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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」その2【ADV】

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866 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 15:46:17.52 ID:552DXnWF0
京太郎「しかし困りましたね。片っ端からローラーかけるしかないのか......」

久「時間的余裕は無いわけじゃないし、その手もあることにはあるけど」

久「うーん......なんとかならないかしら」

そんな会話をして頭を悩ませる俺たちに、楸野はニヤニヤとその口元を見せるだけだった。
このジジイ......妙に人をイライラさせる奴だ。


 【4日目 10:00】 楸野宅 2階 書斎

どうする?

持ち物:>>768
同行者:久
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)


1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、久(楸野宅 2階 書斎)
・咲、和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 1階 廊下)

4. 自由安価


↓2
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 16:31:20.62 ID:UN9eDYIlo
咲を呼んできて祭壇でサイコメトリったみたいに楸野の過去が分からないか試してみる
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 16:41:55.19 ID:dramB4L8o

儀式の記憶見たからってそんな事出来るの?とは思うが駄目でも咲ちゃんには楸野さんが儀式に反対した時の記憶を直接語って説得して欲しいから呼ぶだけ呼んどこ
869 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 17:31:52.85 ID:552DXnWF0
4. 咲を呼ぶ


ずっと考えていたことがある。少し前、俺がおっかない蛇野郎と対面したときのことだ。
あの幻覚を見る直前、急に瞼を開いた楸野と目線が合った。いや、こちらの眼を見てきたと言ったほうがいいか。
その瞬間の楸野の虹彩は――普段のそれは深い黒色であったのに――まるでアルビノのように鮮やかな赤色をしていた。
また少し前のことを思い起こすと、確か昨晩の榎田の回顧にもそのような話があった。

京太郎「先輩。この老人、何かあると思うんですよ」

京太郎「いや、『何かあるって』のは当然なんですけどね。言いたいのはそういうことじゃなくて......」

久「『オカルト』ね」

京太郎「ええ」

久「......呼びましょうか」



咲「失礼します」

楸野「これは......ああ、神楽神社でお見かけしたお嬢さん。大丈夫ですかな?お体が優れなかったように見えましたが」

京太郎「楸野、うるさいぞ」

俺に爪先で小突かれると、くっくっくと喉を鳴らしてまた黙り込む。
そんな楸野に対して咲は先ほどの返答のつもりなのか少々はにかんだ後、声を潜めて俺たちに問いかけた。

咲「何かあったんですか?私だけ来てほしいって......」

久「咲...最初に謝っておくわ。あなたのこと、実験台になってもらうために呼んだのよ」

咲「え?!実験台って――――ああ、そういうことですか」

咲は目前に座らされた老人を一瞥した。その顔はおおよそ畏怖の表情が支配していたが、やがてそこに違った性質のものが混じった。
何だろうか......困惑、哀れみ、好奇、信仰......ダメだ、全然わからん。

京太郎「咲、無理ならしなくても大丈夫だぞ?」

咲「ううん、やるよ」

咲「最初からこの人は変な感じがあったし......怖いけど、少し気になってたから」

姿勢をかがめて楸野に近づいた咲は、その手を取って大きく深呼吸する。
白く綺麗な指先は老人の骨ばった手の甲に対比され、非常に映えて見えた。

......数十秒して、ようやく瞳が開かれた。


【オカルト(咲)】× 4 = 32

↓1
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 17:34:50.22 ID:WHh2wwBv0
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 17:42:22.78 ID:OrvoqcSto
こいつ目をガムテで塞いでも普通に見えてやがる
872 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 18:10:12.03 ID:552DXnWF0
京太郎「咲、どうだ?」

咲「......わかんない」

京太郎「何ともなかったか......」

咲「ううん、そういうわけじゃないの」

咲「上手く言葉にできないけど......縛られてるような感じ?」

咲「牢屋に閉じ込められてるみたいな、怖い人に見張られてるみたいな......うーん?」

その後も詳しく話を聞こうとしたのだが、咲の証言は全く持って要領を得なかった。
どうも前回――祭壇で見た過去のように、特定の風景がフラッシュバックするというような事は無かったようである。

久「少なくとも、ここから霎伝の所在に辿り着けそうにはないわね...困ったわ」ポリポリ

咲「ご、ごめんなさい!私が役に立てなかったせいで...」

久「いいのよ。第一オカルトなんて何なのかすらよく解らないんですもの」

咲「ありがとうございます......ねえ、京ちゃん」

咲「さっきはこの人の眼を見た瞬間、変になったんだよね」

京太郎「ああ......思い出しただけでゾッとする」

咲「私も見てみたら何か解るんじゃないかな」

京太郎「えぇ?!おいおい、流石に止めておいたほうがいいと思うぜ」

咲のことだし、あの幻覚を見れば粗相くらいしてしまってもおかしくはない。それは色々マズいというか......
それ以前に、楸野の眼について詳しいことは何一つ判明していないのだ。自分からそれに引っ掛かりに行くなど自殺行為ではないか。

久「.........」


 【4日目 10:10】 楸野宅 2階 書斎

どうする?

持ち物:>>768
同行者:咲、久
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)


1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 1階 廊下)

4. 自由安価


↓2
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:19:31.14 ID:uLQd0XSho
恒例の仲間にする交渉しかないか?
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 18:30:18.27 ID:stY9B6aZo
4 咲に楸野の眼を見てもらう。京太郎も一緒に。あわよくば二人で体験出来るように手でも繋いで

和たちのグループは何かあった時の為に向坂と山下を書斎の前に呼び、他は土蔵を探索
875 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 19:14:36.60 ID:552DXnWF0
久「......眼のテープを剥がすわよ」

京太郎「せ、先輩......?!それってつまり......」

久「元より私たちはとんでもない事をやってるのよ。多少の危険は冒さなくちゃならないこともあるわ」

久「可能性があるなら最大限やるしかない...特にこの状況ではね」

久「そう思わないかしら、須賀君?」

京太郎「......」チラッ

竹井先輩の言うことは尤もだ。何だかんだと恙無く済んでしまったことも幾らかはあるが、俺たちは既に十分危ない橋を渡ってきている。何を今更物怖じする必要があるのだろうか?
だが、それを率先して咲にさせるというのはどうしても気が引けてならない。例え本人が言い出したことだとしても、俺の何かがそれをさせてはならないと訴えていた。

京太郎「それでも、俺は反対です。やっぱり別の――――」

咲「――――京ちゃん、私はやるよ」

咲「みんなを助けるために何でもするって決めたんだもん。このくらいへっちゃらだよ」

京太郎「咲......」

結局俺は、折れる代わりに一つの妥協案を提示することにした。



楸野「本当に後悔しませんかな?カッカッカ」

久「安心して。もし咲と須賀君に何かあったらタダじゃおかないから」

楸野「おお、怖い怖い」

襖の外には、階下から来て貰った山下と向坂が有事に備えて待機している――そのようなことがなければ良いのだが。
書斎の中には並んで座る俺と咲、それに対面する楸野。楸野の後ろには竹井先輩が立ち、既に半分くらい剥がしてあるテープに手を掛けている。
そして俺の右手と咲の左手は、互いの指によって固く結ばれていたのだった。

京太郎「な、なんか緊張してきたな...//」ドキドキ

久「はいはい、別に今はそういうこと期待してないからねー」

久「......二人とも、準備はいい?」

京太郎「ええ、何時でも」

咲「私も大丈夫です」

久「じゃあ行くわよ。3,2,1――――」

先輩の指が、楸野の顔から黒いガムテープを剥がしていく。あと数秒もしないうちにあの赤い瞳と二度の対面を果たすことになるのだろう。
頭蓋が噛み砕かれる感覚が蘇りそうになり、心臓は今にも破裂するかとすら思われた。

京太郎「咲......」ギュッ

咲「..........ばか」


【オカルト】対抗
50 + (【オカルト(咲)】+【オカルト(京太郎)】× 0.5 - 【オカルト(楸野)】)× 8 = 62

↓2
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:24:43.80 ID:5b1B7cmQ0
踏み台
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:30:31.69 ID:stY9B6aZ0
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:38:32.66 ID:fzm57CBio
惜しい。あと何回か楸野ボコるべきだったか?
879 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 19:49:12.08 ID:552DXnWF0
 【4日目 10:10】 楸野宅 土蔵


