【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その2【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

20 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 20:41:23.55 ID:ijD/yKLc0
陽炎「まあ私も金色にすればいいって言ってるから、そこまで強くは言えないわよね」


秋津洲「もう〜明石がデザインするかも!」


明石「自信無いけど、私がやるしかないか…」


陽炎「ならこっちは機能の方ね」


秋津洲「紫外線と光を遮断して…」


陽炎「あとは任意でもっと暗くできたらいいわよね」


秋津洲「シャッターみたいにするかも?」


陽炎「シャッター…うぅん…難しいわね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 20:43:41.98 ID:GuLikK7CO
kskst
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 20:47:53.64 ID:cBgl4Tpgo
ずほに会いに瑞鶴がやってくる
23 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 20:54:57.33 ID:ijD/yKLc0
ーー食堂


瑞鳳「ふんふふ〜ん」


瑞鶴「美味しそうな匂いね」


瑞鳳「瑞鶴さんと飛鳥!」


飛鳥「……」


瑞鶴「また玉子焼き焼いてるの?」


瑞鳳「今は秋津洲ちゃん達に焼いてるんです!」


瑞鶴「工廠組に?」


瑞鳳「ゴーグルを作ってもらってて、そのお礼です!」


瑞鶴「そういうことなのね」
24 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 20:57:03.18 ID:ijD/yKLc0
瑞鳳「瑞鶴さんも食べますか?」


瑞鶴「そうね、じゃあ一口…」


瑞鳳「口に運びますからそのまま動かないで下さいね!」


瑞鶴「ん……」


瑞鳳「はいあ〜ん……」


瑞鶴「……」もぐもぐ


瑞鳳「どうですか?」


瑞鶴「美味しいわ、流石じゃない」


瑞鳳「やったぁ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:01:25.26 ID:EUPVqNGYO
光に敏感すぎるって大変ね、私なんか昼でも夜でも同じなのにって雑談
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:04:58.93 ID:VdPt1R2Oo
>>25
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:05:50.64 ID:GuLikK7CO
>>25+最初は自分を欠陥だと思っていたけど、横須賀に来る前のこの鎮守府と龍驤の噂を聞いて、むしろ得意な分野ができるのに何を甘えているんだと自分に思ったと瑞鳳
28 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:09:07.99 ID:ijD/yKLc0
ーー


瑞鶴「でも光に敏感すぎるって大変ね。私なんか昼でも夜でも同じなのに」


瑞鳳「明るい暗いくらいは分かるんじゃなかったですか?」


瑞鶴「それは明石が作った変な装置の話よ。あれは目が見えるのと同じになるけど、白黒でしか見えないってヤツ」


瑞鳳「ええ!?白黒でも見えるようになるんですよね!?」


瑞鶴「見えるけど、それだけ。私には飛鳥が居れば問題無いの」


飛鳥「……」


瑞鳳「……」


瑞鶴「どうして?って顔してるわね」


瑞鳳「なんで分かるんですか……?」
29 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:12:17.39 ID:ijD/yKLc0
瑞鶴「これが今の私の自然体なの。目が見えなくても出撃できる」


瑞鶴「それだけじゃなくて、私生活も問題無い。加賀が居なくても一人で生活できる自信はあるわ」


瑞鳳「凄い…」


瑞鶴「ここはそういう場所なのよ。きっと貴女もすぐに良さに気付くわ」


瑞鳳「それは…もう知ってます」


瑞鶴「そう?」


瑞鳳「私も、ここでなら……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:16:42.93 ID:GuLikK7CO
いくつか試作品ができたので呼び戻される瑞鳳
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:23:33.91 ID:oEIblufvo
>>30
瑞鶴と一緒に工廠へ
32 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:27:26.12 ID:ijD/yKLc0
ーー工廠


秋津洲「甘い玉子焼き美味しいかもぉ〜」


明石「美味しい…」


陽炎「瑞鳳さんって料理上手いのね」


瑞鳳「玉子焼きだけは誰にも負けません!」


瑞鶴「瑞鳳、試作品を試すんでしょ」


瑞鳳「あ、そうでした…」


明石「そこにまとめ置いてますから、色々試して下さいね」
33 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:29:43.17 ID:ijD/yKLc0
瑞鶴「どんなのがあるの?」


