【安価・コンマ】「ゼロウス?」【オリジナル超能力ものディストピアSF】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

153 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/26(土) 16:39:07.63 ID:xeG4wtDp0
「皆、作戦会議室に集合して」

その後も数日間しばらく訓練をこなしていると、ディエスからの招集がかかった。
皆が集まるとディエスはゆっくりと語り始める。
声色は低い。いつもの温和な表情はなく、眼光はロホのように鋭かった。
俺はディエスの切り替えに背筋が凍るものを感じた。

「ベルデも十分戦えるようになったところで、ついに初任務よ」
「任務は久しぶりだな、ベルデは死なねえように気を付けろよ?」
「初陣は危険ってのは本当なんだな」

流石に緊張せざるを得ない。これからはキルタイムとの殺し合いになるだろう。

「最近一般民家に隠されているテレキネシスの感知システムがあがってきたというのは知っているわね?」
「話には聞いていますわね。精度が向上し、ゼロが政府に見つかりやすくなってしまったと」
「実はこれは、ベルデの件が切っ掛けで分かったことなのだけどね」
「そうか。俺が情報をあまり残してないのに、両親と妹は殺されてしまった」

強く拳を握りしめる。客観視しても確かに違和感があった事件だ。
154 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/26(土) 16:49:56.79 ID:xeG4wtDp0
「証拠がないのにベルデの親族を拷問して殺したってことは、間違いなく確信があったってことか」
「そうでなければ拷問後の殺害は間違いなく反感を買うでしょうからね」

ゼロの有無に関係なく冤罪で一般人が殺されるようなら、ゼロウスがゼロをなくそうと行動している意味がない。

「鉛筆を浮かしたぐらいでもベルデのようにバレちまうなら、今後俺達が活動する上で大きな脅威だ。最悪アジトも特定されかねえからな」
「このままではわたくし達の目的が達成される前に、ゼロが全滅しかねませんわね」

話は掴めてきた。どうやら護衛任務ということではないらしい。

「諜報部からの情報によれば民家から集められているテレキネシスの情報は、どうやら一つの大きな機械で管理されているということが分かったわ」
「機械の製作者の確保は?」
「それは別チームが担当することになるわね。つまり今回の任務は破壊工作」
「任務内容は俺の家族が死ぬ元凶になった、ゼロ感知システムを管理している機械の破壊。そういうことだな」
155 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/26(土) 22:18:35.89 ID:xeG4wtDp0
「それで、それだけじゃねえだろ。作戦内容が俺達5人でどうにかできる範囲を超えてる」

ロホが鋭く作戦に突っ込みを入れた。
製作者や機械の図面は別チームが確保するとしても、攻めの要ならば警備は厳重だろう。
ゼロウスは暗殺集団ではない。キルタイムもいるし、新入りの俺を含めてうまくいくとは思えない。

「ええ、だから陽動として、全ての敵の目を引きつけるカードが来るわ」
「そんなカードがあるのか?」
「ええ、ディエスミィ。そう呼ばれている最強のゼロが居るの」

数字としてはスペイン語で1万。ボスがディエスという10なのだから、実質的なリーダーか特別職に匹敵するのだろうか。
オーロが皆を代表するように呟く。

「……頼もしい、ディエスミィとの合同任務は久しぶり」
「ぶっちゃけディエスミィ一人でいいんじゃねえか?」
「わたくしはその方を知らないのですが」
「そんなに凄いの、ディエスミィって?」

どうやら4人の中ではオーロとロホだけ知っているらしい。これでこの4人がゼロウスに所属した順番がほぼ分かった。オーロとロホのどちらが早いかが不明なぐらいか。
ディエスは俺に向けてまたもやクイズを出してきた。

「ディエスミィは自他共に認める最強のゼロなんだけど、ベルデはどんな人物だと思う?」
「最強のゼロか……」

今まで集まったゼロのヒントを考えれば、答えはこうだろう。

1 屈強な男
2 サディスティックな女戦士
3 エリート少年
4 年をとった感じが良さそうなおばあちゃん

クイズ安価下1
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 00:45:00.83 ID:6pOV2TWcO
3
157 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 01:12:59.57 ID:17xUk1t20
「幼少期から鍛えられたエリート少年がたまたまゼロになったってのはどうだ?」
「ゼロになる確立は少年期で数万から十万人に一人だから、そういう話じゃないわね」
「むしろ発想を逆にしてみたらどうかしら」
「ゼロの存在が確認されたのは大体80年前。鍛えれば鍛えるだけテレキネシスの強度が上がるってことは……そうか!」

