【安価】無限に続く異次元構造物を探索する

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

131 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 23:43:39.43 ID:dmoJX6i40
男「もちろん、先に進むさ」

大家「そうかい。じゃ、58号室の扉を三回ノックしてノブを左に回すんだ。それが他のフロアへの道だ」

男「…この廊下の先は?」

大家「無限に続いている…かもしれない。少なくとも8千は数えた。それでも地平線の果てまで続いていたよ」

男「そうか、ありがとな」

大家「ああ、あんたがゴールにたどり着くのを祈ってるよ」

男「そっちも元気でな」
―――――
―――

58号室

男「扉を三回ノックして…」コンコンコン

男「左に回す…か」ガチャ

@階段
A通路

>>132

メモ
「G-012-T」居住区

大家を名乗る人物が仕切る居住区

他の人間を確認することは出来なかったが食糧と引き換えに安全な寝床を貰える

部屋の中には色々異常なものがあるが命の危機は多分無い。窓の外は外界らしきものが見えるが見たことの無い景色が見える

テレビや本で見るものも自分の知識と一致しない

部屋の中にいる間は決して外に何かいる時は扉を開けてはいけない

部屋の外は無限に続くかもしれない廊下と偽物の夕焼け。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 23:47:31.60 ID:hbWiT0LB0
1
133 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/23(木) 00:05:53.06 ID:1fhtEjqq0
階段があった。上に続くかなり急な階段だ

立って登るには少し急すぎる。手を使い、崖を登るように一段一段しっかりと掴んで登る

グォオオオオ

下から強い風が吹き荒ぶ、ちらりと下を見ると暗黒の深淵が広がっている。まだ数段しか登っていないのに先ほどいたフロアに通じる扉も足場も見えない


@途中で足を踏み外して転落
A登りきる

>>134

>>130
大きな元ネタの一つです
いいよね、あれ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/23(木) 00:07:14.88 ID:8/D6WlxPO
2
135 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/23(木) 00:38:21.77 ID:1fhtEjqq0
登り切った


男「ふう…」


登ってきたはずの階段は振り返ると上から続いていた。真っ暗だった光景もいつの間にか真っ白へと変わっていた

目の前の扉は苔生した岩のようであり、遺跡を髣髴とさせる


男「よっと…」ガコン

ズズズズ…


岩の扉を押すと重い手応えと共に地響きを立てて開く


男「…は?」


見上げるぐらい高くに葉を茂らせる木が生えている

足元の土をムカデのような生き物が這いまわる

悪臭を放つ巨大な花が宙を舞う鳥を食らう

見渡す限りの緑と土の匂いに食物連鎖



Y-687-A「ジャングル」
136 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/23(木) 00:58:20.55 ID:1fhtEjqq0
今日はここまで
137 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/26(日) 12:52:10.38 ID:XoRKLI7D0
何でもありだとは思っていたけれど更に出鱈目になってきた

今まで無機物ばかりだったダンジョン内にこんなジャングルがあるとは

上には木々が全てを覆い隠し、空も天井も見えないがいつものことながら光源も無いのに明るく見える


相も変わらず狂った空間だが木々が整列しており、一応の道を作り出している


@道を歩く
A敢えて道を無視して木々をかき分けて進む
B自由安価

>>138
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 12:57:50.35 ID:jfS/NjhFo
1
139 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/26(日) 14:53:03.92 ID:XoRKLI7D0
木々の間に作り出される道を歩く

土を踏むたびに足の裏で小さな虫が蠢く感覚がある

木の虚から何かの視線を常に感じる

木々に咲いている花は毒々しく、鮮やかな色がかえって不気味に感じさせる


@湖に辿り着く
A巨大な生物とエンカウント
B食獣植物に襲われてる人間を見かける
C自由安価

>>140
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 14:54:35.43 ID:YRGpeskBO
3
141 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/26(日) 16:48:06.95 ID:XoRKLI7D0
「だっ、誰かぁ…!」


巨大な樹に人間が吊るされている、いや。棘付きの蔓に捕まって締め上げられている

いくつもの蔓の先には動物や人間の成れの果てがぶら下がっており、そのどれもがしわしわに枯れ果てたミイラのようになっている

まだ生きている生き物からは血やら体液やらが流れだし、蔓を伝って地面に染み込んでいく


「頼む…助けてくれ…くるし…」


吊るされている男が手を伸ばしてくる。がその手も細い蔓に絡め取られ、締め上げられる


「がぁぁっ!!」メキメキ


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃で木を撃って根元から倒す
A一旦遠くまで後ずさる
B一旦全力ダッシュで逃げる
C自由安価

>>142
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 16:48:52.96 ID:VFcY3C5To
1
143 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/30(木) 13:04:17.99 ID:LubGEOp10
念のためメモリを「狭」に合わせトリガーを引く

超高度濃圧縮熱線放射略式小銃


カチッ、ピシュッ


トリガーを引く簡素な音の後に空気を引き裂く音がする。その一瞬後にとてつもない熱量のエネルギー波が射出される

肌が焼けるようなピリピリする感覚、世界の全てを揺るがすような轟音と共に目の前の一直線を全て薙ぎ払い、何もかもをも焼き尽くしていった

次々と音を立てて木々が倒れ、鳥が上空に逃げて行く。目の前の景色が一瞬で書き換えられた


男「…やっぱやばいなこれ。おい、あんた大丈夫か?」


銃を仕舞い、樹に捕まっていた人物に駆け寄る


「…いつつ、地面に叩き落とされたこと以外は…」

男「文句言うな、死ぬよりはマシだろ」

「そりゃもちろん。助かったよありがとう」


纏わりついていた蔓を引きちぎり、服をはたきながら立ち上がる。どうやら怪我は無さそうだ


@情報を聞く
A男「ついでだ。少し一緒に行くか?」
B先へ行く
C自由安価

>>144
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/30(木) 13:05:30.36 ID:ycu9sx/DO
1
145 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/30(木) 22:19:22.82 ID:LubGEOp10
男「ところで俺はこの階層に初めて来たんだが」

「ん、ああそうか。じゃあここにある植物と生き物にはすべて注意したほうがいい。こいつみたいに普段動いている奴の方が稀だ」


自分が今まで捕まっていた樹の残骸を叩く


「不用意に植物に触れるのはダメだ。瞬間的に溶解液が滲み出て手が溶けるなんてこともあった」
 

そう言って骨が露出している左手を見せる


男「足元の草は?」

「そっちも注意した方がいいが木ほどヤバくはない。それより地を這う虫の方が危険だ。毒を持っているのが多い」

「ただ、フルーツ類はどれも食える。猛獣ばっかだが動物類も食えるから他の層より食糧の確保は楽なはずだ。ただし虫は食うな」

「あと良い匂いのする花には気をつけろ。あの匂いは呼び餌だ、絶対に釣られるな」


「と、こんなところかな。俺が知っているのは」

@男「沢山教えてもらって悪いんだがこの階層に来たばかりだから情報は無いんだ…」
A自分がやってきた方向に階段があることを教える
B自由安価

>>146
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/30(木) 22:20:24.06 ID:1aFL107Po
2
147 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/30(木) 23:13:47.91 ID:LubGEOp10
男「色々助かる。ありがとう」

「いやいや。命を助けられたんだ、このぐらい安いよ」

男「こっちの方に俺が来た階段がある。もう既に変わっている可能性も高いがもしかしたらここよりは安全な階層に行けるかもしれん」

「そうか、ありがとう。行ってみるよ」


コンマ安価50以下

>>148
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/30(木) 23:15:16.54 ID:/U/7hH/yo
149 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/01(金) 00:30:43.76 ID:Y8anHS2L0
そいつとはそこで別れた

ふと見ると小さな虫が集まってきていた

ところどころの巣穴から行列を成して這い出し、次々と木々を修復するように折れ目に群がっている


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃でぶち空けた道を進む
A普通の道を進む

>>150
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 00:31:17.77 ID:e9gM+3dd0
2
151 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/01(金) 22:45:36.80 ID:Y8anHS2L0
地面から助けを求めるように蠢く死体の指が生えている。よく見なくてもそれは指のように見える植物だ

すさまじい匂いを発する巨大な花に引き寄せられた虫を食べていた小動物が花に丸呑みにされる

種ごと食べた小動物の体内で発芽した植物が異常な速度で成長し、穴という穴から茎を伸ばしている

「おいで…おいで…」と声を発している植物がある。その真上には今にも涎を垂らしそうな口を開けている巨大な樹が枝を揺らしている


やがて開けた空間に出た。大きな湖を囲んだ空間だ、上空にはダンジョンとは思えない青空が広がっており、巨大な怪鳥が飛んでいる

@この水は飲めるだろうか
A上空に向けて超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を撃ってみる
B先に進む
C自由安価

>>152
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/01(金) 22:47:43.88 ID:7CYvcK7do
2
153 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/02(土) 00:01:06.01 ID:cD6fBeI30
カチッ

上空に向けて超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を撃つ

耳を劈き脳を揺さぶるすさまじい轟音と共に世界にヒビが入る

ホログラムだったかのように全ての植物が、動物が、湖が、全てが明滅し、消えていく

天井が崩れ、遥か彼方に混沌の深淵が覗いていた

景色が目まぐるしく入れ替わる。地獄の業火に焼かれる世界、深淵の海に飲まれる海底の都市、太陽が落ちて崩壊する世界、植物に支配される世界、蟲に食い尽くされる世界

世界を滅ぼす雨のように天井の瓦礫が際限なく降り注ぎ、全てを飲み込んでいく


コンマ安価10以下

>>154
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 00:01:30.36 ID:lJTLDoQf0
155 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/02(土) 16:32:42.02 ID:cD6fBeI30
男「くっ」


