天道総司「雛見沢村?」

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1 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 07:13:21.20 ID:g8vpALcU0
天道の時間軸は48話
ひぐらしは実写映画とアニメを少し見た程度なので知識不足やセリフがところどころおかしい部分があるかもしれやせん
亀更新になる可能性もあるのでご了承ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1569536000
2 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 07:19:17.17 ID:g8vpALcU0

カブト「勝負だ加々美」

ガタック「受けて立つぞ天道!!」

光を支配せし、太陽の神……すなわちそれは総てを司る男。
その男は友との戦いの終着点は火の着いた瓦礫の下だった。
過去を思い出し、一輪の花に手を伸ばすが……。

ひぐらしの鳴く頃に〜天の道編〜

天道「…生きてる…のか?」

羽入「目が覚めましたか?」

天道「…何だお前は?…」

羽入「ボクが見えるのですか!?」

天道「答えになっていないな お前は誰なのか、ここはどこなのか、俺は死んだのか、全部一から説明してもらおうか」

羽入「そうですね…一つずつ説明しますと、ボクは羽入と申します ここは雛見沢村の境内でして貴方は死んだと思われます」

天道「…」

羽入「ちなみに貴方を呼んだのはボクです」

天道「ほぉ…で、お前が俺を呼んだ理由は?」

羽入「はい…それなのですがまずお聞きしたいです 運命を貴方は信じますか?」

天道「話しが見えないな…」

羽入「人の運命とは決まっているものなのでしょうか?…」ボクの願いだと、そう伝えていただけませんか?」

天道「どこまでも世話の焼ける神様だな…」

羽入「すいません…」

天道「まぁいい 必ず伝えておいてやるから安心して高見の見物でもしておけ」

羽入「はい!…本当にありがとうございます では準備はよろしいですか?」

天道「あぁ」

羽入「では頼みました…天道総司さん」
3 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 07:23:34.62 ID:g8vpALcU0

カブト「勝負だ加々美」

ガタック「受けて立つぞ天道!!」

光を支配せし、太陽の神……すなわちそれは総てを司る男。
その男は友との戦いの終着点は火の着いた瓦礫の下だった。
過去を思い出し、一輪の花に手を伸ばすが……。

ひぐらしの鳴く頃に〜天の道編〜

天道「…生きてる…のか?」

羽入「目が覚めましたか?」

天道「…何だお前は?…」

羽入「ボクが見えるのですか!?」

天道「答えになっていないな お前は誰なのか、ここはどこなのか、俺は死んだのか、全部一から説明してもらおうか」

羽入「そうですね…一つずつ説明しますと、ボクは羽入と申します ここは雛見沢村の境内でして貴方は死んだと思われます」

天道「…」

羽入「ちなみに貴方を呼んだのはボクです」

天道「ほぉ…で、お前が俺を呼んだ理由は?」

羽入「はい…それなのですがまずお聞きしたいです 運命を貴方は信じますか?」

天道「話しが見えないな…」

羽入「人の運命とは決まっているものなのでしょうか?…」

天道「当たり前だ 生まれた時から人の道は決まっている…」

羽入「じゃあやはり運命は変えられないと?」

天道「いや、俺なら運命を変えられる おばあちゃんが言っていた 俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方するとな」

羽入「な、なるほどです…(変な人ですがこの人ならもしかして…)」

天道「で? 用件があるなら早く言え」

羽入「…信じられないかもしれませんが、ボクはこの村に祀ってあるオヤシロ様…つまり早い話、神様ってところです」

天道「…それでその神様は俺に何をしろと?」

羽入「貴方にはこの雛見沢村、そして私の大事な友を救ってほしくて呼びかけました…」

天道「ほう…詳しく聞かせてもらおうか?」

羽入「はい 事の始まりは村人たちが拒絶していたダムの建設から始まりました…この村で起こる奇怪な殺人事件、伝染する風土病の雛見沢症候群……そして狂い、死にゆくボクの大切な人たち…梨花、魅音、レナ、圭一、沙都子……」

天道「…」
4 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 07:24:43.51 ID:g8vpALcU0
羽入「その一人である古手梨花とはずっと昔からの付き合いでしてね、ボクも梨花も惨劇を回避しようと何度も何度も時間を巻き戻していたのですが、中々上手くいかずに数えきれないくらいのみんなの苦しみ、絶望した顔を見てきました」

天道「つまりお前と梨花って奴は歴史を修正しようとした訳か」

羽入「はい…」

天道「おもしろい神様だ そんな力があるなら自分で大事や奴を守ればいい」

羽入「それはそうなのですが、お恥ずかしい話し、ボクの力不足で何をしても惨劇を回避できなくて…そしてボクの力ももうすぐ使えなくなってしまう…もしかしたら今回が最後のチャンスかもしれません…」

天道「なるほどな 神様でも変えられなかった運命を俺に切り開けと?」

羽入「はい 前原圭一は最後まで諦めずに予想だにしない奇跡を何度も起こしてくれました…しかし全部後少しのところでハッピーエンドにはならないのです」

天道「…」

羽入「でもあなたがいてくれればもしかしたら本当に奇跡が起きる気がします」

天道「何故そう言い切れる? 根拠は?」

羽入「ないですよ?…強いていうのなら神様の勘というやつですかね…」

天道「フッ 本当におもしろい神様だな」

羽入「…もちろんタダでとは言いません 惨劇を回避してくれたのなら、みんなで前に進めることができたなら私が責任を持ってあなたの時間を巻き戻し、生き返らせてあげます だからお願いします あなただけが頼りなのです」

