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【モバマス】凛・藍子「1・2・3で飛び込め!」

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903 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:10:11.66 ID:O+c1N9Zr0

藍子「ま、まあ……確かにそうかもしれないです。……そうでしょうか?」

凛「……たしかにトレーナーとしてそういう責任感は持つべきだと思う。でもね」

凛「今はそんなに深く考えなくてもいいんじゃないかな。ドラメシヤはいずれ戦えるようになるよ」

藍子「!」

藍子「……そうですね、私もそう信じています!」


※これ以降、ドラメシヤはトラウマを克服するまで対人戦には顔出ししません。
904 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:11:07.67 ID:O+c1N9Zr0


『小レポートA 或る計画』


ナックルシティ マクロコスモス本社

『ID認証をお願いします』

??「……」

【ID:196S#】

ピッ

ウィィン
905 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:11:48.76 ID:O+c1N9Zr0

??「……社長」

つかさ「お、その声は時子サンか」カタカタカタカタ

時子「……明日のスケジュールについて再確認しに来たわ。ちょっといいかしら――」

つかさ「……」カタカタカタカタ

時子「……」

つかさ「……」カタカタカタカタ

つかさ「あ、悪ィ。耳は傾けてるから、話してくれていいぜ」カタカタカタカタ
906 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:12:36.68 ID:O+c1N9Zr0

時子「……そう。じゃあ午前の会議での議題の件だけど――」

つかさ「……」カタカタカタカタ

時子「以上よ。なにか意見はある?」

つかさ「いいんじゃないか?」

時子「……」ハァ

時子「やけに適当な返事ね……いったい何の作業をしているの?」

つかさ「適当じゃないさ。で、今やってるのは作業というより調べもの、かな」
907 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:13:47.55 ID:O+c1N9Zr0

時子「……?」

クルッ

つかさ「時子サン」

時子「あん?」

つかさ「……この地方には、ガラル粒子のエネルギーが至るところに満ちている。そのエネルギーがあるからこそ、ダイマックスバトルという独自の文化も隆盛してきた」

時子「……」

つかさ「でもさ、考えたことはないか? ガラル粒子はポケモンを巨大化させたり、時に姿形を変化させたりするけど、でもあくまでも短時間の、限定的な力としてのみ働く」

つかさ「そんなエネルギーが何時、何処から湧き出てきたのか……」
908 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:16:06.11 ID:O+c1N9Zr0

時子「……うちの社長はいつから考古学者気取りになったのかしら」

時子「ま、でも、少し興味はあるかもね」

つかさ「だろ?」

つかさ「このガラル粒子の出所については、ガラルの地下にそうしたエネルギーが充満していて、少しずつこの大地に漏れてきているって説が有力だ。歴史ある文献にもそう書いてる」

つかさ「けれど、アタシはそれとは違う一つの仮説を立てた」
909 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:19:11.60 ID:O+c1N9Zr0

時子「仮説……?」

つかさ「もしガラル粒子が自然の産物ではなく、第三者から与えられたものだったとしたら?」

つかさ「……この場合の第三者はニンゲンとも言えるし、ポケモンとも言えるし、あるいは別の生命体とも取れる」

時子「……」

つかさ「ま、ニンゲンじゃないだろうな。こんな未知数のエネルギーが故意に生まれたとは考えにくい。何かの弾みって線もナシだ」
910 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:20:37.25 ID:O+c1N9Zr0

つかさ「別の生命体、というのも曖昧だし、裏付けなんて何もないから信用に値しない」

つかさ「じゃあポケモンはどうか。他のポケモンにも影響を与えるほどの莫大なエネルギーを持っているポケモンが存在するのか……」

時子「……それこそ裏付けはないんじゃない?」

つかさ「そうとも限らないぜ? 世界には大地や海を広げたポケモン、感情や時空を司るポケモン、世界を生み出したとされるポケモンまでいるんだから」

つかさ「……もしも、圧倒的な力をもつポケモンの力で、今のガラルが形成されているとしたら。そのポケモンが、今も生きているとしたら」
911 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:21:29.75 ID:O+c1N9Zr0

