旦深層世界を出て外に戻ることに

・・・

起き上がった私達は辺りを見回しながら声の主...アダムさんに念話で呼びかけました

『翠』《出てこい変態!いやむしろ出てくるなどっか行っちゃえ!》

翠《アダムさん...まだ何か、企んでいるんですか?》

幽霊であったとしても今の私達であれば視認することは出来ますが、部屋も暗いのでどこにいるのかわかりません
しかし気配は何となく感じます
電気を点ける為にスイッチの所に行こうとすると

アダム《表舞台から退いた立場だ、今更どうこうするつもりもない、出来ないからね》

再び声だけが聞こえてきます

アダム《...どれ、僕を下したご褒美だよ...


『そう遠くないうち、いずれ明日に、ミライに絶望する時が来る』


...とだけ言っておこうか》

ご褒美と、らしくもないことを言って意味深な言葉を残してきます

翠「絶望する時...?」

これは助言...警告?

『翠』「どういう...寄越すならもっとはっきりとした言葉にしなよっ!」

『翠』がそう言うも

アダム《詳しくは教えないよ、聖人君子じゃないからね、僕は》

そうして気配は消えていきました
583 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/06(金) 02:41:38.33 ID:1ePOTyzS0
『翠』「翠!電気!」

翠「...あっ、はい」

言葉の意味を考えていて少しぼーっとしてしまっていた私は一泊遅れてからすぐに電気のスイッチを入れます


パッ


けれどやはり、部屋にアダムさんの姿はありませんでした

『翠』「逃したか...塩撒いとこう塩!」

翠「あはは...それは掃除が面倒になりますよ...」

アダムさん...貴方の残した言葉に込められたものは一体...?



今後の方針多数決安価下1〜5
1 原作ルート(XV編)
2 XDルート(どのイベント、ギャラルホルン編等をやるかは後に安価)
3 オリジナルルート(安価とコンマで作る完全オリジナルルート)

(女神「いやぁ今回の叢雲イベントも良かったですね...気になるのはあの無名の刀ですが...」)
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 02:43:05.01 ID:gTPsCAVa0
2

そういえば抜けた刀どうなったんだろう
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 03:15:32.32 ID:C80XmB1R0
2
尺稼ぎしないといけないし多少はね?
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 03:18:08.22 ID:irbuZUWwO
セイレーンがシンフォギアシステムに目を付けたりするルートは…流石に無理か
安価下
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 12:56:34.57 ID:KkR7GllUO
詩織のセイレーンの歌に迫るルートとか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 14:35:59.08 ID:zc+u0ZaAO
1
どうせ2とか3でも最終回後にはXV編やるんだろうけどあえて
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 16:51:47.52 ID:9cluunVC0
2
変則的だけど全員居るからわちゃわちゃしそう、
ところで先覚イベントだけど、フィーネ辺りの話とか変わってなくない?
590 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/07(土) 00:29:45.40 ID:VXIOhFUQ0
***
3/5秒入ったので2とします


方針多数決安価下1以降
(先に3票入ったものに)

1 安価で好きなイベントを決めてちょいちょい摘んでいく方針(同一世界でのイベントは最初のものから順にやることになります(例:『双翼のシリウス』の場合『片翼の奏者』から)、『和装乱舞』等の本編世界でのイベントは変わらず本スレの世界で)

2 メインシナリオをこなす方針(『片翼の奏者』の世界、『翳り裂く閃光』の世界、『先覚の協力者』の世界、『イノセント・シスター』の世界を巡った後ギャラルホルン編(ギャラルホルン編以降に開催された各世界と繋がるイベント(『アルケミックオーダー』等)をやるか否かは後に安価)

3 いきなりギャラルホルン編(他の世界との関わりがない他、コンマ次第で...)

4 欲張り全部セット(全部のイベントを順にやってみるという鬼畜ルート)

(女神「懸念されてるXV編は最終回後に考える感じかもしれないしそうでないかもしれないとのことです」)
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 01:20:54.27 ID:NDE3e+wBO
1

更に他の世界が絡む可能性ある?
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 01:54:04.93 ID:TBatN93+0
1
ゆゆゆ世界が某コーディネーター並にメインに来てるけど
これは精神だけたまたま繋がった扱いなのか、いずれ行く世界なのか…
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 04:33:24.90 ID:U3LA3keQ0
1
よくよく考えるとこの世界でも二人とも多少の差異はあれど協力関係にあるんだな、協力者世界と絡むとどうなるか
594 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/07(土) 22:31:12.06 ID:VXIOhFUQ0
どのイベントにする?安価下

1 『片翼の奏者』
2 『ヴァルキリーズ・サマー』
3 『翳り裂く閃光』
4 『和装乱舞』
5 『先覚の協力者』
6 『雪上のクリスマス』
7 『イノセント・シスター』
8 『エキスパートメイド&これが私のメイド道ッ!』
9 『夜空を舞う姉妹怪盗』(7もセットになります)
10 『竜を討つ魔剣&不死身の英雄』
11 『戦姫海賊団〜海上大激戦〜』
12 『Beyond the Speed』
13 『燃えよッ!カンフーマスター&怒りのッ!カンフー3姉妹』
14 『ヴァルキリーズ・エンドレス・サマー』
15 『マジックランプドリーム』
16 『双翼のシリウス』(1もセットになります)
17 『調べ歌う二重唱』
18 『機械仕掛けの奇跡』
19 『絆結ぶ赤き宝石』
20 『アルケミックオーダー』(1、16もセットになります)
21 『夕暮れに舞う巫女』
22 『銀弾の軌跡』(7、9もセットになります)
23 『ロストランクチュアリ』(7、9もセットになります)
24 『キズナで紡ぐ奇跡の歌』
25 『ティアーズ・オブ・ピースメーカー』(5もセットになります)
26 『夢を唄う英雄』
27 『太陽の三撃槍』
28 『[真夏の楽園]プロビデンス・パーク』(1、16、20もセットになります)
29 『大火を薙ぐ剣』(5、25もセットになります)

(女神「ちなみにイベントをいくつやるかは今のところ未定です」)
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 23:54:46.52 ID:HFBNyBeS0
2と14はセットにならんの?

安価は2でお願いします
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/07(土) 23:56:03.02 ID:HFBNyBeS0
セットになるなら14でお願い、連投すいません
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 01:30:11.42 ID:9NYquKFS0
24
598 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/08(日) 04:07:39.11 ID:NZ0BFXNl0
***

2と14はセットですね、書き忘れですすみません!

というわけでとりあえず2、14、24の順に

***

・・・

ギャラルホルン...過去に了子さんが発見し、管理されていたとされる『並行世界とを繋ぐ完全聖遺物』
少し前までは静寂を保っていたそれはカルマノイズがこの世界に出現した頃から度々起動し、その存在自体はつい先日私が持ち出そうとした時に他の装者の皆さんの知るところとなりました

そして現在...

弦十郎「再び起動した今、満を持してお前達にこの完全聖遺物のこと、これから行ってもらいたい調査についての説明をするべく、集まってもらったというわけだ」

完全聖遺物でありながら一切制御も干渉も受け付けないいわばパンドラの箱
結論から言ってしまえば私の知っているギャラルホルンについての知識と相違なく、私と『翠』はすんなり受け入れることが出来ました

マリア「並行世界...というと以前翠、それに切歌と夢姫、ネロも渡ったという...?」

ネロ「えぇ、もっとも私のバビロニアの宝物庫は例の反応兵器が中でどうなったのかわからない以上無闇に開けなくなってしまったため、その完全聖遺物と同じことを今の私が出来るのではと期待されても無駄になりますが」

ギャラルホルンが装者にしか使えないことを考えるとバビロニアの宝物庫の方がその点についてだけは有利だったんですが...まぁ装者でない人間を並行世界に連れて行くというのも中々ハードなので問題ないですね

弦十郎「そして並行世界に渡り異変の調査に向かうメンバーだが...」



...ふむ、ここまでの流れで一つ確信を持てたことがありますね
599 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/08(日) 04:08:55.48 ID:NZ0BFXNl0
『翠』《女神様が言うようには気にしなくてもいいらしいけど...本当に気付いた、違和感を感じ気付けたのは『私』達...いや、翠と女神様達だけだったみたいだね》

翠《ですね》

バビロニアの宝物庫に反応兵器のミサイルを入れたこと、そして昨日響さんの誕生日会があったことは朝のうちに他の皆さんにそれとなく確認しています
その上で

クリス「お前ら夏休みの課題残ってんだろ、こんなことやってる場合か?」

響「だ、だってぇ!昨日誕生日だったしその前も色々あったしぃ!」

未来「コツコツやらないからだよ響、せっかく二学期までに夏休みの課題を終わらせるって約束は守ってくれたんだから夏休みの課題もちゃんと終わらせてね?」

現在がまだ夏休み中に戻っているという矛盾、そのことにここにいる私達以外の...元々この世界に住む人達全員が気付いていないということに

『翠』《『私』も翠に言われるまで気付かなかった...今の未来さんの発言みたいに明らかにおかしいってわかるろうなことが起きても、どうしてだか違和感を全然感じない...》

今朝、私は起きてすぐに日付けや外の暑さ、テレビのニュース、皆さんの様子等で異変に気付いた私はすぐに女神様を問い詰めました
問い詰めたというより確認に近いものでしたが、私と同じイレギュラーな女神様であればと思ったのです


女神『大分時空が歪んでいますね...』

翠『何ですか時の王者でも出てくるんですか』


翠《『おそらく文字通り神の悪戯のようなもの、今のところ害はないようだから普通は出来ない体験を楽しんでいても大丈夫だと思います』...確かに女神様はそう言っていましたが、何でしょうこの...もやもやは》

『翠』《まぁ...》
600 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/08(日) 04:09:38.47 ID:NZ0BFXNl0
だって唐突にこれ見よがしにししょーがギャラルホルンの説明始めるとかこれXD...スマホゲーのルートに入ってるじゃないですか絶対

『翠』《シンフォギアのゲームはサザエさん時空ってことなのかな》

翠《時空が歪んでるって言えば何でも納得出来ると思ったら大間違いですよ!?》

そうとしか言えないのなら仕方ないですけど...
とにかく、時空の歪みがいつ直るのかわからない、そして害はなさそうと言われてはどうすることも出来ません

『翠』《でもほら、夏休み増えた...いや戻ってきたわけだしさ、女神様の言う通り楽しめばいいんじゃない?》

翠《『貴女』今は年中夏休みみたいなものでしょうが》

『翠』《おう誰が代わりに出席してあげたと思っとんじゃ》



なんて話している間に、他の皆さんは誰が調査に向かうかという話になっていました
601 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/08(日) 04:12:34.78 ID:NZ0BFXNl0
未来「つまり、ギャラルホルンを使って並行世界に行けるのは私と響、翠ちゃん達、クリス、翼さん、マリアさん、切歌ちゃん、調ちゃん、夏菜ちゃん、夢姫ちゃん、『凜音』ちゃんってことかな?」

エルフナイン「あっえっと...恐らく『凜音』さんのRN式回天特機装束ではギャラルホルンを使うことは出来ません」

『凜音』「えっ」



調査に向かうメンバー安価下1〜3
1 翠ちゃん
2 『翠』ちゃん
3 響さん
4 未来さん
5 翼さん
6 クリスさん
7 マリアさん
8 切歌さん
9 調さん
10 夏菜さん
11 夢姫ちゃん
(一度の安価で複数人選択も可)
(途中増援する可能性もあります)
(原作では翼さん、クリスさん、マリアさん(この3人が限定ギア化)→増援でさらに響さん、切歌さん、調さんでした)

(女神「夏休み中に戻ったのは『ヴァルキリーズ・エンドレス・サマー』が主な原因ですがその辺は今はあまり気にせずに...そして本編の方はもうなんというか...(このスレが)やばいですね!」)
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 10:33:25.14 ID:xot8dz6A0
11
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 11:29:30.66 ID:HenE33Rn0
8、9
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/08(日) 19:32:15.19 ID:AK3HbnLeO
4と6
605 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/09(月) 02:29:13.84 ID:bfNUMn+l0
切歌「はいはい!アタシ行きたいデス!」

調「私も」

真っ先に立候補したのは切歌さんと調さん
一応並行世界での調査という重要性や危険性については理解しているはずですが、それはそれとして好奇心が抑えられなかったのでしょうか
特に切歌さんはノリノリです

マリア「調、切歌、これは遊びじゃないのよ?」

調「わかってる、でも私達だってやれる」

切歌「それにアタシは並行世界は初めてじゃないのデス!」

翼「そうは言うが...」

皆さん、切歌さんと調さんの実力は知っていますし信頼もしている分2人を止めるべきか葛藤しているようでした
というか切歌さんは並行世界に来たは来ましたけどあの時ずっとフィーネさんでしたよね?

未来「なら私も、保護者なんて言えるほど私はまだ大人じゃないししっかりもしていないけど、いないよりはマシですよね?」

マリア「むしろ不安が増したのだけれど」

未来「あれ!?」

そりゃそうですよ!見てください後ろ!切歌さんがあんなに震えてるじゃないですか!調さんも...

調「...んっ///」

翠「...調さん」

調「...なんでもない」

いけないこの人早くなんとかしないと

クリス「だったら仕方ねえ...アタシがまとめて面倒見てやるよ」

マリア「クリス...」

翼「雪音...」

クリス「アタシなら文句ねえだろ?」

マリア「えぇ、そうね、貴女になら任せられる」

翼「雪音、くれぐれも気をつけるんだぞ...小日向に」

未来「翼さんまで!?」

と、いうことは
606 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/09(月) 02:29:46.13 ID:bfNUMn+l0
弦十郎「では、調査に向かうメンバーは未来くんとクリスくん、切歌くん、調くんの4人に...」


夢姫「待ってください」


夢姫ちゃん?

夢姫「わたくしも、調査メンバーに加わらせていただけませんか?」

翠「夢姫ちゃん!?」

夢姫ちゃんは確かに装者ですが、それは...

夢姫「わたくしも例え皆さんに劣っていたとしても自衛くらいなら出来る程度には戦えます、それにイミテーター...ありとあらゆる聖遺物、ノイズ類の力を行使出来るギアこそ、何が起こるかわからない並行世界の調査にはうってつけだと思いますわ」

『翠』「でも流石に...」

翠「そうですよ、それなら私が」

夢姫「翠さんは多分また行方不明になるからダメですわ」

クリス「お前はどうせまた行方不明になるからダメだろ」

響「翠ちゃんはきっとまた行方不明になるからダメかな」

弦十郎「翠くんは恐らくまた行方不明になるだろうから今回はダメだ」

翠「何ですかみんなして!」

私全然信頼も信用もされてないじゃないですかッ!私が何をしたって言うんですかッ!

翠「『翠』〜皆さんがいじめます〜」

『翠』「よしよし、翠はダメだろうと思っていたよ」

夏菜「当たり前ですね」

『凜音』「はい」
607 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/09(月) 02:30:21.96 ID:bfNUMn+l0
・・・

ということで、調査に行くメンバーは未来さん、クリスさん、切歌さん、調さん、そして夢姫ちゃんの5人になりました

切歌「行ってくるデス!」

調「行ってきます」

マリア「気を付けて、定期連絡を忘れずにね?」

クリス「ま、アタシが付いてんだ心配すんな」

翼「何かあればすぐに戻るんだぞ雪音」

夢姫「では、お借りしますわね、翠さん」

翠「決して無理と無茶だけはしちゃダメですよ!絶対ですよ!」

『凜音』「それを蒼井さんが言いますか...でも歌代さん、私からもお願いします、危険なことはなるべく避けて無理のないように」

未来「行ってくるね、響」

響「未来...」

未来「...響?」

響「...ううん、いってらっしゃい、私待ってるから、未来が帰ってくるのを」

未来「うん!」
608 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/09(月) 02:31:34.60 ID:bfNUMn+l0
そうして5人はギャラルホルンの向こうにある並行世界へと消えていきました

響「...」

翠「...?響さん、大丈夫ですか?」

響「あ、うん...あはは、大丈夫大丈夫、へいきへっちゃら!」

ならいいんですけど...

『翠』《ギャラルホルンが繋がってる並行世界ってさ、やっぱり奏さんがいる世界なのかな?》

翠《さぁ...そうでない可能性も十分にありますよ》

もし仮に奏さんが生きている世界だったとしても、こっちに私がいる以上原作知識は役に立ちませんけど



どっちの視点?安価下
1 変わらず翠ちゃん
2 調査メンバーの誰か(記述)

(翠「まさかこの時は、並行世界に向かった皆さんが海を楽しんでいるなんて想像もしていませんでした」)
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/09(月) 03:00:10.48 ID:zHDzmNlW0
1
610 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/09(月) 22:17:02.72 ID:bfNUMn+l0
・・・

翠「皆さん、大丈夫でしょうか」

『翠』「まだ皆が行って30分も経ってないんだけど?」

まぁそうなんですけど、調査に向かった皆さんは普通の人なので念話で連絡を取ることも出来ませんし...いえそれが当たり前なんですが
よほどのことがない限り安全を確保出来るS.O.N.G.の保護下...並行世界ではそれがない状態、つまり本当に何が起こっても、起こってしまっても仕方がないわけで
これがアニメであれば...アニメでも割と危険なことは主要人物にすら普通に起こる世界でしたねシンフォギア、1話目で早速1人退場するようなアニメですもん

翠「何事もなければ定期連絡に戻ってくるのは夜...」

夏菜「丸一日そんな状態では持ちませんよ」

確かに、並行世界での事件によってはこっちの世界でもノイズやカルマノイズが出てくることもあるでしょうし、そうでなくとも並行世界とは関係のない事件が起こることもあるでしょう
しかしどうにも簡単には切り替えが

『凜音』「でもこれで少しは蒼井さんが懲りてくれたら嬉しいです」

翠「へ?」

翼「お前が誘拐されたり行方をくらます度に私達は気を揉んでいたものだ、今のお前のようにな」

翠「あー...」

でもそんなに言うほど誘拐されたり行方をくらましたりは...えっと、フィーネさんに誘拐された時、並行世界に飛ばされた時、パヴァリア光明結社に入ってた時...

翠「3回くらい?」

マリア「回数の問題でもないと思うのだけれど?」



何かする?安価下
(特になければ調査メンバーが戻ったところまで飛びます)
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 00:36:53.31 ID:92mfD+qT0
未だにメヌエットが寝ていてベッドから離れないきりしら2号と遊ぶ
…メヌエットの隠したヘソクリとかあったりして
612 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/10(火) 03:42:01.33 ID:tvIRaoNl0
・・・

翠「ってなわけで皆さん揃って酷いんですよ...聞いてます?」

そう尋ねるも、腕に抱かれた子猫...きりしらさん2号はにゃーと答えるばかり
やる事なす事手がつかなそうなのとそもそも特にやることがなかった私が訪れたのはいつかの病室
メヌエットさんが生前S.O.N.G.に保護された際に使っていたベッドにして、今やすっかりこの子猫の住処となっている場所です

翠「結構ご無沙汰な気もするのに冷たいですよ〜?あれ、むしろだからこそ?」

この子については主に切歌さんと調さん、たまに他の皆さんやS.O.N.G.の職員さん達なんかも遊んだりお世話してあげていたり
私も顔を出すことはなくはないですが、忙しかったり蛇達の世話もあるので比較的交流が少ないんですよね
そのせいかさほど懐かれていない感じです

翠「かといってメヌエットさんは『翠』の方に憑いてますし...」

呼べば来てくれるかもしれませんけど



コンマ下1
奇数 何か見つける
偶数 特になし
ゾロ目 ノイズ出現

何を見つけた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 03:43:29.05 ID:92mfD+qT0
アケボダ終わっちまったよ…

はい
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 04:23:55.61 ID:KglOYn7RO
一通の手紙と水色の立方体…もといキューブみたいな物
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 06:44:25.24 ID:s9vc5X1oO
ロンゴミニアドの欠片
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 11:49:40.22 ID:ide5Nf6l0
メヌエットさんシンプルに霊界通信に居ること忘れてるんじゃないですかね翠ちゃん
安価下
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 12:31:31.40 ID:y+kSRiTQO
『翠』ちゃんの所にいるけど呼べば多分来るって書いてあるゾ
それより水色のキューブがわからんのだけどゲームネタ?
安価下
618 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/10(火) 15:58:59.45 ID:tvIRaoNl0
翠「ん?きりしらさん2号?」

てしてし、と前足で腕を叩かれ、私は抱き上げていたきりしらさん2号をそっとベッドに降ろしました
するときりしらさん2号はそのままベッドから床へ、そしてベッドの下...枕元と壁の間に入り込もうとします

翠「狭い所好き...ってそんなわけないですよね」

普段このベッドの上で丸まっているんですから
となるとそこに何かあるんでしょうか...
ベッドと壁の間が狭過ぎて入り込めなかったきりしらさん2号は戻ってきてこちらをジッと見つめてきました

翠「...ベッド動かせと?」

・・・

翠「重っ...」

誰かを呼びに行こうとするときりしらさん2号が唸るもので、結局1人でベッドをずらすことに
ベッドの足を引きずり壁との間をひと1人分は余裕あるくらいに広げました
ここまでやって特に何もなかったり大したことなかったらきりしらさん2号には肉球無限プニプニの刑に処します

翠「っはぁ、はぁ...これ普通1人で動かすやつじゃないですよね...」

鍛えてなかったらこれだけで腕パンパンになりますよ
さて、一体何が出てくるのか

翠「鬼が出るか蛇が出るか...出るなら蛇の方がいいですが...」

広げたスペースを覗いてみると、そこには

翠「...!」

隠すように大きなアタッシュケースが置かれていました
619 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/10(火) 16:00:17.76 ID:tvIRaoNl0
・・・

見るからに怪しげなアタッシュケース
メヌエットさんがここに隠していたんでしょうか...
これは無警戒で開けるのは危険、それこそししょー達にも立ち会ってもらって開けてみるか、見なかったことにしてベッドを戻すのがいいのでしょうが

...まぁ

開けますよね、今ここで1人で
折角のXDイベントらしき展開で居残り組にされ、ずっと調査組の皆さんの心配をさせられているのです
少しくらいは...

翠「いや、ダメなんでしょうけど」

どうせ何も起きないでしょう、うんうん

翠「というわけでオープン!」


パチンッパチンッ


私はロックを外し、ゆっくりアタッシュケースを開けました
中に入っていたのは3つ

翠「手紙と何かの欠片と...キューブ?」

この欠片はアタッシュケースの中で壊れたというわけでもなさそうですし、メヌエットさんにとって大切なものか、あるいは何らかの聖遺物だったり...?
それにこの水色の光り輝く立方体のキューブは...

翠「4次元のキューブ...なわけないですよね...?」



どうする?安価下
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 16:14:07.76 ID:PM42AYqaO
立方体は多分メンタルキューブじゃないかな

安価は…とりあえず手紙を読んでみよう
621 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/10(火) 17:16:35.74 ID:tvIRaoNl0
まぁ流石にそんな危険なものがこんなところにはないですよね?
こういうキューブなら他にも色々ありますしね、青氷のブロックとかナイトメアキューブとか

翠「でも無闇に触るのはやめておきますか、うん」

はいはいきりしらさん2号も触らないようにしてくださいね〜
どうしたものかと思いつつもこのままケースを閉じてしまうのも勿体無いような気がした私は、とりあえず手紙の内容を確認してみることにしました



手紙の内容安価下
(切歌「浜辺めっちゃ戦い難いデースッ!」

調「ローラーに砂が入る...」

夢姫「なのでわたくしはアメノムラクモの羽衣を模倣して空に」

クリス「おいずるいぞ!」)
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/10(火) 17:37:41.38 ID:Tx3R1bOIO
メヌエットさんの遺言的な文章の後に
「この2つは研究所から逃げ出す際に持ち出した物…S.O.N.Gに託す 取扱注意」
623 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/10(火) 21:01:07.75 ID:tvIRaoNl0
手紙の内容は、いわゆる遺言のようなもの
先に散っていった仲間へ向けたと思しき言葉等が続きます

翠「それでもほとんど最低限...」

そういえばメヌエットさん、元々口数も少ない方でしたね、手紙でもそうとは知りませんでしたが
そして1番下には


『最後に、この2つは研究所から逃げ出す際に持ち出した物...S.O.N.G.に託す。取扱注意』


と、付け加えるように書かれていました

翠「メヌエットさん...」

でも多分これ書いた後すぐ幽霊状態で意思疎通出来ることが判明したんですよね...

翠「はいけいみなサマへポジションがいなくなったと思ったら貴女だったんですね...」

これ読んだこと本人にバレたら...黙っておいた方がいいかもです
っていうか結局この謎の欠片と謎のキューブについての詳しいことは何一つわからないままなんですが!?



安価下
1 とりあえず元に戻しておく
2 ケースごと自室に持っていく
3 OTONAに渡しておく
4 その他(記述)
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 00:25:21.46 ID:VttM4A130
女神様に見てもらおう
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 00:31:43.48 ID:TLVfvVY/0
4
メヌエット本人が『翠』の体の所有権を奪って顔を真っ赤にしながら
「記憶を失えぇええええッ!!」と襲って来る。
626 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/11(水) 04:08:31.46 ID:pMMloV9x0
翠「うーん...」

イミテーターを使えば多分私だけでもコレが何なのか調べられます
ただ今は夢姫ちゃんに貸しているので『翠』にイミテーターを借りる必要があります
すると当然メヌエットさんにバレてしまうでしょう
あるいはエルフナインちゃんに頼んでもコレが何なのか調べられるかもしれません
ですがそれはししょー達にも伝わるでしょうし、そうなったら勝手にケースを開けたこととかも咎められる可能性は0ではありません

翠「となると残りは...」

・・・

翠「右よし、左よし」

きりしらさん2号と別れ中身を仕舞い直したケースを病室から持ち出した私は、女神様の部屋を目指しました
大体何でも知ってる女神様であればきっと何かしらコレが何なのか知り得る術を持っていると踏んだからです


コンコンッ


翠「めがっ...アキさーん、少しいいですかー?」

女神「はーい」

ドアが開くと部屋の中から女神様、そして

『翠』「あ、翠も来たんだ?」

翠「あ」

『翠』「ん?なに、どうし...うっ...」

座っていた『翠』は視線が私の顔からアタッシュケースに移った途端一瞬意識が飛び、雰囲気がガラリと変わりました


メヌエット「...」


誰かが乗り移るとやっぱり見た目変わらなくても案外わかるものですね

メヌエット「...中、見た?」

『翠』の身体の所有権を奪い表に出てきたメヌエットさん
顔を真っ赤に染め、少し震えた声で聞いてきます

翠「...な、何も読んでませんよ?」

メヌエット「そう...」

『翠』の身体のメヌエットさんはゆらりと立ち上がり


メヌエット「記憶を失えぇぇぇぇぇッ!!」

翠「待っ...!?」
627 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/11(水) 04:09:51.55 ID:pMMloV9x0
・・・

翠「はぁ、はぁ、はぁ...」

メヌエット「ふぅ、ふぅ...少し、取り乱した...」

翠「少し...?」

決死の取っ組み合いの末どうにかメヌエットさんに落ち着いてもらっている間に、女神様は私が何の用で部屋を訪ねたのか察していたのかケースに入れられた2つの謎の物体についてすでに調べ終えていました
どうやって調べたのか知りたかったんですが、見てる暇もなかったせいでよくわかりません
ただ端末を弄っていたようですし女神パワー的なやつではなさそうです

女神「こっちの欠片は聖遺物...『ロンゴミニアド』ですね、別名『ロンの槍』」

翠「ロンゴミニアド...」

かの有名なエクスカリバーと並ぶアーサー王の宝物ですか

『翠』「ん?アッドに封印してあるやつ?」

翠「おかえりなさい『翠』」

『翠』「ただいま」

まぁそっちでも有名ですよね、正確にはそれの影だとかだったと思いますが

『翠』「いつでも代われるようにメヌエットさんも隣で聞いてる、けど念話も併用すれば問題ないか」

メヌエット《えぇ、これで十分》

平然保ってるような声してますけどさっきまで大暴れだったんですよね彼女

女神「それとこっちの立方体は...」



コンマ下
奇数 わかる
偶数 わからない
ゾロ目 ???
(正体について特に指定が無いので...安価した方からの追加情報や指定があれば考慮する形になります)
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 04:22:00.64 ID:kQ8qUMAoO
はい

立方体は『オーバーテクノロジーで造られた謎の物体』として扱うのは如何でしょうか?別世界から流れてきた感じで
(恐らく元ネタはazln)
629 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/11(水) 18:23:15.63 ID:pMMloV9x0
翠「わからない、ですか?」

女神「はい、素材も原理も構造も...はっきりと言ってしまえばお手上げ状態です」

女神様によれば、水色のキューブは何一つ解析に応じなかったとのこと
おかげでキューブの正体はおろか用途も不明です

女神「わかる限りでもこのキューブは明らかにこの世界の現代科学技術を遥かに超えた技術...オーバーテクノロジーによって造られているようです」

『翠』「どういうこと?女神様が言うなら非公式な技術も含めて不可能なんだろうけど...まさか未来から送られてきたものとか?」

女神「あるいはここではない別の世界...少なくとも、単なる聖遺物ではなさそうです」

錬金術やシンフォギアが存在するこの世界ですら、そしてそれらを超える技術を持つであろう神様ですら解析も再現も不可能な技術...

翠「やはりこれは4次元のキューブ...!」

『翠』「いやむしろKAN-SENの素材の方じゃ...」

メヌエット《動力学的人工海上作戦機構・自動行動型伝承接続端子》

なぜに総称

翠「確かにあれもこんな感じのでしたね...」

『翠』「ロングアイランドさんいいよね...幽霊さん...」

まぁどちらにしてもコラボフラグらしきものはあまり触れておきたくないんですけどね...

女神「試しに真っ二つに切ってみればもっと詳しくわかるかもしれませんが」

『翠』「やめようか、ベルちゃん出来ちゃうから」



何かする?安価下
(特になければ調査メンバーが戻ったところまで飛びます)
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 20:00:10.28 ID:KiF3CrBE0
特になし
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 20:06:42.74 ID:WnYweRnb0
メヌエット「そういえば姉さん、暫く学校から居なくなってたけど試験は大丈夫なの?」
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/11(水) 21:14:53.75 ID:VttM4A130
メヌエットにきりしら2号と会話してみないか尋ねる
633 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/11(水) 23:56:45.21 ID:pMMloV9x0
ロンゴミニアドの欠片はともかく女神様ですら解析不可能だった謎のキューブはS.O.N.G.の解析班...というか人間に任せるのは危険かもしれない、ということで
とりあえずこれらは女神様に管理してもらいタイミングを見計らってししょー達にも話す、ということに
託すつもりだったメヌエットさんの合意も得られましたし

翠「一件落着」

女神「先延ばしですが...」

まぁそこはいいんですよ

『翠』「例の刀のこともあるし、ギャラルホルンも動いてるし、あんまり色々やって変に干渉し合ったりしたらまずいしね」

翠「ですです」

ただでさえここはシンフォギアの世界なんですから
色々混ざっていいのは破壊者がいるところとかエトワリアとかそういうのだけでいいんです

・・・

メヌエット《そういえば姉さん、しばらく学校からいなくなってたけど試験は大丈夫なの?》

翠「へ?試験?...はっ!」

もしかして私...結構授業置いていかれてます...?
思えばパヴァリア光明結社にいた頃以前も仕事で大分休んだり...
い、いやいや、自分で言うのもなんですがこれでも高校の範囲くらいまでは自力でカバー出来る地頭ですよ?試験くらい...


『翠』「ねぇ今言ったよね!?翠のこと姉さんって呼んだよね!?ねぇ『私』は?『私』のことも「姉さん」って」

メヌエット《うるさい》

『翠』「ねー何で!?むしろ『私』のが姉さんなんだってばー!よもぎのお姉ちゃんしてたの『私』の方だよ!?何なら『凜音』も今や妹だよ!?」

メヌエット《良かったね妹出来て、私は妹じゃないけど》

女神「いいじゃないですか〜一回!せめて一回だけでも!」

『翠』「だよね!?」

女神「一回だけでも私にも「姉さん」って!」

『翠』「あっ違うこの人ライバルだ!?」


でも教科書に載ってなくても授業中に解説したようなことが試験範囲になったりすることもありますし、第一流石に細かいこと全部覚えてたりはしませんからミスする可能性は十分...
634 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/11(水) 23:57:17.27 ID:pMMloV9x0
メヌエット《で、どうなの?》

翠「そ、そんなことよりメヌエットさん!」

うん、後で教科書見ておきましょう...あと誰かにノートも借りたいです...

