【アイマス 】P「インフルエンザになってしまった…」

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70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:23:29.67 ID:hFtNkx/k0
黒井「ふむ、新しいものを知れた…か、ならばセリフが違うな如月千早」

千早「え?で、ではなんと…」

亜美「千早お姉ちゃん…それは流石に亜美たちでもわかるYO!」

真美「知らないことを教えてもらったらなんて言うの?」

千早「!?あ、ありがとうございました?」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:24:03.08 ID:hFtNkx/k0
黒井「貴様の世界が広がれば何よりだ。これで歌の表現も広がることだろう」

千早「まさか…最初からそのつもりで?」

黒井「貴様の主戦場くらい、わかっているよ…全ての道は貴様にとっては歌につながるのだ…覚えておけ」

千早「…はい!」

黒井「よし、それでは次の仕事だ!」

パーフェクトコミュニケーション
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:27:41.47 ID:hFtNkx/k0
ハイハイハイ!ミュージックチャンピオン!

真美「次はフェアリーの三人だね!」

亜美「音楽番組かぁ…なんかこう、普通だね…」

黒井「そもそも私は無理難題を言っているわけではないのだがな…」

貴音「しかし、緊張いたします…」

亜美「え?そうなの?」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:28:11.29 ID:hFtNkx/k0
響「そうだぞ、なんせこの番組は初めてだからな」

真美「へぇ、そうなんだ」

美希「まぁミキには関係ないの」

響「だろうな…」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:28:44.77 ID:hFtNkx/k0
貴音「それに、私たちは黒井殿に一度ぷろでゅーすされております」

真美「あっ!」

亜美「そういえばそうだった!」

響「やり方がわかっている分、他の人よりは安心だぞ」

黒井「…」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:31:58.04 ID:hFtNkx/k0
本番

大御所芸人H「なはははw自分らエラい人気らしいな!みんな好きや言うとるわ!」

大御所芸人M「まぁ、みんなはフェアリーの三人はHのこと嫌いでしょうけどね」

大御所芸人H「なんでやねん!」

アハハハハハ

亜美「さっすが大御所コンビDTだね!」

真美「老いてなお健在だね!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:36:55.18 ID:hFtNkx/k0
スタッフ「それでは歌の方よろしくお願いします!」

美希「はいなの〜!」

大御所芸人H「ほな、頑張って…」

響「あれ?Hさんどこ行くんだ?」

大御所芸人M「あぁ、俺ら曲は見いひんねん」

響「えぇぇぇえ!?」

亜美「そ、そうだったぁ!」

真美「この2人、トークだけして帰っちゃうんだ!」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:43:35.23 ID:hFtNkx/k0
美希「ミキ的には聴いて行ってほしいの」

大御所芸人H「そんなこと言われたかて…興味ないもん」

美希 ガ-ン

興味ないもん…興味ないもん…興味ないもん…

響(ま、まずい!?)

貴音(美希にこれは…)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:44:15.85 ID:hFtNkx/k0
亜美「うあうあー!?めちゃやばだYO!黒ちゃん!」

真美「そうだYO!ミキミキがすねちゃったら…」

黒井「確かに、フェアリーの強さは美希ちゃんのテンションに大きく左右される」

真美「それがわかっててなんでハイハイハイ!にフェアリーを…」

黒井「あの2人が曲を聴かないことくらいわかっている。全て想定の範囲内だ…」

真美「うあうあー!?意味不明だYO!」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:44:47.83 ID:hFtNkx/k0
貴音(確かに妙です…以前の黒井殿ならば、美希の機嫌を損ねるようなものは極力排除していたはず…)

亜美「早くミキミキに何か手を打たないと…」

黒井「その必要はない、黙って見ていろ」

大御所芸人M「ほな」

大御所芸人H「頑張りやぁ」

美希「…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:45:14.89 ID:hFtNkx/k0
響「あ、あの…美希?大丈夫か?」

美希「…ショックなの…ミキに…興味ない…って…」

貴音「み、美希?ですがこれも仕事…」

美希「響!貴音!」

響貴音「「え?」」

美希「ミキね、あの2人をぎゃふんと言わせたいの…だから、最高のパフォーマンス…一緒にしてくれる?」

響「…当たり前だぞ」

貴音「…ふふふ、響まで…これは私も本気で望む必要があるようですね…」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:45:44.98 ID:hFtNkx/k0
亜美「ミキミキの目が変わった…」

真美「それどころかひびきんやお姫ちんまで…」

黒井「私が生み出したプロジェクトフェアリーの唯一の弱点は美希ちゃんのテンションに左右されるということだ。それが許されるほどのカリスマ性を星井美希は14歳にして持っている」

亜美「でも、今回は…」

黒井「テンションに左右されるということは、逆に2人の力を引き上げることも可能ということだ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:49:35.92 ID:hFtNkx/k0
ス-リルノナイアイナンテ!!