時子「……それを考えてどうするの? まさか手なずける気?」

つかさ「やろうと思えばできるはずだぜ。時子サンのいた会社で作られていた、アレがあるならな」

時子「……質問が悪かったわ。手なずけて、どうする気?」

つかさ「……へえ。それはまだ考えたことなかったな。よし、何か絞り出してみるか」

時子「……」ハァ

つかさ「おっと、世間話に付き合わせて悪かったな。明日も早いし、今日はもうゆっくり休んでくれ」
912 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:22:08.38 ID:O+c1N9Zr0

時子「……社長は?」

つかさ「アタシはもう少し起きてるよ」

時子「……そう」

ガラッ

つかさ「……」

つかさ「……さて」

rrrrr……

ガチャッ
913 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:23:02.92 ID:O+c1N9Zr0

つかさ「……突然すまないな。アタシはガラル地方に籍を置くマクロコスモスのつかさだ」

つかさ「……ああ。アンタがそこそこ権威のある考古学者だということはネットで調べさせてもらった」

つかさ「折り入って頼みがある。あるポケモンについて調べてほしいんだ。そのポケモンの生態的特徴、活動記録、潜在能力――どんな些細な情報でも構わない」



つかさ「ポケモンの名は――ムゲンダイナ」

914 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:24:57.15 ID:O+c1N9Zr0


『世界が変わった日』



ガチャッ

??「ふう……ただいま」

マーイーカ「マーイーカッ!」ピョンピョン

??「ああ、マーイーカ。ただいま。お腹は空いてるか?」

マーイーカ「マーイーカッ」

??「そうか。なら先にシャワーを浴びさせてもらうよ。夕食はそれからにしよう」
915 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:26:25.51 ID:O+c1N9Zr0

??(……私はこの小さな町に唯一ある図書館で司書として働いている)

??(女手一つで育った私に、母は理知的な人物になってほしいという望みを託した。それを図書館司書という形で叶えた私は、昨年からこの町に移り住み、新しい暮らしを始めた)

??(……正直、生活に余裕はないし、将来の見通しもない。それでも本に囲まれ、優しい町の人に囲まれる暮らしは、質素だが充実したものだった)

??(常に何かに追われていた感覚の中で生きてきた私にとって、この町が与えてくれる安らぎは他の何にも代え難かった。私はこの町が好きだ)

??(いや……今となっては、そんな言葉も遠い過去に置いてきてしまったか)

??(あの日を境に、私の心は壊れてしまった)
916 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:26:58.92 ID:O+c1N9Zr0

八百屋

??「どうも」ガラッ

オヤジ「おー、今日は仕事は休みなのかい?」

??「ああ。今日は第3木曜日だからな」

オヤジ「あらら、じゃあ今月ももう後半なんだ。早いなあ」

オヤジ「っとと、はいよ。今日はちょっとオマケ付きだよ」サッ

??「ありがとう。いつも悪いな」
917 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:27:32.77 ID:O+c1N9Zr0

オヤジ「いいって。アンタが毎日話し相手になってくれてるおかげで、うちの親父のボケが進むのも遅れてるんだぜ」

??「どうだか」フフッ

??「……ん?」

オヤジ「……? どうした――」

オヤジ「……どうにも焦げ臭いな」

??「外で何かあったのか……?」

ガラッ

??「!!」
918 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:28:21.89 ID:O+c1N9Zr0

ゴォォォォォォォォ

??「か、火事……だと!?」

ワァァァァァァ

キャァァァァァァ

??「おい、どうした! 何があったんだ!」

年配の女性「そ、そこの家から急に火が……! きっと家主が火の元の確認をしていなかったんだわ!」

年配の女性「あなたも早く逃げなさい! この辺は家が密集しているから、すぐに火が燃え広がっちゃうわ!」
919 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:29:05.38 ID:O+c1N9Zr0

町長「そ、そうじゃ! ――くんも早く逃げなさい!」

??「町長! 消防隊は!?」

町長「あいにくこの町には消防署がないのじゃ。隣町から来てもらわないと……」

??「隣町だって……!?」

??「そんなの遅すぎる! この町は森に囲まれているんだろう。このまま指を咥えて待っていたら山火事になるぞ!」

町長「じゃ、じゃが……」
920 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:29:41.71 ID:O+c1N9Zr0