天道「仕方ない…俺を生き返らせてくれるというのなら考えるまでもないな」

羽入「では力を貸していただけるのですか!?」

天道「あぁ いいだろう」

羽入「雛見沢村の闇は深く、永遠と終わらない夜が続いています もしかしたらその暗闇はあなたさえ飲み込んでしまうかもしれません…」

天道「おばあちゃんが言っていた…どんなに長い夜でも太陽が昇り、光が射す……そしてその光こそ俺だ」

羽入「ありがとうございます(きっとこの人なら雛見沢の太陽になってくれるはず…)」

天道「任せておけ」

羽入「それともう一つお願いしてもよろしいですか?」

天道「全く、注文の多い神様だ…それでそのお願いとは何だ?」

羽入「梨花はこの惨劇を回避することを半ば諦めかけています…何とかしてあげたい…ですがボクにはもうあなたを昭和58年に送ること、そして現代に送り届けることくらいしか残された力はありません…」

天道「…」

羽入「梨花に諦めず、みんなを信じて明日に向かってほしい…それがボクの願いだと、そう伝えていただけませんか?」

天道「どこまでも世話の焼ける神様だな…」

羽入「すいません…」

天道「まぁいい 必ず伝えておいてやるから安心して高見の見物でもしておけ」

羽入「はい!…本当にありがとうございます では準備はよろしいですか?」

天道「あぁ」

羽入「では頼みました…天道総司さん
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 07:39:17.17 ID:xPLFpb1Ko
期待
6 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 23:08:00.17 ID:g8vpALcU0
undefined
7 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 23:19:54.89 ID:g8vpALcU0
年5月…

天道「…どうして俺はここにきた…確か、ウッ!?…」

天道「あの神様とやら、記憶を曖昧なまま雛見沢村に送りやがって…(無理に思い出そうとすると、頭が激しく傷むのか)」

天道「それにしても本当に何もない村だな 一人っ子一人通らない…」

天道の前から三人の女の子たちが歩いてくる。

レナ「それで圭一君が今度、二人でご飯行こうって行ってくれたんだぁ!」

沙都子「あら、デートのお誘いみたいですわね 羨ましい」

レナ「や、や、や、や、やっぱりこれってデートの誘いなのかな!? かな!?」

梨花「…」

沙都子「二人きりでお食事だなんてデート以外なにものでもないですわよ?」

レナ「そ、そうだよね! ふ、二人きりだもんね!」

沙都子「ウフフ…また顔が赤くなってらっしゃいますわ」

レナ「いや、これは!!」

梨花「…」

レナ「梨花ちゃんはどう思う?」

梨花「…」

沙都子「梨花? ねぇ梨花?」

梨花「え?…あ…うん…ごめん 考え事してて…」

沙都子「近頃、おかしいですわよ?…食事も睡眠もろくに取っていないではありませんか」

レナ「え? そうなの? 悩み事でもあるのかな? かな?」

梨花「いや…大丈夫 大したことじゃないから…あのさ、学校に忘れ物しちゃったから先に帰っててくれる?」

レナ「じゃあレナたちも一緒に…」

梨花「んー ごめん ちょっと寄りたいところもあるから」

レナ「そう…分かった…」

沙都子「梨花…」

天道「梨花?…どこかで聞いた名前だな…ウッ!?…」

【梨花に諦めず、みんなを信じて明日に向かってほしい…それがボクの願いだと、そう伝えていただけませんか?】

天道「さっきのが古手梨花か…(とりあえず追って話しをしてみるか…)」

雛見沢村が一望できる丘の上…

梨花「どうせまた繰り返すだけ…それなら…(ここから落ちれば十分死ねる高さね…)ごめん皆…」

丘の上から飛び降りようとした梨花の手を天道が間一髪で掴んだ。

梨花「だ、誰よ!?(雛見沢の村人じゃない!?)」

天道「おばあちゃんが言っていた…人が粗末にしてはならない物が二つある…それは食べ物と命だ」

梨花「…(この人、何を言ってるの…)」
8 :カブトムシ [saga]:2019/09/27(金) 23:22:23.57 ID:g8vpALcU0

天道「お前が古手梨花か」

梨花「何で私の名前を!?」

天道「俺がお前たちの太陽になってやる」

梨花「あのね…訳が分からないしあなたは誰?」

天道「総てを司り、天の道を往く男、天道総司だ」

梨花「はぁ…(頭おかしい奴じゃん)」

天道「とにかく一旦落ち着いて頭を冷やせ」

梨花「じゃあ天道さん、一つ言わせてもらうけど余計なことしないでくれる? 私は死にたいの」

天道「ほぉう 何故死にたい?」

梨花「あなたには関係ないし、言っても信じないだろうから…もういいや」

その場から立ち去ろうとする梨花…。

天道「羽入とか言う神を知っているな?」

梨花「!?」
9 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:17:09.79 ID:VEC+BZqK0
天道「どうやら図星のようだな」

梨花「なんであんたが羽入を知ってるのよ!?」

天道「俺は未来から羽入に呼ばれてこの雛見沢村にやってきた…」

梨花「な、何よそれ…どういうことなのよ…」

天道「さぁな…その羽入からお前に伝えてほしい事があると言われてな」

梨花「羽入から!? 早く言いなさいよ!!」

天道「…諦めずに皆で明日に向かってほしい…それが羽入から伝えてほしいと言われたことだ」

梨花「羽入…」

梨花の目から涙がこぼれる。

天道「羽入は最後の力を振り絞って、俺を雛見沢村にタイムスリップさせた…雛見沢村の闇を晴らす為にな」

梨花「…」

天道「羽入はお前の友じゃないのか? 友の想いを無駄にするな 俺は羽入との約束を守る 俺がお前たちや雛見沢村を必ず救ってやる だからお前も前に進め 分かったな?」

背を向け歩き出す天道を梨花が呼び止める。

梨花「待ちなさいよ!」

天道「ん?」

梨花「あんた未来から来たって言ってたけど、住むところはあるの?」

天道「ないが?」

梨花「いやないが?って…ご飯や寝るところはどうするつもりなのよ?」
10 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:21:35.14 ID:VEC+BZqK0

