モバP「シンデレラガールズ デイリーステージ 190」

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119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 14:26:12.47 ID:P+mormYwO
おつー
120 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 17:57:25.66 ID:9Cu8y/KY0

第13話 堀裕子「いいえ、物理です」


☆登場アイドル(5人)

060.堀裕子(ほりゆうこ)http://i.imgur.com/BgtKLZI.jpg
「あなたと…大切な人と出会えたこと。これが、奇跡ですよ」
16歳 パッション 趣味:サイキックトレーニング

061.宮本フレデリカ(みやもとふれでりか)http://i.imgur.com/ArQDoxA.jpg
「解説!フレちゃん選手の気まぐれパスは、敵も味方も惑わせるぞ♪」
19歳 キュート 趣味:ファッション

062.星輝子(ほししょうこ)http://i.imgur.com/GSkJdx7.jpg
「誰かがそばにいるって…いいな」
15歳 パッション 趣味:キノコ栽培

063.土屋亜子(つちやあこ)http://i.imgur.com/NnnFJVI.jpg
「お金で幸せは買えなくても、無いよりあった方がいいじゃない?」
15歳 パッション 趣味:貯金、食べること

064.有浦柑奈(ありうらかんな)http://i.imgur.com/DKcoHST.jpg
「歌います。何度でも、いつまでも」
19歳 キュート 趣味:ラブ&ピース
121 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 17:58:52.03 ID:9Cu8y/KY0
(1)

宮本フレデリカ「ところでフレちゃんと言えば芸術の秋なんだけどさぁ。ハーイ公園行く人ー♪」

土屋亜子「よっしゃところでも芸術の秋と公園の関連性もわからんフレ語いただきましたー」

亜子「フレちゃん、その心は?」

フレデリカ「なんか暇だった☆」

亜子「悪いことしたときの言い訳みたいだねえ」

フレデリカ「みんなでお絵かきしよ☆キャンバスないからハートで♪」

亜子「なんて?」

堀裕子「焼き芋おいしいですね」

星輝子「うん…フヒ…」
122 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 17:59:28.18 ID:9Cu8y/KY0
(2)

有浦柑奈「公園に行くんですか?いいですね」

柑奈「よっ。私もいいですかー?」

亜子「おっ柑奈ちゃん、ギターをかついで準備万端だ」

柑奈「お外で歌えるチャンスかなーと。えへへ」

フレデリカ「やったー。いいね。みんなで秋を楽しもうーぜへいへい」

亜子「芸術の秋どこいったん?」

裕子「むむむ…サイキック皮むきー。とりゃ」

輝子「おおお。す、すごい、きれいに剥けてる…さすがサイキック…」

裕子「ふふふ」
123 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:00:21.14 ID:9Cu8y/KY0
(3)

フレデリカ「お歌は芸術だもんねー」

柑奈「ねー」

亜子「はいはい」

亜子「裕子ちゃんと輝子ちゃんはどうするー?」

輝子「フヒ?」

裕子「お散歩ですか?」

フレデリカ「ちっちっ。ただの散歩じゃない…ピクニックだよ☆」

亜子「なんか違うんそれ」

柑奈「秋空にラブを感じるお散歩です」

亜子「五・七・五やね」

フレデリカ「ふー♪フーリュゥー♪」

亜子「川柳やけども」

柑奈「わ、わざとじゃないですよ?」

裕子「輝子ちゃんどうします?」

輝子「フヒ…」
124 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:00:54.89 ID:9Cu8y/KY0
(4)

輝子「わ、私は、その…」

フレデリカ「うんうん。行くよね〜♪」

輝子「…」フヒ…

輝子「う、うん」

フレデリカ「お土産どうしよっか。やきいもでいいかな〜」

亜子「いやただの散歩にお土産て。というかいま夏美さんにもらって食べたとこだし。いややきいもはなんこでも食べれるけども」

柑奈「秋の夕暮れっていいですよねー。なんだかこう、しんみり…しんみり歌いたくなるというか…」

亜子「おっボケとツッコミの賃借とか気にせん感じ?おーい。裕子ちゃん輝子ちゃん助けてくれぇ」

裕子「あはは」

輝子「…」

裕子「えっと」

裕子「行きましょうか?輝子ちゃん」

輝子「あ」

輝子「う、うん。そうだな…」

裕子「……。うんと」
125 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:01:36.34 ID:9Cu8y/KY0
(5)

裕子「亜子ちゃん。やっぱり私たちは事務所に残りますね」

輝子「フヒ?」

亜子「ん」

亜子「了解〜。じゃアタシたちで行ってくるね」

フレデリカ「えー。二人行かないのさみしいー。お土産楽しみにしててねー♪」

亜子「切り替えはや」

裕子「はーい」
126 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:02:22.07 ID:9Cu8y/KY0
(6)

亜子「なんや。フレちゃんさん、あっさりだったね」

フレデリカ「ん〜?」

亜子「もっと駄々こねるかと」

フレデリカ「あっはは。亜子ちゃんはアタシのことなんだと思ってるのかなぁ」

亜子「とんでもないひと」

フレデリカ「あってる〜」

柑奈「どちらかというととんでる人では?」

亜子「ああ。それな」

フレデリカ「あは♪フレちゃんまだ飛べないんだ〜」

亜子「いつか飛ぶん?」
127 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:02:54.17 ID:9Cu8y/KY0
(7)

フレデリカ「フレちゃんはフレちゃん」

フレデリカ「公園に行くならみんなで行きたいって言うのがフレちゃんってハナシ〜」

亜子「ああ」

亜子「それな」

フレデリカ「それ」

柑奈「なるほど」

柑奈「フレちゃんなりのラブ&ピースですね」

フレデリカ「そうそう。フレ&フーレ」

亜子「フレしかおらんやん」
128 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:03:36.94 ID:9Cu8y/KY0
(8)

フレデリカ「世の中みーんなフレデリ化ってハッピーだと思ったこともある気がするよ〜フレちゃん」

亜子「やばいやんそれ。ぜったいやばいやん」

柑奈「うふふ。意外とそうでもないかも?」

フレデリカ「でしょー。いややっぱないかー」

亜子「ないんかい」

柑奈「あ、でも秋のしんみりにフレ&フーレ的な曲は合わない気がする」ハッ

亜子「そんなんわかりきってるやん」

フレデリカ「けっこうさわがしいよたぶん。フレ&フーレ」

亜子「自分で言うんかい」

柑奈「で、では。フレ&フーレを乗り越えるしっとりソングを…歌います」

亜子「え?ここで?まだ公園どころか事務所も出てないよ?ちゃんと公園で歌っておひねりもらお?というかちょっとフレ&フーレはまってきてるやろ?」

フレデリカ「え?亜子ちゃん公園行くの?夕方はもう肌寒いから気をつけてね」

亜子「なんなん」

柑奈「おひねりはちょっと」

亜子「それはほんとごめんなさい」

フレデリカ「ふふっ怒られてやんの」

亜子「なんなん」
129 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:04:08.11 ID:9Cu8y/KY0
(9)

裕子「よ、よけいなお世話でした?」

輝子「そ、そんなことない」

輝子「……ご、ごめん…裕子ちゃんに、なんか、一緒に……その…フヒ…」

裕子「あわわ」

裕子「こっちこそごめんなさい!その、別に謝らせるつもりじゃ……」

裕子「あれ?」

輝子「?」

裕子「…なにか聞こえる…」

輝子「……さ、サイキック…」

裕子「あ、物理です」

輝子「ま、まさか裕子ちゃんにもキノコの声が…?」

裕子「も?」
130 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:04:46.07 ID:9Cu8y/KY0
(10)

