このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その8【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 21:41:21.52 ID:snjII2Dno
では漣にちゃちゃっと入り込みましょうか
そして龍飛は対峙する…漣の中の奴に!
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 22:30:35.02 ID:hQw5Ynqoo
>>728
730 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 22:46:02.40 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


漣「さてと、仕事も終わったので書庫に居る嫁を迎えに行きますかと…」


龍飛「……」ズズズッ


漣「ん……ぅ…」


龍飛「やっぱり艦娘は簡単ね、楽に干渉できるわ」


龍飛「そうね、長門の所に行くのに不安だから潜水新棲姫について来て欲しいって提案してみましょう。あの子なら断ることはしないわよね」


龍飛「あとは念の為にサブプランを用意しておいて…」


漣『ん、んん…どうしたんだ漣?』


龍飛「……」
731 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 22:53:12.54 ID:dJ3Sf9sO0
重巡棲姫『気絶するにしてもおかしい。まるで誰かに操られているようだったぞ』


龍飛「……」


重巡棲姫『おい起きろ、しっかりするんだ漣』


漣(ん、んんん、ん……?)


重巡棲姫『大丈夫か』


漣(んと…どうしたんすかねぇ?)


重巡棲姫『立ったまま自我を失っているようだったぞ』


漣(あれ……そんなに疲れてましたか…?)


重巡棲姫『精神的な疲れがあったんじゃないか』


漣(それを言われると…うぅん…)


重巡棲姫『あとは私に任せておけばいい』


漣(そうですね…仕事も終わったんで……あ…あの子だけ迎えに行ってあげて下さい…)


重巡棲姫『分かっている任せておけ』
732 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:00:28.74 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛(…やっぱり深海棲艦とは相性が悪いわね。表に出てきた途端に弾かれたわ)


漣『……これは龍飛の仕業か?だとしたら何故漣を狙った?』


龍飛「……」


漣『そもそも龍飛の目的が分からない。無差別で狙っているとしたら理由は無いのか』


漣『手当たり次第にということなら警戒すべきだと提督に知らせておくか』


龍飛(中に深海棲艦が居る艦娘が無理なら、向こうに連れて行ける深海棲艦は限られてくるわね)


龍飛(これは最終手段だけど拐ってしまうという手もある)


龍飛(より確実な方法を選択しないといけないわね…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:12:31.09 ID:s9sPw83DO
上手く誘導するにしても発言に影響力のある艦娘を選ばないとね
そして漣が無理となると…やっぱり龍驤かしら
リークした情報を提督達がどう判断するかまだ判らないしここは慎重に選ばないと…と龍飛
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:25:50.84 ID:dZ3Na77+o
>>733
悩んでるとまた来ていた鳳翔さんの呼びかけについイライラ
(鳳翔さんの方も自分の半身だから何となくいるのが分かる)
735 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:33:42.19 ID:dJ3Sf9sO0
ーー


龍飛「上手く誘導するにしても発言に影響力のある艦娘を選ばないといけないわね」


龍飛「漣が無理となるとやっぱり龍驤かしら。こっちがリークした情報を提督達がどう判断するかまだ判らないし、慎重に選ばないといけないわね」


鳳翔「……」


龍飛「コイツまた…」


鳳翔「私には姿は見えません、けどこの近くに居ますよね。私も貴女なので分かるんです」


鳳翔「私に全てを話して下さい同じ自分だから分かり合えるんですよ」


鳳翔「一方的な思想は……」


龍飛「もう、イライラさせるわね。とても同じ存在だとは思えないわ」


龍飛「コイツの近くじゃ冷静に考えられないわね…偵察も兼ねて龍驤の部屋に行きましょう」
736 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:43:47.96 ID:dJ3Sf9sO0
ーー龍驤の部屋


龍驤「……」


龍飛「龍驤の中には誰も居ないし普通の艦娘と変わらない。こっちの干渉も受け付けるでしょうね」


龍飛「精神を病んでて完治してないのも好都合よ。他の艦娘よりやり易いわ」


龍飛「念の為に試してみましょう……」ズズズッ


龍驤「……」ガクッ


龍飛「やっぱり問題無いわね。干渉するのは龍驤だとしてどうやって深海棲艦を連れて行くのか」


龍飛「連れて行かざるを得ない状況を作るのでもいいわね。龍驤の言葉はある程度は優先されるはず…」


龍飛「龍驤を旗艦にできれば望ましい…その方が手っ取り早くていいわよね」
737 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/23(火) 23:48:39.17 ID:dJ3Sf9sO0
龍飛「…そろそろ長門達が傀儡艦娘を捕まえてる頃かしら。一度確認の為に戻りましょう」


