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牧瀬紅莉栖「Thanks.橋田」橋田至「You're welcome.だお」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/01/23(日) 01:26:15.39 ID:NC5iixreO
「ダル! 紅莉栖はまだ居るか!?」
「あ、オカリン。早かったじゃん。牧瀬氏ならほら、まだそこに居るお」
「紅莉栖! お前に言いたいことがある」
「な、なによ……そんなに慌てて」
運命石の扉を開け放った岡部に見つめられ。
「お前の理論は、間違っている」
「どこがどう間違ってるわけ?」
「俺はお前のことが好きだし、お前が俺を好きなのは嬉しいが……やはり毎朝排泄物の写真を送りつけるのは恋愛感情とは呼べない」
「フハッ!」
橋田。何がおかしい。私にも言い分がある。
「あんたが写真を送らないからでしょ!?」
「そんなモノを送る彼氏がどこに居る!?」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「ええいっ! 何がおかしいんだ、ダル!!」
「そうよっ! 何がおかしいのよ、橋田!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
恋愛感情において自分と相手の気持ちはイコールではなく、等価ではないかも知れない。
でも願うのだ。理想はロマンチックだから。
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「私の"好き"を受け入れなさいよ! 岡部!」
「俺に"好き"を選択させてくれ! 紅莉栖!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
なぜ私に彼氏が出来ないのか察した橋田のやかましい哄笑と好きと好きの狭間で私たちは苦悩する。記憶の隙間に愉悦が這入り込む。
「それでも私は、好きになって欲しいのよ」
「……俺だ。どうやら紅莉栖は自分の信念を曲げないらしい。だったら俺が折れろって? 仕方ない。それがシュタインズ・ゲート(肛門)の選択ならば。エル・臭い・コングルゥ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
頭の良い人間が考えていることは大抵、ろくでもないことで、理解されることは少ない。
人は理解不能な出来事に直面すると怖がる。
恐怖は拒絶され差別を生み出す。孤立する。
そんな現実に抗える者たちへの救済を求め。
「岡部。私はあんたにイコールは求めない」
「ならば、俺は俺なりに、化学反応しよう」
「ふふっ。等価になる化学式を期待してる」
「ふぅ……やれやれだお」
恐怖が愉悦へと変化する世界線を目指そう。
【不等号のディライト】
FIN
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