【安価コンマ】能力者を集めて物語を創る

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19 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 00:21:44.36 ID:rLQvnF1g0
想像以上にたくさんきてる…ありがとうございます。
コンマ探すの大変。

主人公:>>12

主人公になれなかった能力者たちは今後出させていただこうと思います。
ご協力本当にありがとうございました。

参考程度に同年齢(同級生予定)をまとめます。
>>8,>>9,>>10,>>16,>>17(,>>18?)

次から本番。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 00:38:35.88 ID:xD/23+VI0
なんか主人公の能力がジョジョだと「悪の心を燃やす!」とかできそうだなと思った
21 :あらすじ前の物語 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 21:51:15.24 ID:rLQvnF1g0
4月――

高校2年生の最初の登校日がやってきた。

紅音「……行ってきます」

返事のない言葉と知っていても言わなくてはいけない。それが日課。
仕方ないことだった。母様の期待を裏切った自分が悪いから。

「あ、紅音さん。ごきげんよう」

玄関まで出ると聞き慣れた声が耳に入る。

紅音「まゆり、ごきげ……おはよう」

百合咲(ゆりさき)まゆり。同じ中学校に通っていた友人。
今では別々の高校に通うことになっている。
途中の分かれ道まで通学路は同じなので、わざと時間をズラして登校してたが、今日は久々で忘れてしまった……。
22 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 21:53:30.71 ID:rLQvnF1g0
まゆり「あの、女学院に紅音さんがいなくても私たちは友達ですわよ」

紅音「その励ましなら去年から何度も聞いたし、必要ないって何度も言った」

紅音「言われなくとも友達だよ。たまに連絡してるでしょ」

まゆり「その連絡が『風邪ひいた』じゃなく、ちょっとした出来事に変えてもらえれば……」

紅音「母様は私を見ないし、父様は仕事でいないし、まゆりしかいないんだよ」

言葉の通りで、この意味もまゆりは知っている。だけど決まって頬を染める。
共学に行ってたら間違いなくチャラ男に引っかかるタイプだろうな。

まゆり「……とにかく、少しでいいので連絡ください。では、ごきげんよう」

紅音「また数ヶ月後な」
23 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 21:57:16.41 ID:rLQvnF1g0
―― 学校:校庭 ――

紅音「さて今日から新しいクラスか。まー知ってる顔なんていないしどこでもいいよ」

↓1 所属クラス
00〜32:1組
33〜65:2組
66〜98:3組
99:留年組

↓2〜3 クラスメイトを選択
>>8,>>9,>>10,>>16 から
(前が留年組なら自動で>>5,>>14)
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 21:57:50.49 ID:xD/23+VI0
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 21:58:42.86 ID:bjiPm19GO
16
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 22:01:16.42 ID:LpEzBn8po
>>9
27 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 23:14:31.72 ID:rLQvnF1g0
紅音「なんとか留年は免れたか」

クラスメイトの名前をみても顔が思い出せなければ知らないのと一緒だ。

―― 学校:2-2 ――

最初はお決まりの自己紹介だ。
番が来るまで適当に過ごすか……。

弦「有明 弦(ありあ ゆずる)です。えと、仲良くしてくれたら嬉しいです」

綺麗な顔立ちしてるなぁ。女学院にいたらファンクラブとかできそう。
にしても何で男の制服着てるんだ? あ、男だからか。女学院行けないわ。
本でも読も。
28 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 23:17:47.72 ID:rLQvnF1g0
…………

「――と、ちょっと前の人」

紅音「ん?どした後ろの人」

「自己紹介お願いします」

紅音「もうきたか。まだ4ページも読んでないのに」

↓1 コンマ25(16+9)に近い奴
1.座ったまま手短に名前だけ
2.立って名前だけ
3.立って名前と一言よろしく
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 23:18:38.76 ID:clLre2pz0
1
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 23:19:26.95 ID:QPz2gQCDO
3
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/16(木) 23:21:11.44 ID:6G5q2pRuo
2
32 :↓1なのにコンマ指定するなよ ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/16(木) 23:49:08.25 ID:rLQvnF1g0
紅音「……名前は上月紅音。終わり」

