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【モバマス安価】森久保乃々「プロデューサーさんの背中に穴が....」

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208 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 22:46:29.41 ID:PgQq9vC80
凛「私が体験したのはこんなところ」

芳乃「興味深いですー」

輝子「....凛さん」

凛「何?」

輝子「ボノノちゃんが、早急にメンタルケアが必要なレベルまでドン引きしてるんだが....」

乃々「」

芳乃「いえ、これはあまりにも衝撃が大きすぎて意識を失っているのでございますー」

凛「ふーん」

凛「つまり今が耳舐めチャンスってこと?」

輝子「違うにきまってるだろ....」
209 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 22:49:44.98 ID:PgQq9vC80
乃々「....」

凛「乃々」

乃々「....もりくぼ、信頼していた凛さんに裏切られてショックです」

乃々「PTSDになったんですけど....」

輝子「PTSDの人は自分のことPTSDとは言わないんじゃ....」

芳乃「凛さん、真摯な謝罪をすべきではないですかー?」

凛「....」

凛「私は謝らない」キリッ

乃々「....」

凛「なぜなら」

凛「私は決して」

凛「乃々を裏切ってなんかいないから!」バーン

輝子「突然語り始めたぞ....」
210 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:06:45.65 ID:PgQq9vC80
凛「私がなぜ乃々の耳を舐めたか」

凛「わかるよね、乃々?」

乃々「えぇ....」ドンビキ

輝子「セクハラ被害者が、答えるわけない....」

芳乃「性犯罪の被害が判明しづらい理由のひとつでございますー」

凛「わかったよ、私から言う」

凛「私が乃々の耳を舐めた理由」

凛「それは」

凛「乃々を愛しているから、当然だよね」フンス

乃々「うわぁ....」

輝子「凛さんはなんで、自信満々なんだ....?」
211 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:09:05.41 ID:PgQq9vC80
凛「乃々は私のこと、信頼してたってさっき言ってたよね」

乃々「過去形ですけど....」

凛「乃々の信頼は、私も感じてた」

凛「でも、可愛い乃々からそんな気持ちをぶつけられたら」

凛「おかしくなるに決まってるじゃん!!!」

乃々「えぇ....」

芳乃「これが逆ぎれでしてー?」

輝子「なかなか見られないぞ、この理不尽なキレ方は....」
212 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:28:33.73 ID:PgQq9vC80
凛「乃々が私をおかしくしたんだよ」

乃々「そ、そんなこと言われても....」

凛「....」

凛「....」スタスタ

凛「....」ガシッ

乃々「ひぃっ....」

凛「乃々、私の目を見て欲しい」

乃々「....いやです」
213 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:29:27.18 ID:PgQq9vC80
凛「乃々」

凛「お願い」

乃々「....」

乃々「....」チラ

輝子「見るのか....」アキレ

芳乃「もう結末は見えているのでしてー」ボリボリ
214 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:30:49.51 ID:PgQq9vC80
凛「乃々」

凛「さっきは取り乱しちゃった」

乃々「....」

凛「やっぱり謝るよ」

凛「いくら乃々のことを愛していたとしても」

凛「本人の了承を得ずに耳を舐めちゃダメだよね....」

凛「....ごめん」

乃々「....」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 23:31:23.29 ID:K0+QRRfA0
ナイフの話はしたのか
216 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:31:26.89 ID:PgQq9vC80
凛「でもこれだけは信じて欲しい」

凛「私は乃々を傷つけるために耳を舐めたんじゃない」

凛「単純に」

凛「乃々への愛を抑えきれなくなっただけ」

乃々「....」

輝子「欲情を抑えきれない方が怖くないか....?」
217 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:32:27.04 ID:PgQq9vC80
凛「私は乃々のことが好き、愛してる」

乃々「....困ります」

凛「うん、だからもう二度と言わない」

凛「耳も舐めない」

凛「私と乃々はこれまで通り」

凛「それで許してもらえないかな」

乃々「....」

乃々「....」プイ

凛「そうだよね....」

凛「私のしたことを考えたら、当然か....」
218 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:33:13.92 ID:PgQq9vC80
乃々「....」

乃々「....たまになら」チラ

乃々「耳、舐めてもいいですけど....」ジー

凛「の、乃々っ!」ギューッ

乃々「凛さん!?」カァッ

凛「ジュポポッ!!!!ジュルジュルジュル!!!!!」グポグポ

乃々「アッ!凛さん!?激しんひっ!」ハァッ

乃々「みんな見ぅぁ....んんんぅ....////」ビクンビクン

輝子「....」

芳乃「お茶、飲みましてー?」

輝子「あ、どうも」
219 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/18(土) 23:33:53.50 ID:PgQq9vC80
本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 23:46:41.45 ID:m+tbi06no
穴空いてないのにしぶりんが1番ヤバい
おつおつ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 23:49:33.14 ID:cDhfjvV9o
おつ

