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【安価】オルランドゥ大武術会13【コンマ】

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92 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 08:38:00.12 ID:74v9YJN2o
#

「ここにいるみたいだね」

向かった先は、普通の部屋ではなかった。無機質な銀色の扉が、目の前を塞いでいる。
研究員の人が何やら操作をすると、「ウィーン」という音と共にそれは開いた。

部屋はよく分からない機械で一杯だ。その片隅に、ベッドで寝ているサイレスさんと、彼の手を握るガーネットさんがいた。

※50以上で意識あり(クリティカルの場合再判定)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 08:44:03.69 ID:xKHALZMJo
94 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 09:03:40.33 ID:74v9YJN2o
「あっ……」

ガーネットさんがこちらに気付いた。サイレスさんが右手をゆっくり上げる。

「……やあ……」

腕には何かの管が刺さっている。大丈夫なんだろうか。
音符の模様やらはすっかり消えている。ただ、相当消耗しているらしいのはすぐに分かった。

「大丈夫ですか?」

「はは……あんなにキツいとは、思わなかったけどね……3回ぐらい死んだ気分だ」

「最初しか見てなかったけど、拷問か何かかと思ったものね……でも、生きててよかった、本当に」

ギュッとガーネットさんが涙を滲ませながら手を握る力を強めた。ミーシャの目も潤んでいる。

「しばらく、こっちにいなければいけないみたいですけど……」

「そうね、魔術学院のことは気掛かりだけど……きっとローマンさんたちが何とかするわ。アミールもいるし」

そういえば、この世界にも彼はいるのだった。中身は全く違うけど、ややこしいな。

「そういえば、サイレスさんの力って」

01〜30 魔力ごと消えた
31〜50 魔力はあるが弱まった
51〜84 改造前の魔力はある
85〜00 再判定
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 09:05:24.84 ID:n9EVaK/jO
96 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 09:14:21.62 ID:74v9YJN2o
「……一応、元の魔力ぐらいはある、らしい。……ただ、僕もかなりの人間を殺めた。罪は、償うつもりだ」

「……責任は、全て闇ギルドにあります。あるいは、サンタクルス副院長に。
アミールさんなら、上手く取りなしてくれるはずです」

「……そうか。大きな貸しができたな、GG」

「あの子に感謝する日が来るなんて、ね。でも、あなたたちのおかげ。本当にありがとう」

深々と礼をされて、僕は慌てた。

「いえっ、本当に大したことはしてないですから!」

「うふふっ、からかうと可愛いのね。サイレスがいなかったら、手を出しちゃってたかも」

「……おいおい、冗談は程々にしてくれよ」

サイレスさんが苦笑する。よかった、これなら大丈夫だ。

※1130まで会話の話題を募集します。なければ自由行動の有無の判定に入ります
97 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 12:15:32.98 ID:O55EyaQLO
※自由行動の有無
60以上で次の行動あり
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:20:42.85 ID:n9EVaK/jO
はい
99 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 12:27:30.56 ID:O55EyaQLO
※クリティカル(次回以降のクリティカル範囲90以上)

※自由行動後の??発生確率が30%×3に(本来は10%×3)

※自由行動
1 アンサートーカーの起動
2 温泉に行く
3 犀川と連絡を取る
4 その他自由安価

※2票先取
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:49:56.76 ID:xKHALZMJo
2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 12:52:04.91 ID:n9EVaK/jO
2
102 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 13:10:08.85 ID:O55EyaQLO
#

少し出発まで時間があるらしいので、僕らはフレールさんのいる温泉に来た。
こっちに来てから、あまりゆっくりと過ごしていない。昨晩のは……一方的に搾り取られただけだし。
少しゆっくり過ごすのも悪くはない、かな。

「あら。マエザキさんの所に行かれたのですか?」

若女将のシャルさんが出迎えた。異世界から来たはずなのに、すっかり馴染んでいるなあ。

「はい。ちょっとお風呂に入りたいんですが、いいですか?」

「ええ。今日はちょっと混んでますけど、それでもよかったら」

観光客と思われる人が入口付近に何人かいた。……前は彼らが何を話しているか分からなかったけど、何故か理解できる。これも「覚醒」の効果なのかな。

※イベント発生判定
ゾロ目、90〜00 ???らがいる
5の倍数 クラン、一緒に入らない?
4の倍数 ……クラン君か
(20の倍数はゾロ目に準じます)
(それ以外の場合は多数決)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:12:01.57 ID:z+/XGa2DO
はい
104 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 13:15:30.30 ID:O55EyaQLO
※温泉での行動
1 温泉に入る
2 フレールに稽古を依頼(中確率)
3 外を散策