和「すごい雨ですね......くしゅん!」

優希「大丈夫か?のどちゃん、中で待ってたほうがいいんじゃ......」

和「いえ、このくらい平気ですから」

家の中ではあまり気にならなかったものの、玄関の扉を開けた途端に漏れ入ってくる雨音が、外で降りしきる雨の激しさを物語っています。
気を失った歩哨さんの横を通ってぬかるんだ庭を回り込んだ先に、そのこぢんまりとした蔵は建っていました。
金属製の堅牢そうな扉は既に少しばかり隙間が空き、閉ざしていたであろう閂は近くの地面へ置かれています。ご主人が中を覗いたあとでしょうか。

その隙間を広げると中には小さな小窓から光が差し込む以外には照明もなく、薄暗くて冷たい空気が私の肌を包みました。もう少し厚着も持ってくるべきでしたね......
家から持ってきたポーチ――おしゃれの為に持ってきたはずが、いつの間にかこんなことに――から懐中電灯を取り出してスイッチを押すと、その狭い土蔵の全容が見えてきました。


・土蔵捜索(10分)
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 4 + 20 = 64

↓1
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 19:56:24.27 ID:tv8PxBZso
ほい
881 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:01:52.33 ID:552DXnWF0
 【4日目 10:10】 楸野宅 2階 書斎

69/62→失敗

状態異常判定

・効果→コンマ10の位
 1-5:ステータスへのデバフ(-2)
 6-8:発狂
 9,0:身体の傷害

・持続期間→(コンマ1の位) × 1時間

ゾロ目→持続期間1日
00→死亡


↓1:京太郎
↓2:咲
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:17:40.37 ID:stY9B6aZo
なんで戦闘の時より弱ってるはずなのに効果高いの?
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:18:32.21 ID:tv8PxBZso
オカルトのステータス下がったらヤバい
884 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:21:06.62 ID:552DXnWF0
・ステータス異常
1:【探索】
2,3:【行動】
4,5:【交渉】
6,7:【知識】
8,9:【オカルト】
0:【体力】

京太郎:1の位
咲:10の位

↓1
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 20:37:22.23 ID:stY9B6aZ0
886 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/10/31(土) 20:45:29.21 ID:552DXnWF0
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)

〜〜〜〜〜

早いですが今日はここで終わります。

>>1の一貫した方針ですが、オカルトに関連するものは
物理的な体力等には左右されないだろうとしています。消耗然り、加齢然り。
むしろ戦闘中、しかも覚醒後の咄嗟の対応でないだけ、更に重い内容になるだろうと考えました。

発狂判定表、結構ウキウキで作ったのですが未だに出番なしです。

明日はお休みで、次回月曜夜17時前後から開始の予定です。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:08:13.96 ID:stY9B6aZo
乙よー
これ再挑戦出来るの?
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 12:57:07.00 ID:TDgNYz1yo
再挑戦するなら楸野のオカルトが1になるまで攻撃してその復活直後を狙いたいけどそんなメタデータ参照して行動していいものか
889 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 17:54:44.62 ID:iV3Fbexc0
>>886 は19時の間違いです。失礼しました。

再挑戦は何度でも可能です。しかしキャラクター的にはそもそも復活が
【オカルト】消費ということは知らないので、メタ行動はRP的にナシの方向でお願いします。
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 18:56:22.05 ID:QgYacz9Wo
榎田親子に挑戦させたら駄目かな?いや、さすがに盛り下がるか
891 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 19:21:00.96 ID:iV3Fbexc0
遅れました。そろそろ始めます。
892 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 19:26:55.81 ID:iV3Fbexc0
 【4日目 10:20】 楸野宅 土蔵

27/64→成功!


探索を始めてそろそろ10分。いくら物が多いとはいえ、この狭い土蔵では探すところなどたかが知れています。
手前――つまり出口の周囲は粗方探し終わり、最後に奥の角に積まれたガラクタの山を崩している時でした。

椿屋「......これは」

優希「どうした?......ほほー、これはいかにも怪しいじぇ」ニヤリ

千歯扱きをどかそうとする椿屋さんの手が止まると、その下には地面から不自然に生える取っ手のような突起。
間違いなく、その下の空間に存在する何かへの入口でした。

突起を上に引っ張ると蓋は案外すんなりと跳ね上がり、地下へ続く階段が現れました。
明かりもないその階段を何本かの懐中電灯が照らしますが、それでもなお半ばまでしかその姿を現しません。

山下「結構長いみたいだな...何があるかは実際に行ってからのお楽しみってわけか」



 【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎


京太郎「――――!」

久「須賀君!」バッ

直後、竹井先輩の素早い手によって楸野の眼が再び隠される。
なんだ?!楸野と眼が合った瞬間、何か吐き気のようなものが俺を襲った。
しかしそれは幻覚であるとか具体的にどこかの不調であるとかとは言えず、抑えつけるような漠然とした感覚が俺の身体に纏わりつき続けている。

久「須賀君、大丈夫?!」

京太郎「は、はい。なんだか変ですけど、さっきみたいな事にはならないみたいです」

久「そう、よかったわ......咲は何ともない?」

咲「えぇっと......言われてみれば、なんだか怠いような感じがするかも」

京太郎「人によって差異があるのか」


 【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎

どうする?

持ち物:>>768
同行者:咲、久
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :護衛A〜D・柊(気絶、拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・1階廊下奥の部屋へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 土蔵)

4. 自由安価


↓2
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:31:44.91 ID:g5H50PCa0
2 『霎伝』を探す
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:35:06.38 ID:QgYacz9Wo
4 京太郎たちは再挑戦
和たちは地下を捜索
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 19:35:12.25 ID:an1tmegUO
896 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 20:02:28.97 ID:iV3Fbexc0
 【4日目 10:20】 楸野宅 2階 書斎


咲「京ちゃん、もう一回やってもいい?」

咲「さっきはもう少しで何か見えそうだったから...次は上手くいくかも」

数分が経った今でも倦怠感以外には異常は見られない。手足の動きが鈍くなった気がするが、まだいけると頭は訴えている。
まぁ、これくらいなら筋肉痛と同じようなものだろう......多分。

楸野「カッカッカ、勇敢なお嬢さんだ!さらば今度こそは目に物見せて――――」グイッ

久「まったく、最初からこうしてれば良かったわ。次そういうことを言ったらテープじゃ済まないわよ?」

久「じゃあもう一回眼を開くけど......須賀君、大丈夫?」

京太郎「はい、構いません」

「はいかいいえか」という指示も忘れたのかベラベラと喋り続ける楸野の口を、呆れ顔の竹井先輩が若干キツめに塞いだ。
そうして先輩は俺の返事に無言で頷くと、少し前と同じようなカウントダウンを始めたのだった。


【オカルト】対抗
50 + (【オカルト(咲)】+【オカルト(京太郎)】× 0.5 - 【オカルト(楸野)】)× 8 = 62

↓2
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:04:21.33 ID:QgYacz9Wo
再挑戦は判定+10ではなかった?
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:05:24.33 ID:g5H50PCa0
おりゃ
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:08:26.26 ID:tfGDFTxgo
すばら!
900 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 20:49:03.28 ID:iV3Fbexc0
33/62→成功!

た、確かに......まあどちらにせよ成功なので許してください...
それから>>892ですが、山下は書斎の外で見張りをしているため土蔵にはいないため誤りです。北村あたりの発言に脳内補完お願いします。


 【4日目 10:20】 楸野宅 土蔵 階段


古い階段を一歩一歩踏み込むたびに、一部が腐り落ちた段板が悲鳴のような軋みを上げています。

和「......」

優希「のどちゃん、ひょっとして怖いのか?」

和「まさか、この程度で怖いなんて言っていたら――――ひいっ!?」サッ

私の顔のすぐ横を落ちてきたのは10センチはあろうかと思われる大きな蜘蛛。
――――いえ、少し驚いただけです。確かに虫は嫌いですが、別にこの空間が怖いわけではありませんよ?

優希「素直じゃないなぁ、のどちゃんは」

そんなやり取りが交わされる間も、少しずつ目的地は近づいている筈......
やがて、先頭を行く椿屋さんの懐中電灯がようやく階段以外のものを照らしたのです。


まこ「......こりゃたまげた」

染谷先輩は思わずぽかんと口を開けて唖然としていますが、無理もありません。私たちを待ち構えていたのは、
一面が書物で――それもただの本ではなく、非常に古そうなものも相当数含んでいる――で埋め尽くされた小さな地下室でした。
比較的新しそうな一冊を試しに手にとってみると、表紙に踊る活字の示す題名は『古語拾遺講義稜威男健』......出版は昭和四年。
天井を照らしても蛍光灯のような照明機器は一切無く、机の上と壁面のいくらかに燭台が立てられています。
しかし、こんな密閉された部屋で蝋燭なんて――――なるほど、壁の一部が開いて、そこから空気が流れているようでした。
「秘密の研究室」という言葉がよく似合う、そんな部屋だったのです。


 【4日目 10:20】 楸野宅 地下研究室

どうする?