龍驤「……」


龍飛「せっかく貴女に干渉したんだし、一つお土産でも残していってあげるわ」


龍飛「最近提督と少しいざこざがあったみたいじゃない。お金の話は仕方ないのかもしれないけど…」


龍飛「貴女はそれを絶対に許せない。暴力を振るってでも提督を拒否するの」


龍驤「……」


龍飛「これで次に戻って来た時は、色々とやりやすくなってるでしょうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/23(火) 23:59:23.52 ID:s9sPw83DO
出ていく際にまた鳳翔に声を掛けられる
こちらは手を出せない
生きた存在である鳳翔が錨のようになっていて実体の無い龍飛が現世に留まれていると理屈ではなく理解している
もし鳳翔が死ぬような事があれば自分もどうなるか…
せめて出来るのは憎まれ口を叩く事くらい
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:04:43.13 ID:8Cxi5qOlO
>>738
そして龍驤だからこそわかる
ついにウチのとこに来たかって
誰か知らんが思い通りにはさせへんぞ
740 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:11:07.14 ID:V1ksPN/10
ーー


龍飛「…懲りないわね」


鳳翔「こちらからは貴女に手を出せません。生きている私が錨のような存在となって貴女が現世に留まれているんです」


龍飛「貴女の声は私には届かない」


鳳翔「もし私が死ぬような事があれば貴女も同じことになるでしょうね」


龍飛「勝手に言ってなさい」


鳳翔「私に出来るのは憎まれ口を叩く事くらい…でも貴女は違いますよね」


龍驤「せやね、鳳翔さん」


龍飛「貴女……」


龍驤「ついにウチのとこに来たか。思い通りにはさせへんからな」
741 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:17:37.79 ID:V1ksPN/10
龍驤「さっきのであんたのやり口は分かった。これから好き勝手にできると思っとったらあかんで」


龍飛「防げるものなら防いでみなさい」


鳳翔「龍驤さんは姿が見えるんですか?」


龍驤「残念ながら見えへんよ。でもここにおってウチらの声が届いてるのがハッキリと分かる」


龍飛「そんな訳ないでしょう」


龍驤「ウチやから分かるんや。何度も道を踏み外したウチやから言える」


龍飛「…勝手に言ってなさい」
742 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:19:35.18 ID:V1ksPN/10
龍驤「……消えたな」


鳳翔「諦めた、ということでは無さそうですね」


龍驤「ここから移動してどっかに行ったってとこやろな」


鳳翔「せめて話すことができればいいんですが」


龍驤「それはウチもそう思う。けど現状はどうやっても無理や」


鳳翔「そうみたいですね…」


龍驤「アイツの好きにはさせへんで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:28:12.10 ID:qOzXr7pZo
鳳翔さん「今更ですが…大丈夫ですか?」
龍驤「ちょっちキツいわ…もうムカムカして…けどこれは龍飛のせいよりもこのやり口で狂わされたであろう他のだれかのためや…絶対に何とかするで、あんたのためにもな!」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:31:41.48 ID:tjP5YDywo
>>743
745 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:40:53.13 ID:V1ksPN/10
鳳翔「龍驤さん、今更ですが…大丈夫ですか?」


龍驤「ん……ちょっちキツいわ。もうムカムカして堪らんけど、これはアイツのせいっていうか……このやり口で狂わされたであろう誰かの分もある」


龍驤「アイツは絶対に何とかするで、鳳翔さんの為にもな!」


鳳翔「…はい」


龍驤(ウチらの鎮守府でずっと悪さをしとたっていうんやったらアンタの罪は重い。なにをしたいんか知らんけど、よくも司令官を苦しませたな)


龍驤(アイツを消す為に鳳翔さんを手にかけなあかんとしたら…ごめん、躊躇いなくやってしまうと思う)


龍驤(もしそうなったら孤児院の子らは全員面倒見る。艦娘も辞めて全ての責任は取るで)


龍驤(それくらいの覚悟はあるけど…そんなことにはならんといてな)


龍驤(お願いやで鳳翔さん……)


ーー
746 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/24(水) 00:41:29.55 ID:V1ksPN/10
今日はここまでです
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 00:46:23.16 ID:THNb9wTDO
お疲れ様でした
手が出せないのは逆のつもりだったけど書き方が悪かった
どちらにしても龍飛から鳳翔さんをどうにかするのは自殺行為だからお互いには何も出来ないけど
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/24(水) 01:35:29.13 ID:qOzXr7pZo
おつー
菊月みたいなこと考えんなよ龍驤オラァん?!
龍飛は深海と相性悪いのはキーになるな…
749 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 19:33:51.32 ID:i7xIpqZw0
ーー


幹部「ついに敵の拠点を突き止めた。あとはこちらが動くだけという状況だ」


提督「長門達を全員捕まえるんですね」


幹部「敵の戦力の全容は分かっていない。特務艦で囲んで勝てる保証も無いんだ」


幹部「そこで提督君の力を借りたい。危険な任務ではあるが長門君のことを知っている君だからこそ協力をして欲しいんだ」


提督「……」


幹部「それに向こうには強力な深海棲艦がいる可能性がある。君の所に居る深海棲艦の力も借りたいと思っている」


提督「幹部さんの頼みなら断ることはしません。ですが一つだけ条件を言ってもいいでしょうか?」


幹部「もちろんだ構わないよ」
750 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/28(日) 19:39:22.63 ID:i7xIpqZw0
提督「長門は捕まえるのではなく、本当は沈めるつもりですよね?」


