【3スレ目】主人公「今度こそ、安価とコンマで海賊王になる」【ONE PIECE】

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671 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/08(水) 20:33:46.63 ID:8wc9GMtZO
一週間経ったので生存報告です。次の一週間のうちには投稿できるので、もうしばらくだけお待ちください。
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 23:15:14.08 ID:/yOYeiTa0
生存報告乙でしたー
本当リアルで怖いご時世故お体お大事に
673 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:02:06.50 ID:qlVtzlkGO
お久しぶりです! 時間空けて申し訳ありません。それでは始めます。まずはゲオルグのから。ちょっと長めです。
674 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:20:41.50 ID:qlVtzlkGO
【短期集中表紙連載風SS『ゲオルグとサクヤの ドラゴンといっしょ!』vol.13】



>>642選択:コンマ一桁7より、船は無事ですが一悶着あります

[風見鶏海賊団の船に乗せてもらえる事になったゲオルグ一行は、凪の帯(カームベルト)に向かうための準備を手伝っていた。]


ゲオルグ「これは……どこに持って行けばいいんだ?」

モン・スーン「それは……船長室に運んでくれ。置いておくだけでいい……設置はマルゾウにやらせる……」

マルゾウ「えっ……ぼ、ぼく、これから船の掃除やるんですけど……」

モン・スーン「それを終えてからやればいいだろう……」

マルゾウ「は……はい……!!」

サクヤ「ねー、この大砲イジってもいいー?」

モン・スーン「いいわけないだろう……」

サクヤ「いやいや、この足だと嵐が来た時に吹っ飛ぶよ? だから大丈夫なように改造しておこっかなーって」

モン・スーン「……なるほど。それなら構わない…………」

モン・スーン「マルゾウ……工具を持ってこい……」

マルゾウ「えっ、あ……はい!!」ダダッ……!!

エレファンツ号「パオン?」

ナギ「はい!! その縄はこちらに!!」

チビリュー「キュキュウ?」

ナギ「うーん、そうですねえ……多分そのままで大丈夫です!! ありがとうございます!!!」

ゲオルグ「…………」

ゲオルグ「……なあ、少しいいか?」

ナギ「? はい、何でしょう?」

ゲオルグ「何だか……そいつらと会話をしている気がしたが……?」

ナギ「はい!! わたし、昔から動物達の言葉が分かるんです!!」

ゲオルグ「ほう……悪魔の実か」

ナギ「い、いえ、違います!! 元々そういうタイプなんです!!!」

ゲオルグ「……なるほど。妄想か…………」

ナギ「ち、違います!!!」ガーン!!!

サクヤ「ちょっとちょっと、ゲオルグ、それはヒドイんじゃない? すぐに妄想と断じるなんて」

ナギ「サクヤさん……!!」

サクヤ「この子はきっと人の顔色をうかがうのが得意なんだよ。それも動物にも応用しているわけだね」

ゲオルグ「ふむ……それを動物の言葉が分かると勘違いしているわけか」

サクヤ「そゆことー」

ゲオルグ「なるほどな……流石は研究者だ、一理ある」

ナギ「だから違いますってー!!!」
675 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:22:07.51 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「ナギ……少しいいか」

ナギ「はい!! どうしました船長?」

モン・スーン「このレポートをまとめておいてくれないか……」

ナギ「分かりました!! でも、わたしにできるかな……」

モン・スーン「内容は難し目だが……量は多くないからな……お前ならできるだろう、ナギ」

ナギ「!!」

ナギ「わたし……頑張ります!!!」ダダダッ!!!

モン・スーン「…………」ジッ……

ゲオルグ「……ずいぶんあの娘を気にかけているようだな」

モン・スーン「……まァな…………」

マルゾウ「…………あのー……」

モン・スーン「…………どうした?」

マルゾウ「設置など、完了しました!!」

モン・スーン「……そうか。ならば、これを付けてきてくれ…………」

マルゾウ「あ……」

マルゾウ「は、はい……」タッタッ……
676 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:26:22.56 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「…………この調子なら、一週間もすれば出航できるだろう……」

サクヤ「この子達ともお別れだねェ」

クマテ族達「「「オレタチ、オマエラ、スキ!! マタ、コイ!!!」」」うおおおおおおっ!!

モン・スーン「……何故クマテ族と仲良くなれるんだ…………? まァ……何でもいいが……」

モン・スーン「だが……今一度覚悟をしておけ。凪の帯(カームベルト)の嵐は……とんでもないからな……」

ゲオルグ「……ああ」



[そして、出航の日───]


[───凪の帯(カームベルト)]



ゲオルグ「……嵐は無いな」

ナギ「あの嵐は本当に前触れが無いんです!! 突然来るんですよ!!! 気をつけてください!!!」

サクヤ「そう言われても……すんごく凪いでるし、雲の影すら見えないよ?」

モン・スーン「ああ……その通り……だからこそ恐ろしいし、興味深いんだ……!!!」

ゲオルグ「……ワクワクしているのか」

モン・スーン「当然だ……!!!」
677 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:30:16.36 ID:qlVtzlkGO
マルゾウ「皆さん、軽食を作りました!! ずっと待っているのも疲れますし、いかがです?」

サクヤ「あー、貰おっかなー」

ゲオルグ「……おれも少し貰おう」

モン・スーン「おれは……紅茶だけ飲むか───」



ビュオオ…………



モン・スーン「!!!」

モン・スーン「来た……!!! 来たぞ……!!!」





\超巨大なサイクロン/どーん!!



モン・スーン「嵐だァ───っ!!!」ヒャハハハハ!!!

モン・スーン「マルゾウ!!! 面舵だ!!! 嵐に近づけ!!!」

サクヤ「ハァ!!? 嵐に近づく!!?」

モン・スーン「データだ……データを取らねばならん!!! そのためには嵐にできるだけ近づく事だ!!!」

モン・スーン「もっとだ、もっと近づけマルゾウ────っ!!!」ヒャハハハハ!!!

マルゾウ「は……はいっ!!!」グググッ……!!!

ゲオルグ「想像以上にイカれた男だな……!!!」



ナギ「フー……フー……!!!」ガタガタガタ……!!!

サクヤ「!!! ナギ……!!? 大丈夫!!?」

ナギ「は……はひっ……!!!だ、大丈夫れす……!!!」ガタガタガタ……!!!

サクヤ(全然大丈夫じゃないじゃん……!!! この震え……嵐に相当なトラウマでもあるんじゃないの……!!?)
678 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:31:55.55 ID:qlVtzlkGO
サクヤ「モン・スーン!!! 戻ろう!!! ナギがマズいよ!!!」

モン・スーン「……!!!」

モン・スーン「…………」

サクヤ「モン・スーン!!!」

モン・スーン「……クッ!!!」

モン・スーン「仕方ない……舵を切れ、マルゾウ……!!」

マルゾウ「…………」

モン・スーン「……マルゾウ?」

マルゾウ「…………」

モン・スーン「……おい、マルゾウ!! 聞いているのか…………!!?」

ゲオルグ(何だ……どうしたんだ一体……!!?)

マルゾウ「…………い」

サクヤ「え……?」





マルゾウ「うるさいって言ったんだよォ!!!!」


全員「「「!!!?」」」


679 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:41:29.66 ID:qlVtzlkGO
マルゾウ「いつもいつも……いっつも無茶ぶりばかりしやがって……!!! 言われるぼくの身にもなれってんだ!!!」

マルゾウ「何でもかんでもぼくにやらせておいてお礼を言わず……好き勝手命令する……!!! もうウンザリだ!!!」

モン・スーン「そういうつもりではない……!!! 誤解だマルゾウ!!!」

マルゾウ「じゃあ……何故……!!!」

マルゾウ「何故ナギさんには優しくするんだ!!?」

モン・スーン「なっ……!!?」

マルゾウ「平等に厳しいならまだ納得はできる……!!! でも、船長はナギさんには甘い!!!」

マルゾウ「ナギさんには大変な仕事を振らず、ぼくにばかりやらせる!!! ぼくは便利屋じゃないんだ!!!」

マルゾウ「もういい……!!! この船は……このまま嵐に突っ込む!!! 皆で海の藻屑になるんだ!!!」

モン・スーン「ば……バカな事を言うな!!! お前も死ぬんだぞ!!?」

マルゾウ「……いいですよ。今までぼくは人の顔色ばかり伺って生きてきたんだ…………このまま生き長らえるくらいなら、いっそここで死んでやる!!!」

サクヤ「何言ってんの……!!?」

ゲオルグ(頭に血がのぼっているのか……!!! 何とかしなければ……!!!)

モン・スーン「ふざけるな……!!! 舵を切れと言っている……!!!」ガシッ!!!

マルゾウ「は……離せ!!! 離してください……!!!」グイ……!!!


ナギ「や……やめて……!!」


ナギ「もう……もうやめて!!!」ダッ!!!


ゲオルグ「!!!」

ゲオルグ「ダメだ!!! 今動くな!!!」


ギギギ……!!!


揉み合いの末にマルゾウが舵を急に切った事で、船は突然曲がった!!


エレファンツ号「パオン……!!?」

サクヤ「うわッ……!!!」


バランスを崩す船員達。そして……!!!


ナギ「あ…………」


モン・スーン「!!? ナギ!!!」


ナギ「スーン船長───!!!」


ザバッ……!!!



サクヤ「な……ナギが……!!!」


ゲオルグ「海に……落ちただと……!!?」ドン……!
680 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 14:43:44.15 ID:qlVtzlkGO
モン・スーン「……!!!」ダッ!!!

ゲオルグ「ダメだ!!! 何をしている……!!!」ガッ!!!

モン・スーン「離せ……!!! ナギを助けなければ……!!!」

ゲオルグ「落ち着け!!! この嵐の海に飛び込んで助かるわけないだろう!!!」

ゲオルグ「それに、ナギはもう……!!!」

サクヤ「……!!!」キッ!!!

サクヤ「アンタ!!! 自分が何したか分かってんの!!?」ガシッ!!!

マルゾウ「あ…………」

マルゾウ「ち……違う……ぼくは……こ、こんなつもりじゃ……!!!」


ゲオルグ(マズいな……!!! 何とかできるか……!!?)



