佐久間まゆ「歌鈴ちゃんとお餅つき…ですか?」

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1 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:40:28.67 ID:QmHmuD6s0
※ご注意です※
キャラ崩壊気味です



---ある日、事務所



ガチャッ

まゆ「おはようございます」

歌鈴「あっ! まゆちゃん、おはようございますっ!」

まゆ「おはようございます、歌鈴ちゃん」



歌鈴「まゆちゃんも、プロデューサーさんに呼ばれたんですか?」

まゆ「はい♪ ということは、歌鈴ちゃんも?」

歌鈴「はい! 新しいお仕事ってプロデューサーさんに! もしかしたら、まゆちゃんと一緒にお仕事できるのかな…」

まゆ「そうだったら、楽しみですね♪」

歌鈴「はい! 私、『Home Sweet Home』のお仕事以来、まゆちゃんの事、すっごくそんけーしてるんです!」

まゆ「そ、そうですかぁ? まゆ、お化けが怖くて歌鈴ちゃんにお祓いして貰ってたぐらいだし、尊敬されるようなことは…」

歌鈴「いいえ! そんなことないです!」ふんす

まゆ「か、歌鈴ちゃんがいつになく強気です…」

歌鈴「お化けが怖い中でもあの演技! 苦手をものとしない、まさにプロフェッショナルでかっこよかったです!!」

まゆ「て、てれますよぉ」///

歌鈴「まゆちゃんとまた一緒にお仕事できたらいいなぁ…!」キラキラ

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2 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:42:39.17 ID:QmHmuD6s0
ガチャッ

モバP(以下P)「そんな歌鈴に朗報だぞ」

まゆ「あっ、プロデューサーさん、おはようございます」

歌鈴「おはようございましゅ! ……うう、噛んじゃった」

P「おはよう、二人とも。二人に新しいお仕事だ。都内の大きい神社のイベントにゲスト出演させてくれるそうだ」

まゆ「神社のイベント…歌鈴ちゃんにピッタリですね♪」

歌鈴「は、はい! 気合が入ります…!」

まゆ「何のイベントなんですか?」

P「ん?」

まゆ「えっと、神社で何をするのでしょうか? 巫女さん…とかですか?」

P「巫女ではないなぁ」

歌鈴「ということは、お祓いとかでもないんですねぇ…」

P「えっとね、二人にやってもらうのは」






P「餅つき。」
3 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:43:35.13 ID:QmHmuD6s0
まゆ「」



P「その神社では毎年餅つき大会があってね。今回は他の事務所からもアイドルを呼んで、アイドル餅つき大会にしようって」

歌鈴「わぁ、結構大きい規模なんですね!」

まゆ「ま、まゆ達はお餅の受け渡し役とかですよね?」

P「いや?」

まゆ「えっ」

P「歌鈴が杵で餅をつく役で、まゆが餅を返す役だよ」

まゆ「」



歌鈴「私、お餅つきって"初めてやる"ので、楽しみです!」



まゆ「」
4 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:44:40.77 ID:QmHmuD6s0
P「ついたお餅は、他の事務所のアイドルにも振る舞って皆で食べるそうだ」

歌鈴「責任重大です…!」

まゆ「お、おもちつき……ですか……?」

P「うん。餅つきって分かる? こう、でっかいハンマーみたいなので餅をペッタン! ってついて、相方がこう、水をつけて餅と返すっていう…」

まゆ「あ、いや、その、お餅つきについては知ってると言うか、小学生の頃に近所のイベントでやったことあるんですが…」

P「おお! 経験者だったのか! じゃあもう安心だな!」

歌鈴「頼もしいです! まゆちゃん!」

まゆ「ちょ、ちょっと待って貰っていいですかぁ…?」

P「どうした?」

まゆ「歌鈴ちゃん、ちょっとプロデューサーさんと二人でお話がありますので、ちょっと待っててくださいねぇ」

歌鈴「? は、はい…」



まゆ「本気ですか?」コソコソ

P「本気だよ?」コソコソ

まゆ「なんかこう、いい感じの編集でお餅つきしてるように見せかけるとかですかぁ?」コソコソ

P「いや、マジの餅つきだよ?」コソコソ

まゆ「本気ですか????????」

P「本気だよ?」
5 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:45:16.06 ID:QmHmuD6s0
まゆ「あの、歌鈴ちゃんと一緒のお仕事は本当に、本当に楽しみなんですけど」