続きが気になる。早く読みたい。

「上月? あの?」
「中学は女学院にいた上月さんでしょ」
「あれじゃこうなるのも無理ないな」

……。勝手に言ってろ。

紅音「後ろの人、出番だぞ」

「え? 本当に終わりなの? まあそれでいいならいいけど」

優「僕は士門 優(しもん ゆう)です。……特に一言浮かばないので、これで終わりです」

優「こういえばカドたたないよ」

紅音「余計なお世話って言葉、知らない?」

優「出過ぎたマネなら知ってる。でも本当のことだから」

紅音「あっそ」

無理矢理会話を中断させる。後ろの人も諦めたのか話しかけてくることはなかった。

33 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 00:12:12.47 ID:8iVFqrHk0
気付くと全員分の自己紹介は終わってた。それどころかみんな帰ろうとしている。
そういえば去年もこんな感じだった。いや去年の方が酷かったっけ。

ふと後ろの席を見る。

紅音「もう帰ったか。準備速いんだな。本読んでたから顔見てねぇのに」

なんて独り言してもまゆりみたいにグイグイくるやつはいない。いても鬱陶しいが。
いつもなら気にしないのにまゆりに会ったせいで調子狂ったな。帰ろう。


↓1〜2
どちらかのコンマがゾロ目 or 足してゾロ目
弦を発見

足して120以上
帰り道に……?
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 00:13:17.42 ID:jOVedn0s0
yo
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/17(金) 00:14:03.90 ID:n/zT9tnM0
no
36 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 01:02:36.45 ID:8iVFqrHk0
―――――
42+90=132
―――――

帰宅準備を終えて学校を出る。
しばらく歩くとまゆりと別れた分かれ道の近くのそばに……、


「キャーー! だれかっ! んっ!!」


女性の悲鳴だ。近くの路地で助けを求めてる。
……あの路地だ。人の通らない、狭い路地。

『私の紅音が暴力を!?』
『本当なの!? そんなことする子じゃなかったのに!!』

うるさい……。
37 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 01:03:31.07 ID:8iVFqrHk0
『ほら謝りなさい!!』

全部話したのに。

『高等部には行かせられない!?』
『上月家に恥をかかせたわね、紅音!!』

真実から目を背けたくせに……!!



『どうして……そんな嘘をつくの?』


しなきゃいけなかったと何度説明した!!!

38 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 01:04:40.06 ID:8iVFqrHk0




『どうしてまゆりちゃんを殴ったの!? 紅音!!』



39 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 01:05:46.19 ID:8iVFqrHk0
紅音「ああぁぁあーーーっ!!!」

拳は誰かの脇腹に当たり、その感触で頭が冷えた。
どうやら女学院の生徒が痴漢に襲われていたようだ。

「あ、あ、あ……」

紅音「えっと、もう安心だから早く人通りの多いとこに行った方がいいよ」

紅音「こいつは交番の前に放っておくからさ」

「ありがと、ございました……」

助かったのに怯えまくってる。無理もないか。
……ノートとペンを出して、っと。
40 :あらすじ前終わり ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/17(金) 01:07:27.41 ID:8iVFqrHk0
―― 交番前 ――

警官「誰か倒れてる。しかも背中にはりがみ?」

『女学せーとにチカンしてました』

警官「あー、無視できないな。おーいきみ。起きれるか?」


紅音「よし、これでいいだろ。……帰るか」
41 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 19:42:10.17 ID:FTqARUxc0
―― 上月家 紅音の部屋 ――

紅音「何かあったら連絡、か」

携帯を見るとまゆりの言葉を思い出す。でも、

紅音「もう巻き込むのも巻き込まれんのもゴメンだ……」

何もかも忘れたい。
ベッドに倒れ込み、そのまま時間が過ぎていく。

……。
42 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 19:43:03.35 ID:FTqARUxc0
―― ??? ―――

……。

紅音「どこだ? この部屋」

自室で寝たのは覚えてる。
目覚めたら見知らぬ部屋、しかも家じゃない。

というかここには何もない、わけではない。
机、椅子はない。棚も、窓もない。
照明はある。蛍光灯だ。
モニターとそれに繋がっているスピーカーもある。

……むしろそれしかない。
ここに出入りするための扉がない。

安価↓1
1.モニター周辺を調べる
2.ここは夢の中だ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 19:43:25.92 ID:JXsZvHi2O
1
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:40:19.53 ID:InaaAzMAo
待ってた
お久し振りの更新乙です
45 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 20:53:21.09 ID:FTqARUxc0
紅音「あるものから探ってみるか」