固定観念に惑わされていた。俺の予想は間違っていたが、肉体が強靭であるか能力が強靭であるかの違いでしかない。そもそも誰もが認めるゼロということは、テレキネシス能力もかなり強大であるはず。つまり同年代の子供はありえない。

「ええ、いるのよ。ゼロが確認されてから今まで生き残り続けている、老兵のゼロがね」
「感じのいいおばあちゃんだけどな。過激思想じゃねえゼロウスが組織としての形態を維持し続けることができているのは、ディエスミィの存在が大きい。『最強』にゼロが皆惹かれてるんだよ」
「百歳近いんでしょう?本当に最強なのかしら。というより戦えるの?」

ロサの言う事ももっともだし、俺も疑問しか浮かばなかった。

「……ディエスミィの戦いを一度見れば、その疑問はなくなる。何事にも例外はいるもの」
「手を使わずにテレキネシスを発動できるのはディエスミィだけよ。余命が短い筈なんだけど、いざという時には本人が戦いたがるのよね」

タイムラグが起こらずに物を動かせるなら、確かに最強と呼ばれるのも頷ける。
158 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 01:17:55.34 ID:17xUk1t20
「問題は体力ぐらいだが、それもゼロにしては鍛えられてるからな。無茶はできねえが」
「……私達全員でかかってもかてない」
「流石にそれは言いすぎではありませんこと?」

オーバーではないかと俺が言おうとしたが、ブランカも同じようなことを思っていたようだ。

「それがね、テレキネシスが強すぎて撃った銃弾が本人に当たる前に弾かれるのよ。正に規格外」
「私達が戦っても能力強度の差で圧殺されるわ」

ディエスの呆れるような溜息に俺はディエスミィが最強であることに納得できた。

「逆に言うと、それでもゼロは絶滅寸前まで追い詰められてるってことだよな」
「ディエスミィもお年だからね。怪獣みたいな力を持っていても肉体の限界はあるし長期戦は無理だわ。個人の力ではどうにもできないことはあるってこと」

とにかくそのディエスミィが陽動に動いてくれるのなら、チーム東京も別方向から突撃して機械の破壊に集中できる。

「他に疑問がないようなら、改めて作戦実行日の詳細決めに移りましょう」

俺達は配られたテレキネシス感知の機械が設置されている施設内部の見取り図を片手に、初任務の内容を確認するのであった。
159 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 01:19:11.68 ID:17xUk1t20
今日は終わります
次回初任務と初戦闘です
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 02:14:39.21 ID:397hAb7yo
おつでした
最強老婆期待
161 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 09:04:15.73 ID:17xUk1t20
夜の9時頃。東京のとあるホテルで、二人の男性が話をしていた。
一人は20代後半で、黒い髪を肩までかけた聡明そうな男である。
穏やかな笑みを浮かべながら分厚い聖書を読んでいるようだが、その姿は高貴な貴族を思わせる風格があり知性が滲み出ている。
もう一人は少し若い20代前半。髪を赤く染めた、粗暴な顔つきの男だ。
風貌が正反対の両者は椅子に座り、向かい合って話をしている。

「宗教に興味があるんですかい?」
「僕は今では神がいないと思っているけれど、興味深くはある。運命の存在は信じているからね」

本をパタンと閉じた男は、朗らかな笑みを浮かべた。

「この前拷問した娘、美人でしたし可哀そうでしたね」
「そう言いつつも悪くない気分だろう、ハマンは。興奮しているのが分かる」
「バレちまいましたか。ゼロは所詮人外ですからね、その身内である時点でこうなるべきっした」

ハマンと呼び掛けられた男は躊躇いなく言い切り、知的そうなもう一人の男は微笑を崩さないままだ。

「一昔前、大物芸能人の娘がゼロになったことがあったよね」
「そんなこともありやしたね」
「その俳優は必死で隠そうとしたけれど、平等な裁きからは逃れることができなかった。ゼロと俳優の処刑は全国で流されて、国民の皆は惨殺に拍手喝采したものさ」

