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【ガルパン】千代「こうなったら、オネーディションを開催するわよ!」
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1 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:11:14.78 ID:sTdfZXPc0
よろしくお願いしマウス
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1605885074
2 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:13:30.27 ID:sTdfZXPc0
― 大学・高校合同練習
愛里寿「みほさん、今日はありがとう」
みほ「うん、私もすごく楽しかったよ!」
愛里寿「あ、あの…また、試合してくれる?」
みほ「もちろんだよ」
まほ「話し中に失礼する、みほ、ちょっといいか」
みほ「お姉ちゃん」
まほ「今回の試合の事なんだか…大丈夫か?」
愛里寿「私の方は大丈夫です」
まほ「すまないな」
みほ「うん、じゃあ愛里寿ちゃんまたあとでね」
愛里寿「はい」
3 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:16:43.89 ID:sTdfZXPc0
みほ「うん、そこはね…」
まほ「なるほど、でもこういうのはどうだ…」
愛里寿「……」
愛里寿(お姉ちゃんか…私にもいたら一緒に戦車道したり、遊んだりできたのかな…)
愛里寿「いいなぁ…」ポツリ
…
……
― 島田家
愛里寿「お母様、姉が欲しいです」
千代「え?」
4 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:19:56.97 ID:sTdfZXPc0
千代「姉?お、お姉ちゃん…!?」
愛里寿「はい」
千代「妹じゃなくて、お姉ちゃん?」
愛里寿「はい」
千代「どういう事よ、貴女達説明して」ヒソヒソ
メグミ「隊長がなにやら悩んでおられて…」
アズミ「聞けば、お姉さんが欲しいと…」
千代「……」
ルミ「家元、実は隊長の前に産んでいる子供とか…」
千代「いるわけないでしょ!」クワッ!
千代「大体、姉って…妹ならまだしも…」
メグミ「いかがいたしましょう」
千代「こういう時、貴女達三人が『私がお姉ちゃんよ!』って立候補して慰めると思ったんだけど」
ルミ「いやぁ〜、私達は隊長の下に付いて長いですし」
アズミ「島田流の門下生というイメージも付いてしまって」
愛里寿「やっぱり無理ですよね…」ションボリ
千代「愛里寿ぅ…わかったわ…」
千代「こうなったら、オーディション…いえ、オネーディションを開催するわよ!」
メグミ・アズミ・ルミ「「「 オネーディション? 」」」
…
……
5 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:22:36.85 ID:sTdfZXPc0
メグミ「第一回!チヨチヨ!!!」
アズミ「愛里寿のお姉ちゃんは誰だオーディション!!」
ルミ「略してオネーディション!!」
千代「作れないなら、見つけ出すのよ…愛里寿にふさわしい姉を!!」
メグミ「流石、家元!審査委員長もよろしくお願いします」
千代「ええ、でも私だけでは物足りないわね…貴女達も審査の方を…」
メグミ「あ、私達三人は進行の方に専念しますので」
千代「そうなの、じゃあ誰か審査員を連れてこないと…」
ルミ「それには及びません」パチン!
アズミ「この事を想定して、審査員を用意いたしました」
6 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:26:29.73 ID:sTdfZXPc0
アズミ「戦車道でお姉ちゃんと言えば、この人!西住まほ!!」
まほ「任せて」キリッ!
千代「しほちゃんのとこの…」
まほ「家元、流派関係なくの戦車道を嗜む一人の姉として協力致します」キリッ
千代「ええ…期待しているわ…」
メグミ「そして、もう一人お姉ちゃんを知る人をお連れしました」
千代「誰かしら…」
ホシノ「…どうも」
千代「……」
千代「え?」(誰なの?)