??「くっ……」

??(なんとか……この町を守れないのか? 私を受け入れ、愛してくれたこの町が消えるのをただ見ているだけなんて……)

ポンッ

??「!」

ウパー「ウパー!」

町長「ウ、ウパーちゃん! こら、危ないからボールに入っていなさい!」

??「ウパー……」
921 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:30:43.50 ID:O+c1N9Zr0

??「……町長、このウパー、少し借りてもいいか?」

町長「なっ、何を言っておる!? ダメに決まっているじゃろがっ!!」

??「……ウパーはやる気みたいだが?」

町長「なっ……」

ウパー「ウパー! ウパー!」

??「……よし、ウパー! 少しでも火が燃え広がるのを抑えてくれ!」

??「みずでっぽう!」
922 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:31:20.13 ID:O+c1N9Zr0

ウパー「ウパー!」ボッ

ドバアッ

ジュゥゥ……

??「よし……いい調子だ、ウパー!」

ウパー「ウパッ!」

町長「……おおっ……」

町長「……い、いいぞウパーちゃんっ! ナイスファイトじゃっ! さすが私の自慢のウパーちゃんじゃな!」
923 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:32:37.53 ID:O+c1N9Zr0

??「皆は早く高台に避難してくれ! 私とウパーはなるべく火の勢いを抑えておく!」

町長「お、お前さん……なんて健気な若者なんじゃっ」

年配の女性「わかったわ! さ、早く避難しましょ!」

オヤジ「ほら行くぞ爺さん! ……ありがとよ!」

………………………………………………

ゴォォォォォォォォ

??(さすがにウパーだけでは厳しいが……)

??(先ほどより火が落ち着いてきている。効果はあったみたいだな)
924 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:33:13.35 ID:O+c1N9Zr0

??「さて、町の人は避難を終えたのかな」

ウワァァァァァン

??「! 女の子が……母親に引きずられている?」

女の子「嫌だぁぁぁぁ!! ママのいじわるぅぅぅ!!」

ママ「もう、ワガママ言わないで!! 仕方ないでしょう!!」

??「おい、どうしたんだ?」

ママ「あっ、――さん。実は……」
925 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:33:49.35 ID:O+c1N9Zr0

女の子「ブルーが……ブルーがまだお家の中にいるのぉ!!」

??「何っ……あの家の中にか!?」

ママ「は、はい。この子、ブルーとかくれんぼをしていたみたいなんですけど、火事に気づいた私が何とか連れ出して……でもブルーだけはどうしても見つからなかったんです」

ママ「きっとどこかに隠れていて、出られなくなったのかもしれません。私も助けてあげたいのですが……」

ゴォォォォォォォォ

??「……これはたしかに厳しいな」

女の子「うわぁぁぁぁん!!」
926 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:34:22.87 ID:O+c1N9Zr0

??「……」

??「わかった。私が助けに行こう」

女の子「えっ?」

ママ「ちょ、ちょっと、本気なんですか!? あの状態じゃ、ブルーはもう……!」

??「……母にこう教わったんだ。『我が身を顧みず人を助けよ。さすれば人も己も救われる』、と。……だから、もう泣くな」

??「ウパー。さすがにあの中は危険だ。すぐに戻るから、ここで大人しくしていてくれ」スッ

ウパー「ウパー」

??「……!」ダッ

ママ「ああっ……!」
927 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:34:50.37 ID:O+c1N9Zr0

ゴォォォォォォォォ

??「ぐっ……目の前がほとんど見えない……」

??「それに意識が朦朧としてきた……早くしないと」

??「……おい、ブルー! いるなら返事をしてくれ! ブルー!」

??「……」

??「……!」

ヒョコッ
928 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:35:17.01 ID:O+c1N9Zr0

ブルー「ブル……?」

??「ブルー……ここにいたんだな! 無事でよかった――」

ブルー「ブル――」

ガダンッ

??「!!」ハッ

??(しまった、上から瓦礫が……!)