モニターのサイズは目測でも24インチとまあまあの大きさだ。
壁と一体化していて裏面をみることは出来ない構造をしている。

側面からは有線でスピーカーと繋がっているがスピーカーが天井近くに設置されている。
そのため出来ることで思いつくのが、線を引き抜き音を出させないことだろうか。

そもそもコンセント自体見当たらないので正常に動くのかすら怪しい。

モニターの電源は右下にあった。
これを押せば何か見えるかもしれない。
……という罠かもしれない。

安価↓1電源を
1.いれる
2.いれない
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:54:03.70 ID:5zC6egPB0
1
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 20:56:10.09 ID:7B8wu8Cb0
更新待ってたぜ
48 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 21:11:25.53 ID:FTqARUxc0
ここで躊躇していても変わらない。

電源のスイッチを押す。

しばらく経ってもモニターに変化はない。真っ暗のままだ。
スピーカーも音を出さない。

いったい、ここは、なんなんだ?
49 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 21:15:42.36 ID:FTqARUxc0


―――― 電源が入りました ――――

―――― 早期アクセスです ――――


――― error error error error ―――

――― error error error error ―――

――― error error error error ―――


―― 対処します 対処します 対処します ――

50 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 21:17:28.84 ID:FTqARUxc0



―― 退治します ――


51 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 21:41:54.07 ID:FTqARUxc0
―― 紅音の部屋 ――

……。

紅音「あれ、戻った」

いきなり目の前が白く、というより蛍光灯が眩しく光ったと思ったらよく知ってる部屋にいた。

さっきのは夢? にしてはかなりリアルだったような。
白昼夢的なやつか? まあ何でもいいや。

帰りに痴漢を撃退して交番に届けて、その後すぐに寝たから腹空いたな。
適当に食べて時間つぶすとしますか。

―― 数十分後 ――

紅音「カップ焼きそばはやっぱ美味いな。女学院にいたらこの味を知らずに生きてたのか」

『あの騒動』のおかげで得られた中にはこういうものもある。
失ったものも少なくはないが、知らないものを知れた良い機会と割り切っている。

割り切って、いるのに、まゆりに会うのが、怖い。
52 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 21:47:22.37 ID:FTqARUxc0
『とにかく、少しでいいので連絡ください』

安価↓1〜3 コンマがこのレスに近いやつ
1.携帯を手に取る
2.何もしない
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 21:48:44.34 ID:78HD0yBW0
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 21:48:51.19 ID:PwQ07VUXo
2
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 21:49:02.03 ID:u0a1Bw7K0
1
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 21:51:05.08 ID:5zC6egPB0
1
57 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 22:09:08.25 ID:FTqARUxc0
あいつは、まゆりは友達だ。お互いそう思っている。

でも傷つけてしまった。

気にしてないと言ってたが、その事実は消えない。

紅音「……友達なら、心配させちゃダメだよな」

携帯を取り、メール画面を開く。

紅音「しかし痴漢を撃退したって言ったらそれはそれで心配されそうだな」

紅音「無難に学校での出来事を軽くまとめて送るか」

進級できたこと、女学院にいたら面白そうな男子のこと、後ろの席の人のこと。

夢での出来事は……、どうすっかな。

安価↓1
1.送る
2.送らない
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 22:09:59.95 ID:UKDNqHXDO
1
59 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 22:22:29.50 ID:FTqARUxc0
紅音「ま、いい話題提供になるな」

モニターとスピーカー以外何もない部屋のこと。
電源を入れてみたけど特に意味のなかったこと。

紅音「こうして文字にしてみると意味不明だよな。しなくても夢はそういうもんか」

メールの文面を見直すと内容はどうでもいいことしかない。
それでも、これで安心するという。中々に変な奴が友達だ。

……その原因は自分にあるというのを忘れちゃいけない。

送信ボタンを押す。

思えば風邪でない時にメールするなんていつぶりだろうか。
だからすっかり忘れていた。
60 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 22:34:04.60 ID:FTqARUxc0
返信がくるということを。

普段ならまっすぐ家にきて看病してくれるまゆりだ。返信などこない。
風邪を引いてるからか、その時ならまゆりへの罪悪感はなく普通に話せる。

でも今は?