裕子「柑奈さんが歌ってる」

輝子「…ほ、ほんとだ」

裕子「…ぷ」

裕子「公園行ってないじゃないですか」

輝子「…ほ、ほんとだ…フフ、フヒ」

裕子「おかしいですね。あはは。笑っちゃう」

輝子「…フヒ……うん。そうだな」

裕子「……せっかくだから」

裕子「そばに聞きに行きましょうか」

輝子「……」

輝子「…う、うん。いい…かな」

裕子「いいですよー。ふふ。あ、そこまでなら、キノコさんも。私、連れて行くの手伝いますよ」

輝子「あっ…アリガト…」

輝子「…フヒ」

裕子「どうしました?」

輝子「う、ううん…えと、その……。ありがとう」

裕子「えへへ。どうってことないですよ」

裕子「ほら?行こう、輝子ちゃん」

輝子「お、おう…うん」
131 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/12(土) 18:05:29.84 ID:9Cu8y/KY0
おつあり。今日はここまでまたあしたー
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 20:05:07.39 ID:gkjmMDrFo
おつおつ
意外とお姉さんムーブ出来るゆっこ概念すき
133 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:37:48.93 ID:n/Px/rytO

第14話 五十嵐響子「雨の日の魔法少女」


☆登場アイドル(3人)

065.五十嵐響子(いがらしきょうこ)http://i.imgur.com/WxIB2nJ.jpg
「おやすみもおはようも言える関係…素敵だなって…憧れます」
15歳 キュート 趣味:家事全般

066.綾瀬穂乃香(あやせほのか)http://i.imgur.com/kUxigWd.jpg
「夏の夕暮れ…○○さんも、気を緩めて過ごしましょう」
17歳 クール 趣味:バレエ

067.横山千佳(よこやまちか)http://i.imgur.com/hH7UjJk.jpg
「プリティーハート・チカがちゃんと守ってあげるね!」
9歳 キュート 趣味:魔法少女ごっこ
134 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:40:15.33 ID:n/Px/rytO
(1)

五十嵐響子「うひゃあ」

響子「ひどい大雨…けっこう濡れちゃったなぁ」

響子「?」

横山千佳「…」

千佳「れ、レイニーチカは負けないんだもん…」

響子「わ、わあわあ。千佳ちゃん!一緒に拭きましょう!ほらー大丈夫だからね。中に入ろう?」

千佳「うん…ぐす」
135 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:40:54.69 ID:n/Px/rytO
(2)

響子「ただいまー」

千佳「う〜…ただーー」

<ピカッ

千佳「うひゃあ」

響子「きゃっ」

綾瀬穂乃香「きゃあ!」

千佳「わあー!?」

響子「お、落ち着いて」
136 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:41:22.44 ID:n/Px/rytO
(3)

穂乃香「…うぅ?…きょ、響子ちゃん…?」

響子「穂乃香さん。お、お疲れさまです。ごめんなさい、驚かせて」

穂乃香「あ、いえ…私こそ…あ、あはは」

千佳「こわくないもんこわくないもんこわくないもん…」プルプル

響子(ああ、千佳ちゃんが小さくまるまってぷるぷるしてる…)

穂乃香「わ、二人とも濡れてしまっていますね…いまタオルを持ってきます」

響子「すみません」

響子「千佳ちゃーん。もう大丈夫だからね。私も穂乃香さんもいるからね」

千佳「ううー…響子ちゃーん…」
137 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:41:57.54 ID:n/Px/rytO
(4)

穂乃香「はい。よしよし」

千佳「ぷあ。うー。えへへ、穂乃香ちゃんくすぐったい」

穂乃香「ふふ」

響子「穂乃香さんは降られませんでしたか?」

穂乃香「うん。ちょうど、帰ろうかと思ってたころなんだけど…」

<ピカッ

千佳「うひゃう」

響子「きゃ」

穂乃香「…まだしばらく止みそうにないね」

千佳「うあ〜うあ〜」

穂乃香「よしよし。大丈夫、大丈夫」

響子「…ほ、穂乃香さん。かみなり平気なんですか」

穂乃香「さっきは二人の悲鳴で驚いてしまいましたけど…えへへ」
138 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:42:33.88 ID:n/Px/rytO
(5)

穂乃香「ほらほら。わしわしです」

千佳「ふあっ。あはは。くすぐったいってば」

穂乃香「風邪を引かないように、きちんと乾かしましょうね」

穂乃香「大丈夫。雨は必ず止みますから。穏やかにして、待っていれば、きっと大丈夫」

千佳「えへへ…うん。わかった」

千佳「…でも、今日はせっかくお気に入りの傘とお洋服だったのになー…」

穂乃香「そっか…それは残念…」

千佳「うん…」ショボン

響子「…」

響子「よし。穂乃香さん、千佳ちゃん。お洗濯しましょう、お洗濯」

千佳「え?」

響子「お洗濯は天気の魔法ですよ♪」
139 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:43:17.83 ID:n/Px/rytO
(6)

千佳「ごうんごうん」

響子「じっと見ていると目が回っちゃうよ」

千佳「わあ。目が回るー」

響子「ほら」クス

千佳「えへへ。これであたしの服、ぴっかぴかになる?」

響子「なるよー。きっと雨も、ぱーって晴れるみたいなぴかぴかになります」

千佳「やったあ」

穂乃香「ふふ」

穂乃香「さすがですね、響子ちゃん」

響子「え?…いや、そんな…大したことじゃ…えへへ」

響子「穂乃香さんこそ、ありがとうございます。千佳ちゃんのこと、落ち着かせてあげてくれて」

穂乃香「ううん」
140 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:44:16.07 ID:n/Px/rytO
(7)

千佳「ごうんごうん」

千佳「はっやくー♪てんきになあれっサニーチカー♪」

穂乃香「ふふ。可愛いですね」

響子「はい」

穂乃香「なんだか……私たち、二人とも千佳ちゃんのお母さんになったような気持ちですね」

響子「あ、そうかも。です」

千佳「ごうんごうん♪」

千佳「ねえねえっ響子ちゃん、穂乃香ちゃん!天気になったら三人でお外にいこっ。チカ、二人に魔法の傘見せてあげたいっ」

響子「ほんと?じゃあ楽しみにしちゃいます」

穂乃香「いいですね。ふふ。きっといまの千佳ちゃんなら、虹も出せますよ」

千佳「ほんとーっ?えっへへ。じゃあレインボーチカに変身するねっ。見ててね!」ペカー

響子「はい。ばっちり。ね、穂乃香さん」

穂乃香「はい。ちゃんと見てますよ」

千佳「やったあ」
141 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/13(日) 14:44:45.54 ID:n/Px/rytO
今日はここまで、また明日ー。おつありです。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 16:37:48.21 ID:4spWc9YDO
ころあず「洗濯機を体操座りしながら見ているのっていいよね……」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 22:24:15.09 ID:cPSY4cIQo
おつー
144 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:47:08.70 ID:HBWIc5CvO

第15話 鷺沢文香「私はここにいる」


☆登場アイドル(6人)

068.和久井留美(わくいるみ)http://i.imgur.com/vKU9wVq.jpg
「私の声、聞こえているかしら?」
26歳 クール 趣味:仕事

069.藤原肇(ふじわらはじめ)http://i.imgur.com/wuDY5QY.jpg
「花を気取ってもいいですか?」
16歳 クール 趣味:陶芸、釣り

070.久川颯(ひさかわはやて)http://i.imgur.com/5pTgA2V.jpg
「年の初めは、はーで決まりっ!」
14歳 クール 趣味:ファッション・流行の店巡り

071.白坂小梅(しらさかこうめ)http://i.imgur.com/6AYuV4A.jpg
「誰にかけよっか?私たち…ここにいるよって、伝えなくちゃ」
13歳 クール 趣味:ホラー・スプラッタ映画鑑賞・心霊スポット巡り

072.篠原礼(しのはられい)http://i.imgur.com/C6SLjgi.jpg
「よそ見はダメよ。見守っていて」
27歳 クール 趣味:社交ダンス

073.鷺沢文香(さぎさわふみか)http://i.imgur.com/3U7ECH0.jpg
「すれ違う誰もが、物語を秘めています。私も…もちろん、貴方も」
19歳 クール 趣味:本屋めぐり・栞作り
145 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:48:48.55 ID:HBWIc5CvO
(1)

