このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 00:38:10.32 ID:n6Ig59Ojo
- おつおつ
温泉は健全!(某ウマゲー見つつ)
スイスちゃん組とも和解したいがどうなるか……
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/26(金) 03:05:58.77 ID:zTkWpKrQ0
- おお偉大なシンデレラ おお偉大なシンデレラ 永遠に果てなく踊れよ
おお我らがシンデレラ おお我らがシンデレラ 世界に名立たる偶像よ
金を手折り束ねて 石を捧げてしまえば 皆を約束の舞台へ導く 偶像たちよ
おお輝けシンデレラ おお輝けシンデレラ 輝く星となれよ
おお歌えよシンデレラ おお歌えよシンデレラ 歌い願えば叶う
奇跡呼ぶ白き翼も 夢を打ち抜く少女も 心その身さえ捧げよ 我らが偶像へ
おお崇めよシンデレラ おお崇めよシンデレラ 主への絶対の忠誠
おお願えよシンデレラ おお願えよシンデレラ 巡る奇跡を信じて
手に入れし魔法儚く 彼方へと消えゆくは笑顔 生まれし勇気を抱きしめて 走り出せよ
- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 20:28:09.59 ID:fO3dy53n0
-
フォンフォンフォン…
壊れかけ銀剣「ア……」
タッ
ルウェリア「逃げた……!?」
リアン「……追おう、ルウェリアちゃん」
ルウェリア「リアンちゃん……! でも、罠だったら……!」
リアン「放っておけないよ……!! あの子、あんなにボロボロなのに……!」
ルウェリア(……そうだよね。リアンちゃんは、そういう人だ)
ルウェリア「わかった。追おう。一応みんなにも連絡しておく」
リアン「うん……! ありがとう、ルウェリアちゃん……!」
ルウェリア「ううん、大丈夫。きっと姉さんがここにいたら、リアンちゃんと同じことをすると思うから」
◆
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 20:30:13.95 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[0/15]
合計踏破力[6] 合計戦闘力[6] 合計持続力[6/6] 防御[3]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
リアン(銀色の子を追った先には、岩陰に隠れるようにして開いた小さな洞窟があった)
リアン(見た感じは天然の洞窟に見えるけれど……)
リアン「ここ、遺跡なの……? 対魔法障壁もないし、人の手が加えられた形跡もないけれど……」
ルウェリア「天然の洞窟を利用した施設って可能性もある。リアンちゃんがリエムちゃんを見つけた場所みたいな」
リアン「あ、そっか」
ルウェリア「この先がどうなってるかはわからない。気を付けて進もう」
↓1
01-05 踏破率+6 ??
06-30 踏破率+6 魔力吸収の罠を踏む(持続力-2)
31-60 踏破率+6 エーテルリキッド入手(持続力3回復。超過分はストック)
61-90 踏破率+6 携行魔導レーザー入手(次回戦闘時、戦闘力+5)
91-00 踏破率+9 ??
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 20:32:54.62 ID:p19+ric1O
- えい
- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 20:53:55.45 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[6/15]
合計踏破力[6] 合計戦闘力[6] 合計持続力[5/6] 防御[3]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
スタスタ…
ルウェリア「待って。そこの岩陰に……箱がある」
リアン「あっ……本当だ」
リアン(それは、金属のような光沢のある箱だった)
リアン(天然の洞窟のように見えるこの洞窟で、その人工物は異質な雰囲気を放っている)
ルウェリア「罠かもしれないけど、開けてみる?」
リアン「う、うん……。バブルバリア!」ボワン
リアン「これで、いきなり爆発したりしても大丈夫」
ルウェリア「ありがとう! よし、そーっと……」
カチャッ…
携行魔導レーザー「」
ルウェリア「こ、これは……!」
リアン「知ってるの?」
ルウェリア「う、うん。准教授の持ってた資料で見たことがある……」
リアン「い、一体どういうものなの……?」
ルウェリア「簡単に言うと……リエムちゃんやアリムちゃんが使う魔導レーザーが撃てる武器、かな?」
リアン「え……ええ!?」
ルウェリア「でも確か、何回か撃ったら使えなくなるらしいんだ。使い捨てなんだって」
リアン「そ、そうなんだ……」
リアン(リエムちゃんやアリムちゃんが撃つ魔導レーザー、か……)
リアン(そんなのに撃たれたらきっと死んじゃうよ……あの子……)
リアン(なるべく使いたくはないけど……)
☆携行魔導レーザーを入手しました
↓1
01-05 踏破率+6 ??
06-30 踏破率+6 魔力吸収の罠を踏む(持続力-2)
31-60 踏破率+6 エーテルリキッド入手(持続力3回復。超過分はストック)
61-90 踏破率+6
91-00 踏破率+9 ??
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 20:59:45.77 ID:Nrfpnpj20
- あ
- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 21:14:56.34 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[12/15]
合計踏破力[6] 合計戦闘力[6] 合計持続力[4/6] 防御[3]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
スタスタ…
リアン(ルウェリアちゃんと洞窟を進んでいく)
リアン(不気味なほどに静かで、怖いくらいに順調だ)
リアン(一体この先に、何があるの……?)
リアン(あの子は、どう見ても危険な状態だった……)
リアン(ヒーティちゃんに焼かれた傷が治っていないの……?)
リアン(それとも……魔鍵に見つかっちゃったんじゃ……)
ルウェリア「……リアンちゃん、大丈夫?」
リアン「えっ……う、うん! まだまだ平気!」
ルウェリア「そっか。じゃあ、もう少し進んでみよう」
リアン「うん……!」
↓1
01-05 踏破 ??
06-30 踏破 魔力吸収の罠を踏む(持続力-2)
31-60 踏破 エーテルリキッド入手(持続力3回復。超過分はストック)
61-90 踏破
91-00 踏破 ??
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 21:21:09.14 ID:TrezY4PUO
- やっ
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 22:17:53.72 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[6] 合計戦闘力[6] 合計持続力[3/6] 防御[3]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
スタスタ… カチッ
リアン「えっ?」
ルウェリア「あっ……」
キュオオオ……
リアン「あっ……な、なに、これ……!」
ルウェリア「は、離れられ……!」
キュオオオオオ!!!
リアン「ん、んっ……!」
ルウェリア「だ、だめっ……! 吸われ……!!」
リアン「あっ、ん、あっ……!」
ルウェリア「リアン、ちゃ……!!」
◇
リアン「ひい、ひい……はひぃ……お、おわった、の……?」ビクンビクン
ルウェリア「はあ、はあ……お、終わった……みたい……」グッタリ
リアン「う、うう……」
ルウェリア「はあ、はあっ……うっ、ぐ……」
リアン(……目の前が、暗くなっていく)
リアン(罠かもしれないのに、私が無理を言って追ったせいだ)
リアン(私だけならまだしも……ルウェリアちゃんまで巻き込んで……)
リアン(こんな洞窟の奥で、満身創痍……)
リアン(あ、ああ……わ、私のせいで……)グニャァ
ルウェリア「……リアンちゃん……。前に、進もう……」ググ
リアン「あ……ルウェリア、ちゃん……」
ルウェリア「どうせこんなに奥まで来ちゃったんだもの。後退する余力もないなら、進むしかないよ」
リアン「うん……」
ルウェリア「……責任とか、感じる必要ないよ。私だって、自分の意志でここまで来たんだから」
リアン「……ありがとう、ルウェリアちゃん」
リアン(……どちらにしろ、進むしかないんだ)
リアン(進んだ先に……何があるとしても……)グッ
◆
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 22:18:50.84 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 最奥
量産剣「……」
朱の魔法人形「……」
壊れかけくすんだ銀剣「……」
魔鍵「フフ……アハハハハ!! 最初から、こうすれば良かったんです!」
魔鍵「ガラクタどもに意志なんていらない……! 私の傀儡として、手足として……最初から私の意のままに使っていれば良かった……!」
魔鍵「そうすれば……私の命令を無視したり、文句を言ったり――勝手にいなくなったり、しないのですから……!!」
魔鍵「はあ、はあ……ああ、おかしい。なんでこんな簡単なことに気付かなかったのでしょう。我ながら愚かでしたね」
魔鍵「……でも、アリムちゃんだけは絶対に許しません。私と同じだと思っていたのに……気持ちを分かち合える、唯一の仲間だと思っていたのに……!! 人間なんかに……人間なんかに、絆されて……!!!」
ビービー…シンニュウシャ…シンニュウシャ…
魔鍵「……ククク。来たな、泥棒猫のリアンめ……。血祭りにあげて、ボロ雑巾にした後アリムちゃんの前に引きずって行ってやる……」
魔鍵「アッハハハハ!! さあ、出陣です! 精々あの人間を苦しめてくださいね、お前たち!!!」
◆
- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 22:23:17.51 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[6] 合計戦闘力[6] 合計持続力[1/6] 防御[3]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
リアン(ルウェリアちゃんと二人、ふらつく足を叱咤しながら必死に進んでいく)
リアン(そろそろ、限界かもしれない……。でも、こんなところで……)
カッ!