まゆ「人には向き不向きと言いますか…それが歌鈴ちゃんの可愛らしさでもあるんですけど」

まゆ「やっぱり万が一! ってありえるじゃないですかぁ…?」

P「万が一???」

まゆ「ああもう、何でこういう時だけ察しが悪いんですかぁ! このぽんこつプロデューサー!」

P「おお、まゆにぽんこつって言われたのは初めてかもしれんな、ワハハ」

まゆ「何笑ってるんですかぁ!!」
6 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:46:07.12 ID:QmHmuD6s0
歌鈴「まゆちゃん…」

まゆ「は、はい?」

歌鈴「や、やっぱり、こんなドジなやつと一緒のお仕事は……ふあん…ですか…?」

まゆ「そ、そんなこと! まっっっっっっったく無いですよぉ!!」

まゆ「歌鈴ちゃんとのお仕事が楽しみすぎて、当日のお餅の料理方法をプロデューサーさんと話してたぐらいです!」

まゆ「そしたら、きなこが無いって! まったくプロデューサーさんはぽんこつですよぉ!」

P「すまんすまん、きな粉も用意しておくから任せとけ!」b

歌鈴「そ、そうですか? まゆちゃんも楽しみにしててくれて、嬉しいです!」

P「よしよし、雨降って地固まるだな!」

まゆ(杵振って手砕けるの間違いですよぉ…)



P「んじゃ、俺は打ち合わせに言ってくるから、企画書に目を通しておいてくれると助かる。またな」

歌鈴「はい! プロデューサーさんも頑張ってください!」

まゆ「が、頑張ってくださいねぇ…」

ガチャッ バタン



歌鈴「頑張りましょうね! まゆちゃん!」ペカー

まゆ「え、ええ……頑張りましょう。本当に…」
7 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:46:42.58 ID:QmHmuD6s0
---その日の夜、女子寮、森久保の部屋



乃々「ふぅ…おふろはいってさっぱり…」

乃々「今日もつかれましたし…ちょっと早いけどもう寝ようかな…」



コンコン

乃々「…? こんな時間に誰でしょう…」

乃々「はい…どちらさまですか…?」

インターホン『乃々ちゃぁぁん……』

乃々「ひぃっ!? おばけ!!」

インターホン『お化けだなんてひどいですよぉ…』

乃々「その声は…まゆさん? どうしたんですかこんな時間に…」

インターホン『フヒ……私もいるぞ……』

乃々「キノコさんまで……」
8 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:47:18.88 ID:QmHmuD6s0
まゆ「おじゃまします」

輝子「おじゃまします…フヒ」

乃々「それで、どうしたんですかまゆさん、何やら一大事とのことですけど…」

まゆ「まゆは…自分の手にさよならバイバイしなければならないかもしれません…」

乃々「そんなマサラタウン感覚で言われても…事態が読めないんですけど…」

まゆ「つまり、まゆのお手々の危機なんです」

乃々「だから! 毎度毎度何もつまってないんですけど!」

輝子「まゆさん、吉良吉影にでも狙われたのか…」

まゆ「それが、かくかくしかじかで」

乃々「もりもりくぼくぼって事ですか…」



まゆ「確かに、まゆは人のことを言えないくらい、天然なところがあるかもしれません」

まゆ「事務所のぽんこつクイーンこと凛ちゃんの、3分の1くらいはぽんこつかもしれません」

輝子(まゆさんって凛さんのことだけは遠慮なくディスるよな……)