和久井留美「ふー」

留美「だいぶ遅くなってしまったわね…みんな、お疲れさま」

鷺沢文香「…お疲れさまでした」

久川颯「おつかれさまー…ぱたり」

藤原肇「……」ウトウト

篠原礼「颯ちゃんと肇ちゃんは電池切れね。ふふ」

留美「小梅ちゃんは平気?」

白坂小梅「は、はい…むしろ、目が、冴えてくる時間です…ふふ…」

留美「頼もしいわね」
146 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:50:16.67 ID:HBWIc5CvO
(2)

礼「P君が戻ってくるまで、くつろいで待っていましょうか」

留美「そうね」

小梅「あ…」

小梅「じゃあ、屋上に行っても、いいですか?」

留美「屋上?」

小梅「はい。星空を、眺めてみたい…です」

文香「では…私も行きます……小梅さん一人では、危ないかもしれませんから…」

小梅「だ、大丈夫だよ」

礼「あら。それなら私も行くわ。いいかしら?留美」

留美「ええ。颯ちゃんと肇ちゃんは私が見てるわ」

颯「くかー」

肇「……」コク…コク…

礼「ふふ」

礼「ありがとう」

小梅「えへへ。ありがとう、ございます」

礼「いいのよ」

文香「では…行きましょう」

留美(実は文香ちゃんが一番乗り気かもしれないわね)フフ
147 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:51:06.06 ID:HBWIc5CvO
(3)

礼「わ…風はないけど、やっぱり屋上は冷えるわね…」

小梅「で、ですね…」

小梅「すー…はー。えへへ。ひんやりして、気持ち、いいですね」

礼「そ、そう?」

文香「……雨が降った日は…天体観測にいいんですよ」

礼「へえ」

文香「雨は、星空の空気清浄機だと……そんな言葉を、読んだことがあります…」

礼「ふふ。素敵ね」

小梅「わあ…」

小梅「よく見えます、ね」

文香「…うん」

礼「本当」
148 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:51:51.03 ID:HBWIc5CvO
(4)

留美「さて」

留美「…コーヒーでも淹れようかしら。そうだ、P君の分も用意しておくのもいいわね」

颯「くかー」

颯「はっ」

颯「はー寝てた!おはよう留美さん!」

留美「おはよう。おもしろい目覚め方ね」クス

留美「ごめんなさい。起こしてしまったかしら?」

颯「ううん。ばっちり寝てた!なんか、なんだろ、ぱって目が覚めた」

留美「凪ちゃんになにかあったんじゃない?」

颯「それ、ありそう。なーもいまぱって目が覚めたのかなー」

留美「かもしれないわね」

肇「はっ」

颯「わ。ぱって目が覚めたの、肇ちゃんだったよ!」

留美「本当」クスクス
149 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:52:26.71 ID:HBWIc5CvO
(5)

肇「…………」ポケ

肇「…夢を見ていました…うふふ…なんだか、懐かしくて、落ち着く…」

肇「……あ、留美さんが、ブランケットをかけてくれていたからかも…ふふ…ありがとう」

留美「おはよう、肇ちゃん。いいのよ。風邪を引かないようにしなくちゃね」

颯「ほんとだ、はーもだ!ありがとうっ留美さん」

留美「どういたしまして。颯ちゃんは寝起きでも元気ね」

颯「そうなんです!」

肇「うふふ……」ポケー

肇「…はっ。な、なんだか、ぽけーっとしていました…す、すみません」

留美「別にいいのよ?」クス

留美「まだゆっくりしていて大丈夫だから。P君も戻ってきていないし…」

留美「コーヒーを淹れようと思っているのだけど、二人も飲む?」

肇「わ、いえいえ…。て、手伝いますよ」

颯「あれ?そういえば、礼さんたちは?」
150 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:53:06.53 ID:HBWIc5CvO
(6)

文香「……季節は違うかもしれませんが」

文香「私は、星空を見ると…銀河鉄道の夜を…思い出すんです」

小梅「……うん。カムパネムラのこと、私も、好きです」

文香「……はい」

小梅「…きれい、ですね」

文香「…はい」

礼「…」

礼(お仕事が終わったばかりなのに。なんというか…二人ともタフね)

礼(…私から見ても…二人とも、ふわふわしていて……。まさにアイドルって感じ…)

颯「どーん」

礼「きゃあっ」

小梅「?」

文香「…?」
151 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:54:06.91 ID:HBWIc5CvO
(7)

礼「……ぁ…え、え?は、颯ちゃん…?」

颯「えっへへ。礼さんおどろいた!だいせーこー!」

礼「も、もう……る、留美。あなたの差し金ね」

留美「あら。鋭いわね。ふふふふ。可愛かったわよ?」

礼「だ、だれでも驚くでしょう、いまのは。もう、はーちゃん!」

颯「きゃあっ。にげろー」

肇「お疲れさまです。わあ…きれいな星空…」

文香「……おはようございます」

小梅「えへへ。肇さんも…どうですか?」

肇「はい。束の間ですが、ご一緒させてください」
152 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:54:44.54 ID:HBWIc5CvO
(8)

肇「……」

肇「はう。空気が澄んでいて……ここだけ、田舎みたいで……気持ちいいですね」

小梅「う、うん」

小梅「…なんだか、星に呼ばれて…吸い込まれそうな、気持ちになります」

肇「わかります」

文香「……私も」

礼「…」

礼「ねえ。絵になるわね、あの三人…」

留美「?」

留美「…あら。礼も、さっきの表情。とても絵になってたわよ」

礼「も、もう。茶化さないで。…ああいうの、苦手なの…知ってるでしょ」

颯「ごめんね?嫌だった?」

礼「あ、えっと…別に、謝ることはないけど…」

留美「ふふ」
153 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:55:47.50 ID:HBWIc5CvO
(9)

留美「颯ちゃん。三人に、そろそろ戻ろうって、声をかけてもらっていいかしら?」

颯「わかった!」

留美「ありがとう」

留美「ふふ。元気でいい子ね」

礼「そうね」

留美「…」

留美「めずらしいわね」

礼「え?」

留美「遠くから眺めているだけなんて。らしくないんじゃない?」

礼「……別に。何も珍しくもないわ」

留美「若い子はいいなあって?」

留美「格好つけて立っていてよ。あなたは私にとって、人生の先輩で、先に立つ人なんだから。礼さん」

礼「…………」

礼「ふふ…。ずるいこと言って…」

留美「ところで猫座ってあるのかしら?」

礼「昔はあったわよ。今はないけど」

留美「そ、そんな」

礼「ふふ…」
154 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:56:32.64 ID:HBWIc5CvO
(10)

礼「ありがとう」

礼「いつも格好いいのはあなたの方よ。留美」

留美「な、なに?猫座がどこに行っちゃったのか気になって、それどころじゃないわ」

礼「なんでもないわ。しーらない」クス


颯「がしっと!」

小梅「わ、わ」

肇「颯ちゃん?」

颯「礼さんと留美さんがそろそろ行こうって」

颯「あと、三人とも、なんだかふわふわして」

颯「どこかに行ってしまいそうだったので…捕まえてみました!」

文香「……」

文香「……」ナデナデ

颯「わぷ」
155 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:57:01.87 ID:HBWIc5CvO
(11)

文香「……大丈夫」

文香「いま、私たちは……地上で輝いていて…見つけてくれる、誰かがいますから…」

文香「私は、ここにいます」

小梅「……」

小梅「うん…こっち側で…ね。声を届けられる、から。大丈夫だね…」

文香「…」コクリ

颯「??」

颯「うん!」

肇(颯ちゃん、たぶんわからないけど頷きました……私も分からないけど。ふふ)

