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貴方「安価でヒロインを攻略するまどか☆マギカ?」

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516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 01:04:27.91 ID:FteBR06Bo
>>515
あっいつものクソ邪魔age君だ
517 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/27(金) 21:42:31.29 ID:1NoZxEK/0
昼休み



 今日は久しぶりに外に出てみた。

 階段を降りて、購買を少し覗いて、ついに校舎の外まで来てしまった。

 ついでに少し校舎の裏側に回って朝に鹿目さんから聞いた花壇と畑を見てみることにする。


 このあたりは普段通ることがない。体育の授業のマラソンの時くらいだ。ああ、そういえばもうそろそろ今年もやる頃かな。


 今日はよく晴れているけれどちょっと肌寒い。

 いつの季節もそうだが、暑くなる季節と寒くなる季節は特に昼時に校舎の外にいる人はほとんどいない。

 一応、テーブルとイスは用意されてたりするんだけど。


貴方(このあたりでいいか。たまには花でも見ながらってのも悪くないし)


 部活で写真を撮りに行ったりするだけあって、綺麗な花や自然の景色は好きだ。

 人のいないテーブルの一つに弁当と飲み物を置いてセットすると、外の通りのほうと視線が合った。


「……あ」


 ほぼ二人同時に、思わず声を出していた。結構前、一度しか会ってないけど顔は覚えてた。

 ――佐倉さんだ。あのとき美樹と一緒に遊んだ。今もたまに話題に出てくる。

 今日もこんな時間にもかかわらず私服で、片手に食べかけのパンを持っている。佐倉さんのほうはちょっとバツが悪そうに目を逸らしていた。

 会いたくないヤツに会った、みたいな。



1なんでこんなところにいるの?
2この前はどうも
3自由安価

 下2レス
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 22:34:31.77 ID:iTxSrRwy0
3
<<美樹はそっちではどうなんだ?>>的な話
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 22:35:30.93 ID:BXX2xA/70
520 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/27(金) 23:15:43.31 ID:1NoZxEK/0


貴方「久しぶり」

杏子「……ああ、久しぶりだな」

貴方「美樹はそっちではどう?」


 とりあえず挨拶だ。あと世間話でも。


杏子「あー……あいつは相変わらずバカやってるよ」

貴方「そ、そう?まあこっちでも似たような感じなのかな。いい意味でバカだよな」


 俺たちは相手のことをあまり知らない。とりあえずすごくボーリングが上手かったってことくらいしか。

 美樹という共通の友人の話が終わるとすぐに話は尽きてしまった。

 そもそもなんの友達なんだかもよくわからないしな……。


 そろそろ行くかな?と思った頃に佐倉さんが変わらずの素っ気ない調子で問いかけてきた。


杏子「お前さやかと仲いいの?」


 続いたと思った話もやっぱり美樹のことで。


1友達だよ
2最近よく遊んだりするよ
3クラスメイトだよ
4自由安価

 下2レス
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:18:26.28 ID:BXX2xA/70
2
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:21:46.77 ID:W7vE4FCe0
1
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 23:22:48.02 ID:iTxSrRwy0
4「勉強見てやってるんだ」
524 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 00:13:59.25 ID:hpXoDJ0Y0


貴方「友達だよ」

杏子「……そうか」


 あっさりと短く言葉を交わす。なんでもない会話だった。

 それから佐倉さんは通りの向こうへ行ってしまって、俺はまた一人になった。


 すっかり意識の外にいってた弁当に再び視線を戻し、昼食をとる。

 こうしてみるとやっぱりちょっと寂しいかなあ。寂しいやつって思われてたらどうしよう。でも、美樹のことは知ってるし。

 佐倉さん、別に今も美樹に会いに来たってわけじゃないよな?


 風に揺れる花壇の花を眺めながら昼食を終えた。



*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1美樹を勉強に誘うか
2野良猫の居たところに行ってみようかな
3繁華街に寄り道
4他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。

 下2レス
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 00:16:04.74 ID:zC7hO2qa0
1
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 00:40:05.04 ID:qqn3S1q+0
1
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 03:18:07.21 ID:d0cT0p+q0
勿体無いことしたなあ
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 06:56:11.33 ID:zC7hO2qa0
どういうこと?
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 17:54:08.74 ID:4b0BAi530
説明してほしいな、もっといい行動があったというなら教えて
530 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 19:56:39.08 ID:hpXoDJ0Y0
――――
放課後



 学校が終わると今日も放課後は美樹と勉強だ。そろそろ本当に試験の日が近づいてるし手は抜けない。

 この前が俺の家だったから、今日は美樹の家に来ていた。


さやか「んーだから、これが少しずつ――で、これがだんだん強く――だからそのまま組み合わせればいいんだよ」

貴方「ああ、そういうことか。もう少し覚えないとわかんないな……」

貴方「ところでなんでピアノが弱いなんだ?」

さやか「そんなのあたしに聞かれても知らないわよ」

さやか「で、ここでこっちに飛ぶ。フィーネのとこまででで終わり」


 今日は美樹が得意だと言ってた音楽も教えてもらってた。


 得意だってのは本当そうだ。ほとんど英単語覚えるのと変わらない気がするんだけど、どうして美樹はこっちだけはできるのだろうか。

 ……学習意欲の差か。俺も音楽の試験はそこまで重要視してなかったし、あんまり覚えてない。

 そもそも試験は筆記があるくせに授業は実技ばっかりってどうなんだ。積極的に対策するか元々詳しくないと良い点数なんて取れるわけない。


さやか「『月光』って身分違いのお嬢様に贈った曲だったらしいね」

貴方「へー。曲は授業で聴かされたの覚えてるよ。綺麗な曲だった」

さやか「けど身分違いの上に歳の差だから相当難易度高いよ?もちろん年下ね。なんで挑む勇気が出たのか不思議なくらい」

さやか「結局失恋して、しかも同時期に音楽家として致命的な聴覚障害まで患って、色々とボロボロになったんだって。そんで遺書まで書いてたり」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 19:58:30.31 ID:qqn3S1q+o
杏子ともうちょっとお話しできなかったものかとは思うな
532 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 20:23:14.74 ID:hpXoDJ0Y0