起こった出来事を淡々と喋りながら、男はコーヒーを口の中に流し込んだ。

「いい苦みだね」
162 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 09:07:03.23 ID:17xUk1t20
「僕は小さいころから物を浮かせる夢をよく見てね、名前も名前だし幼いころはゼロになると意味もなく確信していたんだ」
「それがどうだろう。僕をイジメていた女はゼロになり、家族と共に死んだ。そして今僕はキルタイムというゼロを駆除する組織の長となっている」
「運命ってやつですかい?」

男は軽く頷くと、自然な仕草で自らの髪に軽く手をあてて撫で下ろした。

「ギリシア神話ではアテナの力により、美しい女だったメデューサの髪は蛇へと変えられ、怪物と化してしまった」
「そしてメデューサはアテナから盾を受け取ったペルセウスにより首をはねられてしまったんだ」
「メデューサの姉妹も、同様に怪物となった。メデューサがアテナの怒りを買ったせいでね」
「何がいいたいのかよくわかりやせんが」

首を傾げるハマンを気にせずに、男は語りかける。

「ゼロへの裁きは、なった時点でどんな者にも平等に下されるということさ」
「アテナと違って、そこには私情の挟む余地は一切ない」
「……相変わらず恐ろしいですね」

「玲の兄貴は」

そうかな、と苦笑を浮かべた『れい』と呼ばれた男は、照らされた街の光を眺めながらコーヒーを静かに飲み干していくのだった。
163 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 10:14:45.08 ID:17xUk1t20
作戦当日、ベルデの精神状態

20以下  硬くなっている 悪
21以上80以下 普通の精神状態
81以上  いい感じの気合 良

下1
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 10:37:47.40 ID:eBOttVUAo
ぬん
165 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 11:40:21.12 ID:17xUk1t20
作戦開始当日の俺の調子は普通だった。
多少緊張はしているがむしろこれから戦場に赴くなら、ある程度緊張を保つ必要はある。

「それぐらいの方がいいと思うぜ。戦場ってのは緊張感を保つ必要があるし気合が入りすぎてもよくねえ。ベルデにとって因縁の任務ならなおさらだ」
「ああ、普段通りの力を出せそうだ」

ロホは何かと俺を気にかけてくれる。ベテランの頼もしさに少しだけ安心した。

「作戦会議で言った通りこれを着けておけ。俺たちにとって顔バレは致命的だ」

ロホから渡されたのは防弾チョッキと緑の仮面だ。
仮面はマジックミラーのようにこちらから向こう側を鮮明に見ることができるが、他の人間からは緑の仮面にしか見えない仕組みになっている。
俺は仮面を顔に当てて装着した。
166 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 11:42:15.91 ID:17xUk1t20
「ディエスミィが表で騒ぎを起こしたら、俺達は施設の裏口から侵入し、警備員を迎撃。ターゲットの機械を叩く」
「言葉にしてみれば分かりやすい任務だな」
「作戦なんてものはシンプルなものさ。現場の状況が複雑だがな」

どうやらディエスミィと会えるのは、任務完了後のようだ。
それも年齢を考えると納得できる。仕事である陽動に集中したいのだろう。

「今回の任務はキルタイムのヤバい隊長と副隊長はいないそうだから、過度に警戒する必要はねえ」
「隊長と副隊長……」
「仲間が何人も殺されてる、あの二人は別格だ」

生身でゼロ複数人と渡り合う人間がいるというのも恐ろしい話だが、今回戦わないのは幸いだろう。

「わたくしとロホが先に施設に突入いたしますわ。後衛の3人は少し遅れてついてきて下さいまし」
「おう」
「……おっけー」
「アタシ達が後方から戦局を見るようにするわ。背後も気を付ける」

同じく白の仮面を被ったブランカの呼びかけに黄色の仮面を被ったオーロ、ピンク色のロサが返事をする。
仲間同士の連携に問題はなさそうだ。

仮面をつけ銃を持った俺達は警備員にバレないように、裏側から少しずつ施設に近づいていく。
糸などの感知トラップは前衛の2人が察知し警戒を促してくれた。

作戦開始の時は近い―――。
167 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:02:03.43 ID:17xUk1t20
「眠ぃな」
「ちゃんと警戒しろよ……誰か来るぞ!」
「なに!?」

欠伸をしながら見張りをしていた警備員2人は、遠くの茂みの中で小さな人影を発見した。
この秘密基地は立ち入り禁止表示の遥か奥に隠されている。部外者に発見された場合は相手が何者であってもただちに撃ち殺せという命令がこの二人には課せられていた。
双眼鏡を覗くと、どこか困ったような表情をした、人のよさそうな老婆が一人だけだった。
大方ボケて迷い込んできたのだろう。