※2票先取
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:18:07.40 ID:NIcCBV7LO
1
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 13:48:24.90 ID:n9EVaK/jO
1
107 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 15:08:04.11 ID:9z6dLnU4O
とりあえずお風呂につかってゆっくりしようかな。少し息抜きする時間も必要だ。

…………


……


01〜60 特にイベントなし、帰還へ
61〜89 来ていたのか
90〜00 え?そっちに入るの?
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 15:10:17.79 ID:n9EVaK/jO
えい
109 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 18:34:16.58 ID:PGva7H6NO
#

「ふぅっ」

赤茶色のお湯を顔にかける。温泉に身体の疲れが溶け出していくようだ。
ミラとミーシャも、今頃向こうの温泉に入っていることだろう。ミーシャの身体のこともあるので、貸し切りにしてもらったのは悪いのだけど。

それにしても、昨日今日と色々あったなあ……僕らの世界は大丈夫だろうか。
それは多少心配だけど、僕らもかなり強くなったはずだ。これなら、余程のことがない限り太刀打ちできる。


「来ていたのか」


後ろから声をかけられる。振り向くと、隻腕の男性がいた。

「フレールさん」

「こっちの世界にいるとはマエザキさんから聞いていたが。大丈夫なのか、ここで羽根を休めて」

「あっ、はい。これ上がったら帰ろうかと」

「そうか。……何か、変わったな」

「え?」

「落ち着きがある。……ただ、落ち着き過ぎている気もする。今のアミールに似ているな」

……この人は、何となく察しているのかもしれない。そして、その表情はどこか寂しそうにも見えた。

「ご友人、なんですよね」

「そうだ。というより、義兄弟だな」

フレールさんが手にお湯をすくった。

「……元気そうだったか」

「アミールさんですか?一応、元気みたいでしたが」

「そうか」

パシャリ、と彼が顔にお湯をかけた。

01〜30 特に何もなし
31〜50 強くなるのはいいが……
51〜89 次来た時、教えたいことがある
90〜00 上+α
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 18:34:40.06 ID:gV+OwdvZ0
111 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 20:45:15.13 ID:PJmCHqAJO
#

「いい湯だったね。そろそろ時間じゃない?」

うーんとミーシャが伸びをした。濡れた金髪がどことなく艶かしい。

「そうだな。そろそろ戻った方が……」

ん?とミラが首を傾げる。

「少し試したいことがあるんだが」

「え?」

「いや、次元間転移だ。今の私……いや、私たちならできるんじゃないかとな。
『ゲート』を開く要領でできたりしないだろうか」

むむむ、とミラが手を前に出す。……ひょっとしたら?

※70以上で実行可能
(コンマ1→クラン、コンマ2→ミラ、コンマ3→ミーシャ)
※90以上だと直接帰れます
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:48:04.24 ID:z+/XGa2DO
はい
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:48:28.95 ID:6x6J/fq/0
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 20:50:16.10 ID:n9EVaK/jO
115 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 20:56:28.35 ID:PJmCHqAJO


ヴォン


「お、できた」


「え??」

僕とミーシャが上手く行かずにうんうん唸っているのを尻目に、アッサリとミラが言ってのけた。

「これって、繋がっているのは」

「私たちの世界だな。いちいち誰かを呼び出したり、あのよく分からない船に乗る必要性はなくなったわけだ」

……やはり「j」は何か違うのかもしれない。元々、エメリアの器になるべくして作られた生命体らしいし……

「いきなり帰ると迷惑するだろうから、連絡入れておくよ。向こう、どうなってるだろうね……」

予定より少しは早く帰れるわけだけど……何もないといいのだけど。

※20以下でイベント(1回のみファンブル扱い)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/27(金) 21:00:12.96 ID:z+/XGa2DO
はい
117 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/27(金) 21:02:27.58 ID:PJmCHqAJO
※クリティカル(詳細は後程)

中断します。
118 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:16:36.04 ID:QWac2W6zO
#

「うおっ!!?び、びっくりしたぁ……」

戻ってきた僕らを見るなり、ラーナが飛び跳ねた。師匠とナディアはティーカップを片手に固まっている。

「あ、はは……ただいま」

「早かったわね。まだ夕刻も前なのに。というか、ランダムさんもいないのにどうやって?」

師匠の言葉に、フフンとミラが少しだけ大きくなった胸を張った。

「私がまた新たな力に目覚めてな。これからは『第二世界』も『過去の世界』も行き来自由だ。
で、随分ゆっくりしているな。そっちは平穏か」

「ええ。まず、『実行委員会』の2人が昨日目覚めたわ。オルランドゥのアミールさんの家に保護されてる。それと……」

01〜80 私たちで「穴」潜っておいたわ(再判定、基本12階層まで)
81〜89 モリブスの「門」だけど、破壊に成功したわ(ベネディクト襲来に大幅な遅れ)
90〜00 ……久しいな
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:17:28.61 ID:mt+30yJo0
120 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:18:57.07 ID:QWac2W6zO
※再判定
01〜80 第12階層まで
81〜89 第14階層まで
90〜00 再判定
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:21:05.68 ID:KpiwF+wDO
はい
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 00:21:10.80 ID:OziV33CxO
はい
123 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 00:22:24.43 ID:QWac2W6zO
今日はここまで。
124 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 10:38:22.08 ID:QWac2W6zO
「私たちで、昨日『穴』に潜っておいたわ。少しだけだけど」

