【安価】魔姫「お父様が勇者とやらに討たれてしまいました」

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1 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/24(月) 22:31:33.52 ID:Ijjx0IkE0


―――魔王が討たれて半年―――


【エルフの里】


魔姫「あぁ〜めっちゃ退屈ですわね〜」ポリポリ

エルフ「うっわぁ……」

魔姫「人の顔見るなり引くとか失礼ですわよ」

エルフ「いやだって……状況とか立場とか鑑みて、だらだらしてるのが信じられないっていうか」

魔姫「逆に訊きますけど、今私が何をしてれば満足ですのよ」

エルフ「えっ?それは……仮にも魔族のお姫様なんですし、>>2とか?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1666618292
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 22:36:40.74 ID:sVluZLDSo
お父様を殺された恨みを晴らすべく復讐ですわ!!!!的な
3 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/24(月) 23:05:42.47 ID:Ijjx0IkE0
エルフ「そう、『お父様を殺された恨みを晴らすべく復讐ですわ!!!!』みたいな」

魔姫「エルフ族だけあって価値観古いですわね〜。今時復讐なんて流行りませんわよ」

エルフ「いや流行りとかそういんじゃないでしょ。あと何気にエルフをディスりましたね!」

魔姫「復讐は何も生まない、切ないだけですわ」フッ

エルフ「それ前に貸した小説のセリフなんですけど!」

魔姫「感銘を受けましたわ」

エルフ「いやいや!自分のパパや配下の人達殺されて悲しいとか、苦しいとかはないんですか!?」

魔姫「あれなら放っておいても数百年したら復活しますわよ」

エルフ「えぇ……それじゃあ……勇者って人間にも、特に何も思うところはないんですか?」

魔姫「そうですわね……あえて言うなら……>>4でしょうか」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:10:22.80 ID:vPNV12Jco
彼の職務を果たしただけの人
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:10:53.83 ID:nXSeG04Co
チョコラテのように甘い
ですが高潔なスピリッツの持ち主
6 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/24(月) 23:33:52.86 ID:Ijjx0IkE0
魔姫「彼の職務を果たしただけの人、でしょうか」

エルフ「えっ、それだけ?なんか反応が塩ですね……」

魔姫「評価はしてましてよ。よくがんばりましたと花丸くらいは差し上げてもいいでしょう」

エルフ「なんか、魔王討伐が子供のお使いみたいに思えてくるんですけど……」

魔姫「あっ、その認識結構近い」

エルフ「いやいやいやいや……偉業ですからね。一緒じゃないですからね」

魔姫「成し遂げたことに、大きいも小さいもない。大事なのは積み重ねていくこと。そうではなくて?」キリッ

エルフ「小説の台詞はもういいです」

魔姫「ていうか貴女、私に何か用があって来たんじゃないんですの?」

エルフ「そうだった! なんか魔姫さんを出せって里の入口で叫んでる人がいて」

魔姫「私に?よく居場所が分かりましたわね……。他に何か言ってまして?」

エルフ「えっと、>>7とか言ってました」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/24(月) 23:57:45.40 ID:B6sBbuFk0
友達になってください
8 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 00:55:20.12 ID:NFTJEtip0
エルフ「友達になってください、とか言ってました!よかったですね、ぼっち卒業ですよ!」

魔姫「追い返してくださいな」

エルフ「ええっ!?」

魔姫「何で信じられないみたいな目をしてますのよ。当然でしょ」

エルフ「だって友達ですよ!?魔姫さんが喉から手が出るほど欲しい友達ですよ!」

魔姫「これでも私、友はいましてよ。スケルトンとかグールとかゴーレムとか」

エルフ「ぶぶー!自分で召喚した死体や無機物は友達にはカウントされません!残念でしたー!」

魔姫「あなただって植物とばかりお話ししてる癖に。エルフ女王が嘆いてましたわよ」

エルフ「ぐはっ!ま、ママの事持ち出すのは反則です!」

魔姫「いい気味ですわ」

エルフ「ぐぬぬぬ……」
9 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 01:01:28.38 ID:NFTJEtip0
エルフ「……ていうか、ほんとに会わないんですか?」

魔姫「魔族の姫と友達となりたい?よく考えなくてもヤバい人ですわよね、それ」

エルフ「えっ、そうなんですか?」

魔姫「馬鹿ですの?」

エルフ「酷い!」

魔姫「魔王の残党である私、しかも姫である私が潜伏してる里をつきとめ、あげく友達になりたいだなんて」

魔姫「何か企みがあると考えるのが自然でしょうに」

エルフ「うーん……そう言われると武装してたような……」

魔姫「ほら見なさい。おびき寄せて捕えるか、それかその場で抹殺する気なのでしょう」

エルフ「じゃあ追い返しちゃっていいんですね。後悔しませんね」

魔姫「しつこいですわよ、さっさと……あら?」

エルフ「どうし……ちょっとぉ!? なに勝手に里に入ってきてるの!?」



?「……」


誰が来た?>>10
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 01:03:40.98 ID:apAeqqR40
勇者の幼馴染の村娘(勇者を片手でいなす程度に強い)
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 01:04:11.38 ID:TB5VXcPhO
『ドッキリ大成功』と書かれた看板(武器)を持った勇者
12 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 02:19:11.00 ID:NFTJEtip0
村娘「ごめん。でも、あそこで待ってても会えそうになかった」