「どうする?流石に殺すのは罪悪感があるが」
「俺が注意をしに行ってくる」

同僚も似たような考えだったのだろう。この施設さえ見られなければ問題はないはずだ。
見張りの同僚は、老婆にゆっくりと近づいていき。

音もたてずに膝から崩れ落ちた。

「なに!?」

もう一人の警備員は銃を構える。明らかに異常事態だ。
老婆は武器を持っていないようだが、なにかされたに違いない。
躊躇いなく銃の引き金を、老婆に向かって引こうとした次の瞬間。

「ああああ!」

警備員が叫び銃を取り落とす。彼の腕を小さな鉄球が貫通していた。
筋がきれたのだろう。腕からは大量の血が飛び散り、だらりとぶら下がっている。
警備員は痛みと恐怖にかられて無線機に叫んでいた。

「ゼロの襲撃だ!見張りが瞬殺され俺も負傷!東に300メートル前方、老婆が一名!かなりの使い手と推測される!」

その報告が終わると同時に、警備員の意識は途切れる。
脳天を鉄球に貫かれた男は、訳も分からずに脳梁を地面にぶちまけて倒れて死んだ。
168 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:19:31.58 ID:17xUk1t20
「さて、これで警備の警戒がこっちに向くかねえ」

ディエスミィは基地から離れた場所で、小さな大量の鉄球を服につけて静かに独り言を呟いていた。
鉄球1つ1つが銃弾のように敵を貫けるようになっている。
テレキネシスの精度や威力は、他のゼロとは比べ物にならない。

「足りないのなら、もう少し派手に行く必要があるのだけれど」

植わっている木が、メキメキと音を立てて地面から飛び出していく。
気が付けば大木が6本ほど、宙に浮いていた。

「これでどうかね」

ディエスミィは軽い感じで言うと大木が杭打機のような勢いで発射され、基地を囲っていた鉄網を軽々と破壊してコンクリートの壁にブチ当たる。
ズカン!という凄まじい轟音が基地内部に響いた。それが6ヵ所なのだから今頃基地内部は大混乱になっているに違いない。

「これでどうかね……?」

81以上大部分の警備の目がディエスミィに引き寄せられた
11以上80以下 内部にそこそこの数の兵士が残っている
6以上10以下  警戒を強め、兵士は出てこない
5以下 ディエスミィに心臓の発作が起こる

下1でベルデの今回の任務の難易度が決まります。コンマ5以下だと作戦成功は無理に近いですし、ゼロウス解体の危機です
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:25:39.81 ID:397hAb7yo
解体だけは…どうか…
170 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:40:57.32 ID:17xUk1t20
「え……?」

基地の反対側の俺、ロサ、ブランカは開いた口が塞がらなかった。

「おい、大木が根ごと宙に浮きあがってるのが見えたぞ。どれだけの力なんだ」
「……ディエスの言った通り、ディエスミィは怪獣に近い」
「同じ年数を重ねてもあそこまでは到達できねえ。理不尽だと思え、気にすんな」

ディエスミィだけでいいんじゃないかとロホが言った意味がようやく分かった。
銃声が何度も響いているが、これで銃弾まで弾き返せるのなら心臓の発作以外では死なないだろう。
どうやら陽動は成功したようで基地から大部分の警備兵が出撃し、ディエスミィの方に向かったようだった。
明らかにとびぬけている。他のゼロがゼロウスに入る理由がよく分かってしまった。

とにかく気を取り直した俺達は、無人となった裏口から基地内部に突入することにした。

(難易度小。3回でターゲットの機械にまで到達)
171 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:49:27.07 ID:17xUk1t20
俺達は銃を持ったまま基地内部に無事侵入できた。
内部も事前に入手した見取り図通りだ。警報は鳴っているが、ディエスミィのおかげか人の気配が全くない。

「これなら邪魔されずにターゲットまで辿り着けるかもしれねえ」
「油断はいたしませんが、慎重に進みすぎるのもよくないですし大胆さも肝要ですわね」

前衛の二人もスイスイ奥へと進んでいけているようだ。

30以下 敵に見つかる(人数判定)
31以上81以下 何事もなく進む(1回+)
71以上スムーズに進む(2回+)
172 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:49:57.02 ID:17xUk1t20
下1
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:53:28.80 ID:1UrkYFA90
174 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 20:54:21.16 ID:17xUk1t20
範囲ミスですがこれは+2です
175 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 21:00:23.42 ID:17xUk1t20
どうやら、警備兵は本当にディエスミィの迎撃に集中しているらしい。
あのままでは基地が外部から破壊されかねないだろうし、納得できたが順調すぎる。

