【安価】魔女「お金貸して」戦士「誰が貸すかよ」

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255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/18(月) 21:17:41.53 ID:LYegHk8K0
魔女「絶対に溶けない氷が必要よ」

戦士「面白い。どこで手に入るんだ?」

魔女「一説には北の氷山にあるとか」

戦士「頂上まで登ればいいのか?確かに寒そうだが」

魔女「いや、頂上じゃなくて巨大なクレバスの中にあるらしいよ」

戦士「へぇー......ロマンだね」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/18(月) 21:43:05.89 ID:LYegHk8K0
いくら準備しても氷山まで行くとなれば、凍え死ぬのは間違いない
そこで準備をすることにした


戦士「炎精」


彼は炎の洞窟に来ていた
ここに住む炎精を連れていけば氷山でも活動が可能になる


炎精「......何だ」

戦士「俺に着いてこい。不服か?」

炎精「>>258
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 21:46:33.62 ID:4Vyp1+y90
いいだろ。上手いメシと交換だ
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/18(月) 22:57:50.99 ID:ApH8ZMm8o
力を……示せ!
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 00:04:42.80 ID:M0OUqEnT0
炎精「力を......示せ!」

戦士「そうかよ、どうにも精霊っての脳筋でかなわん」


人魂のような炎精はその姿を変貌させる
戦闘に向くしなやかな人の体を形成したのだ


炎精「エアボム!」


炎精が手をかざすと、空気が圧縮するような感覚の後、弾け飛ぶ
そういった技を警戒していた彼はどうにか避けることができた
しかし、距離を離すことへの牽制としてはかなり厄介な技である


戦士「ぜあああっ!!」


迷いのない彼はすぐさま突っ込み、剣を振るう
だが、元々の反応速度が早い精霊が相手なのでガードされてしまう


炎精「良い太刀筋だ......!」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 19:49:42.41 ID:M0OUqEnT0
戦士「そうすると思ったぜ」

炎精「何だと?」


彼の握る剣が振動する
それと同時に大量の水が剣から放出される


戦士「お前はお前自身の身体能力を過信している。なら絶対にガードするだろうと思った」

炎精「み、水!?なぜ......!」

戦士「この霊剣の能力は霊剣の標準スキルである憑依、そして適応だ」

戦士「この剣は魔力を使い環境から己を保護する。鉄が激しく擦れれば摩擦熱から守るため、水ができる」

炎精「くそぉっ!!」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 20:01:08.35 ID:M0OUqEnT0
炎精が雄叫びをあげると、水分が吹き飛んだ


戦士「第二ラウンドか?」

炎精「当然ッッ!」


炎精は格闘技を繰り出す
連続攻撃に戦士は後手に回ることもてきず防戦を強いられる


戦士「ぬっ......」

炎精「接近戦はそんなものか!?」

戦士「......グリップ」

炎精「うごっ!!」


炎精は攻撃に意識をとられ過ぎて、魔力防御が疎かになっていた
格闘技を使うものに良く見られる隙だ
彼はその隙を見逃すことなく、心臓掌握魔法を使用したのだ
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 20:28:17.99 ID:M0OUqEnT0
戦士「俺の勝ちだ」

炎精「......そのようだな」

戦士「それじゃあ契約だ。俺が『絶対に溶けない氷』を取得したら契約終了」

炎精「何かくれるのか?」

戦士「何か欲しい?」

炎精「......いや、別にいいだろう。お前に興味がある」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 21:00:40.40 ID:M0OUqEnT0
こうして炎精の力を手に入れた戦士は、寒冷地を易々と歩いてみせた
そして氷山にたどり着き、そこにある巨大なクレバスにさえたどり着いたのだ


戦士「......でかいなぁ」


そこに穴があるようには思えなかった
己がいる所に偶然足場がある。そういった認識をするほどに巨大なクレバス


戦士「せいっ」


彼は迷わずクレバスに飛び込みんだ
その上で、炎精の力で体からジェット噴射の様にして炎を出すことで安全に着地をしてみせた


戦士「さあ、行こうか」

炎精「無茶をしなさる」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 21:10:15.65 ID:M0OUqEnT0
刺すような空気
透き通るような壁面のクレバス内部
確かに奥へ奥へと潜っていける