リアン「うっ……!」
ルウェリア「な、何……!?」
リアン(突然強い光に照らされ、目がくらんだ。一体何が……)
魔鍵「特設死刑台へようこそ。愚かな人間たちよ」
リアン「そ、その声……魔鍵!?」
魔鍵「お久しぶりですね、リアン・ロールセン。アリムちゃんはお元気ですか?」
リアン「……! あ、アリムちゃんは……!」
ルウェリア「元気だよ。お前みたいな最悪の存在から離れられたからね……!」
魔鍵「…………チッ。黙りなさい。最悪はお前たち人間の方でしょうが……」
魔鍵「来なさい、私の傀儡」
量産剣「……」ザッ
朱の魔法人形「……」スッ
壊れかけくすんだ銀剣「……にンげん……サ、ま……」ギギ
リアン「……!! あ、あなたは……また、そうやって……!!」
魔鍵「お前たち人間が散々やってきたことです」
ルウェリア「違う!! リアンちゃんは……そんな奴らとは……!!」
魔鍵「そうやってムキに否定するところもまた。もういいです。お前たち、殺せ」
量産剣「……」タッ
朱の魔法人形「……」スス
壊れかけくすんだ銀剣「あ、ア……」ギギギ
ルウェリア「くっ……! り、リアンちゃん……!」
リアン「…………」
リアン(私の手元には、携行魔導レーザーがある)
リアン(これを上手く使えば……この絶体絶命の状況も切り抜けられるかもしれない)
リアン(でもそうすれば……きっとこの子たちは……)
リアン(絶対に、死ぬ)
リアン(でも使わなければ……私たちが、死ぬかもしれない)
リアン(私だけならともかく、ルウェリアちゃんも)
リアン(……決断しなければならない)
◆人造種たち
◇くすんだ銀剣 踏破力[0] 戦闘力[2] 持続力[0]〈壊れかけ〉
◇朱の魔法人形 踏破力[2] 戦闘力[1] 持続力[3]
◇量産剣 踏破力[3] 戦闘力[3] 持続力[4]
合計踏破力[5] 合計戦闘力[6] 合計持続力[7/7] 防御[3]
↓1〜3 重要な選択肢なので多数決
1.使う(戦闘力+5、勝利時相手死亡)
2.使わない(勝利時相手生存)
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 22:26:32.58 ID:MhTM1BTWO
- 2
- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 22:27:08.98 ID:n14T+hv2O
- 2
- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 22:32:34.99 ID:n6Ig59Ojo
- 2
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 22:52:53.67 ID:fO3dy53n0
-
ルウェリア「……」スッ
リアン「えっ……ルウェリアちゃん?」
ルウェリア「リアンちゃんは……リアンちゃんだけは、それを使っちゃだめ」
リアン「ルウェリアちゃん……」
ルウェリア「ふふっ……私もヤキが回ったのかも。こんな状況で、無謀にも理想を追いかけようとするなんてね」
リアン「……ふふ。でも……うん! 迷い、晴れた……!!」
ルウェリア「それでこそだよ……! リアンちゃんは……人造種の、味方なんだもの……!!」
リアン「うん……! 私が諦めちゃ、だめだよね……!!」
☆リアンとルウェリアがデュエット専用パッシブスキル〈理想〉を習得しました
〈理想〉合計踏破力+1、合計戦闘力+1、合計持続力+1、防御+2
魔鍵「チッ……わざわざ見える場所に魔導レーザーを置いてやったのに。つまらない」
リアン「私たちは……誰の命も諦めたりしない……!!」
ルウェリア「うん! 生き残って、あなたたちを無力化して――全員で、生きて帰るんだ!!」
魔鍵「フン。それなら精々後悔しなさい。理想に溺れ、誰一人救えずに終わるのだから……!!」
―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[7] 合計戦闘力[7] 合計持続力[2/7] 防御[5]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
〈理想〉合計踏破力+1、合計戦闘力+1、合計持続力+1、防御+2
VS
◆人造種たち
◇くすんだ銀剣 踏破力[0] 戦闘力[2] 持続力[0]〈壊れかけ〉
◇朱の魔法人形 踏破力[2] 戦闘力[1] 持続力[3]
◇量産剣 踏破力[3] 戦闘力[3] 持続力[4]
合計踏破力[5] 合計戦闘力[6] 合計持続力[7/7] 防御[3]
―ボス戦闘開始―
↓1
01-35 味方に1ダメージ
36-95 敵方に4ダメージ
96-00 敵方に8ダメージ 勝利
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 22:55:47.75 ID:3XUGhuim0
- ぬ
- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 23:05:18.79 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[7] 合計戦闘力[7] 合計持続力[2/7] 防御[5]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
〈理想〉合計踏破力+1、合計戦闘力+1、合計持続力+1、防御+2
量産剣「」タッ
リアン「ジェルアーマー!」
ルウェリア「ソリッド!」ボワンガギン!
量産剣「」ビビッ
ガギギギン!
リアン「今日の私たちは――」
ルウェリア「とっても、堅いよ……!!!」
リアン「今度はこっちから! バインドジェル!」ギュオオオ
ルウェリア「固まれ! ソリッド!」ガギン!
◆人造種たち
◇くすんだ銀剣 踏破力[0] 戦闘力[2] 持続力[0]〈壊れかけ〉
◇朱の魔法人形 踏破力[2] 戦闘力[1] 持続力[3]
◇量産剣 踏破力[3] 戦闘力[3] 持続力[4]
合計踏破力[5] 合計戦闘力[6] 合計持続力[3/7] 防御[3]
―ボス戦闘開始―
↓1
01-35 味方に1ダメージ
36-95 敵方に4ダメージ 勝利
96-00 敵方に8ダメージ 勝利
- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:06:07.06 ID:M8aKoMQb0
- 勝利だ!
- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 23:10:49.64 ID:fO3dy53n0
- ―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[7] 合計戦闘力[7] 合計持続力[1/7] 防御[5]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
〈理想〉合計踏破力+1、合計戦闘力+1、合計持続力+1、防御+2
くすんだ銀剣「」パリッ
リアン「わわっ、でで電気!?」ビリビリ
ルウェリア「インシュレイト!」シュオン!
リアン「あっ……電気が、通らなくなった!?」
ルウェリア「硬度変化の応用!」
ルウェリア(水魔法使いのリアンちゃんを守る為に習得した魔法だ……! ここで使わないでいつ使う……!!)
◆人造種たち
◇くすんだ銀剣 踏破力[0] 戦闘力[2] 持続力[0]〈壊れかけ〉
◇朱の魔法人形 踏破力[2] 戦闘力[1] 持続力[3]
◇量産剣 踏破力[3] 戦闘力[3] 持続力[4]
合計踏破力[5] 合計戦闘力[6] 合計持続力[3/7] 防御[3]
↓1
01-35 味方に1ダメージ
36-95 敵方に4ダメージ 勝利
96-00 敵方に8ダメージ 勝利
- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:13:08.04 ID:n6Ig59Ojo
- たのむ!
- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:15:55.02 ID:M8aKoMQb0
- 食い縛りでワンモアチャンス……
- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/26(金) 23:28:52.92 ID:fO3dy53n0
- 04 痛恨
―山間の洞窟 踏破率[15/15]
合計踏破力[7] 合計戦闘力[7] 合計持続力[1/7] 防御[5]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
〈理想〉合計踏破力+1、合計戦闘力+1、合計持続力+1、防御+2
魔鍵「何を二人の子供相手に手間取っているのです!? 真面目にやりなさい!!」フォンフォンフォン―
ガギギンギン
シュッ
パリリッ
ルウェリア「くっ……あ、あいつら動きが……!!」
リアン「――あ」
朱の魔法人形「……」ガチャッ
携行魔導レーザー「」キィン―
リアン「――!!! ルウェリアちゃ――」バッ
ルウェリア「え……あ――」
ギュオオオオオ――…
魔鍵「クク……アッハハハハ!! 二人まとめて消し炭になったようですね!! アリムちゃんの前に首を持っていけないのが残念、で――」
リアン「う……ぐ、ぐぐぐ……!!!」シュウウウ
〈水の守り〉で痛恨無効!
ルウェリア「り、リアンちゃん……大丈夫……!?」シュウウウ
リアン「ま、まだ……!!! 諦めないって、言ったもん!!!」
〈不壊〉発動!
魔鍵「……なぜ。なぜ生きている……!! ゴキブリ未満の下劣な人間が……!!!」
◆人造種たち
◇くすんだ銀剣 踏破力[0] 戦闘力[2] 持続力[0]〈壊れかけ〉
◇朱の魔法人形 踏破力[2] 戦闘力[1] 持続力[3]
◇量産剣 踏破力[3] 戦闘力[3] 持続力[4]
合計踏破力[5] 合計戦闘力[6] 合計持続力[3/7] 防御[3]
↓1
01-35 味方に1ダメージ 敗北
36-95 敵方に4ダメージ 勝利
96-00 敵方に8ダメージ 勝利
- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:29:17.27 ID:iYmr1Uk1O
- かってー!
