【とある】ノウリョクロンパ〜異能の学園と別条の相補性〜

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17 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/07(金) 23:46:02.83 ID:rJF2PP6y0

ドレスの少女「近くにいたし、これも何かの縁ね……私は心理定規」

「お前、それ本名か?」

心理定規「まさか……能力名よ」

「へぇ、どういう能力なんだ…?」

心理定規「“私の能力は他の人の能力がどんなものか見ることができる能力よ”」

「能力を見る能力……?」

心理定規「そう……だから私がいる以上、皆は自分の能力を隠すことができないわ」
18 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/07(金) 23:53:12.02 ID:rJF2PP6y0

超高校級の精神能力者 心理定規


(なんか変なテロップと画面出た……)

 しかし、能力を見る能力か。

 俺は記憶が混濁していて、自分の能力が分からないが、こいつなら分かるのか?

「なぁ、俺、記憶がぐちゃぐちゃで自分の能力が分からないんだが、見れたりするか?」

心理定規「お安いご用よ…」

「……」

心理定規「……見れないわ。そういうタイプもいるのね」

「困ったな……」

心理定規「まぁ、気長に待ちましょう」

「気長に待ってたら、殺されちまうよ」

心理定規「それもそうね……」

 ドレスの女は、何が面白いのか微笑んでいた。
19 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:00:22.19 ID:PQCmFI3R0

「なぁ、心理定規。……どうせなら他のやつの能力も見たい。だから、ついて来い」

心理定規「あら、強引ね」

 次は横にいた、この変なやつに話しかけてみるか。

「なぁ」 

ゴーグル「はいっす」

「俺は垣根帝督。お前の名は?」

ゴーグル「誉望万化っす。難しい漢字なんで何て呼ばれても気にしねぇっす」

「確かに珍しい漢字だな。……なぁ、誉望、お前は何の能力者なんだ?」

ゴーグル「俺は念動力者っすねー」
20 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:05:59.04 ID:PQCmFI3R0

超高校級の念動力者 誉望万化


(またか……)

「念動力者かすげぇな…」

誉望「まぁ、今は…そんなに色々出来ないみたいっすけどね……垣根さんは?」

「俺は覚えてねぇ……これ嘘じゃなくて、まじでな」

誉望「なるほど。俺もそういって隠しておけば良かったっす」

「それなら無駄みたいだぜ。コイツは能力の詳細を見ることのできる能力者らしい」

心理定規「コイツはやめてちょうだい」

誉望「へぇ、それなら嘘つかないで良かったっす。変に嘘ついて疑われた日には最悪っすからね」

「確かにな」

21 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:10:04.79 ID:PQCmFI3R0
はじめてコロシアイスレを書いたなう。

ちなみに>>1のスレは緩いので、予想とか色々書いてもらって全然大丈夫です。

というか、そっちのほうが面白いだろうしね。

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 00:19:30.41 ID:UXtASOnd0
参加メンバーは垣根、心理定規、誉望、上条、一方通行、麦野、結標、吹寄、土御門、青ピ、浜面かな?今のところは
23 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:19:55.60 ID:PQCmFI3R0

「あのゴーグルの能力の詳細は?」

心理定規「“一日に二回まで透明になれる。"、ね」

「透明…? 念動力で、そんな応用が出来るのか?」

心理定規「彼は嘘はついていないから、そういうことになるわね」

「ふーん……何やってるんだ?」

 心理定規は紙をペラペラめくっていた。

心理定規「能力をまとめてリスト化しようと思っててね。多分だけど、こういうのは共有したほうが良いんじゃない? 私とあなただけが知ってるのも、変でしょう?」

「確かに……」

心理定規「私が書いている間、あなたは他の人にどんどん話しかけてきて。後ろから、ちゃんと能力見ておくから」

「分かった」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 00:20:33.85 ID:UXtASOnd0
あっ、美琴忘れてた。今のところは12名か
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 00:21:20.48 ID:TDvjTelU0
垣根の能力は3割当たる占い師
26 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:30:49.21 ID:PQCmFI3R0

「あ…?」

白髪「は…?」

 なんだこの顔面凶器。子どもが見たら泣くレベルの顔してやがる。

「お前名前は…?」

白髪「オイオイ、よく今の睨みから自己紹介に入れると思ったな」

「お前の顔面が凶器だったから、ちと身構えちっただけだ許せ」

白髪「煽るか謝罪するか、どっちかにしろなァ?」 

「いいから名乗ってくれよ、俺は垣根」

白髪「チッ……一方通行だ」

「一方通行?…能力名か……お前は何の能力者なんだ?」

白髪「あァ?…オレは解析能力者だ」
27 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:38:05.26 ID:PQCmFI3R0

超高校級の解析能力者 一方通行


(もう慣れた…)

「解析能力者?」

一方通行「そうだ。構造の把握から、詳細まで分析することができる……はずだ。…テメェは?」

「俺は記憶がなくて分からん」

一方通行「そんな嘘が通用すると思ってンのかァ?」

「嘘じゃねぇよ」

一方通行「証明してみろ」

「神の存在を疑うのか?」

一方通行「うぜぇ……決めたわ、最初にお前コロスわ」

「好戦的なやつだな…」

一方通行「元からテメェらと慣れ合うつもりなんざねェっての。今は、ただ最低限の情報を手に入れるために腰を下げてるだけだ……その気になりゃ、いつだってやれるぜ」

(ヒョロい癖によく言うぜ)
28 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 00:51:31.24 ID:PQCmFI3R0

「どうよ、あの白髪は?」

心理定規「彼の能力は“あらゆる仕掛けを解析し、解くことができる”…だそうよ」

「言っていた通りだが、漠然としてるな」

心理定規「そうね」

「まぁ、いい……次、言ってくるわ」
29 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:11:11.87 ID:PQCmFI3R0

アロハグラサン「……にゃー」

「何だお前…」

 何がにゃー、にゃー言ってるのかと思ったら、目の前のグラサン男が言っていて、びっくりした。

アロハグラサン「俺は土御門元春だぜぇ。よろしく頼むんだにゃー」

「垣根帝督だ」

アロハグラサン「珍しい名前だにゃー」

「よく言われる…」

 なぜ語尾ににゃー、をつけるのか物凄く気になったが、聞いてはいけない気がした。

「お前は何の能力者なんだ…?」

 代わりに、それを聞くことにした。

アロハグラサン「俺は再生能力者なんだぜー」
30 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:15:59.92 ID:PQCmFI3R0

超高校級の再生能力者 土御門元春


「再生能力者…?」

土御門「ご存知の通り、回復能力なんだぜー……垣根は何なんだにゃー?」

「俺は分からん……」 

土御門「あ、そういうのは良くないぜぇ?」

「本当なんだよ…」

土御門「怪しいにゃー……もしかして垣根がクロマクとか言うやつなんじゃないのか?」

「んなわけあるか…」

土御門「ははっ、冗談だぜー」
31 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:26:43.29 ID:PQCmFI3R0