戦士「......ここが最奥部か」

炎精「そのようだな」

戦士「.......ふーっ......ありゃ守護者か?」

炎精「どうやらその様だ。『絶対に溶けない氷』を守る為にいるらしい」


>>266...どんな奴が守護者?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:12:34.48 ID:/W9ZAk2lo
妙に魔女に似た氷の精霊
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 21:17:01.62 ID:Ea1twm1x0
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 22:17:42.95 ID:M0OUqEnT0
氷精「......いつぶりでしょうか。ここに人が来るなんて」

戦士「んん?お前......」

氷精「どうかされましたか?」

戦士「ああすまん。なんでもないんだ」


彼は己の目を疑った
そこにいるのは精霊だ。それは雰囲気で分かる
しかしそれは、彼女に、魔女にそっくりだったのだ
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 22:28:21.72 ID:M0OUqEnT0
氷精「貴方の目的は見当がついています。この氷でしょう」


氷精の掲げたそれは、暗いクレバスの奥地においても美しく照り輝いていた
少ない光を鋭敏に反射し、その純度を示していた
そして魔力も相当籠っていると分かる


戦士「その通りだ」

氷精「ですが私はお察しの通り守護者です。タダでこれを渡すわけにはいかないのです」

戦士「条件を言ってみろ」

氷精「>>270
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 22:34:11.40 ID:Ea1twm1x0
私の娘を探してください
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 23:02:16.00 ID:bnAsHZEZo
守護するためについていきます
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 23:49:00.94 ID:M0OUqEnT0
氷精「守護するためについていきます」

戦士「それなら良いけども、ちょびっと位は使わせてくれよ?」

氷精「量にもよりますが、まぁ問題ないでしょうね」


こうして彼は絶対に溶けない氷を手に入れたのだ
遂に生命を冒涜するような、人の技術の結晶が生まれようとしている
人が歩み続ける限り目指し続ける地点に到達しようとしていた
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/19(火) 23:53:33.80 ID:M0OUqEnT0
戦士の家にて


戦士「ただいま」

魔女「おかえりー......って、あれ?そこの精霊は?」

氷精「氷の守護者です」

戦士「守護するためについてきたんだ。お前に似てるが、お前より心が広いから氷も使わしてくれる」

魔女「一言余計ですよ」

戦士「失敬失敬、王国一の魔女サマよ。俺はアポを取り付けに行ってくるから」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 00:02:14.77 ID:PaTPn1Fv0
王国の中心部には当然大きな城がある
もちろん厳重に警備されている
しかし彼はそれをいとも容易く潜り抜けることができる
抜け道もあるのだが、それ以上に隠密技能が高いのだ


戦士「へい、王女サマ」

王女「......久しぶりですね」

戦士「そんな顔すんなよ。今日は話があって来たんだ」

王女「つまらない与太話であればまた来世にでも」

戦士「違うぜ、いつだったか......『条件』の話さ」

王女「ほう、続けなさい」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 20:49:24.87 ID:PaTPn1Fv0
翌日


戦士「そろそろ王女が来るが、薬の用意は出来たか?」

魔女「出来てます!」

氷精「......大丈夫。魔女、あなたはいつも通りやればいい」


ゴンゴンゴン、と音がする
王女の来たものかと驚いて、魔女の体は縮こまる
対する彼は何も臆せずに扉を開く
そこにいたのは王女ではなく、普通の村人だった


戦士「え、ああそういうこと」


どうやら彼は村人と話をしているようだった
一通り話を聞き終わるとゆっくり振り向く


戦士「俺の方の依頼が来た。今手持ちがほとんど無いんで小金稼ぎに出させてもらう」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 21:01:34.20 ID:PaTPn1Fv0
魔女「ええっ」

戦士「お前ならやれる。自分の仕事に自信を持てよ」

魔女「......分かった」

戦士「それでいい。いつか自分で何でもできるようになれれば、それに越した事はないんだ」


そう言って彼は行ってしまった


氷精「......彼はそう言っています。何だかんだ言って彼は貴女の事を信頼しているのですよ」

魔女「そう、だよねぇ。......よし!私だってやれるんだ!どんとこい王女様!」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 21:12:13.06 ID:PaTPn1Fv0
程なくして、庶民的な格好の王女がやって来た