>>220
もともと穴空いてるほうじゃなくて穴を見たほうがやべーぞ
相手をナイフで刺したり手を突っ込んだり
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/18(土) 23:56:33.78 ID:/qQiGUoi0
ヤバくなってるのは概ね安価のせいだから…
223 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:18:41.98 ID:kdau+m2E0
凛「ふぅ....」ニッコリ

乃々「////」ポッ

輝子「ボ、ボノノちゃん....」

輝子「いやなら断ってもいいんだぞ....?」

乃々「....」

乃々「最初はビックリしましたけど....」

乃々「凛さんは私の憧れの人なので」

乃々「そんな人に好きと言って貰えたのは....」

乃々「....嬉しいです////」

輝子「そ、そうか....それならいいか」

芳乃「乃々はちょろいのでしてー」
224 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:19:10.59 ID:kdau+m2E0
凛「それで、どうするの?」

芳乃「わたくしたちは元々、凛さんを穴へ入れようとしておりましたー」

輝子「いやそれは、芳乃さんが勝手に....」

凛「....」

凛「私、行ってもいいよ」

凛「もちろん安全対策を万全にして、だけど」

乃々「凛さん!それは危険すぎます!」

凛「でもさ、このままじゃ埒が明かないよ」

乃々「そ、それは....」
225 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:19:43.48 ID:kdau+m2E0
輝子「べ、別に、凛さんじゃなくても....」

凛「そうやって先延ばし、他人任せに出来る段階じゃないよ、もう」

芳乃「....」

凛「それに私より小さい子たちにそんなことさせるくらいだったら」

凛「私がする方がよっぽどいい」

芳乃「わたくしは小さくないのでしてー」プンスカ
226 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:20:10.72 ID:kdau+m2E0
乃々「....」

乃々「凛さん、私も早く解決したい気持ちは同じですけど....」

乃々「穴へ入るのは、もう少しだけ話し合ってからにしませんか....?」

輝子「あくまで突入は、最終手段だ....」

凛「....」

乃々「とりあえず、さっき言っていたナイフの鑑定結果を待ってからにしましょう....?」

凛「....うん、わかった」
227 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:47:48.56 ID:kdau+m2E0
凛「まずはそれぞれの状況を時系列順に整理しようか」

凛「最初は....」チラ

乃々「私です....」

乃々「皆さんにもお話しした通り、今日のお昼過ぎに事務所へ来た私が」

乃々「Pさんの背中に穴を見つけました....」

乃々「その時の直径は2〜3センチほどでしたが」

乃々「それ以外で今の穴との違いはなかったと思います....」
228 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:48:30.62 ID:kdau+m2E0
乃々「あまりにも穴が奇妙だったので何か長いものでも入れてみようと思った時に」

乃々「近くにナイフが落ちているのに気付きました....」

乃々「....」

乃々「っ....」ウルッ

凛「ありがとう、乃々」ナデナデ

乃々「....すみません、あまり思い出したくないことなので」
229 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:50:16.82 ID:kdau+m2E0
芳乃「過ぎた時間が戻るというのは本来あり得ぬこと」

凛「でも、乃々の話と、それ以降、そして現在進行形で私たちが体験していることを踏まえると」

凛「それが妄想だったとは、思えない....」

輝子「ボノノちゃんの一件がスタート、と思っていいのかな....」

芳乃「どちらにせよ、乃々の前に穴があったかをわたくしたちが知る術はありませぬー」

4人「....」
230 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:50:44.01 ID:kdau+m2E0
凛「次は私か」

凛「私が事務所に来て乃々と話した時間は」

乃々「私がPさんの穴が消えていることを確認したすぐあとです」

凛「その後私は乃々の背中の穴を見つけた」

凛「穴の直径は私の腕が入るくらいだから、4〜5センチくらい?」

凛「そして腕を入れたら、中でサバイバルナイフを見つけた」

乃々「鑑識課の結果待ちではありますけど....」

乃々「凛さんの話を聞く限り、私の時のナイフでほぼ間違いないと思います」
231 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:51:09.20 ID:kdau+m2E0
凛「ちひろさんにナイフを渡したあと」

凛「穴を覗くつもりが匂いを嗅いだり、舌を入れたりしたけど、無味無臭だったよ」

輝子「何してるんだ....」

芳乃「....」

凛「事を済ませた私が出ていって」

輝子「すぐ後に、私が入ってきたんだ」
232 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:51:41.55 ID:kdau+m2E0
輝子「寝ているボノノちゃんを見たら、穴があるのに気付いた」

輝子「大きさは、たぶん凛さんの時と同じだと思う」

輝子「私がポルチーニクンの世話をしようと思ったら、手を滑らせてしまって....」

輝子「....ポルチーニクンッ」クッ

輝子「....」

輝子「....彼を助け出そうと穴に手を入れたんだ」

輝子「結局見つけ出すことはできず」

輝子「諦めて手を抜いた」
233 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:52:14.14 ID:kdau+m2E0
輝子「そして目を離した時に音がして」