心理定規「どうだった?」 

「どうも何もねぇが……しいて、いうならニャーニャー言ってるのに引いたくらいだ」

心理定規「にゃーにゃー…?」

「もうちょい可愛く」

心理定規「……にゃあにゃあ」

「不合格」

 直後、心理定規の蹴りが飛んできた。変なとこに打撃が入った気がする。痛みで腹を俺は抱えた。

「なっ…何すん…だよ」

心理定規「不合格って何よ。誰がどう見たって可愛かったでしょうが」

「怒るなって……ああ、そういやアロハの能力の詳細は?」

 心理定規が不機嫌そうだったので、話を先程のグラサンに戻した。

心理定規「はぁ……彼の能力は“オシオキ以外で殺されたら一度だけ生き返ることができる”というものよ」

「生き返る…だと? 再生能力とかいうレベルじゃねぇじゃねぇか」

 あのグラサンに、そんな秘められた力がアルとは思わなかった。せいぜいアロハシャツを量産する超能力とか、グラサンが本体になる超能力かと思っていただけに意外だった。

心理定規「練度が高いと、そういうケースにも鳴るのでしょう」
32 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:31:32.87 ID:PQCmFI3R0
誤字が酷い…
33 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:41:03.82 ID:PQCmFI3R0

 次、行くか。

「お前の名前は…?」

さらし女「結標淡希よ。よろしくね」

 口調は普通だが、見た目が露出魔の格好だった。

 上半身はさらし一枚に、上から学生服を腕を通さずに羽織っているだけ。

 こいつ、ビッチか?

「俺は垣根帝督。……お前の能力は?」

さらし女「私は空間移動能力者よ」
34 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:45:17.44 ID:PQCmFI3R0

超高校級の空間移動能力者 結標淡希


(空間移動能力者……テレポーターか)

結標「って言っても、現状全然便利じゃないのよね。本当なら、もっと便利なんだろうけど」

「へぇ……俺はお前よりも酷いぜ? 自分の能力が分からないんだ」

結標「それが本当だとするならば、滅茶苦茶不利なんじゃ…」

「かもな」

結標「健闘を祈るわ」

「おう」

35 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:51:20.61 ID:PQCmFI3R0

(……これで五人と喋ったのか)

(全員、変なやつだったな…)

「さらし女のはどうだった?」

心理定規「彼女の能力は“自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる”…ね。制限とか他にあるみたいだけど、これより詳細のものは後で見せるわ」

「分かった……」 

36 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 01:51:55.92 ID:PQCmFI3R0
とりあえず、ここまで。

お疲れ様でしたー
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 02:06:55.53 ID:1vXJaftu0

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 07:50:12.77 ID:TDvjTelU0
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 08:03:45.76 ID:UXtASOnd0

原作通りに16人で男女半々なら残りの男子1人と女子3人が気になる
40 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 09:34:23.20 ID:PQCmFI3R0

うさんくさい男「おはようございます……今日は良い天気ですね」

「良い天気って…外の様子なんか見えねぇぞ?」

うさんくさい男「おっと、そうでした。ついつい、セールストークで言ってしまいますね……これは失礼しました。…自分は海原光貴といいます、あなたのお名前は?」

「垣根帝督だ」

うさんくさい男「垣根さんですか……これからよろしくお願いしますね。自分みたいな小心者には、こんな実験向いてないので内心震えてますよ」

「うさんくせぇな……」

うさんくさい男「なぜか、よく言われますね」

「だろうな……そういや聞いてなかったが、お前の能力はなんだ?」

うさんくさい男「自分は変身者です」
41 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 09:41:13.04 ID:PQCmFI3R0

超高校級の変身者 海原光貴


「変身……?」

海原「そうです。…他の人に化けることができる……ということですね」

「便利なのか、それ?」

海原「悪用しかできませんよ…正直なところ」

「だよな……」

海原「垣根さんの能力はどんなものなんですか?」

「記憶がねぇ……理由は分からん」

海原「それは……困りましたね」

「信じるのか?」

海原「もちろん。自分みたいな人間にできることと言えば、周りの皆さんを信頼することくらいなので」

(良いこと言ってるんだが胡散臭い…)

「まぁ、話が早くて助かるが…」

海原「お互い生き残れるよう頑張りましょうね」
42 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 09:46:21.72 ID:PQCmFI3R0

「六人と会話が終わった」

心理定規「まだ半分も終わってないじゃない……私はメモりながらも話してるわよ」

「器用なやつだな……あの胡散臭いやつの能力は?」

心理定規「それで思ったんだけど……毎回毎回こっちくるのも、面倒臭いでしょ? 三人ごとに教えてあげるわ」

「おう。じゃ、あと二人と会話してくるわ」
43 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 09:56:17.35 ID:PQCmFI3R0

年増「…疲れるわね」

「年か…?」

年増「あ? テメェ今なんて言った?」ギロッ

 適当にからかったつもりだったが、一方よりも恐ろしい顔つきで睨んできたため、一瞬たじろいだ。

「いや、何でもない…」

年増「そう……ていうかあんたは?」

「俺は垣根帝督」

年増「垣根…ね。私は麦野沈利よ。まぁ、適度によろしく頼むわ」

「おうよ」

年増「あんたの能力って何よ? ホストっぽい格好してるからか、全く予想できないんだけど」

「わからん」

年増「はぁ? わからんって何よ。記憶がないってこと?」

「みたいだ」

年増「嘘はついてなさそうではあるけど……信じがたいわね」

「その内、信じることになるさ……お前は?」

年増「なんか私だけ言うの嫌だにゃーん」

(うわ……こいつも猫かよ。…年考えろババア)

年増「コロス」

「え」

年増「なんでもないわ。…まぁ、私の能力は電子使いってところよ」

44 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 10:01:04.80 ID:PQCmFI3R0

超高校級の電子使い


「電子使いか…」

麦野「って言っても、ほぼ使い物にならないレベルだけどね」

「へぇ。まぁ、あるだけマシなんじゃねぇの?」

麦野「言えてるわね……まぁ、元気出しなさいよ」

「落ち込んでねぇわ」

麦野「あら…そのなりで豆腐メンタルだったら面白かったのにね」

「想像したくもねぇな…」
45 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 10:06:57.13 ID:PQCmFI3R0
超高校級の電子使い 麦野沈利
46 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 10:23:40.67 ID:PQCmFI3R0

ショートのガキ「おはようございます。 超はじめましてですね」

「おうよ……俺は垣根帝督だ」

ショートのガキ「垣根ですか、超よろしくお願いします。私は絹旗最愛です」

「絹旗ね……」

(この中にいるやつで1番小せぇが……一方が言ってた長点上機だっけか? そこは歳とか関係なく受け入れる学校だったってわけか)

(どうも他の奴らと齟齬があるな…)

ショートのガキ「垣根は超ホストみたいですね。もしかして超超高校級の超ホストなんですか?」

「能力じゃねぇじゃねぇか……俺はあいにく自分の能力がわからねぇんだ」

ショートのガキ「そんなことあるんですか?」

「俺に言われてもな…」

ショートのガキ「ま、とりあえず話半分に聞いておきますよ。何度も何度も、それについて説明するのも面倒でしょうし」

「助かる…」

 案外、物分りの良いやつだな。

「俺が言わないで言うのもなんだが、お前の能力は何だ…?」

ショートのガキ「私の能力は窒素ですね」

47 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 10:28:04.66 ID:PQCmFI3R0

超超高校級の超窒素使い


(なんか超が多い…)

「窒素?」

絹旗「窒素を操る超窒素使いなんですよ」

「超窒素使い…?」

絹旗「超超窒素使いってことですね」

 ダメだ。

 話がこんがらがってきた。会話が成り立っていない。

 しかし、窒素使いって何が出来るんだ?