我に返った瞬間自分のしたことに激しく後悔した。
何のためにまゆりと距離を置いてたんだ。本当に今日の自分は調子が狂っている。

携帯が鳴る。まゆりだ。
いやまだ決まってない。画面を見るまでは決まってない。
もしかしたらニュースの速報かもしれない。

……落ち着け。

ゆっくりと通知を確認するんだ。


『百合咲まゆり から メールが届きました』


61 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 22:37:54.57 ID:FTqARUxc0
安価↓1〜3 コンマ高い奴
1.開かない
2.電源を切る
3.何も見てない
4.目の錯覚だ
5.逃げない
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 22:39:38.14 ID:7B8wu8Cb0
5
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 22:40:09.04 ID:RmLXWGpKO
5
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/19(日) 22:40:30.19 ID:sIohppQro
5
65 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 23:03:14.94 ID:FTqARUxc0
調子が狂ってるならそのままの勢いでいけばいい!
意を決して、まゆりからのメールを見る。

『嬉しい。ホントに嬉しくて泣きそう。
 紅音さんは何も話さないから心配だけど、これからはどんどん話してください。
 私の知らないそちらのこと、些細なこと、そのふたつが聞けて幸せです。』

紅音「いちいち大げさなんだよ」

『私の今日の出来事は……』

と、いつも通りのメールがやってきた。
毎日とはいかないが、何かあったらそれを逐一報告メールしてくる。
正直読んでないのが多い。

でも、今日のは最後まで読もう。
なんだか気分が良いんだ。
66 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/19(日) 23:44:14.29 ID:FTqARUxc0
幸福の時間はあっと言う間と聞くが、その通りのようだ。

気付けば今日が昨日になりそうな時間だ。
お風呂は……朝にしよう。とやかく言う人はいないし。

就寝準備を済ませ、再びベッドへ。

……。
67 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 00:13:03.34 ID:NOYXNXnm0
―― ??? ――

紅音「またここか」

モニターとスピーカーの部屋に来てしまった。

紅音「連続で同じ夢ってつまんないだろ」

自分の夢に文句を言いつつモニターの前にいく。

紅音「電源を入れ直すとかメンド……いや、これついてるな」

わずかだが熱を感じる。
つまりこのモニターはしばらく作動してたことになる。
ただのつけっぱなしで近づいただけで熱は感じないと思うし。

紅音「なにがどうなってんだ?」

なんで自分の夢で謎解きみたいなことをしなくちゃいけない。
68 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 00:14:26.80 ID:NOYXNXnm0


《ウィルス検知! ウィルス検知!》

《ウィルスバスターを転送します》

69 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 00:33:09.98 ID:NOYXNXnm0
紅音「!?」

スピーカーから意味の分からない放送が流れた瞬間、この部屋に少女が現れた。

少女「人間じゃないですか!」

少女「でも納得です。確かに同じ人間なら攻撃しづらい……」

紅音「ちょっと、何のこと?」

少女「でも、もう覚悟は出来てます!」

そう言い放ち少女はズボンのポケットに手を入れる。


安価↓1〜3 コンマがこのレスに近いやつ
(選択肢を間違えるとあらすじに辿り着かなくなるかも)
1.待って!と叫ぶ
2.攻撃する意志はないことを示す
3.少女を取り押さえる
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 00:36:38.59 ID:U3syCwZ/0
3
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 00:40:13.96 ID:r72nbcQDO
2
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 00:41:40.05 ID:9/Sm9FkwO
1
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 00:48:31.14 ID:U3syCwZ/0
先が気になる
74 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 01:00:10.21 ID:NOYXNXnm0
さっぱり意味の分からない状況だ。
でもここで交戦することは何か違う気がする。

両手を上げて降参の意を示す。

少女「…………」

相変わらずポケットに手を突っ込んだまま動かない。
それならこちらも両手を上げたままだ。

少女「なんで、何もしないの……?」

どうやら取り押さえに動いたら危なかったらしい。
なんで何もしないのか、か。簡単だ。

紅音「ウィルスじゃないから」

少女「……? ごめん。もう一回言ってくれる?」

紅音「ウィルスじゃないから。意味を教えてほしい」

きっとこの少女はスピーカーの音声で自分を何かの敵だと思い込んでいる。
誤解を解かないといけない。
75 :あらすじに向かいます ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 01:20:45.96 ID:NOYXNXnm0
少女とは座ったまま離れた距離で会話をすることになった。