持ち物:>>768
同行者:優希、まこ、北村、社会人、椿屋
ステ :>>764-766
周囲 :土蔵
人  :
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・書斎へ向かう
・場所指定(>>865、地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 8 = 88
・話をする
・話し合う(10分)
・『霎伝』を探す(10分)
(【探索(優希)】+【探索(和)】× 0.5)× 4 + 20 = 64

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久、山下、向坂(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、北村、社会人、椿屋(楸野宅 地下研究室)

4. 自由安価


↓2
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 20:55:17.60 ID:utBONfQr0
2『霎伝』を探す
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 21:01:57.44 ID:tfGDFTxgo
903 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 21:49:04.56 ID:iV3Fbexc0
2. 『霎伝』を探す:44/64→成功!


主人「一番怪しいのはこの研究机ですが、どこにも見当たりませんね」

和「仕方ありません。本棚の方を手伝いに行きましょうか」

優希「......ちょっと待つじぇ」

和「?」

ゆーきの手が先程調べたばかりの引き出しを開けますが、中はやはり走り書きのようなメモの断片とか、
大して重要そうではない書籍とかそういった物ばかりで目立ったものはありません。一体何を......

和「――――!」

......おもむろに中身をすべて取り出したゆーきがその一番下をぐいっと押し込むと、ぱかりと音を立てて蓋のような板が外れました。
なるほど、二重底で隠しスペースを作っていたということですか。
それほどまでに隠蔽されていた空間にただぽつんと置いてあったのは、たった一つの桐箱でした。

まこ「これって、ひょっとして......」ゴクリ

優希「......開けるじぇ」

――――桐箱の蓋を開けるその手の動きは、うんと遅かったように思います。


 『霎伝』を手に入れた


表紙にはただ手書きで『霎伝』と毛筆で記されているだけ。そこには著者の名前も、――おそらく写本でしょうが――書き写した人物の名前も記されていませんでした。
それにもかかわらずこの本が持っている魔法のような引力に、私は思わず手を伸ばします。

和「ちょ、ちょっと失礼します」パラパラ

中身は書き下し文はおろか読みや訓点も振られていない正真正銘の白文や、かと思えばくずし字で長々と続く大和言葉。
目すら覆いたくなるそのような内容は、およそ百ページ弱に渡って記述されていました。

北村「幸いここには翻訳に使える資料も沢山ある。あっちの用事が終われば、山下くんがその手のモノは詳しいだろう」

北村「しかし、そうはいっても......ねぇ」

これをすべて読むのに、一体どれだけの時間がかかるのでしょうか?
904 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/02(月) 21:58:08.64 ID:iV3Fbexc0
今日はここで終わります。

リアルの方が忙しくなってきたため、今後は平日のみ&終了早めで進行します。
年始から立て込んでいるので12月中旬くらいまでには完結させようと思っていますが、
食い込んでしまった場合数ヶ月お休みになるかもです。この調子なら多分終わるとは思うけど......
どちらにせよエタらせることは絶対にありませんので、気長にお付き合い頂ければ幸いです。

というわけで次回は水曜の夜19時頃からになります。
皆さま、今回もお疲れ様でした。
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/02(月) 22:02:32.50 ID:utBONfQro
乙よ
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 03:06:36.11 ID:lUah7qpZO
エタらないと聞くほどエタるんだろうなあと思う
期待せずに待ってる
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 08:23:19.97 ID:XYQ95PC2o
余計な事言わずにおれんのか
908 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/04(水) 18:23:52.00 ID:PBL5F9LQ0
まあ、自分でも要らんこと言ったかなと反省しているので大丈夫です。

今日は咲と京太郎の【オカルト】判定成功後から処理していくつもりでしたが、
非安価部分が案外長くなりそうな上に筆の進みが遅いので多分安価はありません。
書き溜めさえできていれば良かったのですが、申し訳ないです。
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 18:32:27.24 ID:lkwvqnoAo
それはそれで楽しみ
910 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:44:14.41 ID:PBL5F9LQ0
咲「――――ゃん!京ちゃんってば!ねえ京ちゃん!」ユサユサ

京太郎「Zzz......Zzz......」

咲「京ちゃんっ!」ビシャン

京太郎「痛ってぇ!!」

京太郎「咲!お前いきなり何すん...だ......?」キョロキョロ

咲「寝てる場合じゃないよ!早く起きて!大変だよ!!」

慌てふためいた咲に促されて姿勢を起こすと、俺が寝ていたのは柔らかい土の上で、ともなれば大粒の雨がやって来る筈の頭上からは燦々と太陽光が降り注いでいる。
周囲は山々に囲まれているが、開けた南方遥か遠くに見える平地には小さな人里が点在している。
映る風景には小さな差異こそあれど、稜線が切り取る空の輪郭は、ほんの一日か二日前に優希と並んで眺めたものに違いなかった。
そして後ろを振り返ればどこか見覚えのある、しかしそれとは様相の異なった建物が鎮座していた。


 【???】 小佐目村 旅館前


咲「......!ねぇ、あの人」

腕を小突く咲の指差す先からは、一人の青年――俺たちと同じくらいの年だろうか、その身体を薄汚れた藍の甚平で包んでいる――がこちらへ向かってずんずんと歩み寄ってきた。
状況が全く飲み込めない俺は彼に話を聞こうと声を掛けようとしたが、間もなくその努力は徒労に終わることになる。

京太郎「すみません、ちょっとお話を伺いたいんですけど......」

少年「......」スタスタ

京太郎「......あれ?」グイグイ

咲「ちょっと京ちゃん、ダメだって!」

京太郎「何がダメなんだよ」

咲「......あの人、地下の祭壇で見たよ」

京太郎「祭壇で?......なぁ、それってもしかして......」

すぐ近くで怪しげな会話を繰り広げる俺たちに構うこともなく、青年が旅館の戸を引いた。
中に居た男の格好は青年と比べれば幾分洋風だが、清潔感のない着潰したズボンと下着のシャツの上から屋号の入った羽織を着ているだけだ。
911 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:45:11.67 ID:PBL5F9LQ0
男「いらっしゃ――――ああ、お前か。また例の娘目当てだな?」ニヤッ

青年「おっちゃんお疲れ様。まあそんなところじゃ」

男「畑仕事もせんで女の子の尻ばかし追いかけとると、また軟派じゃとか何とか言われんぞ?」

青年「べ、別にそないなこと!」

男「はっはっは!まあ程々にしときっちゅー話よ」

青年「解っとるから、親父に言うのだけは堪忍な」

男「しゃーねえなぁ......ま、いつもの事じゃしええけどな」

男「『楸野さん』には黙っといてやるよ」

楸野「ありがとよ、おっちゃん」

「楸野さん」の息子...つまり彼の名もまた楸野と思わしき青年が靴を脱いで、平然と階段を昇っていく。
続けて俺と咲が下駄箱に靴を入れるが、男は全くもってこちらには気づいていないようだった。

京太郎「おーいおっさん、俺らも上がらせてもらうけど大丈夫だよなー?」トントン

男「.........ふわぁぁぁ、眠い.....」ボリボリ

京太郎「微塵も反応しそうにねえな。一体どういう――――おい咲、これ見てみろ」

咲「どうしたの?」

男の両手に握りしめられた新聞。果たして自分がこんな陳腐なシチュエーションに居合わせることになろうなどと告げたところで、数日前の俺は歯牙にも掛けなかっただろう。
寂しい平原に成り果てた遠くの小都市に、俺が知るよりも一回りも二回りも小さい旅館。彼らの古めかしい装束に、極め付けは日付欄ときた。
帳場に立つ男が持つその一面に刷られた活字は、今日が120年前の『今日』であることを秋風冽々に知らしめていたのだ。
912 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:46:09.42 ID:PBL5F9LQ0
 【120年前】 旅館 二〇二号室