貴方「自殺しちゃったのか?」

さやか「ううん、障害と向き合って克服したんだってさ。音が聴こえなくても振動で感じ取れるように工夫したりして」

さやか「本当は遺書も死ぬためじゃなくて前の自分と決別するための決意表明。すごいよね」


 このあたりは歴史っぽい。


貴方「詳しいな。授業じゃそんなのやってないだろ?少なくとも俺は聞いた覚えねーわ」

さやか「うーん、ほとんどは恭介の薀蓄きいてたら覚えたやつ……」

貴方「ああ……そうか」

さやか「入院してた時ずっと話してたんだ。そうやって苦悩を乗り越えた音楽家がたくさんいるからって」

さやか「でも……実際に自分が直面したらなかなかそうはいかなかったみたい」

貴方「まあ治ったんだからよかったじゃないか」

さやか「……そうだけどね」


 美樹は少し何かを考えるような間を空けてから答えた。少し軽く言い過ぎたかな。

 もしも後遺症でも残ることになったらアイツは潰れていただろうか。それとも彼なりに向き合って乗り越えただろうか。

 それはクラスメイトで表面的な関わりしかない俺に推測することはできなかった。


さやか「ベートーベンの失恋エピソードはこれだけじゃないんだよ。恋多き人で、それも身分違いな上に歳の差ってのばっかり」

さやか「さっきの月光も40のおじさんが17の教え子に手ぇ出すんだから相当ヤバいって」

貴方「ベートーベンってロリコン?」

さやか「疑惑はあるよねー。『エリーゼのために』も同じような感じで玉砕してる曲でさ」


 少し暗くなった雰囲気を変えて、美樹はまた語り出す。

 音楽家の話ではあるけど、他人の恋愛玉砕エピソードという俗な話題を嬉々として話す美樹。


 元は上条から聞いたんだよな。

 あいつはどんな気持ちでそれを美樹に語ってたんだろ。

 なんにしても他人事ってのは気が楽だよな。それも絶対に自分たちとは関わることのない過去の偉人の話だから純粋に楽しめる。
533 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 20:49:51.83 ID:hpXoDJ0Y0


さやか「――……って、話が大分逸れてるなあ。音楽の勉強してたんだよね、あたしたち」

貴方「でもこんなの聞いたら絶対忘れないよ」


 元は『月光』はベートーベン作曲ってだけの話だった。テストじゃ絶対にこんな突っ込んだ話まで出ない。

でも音楽に限った話じゃないが、テストのために表面だけ覚えて終わりって味気ないもんだよな。

 ……考えてみれば、俺が勉強出来るほうってのもそのくらいの知識しかない。


さやか「それもそうか」

貴方「一通り範囲は終わったかな。そろそろ他の勉強もやる?」

さやか「えーっ」

貴方「お返しだよ。俺は美樹みたいに面白い話なんて挟めないけど」




1美樹はなんか楽器やったりしないの?
2美樹は本当に音楽得意なんだな
3自由安価

 下2レス
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 20:51:05.08 ID:zC7hO2qa0
2
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 20:56:50.64 ID:4b0BAi530
2
536 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/28(土) 22:56:00.11 ID:hpXoDJ0Y0


貴方「美樹は本当に音楽得意だったんだな」

さやか「だから前からそう言ってたでしょ!疑ってたの?」

貴方「いや、そういう意味だけじゃなくてさ〜……ちょっと感心したんだよ」

さやか「……まあ、音楽が好きなのは本当だよ」


 素直に褒めてやると美樹は照れくさそうにする。

 上条の影響は大きくても、音楽を好きなのはそれだけじゃないもんな。元から美樹自身の感性はあったんだろう。


 ――――それからまた少し他の教科を勉強して、そろそろ帰ったほうがいいかという頃になると美樹のお母さんが提案をしてきた。


「【貴方】くん!また来てくれてありがとね。それに、そっちでもお世話になったって。今日は夕飯作ろうか?」

貴方「あ、えっと……じゃあ良いならそうさせてもらおうかな」

さやか「お母さん今日なにー? 客が居るなら手抜かないでしょ?」

「いつも手なんか抜いてないわよ。そうねぇ、【貴方】くんは嫌いなものない?」

貴方「特にないです。なんでも」

さやか「ご飯できるまでゲームでもするか!今日ずっと勉強だったしなー」


 ……名前覚えられてた。ていうか美樹も俺のこと話とかしてたんだな。勉強見てくれてるって言ってるなら印象もいいはずだ。

 一度目に来た時は遠慮したけど、そのおかげもあってか今日は美樹の家で食卓を囲むことになった。



食事中の話題
1美樹、お母さんになんて話してるんだ?
2家だと美樹はどんな感じ?
3自由安価

 下2レス
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 22:56:40.92 ID:ZWjs5cmlo
kskst
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/28(土) 22:56:58.78 ID:zC7hO2qa0
539 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/29(日) 00:04:41.79 ID:oWCmJQ2t0


 ――――食卓にはおいしそうな家庭料理が並ぶ。

 よそで食べる家庭料理というのは新鮮で、決して豪華なわけではないけど、美樹の日常を覗いた気持ちになる。


 それに、この前は見ることがなかった家族が揃っていた。

 俺たちがさっきゲームしてる間にお父さんも帰ってきて挨拶だけはした。兄弟はいないらしい。


貴方「美樹、お母さんになんて話してるんだ?」

さやか「最近よく勉強見てくれる友達だって言ったよ。あとイルカくれたって」

貴方「勉強教えてくれる頼れるカッコいい奴ってとこいっぱい話しといてくれよ」

「それに近い印象は抱いてるわよ?一人じゃ勉強なんてしないんだから」

さやか「でも今日はあたしも教えたんだから!」

貴方「たしかにあれは助かったよ。一緒に勉強するのはまあ自分の為にもなってるんで」

「さやか何を教えたの?」

さやか「音楽」

「たしかに昔から好きだったねえ……でもそれしか教えられないでしょ」


 勉強の話に学校の話。色んな事を話しながら食事を楽しんだ。

 帰り際にはお母さんまで玄関に見送りに来てくれた。


「これからもよろしくね。特に勉強見てやって」

さやか「もー、そんなに勉強勉強いわなくてもいいじゃん!」

貴方「テストももうすぐなんで勉強は力入れますよ。点数のことは任せてくれー、とは言えませんけど」

「そりゃ最終的にはさやか次第だからね」

さやか「わかってるよー。多分いつもよりは良くなると思うよ。勉強してるし」

「もちろん勉強以外でもね。仲良くしてくれてるみたいだし。じゃ、気を付けてね」



 美樹のお母さんからは随分と好意的に見られているようだ。

 まだ二回来ただけだけど、美樹の家にも少しだけ馴染めた感じがした。


 親御さんにまで任されてしまった。というか、すでにそこまで話が回ってたことに驚いた。


 ……これは頑張らないといけないな。



【貴方】 22日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・音楽好きなんだな↑
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ

[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう

[攻略済]
暁美ほむら
540 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/29(日) 23:59:20.62 ID:oWCmJQ2t0
――――
23日目 教室