「まぁ、よろしく頼むわ」

絹旗「はい。よろしくお願いしますね」
48 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 11:10:39.92 ID:PQCmFI3R0

「どうよ?」

心理定規「バッチリよ……まず海原光貴の能力は“直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ”…ね」

心理定規「次に、麦野沈利の能力は“扉を電子の阻害により開かなくすることができる。両側から開かなくなる”」

心理定規「絹旗最愛は“薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる”」

心理定規「……以上よ」

「……」

 ぱっと聞いただけなら、海原のヤツの能力が一番厄介だが……麦野の扉ってのは何だ?

 絹旗に関しては、窒素を纏っているらしいがどれくらいの強度なんだ?

 場合によっちゃ、良い防御になるのかもしれない。

心理定規「まぁ、さっきも言った通り、触れてない部分あるから、まとめ終わったら皆に配布するわね」

「ああ…」
49 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 11:37:44.87 ID:PQCmFI3R0
休憩
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 12:02:06.25 ID:TTky2TiKO
メンバーは上条、美琴、垣根、心理定規、誉望、一方通行、結標、海原、土御門、浜面、麦野、絹旗、吹寄、青ピは確定

残り二人は滝壺とフレンダ?
主人公&ヒロイン+グループ+アイテム+スクール+上条のクラスメイトで構成しているみたいだし……
らっこや姫神辺りもあり得るが……
51 :16人じゃないパターン ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 12:43:01.32 ID:PQCmFI3R0

隠れ巨乳「……」ジー

「なんだよ…」

 視線を感じたと思ったら、そこにはぼーっとしている女がいた。

 これは俺を見てるのか? いやどこ見てるんだ?

隠れ巨乳「ホストっぽい…」

「……は?」

 一言目に、口開いて出てきたのがそれかよ。

隠れ巨乳「私は滝壺理后……あなたは?」

「垣根帝督……」

隠れ巨乳「垣根、よろしく…」

「おう…」

隠れ巨乳「……」ジー

「何をそんなに見てるんだ…」

隠れ巨乳「特に何も見てるわけじゃない…」

「そうか……話は変わるが、お前の能力教えてもらえないか?」

隠れ巨乳「能力。…分かった。私は……追跡者」
52 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 12:47:16.32 ID:PQCmFI3R0

超高校級の追跡者 滝壺理后


 追跡者…? これまた奇妙なものが出てきたな……。

「追跡って、誰かを追いかけまわすときの追跡か?」

滝壺「うん。私は…それ以外の追跡知らない…」

「俺もそうだが……いまいちパッとしなかったから聞いた」

滝壺「……」ジー

 また黙りこみやがった。

 こいつは俺に能力のこと何も聞いてこない。……新しいタイプだな。

「他のやつと話してくるわ。……また後でな」

滝壺「ばいばい」
53 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 12:57:23.03 ID:PQCmFI3R0

 俺が滝壺と会話を終えると、何かが上から降ってきた音がした。

???「いてっ!」

 音のした方を見ると、ウニ頭が顔を痛みで歪ませていた。

 ……足元には、電球の破片らしきものが落ちている。

「……お前、ツイてないな」

ツンツン頭「はぁ……いつものことだから、特に驚きもないというか……上条さんは不幸なんですよ……お前は?」

「垣根帝督……しかし、何だ? お前の能力は不幸か何かかよ」

ツンツン頭「まぁ、間違いではないけど……正確には、俺は外れ者だ…」
54 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 13:04:36.21 ID:PQCmFI3R0

超高校級の外れ者 上条当麻


 外れ者? いよいよ何か分からないのが出てきやがった。

「なんだそりゃ…」

上条「俺の右手にはある力があってさ……能力を打ち消す能力みたいな。不幸なのは、その副産物なんだ」

「へぇ…ぺらぺら喋るじゃねぇか……」

上条「まぁ、コロシアイなんかする気ないし……隠す意味もないだろ」

「お前みたいなのが他にいればいいな」

上条「そうだな……。ここいる皆に、俺は絶対にコロシアイなんて馬鹿げたことはして欲しくない」

 熱いやつだな。

 お人好しってやつなのか?

「また後で話そうぜ」

上条「ああ、楽しみに待ってる…」
55 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 13:17:54.65 ID:PQCmFI3R0

エセ関西「……いやぁ、レベル高いんとちゃいますかぁ」

 横にいた青髪がジロジロ周囲を見ながら。 

──というより女子を見てか、ボソリとつぶやいた。

「何してんだよ」

エセ関西「何って索敵してるんですよ」

「索敵…?」

エセ関西「だって、見てください。皆めちゃくちゃ可愛ないですかあ? ほんまこれは滾るで!」

「中学男子かよ…」

エセ関西「おっと、一緒にしてもらっちゃ困るでー。なんたって僕は男の子もいけるんやから……君とか全然イケるで」

「初対面から気持ち悪いことを言うな、お前」

エセ関西「はは、さすがに冗談やでー。……50%くらい」

 50%は余計だ。

 身の毛がよだつのを押さえながら、青髪に尋ねた。

「お前名前は?」

エセ関西「僕は青髪ピアスやで……君は?」

「垣根帝督。……青髪ピアスって本名かよ」

エセ関西「さぁなー。僕はそんな自分の名前とかどうでもいいからなあ」

「変わったやつもいたもんだ……お前、能力は?」

エセ関西「お?…聞いちゃうんやな兄さん。ええで、特別に教えてあげたるで」

「他のやつには言ってないのか?」

エセ関西「言ってるで」

 特別とはなんだ?

エセ関西「僕の能力は模倣やでー」
56 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 13:25:06.79 ID:PQCmFI3R0

超高校級の模倣者 青髪ピアス


 模倣者? 名前から察するに何かを模倣するものなんだろうが。

「模倣者か……何を模倣するんだ?」

青髪「まぁ、それは後でのお楽しみってことで……君の能力はなんなん?」

「俺は自分の能力が分からない……記憶が微妙でな」

青髪「へぇ……だとしたら夢広がりじゃないですかー。透視とか手に入れられるかもしれへんよ?」

「いらねぇよ」

青髪「とか言っちゃって、あったら悪用するんじゃないん?」

「ちょっと黙れ」

青髪「お、怖いなぁー……僕、怖いの苦手だからやめて欲しいなぁ」

「はぁ……」

 こいつと話すとペースが崩される気がする。

 切り上げて、他のやつらと話そう。
57 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 13:36:30.92 ID:PQCmFI3R0

心理定規「もう少しで全員と話し終わるわね」

「ああ…」

心理定規「……滝壺理后の能力は“指定の人物が何処にいるかわかる”」

心理定規「上条当麻の能力は……分からないわね」

心理定規「…青髪ピアスの能力は“直前の死人の能力を模倣する”…よ」

心理定規「…以上よ」

 分からないってどうゆうことだ?

 あいつは能力を打ち消すとか言っていたが……その右手のせいで心理定規の能力が効いていないのか?