??(……手遅れ、か――)
929 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:35:53.36 ID:O+c1N9Zr0

ブシャァァァァ

??「!?」

ドガンッ

ウパー「ウパーッ!」

??「ウパー!? 助けてくれたのか……!」

??「……いや、なぜ来たんだ! 危険だから待っていろと言ったはずだ!!」

ウパー「ウパー!!」

??「! お前……出会ったばかりの私に、どうしてそこまで……」
930 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:36:24.50 ID:O+c1N9Zr0

??「……いや、まずはこの家から脱出しないと――」

??「!!」

??(そんな……さっき辛うじて通ってきた道が塞がれている……)

ゴォォォォォォォォ

ゴォォォォォォォォ

??「……くそっ……」

ギュッ

??「ブルー、ウパー……せめてお前たちだけでも……」
931 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:36:50.97 ID:O+c1N9Zr0

ウパー「……」

ゴオッ

??「……!」

ウパー「ウパッ――」

ウパー「ウパーーーーーー!!!」

カッ

ズドォォォォン
932 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:37:36.16 ID:O+c1N9Zr0

若い男性「な、なんだ!? なんの爆発だ!?」

ママ「! あれは……!」

ガタッ

ズザァァァァ

??「ぐはっ……」

ブルー「ブル……」

女の子「!! ブルー!!」ダッ

ママ「そんな……本当に助けてくれるなんて……!」

女の子「ブルー! ブルー!!」
933 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:38:12.75 ID:O+c1N9Zr0

??「……うっ……」

ママ「あ、あなた、大丈夫!?」

??「あ、ああ……一体何が……?」

ママ「何がって、あなたとブルーがあの家から飛び出してきたのよ!」

??「あの家から……? いったいどうやって――」

??「……! そうだ、ウパーは!?」ガバッ
934 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:38:45.92 ID:O+c1N9Zr0

??「……!!」

ガラッ

ドガンッ ドガンッ

ゴォォォォォォォォッッ

??「……!! そんな……ウパー!!」


??「ウパァァーーッ!!」
935 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:39:20.65 ID:O+c1N9Zr0


町外れの病院


ガラッ

看護師「……こんにちは」

町長「看護師さん……ウパーちゃんは無事なんですか!?」

看護師「……はい、こちらに」

サッ

町長「……!!」

看護師「全身がひどく火傷していますが、命に別状はありません。意識も戻っています」

看護師「ですが――」
936 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:40:06.14 ID:O+c1N9Zr0

町長「ああ……よかった……ありがとう……ありがとう……!」

町長「ウパー……私だよ、わかるかい……?」

ウパー「……?」

町長「ウパーちゃ――」

ウパー「……ウパ……?」

ウパー「……ウパ……」

町長「……どうしたんだ、ウパーちゃん……疲れてるのかい?」

看護師「……」
937 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:41:19.31 ID:O+c1N9Zr0

看護師「町長さん。解離性健忘というのをご存知ですか」

町長「かいり……何だって?」

看護師「解離性健忘です。強いトラウマや心的外傷によって引き起こされる記憶障害です。自分にとって大事な記憶を忘れたり、記憶に空白期間が生まれることもあります」

看護師「……おそらく、そのウパーは、火事の恐怖とショックで記憶を失って……今は、自分がなぜベッドに横たわっているのかもわかっていないのでしょう」

看護師「そしておそらく……あなたのことも」

町長「……!」

町長「……そんな。そんなの……」

町長「あ……あんまりじゃないか……」ポロッ

町長「あ、ああ……私のかわいいウパーちゃんが……!!」
938 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:42:14.66 ID:O+c1N9Zr0

………………………………………………

??「……それじゃあ、ウパーは……」

町長「……まだあの病院じゃ。退院しても、記憶が戻ることはないだろう」

??「……そんな……」

町長「……」

町長「君は……あの親子のブルーがどうなったのかも知っているかね?」

??「いえ……」

町長「あの時……ブルーは見てしまったんじゃ。私のウパーちゃんが瓦礫に押し潰されてしまう所を」

町長「それ以来、ブルーも火事のショックが脳裏に焼き付いて、家族にさえ塞ぎ込んでしまうようになったらしい」
939 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:43:58.37 ID:O+c1N9Zr0

??「……!!」

町長「……お前のせいじゃ」

町長「私が……どれだけウパーちゃんを大切にしていたか、知ってただろう?」

町長「あの時お前がしゃしゃり出てこなければ、こんなことには……」

町長「全部……全部……お前のせいだ!! 私のウパーちゃんを……返してくれ!!」

??「……!!」

………………………………………………
940 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:44:55.97 ID:O+c1N9Zr0

