【安価】無限に続く異次元構造物を探索する

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36 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/03/31(火) 23:42:52.40 ID:tlJoprBj0
男「ここ、だな」


地図に「食糧」と記されていた部屋に着いた

そこにはこれまた巨大な機械が置かれ、様々な方向から伸びているパイプが繋がっている

そのパイプを見ると明らかに人体と思われるパーツが流れている


シュゴォォオオオという蒸機音とともに機械の高所に空いている穴から缶詰がボロボロと落ちてくる

その缶詰には青ざめた顔の青年、苦しそうな顔をした中年、絶望顔の女性などのやけに写実的な絵が描かれている。裏には様々な人名が

地図には食糧と書かれている。食べる事には問題はずだが…


@缶詰を持って行く
A行かない
>>37
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/31(火) 23:45:20.50 ID:V4v1edkHO
1
38 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/01(水) 00:37:28.87 ID:Zg+KQKwZ0
男「すまない。無駄にはしないから…」


この状況だ、四の五の言っていられない。缶詰をいくつか掴み、リュックに詰め込む

一つのパイプに詰まった目玉が自分を睨んでいるように錯覚する


あまり居たくない場所だ。地図を開き、次に向かう場所を決めよう

@「複製室」と書かれた部屋
A「交換室」
B「窓がある」と書かれた通路
C上り階段
D下り階段
E別のフロアに繋がる通路

>>39
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/01(水) 00:44:47.30 ID:CG7B59voo
1
40 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/01(水) 01:09:42.61 ID:Zg+KQKwZ0
今日はここまで
41 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/01(水) 22:25:25.98 ID:Zg+KQKwZ0
男「次はここに行くか」


「複製室」と書かれた部屋へ向かう
―――――
―――

ブゥゥ…ウウウン
ヴィィイイ…


酷い熱さだ…

床も天井も壁も機械で出来ているこの通路だが、どういう動きをしているのかその全てがすさまじい音を立てて振動し、すさまじい熱気を発している

靴を通して尚足を焼かれる感覚すらあり、長時間この場に留まることの危険性を感じる


プシュー

ボン


男「やばいっ」


後ろの方で蒸気が噴き出る音と共に小さな破裂音がする。


ボンっ、ボン!シュー


次々とオーバーヒートした機械たちが小爆発を起こしていく


男「ぐあぁっ!」


必死で逃げ出すも間に合わず背中から爆風に吹き飛ばされた
42 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/01(水) 23:15:02.53 ID:Zg+KQKwZ0
怪我は無かったが背中が少し痛む、まったく、安全とは言えない道だった


壁を巡るパイプに着いたメーターがグルグルと回っている。出鱈目な表示に出鱈目な動き、間違いなく何の意味も無いだろう


男「…あった」

地図に「複製室」と書いてある部屋に着く


その部屋を覗いてみると


男「なんだこれ…」


所狭しと並べられた円柱状の水槽…ポコ…ポコ…と気泡が昇るその水槽の中には


胎児のように蹲った姿勢で眠り続ける人間が入っていた
43 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/02(木) 00:19:41.19 ID:uTxRDdWI0
その広い部屋内を見て回ると全く同じ顔、同じ体格の人間が入っている水槽が数個固まって置かれていることが分かる。

…嫌な予感がする。いや、本能が言っている。これ以上この不吉な部屋に留まるなと、これ以上…探るな、と


複製室…いや、もっと直接的な言い回しをするべきだ。ここは…これは…


男「クローン…」


そして、見つけた。見つけてしまった…


見慣れた顔を。嫌というほど見た…見たくは無かった


男「……」


自分にそっくりな人間を

そして近くには開いている水槽…その前に見覚えのある紙が落ちている

そして見覚えのある字で


「俺は何人目だ?」


と短く書かれていた


@違う。俺は俺だ。こんなのありえない
A気にするな。ありえないことが平気で起こるのがこのダンジョンだ
Bこんなとこ…ぶっ壊してやる

>>44

今日はこれだけ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/02(木) 00:20:25.78 ID:5nFgBaf20
2
45 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 14:50:24.11 ID:GFRU82GK0
失われたメモA


私は第一次救助隊隊長

この巨大な塔が出現してから数か月、様々な人々が挑んでまま帰ってくることは無かった

だからこそ我々が行かねばならない


塔に入ってすぐ目のつくのは英数字の書かれたプレート


「D-001-A」


どういう意味なのだろうか
46 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 15:00:29.97 ID:GFRU82GK0
―――――
―――