幹部「…分かってしまうかい」


提督「長門を絶対に沈めないことが私が協力する条件です」


幹部「……提督君がそう言ってくれるのを待っていたのかもしれないね。私だって長門君を沈めるようなことはしたくなかった」


提督「立場の問題ですか?」


幹部「艦娘が艦娘に危害を加えている構図は表に出せない。傀儡艦娘と言っても一般人からすれば艦娘に違いないからね」


提督「長門達を葬れば事件は表に出ません。しかしそれでは殺された傀儡艦娘が浮かばれませんよ」


幹部「…提督君の言う通りだ。君の条件を飲む」


提督「それではこちらからは戦力と深海棲艦…恐らく中枢棲姫を派遣します」


幹部「ああ…頼むよ提督君」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 19:50:38.94 ID:1hiDJUg4o
中枢と交渉
長門はロリじゃ無いので明らかにやる気がなさそう
なにかその気にさせるのはないか……
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 20:27:55.49 ID:n5NxJN9DO
>>751
何故お前達の問題に私が動かないとならない?
私になんのメリットがある?と
753 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 20:32:40.99 ID:i7xIpqZw0
ーー


中枢棲姫「なぜお前たちのことで私が動く必要があるんだ」


提督「…そうだな」


中枢棲姫「話を聞けば長門はロリではないな?それでいて私になんのメリットがある?」


提督「……メリットは無いな」


中枢棲姫「なら私が協力するはずが無いだろう」


提督「無条件で協力してくれるならそれに越したことは無いと思ったが…流石に無理だったか」


中枢棲姫「私は他の奴らと違う。ここで無くとも生きていけるのを忘れるなよ」
754 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 20:37:24.60 ID:i7xIpqZw0
提督「ならばここからは交渉だ。これを見てくれ」スッ


中枢棲姫「これは!」


提督「ヒトケタ少女の下着だ」


中枢棲姫「…これは盗んだものじゃないな。どうやって手に入れた?」


提督「情報と引き換えに貰ったものだ。この少女を好きにする代わりに協力をと言ったらどうだ?」


中枢棲姫「それは提督が勝手に言っているんじゃないのか?向こうの許可は得ているのか?」


提督「……高くつくが同意は得ている」


中枢棲姫「ほう……」


提督「これなら悪くないだろう?」


中枢棲姫「ククク…そうなるな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 20:40:00.60 ID:t5zUo9Bwo
中枢棲姫が詳しく話を聞いていくとロリっ子傀儡艦娘もターゲットに含まれるらしい
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:10:42.34 ID:xxqc1x71o
>>755
義憤に燃え上がる中枢棲姫
757 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 21:20:49.69 ID:i7xIpqZw0
ーー


龍驤「中枢棲姫が協力してくれて良かったなぁ」


提督「あぁ」


龍驤「一筋縄ではいかんと思ってたけど、流石は司令官やね」


提督「海防艦の傀儡艦娘がターゲットになっていたことを話せば分かってくれたんだ」


龍驤「ほぉん…ロリコンも使い方やってことやね」


提督(幼女提督のことは龍驤には言えないか…傀儡艦娘の話は中枢棲姫にも言ってあるから嘘ではない)


龍驤(この顔、また何か隠し事しとるな。でも長門のことが解決するまでは放っておくしか無さそうやな)


龍驤「…長門らを捕まえられたらええな」


提督「あぁ……」
758 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 21:27:55.22 ID:i7xIpqZw0
ーー某所


「まさかアンタと組む事になるなんて」


中枢棲姫「それほど相手が強力ということなんだろう」


「こっちの指揮には従いなさいよ」


中枢棲姫「断る。私は自由にやらせてもらうぞ」


「コイツ…!」


中枢棲姫(ヒトケタ少女の為とロリ艦娘を助ける為に戦う…悪くはないぞ)


「これで実力は本物だから文句は言えないのよね」


「もう…さっさと長門を捕まえて帰るわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 21:53:05.09 ID:1hiDJUg4o
独断専行する奴を勘定に入れて作戦を確認する特務艦ら
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:21:42.76 ID:+0TIYGBzO
>>759
761 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:30:10.69 ID:i7xIpqZw0
「もう、アイツは勝手に先行させときましょうよ」


「そうね、今のうちに作戦を確認しておきましょう」


「あそこに長門達が居るから突入して捕まえればいいんでしょ」


「正面からやり合うからそれなりの戦闘にはなる…か」


「長門…どれくらいの強さなのかしら」


「これだけ特務艦が必要なくらいには強い可能性はあるのよ」


中枢棲姫「ククク……」ズンズン


「深海棲艦が居てもアイツに任せればいいでしょ」


「楽観視するわけじゃないけどそこまで気負う必要も無さそうね」


「いくわよ、突撃よ!」
762 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:36:26.14 ID:i7xIpqZw0
ーー


長門「ようやく来たか」


龍飛「思ってるより遅かったわね」


長門「捕まえた特務艦の準備も済んだ」


龍飛(こっちの予定通りに深海棲艦も来た…思惑通りね)


長門「もう爆破させてもいいだろう」


龍飛「いいえまだよ、全員が中に入ったのを確認してから」


長門「随分と用意周到だな」


龍飛「万が一にでも生き残りを存在させたくないのよ」


長門「成る程な」


龍飛(進化させる為の深海棲艦と地獄の門を開く為の犠牲…全てが揃った)