【ネタバレすると、ナギは助かります。誰が助ける? コンマ一桁判定です。】

1、2:M
3、4:G
5、6:T
7、8:K
9、0:S

↓1
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 14:53:40.33 ID:6OykedsW0
ほい
682 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 15:18:42.88 ID:qlVtzlkGO
Gことゲオルグが助ける事が決まったところでゲオルグのはここまで。せっかくのゾロ目ボーナスですが、それはまた今度に。

それでは本編を始めます。久しぶりなのでゆっくりとやっていきます。
683 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 15:35:35.89 ID:qlVtzlkGO
>>651選択:コンマ74……驚きはするが、ゲドゥの卑術なんかにモーガンは惑わされない



モーガン「『ガムガムのォ〜……!!!」

モーガン「拳(ナックル)ゥ』!!!」ブン……!!!

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!!! 良い攻撃だァ、迎え撃たねェとな……」

ゲドゥ「こいつでなァ!!!」ガコン!!!

ゲドゥが玉座のレバーを操作すると、突如モーガンの前に壁がせり出してきた。

その壁には……数多のトゲが付けられているッ!!

モーガン「うおっ!!? あ、危ねェな!!!」

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! ここはおれ様の城だ、おれに有利なように改造してるに決まってんだろうがァ!!!」

ゲドゥ「さらに……食らえ!!! そのトゲを全て!!!」ガコン!!!

さらにゲドゥがレバーを操作すると、壁に付けられたトゲが全て射出され……!!!

シュババババ!!!

一目散にモーガンの元へ飛んでくるッ!!!

モーガン「!!!」

モーガン「ヘッ!! こんなの、雲のやつのに比べたらどうって事ねェ!!!」カチャ……

モーガン「『ガムガムのォ……独楽廻し』!!!」ギュルルルルル!!!

背中から十手を抜いたモーガンは、それを構えながら回転していくッ!!!

カカカカカァンッ……!!!

まるで独楽のように回りながら、モーガンは全てのトゲを弾き飛ばしてみせたッ!!!
684 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 15:44:52.61 ID:qlVtzlkGO
ゲドゥ「な、何ィ───っ!!?」ガボーン!!!


モーガン「どうした? こんなもんか?」ドン……!


ゲドゥ「グググ……!!! かくなる上は……!!!」スッ……



ゲドゥ「このボタンでこの城の爆弾を起爆し、全てを終わらせるしかねェみたいだな……!!!」

モーガン「ええええええっ───っ!!?」ガガーン!!!

モーガン「も、もうちょっと粘れよ!!! お前全然戦ってねェじゃねェか!!!」

ゲドゥ「うるせェ!!! おれは痛いのが嫌いなんだ!!! ブン殴られるくらいなら……ここで全てを終わらせてやる!!!」ポチッ


モーガン「うわァ──────っ!!!」


モーガン「…………」


モーガン「…………あれ? 何も起きねェ……」





ゲドゥ「ゲッゲッゲッゲッゲッ!!! バカが!!! そんなもん起爆させるわけねェだろ!!?」スイッー……!!!

モーガン「あ!!! お前どこ行くんだ!!!」

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! この玉座はボタン一つで直接屋上に行けるのさ!!!」

ゲドゥ「あばよモーガン!!! 逃げるが勝ちだぜ!!!」ウィーン……!!!

モーガン「ふ、ふざけんなァ!!!」ガーン!!!



【モーガンはどうする? 選択してください。】

1.階段を登ってゲドゥの元へ向かう
2.腕を伸ばしてゲドゥを掴む
3.玉座を破壊する(コンマ50以上で破壊できる)
4.その他自由安価

↓1
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 15:50:58.61 ID:51LQ07MR0
686 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/10(金) 16:00:22.72 ID:qlVtzlkGO
2選択で本日はここまで。昨今何だか不穏な状況で家から出にくいので、今までより更新頻度が上がる……かもしれません。上がらないかもしれない。皆さんも十分お気をつけください。でも気をつけすぎてストレスが溜まったり身体壊したりしないように……。


今さらなんですが、ONE PIECEの最新刊が出ましたね。読みましたか? 読みましたよね? やっぱり今回も最高でしたね。マジでONE PIECE面白すぎる。


失礼しました。今日は安価ナシ。しばらく更新最後の安価は無いかもしれません。それでは、お疲れ様でした。
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 18:26:19.80 ID:VjsswypiO

ストレイドッグスの方も楽しませて頂いてます
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 18:48:26.68 ID:iduXQZK3O
乙でしたー!
本当怖くなってますね。心も体もお気をつけて。
689 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/17(金) 17:26:56.52 ID:awdreZqnO
一週間経ったので生存報告です。もう一週間経ったのか……おそらく二週間は空かないのでよろしくお願いします。もしかしたら文豪ストレイドッグスの方が更新早いかも。
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 21:23:50.77 ID:+F+dLb8K0
生存報告乙でしたー!
本当お体にお気をつけて
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 00:28:38.25 ID:we2g+nPNO
ONE PIECEに飽きたんでしょ正直さ3スレも続けば新鮮差は書き手も無くなってくるだろうし新しい内容か書きたくなるよね
692 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/04/24(金) 20:00:58.98 ID:1Lqyqf6dO
更新は空くかもしれませんが、やめる事は無いのでよろしくお願いします。


とか言いながら、もう一週間空いたので生存報告です。どっかのウイルスのせいで微妙に忙しくなってしまいまして……(家にはいます)。もう一週間は空く事は無いとは思います。よろしくお願いします。
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/24(金) 23:32:35.51 ID:D/u6KIsy0
生存報告乙でしたー
ウィルスで忙しいのは皆一緒ですよ
でも更新楽しみにしています。久々にコンマ参加したい
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 14:14:59.19 ID:eGBGtznh0
こっちもストレイドッグスも楽しみ
695 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/01(金) 18:23:25.96 ID:tEkfwM3KO
お久しぶりです。少しですがやっていきます。けっこう空いちゃったので、感覚を思い出すためにもゲオルグの方は今回はお休み。本編からやっていきます。
696 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/01(金) 18:39:20.00 ID:tEkfwM3KO
>>685選択:2.腕を伸ばしてゲドゥを掴む



モーガン「逃がすかァ!!!」びよーんっ!

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!! そりゃあ、おれを捕らえに来るよなァ……!!!」ポイッ!!

モーガン「ん?」

ゲドゥ「火炎瓶だ!!! ガムは炎に弱ェだろ!!?」

ボオオッ!!!

モーガン「あちィ───っ!!!」うわああああっ!!

モーガン「手!! 手が!!!」ふー! ふーっ!!

ゲドゥ「あばよモーガン!!!」スイーッ……

モーガン「くっ……!! この……待てゲドゥ!!!」ダッ!!!
697 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/01(金) 19:21:41.78 ID:tEkfwM3KO
モーガン「クソッ……!! 早く追いかけなきゃ……!!!」

モーガン「……アイツの椅子に繋がってる柱登りゃすぐ追いつくな」

モーガン「うおおおおっ!!! 待ってろゲドゥ!!!」ヨジヨジヨジ!!!



イナチ「!!? 今のは……モーガン!!?」

ピポ「ピ……ピポピポ」ウンウン

イナチ「一体どうして……」

ルパン「……? 仲間か何かですかァ〜…………?」



ルパン「……!!」ゾクリ!!!

ルパン「誰だ……!!?」バッ!!!



エドモンド「ゼハハハハ……ようこそダーティー海賊団の本拠地へ……」

イナチ「あ、あなたは……!!?」

エドモンド「わりィな、色々説明してェところだが……時間がねェ。せっかくのチャンスなんでなァ」

イナチ「……どういう事?」

エドモンド「まァ見てろよ。上手くいきゃあ……」



エドモンド「おれ達の時代の始まりだ……!!!」ドドン……!


698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 19:29:06.63 ID:r+jwr7wbO
久々に更新キター!
699 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/01(金) 20:05:14.06 ID:tEkfwM3KO
/////


モーガン「ゲドゥ!!! どこだァ───っ!!!」ゴオオ……!!!

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……そんな大声出すんじゃねェよ。ここにいるだろうがよ……」

ゲドゥ「楽しませてもらったぜ、黒蜥蜴のリザード・D・モーガン=B本当はもう少し遊んでいたいが……時間切れだ」

ゲドゥ「見ろ!!! この兵器を!!!」


\巨大な筒型の物体/ドン……!


モーガン「!!?」

ゲドゥ「これがおれ達ダーティー海賊団が作った巨大砲台だ!!!」

ゲドゥ「射程範囲を広げるために何年もかかっちまったが……これだけありゃあ東の海(イーストブルー)全土に弾が届くぜェ……!!?」

ゲドゥ「そうだな、試し撃ちにまずは……ねじまき島でもぶっ壊すかなァ!!!」

モーガン「!!!」

モーガン「フザけんな!!! そんな事させねェぞ!!!」ダッ……!!!

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!!! 止められるモンなら止めてみなァ!!!」



ゲドゥ(そして……おれの野望≠叶えてくれ!!!)どん……!



【コンマ二桁判定です。コンマ80以上でモーガン達的には成功。それ以下だと……】

↓1
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 20:06:05.61 ID:pIgVN87G0
たあっ
701 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/01(金) 20:24:13.95 ID:tEkfwM3KO
短いですが本日はここまで。お疲れ様でした。コンマ80以下なのでそこそこ大変な事になりますが、それはまた次回で。よろしくお願いします。
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 23:26:06.95 ID:ImI83KBx0
乙でしたー!
果たして何が起きるのか…
703 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/09(土) 22:02:04.37 ID:Q95017inO
一日遅れましたが、一週間経ったので生存報告です。明日か明後日にはやれると思います。しばしお待ちを。
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/09(土) 23:33:26.38 ID:m8kaETq40
生存報告乙でしたー
待ってるぜ
705 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/11(月) 23:58:53.56 ID:7AcxItdXO
めちゃくちゃギリギリになっちゃった。それでは始めます。まずは短期集中表紙連載風SSから。ちょっと長めです。
706 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:06:53.40 ID:g2R2nuCqO
【短期集中表紙連載風SS『ゲオルグとサクヤの ドラゴンといっしょ!』vol.14】



>>681選択:コンマ一桁3より、ゲオルグがナギを助けます


ゲオルグ「…………」


ゲオルグ「……おれが行く」ドン……!!


モン・スーン「!!?」

モン・スーン「バカな……無茶だ!!!」

ゲオルグ「サクヤ、皆を見ていろ!!!」タッ……!!!

サクヤ「げ……ゲオルグ!!!」


ザパァン!!!

707 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:13:20.99 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ(ぐっ……!!!)

ゲオルグ(やはり海の流れが激しい……!!! 自由に泳げん……!!!)