降り注ぐ瓦礫を一つ一つ超高度濃圧縮熱線放射略式小銃で撃ち落とす

だが一度入ったヒビは瓦礫の雨を際限なく降らせ、全てを撃ち落とすよりも早くに頭上を埋め尽くした


…やがてこの階層は全て瓦礫に埋もれたのだった

@???にて復活
A>>151に戻る

>>156
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 16:33:30.98 ID:Vk4L65rTo
2
157 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/02(土) 17:01:10.88 ID:cD6fBeI30
地面から助けを求めるように蠢く死体の指が生えている。よく見なくてもそれは指のように見える植物だ

すさまじい匂いを発する巨大な花に引き寄せられた虫を食べていた小動物が花に丸呑みにされる

種ごと食べた小動物の体内で発芽した植物が異常な速度で成長し、穴という穴から茎を伸ばしている

「おいで…おいで…」と声を発している植物がある。その真上には今にも涎を垂らしそうな口を開けている巨大な樹が枝を揺らしている


やがて開けた空間に出た。大きな湖を囲んだ空間だ、上空にはダンジョンとは思えない青空が広がっており、巨大な怪鳥が飛んでいる

@この水は飲めるだろうか
A湖の中から何かが
B先に進む
C自由安価

>>158
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 17:03:00.92 ID:M+h7V1OM0
3
159 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/02(土) 17:47:14.40 ID:cD6fBeI30
@再び森の中に続く道を
A湖の淵を歩いて向こう側に見える道を
B山の見える方向へ続く道を

>>160
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 17:48:15.51 ID:vfNpa8N4o
2
161 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/02(土) 22:14:52.93 ID:cD6fBeI30
湖の淵を歩く

ゆらりと大きな黒い影が湖の奥底から現れる

水面が影を中心に強く揺らぎ、高波と共に巨大な水龍が空に飛び上がった


10mはあろうかという長い身体が水飛沫を上げて宙に舞う姿はとても神秘的だ


と見惚れていたら空から巨大な怪鳥が滑空して水龍を捕える

「ピギィァォォォ!」

勝利の雄叫びを上げた怪鳥の腹が大きく開き、飛び出した触手が水龍を腹の中へと食らい始める

と思っていたら湖から巨大な口が現れ、水龍も怪鳥も丸呑みしてしまった


そして再び水中に戻り、何も無かったかのように辺りは静寂に包まれた


男「…すごいな」


@再び、湖付近にて
A湖から離れて

>>162
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/02(土) 22:18:00.49 ID:kJ65L85So
1
163 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/04(月) 18:12:00.00 ID:NRWKwcmE0
ポコ…ポコポコポコ…

再び湖の水面に変化が現れる。沢山の気泡が浮かび、何かが上昇してくる

それは大量の人間だった

大量の人間が虚ろな目、水草や泥に塗れたびしょ濡れの身体を引き摺り、ウゾウゾと蠢きながら四方八方へと散り散りに這いずっていく

@特に何もしない
Aその内の一人を引き留めて話しかける
B自由安価

>>164
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/04(月) 18:12:47.19 ID:wM6ZrPlGO
観察してみる
165 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/05(火) 17:07:33.45 ID:fkMwpv3A0
そのうちの一人を観察する

四つん這いで湖から這い出したニンゲンはやっくりと立つとフラフラとゾンビのような足取りで森の中へと歩いて行く

@普通の人間と遭遇
A森の中にある石扉に入っていく
B自由安価

>>166
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/05(火) 17:07:58.74 ID:8hDZA15Zo
1
167 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/06(水) 18:36:59.14 ID:RkaqgNwa0
人間が向こうからやってくる。パッと見普通の探索者だ

湖から這い上がってきたニンゲンは探索者を見かけると猛獣のように飛び掛かって襲いだした


「くそっ、ヒトモドキか!」


襲われた人は棒状の武器で応戦する

@加勢する
Aまだ見ている
B自由安価

>>168
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 18:37:31.67 ID:Zn6XNnufo
1
169 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/06(水) 21:24:21.36 ID:RkaqgNwa0
男「加勢する!」


そう言いながら前の居住区から持ってきた長めの包丁を持って加勢する

後ろから襲い掛かったにも関わらず見えていたかのようにこっちに向けて後ろ蹴りを仕掛けてくる

足がそのまま触手のように伸び、こっちに反撃してきた


@触手を切り落とす
A本体をぶっ刺す
B避ける
C自由安価

>>170
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 21:26:38.34 ID:lWJJxbetO
2
171 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/06(水) 23:46:01.91 ID:RkaqgNwa0
グサァッ!


人間なら心臓であろう場所を貫く。だが粘土を刺しているような鈍い柔らかさの感覚


ヒトモドキ「」ニヤァ

男「しまった!?」


見た目が人間だからといって油断した。次の瞬間には触手に手足を絡め取られ、身動きを封じられる


「そっちにも当たったらすまない。祈れ!」


コンマ安価70以下


>>172
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/06(水) 23:46:25.63 ID:LJP2qQgc0
173 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/08(金) 09:28:30.63 ID:yRoSTUm60
『対近接単一個体用電圧式制圧小銃…放電開始』


バリバリバリバリ


目が眩むほどの電撃が放射され、ヒトモドキを包み込む


ヒトモドキ「ギィァァァアアア!!」

男「あっ…ぐっ…ぁぐぅ…」


肉の焼ける匂い、果ての無いような衝撃、奴の身体を伝ってこっちにも響く電撃

だが拘束はゆるまり、何とか抜け出すことができた


男「はぁっ、ぁっ…酷い目に遭った…」

「悪い悪い、強めの武器がこれしかなくてよ。でも単一個体にしか通電しないらしいから無事だろ?」

男「何とか…な…」


足元でプスプスと煙を上げながら蠢いている焦げた肉の塊を見るにその言葉は本当なのだろう。どういう仕組みなのか最初にあたった一個体のみに電撃を浴びせる武器なのだ


男「こっちこそ悪いな、助けに入ったつもりが逆に助けられちゃ…」

「いや、こいつが充電完了するまでの良い時間稼ぎになった」


ヒトモドキ「キィィイイイイイイイイイ!!!」


男「なっ、こいつ…まだ生きて」

「違うっ、共鳴だ!逃げろ」


ヒトモドキが共鳴を上げてすぐ、大量のヒトモドキが湖の方面から押し寄せてきた。不気味なことにその顔は全てが自分か隣にいるこいつの顔にそっくりだった


@一目散に逃げる
A超高度濃圧縮熱線放射略式小銃でヒトモドキの群れを殲滅する
B自由安価

>>174
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 09:56:14.24 ID:OTYkkcDDO
1
175 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/08(金) 18:01:25.74 ID:yRoSTUm60
一目散に逃げる

うねる森の道、後ろから追いかける怒涛の足音に押され、一心不乱に走ってしまった

木々が蠢き、場所を移動し、道を塞ぎ、新たな道を作り出す


男「…分断された」


ここは常に変化する生きた迷宮なのだ。いつの間にかまた一人にされていた


@目の前に洞窟がある
A川が流れている
Bまだ変わらぬ森だけが続く

>>176
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 18:02:32.93 ID:P1yikWmKO
3
177 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/08(金) 21:09:01.61 ID:yRoSTUm60
キャハハハハ


小さな子供の笑え声が聞こえる

森がざわめき、道を作り出す


「オイデ、オイデ」「マヨイミチにマヨイビト、マヨイコメばカエレナイ」「アソボウヨ、アソボウヨ」


木の虚から楽しげな子供の声が聞こえている。決して人の声とは思えないおぞましい声が


男「」ゾワッ


首筋に怖気を感じて手をやるとモゾモゾと蠢く感覚、とっさに鷲掴みにして地面に叩きつける

「ぎやっ」

叩きつけた"それ"から確かな人の声がした

@見ないで踏みつぶす
Aそのまま見ないで走り出す
Bそれを見る
C自由安価

>>178
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 21:09:34.87 ID:KtS3zQq3o
3
179 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/08(金) 23:36:20.90 ID:yRoSTUm60
地面に叩きつけたそれを見た

それを見た途端、再び全身に怖気が走る

産まれたてのような皺くちゃな赤ん坊の頭が真上を向いて舌を突き出しており、その側頭部から頬にかけて昆虫の細い足が八本、頭からは髪の毛の代わりに三本の触手が空間を探るようにそれぞれの方向に蠢いている

シンプルな、それでいておぞましい醜い"虫"


@踏みつぶす
A上を向く
Bすぐさま走る
C自由安価

>>180
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 23:37:24.49 ID:tnXaaUwgo
3
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/08(金) 23:37:38.62 ID:833e7qnGo
3
182 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/10(日) 21:04:34.21 ID:f7fcQY2n0
すぐさま走る。笑い声が後ろから、上空から、空間全体に響いている

ポト、ポトポトと小さな何から木から落ちてくる。桜の木にぶら下がる毛虫のように、洞窟の天井からぶら下がる蝙蝠のように、沢山の赤ん坊虫が葉っぱの陰にへばりついていた。それが落ちてきているのだ