瑞鳳「ええっと…見た目重視と機能重視…あとは両方のいいところ取りみたいな感じです」


瑞鶴「じゃあそれ一択じゃない」


瑞鳳「でも重さが違うみたいで。ほんとに色々なバージョンがあります!」


瑞鶴「へぇ〜流石明石達ね」


瑞鳳「とりあえず全部試してみます!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:35:35.96 ID:EUPVqNGYO
どれも良くて選べなくなっちゃう
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:41:03.20 ID:cBgl4Tpgo
秋津洲と明石によるテレビショッピングのような試着会
36 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:47:41.36 ID:ijD/yKLc0
ーー

秋津洲「明石と秋津洲の〜」


明石「ズッ友ショッピング〜」


瑞鳳「え?え?」


秋津洲「まずご紹介するのはこちら、ファンシーゴーグルかも」


明石「これはどのような特徴が?」


秋津洲「これはとにかく見た目に拘った一品かも。その辺のお洒落グラスと見間違えるくらい素敵なゴーグルかも」


明石「今年のトレンドにピッタリですね」


瑞鳳「な、何が始まったの…?」
37 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 21:50:45.03 ID:ijD/yKLc0
明石「続いてはこちら。とにかくタフさを追及した一品です」


秋津洲「これの特徴は何かも?」


明石「これは鎮守府の四階から落としても無傷を保てるよう特殊コーティングを施してあります」


秋津洲「爆撃にだって耐えるかも!」


明石「見た目は無骨になってしまいますが、アウトドア派の人には持ってこいだと思います」


秋津洲「素晴らしい一品かも!」


瑞鳳「私はどうしたらいいの……?」


陽炎「まだ少し続くから、耐えて」


瑞鳳「えええぇ〜…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 21:55:17.62 ID:EUPVqNGYO
秋津洲「さぁ瑞鶴、ゴーグルを椅子において?」
ノリノリな瑞鶴「キャッ」

どこからか現れた加賀が(*^ー゚)b グッ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:03:26.48 ID:VdPt1R2Oo
>>38
一通りやって特典で全部付く
実際使っておしゃれ感覚で使い分けるてもいいかも!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:03:54.65 ID:oEIblufvo
>>38
横では陽炎と試着してる瑞鳳
41 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 22:12:35.90 ID:4kP9+Wu/O
ーー


陽炎「実用性を考えるとやっぱり軽い方がいいわよね」


瑞鳳「少しくらい重くても大丈夫」


陽炎「そう?だったらこっちのがいいわね」


瑞鳳「あの、秋津洲ちゃん達は…」



「きゃっきゃっ」


陽炎「放っておいて大丈夫よ。いつの間にか加賀さんも参加してるし」


瑞鳳「うん…本当に自由ここって自由なのね」


陽炎「全身金メッキの私が許されてるんだもの、相当よ」
42 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 22:15:55.83 ID:4kP9+Wu/O
陽炎「ねぇ、瑞鳳さんがここに来たい理由って?」


瑞鳳「理由…」


陽炎「瑞鳳さんって夜戦で大活躍だからハブられるとかじゃないわよね」


陽炎「幹部さんだって嫌な人じゃない。私のことを治してくれたりもした」


陽炎「建前の理由じゃなくて、本当の理由が知りたい。できたら教えてくれないかしら?」


瑞鳳「……」


陽炎「あ、じゃあ教えてくれたら金色の服を我慢しなくちゃいけないのを我慢する。これなら公平でしょ!」


瑞鳳「安価」


下1〜3高コンマ 瑞鳳の台詞やその他起こったことなど
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:23:21.50 ID:GuLikK7CO
自分は欠陥だと思っていたけど、腕や足がなくとも戦果を上げる龍驤の事を聞いてそれが憧れだった
夜にしか動けず飛行機も飛ばせない実質高速給油艦みたいなものだったけど、向こうにいたサラトガさんが夜の飛行機を教えてくれた
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:25:26.35 ID:EUPVqNGYO
幹部さんも良くしてくれるし周りからもなにかされてるわけじゃない
でもここだと特別だと気を張らなくていい、ここは自分の気が楽に居れるから
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:31:46.36 ID:1gLFnI7Yo
>>43
46 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 22:38:15.73 ID:4kP9+Wu/O
瑞鳳「私はね…龍驤さんに憧れたっていうのが大きいかな」