7 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:30:25.36 ID:sTdfZXPc0
千代「あ、あの…」
まほ「みほの学校のポルシェティーガーで、確か砲手の…」
ホシノ「ホシノと言います、よろしく」
まほ「ああ、よろしく」
千代「どうしてホシノさんが?」
ホシノ「えっと…成り行きと言うかノリというか…」
メグミ「それは私達が説明します」
アズミ「お姉審査員を探すべく私達が思いついたのが“一年生に聞くのが手っ取り早い”」
ルミ「という事で、一年生のみで戦車を動かしているチームがあるというので話を聞きにいってきたんです!」
………
…
8 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:34:04.50 ID:sTdfZXPc0
― 大洗 ウサギさんチーム
梓「お姉さんですか…」
メグミ「一年生チームの貴女達からみてお姉さんと呼べる人を教えて欲しいの」
あゆみ「武部先輩とかはどうかな?」
あや「武部先輩はお姉ちゃんって言うよりママじゃない?」
優季「じゃあ、河嶋先輩は?」
桂利奈「う〜ん…なんかペットっぽい!!」
梓「そうだ!西住先輩!」
あゆみ「それは梓が特にそう思ってるだけでしょ」
梓「う…////」
アズミ「なかなか、難しいみたいね」
ナカジマ「ウサギさ〜ん、戦車の整備いいかな?」
スズキ「何か問題でもあったの?」
9 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:42:04.42 ID:sTdfZXPc0
梓「あ、ナカジマ先輩にスズキ先輩、すいません」
スズキ「あれ?大学選抜の…」
メグミ「どうも」
アズミ「人探しでお邪魔してます」
ナカジマ「誰を探しているんですか?」
ルミ「お姉さんっぽい人よ!」パチン!
スズキ「それはまた…なんとも…」
あや「ねぇ…ナカジマ先輩は?」
あゆみ「うん、悪くないけど…」
桂利奈「やっぱり、ママって感じ!」
ナカジマ「あはは…ママか〜」
スズキ「ナカジマ、いつもポルシェティーガーに赤ちゃん言葉で話しかけて作業してるから、そう見られてるのよ」
優季「スズキ先輩は…お兄様かなぁ」
スズキ「お、お兄さん…」
桂利奈「あい!とってもカッコイイお兄ちゃんだね!!」
スズキ「そ、そう…」
ナカジマ(あ、結構ショック受けてる…)
ツチヤ「皆そろってどうしたの?」
ホシノ「さっさと整備しないと」
10 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:45:31.72 ID:sTdfZXPc0
ホシノ「お姉ちゃん探し?」
ツチヤ「面白そうな事してるねぇ、ちなみに私はどうかな?」
あゆみ「ツチヤ先輩は〜」
あや「自動車部の妹って感じ!!」
ツチヤ「やっぱ、そう見られちゃうかぁ〜」
スズキ「可愛いなぁ!妹よ!!」ナデナデ
ナカジマ「ほらほら〜ママでちゅよ〜」ナデナデ
ツチヤ「ママぁ〜、お兄ちゃ〜ん」
ホシノ「何、バカやってんのよ…」
あゆみ「そうなるとさ、ホシノ先輩はパパ?」
優季「それっぽくなぁい」
あや「じゃあ何になるのかな?」
紗希「…姉貴」
ウサギさんチーム「「「「「 それだぁ!! 」」」」」
ホシノ「え?」
梓「お姉ちゃん!いいえ、大洗一の姉貴はホシノ先輩です!」
桂利奈「あい!!」
ホシノ「え?え?」
メグミ「アズミ!、ルミ!、目標捕捉!」
アズミ「ええ、確保するわ!」
ルミ「さぁ!来てもらうわよ!」パチン!