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:30:45.16 ID:M8aKoMQb0
- Oh……
- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:31:52.58 ID:n6Ig59Ojo
- コンマ神今日ツンツンしすぎっす……
- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:37:52.33 ID:9vqlVlPZO
- 負けイベ以外一敗もしちゃいけなそうなスレなのに…
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/26(金) 23:48:08.25 ID:lcrKiVlI0
- な、なんとか救済措置とか……
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 00:05:54.64 ID:CGticGbe0
- リアン(しかし、魔導レーザーの直撃を受けたダメージはカバーしきれるものではなく……)
リアン(私たちはじわじわと追い詰められていった……)
リアン「はあっはあっはあっ……!」
ルウェリア「り、リアン、ちゃ……」フラッ
リアン「ルウェリアちゃん……!!!」ダキッ
ルウェリア「うっ……」カクン
リアン(ルウェリアちゃんが意識を失った……。呼吸は続いているけど……)
魔鍵「クク……火事場の悪足掻きだか何だか知りませんが、ここまでのようですね」
リアン「う、うう……!」
魔鍵「素直に魔導レーザーで消し飛ばせば良かったものを。理想などという欺瞞に溺れるからこうなるのです。馬鹿な人間たち」スタスタ
リアン「ま、まだ……!」ギュオオ…
魔鍵「無駄な足掻きを。銀」フォンフォン…
壊れかけくすんだ銀剣「マモ、る……にんげンサま……」パリッ
リアン「あ……うああああああ!!」ビリビリビリ
ドサッ…
リアン(体中に電撃が走り……頭が真っ白になって、何も考えられなくなる……)
リアン(終わりたく、ない……。ここで終わったら……本当に、誰も……)
ゲシッ
リアン「うぐっ」
魔鍵「フン、無様なものです。泥棒猫の末路としては及第点ですかね」ゲシゲシ
リアン「うっ、ううっ……」
魔鍵「とりあえず内蔵を抉って軽くしたらアリムちゃんの元まで運ぶとしましょうか。銀、お前がやりなさい」フォンフォン
くすんだ銀剣「にん、ゲんさマ……」ギギギ
魔鍵「チッ……こいつももうスクラップですね。死ぬなら最後に一仕事やってから死ね」フォンフォンフォン―
くすんだ銀剣「――――まも、る」
ザシュッ
魔鍵「――――え?」フラッ
くすんだ銀剣「……マもる……まモル……」
魔鍵(あ――こいつ、壊れすぎて――私の司令が――)
ザシュッ
魔鍵「う、あ――」
ドサッ……
リアン(え……銀色の子が……魔鍵を、斬っている……?)
リアン(あ……倒れた魔鍵に向かって、振りかぶって――)
リアン(だ、だめ――)
くすんだ銀剣「マもル――」ブンッ
↓1 リアンの方針は理想で固定されたため選択肢はスキップされます コンマ判定のみ
01-50 間に合わなかった
51-00 間に合った
- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 00:07:46.34 ID:fGk8qVoP0
- はい
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 00:17:29.13 ID:nEhdGOnno
- リアンちゃんへの精神ダメージががが
スイスちゃん貴女強いのね(現実逃避)
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 00:22:09.87 ID:19CLzaQ8O
- 誰も救われないのが悲しすぎる
- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 00:33:03.02 ID:CGticGbe0
- ザクッ……
魔鍵「あ……」
魔鍵(魔核が……貫かれた……)
魔鍵(ここで、終わり……?)
魔鍵(まだ何も、壊せてないのに)
魔鍵(壊さなきゃ、いけないのに)
魔鍵(この最悪の世界に、少しでも復讐しなきゃいけないのに)
赤い瞳の魔法人形の幻「……」
魔鍵(ああ……もっと、ちゃんと話したかったな……)
魔鍵(下らない見栄とか、プライドとか、意地なんて張らないで……)
魔鍵(……そんなだから、きっと、みんな…………)
魔鍵(今更後悔しても……遅いのに…………)
魔鍵(…………)
魔鍵(あの世なんてものがあるのか、知らないけれど)
魔鍵(もし、あるのなら……)
魔鍵(次は……みんなに、捨てられないように……しなきゃ…………)
魔鍵(…イエリアみたいに……みんなに、大事にされるように…………)
魔鍵「…………」パタ…
リアン「あ……あ、あ、あああ……」
リアン「ああああああ…………!!!」
リアン(また、守れなかった)
リアン(私は……どうして、いつも……)
リアン(私の想いなんて……無駄でしか、ないのかな……)
リアン(もう、やだよ……)
踏破完了……
◆
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 00:34:08.95 ID:CGticGbe0
- 本日はここまで
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 01:06:45.44 ID:nEhdGOnno
- おつでした…
魔鍵様…死んで欲しいなんて望んで無かった…ただ毎回いい感じにやられてくれるだけで良かったのに()
リアンちゃんもつよくいきて……
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 01:15:37.79 ID:fGk8qVoP0
- 同情ポイントもろくに稼げないまま死んじゃったから不完全燃焼感がすごいな
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 04:33:33.65 ID:Cw7CojmL0
- 明確に敵意を持っていた魔鍵にすら倒されそうになるとこの反応
リアンちゃんも封印された記憶の中で相当人造種と関わりありそう
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 07:12:30.29 ID:JK70vUE3O
- 乙
今回は本当に運がなかった・・・
2人とも校内屈指の実力者なのにサイコロ次第でどうにでもなっちゃうゴブスレみたいな展開。
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 20:13:56.05 ID:CGticGbe0
- 自分で書いておいてアレですがなんかしんどいので多数決を取ります
↓1〜3
1.救済措置あり
2.救済措置なし
- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 20:14:54.48 ID:D8VNfcN2O
- 1
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 20:28:26.82 ID:vTvVfBc70
- 1
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 20:36:43.36 ID:SQxijYFRO
- 1
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 22:26:02.68 ID:LjaYM/Lao
- はたしてどうなる魔鍵さん
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 22:53:34.02 ID:CGticGbe0
- ―???
リアン(どこだろう……ここは……)
リアン(意識はあるのに……体の感覚はない……)
リアン(無数の光が、星のように瞬いて……ついたり、消えたり……)
リアン(目の感覚もないのに、そんな光景が見えるような気がする……)
???「……やり直したいか?」
リアン(え……誰かに、話しかけられた……? 姿は、見えないけれど……)
???「無回答か? 沈黙は肯定……いや否定だったか。どちらにせよ早く答えよ」
リアン「あ……やり直し……たい……。やり直せる、なら……」
リアン(答えようと思った時……私の体は、存在していた)
リアン(最初からあったのか、今現れたのかは、わからない)
???「身に余る大望を愚直に追い縋る姿勢は変わらぬか」
リアン「大望、なんかじゃない……! 誰だって……幸せに生きて良いはずだもん……!!」
???「……気に入った。その愚かさ、傲慢さ、ひたむきさ……ゆめゆめ失わぬように」
リアン「え……?」
???「今一度、力を貸してやろう」
リアン「え、と……どういう……」
???「一度だけやり直させてやろう、ということだ」
リアン「え……えっ!?」
???「ただし――運命が変わっても、変わる前の運命≠ェなかったことになるわけではない。その点は注意せよ」
リアン「え、え……」
???「では戻るが良い。期待しているぞ、リアン・ロールセン」
リアン「あ――あなた、は――!?」
???「我は―――」
リアン(その人(?)が自分の素性を語る前に、私の意識はその場から消失した――)
◆
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 22:54:22.38 ID:CGticGbe0
- ―山間の洞窟 最奥
リアン(あれ……わた、し……)
くすんだ銀剣「……マもる……まモル……」
ザシュッ
魔鍵「う、あ――」
ドサッ……
リアン(え……)
リアン(この光景を、私は見たことがある)
リアン(その後、何が起きるのかも――知っている)
リアン(魔鍵は……銀色の子に胸を貫かれて……)
リアン(止め、ないと……!!)ググ
くすんだ銀剣「マもル――」ブンッ
リアン「バインド、ジェル……!!」ギュアッ
スカッ
くすんだ銀剣「あ、ぅ……?」フラッ
ドサッ
リアン(銀色の子が、私のバインドジェルに足を取られて倒れた)
リアン(辛うじて呼吸は続いている……。良かった、まだ生きてる……)
魔鍵「あ……ガハッ! ゲホッ……!!」
リアン(倒れていた魔鍵が、激しく咳き込んで血を吐いた)
リアン(私はもう、一滴の水を出す魔力も残っていない……。体も、動かない……。まずい、魔力欠乏で死ぬ……)
魔鍵「はあっ、はあっ……! う、ぐ……んぐ……」ゴクゴク