 自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。

 すると三人からも挨拶が返ってきた。


さやか「おはよ」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「おはよう」


 いつのまにかもう今週も半分まできている。

 テストは近づいてきているが、まだ今日はいつもの朝だ。あと、もう冬休みも近いっちゃ近いか。


1みんなテスト対策してる?
2昨日見た園芸部の花壇の話
3佐倉さんを昼に見かけた話
4自由安価

 下2レス
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/30(月) 00:00:52.49 ID:Hfge6/Q30
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/30(月) 00:19:00.20 ID:eamIdSIY0
1
543 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2019/12/30(月) 02:02:23.67 ID:ZsSNUBR60


貴方「そういやみんな、テスト対策はしてる?」

まどか「実はわたしとほむらちゃんは一緒に勉強してるんだ」

ほむら「わからないところは鹿目さんに見てもらってなんとか……」

まどか「今はほむらちゃんのがわかるとこもあるでしょ?理解も早いしすごいよ」

さやか「えっ?いつのまに?聞いてないんだけど」

まどか「さやかちゃんは前に断わってたから」

さやか「ん〜〜、まあいいや。あたしは今度はちゃんと対策してるもんね」


 じゃあ、美樹がその時の気分で断らなければ今二人で勉強することもなかったわけだ。

 そう考えるとそれはそれで寂しいような気がしていた。なんだかんだ美樹とやるのは楽しかったから。


貴方「鹿目さんってぜんぜん勉強してないって言いながらちゃっかり点取るタイプっぽそう」

まどか「えっ、そんなことないと思うよ?夏休み前のテストなんてもうさんざんだったし!」

さやか「たしかにあの時はねぇー。珍しく赤点だったもんね?」

ほむら「みんな揃って、だったけどね……あれもいい思い出です」


 ……意外なことを知ることが出来た。褒められたことではないけどそれもなんだか楽しそうだ。

 でも、今回はそんなことにはならないようにしないとな?


 HRが始まる前に教科書の準備をして、授業を迎えた。


 ――――授業開始のチャイムが鳴る。

 五教科よりは少し優先度の下がる授業、体育だ。それも身体を動かすやつじゃなくて保体のほう。

 教科書を開いて席に座って授業を受けている。体育教師が電子ホワイトボードの前に立つ姿はあまり似合わない。

544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/30(月) 23:56:35.01 ID:eamIdSIY0
さやか攻略したら一旦リセットして設定変更するか
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/01(水) 21:09:45.62 ID:W1Eki6v10
あけおめことよろ
546 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/01(水) 22:55:05.84 ID:+rNU0Cbd0


 授業開始早々、お調子者の奴が下ネタで囃し立てては教師に注意を受けていた。

 ……ああなっちゃいけないな。俺は一応冷静な紳士路線で通ってるつもりだし。

 対して女子は気まずそうな顔をしてたり。


 保体のテストで高得点を目指しづらいのはこういう事情もある。

 あからさまに興味のなさそうな態度をとって手を抜いている人もいるみたいだ。



授業中
1話しかける(クラスメイト指定)
2他の人を眺める(クラスメイト指定)
3自由安価

 下2レス
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 22:57:48.59 ID:LVdIP3t00
加速
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/01(水) 23:02:05.22 ID:W1Eki6v10
1さやか
549 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 00:23:12.91 ID:k+OBP/ET0


 美樹も暇そうに頬杖ついてた。こっそり話を振ってみる。


貴方「……美樹、起きてる?」

さやか「一応起きてる。てか話してていいの?体育も一応テストあるけど」

貴方「俺は五教科以外は教える気はないな。体育はみんなの前でやる実技のほうができればいいや」

さやか「ま、そうだね。実技はあたしも自信あるし。で、音楽は?」

貴方「音楽は美樹に教わるならやるよ。この前の話は結構面白かったから」


 昨日の美樹との勉強は思ってたよりも充実した時間になっていた。

 ただのテスト勉強とか点数が上がる以上のものをもらえたような。


貴方「それに、少し美樹のことがわかった気もしたんだよな」

さやか「なーにそれ?」

貴方「なんだろうな。言葉で全部は表せないけど、美樹が音楽を好きな気持ちとか」



 授業中だが、美樹と雑談をして過ごした。……けどさすがにずっとこれじゃまずいか。



貴方「……授業なんだし一応少しは聞いておいたほうがいいか。というわけだから寝るなよ。バカのことは気にするな」

さやか「やっぱり優等生じゃん。……まあでも【貴方】のほうが大人でちょっとだけ見直した」

貴方「いやアレと一緒にするなよ!」




*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価

 下2レス
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 00:27:49.66 ID:GKx2Oqwz0
1
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:02:52.64 ID:+hQU6MgJ0
1
552 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 01:47:43.46 ID:k+OBP/ET0
昼休み



 チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。

 美樹たちに声をかけようとすると、その前に暁美さんが一人でこっちに来た。


ほむら「【貴方】くん、今日は、えっとその……また卵焼きを作ってきたんだけど、一緒に食べない?」

貴方「え?あ、ありがとう。でも前から言ってくれてるとよかったかな」

ほむら「ごめんなさい、忘れてて……前から言っておけばよかったよね……あ、でも、卵焼きだけだから……」


 ……周りからの視線が痛い。それは多分、羨むような視線だろう。


 こうして言ってくれるのはありがたい話なんだけど――。

 正直暁美さんの作る卵焼きってあまり好みではないんだよなあ。とはいっても無下にするのも悪いし。



1暁美さんと一緒に食べる
2他の人も一緒ならと言う
3断る
4自由安価

 下2レス
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:55:10.97 ID:6NGKUyOm0
1
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 01:55:13.27 ID:OF68Jef5o
1
555 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 02:16:57.59 ID:k+OBP/ET0


貴方「一緒に食べようか。美樹たちはまた屋上?」

ほむら「あ、うん。みんなはいつもどおり」


 ここだとまた囃し立てられたりしそうなので、二人で食べられそうなところを探しに出る。

 すると結局、前に一緒に食べた時と同じ場所に落ち着いた。


ほむら「あの、これ」

貴方「ありがとう、もらうよ」

ほむら「……どう?」


 小さな箱に入った卵焼きを食べてみると、やっぱり次に求められるのは感想だ。

 そういえば、前の時は他にも話があったんだっけ。感想を伝えるのははじめてな気がする。



1美味しいと言う
2自分の好みを伝えてみる?
3他の人に習ってみたらさらに上手くなるかもと提案
4卵焼き以外は挑戦してみないのか聞いてみる
5自由安価

 下2レス
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 02:19:07.90 ID:OF68Jef5o
2
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 02:19:51.85 ID:6NGKUyOm0
2
558 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 20:26:20.73 ID:k+OBP/ET0