紅音「名前は上月紅音。れっきとした人間だよ」

少女「わたしは……。本当に人間?」

紅音「疑り深いの大歓迎。その方が違うと分かったら思い切り殴れる」

少女「いや殴らないけど、それ以上の痛みは保証できるから安心して」

紅音「……。なんでもいいけど名前を教えてよ」

少女「まだ完全に信じてない」

紅音「分かった。ウィルス云々の話をしよう」

少女「何もモニターで見てないの?」

少女「……どういうこと!?」

モニターに向かって急に大声をだした。
同時にポケットの中から何かを取り出し、投げる。
76 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 16:35:43.06 ID:NOYXNXnm0
勢いよくモニターに当たったそれは反射して少女の手元に戻る。

投げたものをよく見ると、その正体はスーパーボールだ。
動体視力には自信ないので、はっきりと言えないが多分水色のそれ。

少女「やっぱり傷つかないよね」

紅音「あれでヒビ割れしたら苦情どころじゃないって」

少女「自信はあった。ほら」

さっきと変わってゆっくりと上に投げてボールを渡してきた。
二、三度バウンドしてやってきたのを右手でキャッチ。

紅音「いっった!!!」

瞬間、大声で叫んだ。
まるでボクシング選手のパンチを不意打ちでもらったような痛さが襲ってきた。
実際にあったことないけど、それほど痛い。

手が、ものすごく痺れる……。
いったい何を渡されたんだ……。
というかニヤりと笑うな。そこ。
77 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 16:42:13.65 ID:NOYXNXnm0
恐る恐る右手で掴んだ物体を見てみると、何の変哲もないスーパーボールに見える。
確認したら不思議と手の痺れが瞬く間に消えていく。

紅音「ただのスーパーボールだよな? さっきの激痛は何だったんだ?」

少女「これが私の能力。の一部。そっちは?」

紅音「の、能力? 待った。また意味不明単語が出たな」

少女「……。シードマスター? どうせ見てるなら早く説明して」

紅音「またしても意味不明単語が出た。ウィルス、能力、シードマスター」

少女「この人は敵じゃないなら説明して。敵なら敵って証明してよ。混乱してきた」

こっちとしては最初から混乱してるが、それ言ったらもっと紛らわしくなりそうだから黙ろう。

少女「ウィルスウィルスって意味不明なのは同じなんだよ!」

少女「あと武器返して!!」

自分で渡したくせに逆ギレしてきた。
よーし分かった。思い切り投げてやる。
上月選手、ここまでの混乱をボールに込めて、いざ! くらえ!!

……。

涼しい顔して受け止めやがった。なんでだ。
だからニヤりすんな。
78 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 16:59:50.72 ID:NOYXNXnm0
《……ぁ、あ、よし、聞こえるね?》

突如スピーカーから謎の声が響いた。
ボイチェンでも使っているのか、機械音声で性別の判断がしづらい。
モニターは、真っ暗のままだ。

《上月紅音。キミの数時間のログを消去した》

《これでシステムは大人しくなる。迷惑をかけた》

《四宮弥生。キミにも迷惑をかけてしまった》

紅音「四宮(しのみや)、弥生(やよい)?」

少女「わたしの名前。あっさりとバラすじゃん、シードマスター」

《ふたりは敵じゃない。仲間だ。それに説明させるために呼んだのはキミだ》
79 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 17:01:16.95 ID:NOYXNXnm0
《あとモニターに能力を使っても意味ないと何度教えたか》

弥生「レベルアップしたかもしれないじゃん」

《……キミの能力はあくまでも『感覚操作』。機械に感覚はない》

弥生「だからバラすのあっさりすぎ!!」

感覚、操作? バラされてもさっぱりだから安心しろ。

紅音「二人で盛り上がってるとこ悪いけど、こっちにも説明ぷりーず」

《そうだね。朝がくる前に手早く教えよう》

《といっても、一方的に喋るのは性にあわないんだ》
80 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 17:02:10.47 ID:NOYXNXnm0
《何から聞きたい?》

安価↓1
1.ウィルス
2.能力
3.シードマスター
4.四宮弥生
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 17:04:22.29 ID:3RTo+LlS0
4
82 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 17:08:57.66 ID:NOYXNXnm0
紅音「決まってるだろ。全部だよ」

《せっかく選択肢をあげたのに意味がないじゃないか》

紅音「うるせー。最終的に全部聞くんだ。手早くさっさと教えろ」

弥生「うわぁ……」
83 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 17:23:46.63 ID:NOYXNXnm0
《しかしせっかく選んでくれたんだ。それを最初にしよう》