「はいっ!確か、第12階層、でしたっけ」

ナディアが小首を傾げた。

「第13階層は危険らしいから、その手前までね。問題は……クリスたちがどこまで行ったかだけど」

「痕跡みたいなのは?」

※90以上である
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 10:56:36.02 ID:cGsCeOh30
はい
126 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:18:07.21 ID:QWac2W6zO
「ないわ。私たちが先行しているのか、遅れを取っているのかすら分からない。
ただ、向こうが先に行っていると考えた方がいいわね」

師匠がカタンとカップを置いた。

「……急がないと」

「そうね。もう、誰かが妨害することもないわけだし」

目的地の第30階層までの道のりは、「3人目」が上手く隠している、らしい。しかし、それでも余裕が本当にあるかは分からない。ここからが大事だ。

「そういえば、『実行委員会』の2人に話を聞けないかな。何か知っているだろうし」

01〜20 まだ意識が混乱している
21〜35 記憶が一部ない
36〜89 通常進行
90〜00 重要情報を知っていることが確定
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:18:52.20 ID:7fBaBD8z0
たあっ
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:19:07.73 ID:OziV33CxO
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:30:54.58 ID:dPaxLDaV0
行動コンマ+5補正はこれに適応されないかな
130 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:38:27.85 ID:QWac2W6zO
>>129
されません。
131 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:39:38.10 ID:QWac2W6zO
付記すると、既にそれを織り込んだ値で判定しています。
また、クリティカル範囲は変動しません。
132 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 11:48:28.82 ID:QWac2W6zO
師匠が首を振った。

「まだ意識が戻りきってはいないわ。トンプソン司教も含め、治療に当たっているけど……まだしばらくはかかるみたい」

「そっか……」

聞きたいことは色々あるのだけど仕方ない、か。

まだ時刻は16時だ。何かできる気はするけど。

1 「穴」に潜る
2 ウィルに相談する(情報の有無は中確率)
3 第二世界に行って相談する(会うのは基本サイファー)
4 ダーレン寺に行く
5 モリブスに行く
6 オルランドゥのアミール宅に行く
7 その他自由安価

※2票先取
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 11:55:55.76 ID:OziV33CxO
5
門の破壊ができないかとか社の中身とか気になる事も多いし
あと闇ギルドに使われてた方のオリヴィアもここで保護してるんだっけ?それの経過観察もしておきたい
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 12:33:30.37 ID:dPaxLDaV0
5
色々やりたいことはあるね
門の防衛の程度によってはミラを門の防衛に置いてもいいかも
敵さんは第二世界を直接攻略する方向にシフトしてたことから、終末兵士も結局調整が出来なかったかこっちでは大幅弱体化してしまうかだろうし、エメリア化すればまず負けないだろうし、厳しくてもクランが来るまで時間稼げれば良い
ほぼ最大まで覚醒したミラならこれ以上変化はしにくいから、何かの悪い因子を吸収して暴走なんてこともまず無いだろうし
135 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 14:11:20.34 ID:BYMnzmQoO
#