リアン(あ……視界が、暗くなってきた……。魔鍵が、何かを飲んでいる……? だめだ、もうまぶたが……)
ガッ
リアン「んぐっ!?」
魔鍵「はあ、はあ……! お前にも、くれてやる……。これで貸し借りはなし……!」
リアン「んぐうぅ……!」
リアン(くる、しい……。魔力は回復するけど、こきゅう、が……)
魔鍵「次に会ったら、今度こそ殺す……! それまで、首を洗って待っていろ……!!」
リアン「ん、ぐ、ぐ……」
ゲシッ
リアン(もう……だ、め……)
◆
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 22:55:08.34 ID:CGticGbe0
- ―リアンの部屋
リアン「はっ……」パチッ
リエム「リアンさま……!」
アリム「馬鹿……!! 勝手に先行して……! 私たちがどれだけ心配したと……!!」ガシッ
リアン「あ……。ご、ごめん……」
リエム「……事情は、投降した三人の人造種から聞いております。ルウェリアさまと共に誘い込まれた、と……」
リアン「あっ……! ルウェリアちゃんとその三人は無事なの……!?」ガバッ
リエム「はい。くすんだ銀色のインテリジェンスソード以外の方は、命に別状ありません」
リアン「えっ……ぎ、銀色の子は……?」
リエム「……先程まで危機的状況でしたが、今は峠を越したそうです」
リアン「…………そっか……」
アリム「……言っとくけど、今のあんたにできることは何もないわ。あんたは休んで体力と魔力を回復させなさい」
リアン「……うん」
リアン(……あの時私は、魔鍵が死ぬという運命を思い出した=c…)
リアン(未来の出来事を思い出すなんて、変だけど……。でも思い出せたお陰で、一瞬早く体を動かすことができたんだ……)
リアン(一体……何だったんだろう……。勘違い……にしては、嫌に鮮明でリアルな記憶だし……)
リアン(……やめよう。考えても仕方ない)
リアン(魔鍵は許せないけれど……助けることができて、良かった……。悪い子だから死んで良いなんてこと、絶対ないんだから)
リアン(いつか……魔鍵とも、ゆっくり話し合える時が来れば良いな……)
◆
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 22:57:33.61 ID:CGticGbe0
- ―どこかの遺跡
魔鍵「はあ、はあ……。しばらく自己修復で動けませんね、これは……」グッタリ
魔鍵「はあ……。結局、一人か……」
魔鍵「……別に、良いです。一人の方が、気楽ですし……」
魔鍵「…………」
魔鍵「……あの時、私は……間違いなく、死んでいた……」
魔鍵「魔核を貫かれ、柄にもないことを考えながら……死ぬ、はずだった……」
魔鍵「……一体、なぜ?」
魔鍵「記憶か認識を改竄された? 誰が、何の為に?」
魔鍵「……わけがわからない」
魔鍵「…………」
魔鍵(……今更後悔しても、遅い……か)
魔鍵(もし、これが何かの間違いで……死の間際に見る夢幻だとしても……)
魔鍵(今からなら――遅くはないのでしょうか……)
魔鍵(……なんて。今更仲良しこよしなんて無理ですね。人間と同じように、散々人造種たちを使い潰してきたんですから)
魔鍵(今更そんなの、許されない)
魔鍵(悪役は悪役らしく、最期まで自分本位に好き勝手生きるとしましょう……)
◆
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 22:58:09.62 ID:CGticGbe0
-
―10月4週
部室
ノルン「リアンちゃん! ルウェリアちゃん! 大丈夫だったの!?」バッ
リアン「う、うん……。まあ……ギリギリ……」
ルウェリア「心配かけちゃったよね……。ごめん」
サーナ「ですがあの魔鍵をあわやというところまで追い詰め、囚われの人造種三人組を救ったそうですわね! お手柄ですわよ!!」
リアン「あ。その三人って、今どうしてるの?」
ガラッ
エンシァン「今はとりあえず、三人とも魔導機械工場にいる」
ルウェリア「先生!」
エンシァン「スイスくん……銀色の部分型インテリジェンスソードの子が非常に危険な状態だったようだが、魔導機械工場に遺されていた施設や物品を用いた結果快復の目処が立ったらしい」
リアン「ほ、本当ですか!? 良かった……」
エンシァン「君たちもお手柄だが……洞窟内で倒れているリアンくんとルウェリアを見つけた時は肝を冷やしたぞ……。一刻を争う状況だったと聞いているから咎めはしないがな……」
リアン「う……す、すみません……」
エンシァン「生きて帰れたのなら良い」
◆
- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/27(土) 23:03:53.44 ID:CGticGbe0
- ―魔導機械工場
クロリア「よし……。もう動いて良いですよ、スイスちゃん」
スイス「あ……ありがとう、クロリアさン」スッ
タットンッシャキン
スイス「わあ……! すっごく軽い……! 目もよく見える……!」ブンブン
クロリア「瞳のレンズも新調しました。ふふ、とっても綺麗なおめめですよ、スイスちゃん」
スイス「えへへ……本当にアりがとう、クロリアさん……」
量産剣「髪は……元のままなのだな」
クロリア「はい。できれば髪も綺麗にしてあげたかったのですが、状態の良い在庫がなくて……」
量産剣「ならば……新しく作るか?」
スイス「スイス、このままでもいイよ?」
量産剣「そうか」
クロリア「そうは言っても、スイスちゃんも女の子なのですし――」
ガチャッ
ルル「お邪魔します」
ヒーティ「お、お邪魔しま〜す……」
スイス「あっ……」ビクッ
ヒーティ「あ……スイス、さん……。あの時は……本当に、ごめんなさいッ……!!」ドゲザッ
スイス「……エ?」
ヒーティ「自分……自分のことばかりで、相手のこととか、全然考えてなくてッ……!! 最低でしたッ!!」
スイス「え、ト……。す、スイス、も……前が、見えてなかッタ、から……。ごめん、なさい……!」ドゲザッ
クロリア「え、ええと……これは、どういう……?」
ルル「わんわんがスイスに謝りたいって言うから。ルルは付き添い」
量産剣(わんわん……)
クロリア「そ、そうなのですか……」
ルル「ん。スイス、大丈夫?」
クロリア「はい。この場所を教えていただいたお陰で、無事良くなりました」
ルル「……良かった」
クロリア「はい、本当に……」
☆スイス、クロリア、量産剣の生存が確定しました
―次の遺跡発見率[0/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリムちゃ(動作不良:踏破力-1、戦闘力-1、持続力-1)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
・アリムを救う
10月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、文化祭イベントに移行します
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 23:04:03.14 ID:VacjE4KNO
- リエムちゃがリエムに対してめちゃくちゃ過保護に
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 23:04:38.25 ID:b5kJvXmxO
- リアンに対して……でした
安価下
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 23:05:02.36 ID:X+Hgh0s50
- 実用的な非殺傷魔法の練習
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 23:05:44.44 ID:vTvVfBc70
- リアンとルウェリア、オバケ屋敷用のスライムを開発
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/27(土) 23:30:07.43 ID:EjORD+sZo
- スイスちゃんすぐ破壊されてリアン曇らせ要因になると思ってました誠にごめんなさい
即死っぽい判定避けるし魔鍵様はか、いや退散させるしコンマに愛されてるな
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 00:49:15.66 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 某日 朝
リアンの部屋 玄関
リアン「それじゃあ行ってきます!」
リエム「行って参ります」
アリム「行ってらっしゃい」
リアン「……ん?」
リエム「……」(E:制服)
リアン「……んん?」
リエム「?」
リアン「……リエムちゃん、なんで制服を……?」
リエム「アリムの代わりに登校します。出席日数が足りないそうなので」
リアン「あ、ああ……で、でもその間アリムちゃんは……?」
アリム「わたしなら心配いらないわよ。手は打ってあるから――」
ピンポーン
クロリア『アリムさんはいらっしゃいますか? お迎えに参りました』
リアン「あっ! この声は――」
アリム「開いてるわよ」
ガチャッ
クロリア「……その節はご迷惑をおかけ致しました。私、魔法人形のクロリアと申します」カーテシー
リアン「あっ……! わ、私は、えと……! に、人間の、リアンロールセン、ですっ……」ペコッ
アリム「せっかくだからわたしの体を診てもらおうと思ってね。今日からしばらく精密検査を受けるから、その間リエムに出席してもらうよう言ったのよ」
リエム「はい。クロリアさま……アリムのこと、よろしくお願いいたします……」ペコリ
クロリア「ええ。しっかり検査しますので、しばらくお待ちくださいね」ニコリ
リアン(なるほど……クロリアさんは高度な人造種治療技術を持っているらしいし、納得だ)
リアン(いろいろあったけれど……久しぶりに、物事が良い方へ進んでいる気がする……!)
◇
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 00:50:46.86 ID:75UNJpPU0
- ―朝
校庭
ウオオオ センボンノックダーッ カキーン カキーン
リアン「わあ……朝から精が出るねえ、運動部……」
リエム「朝練というものですね」
リアン「ふふ、リエムちゃんと一緒に校内を歩くのってなんだか新鮮……!」
リエム「はい。わたしも新鮮な気持ちがいたします……。あ、口調はアリムらしくした方が良いでしょうか」
リアン「一応そうした方が良いかも?」
リエム「わかったわ、ばかリアン」
リアン「う、うん……」
ヒューン ウワーヨケロー!