「分からないってのは…」

心理定規「あなたとは少し違う感覚ね……あなたの場合は見えないって感じだけど、上条くんの方は効果がないような感じ」

「なるほどな…」
58 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 14:01:53.17 ID:PQCmFI3R0


おでこ「何だ、その服装は……」

「あ?」

 誰かに話しかけられたと思ったら、皆を動かした気の強そうな女だった。

おでこ「あ?、じゃない。風紀を間違いなく乱しているでしょう。その服は…」

「オイオイ、俺なんかよりよっぽどヤバい露出魔がいるだろうが…」

おでこ「結標さんは厚着すると死ぬ病気にかかっているらしいから、免除したわ」

 は?

 そんな病気あるわけないだろうが。

 こいつ真面目に見えてアホなんじゃ。

「そういや名前聞いてなかったな…」

おでこ「名前よりも先に服装を正せ」

「分かった……直しとくから、後で」

おでこ「言質とったわよ?……私の名前は吹寄制理」

「吹寄な。……俺は垣根だ、よろしくな」

おでこ「ええ、よろしくね」

「早速聞くが……お前の能力は何だ?」

おでこ「いきなりね……まぁ、いいわ。…私は命令者よ」
59 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 14:08:37.12 ID:PQCmFI3R0

超高校級の命令者 吹寄制理


 ……命令者?

 この女らしい響きだが、字面だけ聞くと厄介そうだな。

「命令者ねぇ……ちなみに俺はなんもない、というか覚えてない」

吹寄「へぇ、そういうこともあるのね」

「お陰で殺されるとしたら、俺が一番先に狙われそうな気がするぜ」

吹寄「安心してちょうだい。私がいるからには風紀を乱す、コロシアイなんてさせないわ!」

 コイツも上条と同じタイプなのか?

「頼もしい限りだぜ。…期待してるわ」

吹寄「任せなさい」
60 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 14:27:39.40 ID:PQCmFI3R0

 話すのも大分疲れたな。

 あと少しの辛抱か。

「なぁ…」

 吹寄の隣にいた短髪の女に声をかける。

短髪「何?」

「まだ話してなかったよな?」

短髪「そうね……私は御坂美琴よ。よろしくね」

「御坂か。…俺は垣根帝督だ。…まぁ、よろしく頼む」

短髪「垣根さんはまともそうね。他とは違って…」

「それはこっちの台詞でもある。…他の奴らは変態、露出狂、不審者グラサンとヤバいやつのオンパレードだったからな」

短髪「それは怖いわね……」

「俺の後ろは魑魅魍魎だ……で、本題だが…お前はどんな能力者なんだ?」

短髪「魑魅魍魎って……私は電気使いよ」
61 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 14:55:13.17 ID:PQCmFI3R0

超高校級の電気使い 御坂美琴


 電気使い。

 ここにきて、わりとポピュラーなのが出てきたな。

「へぇ、便利そうじゃないか…」

御坂「って思うでしょ? 実際は全然使い物にならないわ。外の世界なら万能だったのかもしれないけどね」

「ふーん……ちなみに俺は無能力者だ」

御坂「無能力者? どういうこと?」

「何の能力だったか分からん。……何かしか持ってた気はするんだがな。まぁ、だから無能力者みたいなものだ」

御坂「それは災難ね…」

「まぁ、またそれについては話そう…」

御坂「ええ」
62 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 15:11:45.83 ID:PQCmFI3R0

???「そこのあなたぁ…」

「……俺か?」

 声がしたほうには金髪の目がしいたけの女がいた。

しいたけ目「そうよぉ…話しましょう?」

「そうだな…」

 見れば見るほど目がしいたけに見えてくる。これは本当にしいたけなんじゃないか?

しいたけ目「?……人の顔じろじろ見てどうしたのかしらぁ」

「い、いや何でもない」

 危ないな。くそくだらないことで怪しまれたら最悪だ。しいたけから目を逸らす。

「俺は垣根帝督だ」

しいたけ目「私は食蜂操祈よぉ……よろしくだぞ☆」

「お、おう」

 ウインクしてきやがった。何だコイツは……

 ギャルってわけではなさそうだし、また変なやつと話しちまったのか。

「そういやお前能力は……?」

 相手するのが面倒だったので、話を変えた。というより、こちらが本題だが。

しいたけ目「私は精神能力者よぉ」
63 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 15:12:24.70 ID:PQCmFI3R0
自己紹介で時間がかかるの巻。どろん
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 15:13:18.56 ID:cZ+8fhmQ0
食蜂いんのかよ
65 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 16:52:10.82 ID:PQCmFI3R0

超高校級の精神能力者 食蜂操祈


 精神能力者…?

 確か心理定規も精神能力者だったよな?

 同じ能力系統もいるのか。

「精神能力って……心理定規と同じ能力じゃねぇか」

食蜂「心理定規さんとは、さっき話したけど……彼女と私は違ったわぁ。能力名だけ同じってところね」

「なるほどな。そういうパターンもあるのな、勉強になったわ」

食蜂「あとあなたの能力が分からないというのも心理定規さんから聞いたから説明不要よぉ」

「話が早くて助かるぜ」

食蜂「いえいえ……せっかくだから仲良くしましょうねぇ」

 食蜂はしいたけを光らせながら言った。

「そうだな…」

 ……今日はしいたけ食べたい。

66 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 16:52:41.43 ID:PQCmFI3R0

心理定規「あと三人みたいね…」

「…らしいな。ってことはここにいる奴等は十八人ってことか」

心理定規「これだけいるなら誰かしかが殺人を犯してもおかしくはないわ」

「かもな……で、どうよ?」

心理定規「えーと……吹寄制理の能力は“指定の人物に命令することができる。この命令は具体的でなければならない”」

心理定規「御坂美琴の能力は“電気を供給できる。他の用途に使用可能”」

心理定規「食蜂操祈の能力は“指定のキャラがクロマクかそうでないか分かる能力”ね」

 吹寄のも強力そうな力だが、食蜂……コイツの能力は……。

 まぁ、いい。

 先に話してないやつを片付けて、この時間を終えよう。

「よし、最後行ってくる…」

67 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 16:55:48.68 ID:PQCmFI3R0

脳筋「そこの男!…筋肉が足りんぞ!!」

「今度は何だよ…」

 突如現れた男が、よく分からないことを言ってきた。

 筋肉が足りない?

──パワー系かよ。

脳筋「そんな軟弱じゃ、いつ殺されてもおかしくない! だからこそ、俺と訓練だ!」

「待て待て……まだ俺はお前について何も知らねぇ。筋肉つけろってなら、名前と能力教えろ。……ちなみに俺は垣根だ。」

脳筋「そういえば言ってなかったな、垣根!! 俺は削板軍覇!! 超筋肉級の超筋肉だ!」
68 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 16:56:45.78 ID:PQCmFI3R0

超高校級の筋肉 削板軍覇


 超筋肉級の超筋肉…?

 絹旗よりも何言ってるか分からないぞ、この男。

「超筋肉って何だよ?」

削板「筋肉だ!」

「……」

 会話不成立。

 こいつと話すのは無理な気がする。いや間違いなく無理だ。

 かなりの脳筋野郎じゃないか。

削板「垣根!…筋肉を鍛えるぞ!」

「……あ、後でな」
69 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:20:05.58 ID:PQCmFI3R0

カチューシャ「……一通り話し終わったかい?」

「誰だお前は…」

 削板の陰からカチューシャの目立つ黒髪の女が現われた。

カチューシャ「私は雲川芹亜。…君は垣根帝督」

「!……なぜ知ってる?」

 こいつまさか読心能力者か?