天道「これから考える」

梨花「いや考えるって…もう夜だよ? この時間だからバスも電車もないよ? ホテルや旅館なんて近くにはないし…」

天道「そうみたいだな」

梨花「みたいだなって…(何でこんな落ち着いてんのよこいつ…)」

梨花「しょうがないから今日は家に泊まっていきなさい」

天道「ほう…いいのか? 見ず知らずの奴を家に上げて」

梨花「あなたを信じたわけじゃない…私は羽入を信じたの」

天道「なるほど だが俺がお前を調べあげて嘘をついてるだけかもしれないぞ?」

梨花「調べあげるとか嘘とか何の為にそんなことする必要があるのよ…それ以前に羽入と会話できるのは私だけだから」

天道「つまり文字通り奴は神様だったってわけか…」

梨花「とにかくあんたには聞きたいことも山ほどあるからついてきなさい」

天道「そうか…ならお言葉に甘えさせてもらおうか」

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11 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:23:27.54 ID:VEC+BZqK0

沙都子「遅いですわね…もう9時過ぎていますのに…」

レナ「うん…やっぱりなんかあったのかな? かな?…」

沙都子「圭一が転校してからですの…口調も以前とは変わり眠らないし食事も食べないようになってしまって…」

レナ「心ここにあらずって感じだもんねぇ…」

ガチャガチャ

梨花「ただいまなのです!」

沙都子「梨花!! 心配したのですよ!!って…え!?」

レナ「んん!?」

梨花「沙都子、遅くなってごめんなさいなのです レナも来てたのですか!!」

沙都子「…」

レナ「…」

梨花「ん? 二人ともどうしたのですか? そんな幽霊でも見てるような顔して」

沙都子「あの…梨花、その口調…いえ…何でもないですわ! お、おかえり…」
12 :カブトムシ [sagas]:2019/09/28(土) 15:28:07.52 ID:VEC+BZqK0
レナ「でも梨花ちゃんが無事でよかったよ…じゃあレナは帰るね」

梨花「まぁまぁ せっかくですしレナも一緒に晩御飯食べて行ってください」

レナ「え!? あ、う、うん…梨花ちゃんがいいなら…」

梨花「こっちは大歓迎なのです!!」

沙都子「ところで梨花、その…後ろの方はどなたですの?…」

梨花「あ…えっと…」

天道「おばあちゃんが言っていた。世の中で覚えておかなければならない名前はただ1つ…天道総司」

梨花「…(あちゃぁ…)」

レナ「それは何かのギャグかな? かな?」

沙都子「で…天道さんは梨花とどういう関係でして?」

天道「羽入という奴からこの村を…」

梨花「あぁ!! 天道はですね…えっと…えっと…ボクのお父さんの友達の3つ星ランクの料理店で働いてた人の息子なのです!! 」

天道「何?…」

梨花「それで今回、独立して店を雛見沢村で出そうと思ってて下見をしたいと…それでボクを頼ってきたわけなのです!!」

レナ「梨花ちゃん、それってただの他人なんじゃ…」
13 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:29:49.24 ID:VEC+BZqK0
梨花「で、でも天道は昔から遊んでもらったり料理を教えてもらったりしてましたから! ねっ!? ねっ!?」

天道「…あ、あぁ…」

沙都子「そう…だったのですね…」

梨花「ボクにとって天道は少し年齢の離れたお兄ちゃんってとこなのです!」

レナ「つまり天道さんは東京で料理店出せる程の腕前を持ったシェフってことかな? かな?」

梨花「ま、まぁ…そうなりますね…」

レナ「じゃあ今日は天道さんに料理作ってもらおうよ!」

梨花「え!?…いや、それはちょっと…やはりプロとは言えプライベートで来てるのですから!!」

沙都子「でも食べてみたいですわねぇ!」

梨花「また店ができたら食べられるのですから今回は…」

天道「仕方がない…いいだろう 何が食べたい? 何でも作ってやる」

梨花「ちょっ!?」

レナ「やったぁ!!」
14 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:33:11.61 ID:VEC+BZqK0
沙都子「レナは何か食べたいものありますの?」

レナ「沙都子ちゃん決めていいよ〜」

沙都子「そうですわねぇ…最近食べてなかったミートボールなんて皆さんいかが?」

レナ「いいね! レナもミートボール食べたい!!」

梨花「…(うわぁ…最悪の展開…)」

天道「ミートボールか…分かった 少し待ってろ」

沙都子「楽しみですわねぇ!」

レナ「まさかプロの料理が食べられるなんてね! レナ、お昼以降何も食べてないからもうお腹ペコペコ〜」

無言で台所に向かう天道の後を梨花は追いかける。

梨花「ちょっと!」

天道「何だ?」

梨花「さっきは誤魔化す為にテキトーなこと言っちゃったけど、あんた料理できるの?」

天道「心配するな とっておきのミートボール料理を食べさせてやる」

梨花「…」

天道は台所に到着すると、冷蔵庫の中を吟味する。

天道「なるほど…トマトがかなり余ってるな…梨花、お前もあっちに戻って待ってろ」

梨花「もしあれだったら私も手伝うけど?」

天道「いや、ここは俺に任せてくれ」

梨花「あっ、そう…まぁ期待しないで待ってるわ」

数十分後…

天道「ほら お待ちかねのミートボール料理だ」

レナ「美味しそう!!」

沙都子「なんていい匂いですの!!」

梨花「…(見た目はかなりのクオリティね…)」

15 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:36:53.35 ID:VEC+BZqK0
テーブルにはミートボール、ご飯、味噌汁、サラダが並ぶ。