輝子「振り向いたら、ボノノちゃんの傍に、胎児が落ちてて....」

輝子「パニックになった私は....」

輝子「その胎児を、私の、お腹の中に戻そうと....」

輝子「気づいた時には、あの穴が私の股にあって」

輝子「胎児もその中に入ってしまっていたんだ....」

凛「で、乃々の背中にあった穴は消えていた」

芳乃「....」
234 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:53:40.19 ID:kdau+m2E0
芳乃「ちなみにおしっこはこちら側へは一切出てこなかったのでしてー」

凛「なるほど....」

凛「....」

凛「私もこの目で見たいからもう一回出してもらっても良い?」

輝子「絶対に、いやだ....」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 22:55:50.36 ID:umrgpOxGo
しぶりんお前見境無しかよぉ!?
236 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 22:58:59.90 ID:kdau+m2E0
芳乃「....穴の存在自体が最も奇妙ですが」

芳乃「他にも気になるところがありますー」

凛「そうだね、やっぱり一番は穴の自在性かな」

凛「最初はPの背中、次は乃々、今は輝子の股」

凛「この短時間で、場所が激しく移り変わってるのは変だよね」

輝子「話を聞く限りだと、場所だけじゃなくて」

輝子「穴の大きさも変わってるな....」

凛「最初はナイフみたいな短いものでも、穴の限界に届いたのに」

凛「乃々の背中にあった時には、少なくとも私の腕よりは大きくなってた」

芳乃「今や、輝子の出したおしっこは一滴も出てこないのですー」

輝子「い、一々言わなくていいぞ....」
237 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:09:55.94 ID:kdau+m2E0
芳乃「もう一つだけ、気になることがありましてー」

凛「何?」

芳乃「....この穴に深く関わったものは皆」

芳乃「普段は行わないようなことをしているように思えるのですー」

凛「....」

芳乃「乃々は心優しく、少々臆病なところもありますー」

芳乃「床にナイフが落ちていたとして、それを手に取るような者ではありませぬー」

乃々「....」
238 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:10:53.59 ID:kdau+m2E0
輝子「よ、よく考えてみれば、私も、胎児を見たからって」

輝子「自分のお腹の中に、入れようだなんて、思わないかもしれない....」

凛「なるほどね....」

凛「私が得体のしれない穴に躊躇なく手を突っ込んだり」

凛「乃々の耳を舐めたりしたのも穴のせいってことか」

輝子「それは凛さんの性癖じゃないか?」
239 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:14:15.05 ID:kdau+m2E0
芳乃「....この穴は」

芳乃「人を惑わせ、陥れ

芳乃「狂わせる」

芳乃「わたくしはそう考えているのですー....」

乃々「....!」ブルッ

芳乃「そして」

芳乃「その作用を、より強くするために」

芳乃「穴自体も、自ら動いているのですー」

凛「....穴の位置が変わった理由ってもしかして」

凛「誰かの強い感情に反応してた、のかな」

芳乃「....おそらくは」
240 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:15:36.91 ID:kdau+m2E0
乃々「Pさんの背中から私の背中へ穴が移ったのは」

乃々「Pさんを二度と傷つけたくないと思ったから....」

輝子「私の股に移ったのは」

輝子「胎児を救いたいと思ったから....なのか....」

凛「恐ろしいのは」

凛「その感情すら、穴によって生み出されたものってところだよ」
241 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:16:16.81 ID:kdau+m2E0
輝子「大きさや深さが変わっているのも、そういうことなのか....?」

乃々「....なんなんですかもう、意味がわからないですよ」

乃々「誰も得をしないどころか、損しかしていません....」

芳乃「....」

芳乃「わたくしたちから見ればそうですが」

芳乃「この穴だけは」

芳乃「唯一得をしているのかもしれませぬー....」

3人「....」
242 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/19(日) 23:17:04.60 ID:kdau+m2E0
本日はここまでとさせていただきます
安価スレなのに安価を取れませんでした、申し訳ありません
明日の夜に再開します
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:18:55.63 ID:03GhxH9w0
無理にねじ込むもんでなし、たまにはそういう事があってもいいと思うんよ
てるこの言うことがいちいち辛辣なのすき
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:19:03.32 ID:umrgpOxGo
おつつつ
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/19(日) 23:20:51.28 ID:VhslpK5D0
乙洒落怖スレを見ている気分
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/04/20(月) 05:24:27.66 ID:Qg85UxoTo
おつおつ
次は美玲ちゃんに飛び火させよう(ゲス顔)
247 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:01:16.76 ID:TYg1nJh50
ガチャリ

ちひろ「あ、凛ちゃん」

凛「!」

ちひろ「....ちょっといいですか」

凛「....はい」

輝子「結果が出たのかな」ヒソヒソ

乃々「そうじゃないですか....?」ヒソヒソ

芳乃「....結果が出るのは良いのですが」

芳乃「プロデューサーさんの血というのが明るみに出るのは」

芳乃「少々よくないのではー....」

2人「あ....」
248 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:02:07.02 ID:TYg1nJh50
ちひろ「結論から言うと」