急いで楸野の跡をつけると、3階まで続くはずの階段は2階で終わっていた。
部屋の配置も変わっていたため危うく見失うところだったが、何とか青年の背中がある部屋へ入っていくのを捉えた。
無作法など気にしてはいられまいとノックもせず扉を開ける。中で追いかけていた青年と机を挟んで座っていたのは、一人の清楚な少女だった。

楸野「――――それではあなたは、一人でここまでいらっしゃったという事ですか。どうしてこのような村まで?」

少女「いえ、何ということはありませんわ。東京で色々ありまして、気晴らしにいこうと思っていた所に紹介されまして」

少女「知り合いが『非常に良い村だ』と言うものですから、気になって来たんです」

楸野「色々、ですか。ご家庭で何かあったのでしょうか?」

少女「...............」

楸野「こ、これは不躾なことを申し上げました!......しかし、このような村がお気に召しますか?」

楸野「数十年前までは静かであったと聞きますが、今では近くに炭鉱もありますし......余り落ち着ける場所ではないでしょう」

少女「全然!むしろそのお陰で活気に満ちていて、非常に楽しいですわ」

少女「それに、貴方のような素敵な方とも出会えたことですし、ね?」

楸野「......//」


京太郎「なんかいい雰囲気になってきちゃったみたいだな......」

咲「ど、どうしよう!私たち、こんなところで見ちゃってていいのかな?!」アタフタ


結局若き男女の歓談は昼を過ぎ、秋の日が間もなく傾こうかという時間まで続いていたが、楸野が不意に窓の外を見て失敗したとでも言いたげに顔を歪め、
少女へ「父に叱られるのでそろそろ戻る」という旨を伝えたところでついにお開きとなった。
913 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:47:56.66 ID:PBL5F9LQ0
 【120年前】 旅館 玄関


楸野「おっちゃん!もし親父が来たら良しなに!」ダダダッ

男「.........楸野の倅」

楸野「な、なんじゃ?珍しく真面目な声色しよって.....」

男「あの部屋のお客さんとはどんくらい仲良くなった?」

楸野「どんくらい言うても......東京に戻っても文通しようって約束したぜ」

男「.........そうか」

楸野「?......悪い、そろそろ行くわ」タッタッタ

楸野が小走りで出て行くのを見送った男......恐らくこの時代の旅館の主人であろうその人物は、深く溜息をついた。
その顔には幾分の迷いが含まれていたが、数秒置いて元のように新聞を読み耽るようになる頃にはそれも消え去っていた。

咲「ねぇ、京ちゃん......あの女の人って、その...つまり.........」

京太郎「......十中八九、そういうことだろうな」

京太郎「とにかく、楸野を追おう。走れるか?」

咲「ちょっとならね......はぁ」

やれやれという顔で下駄箱から運動靴を取り出す咲と、一足早く戸の外側でそれを待つ俺。左を見れば、楸野は村の喧騒に紛れる寸前である。
そうなる前に追わなければと準備を終えた咲と一歩を踏み出した、その瞬間だった。


咲「あ、ちょっと待って!く――――」

京太郎「......咲?おい、どうし――――」


――――突如、俺の意識は奪われた。
914 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:49:33.67 ID:PBL5F9LQ0
京太郎「――――たんだ?!」

咲「――――つひもほどけちゃったから......って、あれ??」

まるでドラマの場面転換のようにして二度、一瞬で目の前の風景が変化した。
先程と異なる部分は、その風景は『最近』見たものと殆ど違わないことである。


 【120年前】 小佐目山 祭壇


紫色の光で照らされた岩のドームは、やはり優希と......そして咲と訪れたもので間違いない。
違うところといえば俺たちのすぐ後ろにある地下通路がコンクリで固められていないこと。
そして、祭壇の周りには何人もの男たちがたむろして声を張り上げているという点であった。

「おい柊!四人目が消えたいうんはどういうことじゃ!」

「わかりません!うちらが目を離しとった間に逃げ出したとしか......」

「馬鹿タレェ!榎田はもう『降ろし』始めちまっとるんやぞ!今更止められんわ!」

様子を見るに中心で怒号を飛ばしているのがあの青年の父親である『楸野』であり、その取り巻きは他の四家の面子だろう。
だがそこにいる人間は四人では足りない。祭壇に置かれた四つの皿の内、三つには既に白装束の女性が寝かされていた。
アレが生贄か......生憎、ここからではその生死までは判りそうにない。

「椿屋、捜索の方はどうなんじゃ!」

「......芳しくありませんな」

「......糞が、時間がもう――――」


「――――そうじゃ!それでええ!」


京太郎「!!」

咲「!!」
915 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:50:29.91 ID:PBL5F9LQ0
俺たちのすぐ後ろから、叫びにも近く張り上げられた声が鼓膜へ飛んでくる。
つい先程まで小一時間にも渡って耳にし続けていた俺には、それが紛れもなく楸野青年のものであることは容易に判別できた。

楸野「親父ィ!こないな儀式、止めてしまえばええやろうが!!」

「紅蔵......ッ!お前、この事何時知った!」

楸野「さっきじゃ!うちの爺さん絞め上げて喋らせた......そこの人たちや、あの子を殺そうとしとるんもな!」

「四人目もお前が逃したんか!」

楸野「そうじゃ!」

「......楸野さん、もう限界です.........そろそろおわしますわ」


「楸野の小倅ッッ!!自分何しとんのかわかっとんか!!!」

「馬鹿野郎!あの娘どこやりやがった!!みんな死んじまうんだぞ!!」

「そのためにあの子を殺すんか!!?絶対そんなん間違っとるッ!!」

「こんのクソガキがぁぁぁぁあああ!!!!」
916 : ◆copBIXhjP6 [!蒼_res saga]:2020/11/04(水) 22:52:23.17 ID:PBL5F9LQ0
人か、それとも神か。

犬らしく見えるそれは、同時に魚のようでもある。

四方八方から轟音が鳴り響くところへ、不意に赤子の啼き声が聞こえた。その時だった。

龍が、一匹の龍が俺と咲の身体を「すり抜け」、楸野へと吸い込まれていった。
917 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:53:14.04 ID:PBL5F9LQ0
 かれ、各依さしたまひし命のまにまに知らしめす中に、――――――命さしし国を治らさずして、八拳須心前に至るまで啼きいさちき。
 その泣く状は、青山は枯山如す泣き枯らし、河海は悉に泣き乾しき。ここをもちて悪しき神の音なひ、さ蠅如す皆満ち、万の物の妖悉に発りき。
 
 ――『古事記』上巻より引用
918 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 22:54:50.42 ID:PBL5F9LQ0
 【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎


「――――――――くん、須賀君ったら!返事して!」

ああ、こういう風に起こされるのは二度目だ。ついさっきも旅館の前で咲に......

京太郎「――――!!」ガバッ

久「きゃっ!......ちょっと、びっくりするからいきなり起き上がらないでよ!」ゼーハー

京太郎「ご、ごめんなさい――――って、んなこと言ってる場合じゃねぇ!」

京太郎「先輩、咲は?!」

久「まだ起きないわ......さっきから起こそうとしてるんだけどね」

京太郎「そうですか......」

どうやら無事帰ってこれたようであることに一先ず胸を撫で下ろす。辺りを見渡せば――楸野の目は隠されているが、
それを除けば――先程と寸分違わぬ書斎が俺を迎えてくれるし、窓の外ではバケツをひっくり返したような雨が未だ降り続いていた。
左手首の腕時計は、正確に現在が【4日目 10:30】であることを俺に伝え、精神の安定に一役買ってくれている。
つまるところ、俺たちは10分間寝ていたということになるようだ。

咲「......」

久「!......咲も起きたみたいね」

京太郎「咲、大丈夫か!?最後は何だかよく分からない様子だったが......」

俺がその事実を認識してから数十秒と待つこともなく、咲も独りでにその上半身を起き上がらせた。
どうやら無事に終わってくれたようだ。その絶対的安堵が俺の心を包み込んで――――


咲「............」


京太郎「――――咲?」
919 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/04(水) 22:56:20.94 ID:PBL5F9LQ0
今日はこれで終わりです。やっぱり安価までは辿り着かなかったか......
しばらく暖めてる短編があるんですが、結構陰気な内容なので出せなさそうな今日この頃。