天道「トマト煮込みの特製チーズミートボールだ ご飯と一緒に食べてみてくれ」

パクパク

梨花「!?(な、何よこれ!! 激ウマじゃない!! この短時間でこれを作ったっていうの!?)」

レナ「チーズがとろけるぅぅぅぅぅ!! 天道さん!! これ3つ星以上だよ!! だよ!!」

沙都子「こんな美味しミートボールは初めてですわ!! それにしてもミートボールはもちろんですが、このトマトソースがご飯と相性が抜群ですわね!!」

レナ「勉強にもなるな〜 玉ねぎと茸も凄くジューシーだし、どうやったらこんな風になるのかな? かな?」

天道「ミートボールを焼いたフライパンで炒めたからな 肉汁が染み込んで最高の調味料になっているはずだ」

レナ「なるほど!!」

沙都子「ちなみにサラダには何もドレッシングがかかっていないようですが、そのまま召し上がるのですか?」

天道「あぁ 騙されたと思って食べてみてくれ」

沙都子「お、おいしいですわ…見た目自体はシンプルですがとても上品な味になってますわね」

天道「素材の味を最大限に活かしたサラダだ 胡瓜、キャベツ、レタス…そこにサーモンの刺身を数枚乗せ、オリーブオイルと塩を少々、最後に海苔を乗せる 野菜本来のフレッシュな味にサーモンと塩が味のアクセントを加え、オリーブオイルの香りと海苔の風味が旨味を更に引き立ててくれる」

沙都子「さ、さすがに3つ星はダテじゃありませんわね…」
16 :カブトムシ [saga]:2019/09/28(土) 15:39:20.84 ID:VEC+BZqK0
天道「最後は納豆の味噌汁だ」

梨花「この味噌汁…何かが違うのです…ダシは、ダシは何を使ったのですか!?」

沙都子「何と言いますか…もちろんこんな爽やかな味噌汁飲んだことないのですが、妙に懐かしい気もいたしますわね…」

レナ「しかも納豆の臭みがその爽やかさにかき消されてる…」

天道「普通なら煮干、昆布、貝類などが一般的だが俺はトマトでダシを取った」

梨花・レナ・沙都子「トマト!?」

天道「その前、俺もこのダシの取り方を知ってな」

梨花「トマトでこんな爽やかになるだんて初耳なのです…」

天道「具材としてはワカメ、大根、そして納豆を入れてみた 爽やかなトマトに納豆の臭みが消されて、食べごたえのある味噌汁になっているはず 本来はご飯のお供の納豆、こういう使い方もあるということを覚えておくといい」

パチ…パチパチ!!

沙都子「ご馳走様でした…料理を食べて、楽しさと感動を同時に覚えてたのは初めてですわ!」

レナ「うん!! 天道さんが雛見沢村でお店出したら絶対流行るよ!!」

天道「満足したみたいだな」

沙都子「お腹いっぱいになったら、何だか眠くなってきましたわ…」

梨花「沙都子、寝る前に歯磨きとお風呂に早く行ってくるのです!」

沙都子「言われなくても、行ってきますわよ…」

レナ「もう遅いし、お父さんも心配してると思うからレナは帰るね」

梨花「もうこんな時間ですもんね レナ今日は色々とありがとうなのです」

レナ「うん! 気にしないで! 梨花ちゃん、みんな梨花ちゃんの味方だから、それだけは忘れないでね? レナたち梨花ちゃんが困ってたら力になるから」

梨花「レナ…ありがとうなのです 嬉しいです…ボクもみんなの事が大好きですよ…」

レナ「うん! 梨花ちゃん、じゃあまた明日学校でね! 沙都子ちゃんもおやすみ!」

沙都子「うん、おやすみなさいレナ」

玄関を出ようとするレナを天道は引き止めた。

天道「待て…夜道は危険だ 近くまで送ってやる」







17 :カブトムシ :2019/09/28(土) 15:41:02.08 ID:VEC+BZqK0
>>5
あざす! 頑張りやす!
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/29(日) 07:46:53.15 ID:whCtMTdao
天道の安心感
19 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:21:32.57 ID:8yeTSM4b0

雛見沢村の夜道は街灯自体は要所要所にあるものの、基本的には視界はよろしくはない。

天道「…」

レナ「…」

天道「…」

レナ「…(高身長でハンサム…しかも料理もできるってきっとモテモテなんだろうなぁ…って私には圭一君がいるじゃない!)」

天道「ん?…なんか言ったか?」

レナ「!?(もしかして心の声聞こえちゃってた!?) い、いや…天道さんの料理凄く美味しかったから余韻に浸ってたの!」

天道「そうか」

レナ「あ、あの…天道さんって付き合ってる人とかいるのかな? かな?」

天道「ん? いないが?」

レナ「ちなみにどんな人がタイプなのかな? かな?(私はいったい何を聞いてるんだ!?…)」

天道「タイプと言われてもな…強いて言うなら俺の器を受け止めれる度量を持った奴か」

レナ「へ、へぇ!…そういう人が現れるといいね!(かなりの俺様キャラ…)」
20 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:23:01.83 ID:8yeTSM4b0

天道「お前は好きな奴はいないのか?」

レナ「いるよ?」

天道「ほう…どんな奴だ?」

レナ「いつも前向きで、明るくてカッコよくて、優しくて、えっと、それから…」

天道「フッ…本当に好きなんだな ソイツのこと」

レナ「うん 多分、レナだけじゃない みんなが大好きだと思う」

天道「ソイツとは両想いなのか?」

レナ「う〜ん…それはちょっと分からない でもレナはねその人に何があっても最後まで信じる自信がある!」

天道「なるほど…おばあちゃんが言っていた…恋愛で本当に大事なのはどう愛されたかじゃない、どう愛したかだってな…」

レナ「天道さん…」

天道「その気持ちを大切にするんだな…ところであれか? お前の家は」

レナ「うん! ここまでで大丈夫!」

天道「おう じゃあな…」

レナ「あ! 天道さん、今度レナにも料理教えてくれないかな?」

天道「俺は暫くはこの村にいるつもりだ 暇があれば教えてやる」

レナ「やった! 今日はありがとう! おやすみなさい!」

天道「おう」

レナを見送り、帰路につく天道。

天道「…(やはり付けられてるか…狙いは俺かレナたちか…とりあえず梨花の家に戻るとするか)」
21 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:25:36.51 ID:8yeTSM4b0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャ

天道「今、帰った」

梨花「遅かったじゃない」

天道「…」

梨花「な、何よ?…」

天道「お前…口調が毎回違いすぎて違和感しかないんだが?」

梨花「余計なお世話ですぅ!」

天道「それより、誰かに尾行されている…気づかなかったか? お前ら下校中から付けられてたぞ?」

梨花「尾行!?…誰に!?」

天道「さぁな…だが俺がこの村に来たのは本当にさっきの話しだ…となるとやはりお前らの誰かを監視し、尾行してる奴らがいる…」

梨花「気持ち悪い話しね…」

天道「と思っていたんだが…」

梨花「??」

天道「俺がレナを送った帰り道、やはり尾行されていた…」

梨花「つまり?…」

天道「もしかしたらお前の親しい人間が全員が尾行されている可能性がある」

梨花「あなた、それを分かってたからレナを送ったの?…」

天道「その通りだ…暗い夜道 もし何か危害を加えるなら絶好の機会だったはず…だが奴らは何も行動を起こして来なかった 奴らの狙いが見えない」

梨花「どんな格好してるとかも分からないの?」

天道「あぁ…気配は感じるんだが中々、尻尾は出さない…そこから推測するとかなりそう言ったことに慣れている奴らの可能性が高い」

梨花「…(やっぱりこの男、タダ者じゃないわね…)」

天道「安心しろ…俺が必ず守ってやる だがその為には情報がいる 雛見沢についての詳しい情報がな だから知ってることを話してくれ」

梨花「言われなくてもそのつもりであなたを家に呼んだのよ…まぁそこに座って…どこまで羽入から聞いた?」

天道「さぁな」
22 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:28:02.03 ID:8yeTSM4b0
梨花「さぁなって…そこはぐらかされたらどこから話したらいいか分からないじゃない」

天道「羽入との会話を思い出そうとすると激しく頭が悼むからな」

梨花「何よそれ…」

天道「羽入に残された力は僅かだったんだろうな…歴史から見た俺は異物以外何者でもない 異物をここに送ったはいいが力が不足して完全な状態のまま送ることができなかったのかもしれないな…」

梨花「そう…じゃあまずこの村について話すわね?」

天道「おう」

梨花「まずこの村はその昔、鬼ヶ淵村という名で他の村から恐れられてた…村の水源である鬼ヶ淵沼は地獄と繋がってて、そこから人喰い鬼が現われて人間を襲うと言われていたから」

天道「…」

梨花「そこにオヤシロ様と呼ばれる存在が現われ、人類と鬼を和解、共棲させ、それ以降、オヤシロ様は神として奉られ、古手家が宮司を務める古手神社の主神として信仰される事になったの…」

天道「そのオヤシロ様とやらは羽入か?」

梨花「その通りよ…慈悲深い神とされる一方、オヤシロ様は村に対して祟りを起こす事があるとも言われててね、村民たちはオヤシロ様の怒りを鎮めるべく、鬼ヶ淵に生贄として生きた人間の臓器を捧げる事もあった」

天道「昔にありがちな風習だな」
23 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:29:52.19 ID:8yeTSM4b0

梨花「そうね…もちろん現代では生贄を捧げる事は無いわ その様子を再現した綿流し祭が毎年6月の20日に開催されているの」

【そこで毎年、必ず人が死にます…】

天道「少し思い出してきた…6月20日に必ず人が誰かしら死ぬと…」

梨花「えぇ…始まりはダムの建設現場の監督が殺害されたところからよ」

【殺した現場監督の遺体を切断し一人一人がその箇所を隠した事件から始まりました…】

天道「そのバラバラ殺人は羽入も言っていた気がするな…遺体の右腕だけ未だに見つかっていない事件があると」

梨花「しかも主犯格も捕まっていない」

天道「…」

梨花「次はダムを推進していた夫婦が老朽化した落ちて亡くなって、その次は古手神社の神主が病気で亡くなった そして…」

天道「北条悟史が叔母を殺害した事件だろ?」

梨花「知ってるんじゃない…」

天道「思い出したんだ 少しずつだが会話の内容が蘇ってきている」

梨花「そして悟史は沙都子の実の兄よ…」

天道「だろうな…その後、悟史はどうなった?」

梨花「行方不明よ…生きてるのか死んでるのかすらもわからないわ…」

天道「なるほど…4年続けて人が死んでるのか まぁオヤシロ様を畏怖している村人たちであれば祟りだと恐れるのも無理はないな」

梨花「そうね…だからずっと歯がゆかった…羽入は何も悪くはないのにって…」

天道「…」
24 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 00:41:55.19 ID:8yeTSM4b0
>>18
天道ならってのがありますよね!
25 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:12:56.39 ID:8yeTSM4b0
梨花「いや、誰も悪くないのよ…悪いのは…悪いのはこの村に蔓延する病気…」

 

天道「雛見沢症候群か?」

 

梨花「えぇ…感染したら最後、治療法はないわ」

 

天道「どんな症状なんだ?」

 

梨花「不安やストレス、人間不信や疑心暗鬼が増大して最終的には幻覚が見えるようになり、首に凄まじい痒みを覚えて自傷しながら死んでしまう…」

 

天道「原因はなんだ?」

 

梨花「寄生虫…そしてその寄生虫は空気感染から人へと移る」

 

天道「それを聞くに寄生虫が脳、もしくは寄生して幻覚を見せてるという可能性が一番高そうだな…しかし空気感染ならこの村に住む奴ら全員、雛見沢症候群な感染の可能性があるんじゃないか?…」

 

梨花「そうよ?…この村全体、いや雛見沢村に入った人間はほぼ発症してると言っていいわ」

 