魔女「王女様はどうかこちらにお掛け下さい」

王女「あいつの知り合いにしては気が利くじゃない。それで、若返り薬はどこ?」

魔女「こちら飲み薬となっております」

王女「そうなの。じゃあ失礼して」


王女は一気に薬を飲み干した
すると顔に刻まれた皺はみるみる消えていく
瞳には輝きが、肌には潤いが帰ってくる


魔女「どうですか?」

王女「>>278
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 21:12:56.68 ID:32jivpP10
体にエネルギーが沸き上がってくるわ!!
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 22:00:52.11 ID:1wxnPPFxo
話は本当だったのね
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 22:40:54.82 ID:PaTPn1Fv0
王女「話は本当だったのね」

魔女「はい」

王女「では貴女を認めましょう。王国トップの魔女の証である『プレジデント・オブ・サバト』を授けます」


彼女か取り出したのは、一つの宝石
それは紫色に輝き、深淵がそこにあるような雰囲気を醸し出していた


魔女「ありがたき幸せ」

王女「あの男も喜ぶでしょうね」

魔女「そう思います」

王女「それでは私はここらで失礼します」

魔女「お気をつけて」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 22:47:13.06 ID:PaTPn1Fv0
王女は帰って行った
そして戦士が帰ってきたら自慢してやろうと、彼の帰りを待っていた
いつしか日は沈み、彼の出発からかなりの時間が経っていた
そろそろ帰って来るだろうと思っている内に眠くなってきたので、寝た


魔女「遅いね」

氷精「そうですね。といっても私はあまり彼のことを知らないのですが」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 22:58:23.86 ID:PaTPn1Fv0
翌日、郵便受けに何かが突っ込まれる音で目を覚ました
うとうとしながらそれを手に取った
それは、しっとりした手紙だった


魔女「んん、手紙......?読んでみよ」


『魔女へ
お前は勘が悪いから気付いてないと思うが、俺がもう帰ることはない
俺は昔、死んだ勇者の影武者として旅をしたんだ
でかいドラゴンだって仕留めた。やるべきことは全てやった
やれてしまったから、王国は俺を恐れた
だから昔王女の奴は俺に言った。願い事を一つ叶えてやるから追放されてはくれないか......と
当然断ったが、願い事がめでたく今回出来てしまったから追放されてやった
別に、薬が効かなかったらどうしてくれても構わないとは言ったぞ?
でも俺はお前を信じているからな。書くこともないので締めさせてもらおう
                                戦士より』


魔女「............」

魔女「>>283
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/20(水) 23:00:03.53 ID:32jivpP10
……バカ!一人で何でも決めてるんじゃないわよッ!!
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 23:07:17.42 ID:I8dj+cR2O
私が戦士の使い魔なの忘れてるのかしら…
転移の魔法の準備しなきゃ
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/20(水) 23:32:40.70 ID:PaTPn1Fv0
魔女「私が戦士の使い魔なの忘れてるのかしら...」

氷精「......」

魔女「転移の魔法の準備しなきゃ」

氷精「転移って、一体どうやって?」

魔女「アイツの残した遺物を見つけるのよ。それを使えば魔力が引き合って転移できる」

氷精「なるほど......折角宝石まで貰ったのに、いいんですか?」

魔女「いいのよ」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/21(木) 19:49:49.40 ID:xE2mVK1F0
氷精「しかしあの男......装備を持っていきましたよ」

魔女「そうね。家具とかは持ち歩いてないから転移は出来ないけれど、流石に何か残してるんじゃない?」

氷精「それもそうですね」


こうして、二人は彼の家を探索することになった
彼が面白いぐらい物を持たないタチであったために探索は難航した
しかし、彼女の見立ては間違っていなかった


魔女「遺物があったわ」

氷精「おお、何があったんです?」

魔女「>>287
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/21(木) 19:56:05.59 ID:oxWErgxb0
これは……(昔、私がプレゼントしたペンダント……捨てないでいたんだ……)
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 20:07:36.99 ID:5gMseg8ho
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/21(木) 20:41:58.34 ID:xE2mVK1F0
魔女「これは......」

魔女(昔、私がプレゼントしたペンダント......捨てないでいたんだ......)