ちひろ「この血、Pさんの物でした」

凛「....」

ちひろ「しかも」

ちひろ「付着した量がかなり多いみたいで」

ちひろ「仮に、誰かに刺されたときに付着したものだとしたら」

ちひろ「かなりの重症だと、課の職員の方が言っていました」

凛「....」
249 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:02:40.47 ID:TYg1nJh50
ちひろ「そして」

ちひろ「まだ付着してからそんなに時間が経っていないとも」

凛「....」

ちひろ「凛ちゃん、このナイフは一体何なんですか?」

凛「....」

凛「拾いました」

ちひろ「....」
250 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:03:11.84 ID:TYg1nJh50
ちひろ「....Pさんに連絡しましたけど、今のところ異常はないと言っていましたし」

ちひろ「ナイフについての覚えもないみたいです」

ちひろ「でも血液自体はPさん本人のもので間違いない」

ちひろ「....明らかにおかしいんですよ」ジー

凛「....」
251 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:03:59.26 ID:TYg1nJh50
ちひろ「....もう一つだけ」

ちひろ「ナイフの持つ部分から検出された指紋は」

ちひろ「持ち主である亜季ちゃん」

ちひろ「これを持ってきた凛ちゃん」

ちひろ「そして、乃々ちゃん」

ちひろ「....」

ちひろ「....凛ちゃん、もしあなたが何か言えないようなことを抱えているなら

凛「拾いました、それ以上のことはわかりません」

ちひろ「....」
252 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:04:33.48 ID:TYg1nJh50
ちひろ「わかりました」

ちひろ「今のところ、誰かが被害を受けたわけではないのでこれ以上の追及はしません」

ちひろ「ただ」

ちひろ「そうでなくなった時、真っ先に疑われるかもしれませんよ」ギロ

凛「....承知の上です」

ちひろ「....」

凛「ありがとうございました」ペコ

凛「....」スタスタ

ちひろ「....」
253 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:05:34.91 ID:TYg1nJh50
輝子「ど、どうだった....?」

凛「その前に場所を替えよう」

乃々「?」

芳乃「....」
254 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:06:11.14 ID:TYg1nJh50
凛「ここなら誰もいないしいいかな」

乃々「あの、どうして場所を替えたんですか」

凛「ちひろさんが帰ってきたからだよ」

輝子「ちひろさんがいたら、ダメなのか....?」

凛「....」

凛「ちひろさん、私と乃々をめちゃくちゃ疑ってる」アハハ

乃々「え゛ぇ゛っ゛!?」
255 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:07:00.60 ID:TYg1nJh50
凛「大量の血痕の付いたナイフを持って来たのに出所を頑なに言わない私と」

輝子「指紋がベットリ付いてるボノノちゃん....」

芳乃「疑われるのは当然でございますー」

乃々「そ、そんなぁ........」ヒン

凛「一応まだ被害は出てない、ってことになってるみたい」

乃々「そうですか....」

乃々「(やっぱりあの事を覚えているのは私だけなんですね....)」

輝子「....」
256 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:07:34.10 ID:TYg1nJh50
輝子「....あの、凛さん」

凛「何?」

輝子「....ちひろさんに全てを話したらダメだったのか?」

凛「そんなことしたらこの穴のこと全部バレちゃうよ」

輝子「バレたら、ダメなのか?」

凛「....」

乃々「私たちだけで立ち向かうよりも」

乃々「もっと色々なことを知っている人たちにも頼った方が良いんでしょうか....」

芳乃「....人手を増やすことが得策とは、わたくしは思えませぬー」

輝子「....どうして」
257 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:08:03.83 ID:TYg1nJh50
芳乃「他の誰に聞いたところで」

芳乃「この穴の情報を集めることは難しいのではー?」

輝子「....確かに、その可能性は高いけど」

輝子「0じゃない」

輝子「それなら、その小さな光に、賭けてもいいと思う....」

芳乃「....」

芳乃「....確かに、輝子の言うことも一理あるでしょうー」

芳乃「しかし、忘れてはなりませぬー」
258 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:08:29.21 ID:TYg1nJh50
芳乃「この穴は、人々の心に反応し、自ら動いている可能性があるいうことをー」

輝子「....」

芳乃「穴のことを知る人を増やすのは、標的を増やすことと同義なのですー」

乃々「普通の問題ならまだしも」

乃々「この穴については」

乃々「人手を増やすメリットに対するデメリットが大きすぎる、ということですね....」

輝子「....」

凛「....私も、芳乃ほど考えてたわけじゃないけど」

凛「巻き込む人を増やしたくないなって....」

輝子「....」
259 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:10:03.87 ID:TYg1nJh50
輝子「....ごめん、2人の言う通りかもしれない」

凛「ううん、どっちが正しいかなんてわからないよ」

凛「でも」

凛「私たちが、選んだ方を正しくすればいい」

凛「ということで、私穴凸してくるね」ダッ

乃々「急展開すぎますけど!?」
260 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:10:41.62 ID:TYg1nJh50
凛「急展開でも何もないでしょ」