??「……ええ。そうさせていただきます」

??「……はい。では」

??(……仕事は一時的に休むことになった。職場の人からは、いつも通り優しく接された)

??(でも私にはわかってしまった。彼らも心のどこかで、私のことを厄介者扱いしているということを……)

??「……母にも、事情を伝えておかなければ」

prrrrr

ピッ

??「――もしもし」

母『……』

??「母さん、実は――」
941 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:46:45.13 ID:O+c1N9Zr0

母『あんた、やってくれたわね』

??「……え?」

母『聞いたわよ。町長さんのポケモンを手酷く扱ったそうね。町長さん、あんなに自分のポケモンのことを愛していたのに……』

??「……い、いや、違うんだ、母さん! そもそもあの時私は――」

母『言い訳をするような子に育てた覚えはありません!』

??「……! なぜだ、母さん……話を聞いてくれ!」

母『あんたが調子に乗ったせいで、あたしの職場にも悪い噂が広がったわ。母さん、どれだけ肩身が狭い思いをしたかわかってるの!? あんたはあたしの面汚しなのよ!』
942 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:47:49.49 ID:O+c1N9Zr0

??「……! か、母さ――」

母『……もう口も聞きたくないわね』

母『あんたなんかいらないわ……この町から出ていきなさい!!』

??「……!!」

ブツッ

??「……そんな、どうして……」

??「私はただ……町を守ろうと……皆を助けようと……しただけなのに……」
943 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:48:23.14 ID:O+c1N9Zr0

??「『我が身を顧みず人を助けよ。さすれば人も己も救われる』……そう教えたのは母さんじゃないか」

??「なぜ……なぜなんだ……」

??「――ッ!!」

??「うああああっっっ……!!」
944 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:49:36.46 ID:O+c1N9Zr0

??(その日を境に、私は世界を敵に回した)

??(もう私の味方などいなくなってしまった。何もかもに見放された気分だった。私は周りの全てを憎んだ)

??(それから夜は眠れなくなった。様々な思いが錯綜して、心をさらに深く沈ませた)

??(……だが。私を絶望させた一連の事件は、ある日の夜、幸か不幸か私の幼い頃の思い出の一つを掘り起こした)

??(たまたま図書館で見かけた本――『ガラル史実』、タイトルはたしかそうだった。その話に出てきた1匹のポケモン……)

??(太古の昔、ガラルを統べていたというポケモン、バドレックスの記憶が、私の脳裏にフラッシュバックした)
945 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/11(金) 21:50:23.58 ID:O+c1N9Zr0

世界が変わった日 終幕

次回>>>キルクスタウン編
To Be Continued…

これで1スレ目終了です。次回は新しいスレでお会いしましょう
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 21:58:19.20 ID:GpS5ElFIO
なんていうかポケスペカロス並みの絶望感(まじで)
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 22:22:00.46 ID:NDjcuJBF0
乙 まさかの時子登場か...しかし??が誰か予想つかないなあと権威のある考古学者も
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 02:46:29.60 ID:u0hnpB630
ちょっとオーベムさん連れてきてもらって記憶操作してもらおう(錯乱)
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 13:34:16.16 ID:RCfEz/oj0

考古学者だとふみふみが再登場かな?>>17で言われてる全てのポケモン(伝説・幻除いた?)のデータを
収集しきった凄腕のトレーナーが気になる楓さんもしくは楓さんの同期なのかな
950 : ◆7P/ioTJZG. [saga]:2020/09/19(土) 00:45:14.55 ID:Nxbdv+tR0
【モバマス×ポケモン】藍子「めざせポケモンマスター! …ポケモン、マスター?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600443760/

新スレ立てました。今後の書き込みはそちらにお願いします
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 02:19:49.93 ID:dTEjuXCG0
【モバマス×ポケモン】藍子「めざせポケモンマスター! …ポケモン、マスター?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1600443760/
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/19(土) 02:22:42.13 ID:dTEjuXCG0
>>950
なんかちゃんと更新されてなくて誘導無いと思って貼っちゃったごめんね
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