颯「じゃあ帰ろー」

小梅「そう、だね…行こう?文香さん、肇さん」

文香「……はい。小梅さん」

肇「はい。帰りましょう」
156 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/14(月) 18:57:51.38 ID:HBWIc5CvO
今日はここまで、また明日。
おつ、レスありです。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 19:10:45.43 ID:TsmbbweDO


猫をソーセージにして売った某南の国の人(ちなみに米軍目当て)をるーみんはどう思うかね?
158 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:55:34.97 ID:UcMZC9bOO

第16話 関裕美「恋する」工藤忍「アイドル」


☆登場アイドル(6人)

074.関裕美(せきひろみ)http://i.imgur.com/ZOZkXuf.jpg
「…私も、誰かを照らす星なんだ」
14歳 キュート 趣味:アクセサリー作り

075.工藤忍(くどうしのぶ)http://i.imgur.com/gDegWcL.jpg
「泥だらけでも、何度でも這い上がる!アタシのど根性見ててよねっ」
16歳 キュート 趣味:おまけ集め

076.高橋礼子(たかはしれいこ)http://i.imgur.com/Du4aE02.jpg
「ずっと笑っていた気がするわ。フフ…はしゃぐ年でもないのにね」
31歳 クール 趣味:パーティーに行くこと

077.東郷あい(とうごうあい)http://i.imgur.com/suH7AHT.jpg
「○○くんのせいで、私は変わっているんだよ」
23歳 クール 趣味:サックス

078.野々村そら(ののむらそら)http://i.imgur.com/i0xQPyS.jpg
「おつかれを、吹き飛ばそー!」
15歳 パッション 趣味:友達と電話

079.西島櫂(にしじまかい)http://i.imgur.com/9C770Cj.jpg
「おーい、プロデューサーッ! 追いっ、ついっ、たーっ!」
19歳 パッション 趣味:水族館巡り
159 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:57:13.96 ID:UcMZC9bOO
(1)

関裕美「…」ジト

工藤忍「おはようございまーす」

忍「お」

忍「裕美ちゃん。なんだか難しい顔してるね」

裕美「忍ちゃん。あれ、ほんと?」

忍「考えごと?」

裕美「うん……ほら、今度のお仕事の」

忍「ああ、インタビューのアンケート」

忍「アタシも回答しなくちゃだ。一緒にやろ」

裕美「うん」
160 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:57:45.08 ID:UcMZC9bOO
(2)

裕美「むー」

忍「むー」

東郷あい「おはよう」

あい「……なんだい、二人して難しい顔をして…」

裕美「あいさん」

忍「おはようございます。あいさん、もうこれ、答えました?」

あい「うん?ああ、そのアンケートか」

あい「ちょうど書いてきたところだが…なにかあったのかい?」

裕美「実は…」

忍「アタシたちに難しいところがあって…えへへ」

あい「?」
161 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:58:24.74 ID:UcMZC9bOO
(3)

あい「『いま恋をしていますか』…ああ、その質問か」

忍「や、やっぱり、アイドルならファンに恋をしていますっくらいのこと、書いた方がいいですかね!?」

あい「ああ、まあ、うん。模範解答かな?」

裕美「恋…恋…」ジト

あい「……裕美くん。眉根が寄ってるよ」

裕美「はっ」

あい「はは」

あい「ちょっと下世話な質問という気もするけど…アイドルの私たちがどんなふうに答えるか、興味深いんだろうね。きっと」

忍「あいさんはどう答えました?」
162 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:58:53.47 ID:UcMZC9bOO
(4)

あい「私は、ノーだ。していない。いまはアイドルという仕事に全力だからね」

野々村そら「そらちんはねー、えぶりばでぃらぶだって☆見てみてー」

裕美「わ、…びっくりした。そらさん」

あい「はは。枠をはみ出しているじゃないか。というか、挿絵付きかい?」

そら「いえす!からふるそらちんすまいるつきだぜ〜☆」

忍「すご…。ふふ、一目でわかるね。これ、そらちゃんの回答だって」

そら「でしょでしょ」

西島櫂「あたしは水にしといた!いま注目してるイルカさんがいるんだけど、でもやっぱ、水、かなあっ…て!」

忍「水」

裕美「水」

櫂「水!」
163 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 17:59:38.33 ID:UcMZC9bOO
(5)

高橋礼子「ふふ」ポン

裕美「わ…礼子さん?」

礼子「みんなそれぞれの回答があるの。ね、あい」

礼子「それに悩むのはいいことよ。二人が真剣に向き合ってる証拠ね」

あい「そういうことだね」

忍「うーん…そういうもんかー」

そら「うぉーたー!どるふぃん!ざぱーん☆」

櫂「どーん!」

礼子「よくわからない意気投合の仕方はやめなさい」

裕美「あはは」
164 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 18:00:24.84 ID:UcMZC9bOO
(6)

そら「ちなみに礼子ちんはー?」

礼子「うふふ…本番まで、ナ・イ・ショ♪」

櫂「おお…!大人っぽい回答ですね!気になるし、真似したい!」

そら「うふーん。しーくれっと!」

櫂「あははっ。そら、それだと気になるより可愛いってなっちゃうよ!」

そら「あれ?」

礼子「そららしいわ」

あい「ちなみに」

あい「私から見れば、二人とも十分恋をしているふうに見えるけどね」

裕美「えっ」

忍「ど、どういうことですかっ」
165 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 18:01:01.80 ID:UcMZC9bOO
(7)

あい「二人は、アイドル…もしくは、アイドルをしている自分に恋をしているじゃないか」

あい「仕事だからね。当たり前かもしれないけど…アンケート一つとって、それだけ真剣に自分と向き合っているんだし、普段から見ていれば分かるさ」

あい「二人がいつも、アイドルとして輝いている自分に、自信を持っていることがね」

裕美「……」

忍「…はー」

忍「そっか…そうですかね?」

あい「そうだよ」

あい「ふふ。私が男だったなら…放っておかないさ。おっと、これは内緒だ」シー

裕美「……」

裕美「えへへ」
166 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 18:01:39.04 ID:UcMZC9bOO
(8)

櫂「えっと…よし」

櫂「だめだめ。それは本番まで…ないしょっ」

そら「おー」

礼子「はい可愛い。櫂、そらのこと言えないわよ」

櫂「あれっ」

そら「みーとぅ」

櫂「そらまで!」

あい「あはは、元気だな」

あい「いまので答えは出たかな?」

忍「はい」

あい「よかった」

あい「さて…私は三人をなだめに行くとするか…全く、礼子さんまで一緒になっちゃって。困ったものだ。じゃあ」

忍「はい」

裕美「は、はい。ありがとうございます」

忍「…裕美ちゃん」

忍「あいさんって、格好いいね」

裕美「…うん」
167 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 18:02:22.44 ID:UcMZC9bOO
(9)

忍「はー。ああいうのが、オトナの女性って言うのかなー。はー…」

裕美「…うん。そうだね…」

裕美「……えへへ」

裕美「あ、アイドルの私って、書いてみようかな…私」

忍「ん」

忍「うん。アタシもそう書く。へへ。約束代わりにもなるし!」

裕美「約束?」

忍「うんっ。もっともっと頑張って、もっともっと、自分に自信を持つための、未来のアタシとの約束!」

裕美「あ…いいな、それ。いいね」

忍「ふふ。ね!あ、それから、裕美ちゃんとも約束ね!アタシたち、どんどん素敵なアイドルになろう!」

裕美「うん…うん」

裕美「えへへ。約束」
168 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/15(火) 18:03:20.08 ID:UcMZC9bOO
今日はここまで、またあしたー。おつあり
169 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:43:24.79 ID:JY+/IdZ5O

第17話 藤本里奈「杏っち先輩かるすぎてうけるんですけど」


☆登場アイドル(2人)

080.藤本里奈(ふじもとりな)http://i.imgur.com/1dbJO9w.jpg
「アタシ、バカだけど…プロデューサーの大丈夫はマジだって、知ってるよ」
18歳 キュート 趣味:単車乗り、コンビニで立ち読み