龍飛(これで全てが元通りになる…!)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:45:35.95 ID:t5zUo9Bwo
中枢棲姫まあ明らかにおかしいと察して、特務艦を止める
特務艦も誘い込みだと察してる
で、登場するのが過去大本営が傀儡を爆破するの防ぐために使ってたジャミング装置
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:50:37.89 ID:n5NxJN9DO
>>763
爆破に失敗したと察し素早く撤退する長門達
こちらは数も戦力も劣る
決して正面からやり合う場面は作らないと全員に徹底させている
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 22:52:12.72 ID:4dZAQ8xKO
>>763
追手を一網打尽にする方法を考えれば私でもそうする
中枢棲姫はただの変態じゃなかった
龍飛と長門のプランを崩していく
766 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 22:57:10.77 ID:i7xIpqZw0
中枢棲姫「……待て」


「なによ」


中枢棲姫「様子がおかしい」


「誘い込まれてるんでしょ、それくらい分かるわよ」


「戦力では負けてないんだから望む所よ!」


中枢棲姫「違う。ここには誰かが居るのは確かだが猛者の気配が無い」


「なによそれぇ!」


「ねえ待って、ここに居るのか長門達じゃないなら…」


中枢棲姫「奴らは捕まえた艦娘をここに置いているんじゃないのか」


「待って、そうだとしたら……」


「ジャミング装置なら持ってきています!」


中枢棲姫「死にたくないのならそれを起動させておけ」
767 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:01:05.59 ID:i7xIpqZw0
ーー


長門「傀儡が爆発しない。作戦は失敗だ撤退するぞ」


龍飛「……」


長門「こちらは数も戦力も劣る、正面からやり合う場面は作らない」


長門「我々の目的は傀儡艦娘の処理。戦うだけ無駄なのは分かっているだろう」


龍飛「……」


長門「どこに行く」


龍飛「…諜報活動よ」


長門「そうか。我々は次の場所に向かっているぞ」


龍飛「……」
768 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:06:27.98 ID:i7xIpqZw0
龍飛(どうして…!あと少しで全てが終わったのに!)


龍飛(これ以上のシチュエーションはもう無い……これの為にどれだけ準備をしたと思ってるの…)


龍飛(門も開けないなら私はずっとこのまま…!?)


龍飛(こんな死に損ないみたいな存在で永遠に彷徨うだなんて…!)


龍飛(私が…なにをしたのよ……)


龍飛(……)


龍飛(少し艦娘を殺して何人かを地獄に堕とそうとしただけじゃない)


龍飛(私は悪くないのよ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:12:31.45 ID:4dZAQ8xKO
(地獄は今満員です。他を当たってください。あと他人に迷惑をかけないように。)
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:43:18.20 ID:1hiDJUg4o
鳳翔さんの声が思い出される
せめてむかつきをぶつけてやろうと彼女の元へ飛ぶ
771 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:48:40.64 ID:i7xIpqZw0
ーー足りないもの鎮守府


龍飛「そんな所に居たのね」


鳳翔「貴女が来るのがなんとなくわかりましたから」


龍飛「ここでなら迷惑がかからないって言うの?」


鳳翔「貴女がしそうなことくらいわかりますよ」


龍飛「ふ…ふふふ……じゃあ遠慮なくやらせてもらうわよ」


鳳翔「自分で自分を傷付けているだけなら誰にも迷惑がかかりませんからね」


龍飛「その余裕も今のうちよ…私のサンドバッグになってもらうから」
772 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/28(日) 23:53:18.63 ID:i7xIpqZw0
ーー横須賀鎮守府


幹部「敵を捕まえることはできなかったが、捕まっていた傀儡艦娘を保護することはできた」


提督「五人も捕まえていたんですね」


幹部「特務艦と捕まっていた傀儡艦娘に話しを聞いたんだが、彼女達を爆発させてこちらに被害を出そうとしていたらしい」


提督「長門がそんなことを…」


幹部「中枢棲姫君が気付いていなければ大惨事だった。彼女のお陰で助かったよ」


提督「…捕まっていた彼女達は?」


幹部「心労もあるからこちらで様子を見るよ。中には精神を病んでしまっている子も居るようでね…」


提督「…分かりました」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/28(日) 23:58:45.30 ID:n5NxJN9DO
一方長門
爆破を阻害する装置か…これが有効となれば更に配備されるだろう
やり方を変える必要があるようだな
もう少し仲間を集めてみるか
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 00:14:50.91 ID:xW2J5/Cmo
鳳翔さんと龍飛
こうやって言葉を交わせるのになぜ意思は交わせないのか
貴女も他の艦娘も傀儡だって今ここに存在するのになぜそれを奪おうとしてるのか
775 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:20:56.38 ID:tmbaovbQ0
ーー