ホシノ「えっ!?」
…
……
ホシノ「…と言う訳でね」
まほ「なるほど」
千代「行き当たりばったりにも程があるわね」
11 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:48:47.88 ID:sTdfZXPc0
まほ「ふむ…」ジロジロ
ホシノ「な、なにか?」
まほ「貴女から、かなりのお姉力(オネエヂカラ)を感じるわ、ホシノさん御兄妹は?」
千代(何なのよ、お姉力って…)
ホシノ「弟と妹がそれぞれ一人づついるわ」
まほ「なるほど…では一つ問う お姉ちゃんとはなんぞや?」
千代(なんぞやって…そんなの先に産まれたからお姉ちゃんでしょ…)
ホシノ「……」
まほ「返答せい!!」
ホシノ「言葉ではないかな、立ち振る舞い、後ろ姿…背中…お姉ちゃんってのはさ、生き様…見せる…いいや、示すモンなんじゃないかな」
まほ「……」
千代(あれ?西住さん黙ってるけど…)
まほ「ブリリアント!期待以上の答えだ!ホシノさん、もし良ければ私とお姉友(オネエトモ)になってはくれないか?」スッ…
ホシノ「西住隊長のお姉さんに認めてもらえるなんて光栄ね、ホシノよ、さんはいらないわ」ガシッ!
まほ「ああ、ホシノ、私もまほと呼んでくれ」ニコリ
千代(なんか友情が芽生えてる…)
12 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:51:19.55 ID:sTdfZXPc0
千代「それで、この後はどうするのよ…」
アズミ「家元がオネーディションって言って始めたんじゃないですか」
千代「ごめんなさい、勢いだけで細かい所まで考えていなかったわ…」
メグミ「家元、ご心配なく」
ルミ「そんなこったろうと思いましたので…それではお二方!お願いします!」パチン
まほ「ええ、今回の経緯をお聞きしまして」
まほ「島田愛里寿に相応しいという姉候補を私とホシノで連れてきました」
ホシノ「ここにいる私達、姉気(アネキ)あふれる審査員の目で厳選して愛里寿のお姉ちゃんを探すって事です」
千代「おお…頼もしいわ、流石お姉ちゃんズね」
メグミ「では早速、一人目の…西住さんが推薦される方をお連れします」
まほ「ああ、私が島田愛里寿の姉に推すのは…」
アンチョビ「おい!何なんだ一体これは!!」
まほ「安斎だ」
13 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:54:25.50 ID:sTdfZXPc0
アンチョビ「アンチョビだ!だから一体どういうことだ!こんなとこまで無理矢理連れて来て!」
ホシノ「なるほど、アンチョビさんか」
まほ「安斎とは数年来の付き合いだが、私の知る限りで彼女程お姉力の高い者はいないな」
ホシノ「へぇ、私は今年の戦車道からでしか面識がないからね」
千代(アンチョビさん…本名、安斎千代美…彼女が愛里寿の姉になったら…)
アンチョビ「おまえら!話を聞け!うう…見たいドラマがあったのにぃ…」
メグミ「では、アンチョビさんPRをどうぞ!」
アンチョビ「いきなり連れて来られて何のPRをしろって言うんだ!!」
ホシノ「それじゃ、アンチョビさん私から一ついいかな?」
14 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 00:57:55.06 ID:sTdfZXPc0
アンチョビ「なんだ?」
ホシノ「えっと…アンチョビさんはアンツィオ高校からスカウトされて一人で戦車道をここまでに作り上げたのよね」
アンチョビ「あ、ああ、そうだぞ」
ホシノ「そのアンツィオ戦車道の唯一の三年生のアンチョビさんから見て後輩たちをどう思う?」
アンチョビ「う〜ん…そうだな、すごく心配だ、いやな!皆頑張ってるんだぞ!成長してるのだってよくわかるし!」
アンチョビ「でもなぁ…ペパロニも昔よりはしっかりしてきたとはいえ、たまーに、やらかすし…」
アンチョビ「そこはカルパッチョもいるけど…アイツの方が暴走すると大変なことになるし…」
アンチョビ「かといって私があまり口を出し過ぎるとアイツ等の為にならんし…」ブツブツ
ホシノ「なるほど、下級生が気になるけど助けてよいか迷う心境…これはまさに」
まほ「世話焼きお姉ちゃんの心境だ」
ホシノ「まほがアンチョビさんを愛里寿の選んだのはここにあるのか」
まほ「ああ、島田愛里寿はどちらかと言うと自己主張の少ないタイプだ」
まほ「そんな彼女には安斎くらいの鬱陶しさがちょうどいい!」キリッ
アンチョビ「おい!褒めてるのか、貶してるのかハッキリしろ!!あとアンチョビ!」
メグミ「これは初手から有力候補ですね」
アズミ「審査員長どうでしょうか?」
千代「島田千代里寿(シマダチョリス)…私の名前と被るし、チョリスって軽薄そうだし、チュロスみたいよね…」
ルミ「はい!アンチョビさんありがとうございました!!」パチーン!