陽炎「龍驤さん…」


瑞鳳「今では夜戦空母って戦略として有りだけど、少し前までは装備すら無かったでしょ?だから私は補給艦みたいなものだったの」


瑞鳳「でもあの映像を見て…凄いと思ったの」


陽炎「それってあの深海棲艦の成虫の…」


瑞鳳「そう!龍驤さんの艦載機が成虫のシールドを破って大活躍したあれ!」


陽炎「あれって……」


瑞鳳「あの映像を見て私は欠陥品じゃない、活躍出来るんだって頑張るきっかけになったの!」


陽炎「……」
47 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 22:42:51.27 ID:4kP9+Wu/O
瑞鳳「そこからは大変だったんだよ?先輩のサラトガさんにキツ〜い特訓…思い出したくもないくらい辛かった」


瑞鳳「でも私は夜戦空母として活躍できるようになったの!装備も専用のを貰って!」


陽炎「……あの…あのね瑞鳳さん…」


ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


龍驤「調子はどうや瑞鳳?」


瑞鳳「龍驤さん!ちょうど貴女の話をしてたんです!」


龍驤「ウチの?」


瑞鳳「はい!あの成虫を倒した爆撃が凄かったって!私はあれを見て頑張ろうと思えたんです!」


瑞鳳「龍驤さんに憧れてここに来たんです!追いついてみせますからね!」


龍驤「安価」


下1〜3高コンマ 龍驤の台詞やその他起こったことなど
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:58:38.45 ID:VdPt1R2Oo
頑張りや(頭ポン)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 22:59:37.57 ID:nGTt9L3Yo
>>48
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:00:49.77 ID:EUPVqNGYO
話がこじれる前に夢を壊さない程度にたしなめる

あれはウチだけの活躍やなくてみんなで成し遂げたんよ
ウチが特に注目されてたのはウチが旗艦だったからや
あの時誰もが必死に未来をつかもうと頑張った結果なんや

でもウチも弱くはないからそう簡単には追いつかれへんで
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:03:38.83 ID:Fx2IefLD0
ほんならちょっち稽古つけたろかといってタイマン演習でもんでやる
52 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 23:10:57.10 ID:4kP9+Wu/O
龍驤「瑞鳳、あれはウチだけの活躍やなくてみんなで成し遂げたんやで」


瑞鳳「え、でも…」


龍驤「ウチが特に注目されてたのは旗艦やったからや。あの爆撃の時はウチの艦載機がメインで映っとったけど、他の連中も艦載機は出してたんやで」


瑞鳳「そうだったんですか……」


龍驤「あの時は誰もが未来をつかもうと必死に頑張った結果なんや。実力以上の力を皆が出した」


瑞鳳「……」


龍驤「でもな、ウチが弱いとは一言も言うてないで。最大練度なのには変わりないからな!」


瑞鳳「その体で…?」


龍驤「そうや!怪我してから最大練度まで上がったんやで!」


瑞鳳「…やっぱり龍驤さんは凄いんですね!」
53 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 23:14:02.47 ID:4kP9+Wu/O
龍驤「ほな試しに演習やってみよか。ゴーグルは調整してもらったやろ?」


瑞鳳「はい!」


龍驤「ほな先に行って準備しといてな」


瑞鳳「待ってますね龍驤さん!」ダダダッ


陽炎「……これで良かったの?」


龍驤「嘘は言うてへん。荒潮がフィールドを無効化したのは事実やけど、必死やったのも事実や」


龍驤「とりあえずは嘘も方便って…ことにしといた方がええやろ?」


陽炎「…龍驤さんが嘘って言うと心配なのよ」


龍驤「心配するのは当然やけど、瑞鳳の為でもあるやん?」


陽炎「分かった…今日はそういうことにしておきましょう」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:23:02.91 ID:oEIblufvo
演習で筋はええなと褒められる瑞鳳
龍驤の独特の戦い方を生で見て感心する
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:23:13.96 ID:GuLikK7CO
レーダーを使った電子戦で不利状況から接敵するが、有視界戦闘では龍驤に一日の長がある
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:31:05.84 ID:VdPt1R2Oo
>>55からいつの間にか観戦者多数に
57 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 23:37:00.02 ID:JNVy3rXo0
ーー演習場