天道「それが祟りの正体か…じゃあお前やレナ、沙都子も感染している可能性があるな…」

 
26 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:14:52.13 ID:8yeTSM4b0

梨花「可能性?…感染してるわよ…沙都子に至ってはLEVEL-5 末期感染者…注射を1日に2回は必ず打たないといけない体…でも注射はあくまでも症状を緩和させるだけで完治することはないわ」

 

天道「そうか…だがお前やレナが感染してるようには見えないが、お前らも注射で症状を和らげてるのか?」

 

梨花「いや、私はともかくレナたちはこれからどんどん症状が悪化していく」

 

天道「…」

 

梨花「まずは圭一が富竹ジロウというカメラマンにバラバラ殺人のことを聞かされて雛見沢症候群を発症…それからはドミノ崩しのように皆が連鎖して死んでしまう…」

 

天道「ほう…その情報が恐怖心を煽り、疑心暗鬼を生み出した…だがそれは引き金になった瞬間にすぎない 惨劇を回避するには引き金になる前の伏線があるはずだがそれが何かは分かるか?」

 

梨花「…さぁね…私達を救うんでしょ?…ここから先は自分の力で何とかしたら?」

 

天道「随分と投げやりなんだな」

 
27 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:18:11.87 ID:8yeTSM4b0
 

梨花「私は…いや、私と羽入で何度も惨劇を止めてきた でもね、惨劇を回避したと思ったはまた違う惨劇が起こる いつもその繰り返しで私達は皆で7月を迎えられない 」

 

天道「…」

 

梨花「私達の皆の時間は永久に6月末で止まってるの 6月最後の夜から7月1日に昇る朝日を見ることができないんだから」

 

天道「…」

 

梨花「あなたにその負の連鎖が止められるの? もし止められたとしても羽入がいないなんて論外よ」

 

天道「甘いな…お前は自分からも運命からも逃げているだけだ そんな奴に運命は味方しない」

 

梨花「な、何ですって!? もう一回言って見なさいよ!!」

 

天道「あぁ 何度でも言ってやる お前みたいな奴に運命は味方しない」

 

梨花「あなたに何が分かるのよ!!」

 

天道「…」

 
28 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:21:43.75 ID:8yeTSM4b0
梨花「私達はね、何回、いや何百回も歴史を、世界をやり直してきたの! でもどんなに頑張ってもいつも結末は同じだった! 運命なんてもう決まっていることなの!! もう無理なのよ!!」

 

天道「…なら聞くが、お前は俺じゃなく羽入を信じたんじゃなかったのか?」

 

梨花「そ、それは!…」

 

天道「お前は一番の友である羽入を信用しないってことでいいんだな?」

 

梨花「だって…だって羽入は逃げたじゃない!? 羽入はあなたに押しつけて…」

 

天道「いい加減にしておけ…今まで惨劇を回避できなかった理由をはお前にある」

 

梨花「私の何が悪いっていうの!?」

 

天道「それはお前自身が一番、惨劇を回避することを諦めている…いや、信じていないことだ」

 

梨花「!?」

 

天道「羽入は自分の命を削ってまで俺をここに送った…何故、あいつがそこまでしたのかお前は一瞬でも考えたか?」

 

梨花「…」

 
29 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:24:15.33 ID:8yeTSM4b0
 

天道「お前に明日への希望を持って進んでほしかったんじゃないのか? お前を一番大事に思っている羽入からお前たちを惨劇から守るために残り僅かな力を振り絞ってまで俺は送るべきだと思われた」

 

梨花「…」

 

天道「それは羽入は運命を変えようと戦ってるからだ…」

 

梨花「…そうね…天道、あんたの言うとおりね…」

 

天道「これが最後のチャンスかもしれない それならダメ元でもいい…最後の最後まで諦めずに運命と戦えば必ず道は拓ける 何故なら太陽であるこの俺がついているからな」

 

梨花「…天道、あんた怖くないの?…」

 

天道「何を恐れる必要がある?」
30 :カブトムシ [saga]:2019/09/30(月) 11:26:16.48 ID:8yeTSM4b0

梨花「雛見沢村症候群にあなたも感染するかもしれない…人を殺したり殺されたりするかもしれない…何でそんなに冷静でいられるの?」

 

天道「理由はいくつかあるが、一番は俺は俺自身を信じているからだ だから運命は俺に絶えず味方をする」

 

梨花「そう…分かったわ…もう一回、がむしゃらにやってみようと思う…羽入の想いは絶対にムダにはしない」

 

天道「フッ…随分いい顔つきになったな…」

 

梨花「てか、もうこんな時間!?」

 

時刻は深夜1時を回っていた。

 

梨花「天道、私は学校があるけどあなたは明日どうする?」

 

天道「近くに図書館はあるか?」

 

梨花「図書館? 何でまた…」

 

天道「お前が語っていた雛見沢村の歴史と事件についてより詳細な情報を集めようと思ってな その後は明日考える」

 

梨花「まぁ図書館なら興宮に行けばあるけど…」

 

天道「興宮?」

 

梨花「雛見沢村の麓の町よ 毎時間1本バスが出てるからそれに乗っていけばすぐに着くわ」

 

天道「そうか…」

 

梨花「じゃあ私は寝るわね…」

 

天道「おう」

 
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/30(月) 12:13:25.11 ID:7VOBedNnO
着替えや金は死活問題だなw
32 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:15:57.62 ID:HFILCflM0
時間は午前8時…

天道は雛見沢村のバス亭で…興宮行きのバスに乗り込む

 

天道「…」

 

鷹野「隣、空いてます?」

 

天道「…」

 

鷹野「ダメかしら?」

 

天道「いや…別に構わないが」

 

鷹野「では失礼…」

 

天道「…」

 

鷹野「貴方、雛見沢村の人間ではないようですが?」

 

天道「あぁ そうだが?」

 

鷹野「通りで見かけないお顔だと思いました…お名前は?」

 

天道「人に名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀というものだ」

 

鷹野「これは失礼…私は鷹野三夜 雛見沢の診療所に勤めてる者です」

 

