【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

211 : ◆3U.uIqIZZE [sage]:2022/09/12(月) 23:17:27.05 ID:nL4eep7DO
「家出宣言をして大分経っていますけど、私の食事が未だに用意されていたんですよ。
 部屋に食事を置いて、しばらくしたら下げられてましたが、それに変化があって」
「|代わりに他の人が食べてたりしてたとか?|」
「はい。母に作った食事をしばらくすると取りに来るんですが、自分で食べてから
 食器を下げるんです。それで『さなはまだ家にいる』って言うんです」
「どういうことだろうね。世間体でも気にしてるのかなぁ」
「そうかもしれません。言い方は悪いですけど、好奇心が沸いて一家を観察してました。
 以前は彼らに関心なんてありませんでしたけど、彼らが私にしてきたことを、私なりの
 考えでまとめて折り合いがつきましたし、今となっては、彼らが哀れとさえ思えます」
「心が強くなったね、さな。まいったな、一足先に追い越されたちゃった気分だよ」
「|魔法少女の能力がありながら、それを復讐の手段としなかった。それだけでさなは、
  既に義実家一家より大人だと思う|」
「さなは、罰を与えようとか、思ったことはなかったの?」
「やろうと思えばできたでしょうね。だけど、それはなんだか違うって頭にあったんです」
「|虐待とは力ある者が力なき者にへ行う罪。それを行ったものに対する罰は
  往々にして軽すぎる。罪の犠牲者に対する慰めになることはない|」
「は、はぁ……」
「桜子が言うことは、難しくて分からないことがあるよ……」

その後、鶴乃とさなは電波望遠鏡をあとにし、桜子は本に戻った。
340.48 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)