ゲオルグ(これで何とかするしかないか……!! 頼むぞ……聖剣『龍殺し』……!!!)カチャ……!!

ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!

『龍殺し』から放たれた光弾の勢いで、ゲオルグは加速するッ!!!

ゲオルグ(どこだ……!!! ナギはどこだ……!!!)



ゲオルグ(……!!!)



ナギ「」ブクブクブク……



ゲオルグ(いた……!!!)

ゲオルグ(遠いな……あそこまで行けるか……!!?)

ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!

ゲオルグ(届け……!!!)


だきっ!!


ゲオルグ(よし……!!! 捕まえた……!!!)

ゲオルグ(後は船に戻るだけだ……!!!)



グオオ……!!!



ゲオルグ「!!?」

ゲオルグ(くっ……!!! 流される……!!! )
708 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:20:26.94 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ(マズい……!!! 息が……!!!)ガハァ……!!!


ゲオルグ(意識、が…………!!!)


ゲオルグ(……………………)ブクブク……





「───」



ゲオルグ(……!!?)


ゲオルグ(この……音は……!!?)


ゲオルグ(…………気のせい、か?)


ゲオルグ(だが……おかげで目は覚めた……!!! もう一発だ!!!)


ゲオルグ(『龍殺砲(りゅうさつほう)』!!!)ドゴォン!!!


709 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:35:22.11 ID:g2R2nuCqO
/////


ザパァン!!!


ゲオルグ「ハァ……ハァ……」

ゲオルグ「何とか…………助けられたか…………」

サクヤ「ゲオルグ!!!」だきっ!!

ゲオルグ「サクヤ……」

サクヤ「良かった……ほんとに良かった……!!!」グスッ……!!

ゲオルグ「落ち着けサクヤ。今はナギだ。呼吸を確認しないと……!!」


マルゾウ「ナギさん!!!」すうーっ!


ゲオルグ「!!」

ゲオルグ「マルゾウ……」

ゲオルグ(……おれが人工呼吸をする必要は無さそうだな)

マルゾウ「ナギさん……!! 目を覚ましてください……!!!」グッ、グッ、グッ……!!!

モン・スーン「ナギ……!!!」


ナギ「……」


ナギ「…………」



ナギ「…………ゲホッ……!!!」


全員「「「!!!」」」


ナギ「ゲホッ!! ゲホゲホッ……!!!」


ナギ「……あれ…………? ここは……わたし…………」
710 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:52:29.31 ID:g2R2nuCqO
マルゾウ「ナギさん……!!!」バッ……!!!

マルゾウ「すいませんでした!!!」ガバッ!!!

ナギ「へ…………?」

マルゾウ「ぼくは……!! ぼくは……!!!」

モン・スーン「マルゾウ……落ち着け。ナギは意識が戻ったばかりだ……まだ状況をしっかり把握できていないだろう……」

マルゾウ「で、でも……!!!」

ゲオルグ「反省も後悔も謝罪も……生きてさえいればいつでもできる。今は落ち着いて話ができるようになるまで待つんだ」

ゲオルグ「モン・スーン、嵐は大丈夫か?」

モン・スーン「ああ……だいぶ離れる事ができた。まだ雨風は強いが、船が壊れたり投げ出されたりする事は無いだろう……」

モン・スーン「このまま行けば偉大なる航路(グランドライン)に入る。風見鶏海賊団が中継地にしている島があるから、そこで休むぞ……」

ゲオルグ「そうか……分かった」

モン・スーン「こんな状況だから落ち着いたらもう一度言うが……今は礼を言わせてくれ」

モン・スーン「ありがとう……ゲオルグ」

ゲオルグ「大した事じゃない……おれは仕事を全うしただけだ。風見鶏海賊団の臨時船員としてな……」

モン・スーン「!!!」

モン・スーン「フン……キザな野郎だ……」
711 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:53:38.27 ID:g2R2nuCqO
ゲオルグ「……お前もマルゾウも落ち着いたようだな。嵐も遠ざかってきたし、これで少しは平穏が戻る」

モン・スーン「……ああ、そうだな…………」

モン・スーン「あんなに感情を抑えられないのは初めてだった……もしかしたら、あのサイクロンには心理的な影響を与える力もあるのかもしれないな……」

ゲオルグ「そんなバカな……」

マルゾウ「で、でも、そうとしか考えられませんよ。ぼくも、自分があんなに感情的になるなんて信じられなくて……」

サクヤ「ん? でも、ああいう事思ってたんじゃないの?」

マルゾウ「い、いやいや!! そ、そりゃあ……ちょっとは思ってましたけど……」

マルゾウ「でも、あんなに声を荒げるほど不満が溜まっていたわけじゃないですよ!? だから、あの嵐に何かあったとしか……」

モン・スーン「この世界の海は……偉大なる航路(グランドライン)≠フゴールに近づけば近づくほど常識外れになっていくからな……」

モン・スーン「どんな事が起こっても不思議ではない。この嵐に関しては要研究だ……」

ゲオルグ「懲りない男だな……」
712 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 00:55:27.18 ID:g2R2nuCqO
ナギ「う、うーん……わたしは確か、喧嘩を止めようとして……」

ナギ「そして、海に落ちちゃって…………」

ナギ「……あれ? わたしを助けてくれたのって…………ゲオルグさんですか?」

モン・スーン「ああ……そうだ」

ナギ「あれ、そっか……気のせいか……」

マルゾウ「?」

ナギ「声が……聞こえたんです。『僕の代わりに彼が行くよ』って」

ゲオルグ「!!!」

ナギ「あ……だからゲオルグさんが来てくれたのかな?」

サクヤ「……大丈夫? ナギ。ずっと変な事言ってるけど…………」

モン・スーン「……疲れているんだ。無理もない…………」

ゲオルグ「…………」

ゲオルグ(声、か……。確かに何か聞こえたが……アレが、そうなのか……?)

ゲオルグ(だとすれば……一体誰が……)

ゲオルグ(……まァいい。ナギに聞いても分からないだろうしな…………)
713 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:06:41.61 ID:g2R2nuCqO
モン・スーン「……マルゾウ」

マルゾウ「!! は、はい……!!!」

モン・スーン「すまなかった……お前にあのような思いをさせているとは知らなくてな……」

マルゾウ「い、いや、そんな……!! あれは弾みでというか……!!!」

モン・スーン「確かに……おれは、ナギの事を贔屓にしていた……」

マルゾウ「……!!」


モン・スーン「だが、それは…………ナギが…………友人の忘れ形見だからだ」


マルゾウ「えっ……!!?」

マルゾウ「そ、それは……!!!」



ゲオルグ「大事な話をしているところすまないが……見ろ」


ゲオルグ「……海が切れている」


全員「「「!!!」」」


ゲオルグ「あれが───偉大なる航路(グランドライン)≠ゥ」ドン……!

714 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:08:19.58 ID:g2R2nuCqO
短期集中表紙連載風SSはここまで。今回で一度短期集中表紙連載風SSの更新を休止します。もう少し本編が整理できたら再開しようかな。


それでは本編を始めます。こちらも長め。そしてモーガンにとっては、あまりよろしくない展開に……。
715 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:10:37.99 ID:g2R2nuCqO
>>700:コンマ80以下のため、今までのバッドフラグを一気に回収する事が不可能になりました。なので……



モーガン「うおおおお──────っ!!!」ゴオオオオ……!!!

モーガン「『ガムガムの銃乱打(ガトリング)』───っ!!!」ダダダダダッ!!!

ゲドゥ「!!?」

ゲドゥ「オイオイ……手が何本もあるみてェじゃねェかよ。とんでもねェ速度のパンチだなァ」

ゲドゥ「こんなん当たったら痛ェじゃねェかよ……」



ゲドゥ「……当たったらの話だがな!!!」ジャキン!!!

モーガン「!!?」

ゲドゥは左腕に大きな盾を装着している。だが……

モーガン「そんなもんでおれの攻撃が防げると思ってんのか!!? 前は全然守れてねェぞ!!!」

ゲドゥ「問題ねェ……これはなァ……」



ゲドゥ「───左側からの凶弾を受け止める盾なんだよォ!!!」





ヘイライ「ヘヘヘ……眼鏡の男かラムス大佐で遊ぶのも面白そうだったが、船長命令じゃあ仕方ねェ……」

ヘイライ「やっと我慢の時期が終わるわけだしなァ!!! 派手にブッ放すぜ!!!」


ヘイライ「『ヘルユー・BANG』!!!」


ドゴォン!!!


ヘイライのライフルの先端に付けられた巨大な銃弾が、ゲドゥめがけて炸裂するッ!!


バァン!!!


ゲドゥ「がッ……!!!」

ゲドゥ「結構痛ェじゃねェかよ……!!!」
716 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:17:07.69 ID:g2R2nuCqO
モーガン「……!!? 何なんだ!!?」


ゲドゥ「ジャドゥ!!! キャッチだ!!!」


ジャドゥ「ほい来たキャプテン!!!」ダッ!!!

ジャドゥ「リング作って待ってたんだが、やっと暴れられるってんなら話は別だ……ぜッ!!!」ガシィッ!!!

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! さぁ黒蜥蜴=I!! おれの悲願を叶えてくれ!!!」



ゲドゥ「───てめェの拳で『島のねじ』を壊すんだ!!!!」ドン!



モーガン「何ィ……!!?」


ガガガガガガッ───!!!


モーガンの『ガムガムの銃乱打(ガトリング)』が砲台───ではなく=w島のねじ』に炸裂するッ!!


ガガガガガガガガガ───!!!



バキッ!!!



何かが壊れた音と共に……!!!


ギュルルルルル!!!!


巨大な『島のねじ』が回り始めたッ!!!



モーガン「うわあああああ───っ!!?」ブオオッ!!!

大きな柱体が回る事でとてつもない風が吹き、モーガンは吹き飛ばされてしまうッ!!!



ゲドゥ「ゲッ───ゲッゲッゲッゲッ!!! やっとだ……やっと目覚めるぞ!!!」


ゲドゥ「おれを海賊王へと導く……大いなる災い≠ェなァ!!!」ドン!

717 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:19:18.03 ID:g2R2nuCqO
/////


ゴゴゴゴゴ……!!!