龍驤「なんや知らん内に制空権を取られたな…あれが新型装備っちゅうやつか」


龍驤「電探や無くて高機能レーダー…これ程とはなぁ」


龍驤「しかもただ強力なだけやない。あの複雑な装備を使い熟しとる瑞鳳も中々やる」


龍驤「情報戦に負けて制空権も取られた…けどな、それだけや無いんやで」


龍驤「久々にウチの本気、見せたるで!」
58 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/11(木) 23:43:02.27 ID:JNVy3rXo0
ーー


瑞鳳「どういうこと!?制空権はこちらが確保した筈なのに!」


瑞鳳「姿が見えたと思ったら…こっちの艦載機の殆どが落とされた…」


瑞鳳「そんな、いくら龍驤さんが強いからって…」


龍驤「……」


瑞鳳「あ、今龍驤さんが……あれ…?」


瑞鳳「気のせいかな、義手をしてないように見えたけど…そんな筈無いよね。だって印を結ぶ手が…」


龍驤「……」


瑞鳳「え……え!?龍驤さん顔…違う!舌に印を刻んであるんだ!!」


瑞鳳「そんな…そこまでして……こんなの…勝てるはずが無い…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/11(木) 23:51:12.27 ID:wBjMTrBDO
実際は龍驤にもそこまでの余裕があるわけではなかった
経験の差がもろに出た形だったけどウチと同じくらい経験を積めば勝ち目は無いやろなぁと
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/11(木) 23:52:34.32 ID:nGTt9L3Yo
デブリーフィングで>>59
一対一なら反応速度で巻き返せるが、多人数での混戦とか夜戦でアレをやられるとどうなるか分からんと龍驤
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/12(金) 00:02:31.71 ID:vie5cb4AO
まだまだ上には上がいると感じた瑞鳳
ますます気合が入る
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 00:02:34.89 ID:NVL7Q9TEO
>>59
最後に
あと、気持ちで負けたらあかんよって
ウチがこうしてるのには簡単には語り尽くせんくらいの理由がある
まあウチ自身何度も潰れそうになったけどな
63 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/12(金) 00:16:10.56 ID:vQz+TkIk0
ーー


瑞鳳「やっぱり上には上が居るんだ…」


龍驤「瑞鳳、あんたは強い」


瑞鳳「気休めは…」


龍驤「そんなんや無い。ウチが今日勝ったのは経験の差や、この先ウチは瑞鳳に負ける」


瑞鳳「……」


龍驤「でもそれはウチは何もせぇへんかった場合や。ウチはまだ頑張るよ」


龍驤「それにな…気持ちで負けたらあかん」


瑞鳳「気持ち…」


龍驤「あんた、ウチの舌に印刻んであんの見て心折れたやろ」


瑞鳳「……」


龍驤「あの映像だけやったらウチの舌は見えん。義手で飛ばしてるようにも見えるわな」


龍驤「…ウチはここまで来るのに何度死のうと思ったか分からん」
64 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/12(金) 00:20:43.28 ID:vQz+TkIk0
龍驤「でもこうやってあんたの前に立ってる。これはウチ一人だけの力や無い」


龍驤「どれだけ皆に支えられて、どんだけ迷惑をかけたか……とても語り切れんわ」


龍驤「瑞鳳、ここはウチみたいなカタワでも受け入れてくれる。あんたも例外やない」


龍驤「瑞鳳は役立たずでもなんでもない。立派な軽空母や」


瑞鳳「…ありがとうございます」


龍驤「これから宜しくな瑞鳳、期待してるで!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/06/12(金) 00:24:40.38 ID:EdX6abioo
両頬をピシャリと叩いて水平線に負けるもんかー!と叫ぶ瑞鳳
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 00:26:10.15 ID:Fy3ZGzbpo
>>65
演習のあとは龍驤の手料理で空いたお腹をふくらませる
卵焼きでは勝てへんけど料理もできるんやで
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 00:26:54.58 ID:vB340aODo
龍驤が見えなくなってから>>65
ばっちり多数に聞かれてる
68 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/12(金) 00:37:47.60 ID:vQz+TkIk0
龍驤「…さて、お腹も減ったしご飯にしよか。今度はウチが作るわな」