鳳翔「こうやって言葉を交わせるのになぜ意思は交わせないんですか」


龍飛「意味が無いからよ」


鳳翔「貴女も他の艦娘も傀儡だって今ここに存在しています。それなのになぜ奪おうとしているんですか」


龍飛「貴女と同じだからよ」


鳳翔「違います、私は貴女のような考えは持っていません」


龍飛「貴女が未練がましくここに残っているのと同じだって言ってるのよ」


龍飛「鎮守府の近くに店を開いたり孤児院に行ったりしてるのも全てがその為」


龍飛「死んだ人間は戻らない」


鳳翔「彼はまだ生きています」


龍飛「死んだわよ。あの門が開く時の生贄になった」


鳳翔「なっていません」


龍飛「本当に諦めが悪いわね」
776 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:25:32.13 ID:tmbaovbQ0
龍飛「もう一度門を開けば提督は帰ってくるのよ」


鳳翔「その為に何人殺そうとしているんですか」


龍飛「提督の為なら些細な犠牲」


鳳翔「犠牲にされる方の事も考えて下さい」


龍飛「提督だけじゃない。あんな狂った日々が無かったことになるのよ」


鳳翔「……」


龍飛「貴女は私。近いうちに私の味方をするのは分かってるの」


鳳翔「絶対にあり得ません」


龍飛「その時が来るのを楽しみに待っているわね」


鳳翔「……絶対にありません」


ーー
777 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 00:26:08.67 ID:tmbaovbQ0
今日はここまでです
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 00:40:31.45 ID:wWcsMnJDO
お疲れ様でした
敵というか…相手の指揮官が有能だった場合どんな感じになるのか…
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 01:01:13.25 ID:3jCOdbK+o
おつおつ
鳳翔さん頑張って下さい…!
今後の希望になるかもなので……!
780 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/29(月) 19:21:26.61 ID:tmbaovbQ0
ーー横須賀鎮守府


龍驤「長門らを追い詰めたと思ったけどそういう作戦やったとはな…」


提督「大本営の特務艦隊も頑張っているらしいが行方は全く追えていないらしい」


龍驤「楽にはいけへんってことやな…」


提督「保護した傀儡艦娘達の手術は終わったらしい。ほぼ全員は大本営で様子を見ると言っていた」


龍驤「ほぼ全員……な」


提督「傀儡艦娘の一人がこちらで様子を見ることになった」


龍驤「話は聞いてるよ。心の健康をちょっと崩してる子やんな」


提督「軟禁されていた上に目の前で爆破させるとも言われたそうだ。そんな状況で…よく耐えたと思う」
781 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 19:28:05.79 ID:tmbaovbQ0
提督「蒼龍と青葉、そして響が抜けたこともある。人員を増やすという意味は通っている」


龍驤「蒼龍らは天城の所に異動で響は解体…もっと盛大に送り出してもよかったけど…な」


提督「お別れ会は既に行ったし朝霜のこともある。喪に服すじゃないがこれでいいと言ってくれた」


龍驤「響には新しい人生を送って欲しいね…」


提督「…さて、例の艦娘がそろそろ来る頃だろう」


龍驤「まずはゆっくりと落ち着いてくれたらええんやけどね」


下2 艦娘名を
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:37:18.73 ID:q4LFSdoyO
山風
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:40:13.51 ID:hg2OJzU40
雪風
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 19:40:52.62 ID:3jCOdbK+o
海風
785 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 19:59:22.50 ID:IlecQVa0O
ーー


雪風「……」


龍驤「わざわざ来てくれてありがとうな」


雪風「……」


提督「…手術の経過はどうだ?」


雪風「……」


龍驤「ここにはあんたの敵はおらへん。落ち着くまでゆっくりしたらええんやで」


雪風「……」


提督「この鎮守府に対して何か質問はないか?それとも他に…」


雪風「……」カタカタ


龍驤「ごめんな司令官のこと怖いわな。あんな顔で質問されたら恐怖を感じても不思議やないよ」


提督「……」
786 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:02:43.11 ID:IlecQVa0O
龍驤「司令官はな顔は怖いけどええ人やから。ほんでウチの夫なんやで」


雪風「え……」


提督「龍驤とはそういう関係だ」


雪風「……」


龍驤「意外やろ?こんなウチやけど愛してくれてるんやで」


提督「腕や脚が足りないくらい何とも思わない。誰にだって足りないものはある」


龍驤「せやから誰もあんたのことを責めたりせぇへん。今は落ち着くのが仕事やと思っとき」


雪風「……」


龍驤「ほな部屋に案内するわな。司令官、行ってくるで〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:09:06.00 ID:3jCOdbK+o
うちの傀儡艦組が飛び出してきた!
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:36:19.66 ID:xW2J5/Cmo
>>787
なかーま!なかーま!
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 20:36:57.74 ID:8yFOfHzGo
一通り案内するも誰と会っても詳しく説明しようとする龍驤の袖をぎゅっと引っ張って静止する雪風
龍驤(傀儡やろうとここでは誰も気にせんけどそないすぐ慣れんよな…)
790 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:44:08.18 ID:tmbaovbQ0
ーー


陽炎「ここからは私達が案内するわよ!」


雪風「…っ」


不知火「陽炎は日陰に移動して下さい」


陽炎「日陰でも眩しさは変わらないわよ」


雪風「……」


不知火「この髪色で分かる通り陽炎は傀儡艦娘です」


陽炎「私は割と初期の手術だから副作用でこうなってるのよ。貴女は副作用が無かったみたいね」


雪風「……」


不知火「もちろん不知火も傀儡艦娘ですよ」
791 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 20:49:39.66 ID:tmbaovbQ0
陽炎「傀儡艦娘ってだけでもあれだけど、全員陽炎型っていうのも何かの縁よね!」