メヌエット《露骨な話題転換...》

翠「いえ、まぁ勉強の方は割とやる気さえ出せば多分いけるので...それより!あの子のことですよ!」

メヌエット《あの子?》

ちらりとアタッシュケースを見た私は、そのケースの存在を教えてくれたその子のことを思い出します

翠「きりしらさん2号...もとい、貴女が世話をしたあの子猫ちゃんのことです...会って話す気は、ありませんか?」


『翠』「女神様は現在進行形で義妹いるんだからいいでしょー!?」

女神「それを言ったら『翠』さんだって『凜音』さんが今だって自分で言ってたじゃないですか!」



コンマ下
奇数 会う
偶数 会わない
(セレナ「同じ姉でも奏はあそこに加わらないの?」

奏「まぁ流石にね...むしろ妹のセレナはあんなところに加わる姉がいいのかい?」

セレナ「マリア姉さんは私だけの姉さんだから」

奏「あぁそう...」)
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 00:57:32.16 ID:JC82AF9O0
にゃー
636 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/12(木) 01:54:21.47 ID:aBWeo4TM0
メヌエット《...》

翠「あの子、会いたがってますよ」

ずっとあのベッドから離れようとしないのが一番の証拠です
あの子にとってメヌエットさんは紛れもなく家族のはずですから

翠「なんなら私が身体を貸したって」

メヌエット《会わない》

しかし、メヌエットさんの返した言葉は拒絶でした

翠「で、でも」

メヌエット《会わないよ、私は...だからこの話はこれでおしまい》

翠「あ...」

念話、切れちゃいました...いけませんね、私としたことが
こういうのはデリケートな話題だとわかっているはずなのに

翠「...はぁ」



『翠』「大体女神様が翠の姉を名乗ってること自体おかしいと思うんだよね!むしろどっちかっていうと『私』のが翠の姉!」

女神「はーだったらいいですよ元々『翠』さんだって私にとっては妹ですし!?」

『翠』「えっ...///」

女神「あっ...///」

『翠』「お...お姉ちゃん...?///」

女神「はぅ///」


翠「...で、この2人はいつまでやってるんですかね」
637 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/12(木) 02:00:48.33 ID:aBWeo4TM0
・・・

夜になり、調査メンバーが戻ってきました
早速皆さんに向こうの世界についての話をしてもらったんですが

翠「海...?」

切歌「デース!」

なんと並行世界に出現したギャラルホルンの出口は浜辺

マリア「それで帰ってくるなり水着を探していたのね...羨ましい...」

調「動きやすいだろうから...ごめんねマリア」

おまけにそこで現れたノイズを倒すと

翼「トリアイナとは...懐かしいな、翠、雪音」

クリス「あん時は悪かったって、あんま掘り返さないでくれよ」

翠「そうですよ私は地味にトラウマがあるんですからあの時のことは」

なんと中から聖遺物...トリアイナの欠片が出てきたというのです

夢姫「イミテーターで解析したところ、そう表示されましたわ、念の為持ち帰ったソレをエルフナインさんにも調べてもらっていますが」

調「こっちの世界にもトリアイナはあるし、確認作業自体は早く済むと思うってエルフナインは言ってた」

翼「ふむ...トリアイナの件はそれでいいとして、懸念するべきは」

そして浜辺に出たことやトリアイナの欠片の他にもう一つ気になること

響「ノイズを呼び出す謎の鳴き声...」


何かする?安価下
(特になければ次の日)
(切歌「あの鳴き声、どこかで聞いたことあるような気がしないでもないデス」

調(詩織先輩のことだろうけど流石にそれは詩織先輩に失礼だから黙っていよう))
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 02:33:29.53 ID:9V2IRn5cO
きりしらと一緒にぼた餅チャレンジ!
上手く作れたらまだお供えしてない記念品の花に贈ろう
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 03:37:29.36 ID:yyr1087E0
教えてくれ、俺たちは後、何回ぼた餅チャレンジをすればいい?
俺は後何回、かわいそうな餡子ともち米をみればいいんだ?
ゼロは俺に何も言ってはくれない、誰か教えてくれ。
640 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/12(木) 05:08:53.41 ID:aBWeo4TM0
・・・

切歌「というわけで翠さんっ!アタシ達とぼた餅対決デスッ!!」

翠「あの、いきなり「というわけで」で始められてもどういうわけなのかわからないんですが」

並行世界調査の報告兼会議のようなものは早々に終わり、解散後はそれぞれ自室に戻ったり無事の再開を喜んだりしていたのですが
そんな中切歌さんと調さんに呼び止められた私は今何故か食堂のキッチンでそんな宣戦布告?をされていました

調「あっちの世界にいた時そういう話になったの、帰ったら私と切ちゃん、そして翠の3人でぼた餅対決をするって」

翠「どんな流れでそうなったのか非常に気になるんですが...え?確定事項ですか?」

調「とにかくあぁなった切ちゃんはもう止められない、潔く勝負を受けてもらう」

切歌「もらうのデス!」

えー...いえ、嫌ではないんですけども
『翠』との対決の時は散々でしたしどうなんでしょう

翠「いいですけど、お手柔らかにお願いしますね」

調「吹っかけておいてなんだけど、おさんどん係は伊達じゃないのを見せてあげる」

切歌「戦ってる時もお腹ぐーぐーへりんこファイヤーでお肉のこと考えてるアタシに死角はないのデスよ!」

それ料理と何も関係ないですしそれなら肉料理の方がよかったのでは?



翠ちゃんぼた餅完成度コンマ下1
切歌さんぼた餅完成度コンマ下2
調さんぼた餅完成度こんました3
(高ければ高いほど美味しい!00は100扱いです)
(ちなみに翠ちゃんは前回は13)
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 06:18:54.29 ID:gfxNHFkRO
ガチャァァァ!
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 09:38:24.80 ID:JC82AF9O0
ほいっ
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/12(木) 10:45:48.31 ID:5TWQeyBm0
翠ちゃんもういいっ…!もう休めっ…!
644 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/12(木) 22:23:23.55 ID:aBWeo4TM0
・・・

翠「嘘、でしょう...?」

調「切ちゃんに負けた...?」

切歌「調に翠さん、それどういう意味デス」

食べられないほどではなくとも比較的酷いものが完成してしまった私と調さんに対し、なんと切歌さんが普通に美味しいものをお出ししてきました
何でしょう...なんか納得いきません...

翠「ま、まぁ所詮料理はガチャですし?」

調「私は負けてない、たまたま風が吹いただけ...!」

切歌「ふっふーん!アタシだってこれくらいお茶の子さいさいなのデス!...というか作ってみてわかったデスけどこれ思いのほか簡単なレシピじゃないデスか?」

調「...切ちゃん今夜覚悟しておいてね」

切歌「デッ!?」

料理なんて死人が出なければ成功なんですよ

調「そういえば、『翠』は花?にお供えしてるって言ってたけど」

翠「らしいですね」

ちなみにお供えしたものがなくとも深層世界の方では大体何でも想像しただけで再現出来るらしいですが、あった方がクオリティは上がるらしいです
645 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/12(木) 22:24:05.20 ID:aBWeo4TM0
調「ふーん...私もお供えしてみようかな...ね?切ちゃん」

切歌「あ、そうデスね」

調「作り過ぎた分を後でマリアや響さん達のところにも届けよう」

翠「届けて大丈夫なのは切歌さんのだけですが」

私と調さんのぼた餅はスタッフ...ではなく私達で責任持って美味しくいただきました

・・・

夢姫「行ってきますわ」

翠「安全第一ですよ!」

次の日もまた、夢姫ちゃん達5人は並行世界へ調査に向かいました
水着の他に浮き輪やらビーチボールやらバーベキューセットらしきものを持っていってましたがあれはバカンスに行ってるわけじゃないですよね...?

未来「響、しっかり課題を進めておかないとダメだよ?帰ってきたらどこまで進んでるか確認するからね?」

響「うん!未来とのデートがかかってるんだもん!最速で最短でまっすぐに一直線に進めてみせるッ!」

昨日は元気無さそうだった響さんも復活してるみたいですね

調「ほら切ちゃんしっかり立って」

切歌「うぅ...まだ腰が痛いデスよ...」



どっちの視点?安価下
1 変わらず翠ちゃん
2 調査メンバーの誰か(記述)
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 00:12:53.77 ID:0bJQrHCu0
1
647 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/13(金) 01:56:20.12 ID:+DzxEUpX0
翠「今日も夜まで調査メンバーの皆さんは帰ってきません...」

並行世界の方で何かしら進展があればいいんですが
さて今日は何をしましょう

翠「メヌエットさんにも言われましたし、勉強でもしましょうか?」



何かする?安価下
(特になければ夜に飛びます)

(翠「9・1・3!スタンディングバイ!てことで今日は響さんの誕生日ですからね、誕生日会場の飾り付けを手伝っているところです!なんだかんだ主人公とか関係なく沢山お世話になってる大切な人ですし、喜んでもらえるように頑張らないとですね」

『翠』「響さんの誕生日プレゼント買ったはいいけど、本当にこれで喜んでくれるかな...いっそ本人に欲しいもの聞いてもいいんだけど、どうせならサプライズがいいしそんなバレるようなことは出来ない...うん、きっと大丈夫!」)
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 02:23:42.06 ID:OUYL+ISWO
折角だから『翠』と勉強しようか
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 02:36:43.96 ID:GyAgqF9J0
そういや『翠』の方の学力って?
650 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/13(金) 03:08:13.11 ID:+DzxEUpX0
・・・

翠「勉強会をします」

『翠』「えっやだ」

翠「やだじゃないですします」

試験対策もそうですが、まず授業についていけてないといけないのでこれまでの復習と今後の予習、それと受験生の夏(正確にはもう夏休み終わってるはずですが何故か戻っているのでちょうどいいです)なので受験勉強も兼ねて『翠』を誘い勉強会をすることにしました
『凜音』ちゃんや夏菜さんも誘おうか迷いましたが、そうなると夢姫ちゃんをハブる形になってしまいますし...その点『翠』と2人でならまだマシなはず
で、誘いに来たらこのザマです

『翠』「やだよ『私』学校通ってないし必要ないもん」

翠「通ってなくても必要でしょうが基本的なことは...大学とかならともかく中学の範囲は確実に常識中の常識になりますよ?」

『翠』「フルシンクロすれば翠の知識が流れてくるからセーフ」

翠「いちいち膨大な記憶の中から探すつもりですか『貴女』は...」

そうなってしまった大元の原因が原因なだけに責めにくいですが、この辺の考え方が不登校、引きこもりになったかならないかで変わってきてますね...

翠「そんなんで高校どうするんですか」

『翠』「高校は義務教育じゃないんだなぁこれが」

今の『貴女』の経歴厳密には小卒ですからね?中学も中退みたいなものなんですから
あれ?もしかして『翠』って学力...

翠「...ちょっと一回テスト解いてみてくれません?それで良い点取れるようなら考えますから」

『翠』「お?...ふふん、そんなこと言って大丈夫?なんなら全教科満点取っちゃうよ?...あ、体育の実技は別ね、今は身体が鍛えてあるから平気かもだけど」



『翠』ちゃんの総合学力コンマ下
(高ければ高いほど賢い!00は100扱いです)
(ちなみに翠ちゃんは80程度)
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 03:16:11.84 ID:0bJQrHCu0
どうだ
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 05:09:04.15 ID:mOE+wRdb0
これは居なくなった時の事を知るために
一括ダウンロードをしおったな?
653 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/13(金) 21:05:49.02 ID:+DzxEUpX0
・・・

翠「なっ...」

『翠』「まー流石に全部満点は無理かもだけどいい線行ってるでしょ多分」

翠「こ、こんなだらけているくせに...らしくない...」

『翠』「忘れてるかもしれないけど翠の場合『私』に対する言葉の大半は自分に返ってくるんだからね?それを念頭において言葉を選ぼうね?」

『翠』は意外にも高得点...多少のケアレスミスを除けばほぼほぼ満点のものばかりでした
ちゃんと学校に通っていれば私と同じかそれ以上の成績になっていたかもしれません

『翠』「『私』これでも元々要領いい方だし、なるべく出来のいい姉であろうとしてたのもあるし」

翠「それがここまで堕ちるとは」

『翠』「はいはいブーメラン乙」

くっ...このままでは勉強に誘うことが出来ません
いやむしろ誘わなくても大丈夫そうではありますが



安価下
1 勉強会勧誘続行(どう誘うか記述)
2 諦めて一人で勉強
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/13(金) 23:08:45.47 ID:S4EtAwrKO
1 シンプルに腕相撲で勝負!
655 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/13(金) 23:44:39.71 ID:+DzxEUpX0
翠「...わかりました」

『翠』「わかってくれた?それじゃ『私』は読みかけの小説でも...」

翠「『貴女』と私、戦いましょうか」

『翠』「...はぁん?」

私は本棚に向かおうとする『翠』の腕を掴みます

『翠』「ねぇ翠、前から思ってたけど考え方ちょっと野蛮じゃない?もしかしてあれ?筋肉で全てを決めるような人になっちゃったの?」

ジト目で見てくる翠に対し、私はその勘違いを訂正すべく弁解を始めました

翠「今のはただのノリです、何も本当にギア纏って戦おうってわけじゃありません」

『翠』「それで?」

私はテーブルを軽く叩き

翠「腕相撲...それで決めようじゃありませんか」

『翠』「だから筋肉じゃん!そのドヤ顔やめろ!」

・・・

説得の末、どうにか腕相撲の了承を得られました



翠ちゃんコンマ下1
『翠』ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 00:24:27.43 ID:Y6VzS6NZ0
どうかなあ
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 01:43:36.15 ID:LgJMRs5NO
はい
658 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/14(土) 02:52:29.54 ID:bDkin07O0
翠「ふふふ...」

激闘の末、相手を下したのは

翠「ふはっ...はーはっはっはーっ!!!勝ったぁ!勝ちましたぁぁぁっ!!!」

私でした

『翠』「あとちょいだったのに...」

互いにほぼ同じ身体能力ゆえ中々決着がつかない勝負でしたが、気合いが勝ちましたね、あるいは執念

それは『翠』に対するこのままではいけないという気持ち

このままではニートまっしぐら...装者が衣食住揃った上に割とお給料が良い職場なだけにそれでも最低限普通に生活出来てしまいますからね...かといってそんな堕落した『自分』の姿を見ていられるかというと別です!

決して1人で勉強するのがつまらないだとかそういうことではありません、元ぼっちにとってそんなもの恐るるに足りませんから
本当ですよ?

翠「さぁ『翠』!」

『翠』「うへぇ...わかったよやればいいんでしょ...まったくたまに面倒なことになるんだから...」

こうしてようやく私達は勉強会を始めることとなりました



勉強会中何か起こる?安価下
(特になければ学力が上がったりした後夜まで飛びます)
(切歌「ク、クリス先輩が!」

未来「水着の、ギア...!?」

クリス「仕切り直しだオラァ!」)
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 03:28:18.51 ID:2TvJhUFP0
身体二つになったんだしその気になれば根回しして『翠』も学校に通あるんじゃないか、とか話しながら夜に
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 05:23:35.79 ID:JAywHe9+0
訃堂おじいちゃんが何故か来て甘やかしてくる
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 07:39:25.35 ID:LsO7xcRqO
そういやこの世界の訃堂おじいちゃんただの親バカだったな
安価下
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/14(土) 12:15:06.82 ID:Ye0XRSrQO
甘やかしついでに本邸に招かれたりしないだろうな…
663 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/15(日) 02:59:25.55 ID:n7jPganf0
・・・

『翠』「ここがこれで...あと何だっけ...あぁあれか、んでここが...」

翠「そういえば『翠』、1つ思ったんですけど」

『翠』「ん〜?」

テーブルを挟んで向かい合う形でそれぞれ教科書やノート、参考書と睨めっこをしていた私と『翠』
ふと、私はそれを続けたまま『翠』に話しかけました

『翠』「勉強会に無理矢理誘っておきながら脱線ですかい翠さんや」

翠「無理矢理誘われた割に真剣にやってるみたいなポーズするんですね...いや、そうじゃなくて、さっき学校云々の話してたじゃないですか、あれについて1つ思ったんですよ」

手元を止めこちらに顔を向けた『翠』に合わせ、私も一旦シャーペンを置いて前を向きます

翠「今私達は身体が2つになっています、それぞれ別々の身体があります」

『翠』「うん」

翠「ってことは、高校と言わず中学校にも、その気になれば根回しして通えるんじゃないですか?『翠』も」

戸籍やなんかはししょー達に頼めば多分どうにかしてくれるでしょう
そうなれば別に高校からではなく今からでも私とは別人として普通に学校に通えるはずです

翠「『翠』も前に言ってたじゃないですか、私と『翠』はイリヤちゃんとクロちゃんみたいなものだって」

『翠』「『私』クロちゃんのがいい」

翠「好きにしてください」

別にどっちがどっちとかどうでもいいんです

翠「まさにそのクロちゃんだって別人ということにして小学校に通っていたでしょう、つまりそれと同じことを『翠』だって今すぐ出来るんじゃって話です」
664 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/15(日) 03:00:09.51 ID:n7jPganf0
『翠』「なるほどなるほど...うんまぁわかってた、わかってたよ、っていうか『私』の知らないところでそんな話も出てたらしいし」

翠「あ、そうなんです?」

『翠』が言うにはどうやら、以前私の代わりに『翠』が学校や仕事に行くことになっていた時、そうでない場合の案として普通に『翠』を私とは別人として転入させるという話は出ていたらしいとのこと
『翠』も夢姫ちゃん達から聞いたみたいですが

『翠』「でもさ、3年の秋から転入って流石におかしくない?」

翠「勉強にはついていけそうなのが証明されてしまったので馴染めるかどうかだけです、そして私はこの1年ちょっとで大分馴染めたと思ってます」

『翠』「ライブにクラスメイト全員来てくれるとかはまぁ馴染めてる方じゃない?知らないけど」

翠「それは未だに飲み込めてない過去なので置いておいてください」

しかし私が真剣に話しているのを感じ取ったのか、投げやり気味だった『翠』も登校について真剣に考え始めました



コンマ下
奇数 通ってみてもいいかもしれない
偶数 保留、もし通うとしてもやっぱり高校から
ゾロ目 いやだ!ひきニートがいい!

(女神「とりあえず一言だけ...頑張ってください!調さん!」)
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 03:01:18.96 ID:/l/WdeJ/0
ほいっ
666 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/15(日) 03:58:29.89 ID:n7jPganf0
『翠』「...まぁ、『私」ももう本気で学校行きたくないってわけじゃないしね」

ため息をつくように、そう零す『翠』

翠「なら!」

『翠』「ただし!3年の秋からってのはやっぱり論外!もし通うとしても高校から!...とりあえず保留ってことにさせて」

翠「む...仕方ないですね...じゃあ、それで」

これは、冬にまた説得が必要ですかね?

・・・

なんて話を交えつつ復習を進めていると、いつの間にか外が赤くなるような時間になってきていました

『翠』「もうすぐ夜か...てことはあと1時間もすれば夢姫ちゃん達が帰ってくる時間か」

翠「ですね、無事だといいんですが...」

『翠』「信じて待つしかないからね、こういうのは」

その時、端末に召集命令が来ました
少し早いですが夢姫ちゃん達が帰ってきたんでしょうか

『翠』「警報は鳴ってないからノイズとかじゃないと思うけど、ひとまず司令室に向かうかな?」

翠「えぇ、行きましょう」

念の為ギアペンダントも一通りポケットにしまい司令室に向かった私達
そこにいたのはししょー達と...


訃堂「む...貴様も変わりないようだな、数が増えた事以外は」


風鳴訃堂さん...翼さんのおじいちゃんでした
667 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/15(日) 03:59:45.74 ID:n7jPganf0
翠《どうしたんですか『翠』、またそんな風にひとの陰に隠れるような真似して》

『翠』《翼さんのおじいちゃんとか『私』本当に交流皆無過ぎだしあとなんか怖い、黙って盾になってて》

はぁ...

翠「えっと...ご無沙汰してます訃堂さん、そちらもお変わりないようで」

訃堂「ふん、やはりこの娘の方が愚息のお前より余程礼儀がなっているようだな」

弦十郎「...」

この超険悪なムードのところに呼び出すのやめてほしかったんですが!?
訃堂さんはまぁ翼さんの出産に関してちょっと人としてアウトな過去を持っていたり中身もちょっとアウトなところがありますが、少なくとも翼さんの仕事中の様子をこっそり見に行っていたりするようなところもあったりします
以前私とクリスさんがそんな現場に鉢合わせ、八絋さんとも合流したり撮影現場にいた翼さん、響さん、緒川さんにもバレたり
なので私としてはなんだかんだ親バカ...は色々まずいので、祖父バカな人というイメージがあります

弦十郎「用が済んだのであれば」

訃堂「口の利き方も相変わらずだな、済んではおらん、故にまだ戻らぬわ」

っていうか!響さん達呼ばれてないんですか!?いないんですが!?
この状況で翼さんと緒川さんとついでにマリアさんも見当たらない...仕事入ってるんでしょうか
あぁ、友里さん藤堯さんが申し訳なさそうな顔してます!エルフナインちゃんはおろおろしてますしこれ私達しか呼ばれてないやつですか!?

訃堂「そう畏るな、どうだ小遣いでもやろう」

状況把握に勤しんでいると、訃堂さんは訃堂さんでご丁寧に私達それぞれの分用意したのかポチ袋を2つ渡してきます
こ、これ受け取って大丈夫なやつなんですか...?

訃堂「中におまけとして幼い頃の翼の写真も入れておいた」

『翠』「ありがとうございます!ありがとうございます!」

翠「こら『翠』っ!」



何かする?安価下
(特になければ判定)
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 10:00:49.49 ID:bpirhiMLO
偶然にもきりしら2号と蛇達がやってくる

何かを察したかのように訃堂へ威嚇をたてる
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 11:26:25.46 ID:h04n/ZGZ0
この世界は、訃堂さんは息子の妻に手を出して、その息子は浮気をしてる。
翼さんと翠ちゃんは形としては腹違いの姉妹で、その実叔母と姪の関係。
八鉱さんの奥さんと翠ちゃんのお母さんに何かありそうやね、
安価下
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 13:13:47.90 ID:+6PlazRSO
なぜ『翠』ちゃんの知らないところで昼ドラが展開されているんだ…
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:06:19.24 ID:h04n/ZGZ0
訃堂さんにとって翠ちゃんは孫、
孫は可愛いからね、遠くから孫が来るたびにゲームを買ってやって、子供に怒られるなんて
よくある話だしな。
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:26:54.29 ID:CEoYRWDq0
いやいやスレ遡ったけど翼と翠の母親は同じだぞ、実父が訃堂か八紘兄貴の異父姉妹
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 01:06:57.04 ID:1zyN5uLy0
それじゃあ防人を増やす為の懐柔作戦じゃないですかヤダー
674 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/16(月) 02:38:12.42 ID:+03CEzPD0
『翠』が秒で受け取ってしまった手前、私も受け取らざるを得ません
一応ししょーに目で確認しましたが、渋々頷いていたのでいざとなったらししょーがどうにかしてくれるでしょう、多分

翠「あ、ありがとうございます」

訃堂「構わん気にするな、貰えるものは貰っておくといい」

だとしても相手によるからこれだけ迷っているんですが
まぁ、なんだかんだ祖父バカな訃堂さんです、案外何事もなかったりすると思います

『翠』「見て翠、この翼さんめっちゃ可愛い」

翠「そういうのは後にしてください」

この『翠』も私の可能性の1つの姿と考えると本当に頭が痛くなります...

訃堂「その程度の写真、本邸に戻ればいくらでもあるぞ」

『翠』「流石実家...」

いや翼さんが幼少期を過ごしたのは八絋さんの方のお屋敷ですから!実家には違いないですけど

訃堂「ふむ...貴様は未だ壁を感じるな」

翠「え、あ、いや...」

訃堂「何か他に欲しいものでもあるのか?」

ぐ、グイグイ来ますねこのおじいちゃんは
まだこれ以前に一度しか顔合わせしていないはずなのにここまで良くしてもらえる意味がわかりません...単なるいい人なだけ...?
でもししょーの顔がどんどん険しくなっているのが気になってどうしても警戒を解けないといいますか

訃堂「限度はあるが、買い与えてやることも」

弦十郎「そのくらいに!」


シャーッ!!


その時、足元から唸るような鳴き声が聞こえてきました
見ると、そこには並んで訃堂さんに向かって威嚇する蛇達ときりしらさん2号の姿が

翠「あなた達、いつの間に...あぁほら、失礼ですから!一旦やめなさい!」

蛇達ときりしらさん2号が一緒になって意気投合?しているのは中々に珍しいですね
だからでしょうか、訃堂さんに失礼だからと蛇達ときりしらさん2号を抱きかかえてその場を離れようとしながらも、私はそんなこの子達が揃って威嚇する訃堂さんに何かあるのかと改めて感じました



コンマ判定
奇数 訃堂さん帰宅
偶数 本邸に誘われる
ゾロ目 ノイズ警報
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 02:59:54.39 ID:vgohW1Wj0
コンマデレてくれよ
676 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/16(月) 03:53:11.46 ID:+03CEzPD0
訃堂「...ふん、まぁ良い、儂は帰るぞ」

威嚇する蛇達ときりしらさん2号を見て何を思ったのか、訃堂さんはそう言い帰る支度を始めます

弦十郎「...外まで送ります」

訃堂「いらん、今更孝行にもならぬわ」

見送ろうとするししょーを拒否すると、一瞬私達の方に視線を向けてからドアの方に向き直し

訃堂「面を汚すような愚息の貴様に任せるのも惜しいが...確と鍛えさせよ、ソレはやがて護国の為の鬼となる者よ」

そのまま出て行ってしまいました

弦十郎「当然だ...ただし、アンタの思い通りにはさせんがな」

・・・

夢姫「帰りましたわ!」

翠「おかえりなさい!」

『凜音』「無事に帰ってきてくれて本当に良かったです!」

訃堂さんが帰ってから少しして、調査メンバーの皆さんが帰ってきました



何かする?安価下
(特になければ次の日に飛びます)
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 04:11:34.77 ID:+Vj/mZiT0
ミニアドさんギア加工しようぜ
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 04:56:20.55 ID:1zyN5uLy0
防人じゃなくて護国の鬼って言ってるのが気になるな、
あっそうだシェンショウジンのビーム食らったのは本編と同じ人だけだったっけ?
安価下
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:30:19.88 ID:RoK+TKT60
実は二人に加えて翠ちゃんも食らってるぞ
安価下
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:39:38.57 ID:LH1J5lezO
実は未来さんは神獣鏡の光浴びてない
浴びたのは翠ちゃん、ビッキー、ウェル博士
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:45:35.32 ID:4QGbw71A0
夢姫ちゃんが勉強する翠ちゃんを見て今度私の家でみんなで勉強会しませんか?と言ってきた
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 17:31:54.46 ID:6Kp+AIcBO
キューブは…加工したら何かヤバい感じがするからやめておこう
お守りにするのはどう?
683 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/17(火) 03:17:47.39 ID:MkyKfZ6i0
ある程度の調査報告等も終わり、夢姫ちゃんと『凜音』ちゃん、夏菜さんは私と『翠』の部屋に来ていました
つまりいつもの5人、普段あまり表に出てこない『夏菜』さんも入れれば6人ですね

夢姫「わたくし達が調査している間、皆さんはどう過ごされてましたの?」

といってもこの5人もしくは6人が揃うこと自体はあまりありませんでしたし『翠』は加わるのが一番遅いですが、私の代わりに学校に通ったりしてくれていた時にすでに3人とそれなりに馴染めていたようなので含めていいでしょう

夏菜「特にこれといったことは...少し出かけたくらいですね」

『凜音』「私も、公園の方に散策に行ったくらいです」

何ならこれから『いつもの5人もしくは6人』と言えるくらい一緒にいればいいだけです

『翠』「くっ、『私』もとっとと出かけるべきだったか...」

翠「私と『翠』は軽く勉強会してました、通っていなかった分のところを...授業に追いつけないことはないと思いますが一応」

『凜音』「あ、だからテーブルにノートや教科書が広げられてるんですね」

急な呼び出しがあった為テーブルの上に置きっぱなしでしたね
訃堂さんが来たことは...わざわざ言うほどのことでもないでしょう

夏菜「ん、ということはやっぱり『蒼井』さんも通うんです?」

『翠』「いや、その話は保留ってことで決着つけた」

夏菜「保留じゃ決着ついてなくないですか...?」

『翠』「とにかくもし通うとしても高校から!今から半年だけ貴女達以外知り合い0の中学通うのはきついかなって...勉強会には無理矢理付き合わされただけだよ...」

何ですか、やり始めたら結構満更でもなさそうだったじゃないですか

夢姫「...でしたら、今度わたくしの家で皆さんで勉強会しませんか?」

テーブルに広げられた教科書やノートをじっと見ていた夢姫ちゃんは、唐突にそんな提案を出してきました
684 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/17(火) 03:18:32.88 ID:MkyKfZ6i0
翠「夢姫ちゃんの家で?」

夢姫「えぇ、いつか招待したいとずっと思ってましたの!...S.O.N.G.のこと、当時はまだ二課でしたが、それらのこともあってタイミングを逃していましたが...家の者達もきっと喜びますわ!...どう、でしょう?」

あざとく上目遣いをしてくる夢姫ちゃん
まぁ、そこまで言ってくれるのなら...
私と『翠』、『凜音』ちゃん、夏菜さんは頷き合い

翠「ぜひやりたいです、夢姫ちゃんの家で勉強会!」

遠慮する仲でもありませんしね

・・・

それから数時間ほど経ち、夢姫ちゃん達もそれぞれの部屋へと戻っていきました

『翠』「ところで翠さんや」

翠「何です?」

『翠』「保留といえばなんだけど、持て余して女神様に預けちゃってるロンゴミニアドの欠片とかキューブとか...あぁいうのも忘れる前にどうするか考えるべきだと思うんだよね」

翠「そうは言いますけど...どうするか考えて結局預けたんじゃないですか」

考えるのをやめたのではありません、その話は置いておいただけです

『翠』「でも特に欠片の方、あれは多分最終的にギアにするでしょ翠」

翠「う...」

確かにそう思ってはいましたが

翠「わ、わからないじゃないですか」

『翠』「掛けてもいい、何だかんだ理由付けて欠片状態の聖遺物はみんなギアにするし完全聖遺物は忘れた頃に出してきて戦場で振り回すんだ、『私』知ってるよ」

否定出来ないことを並べるんじゃありませんよ!
685 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/17(火) 03:19:32.73 ID:MkyKfZ6i0
『翠』「...正直、いつ必要になるかわからないわけだしさ、どうせやるならやれる時にやっといた方がいいと思う」

翠「まぁ...そうですね...」

『翠』「キューブは多分加工したりするのは危険だから、せめて持ち歩くようにするとかね、お守りとか」

お守り...本人がいるというおかしさを除けばある意味メヌエットさんからのお守りとも取れない解釈になりますね
何の祈願かは不明ですが

翠「ふむ...よし、思い立ったが何とやら!」

私は早速ロンゴミニアドをギアペンダントに加工することにしました



コンマ下
ゾロ目以外 成功
ゾロ目 失敗
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 03:22:02.50 ID:WEdmCQ3l0
687 : ◆BT63SEH4KsDo [sagasaga]:2019/09/17(火) 03:42:31.72 ID:MkyKfZ6i0
・・・

翠「つ、遂に作ってしまいました...S.O.N.G.非公式のシンフォギア...」

女神様に機材を借りて完成したロンゴミニアドギア
ししょー達に内緒で作ってしまった為、正真正銘の非公式
バレたら怒られるで済むかどうかもわかりません

翠「...ま、過ぎたことです」

女神「図ぶt...逞しくなりましたね翠さん」

翠「今図太くって言いましたよね聞こえてますよ」

私のアメノムラクモはもちろん、マリアさん達のギアや夏菜さんの擬似ギアメヌエットさんのRN式回天特機装束も元々非公式ではありました
それらは存在が明らかになり、さらに使用者が仲間となったことで正式にS.O.N.G.公認となったわけですが

『翠』「で、どうする?使ってみる?」

翠「使ったらアウフヴァッヘン波形でバレますが、今なら作ってすぐに試運転がてら報告ですと言えなくも...うーん...」



安価下
1 使ってみよう!そしてめちゃくちゃ怒られよう!
2 非公式はロマン!いざという時の切り札ということでまだ使わない!
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 03:49:26.46 ID:SNe4RXw3O
2
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/17(火) 10:41:00.82 ID:eWjBJJeXO
記録にないギアはXV編で大層役に立ちそうだ
まぁ謹慎されるけど
690 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/18(水) 03:19:23.21 ID:0mW3QsKm0
翠「試運転は大切ですが...ここはあえてとっておきましょう」

どちらにせよ怒られますし、そもそも私や『翠』に限ってはギアの数的に戦力過多な今、わざわざ新しいものを使わずとも平気なら平気に越したことはありません
何より非公式というのはもうそれだけでロマンがありますし!

『翠』「いざって時の切り札にもなるし、いいんじゃない?」

翠「えぇ、とっておきたいとっておきです」

・・・

ロンゴミニアドギアを作り、謎のキューブをとりあえず持ち歩くようにしようということになったのも昨日の話
今日はどうやらまだこちらの世界でやることがあるらしく、夢姫ちゃん達の出発は昼以降とのこと
で、私の方はというと

『翠』「久々のノイズ警報かと思えば響さんの無双で瞬殺と」

翠「えらく急いでましたね」

夏菜「課題を終わらせたら未来さんとデートする約束してるらしいですよ」

あーそれで
とっととノイズは片付けて課題やらないとってことですか

マリア「それじゃ、戻りましょうか」
691 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/18(水) 03:20:03.04 ID:0mW3QsKm0
・・・

本部に戻り少しすると、並行世界での出来事について色々と新たに説明がありました

まず並行世界でノイズを倒した際に出てきたトリアイナの欠片は起動状態であること
その欠片がノイズに何らかの影響を及ぼしている可能性があること
そして

翠「水着型のギア...?」

エルフナイン「ギアには装者の心象が反映されます、おそらくですが、その時の心象が関係しているのかと」

水着ギア...うっ頭が
というのはさておき...心象変化何でもあり説が浮上してきましたねこれは...

翠「5人全員ギアが水着型に変化ですか...」

『翠』「そう来たかって感じだけどあり得るの?聖遺物に由来する神話とかにも関係ない変化なんて」

翠「あり得るんでしょうね...」

言ってみれば勇者ギアも似たようなものですからね
それにシンフォギアは想像力によって左右されるもの、響さんの繋ぐ手というアームドギア然り

エルフナイン「今からその水着型ギアの性能テストをさせてもらうんです」

響「えっ!なにそれ見たい!未来達の水着!」

水着じゃなくて水着ギアですよ響さん...聞いちゃいないですね
でもそれは見たいですね...

翼「戦場に合わせてギアを変化させる、か」

マリア「興味深いわね」

夏菜「肌が変な焼け方しそうな気もしますけどね」

『凜音』「それは普通のギアも変わらないんじゃ...」

そんなこんなで私達もその水着ギアの性能テストを見学させてもらうことになりました



夢姫ちゃんの水着ギアの特徴安価下
(夢姫ちゃんのイミテーターの水着ギアの見た目や性能、武器にも何らかの特徴があれば)
(とりあえず未来さん、クリスさん、切歌さん、調さんは本家のものとします)
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 03:28:41.54 ID:Mjlg9PNP0
学校指定の水着で武装もいつもの、砂浜や海で動きやすくはあるけど
普段使いはしない程度の性能。(星4のイベント交換位)
693 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/18(水) 22:41:39.64 ID:0mW3QsKm0
・・・

皆さんの水着ギア、思いの外水着でした
赤い大胆なビキニの露出度高めなクリスさん
下がひらひらなスカートの紫のビキニに広い帽子を被る涼しげな未来さん
緑と黒のタンキニにグラサンのもはや金髪ギャルな切歌さん
ピンクと白のモノキニに珍しいお団子ヘアーの調さん

夢姫「あんまり見られると流石に恥ずかしいですわね」

そして、黒くすべすべしていて身体のラインのよく出る学校指定の水着...いわゆるスク水の夢姫ちゃん

翠《わかっていますね夢姫ちゃん》

『翠』《心象変化であえてスク水を選んだ辺り本物だね》

惜しむらくはリディアンのと同様に胸元に名前が書いていないタイプなことでしょうか
いえ、私にそういった性癖はありませんよ?単に一般論としてです
本当ですよ?