紅音「何言ってんだ?」

《いや、こっちの話。気にしないでほしい》

《四宮弥生くんについてか》

弥生「わたしのこと知ってどうするの?」

紅音「何も知らないやつが仲間とか信じられない」

嘘だ。
仲間なんて、そんなの、必要ない。

《ふむ。一理ある》

《ここにいる弥生くんは一見おてんばだが、現実は違う》

弥生「ちょっとシードマスター、プライベートに干渉しすぎ」

だからこんな会話、聞き流すのがちょうどいい。

弥生「それに無意味だよ。緊張感がこの人からなくなった。話聞いてないよ」
84 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 17:24:55.95 ID:NOYXNXnm0

安価↓1〜3 コンマがこのレスに近いやつ
1.そんなことない
2.よく分かったね
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 17:38:32.24 ID:Iv+Jxgs90
1
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 17:46:40.06 ID:sZGySvcz0
2
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 17:53:25.23 ID:r72nbcQDO
2
88 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:10:41.84 ID:NOYXNXnm0
弥生「うん、正直でよろしい」

弥生「実はね、会話をし始めた時から聴覚を最大限まで強化してるの」

弥生「だからあなたの鼓動はずっと聞こえてた。今もね」

弥生「両手をあげてる緊張の音、座って話している時の安堵の音」

弥生「あなたの触覚を少しいじって痛覚を強化したあと、ボールを渡した」

弥生「その時の激痛に耐えた必死の音、仕返ししようと意気込んだ決意の音」

弥生「でもわたしの痛覚は最大限まで弱体化させてたの。痛みはゼロ」

弥生「それが失敗した絶望の音。今の音は、無気力。何も感じない」

紅音「……お見通しなんだ。すごいな。興味でてきたかも」

感覚操作、そういうことだったのか。
にしても人間かどうか疑わしいのはお前じゃないのか?

弥生「疑惑の音。何に対してかは追及しないでおく」

弥生「わたしとしてはウィルスが一番気になってるんだけど」

《では、次はウィルスにいこう》
89 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:35:53.56 ID:NOYXNXnm0
《ウィルスについて》

《これは準備が整う前に紅音くんがさっさと電源を押したことによるバグだ》

紅音「は?」

《まだ最後の編集作業が残ってたのに、その映像を再生しろとリクエストがきた》

《当然無理。エラーだ》

《そのエラーの原因は何なのか、システムは必死に探した》

《辿り着いた結果が電源エラー。誰かがスイッチを入れた》

《その場にいたのは紅音くんのみ。よってキミをウィルスと認定》

紅音「ちょ、ちょっと待て。何となく理屈は分かるが理解できねぇ」

紅音「そもそもここはなんなんだ。夢じゃないのか? さっきの激痛忘れてねーからな!?」
90 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:39:07.84 ID:NOYXNXnm0
《ここはどこなのか、それにも答えよう》

《夢であり、夢でない》

紅音「手早く教えるっつったろ。意味の分かる言葉で言えよ……」

《そうピリピリするな。簡単に言えば精神世界のひとつ》

紅音「全然簡単じゃねーよ」

《ふーむ。眠ってるときにこれる家と思え》

《必ずしも我が家に帰れると限らないがな》

弥生「あー、わたしがそれだ」

紅音「どういうことなんだよ、ほんと分からん」

弥生「ここさ、まるで密閉空間じゃん。わたしのとこもそう変わんないけど」

弥生「エアコンあるんだよね」
91 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:50:00.87 ID:NOYXNXnm0
弥生「でも今日はなかったから没収されたのかなって思ってて」

弥生「暇つぶしにモニターの電源いれて映像みてた」

紅音「は? 編集が終わってねーって言ってたよな?」

《いや、その後終わってセッティングも終わらせました》

《こう考えてほしい。先に弥生くんが紅音くんの部屋にきた》

《これを『部屋A』とする。次に紅音くんがやってきた》

《しかしシステムはキミをまだウィルスと認定しているため、弥生くんと同じ空間にいれさせないようにする》

《その結果、『部屋A』と同じ構造の別空間にある『部屋B』に紅音くんが通されたわけだ》
92 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:50:57.14 ID:NOYXNXnm0
弥生「……つまり隔離部屋というわけね」

《弥生くんは幸いにも能力の使い方を分かっていた》

《だから同じ時間、同じ部屋にいた弥生くんが別空間にあるこの部屋にすぐ駆けつけられたわけさ》

《目的はウィルス退治。今はもうその必要はない》

紅音「意味が! 分からん!!」

弥生「『部屋A』があんたの本当の部屋だけど、手違いでわたしが行った」

弥生「そのせいであんたは『部屋B』、つなりここに行くことになった。こんな感じ」
93 :……つなり? ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 18:51:38.89 ID:NOYXNXnm0
《さて、そろそろ能力にも触れようか》