イナチ「こ、この揺れは一体……!!?」

ピポ「ピ、ピポォ……!!!」ガタガタ……

エドモンド「ゼハハハハ!!! 成功したみてェだなァ!!!」

エドモンド「やはり黒蜥蜴≠使うアイデアは正解だったぜ……!!!」

イナチ「!!? 黒蜥蜴=c…!!?」

エドモンド「お、何だ……知ってんのか?」

エドモンド「ヤツのおかげで我が海賊団の長年の野望が叶いそうなのよ。ありがてェ話さ」

エドモンド「後はコイツを使えば……」キラッ……

ルパン「!!!」

ルパン「そ、それは……『ダイヤモンドクロック』!!?」

エドモンド「?」

ルパン「ふ……フフフフフ!! やっと見つけましたよ!!! 『ダイヤモンドクロック』!!!」

ルパン「私の名前はアルセヌ・“怪盗”・ルパン!!! 怪盗の二つ名に恥じぬ華麗な盗みをお見せしましょう!!!」

ルパン「さァ、いきますよ───!」



ズバァッ!!!


ルパン「……え?」


ルパン「なっ……いつの間に……斬られ、て……」ガハッ……!!!


ドサッ……
718 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:23:48.90 ID:g2R2nuCqO
エドモンド「フン、コソ泥が……目障りだ」

エドモンド「おれは今から世界に名を轟かすんだ……無粋な邪魔すんじゃねェよ……」チャキ……

イナチ(左腕が……突然サーベルに……!!! まさか、悪魔の実……!!?)

イナチ(……いえ、違うわね。あれは義手。それも高性能な…………)

エドモンド「…………」ギロッ!!!

イナチ「……!!」ゾクッ!!!

エドモンド「……ゼハハハハ!!! そう身構えるんじゃねェ!!! おれァ女は滅多な事じゃあ傷つけねェんだ」

イナチ「……一体、何が起こっているの?」

エドモンド「ゼハハハハ……まァ教えてやってもいいだろうな。そのうち分かる事だ」

エドモンド「ねじまき島には昔から伝説があるのは知っているか? 『島のねじ』と呼ばれる巨大なネジで大いなる災い≠封印しているっつー話が伝わってんだ」

イナチ「それは……」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ルパン「……時にミス・イナチ、ねじまき島の伝説についてご存知ですか?」

イナチ「伝説……?」

ルパン「この島の頂上の城……そこには島の主軸となる巨大なネジのようなものがありましてね。はるか昔、そのネジによって大いなる災い≠封印したという話があるんですよォ〜」

イナチ「大いなる……災い……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


イナチ「……ええ、知っているわ」

エドモンド「それは本当だ!!! 大いなる災い≠ネんて伝説的なものじゃなく、ヤツは実在する!!!」

エドモンド「ヤツをこの世界に呼び戻すのがおれ達の長年の悲願よ。それが見れるんだ、いいところに来たなァ女!!!」

イナチ「……!!!」

イナチ(何て恐ろしい目なの……!!! 自分のためならばどんな犠牲も厭わない人間の目だわ……!!!)

イナチ「……ヤツって、何なの?」



エドモンド「───海賊さ」



エドモンド「それも───とびきりおどろおどろしいヤツだ」

719 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:26:38.50 ID:g2R2nuCqO
/////


アル「クソッ……!!! 間に合わなかった……!!!」

アル「あれだけ回れば完全に封印が解けるのも時間の問題だ……!!! ヤツが出てきちゃうぞ……!!!」

アル「海を脅かす『災い』の一つ……『霊災』が!!!」ドン……!


/////


ズズ……


ズズズ……


ズズズズズズ……!!!



???「…………良い時間帯だ。日が沈んでいる。目覚めるにはちょうどいい……」

???「あれからどのくらい経ったのか……この世界も……大分変わってしまっただろう……」

???「だがまァ……ぼくには関係のない事だ」





???→ヨル・ミル・エンド「───何にせよ、ぼくがこの世界を全て壊すんだからなァ!!!!」






[『災い』の一つ───『霊災』 世界最大の海賊亡霊 ヨル・ミル・エンド]ドドン!!


720 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/12(火) 01:28:20.97 ID:g2R2nuCqO
本日はここまで。やっと『災い』を一人出せました。


本来ならヨル・ミル・エンドが目覚めてしまうまでにダーティー海賊団を倒したり共闘する仲間を増やしたりできたのですが、コンマが振るわなかったり安価のタイミングが合わなかったりで敵がめちゃくちゃいる状態で『災い』が目覚めてしまいました。果たしてモーガン達の運命や如何に。


次回から戦いに向けて進んでいきます。お疲れ様でした。
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/12(火) 02:19:12.08 ID:ZF6ijQJfO

災い候補として安価したけどまさか序盤に採用されるとはありがとうございます
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/12(火) 22:12:08.55 ID:FF3YnnFt0
乙でしたー!
まさか夜中の更新だったとは…しかしめちゃくちゃ厄介な状態になっているし。
果たして厄災の実力は以下に…まだ東の海のはずなんだがなぁ…
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/13(水) 17:40:23.85 ID:8dAMN+un0

こっちも文ストも面白い
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/13(水) 21:40:41.53 ID:1XIUtv3H0
東の海でコレならグランドラインはどうなるんや。
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 02:24:22.68 ID:701yGDVuO
 ネジ巻島見た事ないんだがどんな話だっけ
726 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/19(火) 18:08:50.85 ID:2MQvA2f1O
一週間経ったので生存報告です。二週間は空けないように頑張ります。ではまた近日。
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/19(火) 18:44:10.42 ID:Xfd8P5ZpO
生存報告乙でしたー
ご無理なさらずに体に気をつけてください
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/20(水) 00:30:59.56 ID:QlucN+NmO
乙です
729 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/05/26(火) 13:23:36.15 ID:YYi7jnQyO
一週間経ったので生存報告です。もう一週間空く事は無いハズなので、それまでよろしくお願いします。
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 14:22:05.39 ID:2SfLxtXJ0
生存報告乙でしたー
731 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/03(水) 08:48:53.20 ID:0B17cMWuO
もう一週間経ったので生存報告です。申し訳ない、空けるつもりは無かったのですが……。今週中にはできるので、よろしくお願いします。
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 13:29:15.03 ID:SbbAEtt+O
>>731
いやもう投稿日に期待してないからさ
書きますだけでいいよ言ったところで守らないなら
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/03(水) 18:26:41.42 ID:UGU2Gx67O
そんな事ないよ、俺は続きを待っているから
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 16:59:08.02 ID:TfrTBHtv0
ストレイドッグスの方も楽しみにしています
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 20:22:09.98 ID:nbT3Wz0j0
ちょいちょい何故か上から目線で物を言ってる人がおられますが金も払ってないのになんの文句を言ってんだとしか…
モチベーション低下は確かにあるだろうけど基本趣味でやってるものを読ませていただいてるという立場なの分かってます?
別に待てないなら読まなくてもいいし
736 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 18:58:46.38 ID:6JnIv4PrO
お待たせしました。それでは始めます。今回も安価は無しで長めなので、お時間ある時にでも。
737 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:05:31.76 ID:6JnIv4PrO
[ねじまき島・西の空付近]


モーガン「うわあああ───っ!!! 落ちるゥ───っ!!!」ヒュウウウ……!!

モーガン「……あ、でもおれガムだからあんま痛くねェか」

モーガン「でもちょっとは痛いからイヤだァ───っ!!! うわああああああ──────っ!!!」



……ドォン!!!



モーガン「イテテ……思ったより痛かったな……」

モーガン「……っていうか、何が起こったんだ!!?」

モーガン「うおっ!? 砲台が外れてる!!?」ガーン!!

モーガン「……ん!!? 外れたところから何か出てきてる…………?」

モーガン「アレは……」

モーガン「…………船か!!?」



[ねじまき島の頂点に位置する『島のねじ』。それは今、完全に外れてしまっている。]


[巨大なネジが島に落下する……そう思われたが、何故かネジは風へと消えてしまった。]


[それと同時に現れたのは……透明な帆船だ。どことなく透けているようにも見える。]


[その巨大な船は……ゆっくりと移動し始めている!!!]


モーガン「……何だアレ。幻覚かな…………」ごしごし

モーガン「……やっぱり違うな。船が島を下ってんのか」

モーガン「……スゲェな!!!」ガーン!!
738 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:09:26.97 ID:6JnIv4PrO
アル「クソッ……!!!」

モーガン「お?」

アル「やっぱりダメだったか……!!!」

アル「あのネジは何百年も前に設置された物……風化しきっていてもおかしくない。限界だったんだな……!!」

モーガン「アルじゃんか。どこにいたんだよ!!」

アル「? ああ、モーガンさん!!」

アル「……実はおれ、あの船が現れるのを止めるためにこのねじまき島に来たんですよ」

モーガン「!? そうなのか!!?」

アル「だからそのために色々やってたんですけど……結局防げませんでした……!!」

モーガン「……っていうか、あれは何なんだ?」

アル「詳しくは割愛しますが……ヤツは海賊です」

モーガン「海賊……!!!」

アル「何百年も前に世界中の海を荒らし、あまりの凶悪さから封印された狂気の海賊……!!!」

アル「アイツの悪魔の実の能力は厄介かつ強力なんです……!!! 絶対に封印を解くべきではなかった、あのネジを外してはいけなかったんだ……!!!」

モーガン「んー……よく分かんねェけど、スッゲェ強い海賊って事か?」

アル「強いなんてものじゃないですよ!!! ヤツはバケモノだ……!!!」

アル「アイツはこの海に解き放つべきではなかったんだ……!!!」
739 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:12:17.45 ID:6JnIv4PrO
アル「それにしても……あのネジを外しやがったのはどこのバカヤロウなんだ!!!」


モーガン「おれだけど」


アル「きみかァ!!?」ガガーン!!!

アル「も、モーガン君!!! きみはアレがどんなに重要なものか分かっていたんですか!!?」

モーガン「し、知らねェよ!!! おれはゲドゥに砲台だって言われたんだよ!!!」

モーガン「島を壊させるわけにはいかねェと思って……だから壊したんだ!!!」

アル「ゲドゥか……ヤツのやりそうな事だ……!!!」

アル「ヤツは卑術に長けているだけでなく、応用力があるんです。きっとモーガンさんの強さを知って利用しようとしたんですよ!!」

モーガン「おれの……強さを……!!?」



モーガン「エヘヘ……」テレッ……

アル「照れるなァ!!!」ビシッ!!!
740 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:17:15.37 ID:6JnIv4PrO
アル(……というか…………)

アル(この人……あのネジを自分の手で壊したっていうのか……!!?)