凛「元々私は、安全対策をしっかりしたら行くって言ってたんだし」

乃々「それはそうですけど....」

凛「ヘルメットにヘッドライト、ジャージも着たし靴も履いた、手袋も付けた」

凛「この命綱は....この手すりにはめておくから、見張りお願いね」

輝子「命綱なんて、どこにあったんだ....」

凛「倉庫に何本かあったよ」

凛「あとトランシーバー、はい、もう片方は持ってて」

輝子「過去に探検家でも所属してたのか、この事務所....」
261 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:11:38.82 ID:TYg1nJh50
凛「まあ今回は奥まで行くつもりはないよ」

凛「穴の中に全身が入るくらいまで降ろしてもらったら」

凛「中を照らして、一通り周りを確認する」

凛「それが終わったらすぐに引き上げて」

芳乃「わかりましたー」

芳乃「しかし、くれぐれも油断されぬようー....」

凛「うん、それだけは絶対にしない」

乃々「....」
262 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:12:21.19 ID:TYg1nJh50
凛「そんな顔しないで、乃々」ポン

乃々「でも....」

凛「大丈夫、乃々たちから見える範囲までしか降りないし」

乃々「....」

乃々「....凛さん、よろしくお願いします」ペコ

凛「....うん」ニコッ

輝子「あの、ちょっといいか....?」

凛「?」
263 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:12:54.71 ID:TYg1nJh50
輝子「今確認したんだけど、私の股にある穴に」

輝子「凛さんは入れるのか....?」

輝子「10センチもないような....」

芳乃「....この穴の自在性を確かめる良い機会ですー」

凛「....そうだね」

乃々「???」
264 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:14:00.69 ID:TYg1nJh50
凛「今この穴は、輝子の股についている」

凛「だよね、輝子」

輝子「うん」

凛「そしたら手始めに」

凛「パンツまで脱いだ後全力で開脚して穴をこっちに向けてくれる?」

輝子「」
265 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:14:28.83 ID:TYg1nJh50
輝子「ちょ、ちょ、ちょっと待って欲しい!」

輝子「穴を広げる必要があるのは分かったけど」

輝子「そ、そんな、卑猥なポーズを取る必要ないだろ!?」

乃々「凛さん、私以外の女の子にそんなポーズをさせようとするなんて....」ヨヨヨ

芳乃「わたくしには理解できない趣味でしてー」

凛「趣味じゃない、真面目に言ってる」

輝子「真面目に言ってる方がずっと怖いんだが....」
266 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:16:34.85 ID:TYg1nJh50
凛「私の推測だと、この穴は何かしらの面に表れているはず」

凛「今は輝子の股だよね」

輝子「あ、あぁ....」

凛「穴を無理やり広げるために強く念じながら、乃々と芳乃に端を引っ張ってもらうつもりだけど」

乃々「感情に反応する説の検証にもなりますね」

凛「その時穴が広がるとしても、輝子の身体をはみ出すことはないんじゃないかな」
267 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:17:03.44 ID:TYg1nJh50
輝子「た、確かに....」

凛「でも私が入るためには、穴の口の」

凛「縦か横のどちらかを広げないといけない」

凛「穴の口をなるべく広げるためには」

凛「股から伸びている両脚を大開脚して、少しでも面を広げないとダメなんだよ!!!」バーン

輝子「ぐぅ....」

芳乃「輝子、観念するのですー」

輝子「どうして、私ばかり、こんな目に....」ゲンナリ
268 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:25:58.59 ID:TYg1nJh50
凛「ほら、脱いだ脱いだ」

輝子「あんまりだ....こんなの....」ヌギヌギ

芳乃「はい、よくできましたー」ニッコリ

凛「次、このソファに、こっちに足を向けて仰向けになって」

輝子「....」ゴロン

凛「....」

凛「いいね」グッ

輝子「感想は、いらない....」

凛「そしたら、全力で開脚して」

輝子「....」
269 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:27:33.90 ID:TYg1nJh50
輝子「なあ、何か別の方法は」

芳乃「よいしょ」パカ

乃々「すみません輝子ちゃん....」パカ

輝子「うううぅぅぅぅ............////////」カァッ

凛「うん、体柔らかいね」

輝子「どうでもいいから早くしてくれ....」

凛「じゃあ左右の足先をそれぞれ近くのテーブルやソファーの足に手錠で固定してっと」

輝子「き、聞いてないぞ!?」

凛「私が中に入ってる時に足を閉じちゃって、穴まで閉じちゃったらどうするの?」

輝子「絶対に閉じない!」
270 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:28:01.26 ID:TYg1nJh50
凛「さて」カチリ

凛「これで準備は」カチリ

凛「完了!」

芳乃「これが、『ろっく』なのですねー」ホホー

乃々「輝子ちゃん、もう少しだけ頑張ってください....////」チラ

輝子「凛さん、頼むから急いで行って帰ってきてくれ........」ゲンナリ

凛「任せて」
271 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:30:02.49 ID:TYg1nJh50
凛「じゃあ2人とも、お願い」