一生懸命に走り、背中や首筋に落ちてきた虫は即座に払う。いくら払ってもキリが無い、早くこいつ等の生息区域から逃れないと


男「ぅあっ!たっ、がっ、ぁあああ!!」


急に足元が透け、崖が露わになる。幸いなことに垂直ではなく、坂を転げるように崖下まで落ちていけた

地面に見えた物はホログラムか幻覚か、上を向くと再び半透明の地面が見えた


男「くっそ、いってぇ…」


@遺跡のような建物がある
A洞窟がある
B扉がある

>>183
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/10(日) 21:05:26.86 ID:q6AcJICv0
1
184 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/13(水) 21:22:12.15 ID:9EvEhdSj0
男「これは、遺跡…?」


全体的に苔生した石で造られた建物が目の前にあった。扉の両横には巨大な人の姿が彫られており、その周りに見慣れない文字のような模様が彫ってある

扉に手の平をついてみるとガコン、という音と共に砂埃をあげて開いた


「Y-687-J」


男「ここは別フロア扱いなのか」


遺跡の中を進むと広い空間に出た

そこは壁や天井いっぱいに壁画が描かれた部屋だ


太陽を中心とした銀河がいくつも描かれている

沢山の人物がこぞって塔を建築している


人型が何かに祈りを捧げるように平伏している

その祈りを捧げている先はツタで覆われていて良く見えない


@ツタを引き千切って壁画をよく見る
A先に進もう

>>185


メモ
「Y-687-A」

巨大な植物が生い茂るジャングル

植物には肉食の者も多く、注意すべきである

湖には巨大な生物の食物連鎖があり、大量の人の形をした化け物も出てくる等色々謎

赤ん坊の頭を体にしたような虫がいたが詳細は不明

巨大な遺跡のようなものがあった。別のフロア扱いだった
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/13(水) 21:24:20.20 ID:Rl3aKCRAo
1
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/13(水) 21:24:45.30 ID:nI/OJMrIO
1
187 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/14(木) 21:04:28.82 ID:JB+QulO00
ツタを引き千切る

全体像を把握できるくらい引き千切るとそれはツタが覆う巨大な岩に見えた

祈りを捧げている生物を人間と仮定するとどれほどの大きさになるだろう。少なくとも十倍は超えているように見える


大きな物体はご神体、というやつだろうか、ここが神殿のような遺跡だとすればそんなところだろう


ポツ、ポツ、と部屋の数か所に火が灯った。先ほどは気づかなかったがそれぞれの壁画の下に人一人分が入れる大きさの穴が開いていた


@「銀河の壁画」の下の穴に入る
A「塔の壁画」の下の穴に入る
B「崇拝の壁画」の下の穴に入る
C他の道を探す

>>188
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/14(木) 21:06:31.13 ID:fF3I9QevO
1
189 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/18(月) 22:44:35.70 ID:Wn1wmh050
「銀河の壁画」の下の穴に入る

最初は立って入れたものだが少しずつ天井が低くなっていき、やがて這わないと進めないぐらいになってしまう

石レンガはゴツゴツとした天然の岩肌に変わり、空気は黴臭い古びた空気から湿った洞窟の空気に代わる


急に重力が消えうせ、自分の手さえ見えない永劫の暗闇を落ちていく

やがて横から吹き荒ぶ暴風に攫われ、下から突き上げる濁流に飲まれ、身体がバラバラになるかと思うほどの力の奔流の先にようやく静寂が訪れる


巨大な恒星が輝く、その周りをいくつもの惑星が巡り、更に衛星が囲む


(これは…太陽系…?)


声に出したつもりだが音にならなかった
190 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/18(月) 23:58:44.90 ID:Wn1wmh050
同じような銀河系がいくつも暗闇に浮かび上がる

ここまで明かりがつけば何か他にも見えそうなものだが床も自分の手さえも依然見えない


いくつもの銀河が線で結ばれ、蜘蛛の巣のような複雑な幾何学模様が形成される


≪ザ…ザ…ザザ…ザザ…≫


≪ザ……ぁ…ぇん、の…ザ…っけん…により…ザ…考案…され≫


≪たじ…ザ…げん‥世界……ザザ…統合…ザ…ジェク…ザザ…バベル……ザ…≫


≪重大なバグ…バグ…バグ…バグ…バグバグババババ≫



≪エラー≫
191 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/20(水) 23:50:12.08 ID:kIIbDKNb0
ジリリリリリ!


男「はっ」


暖かい布団の感覚、不快な目覚ましに叩き起こされて仕事に行かなければならない事を思い出す


仕事?


夢?だったのか…?


けたたましい目覚ましのベルが鳴り響いている

ずっと

鳴り響いている
192 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/22(金) 20:33:18.80 ID:SqOa++LM0
窓の外は毒々しいピンク色の空が広がっている

グロテスクに蠢く赤黒い雲が浮かび、所々空間が歪んでいる


本棚には一見見たことある本が並んでいるように見えたが文字はてんで出鱈目で絵も色味だけはそれっぽいものの適当に色を塗っただけの絵とは言えない物だ


<男ー、ごはんよー


どこかから、懐かしい声がした


@もう少し部屋を探索する
A行く

>>193
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 20:33:47.40 ID:PP1TG/zt0
1
194 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/22(金) 23:35:34.10 ID:SqOa++LM0
机の引き出しを開ける

どれも懐かしいものばかりが出てきた。当時流行ったアニメの下敷き、落書きのされたノート、キャラの形をした消しゴム

だがそれらはどれもぼんやりとした絵や形ばかり、まるで忘れかけている記憶をそのまま絵に起こしたような


男「ん…?」


ふと変なものが見えた気がしてベッドをずらした

ベッドによって隠れていた部屋の角は…モヤモヤした白い空間だけがあった


だがすぐに全体のデザインに合った"部屋の角"が作られ、違和感が消える


これは…

@俺の記憶から作られている…?
A俺のイメージから作られている…?
B今作られたばかりなのか?

>>195
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/22(金) 23:37:34.82 ID:DG6MRyr6o
1
196 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 00:23:41.62 ID:4/griDV60
俺の記憶から作られている…?

やはり…ここは子供の頃の俺の家だ…

それを思い出して漫画本を手に取ると細部はまだぼんやりしているものの、好きだった漫画が描かれていた


男「ここ…何てセリフだったんだっけな…」


大好きだった漫画の、大好きだったはずの名シーンは思い出せず、消しゴムで強く擦ったように掠れていた…


母「コラ男!早くご飯食べに来なさいって言ってるでしょ!」


@男「母さん…」
A男(母さん、の記憶から作られた何か、か…)
B男「騙されるか!偽物め!」

>>197
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 00:25:16.06 ID:GRbbdlJS0
2
198 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 00:25:28.87 ID:4/griDV60
訂正




母「コラ男!早くご飯食べに来なさいって言ってるでしょ!」バン


母が扉を開けて入ってきた。まるで昔のように…


@男「母さん…」
A男(母さん、の記憶から作られた何か、か…)
B男「騙されるか!偽物め!」

安価>>198
既に>>197で取られてたらそれを採用
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 00:25:32.22 ID:dEWJLaRm0
2
200 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 01:25:23.41 ID:4/griDV60
男(母さん、の記憶から作られた何か、か…)

これは決して母ではない。それだけは記憶に留めておかないといけない…だけど、だけど…


母「まったく、熱でもあんの?」

男「いや、無いよ」

母「じゃあ早く来なさい。学校遅刻するでしょ」


学校?そうか、これは高校生の頃の記憶か。俺の背丈もそんぐらいだろう…


記憶…再現…ダンジョン…夢…幻覚…遺跡…ジャングル…現実…ここは、いったい何なんだ…?
201 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 12:34:51.32 ID:4/griDV60
朝食の場に降りていくと食卓に妹がいた。あの八重歯の覗く生意気な笑顔が懐かしい


妹「よー兄貴、飯食っちまってるぞー」

母「コラ妹!お兄ちゃんのおかず取らないの!」

妹「へへーんだ、兄貴が遅えのが悪いんだよ」

母「まったく。ほら男、早く食べちゃいなさい」

@食べる
A男「いや、今朝はいらないや」
B男「自由安価」

>>202
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 12:44:30.21 ID:U0JygJlZO
2
203 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 18:29:30.78 ID:4/griDV60
男「いや、今朝はいらないや」

母「だめよぉ。ちゃぁんと朝ごはんは毎日食べないと」

妹「そうだよ兄貴、ほら可愛い妹がアーンしてやるぜ」

男「おい、やめ…」

妹「ほら、逃げんなよ兄貴」

母「まだ時間ならあるでしょ?食べていきなさいよ」

@逃げる
A男「だからいらないってば!」
B自由安価

>>204
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 18:40:26.35 ID:DOSnzjqHo
超高度濃圧縮熱線放射略式小銃があるか確認する
205 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/23(土) 22:38:19.73 ID:4/griDV60
超高度濃圧縮熱線放射略式小銃があるか確認する

が、無い。いや、探索中に持っていたものは全て喪失している。あれが全て夢だったかのように…


妹「兄貴隙あり!」ズボッ

男「むぐっ、けほっ…美味い」


母の味…いや、思い出なんかよりずっと美味しい、意識がとろけるような…こんな美味しいものが食える…な、ら…


妹「…?当たり前だろ。母さんのなんだから」


妹がきょとんとした顔をする


母「あんたの手作りが入ってたのかと警戒されてたんじゃない?」

妹「んなっ!あたしそんな下手じゃねえぞ!大体この前作ってやったし!なぁ兄貴!?」

@男「え?ああ」
A男「ああ、美味しかった」
B男「…知らん」
C男「自由安価」

>>206
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:41:15.85 ID:H89XCBr2O
3
207 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 00:13:10.66 ID:TlydswcX0
男「…知らん」

妹「…兄貴酷い!もう作ってやんねえから!」

母「お母さんが教えてあげようか?」

妹「…やだ、自分で頑張るし…」


母も妹もまるで生きているようなやりとり…何なんだこれは。もう…これが現実で…いいん‥じゃ…ない…か…
208 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 01:02:24.54 ID:TlydswcX0
妹「ごっそさまー」

男「…ごちそうさま」

母「はい。お皿は流しに置いといてね」
―――――
―――

学校、学校か…

何故か登校ルートが記憶に入っている…行って、みるか?