エルフ「警備の人はなにやってるんですか!?」」

魔姫「エルフの里に無断侵入してまで会いたいだなんて、光栄ですわね。それで、どちら様ですの?」

村娘「ボクは村娘。貴女が、魔族のお姫様?」

魔姫「ええ。何かご用かしら。 見ての通り私はとても忙しいのだけれど」

エルフ「いや退屈って言ってたじゃいひゃいいひゃい!?」グニー

村娘「うん。そうだね、まず手始めに」スッ

魔姫「っ!ゴーレム召喚!」


村娘「勝負!」ドカァッ!
13 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 02:22:25.38 ID:NFTJEtip0

ゴーレム「」


村娘「一瞬でこの強さのゴーレムを召喚。さすが魔族のお姫様」

魔姫「素手の一撃で破壊しといて、よく言いますわね」ジリッ

エルフ「ま、魔姫さんの超硬質のゴレームが粉々に……」

魔姫「いい加減目的を聞かせて欲しいですわね」

村娘「友達になりにきた」

魔姫「なるほど」

エルフ「そこで納得!?襲いかかって来たんですよ!? 暗殺者ですよこの人!」

魔姫「はぁ……あなたって本当に馬鹿ですのね」

エルフ「また馬鹿って言った!えっ、なにっ、私がおかしいんですか!?」


魔姫「はぁ……いいですこと? 強敵と書いて!」グッ

村娘「友と読む!」グッ


エルフ「いやいやいやいやいいや!おかしい!絶対におかしい!」
14 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 02:26:12.56 ID:NFTJEtip0
魔姫「まぁ冗談はこれくらいにして」

エルフ「よかった、冗談だった……」

魔姫「なぜ私とお友達になりにきたのか、諸々の事情を聴かせてほしいですわね」

村娘「うん。それはね。>>15
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 06:17:39.01 ID:1M16Xr2To
実はあなたと母親違いの姉妹だから
16 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 22:03:30.14 ID:NFTJEtip0
村娘「実はあなたと母親違いの姉妹だからだよ」

エルフ「な……なんだってーーーーぇ!?」

村娘「幼い頃、亡くなった母さんよく聞かされた。あんたの父親は魔王なんだよって」

魔姫「へぇー、そうでしたの」

村娘「だから……会いたかったお姉ちゃん!」ズバッ

魔姫「気安いですわ」ヒラリ

エルフ「そこで避けっ!? って痛い痛い痛いちょっとーー!」

村娘「もう離さない!」ミシミシミシミシ


魔姫「とんでもない馬鹿力ですわね」
17 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 22:10:41.69 ID:NFTJEtip0
エルフ「死ぬかと思った……」

村娘「あっごめん……ねぇ、もしかして信じてない?」

魔姫「あのお父様ですもの。遊び呆けて人間の一人二人、孕ませてても驚きはしませんけど」

エルフ「うっわぁ……そういうのちょっと幻滅」

魔姫「それで私とお友達になりたいとか言われても、過程が意味不明ですわ」

村娘「……うん、一から説明する。まず、ボクには幼馴染がいて」

エルフ「うんうん」

村娘「村の教会で神託を授かって、勇者である事が判明したんだ」

エルフ「うんう……はっ?」

18 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 22:12:19.80 ID:NFTJEtip0
エルフ「ゆ、勇者って、あの勇者!?」

村娘「ボクも魔王の娘だし、世界って狭いなぁって思ったよ」

魔姫「話を続けなさいな」

村娘「最初は凄いって思ったんだけど、よくよく考えたら勇者の使命は魔王を討つ事じゃないか」

エルフ「うーん……そうなるのかな」

村娘「ボクは自分が魔王の娘であることを村の皆に明かして、お父さんを殺さないで!って頼んだんだ」

エルフ「それまでは黙ってたんだ」

魔姫「そりゃ魔王の娘だんて吹聴してたら村八分待ったなしですわよ」

村娘「そう、村の皆はボクの頼みをきかないどころか、襲いかかってきたんだ。だから僕は彼らを八つ裂きに……」

エルフ「!?」
19 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 22:16:43.44 ID:NFTJEtip0
村娘「気が付いたら血の海に沈む村人を踏みつけてボクは立っていた……ボクは怖くて怖くて……村から逃げ出したんだ」

エルフ「いや怖いのはあんただよ!」

魔姫「勇者もそこにいたのでしょう。彼の者に止められませんでしたの?」

村娘「なんか知らない間にワンパンしてた」

エルフ「!?」

魔姫「あら、経験を積んでなければ勇者もただの人なのですね」

20 : ◆Rh0rNJwWGY [saga]:2022/10/25(火) 22:20:22.45 ID:NFTJEtip0
村娘「そして半年前……魔王討伐の知らせと、魔族のお姫様……魔王の娘がいまだ健在って噂を聞いて」

エルフ「あぁ、身寄りがないから唯一のお姉ちゃんを頼って……」

村娘「うん。お姉ちゃんなら勇者と仲直りするのを手伝ってくれると思って、まずはお友達になる事にしたんだ!」

エルフ「話の内容が理解出来ないのは私が馬鹿だからなのだろうか」

村娘「お願い!助けてお姉ちゃーーーん!」ズバァッ


魔姫「そうですわね、とりあえずあなたの処遇は……」


村娘の処遇
>>21

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/10/25(火) 22:27:20.27 ID:apAeqqR40
そこのエルフにでも世話させておきましょう
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