瑞鳳「龍驤さんが…?」


龍驤「玉子焼きでは負けるけど、これでも料理はできるんやで?」


瑞鳳「…はい、ご馳走になります!」


龍驤「よっしゃ、ほな先に行って支度するわな。瑞鳳はゆっくりでええで〜」


瑞鳳「……」


瑞鳳「……ん!!」パチンッ


瑞鳳「やっぱり龍驤さんは本物だ。あの体でも諦めるって事を知らない」


瑞鳳「それに比べて私は……」


瑞鳳「…負けない。絶対に負けない!」


瑞鳳「龍驤さんに負けるもんかーー!」


ーー
69 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/12(金) 00:38:26.98 ID:vQz+TkIk0
新スレでも宜しくお願いします
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 00:41:06.58 ID:Fy3ZGzbpo
おつです
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/12(金) 00:58:43.57 ID:vB340aODo
おつおつよろしくお願いします
オサレ眼鏡隊長の言葉を思い出す
陽炎は社長と会ってたんだやったね!
72 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 18:39:34.80 ID:iPUb2fKy0
ーー足りないもの鎮守府


多摩「どこに何をしに行く気だにゃ」


菊月「人探しだ」


多摩「そんなことよりこっちの仕事を手伝えにゃ。大好きな提督とタップリ仕事できるにゃよ?」


菊月「……お前は信濃を知っているか」


多摩「話を逸らすにゃ」


菊月「知っているかと聞いてるんだ」


多摩「信濃……確か新型の艦娘で専用装備や艤装があるらしいにゃ」


菊月「他に特徴は?」


多摩「さあ、知らんにゃ」


菊月「そうか、やはりそうなんだな」


多摩「一体なんなんだにゃ」
73 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 18:45:48.25 ID:iPUb2fKy0
菊月「人間が艦娘になっていた。その事実は扉の影響で無くなった」


菊月「信濃という艦娘の存在は変わらない。だがその人間の未来は大きく変わることになった」


菊月「扉の影響というなら私がやらなければいけない。私がアイツを…」


多摩「まさか助けるとか言うつもりじゃないにゃ?」


菊月「……」


多摩「おみゃーが今更人助けだなんて信じられないにゃ。その人間を見つけて何をするつもりにゃ?」


菊月「…数日鎮守府を空ける。理由は説明したからな」


多摩「はぁ…話くらい聞けにゃ……」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 18:50:52.08 ID:IJBDrtRDO
人間信濃(仮)は元帥で被曝して亡くなった祖父の墓参りをしている所だった
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:02:31.67 ID:V6b7UxxPo
みんなに相談して付いていく(見張っておく)かか決める多摩
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:04:26.25 ID:e0GlKzk8O
>>75
77 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 19:10:36.61 ID:iPUb2fKy0
ーー


多摩「…というわけで菊月がまた一人で何かしようとしてるにゃ」


リュウジョウ「アイツはほんま懲りへんなぁ」


曙「なんであたし達に相談しないのかしら」


多摩「自分一人の責任だと思ってるんだにゃ」


望月「そんなこと無いのにねぇ〜」


千代田「菊月のああいう所はほんと変わらないのよ」
78 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 19:15:08.62 ID:iPUb2fKy0
多摩「神威の能力でなんとかできないかにゃ?」