『凜音』「とっても似合ってます!」

夏菜「全員ヘッドギアにはハイビスカスが付いてるんですね」

夏の海といえば〜なイメージが反映された結果でしょうか

エルフナイン「数値的な出力は変わりませんが、砂地や水辺への対応力が増していますね...局地対応型のギアと言えます」

夢姫「確かに足場が不安定な砂浜や日差しが強くて暑い海でも動きやすかったですわ、かといって逆に言えばそれだけなので普段使いする程ではありませんけど」

クリス「むしろ他の性能が高くてもこのギアを普段使いにする選択肢はねぇよ...向こうではピッタリだけどな」

調「ある意味動きやすいのがこのギアの最大の利点...」

確かに動きやすくはありそうですね、装甲も少なめですし
694 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/18(水) 22:42:13.51 ID:0mW3QsKm0
響「ふっふっふ...違うよ調ちゃんッ!そのギアの本当の力、本当の魅力はそんな事じゃないよッ!」

調「本当の力...?」

あ、響さんが何言おうとしてるのかわかった気がします

クリス「他にも何かあるってのか?気づいたんなら言ってみろよ」

響「そのギアの本当の力は...可愛いってことッ!!」

未来「きゃっ!もう響ったら〜」

響さんは水着ギアの未来さんに抱きつきながらそう言い放ちました
はい、だと思いました

切歌「おおっと響さん!そこに気付いてしまったんデスね!実はアタシもそこが一番気に入ってるデス!」

調「意外な盲点...!」

翼「...はぁ」

マリア「貴女達...」

響「可愛いは正義ッ!水着っぽいギアだなんてみんなの魅力120%増しだよッ!!」

クリス「〜!バカかッ!」

ここで響さんが叩かれるまでテンプレですよね

夢姫「...翠さんも、そう思います?」



安価下
1 そうですね
2 とっても可愛いと思いますよ
3 スク水っていいですよね
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 22:53:36.55 ID:lR4qA+cx0
2
696 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/18(水) 23:26:07.28 ID:0mW3QsKm0
翠「とっても可愛いと思いますよ、夢姫ちゃんっ!」

夢姫ちゃんに尋ねられ、私は素直にそう返しました

夢姫「!...ふふっ、ありがとうございます、翠さん!」

まぁ可愛い夢姫ちゃんが可愛いスク水を着てるんですから当たり前ですけどね
咄嗟に答えてしまいましたが、返事としては合ってたみたいです

夢姫「〜♪」

夏菜「えらくご機嫌ですね」

夢姫「えぇ、勉強会が楽しみですわ♪」

ん?何故そこで勉強会...?



『凜音』「...」

・・・

水着ギアの性能テストの直後再びノイズが現れたりと少しごたつきましたが、今日も今日とて夢姫ちゃん達は並行世界へ

マリア「いい、女の子だけなのだから夜は特に気をつけるのよ」

翼「雪音、一番の年長者としてしっかりとな、だが何かあればすぐに私達のことも頼ってくれ」

響さんとの約束がある未来さんだけは明日の朝一でこっちの世界に帰ってくるらしいですが、他の4人は特に何もなければここからは並行世界の方に泊まり込みで調査を行うとのこと

クリス「任せな」

夢姫「行ってきますわ」

調「行ってきます」

切歌「デース!」

未来「響、また明日ね!」

心配です...が、信じて送り出すことしか出来ません

翠「行ってらっしゃいです、夢姫ちゃん!皆さん!」

...行ってしまいましたね
さて、今日は



何かする?安価下
(特になければ次の日に飛びます)
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 23:45:52.91 ID:RyD8AdJ/0
ひびクリと一緒にぼた餅作ろう
上手く出来たらまだお供えしてない記念品の花に贈る
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 23:59:19.37 ID:MpLgkOz+O
まだ贈ってないとこにはきりしらと作ったのを贈ったはずだしクリスちゃん調査メンバーなんだが…
安価はアイドルとしての自分のエゴサでもしてみる、ダメなら安価下で
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 00:42:05.62 ID:vXDFWmYO0
詩織にセイレーンの歌について尋ねる
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 01:12:02.12 ID:aSNIwr1a0
漸く翠が戻ってきたのでえらく上機嫌なウェル博士と出くわす
701 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/19(木) 03:22:57.45 ID:SQV55Q5c0
・・・

自室に戻った私は昨日の続きでもしようかと思い教科書に手を伸ばそうとしていると、『翠』がやけに熱心にスマホを見ていることに気が付きました

翠「あんまり画面を近付けてると目が悪くなりますよ」

『翠』「んー」

...聞いてない返事ですね今の

翠「さっきから何を見てるんですか?」

『翠』「エゴサ、まぁ正確には翠のってことになるけど」

本当に何を見てるんですか!?

翠「はっ!?」

『翠』「いや、翠って一応アイドルになったわけじゃん?まだまだこんな暇な時間が出来るくらいには仕事少ないけど、世間の評価はどんなもんかなって」

翠「や、やめてくださいよエゴサなんて!どうせ『歌姫マリアの金魚の糞』とか『バーターでライブに出る新人』とかそんなんしか出てきませんよ!」

『翠』「仮にも錬金術師の方にガチのファンクラブ作られてる身でその自己評価はどうなの...とにかく見てみようよ一緒に、今後の活動とかに役立つかもよ?」

うーん...気にならないと言ったら嘘になりますけど...

翠「...最悪殺害予告まで想定したので心の準備は出来ました」

『翠』「そんなの来るのは逆に相当知名度高いよ多分」



アイドル蒼井翠ちゃんについての検索結果やファンの評価等安価下
(ぼた餅作りはちゃんと夜一旦クリスさんが定期報告に来たタイミングでやります)
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 07:31:41.44 ID:mWgsS99mO
女性でファンになる人続出
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 09:02:45.70 ID:O3LNrg2YO
彗星の如く現れた次世代のトップアイドル候補として掲示板やその道の雑誌で活躍を期待されている
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/19(木) 09:56:02.45 ID:OqCgeXeA0
そこはかとなく幸薄そう
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 00:18:29.81 ID:+szAgYTl0
翼さんの妹ポジション、妹系アイドル
706 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 04:06:36.99 ID:YTH+f+OJ0
『翠』「『彗星の如く現れた次世代のトップアイドル候補!』...えっすごいじゃんめっちゃ高評価じゃん!」

翠「ふぁっ」

何事です!?はっ、まさかあのよく覚えてない初日の会見の影響...

翠「...いやいや、メディアというのはどこも誇張しまくりで書きますからね」

『翠』「えー少しは鵜呑みにして喜んでもいいんじゃない?...おぉ、流石翼さんとマリアさんがいるところから出た新人なだけあって掲示板も出来てるしアイドル雑誌でも特集も結構あるっぽいね」

翠「事務所パワーですね...」

しかし意外と否定的なものは見当たりません、それは喜んでいいことなのでしょう
何々...『女性ファン続出の新人アイドル、今後の更なる活躍に期待』...

『翠』「女の人受けが良い...まぁそれはわかる」

翠「そうなんですか」

『翠』「女子中だし」

それは関係あるんでしょうか?

『翠』「他にも色々あるよ、えっと『妹系アイドル』...『翼さんの妹ポジション』...『そこはかとなく幸薄そう』...」

翠「幸薄そうって褒めてるんですか...?」

『翠』「女性ファンが多いってのと合わせて考えると...母性がくすぐられる的な感じ?」

翠「母性...?」

『翠』「むしろ妹系って言われてるしそっちの意味合いかも」

これはどの辺りで妹系に認定されてるんです?マリアさんや翼さんが年上だからでしょうか
いやそもそも周りが年上ばかりですけど
707 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 04:07:10.36 ID:YTH+f+OJ0
『翠』「まぁ幸薄そうって不幸になりそうって意味もあるけど」

翠「失礼な!...って言いたいのに言えないですね...」

『翠』「不幸というか問題は結構起こすからね翠、あと何だったら事前に知らされずアイドルデビューさせられた事自体割と不幸といえば不幸だからね」

ま、まぁそこはもうそこまで気にしてないので

翠「でもこの『翼さんの妹ポジション』ってのは...翼さん名指しなんですね」

『翠』「確かに、マリアさんの秘蔵っ子扱いだったり共演多いのに翼さんの方とセットのイメージあるのかな」

日本人同士だからでしょうか

翠「翼さんの妹ですか...」

『翠』「翼さんがお姉ちゃん...」

それはそれで...
今とあまり変わらない気もしますけど
708 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 04:09:21.01 ID:YTH+f+OJ0
『翠』「...ふむ、総合して考えると...翠は妹系アイドルとして活動してファンのことは「お姉ちゃん」って呼べばいいんじゃないかな!」

翠「どう総合したらその結論に達するんです」

どれだけあざといアイドルなんですかそれは
そういうのが通じるのは小学生までですよねー

『翠』「年下の女の子のファンはもれなく「妹ちゃん」で」

翠「それもう『翠』がそうしたいだけですよね?」

『翠』「そして翼さんと共演する時は「翼お姉ちゃん」って」

翠「マリアさんは!?」

・・・

心に傷を負わない健全な結果でエゴサが終わり、私は内心少しホッとした気持ちでいました
だからこそ、少し暇つぶしに外に出ようと思い自室を出てすぐ

ウェル「どこかの誰かさんが戻ってきたおかげでようやく僕の超DXエクセレントギャラクシープロデューサーとしての本領が発揮出来るぅぅ!!」

この頭のおかしい眼鏡と鉢合わせして、一気にテンションが下がったのでした



何か話す?安価下
(今後の仕事について等)
(特になければスルー)
(セレナ「マリア姉さんは私だけの姉さんなので」

奏「もうわかったって」)
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 18:19:59.67 ID:GSY6apC20
特になし
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 18:48:28.28 ID:Qv9N0Hoq0
珍しく真面目な話。次またやってみたいという意志があるならいつでも準備をするが、本人の意志はどうか
711 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 21:35:34.20 ID:YTH+f+OJ0
何ということでしょう...なるべく鉢合わせしないように心掛けていたというのに
同じ本部内にいますしどちらにしろ仕事の時には会うことになるのでずっと避けるのは無理だとはわかっていましたが

翠「その節はご迷惑をおかけしましたようで、それではどうぞ存分に本領発揮してください私はこれで」

ここは適当に対応してさっさとこの場を去りましょうか...

ウェル「そうやって何度もこの僕を躱せると?思い上がりもいいところですねぇ」

うわっなんてぬるっとした動き!ただただきもいです!

翠「何ですか一体...仕事ならサボって申し訳なかったと思ってます、クビならそれでも文句はありませんし」

ウェル「はんっ!この真EXエボリューションファイナリープロデューサーが餓鬼の1人が数日サボった程度でそんな短絡的な結論など出すはずがないでしょう?」

翠「超DXエクセレントギャラクシープロデューサーじゃなかったんです?」

ブレブレじゃないですか...やはり付き合うだけ無駄ですね

翠「はぁ...」

私はそんな糞眼鏡の横を通り、その場を去ろうとすると


ウェル「貴女に、次またやってみたいという意思があるのならいつでもその準備はしましょう...本人の意思というものを、聞いておこうと思いましてね」


背中の向こうから、そんな珍しく真面目な話を投げかけてきました



安価下
1 アイドルを続けたい
2 アイドルをやめたい
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 21:40:35.64 ID:uEHy6tzLO
1
713 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 22:46:37.70 ID:YTH+f+OJ0
翠「...やりたい、続けたいと、私は思っています」

始まりこそ騙されてデビューさせられたようなもので、関係者全員訴える事も厭わないなんて思ったりもしましたし
アイドルという一生縁がないと思っていた立場にも中々慣れることが出来ませんが
仕事はそれなりに、楽しくないこともありませんし

翠「こんな私でも、世間は受け入れてくれているようで...結構嬉しいと思ってしまっているので」

ウェル「...当然です、このMAXアルティメットコズミックプロデューサー改がプロデュースしているのですからっ!」

翠「もう原型ほぼないじゃないですか」

私はため息をつきながら、糞Pと別れました

・・・

今度こそ街に繰り出した私ですが、さてどこに行きましょうか

翠「『翠』が「出かけるならそろそろ変装とかしといたら?」と言うので切歌さん調さんを見習って申し訳程度にかけてみた伊達眼鏡ですが...」

これ変装になってますかねぇ
というか変装は流石に自意識過剰では?

翠「知り合いに会ったら一発でわかりますよねこれ」

詩織「あら?そこにいるのは蒼井さんではありませんか?」

早速バレました...
714 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/20(金) 22:47:10.96 ID:YTH+f+OJ0
正面から声をかけてきたのは響さんのクラスメイト3人組の1人でお馴染みの寺島さん
珍しくお一人のようです

翠「こんにちはです寺島さん」

詩織「こんにちは、お出かけですか?」

翠「暇つぶしに...寺島さんは?」

詩織「私も同じですね」

翠「ですか」

詩織「はい」

寺島さんと会う時は必ず響さんや未来さんもいましたから、どうも2人だけだと間が持ちません...
しかしこれで暇な人同士でそれじゃあさようならというのもなんか変な空気になるとどこかで聞いたことがあるようなないような

翠「...あ、そういえば」

寺島さんといえばで思い出しましたが、確か並行世界の方で観測されたというノイズを呼び出す謎の鳴き声
寺島さんも似て非なるものを以前披露していましたね
世間話というにはいささか微妙ですが、あの時ノイズの動きを止めた寺島さんの声真似?について尋ねてみました



コンマ下1
奇数 やってみたら出来ただけの偶然
偶数 何らかの謎は知っているが秘密
ゾロ目 何らかの謎は知っているし教えてくれる

セイレーンの歌について知っていること安価下2以降
(コンマ下1がゾロ目の場合のみ採用)
(「誰かから教わった」「◯◯という出来事があって効果を知った」「実は◯◯」等自由)
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/20(金) 22:54:17.13 ID:k3G3iGL+0
ふにゃ?
716 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 00:02:34.41 ID:xKkLGv3c0
詩織「あれは...単にやってみたら出来た、というだけですね、偶然ですわ」

翠「ですよね」

はい、そんな気はしてましたよ
メタ視点でも流石に少なくとも3期まで一般人枠だった寺島さん...というか板場さん安藤さんを含めた3人が実は、なんてことはないと思ってましたし

最初の頃は見た目がフィーネさんっぽいのと名前に「詩」って入ってるのでワンチャンあるかと思ってましたが今は全然です
もしこれで5期とかで悪役になったりむしろ装者になったりしてたら木の下に埋めてもらっても構いませんよ

・・・

あの後少し世間話をしてから寺島さんとは別れ、街をぶらついてから帰った頃には陽が傾いていました

クリス「よっ」

エボルt...じゃなくて

翠「クリスさん!定期報告ですか?」

クリス「まぁな、つってもそんなに進展したわけじゃねえけど一応わかったこともあったからな」

本部に戻るとそこにいたのはクリスさんと

翠「あと何で響さんはアイアンクローされてるんですか?」

クリス「このバカはアタシを見た途端飛びかかってきたバカだからだ」

響「ひ、酷いよクリスちゃん痛たたた」

翠「なるほど理解しました」

ようやく離してもらえた響さんは顔の横側を揉みほぐしながら

響「そうだ翠ちゃんクリスちゃん!ぼた餅作ろうよ!」

切歌さんといいお日様系女子は脈絡というものが存在してないんでしょうかね?



翠ちゃんぼた餅完成度コンマ下1
響さんぼた餅完成度コンマ下2
クリスさんぼた餅完成度コンマ下3
(高ければ高いほど美味しい!00は100扱いです)
(ちなみに翠ちゃんは前回まで13→29)
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 00:33:36.92 ID:M+qxH6uo0
メタスラアタック!
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 00:51:32.92 ID:73E3yPf5O
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 01:30:37.11 ID:M+qxH6uo0
誰も取らないので ほいっ
720 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 02:51:51.34 ID:xKkLGv3c0
・・・

クリス「...」

響「だ、大丈夫だよクリスちゃん!調味料でどうとでもなるから!」

翠「そうですよ!丁度ここにカレー粉が!」

料理をガチャと捉えるのなら
まるで私と響さんでクリスさんの運を吸い取ってしまったかのような惨状でした
私と響さんのぼた餅は売ってもいいんじゃないかと自画自賛出来る出来栄え
対してクリスさんのぼた餅は...ぼた餅?はこう...

クリス「...うぅ〜やっさいもっさーいっ!!!」

響「あぁクリスちゃんが壊れた!」

ちなみにいい出来だったぼた餅は各人の記念品の花にもお供えしました

・・・

そしてまた朝が来て

『翠』「今日も元気に行きますよっと...」

翠「確か響さんと朝イチで戻ってきた未来さんはデートでしたっけ?」

『翠』「らしいね」

ということは響さん課題終わったんでしょうか
まぁ私には関係のないことですね



何かする?安価下
(特になければ次の日に飛びます)
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 02:56:12.92 ID:bymSqHVSO
キネクリ先輩…

墓参り行けるなら行きたいね(可能なら誰か護衛につけて)
722 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 03:40:50.79 ID:xKkLGv3c0
翠「...私達も、行きましょうか?デート」

『翠』「...ん!?えっ待っ...はい!?」

翠「約束、まだ果たせてませんし...丁度いいんじゃないですか?」

どうせ今日も特に用事があるわけでもなく
それでいて今後...5期にあたる出来事が始まるのなら暇な時間も作れないかもしれません

『翠』「やっ...あ...あ、あぁ、なるほど、お墓参りね、うん、そうだね」

翠「えぇ、お墓参りです」

なので、約束のお墓参りは今が行くチャンスです
もちろん時間が作れれば2回目以降も、出来れば定期的に行きたいですが



コンマ下1
奇数 護衛あり
偶数 護衛なし

誰が護衛?安価下2
1 翼さん
2 マリアさん
3 ししょー
4 緒川さん
5 影ながらのモブ護衛(S.O.N.G.女性職員)
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
(複数人可)
(元々自衛出来る装者の護衛目的なので体裁的に同学年等は対象外とします)
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 03:49:46.65 ID:cY2wH4V/0
月が木っ端微塵なんだがあの世でエンキさん苦笑いしてそう
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 03:52:01.54 ID:lnjG41R50
そういやこの世界のフィーネってあのお方に会えたって言ってたよね…?
あの頃はXVなんて知らなかったけどスレの展開なぞるならエンキ生きてるんじゃ…?
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 03:53:19.83 ID:/lT13P31O
翼さんにお願いしよう
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 07:33:22.75 ID:cY2wH4V/0
本編じゃアガートラームは石化ビーム?を食らったエンキの左手だけど
この世界だとARMで撃ち抜いたあの時の左手っぽくなりそう
ルシエドも居るしな
727 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 21:45:34.23 ID:xKkLGv3c0
・・・

『翠』「こうしてまた、それも誰かを連れてお墓に行くことになるなんて思ってなかったな〜」

むしろお墓に入ろうとしてましたもんね『翠』の場合

翠「ところで...」

『翠』と並んで歩く私...のさらに隣に並んでいる人物に目を向けました

翼「私のことは気にするな」

翠「しますよ、何ですか護衛って」

隣に並んでいる人物こと翼さんは、私と『翠』の護衛役らしいですが

翼「目を離すと何が起こるかわからないからな」

翠「昨日私1人でぶらついていたというのに!?後それは護衛じゃなくて監視では!?」

翼「あぁ、昨日は油断していた...!」

え?これ今後外に出るとき誰かしらと一緒じゃないとダメになるやつですか?
護衛なんてそれこそ任務や仕事のとき以外全くなかったのですごい何とも言えない気持ちになるんですが

『翠』「いやいや今や世界的アーティストの翼さんに護衛してもらえるとか下手したら刺されても仕方ないくらいの待遇だからね?」

翠「護衛出来てないじゃないですかそれ」

翼「私が都合つかなかった場合マリアが護衛という選択肢もあったが」

翠「どちらにしても刺されるじゃないですか!?」

『翠』「翠もいつか一緒にいる誰かが刺されるくらいのアイドルになれるといいね」

翠「そんな目標は嫌です」
728 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 21:46:10.96 ID:xKkLGv3c0
というかそうなると『翠』は刺される側なんでしょうか
でも見た目的には私と同じですし...ややこしくなりそうです

翠「あと翼さん、その帽子はまだわかるとしてグラサンは一体」

翼「変装するならこれだとマリアに託されたのだ」

F.I.S.組って目元変えればいいって教育でも受けてたんでしょうか...

・・・

とまぁそんな感じで墓地を目指す私、『翠』、護衛役の翼さん

翠「そろそろですよね?」

『翠』「うん、そろそろ」

途中でお花も買いましたし、お線香とライターもお供えする用に昨日作ったぼた餅も持ってきましたし

『翠』「確かこっちの方...」



コンマ下
奇数 特になし
偶数 先客
ゾロ目 先客?
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 21:48:04.73 ID:lnjG41R50
誰だ
730 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/21(土) 22:13:00.70 ID:xKkLGv3c0
『蒼井家之墓』
『櫛田家之墓』

『翠』の家系のお墓とりっちゃんの家系のお墓は、隣同士で建っていました

翠「『翠』...」

『翠』「...ん、ありがと」

私から手桶を受け取った『翠』はその2つのお墓に水を静かにかけていきます
そしてやがて綺麗になったお墓を前に、私と『翠』はその場でしゃがみ手を合わせました

よもぎ...『翠』のお母さん...『翠』のお父さん...りっちゃん...縹さん...
ちゃんとした挨拶が遅れてしまってすみません



お墓に向けて何か伝える?安価下
(指定がなければ基本声には出しません)
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 22:17:35.91 ID:M+qxH6uo0
もし許してくれるなら…これからもこの世界で生きていきたい、的な
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 16:47:56.12 ID:6C4nBYAIO
このスレ安価沢山欲しそうなタイミングだけ人がいなくなるよな
安価は『翠』のことをずっと見守ってあげてほしい的な
733 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/22(日) 22:53:05.03 ID:V77VlNQt0
私は、『翠』と仲良くさせてもらっている者です

『翠』はずっと苦しんでいました

妹と親友に、そして両親に先立たれ、置いていかれたように感じていたようです

そんな『彼女』の人生を、私は狂わしました

あるいはいつか前を向いたかもしれない『彼女』に成り代わり、普通の人生とかかけ離れたものを送らせることになってしまいました

結果的に『翠』は前を向き、私もまた『翠』とは別の存在として今こうしていますが

私はこの世界の人間じゃありません

『翠』のことも、一生を償っても足りないかもしれません

許してほしいとは言いません

でももし、もしも許してくれるなら

私は...この世界で...


翠「...」


これからもこの世界で生きていきたい

『翠』と一緒に幸せになりたい


翠「...」


よもぎ、『翠』のお母さん、『翠』のお父さん、りっちゃん、縹さん

『翠』は頑張っています

響さんとも、他の皆さんとも距離を縮め、立派に立ち直っていると思います

私が言うまでもないとは思いますが

どうか『翠』のことを、ずっと見守ってあげてください


・・・


こうして何事もなく、無事お墓参りは終わりました



コンマ下
奇数 ノイズ警報
偶数 特になし

(女神「流れ星...」)
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 22:58:18.74 ID:Y3pNaP+h0
ノイズさん空気読んで
735 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/23(月) 00:56:38.89 ID:AXwxR+s40
・・・

お墓参りに行った次の日
その日は朝とも昼とも取れるような時間に召集がかかりました

弦十郎「これで揃ったな、エルフナインくん、現状の説明を頼む」

エルフナイン「はい、先日の戦いの後からギャラルホルンのアラートが弱まっており、ノイズの出現も落ち着いています、だから恐らくはこちらにノイズが出る事はしばらくないと思います」

ほうほう
と、言う事はこれまでネロさんがバビロニアの宝物庫を閉めた後にノイズが出現していた時にはギャラルホルンのアラートが鳴っていたということですね

弦十郎「そういうわけだ、パヴァリア光明結社の残党の所在についても順調に調査出来ている、なのでお前達もゆっくり休んで...」

響「はいはい!それなら私も未来達を手伝いたいです!」

弦十郎「...それでいいのか?」

ふむ、しばらくこちらの世界は安全そう、なので調査メンバーに加わる...良い案ですね響さん



調査メンバーに加わるメンバー安価下1〜3
1 翠ちゃん
2 『翠』ちゃん
3 翼さん
4 マリアさん
5 夏菜さん
(一度の安価で複数人選択も可)
(言い出しっぺの響さんは確定なので除外)
(RN式回天特機装束の『凜音』ちゃんはギャラルホルン使用不可なので除外)
(原作では響さん、切歌さん、調さん(つまり残りメンバー全員)でした)
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 02:37:34.87 ID:IvF1NGUs0
1.5
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 04:48:05.06 ID:hQlmPe1+O
4
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 05:32:31.23 ID:ua6Sd+XN0
いざと言う時の為に残りは待機で
739 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/23(月) 22:09:38.68 ID:AXwxR+s40
翠「はい!私も行きたいですッ!」

タイミングを逃してはいけないと私もすかさず手を挙げます
が、周りはそんな私の姿を見て溜め息ばかり

翼「翠はダメだろう」

翠「ナズェダベナンディス!」

翼「すまない聞き取れなんだ」

いいじゃないですか!というかギャラルホルン使ってみたいです!そして何よりここで帰りを待つだけなのきついです!
...あぁ、原作の未来さんはこんな気持ちだったんですね...尊敬します、原作の未来さん

マリア「ま、ギャラルホルンの性質上いつまでも行方不明対策といって翠だけを庇護するわけにもいかないのも事実、昨日翼に任せてしまったのもあるし...今度は私が翠の監s...護衛をさせてもらうわ」

弦十郎「む...致し方ないか」

いまいち納得いかないところもありますが、調査メンバーに加われるのなら良しとしましょう

夏菜「私もいいですか?並行世界、興味があります」

翼「では私は念の為こちらに残ろう」

『翠』「『私』もこっちで...響さんもマリアさんも夏菜も、翠のことよろしく!」

翠《えっ『翠』来ないんですか?》

『翠』《女神様に聞いたらギャラルホルン使用して指定される並行世界なら座標がわかるから念話繋げられるって、迷子になっても念話出来る相手が安全圏にいた方がいいでしょ》

どんだけ私信用されてないんです?

弦十郎「頼んだぞ」

翠「そんなあっさり!?夏菜さんと私の扱い違くないですか!?」

『凜音』「そもそも選択肢すらない『私』に比べたら恵まれていますよ」

あっ...はい、ごめんなさい
740 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/23(月) 22:10:18.57 ID:AXwxR+s40
・・・

翠「南国...」


翠響夏菜「「「キターーーーーッ!!!」」」


マリア「っ!?な、何!?何なの!?私もやらなくちゃいけないの!?」

両腕を天高く突き上げ叫んでいる私達を見てマリアさんがおろおろしていますが気にしません
こういうのは大いに大声を出しても大丈夫そうな場所でしか出来ないのでやれるときにやっておかないと

翠「青い空!」

響「青い海!」

夏菜「そして貴女は?」

翠「蒼井翠!」

響「これだよこれ!私が夏に求めていたのはッ!」

翠「って響さんいつの間に水着に!?」

ついさっきまで一緒に叫んでいたはずなのに気がつけば響さんはすでに水着に着替えていました
もしかして服の下に着てきたんでしょうか

夏菜「まずこっちに来ている皆さんを探して合流するのが先じゃ」

響「でも遊ばずにはいられない...っ!」

私が思っていた以上に響さんは海を楽しみにしていたんですね...そういえば元の世界でも海で作業があった時は響さんのお父さんとの再会があったりと海どころではありませんでしたし

翠「でも響さん、ただ海で遊ぶのと未来さんと一緒に海できゃっきゃうふふするの、どっちがいいですか?」

響「はっ!未来!未来を探さなきゃ!」

流石の優先順位ですね響さん



コンマ下
奇数 セイレーンの声
偶数 特になし(調査メンバー捜索開始)
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 22:22:24.50 ID:IvF1NGUs0
はい
742 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/23(月) 23:02:20.06 ID:AXwxR+s40
・・・

結局動きやすさを優先という建前で水着に着替えた私達は、調査メンバーを捜索することに

夏菜「スマホも端末も圏外、足で探すしかないですね」

マリア「全員で帰りのゲートから離れてしまって、入れ違いにならないかしら」

その時は『翠』から念話が来るでしょうし

響「早く未来に会いたいな〜」

翠「昨日の夜別れたばかりなんですよね...?」

響「でも早く会いたいものは早く会いたい!」



どこを探す?安価下
1 森
2 海岸線沿い
3 荒地
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/23(月) 23:40:18.82 ID:BVIiqbzo0
2
744 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/24(火) 02:19:28.30 ID:QdS3WAa00
・・・

夢姫ちゃん達を探しに私達は海岸沿いを進みます

夏菜「こっちの方にいるといいんですけど」

マリア「そればかりは運に身を委ねるしかないわ」

響「あ!見てあそこ!イルカいるよ!」

翠「わっ本当です!」

響さんが指差した方を見ると、イルカが海面から顔を出していました
生のイルカなんて初めて見ましたよ

夏菜「『凜音』さんへのお土産にムービーでも取っておきましょうか」

翠「それいいですね、やりましょうやりましょう」

早速スマホのムービー機能をっと

マリア「もう目的を忘れかけている...けれどイルカさん、可愛いわね...」



コンマ下
奇数 合流
偶数 合流ならず
ゾロ目 岩の下に何か...?
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 02:28:19.12 ID:5IrEGLvkO
\れずーるあーん!/
746 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/24(火) 02:34:20.58 ID:QdS3WAa00
翠「いませんね皆さん」

夏菜「こっちじゃなかったみたいですね...」

結局イルカ見ただけですね

響「よーし、じゃあ!」



安価下
1 森へ
2 荒地へ
3 一旦出口付近へ戻る
4 釣り
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 03:00:39.99 ID:sthfw3Ks0
3
748 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/24(火) 03:13:49.57 ID:QdS3WAa00
・・・

この土地に詳しくない私達が焦って色々なところに探しに行って迷子になりました、なんてことになったら笑えません
それに入れ違いということもあります
一旦元の場所...ギャラルホルンが繋がっている出口付近に戻ることにしました



コンマ下
奇数 合流
偶数 合流ならず
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 03:29:45.75 ID:sthfw3Ks0
750 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/24(火) 19:31:43.87 ID:QdS3WAa00
・・・

未来「響!?」

響「あ!未来ぅ〜!!!」

本当に入れ違いになっていたとは...
元の場所には調査メンバーの皆さんが揃っていました

調「私達が見覚えのない荷物が増えてると思ったら」

クリス「お前ら来てたのか...」

夢姫「翠さん!?大丈夫なんですの!?不思議な力で迷子になったり」

翠「しませんよ!?何ですか不思議な力って!」

マリア「とはいえ一先ずは」

夏菜「合流出来て何よりですね」

切歌「みんな来てますます楽しくなるのデース!」



何か話す?安価下
(特になければ次の日に飛びます)
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:29:24.05 ID:KR0VkVg20
帰ったらきりしら2号が珍しく歩いてるのを見かける
752 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/25(水) 04:19:35.83 ID:5880UN/h0
・・・

無事合流出来たということの報告も兼ね、定期報告に行くというクリスさんに私も同行することになりました
合流メンバーの中からは私でなくとも響さんマリアさん夏菜さんのいずれかでもよかったのですが、満場一致で私が選ばれるあたり「今のところ行方不明になっていないということを向こうの世界に戻ることで身をもって証明してこい」という無言の圧力を感じます

クリス「っと、戻ってきたな」

翠「ですね」

ギャラルホルンによって繋がれた時空の穴を通り抜けた先には、お昼ぶりの見慣れた元の世界が広がっていました
といってもギャラルホルンが保管されている部屋の景色なので実際のところ見慣れた景色ではないのですが、そこは雰囲気です

・・・

報告を終え、再びギャラルホルンのところに向かおうとすると

翠「...あれ?」

クリス「どうかしたか?」

翠「いえ、アレ...」

いつも例の病室に入り浸っているきりしらさん2号が珍しく廊下を歩いていました



安価下
1 こっそり付けてみる
2 抱き上げてみる
3 珍しいものを見たなと思いつつスルー
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 04:31:21.25 ID:OwHbFv24O
1
754 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/25(水) 09:53:32.00 ID:vhDnvH9UO
どこに行くんでしょう

クリス「気になるのか?」

翠「まぁ...」

言っても猫は気まぐれというイメージも強いですし、案外ふらふらしてるだけだったりするかもですが
世話をする機会がそれほど多いわけではないせいか、未だ距離を感じなくもないきりしらさん2号...

翠「く、クリスさん...」

クリス「...ったく、少しだけだぞ?」

翠「クリスさん...!」

私達はきりしらさん2号の後をこっそり付けることにしました


きりしらさん2号どこで何した安価下
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/09/25(水) 12:21:13.44 ID:rAprnGX+0
トイレへ用を足しに
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 15:23:09.85 ID:xC0pJhECO
トイレから帰る途中で切歌と調と遭遇
どうやら2号のトイレは二人が買ってあげたらしい
757 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/27(金) 03:15:43.05 ID:ijAtZ02x0
・・・

翠「何というか...意外な結果ですね」

クリス「むしろ猫1匹の行動にどんな期待してたんだよ」

私達が見たもの、それはきりしらさん2号がとある一室に置かれた猫用トイレで用を足すところでした
まぁあまりじっくり見るのも失礼な場面なので納得してからは部屋の外の廊下に寄りかかって目を逸らしていますが

クリス「にしてもすっかりここに慣れてんな、アイツ」

翠「ですね、いいことです」

と、そんな話をしている間に終わったのか、きりしらさん2号が部屋から出て私達に気付かず歩いていきます
またいつもの病室に戻るんでしょうか

クリス「...ん?あいつら...」

その時、きりしらさん2号の向こうから


切歌「あ!やっぱりここだったデス!」

調「1人でトイレも出来るようになってえらい」


まだ並行世界の方にいるはずの切歌さん調さんが

・・・

きりしらさん2号を撫で回す2人に話しかけてみると、私達と鉢合わせしたことに驚きつつも何故今ここにいるのかの説明を始めてくれました

調「2人が遅いから様子を見に」

切歌「そして調2号の様子も見に来たのデス!今夜もアタシ達はお世話出来ないデスからね!」

クリス「そういうことか...」

翠「すみません、きりしらさん2号が歩いてるのを見かけてちょっと気になりまして...でもこの子用のトイレがここにあるの始めて知りましたよ」

よく考えたらここに住んでるのできりしらさん2号のトイレがあるのは当たり前ですけど

調「切ちゃん2号のトイレは前に私と切ちゃんで買ってあげたの」

切歌「すぐに場所も使い方も覚えて、調2号は賢いデスね〜」

クリス「お前らこの猫の名前くらい統一しろよな!?」

翠「ナツメとかですか?」

クリス「そりゃ作者の方だろ!?」

雌なのでソウセキよりはマシだと思いますけど

・・・

結局名前の決まらないきりしらさん2号を可愛がってから再び並行世界にやってきた私とクリスさん、切歌さん、調さん
すっかり暗く、星空が綺麗でした



コンマ下
奇数 遠くで何かが飛んでる...?
偶数 大きな影...?
ゾロ目 ノイズ
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 03:16:53.83 ID:V3RA7lPj0
ぺんぺん草しか生えぬ地へ
759 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/27(金) 03:45:05.61 ID:ijAtZ02x0
バサバサバサッ...