貴方「うーん……文句つけるみたいで悪いけど、もう少し甘くない方が好みかな」

ほむら「甘くない……わかった、今度また作ってみる」

貴方「ああ、うん。ありがとう」


 暁美さんは少ししょんぼりとしてしまったが、好みを伝えてみた。

 ……次はどんなふうに変わってくるだろうか。



 今日は暁美さんと一緒に弁当を食べた。



*午後の授業が終わると待ちに待った放課後です。
1美樹を勉強に誘うか
2野良猫の居たところに行ってみようかな
3繁華街に寄り道
4他の場所に寄り道
 ※人物指定はできません。また、知らない個人宅等も無理です。

 下2レス
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 20:28:42.61 ID:GKx2Oqwz0
1
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/02(木) 20:30:34.32 ID:+hQU6MgJ0
1
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 21:37:27.94 ID:OF68Jef5o
ほむらがかわいい・・・
562 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 22:01:30.76 ID:k+OBP/ET0
――――
放課後



 学校が終わると、今日は俺んちの番。もちろん美樹と勉強だ。


貴方「――で、次はこことここの計算」

さやか「あれ、じゃあこう?」

貴方「違う違う、ここはこうだから――」


 みんな苦戦しがちな数学だが、美樹も例外なわけがなく苦手らしい。

 俺も得意なわけじゃないけれどなんとかついてきて教えられるように準備はしている。

 最近、理解したことをどうやって美樹に教えたらいいかを考えるようになってきていた。


貴方「……本当に将来は教師にでもなっちまおうかな」

さやか「お?家庭教師の【貴方】?」

貴方「家庭教師はしないけど。まずは塾の講師とかでも悪くはないかなあ」

貴方「今まで将来の夢とか本気で考えたことなかったからさ。美樹のおかげでなんか見えてきたかも」

さやか「そうなの?どんどんあたしに感謝したまえ!」

貴方「『将来の夢』とか教師は持たせたがるけど、所詮大きい事言ったって実現できるわけないし馬鹿馬鹿しいって思ってた」

さやか「スレてるー。不良だ」

貴方「今でも上辺だけ口だけで言ってるのは意味ないと思ってるよ。美樹は将来の夢とかあんの?」

さやか「あたしはそうだなあ、小さい頃はお花屋さん―だとかケーキ屋さん―だとか言ってた気がするけど」

さやか「たしかにコロコロ変わってたし意味ないかもね」
563 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 22:39:11.11 ID:k+OBP/ET0

貴方「今は?」

さやか「正義のヒーローかな!」

貴方「……今の方が退化してね?」

さやか「甘い甘い、あたしの三番目だか四番目だかの夢と同じだから。日曜午前の」

貴方「魔法少女?なにやってたか覚えてないけど」

さやか「違う。ライダーのほう」

貴方「成長してないってことか……?」


 さすがに冗談とか笑い話のつもりで言ってるんだと思ってたけど、美樹は真面目に話をする。


さやか「正義のヒーローっていうか、人助けって意味じゃもっと広く捉えていいんじゃないかな」

さやか「たとえば大人でもボランティアとかやってる人はいるでしょ?」

貴方「ああ……そう言われればたしかにな。美樹はそれがやりたいの?大変そうだと思うけど」

さやか「大変だろうね。でも救われる人はいるよ」


 まあ確かに美樹は正義感はあるほうみたいだし、意外と悪い考えではないのかな?


貴方「……でもあんまり金は稼げなさそう」

さやか「それを言われたら痛すぎるよ!仕事はやっぱ真面目に探したほうがいい?それとも玉の輿にでも乗るか?」


 けどもう一つ現実的な視点をぶつけると、美樹はうろたえはじめた。

 ……真面目に考えてなかったのかよ?


貴方「とにかく、どんな夢でも勉強しなくていいことにはならないからな?」

さやか「むうう、わかってるよ!」
564 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/02(木) 23:05:24.70 ID:k+OBP/ET0

 少し雑談は挟んだものの問題の続きを解く。

 それからプリントにある問題を一通り終えてから一息ついた。


貴方「――――数学はこんなもんか。腹減ったー、なんかお菓子でも持ってくるよ」

さやか「マジ?なんか甘いのお願いねー!」


 なんか甘いやつ、あったかな。

 リビングにお菓子を取りにいくと犬がしっぽを振って来る。


貴方「悪いな、今はお前と遊ぶ時間は……」

さやか「このあと一緒に散歩にでもいく?」


 いつのまにか美樹もこっちに来てた。


貴方「それでもいいか。美樹がついてきてくれんなら」

さやか「この子にもおやつあげないの?」

貴方「あんまり甘やかすのは……と思ったけどたまにはいいか」

さやか「おー、よかったね!」


 ……なんかさっそく美樹になついてきてるな。

 甘やかしてくれる雰囲気でも感じ取ってるんだろうか。


さやか「人懐っこいねー」

貴方「美樹が好かれやすいのかもな」

さやか「えっそれは嬉しい!」



1将来の話再び
2犬派か猫派か
3自由安価

 下2レス
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:09:09.17 ID:GKx2Oqwz0
1
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/02(木) 23:10:13.91 ID:OF68Jef5o
1
567 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 19:24:39.47 ID:tGNMNhLj0


貴方「……なんだかんだ、『正義の味方』ってのも美樹に合ってるのかもな」


 美樹を眺めてると、さっきも思ったことがまた頭に浮かんだ。

 そのくらいざっくりとした夢なのも含めて。


さやか「ふふ、あたしってそう思われてるんだ?」

貴方「まあ悪い奴だとは思わないし」

さやか「良い奴って言ってよ」

貴方「良い奴かもな」

さやか「やったー」

貴方「そもそも、小さいことでも人を救うことを迷わずしようと思える奴が少ないんだよ」


 この前の道に迷ったお婆さんを助けた話にしても、今日の話にしても、素直にそう思った。


さやか「途中でくじけそうになったりしても?」

貴方「ああ、途中まで出来てたんなら美樹ならまたやり直すんじゃね?」

さやか「あはは、そのとおり!」



 ――――しばらくリビングでお菓子を食べて過ごすと、それから家を出た。

 見送りもついでだ。最後には美樹の家の近くまで行こう。


 空はまだオレンジ色が見えている頃だ。

568 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 20:19:15.08 ID:tGNMNhLj0