「流石にターゲット近くは護衛の兵士が何人か残っている筈だ、5人以上残っている可能性もある。油断はするんじゃねえ」

俺はロホの警告に、浮かれ気味になっていた自分を戒めた。

30以下 敵に見つかる
31以上 ターゲットの部屋に到達

下1
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:03:55.57 ID:397hAb7yo
はい
177 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 21:16:25.95 ID:17xUk1t20
前衛のロホとブランカが、ダーゲットの部屋の扉に到着した。
内側から鍵がかかっているが、ゼロの力を使えば鍵を部屋の外から開くことができる。

(ここでテレキネシスの精密性が関わってくるわけか)

俺が関心していると、オーロが両手を前に突き出し扉の隙間から念動力を通らせて鍵を開けようとする。ロホが突入前に小声で合図した。

「3、2、1……!」

ロホのカウントダウンがなくなったと同時に俺達は扉を開き、銃を構えた兵士と目が合った。

兵士の数10以下 6人
    11以上30以下5人
    31以上60以下4人
    61以上 3人

下1
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:20:24.11 ID:s2P234gDO
はい
179 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 21:22:48.72 ID:17xUk1t20
ボーナス小のため次の判定のみ+10です
180 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 21:38:15.16 ID:17xUk1t20
「残っていて正解だったな……別動隊か!」

突入した俺達を目にした警備兵たちが身構える。
ターゲットを守る敵の人数は5人。銃の打ち合いになるのならほぼ互角だがこちらにはテレキネシスがある分僅かに有利な筈だ。

(人数5対5、テレキネシス現在10)
181 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/27(日) 21:40:33.28 ID:17xUk1t20
初戦闘に入ります。基本戦闘は下3までコンマで一気に判定します。連取り大丈夫です。
今回は互角なのでこのようになります。

91以上 敵3体撃破
71以上90以下 敵2体撃破
51以上70以下 敵1体撃破
31以上50以下 ロホ負傷
11以上30以下 ロホ、ブランカ負傷
10以下    ブランカ瀕死

下1で判定、今回はゾロ目の効果で+10されます。結果により優勢指数が変わります。
どこかで見たような戦闘システムかもしれませんが気にしないで下さい。
さらにテレキネシスが今10で相手側にゼロが存在しないため追加でチャンスがあります。

下2、3でコンマ90以上出た場合敵が1体ずつ、最大2体撃破されます。

下1、下2、下3で判定します
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:45:26.65 ID:397hAb7yo
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:54:43.71 ID:9golF/3VO
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:00:10.17 ID:JvX6AlJh0
ほい
185 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 01:14:04.62 ID:k6sfcAsK0
「ディエスミィの陽動にも限界はある。急いで全員倒して撤退するぞ!」

ロホの命令と共に広々とした部屋の中で敵味方合わせて10人の銃声が鳴り響く。
俺たちの初実戦は超能力者と警備兵が銃を撃ちあうという構図だった。
とはいえ軽装の警備員と違って頑丈な防弾チョッキを着ている分俺達の方が耐性はある。

「……!」

まず音もたてずに警備員一人の脳がロホに打ち抜かれた。

「ゼロ共め!」
「……ん!」

口調が荒い警備員の一人も、オーロの片手からテレキネシスの力で飛び出していった銃弾に打ち抜かれ膝をついた。
やはりこの二人はチーム東京の中でも凄腕だ。
頼もしい味方が敵でなくてよかったと言ったところだろう。
俺も初陣なりにがんばらなければならない。
186 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 01:19:47.61 ID:k6sfcAsK0
81以上    ベルデが活躍し敵全滅
71以上80以下 敵全滅(ターゲット破壊、ミッションクリア)
51以上70以下 敵2人撃破
31以上50以下 敵1人撃破
11以上30以下 ロサ負傷
2以上10以下 ロサ、オーロ負傷
1      ベルデ瀕死