スタッフA「す、すげぇ…」

スタッフB「これスペシャルでも何でもない普通の収録だぞ…?」

スタッフC「俺は今ライブに来ているのか…?」

ザワザワ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:50:05.07 ID:hFtNkx/k0
ガチャッ

大御所芸人H「なんや騒がしいな」

大御所芸人M「どないしたんや?」

スタッフA「あ、DTさん!ちょっと見てくださいよ!」

大御所芸人H「あ?何をやね…ってこれは…」

カマゲイン!!!

大御所芸人M「ほぉ…」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:50:34.92 ID:hFtNkx/k0
響「♪〜♪」

大御所芸人H「なんや、あの我那覇のダンス…」

大御所芸人M「速すぎるやろw」

貴音「ダメな恋を求めてるの♪何となく気付いてる♪」

大御所芸人M「深み出してるわぁ」

大御所芸人H「わかるんかい!いや、でもホンマ…でも何より…」

星井「Riskのない愛なんて♪刺激あるわけないじゃない♪わかんないかな♪」

大御所芸人H「おい、アイツほんまにさっきおにぎりの話しとった女か!?」

大御所芸人M「14歳ちゃうやろ!?刺激求めんな!甘いバーモントカレーみたいな恋愛しとったらええねん!」

大御所芸人H「ん?どういうこと?」

大御所芸人M「甘くて刺激があるのなんて恋愛だけで充分や」

大御所芸人H「なにいうとんねん!」バシッ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:51:15.29 ID:hFtNkx/k0
楽屋

亜美「すごいすごい!」

真美「すごいよミキミキ!ひびきん!お姫ちん!あの2人を引きずり出すなんて…」

美希「まぁミキが本気出せばこんなもんだって思うな!」

響「…よく言うぞ、曲もダンスも急にアレンジしすぎさー」

美希「それは響と貴音ならついてきてくれるって信じてたからなの」

響「!?ま、まぁ自分完璧だから…」

亜美「あ、ひびきん照れてる!」

真美「やーいやーい、ひびきんのツンデレー!」

響「うぎゃぁあ!?なんなのもおー!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:51:48.91 ID:hFtNkx/k0
ワイワイガヤガヤ

貴音「黒井殿、一つお聞かせいただけますか?」

黒井「…なんだ?」

貴音「私たちは以前貴方のぷろでゅーすを受けたことがあります…だからこそわかるのです。以前の貴方なら、美希のやる気が無くなるものは徹底的に排除していた…私たちがこの番組に今まで出たことがなかったのがその証拠…なのになぜ今回は…」

黒井「…変わらない人間はいない。ましてや星井美希はまだ14歳だ。日を増すごとに成長しているのが目に見える」

貴音「それはそうですが…」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:52:28.28 ID:hFtNkx/k0
黒井「私は、あの幾多のトラブルを乗り越え、成長した『今の』美希ちゃんにならこの番組はカンフル剤になると思った。そしてそれが的中した。それだけの話だ」

貴音(そのトラブルのいくつかは貴方が持ってきたものですが…)

黒井「同じ人間だからと言って、同じプロデュースをするなどナンセンスだ。『上手くいったから次もそうしよう…』それは停滞に他ならない。そして、周りが常に進歩を続ける中で停滞すると言うのは、自ら後退しているに等しいのだよ」

貴音「なるほど…それでは…」

黒井「?」

貴音「次の機会には、『今の私』にあったぷろでゅーす、お待ちしてます」

黒井「ふん、言ってくれるではないか…さぁ、次の仕事だ!」

パーフェクトコミュニケーション
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:55:19.26 ID:hFtNkx/k0
Pさま!プレッシャー勉学!