カチューシャ「残念だけど、心を読まれたと思っているなら、その予想は間違っているけど。私は心理定規から聞いただけ…」

 だとしても、こっちの考えをナチュラルに推測するだけの力がコイツにはある……。

 用心したほうが良いのかもしれない。

「一々聞いてるのかよ…」

カチューシャ「いや、それは会話してる時に小耳に挟んだだけだよ」

「そうか…」

カチューシャ「そういえば君の能力は何だい…?」

「俺は分からねぇ……能力についての記憶がないんだ。…いや他もぐちゃぐちゃではあるんだけどな」

カチューシャ「!!……それは奇遇ね」

「…奇遇?」

カチューシャ「実は、私も自分についての能力が分からなかったところだよ……私以外にも、そんな人間がいるとは思わなかった」

70 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:21:08.77 ID:PQCmFI3R0

超高校級の??? 雲川芹亜


 能力不明のやつが、自分以外にいるとはな。

「お前も記憶が定まらないのか…?」

雲川「おそらくだけど……たぶん君と似た感覚だと思うわ」

「そうか……お互い不幸だな」

雲川「いや、そんなことはないわ……。案外、能力を持っている方が悲惨な結果になるかもしれない……と私は思うけど」

「……て、言うのは?」

雲川「それについては後で話しましょう……今はゆっくり休みたいから」

「そうだな…」

 コイツは何か只者ならない雰囲気を醸し出している気がする。
71 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:21:44.54 ID:PQCmFI3R0

「これで全員か……?」

三下「おっと、俺を忘れてるぞ!」

「お前は……」

三下「俺の名は浜面仕上、よろしくな!」

「浜面三下?」

三下「そうそう俺は浜面三下で……って、おい! 全然違うだろ!」

「超高校級のノリツッコミか……」

三下「いや、違うからな? 能力じゃねぇだろ、それ」

「『原石』ならありうる」

三下「そんなレアものはゴメンだ……お前、名前は?」

「垣根帝督だ……」

三下「垣根か。俺は浜面仕上、よろしくな!」

「何回言うんだよ」

三下「いや、忘れそうだから……ちょっと強調しとこうかな、と」

「ふーん……能力は?」

三下「俺は機械操作能力者だ…」

72 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:26:21.15 ID:PQCmFI3R0

超高校級の機械操作能力者


 機械操作か。

 確かにそっち系に強そうな顔してる。

「楽しそうな能力だな…」

三下「ここでは全く使い物にならないけどな……まぁ、元から知識はあるから、あんまり関係ないけど」

「へぇ、じゃあこの実験場はお前に有利なんじゃねぇの?」

三下「有利って……俺は殺しなんかしたくねーよ」

「というよりかは、精神的に出来なそうだが…」

三下「そ、そんなことないっての! 俺はやる時はやれる男だぜ!……あ、殺しはしないけどな」

(絶対ビビリだ……)
73 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:33:57.02 ID:PQCmFI3R0

心理定規「削板軍覇の能力は“強靭な肉体を持つ”」

心理定規「雲川芹亜の能力は……分からないわね」

心理定規「浜面仕上の能力は“逆方向から扉を開け、通ることができる”」

心理定規「……以上よ。これで全員分ね、あとはまとめるだけ」

「仕事お疲れさん……いくら万能でも上条と俺と雲川の能力は分からないんだな」

心理定規「分からないってことが分かったのってデカいと思わない?」

「ああ、大分な…」

心理定規「なら、よかった……」
74 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:44:42.18 ID:PQCmFI3R0

 しかし、これで全員との会話が終わった。長かった気がするが、これからのコロシアイ生活を考えれば大したものじゃないのかもしれない。

 その後は吹寄の意見により、今日は疲れを休めて、また明日の朝八時にここの中央エリアに集まるようにした。

 吹寄は完全に発言力を確保したみたいだ。

 この建物はかなり広くかったが、手元の電子手帳を見れば自分の帰るべき場所が簡単に分かった。それに中央エリアから全ての区間に繋がっているようで、すぐに自分の部屋に帰ることができた。

 部屋は素朴だったが、家具やアメニティは高そうなものばかりだった。

 シャワールームに、洗面所、トイレ、全てきちんとあるし、きちんと作動した。

 部屋の中には勉強机が隅にあり、机の上を指でなぞったが、埃は指にまったくつかない。

 きちんと掃除が行き届いてる証拠だった。

 机の上には、やや大きめのデスクトップのパソコンが置いてある。

(使えるのか……?)

 そんな疑問が浮かんだが、今は身体を休めることにした。

 布団の中に入り、天井を見上げる。

──コロシアイ、能力、記憶、シロ、クロ、クロマク。

 そして、自分の能力についてのこと。

 今は何も分からないが、俺はこんな不条理な場所で死んでやるつもりなんかない。

 ゲコクマだか、なんだか知らないが、コロシアイなんて馬鹿げてる。

 そんなことを考えながら、いつの間にか眠りについた。
75 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:45:56.41 ID:PQCmFI3R0
やっと全員終わったー

要望などあれば可能な範囲で応えます

というわけで、どろん
76 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 17:46:37.88 ID:PQCmFI3R0

『プロローグ』終了
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/08(土) 17:48:21.45 ID:s+9wT6g+0
女キャラはなるべく殺さないでほしい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 17:50:38.04 ID:TDvjTelU0

鯖缶好きな美少女がいないってわけよ
79 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 21:11:06.60 ID:PQCmFI3R0

Chapter1 機械仕掛けの研究施設 (非)日常編


 目覚めが悪い……。

 俺は早起き苦手なはずじゃないが……。

 すぐに原因に気付いた。

 窓がない。いや正確には、窓らしき部分はあるが、外の景色など見えない。

 そのため日差しを浴びることはない。それが眠りを深くさせてるのだろう。

 こういう環境に身を置いてはじめて、日の光のありがたさを知る。

「行くか…」

 時刻は七時五十分。悪くない時間ではあった。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 21:50:02.42 ID:UXtASOnd0
なんか強い能力者は死にそうだな
特に食蜂。あと心理もポジション的に早めに死ぬかも知れない
81 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 21:53:52.65 ID:PQCmFI3R0

〜中央エリア〜


吹寄「……集まったみたいね」

 ……どうやら俺で最後だったみたいだ。

 皆で中央の机を囲むように立つ。

吹寄「色々、皆で話していきましょうか……私からは最後に話すとして、何かある人いない?」

浜面「ちょっと意見というか質問みたいなものなんだが……コロシアイなんて本当に起きるのか?」

心理定規「…というと?」

浜面「いやさ……周りの奴等殺したって何も得るもんなくないか? 人殺して得られるのが外に出ることだぞ。無理して外に出る必要なんてなくないか…?」

吹寄「それは私も思う……だが、皆がそう一枚岩にいくとは思えない。…どうしても外に出たい、元の世界に出たいという人もいると思うわ」

浜面「……そうなのか?」

「少なくとも一方通行のやつは足並み揃える気ねぇよ」

浜面「一方通行…」 

一方通行「慣れ合いなんざする気はねェんだよ……プライドの問題だ」

吹寄「ね……。私達はお互いのことを知らなすぎる。だからこそ交流は絶やさない方がいい。少なくとも……自室に一人で籠もってるよりはマシだと思うわ」

吹寄「最後に言おうとしてたことと被ってるから、そのまま喋るけど……私から一つ提案があるわ」

上条「提案…?」

吹寄「そう……毎朝八時にここに集まりましょう、っていうね。何か新しい発見や知識があるかもしれないじゃない? だから、この場で共有がてら交流を深めましょうよ、っていうね」