「クラン!久し振りねえ」

ユングヴィ教団に行くと、パーシャさんが信徒に治癒術の指導をしていた。そう言えば、彼女の二つ名「癒し手」は、身体の治療も指すのだった。

「すみません、随分長く空けていて」

「いいのよ。あなたたちの動向は聞いてたし。……というか、また人増えた?」

「ハハハ……」

パーシャさんがナディアを見て呆れたように言う。ミーシャは公務に戻ったから、彼女を入れると……番は5人か。さすがにトリスの基準でも多い部類だ。

「イマーラはそれでいいわけ?」

「そうね……ナディアはいい子だし、クランは皆のクランって決めてるから。それは皆同じだと思うわ」

「今はいいと思うけど、クランが育っても同じこと言えるかしらねえ」

ミラが手を上げた。

「それは大丈夫だと思うぞ。クランの性別、変えられるし」

「は?」

「え?」

「どういうことなの??」

「いや、そのままの意味だ。詳しくは後で話すが、そもそも元々クランは両性具有だろう?それにもなれるぞ」

視線が一斉に僕に集まる。特にラーナの目が妖しい。

「ふぅん……じゃあたっぷり昨日はしたわけね……」

「まあそうだな。すっごかったぞ、なあクラン」

「……何でそれを今言うのさ……」

僕は顔を真っ赤にして俯いた。これは今日も覚悟しないとダメだな……。

「まさか惚気を聞かせるためにここに来たんじゃないでしょ?用件は何なの」

「というか、オリヴィアとララは?」

※30以上でこっちにいる
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 14:13:14.35 ID:KpiwF+wDO
はい
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 14:13:16.56 ID:FWupVeW80
おりゃ
138 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/28(土) 16:00:06.95 ID:9lkTOoJzO
「書庫にいるはずよ。2人とも、知識に餓えてるみたいねえ」

書庫に行くと、2人が向かい合って本を読んでいるのが見えた。

「あ、おねいちゃん!!」

「……お前たちは」

ララがミラに抱き付く。オリヴィアはというと、戸惑ったように僕らを見ていた。
同じオリヴィアなのに、ダーレン寺にいる方とはまるで違う。いわゆる「同一存在」とは違うのかな。

「ララ、元気していたか?」

「うんっ!!ここでオリちゃんと色々勉強してたんだぁ」

「オリちゃん?」

「うんっ!!ほら、第二世界のオリヴィアさんってまたちょっと違うでしょ?だから区別するためにね」

「確かに……性格は全然違うっぽいよね」

困惑した様子でオリヴィアがこっちを見ている。ダーレン寺にいる方なら、「飯はまだか?」ぐらいは言いそうだけど。
やっぱり、闇ギルドに囚われたことが影響しているのだろうか。それとも、元々の性格?

「……ここに、何しに来た」

1 「門」を壊したいんだけど
2 「社」に行こうと思うんだけど
3 ダーレン寺に行かない?
4 その他自由安価

※2票先取
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 16:06:01.78 ID:OziV33CxO
1
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/28(土) 16:59:07.24 ID:Bm3vpYqbo
1
141 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 00:17:56.92 ID:5akp4UsWO
「『門』を壊したいんだけど」

01〜50 2人の顔色がさっと変わった
51〜89 おねいちゃんでも簡単じゃないよ、あれ
90〜00 おねいちゃんたちならできるかも
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 00:19:37.74 ID:0zDQNcE/O
143 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 16:05:40.45 ID:5akp4UsWO
ララが「うーん」と腕を組んだ。

「おねいちゃんたちでも簡単じゃないよ、あれ」

「……そこまでか?私もクランも、他の皆も相当前よりは強く……」

「それは見れば分かるよ。でも、あれは力で何とかできる代物じゃないっぽいの。
行って見てみるといいよ。言ってることが分かるから」

#

「……これは」

着いてみてララの言っていることがよく分かった。これは……

「……たちが悪いな」

ミラもすぐに気付いたようだった。「門」とは文字通りの形をした代物なのだけど……

「これは壊せないね。これの動力源はここの鉱脈の全オルディニウム。壊すと一帯が深刻な汚染を受ける」

「え、どうして分かるの?それに、それに何の問題が……」

「……魔素の流れが分かるようになったんだ。だから分かった。『エメリア』に近い存在の『j』なら、ある程度分かるんだと思う。
そして、魔素はこの世界にはあまりに毒だ。ヨーグ鉱脈でクリスたちが引き起こそうとした事態を考えたら分かると思う」

ナディアが顔を青くして訊いた。

「えっ……そうなったらどうなっちゃうんですか?」

「モリブス一帯が人が住めなくなる可能性が高いな。そもそも、破壊した時にどんなことが起きるかすら分からん」

ミラの言葉にララの表情が曇る。

「うん……だから私は壊すの止めたの。壊して無傷とも思えなかったし」

「今の私やクランなら、壊しても何とかなる可能性は小さくないが、それで多くの人間が死ぬのはな……」

「ただ、放ってもおけないわね。これを使って、『壊れた世界』の連中はそう遠くないうちにここにやってくるわ。
クランの話によれば、彼らが『第二世界』を襲うことは難しくなった。とすると、これを使って私たちの世界を経由しようとするはず」

師匠に僕は頷いた。

「だからこれを何とかして使えないようにするか、それがダメならここに来たら即叩けるよう誰かを置くか……だね」

01〜75 特に何もなし
76〜89 ……手はあるかも
90〜00 こういうのなら……
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 16:07:44.34 ID:0zDQNcE/O
はい
145 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 19:32:09.97 ID:5akp4UsWO
「それにしても妙ね。2つおかしなことがある」