アンチョビ「もう何なんだよ…さぁ帰ってドラマ見よう…」
アズミ「あ、審査が終わるまでは帰らせないわよ、うふっ」
アンチョビ「え゛え゛ぇ…」
15 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:01:53.94 ID:sTdfZXPc0
メグミ「続いては、ホシノさんからの推薦の方ね」
ホシノ「私の知る中では彼女こそが愛里寿の一番のお姉さんかな」
まほ「ほぉ、それは楽しみだな」
ルミ「それでは、二番手の方お願いします!」パチン!
典子「どーも!バレー部、磯辺典子です!!根性で頑張ります!!」
千代「…え?」
ホシノ「どうかしら」
16 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:06:32.52 ID:sTdfZXPc0
まほ「ふむ…彼女がか?」
千代「こ、この子が愛里寿の…お姉ちゃんに?」
ホシノ「どうやら二人とも疑問に思っているようね」
ホシノ「それじゃ磯辺さんがどれだけお姉ちゃんかこの写真を見てください」
バレー部集合写真
千代「こういっては失礼だけど一人だけ小柄ね、他の先輩のほど身長は…」
ホシノ「いいえ、他の子は皆一年生です」
千代「うそん!?」
典子「はい!可愛い後輩達です!」
17 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:10:47.41 ID:sTdfZXPc0
まほ「あとバレー部と言うが人数が四人しかいないが」
ホシノ「…大洗にはね、正式なバレー部はないのよ」
典子「今はバレー部(仮)ですが、部員を集めていずれ復活します!!」
ホシノ「磯辺さんは部が潰れても復活を掲げてて下の後輩達を纏め上げて一人頑張っている、それってさ」
まほ「うむ、お姉ちゃんだな」コクコク
典子「潰れてませんから!!」
ホシノ「あとは…そうだね、磯辺さんなら島田流に向いているというか対応できるんじゃないかなって思って」
まほ「…ふむ」
千代「…なるほど」
典子「体力には自信があります!!」
アズミ「見た目は小さくても心意気はお姉ちゃんというわけね」
メグミ「審査員長、彼女をどう見ますか?」
千代「島田典寿(シマダノリス)って、もう男臭さあふれる名前よね…クローゼットにいそうで、怯えて竦みそう…」
ルミ「まず名前からっては、いかがなものかと」
メグミ「それでは磯辺さんありがとうございます」
典子「よろしくお願いします!!」
千代「なんだかクセの強い子が続いたわね…じゃあ次の子を」
メグミ「……」
ルミ「……」
アズミ「…以上です」
千代「え?」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/21(土) 01:12:32.42 ID:25Y3R2OTO
審査員一人目がまほならもう一人はアンチョビだろうなと思ってたらまさか過ぎる人選
自動車部スキー、特にホシノ好きとして期待せざるを得ない
19 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:14:34.25 ID:sTdfZXPc0
千代「ちよ!この二人の内、どちらかからなの?」
千代「まほちゃんもホシノさんも、他にはいないの?」
まほ「大勢連れてくるよりも、各々これはと思う一人に絞ってみたのですが」
ホシノ「あまり多いとダレてしまうかと思いまして」
千代「ええ…せめて、もう一人くらいいないのぉ…」
まほ「と言われましても…」
ホシノ「う〜ん…」
???「ああ!探しましたよ!!」
千代「!!」
まほ「!!」
ホシノ「!!」
20 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:20:09.20 ID:sTdfZXPc0
エリカ「どうしたんですか、行き先も告げずお出かけになって…」
まほ「エリカ」
エリカ「それに…一体これは?」
千代「……」(エリカ…)
ホシノ「逸見さん、これはね島田愛里寿のお姉さん探しの為に私とまほで協力していたのよ」
エリカ「はぁ?お姉さん探し?ってか、何でアンタが隊長を気安く名前で呼んでるのよ!!」
まほ「やめろエリカ、告げずに出かけた事は謝る。だが、お姉フレンズのホシノを悪く言うのは許さないぞ」
エリカ「え…お姉フレンズ?」
千代「……」(髪の色…見た目…それに何より…)
千代「……」(逸見エリカ…エリ…エリス…島田恵里寿(シマダエリス)!!これよ!この響き!これを待っていたのよ!!)