「俺は何人目だ?」


と短く書かれていた



男「…気にするな。……ありえないことが平気で起こるのがこのダンジョンだ」


そう口に出す。口に出してみると案外効果があるようで先ほどよりは恐怖心が薄れる

地図屋の地図に「危険」と書かれていなかったってことは無害のはずだ


@もう少しこの部屋を探索する
Aこの部屋を出る

>>47
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 15:11:45.71 ID:yYHJ8dlDO
48 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 16:38:42.56 ID:GFRU82GK0
よく見ると時折見知った顔すらある。ふと置いてきた家族の顔を探してしまいそうになるが見つけたところで依存するか発狂するかロクなことにはならないだろう

いくつかの水槽は開き、何者かが這い出て行った形跡がある。そして現在進行形で育っているような個体もいる


男「お」


部屋の奥に大きな機械が設置されてあり、搬入口と思われる穴には「←insert」と書かれている

その近くには先ほどの地図屋の字で「有用!」とメモが貼っている


@色々入れてみる
Aとりあえず無くなっても痛くない物を試しに入れてみる
B何もせず去る

>>49
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 16:40:32.94 ID:4YYTeeYDo
2
50 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 20:53:48.48 ID:GFRU82GK0
とりあえず無くなっても痛くない物を試しに入れてみるか

近接武器代わりに持ち歩いてる鉄パイプ入れてみる


ゴォォォオオ、シュゴォォ、ゴウン、ゴウン


大きな稼働音が唸り、出口から全く同じ鉄パイプが2つ出てくる


男「ほう…」

@大丈夫そうだな
A一つ一つ試していこう

>>51
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 20:54:52.38 ID:Uy0ljoVyo
2
52 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 23:06:17.96 ID:GFRU82GK0
とりあえずメモは大事だ。少なくなってきたし4倍ぐらいにしておこう

食糧も…美味しかったこれ系統を増やしておこう

次はこの銃だ。無くした時のために増やしておこう


コンマ安価30以下

>>53
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:06:39.21 ID:sycoHt5+o
54 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 23:43:42.38 ID:GFRU82GK0
男「何だこれ…?」


機械についているパネルに文字が表示されている


「根源覆滅兵器、超高度濃圧縮熱線放射略式小銃、改良開始」


男「改良って…」


数分後、機械から出てきたものは二つともダイヤルが追加されていた

ダイヤルにはメモリと文字が書いている


貫………狭………中………広………爆


この銃はものすごく威力がでかいのだが範囲がとても広く、狭いフロアではあまり使いたくない物だったが…これはその範囲を調節できるようになったということだろうか

だとしたら「爆」が怖すぎる


@:この部屋を出る
A:もう一度入れてみよう
B:@+水槽から人が出てくるのを目撃する
C:@+この部屋に入ってくる人が

>>55
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:44:31.56 ID:4YYTeeYDo
A
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/05(日) 23:47:33.64 ID:sycoHt5+o
BLAMEかな?
57 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/05(日) 23:58:25.18 ID:GFRU82GK0
もう一度入れてみたが増えただけか…もうこれ以上改良はされないようだな

にしても超高度濃圧縮熱線放射略式小銃か…長すぎて覚えられないな。メモしておこう

―――――
―――

よし、さて行くか

@:この部屋を出る
A:@+水槽から人が出てくるのを目撃する
B:@+この部屋に入ってくる人が

>>58

メモ
根源覆滅兵器、超高度濃圧縮熱線放射略式小銃

とあるフロアで壊れかけた人型機械が渡してきたやべー銃

見た目はいたってシンプルで片手で撃てる小さな銃だがその威力はすさまじく、ダンジョンの壁を貫いて何もかもをも焼き切る威力のレーザーを放つ
ただしダンジョンの壁は高速で自動修復される

エネルギー自体も充電も弾数も何もかもが謎だがとりあえず俺の命が危険になった時のための最後の切り札

ただ範囲が馬鹿広く、銃口程度の太さを想定して狭い通路でぶっぱなすと自分自身も蒸発してしまうかもしれない


複製室の機械で改良が咥えられ、範囲を調節できるようになった
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:01:59.93 ID:b9VcrFAgO
2
59 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 00:14:55.86 ID:ZlhaGTWM0
バシャァアア