天道「…天道総司…」

 

鷹野「天道さんはどうして雛見沢村に?」

 

天道「これと言った理由はない…」

 

鷹野「そう…天道さん、この村は…」

 

天道「呪われている…とでも言いたそうな顔だが?」

 

鷹野「あら嫌だ…天道さんは面白いことを言う方ですのねぇ…」

 

天道「…」
33 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:17:36.36 ID:HFILCflM0
鷹野「ただ…」

 

天道「ただ?…」

 

鷹野「ただ、この村には…」

 

運転手「え〜まもなく興宮、興宮です 本日もこのバスをご利用頂きありがとうございました」

 

鷹野「残念…着いてしまいましたね…またゆっくりお話ししましょう」

 

天道「…」

 

鷹野「では、ご機嫌よう…」

 

天道「…(何かを企んでいそうだが…まぁいい、とりあえず図書館に行くか…)」

 

ー興宮図書館ー

 

天道「雛見沢村に関する歴史か…かつて雛見沢村旧鬼ヶ淵村には隕石が落石し、そこから大量の蛆虫が沸きだした…隕石と蛆虫か…ワーム?…いや、まさかな…」

 

天道はさらに詳しく雛見沢村について調べるべく、席を立つ。

 

天道「ちょっといいか?」

 

店員「はい、何でしょう?」

 

天道「昭和50年6月20日から昭和57年6月20日付近の新聞と週刊誌は置いてあるか?」

 

店員「あぁ、それならありますよ こちらになります」

 

店員が天道の元に新聞と週刊誌を持ってくる。

 
34 :カブトムシ [sagas]:2019/10/03(木) 15:19:24.75 ID:HFILCflM0

天道「ご苦労」

 

店員「はい、では失礼します」

 

天道「…」

 

ペラペラ…

 

天道は用意された新聞と週刊誌を一通り読み終え、一息つく。

 

天道「やはり鍵を握っているのは警察か…とりあえず最低限の情報は得た さて、次のステップへ移るか…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後3時半…雛見沢分校

 

魅音「今日の部活動のゲームを発表します! 本日のゲームはガンマン気分でタイマン水鉄砲ゲーム!!」

 

レナ「楽しそう!」

 

沙都子「ちなみにそれはどういうゲームですの?」

 

魅音「ルールは至ってシンプル! 背中合わせに5歩相手に背を向けて歩いて振り返って命中すれば勝ち!」

 

圭一「それって要するにタダの水鉄砲…」

 

魅音「圭ちゃん、それは甘すぎる ちなみにこの水鉄砲タダの水鉄砲じゃないんだなそれが」

 

圭一・レナ・沙都子・梨花「?」
35 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:21:06.80 ID:HFILCflM0

魅音「実はこの水鉄砲の水、すっっっっっっごく臭い! 何故なら、カメムシが死んで浮かんでた水を使ってたから!」

 

レナ「うわぁ…」

 

梨花「魅ぃ…罰ゲームも別にあるのですか?」

 

魅音「当たり前でしょ! 負けたら恐怖の罰ゲームが待ってるよぉ」

 

沙都子「中々、ハードなゲームですわねぇ…」

 

圭一「みんな情けねぇなぁ…勝てばいいんだよ勝てば!」

 

魅音「そう! 圭ちゃんの言うとおり勝てばいいのよ勝てば!」

 

圭一「それはそうと、なんかいい匂いしねぇか?」

 

沙都子「確かに先程からソースのいい匂いが…」

 

レナ「あ! 窓の外見て!」

 

梨花「ちょっ!?(あのバカ何やってんのよ!?)」

 

梨花は慌てて教室を飛び出す。
36 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:22:57.21 ID:HFILCflM0

梨花「ちょっとあんた何してんのよ!?」

 

天道「見れば分かるだろ? 焼きそばパンを作っている 一個百円だ」

 

梨花「そうじゃなくて、何でこんなところで焼きそばパンを売ってんのかって聞いてんの! しかも有料って有り得ないから!!」

 

天道「惨劇を回避する為には必要なことだ」

 

梨花「どこがどう必要なのよ…」

 

天道「何百年も生きてる割りには考えが浅いな…」

 

梨花「何ですってぇ!?」

 

天道「もう少し、先のことも見据えてみろ そうすれば意味のなさそうなことでもそれが重要になってきたりすることはかなりある」

 

梨花「相変わらず上から目線だし、意味もよくわからない…」

 

天道「そうか まぁ後で分かる 6月末にな」

 

梨花「…」

 

圭一「お〜い梨花ちゃん!」

 

梨花「!?」
37 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:25:02.30 ID:HFILCflM0

沙都子「驚きましたわ? 梨花が慌てて教室を飛び出すものだから…」

 

梨花「あ…えっと…だって急に天道がいて驚いたのです」

 

レナ「そんなにお腹が減ってたのかな? かな?」

 

魅音「でもホントにいい匂いね」

 

天道「匂いだけじゃない 味も一級品だ」

 

レナ「天道さんの料理は本当に美味しいんだよ だよ」

 

圭一「え? レナたち知り合い?(めっちゃくちゃ男前だけなんですけど…)」

 

沙都子「確か梨花のお父さんの友達が働いてた3つ星料理店の人の息子さんでしたっけ?」

 

魅音「へぇ…何でそんな人がここで焼きそばパンを売ってるの?」

 

天道「あぁ、雛見沢で料理店を出そうと思っててな それの予行練習みたいなものだ」

 

梨花「…(ちゃっかり私の言った設定覚えてるし!)」

 

レナ「あちゃ…100円持ってなかった…」

 

魅音「今、お札しかないからなぁ」

 

沙都子「梨花、100円あります?」

 

梨花「丁度スッカラカンなのです」

 

圭一「よし! じゃあこうしよう! 天道さんでしたっけ?」

 

天道「あぁ」

 