クリス切歌「「うわぁっ!?」」

調「遠くで何か飛んでる...?」

遠くの方から何かが羽ばたくような音が
辺りを見回してみると、島から小さな黒い影がいくつも飛んでいくのが見えました

翠「あそこ!」

調「鳥...じゃない」

翠「蝙蝠ですかね...?」

どうやらそれは、蝙蝠の群れのようです

クリス「な、何だよ蝙蝠かよ...お、脅かすなよなぁ!」

切歌「で、でも蝙蝠って!血を吸われちゃうデスよ!」

調「落ち着いて切ちゃん、哺乳類の血を吸う蝙蝠は一種類しかいなくて、ブラジルにしか住んでないんだよ」

切歌「な、なんデスとぉ!?」

詳しいですね調さん

翠「並行世界といえど流石にここがブラジルということは多分ないでしょうし安心ですね」

クリス「安心か...?」

まぁここが『宇宙の誕生が半日ほど遅かった世界』とかなら元の世界だと日本に位置するこの場所がブラジルの可能性もなくはないですけど、そんなものは言い出したらキリがありませんし
というか日本に位置する場所に出るのかも怪しいですよね、こんな島に出るあたり
そんなことより今は蝙蝠です

翠「蝙蝠がいるってことは、この島には洞窟か何かがあるってことですかね...」

切歌「そうなんデスか?」

翠「アニメで見ました」

クリス「アニメ知識かよ!...でもこの島に洞窟なんかあったか?」

調「島を回った時には見かけませんでしたけど、あるなら隠れているか地下とかかも」

・・・

浜辺にテントで野宿というアウトドアな一夜を過ごした私達

マリア「さて、さっそく調査を始めるとしましょうか」

クリス「この人数だし、何人かずつに別れてってのもアリだな」



どこに調査しに行く?安価下1
1 森
2 海岸線沿い
3 荒地

誰と?安価2
1 響さん
2 未来さん
3 クリスさん
4 マリアさん
5 切歌さん
6 調さん
7 夏菜さん
8 夢姫ちゃん
(複数人可)
(理想的な選択人数は1〜3人)
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 16:29:33.68 ID:249NjBuPO
もう先にXVやった方がいいんじゃ
2
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 19:10:33.55 ID:Y4BhgTHH0
3
XVとスレの内容に根底から違う部分が出てるって分かって言ってる?
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 22:10:24.99 ID:7LG2k+2i0
7
エンキ生存の可能性といいそもそも遺跡以前に呪詛が哲学兵装化してることといい色々とこのスレの世界はカオス
763 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/28(土) 02:57:01.94 ID:nPBnvnzY0
・・・

それぞれ3人ずつ3方向に別れて調査を開始した私達
私は夏菜さんとクリスさんと一緒に昨日同様海岸線沿いを歩いています

夏菜「5つの欠片に?」

クリス「あぁ、あのトリアイナの欠片は元々1つの聖遺物で、この島の地下にある遺跡に納めてノイズを退けてたんだと、それが5つの欠片に砕けちまって」

翠「巡り巡ってノイズの手に渡ってしまったと...」

海岸線沿いを進みながら私と夏菜さんはクリスさん達がこの島の漁師さんから聞いたという話を聞いていました
この世界でのトリアイナは所謂魔除けのような存在だったんですね

クリス「そんで今のところ欠片は2つ取り返した、残り3つを集めりゃ多分解決だろ」

夏菜「もういっそ私達の世界のトリアイナを代わりにその神殿に置いて来ちゃえばいいんじゃないですか?」

翠「ダメでしょう、色々と」

トリアイナの欠片を取り込んだノイズが野放しですし、起動していて尚且つ完全聖遺物のトリアイナを一般人しかいない島に置いていくのは危険過ぎます



コンマ下
奇数 ノイズ
偶数 特になし
ゾロ目 岩陰に何か...
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 03:20:42.83 ID:lfeMtRG60
クルリンパッ!
765 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/28(土) 18:56:06.15 ID:nPBnvnzY0
その時、海の方から例の鳴き声と思しき音が聞こえてきました

クリス「っ、あの声だ!構えろ!」

クリスさんがそう叫ぶのとほぼ同時に海から顔を出したノイズ達が海岸を登ってきます

『夏菜』「やっと出番ですね」

翠「行きましょうか」

私達はそれぞれギア、あるいは擬似ギアを纏い対処に当たりました

・・・

翠「またあの声...発信源をどうにかしない限り減らないんじゃないですか!?このノイズ!」

海岸に来てから何体ものノイズを斬り伏せてきましたが、あの謎の鳴き声がする度におかわりが来るせいでキリがありません
それに海からだけだったはずなのに内陸の方からも来ているようで

『夏菜』「発信源が移動しているか、少なくとも2体いるか...」

クリス「あぁ、けどそう簡単に特定出来たらここまで長居してねえんだ!」

とにかく他の調査メンバーにも気付いてもらえるようになるべく派手にどんぱちしていますが、そもそも他の皆さんのところにもノイズが現れてないとも限りません
増援任せは危険ですね

翠「はぁっ!!...っ、また鳴き声が...!アレって!」

クリス「どうした!」

翠「大きな影...鳴き声の方に変なのが一瞬海の方に見えました!」

一瞬見えただけなので確証はありませんが、そのシルエットは鯨のようにも見えました
あれがあの鳴き声の発信源なんでしょうか

『夏菜』「追えそうですか!?」



安価下
1 追う
2 追わない
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/28(土) 20:29:00.35 ID:vw7k2L/g0
1
767 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/28(土) 21:58:08.89 ID:nPBnvnzY0
翠「追いますっ!」

私はその鯨のような黒い影を追い


バシャッ!!


海岸から海に飛び込みました

・・・

泳ぐ潜るのが得意かと聞かれるとそうでもない私
視界の悪い中なんとか黒い影...どうやら鯨型のカルマノイズのようです...を見失わないよう、ギアの性能に頼って前へ前へと進みます

翠「ッ...!」

潜り続けているので当然息は続きません
あれからどれほど潜っているのでしょう、私の限界も近づいてきています
それでも、だとしてもと泳ぎ続け、やがて...

翠「ぷはっ...はぁ、はぁ...空気が、ある...?」

どこかの広い空間に辿り着きました



コンマ下
奇数 鯨
偶数 鯨+烏賊
ゾロ目 鯨+烏賊+大神
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 00:49:21.32 ID:cpG4Rkpj0
今日で本当に本当の最終回か

ほい
769 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/29(日) 03:47:39.16 ID:NWgmRdnZ0
翠「確か海に入って...ということはここは島の地下、ということでしょうか」

肺に酸素を送りながら
ふと振り向くと、そこには巨大な神殿のような建物が建っています
もしかしてここが、クリスさんの言っていた遺跡...?

翠「っ、そうです、鯨のカルマノイズは!」

周りを見直せば、私が追ったそのカルマノイズはやはりそこにいました
そしてさらに、その隣にもう一体

翠「2体目のカルマノイズ...!?」

何本もの触手が生えたカルマノイズ...大型の方が鯨なら、そっちはさしずめ烏賊ですね
しかし何も考えず追ってきてしまいましたが、ただでさえカルマノイズ1体を相手にするのも勝ち目があるかわからないのに2体目なんて...


クリス「ちょせぇっ!!!」


ドォン...!


撤退の2文字が頭に浮かんですぐ、私が来た方からカルマノイズ達に向かって放たれたミサイルを見てすぐにその2文字は消え去りました

クリス「1人で行くんじゃねえ、お前は特に!」

翠「クリスさん...!」

ミサイルの発射元には水着ギアのクリスさんの姿が!

クリス「上のノイズも他のアイツらが対処してる、終わり次第こっちに来てもらう手筈だ...それまで持ち堪えるぞ!」

翠「はい...!」



どう戦う?安価下
(女神「シンフォギアXV最終回、最高でした!!!!!!!ここまで追いかけてきて、本当に良かったと心から思います!!!!!!!(未視聴の方もいるかもしれないので今回もネタバレ感想は控えますが)...本スレは何があってもエタらない、例え参加者が0になろうとも、その言葉に二言はありません(全然誰もいないなと思ったら最悪最後まで書きたいだけ書き切ります)...なのでどうか、本編は一旦の終わりを迎えてしまいましたが、翠さんの人生にもう少しだけ付き合っていただけたらと思います」)
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 03:57:16.96 ID:OQ06rG3lO
XDU、まさかのキャロル参戦

カルマノイズに出し惜しみしてる余裕なんて無い、可能なら勇者ギア使用! タケノコからの一閃緋那汰を決める
切り札って試練乗り越えてないから使えない?
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 15:15:30.91 ID:cpG4Rkpj0
ある程度ダメージ与えたら大剣を二つ合体させてライザーソード!しぶとく生き残ったらキネクリ先輩に追撃を頼む
772 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/09/30(月) 04:36:41.27 ID:198tzNab0
さて、相手はカルマノイズ...それも2体
しかも少なくとも片方はノイズを発生させることも可能な個体です

翠「若葉ちゃん、勇者の力、お借りしますっ!」

カルマノイズ相手では相性が悪いイグナイト、奇跡に等しい条件が必要なエクスドライブモード...私が選んだのはそれらを除いた時のアメノムラクモの現段階での最高戦力である勇者ギアでした
桔梗の花弁が舞い、手元には天叢雲剣とは別に生太刀が握られます

クリス「雑魚増やされる前に畳み掛けろ!」

翠「わかってます!はぁっ!!」


『雨後ノ多剣之子』


私は天叢雲剣を地面に突き刺し、2体のカルマノイズの真下から剣の刃を生やさせて動きを封じ

翠「ひーなたーっ!!!」

クリス「吹き飛べっ!!!」


『一閃緋那汰』

『SPLASH PRIEST』


初手から技を繰り出しました
これだけで倒せたとは思いませんが、反撃の隙を与えずにいくべきでしょう
となると、せめて切り札くらいは...

翠《若葉ちゃん、切り札って無理ですか!?》

確か『翠』は七人御先を支えていました
それならあるいは...



コンマ下
奇数 不可(試練成功が必須)
偶数 可能(使いこなせるかは別)
ゾロ目 義経どころか...
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/30(月) 04:38:36.64 ID:r+vC4wMG0
よっしゃこーい!
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 01:13:00.87 ID:Arry6zvDO
7年だっけテレビシリーズが完結までにかかった時間
775 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/01(火) 02:21:17.32 ID:gX3u2TgW0
若葉《使うこと自体は可能だ》

ダメ元で若葉ちゃんに念話を送ってみると返ってきたのは肯定でした
含みのある言い方ではありますが

若葉《私もその状況で意地の悪いことを言える人間ではない、もっとも切り札の内危険な方は準備不足な今は流石にと思っているが...だがそうでない方の切り札についても、当然リスクも知っているだろう、それを使いこなせるかどうかは...》

翠《ようは、じゃじゃ馬を乗りこなせってことでしょう!?》

切り札の使用に伴うリスク、それは使用後の強い反動...ですがそんなものは絶唱で慣れっこです
だったら躊躇する必要も!

翠「切り札『源義経』ッ!!!」

切り札...本来それは勇者が神樹様の持つ概念的記録にアクセスし特定の精霊の力を引き出すとっておき
私はそれを『乃木若葉の能力の1つ』という認識にすることにより、シンフォギアシステムに再現させました
ギアは大部分が白い着物のような形状に変化し、首には赤いマフラーが巻かれます

翠「はぁッ!!!」

私は烏賊型カルマノイズが伸ばしてきた触手を一気に駆け出しながら斬り飛ばし、そのまま本体を踏み付け跳躍
狙うは鯨型カルマノイズ...しかし高さがまだ足りません

クリス「使えッ!」

するとクリスさんがちょうど私に当たらないように私の周り、そして私より上の辺りに来るようにいくつかのミサイルを放ってくれました
私はそれらを足場にし上へ上へと跳んでいきます
跳べば跳ぶほど速度は上がり、さらに足場となっていたミサイルがそのまま鯨型カルマノイズの周りを旋回してくれたおかげで私は斬っては跳んでミサイルを蹴って再び斬りに跳ぶ、というローテーションを組むことが出来ました

翠「おおおおっ!!!」

そして一度地面に戻り、手元の2つの剣を大型化させ合体

翠「トランザム...」

鯨型と烏賊型諸共そのまま振り下ろします

翠「ライザァァァァッ!!!」



翠ちゃんコンマ下1
鯨型カルマノイズコンマ下2
烏賊型カルマノイズコンマ下3
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 02:27:39.03 ID:vLr4hRTh0
いけよ
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 02:28:52.24 ID:Arry6zvDO
流石翠ちゃんのコンマ運だ、うん(白目)
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 02:58:36.51 ID:vLr4hRTh0
誰も取らないので

ここまでコンマ運酷いとは…
779 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/01(火) 03:41:20.04 ID:gX3u2TgW0
翠「っ...」

身体が...動きません
全身から力が抜け、今にも倒れてしまいそうです

翠「届かな、かった...」

そしてカルマノイズ相手にはやはり威力が足りなかったのか、2体ともダメージこそありますが未だにその身を保っていました

翠「...けど、時間は稼げました...ね」



響「うおおおぉぉぉっ!!!!!」

未来「はぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


聞こえてきたのは皆さんの戦う声
これなら、あの2体が倒されるのも時間の問題です
えぇ、私は1人で戦ってるわけではないのですから

クリス「おっと...ったく、無茶は相変わらずだなお前」

翠「クリ...さ...」

クリス「無理して喋んな、後はアタシらに任せろ」

遂に倒れかけたところを、クリスさんが受け止めてくれました

クリス「おい!誰かこの馬鹿安全なとこに寝かせてくれ!」

響「へっ!?私!?」

クリス「お前のことじゃねえよ馬鹿ッ!」



コンマ下
奇数 一旦は装者メンバーの勝利
偶数 そのままボス戦へ
ゾロ目 装者が増えたところで勝てるとは言ってない
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 13:08:37.42 ID:AFP8IE/A0
にゃあ
781 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/01(火) 21:39:41.53 ID:gX3u2TgW0
・・・

私が邪魔にならないよう端に寄せられてから少しして
2体のカルマノイズはそれぞれトリアイナの欠片を落として倒されました

夏菜「で、今度は何をしたんですか...あぁいいです、話すのもきついならそのままにしててください」

何でしょう当たりが強い気が
というか夏菜さんだけじゃなく他の皆さんの視線もやや冷たいような

マリア「この子だけもう帰らせた方がいいんじゃないかしら」

クリス「今後コイツだけギャラルホルン使用禁止でもいいくらいだな」

ふぁっ!?何ですかちょっと切り札使っただけじゃないですか!?
くっ、抗議したいのに話すのどころかこうして意識を保っておくことすら辛いです...
その時、どこからか地響きが


未来「っ、みんなあれ!」

響「さっきのよりでっかいカルマノイズ!?」


薄れゆく意識の中、床を突き破って姿を現したそれは黒い巨人のようにも見えていました


調「大きい人型...」

切歌「おじさん型デスか!?」

マリア「いうなればポセイドン型といったところね...」


ポセイドン...鯨もありましたしね...


夢姫「翠さんのことはわたくしが!」

『夏菜』「お願いします歌代さん」

クリス「多分アイツが最後の欠片持ちだ!気合い入れていくぞッ!」


皆さんが戦っています
それを私は手伝うことも見守ることも出来ずに、ただこうして横になっていることしか...



装者メンバーコンマ下1
ポセイドン型カルマノイズコンマ下2
(装者メンバーは水着ギアが含まれるためボーナスで+30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:43:12.16 ID:YyEmNumY0
ここからいなくなれー
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 00:45:52.78 ID:EAk0LdzwO
これは酷い
784 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/02(水) 02:19:53.91 ID:e7b13TQY0
意識を取り戻した時、私は病室のベッドに寝かされていました
見覚えのある天井...本部に戻された、ということでしょうか


ガラッ


エルフナイン「あ、目が覚めたんですね!良かった...」

部屋を訪れたのはエルフナインちゃん
彼女の手元のタブレットから察するに、メディカルチェックに来てくれたのでしょう

翠「...ぁ...あー、あー...ふぅ、声は出せますね」

エルフナイン「一応夢姫さんがイミテーターでアスクレピオスを模倣して治癒を施したらしいので、ですが身体におかしなところはありませんか?」

そう言われて身体の調子を意識してみても、多少の気怠さは感じるものの特に変わった点はなさそうに思います

翠「あ、そういえばあの後...皆さんはどうなったんですか!?」

そうです、確かあの時巨人のような...マリアさん命名のポセイドン型カルマノイズとの戦闘になっていたはず
それを尋ねるとエルフナインちゃんはやや顔に影を落とし

エルフナイン「報告では撃退することは叶わず、カルマノイズ側が姿を消したところで皆さんも一時撤退することにしたそうです...今現在も作戦会議が行われています」

倒しきれなかった、ですか...巨大なだけあってやはり強力な相手ということでしょう



コンマ下
奇数 作戦会議参加したい
偶数 絶対安静
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 02:22:01.04 ID:YyEmNumY0
アニメ終わってからコンマ運酷くなってない?
786 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/02(水) 02:59:06.10 ID:e7b13TQY0
翠「じゃあ私もその作戦会議に...」


ジャラ...


翠「...ジャラ?」

起き上がりベッドから降りようと身体を捻った時、変な音が聞こえました
どうも腕の方から...

エルフナイン「す、すみません!でも皆さんがこうでもしないと勝手するからって...」

翠「は!?えっ!?嘘ですよね!?」

さっきは気が付きませんでしたが、よくよく見ると両手首がベッドの脚と手錠で繋げられていました
真ん中の鎖が長いタイプなので多少は動かせますが、とても自由とは言えません

エルフナイン「しばらくは絶対安静ということで...用事があったら呼んでください...」

翠「まっ、待ってくださいエルフナインちゃん!?まさかこのまま放置とかじゃないですよね!?おーい!!!」

必死で目を逸らしながら部屋を出ていってしまうエルフナインちゃん
えぇ...絶対安静っていつまでですか...



何かする?安価下
(ベッドの上から移動せずに出来ることのみ)
(特になければポセイドン型カルマノイズ撃退後まで飛びます(次のイベントへ))
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 06:08:35.90 ID:Z20Bulnz0
スマホで誰かに連絡を取りトイレに行きたいと嘘をついて会議に向かう
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 12:17:22.15 ID:qRn9cLAA0
翠ちゃん…そういう事するから縛られるんよ…
安価下
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 14:58:19.10 ID:YyEmNumY0
失敗したら切り札を使いこなす為の試練改めて挑戦みたい
反動が絶唱とは別ベクトルでヤバい
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 16:50:41.74 ID:Q53TJ4i6O
仮にも最年少装者の女の子をベッドに寝かせて身動き取れなくするとかS.O.N.G.はやばい組織なのでは(真顔)
パヴァリアだってそこまでしないよ!?
791 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/02(水) 21:42:35.34 ID:e7b13TQY0
絶対安静
そう言われても未だにあのポセイドン型カルマノイズが健在なのですからジーっとしてはドーにもなりません

翠「とりあえずは...」

この手錠をどうにかするしかないですね
幸いスマホは置いていってもらえてます
これで誰かを呼ぶとして...

翠「会議のメンバーには声をかけられませんし...」



誰を呼ぶ?安価下
1 『翠』ちゃん
2 翼さん
3 『凜音』ちゃん
4 女神様
5 友里さん
6 エルフナインちゃん
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/02(水) 21:47:14.91 ID:qQG/X7pxO
1
793 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/02(水) 22:09:14.20 ID:e7b13TQY0
prrrr...


『翠』『もしもし〜?』

翠「もしもし『翠』ですか!?」

私が選んだのは『翠』です

『翠』『同じ本部内にいるのに何故そこで電話...というか念話で済むじゃん?』

翠「ちょっと忘れてただけです、それより来てくれません?」

・・・

少しして『翠』は私の病室に来てくれました

『翠』「まーたやらかしたらしいね翠」

翠「やらかしてません」

『翠』「やらかしたから今そうなってるんでしょうが...で?用事は?まさか話し相手が欲しいとか言い出すわけないし」

ここで馬鹿正直にこの病室を抜け出すために手を貸してほしいと言っても、おそらく乗ってくれないでしょう
ほんの少しS.O.N.G.からパヴァリア光明結社に鞍替えしてからどうも『翠』まで他の皆さん同様過保護が過ぎるようになっている節がありますし

翠「その、お花を摘みに...この手錠だと行くに行けなくて」

なのでここは自然な形で...

『翠』「ふーん...」

翠「な、何ですか?」

『翠』「...いや、何でもない、どうする?オムツ履く?」

翠「お手洗い!お手洗い行きたいんですよ!割りと限界近いんですよ!」

嘘ですけど

『翠』「はいはい、手錠外せばいいんでしょ?でもお手洗いには付いて行くからね」

翠「信用ないですね...」

ふっ...計画通り

・・・

さて、お手洗いまで来たわけですが
外の廊下には『翠』が待っています
ここを上手くすり抜けて会議が行われているであろう会議室の前まで...



コンマ下
奇数 成功
偶数 失敗
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 00:15:12.14 ID:6bMlloMQ0
えいや
795 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/03(木) 01:04:04.88 ID:vmry9Ue/0
翠「すぅ...っ!」

秘技・クリアーベント

音を出さぬよう細心の注意を払い、さらに自身の思考を隅々までモブにすることで極限まで影を薄くし自然と一体となり、背景と同化し、置物と化す技
生前は主に学校の朝や休み時間に使っていました

さぁ、これで...!


『翠』「いや気付くから」

翠「デスヨネ」

・・・

『翠』に病室に戻された私
再びベッドに横にさせられ両手に手錠
そして

『翠』「おかしなことしたらこうするようにって言われてるんだ、ごめんね翠」

翠「嘘ですよね嘘ですよね!?」

両足首にまでそれぞれベッドの足と繋がれた手錠を嵌められました

翠「私なんか改造手術受ける人の気分なんですけど!?」

『翠』「あれよりかは鎖長いから」

翠「や、ヤメロ〜!ぶっとばしますよぉ〜!?」

『翠』「そんだけふざけられるなら大丈夫かな」

いやいやちょっと

『翠』「ご飯は持ってくるしお手洗いに行く時間も後で考えておくから」

翠「それもう監獄ですよね!?」

『翠』「違うよ保護だよ」

こうして私はふりだしに...いえ、それよりも前に戻されてしまったのでした

・・・

若葉「それで今度はこちらに来たということか」

翠「まぁ身動き取れないんじゃどうしようもないですし」

それに、反動で動けなくなってしまう切り札ももう少しマシにしたいというのもあります



試練内容安価下
1 律儀に13星座+風雲児様
2 いきなり風雲児様
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 01:31:16.38 ID:A+Dns9OwO
2

途中から本気や底力を出していくのって無理ですか?
797 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/03(木) 02:29:06.97 ID:vmry9Ue/0
若葉「休息は取れる時に...というのは私も言えた義理ではないか...それに実際今この瞬間も身体は休めていると」

翠「お願いします、もう一度試練を受けさせてください...!」

頭を下げそうお願いすると、若葉ちゃんはしばし考え込んだ後

若葉「...いいだろう、ただし特徴的な攻撃をする敵を相手に何度も繰り返したところで変に癖がついてしまうだけだ...バーテックスではなく、私が相手をしよう」

そう許可を出してくれました

若葉「構えろ、翠さん」

翠「はい!」

勇者服に変わる若葉ちゃんに対し、私もギアペンダントを掲げ聖詠を口にします


「Imyuteus amenomurakumo tron」


黒いオーラと桔梗の花弁を散らし纏うギアは目の前に立つ若葉ちゃんの勇者服によく似た、それでいて元のギアの特徴も残されたハイブリッド
アメノムラクモの勇者ギア

若葉「まずは身体を温める程度から始める、切り札はそれからだ...行くぞッ!」



どう戦う?安価下
(通常形態→源義経(判定によっては更なる強化))
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 02:46:41.15 ID:6bMlloMQ0
最初から全力出したら後が持たないので序盤はパリィやカウンター中心にで攻める
後は剣にエネルギー充填からの突進突きとか
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/03(木) 14:39:37.90 ID:VlM4P2r8O
風雲児様が『一投飛翔閃』→『飛閃緋那汰』とコンボを決めてくるのでこちらも『異空間斬り』→『神刀一閃』のコンボを繰り出す
800 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/05(土) 02:18:16.12 ID:gp189+mK0
まずは身体を温める程度から、ということは体育の授業でいうところの準備体操や最初の校庭数周するようなもの
最初から解放全開では後に持ちません

翠「ッ!」

刀を構え真っ直ぐ突っ込んでくる若葉ちゃんに対し刀で受け止めようとしたのをすぐに思い直し、刃の向きを逸らして受け流しました

若葉「そうだ!踏ん張ればそれだけペースは乱れる、状況をよく見計らって流れを作るんだっ!」

翠「流れをっ」

若葉ちゃんは振り向き再び振り下ろしてきます
それを私が一歩後退して避けると、さらに追うように若葉ちゃんが一歩こちらに

翠「はぁっ!」

若葉「ふっ!」

もう一歩後退した瞬間、刀を低く構え上に斬り上げるようにしながら一気に踏み込み前へ
しかしそれを予期していたのかその一撃は若葉ちゃんに避けられてしまいました

若葉「悪くない手だ、その調子!一撃一撃の結果を引き摺って攻め時を逃すな!」

翠「はいっ!はぁっ!!」

もう一撃、もう一撃、返ってきた反撃には今度は大きく後ろに跳躍して距離を置きます

翠「やぁぁぁぁっ!!!」

数回空中で身体を回転させながら大きく距離を取った私は着地と同時に駆け出し、その間刀にエネルギーを込め続け

翠「ダアァッ!!!」

フォニックゲインを纏い黒と紺色の入り混じった色に光る刀身を突き出す形で若葉ちゃんに突進しました

若葉「くっ...ならばッ!」

私の攻撃を刀で受けた若葉ちゃんはその場で地面を蹴ります
押し出される勢いを利用してそのまま高く高く跳び

若葉「いざ参る!緋ー那汰ーッ!!!」


『一投飛翔閃』

『飛閃緋那汰』


上空から放たれた2つの斬撃
ならばこちらも!

翠「やぁぁっ!はぁぁっ!!!」


『異空間斬り』

『神刀一閃』



翠ちゃんコンマ下1
若葉ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
(勝ちの場合引き続き切り札戦へ、引き分けや負けの場合「まだその時ではない...」ルートです)
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 02:31:10.71 ID:WqXKUsJ40
いい加減コンマ運デレてくださいよ
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 02:40:31.16 ID:UatZj7Q7O
803 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/05(土) 11:59:56.56 ID:pcXEvKUUO
重なり合った斬撃同士はぶつかり合い拮抗

翠「行ってぇぇぇっ!!!」

やがてそれは僅かに、しかし確かに私の斬撃が進み始め...


ーーーッ!!!


空で爆ぜました

翠「はぁ、はぁ...どうです!」

爆発し煙の塊が出来ているところを見上げそう叫ぶと、煙の中から何かが飛び出してきました


若葉「良い技だった...次は切り札戦だ」


地面に降り立ったのは若葉ちゃん
それも切り札を使用し源義経の力をその身に宿した姿

翠「...お願いしますッ!」

私も同じように切り札を発動(正確には切り札を発動した若葉ちゃんの能力をシンフォギアに再現)させます


アメノムラクモ 勇者ギア 切り札『源義経』


若葉「切り札の使用後の反動を軽減させるために必要なのは慣れることと長時間使わないことだ...しかし反動そのものは決して無くなることはないし軽減も微々たるものとなる、いいな翠さん」

翠「えぇ、私はその微々たるものをこそ掴み取りたい」

若葉「ならば行くぞッ!」



どう戦う?安価下
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/05(土) 15:30:04.33 ID:WqXKUsJ40
あまり力を出し過ぎない感じのスタイルで攻める
二刀流なのを活かして連撃を繰り出していき最後に"一刀繚乱"
(若葉ちゃんはさっきより手強くなってる感じで)
805 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/06(日) 03:14:15.89 ID:Q3vuZtFa0
金属同士のぶつかる音が響き渡り、その度に私の腕に強い衝撃と痺れが襲ってきます

若葉「源義経、その力は人間離れした体術...護りに徹するのは悪手だぞ翠さんっ!」

翠「だったら...!」

私は天叢雲剣で若葉ちゃんの刀を受け止め、手元を捻ってその刀を巻き込むように絡め下に向けさせます
さらに私の反対側の手に握る刀...若葉ちゃんと同じ生太刀を横薙ぎました

若葉「ふっ!」

自身の刀からは手を離さずに仰け反り、地面を蹴って逆上がりのような動きで私の攻撃を避けた若葉ちゃん

翠「うぁっ!?」

宙で後ろ向きに一回転する途中に若葉ちゃんは私の天叢雲剣を持つ方の腕を掴み、私は釣られて回転させられ地面に背中から倒されてしまいます

翠「いっ...」

若葉「甘いぞッ!」

翠「くっ...!」

見下ろしながら振り下ろされる若葉ちゃんの刀を咄嗟に両手の剣と刀をクロスさせて受け止めた私は、その場で膝を折り足を眼前まで持ってきて若葉ちゃんの刀の刃を蹴り上げました
そして距離が取れた瞬間すかさず立ち上がり跳躍、若葉ちゃんに正面から斬りかかりました

翠「ハァッ!」

一撃一撃に全力を尽くすことなく、なるべく力を出し過ぎず
あくまで勢いと攻撃の数で勝負...!

翠「ふっ!はっ!」

若葉「むっ!」

右、左、右、と左右の武器による連撃でこちらのペースを作り出し、反撃の隙を潰していきます

若葉「ふっ」

翠「逃がしませんっ!」

離脱しようと後ろ向きに跳躍する若葉ちゃんを私も追うように跳躍し、ペースを保ち続け

翠「はっはぁぁっ!やぁっ!!!」


『一刀繚乱』


剣と刀を平行に持ち、一気に振り下ろしました



翠ちゃんコンマ下1
若葉ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)

この後安価下3
1 更なる高みを目指す
2 ここまでにしておく
(コンマ対決が翠ちゃんの勝利だった場合のみ採用)
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 03:16:47.93 ID:ZMQqTSm80
なめるなああああ!!
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 03:18:49.94 ID:wp15tKBeO
15%
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 03:20:16.64 ID:wp15tKBeO
たった1の差で負けるとは…コンマ神も意地悪すぎる
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 03:28:08.96 ID:ZMQqTSm80
これでも負けるとか最近のコンマ運酷すぎない?
810 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/06(日) 04:04:04.96 ID:Q3vuZtFa0
翠「っはぁ...はぁ...」

振り下ろしたのとほぼ同時に、私は切り札、というよりギアそのものが解除され、その場に倒れ込んでしまいました

若葉「...よく頑張ったな、翠さん」

ほとんど自由の効かない身体に鞭打ち見上げると、切り札自体は解除され勇者服こそぼろぼろではありますが、まだまだ余裕のありそうな若葉ちゃんが立っていました
勝てなかった、ということでしょう

翠「わか...ちゃ...」

若葉「精神のみでの模擬戦といえど...いやむしろ、精神のみだからこそダイレクトに反動を食らう、無理して話さない方がいい」

若葉ちゃんは隣でしゃがみ、私の乱れてしまった前髪をそっと直しながら優しく諭してきます

若葉「この力は私の方が長く使っている、それに慣れも...慣れざるを得なかった過去がある、そう簡単に抜かせてやれるものではない」

翠「...」

若葉「焦るな、とは言わない、貴女は決してひとりではない、背中を預けられる多くの仲間が、守りたいと思える大切な人達がいる...だがそれを失わない為にもより強くあろうとするのは私が否定出来ることではない」

いつの間にか勇者服も普通の服に戻っていた若葉ちゃん
手に握る鞘に収まった生太刀を見詰めながら

若葉「何度だって相手になろう、だから決して生きるのを諦めないでくれ...貴女がいなくなれば悲しむ貴女の仲間のところへ、大切な人達のところへ戻ることだけは何があっても必ず遂げてくれ」



休憩後何か話す?安価下
(特になければヴァルキリーズ・サマー進行状況判定(行動不可なのでどちらにせよ調査メンバーには入れません))
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 10:00:26.17 ID:zIf38b+k0
公園の刀について何か知らないか
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 10:58:00.35 ID:D5m2qs0QO
試練達成するまで切り札は控えた方がいい?
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/06(日) 13:45:13.28 ID:foIR3N6VO
よく考えたら切り札も満開も反動とか後遺症って克服のしようがないからなるべく使わない以外の選択肢が…
安価下
814 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/07(月) 20:44:33.23 ID:t9GobNVu0
・・・

私の回復を兼ねた休憩時間に入ってしばらく
1度目に出先の並行世界で行った時はすぐに気絶してしまいましたが、今回は気絶することもなく数時間程度でなんとか普通に話せるくらいには調子が戻ってきていました

園子「おなじみ、園子のお茶だぜぇ〜」

翠「ども...ふぅ」

数時間、というのもあくまで体感ですし、この深層世界に流れる時間も表の時間とはちがうのでいまいちどれくらい時間経ってるのかはわかりませんけど

翠「最近負け続きなんですよねぇ...」

若葉「それで腐ってしまっては意味がない、もっとも翠さんの場合はその逆だったが為に腐っていたが」

翠「ま、まぁ闇堕ちはバトルもののノルマみたいなものですから」

園子「悪役はロマンだからねぇ」

しかし負けるのは嫌い...とまではいかなくとも、どちらかといえば勝てた方が気持ちがいいです
そうなると必要なのが新しい戦術や新しい力になるわけで
そういった点でも、切り札をもっと使いこなせるようになりたいんですが

翠「若葉ちゃん...切り札って、やっぱり試練達成するまで控えた方がいいですか?」

試練があるからには、やはりそういうことなのでしょうし...