水槽のうち一つが開き、中の水が全て溢れ出す。そこから成人男性が這い出し、少し這ってからゆらゆらと立ち上がった


「あ、ぁあ…あ…あ…」


いつの間にか地面に湧き出ていた服を着て荷物を背負う。そしてフラフラと部屋の出口に向かう


@話しかける
Aそのまま入口まで後ろをついていく

>>60
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:17:06.69 ID:Zk4wV1bVo
2
61 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 00:32:35.78 ID:ZlhaGTWM0
そのまま後ろをついていく

その男はフラフラと部屋の入口まで行くとスタスタと歩き出した


男「あ、」


あんた。と呼びとめようとすると声に反応して振り返った。その表情は至って普通だった


「おお、気づかなかった。この広すぎる塔で人と会うのは貴重だからな。出会いは大事にしたいよな」ニッ


快活に歯を見せて笑う。どう見ても普通の青年だ

@男「少し前の記憶を思い出せるか?」
Aそれには触れず普通に情報交換とか
B男「自由安価」

>>62

今日はここまで
元ネタ分かる人いて嬉しい。あの長文漢字武器名は真似したくなる
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 00:35:03.63 ID:L3Ux6ldDO
1
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 01:32:18.57 ID:ITyfVeEDO
おつ
BLAMEもそうだけど当初のイメージだと個人的にはPS版のバロックを連想した
64 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 23:02:17.13 ID:ZlhaGTWM0
男「少し前の記憶を思い出せるか?」

「少し前の記憶?どうしたんだ?」

男「いいから」

「そんなこと言われてもなあ。…あ、さっき酷い目に遭ったんだよ。ある部屋に入ったらさ、何も無かったのにいきなり大量の化け物が湧いてきてさ…それで…」

「それ、で…」


そこで言葉を切って俯く。何か壁にぶつかったような、何か思いつめた表情で


男「やられた、んじゃないか?」

「いや、そんな…俺は…俺は…」


「はっ、そうだ。あんたに助けられたんだよな。こんなところまで連れて来てもらって、本当に助かったよありがとう」


記憶が辻褄合うように修正されてるのか


@男「…そうだな」
A男「…いや、あんたは一回死んだよ」
B男「自由安価」

>>65
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:02:34.89 ID:01RoB2/00
1
66 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 23:27:19.66 ID:ZlhaGTWM0
男「…そうだな」


無闇に言わなくてもいいことを言う必要もないだろう。知らない方がいいということもある…


「なあ、何かお礼をさせてくれ。情報交換とか食糧とかさ」


もう彼は俺が助けたと信じきっているようだ


@助けたわけでも無いのに受け取れるわけないよな
A男「じゃあ情報を」
B男「食糧かな…」
C男「自由安価」

>>67
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:28:08.62 ID:RdqcdFwxo
2
68 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 23:41:37.36 ID:ZlhaGTWM0
男「じゃあ情報を」

「ああ、じゃあこれは知ってるか?」


このフロアの地図を広げる


「ここの階段、あるフロアに通じてるんだがそこは行ってみるといい」

男「階段がどこに通じるかは定まってないんじゃないか?」

「そう思うだろ?そこの階段は固定なんだ」

男「何があるんだ?」

「行ってからのお楽しみだ。少なくても有用だよ」


@男「分かった、ありがとう」
A男「自由安価」

>>69
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:42:07.00 ID:ENbHAx7+0
1
70 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 23:47:55.06 ID:ZlhaGTWM0
男「分かった、ありがとう」

「ああ、それじゃ。行くな」

男「ああ、またどこかで」

「またどこかで」
―――――
―――

さて、この階段に行ってみるか

@すぐ側
A少し遠目

>>71
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:48:15.67 ID:7ccUyRU5o
2
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:48:16.91 ID:JbAV90m9o
1
73 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/06(月) 23:56:34.76 ID:ZlhaGTWM0
壁に配線が通っている。いくつもの細いコードが走り、所々断線してバチバチと火花が散っている