アル(確かに、あのネジは元々ダーティー海賊団が壊す活動をしていたとは思うけど……それにしても……!!!)

アル(もしかしたら、この人はとんでもなく強いのかもしれない……!!!)

アル「モーガンさん」

モーガン「何だ?」

アル「手を……貸してもらえませんか」


アル「このままでは───東の海(イーストブルー)が滅ぼされてしまいます!!!」ドン!


モーガン「!!?」


/////


エドモンド「……ヤツの名前はヨル・ミル・エンド。世界最大の『海賊亡霊』だ」

エドモンド「200年以上も前から海を荒らし続けている恐るべき海賊さ」

イナチ「……!!? 200年以上って…………そんなの人間じゃ…………!!!」

エドモンド「ゼハハハハ……何か悪魔の実でも食ったんだろうな。ヤツは不死の化け物……まさに悪魔の呪い≠チてワケだ」

イナチ「そんな恐ろしいものが……この島に封印されていた……」

イナチ「……でも、あの化け物を解き放ってどうするつもりなの? あなただって危ないハズでしょう?」

エドモンド「ゼハハハハ!! おいおい、おれがそんなマヌケな男に見えるのかァ!!?」

エドモンド「安心しな。コイツがありゃあ大丈夫だ」キラッ……!!!

イナチ「!! それは……!!!」

エドモンド「巷じゃあ『ダイヤモンドクロック』なんて名前で知られてるが、コイツはヨル・ミル・エンドを操るために大昔の人間が作った装置だ!!!」

エドモンド「コイツがあれば、おれ達には何の脅威も無い。それだけじゃねェ、あの『霊災』に命令する事だって可能なのさ!!」

エドモンド「だがまァ、まずはヤツの海賊船に乗せてもらうとするか」



ジャイアル「ヒャハハハハハ!!! 何してんだエド!!? 早く行こうぜェ!!?」

イナチ「!!?」

ジャイアル「……あ? 何だこの女」
741 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:24:10.89 ID:6JnIv4PrO
エドモンド「さて、どうする女?」

エドモンド「ここでおれ達についてこれば、お前はおれの仲間だ。傷つけやしない」

エドモンド「だが……もし楯突くってんなら、流石のおれもお前を殺さなくちゃなんねェ」ゴゴ……!!

イナチ「……!!!」

イナチ「……あなたが何をするのか知らないけど、私の言葉は決まってるわ」

エドモンド「ゼハハハハ……!! ああ、そういう顔をしてやがる……!!!」


エドモンド「じゃあ……死ねェ女ァ───っ!!!」ゴオオ……!!!


イナチ「!!!」



プシュー!!!



全員「「「!!?」」」


ジャイアル「ああ……!? 何じゃこりゃあ!!?」

エドモンド「煙幕か……!!?」

イナチ「これは……!!?」

イナチ「危険だわ……ピポちゃん!! 鞭になって!!!」

ピポ「ピポ!!!」シュルル……!!!


ガシッ!!!


イナチ「えっ……!!?」


モクモクモクモク……


モクモク……


モク…………


エドモンド「……逃げたか」

ジャイアル「どうする!? 探して殺すか!!?」

エドモンド「……いや、いい」

エドモンド「そんな事よりも、長年の悲願が叶ったんだ」

エドモンド「果たしに行こうぜ……おれ達の夢をなァ……!!!」ドン!
742 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 19:28:15.36 ID:6JnIv4PrO
/////


イナチ「ハァ……ハァ……」


イナチ「あ、ありがとう……助かったわ……」


イナチ「まさかあなたに助けられるとはね……ルパン」


ルパン「ククク……この程度造作もありませんよォ〜……」どん!


ルパン「あまり優雅な逃走ではありませんでしたが、事情が事情です。一刻も早くこの島から抜け出しましょう」

ルパン「何かとてつもなく恐ろしいものが出現したようですからねェ〜……!!!」

イナチ「ダメよ……!! 私は仲間と合流しないと……!!!」

ルパン「ククク……その必要はありませんよォ〜……?」

イナチ「え……?」

イナチ「……!! まさか…………!!!」

ルパン「ええ……貴女の想像通りですよォ〜……!!! 私は今、貴方に触りました≠ゥらねェ〜……!!!」

ルパン「『SEAL(シール)』!!!」


ボゥン!!!


ルパン「……ククク、この方はなかなか頭がキレますからねェ〜。持っておいて損は無いでしょう」ペタリ……

サイミン「あっ!!! こんなとこにいたのか!!!」

ルパン「おや? どうかしましたかァ〜?」

メタル「どうもこうもあるか……!!! なんかこの島ヤベェぞ!!!」

ルパン「ええ、私の想定よりはるかにマズい状態になっていますねェ〜……」

ルパン「それでは、さっさとこんな島出航してしまいましょう……!!!」ドン……!
743 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:25:28.12 ID:6JnIv4PrO
/////


ラムス「な……何が起こっているんだ一体!!?」

ラムス「ヘイライが消えたと思ったら今度は島のネジが突然外れて、現れたのは巨大な帆船!!!」

ラムス「この島で一体何が……!!!」


シルバーフレーム「解説しているところ申し訳ありませんが……少々手を貸していただけますか」ハァ……ハァ……


ラムス「!!? シルバーフレームくん、血が……!!!」

シルバーフレーム「ヘイライにしてやられました……やり返したいところですが、今は時間がありません」

シルバーフレーム「アレが何なのかともかく、早く逃げなければ……!!!」

シルバーフレーム「……あ」

ラムス「ん?」

シルバーフレーム(そう言えば……船を探すの後回しにしていましたね。どうしましょうか)

シルバーフレーム「……ん?」

カピタン「ンフフフ……!!! もうこんな島コリゴリだ……!!! 私は一足先にお暇させてもらいますよ……!!!」

ガシッ

カピタン「ン?」

シルバーフレーム「いいところでお会いしましたね……」ゴゴゴ……!!!

カピタン「ひいいいいいいっ!!!」


/////


ロウマン「ナニアレェ───っ!!?」うわああああああっ!!!

ルイス「おいおい……ドラゴンの次は幽霊船か……!!? どうなってんだ東の海(イーストブルー)は……!!!」

酒場の主人「」ブクブク……

海賊1「うおっ!!? 何だアレ!!!」

海賊2「せ、船長の新兵器か!!?」

海賊3「バカ!!! 陸に船あげてどうするってんだ!!!」

ルイス「……船員も知らないのか。じゃあアレは一体…………」

ゴゴゴ……!!!

ルイス「……!!?」

ルイス「……バカな…………!!!」

ルイス「おい!!! お前ら全員逃げろ!!!」

海賊1「ああ!!? 何でテメーなんかに言われなきゃいけねーんだ!!!」

ルイス「そんな事言っている場合か!!!」

ルイス「あの船……こちらに降りてくるぞ!!! このままじゃ全員轢かれて死んでしまう!!!」

全員「「「…………」」」

全員「「「ええええええ───っ!!?」」」
744 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:37:45.52 ID:6JnIv4PrO
/////


ヨル・ミル・エンド「…………」

ヨル・ミル・エンド「……二百年振りか? いや、それ以上かも…………」

ヨル・ミル・エンド「船と一緒に封印されていてよかった……亡霊共もたっぷりいるみたいだしなァ……」


\幽霊船に乗った数多の海賊の幽霊/ドン……!


亡霊1「ア……アア……」

ヨル・ミル・エンド「……何? 客人…………?」



ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……!! お初にお目にかかるぜ、『災害』さんよォ……!!!」どん!

ヨル・ミル・エンド「お前は…………?」

ヨル・ミル・エンド「まァいい……とにかくお前もぼくの仲間になってもらおう……」スッ……

ゲドゥ「おおっと!! 怖ェじゃねェかよ……」

ゲドゥ「知ってんだぜ、お前の能力……触れた相手を取り込んで亡霊にしちまうんだろ?」

ヨル・ミル・エンド「…………ふうん。知ってるんだ」

ヨル・ミル・エンド「でも……きみに触れなくても、ぼくの部下達に殺させてもいいんだよ?」

亡霊達「「「ア……アアア……!!」」」

ゲドゥ「待て待て……そんな物騒な話は止めようぜ」

ゲドゥ「おれはお前の力が欲しくて目覚めさせたんだよ」

ヨル・ミル・エンド「……力?」

ゲドゥ「そうさ!! 『災い』の一人に数えられるその恐るべき力!!! そいつがありゃあ東の海(イーストブルー)はもちろん、偉大なる航路(グランドライン)を統べるのだって簡単だぜ!!!」

ヨル・ミル・エンド「……何でそんな事手伝わなきゃいけないんだ」

ヨル・ミル・エンド「ぼくはね、全ての人間を殺すんだ……!!! それにはもちろん、お前も含まれているんだよ……!!!」ゴゴ……!!!
745 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:40:58.41 ID:6JnIv4PrO
ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! お前に拒否権なんざねェんだよ!!!」

ゲドゥ「おいエド!!! 見せてやれ!!!」

エドモンド「ゼハハハハ!!! これだなァ!!?」バッ!!!

ヨル・ミル・エンド「……!!!」

ヨル・ミル・エンド「それは……『ダイヤモンドクロック』か……!!!」ギリッ……!!!

エドモンド「これがありゃあ、お前は自由に動けねェんだよな? いわば、これはお前のコントローラーだ……!!」

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! 分かったか!!? お前はおれ達ダーティー海賊団の傘下になるんだよ!!!」

ゲドゥ「おれが海賊王になるためにせいぜい働いてくれよな!!! ゲッ───ゲッゲッ!!!」

ヨル・ミル・エンド「チッ……!!!」





エドモンド「───残念だが、アンタはここでお役御免だ。ゲドゥ船長」



ドゴッ……!!!



ゲドゥ「ガハッ……!!?」



[腹に大きな衝撃を受けたゲドゥは、吹っ飛ばされて船のヘリに叩きつけられた!!]



ゲドゥ「クッ……!!! テメェ……何しやがる!!!」



ゲドゥ「おい!!! 答えろジャドゥ!!!」



ジャドゥ「フン……ギャーギャー喚くな。やかましい男め」どん!

ジャドゥ「聞こえなかったのか? エドモンド船長に言われただろう、お前はお役御免だとな!!」

ゲドゥ「エドモンド……船長だァ!!?」

ジャイアル「ヒャハハハハハ!!! おれ達幹部はずっと前からエドモンド船長についてんだよ!!! 気づかなかったみてェだなァ!!!」どどん!

