日暮とわ「ありがとう、もろは」もろは「へっ。なんてこたぁねえよ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/01/10(日) 01:24:00.44 ID:t2pG1yiMO
私の叔母に当たる日暮かごめはかつて、井戸を通り戦国時代へと行き来していたらしい。

この令和の世で生きてきた私にとってそれがいかに非科学的なことかについてはわざわざ難解な科学方程式や数式などを用いずとも信憑性に欠けるものであることは言うまでもないが、しかし他ならぬ私自身も幼少期に戦国の世からこの時代にやってきた事実がある以上、否定するわけにもいかないだろう。

日暮かごめはたしかに時を越えたのだ。

そして私もまた、運命の因果に導かれるように時を越えて、戦国の世に帰ってきた。

「おーい、とわ。入るぞ〜」
「う、うわ! もろは! 入ってくるな!」

戦国時代では毎日風呂には入れない。
自動車やバイクなんて便利なものはないのでもっぱら自転車での移動だ。当然、道が舗装されているわけもなく悪路を走るしかない。
移動だけで数日かかることも多く、道中は基本的に野宿となる。だから風呂は貴重だ。

「へへっ。別に減るもんじゃねえし、いいじゃんかよ。女同士なんだからさ」

のんびりひとりで疲れを癒そうと思っていた矢先、一糸纏わぬもろはが乱入してきた。

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