下1

テレキネシス判定下2、3

同一人物のコンマ連取りありなので下3まで同じ方に取って貰ってかまいません
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 01:33:52.06 ID:1uXqzE4K0
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 02:17:45.28 ID:7srSdCeY0
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 02:18:16.24 ID:7srSdCeY0
ほい
190 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 02:21:35.64 ID:k6sfcAsK0
俺の射撃は敵に当たらなかったが、敵の二人が簡単に死んだ。
初陣だと勝てるとどこかで甘く見てはいなかっただろうか。
そんな俺の油断は、すぐに消え去ることとなる。
敵も人間なのだ、必死で戦っている。
狙われたのは、オーロとロサ、後衛二人だった。

「ゼロのくせに!」
「……っ!」

防弾チョッキの上から大量の銃弾を叩きこまれたオーロは、銃を取り落とした。
腕の骨が折れたようで険しい表情をしている。
テレキネシスの使用には精神力を使用しなければならない。
これで念動力で敵を倒すことも難しくなくなってしまった。

「このアタシが……!」

ロサも同じく銃を取り落としていた。右肩の骨にヒビが入ったらしく左手で抑えている。
これで実質3対3となってしまった。
ロサとオーロが訓練中に言った、仲間が今まで沢山任務で死んできたという言葉が脳裏をよぎる。
そうだ、ゼロであっても人は撃たれれば簡単に死ぬんだ……!
死神の鎌が、静かに持ち上がった気がした。

コンマ51以上 次に狙われたのは前衛
コンマ50以下 ベルデ、オーロ、ロサの後衛がこのまま狙われる
(次50以下で後衛チーム死亡判定と即死あり)

下1
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 02:29:18.82 ID:7srSdCeY0
連取りありなら
192 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 02:35:26.57 ID:k6sfcAsK0
91以上   敵3体撃破、ミッションクリア
71以上90以下 敵2体撃破
51以上70以下 敵1体撃破
31以上50以下 ブランカ負傷 
11以上30以下 ロホ瀕死、ブランカ負傷
10以下 ブランカ死亡、ロホ瀕死(後衛3人撤退判定へ)

下1

下2、3がコンマ90以上でテレキネシス判定、敵撃破
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 03:42:48.35 ID:7srSdCeY0
怖いが
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 03:43:58.64 ID:7srSdCeY0
すまん
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 03:44:54.94 ID:7srSdCeY0
196 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 04:05:29.01 ID:k6sfcAsK0
連取りはレス直後から20分で解放、その後は個人制限なしです
197 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 04:19:24.90 ID:k6sfcAsK0
「……!」

ブランカが動揺した隙をつかれて利き腕を撃たれ、銃は弾き飛ばされる。
鈍い音が屋内に響いた。
防弾チョッキがあるとはいえ限界がある。今までこちらに死人が出ていないのが奇跡だろう。

「こいつら、強え!」

ロホが冷や汗を垂らす中で俺はオーロとロサと共にテレキネシスを特訓した時の決意を改めて思い出していた。

「誰も死なせねえ、死なせてなるものかよ……!!」

獣のように叫ぶと銃を持っていない左手を大きく振った。ブランカの弾かれた銃からこぼれた銃弾が浮き出ると、敵の一人の眉間に突き刺さる!

「この化け物どもめ……!」

忌々しそうに口走る警備兵を、俺は睨み返した。
人を殺すのは初めてだが、今は罪悪感を覚えるどころではない。

「俺達は社会の敵だ、好きなように言えばいいさ。勝手にお前たちを殺してゼロ感知機は壊させてもらう!」

戦う力を失ったブランカ、オーロ、ロサはうかつに動けない。

戦闘と任務が成功するか否かの行く末は俺とロホの二人に委ねられた―――。
198 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 04:25:07.71 ID:k6sfcAsK0
71以上    敵2人撃破、ミッション終了
51以上70以下 敵1人撃破
31以上50以下 ロホ瀕死
11以上30以下 ロホ負傷、ブランカ、ロサ瀕死
10以下    ベルデ、ブランカ、オーロ、ロサ死亡

下1

下2、3が90以上で敵撃破だが下1の結果優先
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 04:47:00.80 ID:7srSdCeY0
神様!
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 04:50:16.38 ID:7srSdCeY0
判定なし?
201 : ◆te6Chm3tjE [saga]:2021/06/29(火) 04:52:53.55 ID:k6sfcAsK0
判定なしです、死人なしで初任務達成できたところで今日は終わります
夕方やるかは分かりません、お疲れ様でした
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 07:20:19.91 ID:1uXqzE4Ko
初っ端やらかしてすまん…
おつー
90.19 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)