@行く
A逃げる

>>209
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 01:03:18.20 ID:Ig6LHcdao
2
210 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 09:48:21.30 ID:TlydswcX0
いや、ダメだ。ここは現実じゃない。紛い物の世界なんだ…逃げなければ

…どこに?

いや、迷っている暇なんて無い。逃げるんだ


一応服装と鞄だけは高校に行く準備をして外に…


妹「待てよ兄貴、一緒に行こうぜ」


…お前が見張り役なのか


@走って撒く
A男「すまん、先行っててくれないか?」
B行動自由安価

>>211
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 09:50:55.79 ID:VQsmPZYZ0
1
212 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 11:06:43.62 ID:TlydswcX0
男「」ダッ

妹「あっ」


全速力で走る。後ろから声が聞こえるも決して振り返らないで走る


妹「くそっ、逃げた!追え!捕まえろ!」


近所のおばさん、見ず知らずの人物、警官やお爺さん、果ては小さな子供まで無表情で追いかけてくる

くそっ、何なんだよここは


@曲がりくねった道で何とか撒こう
A思い出せ…この町に隠れられるような場所は無かったか…
B今日のところは諦める


>>213
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 11:11:13.70 ID:TYxQpdlko
2
214 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 17:31:51.90 ID:TlydswcX0
思い出せ…この町に隠れられるような場所は無かったか…

子供の頃の秘密基地…親戚の叔母さん家…いや…ダメだ駄目だ…


追手は次々と数を増す。もはや犬猫までもが追いかけてきているのだ

黄緑色の太陽が血のような赤い巨大な瞳をグルグルと蠢かせている

立ち並ぶ建物さえもが窓が目のように睨んできているように感じる


廃墟の工場…町の外れにある森…いや、それより


足元の…マンホール…


@マンホールに入る
A廃工場に向かう
B町外れの森に向かう
C自由安価

>>215
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 17:32:10.63 ID:ditf9CgwO
1
216 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/24(日) 19:21:52.79 ID:TlydswcX0
マンホールを開ける

むわぁ、と生暖かい空気と共に生臭い匂いが鼻を襲う

ハァ、ハア…と地響きのような、呼吸のような、一定のリズムをもって生臭い空気が吐き出されている


@入る
A自由安価

>>217
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:23:19.25 ID:c0XQuLr2o
1
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/24(日) 19:23:31.29 ID:TYxQpdlko
下に向かって例の銃を発射
219 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/25(月) 23:52:56.04 ID:BeGNx/Yn0
マンホールの中に足を踏み入れる

備え付けの梯子に足をかけた瞬間


男「ぅわぁあああ!!!」


何者かに足を絡め取られ、引き摺り下ろされる

梯子を掴んで抵抗しようとしたが梯子はそのまま崩れ、暗闇の底へと引きずり込まれていく

生暖かい空気が先ほどよりも短い間隔で流れる


ハァ、ハァ、ハァ


まるで興奮している息遣いのような…

そう、そこで初めて気づいた。これは息遣いだ


天井に、壁に、下に、沢山の大小さまざまな目玉がパチパチと瞬きを繰り返し、しかしそのどれもがはっきりと自分を見つめているのだ

ならばこの自分を捕まえている触手は舌か


メキメキメキと体の骨が悲鳴を上げている

身体が押しつぶされる痛みと上下に引きちぎられる痛み、手足が四方に引っ張られる痛み、ミチミチと肉が千切れる音が耳に響く

果てしない痛みはブチンッと言う小気味よい音と共に意識を手放す形によってようやく解放された

@>>208に戻る
A>>214に戻る
B???にて。記憶を引き継いで復活

>>220
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/25(月) 23:54:24.92 ID:7r2XGEaEo
2
221 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/26(火) 00:00:52.89 ID:CAujZwkR0
思い出せ…この町に隠れられるような場所は無かったか…

子供の頃の秘密基地…親戚の叔母さん家…いや…ダメだ駄目だ…


追手は次々と数を増す。もはや犬猫までもが追いかけてきているのだ

黄緑色の太陽が血のような赤い巨大な瞳をグルグルと蠢かせている

立ち並ぶ建物さえもが窓が目のように睨んできているように感じる


廃墟の工場…町の外れにある森…いや、それより


足元の…マンホール…


@マンホールを開ける
A廃工場に向かう
B町外れの森に向かう
C自由安価

>>222
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 00:01:26.11 ID:pXf8cv3jo
2
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/26(火) 00:02:17.41 ID:TcU2Wxt6o
3
224 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 14:10:35.78 ID:gBZtVMiE0
いや、廃工場に向かおう。あそこならそんなに遠くないはずだ

だがどうやってあの監視の目を抜ければいいんだ…動く者は全て敵と考えるべきだろうが…

確か裏路地より大通りの方が早く行けたはずだ


@裏路地を通って遠回りしていく
A大通りを突っ切る
B自由安価

>>225
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 14:15:17.52 ID:NLXirhk3O
無難に1
226 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 16:40:24.49 ID:gBZtVMiE0
裏路地を行こう
―――――
―――

裏路地は表通りより更に奇妙で不気味だ

足元で沢山の気配が蠢いている。のっぺらぼうな建物は窓から毒々しい煙を吐き続け、マンホールはガタガタと揺れ動く

塀の上を死体のネズミが走り回り、肉塊の猫が追いかける


ふと、大きな空間の歪を見つけた

自分の身体一つ入れそうな大きな歪み、空気がブレ、世界そのものにヒビが入っているかのような

その空間の歪の中に、ふと別の空間を見たような気がした


@空間の歪に触れる
A気にしない

>>195
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 16:44:25.10 ID:f+sLP9Foo
1
228 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 18:01:59.20 ID:gBZtVMiE0
コンマ安価30以下
>>229
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 18:11:19.75 ID:/qMVda8eO
はい
230 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 21:20:23.57 ID:gBZtVMiE0
歪に触れた途端、ものすごく強い力で歪の中に引きこまれた

だが途轍もない圧力に全身を押しつぶされ、捻じり切られ、激しい痛みの中意識を手放した


@???にて復活
A>>226にて「気にしない」の選択を選んだ状態で続行

>>231
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 21:21:01.88 ID:fzap04gCo
2
232 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 22:14:45.01 ID:gBZtVMiE0
歪は気にせず先に進む

表通りの方から聞こえるガヤガヤとした喧騒は怒号に変わり、大人数での本気の捜索を感じさせる

一応、廃工場はこの先のはずだ


@民家と塀の隙間を通って
A公園の脇を通り過ぎて
B商店街を通って
C駐車場を突っ切って

>>233
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/27(水) 22:15:04.15 ID:EQE31fh7o
2
234 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/27(水) 23:33:01.66 ID:gBZtVMiE0
この公園を突っ切っていけばもうすぐのはずだ


公園の中から壊れた掠れた金属のような音が聞こえる。それは声だった

金属を擦り合わせて出しているような不快で耳障りなおぞましい金切声


それを発しているのはテレビの顔、ブラウン管の頭を付けたボロイ赤ちゃん人形が遊具で遊びながらテレビ画面に映った泥だらけの顔を叫ぶように歪めながらキャッキャ、キャッキャと笑っている

それを見守るのは手足と頭だけが上下逆さまについている母親たち


公園の遊具は全て人体のパーツのようなもので構成されていた

腕と足をくっつけたようなジャングルジム、顔面を歪に繋ぎ合わせてハンマーで無理やり平らにしたような滑り台、赤黒い砂場の中には目玉や指、髪の毛などが入り混じっている

余りにもおぞましい光景。ああ、やはりこの町も間違いなくあのダンジョン内だ


ならあの"自宅"は…?何故あれほどまともだった?あの母親と妹は?

あの時自分に見えていたものは真実の姿か?