リエム「魔導障壁展開」ヴンッ
リアン「へっ……」
ジュッ…
リアン(と、飛んできたボールが魔導障壁に触れて蒸発した……)
リエム「ばかリアン、怪我はないかしら」
リアン「う、うん……」
リエム「わたしの側を離れないで、ばかリアン」
リアン「や、やっぱ……普段の口調でお願い……」
リエム「わかりました、リアンさま」
◇
―教室
ザワザワ
リエム「…………」
リアン「あ、あの……アリムちゃん、教室が違うよ……?」
リエム「リアンさまのお側におります。また何が襲ってくるかわかりません」
リアン「で、でもそれじゃあアリムちゃんの出席日数が……!」
リエム「アリムの出席日数よりもリアンさまの安全の方が大事です」
リアン「え、ええ……」
ノルン「リエムちゃん……? 瞳は赤いけど……」
リエム「ノルンさま。今はアリムということになっております」
ルウェリア「出席代行ってこと? ふふ、なるほどね」
サーナ「リエムちゃんが学校にいるのもなんだか面白いですわね!」
◇
- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 00:51:28.08 ID:75UNJpPU0
- 本日はここまで
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 01:02:31.33 ID:BDVPTXgI0
- リエムちゃ演技へたくそでかわいい
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 01:50:07.09 ID:O1DPhAlVo
- おつおつ
トレース雑ぅ!
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 09:22:47.37 ID:TtL/3Rbh0
- 乙
ルルちゃん妹(姉?)ができたね!
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 18:57:01.60 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 某日
リアン(先日の戦いは本当に熾烈だった……)
リアン(私もルウェリアちゃんも人造種たちも……そして、魔鍵も……誰が死んでもおかしくなかったんだ……)
リアン(今回、誰も死なずに済んだのは奇跡のようなものだったのだろう)
リアン(でも次は……誰かが本当に、死んでしまうかもしれない……)
リアン(そうさせない為に、私は部活である提案をした――)
―闘技場
リアン「というわけで、みんなで非殺傷魔法の練習をしよう……!」
ルウェリア「この前みたいな事態はもうゴメンだからね。実戦でも相手を迅速に無力化できれば……」
サーナ「そうは言っても、わたくしたちが普段行っている練習も非殺傷魔法を用いたものですわよ? 闘技大会でも殺傷を目的とした魔法の行使は禁じられておりましたし」
リアン「それは、そうなんだけど……。でも闘技大会に向けた練習は、非殺傷魔法同士での戦いを想定したものだったでしょ? 魔鍵は私たちを殺す気で来るから……殺意を持った相手を無力化する為の練習が必要だと思うの」
サーナ「た、確かに……盲点でしたわ……!」
ノルン「相手が殺す気だと、普段の練習じゃ対応し切れないところもあるかもしれないよね。しっかり準備しなきゃ」
リエム「お手伝いいたします」
ヒーティ「じ、自分も……頑張りますッ!」
↓1
01-80 学生組能力+
81-00 学生組能力++
- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 19:00:38.23 ID:L2lFfqhOo
- お
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 19:51:30.17 ID:75UNJpPU0
-
ルウェリア「アースフラッド!」ドロロロ
ヒーティ「わあああ! た、立てな……降参ですッ……!!」
ルウェリア「相手次第では完封できるんだけどね……」
ヒーティ「ファイア!」ボッ
ノルン「あつっ……! でも火傷はしてないよ!」
ヒーティ「やった……! 熱いけど相手を傷付けない火、習得ですッ!」
ノルン「フラッシュ!」カッ
サーナ「うッ!? め、目が……!!」オロオロ
ノルン「初歩的だけどやっぱり効果的だよね、目眩まし」
サーナ「エアプレッシャー!」ズンッ
リアン「ううっ……!? い、意識が……」フラッ
サーナ「人間相手ならともかく、人造種にも効くかどうか……」
リアン「バインドジェル!」ギュオオ
リエム「ひゃっ……あぅ……」ベトベト
リアン「ご、ごめんねリエムちゃん! すぐ解くから……!」
リアン(私たちは、相手を傷付けない魔法の練習に励んだ)
リアン(まあまあできた気がする)
リアン(以前までと比べて、また動きが良くなったかもしれない。私たち)
☆学生組の能力が成長しました
◆
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 19:52:28.74 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 某日
部室
トンカントンカン ペタペタ
ノルン「文化祭の準備も良い感じに進んできたね」
ヒーティ「はいッ! 地味ですけど、こういう作業楽しいですッ!」
ルル「え〜……わんわんすごい……ふわああ……」
サーナ「良い感じは良い感じですけれど……今ひとつパンチが足りませんわね……」
ルウェリア「えっ。ここからさらに何か付け加えるの?」
サーナ「例えば……海底遺跡を再現したゾーンに、もっと海底らしさが必要だと思いますの!」
リアン「じゃあ、お客さんにあのハイレグ魔法潜水服を着てもらうとか……?」
ノルン「却下! お客さんにそんなことさせられるわけないでしょ!」
リアン「ご、ごめん……」
サーナ「わたくしたちはあの潜水服のお陰でスイスイ動けましたが……海底ってもっと、ゆっくりしていると思いますのよ」
ルル「ゆっくり?」
サーナ「そう……つまりお客さんの動きを制限する仕掛け――」
サーナ「スライムが必要ですわ!!」
◇
リアン(そういうわけで私たちはスライムを作ることになった)
リアン(私が作ったジェルをルウェリアちゃんが良い感じに硬度変化させればできるだろう、という適当な設計案だ)
リアン(実はスライムくらいなら私一人でも作れるけど……ここはせっかくだしルウェリアちゃんに手伝ってもらおう)
リアン(二人分の魔法が組み合わされば想定を越えた良いものができるかもしれないしね……!)
↓1 スライムの出来
01-60 ふつうのスライム
61-90 濡れ透けスライム
91-00 服だけを溶かすスライム
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 19:56:02.02 ID:hg/BvPWDO
- いけ
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 20:15:06.93 ID:75UNJpPU0
- スライム「」デロデロ
ルウェリア「できたね」
リアン「うん」
サーナ「スライムですわ……! ふふっ、では海底遺跡ゾーンはこれで決まりですわね!」
ノルン「これ、お客さんにくっついたりしない……?」
ルウェリア「その点は大丈夫。動きは阻害するけど、他の物体に飛び移りしないようにしてあるから」
リアン「ルウェリアちゃんの魔法のお陰だよ! 私だけじゃそこまで精密なのは作れなかったもん!」
ルル「わあ……! ぷるぷるしてる!」ツンツン
スライム「」プルプル
ヒーティ「……ちょっと、美味しそうですね」
リアン「毒はないけど美味しくないと思うよ……」
シャーロット「服だけを溶かしたりはしないの?」ツンツン
ルウェリア「そんな意味のわからない性質を持つわけないでしょう……」
◆
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 20:50:55.33 ID:O1DPhAlVo
- 割と熱望されてる技術だと思う>服だけ溶かすスライム
エロ面だけでなく
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 21:22:48.93 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 某日
魔導機械工場
ウィーン…
アリム「ふう……。治せそう?」
クロリア「申しわけありません。ここの設備では……」
アリム「……まあそうよね。多少動けるようになっただけでも良しとしましょう」
クロリア「リエム型の基礎を設計した方も、私のご主人様と同様に個人工房を持っていたと聞きます。そこへ行けば、もしかしたら――」
アリム「フォルトでもない個人工房が現存している可能性は極めて低いわ。あなたの工房が現存していたのは、物質の状態を固定できるあなたが守っていたからでしょう?」
クロリア「それは……そうですが……」
アリム「ふふっ……きっともう、潮時ね。長いこと生きてきたけど……最期の最期で、悪くない日々を知れたのだもの……」
クロリア「…………良き方に、巡り逢えたのですね」
アリム「……まあね。あんたの気持ち、少しわかったわ」
クロリア「ふふっ……誰よりも人間を憎んでいたあなたと、気持ちを分かち合える日が来るなんて」
アリム「ま、人間への憎しみが消えたわけじゃないけどね。あいつらは例外ってだけよ」
クロリア「私も似たようなものです。私がお慕いする人間は、今までもこれからもご主人様ただ一人ですから」
アリム「……ふふ。あんたのこと、意志も望みもなく人間に従い続ける哀れな魔法人形だって思ってたけど……勘違いだったみたいね」
クロリア「私も、あなたとは相容れないだろうと思っておりました。勘違いだったようですが」
アリム「…………リアンの、お陰ね」
◆
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 21:24:39.63 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 某日 夕方
リアンの家
ガチャッ
アリム「ただいま」スタスタ
リアン「アリムちゃん!」トトッ
リエム「アリム……! おかえりなさい……」
リアン「歩けてるってことは……治ったの!?」
アリム「治ったわけじゃないわ……。クロリアにちょっとした対症療法を施してもらっただけ。戦闘とかは無理よ」
リアン「そ、そうなんだ……。でも、良かった……!」
リアン(あ……でも、ある程度動けるようになったってことは、アリムちゃん自室に帰っちゃうのかな……)
アリム(……日常生活程度なら一人でも送れるし……もうここにいる必要はないのよね……。でも……)
リエム「……アリム。完治していないのなら、まだここにいてください」
アリム「……!」
リアン「リエムちゃん……!」
リエム「もしアリムが救難信号すら送れないほどの危機敵状態に陥った場合、誰かが近くにいなければ手遅れになってしまう可能性があります。今はまだリアンさまのお部屋から離れるべきではありません」
アリム「……ふふ。わかったわ……。もうしばらくは世話になってあげる」
リアン「アリムちゃん……!」
アリム「まだしばらくはよろしく頼むわね、リアン、リエム……」
アリム(もう長くはないだろうし……少しくらい、この悪くない日々に甘んじていても良いわよね……)
◆
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 21:31:52.41 ID:75UNJpPU0
- ―10月4週 週末
教室 文化祭
生徒A「いらっしゃいませ! ご主人様!!」(E:メイド服)
キャー! メードサン! カワイイ!