絹旗「超良いと思います!」

青髪「可愛い子と合法的に喋れるなんて最高のイベントじゃないですかー」

誉望「良いっすね!」
82 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 22:06:05.40 ID:PQCmFI3R0
一方通行「……」

吹寄「賛成ありがとう……ただ一つ注意点があってね。別にこれはみんなに強制しないわ……だから一方通行、あなたも不満はないはずよ」

一方通行「そうかァ……なら構わねェ。オレは自分の気分で動く。気が向いたら行ってやるよ」

吹寄「ならオーケーね。……他に何かある人いるかしら?」

心理定規「私から良い?」

吹寄「もちろん」

心理定規「皆も知ってる通り、私の能力は“能力を見る能力”……ということでね、皆の能力をまとめたんだけど、これを配布していいかしら?」

雲川「配布するのが賢明だろう……隠しておきたい派とて、他の能力者について知ることができるメリットがある」

土御門「その方が良いにゃー」

滝壺「……良いと思う」

雲川「ただ一つはっきりとさせておかなきゃいけない点がある。……それは『そのリスト』の信憑性だ」

心理定規「!」

一方通行「丁度、オレも考えていたとこだ…」
83 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 22:21:14.38 ID:PQCmFI3R0

「……なるほどな」

浜面「つまり、どういうことなんだ!」

「あいつらが言いたいのは、心理定規は能力を確かめることができるが、心理定規の能力を確かめることができるやつは誰もいないってことだ……だから、嘘を混ぜることもできるし、心理定規の能力自体がそもそも違う可能性がある」

誉望「だとしても、嘘つかれた側は自分の能力分かってるんすから、見破れないっすか?」

雲川「一般的にはな……だが、仮に心理定規がクロマクで嘘をつかれた側が潜在的クロだった場合はどうなる?」 

青髪「そんな非現実的な…」

結標「他にも可能性はあるわ……例えばだけど、共犯のクロだった場合とかね。いずれにせよ、心理定規については疑惑は払拭したほうが良いでしょうね」

吹寄「せっかく、そうやって自分の知ったことを共有しようとしてくれてるのに悪いけど……私も心理定規の立ち位置について明確にしておくべきだと思うわ」

心理定規「確かにそうね……だとしたら、少し私も考えがあるんだけど、これを見てくれない?」

 心理定規はテーブルの上に紙を置いた。
84 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 22:57:57.64 ID:PQCmFI3R0
心理定規の御手製リスト


超高校級の??? 垣根帝督
『不明』

超高校級の精神能力者 心理定規
『対象の能力を見ることができる。また回数制限のある能力の使用回数を見ることができる。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の念動力者 誉望万化
『一日に二回まで透明になれる』

超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる』

超高校級の再生能力者 土御門元春
『死んだ時、一度だけ蘇ることができる』

超高校級の空間転移能力者 結標淡希
『自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる。飛ばされる人物が一度行ったエリアのみ。具体的にテレポート場所を指定することはできない』

超高校級の変身者 海原光貴
『直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ』

超高校級の電子使い 麦野沈利
『扉を電子の阻害により開かなくすることができる。両側から開かなくなる。一日三回のみ』

超高校級の窒素使い 絹旗最愛
『薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる』
85 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 22:58:29.95 ID:PQCmFI3R0
超高校級の追跡者 滝壺理后
『指定の人物が何処にいるか分かる。一日三回のみ』

超高校級の外れ者(?) 上条当麻
『能力を打ち消す右手を持っているらしい(?)』

超高校級の模倣者 青髪ピアス
『一度だけ直前の死人の能力を模倣する。発動するまで、誰が死んでいるか分からない』

超高校級の命令者 吹寄制理
『人物に抵抗不可の命令をすることができる。この命令は具体的でなければ効果をなさない。また声が聞こえていなければ効果はない。二回まで使用可』

超高校級の電気使い 御坂美琴
『電気を供給or流すことができる。この電気は別の用途としても使用可能。またこの能力を使うと体力も消費される』

超高校級の精神能力者 食蜂操祈
『指定の人物がクロマクかそうでないか分かる。一日一回のみ。またコロシアイ生活、初日は使用不可。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の筋肉 削板軍覇
『一般人の何十倍もの強靭な肉体を持つ』

超高校級の??? 雲川芹亜
『不明』

超高校級の機械操作能力者 浜面仕上
『逆方向から扉を開け、通ることができる。また解放済の小部屋に簡易的なロックをかけることができる(外側から)』
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/08(土) 23:01:13.41 ID:g6OpvUdC0
みんな大幅に弱体化してるんだな
87 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 23:14:22.48 ID:PQCmFI3R0

 そこには十八人の人物の名前、才能、詳細が書かれていた。

心理定規「これがさっき言っていたリストなんだけど、食蜂さんの能力を見てちょうだい…」

海原「『指定の人物がクロマクかそうでないか分かる。一日一回のみ。またコロシアイ生活、初日は使用不可。発動には近くにいる必要がある』……ですか」

心理定規「そう。この能力を使って私がクロマクかそうでないか、それを見てもらえれば多少は払拭できないかしら?……もちろん、それでも私と食蜂さんが手を組んでるとか、どっちも嘘をついてるとか、そういう可能性はあるけど……指針が何もない以上、それが1番マシな選択じゃない?」

「確かにな……それに仮にどちらも嘘だった場合でも、片方が嘘と分かれば、もう片方も嘘と分かる」

雲川「それに食蜂は心理定規よりも先に私と話していた。その時、話していた能力像といまリストに書いてある能力像のギャップは小さい。二人が話し合って、手を組んでる可能性は著しく低い。食蜂が心理定規に能力を使えば、かなり信憑性が生まれると思う」

食蜂「私が心理定規さんに能力使えば良いのぉ?」

吹寄「ああ、お願いしたい……みんなも異論はないよね?」

 全員が何も言わなかった。

食蜂「使うゾ☆……結果は……心理定規さんはクロマクではないわぁ」
88 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 23:33:19.96 ID:PQCmFI3R0

御坂「良かった! 心理定規さんがクロマクだったらどうしようもないからね」

削板「おお! 心理定規は漢だな!」

心理定規「漢かどうかは分からないけど、これでとりあえず一段落ね……」

吹寄「よし……他何かないかしら?」

青髪「……ちょい質問良いですかー?」

吹寄「どうぞ」

青髪「心理定規ちゃんに質問なんやけど、上条くんの能力のところの(?)は何なん?」

心理定規「それは……彼の能力を見ることは出来なかったんだけど、垣根や雲川さんと違って、本人が能力を知っているらしいわ。だから、そこに書いてあるのは彼が言っていたことをそのまま書いただけ」