床は透明なガラス張りであり、その下に覗く機械群はシュゴォォオ、ガコン、ガコンと駆動音を鳴らしている

パチ…パチ…天井のランプが頼りなさげに点滅している


途中で通路が分かれている。地図によると先ほど教えてもらった階段に向かうには…

@「窓がある」と地図屋の地図に書かれている通路
A何も書かれていない通路
B「走り抜ける事」と書かれている通路

>>74
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/06(月) 23:59:33.13 ID:Tiq1X7t90
2
75 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/07(火) 00:04:02.61 ID:nm0fkC4S0
今日はここまで
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/07(火) 00:16:49.77 ID:/FHuSTIDo
77 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/07(火) 20:47:52.68 ID:nm0fkC4S0
宗教家の手記


歴史は繰り返す

塔は決して完成せず

いずれ神の怒りを買い、その手により滅ぼされん

やがてこの地はバベルとなる
78 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/07(火) 22:07:07.28 ID:nm0fkC4S0
ガシャン、ガシャン、ヴィィィイイン…


四方がガラス張りになっている通路だ。ガラスの奥では何かの機械が一際忙しく蠢いている

今にも割れてしまいそうなガラス張りの床を恐る恐るゆっくりと歩く

機械が何かを運ぶ

分解し、運び、組み立ててはまた分解する

意味の無い繰り返しがガラスの奥で繰り返されている


男「ここか」


やがて階段に辿り着いた
79 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/07(火) 22:48:25.18 ID:nm0fkC4S0
階段を上がる。前の階層では鉄と機械ばかりで構成されていたからコンクリートで出来ているこの階段はいささか懐かしくすら感じる

コツ、コツ、コツ

足音が幾重にも響いている

コツコツコツ、コツ


男「…」


足を止めたら一つ余計に足音が聞こえた

後ろを振り向く。当たり前のことながら誰もいない
80 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/07(火) 23:22:47.76 ID:nm0fkC4S0
階段が終わり、目の前に扉が現れる

上を見ると遥か上まで階段が伸びており、自分が元いた階はもはや見えなくなっている


目の前の扉はどこかのマンションにありそうな余りにも普通な扉だった。そのノブに手をかける


ギィ、と扉を開いた
81 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/08(水) 00:05:57.82 ID:qrFBjR9K0
男「ここは…」


そこはどこかのマンションの廊下だった


片方には鉄製の扉が立ち並び、隣にインターホンが付いている

もう片側には腰ほどの柵が取り付けられており、その向こう側は広大な空と夕焼けが広がっていた


男「外に、出られたのか…」


「残念ながらあの空も夕焼けも偽物だよ」

と、夕焼けを見ながら椅子に座っていた男が言った


「ようこそ、居住区へ」


「G-012-T」居住区
82 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/08(水) 00:06:38.28 ID:qrFBjR9K0
安価出せるところまで行けなくてごめん
今日はここまで
83 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/08(水) 22:32:51.58 ID:qrFBjR9K0
男「居住区…」

「そう、居住区。僕はここの大家みたいなもんだ」ジャラリ


そう言ってリュックからタグのついた沢山の鍵を取り出す


男「そうやって探索者から色々搾取してるわけか」

大家「そう言うなって。ここの鍵全部探し出すの苦労したんだぜ?」


皮肉めかして言うと鍵を弄びながら苦笑いして応える


大家「最近はもうダンジョン攻略や脱出を諦めてここに住んでる奴もいるんだが、君はどうする?久しぶりにベッドで眠りたくないかい?」

男「賃金は?」

大家「無論、食糧よ。有用なら武器や道具でもいいぞ」

@男「じゃあ試しに一晩」
A男「これで何日泊まれる?」複製した超高度濃圧縮熱線放射略式小銃の一つを渡す
B男「自由安価」

>>84
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 22:33:28.93 ID:JlLohWywo
1
85 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/08(水) 23:44:04.44 ID:qrFBjR9K0
男「じゃあ試しに一晩」

大家「前払いで頼むよ」

男「ほいよ、この缶詰でいいか?」


E-167-Bで見つけた人間の顔と名前が描かれた缶詰を渡す


大家「…食い物なんだよな?これ」

男「食えるぞ。気になっても気にすんな」

大家「う、ううん…まあいいか…はい、鍵」


308と書かれたタグが付いた鍵を渡される


大家「一つだけ忠告。インターホンが鳴ってもノックされても、外に何かがいる時は絶対に何があっても扉を開けないこと」

大家「僕は起こしに行かない。仮に緊急事態になってもインターホン越しの会話しかしない。OK?」

@男「ああ、分かった」
A男「つまりお前が来て開けろと言っても開けるなということだな」
B男「…何が来るんだ?」
C男「自由安価」

>>86
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/08(水) 23:47:15.92 ID:GOzXC3epo
2
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 21:18:30.46 ID:rvk0tCLKo
保守
88 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/13(月) 15:24:05.32 ID:2m1rMKYG0
男「つまりお前が来て開けろと言っても開けるなということだな」