「おかしなこと?」

ラーナが首を縦に振った。

「まず、これを誰が作ったかってこと。これ、明らかに私たちの世界のものじゃない。
それと、ミラが次元間転移できるんでしょ?ベネディクトができない理由ってないわよね。
そもそも、『第二世界』からランダムさんたちが来れるわけでしょ」

「確かに……」

師匠が腕を組んだ。

「作ったのは、多分サウルだと思う。そもそも『過去の世界』の文明なら次元間転移ができるわけだし、サウルの世界でも同じことができると考えた方が自然ね。
ただ、ベネディクトが単体で来れるなら、何故今まで来なかったのかしら?
『終末兵士』の調整が終わらなかったにせよ……」

「そもそも、仮に転移できるならこの『門』の存在理由も分からないな。壊せばいい、というものかすら分からん」

ミラの疑問ももっともだ。……さて、どうしたものだろう。

※90以上で再判定、未満で2130までの自由安価
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:35:06.44 ID:u/sPzt9E0
はい
147 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 19:55:48.82 ID:5akp4UsWO
※クリティカル、再判定

01〜20 ?????
21〜89 僕の電話が鳴った
90〜00 上+α
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 19:58:55.41 ID:NopTa5gDO
はい
149 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 23:34:50.71 ID:5akp4UsWO


プルルルル


その時、僕の電話が鳴った。サイファーさんからだ。

「もしもし?」

『ああ、本当に着いていたのか。……驚いたな、次元転移補助を使わずに次元間転移するとは。アミールができていたから、もしやとは思っていたが』

「『次元転移補助』?」

「ああ。一族だけが使える装置だ。一族のプレーンウォークは、実は俺やノワールの使うものより強力でね。
そこにマエザキさんの技術を乗せることで、次元間でもプレーンウォークができるようになったという代物だ。
それでも『過去の世界』に単独で飛べるのは、時間遡行が使え、かつヘルラさんの依り代であるリナさんぐらいだが……
まあ『依り代』クラスならそれなしでも理論上はできるんじゃないかと思ってたが、実際にできたのには驚いてる』

興奮した様子でサイファーさんがまくしたてた。そこまで凄いことなんだな。

「ちょっと、いいですか?ベネディクトって、そういう能力が……」

01〜25 ある
26〜75 あるにはあるが
76〜89 聞いたことがない
90〜00 ない
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:35:42.94 ID:0zDQNcE/O
151 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/29(日) 23:50:03.01 ID:5akp4UsWO
『ない。少なくとも、そう聞いている。もし持っていたら、『封印の間』なんて全くの無意味だからな。
サウルが俺たちと同じような『次元転移補助』を作っていた可能性はなくはない。
ただ、俺たちの世界にも、君たちの世界にも奴は現れてない。その可能性は、今のところそう高くはないな』

僕は安堵した。そうなると……

「ちょっとご相談があるんです。実は……」

僕が「門」のことを話すと、サイファーさんは……

01〜30 なるほど、厄介だな
31〜89 ひょっとしたら、だが
90〜00 そういうことなら……
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/29(日) 23:51:02.89 ID:WUhz19TMo
153 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 00:05:37.02 ID:femk8qjmO
今日はここまで。
154 : ◆Try7rHwMFw [saga 志村けんさんのご冥福をお祈りします]:2020/03/30(月) 10:20:07.01 ID:cbHhXgbwO
『……ひょっとしたら、だが。何とかなる可能性はある』

「本当ですか!?」

『『門』を作ったのはサウルだろうな。『転移補助』ではなく、そっちを選んだ理由はハッキリとは分からないが。
ただ、仮にそうなら、解体の方法を知っているかもしれない人物がいる。そいつをそっちに向かわせよう』

「誰なんですか?」

『サウルの世界の生き残りだ。アリスさんやマエザキさんも考えたが……同じ文明レベルでないと、解体は厳しい気がした』

※80以上ですぐ来る
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:23:57.01 ID:NtRbFwqcO
はい
156 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 10:28:47.73 ID:cbHhXgbwO
『明日には向かわせるつもりだ。上手く行くかは分からないが、助けにはなるだろう。よろしく頼む』

明日、か。ベネディクトが来る可能性が減るのなら、僕らはクリスに専念できる。そうであればいいのだけど。

※90未満でそのまま88日目へ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:35:35.82 ID:5teykbPDO
はい
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:35:38.21 ID:6VB0ZkuMO
159 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 10:46:46.58 ID:cbHhXgbwO
【88日目】

「よう」

イーリス王宮を髑髏のシャツの男が訪れた。彼と会うのも久し振りだな。

「すみません、わざわざ」

「いやいや、お前らには助けられっぱなしだからな。このぐらいは当然させてくれ」

ランダムの周りには誰もいない。これはどういうことだろう?