上条「ついでに付け加えると…不幸だ」

青髪「ふーん……なんかそれ怪しない? いや心理定規ちゃんの言ってることは本当なんやろうけど、上条くんは能力偽ることできるしなぁ」

「なら試してみりゃ良いんじゃねぇか? 適当に誰かに能力使ってもらって、効果があれば上条の能力は真に迫るだろうよ」

麦野「そうね」

土御門「実験だにゃー」

吹寄「誰にやってもらいましょうか」

御坂「なら私でどう? ちょっと疲れるけど回数制限とかないし、打ち消したの分かりやすいだろうし」

吹寄「じゃあ、御坂さんお願い」
89 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/08(土) 23:44:50.11 ID:PQCmFI3R0
>>77 死人は、ほぼ決まってるんですよね。

とりあえずここまで。どろん
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 00:40:39.55 ID:SQH3UZLe0
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 06:38:04.01 ID:aqeAxWLV0
実はみんなクラスメイトだったのかみんなただの実験台でこんなゲームやらされているかそれとも元はただの一般人か……
どれもありえるから怖い
92 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 10:06:48.31 ID:LyfsNiQg0
御坂「流れなくなったわね…」

 御坂は能力を発動し、彼女の手の周りがバチバチと電気を浴びていた。

 だが上条が手に触れた瞬間、それらは消えたように見えた。

上条「どうだ?」

雲川「不自然に消えた……上条の証言は真と見て良いかもしれないな。あと少し試したいことがあるんだがいいか?」

吹寄「何かしら?」

雲川「心理定規の能力が通じない理由はおそらく、その右手が理由なんだろう。……となると、当然の推論として滝壺の能力や食蜂の能力も効かない可能性が高い」

「そうだな…」

雲川「滝壺。お前の能力を使って上条が何処にいるか見てくれないか?」
93 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 10:31:55.54 ID:LyfsNiQg0
滝壺「分かった……追跡開始。上条当麻の居場所は……Not found」

雲川「やはりか…」

「心理定規。滝壺の能力回数は減っているか?」

心理定規「ええ、きちんと三回から二回に減ってるわ」

海原「となると、上条さんの能力は、彼の証言と間違っていないようですね。もちろん、彼が言っていること以外のものを隠してる可能性はありますけど」

上条「上条さんは不幸なだけで……何もないですよ」

吹寄「だそうよ、青髪くん。何かまだある?」

青髪「いや大丈夫やで……上条くんは疑って悪かったなー、ごめんやで」

上条「いや気にしてないぜ」

食蜂「そういえばなんだけど皆さんはご飯食べたのぉ?」

吹寄「いや食べてない人の方が多いと思うわ」

誉望「でも、さすがにお腹空いたっすね!」

吹寄「なら朝食にしましょうか……料理は自分達で作らないといけないみたいし、ね」

一方通行「……オレの部屋の近くに店みたいなのあったぞ」

吹寄「ああ、そうなの。まぁ、どちらにせよ今は作って食べましょう?」

一方通行「まぁ、今日くらいはいい……しかし、誰が作るんだァ?」

吹寄「それは……私が作ろう。…後は誰かできる人はいるかしら?」

結標「私はできるわよ」

滝壺「私も……」

吹寄「よし、じゃあ朝食にしましょうか……」
94 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 18:05:36.84 ID:LyfsNiQg0

 それからは朝食を食べ、各自の部屋に戻った。心なしか他の奴らは昨日よりも元気そうだった。

 吹寄の方針で、その後は施設内を各自で見て回るようことに決まった。

(まずはマップを見てみるか……)

 電子生徒手帳を取り出す。

 この施設のマップは以下のようだった。

 七つのエリアがあり、中央エリアを囲むように六つのエリアがある。時計回りにエリア1、エリア2、エリア3……といった具合にだ。

 外側の六つはエリアとエリアの間に細長い通路がある。中央エリアはディナー会場もしくは議論場のようになっており、他のエリアは様々な特色があった。

 中央以外の六つのエリアには小部屋がたくさんある。例えば先程一方通行が言っていた売店なども小部屋の一つだ。

 エリアとエリアを繋ぐ通路部分の外側に生徒達の部屋がある。

 俺の部屋はエリア6とエリア1を繋ぐ部分の通路にある。

 そして、マップの横に注意書きでこう書かれていた。

『この施設は時計回りの一方通行。逆方向に進むことは原則出来ません』

(厄介なシステムだな……)

 つまり、俺が横にあるエリア6に行くには、エリア1、エリア2、エリア3と回って行くしかないらしい。各エリアには中央エリアに繋がるドアがあるが、エリア1から中央エリアに入り、中央エリアからエリア2に行くことはできない。

 何故かというと学生証で認識が行われるようで、エリア6〜1の生徒はエリア1からしか中央エリアに入れない、といった具合に入れる箇所が決まってるらしい。

 マップの確認は終えた。この施設を見てみよう。部屋の扉を開けた。
95 : ◆ocnT.96ZZU [saga]:2020/02/09(日) 18:06:28.32 ID:LyfsNiQg0

本当ならマップ作りたかったんだけど……この説明でマップの構造や仕組みを理解できますか?
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 19:40:39.78 ID:SQH3UZLe0
(^p^)個人部屋の位置がわかりません
中央からみて一番外側に位置してて、エリアとエリア間に個人部屋が3つあって、隣り合ってるのでせうか
97 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 19:57:43.06 ID:LyfsNiQg0
http://dotup.org/uploda/dotup.org2058898.png
98 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 19:58:31.22 ID:LyfsNiQg0
画像あげるのなんてはじめて。見れるかな?orこれでわかるかな?
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 20:09:39.13 ID:SQH3UZLe0
(^o^)完全に理解しました
エリア1〜6の丸がない構造をイメージしてました
100 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 20:45:30.30 ID:LyfsNiQg0
マップ作成する前に作ったやつだから合うように修正。

超高校級の??? 垣根帝督
『不明』

超高校級の精神能力者 心理定規
『対象の能力を見ることができる。また回数制限のある能力の使用回数を見ることができる。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の念動力者 誉望万化
『一日に二回まで透明になれる』

超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる』

超高校級の再生能力者 土御門元春
『死んだ時、一度だけ蘇ることができる』

超高校級の空間転移能力者 結標淡希
『自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる。飛ばされる人物が一度行ったエリアのみ。具体的にテレポート場所を指定することはできない』

超高校級の変身者 海原光貴
『直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ』

超高校級の電子使い 麦野沈利
『扉を電子の阻害により開かなくすることができる。両側から開かなくなる。一日三回のみ』

超高校級の窒素使い 絹旗最愛
『薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる』
101 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 20:46:49.35 ID:LyfsNiQg0
超高校級の追跡者 滝壺理后
『指定の人物が何処にいるか分かる。一日三回のみ』

超高校級の外れ者(?) 上条当麻
『能力を打ち消す右手を持っているらしい(?)』

超高校級の模倣者 青髪ピアス
『一度だけ直前の死人の能力を模倣する。発動するまで、誰が死んでいるか分からない』

超高校級の命令者 吹寄制理
『人物に抵抗不可の命令をすることができる。この命令は具体的でなければ効果をなさない。また声が聞こえていなければ効果はない。二回まで使用可』

超高校級の電気使い 御坂美琴
『電気を供給or流すことができる。この電気は別の用途としても使用可能。またこの能力を使うと体力も消費される』

超高校級の精神能力者 食蜂操祈
『指定の人物がクロマクかそうでないか分かる。一日一回のみ。またコロシアイ生活、初日は使用不可。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の筋肉 削板軍覇
『一般人の何十倍もの強靭な肉体を持つ』