亜美「やだヤダヤダヤダ!」ジタバタ

真美「勉強なんてしたくないぃぃぃぃい!」ジタバタ

黒井「全く、清々しいくらいの拒否だな…今日一番だ」

真美「だって勉強嫌いなんだもん」

亜美「モノマネ番組とか出してYO!」

黒井「アイドルが出る番組ではないな…」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:56:51.28 ID:hFtNkx/k0
真美「新ネタもあるんだよ?」

亜美「2人で765プロの全員のモノマネするの!」

真美「題して2人765プロ!」

黒井「凄まじい技術だが、内輪ネタが過ぎる。却下だ」

亜美「えぇぇ!?」

真美「ブーブー!」(>з<)

黒井「なんだその顔は!?どうやっているのだ…もう、いいから行ってこい!」

真美「うわぁ!?」

亜美「みんなに比べて亜美たちの扱い雑じゃない!?」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:57:35.09 ID:hFtNkx/k0
本番

中堅芸人M「プレッシャー勉学!中学生大会!」

亜美「あ、そこは流石に配慮してくれたんだ…」

中堅芸人O「それでは、まずは歴史の問題!」

真美「はぁ…しょーがないね。わかんなくてもとりあえず埋めて…ん?」

亜美「あれ?普通に…」

真美「わかる…」

中堅芸人M「双海亜美!双海真美!両者正解!」

亜美「やったぁ!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:58:02.39 ID:hFtNkx/k0
中堅芸人O「続いては漢字の問題!」

真美「この間りっちゃんと一緒に練習した漢字だ!」

中堅芸人M「正解!」

真美「やりぃ!」

中堅芸人O「続いては数学の…」

亜美「この問題、りっちゃんゼミで見たことある!」

中堅芸人M「正解!」

亜美真美「「やったぁ!」」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:58:34.12 ID:hFtNkx/k0
一方そのころ…

P宅

P「ゴホゴホッ!…はぁ…まさか律子も小鳥さんもインフルになるなんて…社長に申し訳ないな…」

ピコンッ

P「ん?社長からメッセージ…えっ!?社長もインフルエンザ!?じゃあどうしたら…えっ?代役を立てた…誰だ?返信して聞いてみるか…」

同時刻

秋月家

律子「ゴホゴホッ!…はぁ…まさかプロデューサー殿と小鳥さんも同時にインフルエンザだなんて…社長、大丈夫かしら?」

ピコンッ

律子「あら?社長から…って社長もインフル!?じゃあ仕事はどうやって…代役?誰ですかそれ…」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:59:01.28 ID:hFtNkx/k0
ピコンッ
ピコンッ

高木『ほら、君たちもよく知ってるだろう?黒井だよ!」

P「…」

律子「…」

P律子「「何考えてんだ(の)!?あのバカ社長!?」」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 05:59:53.63 ID:hFtNkx/k0
P「くそっ!もうインフルがどうとか言ってられない!」

律子「小鳥さんもプロデューサー殿もいない今、私が動かなきゃ!」

P「待っていろみんな!」

律子「すぐに助けに行くわ!」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:01:12.24 ID:hFtNkx/k0
収録後

亜美「終わってみればなんてことなかったね」

真美「うん、多少間違えたけどトップになっちゃった!」

黒井「貴様らは聞くところによれば医者の娘なのだろう?サボっているのでもなければ、頭が悪いわけがない」

亜美「へぇー、そこまで見抜いてたんだぁ」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:01:53.00 ID:hFtNkx/k0
真美「でもさ…今日黒ちゃんはみんなにわざわざ苦手な仕事をさせたよね?…結果的には成功したけど…」

亜美「そうだよ、なんでそんなことしたの?」

黒井「ふむ…『苦手』か…苦手とはなんだ、誰が決めた?」

亜美「そんなの自分でわかるっしょ?」

黒井「そうだ、『苦手』だと思っているのは他ならぬ自分だ。まぁ菊地のようなパターンもあるが…どうして貴様たちは勉強が苦手なんだ?」

亜美「そりゃ…」

真美「つまんないし…」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:02:24.88 ID:hFtNkx/k0
黒井「そう、『つまらない』からだ。必ずしも『できない』というわけではない」

亜美「あっ…」

真美「確かに…」

黒井「自分の得意分野で勝負する。いいだろう。間違ってはいない。私でもIAのような大舞台なら必ずそうするだろう」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:04:15.47 ID:hFtNkx/k0
黒井「しかし、普段からの仕事ならば『苦手』にチャレンジしても良いのではないか?もしかすると、今日のお前たちのように『得意』に変わるかもしれないぞ?」

真美「でも、失敗したら…」

黒井「そんなものは苦手なことをわかった上でやらせたこちらの責任だ。お前たちが気にする必要など微塵もない。それに失敗したところで死ぬわけでもあるまいて…」

亜美「そっか…そうだよね…」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:04:45.60 ID:hFtNkx/k0
黒井「全く…だから高木のやり方は甘いのだ」