千代「あの、逸見さん」
21 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:24:05.34 ID:sTdfZXPc0
エリカ「は、はい!」(し、島田流の家元…)
千代「聞いての通り、娘の愛里寿の姉になりうる人を探しています」
エリカ「はぁ…」
千代「そこで尋ねるけど、貴女にとって姉とは?」
エリカ「い、いきなり言われても…そんな…わかりません」
千代「そこを曲げてエリカちゃんなりの答えをお願い」
エリカ「はい…姉ですか…」(エリカちゃん?)
エリカ「そうですね…うん、ちょっと先に産まれたからって偉そうにするし…」
エリカ「あーだこーだ、一々口うるさい人…かなぁ…」
千代「なるほどね」
エリカ「申し訳ありません、まとまらない返答で」
千代「そんな事ないわ、エリちゃんっぽさが出てて良かったわよ!」
エリカ「あ、あのエリちゃんって…」
まほ「……」
ホシノ「……」
エリカ「隊長?」
22 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:25:51.57 ID:sTdfZXPc0
ホシノ「ふぅ…」タメイキ
まほ「エリカ、がっかりしたぞ」
エリカ「え?」
まほ「お前は今まで私の何を見ていたのか…」
エリカ「え?え?」
ホシノ「まほ、こうなったら…」
まほ「ああ、エリカお前もこのオーディションに参加するんだ」
エリカ「ええっ!?」
ホシノ「お姉ちゃんの素晴らしさ、逸見さんにも解ってもらわないとね」
エリカ「……」
千代「いいわよ!この三人の中から選ぶって事よね!私は断然…」
ルミ「はい!では第一次審査も終わりまして」
アズミ「第二次審査になります」
千代「ちょっと!審査員長の私はもう誰にするか決めているんだけど…」
メグミ「内容はえっと…水着審査ですね」
千代「わかったわ、続行しなさい」キリッ
……
……
23 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/21(土) 01:27:03.79 ID:sTdfZXPc0
今回はここまでとなります
続きの投下は不定期になりますが
よろしくお願いします
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/21(土) 01:37:41.58 ID:vUMNnJeio
乙ー
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/21(土) 21:15:36.00 ID:KOn2x5nM0
乙
楽しみにしてる
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/21(土) 22:34:24.96 ID:4SXR307wO
乙
期待
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/22(日) 01:11:17.51 ID:1uZx4iCD0
何この斜め上に可笑しいのと斜め下に可笑しいのが居て大体常識人役になってる何時ものエリカって言う
とりあえず次まで待機
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/22(日) 16:56:12.08 ID:4/VXaP0P0
今までまとめでしか見たこと無かったから、進行中のスレ発見に激しく感動してる
姉持ちの立場から言うと、本文の通り弟妹とは正反対の性質が安定するとは思う
個人的にチョビは双子の姉でキャプテンは従姉がいい
理想の姉は「放任主義だけど構ってはくれる包容力の塊」なんだけど、それらを満たすミカに姉力をあんま感じないのは何故だろう?