さやか「おお、綺麗な夕焼けだ!」

貴方「最近日が沈むのも早いし、外に出る頃には暗かったからな」

さやか「あんまり暗くなるとこの子も寒いかな?」

貴方「いくら毛におおわれてても寒いかもな」


 家の近くの公園に立ち寄ると見事な景色が見えた。

 カメラがあったら写したかったが、レンズ越しでなく肉眼で見るのもまた良しだ。

 なんといっても夕焼けの時間は短い。


 そろそろ公園にも子供の姿が少なくなり、閑静な雰囲気に包まれている。

 まあ犬と遊ぶには丁度いいかな。持ってきたおもちゃを取り出す。


貴方「……この夕焼けが沈んだら帰ろうか」

さやか「それって結構短いよね?」

貴方「だからいいんだよ。あと遅くなると心配するだろ。俺は顔も覚えられてるんだから」

さやか「何かあったら【貴方】の責任ってことになるねぇ」

貴方「怖いこと言うなよ!……まあ、ちゃんと家までは送ってってやるし」

さやか「ねえ、明日もやるでしょ?勉強会」



1やるか
2また音楽教えてくれ
3明日は別の事をしたい
4自由安価

 下2レス
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 20:21:16.81 ID:NkRYh5d10
1
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 20:22:14.31 ID:WSQ2CWCM0
571 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 20:44:53.64 ID:tGNMNhLj0


貴方「また音楽教えてくれ」

さやか「オッケー、音楽なら引き受けた!」

貴方「……まあ、テストまでは勉強しないとだよな」

さやか「来週ねぇ。今週は週末も落着けないわね。まああたしはほっとくと遊んでそうだけど……」

貴方「週末も一緒に勉強するか?」

さやか「えー、折角の休みも勉強なわけー?」

貴方「美樹が言い出したんだろ?休みも遊んでられないって」

さやか「それはわかってるんだけどさ」

さやか「……まあ、あたしも勉強自体は嫌いだけど【貴方】とやる勉強会は嫌いじゃないよ」

貴方「俺もだ。前にも言った気がするけど、勉強自体は別に好きじゃない」

さやか「やっぱ教師向いてるんだって!あたしにも教えられるんだから」

貴方「美樹は問題児だからな」

さやか「うわー、そう言われると腹立つー!」



 ――美樹と話しながら犬と遊んでると夕焼けが沈むのもあっという間だった。

 自分から言っといてなんだけど、やっぱちょっと名残惜しいよな。




【貴方】 23日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・正義の味方↑
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ

[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう

[攻略済]
暁美ほむら
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/04(土) 21:00:56.48 ID:ysqutHir0
支援
573 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 21:14:04.35 ID:tGNMNhLj0
――――
24日目 教室



 自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。

 すると三人からも挨拶が返ってきた。


さやか「おはよ!」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「おはよう」


 何か話してたみたいだ。


まどか「今日機嫌いいよね、さやかちゃん。なにかあった?」

さやか「え、そう?」

ほむら「いつもよりどこか楽しそうにしている気がします」


 俺は今きたばかりだから見てないが、付き合いの長い鹿目さんだけじゃなく暁美さんまで言ってるんだから本当なんだろう。



1何かあった?
2勉強が楽しみとか?
3自由安価

 下2レス
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 21:15:32.32 ID:WSQ2CWCM0
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 21:16:01.15 ID:NkRYh5d10
1
576 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 21:56:08.15 ID:tGNMNhLj0

貴方「何かあった?」

さやか「いや〜、特に何もないけど?」

貴方「俺はともかくとして、鹿目さんと暁美さんが言ってるくらいだし」

さやか「別になんもないって」

まどか「でも最近は【貴方】くんもわたしたちと負けず劣らず一緒にいそうだよね」

貴方「さすがに付き合いの長さでは負けるよ」

まどか「でも一緒に勉強会やってたりするんでしょ?」

貴方「それはそうだけど……」


 言われてみれば、確かに最近一緒に居ることは多いかな?

 それに、美樹についてわかったこともいくらかある。


 ……結局、何があったのかは聞いてもはぐらかされてしまった。


貴方「……まあ、俺には勉強会の時間もあるしな」

さやか「えー、そんなこと尋問すんのやめてよ?ていうかそんなに楽しそうに見えてる?」

貴方「尋問はしないけど……」

まどか「別に何もないならそれでいいんだけど……自分でも気づいてないだけだったりして」

さやか「まさかぁー」



 ――それからHRが終わると授業の準備をする。

 もうそろそろほとんどテスト前最後の授業とかで、これまでの復習も多くなっていた。

 勉強会の甲斐もあって、古典の授業で美樹が当てられた時もさすがに前みたいにおかしいことは答えなくなってた。



*午前の授業は滞りなく終わりました。
1美樹たちに声をかけてみる
2購買に飯買いに行かなきゃ
3教室の外へ
4自由安価

 下2レス
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 21:57:14.85 ID:WSQ2CWCM0
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/04(土) 21:58:46.18 ID:ysqutHir0
2
579 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 22:12:33.83 ID:tGNMNhLj0
――――
昼休み



 チャイムが鳴ると、教室全体がざわめきだす。

 ……今日は久しぶりに購買に飯買いに行くか。


ほむら「【貴方】くん……今日は購買なの?」


 購買に行くと、今日も暁美さんとばったり会う。


貴方「ああ、うん。今日は弁当ないから。出来合いのものもたまにはいいよね」

ほむら「作ってくるの、こんな日だったらよかったのにね……タイミング悪かったね」

ほむら「卵焼き、まだあまりコツを掴めてないけど……」

貴方「い、いやあ仕方ないよ!言ってないんだし」

ほむら「じゃあ、あ、明日!……――は、どうかな…………?」


 明日――か。どうしよう?