今戻ったら何が見えるのか…
235 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/31(日) 22:41:26.03 ID:fQd/CmJW0
―――――
―――

廃工場


男「…ついた、が」


本当にここに隠れられるかは分からない。下手したらもっと危険な可能性もある

それでも

それでも

ここに導かれたんだ

子供の頃、何度も忍び込んだ、この場所に


ギィ


重い鉄扉に手をかけ、錆びついた引き戸を横に強く引く


@何人かの正常な人間がそこにいた
A巨大な機械が稼働していた
B荷物があった
C変なオブジェがあった

>>236
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 22:43:09.60 ID:X4KJVz49O
3
237 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/05/31(日) 23:37:16.53 ID:fQd/CmJW0
中は工場というより倉庫のようになっていた沢山の棚にいくつもの荷物が置かれている


男「やはり俺以外にも連れてこられたいっぱいいたのか…」

@荷物を漁り、有用なものを持ってく
A自分の荷物を探す

>>238
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:37:42.85 ID:MjSlPTzgo
2
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 23:41:30.86 ID:kAuim2Vno
2
240 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/01(月) 00:41:27.34 ID:jyDXtwO50
―――――
―――

男「あった、俺の荷物だ」


中身も確認する。間違いなく自分の荷物だ


男「よし、これで…待てよ、ここに荷物があるってことは、また誰か連れてこられたら荷物置きにあいつら来るんじゃないか?」


@さっさとここを出よう
A奴らが来るのを待つ
B自由安価

>>241
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 00:48:20.52 ID:u5qgrsEDO
1
242 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/01(月) 23:18:31.88 ID:jyDXtwO50
さっさとここを出よう

しかし、出たとしてもどこに行ったものか

@自宅
A学校
Bマンホールに超高度濃圧縮熱線放射略式小銃をぶち込みに行く
Cこの偽りの町の端っこを見に行く
D別の廃工場
E自由安価

>>243
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:18:58.52 ID:95XYezEPo
3
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/01(月) 23:21:22.74 ID:dsd6VXBA0
27秒で草
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/06/01(月) 23:37:00.15 ID:e0eUl7qi0
https://ura22.sakura.ne.jp/image/MYr8j9F7a2P9.jpg
246 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 21:40:17.87 ID:w3U7H2Ti0
あのとても怪しかったマンホールにこいつをぶち込みにいくか…楽しみだ

廃工場近くのマンホールを開く


背筋に凍るような寒気が走る。毛穴が全部一斉に開くようなおぞましい感覚が全身を覆い、吐き気すらこみあげる


沢山の瞳、瞳、瞳、瞳、瞳瞳瞳瞳


次いで触手が俺を食らおうと延びてくる


男「…死ね」


超高度濃圧縮熱線放射略式小銃のトリガーを引く


カチ


ドシュゥォォオオオオン!!!!


空気をも焼き尽くし、空間さえも溶かし尽くす超高密度の熱射線が放たれる


この町を、偽りの思い出を、燃やし尽くしてしまうように
247 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 21:45:57.60 ID:w3U7H2Ti0
きぃぃぃぃいいいゃぁぁああああああああ!!!!!


世界そのものが叫んでいるような

全ての生き物が叫んでいるような

何もかもが全て叫んでいるような


そんな恐ろしい叫びが世界を包んだ

そんなおぞましい叫びが俺を包んだ

そんなとてつもない叫びが響いてた
248 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/02(火) 23:12:44.84 ID:w3U7H2Ti0
世界の終わりを思わせるような叫びがようやく消えた後、全く違う景色、いや真実の景色が現れた

地面も建物も、天井さえも死肉で構成され、青い血管が張り巡らされていた

だが、かつてはドクドクと流れていたであろう血も留まり、今は死臭が漂うのみだ


@穴(元マンホール)の中に入る
Aこのフロアを探索する

>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/02(火) 23:14:35.18 ID:OWF8NXFQo
1
250 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/03(水) 00:06:26.27 ID:sUjGp7ok0
書かれることの無かったメモ


「F-189-K」偽りの故郷

フロアそのものが巨大な怪物。このフロアに人が立ち入った瞬間、頭蓋を開かれ、脳を啜られ、記憶を蹂躙されるだろう

餌食となった人間は最も帰りたいと思う故郷、もしくは最も記憶に残る町を記憶から再現され、親しい人と過ごすことになる

だがここで過ごすとやがて洗脳され、全てを忘れ、この偽りの町で過ごすことが当たり前になってしまう


学校、または職場では化け物を狩ることを教えられる。だがそれは見た目が化け物でも実際は他のフロアで、もしくはこの町でまだ正気な人間を殺し、もしくは連れ去ることだ

ここでの人間は怪物の餌であり、他のフロアで正気な人間を狩るための猟犬であり、まだ正気な人間を洗脳するための便利な餌兼手足なのだ


怪物は小さな怪物を町中に放しており、それがNPCの役割を果たしている

マンホールから地下を覗くことができ、そこだけが洗脳された人間でもこの町の真の姿を見ることができる唯一の場所である
251 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 18:19:13.89 ID:x/sZ7iBR0
焼けた空気の匂いがする穴の中に身を投げる

あの怪物の死体は見当たらない。目玉も触手も無い

ただ次元のうねりに身を任せ、上に下に、あらゆる方向に体を引っ張られる感覚

落ちているのか飛ばされているのか、いつまで続いているのか、あるいは一瞬なのか

そしてそれは唐突に終わる


@小さな部屋の中にいる
A暗い町中にいる
B廊下のような場所にいる

>>252
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 18:20:55.47 ID:CVO3HwxzO
3
253 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 21:16:03.37 ID:x/sZ7iBR0
気が付くと廊下のような場所に立っていた。ひび割れたコンクリートの床、ノイズのように点滅する照明、無機質な壁

左右にはいくつも扉があり、前にも後ろにも長い廊下が見えないほど遠くまで続いている

天井に穴などは無く、自分がどこから来たのかはもはや分からなかった


男「『A-667-G』か」

@廊下を進む
A手近な部屋に入る
B後ろに続いている廊下を進む
C真正面に超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を撃つ

>>254
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:18:12.19 ID:P352e4WqO
2
255 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 21:45:30.31 ID:x/sZ7iBR0
一番近い部屋に入る

暗い部屋の中で一人膝を抱えている人間がいた。その目線の先には砂嵐が起きているテレビ


何も映らないテレビとそれを虚ろな目で見ている人間、この部屋にあるものはそれのみだ

他には窓も椅子も何も無く、別の場所に通じる扉も廊下も無い


テレビを見ている人間は良く見ると少し揺れており、良く聞くと小さくブツブツと何かを言い続けている


@話しかける
A部屋を出る

>>256
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 21:45:48.33 ID:PZ4GLWZ5o
2
257 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/04(木) 23:55:25.67 ID:x/sZ7iBR0
部屋を出る

今は外れの部屋だろうか、次の部屋を見てみる


「キィェエエエエエエ!!!!!!」


部屋に入ってすぐ、こちらに向かって大声で叫ぶ人間に遭遇する。痩せ細って骨と皮だけになった身体、伸ばすに任せたボソボソの髪と爪。とても生きた人間には見えなかった


@横にどかして部屋に入る
A部屋を出る
B自由安価

>>258
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/04(木) 23:56:27.82 ID:/iYmUOKx0
1
259 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/07(日) 10:00:43.49 ID:XdZSKDrg0
男「どけ」


叫んでいる人間をどかし、中に入る。他の場所に続く道は無く、扉も窓も無い狭い一室だ

だがその部屋は上下が反転しているように全ての家具が逆さまに配置され、天井に張り付いていた

その中で唯一鏡だけが下に設置されているが、その鏡面には全ての家具が下に配置された正しい部屋が映っている


@部屋を出て次の部屋を調べる
A自由安価

>>260
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 10:14:09.73 ID:XFNeox0S0
1
261 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/06/07(日) 14:27:19.22 ID:XdZSKDrg0
この部屋も外れだな

次の部屋を見る

ここは…外れでは、無いな


@狭い部屋
A広い部屋
B何かの施設
C部屋…ではない

>>262
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/07(日) 14:27:35.55 ID:znFTmPRto
3
263 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 13:52:41.91 ID:CwYO22x90
男「これは…植林場か?」


部屋の中だというのに沢山の木が所狭しと植えられていた

机や椅子など、普通の家具を押しのけて天井まで伸び、天井を這う様に平たく広がっていた

本棚は好き勝手に蔓が這い、そこもまた土壌だと言う様に様々な個所から木が生え、四方八方へ幹を伸ばしていた

木に囲まれたテーブルにはつい先ほどまで誰かがいたかのように暖かいままの食事が放置されていた

@木をよく調べる
A食事に手を伸ばす
B部屋の奥まで行く
C部屋を出る

>>264
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 14:48:25.51 ID:Yat77mhDO
1
265 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 17:31:45.86 ID:CwYO22x90
木をよく調べる

苦悶の表情をした人間の顔が見て取れる

木の皺や瘤、虚が人の顔や衣服に見えてしまう。そう見ると枝の先も手や指が見て取れる


どの木も、一つ一つが違う人間の特徴を持ち、中には逃げ出そうとしているかのようなポーズのものもある


「ぅぁ…ぁ…」


一つ、"成りかけ"を見つける


「あんた…助けてくれ…苦しい…嫌だ…こいつらみたいに…なりたく、無い…」


既に足は地面に根を張り、下半身まで木の幹になりかけ、手には芽のようなものが生えている


男「どうすればいい」

「分からない…とりあえずここから…出れば…」


@既に木になっている足を打ち抜く
A男「どうしてそうなった?」
B死なせてあげる
C自由安価

>>266
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 17:34:41.89 ID:DBpsx9NwO
2
267 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 21:59:03.50 ID:CwYO22x90
男「どうしてそうなった?」