明日も多分19時からになります。早く始められそうなら30分位までは早めるかもです。
次回は判定から始まりますので、お付き合いよろしくお願いします。
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 22:57:43.94 ID:+DFc/Fe80
乙です
判定から始まるなら今やってもよくない?
なんの判定か全く分からんけども
921 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/04(水) 23:07:57.55 ID:PBL5F9LQ0
やっちゃいますか



・成功判定
100 - 【オカルト(咲)】× 8 = 36


失敗の場合効果判定

→持続期間:コンマ1の位
 1:一瞬
 2-0:(数値)×10分

→発狂、あるいは精神上の傷害:コンマ10の位
 1-3:恐慌状態
 4:発声障害
 5:幻覚・幻聴、あるいは妄想
 6:偏執症(特殊なものに執着する)
 7:健忘症(過去<持続時間>分の記憶を失う)
 9-0:幼児退行

↓1:成功判定
↓2:効果判定(失敗の場合)
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 23:16:28.99 ID:cKA1zLSB0
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 23:27:27.20 ID:+DFc/Fe80
なぜに成功判定のあとにもBadな判定が出てくるんですか〜
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 23:35:12.02 ID:MrNMgCa+o
乙です
恐慌状態とか最悪と思ったけど0×10なら0分?
925 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 18:13:11.99 ID:wRcAuEFd0
ヤバいものを見れば判定がくっついてくるのが道理というものです。知らんけど。

>>924
あー、0は10のつもりでした。
1,2,3......9,0っていう流れだし、00も100扱いだしそのほうが自然かなと思いまして。

30分後に始めます。
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 18:29:19.89 ID:XX27aZ3ao
マジでか。ショック…
927 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 18:51:28.03 ID:wRcAuEFd0
>>921 の誤字訂正
恐慌状態→恐怖状態ですね。恐慌って何やねんっていう

そろそろ開始します。
928 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 18:55:04.70 ID:wRcAuEFd0
京太郎「咲、寝ぼけてるのか?おーい、帰ってこれたぞー」フリフリ

咲「.........」ブツブツ

久「咲......?」

少し声を大きくして呼びかけてみたり、目線の先で手を振ってみたりする。
だのに反応する素振りも見せず、瞬きもしないで何かをボソボソと呟く咲の様子は度を越しておかしかった。
その口から漏れる言葉は何なのか、竹井先輩がその座り込んだ少女へ近づくと......

咲「嫌だ止めてお願いだから入ってこないで許してください気持ち悪い嫌だ嫌だ嫌だ.........」ブツブツ

久「――――咲!」

咲「嫌ッ!」バッ

久「きゃぁッ!!」ドサッ

事の異常性に気がつき咲の肩を掴んで揺すろうとする竹井先輩の身体が、それを拒む両腕によって大きく突き飛ばされる。
咄嗟のそれは手加減されたものではなく、明確な生理的嫌悪に対する抵抗のようだった。
その時、大声を聞き取った廊下の二人が勢い良く襖を開いた。

山下「おい、何があった!!......おい、こりゃあ一体」

咲「やめて!こっちに来ないでぇぇぇッ!!!」

京太郎「と、取り敢えず落ち着かせる!手伝ってくれ!」

向坂「ああ、よくわかんねーけど......」

間もなく咲は支離滅裂な喚き散らさなくなったが、今度は膝を抱え込んだ上に両耳を手で塞いでいる。
この様子じゃしばらく動けそうもないか......おぶって連れて行こうにも、今は誰かが触れることさえ許さないらしい。

一方、すぐ近く廊下では何かが蠢く音がしていた。気絶していた柊たちが起きたようだ。


 【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎

咲は動けない

どうする?

持ち物:>>768
同行者:咲、久
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :護衛A〜D・柊(拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)、恐怖状態(【4日目 12:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、大学生、社会人、椿屋(楸野宅 地下研究室)

4. 自由安価


↓2
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 19:15:27.98 ID:glKOyFOVo
2 楸野と話をする
さっき見た光景について。

あの龍がオフラシ様なのか?
なぜ120年前は好きな娘を助けようと頑張ったのに儀式を繰り返すのか?紅蔵に龍が入っていったせいで操られでもしたのか?
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 19:26:17.59 ID:LSyyOsDeo
↑の事を確認した上で操られてるわけでないなら味方にする交渉したい

120年前は好きな娘を助けようとしてたわけだし、下手に儀式妨害して村を滅ぼしかけたトラウマがあるとはいえ儀式を続けていくのが絶対だとも思ってないと思う
931 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 20:19:36.44 ID:wRcAuEFd0
2. 話をする


向坂「大丈夫か?派手に転んじまってたけど」

久「え、えぇ。それより......」

状況が全く理解できないのだろう、竹井先輩は唖然とした顔で変わり果てた咲を眺めていた。
俺は手短に居合わせた三人に、俺と咲が【120年前】で体験した事の顛末を話した。

山下「うーむ、突拍子が無さすぎて全然想像がつかんな」

京太郎「あんなの言葉だけで説明できるはずないぜ」

久「ともかくその青年は――『楸野』は、あの老人と同一人物なのね?」

京太郎「状況だけ見れば恐らく。でも、本当にそうかって言われると......」

部屋の反対側の端には、俺たちの騒ぎを気にする様子もない老人が座り込んでいる。
結局、こいつと話をしないことにはどうにもならないのか。


楸野「......覗いたのですな」

京太郎「......ああ」

楸野「全く、失礼な方々だ。よくも他人の見られたくない記憶なぞを......」

口の封を解かれた老人は恨み節を並べるが、その口調が表しているのは真面目な怒りというものではない。
どちらかといえば、諦めに近い何かにも感じた。

京太郎「楸野、あの青年はお前だな?」

楸野「『あの青年』が何を指しておられるかは存じかねますが、貴方がたの話に昇っていた男であれば、私で間違いないでしょうな」

京太郎「あの時のあんたは、少女を助けようと必死だったじゃないか!どうして今ではこんなことを......」

京太郎「あんたが止めようとした儀式を繰り返しちゃ、あんたの親父たちと同じじゃないのか?!」

京太郎「第一あの龍って何なんだよ?!生き物みたいだったけど生き物じゃないみたいだったし、それに――――」

楸野「――――須賀さん、そう一度に聞かれてはこちらも困りますぞ」

久「そうよ、須賀君。一旦落ち着きなさい?」

京太郎「す、すみません......」

思わず熱が入っていたところを竹井先輩に制止される。クソッ、頭を冷やさねーと......
俺が一歩引いて部屋の壁にもたれ掛かると、今度は先輩が質問を投げかけるようだった。

久「地下の祭壇で龍が潜り込んでいった先。それもあなたなのよね」

久「......あなた、操られてるの?『オフラシサマ』に」

楸野「カッカッカ!まさかそのような事など......今私のやっとることは、正真正銘私の意志のままよ」

久「なら――――」

楸野「儀式を止めろ、と仰いますか?残念ですが、生憎にもその考えはありませんな」

久「何故?」

楸野「何故でしょうなぁ」

久「真面目に答えて!」

問答が止み、やがて沈黙。
先輩の目が老人の目を見つめ、老人の目が先輩の目を見つめる......尤も、その片方はテープで塞がれているわけであるが。
しばらくの睨み合いの後、結局根負けしたのは――――


(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 8 = 92

↓2
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 20:21:24.23 ID:UoDEuLcv0
でやっ
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 20:26:09.18 ID:glKOyFOV0
a
934 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 21:49:21.75 ID:wRcAuEFd0
18/92→成功!