大家「そういうこと。理解力のある奴は生き残るよ。ま、わざわざ好奇心に殺されに行くのもまた一興かもしれないけどね」

男「…一興か」

大家「お、興味あるか?」ニヤ

@男「ああ」
A男「いや、俺はそんな奇特じゃない」
B男「そうやって何人陥れてきた?」
C男「自由安価」

>>89
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/13(月) 15:26:11.80 ID:bGZUR4oEo
4
死んだらどうなるかなど、考えたくもない
90 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/15(水) 22:46:32.49 ID:b9GCprRP0
男「死んだらどうなるかなど、考えたくもない」

大家「ははっ、そりゃそうだ。しかしここは何が起こるか分からないダンジョン。一度死んでみるのもいいんじゃないか」

男「ふざけるな。俺はもう行くぞ」

大家「ああ、良い夢を」
―――――
―――

広大な夕焼けが片側に広がっている。しかし雲一つ動かず固定されており、郷愁を誘う光景だというのに大きな違和感が付き纏う

カァー、カァー、とカラスが泣く声が聞こえるが影一つ見当たらない

柵から下を見下ろしても何も無く、どこまでも夕焼け色の虚空が広がっている

まるでこの階だけが宙に浮いているように、下の階や支えている壁すら見当たらない


@自分の部屋に着く
A人に出会う

>>91
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/15(水) 22:49:02.03 ID:Ve3treVvo
1
92 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/17(金) 13:40:40.94 ID:lGuGR24C0
男「ようやく着いたな」


308とプレートが書かれている部屋に辿り着く。001から順にナンバリングされており、ここまで308の部屋の前を通ってきた

それでも眼前には廊下と扉が地平線の彼方まで延びており、無限に続いている錯覚すら覚える

一見何も無いただのマンションの扉だ


@ノックする
Aインターホンを鳴らす
Bそのまま鍵を開ける

>>93
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/17(金) 13:42:15.30 ID:xj749IUwo
2
94 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/18(土) 22:33:14.29 ID:3x+9OnKk0
インターホンを押した瞬間、世界が揺れたかとすら感じた。腹の底から脳の中枢まで響き、揺らす重低音

それがチャイムだと気付いたのはどの瞬間だろう


ダンジョン全てに響くかのような重たい音が響いた後、インターホンからけたたましい笑い声が聞こえた


「キャハハハハハハハ!!!」


狂気じみた笑い声はしばらく続き、急激に途切れた


男「…本当に安全なんだろうな」カチャリ


このダンジョン内では警戒はしていても無駄なことなんていくらでもある。良くも悪くも


ギィ


男「…ほお」


玄関に入ると左側にトイレ付のバスルームがあり、奥に大きめのベッドが付いた部屋が見える

奥の部屋からはまたもう一つの部屋に繋がる引き戸があり、そこにはダイニングキッチンがあった


男「中々いい部屋だな」


ふかふかのベッドに腰掛ける


@寝る
A冷蔵庫を見る
B本棚を漁る
C自由安価

>>95
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:39:25.15 ID:Uzh8XTBE0
3
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 22:39:37.54 ID:v0vBIGpoo
2
97 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/19(日) 13:44:42.85 ID:Jj/d0bLg0
男「歴史書か」


日本史と書かれた本を読む


男「何だこりゃ…」


自分の知っている歴史と全く違う歴史を辿っていた。いくつか知っている名称や人名はあるが、まるで別世界の歴史のようで…


男「…」


読み進めている中、部屋の時計が異界のリズムを以てカチチリ、カチチリと鳴っている

進みは戻り、戻りは進みて、出鱈目の様で法則があるような、法則があるようで出鱈目のような



新陽暦786年、空中から塔が出現する

天をも貫く巨大な神の建造物は調査隊を飲み込み、冒険家を飲み込み、やがて世界を飲み込み始めた


男「塔…ダンジョンのことか?」


自分のところには塔なんて出現しなかった。ダンジョンに繋がる扉だけだ。外から見たら扉のついた洞窟にしか見えなかった

この違いに意味はあるのだろうか


@他の本を手に取る
A冷蔵庫を見る
Bテレビを付ける
C窓を見る
D寝る

>>98
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 13:45:32.72 ID:13uIbi3zo
2
99 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/19(日) 14:17:45.50 ID:Jj/d0bLg0
冷蔵庫を見る


