天道総司「雛見沢村?」

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32 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:15:57.62 ID:HFILCflM0
時間は午前8時…

天道は雛見沢村のバス亭で…興宮行きのバスに乗り込む

 

天道「…」

 

鷹野「隣、空いてます?」

 

天道「…」

 

鷹野「ダメかしら?」

 

天道「いや…別に構わないが」

 

鷹野「では失礼…」

 

天道「…」

 

鷹野「貴方、雛見沢村の人間ではないようですが?」

 

天道「あぁ そうだが?」

 

鷹野「通りで見かけないお顔だと思いました…お名前は?」

 

天道「人に名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀というものだ」

 

鷹野「これは失礼…私は鷹野三夜 雛見沢の診療所に勤めてる者です」

 

天道「…天道総司…」

 

鷹野「天道さんはどうして雛見沢村に?」

 

天道「これと言った理由はない…」

 

鷹野「そう…天道さん、この村は…」

 

天道「呪われている…とでも言いたそうな顔だが?」

 

鷹野「あら嫌だ…天道さんは面白いことを言う方ですのねぇ…」

 

天道「…」
33 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:17:36.36 ID:HFILCflM0
鷹野「ただ…」

 

天道「ただ?…」

 

鷹野「ただ、この村には…」

 

運転手「え〜まもなく興宮、興宮です 本日もこのバスをご利用頂きありがとうございました」

 

鷹野「残念…着いてしまいましたね…またゆっくりお話ししましょう」

 

天道「…」

 

鷹野「では、ご機嫌よう…」

 

天道「…(何かを企んでいそうだが…まぁいい、とりあえず図書館に行くか…)」

 

ー興宮図書館ー

 

天道「雛見沢村に関する歴史か…かつて雛見沢村旧鬼ヶ淵村には隕石が落石し、そこから大量の蛆虫が沸きだした…隕石と蛆虫か…ワーム?…いや、まさかな…」

 

天道はさらに詳しく雛見沢村について調べるべく、席を立つ。

 

天道「ちょっといいか?」

 

店員「はい、何でしょう?」

 

天道「昭和50年6月20日から昭和57年6月20日付近の新聞と週刊誌は置いてあるか?」

 

店員「あぁ、それならありますよ こちらになります」

 

店員が天道の元に新聞と週刊誌を持ってくる。

 
34 :カブトムシ [sagas]:2019/10/03(木) 15:19:24.75 ID:HFILCflM0

天道「ご苦労」

 

店員「はい、では失礼します」

 

天道「…」

 

ペラペラ…

 

天道は用意された新聞と週刊誌を一通り読み終え、一息つく。

 

天道「やはり鍵を握っているのは警察か…とりあえず最低限の情報は得た さて、次のステップへ移るか…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後3時半…雛見沢分校

 

魅音「今日の部活動のゲームを発表します! 本日のゲームはガンマン気分でタイマン水鉄砲ゲーム!!」

 

レナ「楽しそう!」

 

沙都子「ちなみにそれはどういうゲームですの?」

 

魅音「ルールは至ってシンプル! 背中合わせに5歩相手に背を向けて歩いて振り返って命中すれば勝ち!」

 

圭一「それって要するにタダの水鉄砲…」

 

魅音「圭ちゃん、それは甘すぎる ちなみにこの水鉄砲タダの水鉄砲じゃないんだなそれが」

 

圭一・レナ・沙都子・梨花「?」
35 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:21:06.80 ID:HFILCflM0

魅音「実はこの水鉄砲の水、すっっっっっっごく臭い! 何故なら、カメムシが死んで浮かんでた水を使ってたから!」

 

レナ「うわぁ…」

 

梨花「魅ぃ…罰ゲームも別にあるのですか?」

 

魅音「当たり前でしょ! 負けたら恐怖の罰ゲームが待ってるよぉ」

 

沙都子「中々、ハードなゲームですわねぇ…」

 

圭一「みんな情けねぇなぁ…勝てばいいんだよ勝てば!」

 

魅音「そう! 圭ちゃんの言うとおり勝てばいいのよ勝てば!」

 

圭一「それはそうと、なんかいい匂いしねぇか?」

 

沙都子「確かに先程からソースのいい匂いが…」

 