氷精「どうしました?」

魔女「......いえ、なんでもないわ。これで行ける」

氷精「どこにいるか分かりませんが、それで転移出来るんですか?」

魔女「魔力にものを言わせて捜索範囲を拡大すれば余裕よ」

氷精「それなら、私も手伝いますよ」

魔女「ありがとう。それじゃあ行きますよ!」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/21(木) 23:08:44.11 ID:xE2mVK1F0
魔女は虚空に手をかざす
その手のひらにはペンダントが乗っていた
氷精はその手首を掴み、祈る

魔女はゆっくりと魔法を詠唱する
魔方陣が展開され、魔力が収斂されて高まっていく


魔女「転移ッ!!」


どこからか光が差す
それは二人を覆い、寂光と共に消えていった
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/21(木) 23:19:44.43 ID:xE2mVK1F0
どこまでも続く空
雲がこちらに割れて、進むべき道を示しているようだ


戦士「のどかだな......」

魔女「オラァ!!」

戦士「おわっ!」


転移した魔女が彼を突き飛ばす
驚きながらも転ぶことはなく、振り返る


魔女「戦士」

戦士「魔、魔女!?なんでここに!?」

魔女「なんではこっちのセリフ!私はあなたの使い魔なんですよ!?」

戦士「俺はお前の為にだなぁ」

魔女「知りません!あなたに私の気持ちが分かりますか!?」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/21(木) 23:31:24.70 ID:xE2mVK1F0
戦士「ああ分かるとも」

魔女「いいえ分かってませんね。私はこのペンダントであなたを追跡してきたんです」

戦士「......」

魔女「私、嬉しかったんですよ。まだこれを持っててくれてたんだって」

魔女「でも、これを置いていくってことは......そう考えると悲しかったんですよ」

魔女「戦士はこの王国一の魔女である私を悲しませた責任をとってもらいますからね」

戦士「責任?」

魔女「>>293
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/21(木) 23:32:38.74 ID:oxWErgxb0
私と結婚しなさい!///
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 00:03:29.08 ID:3XyOMwf6O
今度はあなたが私の使い魔よ
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 07:07:48.23 ID:deuRKf6uo
wwktk
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 20:39:55.78 ID:3FKc9wtr0
魔女「今度はあなたが私の使い魔よ」

戦士「んー......」


彼は照れ臭そうに笑う
目をそらし頭をかきむしり、言う


戦士「しょうがねぇな......」

魔女「よろしい!」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 21:59:17.37 ID:3FKc9wtr0
戦士「それで、俺は何をすればいいんだよ魔女様」

魔女「え、ええ?そうね......」

戦士「使い魔ってのは何か仕事がある。例えば雑用だったり、パトロールだったり」

氷精「私のように守護を命ずることもできます」

魔女「へぇ......って戦士は私に何も命じなかったじゃない」

戦士「まぁそうだな。金稼ぎは命じたが......使い魔が趣味を持ってはならない訳じゃないし、その手伝いさ」

魔女「そういうのもあるのね......よし!>>298
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 21:59:51.76 ID:7dpykXEk0
私と結婚しなさい!///
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 22:00:09.99 ID:F5Bi4dOfO
家までおんぶして帰りなさい!
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 23:37:56.00 ID:3FKc9wtr0
魔女「家までおんぶして帰りなさい!」

戦士「......はいはい。分かりましたよ。だが俺は国を追われた身だぞ?」

魔女「関係ないわ。あなたはもはや戦士じゃなくて、ただの私の使い魔なのだから」

戦士「大物だねぇ」


彼は彼女をおんぶする
空の雲はいつしか完全に晴れ、どこへでも行けそうだ
だからこそあえて帰るのだ
あるべき場所に、始まりに
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/22(金) 23:48:46.45 ID:3FKc9wtr0
道中で、彼が口を開く


戦士「重くなったか?」

魔女「死にたいんです?」

戦士「はっはっは」

氷精「戦士。あなたは国を出たとしてどうやって生きるつもりだったんです?」

戦士「金のアテはあったぞ」

魔女「でかい金でも持ってるの?」

戦士「......んー違うな。俺にはもう不要だし、これはプレゼントだ」


彼の懐から宝石が出てくる
彼女はその宝石に見覚えがあった
透き通るような青に特有の形状、魔力を放つ唯一無二の宝石


魔女「人魚の涙......」

戦士「おや、知ってたのか?なら話は早い。くれてやる」

魔女「あ、ありがとう......!」

戦士「おい急に抱きつくな」


こうして、彼らの一族は魔法と戦闘の名家となったとか


END
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 23:50:40.45 ID:F5Bi4dOfO
乙でした
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2019/11/23(土) 00:06:39.14 ID:j6OJ1gh00
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 05:35:13.08 ID:92owdrtl0
おつ ・・・し・か・し?
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 10:02:23.60 ID:rHn3iYKQo
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