不知火「そうかもしれませんね」


雪風「……」


陽炎「ここは横須賀だけど色々緩いし、休むには丁度いいと思うわよ」


不知火「傀儡艦娘の同士として相談にも乗りますよ」


雪風「……」


陽炎「あ、もし暇だったら工廠に来て手伝って!いい気分転換にもなると思うわよ!」


不知火「不知火はスパッツの素晴らしさを教えてあげますよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:01:05.40 ID:3jCOdbK+o
実は自分が傀儡艦娘だと最近知った雪風、長年雪風としては変わっている事(運が良くないとか)悩んでいたが今度は自分が偽物だと悩んでる
そんな彼女に二人は眩しい存在(物理的・精神的)でギクシャクしてしまう
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:02:34.74 ID:hg2OJzU40
不知火の勧めで試しに
スパッツを着用する雪風
794 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 21:12:52.83 ID:tmbaovbQ0
ーー不知火の部屋


不知火「スパッツに興味を持って貰って嬉しいです」


雪風「……」


不知火「これが初心者にはオススメですよ」スッ


雪風「……」


不知火「適度な締め付けが運動能力を向上させ気分も高揚します。王道の中の王道ですよ」


雪風「……」


不知火「ではゆっくりと試着して下さい」ガチャッ


雪風「……」
795 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 21:16:48.88 ID:tmbaovbQ0
ガチャッ


不知火「よく似合っていますよ。良い陽炎型の着こなしです」


雪風「……」


不知火「良ければスパッツの話を聞いていきませんか?」


雪風「……」フルフル


不知火「ではまたの機会に。部屋に戻りますか?」


雪風「……」コクリ


不知火「分かりました。あと予備のスパッツも持っていって下さい」スッ


雪風「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:36:19.30 ID:3jCOdbK+o
雪風「あの人達も傀儡なのにスゴいな……雪風なんて……」(過去回想)
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 21:56:07.58 ID:8yFOfHzGo
>>796
798 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:06:07.88 ID:tmbaovbQ0
ーー雪風の部屋


雪風(あの人達、傀儡なのに凄いな……)


雪風(自分に自信があって堂々としてて…それに比べて雪風なんて……)


雪風(訓練所では成績上位、所属していた鎮守府では第一艦隊の旗艦で皆んなから頼られる駆逐艦…)


雪風(今までそう思っていたのに……この記憶は全て…作られたものだったなんて…)


雪風(雪風が旗艦なんかできるはず無いのに…なんでそれに気付けなかったんだろう……)


雪風(それに気付けていれば…特殊任務の為に引き抜かれたんじゃないって……思えたのに…)


雪風(雪風は紛い物……艦娘でもなんでも無い…)
799 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:09:18.22 ID:tmbaovbQ0
コンコン


潮「ごめんね…入ってもいい?」ガチャッ


雪風「……」


潮「幹部さんからお話聞いちゃったんだけど…雪風ちゃんも私と同じなんだよ」


雪風「……」


潮「私も偽物の記憶があるの。訓練所とか存在しない鎮守府での記憶」


雪風「あ……」


潮「私は傀儡の中でもチューナーっていう変な存在なんだけど、傀儡艦娘には変わりないよ」


雪風「……」


潮「ゆっくり…お話しよ?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:27:14.65 ID:3jCOdbK+o
やっぱり卑屈になりがちな雪風に優しく抱きしめる潮
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 22:36:00.80 ID:uue9hMHwO
>>800
今ここにいる雪風は本物だよって
802 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:46:46.02 ID:tmbaovbQ0
ーー


雪風「やっぱり私は……皆さんと違います」


潮「そんなことないよ」


雪風「一人じゃ何もできない…文字通り傀儡なんです」


潮「雪風ちゃんそんなこと言わないで」ギュッ


雪風「やめて下さい…」


潮「私も最初はいっぱい迷ったよ。生きてていいのかなってずっと思ってた」


潮「でもね、ここの皆んなが教えてくれたの。ここに居る私は本物なんだって」


潮「だから雪風ちゃんも本物だよ。記憶が偽れてもここにいる雪風ちゃんは偽物なんかじゃない」


雪風「……」
803 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 22:51:36.21 ID:tmbaovbQ0
雪風「潮ちゃんは出撃…してるんですよね」


潮「うん、空母になったり戦艦になったりしながら出撃してるよ」


雪風「雪風はもう…無理なんです。演習すらできないんです」


潮「どうし……あ…爆弾…」


雪風「……主砲も構えられないんです。爆発音とか大きい音が鳴るだけで過呼吸になって…」


潮「大丈夫。ここなら出撃しなくてもいいから」


雪風「……」


潮「提督と話してもいいし何もしなくてもいいよ」


雪風「どうして…」


潮「雪風ちゃんに笑って欲しいから…って提督ならそう言うと思うよ」


雪風「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:07:57.22 ID:3jCOdbK+o
今日は一緒に寝ることに
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/29(月) 23:30:42.49 ID:8yFOfHzGo
提督に聞きに行く
潮の言ってる事は本当か
途中から不安の吐露に
806 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 23:40:26.02 ID:tmbaovbQ0
ーー提督の部屋