若葉「ふむ...正直試練はあくまで鍛錬の延長戦だからな」

園子「だねぇ、ちーちゃんならレベルアップ用の練習ステージ、とでも言うかも」

若葉「それにさっきも言ったが反動には私も慣れたには慣れたが無くせるものではない...どうも切り札自体は私や千景がそうだったように翠さん達がそれを使うに値すると判断することで使用可能となるらしい、その点で言えばもう1人の方の『翠』さんは試練を達成することで千景を納得させ、私は翠さんの表での実戦を見て良しとした...あくまで源義経の力だけだが」

もう1つの方の切り札はそれこそ試練を達成するか、他の方法で若葉ちゃんを納得させる必要があるということですか
でももうそれ源義経の方の切り札については試練じゃないんじゃ
815 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/07(月) 20:45:32.12 ID:t9GobNVu0
翠「...つまり、試練含めてとにかく数をこなして反動に慣れろ、と?」

若葉「切り札による高い身体能力を使いこなす為にもな...だが」

園子「身体が保たない、なんてことになったら意味がないから難しいよね〜」

若葉「あぁ、人の身に過ぎた力を、それも年端もいかない者が扱うのだからな...その行為自体が身体に良いはずがない」

つまりノーリスクにはどうあがいても出来ない、と
使うには慣れる必要があって、でも慣れるくらい繰り返すのは危険...

翠「つまり切り札を何度も繰り返して、身体がダメになったらアスクレピオスで治してまた何度も繰り返して慣れればいいのでは!?」

園子「りんりんのそういうところが今の仲間からの扱いに繋がってると思うんよ」

・・・

切り札(源義経)についてはとにかく練習あるのみ、反動は慣れろ、という体育会系な結論になりましたが
他にも若葉ちゃんや園子ちゃんに確認しておきたいことがありました
...いえ、自分から触れるのはコラボフラグ建てるみたいであまりやりたくはないのですが、コラボが避けられなかった時に事前に対策が出来た方がいいので

翠「ちなみにですけど、2人はあの公園にあった6本の刀について何か心当たりあります?」



コンマ下
奇数 わかるマン
偶数 わからない
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/07(月) 20:58:27.44 ID:CRWuvTFG0
えんげーじ!
817 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/08(火) 01:21:07.25 ID:RrSBTC4Y0
若葉「残念ながら、園子はどうだ?」

園子「刀そのものに見覚えはあっても今回の件については皆目見当が付かないかな〜、多分神樹様の仕業ではない、と思うよ」

まぁ何でもかんでも神樹様のせいってわけないですよね
時期が時期...『翠』が言うには私がゆゆゆ世界に行った後くらいに出現したという話だったのでもしかしたら、と思ったのですが

翠「でもやっぱり見覚えはあるんですね」

園子「全部じゃないけどね、特にあの一番大きい刀なんて忘れようがないんよ〜」

しかしアテが外れてしまったのも事実
何も起こらなければそれが一番なんですが...

若葉「園子、せめて予想か何かは立てられないのか?」

園子「買い被り過ぎなんよ〜、でも〜...予想とまではいかなくとも、想像、妄想、勘程度で良いなら」



聞く?安価下
1 一応聞く
2 あえて聞かない
(聞く場合は、御刀については多少この世界での設定が固定される可能性があります)
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 01:35:36.16 ID:K0PCNwY90
いっちゃえ 1
819 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/08(火) 01:47:17.60 ID:RrSBTC4Y0
翠「ぜ、是非とも聞かせてください!」

園子ちゃんの勘は樹ちゃんのタロットくらい当たりますからね
私は藁にもすがる思いでそうお願いしました

園子「うん、あの刀...刀使の皆に合わせて御刀って呼ぶけどね?御刀を見てて、何となく思ったんよ...例えばあれは、りんりん達の世界の神様が呼び込んだものなんじゃないか、って」

翠「私達の世界の...神様が?」

女神様...は多分この場合含めませんよね、この世界に大分肩入れしてますが本人(本神)の言葉を信じるならこの世界の神様ではないようですし
となると翔子さんやネロさん、後はフィーネさんのお相手の方とか...?

翠「確か正確な呼び方は、カストディアンとかアヌンナキとか...」

園子「うん、私達の世界で言う所の神樹様や天の神にあたるのがそれならそうかな〜...私の世界が以前りんりん達の世界とは別の並行世界、異世界と繋がった時はね?神樹様がその異世界にいる神様の力を得ようとして異世界の神様と、その神様を祓える人間達を呼び込んだことがあるんよ...まぁこれも半分くらいは私の想像だけど、概ね間違ってはいないと思う」

若葉「なるほど、つまり翠さんの世界の神が同じように、別の世界の神の力を得ようとした結果があの刀と?」

園子「でもあの御刀は祓う方だから...先に祓う力の源だけを呼び寄せたって感じかな?それこそりんりん達のシンフォギアがあれば一部の媒体だけで刀使の力を再現すること...荒魂を祓うことも可能だろうし」

確かにシンフォギアは別の聖遺物の力を引き出したり、勇者ギアのようにギアの形状そのものを特殊な形に変化させることも出来ます
そう考えると必要になるアイテムだけ先にお出しされたのはむしろいい事...いやいや!
820 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/08(火) 01:47:58.44 ID:RrSBTC4Y0
翠「えっその話だと後々この世界に荒魂来るみたいになるんですけど!?」

園子「あくまで想像だから〜、それこそ持ち主が遅れて呼ばれるかもしれないし、りんりんの時の手甲みたいに逆に御刀を通じてりんりん達の方が異世界に飛ばされるかもしれないし」

どれにしてもって話なんですが...いえ、まぁ避けられない運命として受け入れないといけないのでしょうか...

翠「でも聞かせてくれてありがとうございます、お礼にプリンでも作ってあげましょうか?」

園子「恩を仇で返すりんりん嫌いじゃないんよ」


・・・


さて、自らコラボフラグ建設を手伝ってしまった気もしますがそろそろ戻りますか

翠「また来ますね」

若葉「あぁ、切り札を使うのもほどほどにな」

園子「じゃないとボドボドになるからね〜」

私は2人に手を振りながら、表に戻りました


コンマ下
ゾロ目以外 特になし
ゾロ目 ???
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 01:51:49.16 ID:0NwUQl9KO
そんなゾロ目出ないって(慢心)
822 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/08(火) 02:05:44.13 ID:RrSBTC4Y0
表に戻ると相変わらずの病室に相変わらずの手錠
何が一番の衝撃かってS.O.N.G.にこんな普通の...普通の?手錠があったってことです
一期のゴツい手錠のイメージが強いですからね

翠「というか両手両脚はやり過ぎですって...」

何だかんだ『翠』なら察して私がここを抜け出したり調査メンバーの後を追う手伝いくらいしてくれるかと思ったりもしてましたがダメでしたし

翠「いつまでこのままなんですかね...」

・・・

こうして少しの間、お手洗いの時以外(お手洗いすら個室の前まで見張りが付いてきます)は食事の時もずっとベッドの上で手錠生活が送られました



コンマ下
奇数 そして次のイベント(ヴァルキリーズ・エンドレス・サマー)へ
偶数 え!?もう次のイベント始まってる!?
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 02:12:42.73 ID:K0PCNwY90
824 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/08(火) 02:50:26.03 ID:RrSBTC4Y0
・・・

翠「自由って素晴らし〜っ!!!」

祝!手錠生活終了!!!

夏菜「お勤めご苦労様です」

翠「やめてください私も割とそんな気分だったんですから」

というのも、私が病室に囚われている間に例のポセイドン型カルマノイズを無事撃破出来たとのことで
で、そうなるとあの海岸に出る並行世界は安全性が高いということとなり
私や夏菜さんのように水着ギアを発現させられていない装者メンバーが水着ギアを発現させる練習をするにはうってつけ、という流れになったそうなんです

なので今、その並行世界に来ています

『翠』「『私』もか〜、別に翠が水着ギア使えるようになれば多分自動的に『私』も使えるようになると思うんだけど」

マリア「いいじゃない、仕事と称して誰に咎められるわけでもなく海を楽しめるのだから」

響「うんうん!海は何度来たって楽しいからね!早速入ろう!」

翼「待て立花、目的を違えるな」

ここにいるのは水着ギアを発現させられていないメンバー、それから水着ギアの先生役として発現させられたメンバーから...



誰が来てる?安価下
1 未来さん
2 クリスさん
3 切歌さん
4 調さん
5 夢姫ちゃん
(複数人選択も可)
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/08(火) 06:29:20.29 ID:itKtjg+7O
1
826 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/09(水) 02:58:39.35 ID:INsO6Mtx0
未来「はいはい、響もほら、水着型ギアを発現させればすぐに遊べるようになるから」

響「うぅ...わかったよ未来〜」

というわけで、ここにいるのは現在この7人(『夏菜』さん等を入れry)
早速水着ギアの発現練習を始めましょう

未来「えっと、それじゃあ僭越ながら私が先生役をやらせていただきます」

翼「よろしく頼む、小日向」

マリア「頼りにしているわ」

未来「私達が水着型ギアを発現した時は〜...」

・・・

未来さんから水着ギアを発現させた皆さんのその時の状況や心情を聞き、それを元に各人練習を始めました
わからないところ、気になるところがあれば未来さんに聞く、といった感じで成果が中々目に見えない手探りな練習でしたが

『翠』「tron...うーんダメかぁ」

翠「実際に纏ってみないと出来たかどうか確認出来ないの面倒ですね...」

やはり発現させられた皆さんは危険が迫った時だったりしていたのもあってか、勝手が違う私達は揃って苦戦していました

マリア「海、海、海、海...あと少し、あと少しで何か掴めそうな気がする...!」

翼「くっ、ここで苦戦しては防人の名折れ...」

『夏菜』「関係ないと思います」

いっそ海でわざと溺れてみたりすればあるいは...なんて、そんなことを提案したら私だけ元の世界に強制送還されて手錠生活に戻されそうなので言いません
私は過去から学べる人間なのです

翠「...あれ?っていうか響さんと未来さんいなくないですか?」

『夏菜』「響さんなら散歩に行くとか言って未来さんを連れて歩いていきましたよ」

早速サボタージュ&海デートですかあのバカップルは...てか未来さんは先生役なんですから止めなきゃダメじゃないですか!?

マリア「海!海!うおおぉぉぉぉっ!!!!」



翠ちゃんコンマ下1
『翠』ちゃんコンマ下2
翼さんコンマ下3
『夏菜』さんコンマ下4

ゾロ目以外 未だ成功ならず
ゾロ目 成功


マリアさんコンマ下5

奇数 未だ成功ならず
偶数 成功
(連投あり)
(イベント序盤のため高難易度)
(マリアさんのみ初期モチベーションの違いにより比較的低難易度)
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 03:01:31.96 ID:H0f8q2c60
はい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 06:42:38.21 ID:lZ9odHij0
もはやギアってなんなんだろうな
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 06:43:03.04 ID:bwg8+1r7O
勇者パーンチ
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/09(水) 10:01:31.25 ID:jKhckDS0O
これただの日笠やん?
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 02:08:22.23 ID:Oj6GnQpF0
5つ目足りてなかった
832 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/11(金) 03:43:54.29 ID:wm8zVC+P0
水着ギアの発現練習、側から見たら遊んでいるようにしか...いえ、遊んですらなくただ海でひたすら唸っている変な人にしか見えないこの行為ですが、こんなんでもれっきとした仕事です、任務です
なのでそれをサボってデートというのは流石に看過出来ない、けれど呼びに行くこと自体もサボりに含まれるのでは?
そんな話し合いの結果、発現に成功した人が響さん未来さんを探しに行く、ということになったのですが

『翠』「物の見事に誰一人として...」

翠「やっぱりわざと溺れるなりしないと無理ゲーな気がしてきました...」

かれこれ数時間、休憩も挟まずやっていますが、一向に成功の兆しが見えません

マリア「こんなもの、ギアを水着の形に切ってしまえばいいだけの話よ...!」

翼「待てマリア!早まるな!」

『夏菜』「マリアさんはただ早く遊びたいだけでは...?」

一番何かを掴みかけていたらしい?マリアさんですらダメならもう本当にやり方変えるか考え方変えないと前に進めませんよね...
そんな風に思っていたその時



ドッ...!!!



近くの海面が大きく盛り上がり爆発、豪快な水しぶきを上げました

『翠』「何事!?ジョーズ!?」

翠「ジョーズあんな派手な登場しませんよ!」

『夏菜』「何かこっちに跳んできて...響さん達!?」

爆発と共に海面から現れたのは、なんとサボった響さんと未来さん
しかも未来さんだけでなく響さんまで水着ギアになっています

翼「姿を消した立花と小日向が水中から跳んできただと...」

響「つ、着いた〜、結構長かった〜...」

未来「響!あのお魚の人達が付いてきてるっ!」

そしてやってきたのは響さん達だけではなく、魚...いや人?魚人?みたいなのがゾロゾロと
それぞれ槍や刺又のような武器を構えこちらに向かってきます

マリア「何をどうしてどうなったらそんなものを連れてくるのよ!?」

翠「ノイズとかじゃなさそうですけど...あれは敵、ということでいいんですか?」

『翠』「ヒーローショーやるなんて話は聞いてないし、まぁ敵なんでしょ」

『夏菜』「なら倒すのみですね」

私達はとりあえずギアを纏い、迎撃を開始しました
833 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/11(金) 03:44:49.27 ID:wm8zVC+P0
・・・

魚人達は倒すとその場で跡形もなく自然消滅してしまい、結構全員倒した頃には魚人達が何者なのか調べる手掛かりは残されていませんでした
少なくとも空気に溶け込むように消滅している時点で普通の生物ではないみたいです

翼「だが生け捕りに出来るほど大人しくはなかったな」

『夏菜』「この並行世界特有の生物か、あるいは人工的な存在か、超常的な存在か...」

響「た、助かった...死ぬかと思ったよ...」

翠「サボってデートしてるからバチ当たったんじゃないですかね」

未来「そんな翠ちゃんじゃあるまいし」

誰がいつもバチ当たってるって!?

マリア「でもいつの間に水着型ギアを発現させたの?私達は未だに苦戦を強いられているけれど」

響「それは、あのお魚の人達から逃げる途中色々ありまして...」

『翠』「そもそもあの魚人はどこから来たのって話だよね、正体が何だかわからないにしても」

翼「詳しく話してくれるか、立花、小日向」

・・・

響さんと未来さんの話をまとめると、2人で島にある洞窟...この間この並行世界に来た時に見つけた地下の神殿に繋がる洞窟らしいのですが、そこにまず向かったそうです
そしてその中で崩落が起き、地面に開いていた穴の中に落下...その先にあった地底湖に辿り着いた2人はそこで古ぼけた宝箱のような木箱を見つけ、2人でそれを開けてみると何故か大きなお城が出現
で、それと同時に現れた魚人に追いかけられて走り回って海に戻り、さっきの海面からのダイナミック帰還に繋がる、ということでした

翼「海底に木箱と城...にわかには信じ難いが立花達が言うのならでたらめの類ではないのは明白...」

マリア「魚人なんてものも直に見て直に戦ったのだし、信じられない話でもないわ」

夏菜「大掛かりなドッキリでもないのならやはり何らかの聖遺物が関係しているのでしょうか...」

話を聞く限りではその木箱とやらが怪しい気がしますが
海底にある宝箱なら海賊関連?でもお城となるとむしろ...

『翠』「待って、今何か聞こえなかった!?」

未来「...!本当!誰かの悲鳴が!」

響「行こうッ!」
834 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/11(金) 03:45:35.43 ID:wm8zVC+P0
・・・

悲鳴の聞こえた方に駆け付けると、そこでは女の人が魚人達に追われていました
そして間一髪のところで私達がその魚人達を倒し、追われていた女の人の無事を確認しているところです

響「大丈夫ですか...って、この人ッ!」

未来「えぇ!?」

何を騒いで...ってこの人、まさか


ifおばちゃん「どこの誰だかは知らないけど、ありがとう、おかげで助かったよ...」


私達が助けた女の人は、ふらわーのおばちゃんでした
並行世界なのでそりゃ元の世界にいた人の同一人物がいるのは不思議ではありませんが、まさかこんなところでふらわーのおばちゃんにエンカウントするとは...

ifおばちゃん「ちょいとこの島に用があって来てみたら、まさか魚の化け物に襲われるなんてね...ところでアンタ達、さっきの魚の化け物と戦ってたみたいだけど一体何者なんだい?」

響「あっ、えっと...」

どう答えていいか響さんが言い淀んでいると、翼さんがすっと前に出ました

翼「私達は政府機関の者です、この付近で不可思議な現象が発生していると聞き、調査に来ていました」

ifおばちゃん「政府の...よくわからないけどご苦労様だねぇ」

流石翼さん、こういうことには慣れてそうです

ifおばちゃん「助けてもらったお礼がしたいんだが」

マリア「そんなお礼だなんて」

ifおばちゃん「それなら何か力になれることはないかい?地元の者として少しでも手伝わせてほしいのさ、これでも地元では顔が効くんだよ?」
835 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/11(金) 03:46:17.06 ID:wm8zVC+P0
・・・

折角なのでおばちゃんのご厚意に甘えさせてもらうことにした私達
船で隣の島に連れて行ってもらうと、そこには家も人も充実していました
今まで私達が行っていた島に人がほとんどいなかったのはこっちの島に皆さん住んでたからだったんですね...

ifおばちゃん「部屋は空いてるから滞在中は自由に使っておくれ、自分の家だと思って遠慮なくね」

そしておばちゃんの家というか店にしばらく泊めさせてもらえることになったのですが
その店はやはり『ふらわー』と書かれたお好み焼き屋さんでした

『翠』「今日はもうここで休ませてもらうとして、明日からどうする?」

響「未来、あのお魚の人達について知ってる人がいないか聞き込みに行ってみようよ」

未来「うん、あの木箱のことも気になるし」

翼「そうだな、その調査は立花と小日向に任せるとして、私達は引き続き心象変化の練習だ、あの魚人と戦うにしても水着型ギアの方が有利になるだろう」

翠「ですね、じゃあそんな感じで」

夏菜「異論はないですよ」

マリア「えぇ、私も」

この日はそれから魚人が現れることはなく、そのままおばちゃんが作ってくれた夕飯をご馳走になり夜を迎えました
そして朝になり...



コンマ下
奇数 観測出来る
偶数 観測出来ない
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 03:48:30.75 ID:diViYxK6O
通りすがりのメイド
837 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/12(土) 02:10:09.58 ID:stVcSgkh0
響「おっはよー!皆っ!」

未来「おはよう、今日もよく晴れた1日になりそうだね」

翼「朝から元気だな立花」

マリア「私はまだ眠いわ...」

皆さん目覚ましもないのに続々と起きてくるあたり生活リズムがちゃんとしていますね
夜中に突然出動命令が出たりする装者としてはよほどしっかりリズムを整えるか短時間しか取れなかった時の睡眠の質を良くするかしないとこうはなりません

翠「ほらとっとと起きてください!もう皆さん起きてますよ!」

『翠』「う〜ん...あと5時間...」

夏菜「昼まで寝る気ですか」

よほどしっかり出来ていないとこうなります
こんなんでも私がいない時はちゃんと学校も行ってたんですよね...?

翠「はぁ...仕方ありません、このまま起きないようなら未来さんに身柄を預けましょう」

『翠』「いい朝だね!今日も張り切って行こうかな!!!」

未来「翠ちゃん達の中で私はどんな扱いなのか大体わかった気がするよ?」

残当です
838 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/12(土) 02:11:20.36 ID:stVcSgkh0
・・・

ifおばちゃん「皆起きてきたね、それじゃ朝ご飯にしようか」

翼「すみません、何から何まで」

夏菜「せめて安定して料理が出来る人を連れてきていればお礼なんかも出来たんですが」

翠「ほう、腕が鳴りますね」

夏菜「安定って言いましたよ?」

確定ガチャなんて甘えですよ甘え
まぁ私は確定も欠かさず引きますけど

響「今日のメニューは...トーストに、ハムエッグ、サラダっ!う〜んいい匂い!いっただっきまーす!」

流石に朝ご飯もお好み焼きというわけではありませんでした、それはそうですよね

響「美味しいッ!普段はご飯派だけどこれなら朝はパン派になってもいいかもっ!」

ifおばちゃん「喜んでもらえて嬉しいよ、沢山お代わりもあるからね」

未来「ありがとうございます!」

夏菜「今までの分食えってやつですね...」

『翠』「やめい」

・・・

朝ご飯を食べ終えた私達はそれぞれ、響さんと未来さんは魚人についての調査や聞き込み、その他は昨日と同様水着ギアの発現練習をする為ふらわーを出て別れました

翼「立花に遅れを取らぬよう、私達も気を引き締めねばな」

マリア「えぇ、海が私を呼んでるわ」

マリアさん思った以上に海で遊びたい人だったんですね...

翠「シャチとウナギとタコの力を手に入れれば...」

『翠』「なら『私』はセイウチとシロクマとペンギン」

夏菜「私は怒りの王子...!」

翠「あぁ、謎バリア張ってキック叩き込まれるやつですね」

夏菜「あのバリアこそ瞬瞬必生の末に出来た技ですよ」



練習中何か起こる?安価下
(原作イベントではクリスさんの水着が流されたりしました)
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 03:18:21.76 ID:Xh35fZQC0
海辺で遊んでいる内に新たな技を閃く
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 04:24:52.33 ID:FdTCk3sW0
『夏菜』とのタッグ技を習得する
841 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/12(土) 23:37:47.99 ID:stVcSgkh0
・・・

昨日は結局1日念じていただけでしたし、水着ギアも発現させられなかったわけですが
そうなるとアプローチの仕方に問題があるという結論に達するのは当然の話です
では別のアプローチとは

『夏菜』「まぁ、頭で考えるのがダメなら身体を動かす、というのはわかりますが...」

翠「だってギア纏った状態で暴れるわけにはいかないでしょう?...よっと」

青い空、青い海、白い砂浜
そこで身体を動かすといったら、ビーチバレーしかありません
それがシンフォギアです

翼「この特訓、なかなかどうして...!」

マリア「行くわよ翼ッ!」

まぁ実際はビーチバレーだけというわけではありませんが
正直海に来ているのに遊べていないというのはこの場にいる翼さん以外全員がちょっともやもやしていたことです
その中でもマリアさんは爆発寸前で
ちょこっと身体を動かしてみるのもいいかもしれない、なんて吹き込んでみたら翼さんの洗脳げふんげふん説得を買って出てくれて
今やこんな感じです

『翠』「せいが出るねぇ〜」

約1名身体も動かさずバナナボートに寝そべって海に揺られてるのもいますけど
なので現在私と『夏菜』さん、翼さんとマリアさんでそれぞれチームを組んでいる状態に

『夏菜』「これ、響さんにバレたら恨まれるんじゃないですか?響さんもマリアさんに劣らず遊びたがって...ほっ!...ましたし」

翠「バレなければいいんです、よっ!」



タッグ技安価下
(どんな技か等)
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/13(日) 01:21:23.19 ID:Q8+kOnAZ0
夏菜ちゃんがハンマーから雷撃弾を翠ちゃんに向けて発射

素戔嗚ノ陣で吸収、そしてジャンプからの下突きで地面に牙突、雷撃波を起こす

名前は…『雷神ノ鉄槌』とかどうかな
843 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/13(日) 03:40:16.01 ID:7FEdKO8D0
バレーボールの試合は中々白熱し、点を入れては入れられてが続いていたその時

『翠』「わっちょっ...あっぶな!?」

翼「ッ!現れたかっ!」

マリア「なっ、まだ遊び足りないというのに...!」

例の魚人達が海からやってきました
武器を構え、殺意全開です

『翠』「危なかった...遊んでる場合じゃなかったじゃん、水着ギアまだだよ」

バナナボートと共に命かながら海から戻ってきた『翠』
確かにこんなに早く魚人と再会するなら真面目に練習しておけば良かったでしょうか

『夏菜』「まぁ無ければ倒せないということでもありませんし」

翠「えぇ、力で押せばいいだけです」

私達はそれぞれギアを纏い、襲い掛かる魚人達を相手取りました

『夏菜』「丁度いいです、さっきのチームで組んでより多く倒せた方にボーナス点入れるってどうですか?」

翠「『夏菜』さん!?」

マリア「悪くない提案ね、受けて立つわ!」

翼「マリア!?」

予期せぬ『夏菜』さんの提案により、まさかのチーム戦となりました
おかしい、『夏菜』さんこんな人でしたっけ...

翠「どうしたんです、珍しいじゃないですか」

『夏菜』「さぁ、気まぐれですよ、別に割と楽しかったとこに水を差されて不完全燃焼とかじゃありません」

不完全燃焼なんですね

『夏菜』「それにさっき思いついたやつ、試すならいいタイミングじゃないですか?」

さっき思いついた、というのはビーチバレーの最中に閃いた技で
確かに試すなら絶好のチャンスかもしれません

翠「海だからってテンション上がり過ぎですよ...でもまぁ、行きますか、ユニゾンっ!」
844 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/13(日) 03:41:36.42 ID:7FEdKO8D0
私と『夏菜』さんは頷き合い、それに合わせてギアから2人同じ伴奏が流れ始めます
互いにパートを交代しながら魚人達を斬り、あるいは潰していき
ある程度周りの敵を倒し終えたところで『夏菜』さんが雷を纏ったハンマーを振りかぶりました

『夏菜』「せーのっ!翠さんッ!!」

雷は雷撃弾となり発射、その先にいる私のところに一直線に飛んできました
私はその雷撃弾に剣を当てさせ、刀身に吸収させていきます

翠「名付けるなら!」


『素戔嗚ノ陣』


『翠』「ちょっとそれ『私』の『草薙ノ陣』のパクリじゃない!?」

インスパイアです
そして私はすかさずその場で大きく上に跳躍

翠「アタックッ!!!」

ビーチバレーのときの動きを思い出しながら、刀身を下に向けたまま剣を握る腕を上から下に突き出し着地と共に地面に牙突


『雷神ノ鉄槌』


そこから地面を伝って樹木の枝のように広がった雷撃波は砂浜の魚人達、さらには海にまだいた方の魚人達に襲い掛かりました

マリア「一気に持っていかれた...!?」

『夏菜』「今の海への雷撃で半数以上、こちらの勝ちです!」

何をそんなに張り合っているんでしょう...普通にビーチバレー再開すればいいのに...

翼「まだ残っているぞ!気を抜くな!」



コンマ下
奇数 この戦いで水着ギア発現(なお)
偶数 そんなに上手くはいかない
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/13(日) 04:15:55.52 ID:STocZ8fc0
殺戮マシン人格だった『夏菜』もすっかり丸くなってシンフォギアの住人になったな
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/13(日) 12:41:33.52 ID:SOV+EhrZO
この技も0時過ぎたら忘れちゃうんだよな
847 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:42:48.30 ID:J51j/nnp0
・・・

水着ギアは結局誰も発現させられませんでしたが、魚人達を倒し終えたところで時間も時間ということでふらわーに帰ることに

翠「突然の夕立でしたけど間一髪でしたね」

マリア「こっちの島に着いて船を降りてすぐだったものね、おかげで少し濡れはしたけれど時間をロスせずふらわーに戻ってこられたわ」

昼までは雲行きも怪しくなかったのに、あれでしょうか、島の天気は変わりやすい的な
本当は山ですけど

夏菜「でもこの時間にまだ戻ってきていない響さんと未来さんは...どこかで雨宿り出来てるといいんですが」

『翠』「「あそこの建物で雨宿りして行こっか」そう言って響さんの手を引く未来さん...」

マリア「勝手に2人を朝帰りにさせないの」

翼「?マリア、何故その想像だと朝に帰ることになるんだ?」

マリア「っ!?」

マリアさん...

翼「教えてくれマリア、雨宿りとは単に雨に濡れるのを防ぐためではないのか?なぁマリア」

マリア「ま、待って!本当に待って!」

・・・

響「ただいま〜!」

未来「ただいま帰りました」

2人は当然ですけど朝帰りではなく、私達より少し遅れて帰ってきました

響「いや〜雨すぐに止んでよかったよ...何でマリアさんは翼さんに詰め寄られてるの?」

『翠』「マリアさんが意外と...なことが判明して天然無知に質問攻めされてる図」

響「ふーん?」

マリア「元はと言えば『貴女』が言い出したことでしょう!?」

『翠』「『私』は普通のことを口にしただけ、解釈は人それぞれだから〜」

まぁ即座に理解出来てしまった自分を呪ってくださいマリアさん
そんな話をしている間におばちゃんが夕飯を作ってくれていました
848 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:44:44.78 ID:J51j/nnp0
夏菜「おぉ、なんて大きさ...」

ifおばちゃん「あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」

響「うわぁ美味しそう!!!」

未来「お皿からはみ出しそうになってるよ!」

出てきたのはジャンボの名に恥じない超ビッグサイズのハンバーグ
食べ応えがありそうです

ifおばちゃん「若いんだから沢山食べて栄養つけな、特にアンタ達はあんなのと戦ってるんだからたっぷり食べとかないと...折角だしデザートも用意しようかね、楽しみにしてておくれ」

翠「ありがとうございます!」

翼「すみません、何から何まで」

響「いやぁいいよね美味しいお肉と白いご飯!やっぱりこれが最高の組み合わせだよっ!」

マリア「貴女、朝はパン派になるなんて言ってなかった?」

響「ご飯は殿堂入りですからッ!」
849 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:45:56.32 ID:J51j/nnp0
・・・

おばちゃんお手製のジャンボハンバーグをいただきつつ、私達と響さん達とでそれぞれ今日1日あったことを情報交換しました

響「ねぇ、それって皆今日もしかしてずっと遊んでたってことじゃない?」

翠「違いますよ特訓ですよ、ねぇ翼さん?」

翼「あぁ、ハードなメニューの連続だった...」

響「いや、でもそれ...うーん翼さんは真剣そうだし...」

未来「『夏菜』ちゃんと翠ちゃんのユニゾンは全部の組み合わせを試したユニゾンの特訓の時以来?」

『夏菜』「ですね、成り行きでしたが」

『翠』「翠と『夏菜』、翼さんとマリアさんがユニゾンしてる間は『私』ぼっちだったんだけどそこについての救済はないのかな?」

マリア「『貴女』が1人で海に揺られてたからでしょう」

響「ねぇやっぱりそれ特訓してないよね?ねぇ遊んでたんだよね?」

そんなことより響さん達の方はどうなんでしょう
そう話題を変えて聞いてみると

未来「私達は浦島伝説の話を聞いてきたよ、もしかしたらあのお魚の人達に関係あるかもしれないの...」

翼「浦島伝説...浦島太郎か?」

『翠』「お腰に付けた吉備団子で亀と鯛とヒラメをお供にして乙姫退治に行くアレか」

響「あれ!?また新しい話が!?」

未来「...『翠』ちゃん、ややこしくなるからもし冗談なら今はやめてね?」

『翠』「アッハイ...アレでしょ?亀を助けて竜宮城に行って玉手箱片手に帰ってきたら百年経ってて煙浴びておじいちゃんになる釣り人の話」

翠「大分アバウトなせいでイメージが変わりますね...」

夏菜「乙姫様と恋に落ちたけど竜宮城に残ることより帰ることを選んだ話ですよね、お爺さんではなく鶴になった、なんて話もありますけど...」

未来「うん、でもこの島で聞いた浦島伝説は、その浦島太郎の昔話とは違う話だったの」
850 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:47:05.94 ID:J51j/nnp0
・・・

『昔々、この島の近くの海に、『裏島』と呼ばれる土地がありました

そこには人と異なる種族、魚人族が住んでいて、彼らを治める美しい姫と、姫の住む豪華絢爛な『竜宮城』がありました

彼らは人と関わることなく、人も彼らと関わることなく、生きる土地を住み分け、互いに平和に暮らしていました

しかしある時、姫は人と関わってしまいました

嵐の夜に船が難破して、多くの人間が波に飲まれて溺れて死にました、心優しい姫は禁を破って彼らの1人を助け、裏島へ連れて行ったのです

助けられた男は竜宮城で歓待を受けました、姫のお客であったから、下にも置かないもてなしぶりです

地上の国では味わえぬ山海の珍味、豪華絢爛な竜宮城の様子に男はすっかり心奪われて、姫の歓待を心ゆくまで味わいました

けれどある時、男は陸に帰りたいと申し出ました

男はとある国の皇子であり、竜宮城での日々があまりに楽しくつい時が経つのを忘れていましたが、国には彼の帰りを待つ民がいるのです

彼らを捨てるわけにはいかない、どうか私を陸へと帰してほしい

その告白に、姫は三日三晩泣きました

姫は男と恋に落ちていました、禁を破って男を迎え入れましたが、男が帰ると言い出したなら、命を奪わなければいけません

悩んだ末に、姫は再び禁を破って男を送り出しました

姫は別れ際、男に『箱』を授けました、それは竜宮城の秘宝である『玉手箱』

けれど、どんな願いでも叶うという宝を人に渡してしまったことで、姫と一族は海の神の怒りに触れてしまいました

そして、裏島は姫やそこに住む者達ごと深い海の底へと沈められてしまいましたとさ』

・・・
851 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:48:21.23 ID:J51j/nnp0
undefined
852 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:49:37.02 ID:J51j/nnp0
未来「この話に出てくる裏島がいつの間にか浦の島、浦島って呼ばれるようになって浦島伝説になったらしいよ、それと一説によると最後のところは深い海の底じゃなくて玉手箱の中に封じ込められてしまったとも言われてるって」

マリア「悲恋の物語...私達の知る浦島太郎と人魚姫を足して2で割ったような話ね」

響「一緒!一緒ですよマリアさんっ!私もこの話聞いた時一緒の感想でした!!!」

ふむ...世界が違えば当然そこに伝わる昔話も違うというのは異世界モノの定番ですが、ほとんど大差ないような元の世界とこの世界でも結構変わるものですね
いえ、ギャラルホルンの出口として設定されたあの浜辺が元の世界でいうところのS.O.N.G.本部がある場所やXDの奏さんが生きてる世界でいうところの公園なら、つまり日本の地形からしてかなり違っているならおかしくは...

『翠』「そこより魚人族とか竜宮城とか玉手箱とか気になるワードが沢山入ってたんだけど」

夏菜「お2人が地底湖で見た城が竜宮城、木箱が玉手箱...ぴったりですね」

翼「結論を出すのは早計だが、可能性は高いかもしれないな」

本来なら昔話と現実に起きたことを結び付けるほどファンタジーなことはありませんが、いかんせん神話の武器を普段使いしてますからね私達
それに哲学兵装というのもあります、例えば以前に響さん達が見つけた木箱を同じように海底で見かけた誰かがその昔話を作り、いつしか木箱に本当にその昔話に関する哲学兵装が備わってしまったとか
853 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:50:56.90 ID:J51j/nnp0
マリア「玉手箱という名前は浦島太郎と一致しているけれど、こちらでは願いを叶える箱...」

翠「わざわざ願いを叶えるという設定があるのに肝心の願いは出てこない...オチのもう1つの説も合わせて考えると...『追っ手の魚人族から逃げるために姫ごと魚人族を玉手箱に封じ込めたい』って感じの内容で、魚人族を封じ込めた後そのまま海底...地底湖に置いてきた、みたいな感じでしょうか」

『翠』「どこまでがフィクションなのか、というよりどこまでがノンフィクションなのかすら怪しいけど...全部本当だと仮定するならそれがしっくりくるかな?」

無理にこじつけてもとは思いますが、どの情報が大切になるかもわかりませんからね
なんて、考察と推理はほぼ趣味の範囲なのでそこまで深い意味はありませんが
854 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:52:34.09 ID:J51j/nnp0
響「おばちゃんのご飯が美味しすぎて食べ過ぎちゃった!もうお腹ぱんぱんだよ〜」

未来「ふふっ、響のお腹、タヌキみたいになってる」

響「うぅ...未来今はお腹押さえちゃダメ...」

見事にぽっこりしてますね

『翠』「これがあの有名なピーヒャラピーヒャラお腹ぽんぽこりん...」

夏菜「踊らないんですか!?」

翠「きっとそこには未来さんとの子供とか入ってるんですね...」

響「入ってないよ!?」

未来「そうだね、まだ入ってないね...それより響、忘れてること、あるよね?」

そう言って未来さんは鞄から何やら本のようなものを取り出しました
あれは...