男「ぅおっ」


冷蔵庫の中には色々なビンが入っていたがその中では得体のしれない生き物がウニョルウニョルと蠢いている

しかしその全てに食用というラベルが貼られている


男「お、アイスあるじゃん」


冷凍庫にアイスがあったので食べてみる。こっちはただの棒付アイスだった、味はチョコミント


男「ん?」


食べていたら棒に「あ」という文字が見えた。これは


@あたり
Aあかり
Bあつい

>>100
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 14:18:41.33 ID:KsRnslUfO
2
101 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/19(日) 15:14:27.91 ID:Jj/d0bLg0
「あかり」

男「…何だこれ」


ちょっと意味が分からな―うぉっ、まぶし


部屋の全ての光を放つ物がありえないほどの光を放ち、目が開けられなくなる


男「くっそ、ブレーカー、ブレーカー…」


目を瞑りながら手で壁をまさぐって電気のスイッチを探し出す
―――――
―――

男「はぁ…はぁ…まだ目がチカチカする…くっそふざけやがって」


@もう一本食べる
Aテレビを付ける
B寝る
C窓を見る

>>102
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 16:05:33.10 ID:lgU5btCr0
4
103 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/19(日) 21:23:31.14 ID:Jj/d0bLg0
窓の外を見る


男「…これは」


青空が広がっていた。明るい太陽に白い雲、そして何より、遥か下に小さく町が見えた

間違いない。廊下から見える偽物の夕焼け空じゃない、本物の青空だ

だが、おかしい


俺が入ってきたのは塔なんかじゃない、ダンジョンだ。だがこの景色は、どう考えても高い塔の中から見ているものだ

鳥が飛んでいる。見たことない種類の鳥が

これも、この窓もダンジョンが見せている幻影なのだろうか


@窓を割る
A寝る
Bテレビをつける
C自由安価

>>104
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 21:26:10.17 ID:2z/GlUGRo
3
105 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/19(日) 22:33:29.17 ID:Jj/d0bLg0
テレビをつける


ザ、ザザー


砂嵐の後に見覚えの無いアニメが移る

チャンネルを変えても知らない番組に知らない人間ばかりが映っている


ふと、チャンネルを変える手を止めた


黒くそびえる巨大な塔が映っていた


「788年14月6日、ついに地球議会はあの人食いの塔の爆破を決意しました」

「中に入った人の安否が不明なため非難が殺到していましたが、救出は不可能とし、今後の被害を最小限に抑えるためにこれ以上対応を遅らせるわけにはいかないと判断を…」


そこまでアナウンサーが読み上げた後、画面にノイズが走り


物々しくそびえ立つ黒い塔を残して周りの町全てが焦土と化した映像に切り替わった


もうアナウンサーが喋る声も聞こえず、映像は塔を中心とした"町だったもの"を映したまま動かなくなった


@そろそろ寝るか
A自由安価

>>106
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:00:07.90 ID:Cz6FnLhGo
1
107 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/20(月) 16:03:54.76 ID:ikL7oZWx0
複製室にて


少女が一つの水槽の前にやってくる

水槽に繋がる操作盤を手慣れた感じで弄ると水槽が開き、水と共に少年が転がり出る

少女は血にまみれた服をさっと着せてから少年を部屋の外に引きずっていく


少女「君はいつだって私を助けてくれる。本当に頼もしいよ…何度死んでもここで生き返れるもん…大丈夫…何度でも…何度でも…迎えに来てあげるから…」ズリ、ズリ

少女「ふふ…ふふふ…また、お腹すいたなあ…」
108 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/20(月) 18:28:45.75 ID:ikL7oZWx0
―――――
―――