リュウジョウ「神威は瞬間移動や、単独やと知ってる場所にしか飛ばせれへん」


曙「あたしの千里眼を使おうにも、菊月の場所が分からないと」


望月「菊月に発信機か何か持たせてもいいんだよね?」


千代田「菊月がそんなの持っていくはず無いじゃない」


多摩「とにかく一人で行動させるのは色んな意味で危険にゃ。どうにかして誰かを連れて行かせるか、場所を確認する方法が必要だにゃ」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:22:21.41 ID:e0GlKzk8O
ぼのたんがついていくわって立候補
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:34:31.74 ID:H4MSrzsTo
>>79
付いていかなくても見つけれるし覗き見よりいいでしょと
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:39:19.52 ID:O5VYPyO5o
何をするくらいはどうしても聞いておかないとまずい気がすると
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:41:41.17 ID:HcpnIDEXo
ぼのたんは千里眼持ちでしたね
83 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 19:45:47.98 ID:iPUb2fKy0
ーー


曙「菊月、あたしも付いていくわよ」


菊月「ダメだ」


曙「あんた一人で行かせられるわけないでしょ」


菊月「お前達はここに残っていろ」


曙「そう言われて黙ってると思う?」


菊月「ならば力づくで黙らせる」


曙「ここにはクソ提督がいるのよ?あんたがそんなことできるわけないじゃない」
84 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 19:48:58.68 ID:iPUb2fKy0
曙「そもそも付いていかなくても見つけれるのよ。覗き見よりいいでしょ?」


菊月「無理だ。お前は誰がどこに居るかを分かっていなければ正確な場所を見ることはできない」


曙「裏を返せば大体分かってれば見えるんだけど?」


菊月「憶測で当てられるものか」


曙「へえ、ならやってやるわよ。そして神威の能力であんたを回収してやるわ」


菊月「……」


曙「お互いに手の内は分かってるの。無駄に頑張る前にさっさと認めなさい」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:57:59.25 ID:IJBDrtRDO
あんたにとって私達ってなんなの?相談する価値も無い訳?
ちょっと怒ってる曙
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 19:58:33.36 ID:HcpnIDEXo
それにクソ提督にはもう外泊許可貰ったし
菊月の事は信じてるけど危ないことにならないよう任せたって言われてるから
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:02:17.00 ID:V6b7UxxPo
>>85
88 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 20:06:18.69 ID:iPUb2fKy0
菊月「……」


曙「なによ、ここまで言って何も言わないわけ!?」


曙「あんたにとって私達ってなんなの?相談する価値も無いの!?」


菊月「…そうだ」


曙「はぁ!?」


菊月「お前達のことは司令官を取り戻す為の道具としか見ていない。目的が達成された今、もう価値は…」


バッチーン!


菊月「……」


曙「あんた…あんたねぇ!!」
89 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 20:11:00.05 ID:iPUb2fKy0
曙「あんたがそうやって一人で行動しようとしてる時は、決まって危険なことがあるからよ」


曙「そう言ってあたし達を遠ざけようとしてるのは見え見え」


曙「でも……だからといって言っていいことと悪いことがあるでしょ!!」バッチーン


菊月「……」


曙「あたし達はどれだけあんたと頑張ってきたか!!その苦労をあんたが一番知ってるはずよ!!」バッチーン


菊月「……」


曙「あたし達を否定することは自分を否定することにもなるのよ!」


曙「クソ提督だってそう、手に入れてもう終わりなの!?」


菊月「……」


曙「なんとか言いなさいよクソ菊月!」


菊月「安価」


下1〜3高コンマ 菊月の台詞やその他起こったことなど
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:16:49.98 ID:IJBDrtRDO
殴りすぎだこのバカ…!バッチーン
ああもう解った好きにしろ後で後悔しても遅いからな!
その後ぼそりと小声で悪かった…と
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:23:23.67 ID:H4MSrzsTo
>>90
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:25:30.17 ID:k4hr0/sVo
逆ギレした菊月、二人で取っ組み合いになって周りに止められる
けど菊月から勝手にしろって言質は取ったぼのたん
93 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 20:32:16.75 ID:iPUb2fKy0
菊月「殴りすぎだこのバカ…!」バッチーン


曙「な……なによ!この分からず屋!」バッチーン


菊月「お前……!」


曙「言って分からないならこれしか無いじゃない!」バッチーン


菊月「こ、この……!」バッチーン


曙「あんたのなんか、痛くも無いわよ!」バッチーン


菊月「……!」


曙「……!」
94 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 20:38:47.15 ID:iPUb2fKy0
ーー執務室