1それでいいよ
2無理しないでいいよ
3ごめん、他に食べたい人が……
4自由安価

 下2レス
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/04(土) 22:13:45.00 ID:ysqutHir0
2
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 22:14:08.39 ID:gZXBd7dm0
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 22:14:34.57 ID:NkRYh5d10
2
583 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 22:52:50.56 ID:tGNMNhLj0


貴方「それでいいよ。二日も弁当休めるなら多分喜ぶよ」

ほむら「うん!頑張ってみる……!」


 暁美さんは張り切った様子だ。

 ……張り切りすぎて失敗しないといいけど。


 今日のところはお互い適当なものを買っていった。



――――
――――
放課後



 学校が終わると、昨日言った通り今日も勉強会をしていた。

 美樹の部屋。美樹による音楽の授業。


貴方「美樹も先生向いてたりして」

さやか「音楽の?ピアノとか弾けないから無理ー」

貴方「あー、それも必要か。……考えてみると楽譜の記号とか一応わかるのにもったいないな」

さやか「テスト用に覚える知識なんてどれもそんなもんでしょ?将来使わない、もったいないもんばっかり」

貴方「確かにそうだな。じゃあこの人は?なんか面白い話ないの?」

さやか「モーツァルト?これに限らずだけど音楽家って基本的に奇人変人多いらしいよ。たとえばこの人は大の猫好きでよくニャーニャー言ってたとか――」


 音楽の教科書には作曲家名だけが書かれている。それを指して言うと美樹は無茶ぶりなのにすらすらと答えてくれた。

 リコーダーでやった曲だ。教科書に載るくらいの有名な音楽家なら大体エピソードも持ってるってことか。

 どうせ将来使わない、からこそ面白い話とセットにするととても覚えやすい。

 ……そんなことも美樹と一緒に勉強会なんてやらなきゃ気づけなかったんだよな。


貴方「――――これで今回のテスト範囲は一通りできたかな?この前の復習も終わったし。今回はいい点取れそうな気がするよ」

さやか「当然よ、あたしが教えたんだから!」

貴方「他の教科もやるか。俺が教えてる他の教科も当然いい点取ってくれよ?」

さやか「〜〜多分いつもよりはいい点取るわよ」

584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/04(土) 22:59:37.62 ID:ysqutHir0
さやかをプロデュース
585 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 23:35:57.41 ID:tGNMNhLj0


 音楽のテスト範囲はそこまで広くない。満点取ったこともあるらしい美樹とこれだけ勉強すれば、本当に満点取れるかもしれない。

 それから一緒に今日配られたテスト対策用のプリントを見て古典の復習をして、今日の勉強に区切りをつける。

 前に比べれば美樹も理解してくれている。


さやか「とりあえずこれ覚えとけばいいっていうのも楽なもんだよね。問題は簡単に覚えられないとこだけど」

貴方「ヤマ張ったりする必要ないのは助かるな……」

さやか「よーし、あたしも出来る気がしてきたぞ!テストなんかこわくなーい!」

貴方「そうだそうだ、怖くない!」

*「頼もしいね。【貴方】くん、今日はご飯は?」


 ……そんなことを言ってたところでちょうどお母さんが尋ねてきた。

 ちょっと恥ずかしくなった。


貴方「えっと、この前と続けてで悪くないですか?」

*「今はテスト前で張り切ってるんでしょ? もちろんその後も歓迎するけどね」


 親御さんからも期待大らしい。

 ……お母さんが夕食の準備に向かって行って部屋に残された俺たちは、さっきのデカイ態度とはよそにやっぱり緊張感を感じていた。


貴方「……こりゃ半端な点はとれないな」

さやか「うわー、なんかプレッシャーが増えた感じ……」



 そういえば朝は美樹が楽しそうだとか良い事あったとかそんな話題があったけど、俺は特に変化に気付けなかった。

 これだけ時間が経てば朝とは気分が変わることはあるけど――。


 ……変化がないというか、良い意味でいつも通りに見えていた。




【貴方】 24日目終了

[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・正義の味方↑
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ

[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう

[攻略済]
暁美ほむら
586 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/04(土) 23:58:22.33 ID:tGNMNhLj0
――――
25日目 教室



 自分の教室に入ると、周囲に向けて挨拶しながら鞄を置く。

 すると三人からも挨拶が返ってきた。


さやか「おはよ」

まどか「おはよう、【貴方】くん」

ほむら「おはよう」


 今日が終わると休みを挟んでテスト期間に入る。

 正真正銘テスト前最後の授業だ。……だからって、特に教室の雰囲気は変わらなかった。


 自習しとこうか? そう思って一人早めに教科書を出して見ていると話しかけられた。


まどか「勉強してるんだ。すごい。テストもすぐだもんね」

貴方「あぁ、まあ」

まどか「あ、ごめんね。勉強の邪魔しちゃ悪いよね」

さやか「今回のテストは本気だからねー。別になにも懸ってないのに」

ほむら「……私たちも勉強する?」

まどか「そうだね。そうしよっか」

さやか「そ、それならあたしもやるわよ」


 どうやらみんな勉強を始めるらしい。

 一人でやってたことだったのがここだけで広がったようだ。


 しかしそんな真面目な空気も、今日はHRから続けて授業を受け持つのが早乙女先生だ。

 HR中が始まると、今日は授業を待たずしてちょっと違うことに頭を巡らせることになる。
587 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/05(日) 00:08:34.95 ID:sXPCkWpW0


「おはようございます、みなさん。あら、今日は朝から自習している生徒がいくらかいて素晴らしいですね」

「勉強に積極的なのは良いことです。――ところで、恋愛においても積極性は大事。しかし駆け引きというものも大事!」

「告白するのとされるの、どちらが良いと思いますか? 【貴方】くん!」


 最早なんにも関係ないだろ……!



1告白するほう
2告白されるほう
3関係ないですよね?
4自由安価

 下2レス
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 00:10:22.59 ID:rzj9uuzR0
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 00:10:37.01 ID:dA+RaXFIo
2
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/05(日) 18:03:40.16 ID:iU/S9Srn0
マギレコのアニメ始まったな
591 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/05(日) 21:27:44.13 ID:sXPCkWpW0


貴方「されるほうがいい……かな」

「あら、告白されるまで待つ自信があるのですね?」

貴方「いやどっちも経験ないっすけど!断られるのやだなー……って」

「それはそうと、月曜からはテスト期間に入りますね。みなさんも彼・彼女らを見習ってたくさん勉強するように!」

「……ま、とはいっても根は詰めすぎないでくださいね。恋愛を楽しむ余裕があるくらいにはほどほどに」

「問題の答えを解くよりも相手の気持ちに気づくことが大事なことも人生にはあるのです」


 先生の言葉は――深い、のか?