芳乃「はい」

芳乃「むむむ....」ググッ

乃々「....」グイグイ

凛「広がれ....広がれ....」ナムナム

輝子「」チーン
272 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:37:27.45 ID:TYg1nJh50
ゴゴゴ

凛「広がった!」

凛「私、行ってくる」

凛「私が上げてって言わなくても」

凛「トランシーバーが繋がらなくなったり」

凛「命綱から強い揺れを感じたりしたら引き上げて」

芳乃「わかりましたー....」

乃々「凛さん....」ウル

凛「....」ニコ

輝子「」
273 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:42:00.31 ID:TYg1nJh50
凛「....」ゴクリ

凛「....よし」

凛「....」ズポ

凛「....」ズポズポ

2人「....」

乃々「入りました....」

芳乃「....」

乃々「....?」

乃々「芳乃さん....?」
274 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:43:21.67 ID:TYg1nJh50
芳乃「乃々」

乃々「?」

芳乃「凛さんは、この穴の口のすぐ奥にいるはず」

芳乃「しかし」

芳乃「姿が一切見えないのですー」

乃々「!?」

乃々「ほ、本当です....」チラ

乃々「命綱の長さを見ても、まだほとんど進んでいないはずなのに....」ゴクリ

芳乃「いくら穴の中が暗くとも」

芳乃「本来ならば、こちらの光が入るはずですがー....」

乃々「凛さんのヘッドライトの灯りも全く見えません....」

2人「....」

輝子「」
275 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 22:46:49.78 ID:TYg1nJh50
凛「はぁ....はぁ....」

凛「....」

凛「(本当に真っ暗)」ドクドク

凛「....照らさないと」

カチッ

何かを見た(内容まで) or 何も見えない >>276
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 22:47:19.55 ID:DTNjvcj/o
ロリちとせ(じわじわ成長中)が仲間になりたそうに見ている
277 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:00:15.21 ID:TYg1nJh50
凛「....」チラチラ

凛「(ダメだ、光が全く届かない)」

凛「(光源があってもこれじゃ、全体を見るなんて絶対無理)」

凛「(そもそも私の周りにどれくらい空間があるのかもわからないし....)」

凛「!?」ビクッ

凛「....」ジー

凛「(何か、ある)」

凛「(あれは....)」

凛「....」ジー

ちとせ?「............」ジー

凛「(....人)」
278 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:00:48.58 ID:TYg1nJh50
凛「(....金髪に赤い目をした、小さな女の子)」

ちとせ?「............」ジー

凛「....」

凛「(そもそも、あれは本当に)」

凛「(....人間なのか)」

ちとせ?「............」ジー

凛「ハァッ....ハァッ....」ハァハァ

凛「(完全な闇、それなのにどうしてあの子だけ)」

凛「(はっきり見えるの)」
279 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:02:02.68 ID:TYg1nJh50
凛「(絶対におかしい........)」

凛「ハァッ....!ハァッ....!」ゼェゼェ

ちとせ?「............」ジー

凛「乃々!上げて!!!」カチ

ザー

凛「早く!!!!」

ザー

凛「っっっ!!!!」
280 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:02:43.83 ID:TYg1nJh50
凛「まだ全然離れてな チラ

凛「あ、穴の口があんなに遠くにっ!?」

凛「なんで!?」

ちとせ?「............」ジー

凛「マズいマズいマズい!!!」グイグイッ

凛「っ....!!!!」グググッ

ちとせ?「............」ジー
281 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:04:05.27 ID:TYg1nJh50
乃々「....」

乃々「....!」

乃々「芳乃さん!これ....」

芳乃「微かに、揺れているような気がしますー....」

乃々「....」

乃々「上げましょう!」

芳乃「....それが良いですねー」
282 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:06:51.67 ID:TYg1nJh50
乃々「っ....」グイッ

芳乃「....」グイグイッ

乃々「ハッ....芳乃....さん....」グイグイッ

芳乃「なんっ....でしょうー....」グイグイッ

乃々「明らかにっ....長いですよねっ....」グイッ

芳乃「....」ググッ

芳乃「....急いだ方がっ....よいかとー....」ググンッ

乃々「んっ....」ググググッ
283 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:09:45.59 ID:TYg1nJh50
凛「....」

凛「ハッ!?」ガバッ

凛「....」クル

凛「........明るい」

乃々「凛さん!」ギュッ

凛「....乃々」

芳乃「....まだ、体を起こさない方がよいのでしてー」

凛「....大丈夫、別に怪我はしてないから」

輝子「....とてもそうは見えないぞ」

凛「え」チラ

凛「....何、これ」

凛「なんで私、傷だらけなの」
284 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:16:18.92 ID:TYg1nJh50
乃々「凛さん、私たちが引き上げたときにはもう意識がなかったんです」