――――老人だった。

楸野「......まあ、今更話す話さぬで何かが変わる話でもありますまいし、お教えしましょう」

楸野「おっと、最初に申し上げておきますが......私には村を守るという大義とか」

楸野「あるいは楸野の者としての義務などといったものはありませんよ」

京太郎「どういうことだ?」

楸野「『苦しみたくない』という実に単純な願いがあるのみである、ということです」
935 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 21:50:47.33 ID:wRcAuEFd0
異変に気付き始めたのは、私が四十代も半ばに差し掛かった時期でした。
若い方はいまいち理解できんかもしれませんが、丁度身体の節々にガタが来るようになる頃合いでしてな。
当時は年頃の近い者共も沢山おりましたから、こういった話を頻繁に聞くようになるわけです。

「最近は老眼が酷くてさ、帳簿なんか書くのも一苦労だぜ」

「杖なんかついてどうしたんだ?」「いやぁ、ぎっくり腰になっちまってよ......」

一方私といえば健康そのもので、そのような不調とは無縁でした。
尤も、昔から「楸野は若くて羨ましい」などと囃されてはおりました。
しかしこれは若々しいとかどうとかそういう話ではなく、本当に「若い」のではないだろうかと思い、それまで蔑ろにしていた代々の研究を再開させました。
結局解ったことは、私はオフラシサマに呪われているという事だけでした。

ある年......一月か二月、とにかく真冬のことです。雪が積もって屋根が耐えられそうになかったので、私は一人で雪を降ろしていました。
そこで私は脚を取られて屋根から滑り落ち、深い雪へ埋もれてしまったのです。
結局、私が村のものに助けられたのはそれから一週間が経とうとしていた頃でした。
街の医者は低体温が何とかだとかほざいていましたが、そんな筈がありますまい!何せその間の私は、自分の意識を明瞭に保っていたのですから。
気が狂いそうでした。寒さで身体を震わそうにも飢えがそれを許さない程に惨めな雪中で、私はひたすらに待ち続けました。

以前の私は、オフラシサマの呪いに対して楽観的であろうと居続けていました。
「老いが無くなって何が悪いのか」「長生きできるではないか」と考えて、まだ見ぬ遠くの未来への楽しみさえ抱いていたのです。
しかしこの時にそれらは全て崩れ去り、自分は死ぬことも許されぬのだという永遠の苦痛に対する絶望感が、唯々私に渦巻いておりました。
私は一層研究に打ち込みました。霎伝を隅から隅まで読み込み、榎田の呪術にも手を出し、そして父やどの先祖が行ってきたものより多くの時間を捧げ.........
方法は唯一つ、「オフラシサマに赦される」ことのみであるとの考えへ至りました。

それからも私は時の流れから取り残されておりました。やがて仲の良い友人達は皆身罷り、多少老いただけの私はそれを看取るばかりになっていきました。
年々老いは遅くなり、ついには――――今の風貌のまま、何の変化もない生ける屍となったのです。
936 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 21:52:43.55 ID:wRcAuEFd0
久「......つまり楸野、あなたはこう言いたい訳ね」

久「『私は自分が死ぬために、他人を殺し続けています』、って」

山下「いいぜ。何なら今すぐそこの窓から放り投げてやる」

楸野「当然試しましたとも!ああ、あの時の事は今でも克明に思い出されます......お話ししましょうか?」

京太郎「......遠慮しておく」

楸野の語りに、俺たちはみな口を閉ざしていた。
同情があるわけではない。この罪深くも哀れな老人を助けたいという、薄っぺらい正義感があるわけでもない。
ただ自分の身にそれが降り掛かったことを想像し、何も発せなくなっていたのだ。

久「――――ともかく事情は判ったわ。納得も出来ないし、許すことも出来ないけどね」

久「その上で......その上で聞く」


久「あなた、私たちに協力しない?」


(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 0.5 = 6

↓2
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 21:55:17.35 ID:glKOyFOV0
楸野、メタ的には死んで復活を繰り返したら普通に死にそうな感じだったけど死なないのか?
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 21:56:00.41 ID:f4JGn31w0
ほい 6は無理やろ
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:04:48.79 ID:OXet3iDko
こいつ思ってたよりしょーもない事が目的だったな
永水とかで お祓いしてもらえばいいのに
940 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 22:13:55.79 ID:wRcAuEFd0
【オカルト】消費のアレは呪いではなく楸野が編み出したもので、言わば「楽な復活」です。
元々の呪いでは、例え血を全部抜かれようが首を撥ねられようが苦しみ悶えたまま生き続けます(たぶんそのうち血は戻るし首は生えます)。


41/06→失敗


楸野「......残念ながら」

久「そう......私も残念だわ」

楸野「貴方がたがオフラシサマを退治し、小佐目の地から祓うというならば大いに結構――――もし出来るならね」

楸野「しかしその時、私の呪いはどうなりましょう?万に一つ、晴らされること無く残り続けたならば......」

楸野「......最早、私という存在は永久の暗闇に閉ざされるほかありますまい」

楸野がフフッと鼻を鳴らして笑った。いつもの大胆で乾いた笑いではなく、哀愁を持った自虐的な笑いだ。
今の俺たちの切り札ではこの老人を説得することは出来ないだろう。
しかしその呪いすらを晴らす術を手に入れれば、あるいは......


 【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎

咲は動けない

どうする?

持ち物:>>768
同行者:咲、久、山下、向坂
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :護衛A〜D・柊(拘束)、楸野(拘束)
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)、恐怖状態(【4日目 12:10】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(京太郎)】+【探索(久)】× 0.5)× 8 = 52
・話をする
・話し合う(10分)
・麻酔薬を使う

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、咲、久、山下、向坂(楸野宅 2階 書斎)
・和、優希、まこ、北村、社会人、椿屋(楸野宅 地下研究室)

4. 自由安価

5. 和たちと合流する
・書斎で
・地下研究所で
・その他(場所指定)


↓2
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:21:00.70 ID:glKOyFOV0
5で地下研究所を選んだ場合咲はどうなる?
942 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 22:24:43.55 ID:wRcAuEFd0
「2. 麻酔薬を使う」ことになります
安価下
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 22:29:21.05 ID:9qHWoZnro
5 地下研究所で合流
見張りに向坂を残して合流。見張り一人じゃ不安だから合流後北村を向坂の所に向かわせて見張り
944 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 23:40:01.54 ID:wRcAuEFd0
訂正: 地下研究所→地下研究室
未だに誤字が無くならないのか...いや、不注意なだけなんですが。

5. 地下研究室で合流


京太郎「他のメンバーと合流しよう。和たちはどっちに行ったんだ?」

山下「俺たちがこっちに来る直前には確か、土蔵を調べに行くとか言ってたかな」

向坂「それは良いんだけどよ......この子、どうするのよ」

向坂が指差す部屋の端に目線を移すと、そこには10分前と寸分違わぬ姿勢のまま何かを呟き続ける少女の姿があった。
......これしかないか。苦々しいとは思いつつも、俺は鞄の注射器へ手を伸ばした。


 【4日目 10:40】 楸野宅 土蔵


咲「Zzz.........」

京太郎「ごめんな、咲」

俺の背中で寝息を立てる咲の顔は、一転してとても穏やかだった。
本人のためにもひょっとしたらこの方が良いのかもな......

久「でも麻酔なんて打ったらダメよ。特にヤバいんだから、その薬」

山下「そういう事は向坂に聞けばちょっとくらいは解るかも......いや、あいつは知らねえか」

俺たち以外の十数名が居るはずであるという土蔵の扉は閉ざされ、内部から物音が聞こえてくる様子もない。
別の場所に移ったのか?でも閂は扉の前に置かれたままだしなぁ......
一応確認しようと扉を開けた俺たちの目に入ったのは、跳ね上げられた小さな扉とそこから地下へ繋がる階段だった。

京太郎「何だこれ、下から光が漏れてる......」ガチャ

「!!......おーい、京太郎かー?」

京太郎「染谷先輩!?下に居るんですか?」

「ああ、今ちょうど呼びに行こうとしとったところじゃー!」

「はよ来んちゃい、凄いもんが見つかったぞー!」

久「......凄いもの?」
945 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/05(木) 23:42:44.13 ID:wRcAuEFd0
 【4日目 10:40】 楸野宅 地下研究室


染谷先輩の言う「凄いもん」は、やはり階段を降りてきた俺たちの度肝を抜いた。
楸野が話していた代々の研究がここで行われていたのだろうか......しかし中でも、山下はこの異質な空間に興奮を隠せないようだった。

山下「スゲぇ......こんなの実物どころか史料記録でも見たことねえよ」

山下「民俗学専攻の連中が......いいや、柳田國男だってこれを見たらひっくり返るほど驚くに違いねえぜ」

優希「おいゴリラ!今はこっちのほうが大事だじぇ」

山下「すまんすまん」

京太郎「しかし、こんなところに霎伝があったなんてな......和、これはどこに?」

和「そこの研究机の引き出しです。二重底で巧妙に隠されていましたが、ゆーきがあっさり見つけたんですよ」

京太郎「マジかよ!?優希、お前やっぱやるなぁ!」

優希「えっへん!」フンス

狭い部屋に拍手が湧き上がる中で山下は桐箱から取り出した『霎伝』を食い入るように読んでいる。
それから何ページか捲ってみたり目頭を押さえてみたりして、ようやくその顔を上げた。