真美「真美たち…今まで間違ってたのかなぁ…」

亜美「楽な方に流されてたのかなぁ…」

黒井「これはあくまで私のやり方だ。私はこれ以外のやり方を知らない。高木に私のやり方ができないように、私には貴様らのポンコツプロデューサーと同じ真似は絶対にできない」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:05:26.09 ID:hFtNkx/k0
亜美「どうして?」

真美「黒ちゃん意地は悪いけど敏腕なのに…」

黒井「余計な一言が聞こえたが…私と貴様らのポンコツプロデューサーとの決定的な違い…それは…」

P「真美ぃぃぃぃぃぃい!」ズドドドドド

真美「に、兄ちゃん!?」

律子「亜美ぃぃぃぃぃぃい!」ズドドドドド

亜美「うあうあー!?りっちゃんまで!?どうしたの2人とも!?」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:05:57.48 ID:hFtNkx/k0
真美「寝てなきゃダメっしょ!?」

P「そんなこと言ってる場合か!ゴホッ…!」

真美「ほら、言わんこっちゃない…」

律子「亜美…ぜぇ…真美…ぜぇ…うつるから…はぁ…離れて…なさい…」

亜美「じゃあどうして走ってきたのさ…」

P律子「「そんなの…こいつ(黒井)から守るために決まってるだろうが(でしょうが)!」」

亜美真美「「!?」」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:06:37.95 ID:hFtNkx/k0
P「事前のスケジュールから大幅に変更されていたからこんな時間になっちまったが…」ゼェゼェ

律子「もう…好きにはさせませんよ!?」ゼェゼェ

P「真美と…」

律子「亜美は…」

P律子「「死んでも俺(私)たちが守る!!」」

亜美「りっちゃん…兄ちゃん…」

真美「そんな…高熱が出てるのに、真美たちのことを…」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:07:06.71 ID:hFtNkx/k0
黒井「…よく覚えておけ、双海姉妹」

亜美真美「「?」」

黒井「これが、こいつらにあって私にないもの…貴様らへの『愛』だ」

亜美真美「「!?」」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:07:35.95 ID:hFtNkx/k0
黒井「見てみろ、この2人を。高熱で死にかけている人間とは思えん。今にも私を噛み殺しそうな面構えだ」

P律子 ギロッ

黒井「そこが、私とこいつらとの決定的な違いだよ…愛すればこそ、傷ついて欲しくない。愛すればこそ、辛い思いをさせたくない。奴らのプロデュースの原動力はそれなのだ。」

黒井(そう、辛い思いをさせたくないから無理ができない…だからこそ、私はそれを捨てたのだ…)

真美「兄ちゃん…」

亜美「りっちゃん…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:08:17.33 ID:hFtNkx/k0
黒井「覚えておけ、これが最強のプロデュースだ。何しろ私に勝ったのはこの2人なのだからな…」スッ

P「ま、待て!どこへ行く!?」

黒井「私は暇ではないのだよ!次の仕事だ…アデュー!」

律子「待ちなさ…」ガクッ

亜美「りっちゃん!?無理だYO!これ以上無茶しないでぇ!」

真美「真美たちは大丈夫だからぁ!」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:08:47.70 ID:hFtNkx/k0
律子「ほ、本当に?」

P「無理矢理πタッチとかされてないか!?」

真美「それは兄ちゃんじゃ…」

亜美「大丈夫だよ、黒ちゃんが変なことしないように亜美たちが見張ってたんだから…」

律子「そう…なら安心ね…」ニコッ

P「安心…なのか?ダメだ…ボーッとする…」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:09:17.80 ID:hFtNkx/k0
真美「…ねぇ、兄ちゃん」

P「ん?どうした?真美?」

真美「…兄ちゃんが復活したらさ、真美たちにお勉強系のお仕事入れてよ」

P「…うん、やっぱり熱があるみたいだ…真美が『勉強』なんて単語使うわけない…」

真美「単語ごと否定された!?」

律子「そうですね…やっぱり私たち…相当酷いみたい…」

亜美「うあうあー!?りっちゃん、本当に亜美たちのこと愛ちてるのぉ!?」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:09:57.33 ID:hFtNkx/k0
ワイワイガヤガヤ

黒井「…おい、お前もインフルエンザだったんじゃないのか?」

高木「おやぁ?そうだったかなぁ…いやはや、この歳になると忘れっぽくていけないな」

黒井「とぼけるな!貴様…インフルエンザでないのならば私がやる必要など…」

高木「いやいや、必要なのだよ。私にはこのプロデュースはできないからね…」

黒井「ちっ…やはり貴様…わざと…」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:10:29.59 ID:hFtNkx/k0
高木「『苦手』とは何か、勉強になったよ」