響「み、未来...その手に持ってるのは、まさか...」

未来「参考書だけど?」

響「つまり...しゅ、宿題...」

おぉう...平行世界に来てまで夏休みの宿題やるんですか
というかやらなきゃいけないくらいなんですか響さん

未来「ちなみに翠ちゃん達は大丈夫?」

翠「終わってますね夏休みの宿題、遅れてる分もこの間復習しましたし」

夏菜「同じく、溜めてもいいことありませんし」

『翠』「『私』は宿題ないし」

響「ず、ずるい...皆ずるいよ!私だけなんて!」

翼「こまめに進めればいいだけのことだぞ立花」

マリア「それが出来ないからこうなっているのよ翼...調と切歌もそうだったわ」
855 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:53:27.84 ID:J51j/nnp0
・・・

そして朝になりました
今日もよく晴れたいい朝です

響「未来おはよー!」

未来「おはよう、響」

皆さんもどんどん起きてきてますね

翼「朝から元気だな立花」

マリア「私はまだ眠いわ...」

マリアさん昨日の朝も同じこと言っていたような
朝弱いんでしょうか

翠「ほらとっとと起きてください!昨日もこんなんでしたよ!」

まぁこの元引きこもりよりはマシでしょうが

『翠』「う〜ん...あと5日...」

夏菜「来週まで寝る気ですか」

翠「まったく...昨日も1人だけバナナボートに寝そべってだらだらしてましたし、だらけ過ぎじゃないですか?」

夏菜「昨日そんなことしてたんですか」

翠「え?」

夏菜「え?」

夏菜さんも見てましたよね...それとも『夏菜』さんと交代してる間は周り気にしてなかったんですかね

響「あれ?この時計...」

未来「どうしたの?」

響「...壊れちゃってるのかな、時計...日付が進んでないんだよね」
856 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:54:08.14 ID:J51j/nnp0
・・・

ifおばちゃん「皆起きてきたね、それじゃ朝ご飯にしようか」

翼「すみません、何から何まで」

夏菜「せめて安定して料理が出来る人を連れてきていればお礼なんかも出来たんですが」

翠「...ん?」

響「...うん?」

なんかその台詞デジャヴ?

『翠』「どったの?」

翠「いえ、何でも...気のせいですかね?」

未来「響もどうかした?」

響「え、いや、なんでもないよっ!それよりも朝食朝食...」

まだ寝ぼけてるんでしょうか
ともかく響さんの言う通り、今は朝食に専念しましょう

響「今日のメニューは...トースト、ハムエッグ、サラダ...か...なるほど、これはおばちゃんの定番スタイルなんだね!」

ifおばちゃん「定番...?まぁ定番といえば定番かね、さぁ冷める前に食べなよ」

まぁパン派の朝ご飯は大体決まってるものですよ
ではいただきます!

響「やっぱり私、朝はパン派になってもいいかもっ!」

ifおばちゃん「喜んでもらえて嬉しいよ、沢山お代わりもあるからね」

夏菜「今までの分食えってやつですね...」

『翠』「だからやめいって」

夏菜「いや今のボケは初めてじゃないですか」

『翠』「え?」

夏菜「え?」
857 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/14(月) 20:55:25.27 ID:J51j/nnp0
・・・

朝ご飯を食べ終えた私達はそれぞれ、昨日と同様響さんと未来さんは魚人や浦島伝説についての調査や聞き込み、その他は昨日と同様水着ギアの発現練習をする為海へ
ちなみに私達と響さん達とで途中魚人達が港に現れましたが、その時の戦いを見てやはり早急に水着ギアを発現させた方が良さそうだと再認識しました

翼「立花に遅れを取らぬよう、私達も気を引き締めねばな」

マリア「えぇ、海が私を呼んでるわ」

翠「ダメですよマリアさん、昨日散々遊んだんですから今日は真面目にやりますよ」

マリア「遊んだ...?」

翠「ビーチバレーは遊びではないと?」

まぁ翼さんには特訓と言いましたが

マリア「いやいや待て待て待ちなさい、いつの間にそんな楽しそうなことしたのよ貴女達」

翠「いやいやマリアさん一緒にめちゃくちゃ楽しんでたじゃないですか」

マリア「え?」

翠「え?」



コンマ下
奇数 記憶の擦り合わせしてみる
偶数 ...まぁいいか、気にせず練習を始めましょう
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/14(月) 21:06:06.86 ID:orH9KM5fo
ほいさ
859 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/15(火) 01:48:53.11 ID:jOvlZo5u0
...まぁ多分何かしらの勘違いかすれ違いは起きてますが気にしない方向で

翠「そんなことより練習ですよ練習、あの魚人達に対抗するにはやはり水着ギアの方が良さそうでしたし」

『夏菜』「えぇ、ひたすらに念じるのみです」

『翠』「それしかないかー」

私達は結局初日と同じようにひたすら水着ギアになれるよう念じて始めました



コンマ下1
奇数 この戦いで水着ギア発現(なお)
偶数 そんなに上手くはいかない

何かする?安価下2以降
(特になければふらわーに帰ります)

(翠「セレナさんの誕生日!と来れば問題はセレナさんが喜んでくれるプレゼントです...プリンという要素は外せないとして、どうしたものでしょう...マリアさんの顔の形をしたプリンでも...いやそれは何か...仮に喜ばれても複雑になりますか」

『翠』「セレナさんとはまだまだ短い付き合いだけど、そんな風に思えないくらいすっかり仲も良くなれたと思うしお世話にもなったし...付き合い短いなりに考えて、喜んでもらえるもの精一杯考えないとね!」)
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 01:58:26.57 ID:mQmvdf/+O
ナハッ
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 02:30:14.29 ID:ZVOtDCxz0
少し放置気味だった蛇と遊ぼう
2号みたいに成長してない?
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 06:15:51.51 ID:PsycRN7XO
なぜわざわざ元の世界に戻らないと出来ない安価を…
安価下
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/15(火) 21:05:46.39 ID:PVMQKLscO
例の切り札について「本当にどうしようも無い時以外は使うな」と言われる
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 01:07:36.00 ID:+ZMKf6kZ0
『夏菜』「翠さんが居なくなってから、戻って来た時に言おうと思っていたことがあります。…『私』と、友達になってくれませんか?」
865 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/16(水) 02:12:08.86 ID:Yyp2j/ek0
翠「出来てしまいました...」

『翠』「出来るもんだね...」

念じてみること数十分
ついにその時は訪れました
私達5人のギアが想いに応え、水着ギアに変化したのです

『夏菜』「これといったきっかけがあったわけでもなく、と言いますか」

翼「むしろ、私達の根気強さこそが引き金となったのかもしれないな」

マリア「これで心置きなく海を満喫出来るのねッ!」

いえ魚人達のことが解決しないと心置きなくというのはまだ...って聞いてませんね...
しかし、もしかしたらマリアさんのような純粋な想いが心象変化には大切なのかもしれません



翠ちゃんの水着ギアの特徴安価下1
『翠』ちゃんの水着ギアの特徴安価下2
『夏菜』さんの水着ギアの特徴安価下3
(各人の見た目や性能、武器にも何らかの特徴があれば)
(とりあえず翼さん、マリアさんの水着ギアは本家のものとします)

蛇達コンマ下4
奇数 一時的に本部に戻った際に遊ぶ
偶数 むしろ蛇達が平行世界に来る
ゾロ目 深層世界の方に来る
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 02:14:19.72 ID:7llD3vUz0
フリルが付いた可愛らしい感じで
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 03:09:29.89 ID:+ZMKf6kZ0
翠ちゃんと基本は同じ、配色が2Pカラー的に
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 04:18:33.72 ID:a48f+Br3O
安価多いよぉ…
『夏菜』ちゃんはボレロみたいなので
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/16(水) 04:51:06.92 ID:5Zmd6Pb5O
潜り込み
870 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/17(木) 03:51:41.08 ID:THJHhUCh0
翼「何にしても、これで当初の目的の達成に魚人達への対策も整った」

マリア「えぇ」

翼さんとマリアさんはどちらもビキニタイプ
布面積は結構小さめの攻めた感じですがプロポーションも相まって下品な感じは無く、健康的に感じられます

翠「対してこっちは...まぁ、似合ってるとは思いますよ?」

『翠』「そっちも...あ、いや、まぁ流石に『自分』のとか自分のを見てきゃー可愛い!なんて言うほどのナルシストではないし?」

私と『翠』はそれぞれ同じ形で色違い...なんだかゲームの2Pカラーみたいな感じです
水着のタイプとしては胸元やスカート部分にフリルが付いていて全体的にふわふわした印象、私って潜在的にフリル好きだったんでしょうか
『翠』も言ってる通り私はナルシストではありませんが...少なくとも私から見て『翠』は、素直な言って仕舞えばそれなりに...その、可愛らしくはあると思いました

『夏菜』「面倒なやりとりしてますね...いっそ開き直ってしまえばいいのに、アイドルなんてものにもなってるんですし」

『夏菜』さんは上の水着がジャケットのようになっている所謂ボレロのようなもの
身体のラインが結構出るタイプですがむしろスタイリッシュに見えますね
その水着の種類は『夏菜』さんの趣味かあるいは夏菜さんの趣味か、もしくは両方...思ったより大胆だったことに少し驚いていたり

『翠』「で、これ魚人達来るまでは遊んでていいってことなのかな?」

『夏菜』「もうすでにマリアさんは海に走っていってますし...」

もうマリアさんだけでも無条件で遊ばせてあげたいです...
871 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/17(木) 03:52:19.98 ID:THJHhUCh0
・・・

水着ギアを無事発現させられてから少しして
ふとギャラルホルンの出口の方から気配を感じました

翠「?」

もしかして誰か追加メンバーとして?そう思い、警戒は解かずにギャラルホルンの出口に近寄ってみると
その出口から小さな影がいくつも飛び出してきます

翠「きゃっ...って、あなた達!?」

それはよく見ると、元の世界に残っているはずの蛇達でした

『翠』「どったの...って蛇達じゃん!?えっまさかそこ通って来れたの!?」

ギャラルホルンは本来ギアを纏った装者しか使用出来ないはず
ですが蛇達は自立型の完全聖遺物、そして使用出来ないはず、というのは使用者が人間である前提であり、つまりは自立型完全聖遺物が使用可能か否かははっきりしておらず
その結論が今目の前で起きている光景なのでしょう

翠「まったく危険な橋を...ですが」

そうしてまで来てくれたのは一体どうして...もし寂しさを覚えて、みたいなことだったら、最近あまり相手をしてあげられていなかった私の所為ですね



蛇達に変化ある?コンマ下1
奇数 成長期
偶数 変わりない様子

どんな変化?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 09:25:35.87 ID:HLpPinRN0
ほい
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/17(木) 19:01:14.99 ID:dyDKv8O00
ちょっとだけ大きくなって尻尾にそれぞれ個別の色がついたのと、「そりだす」とか名前書いてる
874 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/18(金) 03:57:52.60 ID:0ySQo6NO0
翼「どうした翠...っ!?な、何故ここに...連れてきていたのか...!?」

少し後退りかけながらも引きつった顔で尋ねてくる翼さん
まさかまだ蛇達のこと苦手なんでしょうか

翠「それが勝手に来ちゃったみたいでして」

翼「来られるものなのか...そ、それはともかく、しばらく顔を合わせない内に随分と...成長しているな...」

翠「そうですか?」

あまり相手してあげられていなかったとはいえ普段同じ部屋で生活しているわけですし、少しずつ成長していたりしても中々気付けないものです

『夏菜』「どう見ても成長...というか変化してますよね、全体的に大きくなっているのもそうですけど...」

翠「ふむ、確かに言われてみれば少し重くなりました?」

『翠』「がっちりしたかも」

相変わらず腕や首元を始めとし全身に巻き付いてきて愛情表現をしてくれる蛇達
初めて会った頃よりずしっと来ている気もします

『夏菜』「もっとわかりやすいところだと尻尾に7匹個別の色が出てきてますし」

翠「ふむ、確かに」

『翠』「割とはっきりと体色が変化してるね尻尾だけ、個性が出てきたね」

なんかショッカ◯ライダーみたいですね

『夏菜』「あとそれ以前に...え?本当に気付いてません?身体に名前浮き出てきてますよね?その蛇達」

翠「ふむ、本当ですね」

『翠』「ひらがなは可愛いよね」

蛇達の身体をよく見るとそれぞれ『そりっど』や『そりだす』、『りきっど』等自身の名前が書かれていました
いえこれも実際にペンやなんかで書かれているわけではなく体色変化のようですが
日本語でひらがなの文字が体色変化で形作られるって不思議ですけどたまに言葉を発する自立型完全聖遺物なら普通かもしれません

翼「お、お前達...」

『夏菜』「その蛇達のことになると途端にボケというか反応鈍くなるのなんなんですか...」
875 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/18(金) 03:58:37.12 ID:0ySQo6NO0
・・・

魚人達が襲ってくることもなく、ギアも解除して来てくれた蛇達も交えて海を満喫していた私達

翠「ふぅ、少し休憩...」

楽しいが故に遊び疲れてきていた私は海から上がり、砂浜に寝転がりました
追うように蛇達も私の元に来たので寝転がったままその頭を撫で撫でしながら、どこまでも続く青い空をぼんやり見上げて
平和ですねぇ...

若葉《特訓や訓練と称した割に、海を楽しんでいるようだな》

ふと、若葉ちゃんから念話がかかってきました

翠《英気を養っていると言ってください》

若葉《英気か、だがリフレッシュは大切だからな、士気を上げるには時に休息も必要だと私も学んだ身だ》

えぇ、そういうものです

若葉《特に今は休める時に休むべきだろう、園子の言っていたことの全てが起こり得るというわけではないが》

翠《わかっていますよ》

荒魂や、あるいはもっと危険なものを相手することになるかもしれない...そうなればより一層強くならなければいけません
きっとその危険なものはアダムさんより強い敵になるでしょうし

翠《...ねぇ若葉ちゃん、もう1つの切り札って》

若葉ちゃんの持つもう1つの切り札
それは源義経の力を大きく凌ぐものであると同時に反動も副作用も大きいとっておき
あるいはそれを使いこなせるようになっておけば...
876 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/18(金) 03:59:43.00 ID:0ySQo6NO0
若葉《使いこなせるようになっておけば、なんて思ってくれるなよ、翠さん》

翠《やっぱりダメですか》

源義経の力はその反動の種類が種類だからこそ慣れという手もあるというだけで
もう1つの切り札は、そうはいきません

若葉《手遅れになっては意味がない、アレもいつでも使えるようにしておいているが...本当にどうしようもなくなった時以外は使うな》

翠《若葉ちゃん...》

若葉《私は所詮残留思念のようなもの、貴女の行動を制限などほとんど出来はしない、だから私の忠告を聞くも聞かぬも翠さんの自由だ...だが...》

翠《...わかって、ますよ》

私だって死に急いでるわけじゃありません
使わないに越したことはない、それはわかっています
だから、どうしようもなくなった時以外は
そして、どうしようもなくなった時は...

『夏菜』「びっくりするほどダラけた格好ですね」

その時、私の顔を覗き込む『夏菜』さんの顔が視界に入ってきました
若葉ちゃんとの念話をしながらぼーっとしていた為少しびっくりしてしまいます

翠「『夏菜』さん...どうかしたんですか?」

『夏菜』「いえまぁ、『私』も少し疲れたので休みに来たんです...あの子、夏菜に戻るか聞いても寝てるのか返事がありませんし...隣、失礼しますね」

『夏菜』さんはそう言って私の隣に腰を下ろしました

『夏菜』「海、楽しいですね」

翠「ですね」

『夏菜』「こんな風に『私』が何かを楽しむ日が来るなんて、少し前までは考えたこともありませんでした」
877 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/18(金) 04:00:21.96 ID:0ySQo6NO0
そう語る『夏菜』さんの声は嬉しそうで、照れくさそうで

『夏菜』「『私』はあの子に足りないものを補う為に作られた補助の擬似人格、人工的な二重人格のようなもの...それがいつしか『私』はあの子にさせてあげたいことをさせる為に支え、あの子にさせたくないことを代わりにするようになり、でも今ではそんなものもなく、あの子は『私』にも同じくらい人生を楽しんでほしいと願い、時間を分けてくれている...」

翠「『夏菜』さん...」

『夏菜』「あの子にとっても、『私』にとっても今が一番良い関係なんです...そして、紛れもなく貴女のおかげでここまで来れた」

それは何もかもが偶然で
夏菜さんのことも、当然『夏菜』さんのことも元々知らなかった私が
それでも仲良くなれたならと、そう動いた結果です

『夏菜』「今では感謝しているんです、あの子の友達になってくれたこと、ずっと敵対視していた『私』にも仲間のように接してくれたこと」

当たり前じゃないですか、だって夏菜さんだって『夏菜』さんだって

『夏菜』「...翠さんが居なくなってから、戻って来た時に言おうと思っていたことがあります」

翠「『夏菜』さん?」

そこで一旦言葉を切った『夏菜』さんは、少し躊躇しつつも意を決したようにこちらに顔を向け

『夏菜』「...『私』と、友達になってくれませんか?」



安価下
1 もちろん、これからも友達としてよろしく
2 だが断るく
3 元から友達だと思っていましたよ
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/18(金) 04:19:42.86 ID:K8TZ3aX20
1
879 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 00:27:17.89 ID:p0O/28090
翠「もちろん」

断る理由なんて何一つありません
私は頷き、片手を差し出し

翠「じゃあこれからも、友達として、よろしくお願いしますね」

『夏菜』「翠さん...はい、友達として、よろしくお願いします!」

『夏菜』さんは私の手を取り、強く握ってくれました

何を改まって、なんて、思わないでもないですが
ちゃんと言葉にしておいた方がいいことだってあります
月を壊してなお、共通言語とやらが広まることもないこの世界ではなおさら

・・・

あの後、ふらわーに戻ってすぐ夕立が降り出し始めました
昨日もこんなタイミングで夕立でしたよね...梅雨はもう明けたと思うんですが

夏菜「でもこの時間にまだ戻ってきていない響さんと未来さんは...どこかで雨宿り出来てるといいんですが」

『翠』「...言わないよ?」

夏菜「何がですか?」

『翠』「あーいや、昨日と同じこと言ってるから『私』も昨日と同じこと言うように振られてるのかなって思って」

翠「響さんの手を引く未来さんが〜ってやつですか...」

流石に昨日もそんなことなく普通に戻ってきましたし、大丈夫だとは思うんですけど
それでも不安を拭いきれない未来さんは本当に一体どうしてこうなってしまったのか
880 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 00:28:11.39 ID:p0O/28090
夏菜「昨日と同じ...?そもそも昨日は夕立なんて降ってませんでしたよね?」

翼「あぁ、昨日は特に雨は降っていなかったと思うが」

マリア「別の日と勘違いしてるんじゃない?」

翠「え?...いやいや、昨日も大体この時間に夕立降ってましたよね?それで『翠』の冗談にマリアさんが突っ込んだら理解出来なかった翼さんが質問攻めし始めて...」

夏菜「一体いつの話を...いえ、何の話をしているんですか?」

...え?

『翠』「翠...流石にこれはおかしくないかな」

翠「ドッキリ...でもないでしょうし」

・・・

響「ただいま...」

未来「ただいま帰りました...」

程なくして帰ってきた響さんと未来さんでしたが、2人は考え込むような表情でした



安価下
1 話が食い違うことを2人にも相談
2 思い違いかも、とりあえず今は様子見
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 00:32:16.80 ID:gcqIceUv0
1
882 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 02:17:52.97 ID:p0O/28090
翠「相談、するべきですよね」

『翠』「少なくとも、確かめるべきではあると思う...」

早速帰ったばかりの響さんと未来さんにも輪に入ってもらいましょう
これは全員で共有するべきことかもしれませんから

『翠』「響さん、未来さん、さっき夕立が降ってきてたよね?」

響「え?うん、確かに降ってたよ」

翠「昨日は...今から1つ前の日は、どうでしたか?」

もしこれで私と『翠』の話と合っていたなら...

響「昨日も同じくらいの時間に降ってたよね、偶然かな〜って未来とも話してて」

翠「ビンゴっ!」

響「うわぁ何何何!?」

やっぱりです
思い返してみれば朝、響さんの様子もどこか変でした
そして響さんがそうだったとすれば恐らく未来さんも、と思いましたが

未来「昨日って...まさか翠ちゃん達も、覚えてるの!?」

翠「のようです、こっちは私と『翠』だけは...」

マリア「ま、待ちなさい!貴女達何の話をして...」

しかし別行動した内のどちらのグループも昨日...いえ、前の今日とは違う動きだったでしょうから、どう説明すれば信じてもらえるものか

『翠』「夏菜、翼さん、マリアさん、見てて...今日の夕飯はおばちゃん特製の多分超ビッグサイズのジャンボハンバーグだから」

翼「?...台所を覗いてきたわけでもないのに何故言い切れるんだ?」

ifおばちゃん「あたしお手製のジャンボハンバーグだよ」

その時、丁度おばちゃんがジャンボハンバーグを運んできてくれました
やはりこれも同じ

夏菜「当たった...!?」

ifおばちゃん「?...若いんだから沢山食べて栄養つけな、特にアンタ達はあんなのと戦ってるんだからたっぷり食べとかないと...折角だしデザートも用意しようかね、楽しみにしてておくれ」

翠「ありがとうございます!...さて、ナイスです『翠』」

『翠』「かなり印象に残ったからね、咄嗟に出てきてよかったよ」
883 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 02:18:52.22 ID:p0O/28090
undefined
884 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 02:19:26.58 ID:p0O/28090
・・・

翼「時間が進んでいない...だと?」

おばちゃん特製のジャンボハンバーグをありがたくいただきつつ、私達は昨日響さん達が話していた浦島伝説の再説明、そして現状についての1つの仮説を話しました
といってもほぼ間違いないとは思いますが

マリア「そんなことって本当に...」

『翠』「昨日1日分がまるまる消えたのかとも思ったけど、響さんが気付いた日付の進んでない時計のことを考えると」

未来「昨日がなくなったというより、今日が繰り返されている、と考えた方が自然だと思います」

夏菜「でも、偶然とか...翠さん達4人が同じ夢を...というの流石に考えにくいにしても、信じ難いと言いますか...」

翼「それに魚人達の出現するタイミングも違っているのだろう?」

確かに夕飯のメニューだけでは説得力に欠けますか...

響「でも、玉手箱が『時を閉じ込める箱』とも呼ばれてるって...」

未来「あの時触った箱が玉手箱だったから、私達は覚えてられるんじゃないかって」

夏菜「それだと翠さん達が覚えていられるのは?魚人達が響さん達と同様玉手箱関連で例外だったとしても、翠さん達は触れてませんよね?」

そこなんですよね...と言いたいところですが、それも思い当たる節がないこともありません

翠「実は私と『翠』は...繰り返す、というか、記憶を保ったまま時間が巻き戻ったことを認識したことがあるんです」

『翠』「つまり生まれつきか、その時に耐性が付いたって可能性がある...」

私と『翠』だけは過去に2度、タイムリープと思われる現象に見舞われたことがあります
1度目は『凜音』ちゃんの部屋に訪れた時、2度目は『翠』と喧嘩した時
どちらも数分や数秒程度のものでしたが、あれが今回の時間の繰り返しを認識出来ていることに関係していないとも限りません
もっとも元の世界とゆゆゆ世界とが繋がった時には歴史改変すら認識(私は記憶を焼却していたので遅れましたが)出来ていたので、それも関係しているかもしれませんが
885 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 02:19:53.05 ID:p0O/28090
響「そんなことあったの!?」

翠「まぁその話は置いておいて...夏菜さん達にとってみれば信じ難いことでしょうけど、私達にとってみればこれは早急に解決する必要があります」

『翠』「うん、もうすでに1日分リセットされてる、今日やったことがなかったことになる、なんてことが何度も繰り返されたら全然進めなくなるからね」

未来「でも、勘違いかもしれないし...もう一回確かめて、それで繰り返していたらまたこうやって...」



安価下
1 とりあえず次の日の朝にまた繰り返しているか確かめてみる
2 今からでも解決策を考え行動する
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 02:37:16.07 ID:hTZJSo5y0
2
887 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 03:08:05.86 ID:p0O/28090
『夏菜』「そんなのダメですっ!!」

突然大きな声を出した『夏菜』さんに、私達は一瞬固まってしまいます
それに気付いた『夏菜』さんはハッとした表情を見せてすぐに夏菜さんと代わってしまいました

夏菜「っと...あ、あはは...『あの子』がなんかすみません...」

翠「と、とにかく『夏菜』さんの言う通りです、今からでも解決策を考えて行動を起こすべきです」

翼「それに、その話が本当だったとしたら私達が発現させた水着型ギアも元に戻ってしまう」

マリア「えぇ、忘れてしまうとはいえまた一からというのは避けたいわね」

未来「わかりました...私が怪しいと思うのはやっぱりあの玉手箱です」

未来さんは再び竜宮城に行き玉手箱を手に入れれば、この繰り返す時間から抜け出せるのでは、と考えたようです
玉手箱が原因の可能性が高い為、それが得策でしょう

響「行こう、皆で!」

・・・

地底湖の竜宮城、そのすぐ近くにあるはずの玉手箱を手に入れる為、私達は夜の海にやってきました
そこで待ち構えていたのは魚人達...

『翠』「これは当たりじゃない?いかにも近付けさせないよって感じだし」

翠「伝説からしてこのループが元に戻ったら、恐らくあの魚人達はまた消えるか封印されるかでしょうし、あちらも必死でしょうね」

翼「だがすでに全員が水着型ギアを発現させている、遅れは取らないぞ」

未来「もしリセットが夜の12時だと仮定したら後3時間と少し...時間がないよ」

『夏菜』「絶対に次のリセットより先に終わらせます」

マリア「えぇ、やるわよ」

響「必ず玉手箱を手に入れてみせる...!」



どちらに付く?安価下
1 玉手箱回収組(響さんと未来さんと一緒に)
2 魚人達迎撃組
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 03:47:16.90 ID:fgvKdzJjO
1
889 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:55:21.74 ID:p0O/28090
undefined
890 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:56:12.88 ID:p0O/28090
・・・

魚人達の相手を皆さんに任せ、私は響さん未来さんと共に地底湖に向かうことにしました
2人だけでは不安、ということもないですが
何が起きても不思議ではない今、玉手箱の効果にも左右されずに時間の繰り返しを認識出来る人間が2人いるのなら分担させた方がいいと全員で考えた結果です

未来「確かにこれで私と響まで繰り返してることに気付けなくなったら...」

響「そう思うとゾッとするよね...」

翠「私と『翠』の耐性というのだってあくまで可能性があるというだけのことです、過信はしないでくださいね」

そんな特異点、あるいは運命探知のような能力...転生者特典と言ってしまえばそれまでですが、そんな話は女神様は一度もしていませんでしたし
かといって生まれつきそうでした、なんていうのも、だったらいいなと想像くらいはしても信じられるほど私は厨二病を患ってはいません
何らかの聖遺物や哲学兵装であれば信じられるというのも生前から考えればかなり厨二病ですけど

翠「しかし、時を閉じ込める箱ですか...」

もしそれが本当なら玉手箱には『願いを叶える』という概念の中に『時間操作』も含まれている、あるいは『願いを叶える』という概念と『時間操作』という概念の2つが備わっていると考えられます
『魚人族を封じ込める』という概念もあるかもしれませんが、そんな限定的な概念はちょっと微妙ですね...
ともあれどこぞの聖杯のような機能だけでなく時間干渉までとは
出来ることなら...

響「あった、最初に行った時はここの穴から落ちたんだよね...行こう、早くこの事件を解決しなきゃッ!」

未来「やっぱり、ここから落ちるしかなさそうだよね...」

ふと前を見ると、確かにそこには大きな穴が開いていました
そこそこの深さがありそうですが、落ちたという響さんと未来さんが無傷で帰ってきたこともあり、見た目ほどではないのかもしれません
891 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:56:51.60 ID:p0O/28090
響「今度はあらかじめわかってるから、きっと大丈夫!」

未来「それはそうだけど...あの、響、手を握っててもいいかな」

響「もちろん、未来とならいつだって大歓迎だよ!」

未来「...ありがとう、こうしてると、何でも出来るって気がしてくる」

響「私も!未来の手すっごく温かいしね!」

未来「...うん、もう大丈夫、それじゃあ進もう響っ!」

おっと?少し私が考え事している間にすっかり2人の世界に入ってますね?別にいいんですけど

そのまま手を繋いだ響さんと未来さんが穴の中に飛び降りたのを確認し、私も羽衣で浮遊しながら安全にそれに続くように穴の中に飛び降りました

・・・

案の定穴の向こうで魚人達が待ち伏せしていたのを迎撃し、私達は竜宮城を目指して進んでいきます

未来「やっと竜宮城に着いたみたい」

響「あの時は急いでてじっくり見てなかったけど...何だかすごいところだね」

なんと竜宮城付近は深海のはずなのに水圧どころかそもそも水がありません
ドーム状に海との境目があるようで、普通に呼吸も出来ます

未来「これも玉手箱の力なのかな...」

こんなことまで出来る玉手箱、ますます...

響「ッ!」

未来「また魚人...!」

その時、またしても魚人達が集まってきました
892 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:57:46.34 ID:p0O/28090
響「どれだけやってきてもこの拳でッ!」

未来「待って響、様子がおかしい」

響「...襲ってこない?」

魚人達は武器こそ持っていますが構える様子はなく、何故か横一列に整列しています
そしてその後ろから1人、より大柄な鮫のような見た目の魚人が出てきました


魚人兵長「オマエタチ、何しにここに来た?」


響「ぎょ、魚人が...」

未来「喋った...!?」

ボスがしゃべった〜!?じゃなくて
...まぁ、蛇達やネロさんのこともあってそこまで衝撃的ではありませんが

響「は、話せるの!?今言葉を話したよね!?」

魚人兵長「オマエの耳は飾りなのか?我の言葉が聞こえているだろう」

未来「...お願い、玉手箱を渡してほしいの」

時間が無い為いきなり本題からスタートです

魚人兵長「何故玉手箱を求める」

響「それがこの繰り返す時間の鍵なんじゃないの?」

魚人兵長「その通りだ、玉手箱によって時間を封じている、その蓋が開けば、時間は解放される」

やはり玉手箱が原因...思ったよりすんなり事が運んでますね

未来「それなら」

魚人兵長「しかし、本当にいいのか?それは避けようのない災厄を解き放つことになるぞ...玉手箱は時間を封じるだけのものではない、同時に逃れられぬ災厄をも封じているのだ」

ん?パンドラの箱ですか?
時間を繰り返す程のエネルギーが眠る玉手箱が遂に開かれた!その力を守護する魚人族の前に装者が立ちはだかる!
っていうかその災厄というのは一体...

響「さ、災厄!?」

魚人兵長「それは何よりも恐ろしいものだ、時間に囚われたオマエタチにとってはな...」

未来「恐ろしい災厄...それはどうにかならないの?」

魚人兵長「どうにもならない、逃れられぬ災厄だからこそ時間ごと封じているのだ」

響「うぅ...なんか危険な感じが...」

未来「うん...」

響「...でも、進むしかないよね!」

うーん...玉手箱に関しては当事者ではないので疎外感すごいですね
しかしここまで来たんです、もはや空気になってますが最後までご一緒するとしましょう
何より玉手箱が気になりますし
893 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:58:40.08 ID:p0O/28090
・・・

玉手箱があるところまで通された私達一行

魚人兵長「やってみるがいい、本当に開けることが出来るならな...フフ...」

どうやら今回始めに玉手箱に触れた響さんと未来さんが再び2人で玉手箱を開けなければいけないらしいです

響未来「「せーのっ!!!」」

2人は玉手箱の蓋に手をかけ...

響「ぐぎぎぎぎ...!」

未来「んーっ!」

響「...っはぁ、はぁ、びくともしない」

未来「全然蓋が動かない...まるで接着されてるみたい」

開かない、ですか...あの偉そうな魚人の様子からしてそう来るとは思ってましたが
響さんは本当に接着されてるんじゃないかと偉そうな魚人に詰め寄ってますが、流石にそんなことはないでしょう

魚人兵長「玉手箱が開かないのは、オマエがこの時間から抜け出したいと思ってないからだ」

響「私が!?」

魚人兵長「そうだ、よほど封じられた災厄が怖いらしい...玉手箱は使用者の願いを叶え、災厄を遠ざけるもの、つまりはこの時間はオマエ自身が望んだもの...解き放てば災厄が近付く、望んだ時間の代わりに逃れられぬ災厄と向き合うことになる...人がそれに抗えるものかッ!フフ...ハハハ...ハーッハッハッハッ!」

未来「響...」

...なるほど、そういうことですか
確かに時間を繰り返し明日が来ることを拒むほどに恐れている災厄を、そう簡単に受け入れられるわけありませんか
というかだからその災厄ってどんな災厄なんですかね

響「今度こそ、開けてみせる...!」

魚人兵長「やれるものならやってみろ、オマエにとって何よりも恐ろしい災厄が解き放たれてもいいならな!」

響「それでも私には未来がいるッ!」

魚人兵長「それでなんとかなればいいがな、我にはその災厄がどれほどのものがわからないが...箱を開ければ逃れることの出来ない恐怖の災厄...」

恐怖の災厄...


魚人兵長「『ナツヤスミノシュクダイ』が解き放たれるッ!!!」


翠「...は?」
894 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/19(土) 22:59:13.36 ID:p0O/28090
え?何て...え?夏休みの宿題?
今、夏休みの宿題って言いました?