081.双葉杏(ふたばあんず)http://i.imgur.com/STJhMsm.jpg
「時間よ、止まれ〜。頼むー!」
17歳 キュート 趣味:なし
170 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:45:18.39 ID:JY+/IdZ5O
(1)

双葉杏「あー」

杏「…プロデューサーがいればおんぶしてもらえるのに…なんで駅から歩かないといけないのさぁ」

杏「……わがまま言って困らせてもしょうがないか…なんか、忙しそうだったし」

杏「でも、やだー」

杏「…」アー

杏「…………歩こ」
171 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:45:52.37 ID:JY+/IdZ5O
(2)

藤本里奈「ふんふふーん」

里奈「おっちょ。杏っち先輩ぢゃーん。ちょりーっす」

杏「あー?おー。里奈じゃん。やっほ」

里奈「まぢ?歩いてるかんぢ?うける。らしくないぢゃん」

杏「わかる」

杏「プロデューサーに置いてかれたんだよぉ。助けてくれー」

里奈「あらまあ。ざんねん☆りなぽよのは原付だから二人乗りはできない系〜♪」

杏「うげぇ」
172 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:46:29.50 ID:JY+/IdZ5O
(3)

杏「あーずるい。里奈ずるい」

里奈「あはは。がんばってちょ」

里奈「せめて横にいて一緒に行ったげる」

杏「あんがと。嬉しくないけど」

里奈「うけるー」

杏「なんもうけないぞ、こら」
173 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:47:05.15 ID:JY+/IdZ5O
(4)

里奈「杏っち先輩。今日は仕事がんばったん?」

杏「おー。やったったよ。今日もだよ」

里奈「こないだは『杏がいつも頑張ってるみたいな言い方はよすぽよ!』って激おこだったんですけど」

杏「改変するなー。そうだっけ?覚えてないや」

里奈「んふふ。えらいぢゃーん」

杏「えらいだろ。もっと褒めて。そんでおぶって」

里奈「即パクっしょー」
174 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:47:55.13 ID:JY+/IdZ5O
(5)

里奈「今日は雑誌の撮影だったっけ?発売いつ?」

杏「知らない。見本誌来るでしょ。それで見なよ」

里奈「あっはー。ファンは買わなきゃだめっしょー」

杏「…」

杏「ふん。そうだね。うんと杏の不労所得生活の礎になってくれ!」

里奈「杏っち先輩のかんぢ多そ目発言うけるー☆りょー☆」
175 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:48:29.24 ID:JY+/IdZ5O
(6)

杏「ぜえはあ」

里奈「あとちょっちがんばれちゃーん」

杏「…はあ…はいはい」

杏「事務所ついたらおぶってよ」

里奈「んっふふ。力仕事はまかせて?」

杏「荷物扱い」

里奈「お姫様扱いっす♪」

杏「ふふ。そっか」
176 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:49:11.03 ID:JY+/IdZ5O
(7)

里奈「んしょ」

杏「あんがと」

里奈「杏っち先輩マヂかる。うける。食べてる?」

杏「飴」

里奈「答えになってないぽよ〜」

杏「里奈さあ」

杏「こないだ、みたよ。ライブ」

里奈「マヂ!?どだった!?」

杏「よかった。よくやるなーって思った。杏、真似したら、死ぬ」

里奈「ん〜…そっかぁ」

杏「あ、あれ。反応にぶいな」

里奈「だってぇ」
177 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:49:48.76 ID:JY+/IdZ5O
(8)

里奈「褒められたのは、ちょぉうれしい☆」

里奈「でも、それぢゃ杏っち先輩とライブいっしょにできない系?マヂ…?つらたんなんですけど…」

杏「あー」

杏「ああ。うん」

杏「…ま、そんときは、あれだよ。里奈が杏のこと、こうやってさ。おんぶしながらやってくれればいいんじゃないかな」

里奈「あ〜」

里奈「なるなる〜!それ、いいかも!わかちょ〜それでいくっしょ!」

里奈「えへへ。楽しみぢゃん!ね、杏っち先輩!」

杏「おう。ぼちぼちね」
178 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:50:30.69 ID:JY+/IdZ5O
(9)

里奈「はいとうちゃーく」

杏「ん」

里奈「お疲れちゃーん。今日も杏っち先輩は、よくがんばった♪」

杏「うん」

杏「あの…ありがとね。里奈」

里奈「ん〜?うん?べつにいいしょ〜」

杏「ふふ。うん。ありがと」

里奈「はいはーい☆」
179 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/16(水) 17:51:11.10 ID:JY+/IdZ5O
今日はここまで。また明日
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 18:26:38.07 ID:mN4hvA1Eo
おつおつ
181 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:55:12.28 ID:rRUBjkMYO

第18話 二宮飛鳥「全部、僕の世界だ」


☆登場アイドル(6人)

082.松原早耶(まつばらさや)http://i.imgur.com/2bCwrm4.jpg
「うふふ♪見間違えましたぁ?○○さんの早耶ですよぉ」
18歳 キュート 趣味:ブログ

083.城ヶ崎莉嘉(じょうがさきりか)http://i.imgur.com/md1FGqK.jpg
「○○くんは、リカの捕まえ方、もう知ってるよね☆」
12歳 パッション 趣味:シール集め

084.首藤葵(しゅとうあおい)http://i.imgur.com/bdo784r.jpg
「○○プロデューサー、故郷に錦を飾るあたしを見とって!」
13歳 パッション 趣味:魚さばき

085.本田未央(ほんだみお)http://i.imgur.com/vkhMd87.jpg
「みんなの星も、ここにある!」
15歳 パッション 趣味:ショッピング

086.二宮飛鳥(にのみやあすか)http://i.imgur.com/YlazrFw.jpg
「こうしてまた、季節は廻る…。よく飽きないものだね、セカイのヤツは」
14歳 クール 趣味:ヘアアレンジ、ラジオを聴くこと、漫画を描くこと

087.松本紗理奈(まつもとさりな)http://i.imgur.com/a5EPm5m.jpg
「武器は磨いてこそでしょ!アタシ、妥協は一切しないの♪ウフッ」
22歳 クール 趣味:ショッピング
182 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:56:13.86 ID:rRUBjkMYO
(1)

城ヶ崎莉嘉「くしゅんっ」

首藤葵「?」

葵「莉嘉ちゃん、風邪っちゃ?今日は冷えるよね。大丈夫?」

莉嘉「ん、えへへ。大丈夫。くしゃみだけだよ☆…くしゅん」

葵「引き始めってところかな?」

二宮飛鳥「紗理奈さん」

飛鳥「今度の仕事のことで、相談なんだけど…」

松本紗理奈「ん?はいはい。どうした、飛鳥」
183 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:56:55.86 ID:rRUBjkMYO
(2)

葵「風邪は引き始めが肝心!」

葵「ってことで、あたしがなにか温かいものでも淹れてあげるっちゃ」

莉嘉「うあ、大丈夫ってばー」

葵「遠慮することないよ。へい!」

松原早耶「呼ばれてぇ?」

本田未央「飛び出て!おねーさんズ!」

早耶「はぁい莉嘉ちゃん。もこもこしようねぇ」

未央「はいはーい。ソファ空いてますよ、お客さん!一名様ごあんなーい」

莉嘉「わあ。ゆ、ゆうかいだあ。なんでみんなそんなに息あってるのー」

飛鳥「紗理奈さんにボクが選んだエクステをつけてもらいたいんだけど、どうかな」

紗理奈「あら。いいじゃない。どんなのか、見せて?」
184 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:57:49.99 ID:rRUBjkMYO
(3)

