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南千秋「お前よりも藤岡を好きだという自信がある」南夏奈「はあっ!?」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/04/02(木) 23:51:13.49 ID:ov1pjfFhO
「喜べ、千秋。今日は私が一緒に寝てやろう」
そんな恩着せがましい物言いで人の布団に入ってくる馬鹿野郎に、私は無言で肘打ちした。
「ぐふっ……な、なにを照れてるんだ、千秋」
「照れてないよ」
ただただ、ひたすらに迷惑だっただけだ。
「どうしてそこまで拒絶する!? たまには可愛い妹と添い寝したっていいじゃないか!」
「気持ち悪いんだよ、バカヤロー」
鼻息を荒くして頬擦りしてくる夏奈に悪態を吐きつつも、可愛いと言われたことだけは素直に喜ばしく、私は仕方なく抵抗を諦めた。
「ふぅ……ようやく観念したか」
「さっさと寝なさいよ、バカヤロー」
「まあそう急くな、千秋。すこし話をしよう」
まあ、そんなことだろうと思った。
おそらくこの馬鹿やろうは寝る前に馬鹿なことを考えて眠れなくなってしまったのだろう。
ちょうど、私も寝つきが悪かったので眠くなるまではこの馬鹿野郎の馬鹿馬鹿しい話に耳を傾けるのも悪くないと思い、話とやらを促す。
「なんだ、改まって」
「千秋」
「なんだよ」
「義理の兄は欲しくないか?」
この姉は予想の斜め上をいく馬鹿野郎だった。
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