「それで、サウルの世界の生き残りって」

4の倍数 ??
それ以外 物静かな男性
85〜00、ゾロ目 ……あれ?
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 10:48:25.28 ID:kysSqgXEo
ほいさ
161 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 16:11:31.77 ID:2HK8eZlBO
「ここだ」

背後から声がした。……えっ!!?
振り向くと、亜麻色の短髪の女性がいた。……この顔は。

「ケイさん、ですか」

「……そう」

短く彼女は答える。ランダムが肩をすくめた。

「すまねえな、扱いにくい奴で。俺も最近知ったんだが、そいつ『サウルの世界の一族関係者』らしいんだわ。
サイファーとエリス、それとジェラード兄は知ってたらしいんだがな」

「……話す必要はないと思ってた」

「これだよ。ったく、せっかくの別嬪なのに愛想良くならんのかねえ」

いつの間にケイさんは彼の側に戻っていた。どういう魔法を使っているのだろう?

「まあとにかく、だ。向こうの技術を知っていて、かつある程度の魔力もあるということでエリスから推薦があったってわけだ。
ま、とにかく早速『門』壊しに行くとすっかね。あれを壊せれば、ベネディクトを茹でガエルにできるかもしれねえ」

#

僕は彼らをモリブスの鉱脈へと連れてきた。「門」を見上げてランダムが呟く。

「なるほど、こいつは厄介だな。できるか?俺もサポートするが」

「……分からない。とにかく、PC貸して。ハッキングからやってみる」

ケイさんが物凄い勢いで何か作業している。……上手く行くんだろうか。

01〜30 ???(再判定、1回のみファンブル扱い)
31〜84 これは……厄介
85〜00 ……できた、かも
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 16:14:12.63 ID:NtRbFwqcO
163 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 18:18:22.60 ID:2HK8eZlBO
「……これは、厄介」

「……え?」

ケイさんは無表情のままだけど、額には汗が滲んでいる。ランダムが彼女の後ろからモニターを覗いた。

「なるほどな、解除しようとすると自爆するとか……」

「そういうこと。……サウルらしい」

「性格がひん曲がってたってことか。何とかできそうなのか?」

「分からない。でも、自信ない」

1 時間はかかっても続けさせる
2 一度中断する

※2票先取
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 18:26:21.92 ID:/Yj2Gwpo0
1の場合、クラン達は別の場所に行ったり穴に潜ったりできますかね?
誰かを残す必要がありますか?
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 18:30:09.06 ID:NtRbFwqcO
選択肢ではないけどクランとミラも手伝いに入るってのはどうかな
クランは過去世界での言語が理解できたしミラも電波傍受の真似事やってたし介入できるだけの知識か技量はあるんじゃないかと見た

だめなら2
166 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 18:52:04.83 ID:IdHE1CS9O
>>164
今日この場で続けるという意味になります。クランの行動は不可です。
見張りは置けます。魔素に耐えられるララか(どちらでも)オリヴィアが適任でしょうが、多分交替制になります。
(オリヴィア同士がかち合うなどリスクはあります)

>>165
ミラかララ、第二世界のオリヴィアならワンチャンはありますが、ワンチャン止まりですね。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 19:09:28.05 ID:/Yj2Gwpo0
2
クランが門の解体の付き添いに必要なら、先に危険らしい13階層と5の倍数の15階層までクリアして、ラーナ達だけで19階層まで潜れるようにしてからクランは別行動で門の解体ってのがいいかな
168 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 21:05:18.61 ID:IdHE1CS9O
「一度、やめときましょうか」

「それがいいだろうな。ここで変なリスクは犯さない方がいい。
にしても、来ようと思えばこいつを使ってこっちに来れそうなもんだが……」

「何で来ないんですかね?」

ランダムが眉をひそめる。

「……ベネディクトは、俺たちの世界の『ベネディクト』がどうして死んだかを知っている。
人質を取って油断したら噛みつかれ、そこにシデの一撃を食らったんだ。そして、マナキャンセラーを付けられて御陀仏だ。
要は、油断したら死んだ。その轍は踏まないと、やけに慎重になってる気もするな」

「つまり……」

「絶対に勝てる戦じゃないとしねえってこった。終末兵士の2人が仕上がるまでは動かねえだろう。
あと、こっちのクリスとドワーキン。あれも気になってるのかもな」

「……え?」

ランダムが頷いた。

「クリスはオリジナルのケイン並みは、多分ある。ドワーキンは言わずもがなだ。
目先の『世界を滅ぼす』という利害が一致してるから協力しているが、その先にあるものまで同じかは分からねえ。
だから、奴らはこの世界の抑止力なのさ。すげえ皮肉なことだがな」