レナ「あ! 窓の外見て!」

 

梨花「ちょっ!?(あのバカ何やってんのよ!?)」

 

梨花は慌てて教室を飛び出す。
36 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:22:57.21 ID:HFILCflM0

梨花「ちょっとあんた何してんのよ!?」

 

天道「見れば分かるだろ? 焼きそばパンを作っている 一個百円だ」

 

梨花「そうじゃなくて、何でこんなところで焼きそばパンを売ってんのかって聞いてんの! しかも有料って有り得ないから!!」

 

天道「惨劇を回避する為には必要なことだ」

 

梨花「どこがどう必要なのよ…」

 

天道「何百年も生きてる割りには考えが浅いな…」

 

梨花「何ですってぇ!?」

 

天道「もう少し、先のことも見据えてみろ そうすれば意味のなさそうなことでもそれが重要になってきたりすることはかなりある」

 

梨花「相変わらず上から目線だし、意味もよくわからない…」

 

天道「そうか まぁ後で分かる 6月末にな」

 

梨花「…」

 

圭一「お〜い梨花ちゃん!」

 

梨花「!?」
37 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:25:02.30 ID:HFILCflM0

沙都子「驚きましたわ? 梨花が慌てて教室を飛び出すものだから…」

 

梨花「あ…えっと…だって急に天道がいて驚いたのです」

 

レナ「そんなにお腹が減ってたのかな? かな?」

 

魅音「でもホントにいい匂いね」

 

天道「匂いだけじゃない 味も一級品だ」

 

レナ「天道さんの料理は本当に美味しいんだよ だよ」

 

圭一「え? レナたち知り合い?(めっちゃくちゃ男前だけなんですけど…)」

 

沙都子「確か梨花のお父さんの友達が働いてた3つ星料理店の人の息子さんでしたっけ?」

 

魅音「へぇ…何でそんな人がここで焼きそばパンを売ってるの?」

 

天道「あぁ、雛見沢で料理店を出そうと思っててな それの予行練習みたいなものだ」

 

梨花「…(ちゃっかり私の言った設定覚えてるし!)」

 

レナ「あちゃ…100円持ってなかった…」

 

魅音「今、お札しかないからなぁ」

 

沙都子「梨花、100円あります?」

 

梨花「丁度スッカラカンなのです」

 

圭一「よし! じゃあこうしよう! 天道さんでしたっけ?」

 

天道「あぁ」

 

圭一「もしこの水鉄砲対決で俺が勝ったら焼きそばパン全員分無料にしてくれませんか?」

 

天道「ほう…」
38 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:26:45.05 ID:HFILCflM0
魅音「ちょっと、圭ちゃん さすがにそれは失礼だよ…」

 

梨花「いや、それはいい提案なのです!(もしかしたら偉そうな天道の泣きっ面が見れるかも!!)」

 

天道「俺は構わないぞ?」

 

魅音「天道さん、この水鉄砲実は… 」

 

天道「ん?」

 

梨花「あぁ!! いや何でもないのです!」

 

圭一「そうと決まったら早速やろう!」

 

魅音「あんたたち腹黒すぎ…」

 

天道「何を企んでるかは知らないが、ハンデをやろう」

 

圭一「ハンデ?」

 

天道「俺は2本先取、お前は1本先取で勝ちにしてやる」

 

圭一「随分と自信があるみたいですけど、それが命取りになっても知りませんよ?」

 

天道「御託はいい…とっとと始めようか」
39 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:30:48.51 ID:HFILCflM0
魅音「じゃあお互い、背中合わせに立って」

 

天道「…」

 

圭一「…(ここは絶対に勝つ! このままでは俺の人気が全部天道さんに流れてしまう)」

 

レナ「圭一君頑張って!!」

 

沙都子「圭一さん、負けたら許しませんわよ?」

 

梨花「圭一、絶対に勝つのですよ!?」

 

魅音「圭ちゃん、ファイト!!」

 

圭一「おう! 任しとけ!」

 

魅音「よし、じゃあ始めっ!!」

 

1、2、3、4…

 

圭一「…(どんなに凄いか知らないけど、絶対に負けねぇ!)」

 

5!!