魚人兵長「『ナツヤスミノシュクダイ』から逃げたいというオマエの望みに玉手箱が反応したのだッ!」

響「...災厄が、そんな恐ろしいものだったなんて」

未来「響...?」

響「あぁぁぁぁ...最恐過ぎるよ...ごめん未来、私、もうダメかも...しれない...」

未来「響!?」

魚人兵長「フハハハッ!だから言ったのだッ!開けられるものなら開けてみろとッ!思った通りだッ!災厄を知った今、もうオマエは立ち上がれまいッ!玉手箱は2度と開かないッ!これで我らを閉じ込めるものはいなくなった」

響さんが夏休みの宿題をしたくないっていう理由で今こうして抜け出せない1日を繰り返してるんですか?

翠「ギャグ回じゃないですかっ!!!」

魚人兵長「っ、オマエいつから!」

翠「最初からいましたよ!で...うん、つまりその箱ぶっ壊せば解決ってことでいいですよね?」

いい加減時間もないですしそんなよくわからない理由でこんなことしてたなんて考えると頭痛くなってきます
夏休みの宿題なんてそんなにやりたくなければやらずに補習でも何でも受ければいいんですよこの際
私は項垂れる響さんとそれを励ます未来さんを尻目に玉手箱に向けて剣を振り上げました

魚人兵長「待てッ!無理に壊せば何が起こるか我にもわからんッ!ただ間違いなくオマエタチもただでは済まないぞッ!」



多数決安価下1〜3
1 渋々やめる
2 関係ねえ壊してえ
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 23:46:47.14 ID:nv5xczoh0
2
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 07:31:03.75 ID:2eYp+zCQ0
2
897 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/22(火) 16:58:18.94 ID:To6tl73TO
2/3票入ったので2とします

***

偉そうな魚人が初めて焦った様子を見せたあたり、言っていることが本当かはさておき壊されるのは本気で困るのでしょう
困るのでしょうが...

翠「関係ねえ壊してえです」

魚人兵長「なッ!?」

響未来「「翠ちゃん!?」」

しかし、こちらとしては時間もありませんし響さんに夏休みの宿題を好意的に捉えさせるいい案が思い付くわけでもありません
私とて苦労はあまりしないというだけで宿題大好き人間ではありませんし
後はまぁ箱のままの大きさだと大き過ぎて私としては不都合なので

魚人兵長「ま、待てッ!」

翠「ハアァッ!!!」

偉そうな魚人が力尽くで止めようと手を伸ばしてくるより先に、私はフォニックゲインを込めた剣を玉手箱に振り下ろしました


パァン...!!


玉手箱は脆く砕け散り、内側から光が溢れ出し...


コンマ下
奇数 何事もなく解決
偶数 外に出ている魚人達をそのまま残して他は元通り
ゾロ目 ???
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 17:29:27.95 ID:aFbK0vVb0
リアルで天叢雲剣が話題になってるという

ほい
899 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/22(火) 21:50:39.48 ID:9rRw7QNw0
響「っ...光が...」

未来「止んだ...?」

白に染まっていた視界が段々と戻り周りを見渡すと、魚人達は1人残らず消えています
そして竜宮城も

翠「一件落着、ですかね?」

あるのは玉手箱だった残骸の木片と、消えかかった結界のような海との境界線

未来「大変!このままじゃここに水が流れ込んできちゃう!」

響「早くここを離れよう!...って翠ちゃん?何してるの?」

翠「あ、いえ、何でもないですよ、行きましょう!」

私は拾っていた『ソレ』を自身の水着ギアの隙間に仕舞い、響さん達の後に続きました

・・・

『夏菜』「...!戻ってきました!」

『翠』「お〜い!無事〜?」

息も絶え絶えに海から上がった私達
海面に浮上する途中地底湖に広がっていた玉手箱の効果が完全に切れ胸が苦しくなるほどの水圧を身に受けても身体がグシャッと行かなかったのは、ひとえにギアを纏っていたおかげでしょう

翠「はぁ、はぁ...死ぬかと思いました...」

『翠』「気分としては?」

翠「手を繋いで歩いた帰り道を忘れない感じです...」

『翠』「残念ながら家ごと浮上じゃなかったみたいだけど」

『翠』に肩を借りている間に響さん達と翼さん達とで情報交換が行われていました
どうやら私達の方にいた魚人達が消えたのと同じくらいのタイミングで浜辺の方の魚人達も消えたらしいです

マリア「ボスを倒したの?それとも玉手箱を使って...」

未来「いえ、玉手箱は手に入れるとか関係なしに面倒になった翠ちゃんが躊躇なく壊しました」

響「魚人のボスっぽい人が壊したら何が起こるかわからないからって必死で止めようとしてるのを無視して壊しました」

翼「翠っ!?」

『夏菜』「翠さん...」

あーこれ怒られるやつですかね...

その後ふらわーに戻り時間を確認すると時計は12時をとっくに過ぎていて、もう時間が繰り返していない、つまり事件は解決したということがわかりました
900 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/22(火) 21:51:30.69 ID:9rRw7QNw0
・・・

翼「時間がないからといって幾ら何でも考えなさ過ぎだ!」

翠「ですねー」

『夏菜』「ただの武器系の聖遺物ならいざ知らず、願望器紛いの強力な特性を持つ物をよく調べもせず壊して解決しようとするなんて!」

翠「ですかー」

切歌「帰ってきて早々怒られてる人がいるデス」

調「もはや見慣れた光景」

翌日...いえ、ふらわーに戻った時に12時過ぎていたのを確認してから寝たのでもうその段階で今日でしたが...の朝、おばちゃんにお礼とお別れをした後に元の世界に戻ってきまして
そのままの流れで怒られています
でも今回怒られるべきはむしろ響さんだと思うんですよね

クリス「バカかッ!」

未来「まぁまぁクリス」

響「ひ、酷いよクリスちゃん...」

クリス「うっせぇ!夏休みの宿題が原因だとかそんなバカなことで問題起こすやつはバカだろうが!あとお前はバカを甘やかし過ぎだ!」

もう怒られてましたね
事情を聞いたクリスさんが夏休みの宿題というあまりの理由に当事者でもないのにキレてました

夢姫「他には何かありましたの?」

夏菜「いやー私は特に」

『凜音』「「私『は』」...ですか」

さて、響さんの『夏休みの宿題をやりたくない』という想いによって引き起こされた今回の事件
繰り返す時間は元に戻り、元凶の玉手箱は海の藻屑となり
これにて閉幕となります...



『翠』《ところで翠、玉手箱のことだけど》

翠《えぇ、もちろん...回収しましたよ》

私は『翠』に見えるようポケット...地底湖から去る際に拾った数個の『玉手箱の欠片』が入っているそれを軽く叩き、念話で返事をしました



何かする?安価下
(特になければ次のイベントストーリーに移ります)

(『翠ちゃん は 玉手箱 の 欠片 を 手に入れた』(玉手箱破壊ルート特典))
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 23:26:51.87 ID:HgeqRlWl0
次へ行こう
902 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/22(火) 23:50:40.63 ID:9rRw7QNw0
・・・

エルフナイン「調べたところ、ギャラルホルンの反応がわずかですが、いつもと違っているんです」

平行世界の海での一件から早数日、ギャラルホルン関連の新たな事件はそんなエルフナインちゃんの不安げな言葉で幕を開けました



調査に向かうメンバー安価下1〜3
1 翠ちゃん
2 『翠』ちゃん
3 響さん
4 未来さん
5 翼さん
6 クリスさん
7 マリアさん
8 切歌さん
9 調さん
10 夏菜さん
11 夢姫ちゃん
(一度の安価で複数人選択も可)
(途中増援する可能性もあります)
(原作では響さん、未来さん、クリスさん、切歌さん、調さんでした)
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 05:10:49.00 ID:rXoYhW610
7
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 07:25:50.37 ID:inZbYzfc0
11
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 08:31:07.89 ID:kPiPJJ7Z0
2 6
906 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/23(水) 20:49:37.37 ID:5nIQ3BfA0
今回の調査メンバーはクリスさんにマリアさん、夢姫ちゃん、それから『翠』の4人...

翠「ズルくないですかね!?」

『翠』「日頃の行いだからね仕方ないね」

確かにそんなに率先して平行世界に調査に行きたいのか、と聞かれたら別にそういうわけではありませんが
ありませんが...

夢姫「もう行きますわよ〜」

『翠』「は〜い...まぁ、たまに念話もするしお土産とか持って帰ってくるから」

マリア「それ以前に翠はそろそろ仕事も溜まっているはずよ」

うぐ...



誰の視点?安価下
1 変わらず翠ちゃん
2 調査メンバーの『翠』ちゃん
3 他の誰か(記述)
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 20:51:31.85 ID:kd1uMFr20
1
908 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/24(木) 00:06:44.39 ID:L44cJmf50
・・・

『翠』達が平行世界へ行くのを見送った私は、いつまでもうだうだしてても仕方がないと割り切り仕事に向き合うことにしました

翠「さて、やりますか」

仕事は装者としての、ではなくアイドルとしての
もっとも今の時点でたかだか数曲...片手で数えられる程度しか出していない上にライブもデビューライブ以来は小さなものを何度か設けてもらったレベルですし、溜まっている仕事といってもたかが知れていますが
装者という不定期に任務が出る立場のためほとんどのことは緒川さんと糞Pが適当に上手いこと調整してくれますし

『翠』《翠!すごいこの世界すごいよ!》

なんて思っていたら、十数分前に平行世界に向かったはずの『翠』から早速念話が

翠《どんな世界だったんです?》

『翠』《CiRCLEがある!》

...さーくる?

『翠』《ミッシェルだよ生ミッシェル!いやキグルミだけど!てか皆いる!ポピパもアフグロも!》

翠《はい!?えっ待ってくださいそれって...》

さーくるって『CiRCLE』のことですか!?ライブハウスの!?
まさか今回の平行世界って


『翠』《ここガルパの世界だよっ!!!》


ガルパ...バンドリ!ガールズバンドパーティ!の略
題名にある通りガールズバンドがメインの作品
特徴といえばプロジェクトの一環として実際にゲームやアニメに出てくるバンドと同様に声優ユニットが組まれたりしているところでしょうか
漫画から始まりオリジナル楽曲もカバー楽曲も沢山ある音ゲー、そしてアニメ化とどんどん勢力を拡大している人気作
909 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/24(木) 00:07:13.58 ID:L44cJmf50
翠「あぁ...それは行きたかった...」

作品自体が面白いのもそうですが、何よりガルパって戦いとかとは無縁の世界じゃないですか...戦うヒロインとかいない系の
その後もやや興奮気味の『翠』からの念話は続きました

翠「しかしまさか刀使より先にそっちとコラボするとは...どこでフラグ立っていたのか気付きませんでした」

あーでもどっちのゲームもブシモだった気も...そうなるとスタァなライトやラブなライブ、はたまたフレンズのパビリオンなんかも想定しないとなんでしょうか...
いやそうなるとますます何故繋がってしまったんですかゆゆゆ世界ととじみこ世界



何かする?安価下
(仕事も可((特になければ判定))

(マリア(Afterglowのドラムの子...何故かわからないけれどすごく親近感を覚えるわね)

『翠』(看板がひらがなじゃなかったから崩壊はしないね、良かった良かった))
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 02:07:04.10 ID:VNrchToe0
まだぼた餅をお供えしてない記念品の花の確認って無理かな?
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 02:29:20.40 ID:M9mBae7M0
お仕事(ライブ)
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 02:45:52.93 ID:S/QJiqlGO
ぼた餅はきりしらと作った時に他の花にも全部お供えしてたぞ
お供えしてない花はもうないはず
安価下
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 05:25:41.55 ID:GvJuSFLs0
何がそれほどまでにぼた餅への執念にはやりたてるのかコレガワカラナイ
安価下
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/24(木) 14:18:05.55 ID:kjbt7fO0O
そういえば時が巻き戻った謎の現象について進展あった?
915 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 03:31:53.03 ID:ZdA/wmqt0
undefined
916 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 03:32:25.67 ID:ZdA/wmqt0
・・・

さて、向き合うと決めた...元々目を逸らすつもりはありませんでしたが...アイドルの仕事ですが
現状小さなライブを何度か設けてもらっているレベルの私の今日の仕事は、まさしくそのライブでした

「休憩入りまーす」

翠「はーい」

午後の本場に向けて今はリハーサル中です
ここ最近は色々と...と言ってもここ最近どころか基本いつもですし、ギャラルホルン関連の事件に積極的に取り組むようになった時からの時空の歪み的なこと(現実の日付と記憶に矛盾が生じていること)もライブに来てくれるお客さんには関係ありません
えぇ、死ぬ気で覚えましたとも、歌詞や振り付けは勿論ライブの進行も何もかも

翠「地頭が良い方で助かりました...」

遊び呆けて、もとい、戦ってばかりでロクに歌やダンスの練習が出来ていない、なんてことは許されない業界ですからね
現役でそれをこなしている翼さんやマリアさん、それにその気になれば奏さんにもアドバイスを貰える環境というのは本当に恵まれていました

翠「...いや、そもそもマリアさんが糞Pに乗せられて私をデビューさせようとしなければ良かっただけなんですけど」

しかしそれは今更、そしていくらそう思ってしまっても言わない約束です
控え室に戻りリハーサルで酷使した喉にペットボトルの水を流し込み潤しながら、私は誰に聞かせるわけでもなく1人そう心の中でそう言い聞かせました

翠「というかあまりずっとこんな感じの心構えでアイドルやってたら真面目にアイドルしてる人や目指してる人に刺されかねません...」
917 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 03:33:35.68 ID:ZdA/wmqt0
今のところは翼さんマリアさんが所属しているところのアイドルだからか、あるいはや本人に事前に知らせずにデビューさせたことが業界に割と知れ渡り始めているからか、同業者からの嫉妬や勝手な逆恨みなんかは見られません
明らかに親のならぬマリアさんの七光りのデビューですしいじめとかも覚悟していたんですが
...まぁ緒川さん達がそれとなくそういうのを阻止してくれてる可能性もありますけどね
響さんの境遇を考えれば、この世界がいじめをする人間や恨み妬みに近い陰湿な感情を持つ人間がいないゆるふわな都合のいい世界なんかではないことがわかります
ちなみに私にとってのゆるふわな世界の基準はご注文がうさぎな世界とかです

翠「見える範囲ではシリアスがほぼ皆無ですからねあの世界は、すごく理想的です...逆にゲーム会社の方は闇が時々、ゲーム部なら基本闇隠せてないゆるふわですし」

さて、休憩時間にも限りがありますし、あまり余計な考え事に時間を割かずに今日のライブの段取りの見直しでもしますか



ライブについてコンマ下1
奇数 翼さんと合同
偶数 単独
ゾロ目 他のアイドルと合同

時間逆行についての進展コンマ下2
奇数 概ねの予想はついた
偶数 ぜんぜんわからん
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 03:37:19.16 ID:qtURV4Pb0
はい
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 03:38:12.74 ID:NiSd42buO
口封じにゃ〜
920 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 04:31:54.52 ID:ZdA/wmqt0
翠「しかし、慣れないものですね...」

今回の...というか基本、私が出るライブは翼さんマリアさん以外の複数のアイドルと合同か私単独のものです
他のアイドルの女の子達とというのは所謂会社同士の繋がりを作る為であったり、あるいは単に新人をかき集めてやるタイプだったりするもので、単独は文字通り私1人が何曲か歌ったり軽くMCをやるもの
今回は単独の方です

翠「私1人...温められるかどうかもわからない空気が冷めたら終わります...」

デビューの時のは主にマリアさんが出ていたから何とかなっただけのこと、時折ある翼さんとのライブも同じ
そして他のアイドルの女の子達とのライブも私1人が上手く盛り上げられなかったとしても複数人のうちの1人が失敗しただけ、私個人の評価は下がるでしょうが余程他の女の子達まで失敗でもしない限りライブそのものは失敗したりしません
だからといって決して怠けるつもりはありませんが、こういう心構えは少し不純だとわかっていつつも自分の失敗に対する全体への影響を考えると心に出来る余裕が違ってきます
が、単独となると盛り上がれるかどうかは私にかかってくるわけで

翠「失敗する可能性は気にしないように、自分もお客さんも楽しめるように、とは言いますが」

緊張はしないなずがありません
折角検索すればヒットするくらいには認知度が出てきて一応ファンの方もいるらしい立場で私なんかが、と卑下するのは少なくなってきましたが
それでも翼さんやマリアさん、奏さんもですね、あの3人のように堂々と出来る程自分の容姿にも魅力にも自信が持てるかと聞かれれば
921 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 04:32:24.13 ID:ZdA/wmqt0
翠「こんな時、セーブでも出来れば...は、流石にダメですね」

ふと私が想いを馳せたのは先日手に入れた玉手箱の欠片
『凜音』ちゃんの部屋事件や『翠』と喧嘩事件、魚人事件、そして少し違いますが今現在の時空の歪み...数度経験している時間逆行と思しき体験について、何かわかるかもしれないと持ち帰った物です
いえ、正直に言えば研究以上の、自由に能力を引き出すところまで行けたらとも思わなくもないですが、それは何というか人としての超えてはいけないラインを超える気がして躊躇していました

翠「散々ギアを使ったり錬金術を身につけておいてって話ですが、時間操作ですからね...」

はっきり言って玉手箱の能力の再現だけなら恐らくイミテーターで出来ると思います、仮に完全にとはいかなくとも
しかしそれは私が『玉手箱は時間逆行を始めとした時間操作も可能』という認識が反映されるのなら、少なくともそれは再現出来てしまうはず
つまりタイムトラベルやタイムリープも出来るかも、ということになり

翠「ギャラルホルンとは別方向に壮大過ぎますか」

そんなことまで出来るようになってしまったら何でもアリのチートじゃないか、なんてなろう主人公じみた事を考えながら、時間操作能力に溺れたりしたらと思うと苦笑いが
幸いというか残念ながらというか、『願いを叶える』という聖遺物相手故に慎重に行わざるを得ない玉手箱の欠片の研究はほとんど進んでませんし時間逆行についても進展はありません
922 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/26(土) 04:32:52.25 ID:ZdA/wmqt0
翠「しかし、もし」

もしも『凜音』ちゃんの部屋事件や『翠』と喧嘩事件での...まるで私や『翠』が瀕した危険をなかったことにするようなタイミングで起きた時間逆行が、いつかの未来、あるいは別の時空からあの玉手箱の欠片を使って引き起こされたものだったとしたら

翠「それを行なったのが誰かはわからないとはいえ、その未来に繋がる為に必要となるあの玉手箱の欠片は必ず手に入ると思っていました」

ただ単に偶然手に入れられただけかもしれない、時間逆行を可能にしたのは別の聖遺物で別のタイミングで手に入るのかもしれない、私の考えは全く関係なく誰かの気まぐれで助けられただけかもしれない
かもしれないを考え出したらキリがありませんが

翠「ま、便利になりそうなものがあったから手に入れた、今はそれだけでいいでしょう」

余計な考え事は今でなくていいとさっき思い直したばかり
私はウンウンと自己完結し、MCの台本を読み返し始めました



お仕事コンマ下1
奇数 特に問題なく成功
偶数 少しばかり何か起こる
ゾロ目 ライブと言ったらノイズでしょ

何が起きた?安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
(良いニュース(ライブに支障がなくむしろ嬉しいこと)でも悪いニュース(トラブル等)でも小さな事(話の種になるかな?レベルのこと)でも何でも可)
(あまりに悲惨なもの(心身問わず)は不採用になる可能性があります、予めご了承ください)
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 08:11:20.80 ID:Q8umIwfp0
ノイズだけはやめて(切実
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 17:52:45.04 ID:to0VAWq9O
新曲が突然の機械の故障で流れなくなるトラブルが起こるが、アカペラとダンスで乗り切る
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 00:18:03.51 ID:M6J5vJYx0
風鳴のジジイが登場、今の日本に満足しているか?とマジトーンで質問する
926 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/27(日) 03:03:04.57 ID:Fs5Z4bZk0
・・・


遂に始まったライブ
とにかく間違えないように、ではなく、とにかく止まらないように、とにかく楽しむように、をモットーに

翠「〜♪」

小規模とはいえ本番の、それもたった1人で立つステージはリハーサルの時の何倍も広く見えてしまいます
もちろん錯覚ですが

翠「〜♪...ありがとうございまーすっ!」

歌っていた歌が終わり、踊りのラストで決めたポーズを解いて私はお客さんに向け手を振ってから頭を下げてからMCを始めました
デビューがデビューだったせいで私の活動する際のキャラというか何というか...わかりやすく言うと、こういったライブの際に敬語で行くのかタメ口で行くのか、みたいなことすら決まっていなかった私
デビューライブの後、関係者とマリアさんや緒川さん、糞Pは元より翼さんなんかも交えて話し合った結果、素に近い方がやりやすいだろうという流れに
その為私は基本歌い終わりの挨拶もMCも敬語です

翠「では、次の曲...新曲です!」

新曲と聞き、お客さん達がおぉっと歓声を上げてくれました
新曲を発表すること自体は告知済みなので今初めて知った、という人は少数派でしょうし、ノリがいいのでしょう
そしてそうなってくれるといくらか緊張も解けてきます
少なくとも全然盛り上げられていないというわけではない、と思えるので

翠「聞いてください...」

私が新曲の名前を告げるとゆっくり照明が消え、真っ暗闇に
そして稼働し始めたスクリーンとライトが曲の始まりを示してくれる...のですが

翠「...っ」

おかしいです...スピーカーから伴奏が流れてきません
スクリーンやライトとの連動は何度も練習し確認したので、その異常にはすぐに気が付きました

ウェル『緊急事態です、機械トラブルで曲が流れません』

イヤーカフ型のイヤホンから聞こえてきたのは珍しくふざけてない糞Pの声
S.O.N.G.以外の人が周りにいるからの外面モードか、あるいは
しかしそんなことはどうでもいい、問題はすでに曲が始まってしまっていて、なのに肝心の音楽が流れていないということです
幸い私も動揺を顔に出さないよう心掛け、お客さん達にもほとんど悟られていないようですが
くっ、なぜよりにもよってこんなお約束なトラブルが...
927 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/27(日) 03:03:47.31 ID:Fs5Z4bZk0
ウェル『至急対応に当たります、それまでの間は...その程度なら乗り切れるでしょう?』

おっと、外面モードは意外と早く解除されてしまったようですね
しかし私だってこのまま突っ立っていてもどうにもならないことくらいわかっています

翠「すぅ...」

静寂の中、目を瞑り息を吸った私は

翠「...〜♪」

そのまま...曲が流れないまま、歌い始めました

翠「〜♪〜♪」

突然のアカペラとダンスに流石にお客さん達がざわつき始めます
当然でしょう、今までの私の曲にも翼さんやマリアさんの曲にも、あるいはツヴァイウィングの曲にもアカペラなんて存在しません
というかアカペラ自体アカペラが来るとわかっていて身構えておかないと困惑します
けれどここで、やめるわけにはいきません

翠「〜♪」

私の歌を、届けるために
928 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/27(日) 03:04:18.25 ID:Fs5Z4bZk0
・・・


最後の一曲を歌い終え挨拶をし、ステージから降りた私
もちろん今日の仕事はこれで終わりではありませんが、とりあえず控え室に戻れたので椅子に腰掛けました

翠「の、乗り切りました...」

何とか...何とか!アカペラの新曲も!困惑していたお客さん達が段々と乗ってくれて(アカペラの曲だと勘違いしてくれたのか、察して合わせてくれたのかはわかりませんが)!
その後機材も直り、ライブを最後までやり切りました
疲労感がいつものライブ以上です

ウェル「貴女が僕の見込み違いでなくて何よりです」

翠「そーですか」

こんなんでも一応Pなので現場一緒なんですよね、控え室にまで付いてきてその上置かれてたお菓子をパクついてるのはおかしいと思いますが、おかしだけに
そして何を上から目線で...と思いますが、機材が直るまでその場しのぎとして少しネフィリムの腕を使用してくれていたみたいなので、今日のところはスルーしておきましましょう
もしこの糞Pがわざと機材に細工したとかいうオチだったら東京湾に沈めますけど


ガチャッ


訃堂「邪魔するぞ」


...えぇ?
929 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/27(日) 03:05:00.65 ID:Fs5Z4bZk0
その時、威圧感のある人物が訪ねてきました

翠「...ご無沙汰しています、訃堂さん」

とんでもない人物のアポなし訪問により、どうにか冷静を装っていますが内心パニックです
ご無沙汰も何もつい数週間前にも会いに来られてましたけど

...というかノックくらいはしてほしかったような、口には出しませんが

訃堂「席を外せ」

ウェル「...」

いつも「うひぃ!」とか「ひやぁ!」とか言ってるイメージがあった糞Pですが、意外と狼狽えたり気圧されることもなく控え室から出ていきます
うーんこの場合このお爺ちゃんと2人きりにされる方がマシか糞Pもいた方がマシか...

訃堂「見ていたぞ」

翠「あ、ありがとうございます...」

見ていた、というのはこの場合ライブでしょうけど
翼さんの仕事場をこっそり見に行くのはまだわかります、複雑な関係とはいえ家系図的には祖父と孫、そしてシンフォギアHPとかにあった訃堂さんの説明を加味するなら、風鳴家の血筋だから、というのもなくはないかもしれません
しかし前回といい今回といい、私(や『翠』)に対して接触を図る理由がわかりません
930 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/27(日) 03:05:59.84 ID:Fs5Z4bZk0
マルチプルコンタクトとしてや錬金術をかじる者として危険視とまではいかなくとも注視されているか、逆に戦力として自分の手元に取り込もうとしているか、ただの気まぐれか
単に気に入られたというのはない...と思いますが

翠「...」

何にしても警戒を解く気にはなれない相手でした

訃堂「そう構えるな、少しの問答をしに来ただけのことよ」

翠「問答、ですか?」

敵か味方か!なんて聞かれた日には問答無用でテレポートジェム使いますが
ここは慎重に答えた方が良さそうです

訃堂「蒼井翠...貴様は今のこの国に、今の日本に満足しているか?」



安価下1
1 している
2 していない

何故?安価下2
(安価下1が1の場合は満足している理由、2の場合は満足していない理由を)
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 03:21:36.32 ID:pG4Y0zlh0
1
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 03:53:01.96 ID:9IpkJtyp0
信じてくれる友達がいるから
933 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/28(月) 01:16:09.21 ID:U5ZsWApF0
翠「...しています」

訃堂さんの問に、私は真っ直ぐ前を向いて答えました

翠「私は満足しています、今のこの国に」

そしてもう一度念を押すように、はっきりと

訃堂「...理由は何だ」

翠「私を...私のことを信じてくれる友達がいるから」

理由なんてそれだけでいい、そしてそれ以上なんて存在しません
生前の家族もこの世界での家族も(『翠』や蛇達は例外として)私にはいませんが、あるいはいたとしても『信じてくれる友達がいる』ということはきっと私の中で大きな、大切なことになっていたはずです

訃堂「友...友、か」



コンマ下
奇数 納得
偶数 納得ならず
ゾロ目 ???
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 01:30:15.74 ID:2HjVewzzo
ほいさ
935 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/28(月) 02:25:19.62 ID:U5ZsWApF0
翠「えぇ、友達です、だから私は」


訃堂「果敢無き哉ッ!!!」


その時、訃堂さんの怒号に押し潰されそうなほどの圧力を感じました
実際には圧力なんて身体には掛かっていないはずなのに

訃堂「戯言を...防人に友何ぞ不要、そこにあるのは護るべき者であり切り捨てる者であり馴れ合う者ではないわッ!!!」

一体何の事かとか
そもそも私は防人ではないだとか
そんな事を考えるのも口にするのも、その圧力により憚られてしまいます

訃堂「貴様は愚息共とは違う、貴様の得た過去はやがて護国の...」

翠「得た、過去...?」

何とか絞り出すように疑問を声に出しますが、聞いているようには見えません

訃堂「...やはり彼奴に任せるべきではなかったか...いや...今はまだ貴様に流れる血が面汚しとならん事を信ずる時か」

訃堂さんが言っていることの半分も理解出来ていませんが、しかしそれはさらりと流していいこととも思えませんでした
ですが少なくとも怒気は薄れ始めているようです

訃堂「貴様の務めが何であるか...それを努努忘れるな」



コンマ下
ゾロ目以外 そろそろお帰りください
ゾロ目 お前も来るんだよ
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 02:55:10.29 ID:/gI/MT970
にゃあああ!!
937 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/28(月) 03:29:56.92 ID:U5ZsWApF0
訃堂さんは最後にそう言い残し、控え室から出て行きました

翠「...っはぁ〜」

嵐のような人だったというのはあぁいうのを指すんでしょうか...
腰が抜けた、というわけではありませんが、どっと疲れた私は椅子に腰掛け
深く、深く溜め息をついてしまいます

翠「何だったんですかあれ...」

一応後でししょー達に報告...はもうされてるでしょうね
なら本部に帰ったら軽く聞かれるだけでしょう
しかし、本当に一体何だったんでしょうか

翠「ライブの前でなくて良かったです...」

この疲労感とざわざわする感じでは、まともに歌もダンスも出来なかったかもしれません
これでも仕事をする者、すなわち社会人の端くれとして、やらないなんてことはなかったでしょうけど

・・・

さて、私はそんな1日だったわけですが...

『翠』《それでカルマノイズが出てくるわ瘴気塗れのCiRCLEは使えないわで大変で...とりあえず明日から5つのバンドそれぞれに監視兼護衛として付こうって話になったんだよね》

翠《楽しそうなことしてますね...》

『翠』《責任重大過ぎて楽しめないけどね...そもそも自衛が出来ない人達が主役の世界だし自衛出来る人でもノイズに触れたらどうなるかわかんないし》

あれ、でも勇者部は...あぁいえ、あの時は勇者部全員がシンフォギア を纏う装者になってたんでした
938 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/28(月) 03:30:36.10 ID:U5ZsWApF0
『翠』《そっちはライブだったんでしょ、楽しくなかったの?》

翠《楽しかったですよ、ライブは》

えぇ、多少トラブルはありましたがちゃんと楽しめましたし、少しは楽しんでもらえたんじゃないかと思います
問題はその後だったわけですけど
...でも訃堂さんのことを『翠』に伝えたところでって感じもしますし

翠《...あれ?5つのバンドそれぞれって、4人しか行ってないなら足りなくないですか?》

『翠』《そこはほら、七人御先で『私』が分身すれば良いだけだし》

いやそこは誰か応援呼ぶので良いんじゃ...わざわざ切り札長時間使うくらいなら



何か話す?安価下
(特になければ次の日)

(クリス「だーかーら!アフグロはアタシが行くっつってんだろ!」

マリア「でも私が行かなければいけない気がするのよ!」

クリス「知るかッ!」)
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 03:59:35.50 ID:YQmq4OYUO
戦闘に巻き込まれて抜けた刀はどうなってるか様子見
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/28(月) 19:37:18.36 ID:/gI/MT970
特に問題無ければOTONAに回収してもらおう(フラグブレイク)
941 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/29(火) 03:48:25.40 ID:BBbKdsvT0
・・・

昨日...ライブがあった日の夜、『翠』との念話の時に例の刀の話になりました



『翠』『《今こっちはガルパになってるけど、そっちの刀使フラグはどう?》』

翠『《どうって、流石に昨日まで何もなかったのが今日急にってことはないと思いますけど...特に何も聞いてませんし》』

『翠』『《いつ起きたってその日になったら『急に今日』なんだから警戒しないに越したことはないでしょ、というよりほら...ガルパに便乗して何か動きがあったりしないかなと》』

翠『《あったらとんでもなく迷惑なんですが...わかりました、とりあえず今日はもう遅いので明日にでも様子見に行ってきます》』

『翠』『《うん、今日はお疲れだろうしね、問題なさそうならいい加減放置しておかないでししょー達に回収してもらっとく?》』

翠『《ですね、出番がないに越したことはありませんけど必要になった時に公園より本部の方が取りに行きやすいですし、もし円を描くように刺さっていたことが重要なら手遅れですし》』



というわけで、一晩寝てライブ(と訃堂さんの相手をした)疲れを取った私は、例の刀のある公園まで来ています

翠「確か元々刺さっていた場所から抜けて転がったところまで警戒区域が広げられてて、より厳重になったんですよね」

そりゃ対外的にはここで戦闘がありましたなんて発表出来ませんし、かといって勝手にすっぽ抜けましたなんて発表したら鋭い刃を持つ刀が一人でに飛び回ることになりますし
黙って厳重警備ですよねぇ



コンマ下1
奇数 変化なし(OTONAに頼んで回収)
偶数 変化あり

どんな変化?安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
(刀そのものの変化でも刀使コラボ的な現象でも可)

(『翠』「ミッシェルって暑くないの...じゃない、暑くないんですか?」

ミッシェル「中に冷房が入っ...空気をよく通す毛皮だからね」

こころ「流石ねミッシェル!」)
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 04:01:34.18 ID:wyXCJRdh0
ウォイショーイ
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 04:22:56.01 ID:4F6mAn5UO
刀の振動は無くなった…けど頭の中で何かが聞こえた的な
944 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/30(水) 01:28:07.80 ID:bDvoFUCh0
・・・

S.O.N.G.職員である警備の人とすでに顔見知りなのと装者ということもあり、すんなり警戒区域の中には入れてもらえました
しかしあまり長時間ここにいるのも色々と迷惑がかかりますし、本当にとりあえず様子見だけにしておきましょうか

翠「刀は...あれですね」

無造作に地面に放って置かれている状態をご丁寧に保存されている現場
6本の刀は地面に刺さっていた時の振動はすでになくなっています

翠「あの振動が何を意味するのかはわかりませんでしたが」

もし重要であったならもう...
そう思った次の瞬間


《..................》


翠「っ...!?」

今、何か聞こえたような...それも頭の中に直接...?



聞こえた音(声?)の詳細安価下
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 01:32:59.03 ID:wA2sqY8Z0
神と縁を紡ぎし者よ…この言葉をフィーネに伝えて欲しい…『彼女が時を待たずして目覚める』と…
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 08:21:10.35 ID:dQX7Q7GvO
このスレだとエンキさんは普通にフィーネさんと再会してたし新キャラかな?
安価下
947 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/31(木) 01:40:11.86 ID:HOUG8ffn0
バッと周りを見回しますが、そこにはせいぜいこの場所を警備している職員さんくらいしかいません
そして頭の中に直接話しかけてきた人物の正体は十中八九その人ではないでしょうし

翠「...」

今のは念話の一種でしょうか...
私はより集中しその謎の声に心の耳を傾けました


《...神と縁を紡ぎし者よ》


よりクリアに聞こえてくるその声は内容こそ聞き取れるようになりますが、何故かその声そのものは上手く認識出来ません
声に特徴がない、というより、特徴を掴もうとしても掴めないような
その声が男のようなのか女のようなのか、若いのか老いているのかすら


《...この言葉をフィーネに伝えて欲しい...『彼女が時を待たずして目覚める』と...》


フィーネさんに...?それに『彼女』って一体...