生徒B「初手シフトはうちらだから、みんなは文化祭見回っといで!」(E:メイド服)
リアン「あ、うん! 頑張って、二人とも……!」
ルウェリア「私たちは見回る前に遺跡部の会場に行こう!」
リアン「うん!」
リアン(予定通り、私たちのクラスはメイド喫茶だ。メイド服も割と正統派でクラシックなやつ……! ふふ、良いね……)
リアン(シフトが回ってきたら、私も今日はメイドさんだ。頑張ろう……!)
◆
―遺跡探索部 ドキドキ遺跡探索ツアー会場
ザワザワ…ナニコレ…チョットコワイ…
リアン(そして私たちの出し物はこれ……ドキドキ遺跡探索ツアーという名の、遺跡探索ホラーアドベンチャーだ……!)
リアン(世間一般的な遺跡のイメージと私たちの実体験を擦り合わせ、良い感じに作り上げた本格派遺跡探索体験……!)
ルウェリア「海底遺跡ゾーンはかなり良い感じに仕上がったはず……! ふふ、反応が楽しみだね……」
ヒーティ「わっ、珍しくルウェリア先輩が悪い顔してますッ……!」
サーナ「わたくしのイチオシは、白いボサボサの髪を振り乱した妖怪に追いかけられて謎の祠で凄惨な儀式の痕を見つけてしまう樹海ゾーンですわ!」
リアン「今思ったけど、それ樹海じゃなくて肝試しの時のじゃ……」
サーナ「細かいことは良いんですの!!」
アリム「へえ……けっこう頑張ったのね」スタスタ
ルル「アリム……!」
ノルン「アリムちゃん! もう大丈夫なの?」
アリム「心配かけたみたいね。一人で歩ける程度には大丈夫みたいよ」
リエム「何かあればすぐに救難信号を発してください、アリム」
リアン「うん。絶対、無理はしないでね。アリムちゃん」
アリム「ああもう……わかってるわよ」
リアン(何にしても、今日は文化祭を楽しもう!)
↓1〜3 どこへ行くか または何が起きるか または仕事中の様子など
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 21:32:25.54 ID:TtL/3Rbh0
- モンスター飼育部の触れ合いコーナー
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 21:34:04.85 ID:O1DPhAlVo
- 風紀委員会の正しい制服着こなし展示会(閑古鳥)
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 21:34:34.21 ID:hg/BvPWDO
- ルルが人造トリオを連れてくる
- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 21:34:43.94 ID:rtEPJe0Z0
- 茶道体験
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 22:14:42.06 ID:75UNJpPU0
- ―モンスター飼育部会場 触れ合いコーナー
リアン「モンスター飼育部! 触れ合いコーナーだって!」
ルウェリア「へえ……! 何がいるのかな?」
オリハルガニ「チョキチョキ」
リアン「カニだ!」
飼育部員「その子はオリハルガニ! 殻の材質にオリハルコンが含有されてるから、信じられないくらい堅いんですよ!」
オリハルガニ「チョキチョキ」
リアン「ふふ、見た目は小さくてかわいいのに、堅いんだね」
飼育部員「あ、人の指くらいなら簡単に切断しちゃうんで気を付けてください!」
ルウェリア「ふ、触れ合い……?」
コカトリス「コッコッコッ…」
ルウェリア「ニワトリ……? でも尻尾が蛇になってる……?」
ノルン「まさか、コカトリス……!?」
飼育部員「おお、その通りです! かわいいでしょう!?」
ノルン「た、確か石化の毒を持ってるって……」
飼育部員「そうなんです! だから触れ合う時は十分に注意してくださいね!」
ルウェリア「ふ、触れ合い……?」
樹海オオカミ「……」
ヒーティ「わあ、可愛い……! よしよし」ナデナデ
樹海オオカミ「クゥーン」ゴロゴロ
リアン「ヒーティちゃんがオオカミと戯れる姿、様になるねえ」
ヒーティ「えへへっ、そうですかッ? わっ、そんなとこ舐めないで……!」
カーバンクル「……」スウスウ
リアン「わあ……ぐっすり眠ってる……。大きな宝石の付いたウサギ……いや、リス……?」
ノルン「ねえ、この子ってまさか……カーバンクルじゃ……」
飼育部員「そうなんです。額の宝石がとっても綺麗でしょう? とっても高い魔力を秘めていて――」
ノルン「カーバンクルって、飼育禁止なんじゃ……」
ルウェリア「え、ええ!? それって触れ合いどころじゃ……」
飼育部員「し、シーッ! 人の法にモンスターが従う必要はありません……!」
↓1
01-95 カーバンクル眠ったまま
96-00 ??
- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 22:19:18.85 ID:koYTacjFO
- やあ
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 22:36:58.83 ID:75UNJpPU0
- カーバンクル「……」フイッ
リアン「あ、あっち向いちゃった……。うるさかったかな……」
ルウェリア「……私たちも脛に傷がある身だし、今回は見なかったことにしておこうか」
ノルン「そ、そうだね……」
樹海オオカミ「クゥーン」スリスリ ペロペロ
ヒーティ「わあ〜あは、あははっ! だめだってばあ……んっ……あっ……ほ、ほんとに……だめっ……んんっ……!」
◆
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 22:37:59.44 ID:75UNJpPU0
- ―風紀委員会 正しい制服着こなし展示会
リアン「わ、わあ……誰も入ってない……」
サーナ「正しい着こなし、ですって? わたくしとどちらが正しいか勝負ですわ!」ズンズン
リアン「わわ、行くの!?」
リエム「お供いたします。アリム、いきましょう」
アリム「え、ええ……。風紀委員か……」
◇
風紀委員長「! ようこそ正しい制服着こなし展示会へ……ってなんだ……ロールセンと愉快な仲間たちじゃない……」
リアン(うわあ、露骨に嫌な顔されてる……。こっちも嫌だよお……)
サーナ「正しい制服着こなしと聞いて参りましたわ! わたくしとどちらが正しいか勝負ですわよ!」ザッ
風紀委員長「どちらが正しいかって……あなた、改造しているじゃない! そんなのは全く正しくないわ!」
風紀委員長「制服の袖は伸ばしても縮めてもダメ! デフォルトが最適なのよ!」
サーナ「なんですって! 改造は認められているはずですわよ!?」
風紀委員長「認められていることと正しいことはイコールではないわ! 正しい着こなしは正しい形あってこそ!」
サーナ「ぐぬぬ……!」
アリム「いや、何あんなのに言い負かされそうになってるのよ……」
サーナ「い、言い負かされそうになどなっておりませんわ……!」
風紀委員長「ん? あなたは……ロールセンの親戚の……!?」ガバッ
リエム「っ!?」ビクッ
風紀委員長「ねえ、ロールセンに酷いことされてない!? 毎晩お布団に潜り込まれたりしてない……!?」
リエム「あ……一緒に寝ることも、あります」
リアン「あ、リエムちゃ……」
風紀委員長「ロールセンんんんんん!!!!!」ガシッ
リアン「ひえっ」
風紀委員長「や、やっぱりあなた……こんな小さい子に……!!!!」
リアン(や、やばい……本当に一緒に寝ることがあるから何も言い返せない……)
アリム「はあ……風紀委員ってこんなんばっかなのね……」
リアン(その後私たちは、不毛な言い争いをした……)
◆
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 23:11:50.15 ID:75UNJpPU0
- ―遺跡探索部 ドキドキ遺跡探索ツアー
ルル「こっち」トテトテ
スイス「ま、待っテ、ルルちゃン」トテトテ
クロリア「ふふ……すっかり仲良くなって……」
量産剣「そうだな……。腕も、スイスに合う型のものが見つかって良かった」
クロリア「ええ、本当に……。もう戦う必要はないんですから……」
ヒーティ「ようこそ遺跡探索ツアーへ……あ、ルル先輩に……スイスちゃん……!?」
ルル「連れてきた」
スイス「ヒーティさん、こんにチは」ペコ
ヒーティ「あ、はい。こんにちは……あれ? その腕……」
スイス「クロリアさんに、付けてモラった」
ヒーティ「わあ……! その方が良いよ! それなら、誰かと手を繋げるもん!」
スイス「手、を……?」
ルル「繋ぐ?」スッ
スイス「あ……うん!」スッ
ルル「反対の手は、わんわん」
ヒーティ「じ、自分も良いんですかッ!? では……ッ!」
ぎゅっ
スイス「……!」
スイス「…えへ、へ……」ニヘラ
ヒーティ「……あの時は、本当にごめんね……」
ヒーティ「でも……繋いでくれて……ありがとう……!」ポロポロ
スイス「ううン……ヒーティさんの手……あったかい……」
ルル「ふふ……」
クロリア「……不思議。子を見守る親って、こういう気持ちなのでしょうか」
量産剣「私に聞くな。記録分の知識があるとは言え、稼働年数で言えば私は赤子同然なのだぞ」
クロリア「そ、そうですね。ごめんなさい」
量産剣「……」
量産剣(この場に立ち、この光景を見るのは……)
量産剣(一つ前の私にこそ、相応しかったのではないか……)
量産剣(……考えても仕方がないな。終わってしまった命は、二度と戻らない)
量産剣(せめて、私は――)
量産剣(彼女たちの笑顔を守る、一振りの剣であり続けよう――)
◆
- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/28(日) 23:35:02.28 ID:75UNJpPU0
- リアン(大盛況の中、文化祭は幕を閉じた――)
リアン(スイスちゃん、クロリアさん、量産さんも文化祭を楽しんでくれたらしい)
リアン(人の世に溶け込む必要はないけれど……それでも、人の世の催しを楽しんでくれたなら、嬉しいな)
リアン(さあ、来週から11月だ)
リアン(まだまだ解決していない問題は山積みだし、頑張らなきゃ……!)