多摩「…ということで殴り合ってた二人を多摩が止めてここに持ってきたにゃ」


菊月提督「二人共…」


菊月「……」ボロボロ
曙「……」ボロボロ


多摩「早めに気付けて良かったにゃ。下手したらグラーフの世話になる所だったにゃ」


菊月提督「菊月……」


菊月「例え司令官の頼みでも聞けないものもある」


曙「あんた、この期に及んで…」


菊月「私が決めたことを覆した事があるか?」


多摩「ほんとにコイツは、もういい加減に…」


菊月「私は曙を連れて行かない。だが付いてきたいなら好きにしろ」


多摩「……はぁ〜〜…」
95 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 20:41:35.44 ID:iPUb2fKy0
菊月「付いてきた後悔しても遅いからな、私は一切責任を取らない」


菊月提督「…だそうだぞ曙」


曙「分かってるわよ」


菊月「ふん、なら勝手にしろ」


多摩「菊月提督の艦娘はどうしてこんなにも拗らせたのが多いんだにゃ?」


菊月提督「俺に言われてもな…」


菊月「曙……悪かった」ボソッ


曙「何か言った?」


菊月「……」


曙「…全くもう」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:54:45.61 ID:O5VYPyO5o
菊月が何かを考えてる事は菊月提督の耳にも入れることに
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 20:58:23.30 ID:e0GlKzk8O
どーやって探すのって言われて聞き込みだって返す菊月
あたりはついてるのって聞かれて、………ってなる
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:06:17.77 ID:H4MSrzsTo
>>97
>>96
99 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 21:11:36.02 ID:iPUb2fKy0
ーー


菊月提督「結局は二人で行ってくれて何よりか…」


多摩「まだ安心はできないにゃ。菊月は何かを考えてるにゃ」


菊月提督「それくらい分かる。だがそれが何か分からないんだ」


多摩「それは分かってないのと一緒にゃよ」


菊月提督「……」


多摩「荒潮を呼んでおいた方がいいかもしれないにゃ」


菊月提督「それ程危険な目に遭うと?」


多摩「可能性はあるにゃ」


菊月提督「…分かった、俺から連絡しておこう」
100 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 21:13:45.81 ID:iPUb2fKy0
ーー


曙「菊月、どーやって探すのよ」


菊月「聞き込みだ」


曙「あたりはついてるの?」


菊月「……」


曙「呆れた、それでよく一人でやるって言ってたわね」


菊月「アイツの苗字は分かっている。血筋の奴を辿っていけばいずれ辿り着く」


曙「本当にそうなんでしょうね…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:22:22.71 ID:V6b7UxxPo
珍しい名字なので結構楽に辿れた(合ってるかはわからん)
ご立派な豪邸の門前で立ち尽くす二人
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:28:23.29 ID:e0GlKzk8O
>>101
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:30:54.40 ID:IJBDrtRDO
辿り着いた先は元帥の屋敷だった場所
今は誰も住んでいないとの話だったが不思議と掃除が行き届いている
あいつの名字を知ったのはつい最近だ…まさかあいつが血縁とはとひとりごちる菊月
104 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 21:38:11.15 ID:iPUb2fKy0
ーー某所


曙「あっさりと来れたわね…」


菊月「アイツは死んだ元帥の血族、しかもその苗字が変わっているとなれば容易い」


曙「よく言うわよ、たまたまじゃない」


菊月「偶然でも何でも良い。とにかくこの屋敷にはたどり着いた」


曙「で、ここからどうするのよ」


菊月「一人でなら手荒なことも考えたが、ここにはお前がいる」


曙「はぁ?」


菊月「中の様子を見ろ」


曙「こんな所来たこと無いんだから無理よ」


菊月「大体分かればいいんだろう?目の前に屋敷がある」


曙「……分かったわよ、やればいいんでしょ」
105 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 21:41:08.62 ID:iPUb2fKy0
曙「菊月が探してる子の見た目は?」