 一応人生経験と恋愛経験だけはある先生だ。あまり満足に実ったことはないらしいが。


「かといってテストで赤点を取るのは許しませんよ?では、授業がはじまったらまた戻ってきます」


 ……早乙女先生はそう残して一旦去って行った。



――――
――――
昼休み



 今日は暁美さんが作ってきてくれるという日だ。


ほむら「【貴方】くん、いつものところに行く?」

貴方「そうだね。行こうか」


 二人で教室を出て場所を移す。

 この前みたいな小さい箱じゃなくて、暁美さんは今日は弁当箱を2つ分持ってきてくれていた。


ほむら「ほとんどは冷食だけど、卵焼きとウインナーは焼いてみたの」

貴方「ピーマンも入れて炒め物にしてあるのか」


 簡単だけど、出来合いばかりでなくひと手間入ってるものがあるとやっぱり好感が持てる。

 立派な料理じゃないか。


貴方「いただきます!」


 手を合わせておかずを口に運ぶ。


ほむら「卵焼きも前とは変えてみたんだけど、ど、どうかな?好みに合うようになったらなら嬉しいけど」

ほむら「やっぱり男の子には甘くないほうが食べやすいのかなと思って……」

貴方「……」


 ……今日のは卵焼きもウインナーも全体的に味が濃いような、かといって何かが足りないような感じがした。

 最初はああ思ったものの、出来合いは味が出来てるから何もしなくとも万人に受ける味はしているんだよな。


 なんて伝えよう。



1…折角作ってくれたんだし美味しいと言おう
2こうなったら徹底的に改善をはかるぞ!
3自由安価

 下2レス
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/05(日) 21:31:41.09 ID:iU/S9Srn0
1と2をミックスさせてなんかいい感じに伝えて
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 21:32:35.49 ID:deMrK4U20
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 21:36:54.91 ID:rzj9uuzR0
前よりは良くなってる!
595 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/05(日) 22:17:11.59 ID:sXPCkWpW0

貴方「あ、ありがとう。美味しいよ」

ほむら「本当!?」

貴方「ああ、うん…………たた、塩味をもう少し減らしたらもっと良くなるかもとは思ったかな?」

ほむら「そ、そっか。入れすぎは身体に悪いものね」


 折角作ってくれたんだし、美味しいとは言いつつ角が立たないようにやんわりと伝えてみた。

 その気になってくれたらいいけれど、また暴走起こさなければいいな……。

 塩味の効きすぎたおかずをお茶で薄めて流し込む。


貴方「ちょっと水筒なくなっちゃったから飲み物買ってくるよ!すぐ戻るから!」

ほむら「あ、うん。いってらっしゃい」



 まあ、たまにはこんな昼も悪くないのかな?

 ……暁美さんと一緒に昼を過ごした。

596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/05(日) 22:40:36.37 ID:iU/S9Srn0
たまにはかまってあげないとね
597 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/05(日) 23:03:17.29 ID:sXPCkWpW0
――――
放課後



 今日の授業はほとんどがテスト対策用のもので、新しい範囲はほとんど追加されなかった。

 もしくは、今日新しい範囲をやっても今回のテスト範囲には含まれなかったり。


 ――――そんなわけで授業中にもいくらか復習をする余裕はあったわけで、今は美樹と各教科の範囲をざっくりと振り返っていたところだった。

 今日はあんまり俺が美樹に教えるというより、二人で復習してるって感じだ。

 美樹も大分理解してきたようだし、俺が教えられるところももう少なくなってきてるのかもしれない。


 ……いや、もうテストも近いんだしそうでなきゃ困るんだよな。

 だけど、少しだけ寂しく思った。


さやか「もうこうやって放課後家行って勉強ってのもしばらくお休みなんだね」

貴方「またテストの前はやるか?」

さやか「じゃあお願いする。なんだかんだ【貴方】が居てくれると心強いわ」


 このところ毎日どっちかの家に行ってた。

 それがなくなると思うとちょっと名残惜しさはあるんだよな。この勉強会で距離が縮まったところもあると思う。


貴方「別にまた勉強じゃなくても一緒に遊べばいいじゃないか」

さやか「それならイルカ二個目お願いするかな!」

貴方「あれはマジで大変だったんだぞ。二個目は相当な奇跡がないと無理」

さやか「んー、あれなかなかできなかったよね。……じゃあ!気晴らしにでっかいパフェでも食べるのはどう?」

貴方「えー、パフェ……?」

さやか「何?恥ずかしいの?そんなファンシーなもん食べねえ!って? それじゃあねえ、うーん……」


 もっと小さい頃なら気にせず喜んだけどカフェでパフェってのもなんか恥ずかしいんだよな。

 ……どうせ誰も見てないのかもしれないけど、周りの目とか気にしちゃって。



1……パフェ食べるか
2ケーキでも買ってくる?
3イルカ挑戦してやるよ
4自由安価

 下2レス
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 23:06:07.26 ID:deMrK4U20
1
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/05(日) 23:08:09.29 ID:iU/S9Srn0
1
600 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/05(日) 23:54:31.13 ID:sXPCkWpW0


 けど、折角だもんな。


貴方「……パフェ食べるか」

さやか「え!なんだー、そういうの好きならそうと言えばいいのに」

貴方「でっかいパフェ、気にならないこともないもんな。一人だと無理だけど美樹もいるんだし」

さやか「あたしも一人はムリかな。じゃー決まりだね!テストの後の楽しみ!」

貴方「ひとまず今はテストに集中するか。それに明日も勉強はするだろ?」



 ……パフェとか食べるの何年ぶりだろ。別にそういうのは嫌いなわけじゃない。



――――



五週 25日目終了


[知り合い]
・鹿目まどか・・・随分献身的だな
・美樹さやか・・・正義の味方
・志筑仁美・・・クラスメイト
・暁美ほむら・・・親友
・佐倉杏子・・・みんなで一緒に遊んだ

[顔見知り]
・巻き毛の女子生徒・・・なんか色々すごそう

[攻略済]
暁美ほむら



[好感度] to貴方
暁美ほむら★★★▽>美樹さやか★★>鹿目まどか>佐倉杏子

★…フラグ一段階目 「気になる」
※大抵の場所なら誘ったらOKしてくれると思います。
※放課後行動では勝手についてくることもあるかもしれません。

★★…フラグ二段階目 「特別」
※【貴方】との行動を優先します。
※ここまでくればあとは流れに乗るだけだ!