ベッドに入る。柔らかい布団に包まれたのはいつ振りだろう…ダンジョンに入ってから初めて心の底から休まった気がする

日に干した布団の匂いと温かさ、母に包まれているかのような温もり


夢を見た。懐かしい家族の夢を。鮮明に、リアルに

まるで夢が現実のように、現実が夢のように


しかし心地よいまどろみは無粋な音に疎外された


ドドドドドン、ピンポンピンポンピンポーン、ドドドッドドン


ドアを激しくノックする音とインターホンを鳴らす音が響く


@無視して二度寝
Aドアを開ける
Bドアについてる覗き穴を確認する
C自由安価

>>109
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 18:30:06.47 ID:ryAe5CdR0
2
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 18:43:43.38 ID:UQnTyJzRO
開けるなって警告されてたのに…
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 20:41:17.96 ID:GqGv6+Noo
ガイジかよつまんね
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 20:47:40.26 ID:r8nLf57Z0
>>110>>111
ざまあwww普段から罵詈雑言で煽って嫌がらせしてるゴミが何ほざいてる
自業自得だ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 20:51:17.64 ID:nUsLaY2to
114 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/20(月) 23:49:02.86 ID:ikL7oZWx0
男「んぁ…はいはい…」


寝ぼけていた…あの幸せな微睡みに飲まれ、欠かしてはならない警戒心を解いていた


扉の前には黒い人型が立っていた。自分よりも遥に高い背丈、深淵そのものを思わせる真っ黒な頭が体の上に乗っかっている


「ア…ァ…ァァ…」


体を折り曲げ、黒い顔で自分の顔を覗きこんでくる


男「うわぁああ!!」


つい腕を伸ばしてそいつを突き飛ばす…だが自分の腕はズブブ…とそいつの身体に沈み込み、少しずつ引き込まれいていく


男「やめろ!やめろぉぉ!!」


腕の先から闇に食われていく。もがいている内に黒い闇が頭全体を覆ってきた

そこ知らぬ深淵と絶望が心を覆い、想像を絶する痛みが脳の最奥からつま先まで襲う


その悍ましい感覚は永遠に続くのだ
115 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/20(月) 23:50:24.83 ID:ikL7oZWx0
@>>108に戻る
A新キャラで始める
B「複製室」から始める

>>116
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:51:01.85 ID:kRwCudtko
1
117 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/20(月) 23:52:19.97 ID:ikL7oZWx0
―――――
―――

ベッドに入る。柔らかい布団に包まれたのはいつ振りだろう…ダンジョンに入ってから初めて心の底から休まった気がする

日に干した布団の匂いと温かさ、母に包まれているかのような温もり


夢を見た。懐かしい家族の夢を。鮮明に、リアルに

まるで夢が現実のように、現実が夢のように


しかし心地よいまどろみは無粋な音に疎外された


ドドドドドン、ピンポンピンポンピンポーン、ドドドッドドン


ドアを激しくノックする音とインターホンを鳴らす音が響く


@無視して二度寝
Aドアを開ける
Bドアについてる覗き穴を確認する
C自由安価

>>118
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:53:18.79 ID:W3aJVeMWO
1
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/21(火) 07:17:08.43 ID:/2GRTnBBO
もしかして今までの選択肢もBADENDルートあったのか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 17:01:55.55 ID:PIrdM+A7O
複製室とかニアミスしてそうね
121 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 21:42:51.79 ID:dmoJX6i40
無視して眠ることにする

「アケテ…アケテ…アケテアケテアケテ」ドンドンドンドン


少しの間叩き続けていたが


「アケ…テ、アケテ…」


諦めたのか声が遠のいていくのが分かった
122 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 21:49:36.69 ID:dmoJX6i40


男「ふぁぁ…あ」


本当にいつ振りかの気持ち良い目覚めだった。一瞬自宅で目覚めた気分になったが、傍らに置いてある荷物を見て痛感する

夢よりよっぽど厳しい現実を


ピンポーン、ピンポンピンポーン


男「」ビクッ


「朝ですよー、起きてくださーい」


昨日の大家の声が聞こえた


@インターホン越しに返事をする
Aドアについてる覗き穴を覗く
Bドアを開ける
C無視

>>123
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 21:50:23.77 ID:orgSQsfvo
2
124 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 22:30:57.06 ID:dmoJX6i40
ドアについてる覗き穴を覗く