芳乃「そして体中は傷だらけ」

芳乃「体温も著しく下がっておりましたー」

輝子「ソファに寝かせてからも、ずっと震えてたんだ」

凛「....全然覚えてない」

凛「....だって私、ひたすら穴から出ようと」

凛「あ!なんで引き上げてくれなかったの!?」

凛「私何度も合図したのに!」

乃々「....こちら側からは、命綱の微かな揺れしか見えませんでした」

乃々「その後すぐに引き上げ始めたんですけど....」

凛「?」

芳乃「なぜか時間がかかってしまったのですー....」

凛「どういうこと?」

輝子「この2人の、引き上げるスピードなら」

輝子「1分もかからないうちに、上がってくるはずだったんだが....」

乃々「上げても上げても凛さんは上がってこなくて....」

芳乃「15分間引き続けて、ようやく....」

凛「命綱はそんなに長くないのに!?」

輝子「....凛さん」

凛「」

輝子「」
285 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:17:09.27 ID:TYg1nJh50
芳乃「なぜか時間がかかってしまったのですー....」

凛「どういうこと?」

輝子「この2人の、引き上げるスピードなら」

輝子「1分もかからないうちに、上がってくるはずだったんだが....」

乃々「上げても上げても凛さんは上がってこなくて....」

芳乃「15分間引き続けて、ようやく....」

凛「命綱はそんなに長くないのに!?」

輝子「....凛さん」

凛「....」

凛「ごめん、2人のせいじゃないんだね」

2人「....」
286 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:19:49.97 ID:TYg1nJh50
乃々「....穴の中は、どうでしたか」

凛「....何も見えなかった」

凛「ヘッドライトをどこに向けても、何も見えない」

凛「自分の手すら見えないんだよ」

凛「音もない、全くの無音」

凛「いつの間にか、自分の呼吸の音も」

凛「心臓の音も聞こえなくなってた」

乃々「....」ゾクゾク

凛「頭がおかしくなるよ、あれは」
287 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:24:21.69 ID:TYg1nJh50
芳乃「他には何かありましてー?」

凛「他には特に....」

『............』ジー

凛「特に....」

『............』ジー

凛「あっ!」

輝子「どうかしたのか?」

凛「人がいた!」

2人「!?」

芳乃「ほー....」
288 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:25:31.00 ID:TYg1nJh50
凛「....いや、人なのかはわからない」

凛「ただ見た目は完全に人、小さな女の子」

凛「距離感も全く分からないけど、私の真正面にいたの」

凛「自分の手すら見えない暗闇の中で、その子だけははっきり見えた」

3人「....」

芳乃「....他に何か、特徴などはありましてー?」

凛「特徴....」
289 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:29:38.70 ID:TYg1nJh50
凛「綺麗な金髪」

凛「あと赤い目をしてた」

凛「顔立ちはー、完全な外国人じゃなかったかも」

芳乃「ふむー....」

輝子「かなり特徴的だな....」

乃々「....それ、ちとせさんみたいですね」

凛「ちとせ?」

乃々「あ、いえ、話を聞く限り歳はかなり違うみたいですけど....」

乃々「金髪や赤い目というと、この事務所ならちとせさんかなと....」

凛「....」
290 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:30:41.34 ID:TYg1nJh50
凛「ちとせって?」

乃々「?」

凛「いや、初めて聞く名前だったからさ」

凛「事務所の人なんだよね?」

乃々「???」

輝子「ボノノちゃん、その人は何課の人なんだ?」

乃々「ぇ........?」

乃々「み、みなさんは何を言っているんですか............?」

芳乃「....乃々?」
291 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/20(月) 23:31:07.07 ID:TYg1nJh50
本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:32:40.71 ID:wJ85GEAp0
ちくしょう気になるところで引きやがって!おつ!
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:33:46.42 ID:6sx2zsXt0
乙、支離滅裂な安価がどんどんとまとまっていくぞこれ!
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:36:38.43 ID:Uwm2c36bo
乙。#やむんごとかもいなさそう
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/20(月) 23:51:02.16 ID:ISOynKbJO

なんだろう世界線でも越えてしまったのだろうか
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/04/21(火) 02:20:52.10 ID:vhVKFuhzo
おつおつ
孤独の観測者ボノノ
297 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:46:25.46 ID:46QhQHnB0
乃々「なんですか、私をからかっているんですか!?」

乃々「今はそんなことをしている場合じゃないんですよ!?」

凛「....?」

凛「乃々、どうしたの?」

輝子「なんか、変だぞ....?」

乃々「凛さんも輝子さんも!芳乃さんも!そっちが変なんですよ!」

乃々「どうしてちとせさんのことを知らないなんて言うんですか!?」

乃々「冗談でも言っていいことと悪いことがありますよ!」

凛「うーん....」

凛「や、この仕事してると関わる人も多いし」

乃々「そんなレベルの話じゃ....」
298 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:47:09.15 ID:46QhQHnB0
乃々「あっ!」ダッ