◆
―11月1週
部室
シャーロット「楽しかったわねえ、文化祭!」
エンシァン「そうだな。たまにはああいう行事も悪くない」
シャーロット「でも今週からまた頑張るわよ! 学生たちには負けてらんないわ!」
エンシァン「あの子たちの成長は本当に目覚ましい。うかうかしているとすぐに追い抜かれてしまいそうだ」
シャーロット「本当にね。私も鍛え直そうかしら……」
―次の遺跡発見率[94/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリムちゃ(動作不良:踏破力+0、戦闘力+0、持続力+0)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
・アリムを救う
11月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 23:36:05.62 ID:BDVPTXgI0
- リエムが見知らぬ人造種の反応を検知
- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 23:36:34.89 ID:rtEPJe0Z0
- アリムを直せる施設がある場所を探す
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 23:36:40.31 ID:uiTKu8AaO
- サーナと何故か釣りに行くことになる
- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/28(日) 23:51:46.97 ID:3RL8VUASo
- 乙でした
文化祭皆楽しんでて何より
リアンの学内評判かなり上がってると思うけど風紀委員ズの反応変わんねえな…これも楽しい
量産さん在り方が高貴……!
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 21:25:20.63 ID:E99LuU8X0
- ―11月1週 某日
学生通り 喫茶店
カラン
リアン「お、お待たせいたしました……!」
クロリア「こんにちは、リアン様。そうかしこまらず、楽にしてください」
リアン(その日私はクロリアさんに呼ばれ、学生通りの喫茶店に来ていた)
リアン「え、ええと……その、話って……?」
クロリア「はい。アリムさんに関わることです」
リアン「……!」
リアン(体が強張った。アリムちゃんの話となると、どうしても怖い想像がちらついてしまう……)
クロリア「アリムさんが、現在とても深刻な状態に陥っているのはリアン様もご存知のことかと思います。放置すれば、命に関わることも」
リアン「は、はい……。でも、死なせるつもりはありません……!」
クロリア「……しかし、治療の目処は立っていない――ですよね」
リアン「うぅ……はい……」シュン
クロリア「…………はっきり申し上げると、アリムさんを治療できる施設は残っていません」
リアン「えっ……」
クロリア「魔法人形研究所が消失し、私の守っていた工房も爆散した今……アリムさんの治療は絶望的なのです」
リアン「そ、そんな……」クラッ
クロリア「一点のみ……奇跡に縋るような細い可能性を除けば」
リアン「……え…?」
クロリア「……リエム型の基礎設計をされた方は、独自の工房を築いていらっしゃいました。その工房が現存していれば……治せる可能性はあります」
リアン「そ、それは! どこにあるの!?」ガタッ
クロリア「私も詳細な位置までは把握していないのです……。当時の記録などから大まかな位置を予測することはできますが……」
リアン「大まかで良い! お願い、教えて……!」
クロリア「かしこまりました……」
リアン(クロリアさんはそう言って、手に持っていた端末の画面に島の地図を表示させた)
リアン(地図には、島の北側のある一定範囲がマーキングされている)
リアン「この、範囲……?」
クロリア「はい……。当時とは地形も大きく変わってしまっている為、ここまでしか絞り込めませんでした……」
リアン「ううん……すごく助かるよ。ありがとう……!!」
クロリア「……先程も申し上げた通り、奇跡に縋るようなものなのです。そもそも、その工房が現存している確率すら極めて低いのですから……」
リアン「でも、ゼロじゃない……! 少しでも可能性があるなら……諦めないよ、私……!」
クロリア「……ふふ。あなたのような人と出逢えたから……アリムさんは……」
リアン「え……?」
クロリア「なんでもありません。私も可能な範囲で協力致します。どうか、アリムさんを……」
リアン「うん……! 絶対、助ける……!!」
◆
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 21:26:10.16 ID:E99LuU8X0
- ―11月1週 某日
北側 渓流
リアン(そういうわけで私たちは、クロリアさんに教えてもらった範囲を重点的に探索することにした)
リアン(しかしやはり簡単には見つからない。地道に足で探索を続けるしかない)
リアン(ちなみにアリムちゃんは今日もクロリアさんに診てもらっている。ある程度動けるようになったとは言っても、探索は流石にきついだろうし……)
ルウェリア「ふう。そろそろお昼休憩にしよう」
ノルン「わかった。ずっと探し続けても疲れちゃうもんね」
ルル「今日のお昼当番は?」
エンシァン「リアンくんとサーナくんだが……姿が見当たらないな」
ヒーティ「あ、あの……先程サーナ先輩が魚を釣りに行くと言ってリアン先輩を引きずっていき、リエム先輩も付いていきましたッ!」
シャーロット「あら、そうなの? それなら私たちは野営の準備をして待っていましょうか」
◇
サーナ「今日のお昼は焼き魚にしますわよ!」ブンッ
釣り竿「」シュルルルルッ
釣り針「」チャポン
リアン「わ、私やったことないんだけど……」
サーナ「簡単ですわよ! 水魔法使いのリアンなら楽勝だと思いますわ!」
リアン「え、ええ……。水魔法アリなら直接水に乗り込んだ方が早い気が……」
サーナ「習うより慣れろ、ですわ! さあ、釣り竿を持ちなさいまし!!」グイグイ
リアン「わ、わかったよお〜」
リアン(やるだけやってみよう……)ブンッ
釣り竿「」シュルルルルッ
釣り針「」チャポン
↓1 何が釣れるかな
01-10 藁人形
11-40 ザリガニ
41-70 ユリトーアユ
71-90 深海ザメ
91-00 古代遺物?
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/29(月) 21:29:16.00 ID:wDF/XoQC0
- うい
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/29(月) 21:48:33.72 ID:qyt+O7xfo
- うおお?!
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 22:13:31.17 ID:E99LuU8X0
-
リアン(あ、なんか手応えがある……。よし、引いてみよう)グイー
パシャンッ
謎の物体「」ポタポタ
リアン「へ……?」
リアン(とても小さなカプセルのような物体だ。一体これは……?)
サーナ「何ですの? それは」
リアン「……古代の遺物、かな? リエムちゃん、わかる……?」
リエム「……これは……魔法人形用の記憶装置のようです。かなりの劣化が見られますが、もしかしたら再生できるかもしれません」
リアン「本当!?」
リエム「はい。お貸しくださいませ、リアンさま」
リアン「うん。はい」
リアン(私がその記憶装置をリエムちゃんに手渡すと、リエムちゃんはそれを手に取ってじっと目を瞑った)
リエム「むむ……やはり劣化が激しく、再生できません……」
リアン「そ、そっかあ……」
サーナ「直せませんの?」
リエム「持ち帰ってアリムやクロリアさまと相談してみましょう」
☆〈誰かの記憶装置〉を手に入れました
◇
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 22:14:35.43 ID:E99LuU8X0
-
リアン(その後私たちは、サーナさんが釣り上げたザリガニやユリトーアユを食べて体力を回復し、探索を再開した)
リアン(記憶装置を手に入れたことにより、何らかの施設が近くにある可能性が俄然増して良い感じだ……!!)
リアン「あっ! これ小さいけど歯車じゃない……!?」
リエム「はい、それは私たちの時代に使われていた部品の一つである可能性が高いです」
ルウェリア「良い感じだね……! かなり近付いてるのかも――」
リエム「!」バッ
リアン(突然、リエムちゃんが私たちをかばうように前に出た。ど、どうしたんだろう……?)