ギョロリ


男「!?」


覗き穴にはピッタリと、目玉が張り付いていた

何者かの目玉の中に自分がハッキリ映っている。それを認識した瞬間


「キィィイイイイイイイイイ!!」

ガタガタガタガタガタガタ


扉の向こうで叫び声をあげ、扉を激しく揺すり出す

・・・

男「…行ったか?」

少し経って、完全に気配が消えたことを確信する

扉を開けると、張り紙がしてあった


「462号室にて朝食の用意あり。大家」


@462号室に行ってみる
A大家に確認しに行ってみる
B無視してこのフロアの探索
C自由安価

>>125
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 22:32:13.37 ID:iCjXGvBZ0
2
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 22:32:20.66 ID:hA6dR/VJo
3
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 22:32:52.63 ID:MkwwojxDO
3
128 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 23:10:40.68 ID:dmoJX6i40
さっきの奴が字を書けるとは思えないが念のためだ。大家に確認しに行ってみよう

長い廊下を歩き、フロアの入口まで戻る


大家「ん?ああ、昨日の。良く眠れたかい?」

男「ああ。久しぶりに気持ち良く眠れたよ。それより、これはあんたが書いたのか?」


先ほどの張り紙を見せる


大家「…なるほど、良い判断だったな。危うく君が朝食にされるところだったんじゃないか?」

男「安全じゃねえじゃねえか」

大家「部屋の中にいる限りは安全さ、外で寝るよりはいいだろ?」

男「どうせダンジョン内は疲れも無いし寝る必要も無いだろ」

大家「そうは言ってもベッドで眠れるのは格別だろう?寝る必要は無くても寝るのは気持ちいいものさ」

男「…まあ、そうだったが」

大家「さて、君は今後どうするつもりだい?前も言ったけど脱出を諦めてこの居住区に住み着く者もいるぐらいさ」


@男「もちろん、先に進むさ」
A男「当分はここを拠点に探索するかな」

>>129
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 23:13:02.80 ID:EramNZyhO
1
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 23:20:21.01 ID:HA5XCJY8O
アラマンっぽいな
131 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/22(水) 23:43:39.43 ID:dmoJX6i40
男「もちろん、先に進むさ」

大家「そうかい。じゃ、58号室の扉を三回ノックしてノブを左に回すんだ。それが他のフロアへの道だ」

男「…この廊下の先は?」

大家「無限に続いている…かもしれない。少なくとも8千は数えた。それでも地平線の果てまで続いていたよ」

男「そうか、ありがとな」

大家「ああ、あんたがゴールにたどり着くのを祈ってるよ」

男「そっちも元気でな」
―――――
―――

58号室

男「扉を三回ノックして…」コンコンコン

男「左に回す…か」ガチャ

@階段
A通路

>>132

メモ
「G-012-T」居住区

大家を名乗る人物が仕切る居住区

他の人間を確認することは出来なかったが食糧と引き換えに安全な寝床を貰える

部屋の中には色々異常なものがあるが命の危機は多分無い。窓の外は外界らしきものが見えるが見たことの無い景色が見える

テレビや本で見るものも自分の知識と一致しない

部屋の中にいる間は決して外に何かいる時は扉を開けてはいけない

部屋の外は無限に続くかもしれない廊下と偽物の夕焼け。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/22(水) 23:47:31.60 ID:hbWiT0LB0
1
133 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/23(木) 00:05:53.06 ID:1fhtEjqq0
階段があった。上に続くかなり急な階段だ

立って登るには少し急すぎる。手を使い、崖を登るように一段一段しっかりと掴んで登る

グォオオオオ

下から強い風が吹き荒ぶ、ちらりと下を見ると暗黒の深淵が広がっている。まだ数段しか登っていないのに先ほどいたフロアに通じる扉も足場も見えない


@途中で足を踏み外して転落
A登りきる

>>134

>>130
大きな元ネタの一つです
いいよね、あれ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/23(木) 00:07:14.88 ID:8/D6WlxPO
2
135 : ◆L19fRVkAnc [saga]:2020/04/23(木) 00:38:21.77 ID:1fhtEjqq0
登り切った


男「ふう…」


登ってきたはずの階段は振り返ると上から続いていた。真っ暗だった光景もいつの間にか真っ白へと変わっていた

目の前の扉は苔生した岩のようであり、遺跡を髣髴とさせる


男「よっと…」ガコン

ズズズズ…


岩の扉を押すと重い手応えと共に地響きを立てて開く


男「…は?」


見上げるぐらい高くに葉を茂らせる木が生えている

足元の土をムカデのような生き物が這いまわる

悪臭を放つ巨大な花が宙を舞う鳥を食らう

見渡す限りの緑と土の匂いに食物連鎖



Y-687-A「ジャングル」
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