 

圭一「行くぞ!! うはっ!?」

 

天道の水鉄砲がいち速く圭一の心臓部を捉える。

 

天道「どうした?…もっと早く撃たなければ俺には勝てないぞ?」

 

圭一「今のは様子見! 次は容赦しない!」

 
40 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:34:43.36 ID:HFILCflM0
1、2、3、4、5!!

 

圭一「もらった!!(まだ後ろを向いてる!)」

 

梨花「圭一、ナイス!!」

 

天道「フッ…甘いな」

 

圭一の放った水を間一髪で身体を斜め横に捻らせ、華麗に回避してから天道は圭一目掛けて水鉄砲を放つ。

 

圭一・梨花「!?」

 

魅音「スゲ…」

 

レナ「か、カッコいい…」

 

沙都子「ダサイですわ…圭一さん…」

 

圭一「そ、そんなフギャァッ!? く、クッセェェェェェェェェェェェ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!! し、死んじゃうぅぅぅぅぅぅ!!」

 

天道「👆」

 

梨花「…(チッ…ホント何者なのよ天道総司…)」

 

天道「しかし強烈な臭いだな…やはりこういうことか…まぁいい、せっかく作ったからな 今日だけは焼きそばパンをタダにしてやる」

 

魅音「えっ!? ホントに!? あ、ありがとうございます!」

 

天道「遠慮はいらない」

 
41 :カブトムシ [sagas]:2019/10/03(木) 15:36:31.17 ID:HFILCflM0
ムシャムシャ、パクパク…

 

魅音「激ウマ!! こんな美味しい焼きそばパン初めて食べた!!」

 

沙都子「あなた、ホント何でも美味しく作れるのですわねぇ」

 

レナ「もう一個いいかな? かな?」

 

天道「もう一個?」

 

レナ「お父さんにも買っていってあげたい」

 

天道「なら、いいぞ ほら…」

 

レナ「天道さん、ありがとう!!」

 

天道「さて今日はここまでか…」

 

梨花「あのボクと圭一の分がまだもらってないのです」

 

天道「あぁ…お前らのはもうない 品切れだ」

 

梨花「後ろに後2個見えてるのですが…」

 

天道「お前らは俺を陥れようとしてたからな…」

 

梨花「ご、誤解なのです!!」

 
42 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:38:49.64 ID:HFILCflM0
テクテク…

 

知恵「あのぉ、どちら様ですか? 何かご用でしょうか?」

 

天道「お前は!?…(ウカワーム!?)」

 

知恵「?」

 

天道「間宮麗奈…」

 

知恵「はい?…誰ですか? 私は知恵留美子ですけど…」

 

天道「…いや、何でもない…(よく考えたら間宮麗奈がこの時代にいるわけがないか…)」

 

知恵「単刀直入に言いますとこんなところで焼きそばパンを売らないでもらえますか? 一応、学校の敷地内なので」

 

天道「そうだな…それはすまなかった」

 

知恵「分かってもらえればいいですので」

 

天道「俺を期間限定でこの学校の調理師として雇ってくれないか?」

 

梨花「!?」

 

知恵「…はい?…」

 

レナ「レナは大賛成!!」

 

沙都子「3つ星料理店の味が給食で食べられるのなんて贅沢ですわねぇ」

 

知恵「3つ星料理店?」

 

魅音「先生、何でもこの人は梨花ちゃんの知り合いらしくて3つ星料理店で働いてる人らしいですよ」
43 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:41:13.00 ID:HFILCflM0
知恵「いやでも…」

 

梨花「身分はボクが保証するのです」

 

天道「小学校、中学校は一番食事のバランスに気を付けなければならない時期だ 金は取らない だから俺を雇ってくれないか?」

 

レナ「いいんじゃないかな? かな? 期間限定って言ってるわけだし」

 

沙都子「そうですわね 悪い人ではないのですから」

 

知恵「う〜ん…まぁそこまで言うのなら…ではお願いできますか?」

 

天道「あぁ 損はさせない」
44 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:43:00.84 ID:HFILCflM0
>>31
いえいえw
運命は絶えずに天道に味方しますからw
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:07:28.30 ID:mENXUNHo0
エタるなら最初からやるな
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