莉嘉「もこもこ」

莉嘉「うぅ〜…かわいくないよぅ、こんなの」

未央「あっはは。大人しく看病されるのだー」

莉嘉「別に風邪なんて引いてないってばぁ…」

早耶「うふふ。早耶はいまの莉嘉ちゃん可愛いと思うけどなぁ」

莉嘉「かわいくなーいー」

葵「未央さんと早耶さんが大人しくって言ってるでしょ。言うこと聞かんとあかんよ」ペチ

莉嘉「あう」

飛鳥「…こんな感じ」

紗理奈「ふーん…飛鳥と対になってるんだ」

飛鳥「そうなんだ。反共鳴だけど共依存する…そんな二人をテーマにしてみたいのさ」

飛鳥「いま、いくつか持っているんだけど…さっと付けてみるかい?」

紗理奈「ほんと?頼んじゃおうかしら」
185 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:58:46.00 ID:rRUBjkMYO
(4)

葵「はい。どーぞ」

莉嘉「……」

莉嘉「ありがと…なにこれ」

葵「生姜湯っちゃ。かぼす入れたから飲みやすいよ」

莉嘉「……」

莉嘉「おいしい」

葵「でしょ」

未央「莉嘉ちゃん今日の打合せもちょっと無理してたでしょ。まま、休みねえ休みねえ」

莉嘉「え。ば、バレてたの。はっ」

早耶「うふふ。気づいたのは早耶たちじゃないけどねぇ」

紗理奈「どう?」

飛鳥「…」

飛鳥「うん。いいね」
186 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 19:59:29.22 ID:rRUBjkMYO
(5)

飛鳥「紗理奈さんの色が……背景ごと変わったみたいだ。違うセカイから来たみたいに」

紗理奈「ふふ。ありがと。ま、アタシはアタシだけどねー」

飛鳥「うん。我ながらいい選択ができたよ。紗理奈さんのセカイと、ボクのセカイ…混じり合って、でも、反発している」

紗理奈「そうね。…これ、飛鳥の香りがするし。ふふ、見えない飛鳥がそばにいるみたい」

早耶「はぁい。莉嘉ちゃん、早耶のとっておきシールあげちゃう」

莉嘉「なにこれかわいい。なんの?」

早耶「かわいいよねぇ♪さっき、帰りに買い物に寄ったとき見つけたんだぁ。莉嘉ちゃんが喜ぶかなぁって」

莉嘉「う、うん。ありがと」

未央「私からはポカリ!葵ちゃんの生姜湯と一緒に飲むと効果が二倍!たぶん!」

莉嘉「そ、そうなの?ありがと」

葵「じゃあしばらくちゃんと休んでるんだよ?帰りはプロデューサーに送ってもらってね」

莉嘉「ねえねえなにこれっ。なんでみんなそんなアタシにやさしいの?」

葵「ん?」
187 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:00:05.00 ID:rRUBjkMYO
(6)

葵「ああ。飛鳥さんが心配してたんよ」

莉嘉「飛鳥ちゃん?」

飛鳥「ありがとう。本番、楽しみだね。じゃあ」

紗理奈「ええ。私も」

早耶「飛鳥ちゃん、周りのこと、よく見てるよねぇ」

莉嘉「…………そっか」

紗理奈「早耶ちゃん、未央ちゃん。私たちそろそろ帰らない?」

未央「おっ喜んでー」

早耶「はい喜んでぇ。帰りにどこか寄りますぅ?」

紗理奈「ご飯でも食べに行きましょうか?」

未央「ごちそーさまです!」

紗理奈「まだなにも言ってないわよ。調子いいんだから」

紗理奈「じゃあね、葵ちゃん。莉嘉ちゃんのこと、よろしくね」

葵「まかされるよ」

莉嘉「みんな、ばいばーい…ありがとう」

未央「いいってことよ☆よく食べよく眠るんだぞー!」

早耶「お大事にぃ」
188 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:01:04.72 ID:rRUBjkMYO
(7)

飛鳥「……」


未央「そう言えば」

未央「紗理奈さん。飛鳥ちゃんは誘わなくてよかったの?」

紗理奈「ん?ええ」

紗理奈「あの子、そろそろ一人になりたいみたいだったから」

早耶「へぇ」

早耶「…ふふ。飛鳥ちゃんもするどいですけど、紗理奈さんもするどいですねぇ」

紗理奈「そう?顔を見ていれば、なんとなく、分かるじゃない」

未央「おお〜」

早耶「おぉ〜」

紗理奈「なによ」

未央「いやいやー。さっすが紗理奈さん、回答までセクシーですなぁ…!惚れちゃうぜ!」

早耶「ですなぁ」

紗理奈「てきとーなこと言ってないでしょうね?それ」

紗理奈「で、なに食べに行きたいの?」

未央「はい!紗理奈さんのセクシー講座が聞きたいので、ゆっくりできるとこがいいですっ」

紗理奈「あら。未央ちゃんにはまだ早いわよ〜?」

早耶「早耶はぁ、甘いものが食べたいなぁ」

紗理奈「…むしろ私、早耶にこの甘え方を教えてほしいわ…可愛いわね」

早耶「??」ニコニコ

未央「へへ。じゃあやっぱりゆっくりおしゃべりできるとこ、ですね!」

紗理奈「そうね」
189 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:02:00.57 ID:rRUBjkMYO
(8)

莉嘉「葵ちゃんは紗理奈さんたちと帰らなくてよかったの?」

葵「うん。あはは、あたしにはあの三人の会話はまだ早そうっちゃけん…」

葵「それに、莉嘉ちゃんのことも心配だし。…あっ、紗理奈さんたちが心配してないって、そういう意味じゃないけんね?」

莉嘉「ふふっ。わかるってば」

莉嘉「ありがと」

葵「ううん」

ガチャ

飛鳥「葵、莉嘉。じゃあ、ボクも帰るから」

葵「うん。お疲れっちゃ。いまどこに行ってたの?」

飛鳥「うん。屋上に、ちょっとね。少しだけ…風に触れたくて」

葵「そっか。気をつけてね」

飛鳥「うん」
190 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:03:07.70 ID:rRUBjkMYO
(9)

莉嘉「飛鳥ちゃん!」

飛鳥「なんだい?」

莉嘉「あの…その」

莉嘉「あ、アリガト。心配してくれたの?」

飛鳥「……」

飛鳥「うん。いいよ。当然のことじゃないか」

飛鳥「ボクにとって、この事務所で出会ったみんな、ボクのセカイの…大事な、新しい風だから」

飛鳥「だから、体を壊されると困るのさ。お大事に」

莉嘉「う、うん」

葵「……ふふ。飛鳥ちゃん、それ、照れ隠しでしょ?」

飛鳥「…葵、キミの言葉もまた、ボクに可能性を与えてくれる」

葵「はいはい。じゃあね」

飛鳥「うん」

莉嘉「ばいばーい」
191 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:04:13.34 ID:rRUBjkMYO
(10)

葵「みんな元気な莉嘉ちゃんのことが見たくて、心配してくれてるっちゃ」

葵「悪くせんように、今日は帰ったら、ちゃんと休むんだよ?」

莉嘉「…ん」

莉嘉「わかったー。えへへ。今日だけ、元気いっぱいの莉嘉はお休みする☆」

莉嘉「葵ちゃんもアリガト」

葵「いいのいいの」
192 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/17(木) 20:05:24.69 ID:rRUBjkMYO
おつありです
今日はここまで、またあしたー
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 20:25:25.06 ID:MY8bT3n0o
おつおー
194 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:54:23.08 ID:OgO4YgOOO

第19話 松永涼「かっこいい、かわいい、あったかい、あつい」


☆登場アイドル(3人)

088.松永涼(まつながりょう)http://i.imgur.com/czPKkk2.jpg
「歌い方は、自分のハートに聞くんだ」
18歳 クール 趣味:ホラー映画鑑賞

089.高森藍子(たかもりあいこ)http://i.imgur.com/AE0FDLW.jpg
「風のように、巡り巡って帰ります。○○さんのもとへ」
16歳 パッション 趣味:近所の公園をお散歩