懐からお酒の瓶を取り出し、ランダムがらっぱ飲みした。

「……もう、世界が滅ぶのはたくさん。それを防ぐなら、何でもする」

ケイさんも僕を見る。

「分かりました。……とりあえず、僕がすべきなのは……」

1 「門」を壊すことですね
2 クリスより先に、大封印に到達することですね
3 その他自由安価

※3票先取

※門の見張りについては定点観測可能ですが、つけることもできます。
ただ、ベネディクトが来た場合クランかミラ以外では厳しいでしょう。
これについては別途多数決します。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:13:05.70 ID:HLlhhHoS0
2
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:26:47.11 ID:NtRbFwqcO
3
傀儡シデの魂解放、その後封印の間に行ってシデの復活かなあ
シデが復活して味方についてもらえれば今後の戦いがかなり安心できると思う、大封印を目指すにもクリスを追い越す早さでの進行が期待できそうだし
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:41:22.71 ID:/Yj2Gwpo0
シデを解放したとして、第二世界の結界ってどうなるのでしょう?
結界が超強化されたということはシデは延命されたと考えて良いのでしょうか?
172 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 21:45:42.91 ID:Z5IohJzuO
>>171
結界は当面の猶予はできています。シデについてはコンマ次第ですが、戦力に加わってもらうことは可能です。
(ただ、クランの世界では多少のデチューンがあるかもしれませんが)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 21:59:28.86 ID:/Yj2Gwpo0
3
シデ解放しても結界維持したままに出来るなら>>170に賛成だけど、目下は穴の難所の15階層までクリアしてあとはラーナたちに任せてからシデ解放や門の解体に動きたいかな

シデの筋力は前作から42か3だったし、器用さ(技術?)は50超える感じだったと思うからそりゃデチューン入るのは仕方ないね
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 22:32:57.71 ID:ceKd1Rop0
俺もシデ解放に一票
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 22:42:49.77 ID:6VB0ZkuMO
仮にシデ解放できたとして、一緒に行動すると全部あいつ1人でいいんじゃないか状態になってクランに経験点入らないようにならね?(前作でΩと取り巻き3体くらいを1人で1ターン撃破した姿を思い浮かべながら)
エメリア化薬あるしクリスと戦うとしても大封印に向かった方がいいんじゃ
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 22:46:54.92 ID:ceKd1Rop0
シデ解放しても一緒に行動するかは別問題じゃね?
確か最終兵士ダナはシデのいるところには行きたがらないらしいからシデを門の防衛につけつつクラン達は大封印を目指す感じで
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/30(月) 22:58:04.00 ID:6VB0ZkuMO
次元跨いだ先までダナが感知出来るかわからんが、確かに門の防衛は欲しいが
ちょっと贅沢な配置すぎて盲点だった
178 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/30(月) 23:03:44.32 ID:/Z/cDzigO
シデ解放に決定します。今日はここまで。

なお、89日目から判定が入り始めます。
179 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 09:00:35.64 ID:QdsblRnuO
「……シデさんを解放することかと」

「なるほどな……確かにそれはできるか。俺も付き合うぜ、世界は違ってもシデはシデだ。俺たちの世界を守ってくれた恩もある」

僕は頷いた。向かう先は、ダーレン寺。

#

※10以下で?(1回だけファンブル扱い)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 09:03:30.93 ID:wx9iWXzQO
おりゃ
181 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 09:13:58.96 ID:QdsblRnuO
※クリティカル(オリヴィアは馴染んでいる)

「お、来たの。……何かまた『気』が強くなっとらんか?」

出迎えたロブソン総師範が目を丸くした。

「ハハハ……色々ありまして」

「まあ、体は仕上がっても技と心が仕上がらねば意味のないことじゃ。そこは努々、忘れんようにな」

「はいっ。で、オリヴィアはどうですか?」

「意外と馴染んでおるよ。フリークにべったりなのは少々困っておるが。
ここの精進料理を気に入ったのか、最近は進んで厨房に立っているようじゃな。なかなかにいい腕じゃ」

そっか、少し安心した。退屈だなんだと言いそうな気はしてたけど。

「で、お主たちが来たのはどういう用件じゃ?」

「ロブソンの爺さん、ちと頼みがある。例の傀儡人形、ちょいと貸しちゃくれねえか?
何、あとで直したものは返す。こっちにはそういう専門家もいるんでね」

「傀儡人形か。例によって、訳ありなんじゃろ?」

「まあ、そういうこった。じゃ、行くぜ」

#

※05以上で破壊イベント省略、第二世界へ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 09:25:12.54 ID:ouO3UVcUo
ほいさ
183 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 10:18:53.74 ID:+qtKJ3fRo
#

傀儡人形は相変わらずそこに立っていた。今の僕なら、これを粉々にするのは容易なはずだ。


ヴォン


「死門」を解放する。そして一気に距離を詰めた。


「…………!!!」


ボゴォッ!!!!