翠《あなたは誰なんですか?その言葉の意味は...?》

私は念話による対話を試みます
が、それに返事はなく

翠《聞こえていますか!?何故私に...!》

遂にそれ以降、次の言葉が投げかけられることはありませんでした

翠「...はぁ」

面倒なことがまた次から次へと...
果たしてこの謎の声はこの6本の刀と関係があるのか
そもそも声の主は一体何者なのか

翠「とりあえず刀はししょー達に回収してもらうとして...」



安価下
1 帰宅
2 さらに行動(記述)
3 フィーネさんに念話
4 イベント判定

(翠「ハロウィンの仮装...皆さん張り切って着替えてきてますけど、やっぱりやらなきゃダメでしょうか...ダメですかそうですか」

『翠』「今日はイタズラしていい日とお菓子が貰える日が合体した神イベント!というわけでトリックアンドトリート!...いやほら、片方だけだと寂しい気がしない?」)
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 01:42:23.61 ID:I/kTRGZI0
3

ハロウィンといえばトリックオアトリート!
949 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/31(木) 02:16:03.89 ID:HOUG8ffn0
フィーネさんに伝えてって言われましたし...念話しますか

翠《フィーネさんフィーネさん、聞こえますか?》

もしフィーネさんが相手の方といちゃついてたりしたら申し訳ないですけどこういうのは早めに連絡した方がいいでしょうからね


コンマ下
奇数 繋がった
偶数 繋がらない
ゾロ目 むしろ来た
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 02:20:20.25 ID:1CzqFXLHO
パンプキング
951 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/31(木) 02:47:34.42 ID:HOUG8ffn0
フィーネ《翠か、何か用か?》

問題なく繋がった念話
これで繋がらなかったら余計な手間がかかってしまいますからね

翠《さっきフィーネさんに伝言を残した人...人?が居まして》

フィーネ《伝言?...知らない相手なのか》

翠《念話だと思うんですけど、こう、頭の中に直接声が〜ってやつで》

私はさっきまでの状況を説明しましたが、フィーネさんも聞いただけではよくわからないとのことでした

フィーネ《ふむ...それで、私に残した伝言というのは?》

翠《えっと...『彼女が時を待たずして目覚める』...って言ってました》



コンマ下
奇数 ピンと来た
偶数 わからん
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 02:51:29.48 ID:I/kTRGZI0
よいしょ
953 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/10/31(木) 03:09:07.43 ID:HOUG8ffn0
フィーネ《『彼女が時を待たずして目覚める』...》

フィーネさんは言葉を反芻し

フィーネ《...ダメだ、それが何を示しているのか思い至らないわね》

翠《ですか...》

都合よくピンと来るなんてことはなく、熟考したフィーネさんは遂にお手上げ状態になりました

フィーネ《少しばかり時間をもらうぞ》

翠《良いですけど...って、その『時を待たずして』がどの程度の時間が残されてるのかわからないので私が判断するのは変ですね》

例えば1年を長いか短いか、それすらも捉え方は人によって大きく変わってきます
ましてや念話を使用してくる相手...もし強力な錬金術師だったとすれば一般人との寿命の長さは大きく異なる為、10年...いえ、100年ですら短いと感じるかもしれません
しかし私を仲介役にした理由がフィーネさんと連絡出来るから以上のことがもしあるとすれば、私にとっても短いと感じる程度という可能性も

フィーネ《わかっていることとして、まずその念話の相手はお前が私と念話を出来ると把握出来る者、そして私への伝言から察するにその『彼女』というのは少なくとも私であれば知っているであろう存在だということ》

なるほど...確かにその『彼女』にあたる方が私でも知っている存在なら、わざわざフィーネさん宛の伝言にする必要もありませんしね

翠《それって、もしかして『彼女』というのは先史文明時代の...?》

フィーネ《私は長い時を生きたからな、それ以降という可能性も捨てきれないが...その可能性が一番高いでしょうね》



何か話す?安価下
(特になければ念話終了)
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 18:20:08.84 ID:I/kTRGZI0
時が巻き戻った謎の現象について話してみよう
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 21:17:07.52 ID:KHn/kR2q0
そういえば最近あのお方って人とは上手くいってるんですか?
956 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/01(金) 03:09:24.76 ID:5o869nus0
今回の伝言についてはフィーネさんの方で色々調べてくれるとのことです
調べるといっても情報収集が簡単に出来るような案件でもないので、古い記憶を辿ってみたりと地味なこと多目らしいですけど

フィーネ《それで、もう用事は終わりかしら?》

用事...特に私個人としてはフィーネさんに用事はもうないのですが...
いえ、何だかんだ暇人そうに見えてそうじゃないかもしれませんし、それにフィーネさんからこう言ってくれてますから
折角なので、先史文明期の巫女のフィーネさんというより聖遺物に詳しいフィーネさんに相談してみましょう

翠《あの、それじゃあ少し...私事なんですけど》

私は私や『翠』の身に起きた瞬間的な時間逆行現象、あるいは起きている時空の歪みについて、魚人事件の時の玉手箱のことも合わせて意見を仰ぐことにしました



コンマ下
奇数 わかった気がする
偶数 わからん
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/01(金) 03:12:06.72 ID:0G1KHOMt0
奇数
958 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/02(土) 03:49:06.79 ID:ZX5KGQcN0
フィーネ《私が知るか!というか知っていたら真っ先に私が解明に乗り出して我が物にしてたわ時間逆行なんぞ!》

翠《ですよね》

そりゃ何気に過去を変えられるなら変えたいって思ってる人の中で一番変えたい過去が最古で尚且つ想いも強いのフィーネさんでしたもんね

フィーネ《全く...私とて考えなかったわけではない、だが採用に至らなかったのは単に高い難易度故だけではない、時間操作の類は人の身には過ぎた強力な事象だからだ、それをお前は...お前は本当に何なんだ...》

遂に了子さんっぽい口調が完全に消えるほどのフィーネさん
そんなことを聞かれたって私が聞きたいくらいなんですが、というか聞いてるんですが

翠《今回の時空の歪みは恐らくギャラルホルンの影響だろうと思うんですけど、それ以前の2度の時間逆行がどうにも》

フィーネ《この世界の本来の姿を知る転生者のお前が言うのだからそうなのだろう、それらしく考えるのならギャラルホルンにより接続された並列世界同士の感覚が混じり合った結果といったところか...並行世界での繰り返す時間もおおよそその玉手箱の固有能力の賜物と考えられるが...死の経験の後に直前に戻る、ねぇ...》

翠《でも死そのものがトリガーとは思えないんです、現にフォークを用いて黄泉還り擬きを行った時は》

フィーネ《同時だったからわからなかった、あるいはその時はフォークが本来の時間逆行の代用となっただけ...とも考えられるわよ?》

あ、フィーネさんの調子が少し戻ってきましたね
959 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/02(土) 03:49:56.59 ID:ZX5KGQcN0
フィーネ《そもそもフォークを使って魂と肉体の分離と結合を同時に行うということ自体...いえ、出来てしまったことにイチャモンを付けたところで事実は変わらないものね》

翠《感覚としてはコンティニューなんですけど》

フィーネ《そう簡単に人間がコンティニュー出来たら苦労しないのよ、それは単なる幽体離脱》

むぅ...新蒼井翠を名乗るのはまだ早そうです

フィーネ《ふぅ、何だか一気に疲れたわ...》

翠《すみません...》

いけません、そんな気はなかったのにフィーネさんに多大な心労をかけてしまったようです
誰かフィーネさんに癒しを!いえシンフォギア的には愛を!

翠《あ、そういえばフィーネさん》

フィーネ《今度は何よ...》

翠《最近『彼の方』って人とは上手く行ってるんですか?》

人っていうか神様なんでしょうけども
折角月を破壊してまで成就させたわけですし



コンマ下
奇数 超馬鹿ップル
偶数 倦怠期?
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/02(土) 04:29:17.16 ID:SO1VZOj/0
はい
961 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/03(日) 02:07:08.82 ID:dTrGVgQI0
フィーネ《...》

翠《あれ?フィーネさん?》

急に声が...通信障害でしょうか
でも念話が切れたって感じではないんですよね、これも感覚的なものなので何処がどうなったら切れたのかわかるのかと聞かれても困りますが

フィーネ《...少し、な...だから今はその話はするな》

翠《えっ...》

その話はするなって...

翠《まさか上手く行ってないんですか!?月まで破壊しておいて!?》

フィーネ《ううう煩いわッ!!!それがバレて怒鳴られたのよッ!!!》

翠《えぇ...?》

というかバレたって...もう月破壊してからかれこれ一年くらい経ってるんですが
むしろ今までよくバレませんでしたね

フィーネ《月には特殊な装置があったとかで!壊した事を散々怒鳴られてついこっちも言い返して...それでちょっと今気不味いのよ...》

翠《特殊も何も...バラルの呪詛放ってる月の遺跡のことですよね?それ...最初からわかってたやつじゃないですか》

フィーネ《そうだけど...》



何か話す?安価下
(特になければ次の日)
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 02:24:57.81 ID:FX9D1Lov0
最後にあの6本の刀から何か感じないか聞いてみよう
特に異常が無ければ今度こそ司令に回収してもらう
963 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/03(日) 02:40:00.14 ID:dTrGVgQI0
まぁ、月の破壊云々は私も強く言えませんし
何より他人の恋愛事情には首を突っ込んでもいい事がないので

翠《はぁ...そろそろ話題を変えますか》

フィーネ《お前が聞いてきたことだけどな》

翠《今、公園にある6本の刀のところに来てるんですけど、これについて何かわかったりしませんか?何か感じたりとか》

フィーネ《聞いてないな...了子として接していた時はもう少し大人しかったと思っていたんだが...》

今の私は大人しくないと?



コンマ下1
奇数 何か感じる
偶数 感じない

刀について安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
(余程の理由がない限りは刀回収予定)
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 02:51:53.85 ID:uvDAi/W70
考えるな感じろ
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 03:07:27.91 ID:+sW0eL20O
僅かながら装者を求めてる意志を感じる…とか

(偶数と奇数の間違い?)
966 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/03(日) 03:09:03.29 ID:dTrGVgQI0
***
奇数の間違いですすみません!
引き続き安価下
***
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/03(日) 03:34:41.77 ID:FX9D1Lov0
抜けた影響で振動は止まったけど刀の中に潜んでる何かはまだ生きてるらしい
968 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/04(月) 02:03:20.81 ID:SrUvVMKp0
フィーネ《それで?刀だったか?そうね...》

フィーネさんは考え込むように静かになり、やがて

フィーネ《その刀、普通ではないということは翠も気付いているわね?》

翠《えぇ、ですが漠然としか...普通じゃないんだろうな〜って程度ですけど》

フィーネ《まぁそんなものよね、とりあえずその6本の刀...地面から抜けた影響で振動は収まったようだけど、その原因は健在のようね》

原因?刀が振動していた原因となると

翠《何かに共鳴してる、とかですか?》

フィーネ《共鳴...それも外れてはいないかもしれないけれど...一番の原因として挙げるべきなのは刀の中にある...いえ、いるモノかしら》

中に...いる!?

フィーネ《何か...生物かはたまた意識を持つ概念的なものか...とにかく中にいる何かがいて、今もなお生きている...》

翠《...お祓いした方がいいでしょうか》

フィーネ《したところで依り代が貴女に移るだけだから安心しなさい》

何一つ安心要素が無いんですが!?

フィーネ《それとその何かなのか刀そのものなのかはここから見ただけでは判断しかねるけれど、その刀からは僅かながら適合者...いいえ、むしろこの世界においては装者を求める意思を感じるわ》

装者を求める...ギャラルホルンも似たような反応を示していたような気がします
それはつまり刀の中の何か、あるいは刀そのものが持ち主を求めていると捉えていいんでしょうか

フィーネ《意思は感じても引き寄せるような力は働いていないようね...》

翠《そうですか...でも求めているということは、私達が手にするべき、ということですか?》

フィーネ《さぁ?求める理由が単に主を探すようなものならお前達にとって新しい力になるでしょうけど、それこそ新しい依り代や端末として利用する為だったりする可能性もないわけじゃないわ》

翠《...つまり?》

フィーネ《呼んでいるのが良い者か悪い者かなんて会ってみなきゃわからないってことよ、それでも私やお前のような者だったらあまり意味がないがな》
969 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/04(月) 02:04:33.29 ID:SrUvVMKp0
・・・

結論としては、触らぬ神に祟りなしというか、保留というか
とりあえずししょー達に回収してもらい、本部で厳重に管理してもらいたいと提案しておきました
その方が何かあっても対処しやすいですし
というかその中にいる何かが荒魂的なやつだったら一生外に出ないでくださいってやつですし
ししょーの返事もいい感じだったのですぐにでも回収作業は始められると思います

翠《てな感じの一日でした》

『翠』《やっとあの公園の隔離スペースも元に戻るってことか》

翠《何気にスペースめちゃくちゃ取ってましたからね》

夜になり私はそんな話を『翠』に話したり逆に『翠』の一日を聞いたりしていました

『翠』《あと話聞いてて思ったんだけどさ...まさかその話しかけてきた誰か?『彼の方』さんがフィーネさんと気不味いからって翠を仲介役にさせた...とかじゃないよね?》

翠《あっ...い、いやーまっさかー!》

『翠』《だよねー!ハッハッハー!...いやまさかね?》

いやいや、流石にそんなことはないでしょう
ないですよね?

・・・

そして朝になりました



何かする?安価下
(特になければ調査メンバー帰還まで飛びます)
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/04(月) 02:26:57.29 ID:VnuNy1b60
とりあえずのんびり寝よう
何か夢見ないかな
971 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/04(月) 02:44:31.02 ID:SrUvVMKp0
翠「うぅ...もうあさ...」

朝が得意というわけではない私ですが、少なくともここ最近は生活リズムも整ってて普通に早く起きられていました
けれど今日はなんだかとても眠い...

翠「ふあ〜あ...」

もしやライブ疲れが一日飛んで今...?
これじゃ『翠』のとこ言えませんね...いや今日だけですし
まぁでも別に今日何か用事があるわけでもないですし仕事もありませんし

翠「...たまにはだみんもいいですかねぇ」

寝起きだからということもあり、頭がそれほど働いていなかった私は
珍しく二度寝と洒落込むことにしました



夢の内容安価下
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/04(月) 03:48:23.63 ID:/FBGdL6yO
大きな猫に追っかけられる夢
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/04(月) 09:03:37.41 ID:5trSyGiy0
怪獣が出てきて響がおっきくなる
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/04(月) 13:27:55.68 ID:T1BMhKxmO
クリスがアイドルデビューする夢(正夢になる)
975 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/05(火) 02:05:40.83 ID:onRoUBnG0
○○○

翠「はぁ、はぁ...何っ...でっ...!?」

気がつくと、私は街を大疾走していました
ですが別にマラソンに目覚めたとかそういうわけではなく


ダァン...

ダァン...


翠「何で追っかけられてるんですか私!?」

それは背後から地響きと共に追ってくる巨大な猫から逃げるため


ダァン...

ダァン...


走りながら振り返ると、その猫はまるで獲物を見つけたと言わんばかりに目をキラキラと輝かせながら前足を振り下ろしてきます

翠「ぬぅっ!」

咄嗟に横に逸れて前足を避け、そのままその巨大な猫が入ってこれない狭さの路地裏に逃げ込みました

翠「はぁ、はぁ、はぁ...」

ジェリーってこんな感じの気分なんでしょうか...いやあの鼠は全然余裕そうに躱したりしてますから多分違いますね


ジジッ...


翠「っ...?」

今一瞬、視界にノイズ(敵のノイズではなくテレビやゲームの画面の方にたまに映る方)が走ったような...気のせいでしょうか



ドォォン...!


その時、少し離れたところから爆発音が聞こえてきました
もしやさっきの巨大な猫がまた...私はそっと路地裏から顔を覗かせると

翠「か、怪獣!?」

いたのは猫ではなく、怪獣
ビルを超えそうなほどの大きさの巨体に、龍を思わせる頭と首が伸びています
というかあの気炎万丈な感じの怪獣見覚えが...



「アクセスフラッシュ!」



ドォォン...!



翠「もう一体!?...ってええぇぇぇぇ!?!?」
976 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/05(火) 02:06:21.61 ID:onRoUBnG0
今度は何だと思い音のする方に目を向けると、そこにいたのは巨大な響さん!?


響「うわッ、ここどこッ!?ちっちゃい建物がいっぱいッ!」


貴女が大きいんですよ!と突っ込みたいんですけど、ちょっと脳の処理に時間がかかってそれどころじゃありません
えぇ...?ガングニールのギアの特性か何か?いえ、あるいは巨大化ギアだとかそういった類の形状変化...にしては本人の肉体ごと巨大化してますし...


響「そうだ、あの怪獣ッ!このサイズならきっとこっちの攻撃も通じるはずッ!」


考え込んでいる間にどうやら巨大化した響さんは怪獣の相手をし始めたようです
が、巨大化したからかバランスが取れないらしく覚束ない様子...あ、尻餅つきました


ドォォン...


なんて凄まじい尻餅...

翠「って、それより援護を!」

何を惚けていたんでしょう、相手が怪獣であろうと巨大化出来なかろうと
私だって装者です、戦わないと!
そう思いギアペンダントを取り出そうと...


ジジッ...


ドンッ


翠「あっすみませ...え?」
977 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/05(火) 02:07:05.62 ID:onRoUBnG0
誰かにぶつかった気がして反射的に頭を下げましたが、さっきまで周りに人なんていましたっけ
そう思い前を向くと、そこには怪獣も巨大化した響さんもおらず、というか街の路地裏ですらなく
巨大なライブ会場の客席でした

翠「すごい人です...って、あれ?」

自分の手元を見てみると、そこに握られていたのはギアペンダントではなくサイリウム
何故こんなものを...


ワァァッ!!!


その時、周りの人達が歓声をあげました
どうやらステージに誰か出てきたようで...ってええぇぇぇぇ!?!?

翠「く...」

クリスさん!?!?


クリス「あ...ど、どうも...」


出てきたのは制服っぽい大人しめのステージ衣装に身を包んだクリスさん


クリス「雪音クリスです...」


マイク片手に何を言おうか迷っているようです...というかクリスさんアイドルになったんですか!?遂に!?
978 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/05(火) 02:09:27.35 ID:onRoUBnG0
そしてクリスさんは意を決したような表情になり


クリス「ばぁ〜ん☆」


お、おぉ...クリスさん...


ワァァッ!!!!!


翠「超可愛いじゃないですか!!!」

なんですかあのあざといのは!いやGのバンクのだってのは知ってますけども!


クリス「一曲目行くぞッ!『とどけHappy?うたずきん!』」


○○○


翠「...はっ!」

ゆ、夢ですか...そんな気はしてましたが...



何かする?安価下
(特になければ調査メンバー帰還まで飛びます)

(『翠』「メタい話するけどやっぱりゴジラの方じゃないんだ」

翠「あっちでも響さんが巨大化するかどうかわかりませんし...」

女神「夢の中かどうかもわかりませんしね」)
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/05(火) 02:38:29.28 ID:Y/kcYsDz0
装者(特にメインの6人)が御刀に触れないよう厳重に保管してもらおう
…このままフラグ折れるといいね
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/05(火) 02:53:40.98 ID:qNUupqvcO
蛇とお話
981 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 01:35:24.93 ID:A9GcIzxJ0
undefined
982 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 01:36:00.05 ID:A9GcIzxJ0
・・・

おかしな夢を見たせいかすっかり目が覚めてしまいました...まぁもういい加減起きた方がいい時間帯になっていたので元々三度寝はしないつもりでしたが
まず最優先事項として無事回収された例の刀についてです

弦十郎「装者に触れさせないように?」

翠「はい、なるべく厳重に保管してほしいんです」

私はししょー達にフィーネさんから聞いた話も交えてあの刀の危険性や異質性を説明しました
流石にあの刀の正体(刀使が持つ御刀と思われる)については詳しく話すわけにはいきませんし、ましてやコラボフラグだからなんて言えるはずもありませんでしたが
突如として出現したこと、謎の振動に加えて謎の中身、そして装者を求めているらしいという情報から、私の思惑通りに事が運ぶのは明白でした

翠「なるべく近付けさせないべきです、特に響さん、翼さん、クリスさん、マリアさん、切歌さん、調さんは...」

エルフナイン「6人、刀と同じ数ですが何故その皆さんなんですか?」

翠「あれです、女の勘です」

何故ってそれは主人公を始めとした原作組だからですよ
いやそうなるとコラボがゲーム基準だったりしたら未来さんもって可能性もありますが...一番高い可能性はメイン6人が持ち主になることですからね

友里「どちらかというと一番近付けさせないようにしなきゃいけないのは翠ちゃんだと思うけれど」

翠「今回大丈夫だったじゃないですか!私はそんな何でもかんでも聖遺物なら片っ端から自分のものにするような人間じゃないですよ!」

弦十郎「そうでなくとも問題は起こしかねないからなぁ」

あれれ〜?おかしいですね、OTONAの皆さんからの信頼が落ちてきてません?
983 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 01:36:52.27 ID:A9GcIzxJ0
・・・

ひとまず刀についてはあれで大丈夫でしょう
あれでダメならもうあと何してもダメです、それこそ刀をギャラルホルン使って見知らぬ並行世界に捨ててくるくらいしか手は残ってません

翠「この世界に来たばかりの頃はこんなにコラボフラグに頭を悩まされることになるなんて思ってもみませんでしたが」

ゆゆゆコラボという前提、そして今こうしている間にも『翠』達はバンドリコラボ...身構えざるを得ませんよ

翠「っと、それより...はいみんな集合、ご飯ですよ〜」

自室に戻った私は蛇達を集め、すでに本人(本蛇?)達が気に入りつつあった生卵を皿に出しました



何話す?安価下
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 01:39:59.15 ID:2AzNLwhH0
風鳴のじーさんに威嚇を立ててた理由について聞く
985 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 01:56:19.44 ID:A9GcIzxJ0
翠「...そういえばあなた達」

ふと少し前...一昨日のライブの時よりも前の時、この本部にまでわざわざ訃堂さんが来ていた時のことを思い出しました

翠「あの時やけに威嚇立ててましたよね、珍しくきりしらさん2号とも一緒になって」

訃堂さんに対しては私自身最近は若干苦手意識を持ち始めているので気持ちはわからなくもないですけど、単にそういう理由だったんでしょうか

翠「あれって何か他に理由があったりしたんですか?」



理由安価下
(特にねえ!生理的嫌悪!等も可)
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 01:58:35.69 ID:0pszHY3HO
あの男からただならぬ悪意を感じた
987 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 02:22:10.80 ID:A9GcIzxJ0
試しにそう尋ねてみると、蛇達は一旦卵に群がるのをやめて顔を見合わせ
代表として1匹こちらを向きました

ソリッド「それはあの男からただならぬ悪意を感じたからだ、我が主人」

翠「悪意...?」

確かに威圧感は物凄いおじいちゃんでしたけど

翠「それは殺意とか、そういう?」

ソリッド「殺意ではなかった、あるいは悪気...兎にも角にも我々は害ある意思を感じ威嚇をした、それは奴も同じだった様子」

奴、というのはきりしらさん2号のことですね
つまり蛇達もきりしらさん2号も訃堂さんから悪意を感じ取り、咄嗟に威嚇行為をしたと

ソリッド「一昨日にも接触を図られたとか、十分に注意されよ、我が主人」

翠「ですね...」

注意と言われても、立場上やこれまでの付き合いからあまりおおっぴらに警戒するわけにはいきませんし、訪ねられたら出るしかありませんが

ソリッド「せめて次からは踊念仏の際も我々の同行を許していただければ」

翠「踊り...何て?」

・・・

『翠』「やほやほ〜、ただいま〜」

翠「おかえりなさ〜い」

その日の夜、調査メンバーである『翠』達が並行世界から帰ってきました

『翠』「これお土産」

翠「結構沢山ありますね...中身は?」

『翠』「バンドリ三種の神器!チョココロネとコロッケとコーヒー!」

どこを周ってきたのかすぐにわかるラインナップですね



何か話す?安価下
(特になければイベント終了)
988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 07:30:00.40 ID:0Qzow7jS0
次へ向かおう
989 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/06(水) 09:27:51.74 ID:LawmO4XpO
『翠』達の話では、今回の並行世界...十中八九バンドリ世界では、カルマノイズから始まりノイズなのか何なのかもよくわからない敵と戦うことになっていたのだとか
ただその敵も、最初に姿を現したカルマノイズがそれ以降全く姿を現さなかったのと、それと入れ違いになるように現れたことからカルマノイズが突然変異したのではないか、というのが資料を受け取ったエルフナインちゃんの見解です

エルフナイン「もっとも状況証拠にも満たない推論なので、その敵がカルマノイズと関係があるかどうかとは別にカルマノイズ自体は未だ健在という可能性もありますが...」

なので今後も定期的に誰かしら様子見に行く、という話に

ですが私はそれも杞憂に終わるか、しばらくは何も起こらないのではないかと思っています
というのも...

『翠』「戻ったね」

翠「戻りましたね」

『翠』達が戻ってきた次の日...便宜上時空の歪みとしていたものが、元に戻っていたんです
正確にはサンジェルマンさん達と共闘しアダムさんを倒した日から数日経った状態と言いますか

翠「ギャラルホルンのアラートも大人しくなりましたし、本編の流れに戻った...と考えていいんでしょうね」

『翠』「本編知らないからわかんないのは変わらないけどね」

アダムさんとの戦いがAXZのラストバトルに相当するものだったと仮定するなら、つまりここからは5期...?
シンフォギアは怒涛の流れがひしめき合ってるので絶対ラストバトルだった、と言い切れないところもありますが

翠「5期...今度はどんな戦いになるんでしょう...」



XV開始までに起きた出来事安価下
(特になければXV時空スタート)
(少なくともクリスさんはアイドルデビュー)
990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 12:05:12.59 ID:hPL+9DsA0
翼さんが翠ちゃんに対してのスキンシップが激しくなってきている
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 18:44:41.57 ID:1jfS2chU0
翼の新曲がSynchrogazer、クリスのデビュー曲がMeteor Lightに決まる
992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/06(水) 21:11:24.62 ID:0Qzow7jS0
最近夏菜よりも『夏菜』が翠にベタベタしているので夏菜がヤキモチを焼いている
993 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/07(木) 23:41:47.37 ID:fkg5Vcah0
・・・

あれから大体3ヶ月と少し...私達装者が救援活動として出動することもしばしばありましたが、新たに強大な敵が現れたりすることなく比較的穏やかに過ぎていきました
強いて何か挙げるとするなら...

クリス「い、いよいよか...」

翼「後から私も隣でフォローする、気負わずに行ってくるといい」

クリス「言ってくれるな...こちとら初舞台で心臓が今にも敵前逃亡しちまいそうだってのに!」

クリスさんが次の犠牲者...もとい、アイドルにデビューすることになったことでしょうか

翠「頑張ってくださいクリスさん!」

フリフリな感じではなく大人しめな、学校の制服のような感じの衣装に身を包み、緊張しながらも大声を出さないように小声で叫ぶという器用なことをしているクリスさん
今日がそのデビューライブの日です



というのも今日より少し前、私は翼さんマリアさんに緒川さん、糞Pが集められている会議室に呼ばれあることを決めることになりました
それは私の次、誰をアイドルデビューさせるか

翼『今度の私のライブでは新曲発表がある、そこに合わせてデビューをさせるのはどうか、という話になってな』

緒川『単体発表よりはインパクトに欠けますが、注目度は断然高くなると考えられます』

マリア『問題は次を誰にするか』

候補に上がっているのは残りの装者メンバー(疑似ギアの夏菜さんやRN式回天特機装束の『凜音』ちゃん含む)とエルフナインちゃん
糞Pがいずれはこの全員をアイドルデビューさせたいという大きな野望を持ってしまっているわけですが
翼さんマリアさんはともかく緒川さんまでもそれに対して乗り気になっているみたいなので、私に出来ることはせいぜい私と同じようにデビューさせられる道連れの順番を選ぶことくらいです
994 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/07(木) 23:43:06.34 ID:fkg5Vcah0



なんてことがあり、そうして決まったのがクリスさん
装者メンバーは誰もが装者やってる時点で歌唱力は平均値以上なんですが、クリスさんはその中でも飛び抜けていますし
何気にステージに上がる度胸もいつかの文化祭の時点である程度完成しているのでは?と
推薦した内の一人が私だったりします

クリス「お前は今日のライブには出ないんだよな?」

翠「えぇ、なので精一杯応援させてもらいます」

今回は私の時のマリアさんのようなポジションが翼さん
あと私の時と違うのは事前に新アイドル発表ということ自体は告知されていたことでしょうか
クリスさんもクリスさんで事前に交渉し、どうにか同意を得られて練習も出来ていますし
本当、恵まれてるんですよクリスさん!

翼「雪音、観客は敵ではないぞ」

クリス「わーってる、言葉の綾だ」

翼「ならいい、それと翠」

翠「何ですか?」

翼「私の応援はしてくれないのか?」

...この人は何というか
真面目な顔で何を言っているのでしょう
クリスさんに至ってはやれやれ顔と呆れ顔の中間のなんとも言えない顔をしてますし...今日のクリスさんは本当に器用ですね!?

翠「はいはい、翼さんも頑張ってください」

翼「うんっ!」

うーんいい笑顔、これはお金取れますね
995 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/07(木) 23:43:47.73 ID:fkg5Vcah0
翼「よし、私と雪音はもう少し調整をしてこよう、後でな翠」

ナチュラルに私を正面から抱きしめて頭を撫で、何事もなかったかのように私を離してカッコよく去ろうとする翼さん

クリス「...もうアタシは突っ込まねえぞ」

翠「ですかー」

この3ヶ月強で変わったこと...実際これといった事件は起きていませんが、私の周りという狭い範囲でなら、いくつかなくもありません
その内の一つが翼さんのこと...

最近翼さんのスキンシップが段々と激しくなってきているのです

翠「何故...?」

もしやこれが百合営業ならぬ姉妹キャラ営業というやつなんでしょうか
いや翼さんの妹キャラっていうのもファンの皆さんが勝手に言ってるだけですが

翼「どうした雪音!行くぞ!」

クリス「ん、へいへい」



コンマ下
ゾロ目以外 特になし
ゾロ目 おじーちゃん

(翠「未来さんの誕生日...プレゼントとしては響さんのが一番になると思いますが、ある意味気負わずに選べそうですね、とはいえ妥協はしませんけど!」

『翠』「今日は何の日?そりゃココアの日...冗談ですって未来さん!だからその怪しい手の動きやめて!ちゃんとプレゼントも用意してるから!」)
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 00:22:01.17 ID:7SHQhwiR0
おじいちゃん晩御飯はさっき食べたでしょ
997 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/08(金) 02:10:38.22 ID:MRI5csy90
・・・

夢姫「翠さーん、こっちですわー!」

翼さんとクリスさんと別れ、私は関係者用の観客席に移動してきました
ここにいるのは装者割合の高いいつものメンバー
もちろん翼さんが招待してくれたからこその待遇です
というかいくら友人を招待とはいえ十何人も招待っていいんでしょうか...まぁその招待されてる中にマリアさんも私も入ってるのでそもそもグレーですけど

マリア「クリスの様子は?」

翠「大丈夫そうです、大分リラックスも出来てたみたいですし」

マリアさんは皆さんをこの観客席に案内していたのと、あまり現場に大物が様子を見に行ってスタッフが焦っても困るのでステージ裏には来ていませんでした
その点私なら問題ないだろうと思いさっき様子見に行ってきたわけです
さて私もそろそろ座ろうかなと思い席を見渡していると

夢姫「席ならこっちg」

『夏菜』「翠さん、隣どうぞ」

そう言いながら『夏菜』さんが空いている隣の席を軽く叩いて呼んでいました

翠「あ、はい」

遮られた夢姫ちゃん固まってますけどいいんでしょうか...

私の周りで変わったこと其の2
『夏菜』さんがよく表に出てきて話しかけてくるようになりました
珍しいなと思ってましたが、もしかしたら海辺に出る並行世界での会話があったからだったりするのかも

『翠』「ぐいぐい来てるね『夏菜』」

『夏菜』さんと反対側の隣の席に座っていたのは『翠』
サイリウムの調子を確かめながら、さっきのクリスさんと同じやれやれ顔と呆れ顔の中間のなんとも言えない顔をしています
その顔どうやるんです?

翠「これってぐいぐい来てるんですかね」

『翠』「来てるんじゃない?知らんけど...お、始まる!」

『翠』の言うように丁度舞台が暗くなり、ライブが始まるところでした
まずは翼さんが数曲歌ってから新曲発表、そしてその後クリスさんのデビューです
998 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/08(金) 02:13:57.38 ID:MRI5csy90
今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
こちらは埋めてしまってください

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MRKM」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1573146754/
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 02:17:00.46 ID:KYjfOgCF0
乙なのよ
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/08(金) 07:21:53.63 ID:iTBsKZ/n0
千なら映画シンフォギア
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                  ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
         / ̄(S)~\  <                      >
       / / ∧ ∧\ \<  嫌なら見るな! 嫌なら見るな!  >
       \ \( ゚Д,゚ ) / /<                      >
         \⌒  ⌒ /  ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ
          )_人_ ノ  
          /    /
      ∧_∧ ■□ (    ))
     (   ; )■□  ̄ ̄ヽ
   γ⌒   ⌒ヽ  ̄ ̄ノ  ノ       SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|        http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
杏奈と百合子のあんゆりラジオ @ 2019/11/08(金) 06:55:05.03 ID:lPxwfGJm0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573163704/

モバP「輝子は液体」 @ 2019/11/08(金) 02:29:02.60 ID:83WpcPf90
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573147742/

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MRKM」 @ 2019/11/08(金) 02:12:34.95 ID:MRI5csy90
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573146754/

後輩「先輩、それ以上は身体に毒ですよ」先輩「だーいじょーぶ、だいじょぶ」 @ 2019/11/08(金) 00:50:10.60 ID:FSgx0QdyO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573141810/

天使の羽広げて 皆に祝福を @ 2019/11/07(木) 23:46:02.72 ID:+MyKf6Kh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1573137962/

ビーン「悪魔のZかぁ...」 @ 2019/11/07(木) 22:53:24.28 ID:Bhznn9e70
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573134804/

Голод не тетка, пирожка не поднесет. @ 2019/11/07(木) 21:58:33.38 ID:qppJw6PD0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1573131513/

尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」 @ 2019/11/07(木) 21:46:24.45 ID:/nmY5k+wO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1573130784/



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