★★★…フラグ三段階目 「恋慕」
※実質落ちてる。
※個別ENDにいってもいかなくても攻略済み。

☆…互いに恋人として誓い合った仲。他の人の好感度上げすぎると多分マズイことになる。
  もし他の人に言い寄るようなことしたら普通に浮気です。

▽…嫉妬Lv1
※ハーレムならつきものくらいの可愛い嫉妬だよ。
※この辺で留めておかないと色々濁るかもよ。マズそうな選択肢は控えよう。



▼[さやかルート]に入りました。なにもしなくても好感度の上がるイベントが進みます。
 個別ENDの準備はできてます。ゴールインするかは安価次第。

601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 00:33:54.52 ID:kkDygULD0
さやかと見せかけてほむほむが一番濁りやすそう(偏見)
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/06(月) 10:40:08.39 ID:KQfOSE7D0
まぁ少しぐらい濁ってもええやろ(適当)
キスやスキンシップで浄化できる
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 17:49:10.52 ID:QMLCQEyQ0
リセットして設定を変えよう

ほむらをクーほむにしてマミさんを同じ学年にして仁美も攻略したいから恭介の存在を消そう
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 20:58:57.23 ID:QMLCQEyQ0
杏子も家族が生きてることにして同じ学年にしよう
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 21:02:48.46 ID:pKN8Kkzao
何わがまま言ってんだこいつ
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/08(水) 20:43:42.74 ID:wsEE9O5L0
マミさんの家族も生きてることにしよう
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 20:46:00.51 ID:rlWNoyt4O
ならあの宇宙人もなかったことにして魔女だった人らも幸せな世界にいきたことにするか
608 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/08(水) 21:57:24.64 ID:y20EsYz80
――――
五週目 週末



 ――――最後の勉強会。

 テスト前の休日、二日連続だが今日は朝から美樹が俺んちに来ていた。

 美樹が犬に会いたいと言ったからだ。ペット禁止のマンションじゃ連れてくこともできない。


 といってももちろん本題は今日も勉強。

 それもこの休日で悔いがないくらいにしておかないといけないんだから、なんだかんだいつのまにか遊んでた前までに増して本当に余裕はなかった。

 遊びはこれが終わった後までお預けだった。……さすがに互いにそれはわかってるから、美樹も今日は少し真剣な様子で。


さやか「ねえ【貴方】。これってどういうことだったっけ?」

貴方「ああ、これは――」


 前よりは少なくなったが、今も美樹のほうからちょこちょこと聞いてくることがある。


 さすがに一日勉強に費やすまではしなくていいはず。勉強は先に終わらせて、さっさと遊びに行きたいところだ。

 この前は夕方になってしまったが、今日は明るいうちに外に出たい。


さやか「……んー?」

貴方「どうした? 着信?」

さやか「うん、まどかからたまにはこっちの勉強会来ないかって。でもこの後わんちゃんとも遊びたいしなあ……」

さやか「あ!まどかの家なら犬連れてってもオーケーか?」

貴方「ああ、たまにはそれでもいいと思うけど」


 鹿目さんちに犬と一緒にお邪魔することになるかも?

 ……という話だったが、美樹がスマホを操作してから少ししてまた短い着信の音が鳴る。
609 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/08(水) 22:10:28.15 ID:y20EsYz80

さやか「……あー、犬は連れてけないって。じゃあ今日はいいや。まどかとは勉強じゃなくて普通に遊びで会えばいいし」

貴方「鹿目さんと暁美さんの勉強会も気になるけどね」

さやか「そう? あっちねぇ、あっちはどんな感じでやってるんだろうね」


 少しの間雑談していたがまた勉強に戻る。

 ――――それから昼時になると、一旦切り上げて食事をすることにした。


貴方「そろそろなんか食べるか」


 この前のお返しにうちで食べてもらおう。思い立って台所を漁ってみる。

 ……レトルトならあった。お返しと言うには簡素なものだけど。


さやか「……え、まさかいつもそんな感じ?」

貴方「まさか。今日は親が家にいないから」

さやか「だよね。ほむらじゃあるまいし……あ、ここで料理上手なさやかちゃんが何か一品つけたしてやろうか?何食べたい?難しいのは無理だけど」

貴方「暁美さんも今はもう少し改善してるんじゃないかなぁ……最近料理には目覚めたみたいだし」


 そう思ったが、昼に作ってきてくれる弁当を思い出すとまだ道は長い気がした。

 美樹は本当に料理上手なんだろうか。



1卵焼き
2みそ汁
3サラダ
4自由安価

 下2レス
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 22:14:21.73 ID:ppe/NXel0
4野菜炒め
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/08(水) 22:17:16.47 ID:wsEE9O5L0
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 22:19:32.80 ID:ppe/NXel0
野菜炒めは難しい方じゃないし、これでうまいか下手かわかるだろう
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 23:20:45.73 ID:wsEE9O5L0
美少女に料理作って貰えるとか
614 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/08(水) 23:38:13.78 ID:y20EsYz80


貴方「じゃあ、野菜炒めって出来るか?」

さやか「了解、任せなさーい!」


 美樹が台所に立つ。

 家庭科の授業でもやった覚えがあるレシピだ。当たりはずれの少ない、シンプルな料理だ。

 ……けど、まずはそういうのが美味しく作れるって印象上がるな。


 暫くすると、食欲をそそる油のはじける音とともに良い匂いがしはじめる。


貴方「へえ、うまく出来てるじゃん。ありがとう、食事が立派になった」

さやか「でしょ?」


 味もなかなかだ。レトルト食品だけだと物足りない気がするが、一品足しただけでも満足感も増す。栄養的にも良くなってるだろう。

 今日はこっちで出すつもりだったけど、この前に続いて料理を振舞ってもらうことになってしまったな。

 しかし、美樹の作った料理を食べるとは思ってなかった。


 食後には犬にも餌をあげて、その姿を二人で眺める。――美樹へのお返しはこっちのが喜びそうだ。お返しするのは俺じゃないけど。


貴方「勉強もしたし、そろそろ散歩行く?」

さやか「よし、待ってた!」

615 : ◆xjSC8AOvWI [saga]:2020/01/08(水) 23:51:20.75 ID:y20EsYz80


 荷物をそろえて家を出る。考えていたとおりまだ日の明るい時間だ。

 この前みたいに遊べる広場や公園があればいいが、休日のこの時間はどこも子供たちがたくさんいる。


さやか「……公園はどこも空いてないね」

貴方「まあ仕方ない。歩くだけでも気晴らしになるよ」

さやか「そう思うしかないか。この前みたいに遊ぶのも楽しかったけど」


 それに今日はよく晴れていて散歩日和だ。

 歩いている途中、スマホの着信音がする。美樹がポケットから取り出す。俺のではなかったらしい。


さやか「――ん?はい?」


 微妙な顔して立ち止まった美樹を覗きこむと、画面を見せてくる。

 綺麗にデコレーションされたケーキの写真だ。


さやか「あっちイイもん食べてるってまどかから自慢送られてきたー!」

貴方「見事なケーキだな」

さやか「先輩が作ったんだって。犬連れてけないってそういうことかよ!……まあいいもんね、あたしたちにはパフェがあるし!」

さやか「それにこうしてわんちゃんと散歩できてるんだから」


 自分のことを言われたということをわかったらしい犬が小さくワンと返事をした。

 …………そうしてテスト前の休日一日目は、勉強を早めに済ませ、町内を一周して散歩を楽しんだ。



― 五週目休日 終了 ―
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