鈍い手応え。胴体が真っ二つに割れる。その中から出てきたのは……珠?


コロンッ…………


「これが、シデさんの?」

「だな。技の部分だけ分割して封じるなんて芸当は、フィオナ姉の仕業か。まあ、目標は達成できた。行くか」

ランダムが「第二世界」に繋がる「ゲート」を開いた。

#

「これが、シデの『半身』?」

ジェラードさんが珠をじっと見た。

「ええ。これをシデさんに触れさせれば、彼は『壊れた世界』との繋がりが切れて復活するはずです」

僕は珠をシデさんの腕に触れさせた。……珠が吸収されていく!!?

…………

……

01〜30 復活したがかなり消耗している
31〜60 復活したが消耗している
61〜84 復活した
85〜00 復活した(クランの世界に行った時の能力減少判定にボーナス)
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 10:32:04.81 ID:wx9iWXzQO
とりゃ
185 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 13:26:27.29 ID:H6qEyAJFO


パァアアアアアッッッ…………!!


石像のように固まっていたシデさんの身体が光っていく。そしてそれが収まると……


「……これは……」

「シデっ!!!!」

ランダムがシデさんに駆け寄り、抱き付いた。目からは涙が溢れている。

「良かったなぁおいっ!!これで……やっと助けに行けるなあっ!!」

ジェラードさんが一歩前に出る。

「……済まなかった。君に辛い役割を押し付けて……」

「いえ、私が望んだことです。それに、私にしかできなかった。
……長い夢を、終わりのない、白い夢を見ていました。彼が現れねば、私はこうして立っていなかったでしょう」

穏やかな表情でシデさんが僕に笑いかける。

「ありがとう、クラン君。君のお蔭だ」

「シデっ、何が起きているのかは……」

「彼と精神世界の中で会って、多少は。ただ、詳しくは知りません。結界は……」

「見ての通りだよ。多少は補強された。ただ、根本的解決にはなってない」

シデさんが「門」を見て頷いた。

「……そのようですね」

「これと似たようなものが、彼らの世界にあるらしい。そうだったね、ランダム」

「ああ。ベネディクトはこっちに直接来るのを諦めて、クランの世界から来ようとしている。
ただ、魔素が薄いからか来るのに慎重になってるようだが」

「……彼に手を貸すことになる、そうですね」

「面目ねえ……。俺らの力じゃ限界がある。乗ってくれねえか」

「勿論です。彼は私の恩人になった。……ここからどう行けば」

ランダムがにやっと笑った。

「俺が連れていく」

#

「……これが、この世界の『門』ですか」

険しい表情でシデさんが言う。

「そうだ。来るならここから来る。壊したいが、そう簡単でもない」

※85以上で?
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 13:28:36.88 ID:hiqJEcljO
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 18:03:19.55 ID:BtEHYJTBo
あわー
188 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 20:28:20.41 ID:fvgJzNt2O
※クリティカル

「……何とかできるかもしれません」

「何っ、本当か!!?」

シデさんが小さく首を縦に振った。

「見たところ、作りは私たちの世界にあったものに近い。違うのは、オルディニウムの力を使っているということ。
つまり、何らかの手段でそこの地脈を断てばいいのです」

「何らかの手段?」

「ええ。それは……」

01〜60 私がもう一度、ここに居残ればいい
61〜84 君の力が必要だ、クラン
85〜00 上+α
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 20:33:39.74 ID:hiqJEcljO
はい
190 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 20:43:19.58 ID:fvgJzNt2O
「君の力が必要だ、クラン」

「僕の力……」

「そうだ。私だけでは鉱山内部の地脈をずらすことはできない。だが、君の力なら……あの、一瞬見せたあの力なら可能だ」

「……あっ!!?」

そうか、「エメリア化」すればいいのか!でも、あの小瓶は2本。希少品だ。ここで使うべきなのか……

1 使う
2 使わない

※3票先取

※ここで「門」を機能不全にした場合、余程のことがない限りベネディクトはクランたちの世界には来ません。
こちらから「第二世界」経由で乗り込むことは可能です。
もちろん、根本的解決にはなりませんが、ずっと放置したままEDに到達もできます。シデが不憫ですが。
191 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/31(火) 20:49:50.27 ID:fvgJzNt2O
なお、ベネディクトたちの世界⇔第二世界は門を機能不全にしてもあまり意味がありません。
次元間の「距離」が近いためです。
似たようなものに見えますが、第二世界の門は封印のためのもので、クランたちの世界の門は移動手段と用途が全く異なります。
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