090.島村卯月(しまむらうづき)http://i.imgur.com/NqaBJKm.jpg
「一歩、一歩。全部、私の宝物です」
17歳 キュート 趣味:友達と長電話
195 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:55:29.82 ID:OgO4YgOOO
(1)

松永涼「ふんふん」

涼「おーい、卯月ー。明日のライブ、よろしくなー」

島村卯月「あ、ひゃい」

涼「ひゃい?」

高森藍子「お二人に置いてけぼりにならないよう、私もがんばりますね?」

涼「へへ、大丈夫だよ。燃えてるときの藍子は、アタシでもやけどしそうだからな」

涼「…ところで藍子のそばだけなんか日当たり良くないか?今日も寒いしそっち行ってもいいか?」

藍子「いいですよ〜」ポワポワ
196 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:56:14.27 ID:OgO4YgOOO
(2)

涼「…うーん」

涼「不思議だぜ…なんか、とくべつなもんでもでてんじゃないか?」ポカポカ

藍子「うふふ。私、普通の女の子ですよ?」

涼「ほーう。それじゃアイコ物質が出てないアタシは普通の女の子じゃないみたいじゃないか」

藍子「涼さんは普通よりかっこいい女の子です」

涼「ははっ。そこの差なのか」

卯月「…」

涼「卯月、どうかしたのか」

卯月「ひゃい」

涼「今日の卯月はひゃいが出るな」

藍子「とっても可愛い女の子ですかね?」

涼「だな」
197 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:57:15.96 ID:OgO4YgOOO
(3)

卯月「あ、ご、ごめんなさい」

卯月「えへへ。明日、よろしくお願いしますねっ」

涼「おう…」

涼(体調でも悪いのかな?)コソ

藍子(そう言えば…いつもと様子は違いますね)コソコソ

卯月「…」エヘー

涼(そうなのか、あれ。いつも通りの笑顔がまぶしいが)

藍子(まぶしいですね)

卯月「?」エヘー
198 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:58:07.20 ID:OgO4YgOOO
(4)

藍子「でも、なんとなくふわふわしているというか…ほら」

涼「?」

卯月「んくんく」

藍子「炭酸のジュースをすごい勢いで飲んでます」

涼「あ、アタシのコーラ。はは、ありゃ、たしかにふわついてる」

卯月「ひっく。ひゃ」

涼「しゃっくりが出てるな」

卯月「…」プルプル

藍子「また出そうなのを我慢しているみたいですね」

涼「かわいいな」
199 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:59:18.71 ID:OgO4YgOOO
(5)

藍子「…もしかして」

藍子「卯月ちゃん、緊張してるのかな?」

涼「緊張?」

涼「…卯月が、いまさら?」

藍子「ふふ」

藍子「涼さんと私とするライブが初めてだからじゃないですか?」

涼「ふーん」

涼「そういうもんか?」

藍子「そういうものです」

卯月「ひゃっ」

涼「出てるな」

藍子「出てますね」

涼「かわいいな」

藍子「かわいいですね」

卯月「ひゃぐ」
200 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 20:59:57.79 ID:OgO4YgOOO
(6)

涼「じゃ、緊張をほぐしてやらないとな」

涼「おーい。卯月ー」

卯月「ひゃい」

涼「いまのってしゃっくりかな、返事かな?」

藍子「両方じゃないですか?」クス

卯月「な、なんですか?涼ちゃん」

涼「藍子のそば、ぽかぽかして気持ちいーぞ。卯月もこっち来なよ」

藍子「あ、私をだしにしましたね」

涼「ははっ。あったかいのは本当だよ」

卯月「えと、は、はい」
201 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 21:00:23.67 ID:OgO4YgOOO
(7)

卯月「わー」

卯月「ほんとだ。なんだか…冬でも日差しであたたかいですね」

涼「な?」

藍子「涼さんが胸を張るんですか」

涼「おう。藍子の力はアタシの力だ!いまアタシら三人は同じチームだからな」

藍子「なるほどです」

卯月「あったかい」エヘー
202 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 21:00:57.58 ID:OgO4YgOOO
(8)

涼「あらためて。明日、よろしくな」

卯月「は、はいっ…その、がんばります!」

涼「おう」

涼「あー!楽しみだなあ。いまから。待ちきれないな!早く三人で歌いたい」

藍子「ふふ。ピクニックの前日の子どもみたいですよ、涼さん」

涼「んふふ。間違っちゃねえかなー」

卯月「…ふふ」

卯月「…涼ちゃんは、その…緊張とかしませんか?」

涼「ん?うん。しない」
203 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 21:01:36.70 ID:OgO4YgOOO
(9)

涼「だってさ」

涼「このメンバーだぜ?あついよ。ぜったい盛り上がるもんな!」

藍子「かっこいい涼さんと、かわいい卯月ちゃんと、普通の私ですね」

涼「クールであついアタシと、かわいくてあつい卯月と、あったかあつい藍子な!」

藍子「ふふ。あったかあついって、なんですか」

卯月「…」

卯月「えへへ。そうですね!私も…か、かわいく…がんばりますねっ」

涼「おう。かましてやろう。藍子も!なっ」

藍子「はい。私、涼さんの勢いに飛ばされないよう、がんばります」

涼「とかいって…ライブになるとアタシだって吹き飛ばすくらいになるくせにっ」

藍子「そんなことー」ニコニコ

卯月「えへへ」
204 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 21:02:18.19 ID:OgO4YgOOO
(10)

卯月「うーん…はふっ。よしっ。私も、お二人に負けないよう!がんばります!」

卯月「涼ちゃん、藍子ちゃん。ありがとう」

涼「ん。へへ。こっちこそ負けないぜ」

藍子「うん。あ、でもライブはまだ明日なので、せっかくだから、このままもうちょっと三人でぽかぽかしましょう」

涼「お、おう。ペース乱れねえな。見習いたい」

卯月「あははっ」

藍子「それではみなさんまたあしたー。えいえいおー」

涼「おー」

卯月「おー!」
205 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/18(金) 21:02:58.42 ID:OgO4YgOOO
おつありです、今日はここまで。
話数的には折返しです。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/18(金) 22:11:54.81 ID:bWhnsgtmo
おつー
207 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:01:24.30 ID:BNZpvfy2O

第20話 櫻井桃華「不安」


☆登場アイドル(5人)

091.櫻井桃華(さくらいももか)http://i.imgur.com/hLn7KsI.jpg
「惜しみますわ。だって、○○ちゃまと過ごす夏ですもの」
12歳 キュート 趣味:ティータイム

092.ケイト(けいと)http://i.imgur.com/BGvqHAA.jpg
「私に憧れて、英語の勉強を?Wow、嬉しいデス!私も応援シマスネ♪」
20歳 クール 趣味:日本の雑誌を見るコト

093.クラリス(くらりす)http://i.imgur.com/dro3R3O.jpg
「教会を救うために、私の歌がその助けになるのであればこんなにも喜ばしいことはありません」
20歳 キュート 趣味:ボランティア

094.相葉夕美(あいばゆみ)http://i.imgur.com/aWv4gp9.jpg
「落ちる瞬間を、捕まえて…?」
18歳 パッション 趣味:ガーデニング

095.道明寺歌鈴(どうみょうじかりん)http://i.imgur.com/nKrRZl0.jpg
「宣誓ーっ!私たちは青空の下、この場に立てることをファンのみなさんに感謝して…きょ、競技を心から楽しみっ、仲間と気持ちを一つにしてっ…全力を出し切ることを、誓います!…言えた!」
17歳 キュート 趣味:境内のお掃除
208 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:02:20.22 ID:BNZpvfy2O
(1)