黒井「高木…貴様…」

高木「しかし、最後だけが解せないね…」

黒井「…何だと?」

高木「…愛仕方が違うだけで、君もちゃんとアイドルを愛しているじゃないか」

黒井「くっ…くっ…くっ…くははははははは!愛している!?私が?やはり貴様の目は節穴だ!いや、ひょっとして本当にインフルエンザにかかっていたのか?私が愛だと!?バカバカしい!」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:10:55.82 ID:hFtNkx/k0
高木「ふむ…ではどうして彼女たちにわざとあんなプロデュースを?他ならぬ大嫌いな私からの頼みだ、失敗しろとは言わないが適当で良かったのではないか?」

黒井「…ふん、あの程度しか歳をとっていない小娘どもが自分の道を今から決めつけているのがムカついただけだ…」

高木(…自分たちの可能性を狭めているのを放ってはおけなかった…と言い換えたら怒るんだろうな)

高木「…全く、素直じゃないな」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:11:25.19 ID:hFtNkx/k0
黒井「それよりも、約束の件は大丈夫なんだろうな?」

高木「あぁ、うちと315プロとの合同ライブが決まったよ…お言葉だが、ジュピターならもう大丈夫ではないかね?」

黒井「ふん、うちを追い出されて困窮している様子を見たいだけだ」

高木(全く…何が私にはできないだよ…)

パーフェクトコミュニケーション
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:11:53.46 ID:hFtNkx/k0
黒井「まぁ次の仕事で今日は終わりだ…」

あず散歩収録現場

あずさ「よろしくお願いします〜」

スタッフA「三浦あずささん入られました〜!」

スタッフB「マイク着けます!」

スタッフC「照明当てます!」

スタッフD「迷子ひも着けます!」

黒井「待て待て待て待て!何だそれは!?」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:12:19.08 ID:hFtNkx/k0
スタッフD「え?迷子ひもですけど…」

黒井「そんなもの映り込んでみろ!?なんのプレイかと思われるぞ!」

あずさ「あらあら、大丈夫ですよ。カメラには映らないようにしますから〜」

黒井「余計に怪しいわ!?もういい、絶対に着けるな!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:12:46.07 ID:hFtNkx/k0
スタッフA「し、しかし…」

黒井「いいから着けるな!成人女性に迷子ひもなど必要ないだろう!全く…」

スタッフC「た、大変です!?」

黒井「今度はどうした?」

スタッフC「あずささんが…消えました!」

黒井「は?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:13:15.68 ID:hFtNkx/k0
スタッフA「探せぇぇぇぇえ!県…いや、せめて国を超える前に探すんだ!」

黒井「国!?何を言って…」

スタッフB「あずささんは次元を超えるレベルの方向音痴なんですよ!」

スタッフD「この間なんて迷子ひも外した隙にモスクワに居たんですから!」

黒井「逆になんで迷子ひもでどうにかなるんだそれは!?」

トゥルルル

スタッフA「電話!あずささんだ!」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:13:45.32 ID:hFtNkx/k0
スタッフB「もしもし!?あずささんですか?今何が見え…スフィンクス!?」

黒井「くっ…よし、わかった。待っていろ…」ポパピプペ

スタッフD「ど、どうしたんですか?」

黒井「今961プロのスタッフを向かわせた。これであんし…」

トゥルルルル

スタッフC「もしもし?えっ!?ビッグベンの時計塔が目の前に!?」

黒井「ちっ…移動したか…待っていろ…今別のスタッフを向かわせる!」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/10(木) 06:14:16.33 ID:hFtNkx/k0
トゥルルルル

スタッフA「もしも…え?ガンジス川?」

黒井「インドだ!インドへも人員を送れ!」

トゥルルルル

スタッフD「もし…は?地球は青かった?いや、あずささん今どこに…」

黒井「月だ!ロケットで月へ行けぇぇぇえ!」

迷子ひもをつけなかったせいで次々にワープするあずささんを追いかけて、961プロの財源は枯渇寸前になった…

因みにあずささんは勝手に戻ってきた。

バッドコミュニケーション

終わり
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/10(木) 09:47:22.54 ID:ILiVyiMDO
やったぜ、あずささん


乙でした
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/11(金) 03:12:57.95 ID:L1e/5SfA0

有能黒ちゃん好き
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