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/22(日) 17:05:22.90 ID:sO2kc2R50
久々のガルパンSSに期待しています
作者様には完結まで頑張ってもらいたいです
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/23(月) 00:55:02.12 ID:s5N9OUIbO
設定だけで殆ど触れられないけど大洗メンバーってかなりの割合で兄弟姉妹がいるんだよな
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/11/23(月) 21:41:39.70 ID:wNvWYlpGO
設定上とはいえダー様が妹持ちとかすごく興奮する
妄想が捗る
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/24(火) 19:56:45.59 ID:iAsbTh6e0
面白そうだ
続きに期待
33 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:02:35.22 ID:M3ZhyLlf0
いつもありがとうございます
続きを投下します
34 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:04:30.64 ID:M3ZhyLlf0
……
……
アズミ「水着審査ですが、ただ水着を着てもらうだけではなくて」
メグミ「“妹となる隊長と夏のビーチでしたい事”をテーマに水着や用意したアイテムでアピールしてもらいます」
まほ「なるほど」
ホシノ「審査のポイントは見た目の美しさだけじゃないって事ね」
愛里寿「あ、あの…」
愛里寿(純白のフリフリワンピース水着)「そ、それで、なんで私が水着を着てるの…////」
ルミ「ナイスですよ、隊長!」
35 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:09:17.52 ID:M3ZhyLlf0
メグミ「審査の為です、隊長」キリッ
アズミ「ええ、水着姿の姉にふさわしいイメージを持たせるために、あえて隊長に着ていただいているだけですから」キリッ
千代「素敵よ、愛里寿!お母さんのハートに一万ボルト!その姿はまるで地上に降りた最後の天使!」
愛里寿「は、恥ずかしい…////」
アズミ「ルミ!今の恥じらいの表情!!」
ルミ「バッチリ撮った!!ナイスですよ!!」パチーン!
まほ「島田流、盛り上がり過ぎじゃないか」
ホシノ「まぁ、でも愛里寿のあの姿を参考にして審査しましょうか」
メグミ「隊長!ありがとうございました!」
千代「愛里寿!今年の夏は私もお揃いの水着でバカンスに行くわよ!!」
愛里寿「う、うん……////」
36 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:14:23.25 ID:M3ZhyLlf0
メグミ「ふぅ…では最初の方はと…」
アズミ「アンチョビさんね」
ルミ「カメラもバッチリなんで、それでは張り切ってどうぞ!」
アンチョビ(Tシャツとエプロン)「み、水着審査だなんて聞いてないぞ!!////」
まほ「安斎、何故水着を着ていないんだい?」
アンチョビ「アンチョビだ!い、一応、下は水着だぞ…けど、人前で素肌なんか恥ずかしくて晒せるか!!////」
ホシノ「確かにいきなり水着姿を見せるというのは恥ずかしいよね、わかるよ」
アンチョビ「タンクトップのその姿で言われてもだな…」
千代「それでアンチョビさん、水着の上にシャツとエプロンの意味は何かしら?」
アンチョビ「これか?これは、島田愛里寿としたい事と言われたんでな」
アンチョビ「“一緒に海の家で働いてほしい”って事でエプロンを着てみたんだが」
37 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:18:03.96 ID:M3ZhyLlf0
ホシノ「海の家?」
アンチョビ「ウチはな、その…財政的に厳しいからなぁ…夏は合宿という名目で海の家を開いているんだ」
アンチョビ「アンツィオ自慢の海の家料理に島田愛里寿のような看板娘が来てくれれば収益アップにもなるしな!ぜひお願いしたい!」
まほ「なるほど、海の家か…安斎の料理は絶品だ、そこに島田愛里寿も加われば大盛況になるだろうな」
アンチョビ「だろ!二人もウチの自慢のメニュー、ぜひ食べに来てくれ」
アンチョビ「アンツィオのイカスミスパゲティー! お゛い゛し゛い゛そ゛!! 」
千代「なんでキレ気味なのよ」
まほ「海の家でイカスミ…」
ホシノ「スパゲティか…」
まほ「ありだな!」キリッ
ホシノ「いやぁ…どうかなぁ…」ドヨーン
38 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:23:57.00 ID:M3ZhyLlf0
メグミ「アンチョビさん、ありがとうございました!」
アンチョビ「うぅ…帰りたい…」
アズミ「それじゃ次は…磯辺さんね」
まほ「彼女か…どんな風に攻めてくるだろうか」(ビーチバレーだろうな)
ホシノ「ええ、期待したいわね」(ビーチバレーね)
千代「どう考えてもビーチバレーでしょ」
典子(スポーツビキニとバレーボール)「よろしくおねがいしまーす!!」
ルミ「はーい、それではありがとうございましたー!!」パチーン!