ヘイライ「へへへ……まァ、おれも一応エドモンド側って事で……」どん……!

ゲドゥ「お前ら……!!!」ギリッ……!!!

ゲドゥ「元々おれを裏切るつもりだったのか!!? エドモンド!!!」

エドモンド「まァな。おれにはおれの夢がある。そのためにアンタを利用しただけだ」

ジャドゥ「裏切りはアンタの十八番だろ? 卑術のゲドゥ≠ウん」

ジャドゥ「そんなヤツに文句言われたくはねェなァ……」

ゲドゥ「ケッ……!!!」
746 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:44:21.62 ID:6JnIv4PrO
ヨル・ミル・エンド「……つまり、何? こいつは亡霊にしちゃっていいの?」

エドモンド「ああ……そうだな。それも面白そうだ。ゼハハハハ!!」

ゲドゥ「……!!!」

ゲドゥ「……ゲッゲッゲッ!!! 分かったよ………降参だ」

ゲドゥ「お前らの部下にでも何でもなる……だから、頼むよ。亡霊にだけはしないでくれ。な?」

ジャイアル「ヒャハハハハハ……!!」

ゲドゥ「なァ……エド? 頼むよ。ジャドゥ、ジャイアル……おれ達今まで一緒にやって来たじゃねェか……」

ジャドゥ「フン、誰が貴様なぞ……」

ゲドゥ「クッ……!!」

ゲドゥ「お、おいヘイライ!! 助けてくれ!! お前を拾ってやったのはおれだぞ!!?」

ヘイライ「そう言われてもねェ……」

ゲドゥ「んだと……!!?」

ゲドゥ「この恩知らずが!!! ただの人殺しのクセにイキがってんじゃねェよ!!!」

ヘイライ「…………」ピクッ……

ゲドゥ「お前なんか大した事ねェんだ!!! おれが海賊団に入れてやったから活躍できたんだからな!!? 分かったらさっさと助け───」



バァン!!!



ゲドゥ「……!!?」ガハァ……!!!



ヘイライ「……ちょっとうるせェな」ドン……!

747 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:48:37.72 ID:6JnIv4PrO
ジャドゥ「ヘイライ……!! 貴様、何を勝手に撃っている!!!」

ヘイライ「いいじゃないですかい……どうせ殺すんだから」

ヘイライ「ホラ、ちょうどいい……あのままいけば船から落ちますよ……」

ジャドゥ「バカが……!!!」



ジャドゥ「それがゲドゥの作戦に決まっているだろうが!!!」どん……!



ヘイライ「……!!?」



ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! やっと気づいたか!!!」ニヤリ……!!

ゲドゥ「腹にもコレを入れてて助かったぜ……!!!」スッ……!!

ジャイアル「……!!! 鉄板かよ…………!!!」

ゲドゥ「あばよ、お前ら!!! おれはこんなとこで終わらねェ!!! 絶対に復讐してやるからな……!!!」バッ……!!!

ジャドゥ「クソッ……!!! 逃げやがったか……!!!」

ヘイライ「すいやせん、おれの責任だ……追いますか?」

エドモンド「……放っておけ。少し頭は回るが、大した力は無い。おれ達にとって何の脅威にもならんさ」

エドモンド「それじゃあ……ヨル・ミル・エンド」

ヨル・ミル・エンド「……!!!」

エドモンド「詳しく話そうじゃねェか……おれ達の海賊王への道をな!!!」どどん!!


/////


男1「ぬおっ!!? 何じゃありゃあ!!?」

男2「ね、ねじまき島のテッペンから出てきやがったってのか!!?」

男3「まさか……アレが伝説の……!!?」

男1「な、何か知ってんのか!!?」

男3「お、おれはねじまき島の出身なんだけど……昔から、この島にはとんでもねェバケモノが封印されているっていう話があったんだ」

男3「島を治めるヤツがバケモノを封印する鍵であるダイヤモンドクロックを代々受け継ぐっていう、まァありがちな話なんだけど……」

男3「まさかマジだったってのか……!!?」

男2「つまり……誰かがダイヤモンドクロックをどうにかしちまったって事か……!!!」

男1「ゲドゥのヤツに決まってんだろ!!! アイツの目的はアレだったんだ!!!」

男1「クソッ、こんなところにいたら死んじまう!!! さっさと逃げるぞ!!!」

男2「ああ……!!!」

男2「……あれ?」

男3「どうした!?」

男2「いや……あの海賊と一緒にいたお嬢ちゃん……」

男2「……いねェんだけど」

男1「えっ」
748 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:53:01.97 ID:6JnIv4PrO
/////


トロッポ「いやー……参った参った」

トロッポ「まさかコッチで何かする前に『災害』が目覚めちゃうとは……ミスったなあ……」

トロッポ「という感じで、普通に作戦失敗しちゃった。ごめんなさい……」









トロッポ「───クラウン船長」



クラウン「フフフ……問題ありませんよ」どん!!

クラウン「元々成功する見込みの少ない作戦でしたからねェ……『霊災』復活のショーを拝めた事だけで良しとしましょう」

クラウン「いや……そもそも、本当に成功させるつもりがあったのですかねェ? アナタはペテン師≠ナすから……」

クラウン「『霊災』を手に入れるつもりなんか無く、ただ『霊災』をその目で見たかっただけなのでは?」

トロッポ「ひ……ヒドイなあ。そ、そんな事あるわけないじゃないですか!! あ、アハハ……」



[マスカレイド海賊団参謀長 ペテン師 マジク・トロッポ]どどん!



トロッポ「そ、それより!! 流石にそろそろヤバそうなんで逃げたいなー……なんて思うんですけど……」

クラウン「おや? 何か?」

トロッポ「ちょっとだけ助けてあげたい人がいて……」

クラウン「おやおやおや……利益のためなら親でも騙す、あのマジク・トロッポが……人助けを……?」

トロッポ「そ、そこまでじゃないですよわたし!?」

トロッポ「……実は会議でも話題になった例の男≠ノ会ったんです」

クラウン「!! ほう……」

トロッポ「想像以上に面白い男なんですけど……まだ東の海(イーストブルー)ですからね。仲間と離れ離れになるのは可哀想でしょ?」

トロッポ「だから、助けてあげてほしいんです」

クラウン「フフフ……仕方がありませんねェ……」

クラウン「では……ここにある何の変哲も無いシルクハットを使いましょうか……!!」スッ……
749 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 20:55:41.05 ID:6JnIv4PrO
/////


ルパン「ククク……何とか逃げ出せましたねェ〜……」

サイミン「ああ、危ないところだったな!!」

サイミン「ダーティー海賊団も結構強くて手こずったんだけどよォ……」

メタル「それはお前が弱いからだろ」

サイミン「うるせェ!!!」カッ!!!

サイミン「そんな問題にならねェくらいのバケモノ出てきちまった。何なんだよ、あの海賊船は……」





クラウン「───『霊災』の海賊船ですよ」



全員「「「!!!?」」」



サイミン「お、おおお前……どこから……!!?」

メタル「クソッ……!!! 敵か……!!?」

ルパン「待ちなさい!!! サイミン!!! ミスター・レイ!!!」

ルパン「他の皆さんも攻撃してはいけません……!!!」

クラウン「フフフ……どうしました? アルセヌ・“怪盗”・ルパン」

クラウン「何だか慎重じゃあないですか……そんな姿勢で目的の物を手に入れられるのですかねえ?」

ルパン「ク、ククク……仕方ありませんよォ……貴方の前では慎重にならざるを得ません」

ルパン「そうでしょう? 王下十三武海の一人、ジェスター・クラウン……!!!」

サイミン「ハァ!!? 王下十三武海!!?」

サイミン「何でそんなとんでもねーヤツがいるんだよ!!?」

クラウン「フフフ……可愛い部下に頼まれてしまいましてね。手に入れたいものがあるのです」

クラウン「という事で……少し眠ってもらいましょうかね……!!! フフフ……!!!」ズズズ……!!!

ルパン「くっ……!!!」

ルパン「……今日は厄日ですねェ〜…………!!!」ドン……!
750 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 21:03:21.16 ID:6JnIv4PrO
/////


アンリー「遂に……目覚めてしまった……!!!」

ヤスケ「何と……!!! 何か企んでいるとは思っていたが、まさかこんなものを目覚めさせるつもりだったとは……!!!」

ヤスケ「アンリー様!!! 逃げましょう!!! さあ早く!!!」

アンリー「…………」

アンリー「……ダメだ」

ヤスケ「!!?」

アンリー「ここで何もせずに離れたら……島の人達が避難できない。少しでも止めないと」

ヤスケ「なっ……!!!」

アンリー「アイツが何なのかよく分かんないけど……多分勝てない」


アンリー「でも……何もしないで自分だけ逃げるなんてできないよ……!!!」どん……!


ヤスケ「……!!!」

アンリー「……ヤスケは逃げて。今だったら何とか間に合うと思うから」

ヤスケ「お断りします」

アンリー「えっ……!!?」

ヤスケ「アンリー様が逃げないのであれば、おれも逃げません。微力ながらお供致します」

ヤスケ「なに、アンリー様を守りながら死ぬ事ぐらいなら、この老兵にもできましょう」

アンリー「……!!!」

アンリー「ふふ、そうかもね」

アンリー「じゃあ……いくよ!!!」

アンリー「『馬鬼破気(バキバキ)』!!!」タンッ……!!


バキバキバキバキバキバキ!!!


[アンリーが地面に手を触れると、その部分から地面が割れ始めた。]


[地割れは拡大してゆき、幽霊船の足元を崩すッ……!!]


[───だが]


アンリー「……!!?」



\浮かぶ幽霊船/ドン……!



ヤスケ「何だアレは……!!?」

アンリー「くっ……!! 想定していたよりもバケモノだ……!!!」

アンリー「これじゃあ地面なんか壊しても意味が無い……!!! 直接触れないと……!!!」ダッ!!!

ヤスケ「アンリー様!!!」


アンリー「うおおおおお──────っ!!!」ゴオオ……!!!





モーガン「危ねェぞお前」ガシッ


アンリー「!!?」
751 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 21:11:51.37 ID:6JnIv4PrO
モーガン「おしっ、ジーさんも来い!!!」ガシッ!!

ヤスケ「ぬおっ!!?」

アンリー「な、何をするんだ!! 離せ!!!」ジタバタ……!!
モーガン「暴れんなって!!」


モーガン「これでいいんだよな!? アル!!!」

アル「はい!!!」

アル「アイツに触れるのは危険だ……!!! ここはぼくに任せてください!!!」ズズズ……!!!