《正直さっきまでの話は理解できなくても問題ないが、これは別だよ》

《準備はいい?》

安価↓1〜3 コンマがこのレスに近いやつ
1.分かりやすく
2.その調子で続けて
3.聞いてもどうせ分からん
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 18:52:11.62 ID:m2kH5crv0
1
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 18:54:22.62 ID:bL3ty33h0
1
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 18:57:29.40 ID:U3syCwZ/0
1
97 :閲覧注意? ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 19:20:12.73 ID:NOYXNXnm0
紅音「おい、なら理解できるよう分かりやすく説明しろ」

《まあその義務はある。やれるだけやってみよう》

弥生「ついでだし復習していこ」

《約二十年前、ある科学者はひとつの細菌をみつけた》

《それはあまりにも弱く、管理するのも一苦労だった》

《実験の一環で細菌を……動物、そうだな、ネズミにしよう》

《細菌をネズミに投与し、結果を待った》

《すると不思議なことにネズミが二足歩行で走り出した!》

紅音「ストップ!! なんでそんなキモチワリィもんを想像しなきゃならねぇ!!」

《……分かりやすいと思って。摩訶不思議な出来事として》

紅音「極端すぎる!!!」
98 :閲覧注意? ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 19:35:12.91 ID:NOYXNXnm0
弥生「……こんなの復習じゃない」

《そう言わず付き合いたまえよ》

《そしてそのネズミは》

紅音「まだ続くのかよ……」

《やがて近くにいた同種、同じく細菌を投与されたネズミを喰い殺し始めた》

紅音「は? なんで?」

《同種が気に食わなかったのだろう。だから喰った》

《ネズミはもうただのネズミではない。進化したネズミだ》

《だが進化したネズミは有限だ。もともと細菌を投与されたネズミだから》

《餌がなくなって最後の一匹になった進化ネズミはどうしたと思う?》


安価↓1〜21:00頃目安
《考えを聞かせてほしい》
《もし正解者、もしくは近い答えが出たらすごい》
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 19:38:43.42 ID:U3syCwZ/0
進化ネズミを増やしていった
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 19:40:41.90 ID:bL3ty33h0
普通のネズミと交尾して子孫を増やしていった
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 19:42:54.01 ID:BEboZ9sL0
自分が餌になった
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 19:45:07.09 ID:9/Sm9FkwO
ウォルト・ディ◯ニー氏に自分を売り込んだ
のちのミッ◯ーマウスである
103 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 19:49:50.78 ID:NOYXNXnm0
>>99
《その方法、および目的は?》

>>100
《子孫を増やした目的とは?》

>>101
《何の? その目的とは?》

>>102
《草。やめたまえ。消されてしまう》


《一回更新しただけで意外とくるもんだ。とても嬉しい》
《もしかしたらまだくるかもという期待がでてしまう》
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 19:57:06.17 ID:m2kH5crv0
1人でつまらないと思ったそのネズミは他の同種のメスと交尾して子孫を増やしていった
目的は自分と対等になれる相手が現れてつまらない現状を壊してくれるという希望を抱いたから
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 20:02:08.02 ID:U3syCwZ/0
>>103ネズミに菌を投与し進化ネズミを増やす
自らの餌を増やすために
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 20:04:00.28 ID:eQPyZvBvo
そのネズミは電気ネズミへと進化し国民的な大人気モンスターとなった
一時期妖怪な地縛霊ネコがライバルになりそうだったがそいつは勝手に自滅した
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 20:38:16.48 ID:QFWlnwdQ0
餌が不要になるようさらに進化した
108 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:00:28.75 ID:NOYXNXnm0
>>105
《概ね正解。どうやって投与したのかという方法があれば完璧だ》
――――

《ひとつひとつにコメントする時間、もったいないな。さっさと答え合わせだ》

紅音「また意味のわからんことを」

《進化ネズミは細菌に飢えている。管理が難しいと言っただろう》

《ネズミの体内に入ったからといってその弱点は消えなかった》

《細菌が死滅すれば自分は劣化したもとのネズミになってしまう》

《故に進化ネズミは同種を喰らうんだ。細菌を得るために》

紅音「さっきと言ってることが違うぞ」

《気に食わないで殺すバカがいるか? 理由があるの。順序立てて説明してんの》

紅音「納得いかねぇな」
109 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:03:24.62 ID:NOYXNXnm0
《進化ネズミは、自身の血液を、細菌に侵された血液をネズミに飲ませた》