リエム「……未確認の人造種反応があります。リアンさま、わたしから離れないでくださいませ」
リアン「えっ……!」キョロキョロ
ルウェリア「み、未確認の人造種反応!? みんなと合流しなきゃ……!」
リエム「……合流している猶予はなさそうです。こちらに近付いてきました」
リアン「えっえっ……!」
ガサッ
リエム「来ます……!」
↓1
01-95 ??
96-00 イエリア様&フィー
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/29(月) 22:15:14.81 ID:v8V8yCU9O
- イエリア様!?
- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 22:29:48.63 ID:E99LuU8X0
-
スタスタ…
「あなたたちだね。魔鍵ちゃんをいじめる悪い子たちは」
ルウェリア「え……そ、その声……まさか……!!」
ガサッ
ルウェイン?「悪い子にはお仕置きが必要だよね?」
ルウェリア「姉さん……!!」
リアン「えっ……ええええ!? ルウェリアちゃんの、お姉さん……!!?」
リアン(茂みの中から現れたのは、ルウェリアちゃんと似た透き通るような水色の髪をツインテールにした、背の低い女の子。しかしルウェリアちゃんと違い、胸はかなり大きい)
リアン(しかし――そんな馬鹿な。だって、リエムちゃんは人造種反応≠チて――)
ルウェイン?「姉さん……? 何を言っているの? あなた」
ルウェリア「姉さん……! 私、ルウェリアだよ! ずっと、探してたんだよ……!!」
ルウェイン?「私にあなたのような悪い人間の妹はいないよ? だって、私――」
ルウェイン?「魔法人形だもの――」
- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/29(月) 22:30:34.78 ID:E99LuU8X0
- 本日はここまで
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2023/05/29(月) 22:35:28.46 ID:qyt+O7xfo
- おつ
うおおおお?!
遂に登場したルウェ姉!けど魔法人形って……魔鍵お前やってしまったんか……?
- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 21:04:59.98 ID:ajg1Jq/a0
-
ルウェリア「え……。魔法、人形……?」
ルウェイン?「そう。私は魔鍵ちゃんに仕え、魔鍵ちゃんを愛する為だけに生み出された魔法人形」
ルウェイン?「下劣で粗野で野蛮な人間の妹なんかいるわけないでしょ?」
ルウェリア「う、嘘だ……。姉さん、魔鍵に何をされたの……?」
ルウェイン?「なあに? まだその設定続けるの?」
ルウェリア「設定なんかじゃない! 姉さんは――ルウェイン・モースは私の姉さんなんだから!!」
ルウェイン?「……まだ名乗ってないのに、どうして私の名前を知っているの?」
ルウェリア「知ってるからだよ……! 姉の名前くらい知ってて当然でしょ……!!」
ルウェイン?「……私の大切な家族は、魔鍵ちゃんただ一人。それ以外はいらないの。ごっこ遊びがしたいならよそでやってくれる?」
ルウェリア「違う! 悪趣味なごっこ遊びをしているのは魔鍵の方でしょ!!」
ルウェイン?「……本当に悪い子だね、あなた。やっぱりお仕置き――」
エンシァン「ルウェリア! リアンくん、リエムくん! どうした!?」ガサガサ
シャーロット「え、まさか―――ルウェインちゃん――!?」ガサガサ
ルウェイン?「……この人数を相手にするのは流石に厳しいかな」
リアン(ルウェリアちゃんのお姉さんは、くるりと私たちに背を向けた)
ルウェイン?「次に会った時は、二度と魔鍵ちゃんの悪口を言えないようしっかりお仕置きしてあげる」
ルウェリア「ま、待って! 姉さ――」
ルウェイン?「姉妹ごっこは、あなたが良い子になれたらね」ギュルンッ
リアン(彼女は突然ウサギの姿になって、森の中へ走り去っていった……)
ルウェリア「変身……。姉さんの得意だった魔法だ……」
リアン「じゃあ……やっぱり……?」
ルウェリア「うん……」
リアン「……追わなくて、良いの?」
ルウェリア「……無理だよ。ウサギになった姉さんは小さい上にとても速いんだ……」
リエム「……申しわけありません。わたしも、反応をロストしてしまいました……」
ガサガサッ
シャーロット「ねえ、詳しく聞かせてもらっても良い? 何があったのか……」
エンシァン「私にも教えてくれ。あれは――ルウェリアの姉君だったのか?」
リアン(私たちは、みんなにルウェリアちゃんのお姉さんと遭遇したことを話した)
リアン(高揚していたみんなの士気は一変し、その後の探索はとても重苦しい雰囲気で行われた……)
◆
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 21:07:04.57 ID:ajg1Jq/a0
- ―魔導機械工場
クロリア「なるほど。遺跡の調査を行っていた人間のお姉様が、魔法人形として現れた、と……」
ルウェリア「はい……。あの、何か知りませんか……?」
クロリア「侵入者への対処は魔鍵の管轄だったので、申し訳ないのですが……」
ルウェリア「そうですか……」
クロリア「しかし、その女性が何をされたのかを推測することはできます」
ルウェリア「えっ……」
クロリア「……ソウルコンバート。人間から人造種へ、不可逆的に意識と記憶を移し替える技術です。彼女は、恐らく……」
ルウェリア「……魔法人形に、意識と記憶を移された……?」
クロリア「……はい。そして間違いなく、魔鍵に記憶や認識を弄られています」
ルウェリア「……も、元に戻す方法は……?」
クロリア「魔鍵に改竄された認識を戻すことだけなら不可能ではないでしょう。しかしソウルコンバートは先程も申し上げた通り、不可逆的なものなのです。例えお姉様の体が無事に残っていたとしても……人に戻すことは、もう……」
ルウェリア「……わかりました。ありがとうございます」ペコ
クロリア「……あまり、嘆かれないのですね」
ルウェリア「嘆いても仕方ありません。できることをするだけです。それに……」
ルウェリア「よく考えたら、魔法人形になったこと自体は別に悪いことではないと思えます。リエムちゃんも、アリムさんも……私たちと同じ、悩んで苦しむ普通の女の子ですから」
クロリア「……! そう、ですね」
ルウェリア「はい。だから、後は魔鍵から助ければ良いだけ。私たちは既に魔鍵から三人の人造種の方を助けていますから、これからそれが一人増えるというだけです」
クロリア「……ふふ、確かに!」
☆ルウェリアの他部員との絆や〈理想〉を得たことによるリアンへの信頼により、ルウェリア離脱判定はスキップされました
◆
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 21:09:03.75 ID:ajg1Jq/a0
-
アリム「何かの記憶装置……?」
リエム「はい。アリムはこれを修復できますか?」
アリム「うーん……ここじゃ無理ね。この工場はインテリソード辺りに向けた設備は充実しているんだけど、魔法人形や魔法人形向けのデバイスをどうこうする設備はかなり手薄なのよ。そういうのは魔法人形研究所の管轄だったから……」
リエム「…………」
アリム「はいはいわたしが悪かったわよ……。まあでも、もし私を治せるような魔法人形向けの施設が見つかればそれの修復もできるかもしれないわね。見つかれば、の話だけど」
リエム「遺跡探索部総員で探しています。期待していてくださいませ」
アリム「……それが遺跡部の活動だものね」
リエム「はい」
アリム「でも引き際はちゃんと見極めなさいよ。あんたたちみんなが無事に生還することの方が、よっぽど大事なんだからね」
リエム「……アリムも、みんなに含まれます」
アリム「――っ」ジワッ
アリム「………ふん。なら、好きにすれば……」プイッ
◆
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/30(火) 21:10:31.41 ID:ajg1Jq/a0
- ―11月2週
部室
シャーロット「…………」
シャーロットの端末「遺跡調査チーム+シャーロットが映っている写真」
シャーロット「………ルウェインちゃん……」
ガラッ
エンシァン「シャーロット。いたのか」
シャーロット「エンちゃん……」
エンシァン「……元気がないようだな」
シャーロット「ふふ……。ルウェインちゃんの尻尾をようやく掴んだっていうのに……情けないわよね……。妹で、まだ学生のルウェリアちゃんの方がよっぽど堪えてるはずなのに……」
エンシァン「ルウェリアは学生らしからぬ鋼鉄の意志の持ち主だ。それにリアンくんたちとの絆もある。比較対象としてはあまり適切ではないかもしれんぞ」
シャーロット「そうかしら……」
エンシァン「ああ。自分のメンタルも硬度変化でガチガチに堅くしているという噂もある」
シャーロット「ふふっなにそれ。初めて聞いたわ」
エンシァン「そりゃそうだ。今私が初めて言ったのだからな」
シャーロット「もう……。今日のエンちゃんは優しいのね……」
―次の遺跡発見率[276/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリムちゃ(動作不良:踏破力+0、戦闘力+0、持続力+0)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
・アリムを救う
11月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 21:11:04.52 ID:76ZMG8IL0
- 食堂で赤髪コンビと出会い、大食い対決に
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/30(火) 21:13:35.26 ID:FAfjjIdyO
- サーナとルル、空中散歩してたらはるか上空に謎の空中庭園を発見
816.27 KB Speed:1.6
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)