乃々「今日は千夜さんと2人でお仕事に行っているはずです....!」

乃々「ほら、ここに書いて....」

凛「千夜さんだけしか書いていませんねー」

乃々「そんなはずは............」

凛「乃々、ちょっと休んだ方がいいよ」

輝子「お、お茶でも飲もう、ボノノちゃん....」

乃々「どうして、私だけ............?」ガクッ

芳乃「....」
299 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:47:50.72 ID:46QhQHnB0
芳乃「乃々」

芳乃「わたくしたちにはよくわかりませんが」

芳乃「....何かが起きているのですねー?」

乃々「....はい、大変なことです」

芳乃「....まずは落ち着くのですー」

芳乃「そして頭の中を整理して」

芳乃「わたくしたちに教えてくださいー....」

乃々「....すぅ....はぁ」スーハー

乃々「....わかりました」
300 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:48:35.22 ID:46QhQHnB0
凛・輝子「この事務所にいたはずのアイドルが1人消えてる!?」

乃々「....はい」

芳乃「....」

乃々「ちとせさんは間違いなく、昨日まではこの事務所にいました」

乃々「凛さんも、輝子さんも、芳乃さんも」

乃々「見たことがあるどころか、話しこともあるはずです」

輝子「そう言われても....」

輝子「わ、私たちには全く覚えがないんだ....」

凛「今連絡が取れそうな子に聞いてみたけど」

凛「....誰もそんな人知らないって」

乃々「でもっ!」

乃々「いるんですよ....」

芳乃「....」
301 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:49:23.26 ID:46QhQHnB0
芳乃「乃々の人柄や、先ほどの様子を見るに」

芳乃「嘘をついているわけではないでしょうー」

芳乃「少なくとも、乃々の中にはその『ちとせ』という女性が存在しているのですー....」

乃々「....私の中だけじゃありません」

芳乃「....しかし、わたくしたちの中には存在していない」

芳乃「これも嘘ではないのですー....」

乃々「っ............」

芳乃「....」

芳乃「わたくしも、乃々の言葉を全て信じることはできておりませぬー」

芳乃「それはおそらく凛も、輝子もー」
302 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:50:12.47 ID:46QhQHnB0
凛「....ごめん」

凛「頭の片隅に引っかかってるとか、そんなレベルじゃないんだ」

凛「本当に何も知らないの、私」

輝子「事務所に1人、私の知らないアイドルがいて」

輝子「昨日まで普通に、話してたなんて、とても信じられないんだ....」

乃々「....」ショボン

芳乃「....」

芳乃「しかし、乃々の妄想と片付けてしまうのは早計なのですー」

乃々「....!」
303 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:51:14.16 ID:46QhQHnB0
芳乃「凛が穴の中で遭遇したという少女と」

芳乃「乃々が言う『ちとせ』という女性」

芳乃「特徴があまりにも似ている、似すぎているのですー」

凛「....それはそうだけど」

凛「この穴は強い感情に反応して」

凛「常識じゃ考えられないことをやってきてる可能性があるんだよね?」

凛「だったら、乃々のその記憶?に反応して」

凛「その『ちとせ』って子に似た何かを作り出したって可能性はないの?」

芳乃「凛、それではつじつまが合いませぬー」
304 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:52:28.95 ID:46QhQHnB0
芳乃「乃々が『ちとせ』という女性が消えていることに気付いたのは」

芳乃「凛が帰ってきて、穴の中で見た少女の話をした後のこと」

芳乃「つまり」

芳乃「凛が穴へ入っている頃」

芳乃「乃々にとって『ちとせ』は存在していて当然、疑うことすらない状態」

芳乃「穴を動かすほどの強い感情を抱くはずはないのです」

凛「....確かに」
305 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:53:29.97 ID:46QhQHnB0
輝子「ボノノちゃんが、凛さんの話を聞いて瞬時に頭の中で作りだした....」

輝子「ってことはないよな....?」

乃々「そんなことないです....絶対に....」

凛「....」

凛「既視感、デジャブって現象はあるけど」

凛「乃々の『ちとせ』の話を聞く限り、そんな漠然としたものじゃないよね」

凛「見た目や性格、その他の色々なことまで知ってるんだから」

輝子「そ、そうだな....」
306 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:54:02.10 ID:46QhQHnB0
芳乃「....先ほど言ったように、わたくしたちは全てを信じることはできませぬー」

芳乃「ですが、『ちとせ』が穴の謎を解く鍵になる可能性があるのも」

芳乃「また事実」

芳乃「....」

芳乃「わたくしは、凛が穴の中で見た」

芳乃「『ちとせ』とよく似た少女を」

芳乃「....こちらへ連れてくるべきだと考えておりますー」

乃々「芳乃さん....」

凛「....」
307 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/21(火) 20:55:14.21 ID:46QhQHnB0
凛「....正気?」

芳乃「はい」ニッコリ

凛「....」

凛「....また中に入らなきゃいけないんだ」

凛「まあ一度体験してるし、さっきよりはマシかな」

乃々「凛さん....!」

輝子「....」

輝子「ということは、私、またあの格好をしなきゃいけないのか....?」

芳乃「もちろんでしてー」ニッコリ

輝子「」

乃々「輝子ちゃん....!」
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