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真・恋姫無双【凡将伝Re】4
	- 672 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2021/03/08(月) 22:28:07.07 ID:SYKaUEsN0
-  「断空!光牙拳!」 
 
 発した叫び、そして轟音。
 
 「ふむ、凄いものだな……」
 
 趙雲は感嘆の声を漏らしながら、見事にへし折れた丸太を確認する。
 楽進の一撃。それは一撃で、一抱えもあるような太さの丸太をへし折ったのである。金色の光輝を背負うかのごとく吹き上がる気迫。いや。気の高まり。
 
 「剛柔いずれも無手では、勝てんな」
 
 負けないまでも、と言わないのは彼女なりの矜持というものであろう。
 
 「まったく、相対すれば厄介この上ないな。
 無論、槍の一振りさえあれば負ける気はないが――。
 槍の間合いの外から打ちこむ気弾。そしてその乾坤圏だったか。おまけに間合いにもぐりこまれると打撃(シュート)に関節技(サブミッション)ときたものだ。
 全く初見殺しも甚だしい。」
 
 肩をすくめて苦笑する。論評を受ける楽進は恐縮しきりである。
 
 「い、いえ。まだまだ未熟な技ゆえ、そこまで評価されると心苦しいのですが……」
 
 「なに、謙遜することはない。事実さ。
 なればこそ主の身を預けられるというものだ」
 
 典韋が孫尚香と共に、袁術の護衛という名目で後宮に張り付いている現状がある。
 紀霊の護衛の要は自然と楽進になる。無論趙雲とて紀霊の身を守るという名目で近くにいたいのではあるが。
 
 「あ!
 遅れましたが、執金吾へのご就任、おめでとうございます」
 
 そう、すったもんだの末に趙雲は洛陽の治安の要たる地位に。
 かの呂布を単騎で退けた武勇を恐れてか、洛陽の治安は一気に回復されたという。
 それもあり、高まる声望は留まることを知らない。無論、阿蘇阿蘇(アソアソ)など、情報発信にも余念がないからでもあるのだが。それを知っているからこそ趙雲は苦笑する。
 
 実際は母流龍九商会が裏の社会をも掌握したからというのが大きいのだろうが。
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