菊月「さぁな」


曙「さぁなって……」


菊月「私も忘れかけている。詳細は思い出せない」


曙「よくそれで探す気になれたわね……」ブツブツ


菊月「……」


雲林院邸ーー


菊月「お前の事を忘れてしまう前に…助けてやる」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:47:05.82 ID:IJBDrtRDO
屋敷の中を視ようとした曙が頭を押さえて蹲る
視ようとしたら強い思念のようなものに弾かれた感覚だったと
聞いた話では死んだ元帥の怨みの声が聞こえてくるらしいと周辺住民は怖がって近付かないのだと
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:49:38.88 ID:H4MSrzsTo
家主と思われる女性が一人と女中が数人いるのが見える
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 21:51:09.97 ID:O5VYPyO5o
>>106
109 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 21:55:51.70 ID:iPUb2fKy0
曙「……ぅぐ!!」ガクッ


菊月「どうした曙?」


曙「ぁ……ぐ…う……っ!」


菊月「なんだ何があった、何が見えたんだ?」


曙「み…見えなかった……」


菊月「なんだと?」


曙「強い力……信念…怨念とか……そんなのに…弾かれたような……」


菊月「死んだ元帥の怨念とでも言うのか?」


曙「とにかく…これ以上は……」


菊月「分かった、ここは一旦引くぞ」
110 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 22:04:02.86 ID:GZ2vtbxbO
ーー


菊月「この近くの住民に話を聞いたが、ここは幽霊屋敷らしいな」


曙「もうここには誰も住んでいないみたいね。元帥が死んだ後売りに出そうとしたけど、変な声が聞こえるから無理だって」


菊月「その話が近所にも広まり誰も近付かなくなった…か」


曙「元帥が死んだのはそこまで前じゃないからまだ屋敷も荒れてないのね」


菊月「……」


曙「菊月、ここには誰も居ないわよ」


菊月「曙、中を調べるぞ」


曙「…あんた話聞いてた?」


菊月「誰も居ないのなら好都合だ。何かが残っている可能性があるしな」


曙「…あたしは止めたわよ」


菊月「そうか」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:05:27.33 ID:/UM22gjzO
ポルターガイスト現象のように窓がガタガタと音を立てたり、棚の中の皿が落ちて割れたりする
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:10:44.71 ID:e0GlKzk8O
門を開いて屋敷に向かう途中窓から人影のようなものがみえる
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:11:14.37 ID:V6b7UxxPo
敷居を跨いだ途端感じる、明らかになにかが居る…
114 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 22:14:42.19 ID:GZ2vtbxbO
ーー屋敷内


曙「……」


菊月「……」


曙「家具もある程度は残ってるのね」


菊月「運び出そうとしたが、止めたんだろう」


曙「それ程怖いっていうの?」


菊月「さぁな、私には生きた人間の方がよっぽど怖い」


曙「それは私もよ」
115 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 22:16:59.81 ID:GZ2vtbxbO
菊月「……」ピクッ


曙「どうしたのよ」


菊月「…今人影が見えなかったか」


曙「あたしは見てないわよ」


菊月「気のせいか…」


曙「ここには誰も住んでないんでしょ?」


菊月「……屋敷の中を徹底的に探すぞ」


曙「それ本気?ここって結構広いわよ?」


菊月「二人でやればすぐ終わる」


曙「終わるわけないでしょ…」


下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:19:04.84 ID:H4MSrzsTo
グルーっと屋敷を回ると間取り的に空白の部分がある
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:21:28.65 ID:IJBDrtRDO
そもそも元帥にまで上り詰める程の人間だ、死後に何になっても不思議じゃないかもな
善悪は別としてなと話す菊月
そして鍵の掛かった扉から赦さんぞ若造め…と声が聞こえる
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/13(土) 22:31:45.39 ID:uzz4RlCR0
>>116
119 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/06/13(土) 22:35:02.19 ID:GZ2vtbxbO
ーー


菊月「……」


曙「こっちには変な所は無かったわね」


菊月「私もだ。ここ以外におかしい場所は無い」


曙「この壁、明らかにおかしいのよね。上の階の部屋の間取りも考えると、ここに壁は不自然」


菊月「ということはここに何かがある」


曙「隠し部屋なら入り口があるはずよ、この壁に面した部屋を探しましょう」


菊月「私は向こうを探る」


曙「ならあたしはこっちね」
325.17 KB Speed:0.6   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)