圭一「もしこの水鉄砲対決で俺が勝ったら焼きそばパン全員分無料にしてくれませんか?」

 

天道「ほう…」
38 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:26:45.05 ID:HFILCflM0
魅音「ちょっと、圭ちゃん さすがにそれは失礼だよ…」

 

梨花「いや、それはいい提案なのです!(もしかしたら偉そうな天道の泣きっ面が見れるかも!!)」

 

天道「俺は構わないぞ?」

 

魅音「天道さん、この水鉄砲実は… 」

 

天道「ん?」

 

梨花「あぁ!! いや何でもないのです!」

 

圭一「そうと決まったら早速やろう!」

 

魅音「あんたたち腹黒すぎ…」

 

天道「何を企んでるかは知らないが、ハンデをやろう」

 

圭一「ハンデ?」

 

天道「俺は2本先取、お前は1本先取で勝ちにしてやる」

 

圭一「随分と自信があるみたいですけど、それが命取りになっても知りませんよ?」

 

天道「御託はいい…とっとと始めようか」
39 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:30:48.51 ID:HFILCflM0
魅音「じゃあお互い、背中合わせに立って」

 

天道「…」

 

圭一「…(ここは絶対に勝つ! このままでは俺の人気が全部天道さんに流れてしまう)」

 

レナ「圭一君頑張って!!」

 

沙都子「圭一さん、負けたら許しませんわよ?」

 

梨花「圭一、絶対に勝つのですよ!?」

 

魅音「圭ちゃん、ファイト!!」

 

圭一「おう! 任しとけ!」

 

魅音「よし、じゃあ始めっ!!」

 

1、2、3、4…

 

圭一「…(どんなに凄いか知らないけど、絶対に負けねぇ!)」

 

5!!

 

圭一「行くぞ!! うはっ!?」

 

天道の水鉄砲がいち速く圭一の心臓部を捉える。

 

天道「どうした?…もっと早く撃たなければ俺には勝てないぞ?」

 

圭一「今のは様子見! 次は容赦しない!」

 
40 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:34:43.36 ID:HFILCflM0
1、2、3、4、5!!

 

圭一「もらった!!(まだ後ろを向いてる!)」

 

梨花「圭一、ナイス!!」

 

天道「フッ…甘いな」

 

圭一の放った水を間一髪で身体を斜め横に捻らせ、華麗に回避してから天道は圭一目掛けて水鉄砲を放つ。

 

圭一・梨花「!?」

 

魅音「スゲ…」

 

レナ「か、カッコいい…」

 

沙都子「ダサイですわ…圭一さん…」

 

圭一「そ、そんなフギャァッ!? く、クッセェェェェェェェェェェェ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!! し、死んじゃうぅぅぅぅぅぅ!!」

 

天道「👆」

 

梨花「…(チッ…ホント何者なのよ天道総司…)」

 

天道「しかし強烈な臭いだな…やはりこういうことか…まぁいい、せっかく作ったからな 今日だけは焼きそばパンをタダにしてやる」

 

魅音「えっ!? ホントに!? あ、ありがとうございます!」

 

天道「遠慮はいらない」

 
41 :カブトムシ [sagas]:2019/10/03(木) 15:36:31.17 ID:HFILCflM0
ムシャムシャ、パクパク…

 

魅音「激ウマ!! こんな美味しい焼きそばパン初めて食べた!!」

 

沙都子「あなた、ホント何でも美味しく作れるのですわねぇ」

 

レナ「もう一個いいかな? かな?」

 

天道「もう一個?」

 

レナ「お父さんにも買っていってあげたい」

 

天道「なら、いいぞ ほら…」

 

レナ「天道さん、ありがとう!!」

 

天道「さて今日はここまでか…」

 

梨花「あのボクと圭一の分がまだもらってないのです」

 

天道「あぁ…お前らのはもうない 品切れだ」

 

梨花「後ろに後2個見えてるのですが…」

 

天道「お前らは俺を陥れようとしてたからな…」

 

梨花「ご、誤解なのです!!」

 
42 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:38:49.64 ID:HFILCflM0
テクテク…

 

知恵「あのぉ、どちら様ですか? 何かご用でしょうか?」

 

天道「お前は!?…(ウカワーム!?)」

 

知恵「?」

 

天道「間宮麗奈…」

 

知恵「はい?…誰ですか? 私は知恵留美子ですけど…」

 

天道「…いや、何でもない…(よく考えたら間宮麗奈がこの時代にいるわけがないか…)」

 

知恵「単刀直入に言いますとこんなところで焼きそばパンを売らないでもらえますか? 一応、学校の敷地内なので」

 

天道「そうだな…それはすまなかった」

 

知恵「分かってもらえればいいですので」

 

天道「俺を期間限定でこの学校の調理師として雇ってくれないか?」

 

梨花「!?」

 

知恵「…はい?…」

 

レナ「レナは大賛成!!」

 

沙都子「3つ星料理店の味が給食で食べられるのなんて贅沢ですわねぇ」

 

知恵「3つ星料理店?」

 

魅音「先生、何でもこの人は梨花ちゃんの知り合いらしくて3つ星料理店で働いてる人らしいですよ」
43 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:41:13.00 ID:HFILCflM0
知恵「いやでも…」

 

梨花「身分はボクが保証するのです」

 

天道「小学校、中学校は一番食事のバランスに気を付けなければならない時期だ 金は取らない だから俺を雇ってくれないか?」

 

レナ「いいんじゃないかな? かな? 期間限定って言ってるわけだし」

 

沙都子「そうですわね 悪い人ではないのですから」

 

知恵「う〜ん…まぁそこまで言うのなら…ではお願いできますか?」

 

天道「あぁ 損はさせない」
44 :カブトムシ [saga]:2019/10/03(木) 15:43:00.84 ID:HFILCflM0
>>31
いえいえw
運命は絶えずに天道に味方しますからw
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 22:07:28.30 ID:mENXUNHo0
エタるなら最初からやるな
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