アル「『霊(ゴースト)SHOCK』!!!」ゴォン……!!!


[アルから放たれた衝撃波が、ヨル・ミル・エンドの海賊船を襲う!!!]


[船は少しバウンドし、止まる事は無いが動きは確実に遅くなっている……!!!]


コオオオオオオ……!!!


モーガン「……!!?」ゾクッ!!!

ヤスケ「何だこの声は……!!! 呻き……!!? いや、嘆きか……!!!」

アル「亡霊達の呼び声だ!!! 真面目に聞いたら持ってかれますよ!!!」

アル「おれの攻撃も結局は足止めでしかありません!!! 早く逃げましょう!!!」ダダッ!!!

アンリー「そんな……!!! 何とかしてあの船を止めないと……!!!」

アル「無理ですよ!!! あの船を止める事はできません!!!」

アル「気持ちは分かりますが……ここは逃げるしか……!!!」

アンリー「うっ……そんな……!!!」

アンリー「離して!! 離してよ……!!!」ジタバタ……!!!

モーガン「ダメだ」

モーガン「お前、アレ止めるために死ぬ気だろ」

アンリー「……!!!」

モーガン「お前はジーさんの大切な人だ。友達の大事なヤツを見殺しになんかできねェよ」
752 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 22:39:48.28 ID:6JnIv4PrO
モーガン「しっかり捕まってろよ……!!!」ダダッ……!!

モーガン「……お?」

アル「何やってるんですか!!! 早く逃げないと……!!!」

モーガン「アル、危ないぞ」

アル「分かってますよ!!! だから逃げてるんでしょ!!!」

モーガン「いや、そうじゃなくて……上だよ、上」

アル「上?」ウエミアゲ





ゲドゥ「ぬおおおおおお───っ!!!」ドゴンッ!!!



アル「うわあああああああ───っ!!?」ドガッ!!!



アル「い……痛いな!!! 死ぬかと思った!!!」

アル「い、一体何が降ってきたんですか!!?」



ゲドゥ「げ……ゲッゲッゲッ!!!」ばんっ!

アンリー「あ……アンタは……!!!」

モーガン「ゲドゥ〜〜〜!!?」

ゲドゥ「また会ったな……アンリー!! 黒蜥蜴=I!!」

ゲドゥ「流石に死ぬかと思ったが……おれの悪運もまだ尽きてなかったって事だなァ!!!」

アル「お、お前がゲドゥか……!!! お前があの『災害』を目覚めさせたんだな!!?」

ゲドゥ「アァ? 誰だテメェ」

ゲドゥ「んな事より、さっさと逃げるぞ!!! ここにいたら危ねェ!!!」

全員「「「お前が言うなァ!!!」」」ビシィ!!!
753 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 22:41:29.36 ID:6JnIv4PrO
ゲドゥ「う、うるせェな!!! お前らがおれを血祭りにあげるのは簡単だろうが、そんな状況じゃねェだろ!!?」

ゲドゥ「まずは逃げてからだろうが!!! 命あっての物種だぜ!!!」

ヤスケ「こいつに言われるのはシャクだが……言っている事は正しい。さっさと逃げるぞ!!!」

タッタッタッ……!!!

ロウマン「あれ!? モーガン!!!」

モーガン「おおっ、ロウマン!!! ルイス!!! 無事だったか!!!」

モーガン「……お前何持ってんだルイス」

ルイス「……成り行きで知り合ってな。気絶したから運んでいる」

酒場の主人「」カクーン……

ロウマン「何がどうなってるか全然分かんないけど、とにかくヤバいよね!!?」

モーガン「ああ、早くこの島出ねェとな……!!!」

ルイス「しかし……まだ揃っていないし、船も無い……!!! どうする気だ!!?」



シルバーフレーム「皆さん!!! 早く乗ってください!!!」どんっ!
754 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 22:46:54.37 ID:6JnIv4PrO
ロウマン「シルバー!!? 良かった、無事だったんだね!!!」

モーガン「おっ……!?」


\リュウオー号/どーん!


モーガン「船見つけたんだな!!!」

シルバーフレーム「ええ、少し手を貸してもらったのでね」

カピタン「」ぐでーん

シルバーフレーム「……何やら知らない人も多いですが、この際関係ありません。さっさと乗ってください!!!」

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ!!! 失礼するぜェ……!!!」

モーガン「あ!!! お前も乗るのかよ!!!」ガーン!!

モーガン「まァいいや、ほら、二人も乗れ!!!」ポーイ!!

アンリー「きゃっ……!!!」

ヤスケ「うおっ!!!」

シルバーフレーム「全員乗りましたか!!? 出航しますよ!!!」

モーガン「あれ? イナチは?」

シルバーフレーム「え? 一緒にいたのでは?」

モーガン「いや、分かんねェけど……」

ルイス「……またいなくなったのか?」

モーガン「アイツに限ってそんな事はねェよ!!」

モーガン「つーかピポもいねェじゃねェか!!? どうしたんだ!!?」

ロウマン「ま、まさか……あの幽霊船に轢かれちゃったんじゃ……!!!」

モーガン「ふ、ふざけた事言うな!!! そんなわけねェ!!!」

モーガン「イナチ───っ!!! ピポォ───っ!!!」





イナチ「ここにいるわよ」



ピポ「ピポピポ」



全員「「「いるう──────っ!!!?」」」ガーン!!!
755 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:19:48.37 ID:6JnIv4PrO
イナチ「あら? いちゃダメなのかしら?」クスクス

ピポ「ピポピポ!!」

シルバーフレーム「い、いつの間にここに……!?」

イナチ「それが……全然分からないのよね。ピポちゃんは覚えてる?」

ピポ「ピポピポ」ウウン

モーガン「まァいいじゃねェか。無事だったんだから」

シルバーフレーム「またそんなお気楽な……」

ルイス「今回に関してはモーガンが正しいな。早く出航するぞ!! どこに向かう!!?」

アル「とにかくねじまき島から離れてください!!! そうすれば取り敢えずは助かります!!!」

ゲドゥ「ゲッゲッゲッ……アイツはどこにでも現れるぜ? 逃げられんのかよ?」

アル「ヤツはおそらくおれ達の事など眼中にありません!!! 視界から離れれば何とかなります!!!」

アル「ヤツは人間に対してとてつもない恨みを持っていますが、それぞれの人間には執着しません!!!」

アル「だから早く逃げないと……!!!」

ルイス「……分かった。ロウマン!!舵は頼む!!!」

ロウマン「了解!!!」

シルバーフレーム「……何でそんな事知っているんですか?」

シルバーフレーム「あなたは一体…………」



アル→アンダーソン「……おれの本当の名前はアンダーソン」



アンダーソン「幻獣種の悪魔の実を食べたヨル・ミル・エンドを封印するため、代々霊媒人間(シャーマン)≠ノなっている家系の跡取りです」



[ゴーストネゴシエーター 恨み晴らし屋・アンダーソン(シャマシャマの実の能力者)]どどん!!



モーガン「しゃーまん?」

アンダーソン「シャマシャマの実という悪魔の実の能力者です。生き物の霊魂を操る事ができます」

ルイス「そんなオカルトじみた能力が存在するのか……」

ロウマン「へえ!!! 幽霊って本当にいるんだね!!!」キラキラ
756 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:26:37.16 ID:6JnIv4PrO
シルバーフレーム「ちょっと待ってくださいよ……!!? じゃあアイツは亡霊を操る能力者って事ですか……!!?」

シルバーフレーム「そんなのが目覚めたとしたら……東の海(イーストブルー)はどうなるんですか……!!?」

アンダーソン「…………」

アンダーソン「ともかく……きみ達だけでも救えてよかったよ」

アンリー「……!!!」キッ!!

ヤスケ「アンリー様……!! 落ち着いてください。この者はおれ達を助けてくれたのですから」

アンリー「……分かってるよ。わたしだけじゃ島の人達を助けられなかった事くらい」

ヤスケ「アンリー様……」

シルバーフレーム「……ああ、それで落ち込んでいるんですか」

シルバーフレーム「それなら落ち込む必要はありませんよ」

アンリー「……?」


/////


海兵1「こっちは終わったぞ!!! そっちはどうだ!!?」

海兵2「負傷者多数!!! 至急応援を求む!!!」

海兵3「ぐすぐずするなよ!!! そろそろ島も限界だからな!!!」


ラムス「うん……この調子なら大丈夫だね」どん!


海兵4「ラムス大佐!! こちらの島民救助は終了しました!!!」

海兵4「ですが……少し不可解な事が」

ラムス「?」

海兵4「明らかに例の船から逃げるのが間に合わない位置に住んでいた人達が、何故か避難できているんです」

ラムス「良い事じゃないか」

海兵4「それが……どうやって避難したのか覚えていないと全員が言っているんです」

ラムス「……?」

ラムス(誰かが島民の救助をしていた……って事か? シルバーフレームくん達だろうか……?)

ラムス「……その件は後だ。今は救助だけ考えてくれ」

海兵4「ハッ!!! 失礼しました!!!」ビシッ!!!

ラムス「みんな!!! 気を引き締めて!!! そろそろ脱出するよ!!!」

ラムス「誰か逃げ遅れた人がいないか確認するんだ!!!」


/////


シルバーフレーム「……というわけで、近くに待機していた海軍が救助に来ているみたいですから大丈夫じゃないでしょうか」

アンリー「よ……良かった……」ホッ……

モーガン「何でお前海兵と知り合いになってんの?」

シルバーフレーム「成り行きです」
757 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:31:03.76 ID:6JnIv4PrO
ゲドゥ「おい!!! お前ら!!! 何を呑気にしてやがんだ!!!」

ゲドゥ「グスグスしてねェで早く逃げるぞ!!! とっととこんな島オサラバだ!!!」

モーガン「だからお前が言うなよ!!!」ビシッ!!!

ロウマン「この人は?」

モーガン「こいつがあのユーレイを起こしたんだ!!!」

ロウマン「ええええええ───っ!!!」ガガーン!!!

ゲドゥ「あのネジぶっ壊したのはテメェだろ!!!」

シルバーフレーム「何やってるんですかモーガンさん!!!」

モーガン「だからアレは仕方なかったんだって!!!」

ルイス「そんな事言っている場合か……!!!」

ルイス「ヤツの船が海に出るぞ!!!」


ズズズ……!!!


ズズズ…………!!!