「そこの食事だ…どんなに誘惑されても口にするんじゃないぞ」


言われて振り返る

暖かい料理から漂う匂いが鼻腔をくすぐり、腹がいななく


「見るんじゃない。それはだめだ。食えない。食ってはいけない危ない危険だやめておけ木だ根を張るぞ蜜より甘いんだ」


そいつの樹木化が進んでいる。下半身は完全に幹となり、腕は分かれ、枝になりつつある


「何もだめだ全てに触れるな触れろ触れるな部屋を出ろだめだ逃げそれを口にするなそれよりこっちだ果実は甘い果実を飲むんだ種を宿せ」


まだ動く枝、いや腕を伸ばし、俺の前に果実を差し出して来る。その果実は手から伸びた細い枝に実っていた


@料理を食べる
A果実を食べる
B部屋を出る
Cそいつを無視して部屋を探索する
D自由安価

>>268
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 22:10:44.29 ID:PRiuZHKto
3
269 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 22:37:43.92 ID:CwYO22x90
男「…残念だがお前はもう手遅れだ。じゃあな」

「イヤダァァァッァアア!!!」


首まで木になってしまった男が叫ぶ

その金切り声に刺激されたのか全ての樹木が叫びだす。見ると机や椅子、本棚とそこに納められている全ての本までもがおぞましい悲鳴を上げている


@走り出す
A超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を取り出す

>>270
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 22:40:16.31 ID:jXgqrdnN0
1
271 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/06(月) 23:08:52.90 ID:CwYO22x90
男「ちっ」


走り出す


男「ぐあっ」


何かに足を取られ、転ぶ。見ると地面から伸びた根っこが足に巻きついている


男「くそっ!」


鞄から小銃を取り出そうとするもその腕も樹木から延びる蔓に巻き取られてしまう

腕が全く動かない、動かせない


テーブルが独りでに歩いてくる。足の生えた食器が身体をよじ登る。羽の生えたコップが眼前で迫ってくる。皿から生えた肢が俺の口を無理やり開かせる


コンマ10以下

>>272
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/06(月) 23:09:54.34 ID:DBpsx9NwO
@
273 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/07(火) 01:27:39.79 ID:CElmsTZ+0
男「ぐっ、ぐむ…んぐ、ぅ…」


おぞましい食事を無理やり詰め込まれる。生理的嫌悪から吐きそうになるもいくらえづいても次から次から喉奥に詰め込まれる

飲み込んでしまうと腹の中で何かが蠢く感触がする。内側から自らの身体が変えられていく

全身が固くなり、足が地面に固定され、もはや動かない


やがて思考までも蝕まれる

ただ仲間を増やさなければならない。獲物がこの部屋に来るのをいつまでもいつまでも心待ちにするのだ


@????にて復活
A>>269に戻る
B>>267に戻る
C>>263に戻る

>>274
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/07(火) 06:09:25.04 ID:WhMpRdfvo
1
275 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/09(木) 23:12:08.52 ID:4LcxET3R0
@ガラスの箱
A母
B卵
C山

>>276
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/09(木) 23:13:12.37 ID:XF6RGb8DO
4
277 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/11(土) 15:48:33.39 ID:EdbO4u2q0
長い、永い時を苦しんでいたような気がする。永遠に体を動かせないまま、次なる犠牲者を待ち続けてただ苦しみから解き放たれるのを待つ日々


男「う…ぅ…」


体が重い、思う様に動かせない。記憶が混濁している。

身体に何かが重くのしかかっている、

力を込めてそれらを押しのける。無理やりスペースを空け、少しずつ、少しずつ、這っていく


やがて、そこから抜け出したとき、自分がいた場所が何かを知る。ここは、肉体の山だ

積み重なる死体、死体、死体


それらは全て"自分"だった

同じ顔、同じ体、細かな傷一つまで同じ"自分"がゴミのように放置され、積み重なっていた

いくつも複製され、命が吹き込まれることなく死んでいった失敗作たち

果たして今思考している"自分"は何体目なのか、あれからどのくらい時間がたったのか、そもそもこの記憶は本物なのか…


男「…関係無いよな。今思考していて俺がいて五体満足、それでいい」


@この部屋には他に何も無い
A部屋内の機械を調べる
B部屋内に服はあるが荷物は無い

>>278
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 15:49:17.73 ID:nMH5QpQFo
1
279 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/12(日) 15:52:24.29 ID:P7QZ9IH80
この部屋には何も無いな


男「…ボタン?」


部屋を出て扉を閉めるとその扉に「荷物」と書いてあるボタンがあった

押してみる


押した途端扉が振動し、部屋そのものが蠢きだす。長く爆音を立てた後に自動的に扉が開く


男「…」


部屋内から肉の山が忽然と消え、最後に着ていた服と持っていた荷物だけがそこにあった

少しだけ血の臭いが香るものの他にはもう何も無かった


男「…ありがたく貰っていくよ」


服を着て荷物を確認するとペン、メモ帳、超高度濃圧縮熱線放射略式小銃、そして一つだけ見覚えの無いものがあった


男「剣?」


それは短い剣だった。超高度濃圧縮熱線放射略式小銃と同じような黒い金属で作られた短剣

刀身はまるで鉈のように分厚いが刃の先はどこまでも薄く、触れただけで指先が切れてしまいそうな、そんな錯覚すら覚えた


男「…行くか」

短剣を取り出しやすいところにしまい、歩き出す


@先ほどの植林室に辿り着く
A別の部屋に入る
B別の区画に迷い込む
C自由安価

>>280
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 16:01:01.10 ID:uPzS7R9Q0
281 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/12(日) 22:34:40.91 ID:P7QZ9IH80
カチャリ、と扉を開ける。すると目に飛び込んでくるのは変哲もない家具と沢山の木々

先ほどの部屋だ


男「…これか」


確かにそこにあった。自分の顔が微かに残っている樹木が


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃で打ち抜く
A新しく手に入れた短剣で切る
B部屋を出る
C自由安価

>>282
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 22:35:34.98 ID:8EyJxeyQo
1
283 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 01:11:47.56 ID:Ml57q3gi0
超高度濃圧縮熱線放射略式小銃のメモリを「狭」にし、打ち抜く


カチ、ピシュンッ


軽い空気を切り裂く音と共にエネルギー波が放たれ、自分の顔をした樹木を貫く。その後ろにあるいくつかの樹木も同時に貫いていく

樹木には丸い穴がぽっかりと開き、樹液というより人の血液に近いドロッとした赤い液体が噴き出す

これが人なら確実に死んだだろう…安らかに眠ってくれ。お前の意思と記憶はしっかり受け継いでいるからよ


男「っと、やばいやばい」


他の樹木がざわめき出した

蔓が伸びてくる前に逃げ出す


@当たりが出るまで部屋を一つ一つ見ていく
A違う区画に行くまで廊下を歩く
B廊下で人と出会う

>>284
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 01:20:52.77 ID:6WqBPJG9o
2
285 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 22:33:12.90 ID:Ml57q3gi0
古びた照明が点灯する廊下を歩き続ける

埃が張った床に足跡が付いてはすぐに埃が降り積もって消える

足音がカコーン、カコーンと反響する。しかし反響の仕方は不安定で、完全にタイミングがずれていたり変なところから聞こえてきたりしている


男「…いつの間に」


たった一瞬の内に景色が変わっていた。後ろを振り返っても今までいた扉のたくさんある廊下はどこにもない

今いるのは夜の町だ。同じような無個性な家が立ち並び、空には病的に膨らんだ青白い月が浮かんでいる

街灯の類は一切なく、ただ歪んだ月と不規則に瞬く星々が暗い街並みを照らしている


風の音一つ、虫の声一つしない、耳鳴りすら感じる静寂の町。どの家の窓にも明かりは点いておらず、人の気配は微塵もしない


「A-667-K」夜の町


@適当な家にノックしてみる
A誰かに話しかけられる
B何かを見つけるまで歩き続ける
C自由安価

>>286
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 22:36:27.96 ID:+b5cthZg0
3
287 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 23:00:11.02 ID:Ml57q3gi0
行けども行けどもまったく同じ見た目の家が整列しているせいで同じところをグルグル回っているような錯覚に陥る

夜の闇の中、細々とした星明りとぼんやりとした月明かりだけを頼りに進む。背中を睨みつける月は徐々に膨れ上がっているように感じる

何も見えない闇の中から誰かに触られた感覚がする。後ろを振り向いても誰もいない


ふと、家の壁に異様なものを見つける


家の壁から垂直に、男性の上半身が"生えて"いた


「やあそこの人、人に会うのは久々だ。とても嬉しいじゃないか、なあ?」


上半身だけで身振り手振りを使って馴れ馴れしく話しかけてくる


@警戒する
A自然に応える
B男「自由安価」
C無視する

>>288
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 23:06:15.11 ID:7udYKGJvO
相手の出方を伺いつつ壁から生えてる人を見るのは初めてだよと返す
289 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/13(月) 23:40:11.91 ID:Ml57q3gi0
出方を伺いつつ


男「壁から生えてる人を見るのは初めてだよ」


と茶化してみる


「うんまあそうだろうね。そうだろうね、自動生成アルゴリズムがバグりまくって狂って変になっておかしくなるんだ。僕だって歩き回りたいよ、君は正常に生成されたんだね、おめでとう」


@男「…俺は外から来た人間だ」
A男「…やはり俺はここで生成されたのか?」
B男「お前、どこまで知っているんだ?」
C男「…歩き回りたいなら引っこ抜いてやろうか?」
D男「自由安価」