39 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:28:40.18 ID:M3ZhyLlf0
典子「ちょっと!早すぎじゃないですかー!!」プンスカ
千代「いや、こうも予想通りだとね…」
まほ「ですね」
ホシノ「う〜ん…愛里寿とビーチバレーねぇ」
典子「想像してください!あの白い肌の島田愛里寿が“照りつける太陽の下で汗と砂にまみれながらボールを追う”姿を!」
まほ「ふむ…悪くないな」
ホシノ「なるほど」
典子「涙を滲ませながら、“お姉ちゃん!もう一本!!”と促す姿はまさに根性そのものです!!」
まほ「姉妹で特訓…いいじゃないか!」
ホシノ「こういう泥臭いのも王道かもね」
千代「愛里寿には、あまり汚れるような事はして欲しくないんだけど…」
40 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:32:39.14 ID:M3ZhyLlf0
メグミ「磯辺さん、ありがとうございました!」
典子「はい!島田愛里寿には是非ともバレー部に…じゃなくて姉には私を!!」
まほ「凄いアピールだな…さて、残るはエリカだな」
ホシノ「前の二人は解りやすかったけど逸見さんか、どんな水着を選ぶのかね」
千代「エリちゃんの水着…」ゴクリ
ルミ「それじゃ、最後の逸見さんお願いしまーす!」
エリカ(純白のフリフリワンピース水着)「…よろしくお願いします////」
まほ「!?」
ホシノ「!?」
千代「!!」
41 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:36:43.60 ID:M3ZhyLlf0
まほ「……」
ホシノ「……」
千代「……」
エリカ「え、えっと…何かおかしなとこでも?////」
まほ「やるな、エリカ」
エリカ「へ?」
ホシノ「まさか、お揃いの水着とは…私はてっきり大人びた黒い水着で来るかと想像してたわ」
まほ「エリカはあんな性格だが乙女チックなところがあるからな」
エリカ「ほっといてください!!////」
千代「……」
メグミ「家元?」
アズミ「どうされました?黙ってしまわれて」
42 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:42:02.46 ID:M3ZhyLlf0
千代(まさか愛里寿とお揃いの水着を選ぶなんて…これで私と三人でお揃にした日にはこりゃたまらんでぇ…)ハァハァ…
千代「逸見さん」キリッ
エリカ「は、はい」
千代「審査の為のアピールでね、私が指示するセリフを言ってちょうだい」
エリカ「へ?」
千代「あくまで審査の為よ、他の二人にもしてもらっているわ」
エリカ「で、でも…」
千代「島田流が駄目になるかどうかなのよ、言ってみる価値はありますぜ!」
ホシノ「…してないよね?」ヒソヒソ
まほ「そうだな、だが家元なりに何かお考えがあるかもしれん、私達は黙って見ていよう」
エリカ「は、はぁ…それで何とおっしゃればよいのでしょうか?」
千代「“お母様、恵里寿(エリス)と一緒に泳ぎましょ”これをカメラ目線!前かがみ気味で!!」
エリカ「……」
43 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:46:13.38 ID:M3ZhyLlf0
エリカ「あ、あの…隊長…私はどうしたら…」
まほ「エリカ、西住流に後退はない」キリッ
エリカ「……」
ホシノ「助け舟だしてあげないのね」
まほ「正直、こういうエリカもちょっと見てみたい」
千代「はい!音ぉ!あとエコーぉ!!」
44 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:50:06.96 ID:M3ZhyLlf0
♪ダワダァ〜… ダワダーワ…ダバァ… (コーヒーでムゥーディーなBGM)
エリカ「…」(なんでこんな事に…)
エリカ「お母様ァァ…エリスゥと一緒にィィ…」(すっげぇエコー…)
エリカ「 お・よ・ぎ・ま・しょ…マショ…ショ… 」
エリカ「……////」
まほ「うわぁ…」
ホシノ「ご愁傷様…」
千代「アァァァァイィッッ!!」ガタッ!!