《そのネズミに細菌が全身に巡り進化ネズミになる。そしたら再び殺し合い》

《進化ネズミは食欲を満たすためだけに仲間を増やしてる》

紅音「……待て。いや待ってくれ。そしたらなんだ?」

紅音「こいつは、四宮はどういうやつなんだ?」

弥生「ま、そうなるよね」

紅音「進化したネズミ、能力、感覚操作っていったか?」

《まあ慌てないで。続きはまだまだあるんだから》
110 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:33:21.03 ID:NOYXNXnm0
《生きるには食べることが必要、そのために仲間を増やす》

《非常に効率の悪い食事だよね。しかも自分の死と隣り合わせの食事だ》

《繰り返してるうちにオリジナルの細菌を持ったネズミは食べられた》

《絶滅に近い種族なんだよ、進化ネズミは》

《科学者はそれに悩んでいた。どうしたらこの種族を安定して増やせるのか》

《結論。『一人で無理なら二人で考えよう』》

紅音「……続けて」

《科学者は仲間の科学者に相談した》

《ちょうど仲間を増やしていたからそのうちの一体を仲間に渡した》

《全てここから始まった》
111 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:36:09.41 ID:NOYXNXnm0
《仲間に渡った進化ネズミのもとには同種がいなければもとになる劣化種もいない》

《細菌という餌がなくなった進化ネズミは驚くべき進化を遂げた》

《細菌を体内で仮死状態にさせたんだよ》

《もちろん仲間科学者がそれを知ったのは随分後のことだった》

《なんせ見た目は普通のネズミになっていたんだから》

《新たな力を得たネズミは何も知らない人が見たらただのネズミだ》

《食事も普通に戻っていたんだ》

《このネズミを科学者のもとへ連れていった》

《そこには進化ネズミが個別のケースに収容されていた》

《その後は地獄だ。おそらく想像通りの出来事が起こると思うけど、一応言うよ》
112 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:37:40.16 ID:NOYXNXnm0



《仮死状態の細菌が復活し、進化ネズミを全て喰らったんだ》


113 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:51:57.87 ID:NOYXNXnm0
紅音「…………」

《便宜上そのネズミを超進化ネズミとしよう》

《超進化ネズミを喰らおうと進化ネズミは食事に向かったけど返り討ち》

《これを見た二人の科学者は言葉を失った》

《食事が終わると超進化ネズミの見た目は普通のネズミに逆戻り》

《彼らは決めた》

《このネズミは始末しないといけないと》
114 : ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 21:53:29.78 ID:NOYXNXnm0
弥生「それに立ち向かうため、生まれたのがわたしたち第二世代ってわけ」

《ちょっと、省略しすぎですよ》

弥生「ながい。つらい。キモイ」

紅音「第二世代? わたしたち?」

弥生「仲間ってことは、こうづき、だっけ? も第二世代なんでしょ?」

《まぁ、そうですね》


第二世代とやらは置いといて、内容は

安価↓1〜3
1.分かった
2.なんとなく
3.分からん
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 21:55:39.68 ID:U3syCwZ/0
1
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 21:56:25.21 ID:JbDtlZgVo
3
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/20(月) 21:57:36.21 ID:tHdPl5fo0
1
118 :しばし休憩 ◆ak8RAT8nZ62z [saga]:2020/01/20(月) 22:19:06.22 ID:NOYXNXnm0
紅音「だいたいは理解したよ。部屋AとかBとかより」

《あ、ちなみにとっくにAに戻ってますよ。Bの部屋は必要なくなったので》

紅音「そういうのはもういい」

弥生「シードマスターの言葉を借りるなら、そうだなぁ」

弥生「超進化ネズミの仮死状態の細菌を採取して、うーん」

《ネズミの赤ん坊に注射したんです》

《もちろん『普通のネズミ同士』『普通のネズミの赤ん坊』です》

《免疫も抗体も少ない個体に凶悪な細菌を投与したらどうなるのか》

《そういう実験をしたんです》

紅音「…………え? 待って。今までのことからしたら」

弥生「そ。仮死状態の細菌を持った赤ん坊が成長した姿が……」

弥生「わたしたち、第二世代ってわけ」
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