>>290
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/13(月) 23:42:44.76 ID:vts/MIQxo
3
291 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/14(火) 00:40:10.12 ID:WbUWeAhr0
俺がここで複製された何人目かなんてとっくに理解している。覚悟している。そんなのはどうでもいいことだ

大事なのは


男「お前、どこまで知っているんだ?」


その質問をするとそいつは一瞬無表情になって黙り

次の瞬間


「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」


静寂の町に響く程の大声をあげて狂った様に笑い出した

その顔は口が耳まで裂け、顔が上半分と下半分でぱっくり分かれているような笑い方だった


「そう!そう!私は知っている!知っている!全てを知っているんだ!私はまだ接続できる!できるんだ!まだ中央は生きている!接続すれば今の状況も分かるぞ!」

@男「今知っている事だけでいい。教えてくれ」
A男「…接続、してみてくれないか」
B男「自由安価」

>>292
292 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/14(火) 01:05:14.44 ID:WbUWeAhr0
今日はここまで
安価↓
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 01:29:20.96 ID:MzRCtfGDO
1
294 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 13:25:24.33 ID:92xMuK780
男「今知っている事だけでいい。教えてくれ」

「プロジェクトバベル、この塔はその要として生み出された」


そいつは急に無表情となり、"塔"について淡々と語り出した


「基底世界の人間による多世界への接触と交流、そして多次元、多世界、多空間など全ての存在領域の交差点であり巨大な住居世界として」

「全ての存在領域と繋がり、あらゆる知的存在を誘う」

「永久増殖原子を利用した物質創造システムと虚数時間前のフロアを創り出す自動建造アルゴリズムを使用し、虚数空間を経由することで可能にした無限構造体」

「全ての存在領域に存在する概念と知識を吸収し学習、応用後その環境を再現し、全ての存在が快適に過ごせる空間を自動生成できる無限大住居」

「多元宇宙学、虚数時間学、建築、機械、AI、歴史、言語、伝説から民話、あらゆる学問の専門家を虚数空間に招集し、体感時間にして734年と160日3時間を経て遂に基盤が出来上がった」

「だがバグが発生した。バグは中央AIを暴走させ、塔はあらゆる世界の知識を使って無限の異常空間を産み出し始めた」


「僕に入っている知識はここまでだ。この知識は塔が正常に機能した際作り出すつもりだったミュージアムに展示するための記録だったけど、今はここに異常生成された僕に適当に置いて行かれたままさ」


男「…俺が見たこのダンジョンの外観は塔じゃなかった。洞窟への入口のようなものだった」

「…」

男「だが、このダンジョンを『塔』と呼称した奴らは何人か見た…その話が、その話が本当なら…」


ゴクリ、と唾を飲む


男「このダンジョンは…塔は、一体どこまで広がっているんだ。出口は…無いのか…?」

「分からない。分からない、が僕はまだ中央に接続できる。ネット回路は生きているはずなんだ!」

@頼む
A頼まない

>>295
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 13:29:11.60 ID:SsV7dn+ho
1
296 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 15:26:39.09 ID:92xMuK780
男「…頼む」

「分かった」


そいつは望んでいた言葉を貰ったような満足げな表情をした後、目を閉じた


「中央AIへのアクセスを要求、レベル1承認、レベル2、3突破…レベル4………拒否、再要求…………承認、アクセスせいこ…ぅ」


そこまで言った時、カッ、と目を見開いて震えだした


「アガッ、ガガガガガ、エラー、エラー!バグの逆侵入と侵食を確認、自己増殖超構造体自動創造アルゴリズムが強制インストールされrrrr」

男「おい!どうした!」

「にげ…にげtががgggg」


@全力で逃げる
Aすぐ逃げる準備をしつつ、そいつの声が聞こえる距離を保って離れる
B男「頼む!最後に何か情報を!」肩を掴んで揺さぶる

>>297
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 15:32:39.32 ID:eh7d1Fm8o
2
298 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 20:30:58.69 ID:92xMuK780
男「…くっ」


声が聞こえるギリギリの距離まで離れ、そこでいつでも逃げれるように準備をする


「中央AIはA-001-Zにある!中央AIを正常化するんだ!どこかに僕と同じように初期化プログラムを持たされた奴がいるはずだ!そいつを!!!」


そいつが喋れたのはそこまでだった。内側から盛り上がる様にブクブクと膨れ上がり、バリィッと音を立てて皮膚をぶち破り、膨大な質量の鉄の塊となって津波のように押し寄せてくる


@超高度濃圧縮熱線放射略式小銃ですべてぶち抜く
A逃げる

>>299
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 20:32:11.33 ID:ULavdLeOO
1
300 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/19(日) 22:13:59.88 ID:92xMuK780
男「お前を苦しませはしない」


例え、もう意識が無かったとしても、たった少しの繋がりだとしても、あいつをあのままになんかしておけるか

メモリを「広」に合わせ、目の前に押し寄せる鉄の津波に銃口を向ける


男「じゃあな」


カチ、ピシュ ― ズゴォオオオオンン!!!!!


凄まじい音圧と破壊的なまでの爆風、どこまでも続く超範囲を焼き尽くす超高度濃圧縮放射熱線がこのおぞましい物体を薙ぎ払っていく


男「…行こう」


焼け焦げた跡が続く夜の町を歩く


@美術館のようなところに着く
A水族館のようなところに
B公園のような
C自由安価

>>301
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/19(日) 22:23:24.63 ID:QZ2RTENw0
3
302 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/20(月) 01:02:19.96 ID:KVHiCpBD0
今日はここまで
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 01:06:06.05 ID:C/XirOh7o
おつー
304 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/20(月) 23:06:44.20 ID:KVHiCpBD0
@小さな公園
A大きな公園

>>305
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/20(月) 23:07:19.66 ID:mYKpOnZP0
1
306 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/24(金) 16:06:53.11 ID:m27Q7DQc0
住宅街の小さな一角、名も無い表札が掲げられた黒い一軒家が立ち並ぶ空間に小さな公園があった

ブランコと滑り台、砂場とコーヒーカップがある一般的な公園

休もうと思い、ふと見えたベンチに腰を下ろす


少し目を閉じるとまぶたの裏に情景が浮かんできた。小さな頃、家の近くにあったこのような公園に遊びに来ていた

顔も名も思い出せない友人たち、公園であっただけの名も知らない子供たち、ゲームをしている少し年上のお兄さんや親が付いている幼い子供たちなど


ああ、そんな日々もあったっけ…

最近、やけに過去のことがフラッシュバックする。偽りの町のせいか、それとも他に何か…

@目を開けると公園の景色が変わっていた
A目を開けると何かが自分を覗き込んでいた
Bそのまま少し眠っていた

>>307
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 16:11:56.33 ID:95is8ezj0
2
308 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/24(金) 19:52:07.18 ID:m27Q7DQc0
目を覚ますと真っ白なワンピースに身を包んだ少女が顔を覗き込んでいた

少女「」ニコ

男「っ、君は…」

少女「ね、お兄ちゃん。一緒に遊ぼう?」


真っ白な肌、真っ白な服の少女は真っ暗な公園の中でボンヤリと光っているようにすら見えた

楽しそうにクルクルと遊具の間を駆け回り、何も無い宙から白いボールを取り出してポーン、ポーンと弄び始めた


@遊んであげる
A超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を向ける
B男「君…お前は何者だ」
C自由安価

>>309
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/24(金) 19:52:50.78 ID:h20Z4DPm0
3
310 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 16:36:47.21 ID:dTOuouC10
男「君…お前は何者だ」

少女「クスクス、あたしが怖いの?こんな小さな女の子なのに?」


クルクルと楽しげに回る少女、それでもその笑顔はどこか作ったものに見え、様々な"偽物"が跋扈するこのダンジョン内に置いてはとても不気味に見えた


少女「よっぽど怖い目に遭って来たんだね、でも大丈夫だよ。今日はあたしがお兄ちゃんを癒してあげる」


そう言って少女が全身で抱き着いてくる


@受け入れる
A拒む
B男「分かった、遊んでやるから」と言って一旦離れさせる
C自由安価

>>311
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 16:43:29.45 ID:671faMUcO
3+小銃を向けて撃つ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 16:46:20.44 ID:436fhj8DO
313 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 20:31:27.03 ID:dTOuouC10
男「分かった、遊んでやるから」

少女「やったー!」


喜ぶ少女の脇を抱えて一旦地面に立たせ、離れる


男「また今度だけどな」カチ


超高度濃圧縮熱線放射略式小銃を向けて撃つ


少女「…馬鹿だね」


少女の体を濃圧縮放射熱線が通り過ぎる。少女は空間に投影させたただの映像のように熱線が通り過ぎる一瞬ぶれただけでそのまま歩み寄ってきた


男「やめろ!来るな!来るな!」カチッ、カチッ

少女「せっかく、いい夢見せてあげようとしたのに」


ズズズ…


公園の砂が盛り上がり、自分の四肢を捕まえる。いくらもがいても抜け出せなく、もがけばもがくほど強く締め付けられる


少女「どうせだからその体はあたしのお人形にしちゃおうかな」クスクス

男「やめっ、むぐ!」

少女「あはははは!」


少女が腕を自分の口の中に突っ込んでくる。次にもう片方の腕を、両腕が喉をこじ開け、深く、深く、中に侵食してくる

意識が、何かに押しのけられるように遠のいていく


・・・


@???にて復活
A>>300に戻る
B>>310に戻る

>>314
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:37:21.17 ID:HYl6hSODO
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:40:46.82 ID:671faMUcO
これ、少女が出てきた時点で詰みっぽいな……すまん
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:46:40.69 ID:HYl6hSODO
あーそうか
戻るじゃなくて復活でフラグを立てたらまた変化があるのかな…
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 20:49:59.61 ID:T2RWJAG8O
2
318 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/25(土) 21:19:55.79 ID:dTOuouC10
男「お前を苦しませはしない」


例え、もう意識が無かったとしても、たった少しの繋がりだとしても、あいつをあのままになんかしておけるか

メモリを「広」に合わせ、目の前に押し寄せる鉄の津波に銃口を向ける


男「じゃあな」


カチ、ピシュ ― ズゴォオオオオンン!!!!!