ズッ……!!!


パッ……!!!


全員「「「!!!?」」」


イナチ「船が……消えた!!?」

カピタン「」ガクガク……!!

ロウマン「ど、どういう事!!?」

アンダーソン「ヤツの乗る船は幽霊船……世界中の海のあらゆるところに移動する事ができるんですよ」

アンダーソン「けど、あの移動はかなり力を使うからあんまりしないハズなのに……」

ゲドゥ「エドモンドの野郎だろ」ケッ……

ルイス「!!! エド……!!?」

ゲドゥ「今あの『災い』を操る装置……ダイヤモンドクロックを持っていやがるのはエドモンドだ。ヤツが力を使わせたんだろうよ」

モーガン「どこに行ったか知らねェのか?」

ゲドゥ「…………この後の行動を発案したのもエドモンドだ。だから多分行動は変えねェだろうが……」

モーガン「どこに行ったんだよ!!」



ゲドゥ「…………ローグタウンだ」





ゲドゥ「おれ達は……ローグタウンを占拠するつもりだったんだ」どん!



全員「「「!!!?」」」
758 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:38:20.63 ID:6JnIv4PrO
/////


エドモンド「ゼハハハハ!!! 便利な能力だなァ、ヨル・ミル・エンド!!!」

ヨル・ミル・エンド「…………褒められても嬉しくない」

ジャイアル「ヒャハハハハハ!!! ようやく暴れられるってワケだなァ!!!」

ジャドゥ「ああ、遂に我々の夢の第一歩だ……!!」

ヘイライ「へへ……おれァ人が撃てりゃあ何でもいいっすけどね……」



エドモンド「さァ……始めようぜ!!! 長髭海賊団の旗揚げの初仕事だ!!!」ドン!



/////


ゲドゥ「おれはあのバケモノを利用して海賊王になるつもりだった」

ゲドゥ「そのために始まりと終わりの場所≠ナあるローグタウンをぶっ潰し、世界に宣戦布告するハズだったんだよ!!」

モーガン「ローグタウンって?」

シルバーフレーム「後で説明しますよ」

ゲドゥ「だがもう終わりだ!! あのバケモノの操作権をアイツに奪われたんじゃ何にもできねェよ」

ゲドゥ「とにかくだ!! どこまで逃げ切れるか分からねェが東の海(イーストブルー)は離れるべきだぜ!!!」

アンリー「元凶が何を偉そうに……!!!」

ゲドゥ「ハッ!!! んな事言ってる場合かよ!!? このままじゃおれ達死ぬんだぜ!!?」

モーガン「……そうだな。分かった」





モーガン「アイツらぶっ飛ばしに行こう」どん!!


759 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:41:54.71 ID:6JnIv4PrO
ゲドゥ「ハァ!!!?」ガボーン!!!

ゲドゥ「話聞いてたのかクソガキ!!! あのバケモノには勝てねェつってんだよ!!!」

ゲドゥ「テメェがどれだけ強いか知らねェがな!!! ヤツは次元が違う!!! 勝てねェんだよ!!!」

モーガン「おいアル。ホントにそうなのか?」

アンダーソン「……手は無いわけじゃない」

アンダーソン「エドモンドとかいう男の持っているダイヤモンドクロック……それを破壊すればいいんだ」

ルイス「……暴走したりしないのか?」

アンダーソン「分からない……こんな事前例が無いですからね……」

アンダーソン「ただ、ヤツが少しは弱体化するのは間違いない。その時におれが能力で何とかできれば……!!」

ゲドゥ「バカが!!! できるわけねェ!!!」

モーガン「だってそのアサヒルヨルみたいなヤツ倒さねェと東の海(イーストブルー)がマズいんだろ?」

イナチ「ヨル・ミル・エンドよ」

モーガン「東の海(イーストブルー)にはおれの友達がたくさんいるからな!! メチャクチャに何かさせねェよ」

モーガン「そのエドモンドってヤツをぶっ飛ばしゃ
いいんだ」



モーガン「よし……!! 行くぞ!!! ローグタウンに!!!」どどん!!


760 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/06(土) 23:42:33.09 ID:6JnIv4PrO
本日はここまで。いつも待っていただきありがとうございます。更新頻度はどうなるか分かりませんが、絶対にエタらせませんので、今後ともよろしくお願いします。


ちなみにシャマシャマの実は前のスレで頂いたものです。以下詳細。

【シャマシャマの実】
超人系の悪魔の実。死んだ生物の霊魂を呼び寄せて、会話・使役をする事ができる「霊媒人間(シャーマン)」になる。降霊にはその故人に縁のある者が必要。新鮮な死体であれば、呼び出した魂を入れる事で甦らせる事も可能。戦闘では、動物霊を使役して攻撃したり、悪霊の恨みの想いを力に変換したりして戦う。
※主人公「改めて、安価とコンマで海賊王になる」【ONE PIECE】の>>187
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:50:05.47 ID:sfMoKf+O0
乙でしたー!
ローグタウンは無事にすむのだろうか(汗)
しかしゲドゥといいエルガンといい、俺の考えたオリキャラは程良くクズで図々しいなぁ(笑)
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/06(土) 23:51:30.83 ID:sWERdmEk0
乙です!
ゆっくり待ってますので焦らないで下さいね!
というかここでローグタウンか
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 14:34:56.17 ID:dExWPqmT0
乙です!
自分のペースで頑張ってください。文ストの方も楽しみに待ってます
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:14:42.52 ID:a8eFYJhO0
2人も採用されてるんですか!?僕なんてまだローズマリーだけなのにー
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:53:16.64 ID:EeZKVnK90
全部敵キャラだけどね(泣)
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:42:45.02 ID:rfMXjOkXO
>>764龍王 ヨルミルエンド アンリー ストロングが採用されている俺は勝ち組
767 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/14(日) 15:38:42.41 ID:Eig+zeyFO
一日遅れちゃいました。それでは始めます。
768 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/14(日) 15:49:23.62 ID:Eig+zeyFO
[東の海(イーストブルー)・ローグタウン]



ズズゥン!!!



リリネル「!!?」

リリネル「この地響きは……!!? 一体何の騒ぎですか!!?」


[海軍本部大佐 赤槍のリリネル=iローグタウン派出所担当者)]どん!


海兵1「リリネル大佐!! 報告します!!!」

海兵1「謎のガレオン船が港に停泊!!! 海賊のようです!!!」

海兵1「船員は数名ですが、予想外の強さに負傷者多数!!! 我々では歯が立ちません!!!」

リリネル「……!!! すぐ向かいます!!!」


/////


キャー……!!!


ワー……!!!


ウワァー……!!!


エドモンド「ゼハハハハ!!! ゼハハハハハハハハハ!!!」ドゴォン!!! ドゴォン!!!

ジャイアル「オイオイ、ご機嫌だなァ船長!!!」

エドモンド「ゼハハハハ……わりィな、ついついテンション上がっちまった」

ジャドゥ「あの船長がバズーカを無闇に放つなんて……余程の事だ」

ジャドゥ「それも当然……今日から海賊の歴史は変わるのだからな!!!」

ヘイライ「へへへ……おれァ人が撃てりゃあ何でも……」

ジャドゥ「お前そればかりだな!!!」ガーン!!!
769 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/14(日) 16:08:56.15 ID:Eig+zeyFO
ヨル・ミル・エンド「……じゃあ、行っていい?」

ヨル・ミル・エンド「お前なんかに操られるのはイヤだけど……基本は自由にしてていいんでしょ? だったらもう行きたいんだけど」

エドモンド「いや、もう少し手を貸してもらおう。腕の立つ亡霊を何人かおれに寄越せ」

ジャドゥ「? 何故だ? ローグタウンの制圧なら雑兵の亡霊達で充分だろう」

エドモンド「ゼハハハハ……残念ながら、この後にちょいと強ェヤツらが現れる。そいつらを迎え撃たねェとな……」

ジャイアル「ハァ!!? 誰だァそいつは!!? 海軍かァ!!?」

エドモンド「海賊さ……。ヤツもおれも『D』の持ち主だ……争いは避けられねェだろうさ」

ヘイライ「……?」

エドモンド「それと……伝令係のゴーストを貸せ」

ヨル・ミル・エンド「伝令……? 誰に?」

エドモンド「ゼハハハハ!! 決まってんだろ!!!」



エドモンド「───おれの愛しのベイビーちゃんにさ!!!」どーん!



[偉大なる航路(グランドライン)・海軍本部]


ミラー「…………ふう」

ミラー「事務作業というのは本当に面倒ね……」


[海軍本部大佐 銀姫 レイク・ミラー]どどん!


ミラー「これなら海賊を捕まえていた方がラクだわ」

ジンジャー「仕方ないのですジャー。今海軍は王下十三武海の会議でてんやわんやなのですジャー」


[海軍本部准尉 鉄輪(かんなわ)のオサカベ・ジンジャー=nどん!!


ミラー「ファウスト元帥の気まぐれにも困ったものね……」

ジンジャー「気まぐれ……で済むならいいんですけどジャー」

ミラー「……それはどういうこと?」

ジンジャー「いやいや、大した意味はないですジャー……」



ドォン!!!



ジンジャー「……!!?」
770 : ◆WlXBYBXWS3zL [saga]:2020/06/14(日) 16:21:54.81 ID:Eig+zeyFO
ジンジャー「これは……!!?」

海兵1「ミラー大佐!!! 大変です!!!」

ミラー「何の騒ぎ?」

海兵1「本部に謎の箱が投げ込まれた模様!!! その箱にコレが……!!!」ペラッ……!!

ミラー「……!!!」

ジンジャー「これは……ミラー大佐の写真……!!?」

ミラー「……なるほど」

ミラー「開けましょうか。どうせ中身は分かりきってるけど」ベリベリ……!!

ミラー「……ほらね」

ジンジャー「この手配書は確か……長髭≠ナすジャー」

ジンジャー「そしてこっちは……」

ジンジャー「!!?」

ミラー「これは……!!?」


\風化しきったヨル・ミル・エンドの手配書/ドン……!


ミラー「……ジンジャー准尉」

ジンジャー「はいですジャー」

ミラー「至急人を集めて。海に出るわよ」

ミラー「それと他の大佐クラスにも連絡しなさい。対応に追われるでしょうから」

ジンジャー「はいですジャー!!」ババッ!!!

ミラー「……まったく…………」


ミラー「厄介な事をしてくれたわね、ディーズ・D・エドモンド……!!!」どん……!

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