提督「俺と話してくれるだけで嬉しいんだ。なんでも聞いてくれ」


雪風「潮ちゃんから聞いたんですけど……雪風はここで何もしなくていいって…」


提督「君が砲撃の音に拒否反応があるのは知っている。それを知っていて出撃させようとはしない」


雪風「……」


提督「潮が言っていたのはそれだけじゃないだろう?」


雪風「なんで…知って…」


提督「潮も同じ悩みを持っていた。君と全く同じというわけでは無いだろうが、ある程度は想像できる」


提督「潮と同じ励まし方になるがそれでも言わせてくれ。偽物の記憶があったとしても雪風は本物なんだ」


雪風「どうしてそこまで言えるんですか…今日初めて会ったばっかりなのに……」


提督「俺はそういう人間なんだ。そうだな…龍驤の話をしよう。本人の居ない所で話すことでは無いかもしれないが、それも含めて贖罪としよう」
807 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/29(月) 23:45:18.90 ID:tmbaovbQ0
ーー


提督「……ざっとこんな所だな」


雪風「全部本当にあったこと…?」


提督「疑うのなら本人に聞けばいい。こんな龍驤でも俺は受け入れたんだからな」


雪風「……」


提督「傀儡だろうが艦娘には変わりない。陽炎は傀儡ということ意外にも大きな悩みがあったがそれも乗り越えた」


提督「俺から何かをしろと強制することは絶対にしない。だから雪風も一つだけ約束してくれ」


雪風「約束…」


提督「悩む前に誰かに相談するんだ。絶対に自分で命を絶とうなどと思わないでくれ」


雪風「……」


提督「それが約束できないのならここから去ってもらうが…勿論できるよな?」


雪風「……」コクリ


提督「よし、なら俺から話すことはもう無い。あとは雪風に任せる」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:09:46.18 ID:wIjzqHLQo
傀儡四人で一緒寝ましょ
陽炎「一応陽炎型長女として妹が心配でゴニョゴニョ」
不知火「はっきり一緒に寝たいと言ったらどうですか」
潮「ふふ…おいで?」
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:20:17.06 ID:69ruoHhnO
>>808
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:20:39.89 ID:Yw/TMOpVO
>>808
811 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 00:28:53.57 ID:3XQyiaG10
ーー潮の部屋


不知火「潮の部屋はぬいぐるみだらけで狭いですね」


陽炎「私の部屋は論外なのは分かるけど不知火の部屋はダメだったの?」


不知火「ちょうどスパッツを干していたので。それより陽炎まで来る必要は無かったんですよ」


陽炎「それは…一応、陽炎型の長女として妹が心配っていうか…」


不知火「はっきり一緒に寝たいと言ったら良いんですよ」


陽炎「…そうね」


潮「雪風ちゃんおいで…?」


雪風「……」ダキッ


陽炎「傀儡艦娘なんか作ってた旧大本営には色々と言いたいことがあるけど、私達が集まれたのは良かったわね」


不知火「唯一の褒められる点ですね」


陽炎「傀儡は敵の前に自分と戦わなくちゃいけない。雪風は乗り越えてくれるかしら」


不知火「それでもやるしか無いんです」


潮「私達が居るからね…大丈夫だから…」


雪風「……はい」


ーー
812 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 00:29:24.57 ID:3XQyiaG10
今日はここまでです
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 00:56:20.88 ID:wIjzqHLQo
乙乙
つくづく業が深い旧本営周り…
814 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/03/30(火) 19:31:23.75 ID:3XQyiaG10
ーー


長門「……」


長門「……」


長門「……」


龍飛「お待たせ」


長門「どこに行っていたんだ」


龍飛「貴女達が新しい拠点に移るのと同じ。私にも色々あるのよ」


長門「暫く離れるのならそう言っておいてくれ」


龍飛「そうよねぇ、貴女は私の力を借りているお陰で喋れるんだから居ないと困るわよね」


長門「……」


龍飛「離れているときでも力を貸していたけど…ちょっとそっちに貸す力が弱まってたみたいね」


長門「…そのようだ」
815 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 19:34:29.92 ID:3XQyiaG10
龍飛「深海に片足を突っ込んだ貴女だから力を貸せているの。そこを忘れてはいけないわよ」


長門「…お前は深海棲艦なのか」


龍飛「違うわ。れっきとした艦娘よ」


長門「その姿でか」


龍飛「うふふふふふ」


長門「…今の装置は無効化されたも当然だ。新しい対傀儡装置を開発する」


龍飛「頑張ってちょうだい、影ながら応援してるわよ…うふふ、影なだけに」
 

下2 この後の展開やその他起こったことなど
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 19:56:00.52 ID:y5Y0/dPDO
その前にひとつ試したい事があると長門
そして幹部の前に一人で現れる
完全に丸腰の状態で話がしたいと
大本営の代表から退いてくれないか
昔の幹部なら丸腰の敵が現れたなら容赦無く拘束するか殺しただろうが今は出来ないと解っていた
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:00:50.54 ID:mGdVpmTu0
818 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:13:29.99 ID:3XQyiaG10
ーー大本営