櫻井桃華「ふう」

桃華「夕美さーん。こちらの方、見ていただいてもよろしいですか?」

相葉夕美「はいはーい」

夕美「お。きれいきれい。ばっちり。いえい」

桃華「ほんとですか?ふふ、よかった。い、いえいですわ」

道明寺歌鈴「クラリスさん、ケイトさん。ごみ袋、もういっぱいですよね。代えちゃいますよ」

ケイト「サンクス!助かりマス、カリン」

クラリス「ありがとうございます。運ぶときには手伝いますので、声をかけてくださいね?」

夕美「うーん。やっぱり楽しいね、このお仕事!花壇ボランティア!」

桃華「ええ。そうですわね」

夕美「うん!…そう言えば」

夕美「桃華ちゃんは自分から来たいって、プロデューサーに言ったって聞いたよ」

桃華「ええ」
209 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:03:23.72 ID:BNZpvfy2O
(2)

桃華「…ええと…花を愛でる習慣のある者として、聞き逃がせないお仕事だと思いまして」

夕美「そっか。…だよね」

夕美「なんか、うれしいな。それ」

桃華「どうして夕美さんが嬉しく思うんですの」クス

夕美「えへへ。つい」

桃華「ふふ」

桃華「…それに、あちらの三人が参加されると聞いたから」

夕美「え?」

桃華「なんでもないですわ」

歌鈴「大丈夫です!慣れてますから!えいっ」

ケイト「Wow♪Powerfulデスネ、カリン」

クラリス「一度にそんなに抱えては危ないですよ」ハラハラ

歌鈴「へーきで…あー」

クラリス「あー」

ケイト「アー」
210 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:03:57.99 ID:BNZpvfy2O
(3)

夕美「冬でも、ごみや落ち葉を拾ってあげて、きれいに整えてあげて…」

夕美「冬のお花を植えてあげて。うんうん。見違えるようにきれいだね!」

桃華「本当…。ふふ。やっぱり、来て正解でした」

夕美「でしょー」

桃華「だから、どうして夕美さんが誇らしげにするんですの」

夕美「花のことは他人事だと思えなくて!」

桃華「花の妖精さんみたいなこと、言うのですね」クスクス

歌鈴「ぼふっ。あ、危なかった…」

ケイト「オー。Trolley?」

歌鈴「ですです…はふ。よかったあ…。あの、重くなるかなと思って…それから、えへへ、今みたいなとき、受け皿になってくれるかなと思ったんでしゅ!」

歌鈴(噛んだ…)

クラリス「まあ…!素晴らしい準備のよさですね、歌鈴さん…ふふ」ニコ

歌鈴「!…え、えへ。は、はいっ」
211 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:04:28.05 ID:BNZpvfy2O
(4)

桃華「それでは…一息つきましょうか。ふふ。わたくし、温かい紅茶を淹れてきていますの」

夕美「わ、それ、うれしい。じゃあ向こうのみんなにも声かけよっか」

桃華「ええ」

桃華「……」

夕美「?」

ケイト「私、じゃあ…アチラの方に、ドコに、すてたらよいか、聞いて来ますネ。日本語ガクシューのAchievement…見せるトキデス!」フンス

歌鈴「お、おねがいしますっ。がんばれです」

クラリス「では…歌鈴さんと一緒に、見守っていますよ」

ケイト「心強いネ♪アリガト!」

桃華「…」

桃華「あちらの三人も、楽しそうですわね」

夕美「へ?うん。そうだね」
212 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:05:02.44 ID:BNZpvfy2O
(5)

クラリス「……はふ」

クラリス「ぽかぽかしますねー…ありがとうございます、桃華ちゃん」

桃華「かまいませんわ」

ケイト「ぷはー!Victoryの美酒ってヤツ!格別デスネー!」

桃華「も、もっと香りを味わって飲んでくださいまし」

夕美「あはは。ケイトさん、うまくお話できてましたね!いえーい」

ケイト「Yeah!ユミもお疲れサマネ!カリンもネー」

歌鈴「は、はい。ケイトさんも。い、いえーしゅ。あつい」

桃華「ふふ。落ち着いて飲んでくださいまし」

クラリス「歌鈴さん、いま主の名を…?」

夕美「た、たぶん気のせいですっ」
213 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:05:39.79 ID:BNZpvfy2O
(6)

桃華「…」

夕美「花壇って、英語でフラワーベッドって言うんですよね。素敵な言葉ですよね」

ケイト「Oh,ワカリます。んふふ。私たちも飛び込んじゃいたいネ♪」

クラリス「歌鈴さんは、学校でも清掃活動をしているのでしたね。とても立派なことだと思います」

歌鈴「い、いやあ…好きでやっているだけですよ」

桃華「それですわ!」

歌鈴「わあ。びっくりした。こ、こぼしてない。こぼしてない」

桃華「あ、ご、ごめんなさい」

クラリス「…桃華さん。それ、とは?」

桃華「え、えっと」
214 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:06:20.21 ID:BNZpvfy2O
(7)

桃華「みなさんは…すごいですわ。こうした、体を張る…ボランティアのお仕事も、自分から手をあげて」

桃華「それに、クラリスさんと歌鈴さんは、元々…家業というか…あるでしょう?」

夕美(そっか。桃華ちゃん、それで三人のこと、気にしてたのかな)

クラリス「…」

クラリス「なるほど。そうですね」

歌鈴「わ、私はドジが家業みたいなところがありますが…」エヘヘ

夕美「そ、そこまで言わなくても大丈夫だよ?」

ケイト「カリンの…えと、コセーは、アイドルとしてとってもCuteデスヨ」

歌鈴「…え、えへへ」
215 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:07:03.86 ID:BNZpvfy2O
(8)

クラリス「桃華さん。考え方は人それぞれかもしれません。ただ、私は、それこそアイドルの素晴らしいところだと思います」

桃華「え?」

クラリス「…私自身、務めて、気づいたことですが…アイドルとは、女の子の希望の形だと思います」

クラリス「私たちの希望の形は、人それぞれでしょう?それを、それぞれのまま輝かせる。それがアイドルだと私は思うのです」

ケイト「カリン!カリンのことだネ!」

歌鈴「へあっ」

夕美「ケイトさんも、私もじゃないかな。異国で頑張るケイトさん、花が好きな私」

夕美「それから、お嬢様かわいい桃華ちゃん。ね?」

桃華「…ふふ。はい」

クラリス「はい」
216 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:08:04.30 ID:BNZpvfy2O
(9)

クラリス「ですから…私は、アイドルになる前からなにも変わってはいません。歌が好きな私、誰かの助けになりたい私…」

クラリス「…変わらない私をいままで以上に輝かせてくれる。輝くことができる。それこそアイドルだと思います」

夕美「おー」

歌鈴「す、すごい。一言も噛まず…じゃ、ない。素敵なお話…わー、さすが神父さんです!」

夕美「神社の娘がさすが神父さんって言うの、なんか面白いね。あとクラリスさんはシスターさんじゃないかな?」

歌鈴「はっ。ほんとだっ」

クラリス「あ、あらら…ついあれこれ話してしまいました…」

ケイト「…フフ」

ケイト「とっても、とても、いい話しデシタ。私も同じ気持ちデス」

ケイト「人生、何があるかワカラない。それが面白いデスネ。それを一層楽しめるSpecialな仕事が、アイドルかなあ」

クラリス「はい」

桃華「……うん。なるほどですわ」

クラリス「…」ニコ
217 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:08:46.55 ID:BNZpvfy2O
(10)

クラリス「桃華さん。答えは見つかりましたか?」

桃華「はい」

桃華「…ねえ。夕美さん。もう一度。やっぱり、私、このお仕事に参加できて、よかったですわ」

夕美「うん。ねっ。私も」

ケイト「私もデス」

歌鈴「わ、私もです」

クラリス「私もですよ。桃華さん」

桃華「…」

桃華「ふふ。はい。本当に。よい仕事でしたわね」
218 : ◆qEJgO2U6bM [saga]:2020/09/19(土) 20:09:36.92 ID:BNZpvfy2O
今日はここまでー、おつありです。
人数的には今日が折り返し。
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