まほ「!!」ビクッ!
ホシノ「!!」ビクッ!
エリカ「ひぃっ!?」ビクッ!
45 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:53:38.10 ID:M3ZhyLlf0
千代「アァイッ!マジ天使アァイッ!!」ドッタンバッタン!
ルミ「いかん!今、計算してみたが家元の理性が爆発した!逸見さんの頑張り過ぎだ!」
メグミ「アズミ止めて!!」
アズミ「え!?私なの!?」
まほ「……」
ホシノ「……」
エリカ「え?え?何これ?」
千代「エぃリぃスぅ!ンぁアアぁぁぁぃッ!!」カクカク!
ルミ「いかん!逸見さんの魅力に惹かれて、家元が発情した飼い犬みたいに腰を振り始めたぞ!!」
メグミ「このままじゃ暴走して逸見さんを襲ってしまうわ!!アズミ!!」
アズミ「だから、なんで私なのよ!?」
メグミ「アズミで家元を押し倒すんだよ!」
アズミ「あぁ!!もうわかったわよ!!」
アズミ「家元ぉ!!」ガバッ!
千代「!?」
46 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/27(金) 23:56:41.39 ID:M3ZhyLlf0
ブチュウゥゥ〜!!
千代「…うむッ!?」
まほ「うわぁ…」
ホシノ「うわぁ…」
アズミ「…プハッ!」
アズミ「ハァハァ…良いですか家元、オーディション中です、それに西住流の者も見てます」
アズミ「島田流として醜態を見せるわけには行かないのよ?ユーコピー?」
千代「アァ…イ…コピィ…////」
アズミ「……」チラッ
まほ「くっ!目にゴミが!私はなにも見てないー(棒)」
ホシノ「えっと…目に汗がー(棒)」
エリカ(一体何なのよぉ…)
47 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/28(土) 00:01:44.89 ID:q59JDdgx0
メグミ「逸見さん、ありがとうございました!」
エリカ「もう…お家に帰してぇ…」シクシク
アズミ「ガラガラ…ペッ!」
千代「これ見よがしに私の目の前でマウスウォッシュしないでぇ…」
ルミ「さて審査も終了しましたがこれまでの三人を審査員の方々はどう見ましたか?」
まほ「この水着審査で言えば身内びいき抜きでエリカを評価したい」
ホシノ「そうだね、お揃いと言うのがポイント高いかな」
千代「そうよね!やっぱり恵里寿がナンバーワンよ!」
まほ「だが、他の二人も捨てがたいな」
ホシノ「ええ、最初の審査では逸見さんには遅れてるとこもあったからね」
千代「そんなことないわよ!」
48 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/28(土) 00:08:12.06 ID:q59JDdgx0
まほ「そこを踏まえての最終審査が必要だな」
ホシノ「そうね、島田流の一員になるには欠かせない要素がまだ残っているし」
千代「ええ、あとはこれしかありません」
メグミ「という事は最終審査に掲げるのはもちろん!」
まほ・ホシノ「「 戦車道 」」
千代「 お母様好き好きアピール対決ね! 」
まほ「……」
ホシノ「……」
千代「あ…えっと…」
メグミ「家元ぉ、しっかりしてくださいよ?」ツンツンツンツン
ルミ「そこでその答えはないでしょぉ?」ツンツンツンツン
アズミ「威厳ってモンはないんですかぁ?」ツンツンツンツン
千代「三方向からツンツンしないでぇ〜」シクシク…
……
……
49 :
◆u4BqTnPhoo
[saga]:2020/11/28(土) 00:08:53.54 ID:q59JDdgx0
今回はここまでとなります
続きの投下は不定期になりますが
よろしくお願いします
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2020/11/28(土) 22:00:08.41 ID:HaDQFyA50
乙です
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