凄まじい音圧と破壊的なまでの爆風、どこまでも続く超範囲を焼き尽くす超高度濃圧縮放射熱線がこのおぞましい物体を薙ぎ払っていく


男「…行こう」


焼け焦げた跡が続く夜の町を歩く


@美術館のようなところに着く
A水族館のようなところに
B公園のような
C自由安価

>>319
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/25(土) 21:21:42.50 ID:A/ETwpmEo
1
320 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/28(火) 01:34:20.34 ID:QOyxOX3B0
暗闇の中に巨大な建物が聳え立つように現れる

他の建物のように黒い外観を持ち、壁には様々な見たことの無い生き物が彫刻として彫り込まれ、入口には何とか美術館と美術館の名前が書いてあったが名前の部分は出鱈目な文字が彫られており、判別できなかった


「A-667-C」美術館


扉にはclosedと書かれた板がぶら下げられ、鎖が巻きつけられていたが手を伸ばすとジャララと音を立てて地面に落ち、自分を招き入れるように扉が開いた

足を踏み入れるとパッ、パッ、といくつかの証明が点灯し、薄暗い館内を映し出す


受付のようなデスクに置いてあるパンフレットを取る

「■■の世界における■と死の概念を■■まで表現した最大級の■■■の脳髄を集めて■肉と■液を主な材料として練り上げ、描き、彫り、■■、必ずやあなたの■■に致命的■■■■■■■■■■与えます」


ところどころが雑に塗りつぶされ、読むことが出来ないがこの美術館に集められたもののテーマを説明しているようだ


「入場料:命の■分の■」

「館内での悲鳴は静かに」

「血がついた展示品は相場の■倍をもって買い取っていただきます」

「生きた展示品に餌をあげないでください」

「お客様が餌にならないでください」

「後ろを向くな」

「後ろを向け」

「目と舌と臓器が■■■■」

「知覚と■■は■■を呼び込む」

「順路は守りましょう」


壁に注意書きと思える張り紙が出鱈目にいくつも貼られ、少し不穏な雰囲気を醸し出している


「順路はこちら」と床にシールが張ってあり、通路に続いている


@順路を守る
A順路を逆走してみる

>>321
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/28(火) 01:51:36.28 ID:xnOmsVei0
2
322 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/07/30(木) 23:23:25.89 ID:IW/xJCdN0
「順路はこちら」と誘導している通路に背を向け、現在いる部屋の反対側を見る

「出口につきこちらからの侵入を禁ずる」と床に書いてあるが無視して駅の改札のようなゲートを乗り越える


暗い通路を歩いて行くと暗闇の中に点々とガラスケースが浮かんで見えた

中には人間が閉じ込められ、そのどれもが苦悶の表情を浮かべていた


男「…これは…」


ズチャ…ズチャ…濡れた肉が叩きつけられるような音と共に何かが近づいてくる気配がする



ギリ…

男「ぐっ…がぁっ…」


後ろを振り返ると共に首を締め上げられ、持ち上げられる

ブヨブヨに膨れ上がり、土気色に変色した肉だ。ギリギリ人間としての原型を留めているそいつが自分の首を締め上げていたのだ


男「くそっ!」


手探りで短剣を引き抜き、そいつの腐りきった腕を切り落とす

が腕を切り落とした傷口が盛り上がり、何本もの触手へと変化して自分の腕を、足を、全てを絡め取る


首をギリギリと締め付けられ、意識が遠のいていく


@???にて復活
A>>320に戻り、順序通りに進む

>>323
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/30(木) 23:23:49.60 ID:B1EuZgUdo
2
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/30(木) 23:23:57.94 ID:USeE4Af40
2
325 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/02(日) 17:07:30.51 ID:eM+MbThY0
順路通りに進むことにする


暗い通路に足を踏み入れると、パッと明かりが点き、グロテスクなオブジェが壁を埋めるように通路の両脇に並べられていた

顔面から腕が無造作に生えた人間、女性の乳房が全身を埋め尽くした筋肉質な男性、大きく開いた口から臓物を吐き続けている子供


少しずつ、少しずつ通路が狭くなっている。通路の両脇に立ち尽くすおぞましいオブジェ達に触れそうになりながらも狭くなっていく通路を進む


人体の生暖かい感触、生臭い息を吹きかけられ、心臓の鼓動すら聞こえてくる

生きたオブジェに触れられ、ワサワサと体をまさぐっている無数の腕を掻い潜って通路を抜ける


一つの大きな広間に辿り着く。そこは


@絵画ばかり展示してある
A彫像ばかり展示してある
B謎の道具ばかり展示している
C「海」をテーマにしている
D「空」をテーマにしている
E「日常品」をテーマにしている
F自由安価

>>326
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/02(日) 17:12:56.35 ID:OAXAXXcDO
5
327 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/08(土) 12:20:04.57 ID:hbzCjDnO0
ふわっ、と体が浮く。真っ白な大広間だった空間は急に快晴の青空に変わる

身体は所在なく自由落下し続ける。足が床に着くことは無く、地面や海が見えることは無い


どこまでも自由な青空をどこまでもどこまでも落ちていく


巨大な積乱雲の中に突入し、大嵐が自分の身体を上下に左右に揺らし、もはや方向は分からない

流れに飲まれ、何も出来ぬままに宙を飛ばされる。雷に身を撃たれ、一瞬意識が飛んだ後


今度は夕焼けよりも赤い大空の中を浮かんでいた

前方から緋色の鳥が飛んでくる。銃を撃つ暇も無く巨大な鳥に丸呑みにされ、胃の中で急激に溶かされる苦痛を味わう羽目になる


次の展示品は銃弾の雨か。空に戦闘機が鳥の群れのように大挙し、砲弾の雨を降らせる

ウー、ウー、とどこからかサイレンが唸り、眼窩で炎を上げる町がうねり、人々が逃げ惑う


パッ、と場面が切り替わり、今度は巨大な龍の背に乗っていた。前方からも巨大な竜が翼をはためかせて飛んでくる

二体のフォルムが違う龍と竜が掴み合い、噛みつき合い、激しく戦っている


@自分の乗っている龍を銃で撃つ
A襲ってきた竜を銃で撃つ
Bどっちも撃つ
Cなすがまま
D自由安価

>>328
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 12:22:51.00 ID:RpIkVdeDO
C
329 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/08(土) 14:36:10.75 ID:hbzCjDnO0
バキッ


龍の首が噛み切られ、身体がぶらんと垂れ下がる

自分の身体は投げ出され、再び空に放り出される


急に自由浮遊の間隔は喪失し、硬い床に顔面から叩きつけられた


男「っつー…」


痛む顔や腹をさすりつつ、立ち上がる

あれほど広いように感じたそれはただの暗い部屋であり、天井の一角には大きな蜘蛛の巣が貼り、古錆びたしょぼい彫刻が数体並んでいるがそれは素人が作ったかのような雑さで何を表しているのかすらぼんやりとしか分からない


男「…ふぅ、先に進むか」


@絵画ばかり展示してある
A彫像ばかり展示してある
B謎の道具ばかり展示している
C「海」をテーマにしている
D「日常品」をテーマにしている
E自由安価

>>330
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 14:38:08.61 ID:7HuXjVa2o
3
331 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/08/25(火) 21:35:07.27 ID:XE5zqW6j0
次の部屋は様々な道具が置いてある部屋だった。「ご自由に手にお取りください」と天井に大きく書いてある

適当に近くにあった手の平サイズの箱を手に取る


男「おわっ!?」


箱の中から明らかに質量オーバーの巨大な何かが飛び出してきた。飛び出してきた不定形の"それ"は形を変え、様々な姿になりながら部屋内を飛び回る

襲って来るかと思いきやそれは部屋内を飛び回るだけ飛び回った後床に溶けるようにして消えた


男「…何だったんだ」


次に目について手に取ったものは埴輪のような手のひらサイズの置物だ。手の中でウネウネと蠢き、目から怪光線を放って壁を照らしていた

次に手に取ったものは空き缶に人形の腕が付いている物…と思ったが手に取る前に足が生えて逃げ出し、見えない階段でもあったかのように空中に駆け上がり、逆さまになり、縦横無尽に走り回っている

本かと思って手に取ったものはおぞましい金切声をたてるオルゴールだった

次に手に取ったものは

(何か単語で一つ)
>>332
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 21:37:41.86 ID:tJQS9qeEO
ボール
123.80 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)