乃々(というか…二人のぽんこつ度合いはEVENだと思いますけど…)
9 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:49:11.34 ID:QmHmuD6s0
まゆ「けど、同じくらいドジっ子として名を馳せているのが歌鈴ちゃんです」

まゆ「歌鈴ちゃんのドジは可愛らしいもので、魅力の一つでもありますが」

まゆ「武器を持つとなると話は別ですよぉ…」



輝子「つまり、スモウハンマーみたいな杵で重心を崩した歌鈴さんが」

乃々「まゆさんのおててをオーンスタインみたいに粉砕しないか不安、と」

まゆ「けど、歌鈴ちゃんとのお仕事は本当に楽しみだし、やる気まんまんの歌鈴ちゃんから杵役を取り上げるのも悪いし…」

まゆ「まゆは…どうすれば…」

乃々「大丈夫です、まゆさん」

まゆ「乃々ちゃん! なにか良い策があるんですか!?」

乃々「最近は、義手も高性能らしいですから」

まゆ「」

乃々「握力が1950kgぐらい出るらしいですよ」

まゆ「粉砕されること前提じゃないですかぁ! しかもそれシュトロハイムの義手ですよね!?」

輝子「まゆさん、握手」ぎゅっ

乃々「あ、もりくぼも…」ぎゅっ

まゆ「えっ? は、はい…どうして急に?」

輝子「フヒ…最後かもしれないだろ」

乃々「だから、全部話しておきたいんですけど…」

まゆ「縁起でも無いこと言わないでくださいよぉ!!」ヒーン
10 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:50:22.46 ID:QmHmuD6s0
---------

------

---
11 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:51:11.35 ID:QmHmuD6s0
---餅つき大会当日、神社境内



まゆ「はぁ……」

まゆ(久しぶりにお仕事で緊張して眠れませんでした…)

まゆ(こうなったら自衛手段を考えるしかありません…!)

まゆ(お餅に手を入れる時、なるべくお餅の下になるように手を入れれば、お餅がクッションになってダメージは少ないはず…)



まゆ「杵は重たいから振りかぶる必要がある…歌鈴ちゃんが振りかぶった瞬間にバックステップすれば…」ぶつぶつ

P「おはようまゆ、何をブツブツ言ってるんだい」

まゆ「あっ…ぷ、プロデューサーさん…おはようございます」

P「今日は頑張ろうな。まゆと歌鈴の餅つき、楽しみにしてるぞ」

まゆ「ほ、本当に本当にやるんですかぁ……?」

P「ああ、撮影開始まであとちょっとだよ」

まゆ「ひぃん……」



心配で見学に来た輝子「ま、まゆさん、きっと大丈夫だ…」

同じく乃々「歌鈴さんを信じましょう……」

まゆ「うぅ…こうなったらもう覚悟を決めます…!」
12 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:53:29.35 ID:QmHmuD6s0
乃々(それにしても…)

輝子(親友も歌鈴さんのドジっ子属性は理解してるはずなのに…何でこんな役割分担を…)

乃々(なにか違和感が……)



乃々(おや? 誰か来ました…)

輝子(あれは……)



??「ワハハ! 間に合ったようだな!」

P「おっ、来たな」

まゆ「あ、あなたは…!」



晶葉「やあ! おはようまゆ!」

まゆ「あ、あきえもん!!」
13 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2022/01/17(月) 01:54:13.10 ID:QmHmuD6s0
晶葉「誰が猫型ロボットだ! ふむ、随分目の下のクマが酷いな! 思考回路はショート寸前といったところか」

まゆ「晶葉ちゃんも、餅つき大会に参加するんですか?」

晶葉「今日の主役はまゆと歌鈴だろう? 私は裏方だ」

まゆ「裏方…?」

晶葉「あのドジっ子クイーン歌鈴のことだ」

晶葉「普通の杵と臼で餅つきをすれば、万が一の事故に発展しかねん」



晶葉「そこでこの『絶対安全餅つき杵』の登場というわけだ!」テッテレー
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