超高校級の??? 雲川芹亜
『不明』

超高校級の機械操作能力者 浜面仕上
『原則通れない扉を開け、通ることができる。また解放済の小部屋に簡易的なロックをかけることができる(外側から)』
102 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 20:48:03.72 ID:LyfsNiQg0
浜面の部分のみ修正
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 21:43:19.50 ID:Es+6wAec0
メジャハさん最近本名判明したのに心理定規表記なのはなんか意図してのわざと?
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 21:48:54.71 ID:SQH3UZLe0
(^p^)質問れす
@一方通行は麦野の能力を解除できますか?
A一方通行は浜面みたいに扉を開けられますか?
B誉望は服や持ち物を透明にできますか?
C結標は能力を何度も使用できますか?
D麦野が封鎖した扉は1日中開かなくなりますか?
E絹旗の窒素装甲はどれくらいの力で突破できますか?
F青ピが得た能力は保持したままになりますか? 上条の右手で能力を失いますか?
G浜面の簡易ロックとは何ですか?
105 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 22:08:35.35 ID:LyfsNiQg0

〜エリア6からエリア1までの通路〜


 ここには生徒の部屋が三つ。

 6に近い方から浜面、結標、俺の部屋の順になっている。

 ここには俺達の部屋以外には扉しかない。そして6に繋がる方は先程の注意書きの通り、びくともしなかった。

 エリア1に近い方の扉は、横のスイッチのようなものを押すと勝手に開いた。

 通路一つをとっても近未来的だ。

 俺はエリア1に向かった。
106 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 22:22:03.44 ID:LyfsNiQg0
こういう質問って答えるか悩む

当たり障りのないところ最低限答えます。

一方通行は基本的に誰かの能力に対して何か出来ることはない。
心理定規は単純に名前に馴染みがなさすぎて、誰?ってなる人がいないように。
麦野の扉封じは効果時間あり。ミスって書き忘れたので後で加筆。
青ピは模倣した後は、ずっとその能力。その後、右手で触れられたら消える→無能力者になる
基本的に制限とか書いてない限りは何回でも使える。
誉望は、そうじゃないと服だけまぬけに見えることになってしまう。

以上
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 22:27:38.15 ID:aqeAxWLV0
気になったんですけど、特定のキャラの交流とかそういうの話?
安価は完全にない?
108 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 22:37:02.22 ID:LyfsNiQg0
>>107 ちょうど安価とるタイミングなう。普通にありますよー


〜エリア1〜


(エリア1……まぁ、昨日通ったけどな)

 だが改めてこのエリアを見渡すと広い。恐らくだが野球のスタジアムくらいの大きさはある。

 このエリアの中にはちょっとした小部屋や施設などがある。ここも色々あるように見える。

 昨日は気付かなかったが、この部屋は……というよりエリア全体には窓があるようだ。

 触ってみると開けることはできないものの、確かに窓だった。だが空は見えない、天井のようなものに覆われている。全てのエリアを東京ドームのような建物が内包している。

 真反対のエリア4以外のエリアを窓から視界にいれることができた。

 下を見るとかなりの高さがあることが分かる。

──どうやら、ここから外に出ることはできないみたいだ。

 エリア1の探索に戻ろう。

 このエリアには浜面と結標がいるみたいだ。
109 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/09(日) 22:38:26.36 ID:LyfsNiQg0

選択肢

1、結標に話しかける

2、浜面に話しかける 

下2でコンマの高いほう
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 22:44:45.18 ID:SQH3UZLe0
2
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 23:48:06.45 ID:SQH3UZLe0
並行世界スレと同じく安価下で連取り2回までの制度でいい気がする
安価下
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 00:13:13.55 ID:DSRwhGvIO
1
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/10(月) 00:17:11.93 ID:kQW7VEXk0
1
114 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 10:28:13.85 ID:iSg6rMLr0

「なぁ、露出女」

 結標に声をかけることにした。こいつの方が浜面より、頭が回る気がする。

結標「露出女!?」

 結標は急に自分の服装を気にしたが如く、身体を手で隠した。

「気になるなら最初から服着ろよ」

結標「これは……色々と訳有なのよ」

「訳有?」

結標「ええ…海より深い、ね」

 直感だが、多分大した理由じゃないだろう。あるいは本当に露出狂なのかもしれない。

「俺もエリアを回っているわけだが……何かここにはあったか?」

結標「まぁまぁ、あったわよ……ただ一部は入れないように鍵がかかっているわ」

「へぇ……じゃあ、少し探索してくるわ」

結標「なら私もついていきましょう……二度目に見たら新しい発見があるかもしれないからね」

「そうか」

 結標が後ろから付いてきた。
115 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 11:54:15.42 ID:iSg6rMLr0

結標「このエリアには四つの小部屋があるわ。他にはそうね……パソコンというか、液晶パネルみたいなのが中央エリア側にあって……逆側に謎のボックス型の置物があるわね」

「へぇ……部屋は入れるのか?」

結標「二箇所はね……他二つは入れないわ」

「そうか。空いてるのはどれだ?」

結標「目の前の二つよ」

 結標が示した方を見ると、『トレーニングルーム』と『結標淡希の能力開発室』といった風に液晶パネルは光っていた。

「能力開発室……? しかも結標、お前のものみたいじゃねぇか」

結標「どうやらそうみたいね」

 俺は先に気になった結標の開発室の扉を開けた──というより、ここの扉は自動で開いた。

 中を見ると、そこには研究机と様々な書物が入った本棚があった。

 机の上はきちんと整理されている。紙やペンはもちろん、いくつもの懐中電灯が何故か置いてある。しかも、普通の懐中電灯じゃない。というより、これは警棒なんじゃないか?

 本棚には『空間転移』について書かれた本がたくさんあった。結標なら分かるのかもしれないが、俺にとっては全く分からない。

「難しそうな本ばかりだな……」

結標「そうね……私にとってもかなり難しい者ばかりだったわ」

「そりゃ分からないわけだわ……」

 とりあえず、この部屋を見るのはこの辺にしておこう。
116 : ◆GN1D/gFl9g [saga]:2020/02/10(月) 13:31:57.74 ID:iSg6rMLr0
超高校級の??? 垣根帝督
『不明』

超高校級の精神能力者 心理定規
『対象の能力を見ることができる。また回数制限のある能力の使用回数を見ることができる。発動には近くにいる必要がある』

超高校級の念動力者 誉望万化
『一日に二回まで透明になれる』

超高校級の解析能力者 一方通行
『あらゆる仕掛けを解析し、解除することができる。一日一回のみ』

超高校級の再生能力者 土御門元春
『死んだ時、一度だけ蘇ることができる』

超高校級の空間転移能力者 結標淡希
『自分以外のテレポートができる。二人まで飛ばせる。飛ばされる人物が一度行ったエリアのみ。具体的にテレポート場所を指定することはできない』

超高校級の変身者 海原光貴
『直前の死者の見た目、体格、声に変化することができる。三回のみ』

超高校級の電子使い 麦野沈利
『扉を電子の阻害により開かなくすることができる。(効果は10分間) 両側から開かなくなる。一日三回のみ』

超高校級の窒素使い 絹旗最愛
『薄い窒素を常時纏う。また付随して重いものを持てるようになる』
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