幹部「……どこから現れたと聞きたいが、それどころじゃ無さそうだ」


長門「安心しろ、こちらは丸腰だ」


幹部「艦娘にそう言われてもね…」


長門「お前と話がしたい」


幹部「……」


長門「昔のお前なら容赦なく拘束しようとしたが、今は出来ないだろう。こっちはそこまで分かっている」


幹部「……話の内容を聞かせてもらおうか」
819 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:19:41.71 ID:3XQyiaG10
長門「大本営の代表から退いてくれ」


幹部「どうしてだ?」


長門「それがお互いの為になる」


幹部「私はなるとは思えない」


長門「傀儡艦娘の存在が世に出ることになるぞ」


幹部「……」


長門「一般人に傀儡の区別はつかない。ただでさえ艦娘の人権が危うい時にこの事実は世に出るべきじゃない」


幹部「だから殺すというのか」


長門「あれはゴミ処理と変わらない。負の遺産は残すべきじゃないのが分からないのか」


幹部「傀儡だろうが彼女達は生きている」


長門「それは深海棲艦も同じだ。我々のさじ加減一つで命は善にも悪にもなる」


長門「傀儡艦娘は悪だ。この事実だけはどうやっても変わる事がない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:21:56.90 ID:mGdVpmTu0
隣の部屋でこっそり
聴いた雪風が驚いた
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 20:45:17.73 ID:wIjzqHLQo
長門
私はお前達の為にも言っている
傀儡が謎の死を遂げいなくなってしまえば生き残った者はみな幸せになるだろう。それが達成された暁には……私の命はくれてやる、この国の為の礎となろう
私はここまでの覚悟がある

822 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 20:57:31.48 ID:3XQyiaG10
長門「私はお前達の為にも言っているんだ」


幹部「なにをバカなことを」


長門「傀儡がこのまま謎の死を遂げいなくなってしまえば生き残った者はみな幸せになる。それが達成された暁には私の命はくれてやる」


幹部「……」


長門「私はこの国の為の礎となろう。ここまでの覚悟がある者をお前は無下にはできない」


幹部「…ダメだ。どんな理由があっても傀儡艦娘を殺していい理由にならない」


長門「そうか、あの形が邪魔だと言うんだな」


幹部「なに…?」


長門「お前の言い分はよく分かった。また近いうちに会うことになるだろう」ズズズッ


幹部「……その潔さをもっと別の方向に使って欲しかったと、心からそう思う…」
823 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:03:09.52 ID:3XQyiaG10
ーー某所


長門「そうだ、傀儡艦娘を深海棲艦に寄せる。本当に深海棲艦にする必要は無い」


長門「元が傀儡だからやり易いだろう。皮膚を溶かしたり腕を潰せば異形に見える」


長門「前の装置は…いわば電子レンジのようなものだった。今回のはそれに比べれば簡単だ」


長門「奴らもこれで納得する。なまじ見た目が艦娘と同じだから混乱するんだ」


長門「戦争が終わったなら兵器は必要ない。旧大本営が無くなったのなら傀儡艦娘も必要ない」


長門「世界の平和のためには傀儡艦娘は不要だということを、改めて教えてやるんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 21:14:31.55 ID:y5Y0/dPDO
それにしてもあの幹部も甘くなったものだなと長門
殺しては駄目だなどと…必要とあらば艦娘だろうと深海だろうと手段は選ばなかった
あの提督と…駆逐棲姫の影響か
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/30(火) 21:33:15.77 ID:wIjzqHLQo
>>824
826 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:42:29.35 ID:3XQyiaG10
長門「…それにしてもあの幹部も甘くなったものだ」


長門「殺しては駄目だなどと…必要とあらば艦娘だろうと深海だろうと手段は選ばなかった奴が言う台詞じゃない」


長門「これもあの提督と…駆逐棲姫の影響か」


長門「提督はどうしようも無いがあの深海棲艦だけなら対処は容易いか」


長門「龍飛を使えば居場所の特定もできる。後は奴をどうするかだが…」


長門「いきなり殺しては意味が無い。きちんと理解させてやる必要があるな」
827 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/03/30(火) 21:48:11.25 ID:3XQyiaG10
ーー


駆逐棲姫「今日は野菜が安かった。久しぶりに幹部に手料理を作ってやろう」


長門「動くな」


駆逐棲姫「……」


長門「深海棲艦が人の真似事か」


駆逐棲姫「……」


長門「私には関係ない話か。殺されたくなければ言うことを聞け」


駆逐棲姫「…なにをすればいい」


長門「幹部を大本営の代表から降ろせ」


駆逐棲姫「私にそんな権限は無い」


長門「…」ミシッ


駆逐棲姫「ぐぁぁ…っ!!」


長門「お前の言うことなら奴も聞く。奴を降ろすかお前が死ぬかの2択だけだと思え」


駆逐棲姫「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
410.29 KB Speed:0.8   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)