和「山下さん...どうですか?」

山下「結論から言えば、読み解くことは不可能じゃない」

山下「幸いこの部屋は史料が文字通り腐るほどあるし、全体の内容を掴むだけなら4,5時間あれば終わるだろう」

久「し、4,5時間も......もっと早くならないの?」

山下「無茶言うな!そりゃあ、手伝ってくれる人が何人か居れば多少は短縮できるかもしれないぜ」

山下「古典について少しでも知っていると有り難いんだが......丁度、ここには学生が沢山居るしな」

優希「えっ?......いい天気だな、うむ」

山下「......まあ、とにかく時間が必要だ。その間に出来ることがあればやっておいてくれ」
946 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/05(木) 23:47:12.54 ID:wRcAuEFd0
今日はここで終わります。筆が遅いのは何とかならないものかと思案中です。

しょーもないとか言われると泣くしかないですけど......彼なりに思い詰めていたんじゃないでしょうか。
それに100年弱も研究していたわけですから、お祓いとかその辺もちゃんと調べてあるでしょう、きっと。

明日も通常通り、19時前後よりスタートです。
みなさま、今回もお疲れ様でした。
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 01:23:18.53 ID:Z2JcJO3Xo
乙です
まあしょうがない。いくらオフラシ様がああいう感じな存在とはいえ霧島神境の神様たちならなんとか出来そうな位にしか見えないからなぁ。咲世界ってオカルトがそんなに珍しくもないし
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 12:39:55.86 ID:8GS7sVhPo

楸野って龍のご機嫌とらないとマズい立場なのになんでこんなに落ち着いてるのかね。どう足掻いても詰んでるから?
949 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/06(金) 18:46:19.80 ID:kT3rxggB0
諸用により本日お休みします。
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 18:50:05.11 ID:8GS7sVhPo
りょ。次は月曜?
951 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/07(土) 03:49:41.31 ID:FQdGU2cN0
>>950
そうなります。
その間に書き溜めなどしておきますので、どうかご勘弁を......

適当に書いた小ネタだけちょっと投下します。
952 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/07(土) 03:51:31.89 ID:FQdGU2cN0
 【夏休み】


咲「宿題......ですか」

久「そうよー。みんなちゃんと終わらせたかしら?」


 【8月下旬】 清澄高校 麻雀部室


長かったインターハイも閉会を迎え、清澄麻雀部が東京から長野の地へ戻ってきて数日。
盛大な祝勝会を乗り越えた私たちは学校が始まるまでの余暇を特に何をするでもなく、こうして部室に屯して過ごすつもりでいた。
......そんな穏やかな雰囲気の中で部長が投じた差し水は、未だ殆ど課題に手が付いていない私には耳の痛い話だ。

和「全部ではないですが、九割方済んでますよ」

京太郎「俺も大体は終わってます」

優希「さすがのどちゃん!......京太郎は暇だったんだから当たり前だな」ジトッ

京太郎「暇ってお前なぁ、こっちだってサポートで色々忙しかったんだぞ」

京太郎「誰のおかげで毎試合タコスが食えたと思って......そういうこと言うヤツはこうだ!」ガシッ

優希「ちょ、肩車のまま走るな!怖っ!ていうか高っ!」

まこ「こら、部室で暴れ回るんじゃない!......全然聞いとらんな」ハァ

咲「えーっと、私は宿題持っていくの忘れちゃって」

久「咲らしいわね。優希は?」

優希「............」

久「......とにかく、全部終わってる人はまだいないみたいね」ウンウン

満足そうに(?)頷いた竹井部長は部屋の隅へ歩いていったかと思うと、今度はホワイトボードを引っ張って戻ってきた。
キュラキュラと音を立てるキャスターが回転を止め、板面が勢い良くひっくり返される。顕になった白い平面には太いマーカーでただ三文字だけが書かれていた。

久「そこで!明日からみんなで勉強会をします!」バンッ

和「なるほど......集中して、一気に全て片付けてしまおうということですね」

久「そういうこと。まだ帰ってきたばっかりだけど、だからこそこの流れで全部済ませちゃいましょ?」

久「それで何もかも終わったら、みんなでどこか行きましょう」

咲「あ、それ良いかも。私たぶん、一回休んじゃったらずっと手が付けられないし......」アハハ

優希「えー、勉強会?行きたくないじぇー」グデー

京太郎「まあそう言うなよ。全部終わったら旅行なんかも出来るんだぜ?」

久「それもいいわね。大阪なんか楽しそうじゃない?」

和「あるいは山奥でゆっくりするのも悪くありませんね」

咲「そういえば部長、場所はどこでやるんですか?」

久「それならもう話はついてるわ......ねえ、まこ?」

まこ「うむ」

京太郎「?」
953 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/07(土) 03:53:08.82 ID:FQdGU2cN0
 【翌日 朝】 Roof-Top


「朝の9時に集合!」という部長の指示の通りRoof-Topへ向かうと、中では京ちゃんが雀卓をせっせと運んでいた。
既にその半分以上はフロアの端へ除けられている。

カランカラン

京太郎「ああ、咲か。おはようさん」

咲「おはよー。京ちゃん何してるの?」

京太郎「何って、見ての通りスペース作ってんだよ!」

京太郎「今朝部長から、『言い忘れてたけど須賀君は一時間早く来てね』っていうメールがあってさ」

京太郎「ちょっと期待してたのに......ま、こんなことだろうとは思ってたぜ」グスッ

咲「お、おつかれさま......」

その瞬間、視界の外から入り込んできた一つの人影があった。染谷先輩だ。

まこ「おう、咲か」

咲「おはようございます。話はついてるってこういうことだったんですね」

まこ「色々事情が重なって、今週いっぱいは店を閉めることになっての」

まこ「そうしたら丁度部長が『勉強会をしたいからスペースが欲しい』と言うんで、ここを貸すことになったんじゃ」

まこ「......さて、雀卓もだいぶハケてきたことじゃし、長机を出すのを手伝ってくれるか?」
954 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/07(土) 03:54:49.02 ID:FQdGU2cN0
京太郎「疲れた......クソ暑い......」パタパタ

久「お疲れ様。はいこれ、外の自販機で買っておいたわよ」

京太郎「ありがとうございます!......『つぶつぶドリアンジュース』?...まぁいっか」ゴクッ

京太郎「!?」

久「あら、美味しくなかったかしら?」

京太郎(なんだこの味!?マズい、絶望的にマズいよこれ!!)

京太郎(しかし、折角部長が買ってきてくれたのにそんなこと......)

京太郎「ぐっ......いえ、結構イケます」

久「良かったわ。じゃあはい、150円」

京太郎「おい」

久「冗談よ......それはさておき、私が最後だったのね」

京ちゃんとのコントじみた会話を一方的に終わらせた竹井部長が辺りを見渡す。
私がRoof-Topに着いてから十数分が経ち、今では麻雀部の全員がこうして顔を見合わせていた。

久「優希、ちゃんと必要なものは持ってきたわよね?」

優希「もちろんだじぇ」

久「結構!それじゃあパパっと済ませて、みんなで遊びに行きましょう!」

全員「「「おー!!」」」
955 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/07(土) 03:56:47.85 ID:FQdGU2cN0
 【夕方】 Roof-Top

咲「和ちゃん、ここってどうするんだっけ」

和「ここはメネラウスの定理の逆を使えばこう解けますよ」

久「まこ、ここの単語の意味知ってる?」

まこ「わしに聞かれても困るんじゃが.........久、これ二年生の範囲」

優希「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の......じゃちぼうぎゃく??」


 【翌日】 Roof-Top

京太郎「よっしゃあ!全部片付いたぜ」

優希「なんだとー!犬のくせに生意気だぞ!」

久「みんな頑張ってるわねぇ」


 【さらに翌日】 Roof-Top

咲「やっとおわったー!」グデー

まこ「お疲れさん!ほれ、お茶はサービスじゃ」

優希「ぐぬぬぬぬぬ......」

久「......」


 【さらに2日後】 Roof-Top

和「ロン、24000の一本場は24300です」

京太郎「ずがーん!」ガクッ

咲「京ちゃん、それ見るからに危険牌だよ」

まこ「むぅ...逆転されてしもうたか」

優希「Zzz......Zzz......」


久「......優希っ!はやく終わらせなさーい!!」ムガー!


カンッ
956 : ◆copBIXhjP6 [sage]:2020/11/07(土) 03:58:15.21 ID:FQdGU2cN0
以上、1スレ目>>1より前の話でした。

月曜日は19時前後より始めますので、皆さまよろしくお願いします。
957 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/09(月) 18:56:39.49 ID:O6XcSNyy0
そろそろ始めます。>>945の続きからです。

〜〜〜〜〜

<霎伝の解読について>

『霎伝』を解読するには通常10時間掛かります。
但し、以下の内容によって所要時間は短縮されます。

1. 山下は歴史学専攻です。解読メンバーに加わることで所要時間が半分に短縮されます。

2. 【知識】が8以上のキャラクターが解読メンバーに加わるごとに所要時間が1時間短縮されます。

3. 【知識】が6以上のキャラクターが解読メンバーに加わるごとに所要時間が30分短縮されます(2とは重複しません)。

4. 解読メンバーの【知識】の合計について、10ごとに所要時間が30分短縮されます(1,2,3と重複します)。

5. 解読メンバーの【探索】の合計について、10ごとに所要時間が10分短縮されます。

......という設定だったのですが、現在の仲間を全員投入すれば0分で解読が可能になってしまいます。
流石にそれはおかしいので、最低でも1時間は掛かることにします。

仲間のステータス一覧:>>764-766
・北村と向坂は現在「楸野宅 2階 書斎」にいます。
・咲は恐怖状態のため動けません(【4日目 12:10】まで)。
・女将は旅館にいます。
・榎田親子は榎田宅にいます。

遠隔地にいる仲間を呼ぶことも可能です。移動時間は考慮しません。
咲をメンバーにした場合の処理については、解読終了時刻が【4日目 12:10】より早くならない限りは普通に働いていたものとします。


 【4日目 10:40】 楸野宅 地下研究室

1. 『霎伝』を解読する(メンバー指定)

2. まだ解読しない


↓2
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 18:58:07.04 ID:psaMRIeJo
1 全員
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 19:14:23.53 ID:DAd0C4gPo
1 山下、北村、和、向坂、堂島、主人で解読
これで一時間になるよね?
960 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/09(月) 19:50:10.71 ID:O6XcSNyy0
1. 『霎伝』を解読する(山下、北村、和、向坂、堂島、主人)
→【4日目 11:40】に終了します。


山下「はぁ?!古文書舐めてるにも程があるだろ!」グワッ

京太郎「ぐっ......分かってるけど、今は一刻でも早く情報が欲しいんだ。頼む!」

鬼気迫る語調と共に山下の顔が迫ってくる。本人が4,5時間は掛かるという作業を1時間でやれと言ったのだから当然と言えば当然だ。
他の解読メンバー――和やとんぼ返りしてきた北村も、流石に苦笑いを見せる他ないらしい。流石に無茶振りだってことくらい分かってるさ。
それでも俺は、山下と十数秒睨み合いを続けていたのだった。

山下「頼むって言われてもなぁ.........はぁ、やるだけやってみるけど」

京太郎「サンキュー!やっぱり山下は頼りになるぜ」

山下「俺ってどうして、こうも単純なのかね」


ぶつくさを続ける山下を中心に作業の準備が進められる脇で残った面子が集まった。この一時間を無下に過ごすわけにはいかないのだ。
そういえば、北村と向坂を呼び戻したから今は書斎に見張りがいないのか。ちゃんと縛ってあるから大丈夫だとは思うが――――

久「それより須賀君、そのまま咲のこと連れ回すつもり?」

優希「確かにずっと気になってたけど......何かあったのか?」

京太郎「まぁ、色々と」

麻酔がよく効いているのだろうか、背中の咲は寒気のする独り言を呟くこともなく穏やかな顔で寝続けていた。
無理に起こすこともないし、この部屋に寝かせておけばあいつらがちょくちょく面倒も見てくれるだろう。


 【4日目 10:40】 楸野宅 地下研究室

咲は動けない

どうする?

持ち物:>>768
同行者:
ステ :>>764-766
周囲 :
人  :
武器 :>>830
デバフ:
・京太郎→【行動】-2(【4日目 17:10】まで)
・咲→【行動】-2(【4日目 11:10】まで)、恐怖状態(【4日目 12:10】まで)、麻酔(【4日目 11:40】まで)
・優希→【行動】【体力】-1(打撲、【5日目 03:20】まで)

1. 移動する
・楸野宅から出る
・応接間へ向かう
・地下研究室へ向かう
・場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
(【探索(優希)】+【探索(京太郎)】× 0.5)× 8 = 84
・話をする(10分)
・麻酔薬を使う

3. その他
・装備を変更する
・グループ分けを変更する
<現在のグループ>
・京太郎、優希、まこ、久、米本(楸野宅 地下研究室)
・咲、和、山下、北村、向坂、堂島、主人(楸野宅 地下研究室 解読中)

4. 自由安価


↓2
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 19:53:27.37 ID:abzhyJ8U0
1 京太郎らのグループは応接間へ
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 19:57:07.31 ID:bz6yKmkSo
3
京太郎、ヒッサ、椿屋は楸野の再説得チャレンジ
タコス、ワカメ、米本は念のため解読班の周囲で護衛と咲の看護
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 20:14:27.45 ID:z0BMP2980
再説得は解読なりで情報を集めてからの方が良い気がするな、流石に数値厳しいし
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 20:14:53.70 ID:bz6yKmkSo
どうせやることないからと思って
965 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/11/09(月) 20:45:11.23 ID:O6XcSNyy0
申し訳ないですが、これには再判定補正はかかりません。

 【4日目 10:30】 楸野宅 2階 書斎


柊「んー!んーんー!!!」モガモガ

京太郎「悪いな柊さん。カブを泣かせるような事にはしないから安心してくれ」

竹井先輩と椿屋を伴って書斎に戻る。
既に気づいていたのだろうか、襖を開けた向こうにはこちらに向き直って姿勢を正す老爺の姿があった。

久「また来てあげたんだから感謝しなさいよね」ベリッ

楸野「ふぅ、やはり口を塞がれると息が苦しゅうて適いませんな」

久「でも死なないんでしょ」

楸野「そりゃあ勿論。窒息の苦しみは続きますがね......おや、その足音は椿屋か」

楸野「先程ははぐらかされてしもうたが、どうしてお前が寝返ったというのだい」

椿屋「.........彼らに手を貸すのが、この村の為になると考えたからです」

楸野「カッカッカ!ほうかいほうかい。全く愚かな......いや、愚かしいのは私の方かね?」

久「......ご老人、申し訳ないけどあなたの研究室に入らせてもらったわ」

久「勿論『霎伝』も見つけ出して、今は目下解読中よ」

楸野「左様ですか。あれは中々どうして良い部屋だと思いませんかな」

京太郎「おい楸野、あんた随分余裕ぶっこいてるけど何かあるのか?」

京太郎「いずれ解読は終わっちまうし、そうすれば俺たちがオフラシサマを祓うなり封印するなりしちまうのも時間の問題なんだぜ」

楸野「そうは仰いますがね、須賀さん。このような状況で一体何が出来ましょうか?」

楸野「手下も全て裏切り、我が身もこうして捕らえられてしまいました」

楸野「私に出来ることといえば唯一つ、貴方がたとのお喋りを愉しむくらいのものです」

久「それにしたって、もう少しは焦る様子を見せたって良いと思うけど」

楸野「それは勿論、『霎伝』を解読したところでどうにもならんということを知っているからですよ」

楸野「我々『楸野』は千年以上に渡って調べ、集め、そしてまた調べてきました。そしてその誰もが」

楸野「『手の施しようが無い』という結論に至っているのです」

楸野の顔は――その目つきこそ隠されているものの――、如何にも自身で満ち溢れているものだった。
「貴様らには何も出来まい」ということを確信しているような、その顔は。

久「私たちのように、生贄側に逃げられたことは今までにあったの?」

楸野「古くには何度かはあったようです。その度に村は少なからず土へ埋もれたようですが」

久「乗っ取られたことは?生贄の側がこうして神様を鎮めようとしたことは?」

楸野「それはどちらも初めてでしょうなぁ。少なくとも、この千と数百年は」

久「なら何が起こってもおかしくないわよ!あなたの呪いを解く方法だって見つかるかもしれないわ」

久「あなたが協力してくれるなら解読する必要は......ううん、それ以上の情報を得られる」

久「それでも......それでも協力してくれないっていうの?」


(【交渉(久)】+【交渉(京太郎)】× 0.5)× 0.5 = 6

↓2
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